JP2006304336A - 色校正方法および装置並びに色校正プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】校正印刷機による校正刷りと印刷機による印刷物とのカラーマッチングの結果得られた、滅色混法色空間の全体にわたる校正印刷用画像データのうち、印刷物上におけるブラック単色の階調の各段階を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データを、印刷物上のブラックインクの面積率100%部は校正刷り上においてもブラックインクだけで表現されるが、印刷物上のブラックインクの面積率100%部以外は、校正刷り上において下色除去操作を用いて表現されるように修正することにより、印刷物上のブラックインクの表現特性を校正刷り上において再現する。
【選択図】図2
Description
この場合、印刷機による印刷物と、校正印刷機による校正刷りの色再現域を近似させて、視覚的に同じになるようにする、カラーマッチング処理は重要である。
例えば、印刷工程においては、滅色法の三原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクに加えて、ブラック(Bk)インクが一般に使用されている。このBk インクの使用は、印刷紙面上で多用される墨文字を単色インクで表現することによるインクの節約という経済的効果だけでなく、高濃度部における濃度域や色再現域の増加による品質向上効果をももたらしている。
の色を導き出す方法として、フルブラック法およびスケルトンブラック法の2つの方法がある。
Bk はCMYが均等に混ざり合った色であると考えるならば、min(CMY)の値、すなわち、CMYのうちの最小値をBk
に置き換えて3色で表現することができる。これは、Bk への置き換え値を最大限にとる方法で、フルブラック法と呼ばれる。図5に示された例では、C=72%、M=94%、Y=43%の3色の中で最小値であるYの値をBk
に置き換え、かつCおよびMからその値を引いた値に置き換えられる。この場合、43%×2の量のインクが節約されたことになる。
インクの色のCMYBk
は、相対的な色である。印刷機による印刷物のCMYBk とカラープリンタによる校正刷りのCMYBk は異なる色であり、また、同じ印刷物のCMYBk であってもメーカーによって微妙に異なった色となる。したがって、このままでは単純には色を比較することはできない。さらに、モニターおよびカラープリンタの間における色の比較を考えると、モニターはRGBの3色で表現されており、そもそも両者の色空間が相違することになる。
このため、実際の表現手段に依存しない絶対的な色空間を想定し、比較する表現物を絶対色空間に置き直して比較する方法が考えられた。これは、デバイス・インディペンデント・カラーと呼ばれる。
ここでカラーマッチングされた色空間は、Lab空間であるから、これを再度それぞれの相対的な色空間に変換することによって、実際の変換値が求められる。図7は、この手順を印刷物および校正刷りの間のカラーマッチングに適用した例を示している。
の間には可逆牲が存在しない。
また、印刷工程において、カラープリンタを使用してオフセット印刷やグラビア印刷の色校正を行う場合、校正刷りを行うカラープリンタで使用可能な用紙と、本刷りを行う印刷機で使用可能な用紙(以下、「本紙」という)とは、ほとんどの場合一致していない。特に、インクジェットプリンタや昇華熱転写型プリンタ等では専用の用紙を使用する必要があるため、本紙と同一の用紙を使用することは事実上不可能である。
そして、印刷する用紙が異なると、校正刷りを印刷物に近似させることがより困難となる。
印刷の階調表現は、主として面積階調であるから、基本的には、インクと紙色は視覚的には混ざり合って映る。すなわち、視覚的にはインクの色に紙色が影響を及ぼしている。この影響は、特に、インクの面積率が低いハイライト部において強く現れ、それだけ視覚的な紙色の影響は高くなる。
また、本発明の課題は、校正刷りにおいて、印刷機の印刷用紙の紙色を再現し、印刷物上のブラックインクの表現特性を再現することにある。
前記印刷物上のブラックインクの面積率100%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(C100,M100,Y100,Bk100)から、min(C100,M100,Y100)を求め、Bk100の指定値Pを決定するステップと、
α100=min(C100,M100,Y100)
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBk100に対する追加値α100を求めるステップと、
追加値α100をBk100に加えるとともに、C100 =M100=Y100
=0とするステップと、
n=99から1までについて、
前記印刷物上のブラックインクの面積率n%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(Cn , Mn , Yn , Bkn )から、min(Cn
, Mn , Yn )を求め、
αn =(min(Cn , Mn , Yn )−(100−n))
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBkn
に対する追加値αn を求めて、これをBkn に加えるとともに
βn =αn
×((P−Bk100)/C100 )、
γn =αn
×((P−Bk100)/M100)、
δn =αn ×((P−Bk100)/Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってCn 、 Mn
およびYn のそれぞれに対する削減値βn 、γn およびδn を求めて、これらをCn
、 Mn およびYn から差し引く手順を繰り返すステップと、からなっている。
前記印刷物上のブラックインクの面積率100%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(C100,M100,Y100,Bk100)から、min(C100,M100,Y100)を求め、Bk100の指定値Pを決定し、
α100 =min(C100,M100,Y100)
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBk100に対する追加値α100を求め、
追加値α100をBk100に加えるとともに、C100 =M100 =Y100
=0とするブラック100%部画像データ修正部と、
n=99から1までについて、
前記印刷物上のブラックインクの面積率n%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(Cn , Mn , Yn , Bkn )から、min(Cn
, Mn , Yn )を求め、
αn =(min(Cn , Mn , Yn )−(100−n))
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBkn
に対する追加値αnを求めて、これをBknに加えるとともに、
βn =αn
×((P−Bk100)/C100)、
γn =αn
×((P−Bk100)/M100)、
δn =αn
×((P−Bk100)/Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってCn 、 Mn
およびYn のそれぞれに対する削減値βn 、γn およびδn を求めて、これらをCn
、 Mn および Yn から差し引く手順を繰り返す99%以下ブラック部画像データ修正部と、を有している。
校正印刷機による校正刷りと印刷機による印刷物とのカラーマッチングの結果得られた、滅色混法色空間の全体にわたる校正印刷用画像データのうち、印刷物上におけるブラック単色の階調の各段階を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データを、印刷物上のブラックインクの面積率100%部は校正刷り上においてもブラックインクだけで表現されるが、印刷物上のブラックインクの面積率100%部以外は、校正刷り上において下色除去操作を用いて表現されるように修正させることにより、印刷物上のブラックインクの表現特性を校正刷り上において再現するようにしたことを特徴とする色校正プログラムを記録した記録媒体を構成したものである。
前記印刷物上のブラックインクの面積率100%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(C100,M100,Y100,Bk100)から、min(C100,M100,Y100)を求め、Bk100の指定値Pを決定させる手順と、
α100=min(C100,M100,Y100)
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBk100に対する追加値α100を求めさせる手順と、
追加値α100をBk100に加えるとともに、C100 =M100 =Y100 =0と設定させる手順と、
n=99から1までについて、
前記印刷物上のブラックインクの面積率n%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(Cn , Mn , Yn , Bkn )から、min(Cn
, Mn , Yn )を求め、
αn =(min(Cn , Mn , Yn )−(100−n))
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBkn
に対する追加値αn を求めて、これをBkn に加えるとともに、
βn =αn
×((P−Bk100)/C100)、
γn =αn
×((P−Bk100)/M100)、
δn =αn
×((P−Bk100)/Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってCn 、 Mn
および Yn のそれぞれに対する削減値βn 、γn およびδn を求めて、これらをCn
、 Mn およびYn から差し引く手順を繰り返させる手順と、
からなっている。
α=(1−Cp /255)×(1−Mp
/255)×(1−Yp /255)
×(1−Bkp/255)
によって求められる(図1、ステップ(4)参照)。
なお、参照データの色値が百分率で表されるときは、αは、
α=(1−Cp /100)×(1−Mp
/100)×(1−Yp /100)
×(1−Bkp/100)
によって求められる。
Mi', Yi', Bki' )が、
Ci'=Ci +Ca
×α、Mi'=Mi +Ma ×α、Yi'=Yi +Ya ×α、
Bki' =Bki+Bka×α
によって求められ(図1、ステップ(5)参照)、この変更値が参照データの色値と置き換えられることによって(図1、ステップ(6)参照)、ルックアップテーブルが修正される(図1、ステップ(7)参照)。
の方式またはYule-Nielsenの方式によって求められるドットゲイン特性に近似した色再現を得ることができる。
Mieff, Yieff, Bkieff )は次のように求められる。
D=max(|xi −0|,|yi
−0|,|zi −0|,|wi −0|)
ここで、max(a,b,c)は、a、b、cの値のうちの最大値を取り出すことを意味する、によって規定される。
Cieff=Ca ×(255×D)/255
Mieff=Ma ×(255×D)/255
Yieff=Ya ×(255×D)/255
Bkieff =Bka×(255×D)/255
となる。ただし、各値は8ビットのデータであるものとする。なお、各値が百分率で表されている場合には、参照データIに対する影響値は、
Cieff=Ca ×(100×D)/100
Mieff=Ma ×(100×D)/100
Yieff=Ya ×(100×D)/100
Bkieff =Bka×(100×D)/100
となる。
この場合にも、紙色影響率をリニアにとったときは、光学的ドットゲイン値が考慮されなくなるが、これも適当な曲線特性を付加した影響率の導出を行うことにより十分に目的を達成することができる。
作成された校正刷りは、本紙の紙色を的確に再現したものとなっている。
M100,Y100 )が求められ(図2、ステップ(21)参照)、Bk100の指定値Pが決定される(図2、ステップ(22)参照)。その後、
α100 =min(C100,M100,Y100 )
×(P−Bk100)/min(C100,
M100,Y100 )、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBk100に対する追加値α100
が求められる(図2、ステップ(23)参照)。そして、追加値α100 がBk100に加えられるとともに、C100
=M100 =Y100 =0とされる(図2、ステップ(24)参照)。
(a)印刷物上のブラックインクの面積率n%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(Cn, Mn , Yn , Bkn )から、min(Cn,
Mn, Yn)が求められ(図2、ステップ(27)参照)、
(b)αn =(min(Cn, Mn, Yn)−(100−n)
×(P−Bk100)/min(C100,
M100,Y100 )、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBkn
に対する追加値αn が求められて、これがBkn に加えられ(図2、ステップ(28)参照)、
(c)βn =αn
×((P−Bk100)/C100 )、
γn =αn
×((P−Bk100)/M100 )、
δn =αn
×((P−Bk100)/Y100 )、
ただし、1≦P≦100とする、
によってCn 、Mn
およびYn のそれぞれに対する削減値βn 、γn およびδn が求められ、これらがCn
、Mn およびYn から差し引かれる(図2、ステップ(29)参照)。
得られた校正刷りにおいては、印刷物上の墨文字等の表現で多用されるブラックインクの面積率100%部が再現される等々、印刷物上のブラックインクの表現特性が的確に再現される。さらには、校正刷りにおいて、ブラックインクを可能な限り多く使用することによってC、M、Yのインクの使用量を減らすことができるので、校正刷りのコストの低減が図られる。
α=(1−Cp /(2N
−1))×(1 −Mp /(2N −1))
×(1−Yp/(2N−1))×(1−Bkp/(2N
−1))
によって求めるが、ルックアップテーブルにおける任意の参照データPの色値が(Cp,Mp,Yp,Bkp)で、それぞれ百分率データであるとするときには、紙面露出面積率αを、
α=(1−Cp /100)×(1−Mp
/100)
×(1−Yp /100)×(1−Bkp/100)
によって求める紙面露出面積率演算部45と、
紙面露出面積率が100%の位置に本紙の紙色値(Ca,Ma,Ya,Bka)を付加したときの、ルックアップテーブルにおける任意の参照データIの色値(Ci,Mi,Yi,Bki)の変更値(Ci',
Mi', Yi', Bki' )を、
Ci'=Ci +Ca
×α、Mi'=Mi +Ma ×α、Yi'=Yi +Ya ×α、
Bki' =Bki+Bka×α
によって求め、この変更値を参照データの色値に置き換える色変更値演算部46とを有している。
)を求め、Bk100の指定値Pを決定し、
α100 =min(C100,M100,Y100 )
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100
)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBk100に対する追加値α100を求め、追加値α100
をBk100に加えるとともに、C100 =M100 =Y100 =0とするブラック100%部画像データ修正部52と、
n=99から1までについて、印刷物上のブラックインクの面積率n%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(Cn,Mn,Yn,Bkn )から、min(Cn,Mn,Yn
)を求め、
αn =(min(Cn,Mn,Yn )−(100−n))
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100
)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBkn
に対する追加値αn を求めて、これをBkn に加えるとともに
βn =αn
×((P−Bk100)/C100 )、
γn =αn
×((P−Bk100)/M100 )、
δn =αn
×((P−Bk100)/Y100 )、
ただし、1≦P≦100とする、
によってCn 、Mn
およびYn のそれぞれに対する削減値βn 、γn およびδn を求めて、これらをCn
、Mn およびYn から差し引く手順を繰り返す99%以下ブラック部画像データ修正部53と、を有している。
Claims (6)
- 校正印刷機による校正刷りにおいて印刷機による印刷物の色再現性を向上させるための方法であって、校正印刷機による校正刷りと印刷機による印刷物とのカラーマッチングの結果得られた、滅色混法色空間の全体にわたる校正印刷用画像データのうち、印刷物上におけるブラック単色の階調の各段階を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データを、印刷物上のブラックインクの面積率100%部は校正刷り上においてもブラックインクだけで表現されるが、印刷物上のブラックインクの面積率100%部以外は、校正刷り上において下色除去操作を用いて表現されるように修正することにより、印刷物上のブラックインクの表現特性を校正刷り上において再現するようにしたことを特徴とする色校正法。
- 前記校正印刷用画像データを修正するステップは、
前記印刷物上のブラックインクの面積率100%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(C100,M100,Y100,Bk100)から、min(C100,M100,Y100)を求め、Bk100の指定値Pを決定するステップと、
α100=min(C100,M100,Y100)
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、によってBk100に対する追加値α100を求めるステップと、
追加値α100をBk100に加えるとともに、C100 =M100=Y100
=0とするステップと、
n=99から1までについて、
前記印刷物上のブラックインクの面積率n%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(Cn , Mn , Yn , Bkn )から、min(Cn
, Mn , Yn )を求め、
αn =(min(Cn , Mn , Yn )−(100−n))
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBkn
に対する追加値αn を求めて、これをBkn に加えるとともに、
βn =αn
×((P−Bk100)/C100 )、
γn =αn
×((P−Bk100)/M100)、
δn =αn ×((P−Bk100)/Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってCn 、 Mn
およびYn のそれぞれに対する削減値βn 、γn およびδn を求めて、これらをCn
、 Mn およびYn から差し引く手順を繰り返すステップと、からなっていることを特徴とする請求項1に記載の色校正法。 - コンピュータを利用して校正印刷機による校正刷りにおいて印刷機による印刷物の色再現性を向上させるための色校正装置であって、校正印刷機による校正刷りと印刷機による印刷物とのカラーマッチングの結果得られた、滅色混法色空間の全体にわたる校正印刷用画像データの入力を受ける画像データ入力部と、
前記画像データ入力部に入力された画像データのうち、印刷物上におけるブラック単色の階調の各段階を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データを、印刷物上のブラックインクの面積率100%部は校正刷り上においてもブラックインクだけで表現されるが、印刷物上のブラックインクの面積率100%部以外は、校正刷り上において下色除去操作を用いて表現されるように修正し、修正した画像データを出力する画像データ修正部と、を有しているものであることを特徴とする色校正装置。 - 前記画像データ修正部は、
前記印刷物上のブラックインクの面積率100%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(C100,M100,Y100,Bk100)から、min(C100,M100,Y100)を求め、Bk100の指定値Pを決定し、
α100 =min(C100,M100,Y100)
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBk100に対する追加値α100を求め、
追加値α100をBk100に加えるとともに、C100 =M100 =Y100
=0とするブラック100%部画像データ修正部と、
n=99から1までについて、
前記印刷物上のブラックインクの面積率n%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(Cn , Mn , Yn , Bkn )から、min(Cn
, Mn , Yn )を求め、
αn =(min(Cn , Mn , Yn )−(100−n))
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBkn
に対する追加値αnを求めて、これをBknに加えるとともに、
βn =αn
×((P−Bk100)/C100)、
γn =αn
×((P−Bk100)/M100)、
δn =αn
×((P−Bk100)/Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってCn 、 Mn
およびYn のそれぞれに対する削減値βn 、γn およびδn を求めて、これらをCn
、 Mn および Yn から差し引く手順を繰り返す99%以下ブラック部画像データ修正部と、を有していることを特徴とする請求項3に記載の色校正装置。 - コンピュータによって校正印刷機による校正刷りにおいて印刷機による印刷物の色再現性を向上させるための色校正プログラムを記録した記録媒体であって、前記色校正プログラムは、コンピュータに、
校正印刷機による校正刷りと印刷機による印刷物とのカラーマッチングの結果得られた、滅色混法色空間の全体にわたる校正印刷用画像データのうち、印刷物上におけるブラック単色の階調の各段階を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データを、印刷物上のブラックインクの面積率100%部は校正刷り上においてもブラックインクだけで表現されるが、印刷物上のブラックインクの面積率100%部以外は、校正刷り上において下色除去操作を用いて表現されるように修正させることにより、印刷物上のブラックインクの表現特性を校正刷り上において再現するようにしたことを特徴とする色校正プログラムを記録した記録媒体。 - 前記校正印刷用画像データを修正させる手順は、
前記印刷物上のブラックインクの面積率100%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(C100,M100,Y100,Bk100)から、min(C100,M100,Y100)を求め、Bk100の指定値Pを決定させる手順と、
α100=min(C100,M100,Y100)
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBk100に対する追加値α100を求めさせる手順と、
追加値α100をBk100に加えるとともに、C100 =M100 =Y100 =0と設定させる手順と、
n=99から1までについて、
前記印刷物上のブラックインクの面積率n%部を校正刷り上で表現する校正印刷用画像データの色値(Cn , Mn , Yn , Bkn )から、min(Cn
, Mn , Yn )を求め、
αn =(min(Cn , Mn , Yn )−(100−n))
×(P−Bk100)/min(C100,M100,Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってBkn
に対する追加値αn を求めて、これをBkn に加えるとともに、
βn =αn
×((P−Bk100)/C100)、
γn =αn
×((P−Bk100)/M100)、
δn =αn ×((P−Bk100)/Y100)、
ただし、1≦P≦100とする、
によってCn 、 Mn
および Yn のそれぞれに対する削減値βn 、γn およびδn を求めて、これらをCn
、 Mn およびYn から差し引く手順を繰り返させる手順と、
からなっていることを特徴とする請求項5に記載の色校正プログラムを記録した記録媒体。
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