JP2006303475A - 電界効果トランジスタ - Google Patents

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光雄 早村
Shiro Akamatsu
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Abstract

【課題】
本発明は、リーク電流を軽減し耐圧をより向上させた窒化物半導体からなるFETを提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明は、基板101と、窒化物半導体からなるバッファ層102と、窒化物半導体からなる第1の半導体層103aと、窒化物半導体からなる第2の半導体層103bと、を順に有する電界効果トランジスタであって、少なくともバッファ層102と第1の半導体層103aはp型不純物を含み、バッファ層102のp型不純物濃度は第1の半導体層103aよりも高く、第1の半導体層103aのp型不純物濃度は第2の半導体層103bよりも高くなるよう構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、窒化物半導体を用いた電界効果トランジスタに関し、特に、基板上に、バッファ層などの下地層を介して、半導体層を積層して設けられたチャネル等の能動領域を有する電界効果トランジスタに関する。
窒化物半導体を積層して構成された電界効果トランジスタ(以下「FET」ともいう)は、高周波かつ高耐圧で動作可能な高出力パワー半導体装置として期待され、MESFET(Metal Semiconductor FET)や高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)等が提案されている(例えば、特許文献2、4、9)。
窒化物半導体からなるHEMTの一例を図3に示す。この図に示すHEMTは、サファイア基板301上にバッファ層302を介して、GaNからなるキャリア走行層(チャネル層)303、AlGaNからなるキャリア(電子)供給層305から構成される。キャリア供給層305の上面には、ソース電極311、ゲート電極312、ドレイン電極313がそれぞれ設けられている。ドレイン電極313に電圧を印加すると、ソース電極311からキャリア供給層305に、キャリア供給層305からキャリア走行層303に電子が供給され、供給された電子はキャリア走行層303のキャリア供給層305近傍の領域にチャネルとなる二次元電子ガスを形成する。電子はキャリア走行層303に形成されたチャネルを高移動度で走行し、再びキャリア供給層305を介してドレイン電極313に流れる。ここで、ゲート電極312に印加する電圧を制御することにより、ゲート電極312に印加される電圧に応じてチャネルの範囲が制御されるため、ソース電極311とドレイン電極313の間に流れる電流量を制御することができる。
特開平11−163334号公報 特開平11−297713号公報 特開2000−277803号公報 特開2001−247399号公報 特開2003−282598号公報 特開2004−047764号公報 特開2004−319552号公報 特開2004−342810号公報 特表2004−535676号公報 特開2005−005657号公報 欧州特許497350号公報 クレーム3、実施例9
しかしながら、窒化物半導体からなる従来のFETは、どうしてもある程度のリーク電流が生じ、耐圧が低いという問題があった。つまり、本来絶縁されていなければいけないはずの、チャネル以外の領域、例えば下地層で電流が流れてしまい、例えゲート電極に印加する電圧を制御しても、ソース電極とドレイン電極の間に流れる電流を十分に制御しきれないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決し、リーク電流を軽減し耐圧をより向上させた窒化物半導体からなるFETを提供することを目的とする。
本発明に係る電界効果トランジスタは、基板と、窒化物半導体の第1の半導体層とその上に窒化物半導体の第2の半導体層の少なくとも一部とを有する下地層と、その上に窒化物半導体の能動領域を有する電界効果トランジスタであって、第1の半導体層がp型不純物を含み、p型不純物濃度が第2の半導体層より高いと共に、第1の半導体層がi型層若しくは半絶縁性の層である。
第2の半導体層の膜厚が、1μm以上であることが好ましい。
第1の半導体層のp型不純物濃度が、5×1016/cm〜1×1019/cmであることが好ましい。
能動領域がn型不純物を含む、若しくは、能動領域内を移動するキャリアが電子であることが好ましい。
第2の半導体層の上端一部にチャネルが設けられると共に、チャネルが能動領域に含まれたHEMTであることが好ましい。
また、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法は、基板上に、窒化物半導体からなる、バッファ層、第1の半導体層、第2の半導体層、を少なくとも順次積層して積層構造を形成する工程を具備し、第1の半導体層がp型不純物を有すると共に、p型不純物濃度が第2の半導体層より高い。
積層構造を形成する工程において、バッファ層の成長時若しくは第1の半導体層成長前にp型不純物をドープし、第1の半導体層又は第1及び2の半導体層の成長時に不純物をほぼアンドープとすることが好ましい。
第1の半導体層のp型不純物濃度が、基板側から第2の半導体層側に向かって減少する傾向の分布を有することが好ましい。
本発明に係る電界効果トランジスタは、基板と、窒化物半導体からなるバッファ層と、窒化物半導体からなる第1の半導体層と、窒化物半導体からなる第2の半導体層と、を順に有する電界効果トランジスタであって、少なくともバッファ層と第1の半導体層はp型不純物を含み、バッファ層のp型不純物濃度は第1の半導体層よりも高く、第1の半導体層のp型不純物濃度は第2の半導体層よりも高くなるよう構成されていることを特徴とする。
第1の半導体層のp型不純物濃度は、バッファ層と第1の半導体層との界面又はその近傍から第2の半導体層側へ、減少するよう構成されていることが好ましい。
バッファ層のp型不純物濃度は、1×1018/cm〜5×1021/cmであることが好ましい。
第1の半導体層のp型不純物濃度は、5×1016/cm〜1×1019/cmであることが好ましい。
第2の半導体層のp型不純物濃度は、5×1017/cm未満であることが好ましい。
基板と、バッファ層と、第1の半導体層と、第2の半導体層と、窒化物半導体からなる第3の半導体層と、を順に有し、第2の半導体層はキャリア走行層であり、第3の半導体層はキャリア供給層であることが好ましい。
本発明により、キャリア走行層におけるリーク電流を軽減させ、耐圧をより向上させた電界効果トランジスタとすることができる。
以下、本発明について、一実施形態に係るFETの実施例及びその図面(図1)に基づいて説明する。ただし、以下に示すFETは、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明を以下のものに特定しない。特に、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
本明細書において窒化物半導体とは、基本的に一般式がInAlGa1−x−yN(0≦x、0≦y、x+y≦1)で表されるものであって、場合によってはB、P、Asを含んでいてもよい。
図1に本発明の一実施例に係るHEMTの断面構造を示す。このHEMTは、基板101上に、p型不純物を含むバッファ層102及び第1の半導体層103aと、キャリア走行層である第2の半導体層103bを有する。バッファ層102のp型不純物濃度は第1の半導体層103aよりも高く、第1の半導体層103aのp型不純物濃度は第2の半導体層103bよりも高い。第2の半導体層103b上には、スペーサ層であるAlGaN層104と、キャリア供給層であるn型AlGaN層105を有し、さらにその上に、ソース電極111、ゲート電極112、ドレイン電極113を有する。
ここでは有機金属気相成長法(MOCVD)によりサファイア基板上に各窒化物半導体層を積層させ、HEMTを作製する。ここで、半導体の成長方法としては、例えば、有機金属気相成長法(MOCVD:metal-organic chemical vapor deposition)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、MBE(molecularbeam epitaxy)等も利用できる。
まず、MOCVD反応炉内にサファイア基板101を配置し、C面サファイア基板101の表面を水素雰囲気中で、基板温度を1100℃まで上昇させて、水素を流しながらクリーニングする。
その後、基板温度を530℃まで下げ、キャリアガスに水素、原料ガスにTMG(トリメチルガリウム)とアンモニアガス、p型不純物ガスにCpMg(シクロペンタジエニルマグネシウム)を用いて、低温成長で膜厚200ÅのGaNよりなるバッファ層102を成長させる。
その後、TMG、CpMgを止めて、基板温度を1100℃まで昇温し、キャリアガスに水素、原料ガスにTMGとアンモニアガスを用いて、GaN層103を3μmの膜厚で成長させる。
その後、基板温度1100℃で、キャリアガスに水素、原料ガスにTMG、TMA(トリメチルアルミニウム)及びアンモニアガスを用い、スペーサ層として、膜厚50ÅのAlGaN(Al混晶比0.2)よりなるAlGaN層104を成長させる。AlGaN層104を設けることにより、チャネルにおける電子の移動度をより向上させることができるが、スペーサ層は省略することもできる。
その後、基板温度1100℃で、キャリアガスに水素、原料ガスにTMG、TMA及びアンモニアガス、n型不純物ガスにシランガスを用い、膜厚150Å、Si濃度2×1018/cmのAlGaN(Al混晶比0.2)よりなるn型AlGaN層105を成長させる。n型AlGaN層105は、本発明の第3の半導体層つまりキャリア供給層に相当する。反応終了後、温度を室温まで下げウェーハを反応容器から取り出す。
その後、n型AlGaN層105の所定の領域に、Tiを100Å、Alを3000Å、順にスパッタ法で堆積し、ソース電極111及びドレイン電極113を形成する。次いで、Niを1000Å、Auを1500Å、順にスパッタ法で堆積し、ゲート電極112を形成する。
さらに、保護膜として、電極を設けた側の半導体層のほぼ全表面を覆うように、各電極111〜113及び各電極から露出したn型AlGaN層105の表面に、SiNを300Å、SiOを10000Å、順に堆積させる。このとき保護膜の最上面を各電極の最上面よりも高くすることで、ゲート電極112とドレイン電極113の間の耐圧を向上させることができる。
このようにして得られるHEMTを、二次イオン質量分析装置(SIMS)を用いて分析したところ、バッファ層102と上記GaN層103の基板層側の下方領域に当たる第1の半導体層103aのほぼ全域にMgが検出される。具体的には、第1の半導体層103aのMg濃度のSIMS分析結果は、バッファ層102と第1の半導体層103aとの界面又はその近傍、例えば基板表面付近から、5000Åの膜厚まで、1×1018/cmから5×1016/cmの範囲で分布し、特に1×1018/cmから5×1016/cmへ徐々に下降する分布を示す。従ってMgの分布領域は基板からおよそ5000Åの膜厚となる。GaN層103内において、この第1の半導体層よりも上方の領域に当たる第2の半導体層103bのMg濃度は、SIMSの分析結果では、バックグラウンドレベルの1×1016/cm〜5×1016/cmの範囲として示される。なお、第1の半導体層103aにおけるp型不純物濃度の平均値は、約3×1017/cmである。
上記分析結果において、第2の半導体層103bのp型不純物濃度が一定となるのは、第2の半導体層103bに実際にMgがその範囲で含まれているのではなく、実施例に用いたSIMSの場合、1×1016/cm〜5×1016/cmが分析できる限界値であったためと考えられる。つまり、実施例の第2の半導体層103bには、実際にはMgが1×1016/cm〜5×1016/cm未満で含まれているか、又は含まれていないものと考えられる。また、バッファ層は、異種基板との界面付近に位置するため、このSIMS分析では、Mg濃度を特定できないプロファイルとなる。
ここで、この実施例においては、GaN層103を成長する際に、実際にはCpMgを供給していないが、バッファ層102に多量に含まれるMgがGaN層103へ拡散し、GaN層103中にp型不純物を含む第1の半導体層103aが形成されている。つまり、GaN層103は、p型不純物濃度が1×1018/cmから5×1016/cmまで減少するように含まれる第1の半導体層103aと、p型不純物濃度が、第1の半導体層より低く、1×1016/cm〜5×1016/cm未満で含まれるか、又は含まれていないキャリア走行層となる第2の半導体層103bの2層から構成される。
ここで、本実施例及び比較例1,2により得られるHEMTの下地層について検討する。各例の下地層に2つの電極を設けて、印加電圧とリークした電流値の関係を調べると、図2に示すような結果が得られる。本実施例は、Mgを供給せずにバッファ層102を形成する比較例1、Mgを供給せずにバッファ層102を形成し、Mgを供給してGaN層を形成する比較例2に比べて、図2からわかるように、リークした電流値つまりリーク電流が大幅に低減し、耐圧が飛躍的に向上する。例えば、印加電圧が10Vの場合において、実施例は比較例1に比べて約10桁、比較例2に比べて約9桁、リーク電流を低減させることができる。尚、この時測定されるシート抵抗[Ω□]、移動度[cm2/Vs]、シートキャリア濃度[cm-2]は、各実施例と比較例1,2でほぼ同程度の値となり、それぞれ、およそ450Ω□、1400cm2/Vs、9.5×1012/cm2となる。さらに、耐圧については、過電流により破壊されトランジスタとして動作しない比較例1、250V程度で破壊される比較例2に対して、実施例のHEMTは500V程度まで破壊せず、トランジスタとして正常に動作できる。なお、図2の縦軸、例えば1E−10は、1×10−10を意味する。
本発明に係る上記実施例の構成により、リーク電流が低減し耐圧が向上する理由は以下のように考えられる。
すなわち、バッファ層102のp型不純物濃度を第1の半導体層103aよりも高く、第1の半導体層103aのp型不純物濃度を第2の半導体層103bよりも高くすることにより、第2の半導体層103bに形成されるチャネルよりもサファイア基板101側に位置する領域のキャリア(電子)濃度を効果的に低減させることができ、その結果、リーク電流が低減し耐圧が向上するものと考えられる。キャリア濃度が低減する理由については、その詳細は不明だが、サファイア基板101上に、p型不純物が高濃度のバッファ層102を介して、p型不純物が低濃度の第1の半導体層103aを設けることにより、第1の半導体層103aに含まれるp型不純物が、第2の半導体層103bに何かしら好適な影響を与えるためと考えられる。つまり、第1の半導体層103aのp型不純物が、自身よりもp型不純物濃度が高いバッファ層102が存在するために、自身よりもp型不純物濃度が低い第2の半導体層103bに好影響を与えるためと考えられる。
さらに、第1の半導体層103a等のバッファ層102より上の層は、バッファ層102よりも結晶性が良く、不純物の影響を受けやすい。そのため、第1の半導体層103aにp型不純物を多量に含ませると、その結晶性自体が悪化してしまい、結果として素子特性を大幅に損なってしまう。それに対して、格子定数の大きく異なるサファイア基板101などの異種基板上に直接設けられたバッファ層102に不純物を多量に含ませても、バッファ層102は元々結晶性が良くないので、バッファ層102自体の結晶性には影響しにくいと考えられる。そのため、バッファ層102に多量にp型不純物を含ませても、バッファ層102上に設けられる各層の結晶性に悪影響を与えにくいと考えられる。本発明では、各層、特に第1,2の半導体層で、このような特性も利用していると考えられ、これにより、本発明の効果を奏するとともに量産性及び再現性に優れたFETとすることができると考えられる。
なお、バッファ層102中のp型不純物が拡散することを考慮して、バッファ層102上に設けられる層にp型不純物を含有させずに、バッファ層102のみにp型不純物を含有させることもできる。具体的には、例えば、バッファ層102のサファイア基板101側のみに部分的にp型不純物を含有させ、例えp型不純物が拡散してもバッファ層102上の層まで達しないようにすることもできる。しかしながら、バッファ層102は下地となる層なので、バッファ層102のみにp型不純物を含有させてもキャリア濃度を低減させるという点において、その上に設けられる層には影響しにくい。したがって、本発明のようにバッファ層102と第1の半導体層103aの双方にp型不純物を含有させることが重要である。
上記実施例と異なり、第1の半導体層103aを成長させる際に、実際にp型不純物ガスを用いて、第1の半導体層103aにp型不純物を含有させることもできると考えられる。しかしながら、第1の半導体層103aの結晶性に影響を与えないように低濃度で再現性よくp型不純物を含有させることができない可能性がある。これは、第2の半導体層が、第1の半導体層と、第3の窒化物半導体若しくはキャリア走行する部分、チャネルを含む能動領域と、の間に設けられた介在層として、不純物拡散を防止する領域として機能すること、第3の半導体層若しくは能動領域の下地層として機能すること、さらには、第2の半導体層の上方、第3の半導体層側、の領域が、キャリア走行層(チャネル)として機能する能動領域であること、などが理由としてあげられる。したがって、実施例のように、バッファ層102に含まれるp型不純物を拡散させて、p型不純物を含む第1の半導体層103aを形成して、第2の半導体層でもって、能動領域若しくは第3の半導体層と離間させる構造とすることがより好ましい。つまり、サファイア基板101上に、p型不純物を供給しながらバッファ層102を形成した後に、p型不純物の供給を止めて窒化物半導体からなる層を形成し、結果として、その層にp型不純物を含ませて第1の半導体層103aとすることが好ましい。これにより、量産性及び再現性に優れたFETとすることができる。
また、上記実施例では、第1の半導体層103aのp型不純物濃度が第2の半導体層103b側に減少する分析結果となるが、上述したように第1の半導体層成長時にCpMgを供給するなどして、第1の半導体層103aのp型不純物濃度を例えば均一にしたり増大させたりして、不純物濃度を調整することもできる。しかしながら、本発明の効果を再現性良く効果的に得るためには、上記実施例のように、第1の半導体層103aのp型不純物濃度を第2の半導体層103b側に減少させるよう構成することが好ましい。
ここで、第1の半導体層103a及び第2の半導体層103bにおけるp型不純物濃度の高低は、各層にp型不純物が均一に含まれるか否かにかかわらず、各層におけるp型不純物濃度の平均値を比較して決定される。つまり、本明細書において、p型不純物濃度について、その最大値や最小値等に特に言及していない場合は、その平均値を指すものとする。
[下地層]
本発明におけるFETでは、その基本的な構造として、下地層を介して、その下地層の上に、素子として機能する能動領域を有する。下地層は、上記実施例では、バッファ層、第1の半導体層を少なくとも有するものであり、好ましくは、これに加えて、第2の半導体層の基板側の一部領域を有する。下地層は、基板の上に設けられ、素子領域となる能動領域を形成するために、主に結晶性を良くするために、形成される。
従来、例えば比較例1は、下地層として、バッファ層、GaN層が設けられていたが、下地層のリーク、特にバッファ層にリークパスが形成される場合があり、FETとして動作できないものがある。しかし、本発明のFETでは、この下地層のリーク問題を解決できるものとなる。このような従来の積層構造において、半導体層の膜厚とキャリア濃度について検討してみると、半導体層をRIEエッチングして膜厚を小さくするに従って、半導体層の単位立方当たりのキャリア濃度が大きくなる傾向が観られる。一方で、単位平方当たりの移動度及びキャリア濃度は、ほぼ一定となる傾向が観られる。
具体的には、その検討用の比較例として、200ÅのアンドープGaNのバッファ層と3μmのアンドープGaN層の積層を、エッチング除去により約3μm、約2μm、約0.5μmの各膜厚の半導体層として、そこに側面電極を設けてその層全体について測定する。この時の単位立方のキャリア濃度は、1016/cm−3台で、3μmから2μmになると僅かに高くなり、2μmから0.5μmになると急激に高くなる。
また、単位平方の移動度及びキャリア濃度は、それぞれ100〜120cm/Vs、4〜6×1012/cmの範囲となる。従って、基板から膜厚0.5μmの領域に残留キャリアの多くが分布していると考えられる。他方、上記実施例と同様にして作製し、上記検討例と同様に、本発明の検討例として0.5μmの検体を作製して、ホール測定しても、高抵抗なため、測定できないものとなる。
更に、ドーパントについて検討してみると、上記実施例においてバッファ層へのドーパントをFeとする場合では、上記下地層の測定では移動度が上記実施例に比べて1/3程度低下し、そのHEMTのオン耐圧が比較例1,2よりも悪くなり、100V未満となる傾向が観られ、一方でリーク電流、リークパスについては比較例1,2よりも改善する傾向が観られる。他方、ドーパントをZnとする場合では、上記下地層の測定では上記実施例に比べて、ほぼ同程度の各特性となる傾向が観られる。
このように、従来構造の下地層に観られるキャリア濃度は、残留キャリア成分と考えられ、本発明の構造、特に下地層、では、この残留成分を補償するように機能すると考えられる。一方で、従来における下地層、特に最下層部に位置するバッファ層によるリーク問題は、下地層を厚くしても解決しない傾向が観られる。これは、能動領域、具体的には設けられた各電極から、下地層の下層部、すなわち基板表面近傍に、到達する縦方向と、能動領域のキャリア走行方向若しくは基板面内方向である横方向の両パスを解決する必要があると考えられる。上記キャリア補償は縦方向のパスを閉じるのに作用すると考えられる。
従って、深層部の基板方向に向かって、不純物濃度が高くなる勾配を有することで、縦方向のパスが閉じるように機能させ、且つ能動領域の結晶性を高い状態とできると考えられる。特に横方向パスが存在すると考えられるバッファ層近くに設けられる第1の半導体層に、このような濃度勾配を設けることで、上記パスの閉塞作用を高められ、能動領域と下地層間に介在して互いを離間する第2の半導体層による結晶性回復作用も高められると考えられる。そのため、第1の半導体層の膜厚としては、成長方法・条件などに依存する残留キャリア、リークパスの状態によるが、上記実施例では、0.5〜1μmの範囲で設けられることが好ましい。
(バッファ層)
バッファ層は、基板と半導体層との間に設けられ、基板と半導体層との格子整合性を良好にしたり、半導体層の結晶成長を可能にするように機能する。具体的には、半導体結晶の結晶核の核形成、核成長する層となる。このような核形成、核成長の層としては、上記実施例に示すように、低温成長バッファ層、2段階成長を用いる他に、別の方法によるバッファ層形成、さらには半導体層とは異なる異種材料を介在させる方法なども、用いることができる。これは、半導体層とバッファ層との間における結晶性の違いなどの異質性が存在すれば、上記リークパスが形成されると考えられるためである。
バッファ層102のp型不純物濃度は、その成長条件として、具体例としては1×1018/cm〜5×1021/cm、好ましくは1×1019/cm〜1×1021/cm、さらに好ましくは1×1019/cm〜5×1020/cmとして形成することができる。これにより、バッファ層102と第1の半導体層103aが一体となって、再現性よく本発明の効果が得られるとともに、本発明の効果をより向上させることができる。また、拡散によりp型不純物を第1の半導体層に含有させる場合、第1の半導体層に本発明の効果を奏するのに適した濃度、濃度分布で再現性よくp型不純物を含有させることができる。
(第1の半導体層)
第1の半導体層103aのp型不純物濃度は、具体例としては5×1016/cm〜1×1019/cm、好ましくは5×1016/cm〜5×1018/cm、さらに好ましくは1×1017/cm〜1×1018/cmとすることができる。これにより、バッファ層102と第1の半導体層103aが一体となって、再現性よく本発明の効果が得られるとともに、本発明の効果をより向上させることができる。
上述の検討例と同様に、残し膜厚800nmの本発明に係る検体を作製し、SIMS分析に供して、不純物の濃度分布を検討すると、約400nmの膜厚まで約1.8×1018/cmの濃度がほぼ一定の分布が観られ、さらにそこから表面まで、バックグラウンドレベルの1×1017/cmへ、単純に濃度が下がる濃度勾配が観られる。従って、上記残留キャリアの主分布領域である0.5μmまでの領域では、ほぼ一定のp型不純物濃度の分布を有し、一方で、第2の半導体層側に向かって濃度が下降する濃度勾配を併せて有する第1の半導体層となっていることがわかる。
なお、バッファ層、第1の半導体層、第2の半導体層は互いに異なる組成としてもよく、同様に、スペーサ層、キャリア供給層も互いに異なる組成としてもよい。
上記実施例では、p型不純物としてMgを用いているが、Zn、Cd等の他のp型不純物を用いることもできる。ただし、本発明の効果を再現性よく効果的に得るには、好ましくはMg、Zn、さらに好ましくはMgとすることができる。
以上説明したように、本発明の積層構造において、バッファ層と第1の半導体層との間及び/又は第1の半導体層と第2の半導体層の間に他の層を設けることもできるが、本発明の効果をより再現性よく容易に得るためには、バッファ層、第1の半導体層及び第2の半導体層がそれぞれ直接接していることが好ましい。また、バッファ層及び/又は第1の半導体層に部分的にp型不純物を含ませることもできるが、本発明の効果をより再現性よく容易に得るためには、バッファ層及び第1の半導体層の全域に渡ってp型不純物を含ませることが好ましい。
[能動領域]
本発明に係るFETは、下地層の上に設けられた能動領域でもって、素子駆動する構造となり、具体的には後述するキャリア走行層(チャネル)、キャリア供給層を備える構造を有し、更に、能動領域に電極が設けられた素子構造となる。
上記実施例では、キャリアが基板面にほぼ平行にキャリア走行方向とする横方向伝導型の素子となっているが、縦方向のキャリア走行を有する構造でも良く、また、電子をキャリアとするユニポーラ素子としているが、正孔をキャリアとしても良い。更に、第2の半導体層は、第1の半導体層側の領域を下地層として用い、他方、上方の第3の半導体層側の領域をチャネルとして、能動領域として用いているが、能動領域を設けずに、下地層としてだけ用いても良く、能動領域のキャリアと異なる導電型として逆導電型層としても良い。しかしながら、窒化物半導体においては、基板側のp型化が困難であるため、下地層として用いることが好ましい。
このように、下地層、又は、それに加えて第2の半導体層内の下地機能を有する領域は、半絶縁性、i型層として設けることが、好ましい。
(第2の半導体層)
第2の半導体層は、下地層と能動領域間に両者を離間させるように介在させることで、能動領域への下地層の不純物含有による悪影響を低減させることができる。上記下地層の不純物含有による結晶性悪化は、不純物濃度が低く、具体的には第1の半導体層より低く、調整された領域を、第2の半導体層に設けることであり、これにより結晶性回復が期待される。このとき、この領域の膜厚としては、好ましくは1μm以上、更に好ましくは1.5μm以上であると、十分な結晶性が得られる。他方、キャリア走行部となるチャネルを設ける場合には、この濃度調整領域の上に設けることが好ましく、具体的には、表面近傍の数nmの領域が割り当てられても良い。
第2の半導体層103bのp型不純物濃度は、具体例としては5×1017/cm未満、好ましくは1×1017/cm未満、さらに好ましくは5×1016/cm未満とすることができる。これにより、第2の半導体層103bのキャリア(電子)移動度をより向上させることができる。なお、これらの範囲には、実際にその範囲でp型不純物を含有する場合と、p型不純物を含有しない場合とを含むものとする。上記結晶性を考慮すると、不純物無添加、アンドープで形成されることが好ましい。
また、バッファ層102及び/又は第1の半導体層103aに、p型不純物が均一に含まれていない場合、つまりp型不純物が一定濃度で含まれていない場合は、バッファ層102におけるp型不純物濃度の最小値が、第1の半導体層103aにおけるp型不純物濃度の最大値よりも高いことが好ましい。これにより本発明の効果をより容易に再現性よく得ることができる。
(基板)
実施例では、基板としてC面サファイア基板を用いているが、各半導体層を積層する基板としては、異種基板が好適に用いられ、他にも、R面、A面のサファイア(Al)、スピネル(MgAl)などの絶縁性基板、SiC(6H、4H、3Cを含む)、ZnS、ZnO、GaAs、Si等の導電性基板若しくは半導体基板が挙げられ、バッファ層を必要とする窒化物半導体と異なる基板を用いることができる。また、半導体層と同種材料の窒化物基板、例えばGaN、AlNを用いて、バッファ層を設けることもできるが、このような同種材料の基板では、下地層、特にバッファ層によるリークパスの問題が発生しない場合が考えられる。しかしながら、本発明の効果をより効果的に再現性よく得るにはサファイア基板を用いることが好ましい。
(素子構造:スペーサ層、キャリア走行層、キャリア供給層)
以下では、第2の半導体層の上に設けられる第3の半導体層、また素子構造層となるスペーサ層、キャリア供給層、加えて、キャリア走行層などの能動領域について説明する。
上記実施例では、バッファ層、第1の半導体層、第2の半導体層としてGaN、スペーサ層、キャリア供給層としてAlGaNを用いているが、例えば、バッファ層としてAlN、AlGaN等、各層において実施例と異なる組成の窒化物半導体を用いることもできる。
上記実施例では、キャリア(電子)供給層はキャリア(電子)濃度を高くするためにn型不純物であるSiを含有するが、Si濃度を下げたり含有させなかったりすることで、キャリア供給層におけるリーク電流をより低減することもできる。また、キャリア走行層はSi等の適切なn型不純物をドープして、チャネル以外のキャリア走行層におけるキャリアの走行を軽減してもよい。また、キャリア供給層の上面に形成される各電極の内、オーミック電極であるソース電極及びドレイン電極とショットキー電極であるゲート電極それぞれと、キャリア供給層との間に、オーミック接合特性、ショットキー接合特性を得るためのコンタクト層を各々介在させることもできる。
ここでは、HEMTについてのみ説明したが本発明はこれに限定されず、例えばGaNからなる第2の半導体層103b上にn型GaN層を設け、この層に各電極を設けることによりMESFETとすることもできる。しかしながら、本発明により、第2の半導体層103bをキャリア(電子)濃度の低い層とすることができるので、第2の半導体層103bの上方領域をHEMTのキャリア走行層として用いる場合に特に効果的である。
(比較例1)
上記実施例において、バッファ層102を成長させる際にCpMgを供給しない以外は同様にHEMTを作製する。つまり、比較例1のHEMTは、バッファ層102及び第1の半導体層103aにMgが含有されていないことのみが実施例と異なる。
比較例1では、キャリア走行層の基板側の領域に特に対策を施していないので、実施例よりも特性が劣ったものと考えられる。
(比較例2)
実施例において、CpMgを供給しないでバッファ層102を成長させ、CpMgを供給してGaN層を形成させ、さらにGaN層103を形成させる以外は、同様に作製する。詳細には、バッファ層とGaN層103との間に設けたMgを含むGaN層は、膜厚200Å、Mg濃度5×1019/cmになるように形成する。
比較例2においては、バッファ層上にMgを含有するGaN層を設けることにより、その上のGaN層及びその下のバッファ層にもMgが拡散していると考えられる。それにもかかわらず、実施例よりも特性が低下するのは、第1に、バッファ層にMgを高濃度に含有させていない場合にMgがキャリア走行層に好適に影響しないこと、第2に、バッファ層若しくはバッファ層とその上の領域におけるリークパス問題が十分に解消されないこと、第3に、MgドープGaN層の上の比較的結晶性の良い層、例えば上記GaN層103にMgを多量に含有するため結晶性が低下すること、が考えられる。
このように、比較例2と上記実施例との対比により、上述したp型不純物濃度分布、その領域の位置が、FETの特性、特に上記リーク問題に重要な要因となることがわかる。
本発明は、電界効果トランジスタ(以下「FET」ともいう)に利用でき、具体的には、高周波かつ高耐圧で動作可能な高出力パワー半導体装置、例えば、MESFET、MISFETや高電子移動度トランジスタ(HEMT)等などに利用でき、また、横型、表面伝導型の素子だけでなく、縦型の素子にも利用できる可能性がある。
図1は実施例のFETの層構造を示す断面図である。 図2は実施例の印加電圧とリーク電流の関係を示す図である。 図3は従来のFETの層構造を示す断面図である。
符号の説明
101・・・基板
102・・・バッファ層
103a・・・第1の半導体層
103b・・・第2の半導体層(キャリア走行層)
103・・・GaN層
104・・・AlGaN層(スペーサ層)
105・・・n型AlGaN層(キャリア供給層)
111、311・・・ソース電極
112、312・・・ゲート電極
113、313・・・ドレイン電極
301・・・基板
302・・・バッファ層
303・・・キャリア走行層
305・・・キャリア供給層

Claims (14)

  1. 基板と、窒化物半導体の第1の半導体層とその上に窒化物半導体の第2の半導体層の少なくとも一部とを有する下地層と、その上に窒化物半導体の能動領域を有する電界効果トランジスタであって、
    前記第1の半導体層がp型不純物を含み、該p型不純物濃度が前記第2の半導体層より高いと共に、前記第1の半導体層がi型層若しくは半絶縁性の層である電界効果トランジスタ。
  2. 請求項1に記載の電界効果トランジスタであって、前記第2の半導体層の膜厚が、1μm以上である電界効果トランジスタ。
  3. 請求項1又は2に記載の電界効果トランジスタであって、前記第1の半導体層のp型不純物濃度は、5×1016/cm〜1×1019/cmである電界効果トランジスタ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電界効果トランジスタであって、前記能動領域がn型不純物を含む、若しくは、前記能動領域内を移動するキャリアが電子である電界効果トランジスタ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の電界効果トランジスタであって、前記第2の半導体層の上端一部にチャネルが設けられると共に、該チャネルが前記能動領域に含まれたHEMTである電界効果トランジスタ。
  6. 電界効果トランジスタの製造方法であって、
    基板上に、窒化物半導体からなる、バッファ層、第1の半導体層、第2の半導体層、を少なくとも順次積層して積層構造を形成する工程を具備し、
    前記第1の半導体層がp型不純物を有すると共に、該p型不純物濃度が前記第2の半導体層より高い電界効果トランジスタの製造方法。
  7. 請求項6に記載の電界効果トランジスタのであって、前記積層構造を形成する工程において、前記バッファ層の成長時若しくは前記第1の半導体層成長前にp型不純物をドープし、前記第1の半導体層又は第1及び2の半導体層の成長時に不純物をほぼアンドープとする電界効果トランジスタの製造方法。
  8. 請求項7に記載の電界効果トランジスタの製造方法であって、前記第1の半導体層のp型不純物濃度が、基板側から第2の半導体層側に向かって減少する傾向の分布を有する電界効果トランジスタの製造方法。
  9. 基板と、窒化物半導体からなるバッファ層と、窒化物半導体からなる第1の半導体層と、窒化物半導体からなる第2の半導体層と、を順に有する電界効果トランジスタであって、
    少なくとも前記バッファ層と前記第1の半導体層は、p型不純物を含み、
    前記バッファ層のp型不純物濃度は、前記第1の半導体層よりも高く、
    前記第1の半導体層のp型不純物濃度は、前記第2の半導体層よりも高くなるよう構成されていることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  10. 請求項9に記載の電界効果トランジスタであって、
    前記第1の半導体層のp型不純物濃度は、前記バッファ層と前記第1の半導体層との界面又はその近傍から前記第2の半導体層側へ、減少するよう構成されていることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  11. 請求項9又は10に記載の電界効果トランジスタであって、
    前記バッファ層のp型不純物濃度は、1×1018/cm〜5×1021/cmであることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  12. 請求項9〜11のいずれかに記載の電界効果トランジスタであって、
    前記第1の半導体層のp型不純物濃度は、5×1016/cm〜1×1019/cmであることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  13. 請求項9〜12のいずれかに記載の電界効果トランジスタであって、
    前記第2の半導体層のp型不純物濃度は、5×1017/cm未満であることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  14. 請求項9〜13のいずれかに記載の電界効果トランジスタであって、
    前記電界効果トランジスタは、前記基板と、前記バッファ層と、前記第1の半導体層と、前記第2の半導体層と、窒化物半導体からなる第3の半導体層と、を順に有し、
    前記第2の半導体層は、キャリア走行層であり、
    前記第3の半導体層は、キャリア供給層であることを特徴とする電界効果トランジスタ。
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