JP2006303656A - 移動通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の移動局が現場で近接しており、かつ、一斉放送のモードの交信内容を受信しても基地局の中継による音声の遅延を防止することにより、送信している現場の隊員の通話が行いやすい移動局用の受信部を備えた移動通信システムを提供する。
【解決手段】受信部に、移動局が出動現場に存在していることを設定するモードスイッチ3と、同モードスイッチ3の状態、及び第2の電波に含まれる送信元情報、及び基地局から受信した位置情報を入力し、出動現場に存在する他の移動局から送信された第1の電波が、基地局を介して一斉放送機能により第2の電波で送信されたとき、同第2の電波と対応する音声に代替して、出動現場に存在する他の移動局から送信された第1の電波と対応する音声を拡声器99へ出力するように切り換える音声選択手段1とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局と複数の移動局からなる移動通信システムに関し、より詳細には、無線を用いた移動局同士の直接通信の機能と、基地局を経由して無線通信を行なう間接通信機能を備えた移動局の受信部に関する。
従来、無線を用いたデジタル方式の移動通信システムは図5のブロック図に示すように、基地局80と複数の移動局85、86、87から構成されており、基地局80と各移動局との無線通信や移動局同士の無線通信が可能になっている。例えば消防署で用いられる場合は、基地局80と管轄内の全ての移動局とが通信システム、例えば基地局80に備えられた基地局送受信部81と各移動局に備えられた移動局送受信部88とを介して現場情報を共有する必要がある。
一般的に基地局は高性能のアンテナと高出力の無線送信機(図示せず)を備えているが、移動局は車載が主であるため、基地局に比べてその能力が低い。このため、互いに離れた場所に位置する移動局同士が直接通信出来ない場合に、基地局80で中継して通信する間接通信を行なうようになっている。
そこで、図5に示す通信システムでは周波数FH(第2の電波)と周波数FL(第1の電波)の2つの周波数を用いて前述の間接通信の機能を実現している。このため、各移動局85、86、87は、マイクから入力した音声をデジタルの音声信号に変換し、この音声信号を用いて周波数FLの電波を変調して送信する送信部(図示せず)と、周波数FHの電波と周波数FLとの電波を同時に復調して音声を選択的に出力する受信部(図4を参照。)を一体にした移動局送受信部88を備えている。また、基地局80は基地局送受信部81により、周波数FHによるデジタル音声信号の送信と周波数FLによるデジタル音声信号の受信が可能になっている。
従って、移動局同士で周波数FLを用いた単信通信(シンプレックス)が可能であり、さらに、この周波数FLの電波を受信した基地局80が、この信号を周波数FHの電波で送信(中継)することにより、例えば移動局Aと移動局Bとの無線通信を移動局Cが傍受することができる。また、移動局Cが移動局Aと移動局Bとの通信に割り込む場合は、各移動局と直接通信する方法の他に、基地局80経由で通信することも可能である。
図4は移動局に備えられた移動局送受信部88内の受信部を示すブロック図である。この受信部は、アンテナ97と、同アンテナ97からの受信電波を入力して分離出力する空中線共用部98と、同空中線共用部98で分離された周波数FLの電波を受信して高周波増幅や中間周波数増幅を行なう受信信号増幅部90と、同受信信号増幅部90で増幅された信号を復調する復調部92と、空中線共用部98で分離された周波数FHの電波を受信して高周波増幅や中間周波数増幅を行なう受信信号増幅部91と、同受信信号増幅部91で増幅された信号を復調する復調部92と、それぞれの復調部92で復調された音声信号を切り換えて、いずれかひとつの音声信号を出力する切換部94と、切り換えられた音声信号を入力して増幅する音声増幅器95と、増幅された音声信号を音声として出力するスピーカ96と、音声増幅器95の音声信号を入力する拡声器99と、同拡声器99への音声信号をオン/オフする拡声スイッチ100と、受信信号増幅部90と受信信号増幅部91とから出力され、受信信号の大きさに関連する信号であるAGC(オートゲインコントロール)信号を入力して受信レベルの大きさを比較し、周波数FHと周波数FLとで受信レベルが大きい方の音声信号が音声増幅器95へ出力されるように、論理和回路101を介して切換部94へ選択信号を出力する受信レベル比較部93と、同受信レベル比較部93からの信号と復調部92からの一斉放送信号とを入力し、入力したどちらか一方の信号を切換部94の選択信号として出力する論理和回路101で構成されている。
図4に示すように図示しない移動局、例えば消防車の車内に設置されたスピーカ96と、この消防車の車外に設置された拡声器99は同じ音声を出力することになる。また、拡声スイッチ100により、拡声器99からの音声を消防車の移動中などの場合に、必要に応じて切ることもできるように構成されている。拡声器99から音声を出力する理由は、例えば現場で消化作業などにより消防車の車外に隊員がいる場合でも、通信内容を常に聞くことができるようにするためである。
次に図4を用いて受信部の動作を説明する。アンテナ97から入力された周波数FLの電波は、受信信号増幅部90で増幅され、さらに復調部92で音声信号に復調され、切換部94の一方の端子へ入力される。一方、アンテナ97から入力された周波数FHの電波は、受信信号増幅部91で増幅され、さらに復調部92で音声信号に復調され、切換部94の他方の端子へ入力される。
また、受信信号増幅部90と受信信号増幅部91とから出力されたAGC信号は、受信レベル比較部93で比較され、受信レベル93は、受信レベルが大きい方の電波と対応する信号を出力する。この信号は、周波数FLの系統を選択する場合に論理値”0”、周波数FHの系統を選択する場合に論理値”1”を出力する。さらに、切換部94でもこの論理値に従って切り換えるようになっている。
従って、復調部92から出力される一斉放送信号の論理値が”0”の場合、つまり、一斉放送でない場合に、受信レベル93から出力された信号は論理和回路101をそのまま通過して切換部94へ選択信号を与える。この結果、スピーカ96からは、周波数FHと周波数FL、つまり、基地局からの中継電波と送信した移動局の電波とで、常に電波の受信レベルの高い方の音声が出力されることになり、移動局同士は継続的に無線通信を行なうことができるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
なお、復調部92で復調された音声信号データは、同時に復調されたヘッダ情報により、どの移動局へ宛てて送信されたものか、また、どの移動局や基地局から送信したものか、また、共通情報として全ての移動局が受信すべき一斉放送の情報かなどを識別できるため、交信中の局は、自局宛のデータで、かつ、基地局と移動局とで同じ音声データのみを選別して音声信号に変換できる。また、各移動局は受信したデータが一斉放送のデータであれば、つまり、復調部92から出力される一斉放送信号の論理値が”1”の場合、論理和回路101の出力は論理値”1”となり、無条件に周波数FHの電波と対応する音声(基地局からの音声)を選択するようになっている。
ところで、消防車などが現場に出動して消化作業を開始した場合、前述のように拡声スイッチ100により切り換えて、受信した音声を拡声器99から出力するようにする(現場モード)。このような場合、ある消防車と図示しない基地局とが無線で交信を開始すると、基地局の指令隊員が発する音声と消防車から送信された音声とは一斉放送のデータとして基地局から送信され、他の消防車で受信されて拡声器99から出力される。なお、一斉放送のデータとするか、個別の通信データとするかは、発呼する隊員の移動局送受信部88の操作により決定されるが、通信内容の秘密保持が目的である場合を除き、一般的な通信は一斉放送のモードとして処理される。
しかしながら、デジタル方式の移動通信システムの場合、基地局が周波数FLで受信した電波は、復調されてデジタルの音声データとして一時的に基地局で記憶され、さらにこの音声データは送信用に変換され、所定の送信タイミングを待ってから周波数FHの電波を変調して送信される。従って、周波数FLの電波の受信から周波数FHで送信するまでは、通信システムの処理方法によって数百ミリセカンドの遅延が発生することがある。
このため、現場に出動した複数の移動局の内の1台が他の移動局と周波数FLの電波で一斉放送のモードで交信を開始した場合、この交信内容が一斉放送のモードとして基地局で中継されて周波数FHの電波として再送信される。この結果、現場で送信している移動局の隊員には、隣接する移動局の拡声器から自分の発する音声が数百ミリセカンド遅延し、かつ、大音響で聞こえるため、非常に通話がしにくいという問題があった。
特開2001−320313号公報(第4−5頁、図2)
本発明は以上述べた問題点を解決し、複数の移動局が現場で近接しており、かつ、一斉放送のモードの交信内容を受信しても基地局の中継による音声の遅延を防止することにより、送信している現場の隊員の通話が行いやすい移動局用の受信部を備えた移動通信システムを提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、複数の移動局と、同移動局と無線通信を行なう基地局とを備えてなり、
前記移動局は、音声をデジタル化して変調した第1の電波を受信すると共に、前記音声をデジタル化して変調した第2の電波を受信し、受信した前記音声を拡声器に出力する受信部を備え、
前記基地局は、前記移動局から送信された前記第1の電波を受信し、同受信した信号及び、または各移動局と通信を行なう指令隊員の音声を前記第2の電波で送信する一斉放送機能と、各前記移動局の位置情報を管理する位置管理機能とを備えてなる移動通信システムにおいて、
前記受信部に、前記移動局が出動現場に存在していることを設定するモードスイッチと、同モードスイッチの状態、及び前記第2の電波に含まれる送信元情報、及び前記基地局から受信した前記位置情報を入力し、前記出動現場に存在する他の移動局から送信された前記第1の電波が、前記基地局を介して前記一斉放送機能により前記第2の電波で送信されたとき、同第2の電波と対応する音声に代替して、前記出動現場に存在する他の移動局から送信された前記第1の電波と対応する音声を前記拡声器へ出力するように切り換える音声選択手段とを設ける。
また、前記基地局は各前記移動局のモードスイッチの状態を受信し、同モードスイッチの状態に対応して前記位置情報を作成する。
以上の手段を用いることにより、本発明による移動通信システムによれば、
請求項1に係わる発明は、受信部に、移動局が出動現場に存在していることを設定するモードスイッチと、同モードスイッチの状態、及び第2の電波に含まれる送信元情報、及び基地局から受信した位置情報を入力し、出動現場に存在する他の移動局から送信された第1の電波が、基地局を介して一斉放送機能により第2の電波で送信されたとき、同第2の電波と対応する音声に代替して、出動現場に存在する他の移動局から送信された第1の電波と対応する音声を拡声器へ出力するように切り換える音声選択手段とを設けることにより、
基地局経由で受信する場合に比較して音声の遅延を低減でき、送信している現場の隊員の通話を行いやすくすることができる。
請求項2に係わる発明は、基地局は各移動局のモードスイッチの状態を受信し、同モードスイッチの状態に対応して位置情報を作成することにより、
移動局に高価なGPS(Global Positioning System )装置を搭載しなくても、安価にシステムを構成することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。なお、背景技術で説明した図3のブロックについては同じ番号を付与し、詳細な説明を省略する。
図1に示す移動局の受信部は、アンテナ97と、同アンテナ97からの受信電波を入力して分離出力する空中線共用部98と、同空中線共用部98で分離された周波数FLの電波を受信して高周波増幅や中間周波数増幅を行なう受信信号増幅部90と、同受信信号増幅部90で増幅された信号を復調する復調部92と、空中線共用部98で分離された周波数FHの電波を受信して高周波増幅や中間周波数増幅を行なう受信信号増幅部91と、同受信信号増幅部91で増幅された信号を復調する復調部92と、それぞれの復調部92で復調された音声信号を切り換えて、いずれかひとつの音声信号を出力する切換部94と、切り換えられた音声信号を入力して増幅する音声増幅器95と、増幅された音声信号を音声として出力するスピーカ96と、音声増幅器95の音声信号を入力する拡声器99と、同拡声器99への音声信号をオン/オフする拡声スイッチ100と、受信信号増幅部90と受信信号増幅部91とから出力され、受信信号の大きさと関連する信号であるAGC(オートゲインコントロール)信号を入力して受信レベルの大きさを比較し、周波数FHと周波数FLとで受信レベルが大きい方の音声信号が音声増幅器95へ出力されるように、音声選択手段1を介して切換部94へ切換信号を出力する受信レベル比較部93と、周波数FHの電波で受信した各移動局の位置情報を記憶する位置情報記憶手段2と、移動局が現場にいることを設定するモードスイッチ3と、受信レベル比較部93からの信号と基地局からの信号を復調する側の復調部92からの受信データのヘッダ情報とモードスイッチ3の状態を示すモード選択信号と位置情報記憶手段2の各移動局の位置情報とを入力し、入力した信号の判定結果により切換部94の選択信号を出力する音声選択手段1とで構成されている。
次に図1を用いて本発明による受信部の動作を説明する。
まず、図1の受信部を備えた移動局が現場以外にいる場合、つまり移動中や、まだ消防署内にいる場合は、該当する移動局に搭乗している隊員(図示せず)が手動操作により、拡声器スイッチ100を操作し、拡声器99との接続を切断する方向に切り換える。またモードスイッチ3をオフにして、自車両(移動局)が現場以外に存在することを設定する。以下、この状態を非現場モードと呼称する。
この非現場モードの場合、アンテナ97から入力された周波数FLの電波は、受信信号増幅部90で増幅され、さらに復調部92で音声信号に復調され、切換部94の一方の端子へ入力される。一方、アンテナ97から入力された周波数FHの電波は、受信信号増幅部91で増幅され、さらに復調部92で音声信号に復調され、切換部94の他方の端子へ入力される。
また、受信信号増幅部90と受信信号増幅部91とから出力されたAGC信号は、受信レベル比較部93で比較され、受信レベル93は、受信レベルが大きい方の音声信号が音声増幅器95へ出力されるように音声選択手段1へ選択信号を出力する。
音声選択手段1はモードスイッチ3の状態、つまり、モード選択信号を入力しているため、非現場モードであることが判別できる。音声選択手段1は、非現場モードの場合に入力した選択信号をそのまま切換信号として切換部94へ出力する。
従って、スピーカ96からは、周波数FHと周波数FL、つまり、基地局からの中継電波と移動局から送信された電波とで、常に電波の受信レベルの高い方の音声が出力されることになり、移動局同士は継続的に無線通信を行なうことができるようになっている。
一方、図1の受信部を備えた移動局が現場にいる場合は、該当する移動局(消防車)に搭乗している隊員(図示せず)が手動操作により、拡声スイッチ100を操作し、拡声器99を接続する方向に切り換える。つぎに、モードスイッチ3をオンにして、自車両(移動局)が現場に存在することを設定する。以下、この状態を現場モードと呼称する。
この現場モードの場合、アンテナ97から入力された周波数FLの電波は、受信信号増幅部90で増幅され、さらに復調部92で音声信号に復調され、切換部94の一方の端子へ入力される。一方、アンテナ97から入力された周波数FHの電波は、受信信号増幅部91で増幅され、さらに復調部92で音声信号に復調され、切換部94の他方の端子へ入力される。
また、受信信号増幅部90と受信信号増幅部91とから出力されたAGC信号は、受信レベル比較部93で比較され、受信レベル93は、受信レベルが大きい方の音声信号が音声増幅器95へ出力されるように音声選択手段1へ選択信号を出力する。
音声選択手段1はモードスイッチ3の状態、つまり、モード選択信号を入力しているため、現場モードであることが判別できる。この場合、音声選択手段1は基地局から受信した信号、つまり周波数FHで受信した信号を復調部92で復調した時に、復調された音声データのヘッダ情報を入力する。なお図1ではヘッダ情報を周波数FHの系統から取り出しているが、周波数FLの系統から取り出してもよいし、両方の系統から取り出してもよい。
そして、音声選択手段1は、受信した音声データが一斉放送モードで送信されたものである場合に、ヘッダ情報の内容を判別し、このヘッダに続く音声データが移動局から発呼されたものであり、かつ、自移動局が存在する現場周辺から送信されたものであれば、同時に周波数FLの電波、つまり、現場周辺に存在する他の移動局が発呼する電波を直接受信していることになる。(ヘッダによる他の移動局の存在位置の判別については後述する。)
従って音声選択手段1は切換部94へ選択信号を出力し、この現場周辺に存在する他の移動局が発呼する周波数FLの電波と対応する音声を音声増幅器95へ接続させる。つまり、他の移動局が発する電波を直接受信して拡声器99から音声を出力することになり、基地局経由で受信する場合に比較して音声の遅延を低減でき、送信している現場の隊員の通話を行い易くすることができる。
また、音声選択手段1は、現場以外の移動局や基地局から一斉放送モードで送信された電波を受信した時には、切換部94へ選択信号を出力して、基地局から送信される周波数FHと対応する音声データをそのまま出力させる。なお、基地局から送信される周波数FHと対応する音声データをそのまま出力させるのでなく、現場以外の移動局の通信を受信した時に、この移動局と基地局とで受信レベルの高い方の電波を選択して、この電波と対応する音声を出力させてもよい。これにより、基地局の電波が弱い時でも確実な受信をすることができる。
また、音声選択手段1は、現場で一斉放送モード以外の電波、例えば個別通信モードや直接通信モードでの電波を受信した場合は、現場モードであっても、以上説明した一斉放送モードでの処理に優先して、受信したモードに従って受信の処理を行なう。なお、個別通信モードで受信した場合は、図示しない送受信機のパネルのランプが点灯し、個別通信モードでの受信が操作員に確認できるようになっているため、操作員は必要に応じて拡声スイッチをオフし、通信内容を拡声器99から出力しないようにできる。
図3(A)は本実施例における移動局、及び基地局が音声通信を行なう通信データのフォーマットであり、1つの通信フレームで送受信されるデータを表している。従ってこのフォーマットを用いて周期的にデータがやりとりされる。また、図3(B)は移動局で記憶される各移動局の動態テーブルである。
図3(A)において、1フレームの通信データは、宛先IDと発呼元IDと通信モードとからなるヘッダの部分と、これに続く音声データの部分とで構成されている。音声データは図示しないマイクからの音声をデジタル変換し、所定の単位時間にまとめてデータ圧縮したものである。
一方、ヘッダはこの音声データの種別を示すものであり、IDで示される移動局や基地局に対する宛先や発呼元(送信元)、及び音声データの取り扱いを示す通信モードの情報が格納されている。通信モードでは、全ての局へ送信するための一斉放送モードと、特定の局だけと通話できる個別通信モードと、基地局の中継を介さない直接通信モードとを選択できるようになっている。なお、これらの宛先やモードは発呼側で指定することができ、例えば図示しない送受信機のパネルに備えられた宛先スイッチや通信モードスイッチで指定する。
従って、受信したデータのヘッダを解析すれば、例えば宛先IDが1で発呼元IDが2で、通信モードが一斉放送モードの場合、移動局2が移動局1宛てへ送信したデータであり、また、基地局の中継を介した一斉放送モードであることが判明する。
また、図3(B)の各移動局の動態テーブルは基地局から随時送られる位置情報データをテーブル形式で位置情報記憶手段2に格納したものである。この実施例では詳細な説明を行なわないが、近年の移動通信システムにおいては、各移動局ごとにGPS(Global Positioning System )を装備しており、各移動局は逐次、現在の位置と動態情報(該移動局の作業状態)とを基地局に送信し、基地局ではこの各移動局の位置情報と動態情報をまとめてデータ化するとともに、基地局の指令室内の大型表示装置に地図として表示している(以上図示せず)。
各移動局は基地局から逐次、このテーブル化した動態情報(位置情報を含む)を周波数FHの電波で受信して位置情報記憶手段2に記憶している。この動態情報は図3(A)とは異なる他のデータ通信用フォーマットを用いて送受信される。例えば図3(B)の動態情報テーブルを参照すると、移動局1〜4は現場に到着しており、また、移動局1と2とは放水中であり、さらに、移動局5は移動中であることが判明する。
従って、動態情報テーブルの局IDから現場にどの移動局が存在し、また、受信データのヘッダ情報の発呼元IDから移動局が特定できる。つまり、現在受信中の音声データは、現場の移動局から送信されたデータか、もしくは、現場以外の場所、つまり、移動中や署内に待機中の移動局から送信されたデータかが判別できる。
なお、GPSの機能が装備されない移動局の位置情報は、モードスイッチ100の状態、つまり、モード選択信号を用いてもよい。例えば、各移動局はモード選択信号を逐次、基地局に送信し、基地局ではモードスイッチ100が押下されて現場モードになっている移動局の送信元IDを確認することにより、これらの移動局が少なくとも現場に存在するか、しないかが確定できる。基地局ではこの情報に基づいて動態情報テーブル(位置情報)を作成し、各移動局へ配信する。
これにより、移動局に高価なGPS装置を搭載しなくても、安価にシステムを構成することができる。
図2は音声選択手段1の処理内容を示すフローチャートである。音声選択手段1は、複数のマルチタスクプログラムで制御される送受信部の一部のタスクプログラムとして動作する。なお図中のSTはステップを表し、YはYesを、NはNoを表している。
まず、音声選択手段1の処理が開始されると、モードスイッチ100の状態を確認して現場モードか判定する(ST1)。現場モードでなければ(ST1−N)、受信レベル比較部93の選択信号を入力して、切換部94の切換信号としてそのまま出力し(ST6)、ST1へジャンプする。
一方、現場モードならば(ST1−Y)、周波数FHと対応する受信データのヘッダ情報を入力し(ST2)、受信データが一斉放送モードで送られてきたか判定する(ST3)。一斉放送モードでなければ(ST3−N)、ST6へジャンプする。
このように一斉放送モードでない場合は、現場モードであっても、個別通信モードや直接通信モードでの電波を受信しても、一斉放送モードでの処理に優先して、受信したモードに従って受信の処理を行なうように構成されている。
一方、一斉放送モードであれば(ST3−Y)、次に、発呼元の移動局が動態情報テーブルの存在場所で現場となっているか確認する(ST4)。発呼元の移動局が現場でなければ(ST4−N)、周波数FHと対応する音声を音声増幅器95へ出力するように切換信号を切換部94へ出力し(ST7)、ST1へジャンプする。
発呼元の移動局が現場であれば(ST4−Y)、周波数FLと対応する音声を音声増幅器95へ出力するように切換信号を切換部94へ出力し(ST5)、ST1へジャンプする。
なお、前述したように、現場以外の移動局の通信を受信した時に、この移動局と基地局とで受信レベルの高い方の電波を選択して、この電波と対応する音声を出力させて、基地局の電波が弱い時でも確実な受信をするためには、ST7の処理をST6と同じ処理、つまり、受信レベル比較部93の選択信号を入力して、切換部94の切換信号としてそのまま出力するようにするとよい。
また、本実施例では基地局で周波数FHを使用し、移動局で周波数FLを用いているが、これに限るものではなく、基地局で周波数FLを使用し、移動局で周波数FHを使用してもよい。
また、AGC信号の代わりに、受信電波の電界強度を表すRSSI値(Received Signal Strength Indication )を用いても同様の効果を得ることができる。
さらに、拡声スイッチは手動により操作されているが、これに限るものでなくモードスイッチにより決定されるモードに従って拡声器を自動的にオン/オフ制御するようにしてもよい。
また、この実施例ではモードスイッチを音声選択手段で直接接続しているが、これに限るものでなく、他の制御部、例えば図示しない受信機制御用の制御部で入力したモードスイッチの状態を音声選択手段で用いるようにしてもよい。
また、モードスイッチを機械的なモードスイッチで構成するのでなく、例えば、GPSによる移動局の位置が現場付近に到達したことを示す時に、自動的に現場モードとなる構成にしてもよいし、基地局からの指令データにより、自動的に現場モードとなる構成にしてもよい。
なお、本実施例では復調部で復調された2系統の音声信号を切り換えるように構成しているが、本発明の特徴は2系統で受信した信号の切り換えを意図するものであり、音声信号の切換に限るものではない。従って、切換部94を復調部92の中に設けてもよいし、音声選択手段1や位置情報記憶手段2を受信レベル比較部93の中に設けても同様の効果を得ることができる。
本発明による移動通信システムの移動局の受信部の実施例を示すブロック図である。 本発明による音声選択手段の処理を説明するフローチャートである。 本発明を説明する説明図であり、(A)は通信データのフォーマットを示し、(B)は動態情報テーブルの内容を示す。 従来の移動通信システムの移動局の受信部を示すブロック図である。 従来の移動通信システムの通信モードを説明するブロック図である。
符号の説明
1 音声選択手段
2 位置情報記憶手段
3 モードスイッチ
80 基地局
90 受信信号増幅部
91 受信信号増幅部
92 復調部
93 受信レベル比較部
94 切換部
95 音声増幅器
96 スピーカ
97 アンテナ
98 空中線共用部
99 拡声器
100 拡声スイッチ

Claims (2)

  1. 複数の移動局と、同移動局と無線通信を行なう基地局とを備えてなり、
    前記移動局は、音声をデジタル化して変調した第1の電波を受信すると共に、前記音声をデジタル化して変調した第2の電波を受信し、受信した前記音声を拡声器に出力する受信部を備え、
    前記基地局は、前記移動局から送信された前記第1の電波を受信し、同受信した信号及び、または各移動局と通信を行なう指令隊員の音声を前記第2の電波で送信する一斉放送機能と、各前記移動局の位置情報を管理する位置管理機能とを備えてなる移動通信システムにおいて、
    前記受信部に、前記移動局が出動現場に存在していることを設定するモードスイッチと、同モードスイッチの状態、及び前記第2の電波に含まれる送信元情報、及び前記基地局から受信した前記位置情報を入力し、前記出動現場に存在する他の移動局から送信された前記第1の電波が、前記基地局を介して前記一斉放送機能により前記第2の電波で送信されたとき、同第2の電波と対応する音声に代替して、前記出動現場に存在する他の移動局から送信された前記第1の電波と対応する音声を前記拡声器へ出力するように切り換える音声選択手段とを設けてなることを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記基地局は各前記移動局のモードスイッチの状態を受信し、同モードスイッチの状態に対応して前記位置情報を作成してなることを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
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