JP2006304142A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル複合機において、ICカードなどを所持しない者についても適用でき、また、設定や操作が操作者にとって殆ど負担とならずに操作簡便に行えるセキュリティ管理の機能を提供する。
【解決手段】原稿台15及び装置の外面又は周囲を撮影できるカメラ12を具備した画像読取り部と、原稿台15の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び装置の周囲又は原稿台15も含めた外面を被写界として装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、撮像モード毎に画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段とを含み備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、書類などの原稿を画像として読取る原稿読取り装置を具備した情報処理装置であって、画像を印刷出力する画像形成装置を備えて、原稿の画像を読取って印刷出力する複写機能、通信回線を通して画像情報を授受するファクシミリ機能、コンピュータなどからの印刷情報や文書情報を処理して印刷出力するプリンタ機能などを複合して有する多機能のデジタル複合機などの情報処理装置に関する。
従来、この種のデジタル複合機において複写などが行われる原稿の画像読取りには、CCDや密着型のイメージセンサを用い、対象の原稿をライン状に走査してその画像データを取得するスキャナがよく使用されてきた。一方、デジタルスチルカメラなどに代表される2次元画像のデジタル撮像機でも、近年の撮像素子、画像処理、メモリ等の発達に伴い、高解像度の画像を撮像することが可能になってきた。そこで、特許文献1に開示された装置ではデジタルカメラをスキャナの代わりとして用いることが示されている。
ところで、様々な人に共用される装置において、その不用意な取扱いを防ぐためなどに、従来からカメラによるモニター監視などがしばしば行われてきている。そして、デジタル複合機においては、装置の利用カードなどによって利用者を識別して、複写料金の課金や装置の利用履歴などの管理もよく行われてきている。さらに、機密書類などに対するオフィスでの取扱いセキュリュティを高めるために、複写利用者の認証をICカードなどの識別カードによって行うなどのセキュリティ管理も行われ始めている。
さらに、近年、文書や画像などのデジタルデータ化が進み、一般のオフィスで使われるこの種のデジタル複合機では、紙書類の複写も依然必要とされ使用されているが、併せて、コンピュータなどに対する電子データの出力や入力が、頻度としては圧倒的に多くなってきている。そして、オフィスネットワークの発達とオフィス環境の変化に伴い、様々な人がサーバなどに置かれた共用データにアクセスする形を取るようになってきて、サーバなどに置かれる機密文書に対するセキュリュティの確保がますます必要とされ、デジタル複合機においても電子データ形式の機密文書に対するセキュリティ管理への要望が今後益々大きくなるものと思われている。
特開2003−348286号公報
しかしながら、デジタル複合機におけるセキュリティ管理について、前述した従来のカメラによるモニター監視では、別途そのためのカメラ装置が必要とされ、相応のコストを要するものの、それだけでは、例えば、機密文書の印刷などデジタル複合機での操作内容をモニター監視画像自体で特定するのは難しく、装置の操作内容と関連づけた正確な監視・管理には無理があった。
また、前述従来からのICカードなどを利用したセキュリティ管理の方法では、ICカードの携帯が一般のオフィスなどにおいては未だ十分に広くは普及しておらず、実際の運用を含めたセキュリティ管理システムを構築する上でそのことが支障となる場合も多い。このようなことから、ことに比較的小規模なオフィスでは、ICカードなどを用いることなくセキュリティ書類の管理が簡便に行えるシステムが望まれている。
また、前記特許文献1に示されるようなデジタルカメラでは、その構成がほとんど原稿台上の原稿に対する原稿読取りに固定されており、デジタル複合機におけるセキュリティ管理用としては、このままでは、原稿台上の原稿に対する前述のモニター監視ができる程度にとどまり、更なる機能のためには、装置の利用者にそのための特別な操作を求める必要もあって、実用的ではないという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、ICカードなどの識別カードなどを所持しない者に対しても適用できる装置使用についての監視を行って、機密情報の印刷出力などが安易に行われるのを抑え、また、そのような印刷出力物が操作者以外の者に触れられる機会を抑えてその機密性を保つようなセキュリティ管理の機能を有し、しかも、その制御やそのための設定が操作者による普通の操作によって切換わり、セキュリティ管理のための適当かつ効率的な設定が操作者にとって殆ど負担とならずになされる操作簡便なデジタル複合機の提供を目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段とを含み備えるものである。
また、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラをその被写界が可動に保持し、かつ、前記原稿台の少なくとも一部を塞ぐように移動が可能であり、また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備したカメラ保持部材と、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段とを含み備え、前記カメラ保持部材の位置・方向等によって撮像モードを切換えることを特徴とするものとしてもよい。
また、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、当該装置で為された一連の処理毎にそれを特定するための情報と、その処理の際に前記生体撮像モードで取込んだ生体画像に係る情報とを、関連づけて、当該装置の処理履歴に係る情報として記録するログ制御手段とを含み備えるものとしてもよい。
また、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行い、及び、装置情報などの情報を出力する情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、通信回線、ローカルインタフェース、メモリカード等を通して当該装置外部へ情報の少なくとも出力を行う外部インタフェース部と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、前記画像読取り部が少なくとも生体撮像モードで撮像している当該装置の周囲又は原稿台も含めた外面の画像信号を、前記外部インタフェース部を通して当該装置の外部へ伝送するモニター画像伝送制御手段とを含み備えるものとしてもよい。
また、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、撮像された画像を認識して当該装置の操作者を識別する認識制御手段と、前記認識制御手段で識別された者に対して設定されている権限に基づいて、当該装置の処理及び係る操作の機能を拡張し若しくは制限し又は切換える機能制御手段とを含み備えるものとしてもよい。
また、書類などの原稿を画像として読取り、及び、画像を印刷出力するなどの処理を行う情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、画像信号に従って可視画像を形成して印刷出力する画像形成装置と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、前記画像形成装置で印刷出力される画像の一部に、前記生体撮像モードで取込んだ生体画像に係る情報を表わす画像を合成する合成制御手段とを含み備えるものとしてもよい。
また、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置において、装置筐体と、前記装置筐体の上面部に設けられて原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台に対して、少なくとも、密閉、全開及び半開きの位置に開閉する原稿台カバーと、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記原稿台カバーに設けられ、前記カメラをその被写界が可動に保持し、また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備したカメラ保持部材と、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記画像読取り部によって撮像された画像を一時的に取込む画像メモリと、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有し、前記原稿台カバーの開閉の位置によって画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、当該装置の処理履歴に係る情報を記録するログ制御手段とを含み備え、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理において、前記原稿台カバーが全開の位置にある時に前記生体撮像モードで操作者の生体の一部を画像として取込んで、その後、書類などの原稿を画像として読取るときには前記原稿台カバーを半開きの位置として、前記処理を行ない、そして、当該処理を特定するための情報と、この処理の際に前記生体撮像モードで取込んだ生体画像に係る情報とを関連づけて、これらの情報を当該装置の処理履歴に係る情報として記録することを特徴とするものとしてもよい。
また、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置であって、装置筐体と、前記装置筐体の上面部に設けられて原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台に対して開閉する原稿台カバーと、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記原稿台カバーに設けられ、前記カメラをその被写界が可動に保持し、また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備したカメラ保持部材と、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記画像読取り部によって撮像された画像を一時的に取込む画像メモリと、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有し、前記原稿台カバーの開閉の位置によって画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、撮像された画像を認識して当該装置の操作者を識別する認識制御手段と、前記認識制御手段で識別された者に対して設定されている権限に基づいて、当該装置の処理及び係る操作の機能を拡張し若しくは制限し又は切換える機能制御手段とを含み備え、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理において、前記原稿台カバーが全開又は半開きの位置にある時に前記生体撮像モードで操作者の生体の一部を撮像し、その撮像された画像を認識し、当該装置の操作者を識別して、その結果によりその後の処理及び係る操作を許可することを特徴とするものとしてもよい。
本発明は、カメラを具備する画像読取り部が原稿読取りを行うことで、立体原稿についても2次元画像として読取りが可能となり、また、原稿読取り時外では装置の周囲又は原稿台も含めた外面を撮影することで、当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部を撮像でき、新たな撮影手段を加え備えることなく、かつ、利用者に識別カードの所持などの特別な負荷を掛けずに装置の使用を監視して不適当な利用を抑えるために、装置の使用場面を、操作者を含む画像として装置に取込むことができる。そのような、目的の被写体に対して適当かつ効率的な撮影及び画像取込みが、画像読取り部の撮像目的に応じたそれ毎のモードを持つモード制御手段によってカメラの向きや照明等の撮影条件及び解像度などの画像取込み条件を切換えることで、このような撮像設定を簡便かつ適切に行えるという効果を奏する。
また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備し、閉じられたときには原稿台の一部を塞ぐようなカメラ保持部材でカメラを保持してもよく、このことで、被写体が原稿台上の物かどうかの区別がつけられ、そして、その保持部材の位置や方向等に伴って撮像モードを切換えることで、より手間なく、セキュリティ監視のために操作者を撮影するのに適切な撮影条件及び画像取込み条件の設定ができる。
また、当該装置を操作する者の生体画像やそれに基づく情報等をログ制御手段で装置の処理履歴として記録してもよく、このことで、当該装置の利用者及びその利用実態を特定することができるので、当該装置の不用意な使用や機密情報の取扱いが安易に行われるのを抑制する効果が期待でき、このような操作者の記録のための撮像の条件設定が適切に行える。
また、生体画像認識により操作者を識別して、その権限に基づいて機能制御手段で装置の機能を変えてもよく、このことで、装置の機能をその操作者に適したものとし、取扱い上のトラブルを抑えて、装置の操作性を向上すると共に、装置内の情報に対する安全性も高めることができ、このような操作者の認証のための撮像の条件設定が適切に行える。
また、画像形成装置を備えてその印刷出力に合成制御手段で操作者の生体画像やそれ基づく情報等を含めてもよく、このことで、その印刷出力物の取扱いへの注意がより喚起され、また、その印刷出力物の配布を受ける者はその印刷出力物に対する信頼度を高めることができ、このような印刷出力に合成できる操作者の生体画像を撮像するための条件設定が適切に行える。
本発明の実施の第1の形態は、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段とを含み備えるものである。
本実施形態によって、カメラを具備する画像読取り部が原稿読取りを行うことで、立体原稿についても2次元画像として読取りが可能となり、また、原稿読取り時外では装置の周囲又は原稿台も含めた外面を撮影することで、当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部を撮像でき、新たな撮影手段を加え備えることなく、かつ、利用者に識別カードの所持などの特別な負荷を掛けずに装置の使用を監視して不適当な利用を抑えるために、装置の使用場面を、操作者を含む画像として装置に取込むことができる。そのような、目的の被写体に対して適当かつ効率的な撮影及び画像取込みが、画像読取り部の撮像目的に応じたそれ毎のモードを持つモード制御手段によってカメラの向きや照明等の撮影条件及び解像度などの画像取込み条件(カメラの向き・画角・露出時間・絞り・色感度特性等や照明などの撮影画質の条件、及び取込みの解像度・時刻・頻度等の画像取込みの条件)を切換えることで、このような撮像設定を簡便かつ適切に行える。
また、本発明の実施の第2の形態は、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラをその被写界が可動に保持し、かつ、前記原稿台の少なくとも一部を塞ぐように移動が可能であり、また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備したカメラ保持部材と、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段とを含み備え、前記カメラ保持部材の位置・方向等によって撮像モードを切換えることを特徴とするものである。
本実施形態によって、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備し、閉じられたときには原稿台の一部を塞ぐようなカメラ保持部材でカメラを保持することで、被写体が原稿台上の物かどうかの区別がつけられ、そして、その保持部材の位置や方向等に伴って撮像モードを切換えることで、より手間なく、セキュリティ監視のために操作者を撮影するのに適切な撮影条件及び画像取込み条件の設定ができる。
また、本発明の実施の第3の形態は、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、当該装置で為された一連の処理毎にそれを特定するための情報と、その処理の際に前記生体撮像モードで取込んだ生体画像に係る情報とを、関連づけて、当該装置の処理履歴に係る情報として記録するログ制御手段とを含み備えるものである。
本実施形態によって、当該装置を操作する者の生体画像やそれに基づく情報等をログ制御手段で装置の処理履歴として記録しておくことで、当該装置の利用者及びその利用実態を特定することができるので、当該装置の不用意な使用や機密情報の取扱いが安易に行われるのを抑制する効果が期待でき、このような操作者の記録のための撮像の条件設定が適切に行える。
また、本発明の実施の第4の形態は、実施の第3の形態において、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行い、及び、装置情報などの情報を出力する情報処理装置において、通信回線、ローカルインタフェース、メモリカード等を通して当該装置外部へ情報の少なくとも出力を行う外部インタフェース部を含み備え、前記ログ制御手段は、当該装置の処理履歴に係る情報の記録を、前記外部インタフェース部を通して外部の装置などに対して行うことを特徴とするものである。
本実施形態によって、取込んだ画像の画像情報を外部の装置に転送し、また、当該装置の処理履歴に係るログ情報を外部の記憶装置に記録するなどできる。
また、本発明の実施の第5の形態は、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行い、及び、装置情報などの情報を出力する情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、通信回線、ローカルインタフェース、メモリカード等を通して当該装置外部へ情報の少なくとも出力を行う外部インタフェース部と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、前記画像読取り部が少なくとも生体撮像モードで撮像している当該装置の周囲又は原稿台も含めた外面の画像信号を、前記外部インタフェース部を通して当該装置の外部へ伝送するモニター画像伝送制御手段とを含み備えるものである。
本実施形態によって、装置の操作状況を映すカメラ画像(映像)を外部にて監視することで、装置の不適当な使用の監視がほぼリアルタイムに、より強力に行え、また、装置のトラブル時にあっては、操作者との映像によるコミュニケーション手段としても利用できる。
また、本発明の実施の第6の形態は、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、撮像された画像を認識して当該装置の操作者を識別する認識制御手段と、前記認識制御手段で識別された者に対して設定されている権限に基づいて、当該装置の処理及び係る操作の機能を拡張し若しくは制限し又は切換える機能制御手段とを含み備えるものである。
本実施形態によって、生体画像認識により操作者を識別して、その権限に基づいて機能制御手段で装置の機能を変えることで、装置の機能をその操作者に適したものとし、取扱い上のトラブルを抑え、装置の操作性を向上すると共に、装置内の情報に対する安全性も高めることができ、このような操作者の認証のための撮像の条件設定が適切に行える。
また、本発明の実施の第7の形態は、実施の第6の形態において、前記生体撮像モードは、前記画像読取り部が撮像している被写体を前記認識制御手段が認識可能な生体と判断した時に、その被写体の画像を取込むことを特徴とするものである。
本実施形態によって、撮像される被写体が所定の生体と認識された時にその被写体を生体画像として取込むことで、生体画像の取込みを指示するための操作を不要にして、装置の操作が簡便にできる。
また、本発明の実施の第8の形態は、実施の第6又は第7の形態において、前記生体は、顔、手首より先の手のひら、手の甲若しくは指、手首より先の血管、又は指紋であることを特徴とするものである。
本実施形態によって、生体を顔、手又は指とすることで、操作者の特定精度が高くでき、また、その画像を印刷出力に合成する場合、適当な加工により、顔写真、手形又は指紋として一般的に分かりやすい形で行うことができる。
また、本発明の実施の第9の形態は、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行い、及び、制御情報などの情報を入力する情報処理装置において、実施の第6から第8の形態に対し、通信回線、ローカルインタフェース、メモリカード等を通して当該装置外部から情報の少なくとも入力を行う外部インタフェース部を含み備え、前記認識制御手段は、生体画像を認識して操作者を識別するための判断基準である認識識別制御情報を前記外部インタフェース部によって当該装置外部から入力し、その認識識別制御情報に基づいて、前記画像読取り部が撮像する画像を認識して当該装置の操作者を識別することを特徴とするものである。
本実施形態によって、生体画像を認識して操作者を識別するための認識識別制御情報を外部から得ることで、装置に認識識別制御情報を予め登録記憶しておく必要がなく、登録されていない新たな者であっても機密管理された状態の元で装置を利用できる。また、登録されている場合であっても、現時点での新たな認識識別制御情報を得ることで、認識及び識別の精度を高めることができる。
また、本発明の実施の第10の形態は、書類などの原稿を画像として読取り、及び、画像を印刷出力するなどの処理を行う情報処理装置において、原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、画像信号に従って可視画像を形成して印刷出力する画像形成装置と、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、前記画像形成装置で印刷出力される画像の一部に、前記生体撮像モードで取込んだ生体画像に係る情報を表わす画像を合成する合成制御手段とを含み備えるものである。
本実施形態によって、画像形成装置を備えてその印刷出力に合成制御手段で操作者の生体画像やそれ基づく情報等を含めることで、その印刷出力物の取扱いへの注意がより喚起され、また、その印刷出力物の配布を受ける者はその印刷出力物に対する信頼度を高めることができ、このような印刷出力に合成できる操作者の生体画像を撮像するための条件設定が適切に行える。
また、本発明の実施の第11の形態は、実施の第10の形態において、当該装置で為された一連の処理毎にそれを特定するための情報と、その処理の際に前記生体撮像モードで取込んだ生体画像に係る情報とを、関連づけて、当該装置の処理履歴に係る情報として記録するログ制御手段を含み備え、前記合成制御手段は、前記生体画像に係る情報を表わす画像として、前記ログ制御手段が記録した先について、それが特定される固有の識別符号を含む情報の模様を、前記印刷出力される画像の一部に合成することを特徴とするものである。
本実施形態によって、操作者の生体に係る情報を、装置の処理履歴を記録した先が特定される固有の識別符号を含む情報(例えば、デバイスID、URL等)とすることで、その情報量を小さくすることができ、その情報を表わす模様も小さくなって、合成元の画像に与える影響を殆どなくすことができる。
また、本発明の実施の第12の形態は、書類などの原稿を画像として読取り、及び、文書情報・印刷情報等の文書印刷情報に、その情報についての又はそれに基づく印刷出力についての取扱い権限に係る取扱権限情報が含まれたものを入力して、画像を印刷出力するなどの処理を行う情報処理装置において、実施の第6の形態に対し、通信回線、ローカルインタフェース、メモリカード等を通して当該装置外部から情報の少なくとも入力を行う外部インタフェース部と、入力された文書印刷情報を処理して、印刷される画像を生成し、そして、その画像信号を発生する文書印刷コントローラと、画像信号に従って可視画像を形成して印刷出力する画像形成装置とを含み備え、前記機能制御手段は、前記認識制御手段により当該装置の操作者として識別された者が前記取扱権限情報に基づく取扱い権限者に属するものと判断される該当文書印刷情報についてのみ、その印刷出力を可能とすることを特徴とするものである。
本実施形態によって、外部の装置から入力される文書情報、印刷情報等の文書印刷情報に基づいて印刷出力を行うことで、コンピュータなどから出力される文書情報の印刷や、ファクシミリ装置などから送信されてくる画像情報の印刷などが行え、さらに、生体情報での操作者の識別を行い、それが指定された権限者かどうかを判定して、権限者にのみ出力の操作を許すことで、機密文書が権限者以外の者によって出力され、扱われることをほぼ確実に防げる。
また、本発明の実施の第13の形態は、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置であって、装置筐体と、前記装置筐体の上面部に設けられて原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台に対して、少なくとも、密閉、全開及び半開きの位置に開閉する原稿台カバーと、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記原稿台カバーに設けられ、前記カメラをその被写界が可動に保持し、また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備したカメラ保持部材と、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記画像読取り部によって撮像された画像を一時的に取込む画像メモリと、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有し、前記原稿台カバーの開閉の位置によって画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、当該装置の処理履歴に係る情報を記録するログ制御手段とを含み備え、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理において、前記原稿台カバーが全開の位置にある時に前記生体撮像モードで操作者の生体の一部を画像として取込んで、その後、書類などの原稿を画像として読取るときには前記原稿台カバーを半開きの位置として、前記処理を行ない、そして、当該処理を特定するための情報と、この処理の際に前記生体撮像モードで取込んだ生体画像に係る情報とを関連づけて、これらの情報を当該装置の処理履歴に係る情報として記録することを特徴とするものである。
本実施形態によって、カメラを具備する画像読取り部が原稿読取りを行うことで、立体原稿についても2次元画像として読取りが可能となり、また、原稿読取り時外では装置の周囲又は原稿台も含めた外面を撮影することで、当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部を撮像でき、新たな撮影手段を加え備えることなく、かつ、利用者に識別カードの所持などの特別な負荷を掛けずに装置の使用を監視して不適当な利用を抑えるために、装置の使用場面を、操作者を含む画像として装置に取込むことができる。そのような、目的の被写体に対して適当かつ効率的な撮影及び画像取込みが、画像読取り部の撮像目的に応じたそれ毎のモードを持つモード制御手段によってカメラの向きや照明等の撮影条件及び解像度などの画像取込み条件を切換えることで、このような撮像設定を簡便かつ適切に行える。また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備し、閉じられたときには原稿台の一部を塞ぐようなカメラ保持部材でカメラを保持することで、被写体が原稿台上の物かどうかの区別がつけられ、そして、その保持部材の位置や方向等に伴って撮像モードを切換えることで、より手間なく、セキュリティ監視のために操作者を撮影するのに適切な撮影条件及び画像取込み条件の設定ができる。また、当該装置を操作する者の生体画像やそれに基づく情報等をログ制御手段で装置の処理履歴として記録しておくことで、当該装置の利用者及びその利用実態を特定することができるので、当該装置の不用意な使用や機密情報の取扱いが安易に行われるのを抑制する効果が期待でき、このような操作者の記録のための撮像の条件設定が適切に行える。
また、本発明の実施の第14の形態は、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置であって、装置筐体と、前記装置筐体の上面部に設けられて原稿を載置可能な原稿台と、前記原稿台に対して開閉する原稿台カバーと、前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、前記原稿台カバーに設けられ、前記カメラをその被写界が可動に保持し、また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備したカメラ保持部材と、前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、前記画像読取り部によって撮像された画像を一時的に取込む画像メモリと、前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有し、前記原稿台カバーの開閉の位置によって画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、撮像された画像を認識して当該装置の操作者を識別する認識制御手段と、前記認識制御手段で識別された者に対して設定されている権限に基づいて、当該装置の処理及び係る操作の機能を拡張し若しくは制限し又は切換える機能制御手段とを含み備え、書類などの原稿を画像として読取るなどの処理において、前記原稿台カバーが全開又は半開きの位置にある時に前記生体撮像モードで操作者の生体の一部を撮像し、その撮像された画像を認識し、当該装置の操作者を識別して、その結果によりその後の処理及び係る操作を許可することを特徴とするものである。
本実施形態によって、カメラを具備する画像読取り部が原稿読取りを行うことで、立体原稿についても2次元画像として読取りが可能となり、また、原稿読取り時外では装置の周囲又は原稿台も含めた外面を撮影することで、当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部を撮像でき、新たな撮影手段を加え備えることなく、かつ、利用者に識別カードの所持などの特別な負荷を掛けずに装置の使用を監視して不適当な利用を抑えるために、装置の使用場面を、操作者を含む画像として装置に取込むことができる。そのような、目的の被写体に対して適当かつ効率的な撮影及び画像取込みが、画像読取り部の撮像目的に応じたそれ毎のモードを持つモード制御手段によってカメラの向きや照明等の撮影条件及び解像度などの画像取込み条件を切換えることで、このような撮像設定を簡便かつ適切に行える。また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備し、閉じられたときには原稿台の一部を塞ぐようなカメラ保持部材でカメラを保持することで、被写体が原稿台上の物かどうかの区別がつけられ、そして、その保持部材の位置や方向等に伴って撮像モードを切換えることで、より手間なく、セキュリティ監視のために操作者を撮影するのに適切な撮影条件及び画像取込み条件の設定ができる。また、生体画像認識により操作者を識別して、その権限に基づいて機能制御手段で装置の機能を変えることで、装置の機能をその操作者に適したものとし、取扱い上のトラブルを抑え、装置の操作性を向上すると共に、装置内の情報に対する安全性も高めることができ、このような操作者の認証のための撮像の条件設定が適切に行える。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本実施例の情報処理装置(以下、この項において本装置と呼ぶ)の全体構成の概略を示す図で、(a)は外観の斜視図、(b)は断面図である。
図1において、画像形成装置1は、電子写真方式のいわゆるレーザープリンタで、その画像形成を行うプロセス部は、円筒状で外周表面が積層型有機感光体の感光体ドラム2、感光体ドラム2の表面を帯電させる帯電器3、感光体ドラム2の表面に静電潜像を形成するためのレーザー(図示せず)を具備した露光装置4、トナーを含む現像剤が内填され、静電潜像をトナー像に現像する現像ローラ5を具備した現像器6、及び、金属シャフトを軸とし導電性ウレタンスポンジで形成されたもので、現像されたトナー像を記録紙上に転写するための転写ローラ7を主な構成要素としている。さらに、記録用紙を供給する用紙カセット8、記録紙上に転写されたトナー像を定着させるための定着器9、及び、定着後の記録紙を排出するための排紙部10と、前述のプロセス部とで画像形成装置1を構成している。
ここで、現像剤に含まれるトナーは、ポリエステル樹脂86重量%に顔料を5重量%、離型剤カルナウバワックス6重量%、及び、サルチル酸系亜鉛からなる電荷制御剤3重量%を予備混合して溶融混練し、そして、それを粗粉砕後に微粉砕し、分級して体積平均粒径が7.1μmの非磁性のトナー母体粒子を得、さらに、このトナー母体粒子98.5重量%に、外添剤として疎水性シリカ1.0重量%と疎水性のチタニア0.5重量%とを外添(混合)処理したものである。
また、感光体ドラム2は、周速度100mm/sで回転する。露光装置4におけるレーザーのパワーは280μWで、帯電器3には1.2kVのDC電圧を印加して、感光体ドラム2の帯電電位と露光後電位は、それぞれ−650Vと−100Vとしている。現像器6における現像ローラ5には、−500VのDC電圧に、周波数が3kHzの矩形波でピーク・トゥ・ピーク電圧が1.5kVのAC電圧を重畳したバイアス電圧を印加している。転写ローラ7には+600Vの電圧を印加している。
この画像形成装置1において、画像形成は、次のように行う。
露光装置4のレーザーには、後述する文書印刷コントローラからの画像信号が入力される。感光体ドラム2は、その外周表面が帯電器3により前述の帯電電位に一様に帯電され、その後、露光装置4が、感光体ドラム2の表面に、入力された画像信号に従ってレーザー光を照射して前述の露光後電位を有する静電潜像を形成する。そして、現像器6における現像ローラ5は、現像域(現像ローラ5と感光体ドラム2との間)に供給された現像剤で磁気ブラシを形成しており、感光体ドラム2の表面上に、その磁気ブラシを摺擦することで、静電潜像にトナーのみを移行させてトナー像を形成する。そして、感光体ドラム2上に形成されたトナー像は、転写ローラ7によって記録紙表面上へ転写され、さらに、定着器9において、熱と圧力等により記録紙表面に定着される。定着後の記録紙は、排紙部10によって後述する原稿台カバー11の上に排出される。一方、トナー像の転写が終了した後の感光体ドラム2は、その表面上に残存するトナーが、ウレタンゴムでシート状に成形されたクリーニングブレードにより除去されて、これで、画像形成装置1は、画像形成の1サイクルを完了する。
引続き、図1において、カメラ12は、後述するカメラ保持部材13によって移動可能に保持され、本装置の外面及び周囲を2次元撮影することができる。照明14は、カメラ12が撮影する被写体に対する照明で、原稿台カバー11に保持され、カメラ保持部材13に連動して、また、後述する装置制御部に調節されて投光方向が変わり、本装置の外面及び周囲を照らすことができる。
原稿台カバー11は、カメラ12及び照明14、並びにそれらを移動可能に支持して保持するカメラ保持部材13を備え、また、後述する原稿台15に対し、ラッチ機構(図示せず)を有する開閉支持部16を支点にして数段階(本実施例では全開及び半開並びに閉の状態)に開閉できる。原稿台カバー11が閉じられているとき、図1に示されるように、カメラ12及び照明14は、カメラ保持部材13と共に原稿台カバー11の内部に収まっている。
図2は、原稿台カバー11が半開状態に開けられているときの本装置の概略の全体構成を示す図で、(a)は外観の斜視図、(b)は断面図である。また、図3は、原稿台カバー11が全開状態に開けられているときの様子を示す模式断面図である。
図1から図3において、原稿台カバー11は、開閉支持部16に備えられたラッチ機構(図示せず)により、閉じられている状態(図1)から開けられるとき、半開状態(図2)においてはラッチされず、全開状態(図3)になってラッチされる。そして、その後の閉じられる操作によってのみ、半開状態(図2)においてもラッチされる。また、このラッチ機構は、後述する装置制御部によっても制御され、装置制御部は原稿台カバー11の半開状態でのラッチを不可とすることができる。
カメラ保持部材13は、原稿台カバー11が開けられて図3に示されるような全開状態になる時、原稿台カバー11に対して矢印A1及び矢印A2の向きに移動して、カメラ12を本装置の前面にて操作する者(操作者と呼ぶ)17の方へ(矢印A3)向け、また、原稿台カバー11が全開状態から図2に示されるような半開状態になる時、原稿台カバー11に対して矢印A4及び矢印A5の向きに移動して、カメラ12を原稿台15へ(矢印A6)向ける。ここで、原稿台カバー11が半開状態のときには、さらに、操作者は、手で操作することによりカメラ12の向きをその他の向きにすることもできる。
また、カメラ保持部材13は、照明14に対しても同様に、その向きを、原稿台カバー11の開閉に応じて変える。
また、カメラ保持部材13にはその位置やカメラ12の方向角度などに応じた信号を出力する位置センサー(図示せず)が取付けられており、その信号によって、後述する装置制御部がカメラ12の位置や撮影の方向角度等を検知することができる。
原稿台15は、原稿台カバー11が開かれている間、操作者は、原稿台15上に書類・書籍その他の原稿を置くことがでる。
操作部18は、液晶表示器及び発光ダイオードからなる表示素子(図示せず)と、キースイッチからなる操作素子(図示せず)とを有し、操作者に対して装置情報を表示し、また、操作者17のキー操作によって情報を入力する。
制御ユニット19は、その中に、後述する、外部インタフェース部、文書印刷コントローラ、画像メモリ、及び記憶装置、並びに、装置制御部を備えている。
図4は、本装置のデータ処理・機器制御に係るブロック構成を示す。
図1から図4において、画像読取り部20は、原稿台カバー11内に備えられ、カメラ12及び照明14を含むブロックで、照明14の投光を制御し、また、カメラ12が撮影する被写体を2次元画像として読取って画像信号を発生する。ここで、カメラ12は、ズーム(画角調節)機能、合焦機能、シャッター速度調節機能、絞り調節機能等を有し、また、照明14も、その投光の光量及び方向が可変し、これらは後述する装置制御部21から調節されている。
外部インタフェース部(外部IF部と略す)22は、ファクシミリ装置などのデータ通信装置がつながる通信回線、コンピュータなどのデータ処理装置がつながるローカルインタフェース、及び、メモリカードなどがつながる外部入出力ポート(外部IOポートと略す)を通して、それらの外部装置に対してデータ通信を行って文書情報(画像情報、図形情報、文情報等)、印刷情報(印刷コマンド、印刷データ等)その他制御情報の情報を入出力する。
文書印刷コントローラ23は、外部インタフェース部22で入力された文書情報、印刷情報等の文書印刷情報を処理して画像(ビットマップ画像)を生成し、また、ビットマップ画像を基にその画像信号を発生する。
画像メモリ24は、ビットマップ画像データが書込まれ、一時的に記憶する。
記憶装置25は、後述する本装置の処理履歴に係る情報などが書込まれて、それを記憶する。
画像形成装置1は、前述したように、入力される画像信号に従って可視画像を形成して印刷出力する。
操作部18は、後述する装置制御部21に制御されて、前述したように、操作者に対して装置情報を表示素子に表示し、また、操作者17のキー(操作素子)操作によって情報を入力する。
装置制御部21は、データの処理ユニット、メモリ及び入出力素子(図示せず)で構成されるマイクロコンピュータで、前述した画像読取り部20、外部インタフェース部22、文書印刷コントローラ23、画像メモリ24及び記憶装置25をその周辺装置とし、内蔵するソフトウェア・プログラムによって、前述した開閉支持部16のラッチ機構、カメラ保持部材13の位置センサー、並びに画像読取り部20のカメラ12及び照明14に対する処理・調節に加え、以下に述べる各制御手段を有して、本装置の情報(データ)を処理し、また全体動作を制御(装置制御)する。
装置制御部21において、モード制御手段26は、原稿撮像モード、生体撮像モード等の撮像モードを有して、カメラ12及び照明14を備える画像読取り部20に対して、撮像モード毎に、撮像条件(撮影条件及び画像取込み条件)の切換えなどを行う。ここで、原稿撮像モードでは、原稿台15の範囲を被写界として原稿の画像を取込む制御・処理を、また、生体撮像モードでは、装置の周囲又は前記原稿台15も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の顔の画像を取込む制御・処理を行う。
(表1)は、撮像モード毎の、画像読取り部20に対して設定される撮像条件及び装置制御部21における制御項目の一部とその内容を示す。
Figure 2006304142
(表1)において、撮像モードは、“生体撮像モード1”並びに“原稿撮像モード”1及び2の3つのモードがある。モード制御手段26は、この3のモードから、現在の装置制御状態とカメラ(カメラ保持部材)の向き(操作者の手での操作も含む)とにより、現在の撮像モードを選定する。
例えば、本装置は、前述したように、原稿台カバー11が図2に示されるような半開状態になる時、カメラ12は図示されているように原稿台15へ向けられ、モード制御手段26は、撮像モードを“原稿撮像モード1”とするが、その後、操作者が手でカメラ保持部材13を操作して、カメラ12を水平又は斜め方向にし、装置周辺が撮影される向きにすると、撮像モードを“原稿撮像モード2”に切換え、その“原稿撮像モード2”のモード内容に基づいて、モード制御手段26は撮像条件を画像読取り部20に設定し、装置制御部21はその制御・処理を行う。
画像取込制御手段27は、画像読取り部20にて撮像された画像をビットマップ画像データとして取込む。
出力制御手段28は、印刷出力される画像を生成して、画像形成装置1で印刷出力を行わせる。
合成制御手段29は、印刷出力される画像の一部に、生体撮像モードで取込まれた生体画像に係る情報を表わす画像を合成する処理を行う。
ログ制御手段30は、本装置で為された一連の処理毎にそれを特定するための情報と、その処理の際に生体撮像モードによって取込まれた生体画像に係る情報とを、関連づけて、本装置の処理履歴に係る情報として、記憶装置25に又は外部インタフェース部22を通して外部の記憶装置に記録する処理・制御を行う。
モニター画像伝送制御手段31は、画像読取り部20が撮像する本装置の周囲又は原稿台15も含めた外面の画像を、外部インタフェース部22によって当該装置の外部へ伝送する処理・制御を行う。
以上のような構成において、次に、本装置のセキュリティ機能を含む主な動作について説明する。
<原稿読取り機能>
まず、書類などの原稿を画像として読取ってその画像情報を外部のデータ処理装置(コンピュータなど)やメモリカード、データ通信装置(ファクシミリ装置など)等へ送る場合について述べる。図5は、原稿台カバー11が半開状態に開けられ、原稿台15上に書類などの原稿32が置かれて、その原稿32を画像として読取るときの様子を示す模式図で、(a)は外観の斜視図を、(b)は断面図である。図6は、この場合における処理のフローチャートである。以下、図1〜図6を用いて説明する。
この場合、画像情報が送られるコンピュータなどの外部のデータ処理装置の準備が必要であれば予めそれを行った(図6におけるステップS1)後、操作者は、本装置の操作部18を操作するために、原稿台カバー11を開ける(S2)。このとき、原稿台カバー11は図3のような全開状態になってラッチされる。原稿台カバー11が全開状態になると、操作部18が現われてキー操作が可能になると共に、カメラ保持部材13は、カメラ12を、図示されたように、操作者17の顔が撮像できる向きにする。
また、制御ユニット19内の装置制御部21は、モード制御手段26が、取付けられた位置センサーでカメラ保持部材13の位置や方向角度等を検知し、そして、その時の本装置における装置制御の情報(制御情報)と合わせ、撮像の目的と対象を想定して、撮像モードを、操作者17の顔を撮像して記録するのに最適な“生体撮像モード1”として、被写界(画角)を本装置の前に居る操作者17の顔を含む範囲に、焦点を本装置の前に居る操作者17に、解像度(取込み画素数)を中程度にするなどの撮像条件の設定を画像読取り部20に行って、撮像を開始する(S3)。
続いて、操作者17は、操作部18にて原稿の読取り機能を示す所定のキー操作(入力)を行う(本装置では、操作部18に“原稿読取り”キーが備えられており、このキーを押下する)(S4)。
原稿の読取り機能を示す所定のキー操作を受けて、装置制御部21の画像取込制御手段27は、画像読取り部20が“生体撮像モード1”の撮像条件で撮像している画像を画像メモリ24に取込む(S5)。この時、カメラ12は、本装置を操作している操作者17の顔を捕らえており、取込まれた画像は、操作者17の顔を含むものとなっている。
そして、本装置は、次に原稿台カバー11が閉じられるときに図5のような半開状態でラッチされるようにラッチ機構の半開状態でのラッチを有効にし(S6)、また、操作者に対し、以降の本装置における一連の処理を可能として、その旨の表示(操作可表示と呼ぶ)を操作部18の表示素子にて行う(S7)。
続いて、操作者は、操作可表示がされた後、それを確認してから、原稿台カバー11を図5のような半開状態にする(S8)。
原稿台カバー11が半開状態になると、カメラ保持部材13は、カメラ12を、図示されるように、原稿台15上の被写体(原稿)が撮像できる向きにする。また、装置制御部21は、モード制御手段26が、カメラ保持部材13の位置や方向角度等を検知し、そして、その時の本装置における制御情報と合わせ、撮像の目的と対象を想定して、撮像モードを、原稿の読取りに最適な原稿“原稿撮像モード1”として、被写界(画角)を原稿台15の範囲に、焦点を原稿台15上に、解像度(取込み画素数)を高く、画像の輪郭補正処理を有効にするなどの撮像条件の設定を画像読取り部20に行い(S9)、また、原稿の読取りが可能である旨の表示(読取可表示と呼ぶ)を操作部18の表示素子に行う(S10)。
その後、操作者は、原稿台15上に原稿32を、読取られる面をカメラ12へ向けて置く(S11)。そして、操作者17は、操作部18にて、必要に応じて読取りに当たっての設定の情報などを入力してから、読取可表示を確認した後、原稿読取り開始の指示の操作を行う(S12)。
この操作によって、装置制御部21は、画像読取り部20に原稿台15上の原稿32を“原稿撮像モード1”で撮像させ、画像取込制御手段27がその画像を取込んで画像情報を生成する(S13)。
その後、装置制御部21は、得られた画像情報を、外部インタフェース部22に、外部のコンピュータやファクシミリ装置等へ伝送させる(S14)。
そして、原稿台カバー11が図1のように閉じられると(S15)、装置制御部21のログ制御手段30は、先に取込んだ図3における操作者17についての画像を、当該原稿読取りに係る特定情報(本実施例では、読取りデータの伝送先情報及び日時並びに装置設定によっては読取り画像のサムネイル)と共に装置の処理履歴情報として記憶装置25に記録して(S16)、一連の処理を終了する。
ここで、上述の例では、原稿台15上の原稿32を読取りの対象としたが、読取りの対象である原稿(被写体)が、本装置の外にある物、例えば、本装置の周囲に置かれた黒板などの場合には、カメラ保持部材13を手で操作して、カメラ12をその被写体(黒板など)に向けることができる(S17)。このとき、装置制御部21は、モード制御手段26が、カメラ12の撮像する向き、すなわちカメラ保持部材13の位置や方向角度等によって被写体が原稿台15上のものではないことを検知し、また、カメラ12の合焦機能によって本装置から被写体までのおおよその距離を検知して、撮像モードを(表1)に示された“原稿撮像モード2”として、画像読取り部20の撮像条件を本装置外の被写体に適したものに設定し直す(S18)。このように、原稿台15上に載置できない物についても、読取りの原稿とすることができ、その画像読取りが、簡便にかつ適切に行える。
このように、本装置では、画像読取りにカメラ12を用いたことで、被写体が、平面的なものだけに限られず、立体であってもよく、また、本装置の原稿台に載置できない物であっても、それらを読取りの原稿とすることができると共に、本装置の使用に際して、操作者17についての画像が取込まれてログ制御手段30により装置の処理履歴として記録されるので、本装置の不用意な使用が抑制される効果が期待され、また、その記録に読取り生体画像のサムネイルを含めることで、機密書類の取扱いについて、操作者を特定する管理が可能となる。このようなことが、モード制御手段26により、画像読取り部20の撮像条件を、原稿台カバー11の開閉及びそれに伴う又は手動でのカメラ保持部材13の位置や方向角度等を検知して切換えることで、それが簡便にかつその時々に応じて適切に設定できる。
<複写機能>
次に、書類などの原稿の複写を行う場合について述べる。図7は、この場合における処理のフローチャートである。以下、図1〜図7を用いて説明する。
この場合、書類などの原稿を画像として読取ってその画像情報を外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等へ送る場合に対して、外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等の準備(図6におけるS1)が不要である外は、原稿の読取り(複写)開始の指示の操作(S12)の前までほぼ同様である。
そして、複写開始の指示の操作(S19)があった後、図5において、制御ユニット19内の装置制御部21は、画像読取り部20に原稿台15上の原稿32を“原稿撮像モード1”で撮像させ、画像取込制御手段27がその画像を取込んで画像情報を生成する(S20)。そして、装置制御部21は、文書印刷コントローラ23に、その画像情報のレイアウト処理などを行わせた後、画像信号として画像形成装置1へ与えさせ、そして画像形成装置1にその印刷出力を行わせる(S21)。
ここで、装置設定によっては、装置制御部21の合成制御手段29は、印刷(複写)出力する画像の一部に、既に取込んでいる(S23)操作者17についての画像を縮小し合成して、印刷出力することもできる。また、操作者の生体に係る情報として、装置の処理履歴を記録した先を特定する固有の識別符号を含む情報であるデバイスID、URL等を表わす模様(図形)を合成して印刷出力することもできる。
そして、原稿台カバー11が図1のように閉じられると(S22)、装置制御部21のログ制御手段30は、既に取込んでいる(S23)図3における操作者17についての画像を、当該原稿複写に係る特定情報(本実施例では、複写の日時及び装置設定によっては複写画像のサムネイル)と共に装置の処理履歴情報として記憶装置25に記録して(S24)、一連の処理を終了する。
このように、書類などの原稿の複写を行う場合についても、本発明により、前述の書類などの原稿を画像として読取ってその画像情報を外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等へ送る場合と同様の効果が得られ、さらに、合成制御手段29によって、操作者17についての画像又はその情報を表わす模様を複写出力に合成することで、機密書類の複写物に対する取扱いについても、操作者に対し、より注意を高めることができ、このような複写物の生成が簡便に行え、そのための設定が、モード制御手段26により簡便にかつその時々に応じて適切に行える。
<プリンタ機能>
次に、外部のデータ処理装置(コンピュータなど)若しくはメモリカードから文書情報、印刷情報等の文書印刷情報を入力し、又はデータ通信装置(ファクシミリ装置など)から画像情報を入力してその印刷(セキュリティ印刷)を行う場合について述べる。
本装置のセキュリティ印刷では、本装置は、印刷文書など毎にその印刷出力について権限を有する者が所定の操作を行った時に、その印刷出力を行うものとしている。図8は、この場合における処理のフローチャートである。以下、図1〜図4及び図8を用いて説明する。
本装置は、コンピュータやメモリカード、ファクシミリ装置等から印刷情報、文書情報、画像情報等が本装置に送られてくると(S25)、制御ユニット19内の外部インタフェース部22が、送られてきた情報を逐次入力し、文書印刷コントローラ23が、その情報の解釈を行って印刷文書として受付け、解釈される文書情報若しくは印刷情報に基づいてそのビットマップ画像を描画し、又は入力された画像情報に基づいてそれをビットマップ画像に展開して、そのビットマップ画像を画像メモリ24内に書込んでいく(S26)。そして、装置制御部21は、一連の文書についてその印刷出力のための準備が整うと、その印刷出力について権限を有する者の所定の操作入力を待ち受ける。
一方、印刷出力を行う者(操作者)は、その印刷出力を行う時に、本装置の操作部18を操作するために、原稿台カバー11を開ける(S27)。このとき、原稿台カバー11は図3のような全開状態になってラッチされる。原稿台カバー11が全開状態になると、操作部18が現われてキー操作が可能になると共に、カメラ保持部材13は、カメラ12を、図示されたように、操作者17の顔が撮像できる向きにする。
また、制御ユニット19内の装置制御部21は、モード制御手段26が、取付けられた位置センサーでカメラ保持部材13の位置や方向角度等を検知し、そして、その時の本装置における装置制御の情報(制御情報)と合わせ、撮像の目的と対象を想定して、撮像モードを、操作者17の顔を撮像して記録するのに最適な“生体撮像モード1”として、被写界(画角)を本装置の前に居る操作者17の顔を含む範囲に、焦点を本装置の前に居る操作者17に、解像度(取込み画素数)を中程度にするなどの撮像条件の設定を画像読取り部20に行って撮像を開始させる(S28)。
続いて、操作者17は、操作部18にてプリンタ機能を示す所定のキー操作(入力)を行う(本装置では、操作部18に“プリンタ”キーが備えられており、このキーを押下する)(S29)。
プリンタ機能を示す所定のキー操作を受けて、装置制御部21の画像取込制御手段27は、画像読取り部20が“生体撮像モード1”の撮像条件で撮像している画像を画像メモリ24に取込む(S30)。この時、カメラ12は、本装置を操作している操作者17の顔を捕らえており、取込まれた画像は、操作者17の顔を含むものとなっている。
そして、本装置は、次に原稿台カバー11が閉じられるときに図2のような半開状態でラッチされないようにラッチ機構の半開状態でのラッチを不可とし(S31)、また、操作者に対し、以降の本装置における一連の処理を可能として、その旨の表示(操作可表示と呼ぶ)を操作部18の表示素子にて行う(S32)。
続いて、操作者は、操作可表示がされた後、それを確認してから、コンピュータから自らが印刷処理を指示した文書を印刷出力するとき、先に印刷を指示した自らのコンピュータ名とそのパスワードを操作部18にてキー入力する(S33)。これは、本装置に入力されている自らの印刷文書が誤って他の者によって行われないためのものである。ここで、ファクシミリ受信された文書を印刷出力するときには、操作者17は、ファクシミリ受信の印刷文書を示す所定のキー操作(入力)を行う(本装置では、操作部18に“ファクシミリ受信印刷”キーが備えられており、このキーを押下する)。
このキー入力を受けて、装置制御部21は、既に印刷出力の準備が整っている印刷文書にその該当するものがあるとき(S34)、画像形成装置1での印刷出力が可能である旨の表示(印刷可表示と呼ぶ)を操作部18の表示素子に表示する(S35)。
操作者は、その印刷可表示を確認して、印刷出力を指示するキー操作を行い(本装置では、操作部18に“印刷”キーが備えられており、このキーを押下する)(S36)、そして原稿台カバー11を図1のように閉じる(S37)。
これらの操作によって、装置制御部21は、原稿台カバー11が閉じられた後、文書印刷コントローラ23に、該当する印刷文書について、既に画像メモリ24内に書込まれているビットマップ画像に基づいて画像信号を発生させ、画像形成装置1に、その画像信号に従って印刷出力を行わせる(S38)。
ここで、装置設定によっては、装置制御部21の合成制御手段29は、印刷出力する画像の一部に、先に取込んだ(S30)操作者17についての画像を縮小し合成して、印刷出力することもできる。また、操作者の生体に係る情報として、装置の処理履歴を記録した先を特定する固有の識別符号を含む情報であるデバイスID、URL等を表わす模様(図形)を合成して印刷出力することもできる。
そして、装置制御部21のログ制御手段30は、先に取込んだ操作者17についての画像を、当該印刷文書に係る特定情報(本実施例では、印刷処理の指示がなされたコンピュータ識別名及びその日時並びに印刷文書名を用いている)と共に装置の処理履歴情報として記憶装置25に記録する(S39)。
このように、セキュリティ印刷では、その印刷出力が本装置での操作によって開始されることで、その印刷出力物が操作者以外の者に触れられる機会が抑えられ、その機密性をより高く保つことができ、また、その操作の際、操作者17の顔などの生体情報をログ制御手段30により装置の処理履歴として記録しておくことで、印刷出力を行った者についての管理が可能となる。さらに、合成制御手段29によって操作者17についての画像を印刷出力に合成することで、機密文書の印刷出力物に対する取扱いについても、操作者に対し、より注意を高めることができる。このようなことが、印刷出力物を本装置から取出す際に簡単な操作を行うだけで、また、識別カードなどを携行しない者に対しても、効果的になされ、そのための設定が、モード制御手段26により簡便にかつその時々に応じて適切に行える。
なお、本実施例において、カメラ12は、その光学系が、原稿台カバー11の開閉に伴うカメラ保持部材13の位置構成に基づいて、想定される撮像の目的・被写体等に適したものとなるよう、例えば、その向き・画角等を変え、また、光学フィルターなどを切換えるものとしてもよい。
また、画像読取り部20の撮像条件は、カメラ12の向き・画角・露出時間・絞り等、照明、取込みの解像度のほか、撮像色感度特性や、操作者17の記録のための画像の取込みタイミング(どの操作シーンに画像取込みを行うか)や記録数などの条件、さらに、装置が操作されていないときにはタイマーを用いて適宜の時刻又は周期及び頻度で取込み・記録するなどの設定が行えるものとしてもよい。
また、画像読取り部20の撮像条件について、原稿台カバー11の開閉に伴うカメラ保持部材13の位置構成に基づいて設定される項目及び内容は、ユーザによって、予めデフォルト値を定めておき、そして、ユーザ毎に定めることができるものとしてもよい。さらに、装置によるデフォルト値などの設定後も、操作者17は、さらに操作部で操作してその設定値を補正することができるものとしてもよい。
また、カメラ12及び照明14の方向などは、本実施例ではカメラ保持部材13が直接機械的に可変する構成としたが、カメラ12及び照明14にモーターなどを設けて装置制御部21などで電気的に調節するものとしてもよい。
これらのカメラ12の光学系、画像読取り部20の撮像条件、並びにその設定項目及び内容が切換えられ、設定され、又は補正されることで、それらの内容を、装置の設置環境・使用条件・運用形態等に合わせた適切なものとして、実際の装置利用においてそのまま適用できるものとすることができ、装置の取扱いがより簡便にできる。
また、本実施例では被写体の方向へカメラ12を向けるとしたが、カメラ保持部材13は、カメラ12の光学系を可動に保持し、カメラ12の本体は向きを変えないものであってもよい。さらに、原稿台カバー11の内部がカメラの光学系における光路となる構成であってもよい。そして、原稿台カバー11の開け閉めに伴って光路を切換え、原稿台カバー11が閉じられているときには、被写界が本装置の前面側外部(周囲)になるようになどしてもよい。併せて、操作部を原稿台カバー11が閉じられているときでも塞がれない位置に設けて、このことで、操作者17は、原稿台カバー11を開けることなく操作部の操作ができ、また、カメラは、その状態でも本装置を操作する者を被写体として捕らえて撮像することができる。
また、原稿台カバー11が閉じられているときには、被写界が本装置の前面側外部(周囲)になるようになどし、そして、常時、カメラ12が撮像する画像(映像)を外部装置へ伝送して、外部装置でその画像をモニターしてもよい。このことで、装置の不適当な使用の監視がほぼリアルタイムに、より強力に行え、また、装置のトラブル時にあっては、カメラ12を操作者とのコミュニケーション手段としても利用できる。
また、本実施例では印刷された記録紙が原稿台カバー11の上に排出されるものとしたが、原稿台の下に排紙トレイを設け、そこに排出されるものとしてもよい。そして、さらに原稿台カバー11は無くてもよい。このとき、カメラ保持部材13は、本装置の本体などに支持され、かつ、操作者によって、原稿台に対して移動でき、普段は、原稿台上への原稿の載置がしにくいと感じられる程度に原稿台上の少なくとも一部を塞ぐような位置にあって、そして書類などの原稿の読取り時には、原稿台から離して使用する構成とすることでも、本発明の効果が得られる。
また、書類などの原稿の読取りにおいて、伝送データに、本装置が取込んだ操作者17についての画像情報を含んでもよい。このことで、読取った書類をファクシミリ送信する場合など、当該ファクシミリ送信を行っている者を受信先に示すことで、受信先に対して当該ファクシミリ送信についての信頼性を高めるなどできる。
また、本実施例では、印刷処理を特定するために、操作者17がコンピュータ名とそのパスワードを入力するものとしたが、印刷開始指示の際に印刷処理毎に特定番号が付与され、その特定番号を入力するものとしてもよく、その他、文書名、操作者識別番号等によってもよく、さらに小規模な運用であってこのようなチェックが不要であれば割愛されてもよい。このことで、セキュリティの水準を、装置の設置環境・使用条件・運用形態等に合わせたものとすることができる。
また、印刷可表示などの表示は、視覚によるものの外、音響や振動などによるものを加えてもよく、情報の入力を行う操作素子は、音声入力によるものを加えてもよい。このことで、表示の効果を高めることができ、さらに視聴覚障害を有する者であっても本装置の操作が行える。
また、カメラ12での撮像画像を操作部18などの表示素子に表示してもよい。このことで、操作者は、自らが写されていることを知り、機密書類などの取扱いへの注意を増し、また、原稿が撮像される際には、その取込まれる画像が予め確認でき、原稿の載置やその画像取込み条件などの設定等での誤りが低減できる。
また、装置の処理履歴としての記録は、本装置内の記憶装置25に記録するものであっても、また、外部インタフェース部22によって本装置の外部の記憶装置に記録するものであってもよい。本装置の外部の記憶装置に記録することで、本装置に記憶装置25を備えなくても本発明に係る効果が得られ、また、遠隔の地にあっても本装置の監視・管理が行える。
また、セキュリティ印刷における印刷出力の画像は、その一部に、画像読取り部20で取込んだ、操作者17が写された画像を合成したものとしてもよい。このことで、印刷出力物に対する取扱いに、より注意が払われ、また、それが配布されて受取る者においては、その文書に対する信頼度を増すことができる。
また、画像形成装置1は、本実施例では電子写真方式のものを用いたが、インクジェット方式、熱転写方式等その他の方式のものでもよい。
(実施例2)
本実施例の情報処理装置(以下、この項において本装置と呼ぶ)は、実施例1の装置に、画像読取り部が撮像する画像を認識して本装置の操作者を識別する認識制御手段を加え備えたものである。その認識制御手段は制御ユニットの中に備えられた装置制御部に含まれ、その他の構成は実施例1と同様である。そこで、以下の説明においても、実施例1で示した図1〜図3及び図5を適宜用いる。
本装置は、実施例1と同様の、画像形成装置1、並びに原稿台15、原稿台カバー11、カメラ12及びカメラ保持部材13を含む画像読取り部20、操作部18、並びに、外部インタフェース部22、文書印刷コントローラ23、画像メモリ24及び装置制御部21を具備した制御ユニット19を備え、図1は原稿台カバー11が閉じられたときの、図2は原稿台カバー11が半開状態のときの、図3は原稿台カバー11が全開状態のときの本装置の全体構成又は様子を示す。
図9は、本装置のデータ処理・機器制御に係るブロック構成を示す。
ここで、装置制御部21は、前述した、画像読取り部20が撮像する画像を認識して本装置の操作者17を識別する認識制御手段33と、さらに、認識制御手段33で識別された者に対して設定されている権限に基づいて、本装置の操作及び処理の機能を拡張し若しくは制限し又は切換える機能制御手段34を有する。
以上のような構成において、次に、本装置のセキュリティ機能を含む主な動作について説明する。
<原稿読取り機能>
まず、書類などの原稿を画像として読取ってその画像情報を外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等へ送る場合について述べる。図10は、この場合における処理のフローチャートである。以下、図1〜図3、図5、図6、図9及び図10を用いて説明する。
書類などの原稿を読取る場合、実施例1と同様に、操作者は、本装置の操作部18を操作するために、原稿台カバー11を開け、図3のような全開状態にする(S40)。これにより、本装置は、実施例1と同様に、画像読取り部20の撮像条件を設定して、本装置の前に居る操作者17に対して撮像を開始する(S41)。
そして、本装置の装置制御部21は、1秒毎に、カメラ12が撮像している画像を画像取込制御手段27で取込んで、認識制御手段33でその画像認識を行う(S42)。装置制御部21は、その取込まれた画像が、認識制御手段33において、顔と認識され、かつ、それが予め登録された者の生体(顔)であると識別されたとき(S43)、撮像された画像を取込み(S44)、ラッチ機構の半開状態でのラッチを有効にし(S45)、そして、装置設定によっては、装置制御部21は、識別された操作者に専用の表示や装置機能の拡張又は制限を機能制御手段34で行った(S46)後、その操作者に対して、以降の本装置における一連の処理を可能として、操作可表示を操作部18の表示素子にて行う(S47)。
ここで、操作者17が本装置を操作できる者と識別されないときには、本装置は、操作可表示を行わず、原稿の読取り指示などの本装置での処理に係る指示についての操作を無効とし、また、次に原稿台カバー11が閉じられるときに半開状態でラッチされないようにラッチ機構の半開状態でのラッチを不可とする(S48)。
本装置を操作できる者と識別された操作者17は、続いて、操作部18にて“原稿読取り”キーなどの、原稿の読取り機能を示す所定のキー操作(入力)を行い(S49)、そして、原稿台カバー11を半開状態にする以降の原稿読取りの操作、装置動作等については、実施例1と同様である(図6のS8以降)。
ここで、図6のS16において、ログ制御手段30によって記憶装置25に記録される装置の処理履歴情報は、操作者に係る特定情報(本実施例では、認識・識別された操作者の登録されている識別番号、及び、装置設定によっては先に取込んだ(S44)操作者17の顔が含まれた画像)、及び、当該原稿読取りに係る特定情報(本実施例では、読取りデータの伝送についての伝送先情報及び日時並びに装置設定によっては読取り画像のサムネイル)としている。
このように、認識制御手段33を備えることにより、操作者の特定が本装置においてでき、さらに機能制御手段34を備えることで、本装置の使用についての権限に基づいて、未登録者の使用を制限し、及び、登録者毎に若しくは権限毎に表示・機能等を制限又は拡張するなどのことが簡便に行える。また、処理履歴情報における操作者に係る特定情報を識別番号とすることで、その量を少なくすることもできる。
また、生体を顔とすることで、認識制御手段33での操作者の特定精度が高くできる。
<複写機能>
次に、書類などの原稿の複写を行う場合について述べる。図11は、この場合における処理のフローチャートである。以下、図1〜図3、図5、図7及び図9〜図11を用いて説明する。
この場合も、本実施例における前述の書類などの原稿を画像として読取ってその画像情報を外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等へ送る場合に対して、外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等の準備が不要である外は、操作可表示がされる(図10のS47)までは同様である。
その後、本装置を操作できる者と識別された操作者17は、操作部18にて複写機能を示す所定のキー操作(入力)を行い(本装置では、操作部18に“複写”キーが備えられており、このキーを押下する)(S50)、そして、原稿台カバー11を半開状態にする以降の原稿読取りの操作、装置動作等については、実施例1と同様である(図7のS51以降)。
ここで、この場合における図7のS21にて、装置制御部21の合成制御手段29によって印刷出力に合成される操作者についての画像には、先に取込んである(S52)操作者17の顔の画像を用いる。また、操作者の生体に係る情報として、認識・識別された操作者の登録されている識別番号などを表わす模様(図形)を合成して印刷出力することもできる。
このように、書類などの原稿を画像として読取ってその画像情報を外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等へ送る場合と同様の効果が得られる。また、生体を顔とすることで、その画像を印刷出力に合成する場合、適当な加工により、顔写真として一般的に分かりやすい形で行うことができる。
<プリンタ機能>
次に、外部のデータ処理装置(コンピュータなど)若しくはメモリカードから文書情報、印刷情報等の文書印刷情報を入力し、又はデータ通信装置(ファクシミリ装置など)から画像情報を入力してその印刷(セキュリティ印刷)を行う場合について述べる。図12は、この場合における処理のフローチャートである。以下、図1、図3、図8及び図9〜図12を用いて説明する。
本装置も、実施例1と同様に、コンピュータやメモリカード、ファクシミリ装置等から印刷情報、文書情報、画像情報等が本装置に送られてくると、制御ユニット19内の外部インタフェース部22が、送られてきた情報を逐次入力し、文書印刷コントローラ23が、その情報の解釈を行って印刷文書として受付け、解釈される文書情報若しくは印刷情報に基づいてそのビットマップ画像を描画し、又は入力された画像情報に基づいてそれをビットマップ画像に展開して、そのビットマップ画像を画像メモリ24内に書込んでいく(図8のS25及びS26)。そして、装置制御部21は、一連の文書についてその印刷出力のための準備が整うと、その印刷出力について権限を有する者の所定の操作入力を待ち受ける。
そして、原稿台カバー11が開けられてから操作可表示がされる(図10のS47)までは、本実施例における前述の書類などの原稿を画像として読取ってその画像情報を外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等へ送る場合などと同様である。
そして、操作可表示(S53)の後、本装置の装置制御部21は、認識制御手段33で識別されたその操作者について登録されている情報を基に、既に印刷出力の準備が整っている印刷文書にその操作者が所有者であると判断されるものがあれば(S54)、画像形成装置1での印刷出力が可能である旨の表示(印刷可表示と呼ぶ)を併せて操作部18の表示素子に表示する(S55)。
その後、操作者が印刷可表示を確認して、“印刷”キーなどの印刷出力を指示するキー操作を行うと(S56)、装置制御部21は、ラッチ機構の半開状態でのラッチを不可とする(S57)。
そして、操作者が原稿台カバー11を閉じる以降の、印刷出力の操作、装置動作等については、実施例1と同様である(図8のS37以降)。
ここで、装置制御部21の合成制御手段29によって印刷出力に合成される操作者についての画像には、先に取込んである(S58)操作者17の顔の画像を用いる。また、操作者の生体に係る情報として、認識・識別された操作者の登録されている識別番号などを表わす模様(図形)を合成して印刷出力することもできる。また、ログ制御手段30によって記憶装置25に記録される装置の処理履歴情報は、操作者に係る特定情報(本実施例では、認識・識別された操作者の登録されている識別番号、及び、装置設定によっては先に取込んだ(S58)操作者17の顔が含まれた画像)、及び、当該印刷文書に係る特定情報(本実施例では、印刷処理の指示がなされたコンピュータの識別名及びその日時並びに印刷文書名を用いている)としている。
このように、認識制御手段33及び機能制御手段34を備えることにより、操作者の特定が本装置においてでき、操作者17が自らの印刷文書を示すためにコンピュータ名やそのパスワードなどを入力操作する必要がなくなり、セキュリティ印刷が簡便に行える。
なお、認識制御手段33における、生体画像認識のための、及び、操作者の識別のための認識識別制御情報(認識・識別のための参照情報)は、印刷情報、文書情報、画像情報等と共に外部のコンピュータやメモリカード、ファクシミリ装置等から入力されるものとしてもよい。このことで、本装置に認識識別制御情報を予め登録記憶しておく必要がなく、登録されていない新たな者についても装置を機密管理された状態の元で利用できる。また、登録されている場合であっても、現時点での新たな認識識別制御情報を得ることで、認識及び識別の精度を高めることができる。
(実施例3)
本実施例の情報処理装置(以下、この項において本装置と呼ぶ)は、実施例2の装置に対し、実施例2の装置が操作者の顔を画像認識して操作者を認証したのに対し、操作者の手首より先の手(手の甲若しくは手のひら又は指)を画像認識して操作者を認証するものである。
図13は、操作者を生体により認証するときの様子を示す模式断面図で、(a)は生体が手の甲の場合を、(b)は生体が指で、その血管像(静脈パターン)による認証の場合を示す。
以下、図13を用い、さらに実施例2の説明で用いた図1〜図3及び図5を適宜用いて、説明する。
本装置の原稿台カバー11の開閉支持部16は、原稿台カバー11を、図3のような全開、及び、図2又は図5のような半開(後述する第二の半開と区別するために本実施例においては第一の半開と呼ぶ)に加え、さらに図13のような、第一の半開よりも開き量が少ない第二の半開の状態においてもラッチするラッチ機構(図示せず)を有する。そして、このラッチ機構は、実施例2の装置と同様に、装置制御部21によっても制御されている。
原稿台カバー11は、そのラッチ機構により、閉じられている状態(図1)から開けられるとき、第二の半開状態(図13)においてラッチされ、この時点では、これ以上には開かない規制が掛けられている。その後、その規制が装置制御部21によって解除されると、さらに開くことが可能となる。そして、さらに開けられるとき、実施例2の装置と同様に、実施例1での説明のように、第一の半開状態(図2)においてはラッチされず、全開状態(図3)になってラッチされる。そして、その後の閉じられる操作によってのみ、第一の半開状態(図2)においてもラッチされる。
カメラ保持部材13は、原稿台カバー11が開けられて図13に示されるような第二の半開状態になる時、原稿台カバー11に対して矢印A7及び矢印A8の向きに移動して、カメラ12を原稿台15へ(矢印A9)向ける。
赤外光発光部35は、静脈を明瞭に撮像するためのもので、原稿台15の下に備えられ、赤外光を上方へ向けて発光する。
図14は、本装置のデータ処理・機器制御に係るブロック構成を示す。
赤外光発光部35は、その発光が画像読取り部20によってオン・オフされる。
本装置の装置制御部21における撮像モードは、(表2)に示す、“生体撮像モード”1〜3並びに“原稿撮像モード”1及び2の5つのモードがある。“生体撮像モード2”は手の甲36又は手のひらの撮像に適した撮像モードで、“生体撮像モード3”は手(指37)の血管像の撮像に適した撮像モードである。
Figure 2006304142
本装置におけるその他の構成及びデータ処理・機器制御に係るブロック構成は、実施例2の装置と同様である。
以上のような構成において、次に、本装置のセキュリティ機能を含む主な動作について説明する。
<原稿読取り機能>
まず、書類などの原稿を画像として読取ってその画像情報を外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等へ送る場合について述べる。図15は、この場合における処理のフローチャートである。以下、図1〜図3、図5、図6及び図13〜図15を用いて説明する。
この場合、画像情報が送られるコンピュータなどのデータ処理装置の準備が必要であれば予めそれ(S59)を行った後、操作者は、本装置の操作部18を操作するために、原稿台カバー11を開ける(S60)。このとき、原稿台カバー11は図13のような第二の半開状態でラッチされ、これ以上開かない。原稿台カバー11が第二の半開状態になると、カメラ保持部材13は、カメラ12を、図示されたように、原稿台15上方が撮像できる向きにする。
また、制御ユニット19内の装置制御部21は、モード制御手段26が、取付けられた位置センサーでカメラ保持部材13の位置や方向角度等を検知し、そして、その時の本装置における装置制御の情報(制御情報)と合わせ、撮像の目的と対象を想定して、撮像モードを、操作者の指37の血管像を撮像して記録するのに最適な“生体撮像モード3”として、赤外光発光部35での赤外光発光をオンに、被写界(画角)を原稿台15の範囲に、焦点を原稿台15上に、解像度(取込み画素数)を中程度にするなどの撮像条件の設定を画像読取り部20に行って撮像を開始させ(S61)、そして、1秒毎に、カメラ12が撮像している画像を画像取込制御手段27で取込んで、認識制御手段33でその画像認識を繰返し行う。
一方、操作者は、原稿台カバー11を第二の半開状態に開けた後、原稿台15上方に手を差し伸べる(図13の(a)又は(b))(S62)。
装置制御部21は、認識制御手段33での画像認識の結果が指の血管像ではない生体とされるとき(図13の(a)のような場合)には(S63)、モード制御手段26によって撮像モードを“生体撮像モード2”に切換えて、引続き、画像読取り部20での撮像と、認識制御手段33でその画像認識を行う(S64)。
そして、装置制御部21は、その取込まれた画像が手首より先の手又はその血管像と認識され、かつ、それが予め登録された者の生体であると識別されたとき(S65)、原稿台カバー11が全開状態へ開かないラッチ機構の規制を解除する(S66)と共に、その操作者に対して、以降の本装置における一連の処理を可能として、操作可表示を操作部18の表示素子にて行う(S67)。また、装置設定によっては、装置制御部21は、機能制御手段34によって、その識別された操作者に専用の表示や装置機能の拡張又は制限を行う(S68)。
ここで、操作者が本装置を操作できる者と識別されないときには、本装置は、操作可表示を行わず、以降原稿台カバー11が閉じられるまでの間、本装置での処理に係る指示についての操作を無効として、原稿台カバー11が閉じられるのを待つ(S69)。
一方、操作可表示がされた後、操作者は、それを確認してから、原稿台カバー11をさらに開けていったん図3のような全開状態にする(S70)。
ここで、原稿台カバー11が図3のような全開状態になると、実施例1と同様に、カメラ保持部材13は、カメラ12を、図示されたように、操作者17の顔が撮像できる向きにする。また、制御ユニット19内の装置制御部21は、モード制御手段26が、取付けられた位置センサーでカメラ保持部材13の位置や方向角度等を検知し、そして、その時の本装置における装置制御の情報(制御情報)と合わせ、撮像の目的と対象を想定して、撮像モードを、操作者17の顔を撮像して記録するのに最適な“生体撮像モード1”とし、その撮像条件の設定を画像読取り部20に行う(S71)。
続いて、操作者17は、操作部18にて、“原稿読取り”キーなどの、原稿の読取り機能を示す所定のキー操作(入力)を行う(S72)。
原稿の読取り機能を示す所定のキー操作を受けて、装置制御部21は、画像読取り部20が“生体撮像モード1”の撮像条件で撮像している画像を取込む(S73)。この時、カメラ12は、本装置を操作している操作者17の顔を捕らえており、取込まれた画像は、操作者17の顔を含むものとなっている。
さらに、本装置は、次に原稿台カバー11が閉じられるときに図5のような第一の半開状態でラッチされるようにラッチ機構の第一の半開状態でのラッチを有効にする(S74)。
そして、原稿台カバー11を第一の半開状態にする以降の原稿読取りの操作、装置動作等については、実施例2と同様である(図6のS8以降)。
ここで、ログ制御手段30によって処理履歴情報として記録される操作者についての画像には、操作者17の顔を画像として取込んであるときにはそれを、操作者17の顔の画像が取り込まれていないときには、第二の半開状態(図13)で取込んだ操作者の生体(指37、手の甲36など)の画像を用いる。
このように、手首より先の手についての認識制御手段33を備えることにより、指37や手の甲36などによっても操作者の特定が本装置においてできる。この場合でも、さらに操作者17の顔の画像を取込むことができ、操作者に係る情報として利用できる。
<複写機能>
次に、書類などの原稿の複写を行う場合について述べる。図16は、この場合における処理のフローチャートである。以下、図1〜図3、図5〜図7及び図13〜図16を用いて説明する。
この場合も、本実施例における前述の書類などの原稿を画像として読取ってその画像情報を外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等へ送る場合に対して、画像情報が送られるコンピュータなどのデータ処理装置の準備が不要である外は、本装置が、原稿台カバー11が閉じられるときに図5のような第一の半開状態でラッチされるようにラッチ機構の半開状態でのラッチを有効にする(S75)まではほぼ同様である(図15のS60からS74まで)。
また、原稿台カバー11を第一の半開状態にする(図7のS51)以降の原稿複写の操作、装置動作等については、実施例2と同様である。
ここで、この場合における図7のS21にて、装置制御部21の合成制御手段29によって印刷出力に合成される操作者についての画像には、操作者17の顔を画像として取込んであるときには、それを用いる。また、操作者の生体に係る情報として、認識・識別された操作者の登録されている識別番号などを表わす模様(図形)を合成して印刷出力することもできる。
このようなことで、書類などの原稿の複写を行う場合についても、前述の書類などの原稿を画像として読取ってその画像情報を外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等へ送る場合と同様の効果が得られる。
<プリンタ機能>
次に、外部のデータ処理装置(コンピュータなど)若しくはメモリカードから文書情報、印刷情報等の文書印刷情報を入力し、又はデータ通信装置(ファクシミリ装置など)から画像情報を入力してその印刷(セキュリティ印刷)を行う場合について述べる。図17は、この場合における処理のフローチャートである。以下、図1、図3、図8及び図13〜図17を用いて説明する。
本装置も、実施例1と同様に、コンピュータやメモリカード、ファクシミリ装置等から印刷情報、文書情報、画像情報等が本装置に送られてくると、制御ユニット19内の外部インタフェース部22が、送られてきた情報を逐次入力し、文書印刷コントローラ23が、その情報の解釈を行って印刷文書として受付け、解釈される文書情報若しくは印刷情報に基づいてそのビットマップ画像を描画し、又は入力された画像情報に基づいてそれをビットマップ画像に展開して、そのビットマップ画像を画像メモリ24内に書込んでいく(図8のS25及びS26)。そして、装置制御部21は、一連の文書についてその印刷出力のための準備が整うと、その印刷出力について権限を有する者の所定の操作入力を待ち受ける。
そして、原稿台カバー11を開けてから操作可表示がされる(図15のS67)までは、本実施例における前述の書類などの原稿を画像として読取ってその画像情報を外部のデータ処理装置やメモリカード、データ通信装置等へ送る場合と同様である。
そして、操作可表示(S76)の後、本装置の装置制御部21は、認識制御手段33で識別されたその操作者について登録されている情報を基に、既に印刷出力の準備が整っている印刷文書にその操作者が所有者であると判断されるものがあれば(S77)、画像形成装置1での印刷出力が可能である旨の表示(印刷可表示と呼ぶ)を併せて操作部18の表示素子に表示する(S78)。
一方、操作可表示がされた後、操作者は、それを確認してから、原稿台カバー11をさらに開けていったん図3のような全開状態にする(S79)。
ここで、原稿台カバー11が図3のような全開状態になると、実施例1と同様に、カメラ保持部材13は、カメラ12を、図示されたように、操作者17の顔が撮像できる向きにする。また、制御ユニット19内の装置制御部21は、モード制御手段26が、取付けられた位置センサーでカメラ保持部材13の位置や方向角度等を検知し、そして、その時の本装置における装置制御の情報(制御情報)と合わせ、撮像の目的と対象を想定して、撮像モードを、操作者17の顔を撮像して記録するのに最適な“生体撮像モード1”とし、その撮像条件の設定を画像読取り部20に行う(S80)。
その後、操作者17は、操作部18にて、印刷可表示を確認して、“印刷”キーなどの印刷出力を指示するキー操作を行う(S81)。
印刷出力を指示する所定のキー操作を受けて、装置制御部21は、画像読取り部20が“生体撮像モード1”の撮像条件で撮像している画像を画像取込制御手段27で取込む(S82)。この時、カメラ12は、本装置を操作している操作者17の顔を捕らえており、取込まれた画像は、操作者17の顔を含むものとなっている。
さらに、本装置は、次に原稿台カバー11が閉じられるときに図2のような第一の半開状態でラッチされないようにラッチ機構の第一の半開状態でのラッチを不可とする(S83)。
そして、原稿台カバー11を閉じる以降の、印刷出力の操作、装置動作等については、実施例2と同様である(図8のS37以降)。
ここで、この場合における図8のS38にて、装置制御部21の合成制御手段29によって印刷出力に合成される操作者についての画像には、操作者17の顔を画像として取込んであるときには、それを用いる。また、操作者の生体に係る情報として、認識・識別された操作者の登録されている識別番号などを表わす模様(図形)を合成して印刷出力することもできる。
このように、手首より先の手についての認識制御手段33を備えることにより、指37や手の甲36などによっても操作者の特定が本装置においてでき、操作者が自らの印刷文書を示すためにコンピュータ名やそのパスワードなどを入力操作する必要がなくなり、セキュリティ印刷が簡便に行える。この場合でも、さらに操作者17の顔の画像を取込むことができ、操作者に係る情報として利用できる。
なお、認識制御手段33における、生体画像認識のための、及び、操作者の識別のための認識識別制御情報(認識・識別のための参照情報)は、印刷情報、文書情報、画像情報等と共に外部のコンピュータやメモリカード、ファクシミリ装置等から入力されるものとしてもよい。このことで、本装置に認識識別制御情報を予め登録記憶しておく必要がなく、登録されていない新たな者についても装置を機密管理された状態の元で利用できる。また、登録されている場合であっても、現時点での新たな認識識別制御情報を得ることで、認識及び識別の精度を高めることができる。
なお、上述の説明では、操作者は、原稿台カバー11が全開状態(図3)でキー入力操作を行うものとしたが、操作カバーが第一の半開状態(図2又は図5)でキー入力操作を行うこともできる。また、操作カバーが全開状態で操作者17の顔を含む画像を取込むものとしたが、装置設定によっては操作者17の顔を含む画像を取込まず、この場合、処理履歴として記録される生体に係る画像には、第一の半開状態(図13)で取込まれた手の甲36、指37(血管像)などの生体画像を用いる。
また、操作者が予め登録された者でないときには、本装置は、操作部にて、操作者に、その者の名前などを入力させて、先に取込んだ操作者の手の甲36などの生体画像と共に追加登録の記録を行うこともできる。このとき、装置設定によっては、操作者17の顔を含む生体画像を追加登録の情報に含めることもできる。
(実施例4)
本実施例の情報処理装置(以下、この項において本装置と呼ぶ)の構成は、実施例2の装置と同様である。そこで、実施例2の説明で用いた図1〜図3、図5及び図9を適宜用いて、以下、説明する。
この構成において、外部のコンピュータ若しくはメモリカードから文書情報、印刷情報等の文書印刷情報を入力し、又はファクシミリ装置などのデータ通信装置から画像情報を入力してその印刷を行う場合について、次に述べる。
<プリンタ機能>
本実施例では、外部のコンピュータやメモリカード、ファクシミリ装置等から入力される文書情報、印刷情報等の文書印刷情報に当該文書印刷情報についての又はそれに基づく印刷出力についての取扱い権限に係る取扱権限情報が含まれている。そして、本装置のセキュリティ印刷では、本装置は、印刷文書のセキュリティレベル毎にその印刷出力について権限を有する者が所定の操作を行った時に、その印刷出力を行うものとしている。この処理のフローチャートを図18に示す。
本装置は、外部のコンピュータやメモリカード、ファクシミリ装置等から印刷情報、文書情報、画像情報等が本装置に送られてくると、制御ユニット19内の外部インタフェース部22が、送られてきた情報を逐次入力し、文書印刷コントローラ23が、その情報の解釈を行って印刷文書として受付け、解釈される文書情報若しくは印刷情報に基づいてそのビットマップ画像を描画し、又は入力された画像情報に基づいてそれをビットマップ画像に展開して、そのビットマップ画像を画像メモリ24内に書込んでいく。そして、装置制御部21は、一連の文書についてその印刷出力のための準備が整うと、印刷文書に含まれた取扱権限情報を参照して、本印刷文書のセキュリティレベルを調べる(S84)。
そして、セキュリティレベルが“普通”のときは、特にセキュリティに係る処理は行わず、この時点で印刷文書の印刷出力を行う(S85)。
一方、セキュリティレベルが“中”のときは、実施例1におけるセキュリティ印刷と同様で、操作者17の顔を撮像し、画像として取込んだ後(S86)、それをログ制御手段30によって装置の処理履歴として記録した(S87)上で印刷出力を行う(S88)。
一方、セキュリティレベルが“高”のときは、実施例2のセキュリティ印刷と同様に、認識制御手段33で生体(顔)画像による認識・識別を行った結果(S90)、機能制御手段34によって、操作者が登録された者のときには印刷出力を行う(S91)。このとき、操作者は既に登録されている者なので、処理履歴としては、その者の識別番号などの記録で足り、その生体画像を記録することまではしていない。また、機能制御手段34によって、操作者が登録された者でないときには、印刷権限がないものとして、印刷出力ができないように機能制限する(S92)。
このように、印刷文書に取扱権限情報を含め、それと本装置での認識制御手段33及び機能制御手段34とを組合わせることで、印刷文書に応じたセキュリティ印刷の機能が提供でき、また、機密文書における取扱権限情報と操作者に対する画像認識の結果の情報とを照合することで、セキュリティ管理がより確かに、かつ、装置の処理履歴の記録のためのデータ容量も少なくできる。
上述したプリンタ機能以外については、本装置は実施例2の装置と同様である。
本発明の情報処理装置は、複写機やファクシミリ装置、プリンタ、そして多機能の情報処理装置であるデジタル複合機等において、ICカードなどの識別カードを必要とせずに、装置利用や機密文書の印刷出力などのセキュリティ管理を行うものとして利用することができる。
(a)は本発明の情報処理装置の概略の外観の斜視図、(b)は同断面図 (a)は本発明の情報処理装置の原稿台カバーが開けられたとき(半開状態[第一の半開状態とも呼ぶ])の概略の外観の斜視図、(b)は同断面図 本発明の情報処理装置において原稿台カバーが全開状態に開けられたときの様子を示す模式断面図 本発明の実施例1の情報処理装置のデータ処理・機器制御に係るブロック構成図 (a)は本発明の情報処理装置において原稿台上の原稿が撮像されるときの様子を示す模式外観斜視図、(b)は同断面図 本発明の実施例1の情報処理装置の原稿読取り機能に係る処理フローチャート 本発明の実施例1の情報処理装置の複写機能に係る処理フローチャート 本発明の実施例1の情報処理装置のプリンタ機能に係る処理フローチャート 本発明の実施例2及び4の情報処理装置のデータ処理・機器制御に係るブロック構成図 本発明の実施例2の情報処理装置の原稿読取り機能に係る処理フローチャート 本発明の実施例2の情報処理装置の複写機能に係る処理フローチャート 本発明の実施例2の情報処理装置のプリンタ機能に係る処理フローチャート (a)は本発明の情報処理装置の原稿台カバーが第二の半開状態に開けられ、操作者の手の甲が差伸べられたときの様子を示す模式断面図、(b)は同操作者の指が差伸べられたときの様子を示す模式断面図 本発明の実施例3の情報処理装置のデータ処理・機器制御に係るブロック構成図 本発明の実施例3の情報処理装置の原稿読取り機能に係る処理フローチャート 本発明の実施例3の情報処理装置の複写機能に係る処理フローチャート 本発明の実施例3の情報処理装置のプリンタ機能に係る処理フローチャート 本発明の実施例4の情報処理装置において印刷文書のセキュリティレベルに応じた印刷出力行う場合の処理フローチャート
符号の説明
1 画像形成装置
4 露光装置
11 原稿台カバー
12 カメラ
13 カメラ保持部材
14 照明
15 原稿台
16 開閉支持部(ラッチ機構)
17 操作者(顔)
18 操作部
19 制御ユニット
20 画像読取り部
21 装置制御部
22 外部インタフェース部
23 文書印刷コントローラ
24 画像メモリ
25 記憶装置
26 モード制御手段
27 画像取込制御手段
28 出力制御手段
29 合成制御手段
30 ログ制御手段
31 モニター画像伝送制御手段
32 原稿
33 認識制御手段
34 機能制御手段
35 赤外光発光部
36 操作者(手の甲)
37 操作者(指)

Claims (14)

  1. 書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置であって、
    原稿を載置可能な原稿台と、
    前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、
    前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、
    前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、
    を含み備える情報処理装置。
  2. 書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置であって、
    原稿を載置可能な原稿台と、
    前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、
    前記カメラをその被写界が可動に保持し、かつ、前記原稿台の少なくとも一部を塞ぐように移動が可能であり、また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備したカメラ保持部材と、
    前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、
    前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、
    を含み備え、
    前記カメラ保持部材の位置・方向等によって撮像モードを切換えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置であって、
    原稿を載置可能な原稿台と、
    前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、
    前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、
    前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、
    当該装置で為された一連の処理毎にそれを特定するための情報と、その処理の際に前記生体撮像モードで取込んだ生体画像に係る情報とを、関連づけて、当該装置の処理履歴に係る情報として記録するログ制御手段と、
    を含み備える情報処理装置。
  4. 書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行い、及び、装置情報などの情報を出力する情報処理装置であって、
    通信回線、ローカルインタフェース、メモリカード等を通して当該装置外部へ情報の少なくとも出力を行う外部インタフェース部を含み備え、
    前記ログ制御手段は、当該装置の処理履歴に係る情報の記録を、前記外部インタフェース部を通して外部の装置などに対して行うことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行い、及び、装置情報などの情報を出力する情報処理装置であって、
    原稿を載置可能な原稿台と、
    前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、
    前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、
    通信回線、ローカルインタフェース、メモリカード等を通して当該装置外部へ情報の少なくとも出力を行う外部インタフェース部と、
    前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、
    前記画像読取り部が少なくとも生体撮像モードで撮像している当該装置の周囲又は原稿台も含めた外面の画像信号を、前記外部インタフェース部を通して当該装置の外部へ伝送するモニター画像伝送制御手段と、
    を含み備える情報処理装置。
  6. 書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置であって、
    原稿を載置可能な原稿台と、
    前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、
    前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、
    前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、
    撮像された画像を認識して当該装置の操作者を識別する認識制御手段と、
    前記認識制御手段で識別された者に対して設定されている権限に基づいて、当該装置の処理及び係る操作の機能を拡張し若しくは制限し又は切換える機能制御手段と、
    を含み備える情報処理装置。
  7. 前記生体撮像モードは、前記画像読取り部が撮像している被写体を前記認識制御手段が認識可能な生体と判断した時に、その被写体の画像を取込むことを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
  8. 前記生体は、顔、手首より先の手のひら、手の甲若しくは指、手首より先の血管、又は指紋であることを特徴とする請求項6又は7記載の情報処理装置。
  9. 書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行い、及び、制御情報などの情報を入力する情報処理装置であって、
    通信回線、ローカルインタフェース、メモリカード等を通して当該装置外部から情報の少なくとも入力を行う外部インタフェース部を含み備え、
    前記認識制御手段は、生体画像を認識して操作者を識別するための判断基準である認識識別制御情報を前記外部インタフェース部によって当該装置外部から入力し、その認識識別制御情報に基づいて、前記画像読取り部が撮像する画像を認識して当該装置の操作者を識別することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 書類などの原稿を画像として読取り、及び、画像を印刷出力するなどの処理を行う情報処理装置であって、
    原稿を載置可能な原稿台と、
    前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、
    前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、
    画像信号に従って可視画像を形成して印刷出力する画像形成装置と、
    前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有して、前記撮像モード毎に前記画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、
    前記画像形成装置で印刷出力される画像の一部に、前記生体撮像モードで取込んだ生体画像に係る情報を表わす画像を合成する合成制御手段と、
    を含み備える情報処理装置。
  11. 当該装置で為された一連の処理毎にそれを特定するための情報と、その処理の際に前記生体撮像モードで取込んだ生体画像に係る情報とを、関連づけて、当該装置の処理履歴に係る情報として記録するログ制御手段を含み備え、
    前記合成制御手段は、前記生体画像に係る情報を表わす画像として、前記ログ制御手段が記録した先について、それが特定される固有の識別符号を含む情報の模様を、前記印刷出力される画像の一部に合成することを特徴とする請求項10記載の情報処理装置。
  12. 書類などの原稿を画像として読取り、及び、文書情報・印刷情報等の文書印刷情報に、その情報についての又はそれに基づく印刷出力についての取扱い権限に係る取扱権限情報が含まれたものを入力して、画像を印刷出力するなどの処理を行う情報処理装置であって、
    通信回線、ローカルインタフェース、メモリカード等を通して当該装置外部から情報の少なくとも入力を行う外部インタフェース部と、
    入力された文書印刷情報を処理して、印刷される画像を生成し、そして、その画像信号を発生する文書印刷コントローラと、
    画像信号に従って可視画像を形成して印刷出力する画像形成装置と、
    を含み備え、
    前記機能制御手段は、前記認識制御手段により当該装置の操作者として識別された者が前記取扱権限情報に基づく取扱い権限者に属するものと判断される該当文書印刷情報についてのみ、その印刷出力を可能とすることを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
  13. 書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置であって、
    装置筐体と、
    前記装置筐体の上面部に設けられて原稿を載置可能な原稿台と、
    前記原稿台に対して、少なくとも、密閉、全開及び半開きの位置に開閉する原稿台カバーと、
    前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、
    前記原稿台カバーに設けられ、前記カメラをその被写界が可動に保持し、また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備したカメラ保持部材と、
    前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、
    前記画像読取り部によって撮像された画像を一時的に取込む画像メモリと、
    前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有し、前記原稿台カバーの開閉の位置によって画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、
    当該装置の処理履歴に係る情報を記録するログ制御手段と、
    を含み備え、
    書類などの原稿を画像として読取るなどの処理において、前記原稿台カバーが全開の位置にある時に前記生体撮像モードで操作者の生体の一部を画像として取込んで、その後、書類などの原稿を画像として読取るときには前記原稿台カバーを半開きの位置として、前記処理を行ない、そして、当該処理を特定するための情報と、この処理の際に前記生体撮像モードで取込んだ生体画像に係る情報とを関連づけて、これらの情報を当該装置の処理履歴に係る情報として記録することを特徴とする情報処理装置。
  14. 書類などの原稿を画像として読取るなどの処理を行う情報処理装置であって、
    装置筐体と、
    前記装置筐体の上面部に設けられて原稿を載置可能な原稿台と、
    前記原稿台に対して開閉する原稿台カバーと、
    前記原稿台及び当該装置の外面又は周囲を撮影できるカメラと、
    前記原稿台カバーに設けられ、前記カメラをその被写界が可動に保持し、また、当該部材の位置・方向等を検知する位置センサーを具備したカメラ保持部材と、
    前記カメラが撮影する被写体を画像として読取って画像信号を発生する画像読取り部と、
    前記画像読取り部によって撮像された画像を一時的に取込む画像メモリと、
    前記原稿台の範囲を被写界として原稿の画像を取込む原稿撮像モード、及び、当該装置の周囲又は前記原稿台も含めた外面を被写界として当該装置を操作する者の生体の少なくとも一部の画像を取込む生体撮像モードを少なくとも含んでなる撮像モードを有し、前記原稿台カバーの開閉の位置によって画像読取り部の撮像条件を切換えるモード制御手段と、
    撮像された画像を認識して当該装置の操作者を識別する認識制御手段と、
    前記認識制御手段で識別された者に対して設定されている権限に基づいて、当該装置の処理及び係る操作の機能を拡張し若しくは制限し又は切換える機能制御手段と、
    を含み備え、
    書類などの原稿を画像として読取るなどの処理において、前記原稿台カバーが全開又は半開きの位置にある時に前記生体撮像モードで操作者の生体の一部を撮像し、その撮像された画像を認識し、当該装置の操作者を識別して、その結果によりその後の処理及び係る操作を許可することを特徴とする情報処理装置。
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