JP2009165731A - 生体情報取得装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より確実な方法でより高品質な像を取得することが可能な生体情報取得装置を提供すること。
【解決手段】 生体情報取得装置90は、被検体に対する光照射に基づいて被検体の生体情報を取得する。生体情報取得装置90は、被検体に対して照射されるべき光を出射する光源5と、被検体に対する光源5の位置を調整可能な位置調整手段と、を備える。位置調整手段によって被検体に対する光源の位置が適切に設定される。静脈認証の場合には、被検体(例えば、ヒトの手、足、それらの指等)内で十分に光源からの出射光が拡散可能になるため、より確実な方法でより高品質な像を取得することが実現される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、生体情報取得装置に関する。
近年、生体認証に関する技術開発の進展が著しい。なお、生体認証とは、検査対象の個体から取得した生体情報が、あらかじめ設定された生体情報に等しいかどうかという判定に基づいて、ある個体を他の個体から識別する技術である。例えば、ヒトの瞳の虹彩に基づいて個体を特定する方法、ヒトの指等の静脈パターンに基づいて個体を特定する方法、及び指の指紋パターンに基づいて個体を特定する方法が挙げられる。
生体認証においては、認証に利用する生体情報に応じて様々な得失がある。例えば、静脈パターンを活用した生体認証は、指紋パターンを活用した生体認証よりも認証の偽造が困難であるという利益がある。後者は、前者よりも認証の偽造が簡単であるという不利益がある。
特許文献1には、生体認証に用いられる撮像装置が開示されている。この撮像装置では、光源(100)、支持台(300)、画像認証部(200)を積層させることで、撮像装置の小型化を図っている。特許文献2には、外光遮蔽カバーを設けた指静脈認証装置が開示されている。
特開2001−119008号公報 特開2007−185335号公報
ところで、静脈認証においては指内を透過した光を受光することに基づいて静脈像を取得する。現状は、撮像素子と光源とを略同一面内に固定させている。この場合、光源からの出射光を指内でより十分に拡散させるためには、光源からの出射光強度を増加させることが必要になる。しかしながら、光源からの出射光強度を過度に増加させると撮像部の画素が部分的に飽和するおそれもある。つまり、より確実な方法でより高品質な像を取得することが可能な生体情報取得装置の実現が強く望まれている。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、より確実な方法でより高品質な像を取得することが可能な生体情報取得装置を実現することを目的とする。
本発明に係る生体情報取得装置は、被検体に対する光照射に基づいて前記被検体の生体情報を取得する生体情報取得装置であって、前記被検体に対して照射されるべき光を出射する光源と、前記被検体に対する前記光源の位置を調整可能な位置調整手段と、を備える。
位置調整手段によって被検体に対する光源の位置が適切に設定される。静脈認証の場合には、被検体(例えば、ヒトの手、足、それらの指等)内で十分に光源からの出射光が拡散可能になるため、より確実な方法でより高品質な像を取得することが実現される。
前記位置調整手段は、当該生体情報取得装置が組み込まれる本体機器の内部に収納された前記光源を前記本体機器の外部へ移動させる、と良い。
前記位置調整手段は、弾性部材の弾性力に応じて前記光源を前記本体機器の内部から外部へ移動させる、と良い。
前記位置調整手段は、動力源から伝達される動力に応じて前記光源を前記本体機器の内部から外部へ移動させる、と良い。
前記位置調整手段は、前記本体機器の内部に収納される、と良い。
前記位置調整手段は、前記光源が取り付けられ、かつ少なくとも部分的に前記被検体を内包可能なカバー部材を少なくとも含む、と良い。カバー部材の活用によっても位置調整手段の構成を簡素化することができる。
前記光源は、前記カバー部材の内面に取り付けられる、と良い。カバー部材の引き出しに伴って、被検体に対する光源を所望の位置に設定することができる。
前記カバー部材は、外乱光を遮断する、と良い。外乱光の影響を低減させ、より高品質な生体情報を取得することができる。
前記カバー部材は、前記光源から出射された光を案内するライトガイドである、と良い。ライトガイドの活用により光源の出射光を被検体の所望の位置に照射させることが可能になる。
ライトガイドとして機能する前記カバー部材は、当該カバー部材内を伝播する光を前記被検体に向けて反射させる反射面を有する、と良い。これにより意図したように又は効果的に被検体の所望の部分に光を照射させることが可能になる。
前記カバー部材は、動力源から伝達される動力に応じて移動可能である、と良い。これによりカバー部材を引き出す煩雑さを解消することができる。
前記光源は、樹脂封止された半導体発光素子を含む、と良い。前記光源は、前記半導体発光素子の光を案内するライトガイドを更に含む、と良い。前記ライトガイドは、光入射面及び光出射面を有する板状の透明部材であって、前記光出射面の長手方向に沿って実質的に均一な強度の光を出射する、と良い。
前記光源から出射され、前記被検体内を透過した光を透過する光学フィルタと、前記光学フィルタの透過光を受光する複数の画素を有する光検出器と、を更に備える、と良い。
本発明に係る生体情報取得装置は、被検体に対する光照射に基づいて前記被検体の生体情報を取得する生体情報取得装置であって、前記被検体に対して照射されるべき光を出射する光源と、前記光源から出射された光を前記被検体へ案内すると共に、当該生体情報取得装置が組み込まれる本体機器の内部から前記本体機器の外部へ取り出し可能なライトガイドと、を備える。
ライトガイドの本体機器からの取り出しによって、被検体の所望の部分に光を照射することができる。静脈認証の場合には、光源から出射された光が被検体(例えば、ヒトの手、足、それらの指等)内で十分に拡散可能になるため、より確実な方法でより高品質な像を取得することが実現される。
前記ライトガイドは、前記本体機器の内部から取り出された状態のときに少なくとも部分的に前記被検体を内包可能な部材である、と良い。ライトガイドによって外乱光の影響を低減させることができる。
前記ライトガイドは、当該ライトガイド内を伝播する光を前記被検体に向けて反射する反射面を有する、と良い。これにより意図したように又は効果的に被検体の所望の部分に光を照射させることが可能になる。
本発明によれば、より確実な方法でより高品質な像を取得することが可能な生体情報取得装置を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な大きさ等は反映していない。同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といった方向を示す言葉は、図面を正面視した場合を前提として用いるものとする。
〔第1の実施の形態〕
以下、図1乃至図5を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、静脈認証装置の構成を説明するための概略的な模式図である。図2は、光源ユニットの構成を説明するための概略的な模式図である。図3は、撮像部の構成を説明するための概略的な模式図である。図4は、静脈認証装置の機能を説明するためのブロック図である。図5は、静脈認証装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図1に、静脈認証装置(生体認証装置)90を示す。図1(a)に、生体情報の取得を実行しないときの静脈認証装置90の構成を示す。図1(b)に、生体情報の取得を実行するときの静脈認証装置90の構成を示す。
図1に示すように、静脈認証装置90は、本体1、撮像部4、光源ユニット7を有する。光源ユニット7は、光源5及びベース部材6を含む。光源ユニット7の具体的な構成については、後で図2を用いて説明する。
静脈認証装置90は、本体1の主面1a上に載置される指(被検体)99に対して所定波長の光(橙色〜近赤外領域の光(波長:580nm〜1000nm、より好ましくは波長:600nm〜860nm))を照射し、指99の内部に内在する静脈像を取得する。静脈認証装置90は、取得した画像(取得画像)と、予め登録した画像(マスター画像)とを用いて生体認証を実行する。生体認証が成功した場合、静脈認証装置90は、静脈認証装置90が組み込まれた本体機器(たとえば、携帯電話)の機能を活性化する。なお、後述の説明から明らかなように、静脈認証装置90は、生体情報を取得する生体情報取得装置としても機能する。また、検査対象となる部分は指に限らず他の生体部位(例えば、手のひら)であっても良い。
図1(a)に示すように、本体1の主面1aには、複数の収納部2が設けられる。すなわち、紙面に向かって左から順に、収納部2a、収納部2b、及び収納部2cが設けられる。収納部2aには、光源5a及びベース部6aを含む光源ユニット7aが収納される。収納部2bには、撮像部4が収納される。収納部2cには、光源5b及びベース部材6bを含む光源ユニット7bが収納される。
本実施形態においては、生体情報の取得時、図1(a)に示すように収納部2の内部に収納された光源5が図1(b)に示すように収納部2の外部へ取り出される。
仮に、図1(b)に示すように光源5を固定してしまうと、光源5の高さ分だけ静脈認証装置90が大型化する。また、仮に、そのように光源5を固定してしまうと、光源5が本体1の主面1aから突出し、静脈認証装置90を安全な構造にすることを阻害する。
本実施形態においては、上述のように、生体情報の取得時、図1(a)に示すように収納部2の内部に収納された光源5が図1(b)に示すように収納部2の外部へ取り出される。これによって上述の問題点を解消しつつ、より高品質な静脈画像を取得することが可能になる。
なお、本体1の主面1aに対する光源5の位置は、被検体の種類ごとに適宜設定することができる。すなわち、被検体がヒトの指であれば、ヒトの指に対して光を十分に照射できる位置に光源5は設定される。被検体がヒトの足であれば、ヒトの足に対して光を十分に照射できる位置に光源5は設定される。
本体1は、樹脂といった一般的な材料からなる部材である。本体1の収納部2bに撮像部4が収納されると、本体1の主面1aには凹部3が形成される。凹部3は、主面1aから離間するに従って開口幅が狭くなる。本体1の主面1aに凹部3を形成することによって、指99が直接的に撮像部4の表面4aに接触することが抑制される。そして、撮像部4で取得される静脈像の品質が劣化することが抑制される。凹部3の開口幅は、その開口の深さ方向に沿って幅w2から幅w1に狭くなる(w2>w1)。
収納部2aは、収納部2bから幅w3〜幅w5をあけて配置される。撮像部4が収納される収納部2bに対して光源ユニット7aが収納される収納部2aを所定間隔だけ離間して設けることによって、光源5と指99間の間隔を意図した範囲に設定することができる。なお、光利用効率を劣化させることなく良質な静脈像を取得するためには、光源5と指99間の間隔を所定範囲に設定することが重要である。
収納部2aについてした説明は、収納部2cについてもそのまま当てはまる。この場合、光源ユニット7aは光源ユニット7bと読み替え、光源5aは光源5bと読み替えるものとする。
本体1は、静脈認証装置90の筐体のほか、静脈認証装置90が取り付けられる本体機器の筐体であっても良い。例えば、静脈認証装置90が携帯電話に組み込まれる場合、本体1は携帯電話の筐体であっても良い。
また、収納部2a、2cは、幅w4に設定されている。収納部2a、2cの幅w4は、光源5が取り出し可能なように設定される。
撮像部4は、静脈像を取得するための部材である。撮像部4の具体的な構成については、後で図3を用いて説明する。
図2に光源ユニット7aの構成を説明するための模式図を示す。図2(a)に光源5aが収納部2a内に収納された場合、図2(b)に光源5aが収納部2aから飛び出た場合を示す。尚、光源ユニット7bの構成は光源ユニット7aの構成と同様であり、重複する説明は省略する。
図2(a)(b)に示すように、光源ユニット7aは、光源5a、ベース部6a、バネ(弾性部材)8、及び固定板9を有する。
光源5は、ベース部6aの上面に接着剤を介して固定される。バネ8の下端は固定板9に固着され、バネ8の上端はベース部6aに固着される。固定板9は収納部2aの下面に固着される。光源5は、バネ8の伸縮に応じて、収納部2a内に収納された状態(図2(a))又は収納部2aから飛び出した状態(図2(b))になる。
光源5は、所定波長の光を出射する半導体発光素子がモールドパッケージされた発光デバイスである。半導体発光素子に電流を流すことによって、半導体発光素子は所定波長の光を出射する。静脈認証を実現するため、光源5から出射される光の波長は、橙色〜近赤外領域(波長:580nm〜1000nm、より好ましくは波長:600nm〜860nm))内に設定されている。なお、光源5には、半導体発光素子に接続されるべき配線(不図示)が接続されているものとする。
ベース部材6は、樹脂といった一般的な材料からなる部材であって、光源5を支持する。ベース部材6は、突出部10及び突出部11を有する。突出部10は、ベース部材6の胴部分から外側に突出する。突出部10は、上面が平坦で、上面から下方に向けて徐々に肉厚が薄くなる。突出部10の肉厚が薄くなることに応じて、突出部10の側面にはR面10aが形成される。突出部11は、ベース部材6の胴部分から外側に突出する。突出部11は、ベース部材6から延出する板状の部材である。
バネ8は、弾性力を有する金属材料からなるバネ(弾性部材)である。バネ8は、ベース部6aの上面に固着された光源5aを上方に付勢させる。なお、バネ8は、固定板9を介して、収納部2aの底面に固定されている。
固定板9は、バネ8の下端が固着される。固定板9は、収納部2aの底面にバネ8を固定させる。
また、図2に示すように、収納部2a内には、係止部材12及び動力伝達系20も収納される。生体情報の取得を実行しないとき、係止部材12は、ベース部6aを所定位置に係止させる。生体情報の取得を実行するとき、動力伝達系20から伝達される動力に応じて係止部材12とベース部6a間の係合が解かれ、ベース部6aはバネ8によって上方に付勢される。
図2に示すように、係止部材12は、固定板19、ガイド板15、係止片14、バネ17、及び受け板18を有する。動力伝達系20は、回転軸21a、回転体21b、及び押し板21cを有する。本実施形態における位置調整手段は、ベース部6a、バネ8、係止部材12、及び動力伝達系20によって実現される。
なお、ベース部材6を係止させる機構(係止手段)は、図2の係止部材及び動力伝達系との組み合わせ以外の機構であっても良い。機械的構造でベース部材6を係止させる手段は他にも様々な方法が考えられる。例えば、上方に付勢された光源5を下方に押し込める蓋部を各収納部2a、2cに対応して設けても良い。
ガイド板15の先端には係止片14が固着される。ガイド板15及び係止片14は、樹脂等からなる部材である。ガイド板15は、板状の部材である。係止片14は、先端に向かって肉厚が薄くなる部材である。係止片14の肉厚が薄くなることに応じて、係止片14の上側面はR面14aが形成される。
バネ17の下端は固定板19に固着され、バネ17の上端はガイド板15の突起部16に係止される。バネ17は、ガイド板15及び係止片14をベース部6aに向かって付勢させる。なお、バネ17から受ける弾性力に応じてガイド板15はx軸に平行な軸線上を移動するものとする。すなわち、ガイド板15は、係止片14を紙面に向かって左右にガイドする。また、ガイド板15には受け板18が固着される。受け板18は、樹脂等からなる板状の部材である。なお、ガイド板15、係止片14、及び受け板18を1つの部材として一体成型しても良い。
動力伝達系20は、回転軸21a、回転体21b、及び押し板21cを有する。回転体21bは、回転軸21aに固着される。押し板21cは、回転体21bに固着される。回転軸21aは棒状の部材であり、回転体21bは円盤状の部材であり、押し板21cは板状の部材である。
回転軸21aは、モータ(図2では不図示)から伝達される回転力を回転体21bに伝達する。回転体22は、モータ(動力源)からの駆動力に応じて回転する。また押し板21cは、回転体22の回転に従って、前方に倒れこんだり、後方に起立したりする。
図2(a)(b)を比較すれば明らかであるが、生体情報の取得をする場合及び生体情報の取得をしない場合に応じて、係止部材12とベース部6aとは互いに係合/非係合になる。具体的には、以下のとおりである。
生体情報の取得を実行しないとき、モータは駆動せず、押し板21cは受け板18を押さない。このとき、係止片14と突出部10とは互いに係合する。従って、バネ8から付勢されているベース部6aが上方に移動することが禁止される。
生体情報の取得を実行するとき、モータが駆動し、押し板21cは受け板18を押す。このとき、係止片14と突出部10との係合が解かれる。従って、ベース部6aは、バネ8からの力を受けて上方に移動する。なお、一度、係止片14と突出部10との係合が解かれると、モータは駆動を停止する。そして、係止片14は図2(a)の位置に戻るものとする。
なお、図2(b)に示すように、ベース部6aが係止部材12から開放されたとき、突出部10の上面は収納部2aの内面に当接する。同様に、突出部11の上面は収納部2aの内面に当接する。ベース部6aがある程度付勢された状態を維持しつつ所定の位置に固定されることで、光源5aがぐら付くことが抑制される。
尚、光源5aは、下方に押し込まれることによって収納部2a内に再び収納される。光源5aが収納部2a内に押し込まれるとき、突出部10に係止片14を押しのけさせる必要がある。ここでは、係止片14には上述のR面14aが形成され、突出部10にも上述のR面10aが形成される。従って、突出部10の下方への移動が係止片14によって阻まれることは抑制される。
次に図3を参照して、撮像部4の具体的な構成を説明する。
図3に、撮像部4の概略的な断面構成を示す模式図を示す。なお、図3には、指99も模式的に示されている。
図3に示すように、撮像部4は、光の進行方向に沿って、光学フィルタ27、マイクロレンズアレイ基板28、光チャネル分離層29、及び光検出器30を有する。
撮像部4は、光検出器30上に、光チャネル分離層29、マイクロレンズアレイ基板28、及び光学フィルタ27が積層されることで製造される。なお、光学フィルタ27の配置位置は、光検出器30上にあれば良く、例えば、マイクロレンズアレイ基板28の下層に設けられていても良い。
光学フィルタ27は、光源5からの出射光(以下、検査光と呼ぶこともある)を選択的に通過させる板状のバンドパスフィルタである。ここでは、光学フィルタ27は、可視領域の光を遮断し、近赤外領域の光を通過させる。光学フィルタ27を設けることで、より一般的な環境下で生体認証を実現できる。これは、携帯電話といったように様々な環境で用いられる本体機器に静脈認証装置が組み込まれる場合においては有利な効果である。
マイクロレンズアレイ基板28は、透明基板の上面に複数のレンズ26が形成された光学部材である。マイクロレンズアレイ基板28は、光源5からの出射光に対して実質的に透明である。マイクロレンズアレイ基板28を設けることによって、静脈認証装置90の薄型化を図りつつ、より高品質な画像を取得することができる。
光チャネル分離層29は、遮光壁31、及び導光部32を有する。
遮光壁31は、各レンズの各光軸AXに沿って、各光軸AXを囲むように延在する。遮光壁31の内面間には、開口OP1が形成される。また、遮光壁31は、その下端部分に各レンズの各光軸AXに向かって延在する突出部33を有する。突出部33の先端間には、開口OP2が形成される。なお、開口は光学的な意味での開口を意味し、開口に樹脂材料が充填されているかは任意である。
突出部33は、内側(レンズの光軸AX側)に延在するに従って、下面から上面に肉厚が薄くなる。換言すると、突出部33は、先細りの先端部を有する。これは、突出部33の先端間の開口OP2は、塗布された樹脂層が部分的にエッチングされて除去されるからである。
開口OP1及び開口OP2は、各レンズで集光される光のチャネルを規制する。なお、遮光壁31は、赤外線を吸収する材料(色素)を含む樹脂からなる。多重反射による迷光や、レンズを介して入力されるノイズ成分の光は、遮光壁31で効果的に吸収される。
導光部32は、レンズ26に対応してマトリクス状に配置される。導光部32の上面は、マイクロレンズアレイ基板28の下面に当接する。導光部32の側面は、遮光壁31で囲まれる。導光部32の下面の周縁部は、遮光壁31の突出部33に当接する。導光部32の下面の中央部と光検出器30の上面間には空隙がある。この空隙は、上述の開口OP2に相当する。
導光部32は、赤外線に対して実質的に透明な樹脂からなる。
光検出器30は、マトリクス状に配置された複数の画素Px1を有する。画素Px1は、レンズ26に対応する位置に設けられる。各画素の有効感光領域は、幅cwに設定されている。
光検出器30は、一般的なCCD(Charge Coupled Device)センサー、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサー、TFT(Thin Film Transistor)センサーといった一般的なフォトセンサーである。なお、光検出器30を画素が1列に配列されたラインセンサーとし、撮像部4をスイープ型とすることも可能である。
各画素Px1は、フォトダイオードから構成される。各画素において、フォトダイオードによる光電変換が実行され、入射光量に応じた光電流が生成される。光検出器30は、各画素で生じる光電流を電圧変換する。光検出器30は、電圧信号をアナログ又はデジタル信号として出力する。
図1及び3を参照しつつ、静脈認証装置90の像取得動作について説明する。まず、光源5から検査光が指99に向けて出射される。検査光は、指99の表面を通過し、指99内を伝播する。検査光は、指99の静脈100で吸収される。指99を透過した検査光は、撮像部4の表面4aに入力される。
指99を透過した検査光は、光学フィルタ27を通過する。そして、検査光は、レンズ26で集光される。
レンズで光学的作用を受けた検査光は、光チャネル分離層29の導光部32を伝播する。具体的には、検査光は、導光部32の上面から下面に向けてレンズの光軸AXに沿って進行する。検査光は、開口OP1を通過し、開口OP2を通過する。検査光は、光軸AXに沿って進行するに従って窄むように収束する。
その後、検査光は、光検出器30の画素に入力される。検査光は、光検出器30の各画素にて光電変換される。このように、静脈認証装置90は像取得を実行する。
最後に、図4及び図5を参照して、静脈認証装置90の構成及び動作について説明する。図4は、静脈認証装置90の構成を示すブロック図である。図5は、静脈認証装置90の動作を説明するためのフローチャートである。
図4に示すように、静脈認証装置90は、記憶部81、撮像部82、発光部83、認証実行部84、及び制御部85を有する。
発光部83は、光源ユニット7に相当する。発光部83は、制御部85から伝達される信号に基づいて、所定の位置に移動した後、検査光を指99に向けて出射する。撮像部82は、静脈認証装置90の撮像部4に相当する。撮像部82は、制御部から伝達される制御信号に基づいて撮像動作を開始し、取得した画像を制御部85に出力する。
制御部85は、記憶部81に格納されたプログラムに基づいて信号の演算処理、信号伝送といった各種の処理を実行する。制御部85の機能は、演算処理部によってプログラムが順次実行されることによって具現化される。
制御部85は、撮像部82から出力される静脈像を認証実行部84に伝達する。撮像部4がスイープ型であれば、制御部85は、移動情報に基づいて、複数の取得画像を一枚の画像に構成し、構成後の所望の画像を認証実行部84に出力する。
なお、制御部85による画像の構成方法は任意である。例えば、最初に取得した静脈画像の特定部分にターゲットを設定し、以降に取得した静脈画像においてターゲットがどのように移動していくのかを特定し、指99の移動方向及び移動量を求め、これに基づいて取得した複数の静脈画像から一枚の静脈画像を構成しても良い。
記憶部81は、ハードディスク、半導体メモリ(DRAM(Dynamic Random Access Memory)、又はSRAM(Static Random Access Memory))といった記憶装置である。記憶部81には、生体認証を実現するためのプログラム、画像構成を実現するためのプログラム、認証時に用いられる予め登録された静脈画像、及び認証履歴といった情報が格納される。
認証実行部84は、記憶部81に格納されたプログラムに基づいて取得画像と予め登録された画像に基づいて認証を実行する。認証実行部84による具体的な認証方法は任意である。生体認証の方法は、パターンの類似性を判別する各種方法に依存する。
図5を参照して、静脈認証装置90の動作について説明する。なお、静脈認証装置90は携帯電話といった本体機器に組み込まれているものとする。
まず本体機器は非動作状態にある。
次に、本体機器の生体認証機能が活性化される(S1)。例えば、携帯電話の操作者が特定のボタンを押すことによって、携帯電話の生体認証機能は活性化される。
次に光源が移動される(S2)。具体的には、制御部85は、モータを駆動させ、係止部材12とベース部6との係合を解除する。そして、光源5は、収納部から飛び出た状態になる。
次に、静脈認証装置90は像取得を実行する(S3)。すなわち、制御部85は、撮像部82を動作状態とし、光源5aから検査光を出射させる。これにより静脈像が取得される。
次に、認証実行部84は、撮像部82が取得した画像及び予め登録された画像に基づいて生体認証を行う(S4)。なお、生体認証の具体的な方法は、画像処理技術の多様性に応じて様々である。
最終的に、認証実行部84は、認証が成功したかどうかを判断する(S5)。認証成功の場合、認証実行部84は、認証成功を示す信号を制御部85に出力する。認証失敗の場合、認証実行部84は、認証失敗を示す信号を制御部85に出力する。
認証成功の場合、本体機器の機能を活性化する(S6)。具体的には、制御部85は、本体機器(例えば、携帯電話)の機能を活性化させる。そして、本体機器は非動作状態から動作状態に変化する。認証失敗の場合は、本体機器は非動作状態を維持する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態においては、生体情報の取得時、図1(a)に示すように収納部2の内部に収納された光源5が図1(b)に示すように収納部2の外部へ取り出される。すなわち、生体情報の取得時に光源5を所望の位置に置く。これにより、より確実な方法でより高品質な静脈像を取得することが可能になる。また、生体情報の取得時以外の時、光源5を本体内に収納可能にする。本体機器の保持者の意図に応じて、光源5が本体1の主面1aから突き出した状態を解消することができる。
また、本実施形態においては、バネといった弾性部材によって光源5を付勢することを活用して、光源5の位置調整機構(位置調整手段)を実現する。これによって、光源5の位置調整機構を簡素な構成にすることができる。なお、バネを他の弾性部材に交換しても良いことは言うまでも無い。
〔第2の実施の形態〕
以下、図6乃至図8を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は、収納部2aに収納される部材を構成するための模式図である。図7は、光源ユニット7cの構成を説明するための概略的な斜視模式図である。図8は、光源ユニット7cの構成を説明するための正面模式図である。
図6に示すように、収納部2a内には、光源ユニット7c、ラック38、及び駆動部35が収納される。光源ユニット7cは、ライトガイド40、光源としてのLED(Light Emitting Diode)41、反射体42、及び鍔部43を有する。駆動部35は、回転軸36a、ピニオン36b、及びモータ37を有する。
なお、この例においては、収納部2aの内壁から内部に延出する中間板44が収納部2a内に設けられている。中間板44は光源ユニット7cの配置箇所に応じて開口を有する。鍔部43と中間板44とが係合することによって光源ユニット7cの下方向の移動が規制される。また、この例では、位置調整機構は、駆動部35、ラック38によって実現される。
モータ37は、上述の制御部85により制御される。回転軸36aはモータ37に接続され、モータ37の駆動に応じて回転する。ピニオン36bは回転軸36aの先端に取り付けられ、回転軸36aの回転に応じて回転する。
ラック38は、複数の凸部39が所定間隔で一面上に配置された板状部材である。ピニオン36bは、ラック38に噛み合わされ、ラック38の一面上をラック38の歯列に沿って移動可能である。なお、駆動部35は所定箇所に固定されているため、ピニオン36bの回転に応じてラック38が上下に移動する。
ラック38の上端には、光源ユニット7cが固着される。光源ユニット7cは、ラック38の上下移動に伴って上下移動する。光源ユニット7cのライトガイド40の側面には、板状の鍔部43が設けられている。ラック38の移動に伴って鍔部43は、本体1の内壁又は中間板44の上面に当接する。これによって、光源ユニット7cの移動可能範囲が所定範囲に設定される。
図7に、光源ユニット7cの概略的な斜視図を示す。図8に、光源ユニット7cの概略的な正面図を示す。
図7及び8に示すように、ライトガイド40は、光入射面40a、光反射面40b、光反射面40c、光入射面40d、及び光出射面40eを有する板状部材である。ライトガイド40は、光反射面を介して、光入射面に入力された光を光出射面へ案内する。
ライトガイド40の光入射面40aには、LED41が接着剤101を介して固着される。ライトガイド40の光入射面40dについても同様である。ライトガイド40の光出射面40e上には反射体42が固定される。
ライトガイド40の光反射面40b、40cには、ライトガイドの厚み方向に沿って延在する複数の溝102が形成される。これにより、ライトガイド40の光反射面40b、40cには複数の反射面103が形成される。反射面103の配置態様を適宜設定することによってライトガイド40内の光伝播損失を低減させ、ライトガイド40における光利用効率を高めることができる。
また、反射面103の配置態様を適切に設定することによって、ライトガイド40の長手方向に沿う出射光の強度分布を均一化させることもできる。なお、ライトガイド40の長手方向とは、ここでは光入射面40aから光入射面40dに向かう方向である。より高品質な静脈像を取得するため、ライトガイド40の出射光の強度分布を均一化することは非常に有効である。なお、ライトガイド40は、光源5から出射される光に対して実質的に透明である。
反射体42は、壁板42a、傾斜板42b、及び壁板42cからなる板状の部材である。壁板42a、42cは、ともに正面視して三角形状の部材である。傾斜板42bは、壁板42aの傾斜辺及び壁板42cの傾斜辺との間に設けられる。
反射体42は、ライトガイド40の光出射面40eに対向する面において、ライトガイド40からの出射光を指99に向けて反射させる。ここでは、反射体42の傾斜板42bの内面にてライトガイド40からの出射光が反射される。反射体42の傾斜板42bの内面とライトガイド40の光出射面40eとの間に空気層を介在させることによって光の伝播損失を低減させ、光源ユニット7cにおける光利用効率を高めることができる。
光源ユニット7cは、次のように機能する。LED41から出射された検査光は、まずライトガイド40の光入射面40aに入力される。光入射面40aに入力された検査光は、ライトガイド40内を伝播する。そして、光反射面40b、40cに形成された各反射面103で全反射される。反射面103で全反射された検査光は、ライトガイド40内を伝播し、最終的に光出射面40eを介して外部に出力される。ライトガイド40の光出射面40eから出力された検査光は、反射体42の傾斜板42bの内壁にて全反射される。このようにして、LED41から出射された光は、ライトガイド40と反射体42を介して指99に向けて照射される。
本実施形態においては、ピニオン・ラックの伝達機構を活用して位置調整機構を実現する。従って、比較的簡素で習熟された技術で位置調整機構を実現することができる。ピニオン・ラックの小型化の進展も著しいことから、このような構成を採用したとしても静脈認証装置が大型化することは抑制される。また、モータの駆動制御に応じてラックの移動量を調整することもできる。従って、被検体の種類ごとに応じて光源をより適切な位置に設定することも可能になる。
これに加えて、本実施形態においては、LED41からの出射光をライトガイド40及び反射体42を介して案内する。特に、ライトガイド40における複数の反射面103の配置態様を適切に設定することによって、ライトガイドの長手方向に沿う出射光の強度分布を意図したものに設定することができる。これにより、静脈像の品質をより高めることができる。
〔第3の実施の形態〕
以下、図9を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図9に、静脈認証装置91の構成を説明するための模式図を示す。尚、図9(a)は生体認証を実行しない場合の模式図であり、図9(b)は生体認証を実行する場合の模式図である。
本実施形態においては、上述の実施形態とは異なり、カバー部材46の引き出しに伴って光源48a、48bを所望の位置を設定する。これにより位置調整機構を極めて簡素な構成にすることができる。また、カバー部材46を設けることで外乱光の影響を低減させることもできる。
本体1には、開口幅w7の空洞部45が形成される。紙面を正面視して、空洞部45は、撮像部4の左側の主面1aから撮像部4の右側の主面1aまでU字状に延在する。空洞部45の開口幅w7は、光源48a、48b及びカバー部材46の合計厚を考慮して設定される。
空洞部45内には、カバー部材46、光源48a、48bが収納される。光源48a、48bは、カバー部材46の中央付近に接着剤等を介して固着される。
カバー部材46は、可撓性を有するU字状の板状部材であり、遮光性の軟質の樹脂材料からなる。カバー部材46を遮光性の材料で構成することで、静脈像を取得するときに外乱光が撮像部4に入力することが抑制される。従って、取得画像が部分的に白くなったりすること(画素が飽和すること)が効果的に抑制される。換言すると、外乱光強度が強い環境においてもより高品質の静脈像を取得することが可能になる。
カバー部材46の一端には、把持部47が設けられている。把持部47は、カバー部材46に一体形成されているものであっても、カバー部材46の一端に取り付けられた別の部材(ヒモ等)であっても構わない。光源48a、48bの構成は、光源5a、5bの構成と等しい。
生体情報の取得を実行する際には、把持部47を引き出すことによってカバー部材46で指99を包むことが可能になる。また、カバー部材46の引き出しに伴って光源48a、48bは適切な位置にセットすることが可能になる。これによって、外乱光強度が強い環境においても、より高品質な静脈像を取得することが可能になる。
なお、通常、カバー部材46は、本体1の空洞部45内に収納されているため、カバー部材によって静脈認証装置91の外観が損なわれることは抑制される。また、カバー部材46は、本体1から離脱しないように本体1に係止されているものとする。樹脂以外の材料(布等)でカバー部材46を構成しても良い。
〔第4の実施の形態〕
以下、図10を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。図10に、静脈認証装置92の構成を説明するための模式図を示す。尚、図10(a)は生体情報の取得を実行しない場合の模式図であり、図10(b)は生体情報の取得を実行する場合の模式図である。
本実施形態においては、第3の実施の形態とは異なり、カバー部材がライトガイドを兼ねる。このような構成を採用しても第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、この例では、位置調整機構は、カバー部材50a、50b及び把持部47により構成される。
図10に示すように、空洞部45の内部には、カバー部材50a、50b、LED52a、52bが収納される。
カバー部材50a、50bは、LED52a、52bからの出射光に対して実質的に透明な部材である。カバー部材50aは、可撓性を有する平板状の部材である。カバー部材50aの一端には、LED52aが接着剤を介して固着される。カバー部材50aの他端には、カバー部材50a内を伝播した光を指99に向けて反射させる反射面51aが形成される。
カバー部材50bの構成は、カバー部材50aの構成と略等しい。但し、LED52aはLED52bと読み替え、反射面51aは反射面51bと読み替える。LED52a、52bは、上述のLED41と同様である。
生体情報の取得時、図10(a)に示すように空洞部45に収納されたカバー部材50a、50bは、図10(b)に示すように本体1の外部に取り出される。これに伴って、カバー部材50aの反射面51aとカバー部材50bの反射面51bは指99の直上にセットされる。従って、第3実施形態と同様に、外乱光強度が強い環境においても、より高品質な静脈像を取得することが可能になる。また、ライトガイドとして機能するカバー部材の端面にLEDを固着させることによって、第3実施形態と比較して空洞部45の幅を狭く設定することができる。
なお、本実施形態は、第3実施形態と比較して、カバー部材が透明材料からなる点において外乱光の影響を受けやすいが、外乱光はカバー部材の外面にて反射されるため、撮像部4に過大な光強度の外乱光が入力されることは効果的に抑制される。また、この点を考慮して、カバー部材の外面に遮光層を形成しても良い。
〔第5の実施の形態〕
以下、図11及び図12を参照して本発明の第5の実施の形態について説明する。図11に、静脈認証装置93の構成を説明するための模式図を示す。尚、図11(a)は生体認証を実行しない場合の模式図であり、図11(b)は生体認証を実行する場合の模式図である。図12は、カバー部材の構成を説明するための模式図である。
本実施形態においては、第3及び4実施形態とは異なり、カバー部材は、ピニオン・ラックの伝達機構によって伝達される駆動力に応じて本体1の外部に取り出される。このようにカバー部材の取り出しを自動化させることによって、カバー部材をより安全に空洞部45から取り出すことが可能になる。
なお、この例では、位置調整機構は、カバー部材53a、53b、モータ、ラック・ピニオンの駆動機構から構成される。
図11に示すように、カバー部材53bの背面には板状のラック58bが固着される。ラック58bは、一面上に複数の凸部が形成された板状部材である。ラック58bはカバー部材53bよりも長い。ラック58bは、カバー部材53a上まで延在する。
ラック58bには、ピニオン57bが噛み合わされる。また、ピニオン57bには、ピニオン56bが噛み合わされる。ピニオン56bは、モータ55bの回転軸に固着されている。
モータ55bの回転力は、ピニオン56b、57bを介してラック58bにまで伝達される。ラック58bは、ピニオン56b、57bを介してモータ55bから伝達された力に応じて、本体1の空洞部45から引き出され又は空洞部45内に引き戻される。
なお、カバー部材53bのラック58b側の面には複数のプリズム54bが形成される。プリズム54bは、カバー部材53bの外面に複数の溝が形成されることで形成される。プリズム54bは、カバー部材53b内を伝播してきた光を指99に向けて反射させる反射面として機能する。
ここでは、カバー部材53bの端部付近に光の伝播方向に沿って複数のプリズム54bが所定間隔をあけて設けられる。これによって指99に対して上方から比較的広範囲に光を照射することが可能になる。
なお、カバー部材53bにした説明はカバー部材53aについても当てはまる。但し、プリズム54bは、プリズム54aに読み替える。また、カバー部材53aに対応して、ラック58a、モータ55a、ピニオン56a、57aが設けられるものとする。
最後に、図12に、図11(a)におけるカバー部材53a、53b及びラック58a、58bの構成を説明するための模式図を示す。
図12に示すように、カバー部材53bの背面に設けられたラック58bは、カバー部材53aにまで延在する。同様に、カバー部材53aの背面に設けられたラック58aは、カバー部材53b上にまで延在する。上述したように、ラックの長さ(x軸に沿う幅)は、カバー部材の長さ(x軸に沿う幅)よりも長い。従って、各ラックは、固着されるカバー部材に隣接するカバー部材上まで延在する。また、各ラックは、互いに重ならないように配置される。なお、本実施形態においては、カバー部材53bとカバー部材53aは、それぞれに対応するモータで制御しているが、必ずしもそれぞれに対応してモータを設ける必要はない。例えば、モータ55bからラック58bにいたる回転力伝達経路の途中に回転力分岐手段を設け、この回転力分岐手段からラック58aに回転力を伝達する手段を設けることにより、モータ55bでラック58aと58bの両方を制御しても良い。
本発明の技術的範囲は、上述の実施形態に限定されない。光源の位置を設定する位置調整手段の具体的な構成は任意である。生体情報取得装置は、静脈認証以外の生体認証にも適用することができる。撮像部4の具体的な構成も任意である。
静脈認証装置の構成を説明するための概略的な模式図である。 光源ユニットの構成を説明するための概略的な模式図である。 撮像部の構成を説明するための概略的な模式図である。 静脈認証装置の機能を説明するためのブロック図である。 静脈認証装置の動作を説明するためのフローチャートである。 収納部2aに収納される部材を構成するための模式図である。 光源ユニット7cの構成を説明するための概略的な斜視模式図である。 光源ユニット7cの構成を説明するための正面模式図である。 静脈認証装置91の構成を説明するための模式図を示す。 静脈認証装置92の構成を説明するための模式図を示す。 静脈認証装置93の構成を説明するための模式図を示す。 カバー部材の構成を説明するための模式図である。
符号の説明
1 本体
1a 主面
2a〜2c 収納部
3 凹部
4 撮像部
4a 表面
5a、5b 光源
6a ベース部
7a、7b 光源ユニット
8 バネ
9 固定板
10、11 突出部
12 係止部材
14 係止片
15 ガイド板
16 突起部
17 バネ
18 板
19 固定板
20 動力伝達系

26 レンズ
27 光学フィルタ
28 マイクロレンズアレイ基板
29 光チャネル分離層
30 光検出器
31 遮光壁
32 導光部

Claims (18)

  1. 被検体に対する光照射に基づいて前記被検体の生体情報を取得する生体情報取得装置であって、
    前記被検体に対して照射されるべき光を出射する光源と、
    前記被検体に対する前記光源の位置を調整可能な位置調整手段と、
    を備える生体情報取得装置。
  2. 前記位置調整手段は、当該生体情報取得装置が組み込まれる本体機器の内部に収納された前記光源を前記本体機器の外部へ移動させることを特徴とする請求項1に記載の生体情報取得装置。
  3. 前記位置調整手段は、弾性部材の弾性力に応じて前記光源を前記本体機器の内部から外部へ移動させることを特徴とする請求項2に記載の生体情報取得装置。
  4. 前記位置調整手段は、動力源から伝達される動力に応じて前記光源を前記本体機器の内部から外部へ移動させることを特徴とする請求項2に記載の生体情報取得装置。
  5. 前記位置調整手段は、前記本体機器の内部に収納されることを特徴とする請求項3又は4に記載の生体情報取得装置。
  6. 前記位置調整手段は、前記光源が取り付けられ、かつ少なくとも部分的に前記被検体を内包可能なカバー部材を少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載の生体情報取得装置。
  7. 前記光源は、前記カバー部材の内面に取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の生体情報取得装置。
  8. 前記カバー部材は、外乱光を遮断することを特徴とする請求項6に記載の生体情報取得装置。
  9. 前記カバー部材は、前記光源から出射された光を案内するライトガイドであることを特徴とする請求項6に記載の生体情報取得装置。
  10. ライトガイドとして機能する前記カバー部材は、当該カバー部材内を伝播する光を前記被検体に向けて反射させる反射面を有することを特徴とする請求項9に記載の生体情報取得装置。
  11. 前記カバー部材は、動力源から伝達される動力に応じて移動可能であることを特徴とする請求項6に記載の生体情報取得装置。
  12. 前記光源は、樹脂封止された半導体発光素子であることを特徴とする請求項1に記載の生体情報取得装置。
  13. 前記光源からの出射光を案内するライトガイドを更に備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の生体情報取得装置。
  14. 前記ライトガイドは、光入射面及び光出射面を有する板状の透明部材であって、前記光出射面の長手方向に沿って実質的に均一な強度の光を出射することを特徴とする請求項13に記載の生体情報取得装置。
  15. 前記光源から出射され、前記被検体内を透過した光を透過する光学フィルタと、
    前記光学フィルタの透過光を受光する複数の画素を有する光検出器と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の生体情報取得装置。
  16. 被検体に対する光照射に基づいて前記被検体の生体情報を取得する生体情報取得装置であって、
    前記被検体に対して照射されるべき光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光を前記被検体へ案内すると共に、当該生体情報取得装置が組み込まれる本体機器の内部から前記本体機器の外部へ取り出し可能なライトガイドと、
    を備える生体情報取得装置。
  17. 前記ライトガイドは、前記本体機器の内部から取り出された状態のときに少なくとも部分的に前記被検体を内包可能な部材であることを特徴とする請求項16に記載の生体情報取得装置。
  18. 前記ライトガイドは、当該ライトガイド内を伝播する光を前記被検体に向けて反射する反射面を有することを特徴とする請求項16に記載の生体情報取得装置。
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