JP2006301245A - ホログラム装置及びファラデーローテータ - Google Patents

ホログラム装置及びファラデーローテータ Download PDF

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Abstract

【課題】
直線偏光の光を用いたデータ記録が行える書き込み量の増大を図ること。
【解決手段】
ホログラム記録装置は、光源111と、光源111から出射された光から信号光及び参照光を生成する空間光変調器160と、空間光変調器により生成された信号光と参照光が入射される、遮蔽板203を有するファラデーローテータ200と、空間光変調器160により生成された信号光及び参照光をファラデーローテータ200に集光する第1のレンズ121と、ファラデーローテータ200を通過した光を平行光にする第2のレンズ122と、第2のレンズ122を通過した光をホログラム記録媒体101に集光させる第3のレンズ117とを具備する。このように、ファラデーローテータ200を配置することによって、ホログラム記録媒体101への直線偏光でのデータ記録が可能となり、記録密度の向上を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホログラム装置、特にコリニアホログラム方式を用いたホログラム記録装置及びこれに用いるファラデーローテータに関する。
ホログラフィを使ってデータを記録するホログラム装置の開発が進められている。
ホログラム装置では、光源の出射光を空間光変調器により変調して(データが重畳された)信号光および参照光の2つを生成し、これらを偏光フィルタに通過させることによって明暗をパターン化したのち、1/4波長板によって円偏光にし、ホログラム記録媒体の同一場所に照射する。その結果、ホログラム記録媒体上で信号光と参照光が干渉して照射点に回折格子(ホログラム)が形成され、ホログラム記録媒体にデータが記録される。
このようなホログラム装置において、信号光と参照光とを同一軸上に設け、一つの対物レンズで信号光と参照光とを記録再生するコリニアホログラム記録再生方式が検討されている(例えば特許文献1参照)。
このコリニアホログラム方式は、従来のホログラム方式と比較して、光学系の簡素化や現状の光記録装置で用いられている位置制御技術の応用が可能になる、といった様々な利点を持つ。
特開2004−311001号(図1)
従来、ホログラム記録媒体にデータを記録する際、円偏光の光を用いて行うため、直線偏光で記録する場合と比較して、多重できる回数が低くなり、書き込み量が少なくなるという問題があった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、直線偏光の光を用いたデータ記録が行える書き込み量の増大が図れるホログラム装置及びこれに用いるファラデーローテータを提供することにある。
かかる課題を解決するため、本発明に係るホログラム記録装置は、ホログラム記録媒体に対してホログラムを記録するホログラム記録装置であって、光を出射する光源と、前記光源から出射された光から信号光及び参照光を生成する空間光変調器と、前記空間光変調器により生成された信号光と参照光が入射される、遮蔽手段を有するファラデーローテータと、前記空間光変調器と前記ファラデーローテータとの間に設けられた前記空間光変調器により生成された信号光及び参照光を前記ファラデーローテータに集光する第1のレンズと、前記ファラデーローテータを通過した光を平行光にする第2のレンズと、前記第2のレンズを通過した光を前記ホログラム記録媒体に集光させる第3のレンズとを具備することを特徴とする。
本発明のこのような構成によれば、従来のホログラム記録装置に設けられている1/4波長板を除去し、ファラデーローテータを配置することによって、ホログラム記録媒体への直線偏光でのデータ記録が可能となる。従って、データの書き込み量が増大し、記録密度の向上を図ることができる。更に、ファラデーローテータに遮蔽手段を持たせることにより、空間光変調器に起因するノイズを除去することができる。またファラデーローテータに遮蔽手段を持たせることにより、遮蔽手段とファラデーローテータとを別々に配置する必要がないため、ホログラム記録装置全体の小型化を図ることができる。
また、前記遮蔽手段はピンホールが設けられた遮蔽板であり、前記ファラデーローテータは、前記遮蔽板と、該遮蔽板を挟みこむように設けられた結晶と、該結晶を挟み込むように設けられた磁石とを有することを特徴とする。
このように、遮蔽手段としてピンホールが設けられた遮蔽板を用い、この遮蔽板を挟み込むように結晶を設け、この結晶を挟み込むように磁石を設けてファラデーローテータを構成することができる。
また、前記結晶はTb1512結晶であることを特徴とする。
このような構成によれば、ファラデーローテータの小型化を図ることができ、ホログラム規則装置全体の小型化を図ることができる。
また、前記ファラデーローテータの中心に前記第1のレンズにより集光される光の焦点が位置することを特徴とする。
このような構成によれば、ファラデーローテータの中心に、第1のレンズにより集光される光の焦点が位置するようにファラデーローテータを配置することにより、結晶によって生じる球面収差を打ち消すことができる。これにより、ホログラム記録媒体に照射される光の不良がなく、良好な記録を行うことができる。
本発明の他のホログラム記録装置は、ホログラム記録媒体に対してホログラムを記録するホログラム記録装置であって、光を出射する光源と、前記光源から出射された光から信号光及び参照光を生成する空間光変調器と、前記空間光変調器により生成された信号光と参照光が入射されるファラデーローテータと、前記ファラデーローテータを通過した光を前記ホログラム記録媒体に集光させるレンズとを具備することを特徴とする。
本発明のこのような構成によれば、従来のホログラム記録装置に設けられている1/4波長板を除去し、ファラデーローテータを配置することによって、ホログラム記録媒体への直線偏光でのデータ記録が可能となる。従って、データの書き込み量が増大し、記録密度の向上を図ることができる。
本発明のファラデーローテータは、ピンホールが設けられた遮蔽板と、前記遮蔽板を挟みこむように設けられたTb1512結晶と、前記Tb1512結晶を挟み込むように設けられた磁石とを具備することを特徴とする。
本発明のこのような構成によれば、Tb1512結晶を用いることによりファラデーローテータの小型化を図ることができる。更に、遮蔽板を設けることにより、不要な光を遮蔽する遮蔽機能と偏光機能の双方を備えたファラデーローテータを得ることができる。
以上のように、本発明によれば、ファラデーローテータを用いることにより直線偏光でのデータ記録が行えるようになり、データの書き込み量の増大を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るホログラム記録再生装置における光学ユニットの模式図である。
図1に示すように、ホログラム記録再生装置は、ホログラム記録媒体101へのホログラム(情報)の記録、再生を行うものであり、光学ユニット100を備える。
光学ユニット100は、記録再生用光源111、空間光変調器160、光学素子としてのビームスプリッタ115、第1のレンズとしての第1フーリエ変換レンズ121、遮蔽手段としての遮蔽板203を有するファラデーローテータ200、第2のレンズとしての第2フーリエ変換レンズ122、第3のレンズとしての対物レンズ117、受光素子としての撮像素子120を有する。
ホログラム記録媒体101は、基板101a上に、順に反射層101b、ギャップ層101c、情報記録層101d、カバー層101eが配置されてなる。情報記録層101dは、信号光131と参照光132とによる干渉縞を屈折率(あるいは、透過率)の変化として記録する層である。反射層101bは、回折光(再生光)を反射させるための層である。
ホログラム記録媒体の情報記録層の構成材料として、光の強度に応じて屈折率(あるいは、透過率)の変化が行われる材料であれば、有機材料、無機材料の別を問うことなく利用可能である。無機材料として、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)のような電気光学効果によって露光量に応じ屈折率が変化するフォトリフラクティブ材料を用いることができる。有機材料として、例えば、光重合型フォトポリマー用いることができる。光重合型フォトポリマーは、その初期状態では、モノマーがマトリクスポリマー均一に分散している。これに光が照射されると、露光部でモノマーが重合し、屈折率が変化する。
以上のように、情報記録層の屈折率(あるいは透過率)が露光量に応じて変化することで、参照光と信号光との干渉によって生じる干渉縞を屈折率(あるいは透過率)の変化としてホログラム記録媒体101に記録できる。
ホログラム記録媒体101は、図示しない駆動手段でX−Y方向またはθ方向に駆動され、空間光変調器160の像を多数のホログラムとして記録することができる。多重記録の手段としては、信号光や参照光にランダム位相またはある一定の位相パターンを持たせるための光学素子である例えば位相マスクを所定の位置例えばビームスプリッタ115の後段に配置すればよい。位相相関多重ばかりでなく、他の多重方法を用いても勿論構わない。
なお、光学ユニット100を図示しない駆動手段でX−Y方向またはθ方向に駆動するようにしてもよい。また、ホログラム記録媒体101はディスク状であってもよい。
ホログラム記録媒体101が移動することから、ホログラム記録媒体101上への記録・再生は移動方向に形成されたトラックに沿って行われる。
記録再生用光源111は、レーザ光を出射するレーザ光源であり、例えば波長408[nm]のレーザダイオード(LD)を備える。記録再生用光源111は、レーザ光を空間光変調器160に向けて反射するための光学素子である。
空間光変調器160は、信号光を空間的に(ここでは、2次元的に)変調して、データを重畳する光学素子である。空間光変調器160に入射された光は、一部は記録情報を反映した光強度変調パターンを有する信号光として、他の一部は光強度変調されない、または特定の光強度変調を受けた参照光として生成される。空間光変調器160に反射型の素子であるDMD(Digital micro mirror)や反射型液晶、GLV(Grating Light Value)素子を用いることが可能である。なお、透過型の素子である透過型液晶素子を用いた構成とすることもできる。本実施形態では、空間光変調器116により例えば円形の信号光の外周を囲むように参照光が形成されるようになっている。つまり、空間光変調器116上には円形の変調領域(信号光のための領域)を囲むように参照光のための領域が設けられている。これにより、記録再生用光源111から出射されたレーザ光から光路を共通にする信号光及び参照光を生成することができる。
ビームスプリッタ115は、記録再生用光源111からの光を空間光変調器116に導き、空間光変調器116によって生成された信号光及び参照光を、または参照光を、第1フーリエ変換レンズ121に導き、ホログラム記録媒体101からの反射光を撮像素子120に向けて反射する光学素子である。
第1フーリエ変換レンズ121は、ビームスプリッタ115から出射された光を後述するファラデーローテータ200の遮蔽板203上に集光する光学素子である。
ファラデーローテータ200は、空間光変調器116に起因する光のノイズを除去する遮蔽板を有するファラデーローテータである。ファラデーローテータ200に入射された光は、その偏光が45度回転する。本実施形態においては、ファラデーローテータ200を用いることにより、ホログラム記録媒体101に対して円偏光の光ではなく直線偏光の光を照射することができる。これにより、ホログラム記録媒体101に書き込める情報量が増大する。ファラデーローテータ200の詳細な説明については後述する。
第2フーリエ変換レンズ122は、ファラデーローテータ200の遮蔽板203に設けられた後述するピンホールを通過した光を平行光にする光学素子である。
対物レンズ117は、信号光及び参照光の双方をホログラム記録媒体101に集光し、かつホログラム記録媒体101からの反射光を平行光にするための光学素子である。
撮像素子120は、再生光の画像を入力するための素子であり、例えば2次元のCCDまたはCMOSにより構成される。
次に、ファラデーローテータ200について図2〜図4を用いて説明する。
図2は、ファラデーローテータ200の分解概略斜視図である。図3は、ファラデーローテータ200の概略断面図であり、ホログラム記録装置の光学ユニット100に組み込んだ状態のファラデーローテータ200を通過する光の状態を示すものである。図4は、ファラデーローテータ200を通過する光の偏光状態を示すものである。
ファラデーローテータ200は遮蔽板付ファラデーローテータである。図2及び図3に示すように、ファラデーローテータ200は、遮蔽手段としてのピンホール204が設けられた遮蔽板203と、遮蔽板203を挟みこむように設けられたTb1512(TAG)結晶202a及び202bと、Tb1512(TAG)結晶202a及び202bを挟み込むように設けられた磁石201a及び201bと、これらを保持する保持体205を有する。
遮蔽板203は磁界を十分に通す材質からなり、例えばAl、Ti、Cr、Cuからなる。遮蔽板203は、空間光変調器160に起因するノイズを除去するものであり、ピンホール204は、ファラデーローテータ200を通過する光のうち0次光、+1次光、−1次光を通す円形状の穴であり、それ以外の高次光は遮蔽板203により遮蔽される。ピンホール204の径nは、
n=λ×f/D(式中、λは光の波長、fはフーリエ変換レンズの焦点距離、Dは空間光変調器のピクセルサイズを示す)
により求めることができる。
TAG結晶202a及び202bは、それぞれ円柱状の同じ大きさを有している。そして、2つのTAG結晶20の長さの和を調整することで、ファラデーローテータ200に入射した光の偏光方向をその進行方向に対して45°回転させるように構成されている。本実施形態においては、結晶としてTAG結晶を用いることにより、ファラデーローテータ200全体の小型化を実現している。
磁石201a及び201bは、それぞれリング状の同じ大きさを有している。
ファラデーローテータ200は、遮蔽板203のピンホール204の中心に、第1フーリエ変換レンズ121により集光された光の焦点が位置するように配置される。このようにレンズの焦点をファラデーローテータ200の中心に配置することにより、TAG結晶202a及び202bによって生じる球面収差を打ち消すことができる。
ファラデーローテータ200の偏光回転角は光の向きによらず、一定方向に45°回転する。このため、図4(a)に示すように、ファラデーローテータ200を通ってホログラム記録媒体101に向かって出射される光は、ファラデーローテータ200に入射された直線偏光よりも45°回転している。そして、ホログラム記録媒体101を反射した戻り光は、図4(b)に示すように、ファラデーローテータ200を通過することによって、更に45°回転した直線偏光、すなわち、ホログラム記録媒体100に向かってファラデーローテータ200に入射された直線偏光から90°回転した直線偏光となる。
次に、ホログラム記録再生装置の動作の概要について説明する。
A.記録時
記録再生用レーザ光源111から出射された均一な強度を持つ直線偏光のレーザ光102が、ビームスプリッタ115を経て空間光変調器160に入射する。
空間光変調器160に入射された光は、空間光変調器160により、一部は記録情報を反映した光強度変調パターンを有する信号光として、他の一部は光強度変調されない、または特定の光強度変調を受けた参照光として生成される。信号光及び参照光は、直線偏光の光である。
次に、空間光変調器160から出射された光は、ビームスプリッタ115を経て、第1フーリエ変換レンズ121に入射され、第1フーリエ変換レンズ121によってファラデーローテータ200の遮蔽板203上に集光する。
第1フーリエ変換レンズ121から出射された光は、ファラデーローテータ200を通過することにより、その入射時の偏光角よりも45°回転して、ファラデーローテータ200から出射される。また、ファラデーローテータ200の遮蔽板203により、入射された光のうち高次光の光が遮蔽され、空間光変調器160に起因するノイズが除去される。
ファラデーローテータ200から出射された光は、第2フーリエ変換レンズ122により平行光となって対物レンズ117に入射される。
対物レンズ117に入射された直線偏光は、対物レンズ117を通って集光ビームとなってホログラム記録媒体101に照射される。そして、ホログラム記録媒体101内の情報記録層に干渉縞、すなわちホログラムを形成する。
B.再生時
記録再生用レーザ光源111から出射された均一な強度を持ち直線偏光のレーザ光102が、ビームスプリッタ115を経て空間光変調器160に入射する。
空間光変調器160に入射された光は、空間光変調器160により、信号光は遮蔽され参照光が生成される。この参照光は、直線偏光の光である。
次に、空間光変調器160から出射された光は、ビームスプリッタ115を経て、第1フーリエ変換レンズ121に入射され、第1フーリエ変換レンズ121によってファラデーローテータ200の遮蔽板203上に集光する。
第1フーリエ変換レンズ121から出射された光は、ファラデーローテータ200を通過することにより、その入射時の偏光角よりも45°回転して、ファラデーローテータ200から出射される。また、ファラデーローテータ200の遮蔽板203により、入射された光のうち高次光の光が遮蔽され、空間光変調器160に起因するノイズが除去される。
ファラデーローテータ200から出射された光は、第2フーリエ変換レンズ122により平行光となって対物レンズ117に入射される。
対物レンズ117に入射された直線偏光は、対物レンズ117を通って集光ビームとなってホログラム記録媒体101に照射される。そして、ホログラム記録媒体101に照射された参照光が記録されたホログラム(干渉縞)とで回折を起こすることにより再生光を得る。
再生光は、対物レンズ117、第2フーリエ変換レンズ122を経た後、ファラデーローテータ200に入射される。ファラデーローテータ200を通過した再生光は、ホログラム記録媒体101に向かってファラデーローテータ200に入射された直線偏光に対して90°回転した状態の直線偏光の光となる。
ファラデーローテータ200から出射された光は、ビームスプリッタ115で反射し、撮像素子120上に再生信号として受光される。そして、再生信号の光強度空間分布を撮像素子120により検出することで、情報再生が行われる。ここで得られた再生信号は、ファラデーローテータ200の遮蔽板203によって空間光変調器160に起因するノイズが除去されているので、SNR(Signal to Noise Ratio)が良く、再生特性が向上した。
ここで、従来のホログラム装置について図6を用いて説明する。尚、上述した本発明の一実施形態におけるホログラム記録再生装置と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図6は従来のホログラム記録再生装置における光学ユニットの模式図である。
図6に示すように、従来のホログラム記録再生装置は、光学ユニット1100を備える。
光学ユニット1100は、記録再生用光源111、空間光変調器160、光学素子としてのビームスプリッタ115、ピンホール132を有する遮蔽板130、第1のレンズとしての第1フーリエ変換レンズ121、1/4波長板131、第2のレンズとしての第2フーリエ変換レンズ122、第3のレンズとしての対物レンズ117、受光素子としての撮像素子120を有する。
従来のホログラム記録再生装置においては、ビームスプリッタ121を通過した光は、第1フーリエ変換レンズ121により集光され、遮蔽板130によって空間光変調器160に起因するノイズが除去される。遮蔽板130を通過した光は第2フーリエ変換レンズ122を経て1/4波長板131に入射される。1/4波長板131に入射される光は直線偏光であり、1/4波長板131を通過することによって、円偏光となる。その後、この円偏光の光は、対物レンズ117によってホログラム記録媒体101上に集光される。
このように、従来のホログラム記録再生装置においては、ホログラム記録媒体101へのデータの書き込みが円偏光の光を用いて行われていた。これに対して、本実施形態においては、直線偏光でホログラム記録媒体101へのデータの書き込みを行っているため、書き込まれるデータ量が増大し、記録密度を向上させることができる。
ここで、直線偏光で記録する場合と円偏光で記録する場合とを比較する。図5は、記録に用いる偏光の種類の違いによるM#(回折効率の平方根の総和)の違いを示すものである。M#の数値が高いほど記録密度が大きいことを示す。図5に示すように、直線偏光であるP偏光、S偏光のいずれを用いて記録しても、円偏光を用いて記録する場合よりも記録密度が向上することがわかる。
以上のように、本発明の一実施形態におけるホログラム記録再生装置の光学ユニット100においては、従来のホログラム記録再生装置の光学ユニット1100の1/4波長板を除去し、その代わりにファラデーローテータ200を配置することによって、ホログラム記録媒体への直線偏光でのデータ記録が可能となる。これにより、データの書き込み量が増大し、記録密度の向上を図ることができる。更に、従来のホログラム記録再生装置の従来遮蔽板130が配される位置にこの遮蔽板130と同様の遮蔽機能を有するTAG結晶を用いたファラデーローテータ200を配置することにより、遮蔽機能を有する遮蔽板と偏光機能を有するファラデーローテータとを別々に設ける場合と比較して、ホログラム記録再生装置を小型化することができる。
本発明の一実施形態に係るホログラム記録再生装置における光学ユニットの模式図。 ファラデーローテータの概略分解斜視図。 ファラデーローテータの概略断面図。 ファラデーローテータによる光の偏光状態を説明する。 円偏光による記録と直線偏光による記録とを比較する図。 従来のホログラム記録再生装置における光学ユニットの模式図。
符号の説明
100 光学ユニット
101 ホログラム記録媒体
111 記録再生用光源
115 ビームスプリッタ
117 対物レンズ
121 第1フーリエ変換レンズ
122 第2フーリエ変換レンズ
160 空間光変調器
200 ファラデーローテータ
201a、201b 磁石
202a、202b TAG結晶
203 遮蔽板
204 ピンホール

Claims (6)

  1. ホログラム記録媒体に対してホログラムを記録するホログラム記録装置であって、
    光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光から信号光及び参照光を生成する空間光変調器と、
    前記空間光変調器により生成された信号光と参照光が入射される、遮蔽手段を有するファラデーローテータと、
    前記空間光変調器と前記ファラデーローテータとの間に設けられた前記空間光変調器により生成された信号光及び参照光を前記ファラデーローテータに集光する第1のレンズと、
    前記ファラデーローテータを通過した光を平行光にする第2のレンズと、
    前記第2のレンズを通過した光を前記ホログラム記録媒体に集光させる第3のレンズと
    を具備することを特徴とするホログラム記録装置。
  2. 請求項1に記載のホログラム記録装置であって、
    前記遮蔽手段はピンホールが設けられた遮蔽板であり、前記ファラデーローテータは、前記遮蔽板と、該遮蔽板を挟みこむように設けられた結晶と、該結晶を挟み込むように設けられた磁石とを有することを特徴とするホログラム記録装置。
  3. 請求項2に記載のホログラム記録装置であって、
    前記結晶はTb1512結晶であることを特徴とするホログラム記録装置。
  4. 請求項2に記載のホログラム記録装置であって、
    前記ファラデーローテータの中心に前記第1のレンズにより集光される光の焦点が位置することを特徴とするホログラム記録装置。
  5. ホログラム記録媒体に対してホログラムを記録するホログラム記録装置であって、
    光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光から信号光及び参照光を生成する空間光変調器と、
    前記空間光変調器により生成された信号光と参照光が入射されるファラデーローテータと、
    前記ファラデーローテータを通過した光を前記ホログラム記録媒体に集光させるレンズと
    を具備することを特徴とするホログラム記録装置。
  6. ピンホールが設けられた遮蔽板と、
    前記遮蔽板を挟みこむように設けられたTb1512結晶と、
    前記Tb1512結晶を挟み込むように設けられた磁石と
    を具備することを特徴とするファラデーローテータ。
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