JP2006149794A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技領域に開閉部材を備えた複数の入賞口を設けた弾球遊技機であって、遊技球が該複数の入賞口に均等に入賞するための構成を備えた弾球遊技機を提供する。
【解決手段】遊技球が流下可能な遊技領域に少なくとも第1の入賞口12と第2の入賞口14eを備え、少なくとも前記第1の入賞口12は開閉役物12a,12bを備える入賞口である弾球遊技機において、前記第1および第2の入賞口における遊技球の入賞を夫々カウントするカウント手段と、前記カウント手段がカウントするカウント数を比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に応じて、前記第1の入賞口の開閉役物の動作態様を、開閉役物が開放し易い第1の遊技状態と、開閉役物が開放し難い第2の遊技状態のいずれかに移行する遊技状態移行手段とを備えた。
【選択図】 図7
【解決手段】遊技球が流下可能な遊技領域に少なくとも第1の入賞口12と第2の入賞口14eを備え、少なくとも前記第1の入賞口12は開閉役物12a,12bを備える入賞口である弾球遊技機において、前記第1および第2の入賞口における遊技球の入賞を夫々カウントするカウント手段と、前記カウント手段がカウントするカウント数を比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に応じて、前記第1の入賞口の開閉役物の動作態様を、開閉役物が開放し易い第1の遊技状態と、開閉役物が開放し難い第2の遊技状態のいずれかに移行する遊技状態移行手段とを備えた。
【選択図】 図7
Description
本発明は、弾球遊技機に関し、より詳述すれば、入賞口に備えられた開閉部材を有する開閉役物の開閉部材の動作態様が変化する弾球遊技機に関する。
弾球遊技機の遊技領域には、従来から入賞口が設けられ、遊技球が入賞口に入賞すると所定の賞球が払い出される。
その入賞口には開閉役物(いわゆる電動チューリップ)が設けられる場合があり、その開閉役物には、一対の開閉部材が設けられ、その開閉部材が開放すると、入賞口に遊技球が入賞しやすくなるので、遊技者は遊技に熱中し、興趣を持ちつづけることができる。
さらに、前記開閉役物の近傍には、開閉役物を備えた入賞口への遊技球の入賞の障害となる障害部材が設けられている場合があり、その場合には、前記開閉役物が閉鎖されている状態では、遊技球が入賞口への入賞する確率が極端に低くなり、開閉役物が開放されている状態では、遊技球が入賞口へ入賞しやすくなるので、遊技者は遊技に熱中し、さらに興趣を感じることとなる。
このような、弾球遊技機の先行技術として、例えば、特許文献1は、次のような弾球遊技機を開示する。
特許文献1による弾球遊技機は、遊技領域に複数の始動口を設け、遊技球が始動口に入賞すると、表示部に表示されている複数の図柄が変動して停止した時の各図柄が特定の組み合わせになった場合に、大当りの遊技状態へ移行するか否かを決定するための抽選フラグを立てるように設定されている。
そして、前記抽選フラグが立つことを条件として、遊技盤に設けられている開閉役物の開閉動作態様を変化させている。
特開2003−117165号公報
その入賞口には開閉役物(いわゆる電動チューリップ)が設けられる場合があり、その開閉役物には、一対の開閉部材が設けられ、その開閉部材が開放すると、入賞口に遊技球が入賞しやすくなるので、遊技者は遊技に熱中し、興趣を持ちつづけることができる。
さらに、前記開閉役物の近傍には、開閉役物を備えた入賞口への遊技球の入賞の障害となる障害部材が設けられている場合があり、その場合には、前記開閉役物が閉鎖されている状態では、遊技球が入賞口への入賞する確率が極端に低くなり、開閉役物が開放されている状態では、遊技球が入賞口へ入賞しやすくなるので、遊技者は遊技に熱中し、さらに興趣を感じることとなる。
このような、弾球遊技機の先行技術として、例えば、特許文献1は、次のような弾球遊技機を開示する。
特許文献1による弾球遊技機は、遊技領域に複数の始動口を設け、遊技球が始動口に入賞すると、表示部に表示されている複数の図柄が変動して停止した時の各図柄が特定の組み合わせになった場合に、大当りの遊技状態へ移行するか否かを決定するための抽選フラグを立てるように設定されている。
そして、前記抽選フラグが立つことを条件として、遊技盤に設けられている開閉役物の開閉動作態様を変化させている。
しかしながら、上記従来の弾球遊技機では、複数設けられた開閉役物を備えた入賞口のうち、いずれかの入賞口の開閉役物の開閉動作態様を変化させる条件として、大当りの遊技状態へ移行するか否かのを決定するための抽選フラグを成立させる必要がある。前記条件が成立しない場合には、開閉役物は開閉動作が変化せず、従って、開閉役物が設けられた入賞口には遊技球が入賞し難い状態であるので、遊技者は、比較的入賞しやすい別の入賞口のみを狙って遊技を続けることになる。
さらに、前記抽選フラグが成立して、いずれかの開閉役物の開閉動作態様が変化した場合であっても、他の開閉役物の開閉動作態様が変化しないので、夫々の入賞口に入賞する遊技球の数は不規則であって、複数の入賞口の夫々に遊技球を均等に入賞させることは難しい。
従って、遊技球が入賞する機会の少ない入賞口は遊技領域を占有しているものの、遊技に活かしきれない問題があった。
さらに、前記抽選フラグが成立して、いずれかの開閉役物の開閉動作態様が変化した場合であっても、他の開閉役物の開閉動作態様が変化しないので、夫々の入賞口に入賞する遊技球の数は不規則であって、複数の入賞口の夫々に遊技球を均等に入賞させることは難しい。
従って、遊技球が入賞する機会の少ない入賞口は遊技領域を占有しているものの、遊技に活かしきれない問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的とするところは、遊技領域に開閉部材を備えた複数の入賞口を設けた弾球遊技機であって、遊技球が該複数の入賞口に均等に入賞するための構成を備えた弾球遊技機を提供することである。
このような目的を達成するために、第1の発明による弾球遊技機は、遊技球が流下可能な遊技領域に少なくとも第1の入賞口12と第2の入賞口14eを備え、少なくとも前記第1の入賞口12は開閉役物12a,12bを備える入賞口である弾球遊技機において、前記第1および第2の入賞口12,14eにおける遊技球の入賞を夫々カウントするカウント手段と、前記カウント手段がカウントするカウント数を比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に応じて、前記第1の入賞口12の開閉役物12a,12bの動作態様を、開閉役物12a,12bが開放し易い第1の遊技状態と、開閉役物12a,12bが開放し難い第2の遊技状態のいずれかに移行する遊技状態移行手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第1および第2の夫々の入賞口12,14eに設けたカウント手段によってカウントされた入賞球の数を比較手段によって比較した結果、夫々の入賞口12,14eのカウント値に所定の差異が生じた場合に、入賞口12に備えられた開閉役物12a,12bの動作態様を移行する処理を行なう。このような開閉役物12a,12bの動作態様の移行処理によって、開閉役物12a,12bが開放し易い第1の遊技状態に移行した場合には、多くの遊技球を入賞させるようにし、開閉役物12a,12bが開放し難い第2の遊技状態に移行した場合には、遊技球を入賞し難くすることができるようになったので、夫々の入賞口12,14eへの遊技球の入賞し易さを任意に変化させて、入賞球の入賞する機会の少なかった入賞口を有効に活用することができるようになり、遊技盤18の遊技領域Aが無用に占有されることがなくなった。
第2の発明による弾球遊技機は、第1の発明において、遊技状態移行手段は、比較手段による比較結果において、第1の入賞口12に入賞した遊技球のカウント数が第2の入賞口14eに入賞した遊技球のカウント数に比べて少ない場合に、開閉役物12a,12bが開放し易い第1の遊技状態に移行させ、第1の入賞口12に入賞した遊技球のカウント数が第2の入賞口14eに入賞した遊技球のカウント数に比べて多い場合に、開閉役物12a,12bが開放し難い第2の遊技状態に移行させることを特徴とする。
本発明によれば、第1の発明において、第1の入賞口12に入賞した遊技球のカウント数と第2の入賞口14eに入賞した遊技球のカウント数とを比較した結果、開閉役物12a,12bを備える第1の入賞口12のカウント数が少なかった場合には、遊技状態移行手段によって、当該第1の入賞口12における開閉役物12a,12bを開放し易い第1の遊技状態に移行することができる。また、逆に、開閉役物12a,12bを備える第1の入賞口12のカウント数が多かった場合には、遊技状態移行手段によって、当該第1の入賞口12における開閉役物12a,12bを開放し難い第2の遊技状態に移行することができる。このような開閉動作態様の移行処理によって、開閉役物12a,12bが開放し易い第1の遊技状態に移行した場合には、多くの遊技球を入賞させるようにし、開閉役物12a,12bが開放し難い第2の遊技状態に移行した場合には、遊技球を入賞し難くすることができるので、夫々の場合において、遊技者は遊技球が入賞し易い入賞口を狙って遊技を行なうようになり、複数の入賞口の夫々に均等な遊技球の入賞を得ることが可能となった。
第3の発明による弾球遊技機は、第1または第2の発明において、開閉役物12a,12bを備える第1の入賞口12は、開閉役物12a,12bの開閉位置によって、該入賞口12への遊技球の入賞確率を異ならせる障害部材を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、第1または第2の発明において、開閉役物12a,12bを備えた入賞口12に障害部材を設けたので、前記開閉役物12a,12bの開閉部材が閉鎖された場合には入賞口12への遊技球の入賞確率が低くなる。遊技を続けるに従って他の入賞口14eへの遊技球の入賞が増加し、他の入賞口14eに入賞したカウント値と、開閉役物12a,12bを備えた入賞口12に入賞したカウント値との差異が大きくなると、前記開閉役物12a,12bが開放されて遊技球が入賞口12に入賞し易くなるので、入賞口12への遊技球の入賞確率が高くなる。前記開閉役物12a,12bが開放された入賞口に入賞する遊技球が増加すると、カウント値が多い入賞口14eと均等なカウント値に近づけることができるので、障害部材が設けられた入賞口であっても有効に活用することができるようになった。
本発明によれば、遊技領域に開閉部材を備えた複数の入賞口を設けた弾球遊技機であって、遊技球が該複数の入賞口に均等に入賞するための構成を備えた弾球遊技機を提供することができるようになった。
以下、本発明の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎずなんらこれに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
図1は、本発明を適用した弾球遊技機の一例の外観を示す概略斜視図であり、弾球遊技機は、図2に示す遊技盤18と、該遊技盤の裏側に備えた遊技に関する表示を行なうための図示しない表示装置とで構成されている。
弾球遊技機は、遊技場に設けられる遊技島に取り付けるための外枠1の前面に内枠(ベースドア)2が回動自在に軸支され、該内枠2の背後には演出表示装置が嵌装されているとともに、該内枠2の前面には、遊技盤ベース19に種々の遊技部材20を備えて構成した遊技盤18が着脱自在に装着されている。
そして該内枠2の前面には、ガラス板4を嵌めたフロント扉3が回動自在に軸支されている。
また、前記内枠2の前面下部には、貸球および賞球を受け止める上皿5、上皿5満杯時に球出口の内方で溢れた球を受け止める下皿6、そして発射装置のハンドル7が備えられ、前記内枠2の前面上部には音による演出を行なうスピーカ10が備えられる。
そして該内枠2の前面には、ガラス板4を嵌めたフロント扉3が回動自在に軸支されている。
また、前記内枠2の前面下部には、貸球および賞球を受け止める上皿5、上皿5満杯時に球出口の内方で溢れた球を受け止める下皿6、そして発射装置のハンドル7が備えられ、前記内枠2の前面上部には音による演出を行なうスピーカ10が備えられる。
そして前記ハンドル7のレバー7aを時計回り方向に回転させることにより、例えば内蔵する発射ソレノイドを作動させて遊技球を表側の遊技領域Aに打ち出すことができる。
遊技盤ベース19には、例えば本実施例では、遊技部材20を固定でき、かつ、容易に変形しない(曲がらない)又は変質しない程度の硬度・強度等を有した材質のものを選択することが好ましい。具体的には、アクリル樹脂材、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂などが任意に選択される。なお、その遊技盤ベース全体を透光性部材(透明部材)で形成して裏側が視認可能な形態としても良い。
図2に示すように、遊技部材20としては、弾球遊技機において遊技に必要な全ての部材を言い、例えば、表側の遊技領域Aを区画するとともに、該表側の遊技領域Aに発射ソレノイドから打ち出される遊技球を導くガイドレール8、大当たりとするか否かの抽選処理を起動するチューリップ式の普通電動役物からなる始動入賞口12、大当り時に開放するアタッカと称する特別電動役物の大入賞口13、前記普通電動役物に備わるチューリップ式の開閉部材12a,12bを開放状態とするか否かの抽選処理を起動する通過ゲート15,15、一般入賞口となる入賞口14a,14b,14c,14d,14e、遊技領域での入賞を逃したアウト球を排出するアウト口16、遊技盤ベース19に打たれている図示しない多数の遊技釘、遊技盤ベース19の表側の遊技領域を転動流下する遊技球を裏側へと転動案内するワープユニット22a、該案内された遊技球を遊技盤ベース19の裏側の遊技領域で転動させた後に遊技盤ベース19の表側の遊技領域に排出するワープユニット22bなどが一例として挙げられる。
前記ワープユニット22bは、遊技領域Aの略中央に横長に備えられている。
前記ワープユニット22bは、遊技領域Aの略中央に横長に備えられている。
演出表示装置としては、例えば、正面から見て、横方向の三列にわたって数字、記号等の識別情報からなる特別図柄(左特別図柄・中特別図柄・右特別図柄)を変動表示させたり、特別図柄の変動表示に併せて所定のキャラクタ画像や背景画像による演出表示等を行なったりする液晶表示装置(LCD:Liquid Cristal Display)や、投影機からの動画または静止画を、反射板で屈折して表示させる投影型画像表示装置も対象で、特に限定されず種々の表示装置が適用される。なお、表示装置の大きさなど特に限定されず、また表示装置を備えない実施の形態であっても良く本発明の範囲内で設計変更可能である。
演出表示装置には、始動入賞口12に遊技球が入賞すると、複数の図柄が変動表示される。
演出表示装置に表示される図柄は、例えば左右に並んだ3群に区別されており、各図柄群毎に複数の図柄が変動表示される。そして停止表示された図柄の組み合わせが特定の組み合わせ、例えば、「7」「7」「7」となった場合には、遊技者にとって通常遊技と比較して有利な条件の遊技状態(大当り遊技状態)に移行する。
演出表示装置に表示される図柄は、例えば左右に並んだ3群に区別されており、各図柄群毎に複数の図柄が変動表示される。そして停止表示された図柄の組み合わせが特定の組み合わせ、例えば、「7」「7」「7」となった場合には、遊技者にとって通常遊技と比較して有利な条件の遊技状態(大当り遊技状態)に移行する。
前記入賞口14a,14b,14c、14dは、前記ワープユニット22bの下側の領域に備えられ、前記入賞口14e(以下、第2の入賞口とする。)は、前記ワープユニット22bの右側の領域に備えられている。また、その入賞口14eの開口部は上方に向けて開口し、その開口部の両端部直上には、障害部材として遊技釘17a,17bが備えられている。その遊技釘17a,17bの間隔は、遊技球の直径よりも僅かに大きく調整されており、前記入賞口14eへの遊技球の入賞経路を構成する。
前記始動入賞口12(以下、第1の入賞口とする。)は、前記ワープユニット22bの直下の領域に備えられ、その第1の入賞口12の上部には、チューリップ式の開閉部材12a,12bが備えられている。
さらに、その第1の入賞口12の中央直上には、障害部材として遊技釘17cが備えられ、図6(a)に示すように、第1の入賞口12の前記開閉部材12a,12bが閉鎖された場合には、遊技釘17cと第1の入賞口12の開閉部材12a,12bの各々の先端部との間隔D2が遊技球Bの直径D1よりも僅かに大きくなるように調整されている。
さらに、その第1の入賞口12の中央直上には、障害部材として遊技釘17cが備えられ、図6(a)に示すように、第1の入賞口12の前記開閉部材12a,12bが閉鎖された場合には、遊技釘17cと第1の入賞口12の開閉部材12a,12bの各々の先端部との間隔D2が遊技球Bの直径D1よりも僅かに大きくなるように調整されている。
従って、図2に示すように、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが閉鎖している場合には、図6(a)の破線T1で示すように、遊技球Bは、前記遊技釘17cと第1の入賞口12の開閉部材12a,12bの各々の先端部との間隔D2を通過した場合にのみ第1の入賞口12に入賞することができる。その他の場合、例えば、図6(a)の遊技球Bが破線T2のように転動流下すれば遊技釘17cに弾かれてしまい、また、破線遊技球Bが破線T3のように転動流下すれば開閉部材12bに弾かれてしまうので、いずれも第1の入賞口12に入賞することができない。
図3に示すように、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放している場合には、図6(b)で示すように、前記遊技釘17cと開閉部材12a,12bの各々の先端部との間隔D3が、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが閉鎖時の間隔D2(図6(a)参照)よりも大きくなる。従って、遊技球Bが図6(b)の破線T2のように遊技釘17cに弾かれるように転動流下しても、また、遊技球Bが破線T3のように転動流下しても、いずれも第1の入賞口12に入賞することができる。
ここで、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが閉鎖している場合の第1の入賞口12と第2の入賞口14eとの入賞し易さを比較すると、第2の入賞口14eは遊技釘17a,17bが開口の両端部直上に備えられ、第1の入賞口12は遊技釘17cが開口の中央直上に備えられているため、遊技球Bの入賞する範囲は前記第1の入賞口12よりも前記第2の入賞口14eの方が広い。従って、前記開閉部材12a,12bが閉鎖されている場合には、前記第2の入賞口14eを狙って遊技球を打ち出すようになる。
ここで、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが閉鎖している場合の第1の入賞口12と第2の入賞口14eとの入賞し易さを比較すると、第2の入賞口14eは遊技釘17a,17bが開口の両端部直上に備えられ、第1の入賞口12は遊技釘17cが開口の中央直上に備えられているため、遊技球Bの入賞する範囲は前記第1の入賞口12よりも前記第2の入賞口14eの方が広い。従って、前記開閉部材12a,12bが閉鎖されている場合には、前記第2の入賞口14eを狙って遊技球を打ち出すようになる。
また、前記開閉部材12a,12bの開放時には、前記閉鎖時と比べて前記第1の入賞口12に遊技球Bが入賞する範囲が広くなって、遊技球Bは前記第2の入賞口14eよりも第1の入賞口12に容易に入賞するようになる。従って、遊技者は、前記第2の入賞口14eから前記第1の入賞口12に狙いを変えて遊技球を打ち出すようになる。
前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bの開閉動作は制御部によって制御されている。具体的には、遊技球Bが通過ゲート15,15を通過する毎に、制御部が前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選を行ない、その抽選の結果に応じて、制御部は前記開閉部材12a,12bを所定の時間と回数だけ開放する。例えば、抽選に当選した場合には、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bは、1.8秒の開放が3回若しくは0.3秒の開放が1回のいずれかの開放が行なわれる。
このような構成を備える弾球遊技機において、本発明は、さらに、カウント手段と、比較手段と、遊技状態移行手段を備えて、第1の入賞口12の入賞数と第2の入賞口14eの入賞数を均等に保つことを特徴とする。
カウント手段は、前記第1の入賞口12と前記第2の入賞口14eの入賞口に夫々備えられ、前記第1の入賞口12に遊技球が入賞した場合と、前記第2の入賞口14eの入賞口に遊技球が入賞した場合に、前記第1の入賞口12に入賞したことを示す第1の入賞信号と、前記第2の入賞口14eに入賞したことを示す第2の入賞信号を、夫々、後述する比較手段に伝達する。
例えば本実施例では、前記カウント手段として、非接触にて遊技球の通過を検出する図示しない非接触型の検出手段を採用する。例えば、前記非接触型の検出手段として、反射型の光センサを採用した場合には、前記第1の入賞口12と前記第2の入賞口14eの奥に備わる夫々の入賞球通路に、その入賞球通路の壁面と前記光センサの検出面が同一平面となるように埋設されている。
なお、前記非接触型の検出手段は、反射型に限らず、通過型(遮断型)の光センサ(赤外線センサ)であってもよい。具体的には、スルーパスセンサ、フォトインタラプタなどが一例として挙げられる。また、前記検出手段は、非接触型に限らず、接触型を採用することも本発明の範囲内であり、適宜設計変更可能である。
前記比較手段は以下に示すような制御であって、遊技の進行を制御する制御手段(主制御回路30:図10参照)のメインCPU32において実行されることにより、メインCPU32が前記比較手段として機能する。
前記比較手段は、遊技球が前記第1の入賞口12に入賞した場合の第1の入賞信号と、遊技球が前記第2の入賞口14eに入賞した場合の第2の入賞信号を、前記各カウント手段から受信して夫々積算記憶する。さらに、前記比較手段は、前記第1の入賞口12と前記第2の入賞口14eの前記各カウント手段から受信した入賞信号の数をカウントし、入賞信号の数が所定数を超えた場合に前記第1の入賞信号の積算値と前記第2の入賞信号の積算値を比較する。
なお、前記比較手段がカウントする入賞信号は、前記第1の入賞口12か前記第2の賞口14eのいずれかの前記カウント手段から受信した入賞信号の数のみをカウントしてもよい。例えば、前記第2の入賞口14eのカウント手段から受信した入賞信号の数をカウントするものであってもよい。
なお、前記比較手段がカウントする入賞信号は、前記第1の入賞口12か前記第2の賞口14eのいずれかの前記カウント手段から受信した入賞信号の数のみをカウントしてもよい。例えば、前記第2の入賞口14eのカウント手段から受信した入賞信号の数をカウントするものであってもよい。
本実施例では、前記所定数として10の入賞信号を受信した場合とする。このように所定数を設定すれば、入賞信号を受信した毎に比較をする場合と比べて比較頻度が少ないので、遊技の進行を制御する制御手段への負担を軽くすることができる。
なお、前記所定数は特に限定されるものではなく、必要に応じて任意に変更可能である。
なお、前記所定数は特に限定されるものではなく、必要に応じて任意に変更可能である。
前記第1の入賞口12の積算入賞数の値と、前記第2の入賞口14eの積算入賞数の値を前記比較手段が比較した結果、入賞数の値に差が発生した場合には、前記比較手段から後述する遊技状態移行手段に向けて入賞数の値に差異が発生したことを示す信号が伝達される。
前記遊技状態移行手段は、弾球遊技機の遊技状態を第1の遊技状態から第2の遊技状態へ移行する処理および第2の遊技状態から第1の遊技状態へ移行する処理を行なう制御であって、遊技の進行を制御する制御手段(主制御回路30:図10参照)のメインCPU32において実行されることにより、メインCPU32が前記遊技状態移行手段として機能する。
前記遊技状態移行手段が移行処理を行なう弾球遊技機の第1の遊技状態および第2の遊技状態の移行は、入賞口12の開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選の当選確率と、抽選に当選した場合の遊技状態を変化させることにより実現される。
前記第1の遊技状態は、入賞口12の開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選の当選確率が高確率に設定され、さらに、抽選に当選した場合には、第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放される時間が長く設定される。例えば、1.8秒の開放が3回行なわれる。
前記第2の遊技状態は、入賞口12の開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選の当選確率が低確率に設定され、さらに、抽選に当選した場合には、第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放される時間が短く設定される。例えば、0.3秒の開放が1回行なわれる。
なお、通常の遊技状態では、第2の遊技状態が設定されている。
前記第1の遊技状態は、入賞口12の開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選の当選確率が高確率に設定され、さらに、抽選に当選した場合には、第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放される時間が長く設定される。例えば、1.8秒の開放が3回行なわれる。
前記第2の遊技状態は、入賞口12の開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選の当選確率が低確率に設定され、さらに、抽選に当選した場合には、第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放される時間が短く設定される。例えば、0.3秒の開放が1回行なわれる。
なお、通常の遊技状態では、第2の遊技状態が設定されている。
このような特有の構成を備えた弾球遊技機の遊技は次のように進行する。
まず、通常の遊技状態、即ち、第2の遊技状態では、第1の入賞口12の開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選の当選確率は低確率に設定されているので、遊技球がゲート15を通過したとしても第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放されない場合が多く、前記抽選に当選したとしても、0.3秒の開放が1回行なわれるのみであって前記開閉部材12a,12bが開放し難い。このような第2の遊技状態の場合では、遊技球は前記第1の入賞口12よりも前記第2の入賞口14eへ入賞し易いので、遊技者は、入賞し易い前記第2の入賞口14eを狙って遊技球を打ち出すようになり、前記第2の入賞口14eへ入賞する遊技球の数は、前記第1の入賞口12に入賞する遊技球の数よりも増加していく。
まず、通常の遊技状態、即ち、第2の遊技状態では、第1の入賞口12の開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選の当選確率は低確率に設定されているので、遊技球がゲート15を通過したとしても第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放されない場合が多く、前記抽選に当選したとしても、0.3秒の開放が1回行なわれるのみであって前記開閉部材12a,12bが開放し難い。このような第2の遊技状態の場合では、遊技球は前記第1の入賞口12よりも前記第2の入賞口14eへ入賞し易いので、遊技者は、入賞し易い前記第2の入賞口14eを狙って遊技球を打ち出すようになり、前記第2の入賞口14eへ入賞する遊技球の数は、前記第1の入賞口12に入賞する遊技球の数よりも増加していく。
前記第1の入賞口12と前記第2の入賞口14eへ遊技球が入賞すると、各入賞口に備えられた前記カウント手段から前記比較手段へ向けて入賞信号が伝達される。
前記比較手段は入賞信号を受信すると、入賞信号を受信する毎に、前記第1の入賞口12の入賞数を積算記憶して第1の入賞数の値とするとともに、前記第2の入賞口14eの入賞数を積算記憶して第2の入賞数の値とし、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値を比較する。
前記比較手段は入賞信号を受信すると、入賞信号を受信する毎に、前記第1の入賞口12の入賞数を積算記憶して第1の入賞数の値とするとともに、前記第2の入賞口14eの入賞数を積算記憶して第2の入賞数の値とし、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値を比較する。
そして、前記第2の入賞数の値が、前記前記第1の入賞数の値よりも大きくなると、前記比較手段から前記遊技状態移行手段に向けて入賞数に差が生じたことを示す信号が伝達される。
前記遊技状態移行手段は前記入賞数に差が生じたことを示す信号が伝達されると、弾球遊技機の遊技状態を第2の遊技状態から第1の遊技状態に移行する。
遊技状態が変更されると、前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選の当選確率が高確率となったことによって、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放され易くなるので、遊技者は、前記第1の入賞口12を狙って遊技球を打ち出すようになる。
その結果、遊技球が前記第2の入賞口14eよりも前記第1の入賞口12に入賞し易くなり、徐々に前記第1の入賞口12の入賞数の値と、前記第2の入賞口14eの入賞数の値との差が縮まる。
そして、前記第1の入賞口12と前記第2の入賞口14eの入賞数の値が等しくなった場合に、前記遊技状態移行手段は、前記第1の遊技状態から前記第2の遊技状態に戻すとともに、前記各入賞数の値を積算記憶したメモリをクリアする。
遊技状態が変更されると、前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選の当選確率が高確率となったことによって、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放され易くなるので、遊技者は、前記第1の入賞口12を狙って遊技球を打ち出すようになる。
その結果、遊技球が前記第2の入賞口14eよりも前記第1の入賞口12に入賞し易くなり、徐々に前記第1の入賞口12の入賞数の値と、前記第2の入賞口14eの入賞数の値との差が縮まる。
そして、前記第1の入賞口12と前記第2の入賞口14eの入賞数の値が等しくなった場合に、前記遊技状態移行手段は、前記第1の遊技状態から前記第2の遊技状態に戻すとともに、前記各入賞数の値を積算記憶したメモリをクリアする。
(ブロック図)
図10は、本実施例の弾球遊技機の制御系のブロック図である。
遊技制御手段としての主制御回路30は、制御手段であるメインCPU32、メインROM(読み出し専用メモリ)33、メインRAM(読み書き可能メモリ)34及びI/O31を備えている。この主制御回路30は遊技の進行の制御を行なう。
メインCPU32には、メインROM33、メインRAM34等が接続されており、このメインROM33に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU32には、後述する各種の手段として機能することとなる。
メインROM33には、メインCPU32により弾球遊技機の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブルや、演出を選択する際に参照される演出条件選択テーブル等の各種のテーブルも記憶されている。
図10は、本実施例の弾球遊技機の制御系のブロック図である。
遊技制御手段としての主制御回路30は、制御手段であるメインCPU32、メインROM(読み出し専用メモリ)33、メインRAM(読み書き可能メモリ)34及びI/O31を備えている。この主制御回路30は遊技の進行の制御を行なう。
メインCPU32には、メインROM33、メインRAM34等が接続されており、このメインROM33に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU32には、後述する各種の手段として機能することとなる。
メインROM33には、メインCPU32により弾球遊技機の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブルや、演出を選択する際に参照される演出条件選択テーブル等の各種のテーブルも記憶されている。
なお、本実施例では、プログラム・テーブル等を記憶する媒体としてメインROM33を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジなどの記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードしてメインRAM34等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムの夫々が別々の記憶媒体に記録されていても良い。また、本実施例においては、メインCPU32、メインROM33及びメインRAM34を別々に設けたが、これらが一体となっているワンチップマイコンを使用しても良い。
メインRAM34は、メインCPU32の一時記憶領域として種々のフラグ、カウンタ、タイマー、データの値を記憶する機能を有する。
また、この主制御回路30は、後述する副制御回路40に対してコマンドを供給するためのコマンド出力ポート35を備えている。また、コマンド出力ポート35は、メインCPU32に接続されている。なお、このコマンド出力ポート35は、各種のコマンドを副制御回路40(副制御回路40に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
また、この主制御回路30は、後述する副制御回路40に対してコマンドを供給するためのコマンド出力ポート35を備えている。また、コマンド出力ポート35は、メインCPU32に接続されている。なお、このコマンド出力ポート35は、各種のコマンドを副制御回路40(副制御回路40に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
また、主制御回路30には、I/O31を有しており、I/O31には各種の装置が接続されている。例えば、第1の入賞口センサ12S、開閉部材ソレノイド6a、第2の入賞口センサ14S、一般入賞口センサ15S、V・カウントセンサ28S、カウントセンサ29S、通過ゲートセンサ7S、大入賞口ソレノイド8a、シーソーソレノイド8bが接続されている。
第1の入賞口センサ12Sは、遊技盤ベース19上に備えられた第1の入賞装置12に設けられている。この第1の入賞口センサ12Sは、第1の入賞装置12に遊技球が入賞した場合に所定の検知信号を主制御回路30(比較手段)に供給する。
開閉部材ソレノイド6aは、リンク部材を介して第1の入賞装置12に設けられた開閉部材12a,12bに接続されており、メインCPU32から供給される駆動信号に応じて、開閉部材12a,12bを駆動させ、第1の入賞装置12を開放状態又は閉鎖状態とする。
第2の入賞口センサ14Sは、遊技盤ベース19上に備えられた第2の入賞装置14eに設けられている。この第2の入賞口センサ14Sは、第2の入賞装置14eに遊技球が入賞した場合に所定の検知信号を主制御回路30(比較手段)に供給する。
一般入賞口センサ15Sは、遊技盤ベース19上に備えられた一般入賞装置14a,14b,14c,14dに設けられている。この一般入賞口センサ15Sは、各一般入賞装置14a,14b,14c,14dを遊技球が通過した場合に、夫々、所定の検知信号を主制御回路30に供給する。
V・カウントセンサ28Sは、遊技盤ベース19上に備えられた大入賞装置13における特定領域に設けられている。このV・カウントセンサ28Sは、大入賞装置13における特定領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路30に供給する。
カウントセンサ29Sは、大入賞装置13における特定領域とは異なる一般領域に設けられている。このカウントセンサ29Sは、大入賞装置13における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路30に供給する。
通過ゲートセンサ7Sは、遊技盤ベース19上に備えられた通過ゲート15に設けられている。この通過ゲートセンサ7Sは、通過ゲート15を遊技球が通過した場合に所定の検知信号を主制御回路30に供給する。
大入賞口ソレノイド8aは、シャッタ(扉)に接続されており、メインCPU32から供給される駆動信号に応じて、シャッタを駆動させ、大入賞装置13を開放状態又は閉鎖状態とする。
シーソーソレノイド8bは、板状体でシャッタ内部に設けられているシーソーに接続されており、メインCPU32から供給される駆動信号に応じて、シーソーを変位させ、そのシーソーの傾斜を変更する。このシーソーが傾斜された結果、大入賞装置13内の特定領域を通過し易くなるように、又は一般領域を通過し易くなるように切り替えることとなる。
主制御回路30には、払出・発射制御回路80が接続されている。この払出・発射制御回路80には、遊技球の払出を行なう払出装置81、遊技球の発射を行う発射装置82が接続されている。また、払出・発射制御回路80はカードユニット24が接続されており、払出・発射制御回路80とカードユニット24は、カードユニット24に挿入されたCRカードに係るデータを送受信し、球貸し操作パネル21の操作によって遊技球を貸し出す。
この払出・発射制御回路80は、主制御回路30から供給される賞球制御コマンドを受け取り、払出装置81に対して所定の信号を送信することにより、払出装置81に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路80は、発射装置82に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行なう。なお、払出装置81は、発射(投入)された遊技球が所定の領域を通過することにより賞球を払い出す払出手段の一例として採用されている。
また、発射装置82には、上述した発射モータ、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル7が遊技者によって把持され、かつ時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力が供給され、上皿に貯留された遊技球が発射モータにより遊技盤に順次発射される。なお、このような発射装置82は、遊技者の操作に応じて遊技球を発射(投入)する発射手段の一例として採用されている。
さらに、コマンド出力ポート35には、副制御回路40が接続されている。この副制御回路40は、主制御回路30から供給される各種のコマンドに応じて、演出表示装置における表示制御、スピーカ10から発生させる音声に関する制御、装飾ランプ11の制御等を行なう。
なお、本実施例においては、主制御回路30から副制御回路40に対してコマンドを供給すると共に、副制御回路40から主制御回路30に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路40から主制御回路30に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
演出制御手段としての副制御回路40は、演出表示制御手段、音制御手段、及び、発光制御手段としてのサブCPU42、記憶手段としてのプログラムROM43、ワークRAM44、演出表示装置(液晶表示装置:LCD)における表示制御を行なうための画像制御回路45、スピーカ10から発生させる音声に関する制御を行なう音声制御回路46、装飾ランプ・LED(図示せず)を含むランプ11の制御を行なうランプ制御回路47、主制御回路30のコマンド出力ポート35からの信号を入力するためのコマンド入力ポート41から構成されている。
副制御回路40は、主制御回路30からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
副制御回路40は、主制御回路30からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU42は、プログラムROM43、ワークRAM44等が接続されている。サブCPU42は、このプログラムROM43に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU42は、主制御回路30から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路40の制御を行なう。サブCPU42は、後述する各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM43には、サブCPU42により弾球遊技機の遊技演出を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、演出に関する決定を行なうためのテーブル等の各種のテーブルも記憶されている。
また、プログラムROM43には、演出パターンが複数種類記憶されている。この演出パターンは、演出表示の進行に関するものである。演出表示は、識別情報の可変表示に応じて実行されるものである。
なお、本実施例においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段としてプログラムROM43を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えばハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記憶されていても良い。もちろん、記憶手段としてメインROM33を用いても良い。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM44等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムの夫々が別々の記憶媒体に記録されていても良い。
また、プログラムROM43には、演出パターンが複数種類記憶されている。この演出パターンは、演出表示の進行に関するものである。演出表示は、識別情報の可変表示に応じて実行されるものである。
なお、本実施例においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段としてプログラムROM43を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えばハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記憶されていても良い。もちろん、記憶手段としてメインROM33を用いても良い。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM44等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムの夫々が別々の記憶媒体に記録されていても良い。
また、本実施例において、メインCPU32及びメインROM33を含む主制御回路30と、サブCPU42及びプログラムROM43を含む副制御回路40と、を別々に構成したが、これに限らず、メインCPU32及びメインROM33を含む主制御回路30のみで構成してもよく、この場合には、上述したプログラムROM43に記憶されているプログラムをメインROM33に記憶させ、メインCPU32により実行されるように構成してもよい。もちろん、サブCPU42及びプログラムROM43を含む副制御回路40のみで構成するようにしてもよく、この場合には、上述したメインROM33に記憶されているプログラムをプログラムROM43に記憶させ、サブCPU42により実行されるように構成してもよい。
ワークRAM44は、サブCPU42の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等各種の変数等が位置付けられている。
以下において、本発明の一実施形態に係るメインCPU32の動作について、図面を参照しながら説明する。図8は、本発明の一実施例に係るメインCPU32の動作の一部を示すフロー図である。
[入賞数比較処理]
入賞数比較処理は、前記第1の入賞口12の入賞数の値と前記第2の入賞口14eの入賞数の値を比較処理して、その比較結果に応じて遊技状態を選択する処理を行なう。
図7に示すように、ステップ10(S10)において、メインCPU32は、前記第1の入賞口12および第2の入賞口14eに遊技球が入賞したか否かを判定する。具体的には、メインCPU32は、前記第1の入賞口12に備えられた入賞口センサ(カウント手段)12Sおよび前記第2の入賞口14eに備えられた入賞口センサ(カウント手段)14Sが検出して送出した入賞信号を受信したか否かを判定する。入賞信号を受信していない場合には、メインCPU32は処理を終了し、入賞信号を受信している場合には、メインCPU32はステップ20(S20)の処理に移る。
入賞数比較処理は、前記第1の入賞口12の入賞数の値と前記第2の入賞口14eの入賞数の値を比較処理して、その比較結果に応じて遊技状態を選択する処理を行なう。
図7に示すように、ステップ10(S10)において、メインCPU32は、前記第1の入賞口12および第2の入賞口14eに遊技球が入賞したか否かを判定する。具体的には、メインCPU32は、前記第1の入賞口12に備えられた入賞口センサ(カウント手段)12Sおよび前記第2の入賞口14eに備えられた入賞口センサ(カウント手段)14Sが検出して送出した入賞信号を受信したか否かを判定する。入賞信号を受信していない場合には、メインCPU32は処理を終了し、入賞信号を受信している場合には、メインCPU32はステップ20(S20)の処理に移る。
ステップ20(S20)において、メインCPU32は、前記第1の入賞口と前記第2の入賞口のカウント数を確認する処理を行なう。具体的には、メインCPU32は、前記第1の入賞口12に備えられた入賞口センサ(カウント手段)12Sから受信した第1の入賞信号を積算して第1の入賞数の値として記憶するとともに、前記第2の入賞口14eに備えられた入賞口センサ(カウント手段)14Sから受信した第2の入賞信号を積算して第2の入賞数の値として記憶する。
ステップ30(S30)において、メインCPU32は、第1の入賞口12のカウント手段と第2の入賞口14eのカウント手段から受信した入賞信号の数をカウントし、受信した入賞信号の数が10以上であるか否かを判定する。受信した入賞信号の数が10より少ない場合には、メインCPU32は処理を終了し、受信した入賞信号の数が10以上である場合には、入賞信号のカウンタの値をクリアするとともにステップ40(S40)の処理に移る。
ステップ40(S40)において、メインCPU32は、前記第1の入賞口12の第1の入賞数の値と、前記第2の入賞口14eの第2の入賞数の値を比較して、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値が等しいか否か判定する。前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値が等しい場合には、メインCPU32は、ステップ50(S50)の処理に移り、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値が等しくない場合には、メインCPU32は、ステップ60(S60)の処理に移る。
ステップ50(S50)において、メインCPU32は、第1の入賞数の値と、第2の入賞数の値をそれぞれクリアしてステップ80(S80)の処理に移る。
ステップ60(S60)において、メインCPU32は、前記第1の入賞数の値と、前記第2の入賞数の値を比較して、前記第2の入賞数の値が前記第1の入賞数の値より大きいか否か判定する。前記第1の入賞数の値よりも前記第2の入賞数の値の方が大きい場合には、CPU32はステップ70(S70)の処理に移り、前記第1の入賞数の値よりも前記第2の入賞数の値の方が小さい場合には、CPU32はステップ80(S80)の処理に移る。
ステップ70(S70)において、前記第1の入賞数の値よりも前記第2の入賞数の値の方が大きい場合に、メインCPU32は、弾球遊技機の遊技状態として第1の遊技状態を選択する処理をする。具体的には、ゲート15を遊技球が通過して、前記入賞口12に備えられた前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選が行なわれる際の当選確率を高確率にする。そして、抽選に当選した場合には、前記開閉部材12a,12bを所定時間および所定回数開放した後閉鎖する。
ステップ80(S80)において、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値が等しい場合(ステップ40(S40)の処理参照)、および、前記第1の入賞数の値よりも前記第2の入賞数の値の方が小さい場合(ステップ50(S50)の処理参照)に、メインCPU32は、弾球遊技機の遊技状態として第2の遊技状態を選択する処理をする。具体的には、ゲート15を遊技球が通過して、前記入賞口12に備えられた前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選が行なわれる際の当選確率を通常の確率(低確率)にする。そして、抽選に当選した場合には、前記開閉部材12a,12bを所定時間および所定回数開放した後閉鎖する。
[第1の遊技状態選択処理]
第1の遊技状態選択処理は、前記入賞数比較処理のステップ70(S70)において実行される処理であって、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値を比較処理して、その比較結果に応じて遊技状態を変更する処理を行なう。
図8に示すように、ステップ70−1(S70−1)において、メインCPU32は、ゲート15を遊技球が通過して、前記入賞口12に備えられた前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選が行なわれる際の当選確率を高確率に設定する。
第1の遊技状態選択処理は、前記入賞数比較処理のステップ70(S70)において実行される処理であって、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値を比較処理して、その比較結果に応じて遊技状態を変更する処理を行なう。
図8に示すように、ステップ70−1(S70−1)において、メインCPU32は、ゲート15を遊技球が通過して、前記入賞口12に備えられた前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選が行なわれる際の当選確率を高確率に設定する。
ステップ70−2(S70−2)において、メインCPU32は、前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選に当選したか否かを判定する。抽選に当選していなかった場合には、メインCPU32は処理を終了し、抽選に当選しているばあいには、メインCPU32は、ステップ70−3(S70−3)の処理に移る。
ステップ70−3(S70−3)において、メインCPU32は、前記ステップ70−2(S70−2)で当選した場合には、前記開閉部材12a,12bを所定の時間と回数で開放する設定を行なう。例えば、本実施例では1.8秒の開放を3回行なう設定をするとともに、その開放態様に必要な時間である6.7秒をタイマーにセットして前記開閉部材12a,12bの開放を実行する。
ステップ70−4(S70−4)において、メインCPU32は、前記ステップ70−3(S70−3)で設定されたタイマーにセットされた時間(6.7秒)が経過したか否かを判定する。タイマーにセットされた時間が経過していない場合には、メインCPU32は、タイマーにセットされた時間が経過するまでステップ70−4(S70−4)の処理を繰り返す。タイマーにセットされた時間が経過した場合には、メインCPU32は、ステップ70−5(S70−5)の処理に移る。なお、タイマーにセットされた時間が経過したか否かの判定は、本実施例では、タイマーにセットされた秒数を減算してゼロになったか否かを判定するが、秒数を加算することによってタイマーにセットされた秒数に達したか否かを判定するものであっても良い。
ステップ70−5(S70−5)において、メインCPU32は、前記開閉部材12a,12bを閉鎖する処理を実行するとともに、前記ステップ70−4(S70−4)で使用したタイマーをクリアする。
[第2の遊技状態選択処理]
第2の遊技状態選択処理は、前記入賞数比較処理のステップ80(S80)において実行される処理であって、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値を比較処理して、その比較結果に応じて遊技状態を変更する処理を行なう。
図9に示すように、ステップ80−1(S80−1)において、メインCPU32は、ゲート15を遊技球が通過して、前記入賞口12に備えられた前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選が行なわれる際の当選確率を通常の確率(低確率)に設定する。
第2の遊技状態選択処理は、前記入賞数比較処理のステップ80(S80)において実行される処理であって、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値を比較処理して、その比較結果に応じて遊技状態を変更する処理を行なう。
図9に示すように、ステップ80−1(S80−1)において、メインCPU32は、ゲート15を遊技球が通過して、前記入賞口12に備えられた前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選が行なわれる際の当選確率を通常の確率(低確率)に設定する。
ステップ80−2(S80−2)において、メインCPU32は、前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選に当選したか否かを判定する。抽選に当選していなかった場合には、メインCPU32は処理を終了し、抽選に当選しているばあいには、メインCPU32は、ステップ80−3(S80−3)の処理に移る。
ステップ80−3(S80−3)において、メインCPU32は、前記ステップ80−2(S80−2)で当選した場合には、前記開閉部材12a,12bを所定の時間と回数で開放する設定を行なう。例えば、本実施例では0.3秒の開放を1回行なう設定をするとともに、その開放態様に必要な時間である0.3秒をタイマーにセットして前記開閉部材12a,12bの開放を実行する。
ステップ80−4(S80−4)において、メインCPU32は、前記ステップ80−3(S80−3)で設定されたタイマーにセットされた時間(0.3秒)が経過したか否かを判定する。タイマーにセットされた時間が経過していない場合には、メインCPU32は、タイマーにセットされた時間が経過するまでステップ80−4(S80−4)の処理を繰り返す。タイマーにセットされた時間が経過した場合には、メインCPU32は、ステップ80−5(S80−5)の処理に移る。なお、タイマーにセットされた時間が経過したか否かの判定は、本実施例では、タイマーにセットされた秒数を減算してゼロになったか否かを判定するが、秒数を加算することによってタイマーにセットされた秒数に達したか否かを判定するものであっても良い。
ステップ80−5(S80−5)において、メインCPU32は、前記開閉部材12a,12bを閉鎖する処理を実行するとともに、前記ステップ80−4(S80−4)で使用したタイマーをクリアする。
(変形例1)
(変形例1)
前記比較手段は、前記第1の入賞口12の積算入賞数と前記第2の入賞口14eの積算入賞数を各カウント手段から入賞信号を受信する毎に比較することも可能である。
すなわち、前述の実施例1の弾球遊技機において、前記比較手段は、各カウント手段から所定数(例えば10)の入賞信号を受信した場合に前記第1の入賞口12の積算入賞数と前記第2の入賞口14eの積算入賞数を比較しているが、本変形例1では、入賞信号を受信する毎に各積算入賞数を比較処理することが相違する。このような処理が実行されると、前記第1の入賞口12の入賞数と前記第2の入賞口14eの入賞数に差が生じた場合に、速やかに第1の遊技状態へ移行することができるので、前記第1の入賞口12の入賞数と前記第2の入賞口14eの入賞数が均等に保たれ易い。
なお、その他の構成および制御や作用効果は実施例1と同様である。
(変形例2)
すなわち、前述の実施例1の弾球遊技機において、前記比較手段は、各カウント手段から所定数(例えば10)の入賞信号を受信した場合に前記第1の入賞口12の積算入賞数と前記第2の入賞口14eの積算入賞数を比較しているが、本変形例1では、入賞信号を受信する毎に各積算入賞数を比較処理することが相違する。このような処理が実行されると、前記第1の入賞口12の入賞数と前記第2の入賞口14eの入賞数に差が生じた場合に、速やかに第1の遊技状態へ移行することができるので、前記第1の入賞口12の入賞数と前記第2の入賞口14eの入賞数が均等に保たれ易い。
なお、その他の構成および制御や作用効果は実施例1と同様である。
(変形例2)
前記比較手段は、前記第1の入賞口12の積算入賞数と前記第2の入賞口14eの積算入賞数を所定時間毎に比較することも可能である。
すなわち、前述の実施例1の弾球遊技機において、前記比較手段は、各カウント手段から所定数(例えば10)の入賞信号を受信した場合に前記第1の入賞口12の積算入賞数と前記第2の入賞口14eの積算入賞数を比較しているが、本変形例2では、所定時間(例えば300秒)毎に各積算入賞数を比較処理することが相違する。このような処理が実行されると、前記第1の入賞口12の積算入賞数と前記第2の入賞口14eの積算入賞数を比較する条件として、入賞信号の数をカウントして入賞信号の所定数を超えたか否かを判定する必要がないので、弾球遊技機の制御系の負担を軽減することができる。
なお、その他の構成および制御や作用効果は実施例1と同様である。
(変形例3)
すなわち、前述の実施例1の弾球遊技機において、前記比較手段は、各カウント手段から所定数(例えば10)の入賞信号を受信した場合に前記第1の入賞口12の積算入賞数と前記第2の入賞口14eの積算入賞数を比較しているが、本変形例2では、所定時間(例えば300秒)毎に各積算入賞数を比較処理することが相違する。このような処理が実行されると、前記第1の入賞口12の積算入賞数と前記第2の入賞口14eの積算入賞数を比較する条件として、入賞信号の数をカウントして入賞信号の所定数を超えたか否かを判定する必要がないので、弾球遊技機の制御系の負担を軽減することができる。
なお、その他の構成および制御や作用効果は実施例1と同様である。
(変形例3)
前記比較手段は、前記第2の入賞口14eの入賞数を積算記憶した値が、前記第1の入賞口12の入賞数を積算記憶した値よりも所定の範囲を超えて大きくなると、前記比較手段から前記遊技状態移行手段に処理を移行することも可能である。
前記所定の範囲は特に限定されるものではなく、必要に応じて任意に設定可能であるが、例えば、前記第2の入賞口14eの入賞数を積算記憶した値が、前記第1の入賞口12の入賞数を積算記憶した値よりも50を超えて大きくなった場合に、前記比較手段から前記遊技状態移行手段に向けて入賞数の値の差が所定の範囲を超えたことを示す信号が伝達される処理であっても良い。
なお、その他の構成および制御や作用効果は実施例1と同様である。
また、この場合の入賞数比較処理は図11のフロー図に示すように実行される。
前記所定の範囲は特に限定されるものではなく、必要に応じて任意に設定可能であるが、例えば、前記第2の入賞口14eの入賞数を積算記憶した値が、前記第1の入賞口12の入賞数を積算記憶した値よりも50を超えて大きくなった場合に、前記比較手段から前記遊技状態移行手段に向けて入賞数の値の差が所定の範囲を超えたことを示す信号が伝達される処理であっても良い。
なお、その他の構成および制御や作用効果は実施例1と同様である。
また、この場合の入賞数比較処理は図11のフロー図に示すように実行される。
[入賞数比較処理]
変形例3の入賞数比較処理は、前記第1の入賞口12の入賞数の値と前記第2の入賞口14eの入賞数の値を比較処理して、その比較結果に応じて遊技状態を選択する処理を行なう。
図11に示すように、ステップ10(S10)において、メインCPU32は、前記第1の入賞口12および第2の入賞口14eに遊技球が入賞したか否かを判定する。具体的には、メインCPU32は、前記第1の入賞口12に備えられた入賞口センサ(カウント手段)12Sおよび前記第2の入賞口14eに備えられた入賞口センサ(カウント手段)14Sが検出して送出した入賞信号を受信したか否かを判定する。入賞信号を受信していない場合には、メインCPU32は処理を終了し、入賞信号を受信している場合には、メインCPU32はステップ20(S20)の処理に移る。
変形例3の入賞数比較処理は、前記第1の入賞口12の入賞数の値と前記第2の入賞口14eの入賞数の値を比較処理して、その比較結果に応じて遊技状態を選択する処理を行なう。
図11に示すように、ステップ10(S10)において、メインCPU32は、前記第1の入賞口12および第2の入賞口14eに遊技球が入賞したか否かを判定する。具体的には、メインCPU32は、前記第1の入賞口12に備えられた入賞口センサ(カウント手段)12Sおよび前記第2の入賞口14eに備えられた入賞口センサ(カウント手段)14Sが検出して送出した入賞信号を受信したか否かを判定する。入賞信号を受信していない場合には、メインCPU32は処理を終了し、入賞信号を受信している場合には、メインCPU32はステップ20(S20)の処理に移る。
ステップ20(S20)において、メインCPU32は、前記第1の入賞口と前記第2の入賞口のカウント数を確認する処理を行なう。具体的には、メインCPU32は、前記第1の入賞口12に備えられた入賞口センサ(カウント手段)12Sから受信した第1の入賞信号を積算して第1の入賞数の値として記憶するとともに、前記第2の入賞口14eに備えられた入賞口センサ(カウント手段)14Sから受信した第2の入賞信号を積算して第2の入賞数の値として記憶する。
ステップ30(S30)において、メインCPU32は、第1の入賞口12のカウント手段と第2の入賞口14eのカウント手段から受信した入賞信号の数をカウントし、受信した入賞信号の数が10以上であるか否かを判定する。受信した入賞信号の数が10より少ない場合には、メインCPU32は処理を終了し、受信した入賞信号の数が10以上である場合には、入賞信号のカウンタの値をクリアするとともにステップ40(S40)の処理に移る。
ステップ40(S40)において、メインCPU32は、前記第1の入賞口12の第1の入賞数の値と、前記第2の入賞口14eの第2の入賞数の値を比較して、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値が等しいか否か判定する。前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値が等しい場合には、メインCPU32は、ステップ50(S50)の処理に移り、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値が等しくない場合には、メインCPU32は、ステップ60(S60)の処理に移る。
ステップ50(S50)において、メインCPU32は、第1の入賞数の値と、第2の入賞数の値をそれぞれクリアしてステップ80(S80)の処理に移る。
ステップ60(S60)において、メインCPU32は、前記第1の入賞数の値と、前記第2の入賞数の値を比較して、前記第2の入賞数の値が前記第1の入賞数の値より所定の範囲を超えて大きいか否か判定する。具体的には、メインCPU32は、前記第2の入賞数の値から前記第1の入賞数の値を減算した値が50以上であるか否かを判定する。前記第2の入賞数の値から前記第1の入賞数の値を減算した値が50以上である場合には、CPU32はステップ70(S70)の処理に移り、前記第2の入賞数の値から前記第1の入賞数の値を減算した値が50より小さい場合には、CPU32はステップ80(S80)の処理に移る。
ステップ70(S70)において、前記第2の入賞数の値から前記第1の入賞数の値を減算した値が50以上である場合に、メインCPU32は、弾球遊技機の遊技状態として第1の遊技状態を選択する処理をする。具体的には、ゲート15を遊技球が通過して、前記入賞口12に備えられた前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選が行なわれる際の当選確率を高確率にする。そして、抽選に当選した場合には、前記開閉部材12a,12bを所定時間および所定回数開放した後閉鎖する。
ステップ80(S80)において、前記第1の入賞数の値と前記第2の入賞数の値が等しい場合(ステップ40(S40)の処理参照)、および、前記第2の入賞数の値から前記第1の入賞数の値を減算した値が50より小さい場合(ステップ50(S50)の処理参照)に、メインCPU32は、弾球遊技機の遊技状態として第2の遊技状態を選択する処理をする。具体的には、ゲート15を遊技球が通過して、前記入賞口12に備えられた前記開閉部材12a,12bを開放するか否かの抽選が行なわれる際の当選確率を通常の確率(低確率)にする。そして、抽選に当選した場合には、前記開閉部材12a,12bを所定時間および所定回数開放した後閉鎖する。
図4および図5は実施例2を示す。
本実施例2では、上記実施例1で説明した遊技盤の構成のうち、前記始動入賞口(第1の入賞口)12の配置位置が相違する。第1の入賞口12と第2の入賞口14eの形状・構造、遊技盤の他の構成および弾球遊技機の制御と動作は前述の実施例1と同様であるので説明を割愛し、本実施例2の特有の構成である上記前記始動入賞口(第1の入賞口)12と前記入賞口(第2の入賞口)14eの関係について以下に説明する。
本実施例2では、上記実施例1で説明した遊技盤の構成のうち、前記始動入賞口(第1の入賞口)12の配置位置が相違する。第1の入賞口12と第2の入賞口14eの形状・構造、遊技盤の他の構成および弾球遊技機の制御と動作は前述の実施例1と同様であるので説明を割愛し、本実施例2の特有の構成である上記前記始動入賞口(第1の入賞口)12と前記入賞口(第2の入賞口)14eの関係について以下に説明する。
前記始動入賞口(第1の入賞口)12は、前記第2の入賞口14eの直下の領域に備えられ、前記第1の入賞口12の上部には、チューリップ式の開閉部材12a,12bが備えられている。なお、前記第2の入賞口14eは、前記第1の入賞口12の中央直上に配置されるので、前記第1の入賞口12の障害部材として作用する。
図4で示すように、前記開閉部材12a,12bが閉鎖された場合には、図6(c)で示すように、前記開閉部材12aの先端部と12bの先端部との間の距離D4は、前記第2の入賞口の幅D5よりも小さいので、遊技球Bが破線T4で示すように転動流下した場合には、前記第2の入賞口が障害となって第1の入賞口12に入賞することができない。そして、僅かに、遊技球Bが破線T5で示すように斜めに転動流下した場合にのみ入賞することができる。
しかし、図5に示すように、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放している場合には、図6(d)で示すように、開放した前記開閉部材12aの先端部と12bの先端部の距離D6は、前記第2の始動口の幅D5よりも遥かに大きくなり、遊技球Bが破線T6のように転動流下した場合であっても、第1の入賞口に入賞することができる。そして、上記破線T6で示す遊技球Bの転動流下の軌跡は、前記第2の入賞口へ入賞する遊技球の流下の軌跡(破線T7)と比べて僅かにずれるのみである。
このような構成によれば、遊技者は、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが閉鎖している場合には、前記第2の入賞口14eを狙って遊技球を打ち出す。そして、前記第1の入賞口12の入賞数の値と前記第2の入賞口14eの入賞数の値に差が生じると、前記遊技状態移行手段によって第1の遊技状態に移行され、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放しやすい遊技様態となる。前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放された場合には、遊技者は、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが閉鎖されている場合と同様に、前記第2の入賞口14eを狙って遊技球を打ち出すことで、前記入賞口12にも遊技球を入賞させることができるので、遊技者は、前述の実施例1のように、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが閉鎖されている第2の遊技状態と、前記第1の入賞口12の開閉部材12a,12bが開放されている第1の遊技状態で、遊技球を打ち出す場合の狙う位置を変えることなく遊技を続行することができるようになった。
12:第1の入賞口
14e:第2の入賞口
12a,12b:開閉役物(開閉部材)
14e:第2の入賞口
12a,12b:開閉役物(開閉部材)
Claims (3)
- 遊技球が流下可能な遊技領域に少なくとも第1の入賞口と第2の入賞口を備え、少なくとも前記第1の入賞口は開閉役物を備える入賞口である弾球遊技機において、
前記第1および第2の入賞口における遊技球の入賞を夫々カウントするカウント手段と、前記カウント手段がカウントするカウント数を比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に応じて、前記第1の入賞口の開閉役物の動作態様を、開閉役物が開放し易い第1の遊技状態と、開閉役物が開放し難い第2の遊技状態のいずれかに移行する遊技状態移行手段とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。 - 遊技状態移行手段は、比較手段による比較結果において、
第1の入賞口に入賞した遊技球のカウント数が第2の入賞口に入賞した遊技球のカウント数に比べて少ない場合に、開閉役物が開放し易い第1の遊技状態に移行させ、第1の入賞口に入賞した遊技球のカウント数が第2の入賞口に入賞した遊技球のカウント数に比べて多い場合に、開閉役物が開放し難い第2の遊技状態に移行させることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。 - 開閉役物を備える第1の入賞口は、開閉役物の開閉位置によって、該入賞口への遊技球の入賞確率を異ならせる障害部材を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
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JP2004346568A JP2006149794A (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 弾球遊技機 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007114461A1 (ja) | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Asahi Kasei Pharma Corporation | カロテノイドの製造方法 |
JP2008200248A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP2008206718A (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-11 | Aruze Corp | 遊技機 |
-
2004
- 2004-11-30 JP JP2004346568A patent/JP2006149794A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
WO2007114461A1 (ja) | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Asahi Kasei Pharma Corporation | カロテノイドの製造方法 |
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