JP4349167B2 - ホログラム記録装置、ホログラム再生装置、ホログラム記録方法、およびホログラム再生方法 - Google Patents

ホログラム記録装置、ホログラム再生装置、ホログラム記録方法、およびホログラム再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、ホログラム記録装置、ホログラム再生装置、ホログラム記録方法、およびホログラム再生方法に関する。
ホログラフィを使ってデータを記録するホログラム記録装置の開発が進められている。
ホログラム記録装置では、1本のレーザ光から透過型液晶表示素子等の変調器で変調された(データが重畳された)信号光、変調しない参照光の2つを生成し、これらをホログラム記録媒体の同一場所に照射する。その結果、ホログラム記録媒体上で信号光と参照光が干渉して照射点に回折格子(ホログラム)が形成されることで、ホログラム記録媒体にデータが記録される。
記録済みのホログラム記録媒体に参照光を照射することで、記録時に形成された回折格子から回折光(再生光)が発生する。この再生光は記録時の信号光に重畳されたデータを含んでいるので、これを受光素子で受光することで記録した信号を再生できる。
ホログラム記録媒体に多くの情報を記録するためには、ホログラム記録媒体に多数のホログラムを形成する場合がある。この場合、ホログラム記録媒体上の異なる箇所にホログラムを形成するとは限らず、ホログラム記録媒体上の同一箇所に参照光の入射角度を変化させてホログラムを形成することも可能である。これは、いわゆる多重記録(角度多重)であり、再生時に記録時と同様の参照光を用いることで、同一箇所に形成された複数のホログラムそれぞれに対応する再生光、ひいてはデータを得ることが可能である。
なお、多重記録の一種である位相相関多重を用いて記憶容量の増大を図ったホログラム記録装置の開発が進められている(例えば、特許文献1参照。) 。
特開平11−242424号公報
ホログラム記録媒体に多数のホログラムを正確に記録するには、ホログラム記録媒体に対して光学系が静止した状態で、記録することが求められる。これを実現するには、記録時に、ホログラム記録媒体に対して光学系の移動、停止を断続的に繰り返し、停止時に記録を行う必要がある。
しかしながら、このような断続操作は駆動機構の複雑化を招き、しかも高速な記録、再生が行い難くなる。これに対して、光ディスクや磁気ディスクはメディアを回転させたままでの記録、再生が可能であり、ディスクの駆動機構が比較的単純で、かつ高速での記録、再生が可能となる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、断続的な移動、停止を行わずにホログラム記録媒体への記録、再生を行えるホログラム記録装置、ホログラム再生装置、ホログラム記録方法、およびホログラム再生方法を提供することにある。
A.本発明に係るホログラム記録装置は、参照光および変調器で変調された信号光をホログラム記録媒体上の略同一の照射位置に照射する光学系と、前記参照光の光路中に配置され、かつ位相相関多重に必要なランダム性を有する透過パターンが形成された複数のサブフィルタが並列された位相フィルタと、前記ホログラム記録媒体に対して、前記照射位置を相対的に移動させる移動機構と、前記移動機構により前記ホログラム記録媒体に対して前記照射位置を相対的に移動させながら、前記信号光および参照光による前記ホログラム記録媒体への情報の書き込みを制御する書込制御部と、を具備し、前記変調器は、前記サブフィルタに対応する部分変調要素に区分されており、前記位相フィルタにおいて前記複数のサブフィルタの並列方向は前記照射位置の相対的な移動方向と同一である。なお、ここでいう「ランダム」とは、位相相関多重を可能とするランダム特性を有するという意味である。互換性を有するホログラム記録装置間では、同様の特性を有する位相フィルタを用いる必要がある。
移動機構によりホログラム記録媒体に対して照射位置を相対的に移動させながら、信号光および参照光によりホログラム記録媒体への情報の書き込みを行う。この結果、ホログラム記録媒体上に動的にホログラムを生成することができる。
例えば、変調器が所定の方向に変調要素が配列された一次元変調器の場合、この所定の方向と異なる方向(垂直方向が好ましい)に、相対的な移動を行うことで、生成されるホログラムを互いに分離して再生することが可能となる。
一方、変調器が2方向に変調要素が配列された二次元変調器の場合には、一次元変調器の場合と異なり、相対移動の方向で異なる変調要素の重なりが生じることを回避することが困難である。
このような場合に、複数のサブフィルタが配置された位相フィルタを用い、かつ変調器の部分変調要素をサブフィルタと対応させることで、移動によってホログラム記録媒体上に重なって記録された部分変調要素を互いに分離して再生することができる。
即ち、変調器の部分変調要素とサブフィルタとが対応することから、再生したい部分変調要素と対応するサブフィルタを通した参照光を用いて記録したホログラム記録媒体を再生することで、所望の部分変調要素を再生することが可能となる。
(1)ここで、ホログラム記録装置が、少なくとも前記照射位置の相対的な移動方向に対して前記変調器の実像を形成する結像手段をさらに具備してもよい。
変調器の実像のホログラムを記録することで、ホログラム間の分離がより容易となる。但し、この実像は二次元双方で実像とすることは必ずしも必要ではなく、相対移動方向で実像であればこれと直交する方向ではフーリエ変換像でもよい。
(2)前記書込制御部が、前記相対的な移動中に、前記変調器での変調状態を変化させ、前記ホログラム記録装置が、前記書込制御部による前記変調器の変調状態の変化時に、前記信号光および前記参照光を遮断する光遮断手段をさらに具備してもよい。
変調状態の変化時に信号光および参照光を遮蔽することで、ホログラムを明確に分離し、再生を容易に行うことができる。
B.本発明に係るホログラム再生装置は、参照光をホログラム記録媒体上の照射位置に照射する光学系と、前記参照光の光路中に配置され、かつ位相相関多重に必要なランダム性を有する透過パターンが形成された複数のサブフィルタが並列された位相フィルタと、前記ホログラム記録媒体に対して前記照射位置を相対的に移動させる移動機構と、前記移動機構により前記ホログラム記録媒体に対して前記照射位置を相対的に移動させながら、前記参照光による前記ホログラム記録媒体からの情報の読み出しを制御する読出制御部と、を具備し、前記サブフィルタは、前記ホログラム記録媒体に前記情報の書き込みをするときに用いられる変調器の区分された部分変調要素に対応しており、前記位相フィルタにおいて前記複数のサブフィルタの並列方向は前記照射位置の相対的な移動方向と同一である
移動機構により前記ホログラム記録媒体に対して照射位置を相対的に移動させながら、参照光による前記ホログラム記録媒体への情報の読み出しを行う。この結果、ホログラム記録媒体上から動的にホログラムを再生することができる。
また、再生したい部分変調要素と対応するサブフィルタを通した参照光を用いて記録したホログラム記録媒体を再生することで、所望の部分変調要素を再生することが可能となる。
C.本発明に係るホログラム記録方法は、ホログラム記録媒体に対して照射位置を相対的に移動させながら、変調器で変調された信号光および位相相関多重に必要なランダム性を有する透過パターンが形成された複数のサブフィルタが並列された位相フィルタで位相分布が付与された参照光を前記ホログラム記録媒体上の略同一の照射位置に照射する書込ステップを具備し、前記変調器が前記サブフィルタに対応する部分変調要素に区分されており、前記位相フィルタにおいて前記複数のサブフィルタの並列方向は前記照射位置の相対的な移動方向と同一である
ホログラム記録媒体に対して略同一の照射位置を相対的に移動させながら、信号光および参照光による前記ホログラム記録媒体への情報の書き込みを行う。この結果、ホログラム記録媒体上に動的にホログラムを生成することができる。
また、複数のサブフィルタが配置された位相フィルタを用い、かつ変調器の部分変調要素をサブフィルタと対応させることで、移動によってホログラム記録媒体上に重なって記録された部分変調要素を分離して再生することができる。
(1)ここで、ホログラム記録方法が、少なくとも前記照射位置の相対的な移動方向に対して前記変調器の実像を形成する結像ステップをさらに具備してもよい。
変調器の実像のホログラムを記録することで、ホログラム間の分離がより容易となる。但し、この実像は二次元双方で実像とすることは必ずしも必要ではなく、相対移動方向で実像であればこれと直交する方向ではフーリエ変換像としてもよい。
(2)ホログラム記録方法が、前記信号光および前記参照光を遮断しながら、前記変調器の変調状態を変化させる光遮断ステップをさらに具備してもよい。
変調状態の変化時に信号光および参照光を遮蔽することで、ホログラムを明確に分離し、再生を容易に行うことができる。
D.本発明に係るホログラム再生方法は、ホログラム記録媒体に対して照射位置を相対的に移動させながら、位相相関多重に必要なランダム性を有する透過パターンが形成された複数のサブフィルタが並列された位相フィルタで位相分布が付与された参照光を前記ホログラム記録媒体上に照射するホログラム記録媒体からの情報の読み出しステップを具備し、前記サブフィルタは、前記ホログラム記録媒体に前記情報の書き込みをするときに用いられる変調器の区分された部分変調要素に対応しており、前記位相フィルタにおいて前記複数のサブフィルタの並列方向は前記照射位置の相対的な移動方向と同一である



ホログラム記録媒体に対して照射位置を相対的に移動させながら、参照光によるホログラム記録媒体からの情報の読み出しを行う。この結果、ホログラム記録媒体上から動的にホログラムを再生することができる。また、複数のサブフィルタが配置された位相フィルタを用い、かつサブフィルタを変調器の部分変調要素と対応させることで、移動によってホログラム記録媒体上に重なって記録された部分変調要素を分離して再生することができる。
以上のように、本発明によれば、断続的な移動、停止を行わずにホログラム記録媒体への記録、再生を行えるホログラム記録装置、ホログラム再生装置、ホログラム記録方法、ホログラム再生方法、およびホログラム記録媒体を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るホログラム記録装置100を表す模式図である。また、図2は図1のZ軸方向からホログラム記録装置100の一部を見た状態を表す模式図である。
図1,2に示すように、ホログラム記録装置100は、レーザ光源10、ビームエキスパンダ20,ビームスプリッタ30,液晶表示素子40,1/2波長板50、ミラー61,62,円筒レンズ71,72,凸レンズ73〜75,位相フィルタ80,受光素子90から構成され、ホログラム記録媒体Mへの情報の記録および再生を行う。
レーザ光源10は、レーザ光を出射する光源である。なお、このレーザ光は通常直線偏光である。
ビームエキスパンダ20は、入射した光のビーム径を2次元方向(XY方向)に拡大する光学素子である。この変換は、液晶表示素子40の画素面全体に光ビームを照射するために行われる。
ビームスプリッタ30は、入射したレーザ光を2つの光(信号光、参照光)に分岐する光学素子である。
液晶表示素子40は変調器の一種であり、信号光を空間的に(ここでは、2次元的に)変調して、データを重畳する。液晶表示素子40は2次元方向に配列された画素(変調要素)41を有し、これらの画素のON/OFFに対応して、入射光の透過/非透過が制御される(図5参照)。即ち、記録するデータに応じて、各画素の明暗が変化され、ホログラム記録媒体Mへのデータの記録が可能となる。液晶表示素子40は位相フィルタ80の構成要素(サブフィルタ)と対応する一次元変調部分(部分変調要素)42(i)に区分して考えることができる。なお、この詳細は後述する。
1/2波長板50は、入射した信号光の偏光面を90°回転させる光学素子である。直線偏光が、液晶表示素子40の透過状態(明状態)の画素41を通過すると、その偏光面が90°回転する。このため、1/2波長板50によって、回転した偏光面に逆方向の回転を与えて、偏光面の方向を液晶表示素子40に入射する以前の状態に戻す。従い、液晶表示素子40に換えて、入射光の偏光状態に影響を与えない素子を用いれば、1/2波長板50を除外することができる。
なお、1/2波長板50は、その結晶軸の方向を変えることによって偏光面方向を自在に変えることができる。
ミラー61は、信号光を反射してその進行方向を変換する光学素子である。
円筒レンズ71、72は、入射光をX方向には収束状態を変化させ、Y方向には収束状態を変化させない光学素子である。図1,2に示されるように、平行光である信号光は円筒レンズ71によってX方向にのみ収束され、円筒レンズ72によって再び平行光に戻される。この結果、円筒レンズ71、72を通過した信号光はX方向でのみ液晶表示素子40の実像が形成され、この実像が凸レンズ73で縮小されてホログラム記録媒体M上に投影される。
このように円筒レンズ71、72によってX方向への実像が形成されるのは、ホログラム記録媒体Mが回転することで、ホログラム記録媒体Mとホログラム形成箇所(信号光と参照光の集光箇所)とがX方向に相対的に移動することと対応している。即ち、相対的な移動方向と実像の形成方向を一致させている。これは移動するX方向でホログラムの分離が容易に行われるようにするためである。もし、X方向に実像ではなく、フーリエ変換像を形成した場合にはこの変換像はX方向の広範囲に形成され、移動しながら複数のホログラムを形成した(液晶表示素子40で複数の変調状態を実現した)場合に、これらのホログラムが重なり合う範囲が広くなり、データの分離が困難となる。
図3は、液晶表示素子40に明暗の市松模様を表示させて、X,Y両方向のフーリエ変換像として、ホログラム記録媒体Mに投影したときの投影像を表す図である。この投影像が参照光との干渉による回折格子としてホログラム記録媒体Mに記録される。この図は、ホログラム記録媒体Mを静止させた場合に記録される投影像を表す。
図4は、ホログラム記録媒体Mを回転させたときにホログラム記録媒体Mに記録される投影像を表す図である。記録される投影像が流れた状態となり、記録したい投影像(図3)とは異なってくることが判る。このような状態で記録された投影像は、再生時のホログラム記録媒体Mの静止、回転の如何に依らず、再生光から記録時の液晶表示素子40の表示状態(データ)を再生することが困難となる。
X方向に実像を形成することで、X方向での投影像を縮小して、X方向での移動による投影像の混入を低減できる。
ここで、本実施形態ではY方向をフーリエ像としているが、これに換えて、実像とすることが可能である。ここでは、ホログラム記録媒体Mに何らかの欠陥がある場合に、欠陥の影響を低減可能であることから、Y方向をフーリエ像とした。
フーリエ像は元のデータ情報が拡散して存在することから、ホログラム記録媒体Mの欠陥の影響を受けにくい。
凸レンズ73は、円筒レンズ71、72で形成された液晶表示素子40の像(X方向で実像、Y方向でフーリエ像)をホログラム記録媒体M上に縮小して形成するための光学素子である。
位相フィルタ80は、Y方向に細長い形状のサブフィルタ81(i)をX方向に、例えば640個並列して構成される(図5参照)。
サブフィルタ81(i)は、そのフィルタ内でX方向に一様で、かつY方向には位相相関多重に必要なランダム性を有する透過パターンが形成されており、一種の位相マスクといって差し支えない。サブフィルタ81(i)は互いに異なるパターンが形成されていることから、特定のサブフィルタ81(i)で記録したホログラム(回折格子)を他のサブフィルタ81(j)を通った参照光で再生することはできない。
なお、ここでいう「ランダム」とは、位相相関多重を可能とするランダム特性を有するという意味である。互換性を有するホログラム記録装置100間では、同様の特性を有する位相フィルタ80を用いる必要がある。位相フィルタ80の特性が異なるホログラム記録装置100間では、あるホログラム記録装置100で記録したホログラム記録媒体Mを他のホログラム記録装置100で再生することは困難である。
図5は、ホログラム記録媒体M上の投影像Fについてのサブフィルタ81と一次元変調部分42との対応関係を表す図である。一次元変調部分42(i)の投影像がサブフィルタ81(i)の投影像に対応して配置される。一次元変調部分42(i)とサブフィルタ81(i)とが対応することから、相対的な移動により一次元変調部分42(i)が互いに重なり合うホログラムとして記録された場合でも、それぞれの一次元変調部分42(i)と対応するサブフィルタ81(i)からの参照光を用いることで、それぞれの一次元変調部分42(i)での表示状態を分離して再生することができる。
図6、7は、ホログラム記録媒体M上の投影像Fの詳細を表す模式図である。図6、7はそれぞれ、XY平面上およびYZ平面内での投影像Fを表す。この投影像Fは、一次元変調部分42(i)に対応する部分投影像F(i)に区分される。液晶表示素子40(2次元空間変調器)の画素が640X480(X方向に640本)とすると、一次元変調部分42(1次元空間変調器)がX方向に640個並んでいるのと同様である(n=640)。なお、Sはホログラム記録媒体Mの表面を表す。
信号光および参照光がYZ平面内から入射することから、図6に示すように、ホログラム記録媒体M中に形成されたホログラム(回折格子)の面はX軸に平行となる。言い換えると、図7に示されるように、回折格子を形成する面の法線がYZ平面内に配置される。
このとき、ホログラム記録媒体M(ディスク)が回転(相対的に移動)されたとする。このときの移動方向がX方向であり、回折格子面がYZ平面内であることから(移動方向と面方向が一致)、ホログラム(回折格子)が記録時の移動によって破壊されることはない。
図8は、液晶表示素子40の像がホログラム記録媒体Mに重なり合うように、複数回の記録を行った状態を表す図である。
ホログラム記録媒体Mを回転しながら、液晶表示素子40で信号光を3つの異なる変調状態として、ホログラム記録媒体Mに記録を行った場合を表す。ホログラム記録媒体M上に1回〜3回の液晶表示素子40の記録像(投影像)F1〜F3が形成される。
これらの記録像F1〜F3には、部分投影像F1(i)〜F3(i)を有する。既述のように、これらの部分投影像F1(i)〜F3(i)は、一次元変調部分42に対応する。
ここでは、ホログラム記録媒体Mを回転(移動)させ、記録像F1〜F3を一次元変調部分42(i)に対応する量だけずらして記録している。この結果、異なる一次元変調部分42に対応する部分像F1(i)〜F3(i)が重なって記録される。例えば、部分投影像F1(i)、F2(i-1)、F3(i-2)が重なっている。
しかしながら、再生時に、一次元変調部分42(i)と対応したサブフィルタ81(i)を通過した参照光をホログラム記録媒体Mに照射することで、部分投影像F1(i)、F2(i-1)、F3(i-2)それぞれから別個に再生光を得ることができる。その結果、液晶表示素子40全体として3つの異なる変調状態を再生することが可能となる。
なお、図8では判りやすさのため、1回〜3回の記録が一次元変調部分42に対応する量(画素41の1本分)だけX方向にずれ、Y方向にもシフトした状態を表しているが、このX,Y方向でのシフト量は本質的なことではない。
凸レンズ74は、位相フィルタ80の像をホログラム記録媒体M上に縮小して形成するための光学素子であり、凸レンズ73で形成された液晶表示素子40の像と略同一箇所Pに位相フィルタ80の像を形成する。
凸レンズ75は、再生時のホログラム記録媒体M上の液晶表示素子40の像を拡大して受光素子90に投影するための光学素子である。
受光素子90は、CCD等の2次元受光素子であり、ホログラム記録媒体M上の液晶表示素子40の像を明暗の画像として入力するための画像入力装置である。受光素子90で入力された液晶表示素子40の像は、AD変換等の処理が施されて、液晶表示素子40の表示データに対応する信号に変換される。
ホログラム記録媒体Mは、信号光と参照光による干渉縞を屈折率(あるいは、透過率)の変化として記録する記録媒体である。ホログラム記録媒体Mの構成材料として、光の強度に応じて屈折率(あるいは、透過率)の変化が行われる材料であれば、有機材料、無機材料の別を問うことなく利用可能である。
無機材料として、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)のような電気光学効果によって露光量に応じ屈折率が変化するフォトリフラクティブ材料を用いることができる。
有機材料として、例えば、光重合型フォトポリマを用いることができる。光重合型フォトポリマは、その初期状態では、モノマがマトリクスポリマに均一に分散している。これに光が照射されると、露光部でモノマが重合する。
以上のように、ホログラム記録媒体Mの屈折率(あるいは透過率)が露光量に応じて変化することで、参照光と信号光との干渉によって生じる干渉縞を屈折率(あるいは透過率)の変化としてホログラム記録媒体Mに記録できる。
ホログラム記録媒体Mは、図示しない駆動手段で回転され、液晶表示素子40の像を多数のホログラムとして記録することができる。
(ホログラム記録装置100の動作)
A.ホログラム記録媒体Mへのデータの記録(図1、2参照)
レーザ光源10から出射したレーザ光はビームエキスパンダ20によってビーム径が拡大された後に、ビームスプリッタ30によって2つの光(参照光、信号光)に区分される。
信号光は、液晶表示素子40で例えば、640×480の画素の明暗として空間変調される。その後、信号光が、1/2波長板50を通過することで、液晶表示素子40で回転した偏光面が元の状態に戻される。
1/2波長板50を通過した信号光は、ミラー61でその方向が換えられ、円筒レンズ71,72を通過することで、X軸方向に液晶表示素子40の実像が形成される。凸レンズ73によって、この像がホログラム記録媒体M上に集光される。
ビームスプリッタ30から出射した参照光は、ミラー62でその方向が換えられ、位相フィルタ80によって、位相相関多重特性が付与され、凸レンズ74でホログラム記録媒体M上に集光される。
ホログラム記録媒体M上で信号光と参照光が干渉することで、ホログラム記録媒体Mに液晶表示素子40の像が記録される。即ち、参照光と信号光がホログラム記録媒体Mの略同一箇所に集光されることから、ホログラム記録媒体Mに干渉縞が形成され、干渉縞に対応してホログラム記録媒体Mの屈折率が変化する。
このとき、液晶表示素子40を構成する一次元変調部分42(i)と位相フィルタ80のサブフィルタ81(i)とがホログラム記録媒体M上で対応するように投影される(図5参照)。
ここで、ホログラム記録媒体Mが回転され、かつ液晶表示素子40の表示内容が切り替わることで、ホログラム記録媒体M上に複数の投影像が形成される。このとき、液晶表示素子40での投影像が重なってホログラム記録媒体M上に記録されることが許容される。また、液晶表示素子40での表示内容の切換に対応してレーザ光源10からの出射光を停止あるいは遮蔽することで、液晶表示素子40での投影像の切れ目を明確化することができる。
B.ホログラム記録媒体Mからのデータの再生
ホログラム記録媒体Mからデータの再生を行うには、レーザ光源10から出射され、ビームスプリッタ30によって区分された2つの光(参照光、信号光)の内、遮蔽板等によって信号光を遮断し、参照光のみを位相フィルタ80および凸レンズ74を通過してホログラム記録媒体Mに集光する。
ホログラム記録媒体Mに入射した参照光はホログラム記録媒体M内の屈折率分布によって回折され、信号光(再生光)が発生する。発生した再生光を凸レンズ75で収束して受光素子90に入射させる。このため、受光素子90それぞれの受光素子が受光した光の強度として、ホログラム記録媒体M内に記録されたデータを再生することができる。
このとき、参照光が位相フィルタ80を通過することで、参照光がサブフィルタ81に対応する位相分布を有する。この結果、ホログラム記録媒体Mに複数の一次元変調部分42(i)が重ねて記録されている場合でも、サブフィルタ81(i)に対応する一次元変調部分42(i)の投影像のみが選択的に再生される。
以上のように、ホログラム記録媒体Mが回転(相対移動)することで、ホログラム記録媒体M上に液晶表示素子40の像が重ねて記録されていたとしても、位相フィルタ80によってそれぞれの像を分離して再生することができる。
このようにすると、ホログラム記録媒体Mが回転することで、ホログラム記録媒体M上の1カ所に多重記録が行える。ここで、位置をずらしながら多重記録することを、原理がなんであれ"位置の多重"と呼ぶことにすると、本実施形態の方式はこの位置の多重に対応する。
この位置の多重の際に信号光や参照光の入射角を変えること(角度多重)等は必要でない。図8に示したように本実施形態では1カ所に複数回の記録が行われるものの、それぞれが異なるランダムパターンを有する別のサブフィルタ81(i)を通過した参照光によって記録されたものであり、同じサブフィルタ81(i)を通った参照光でしか再生されないからである。
(第2の実施形態)
図9は本発明の第2の実施形態に係るホログラム記録装置200を表す模式図である。
図9に示すように、ホログラム記録装置200は、レーザ光源10、ビームエキスパンダ20,ミラー211〜214,遮蔽板221,液晶表示素子40,偏光ビームスプリッタ231,受光素子90、ファラデー素子241,1/2波長板50、円筒レンズ71,72,凸レンズ271,位相フィルタ80から構成され、ホログラム記録媒体M1への情報の記録および再生を行う。
ミラー211は、ビームエキスパンダ20から出射されたレーザ光の一部を信号光として反射する。ミラー211で反射されなかったレーザ光は参照光として用いられる。
遮蔽板221は、ミラー211で反射されなかったレーザ光の一部を遮蔽する。なお、ミラー211で反射されなかったレーザ光を遮蔽板221で遮蔽せずに、その全てについて位相フィルタ80を通過させ参照光として利用してもよい。
偏光ビームスプリッタ231は、p波(偏光軸がX方向の偏光)を透過し、s波(偏光軸がZ方向の偏光)を反射する。この結果、偏光ビームスプリッタ231はミラー211で反射された信号光、およびこの信号光がホログラム記録媒体M1で反射されて戻った戻り光を透過し、ホログラム記録媒体M1でデータの再生時に発生した再生光を受光素子90へと反射する。
ファラデー素子241は偏光面を回転させる光学素子であり、本実施形態では偏光面を45°回転させる。信号光がファラデー素子241を往復して通るとその偏光面の方向が2倍変化する。
本実施形態において、1/2波長板50は、偏光面を45°回転するように設置される。信号光が1/2波長板50を往復して通るとその偏光面が元に戻る。
ホログラム記録媒体M1は、再生時に再生光が受光素子90に到達するように、その下面に反射膜を有する。この結果、本実施形態では、記録時の信号光と再生時の再生光とが同一の光路上を逆方向に進行する。
この他の点では、本実施形態は第1の実施形態と本質的に相違するものではないので、詳細な説明を省略する。
(ホログラム記録装置200の動作)
A.ホログラム記録媒体M1へのデータの記録(図9参照)
レーザ光源10から出射したレーザ光(s波)はビームエキスパンダ20によってビーム径が拡大された後に、ミラー211によって2つの光(参照光、信号光)に区分される。ミラー211で反射されたレーザ光が信号光となり、ミラー211で反射されず、かつ遮蔽板221で遮蔽されなかったレーザ光が参照光となる。
信号光は、液晶表示素子40で例えば、640×480の画素の明暗として空間変調され、偏光ビームスプリッタ231を通過する。信号光は液晶表示素子40を通過することで偏光面が回転され、S波からP波に変換されることから、偏光ビームスプリッタ231を通過する。
その後、信号光が、ファラデー素子241,および1/2波長板50を通過することで、液晶表示素子40で回転した偏光面が元の状態に戻され、S波となる。
1/2波長板50を通過した信号光は、ミラー212,213でその方向が換えられ、円筒レンズ71,72を通過することで、X軸方向に液晶表示素子40の実像が形成される。凸レンズ271によって、この像がホログラム記録媒体M1上に集光される。
ミラー211で反射されなかった参照光は、位相フィルタ80によって、位相相関多重特性が付与され、凸レンズ271でホログラム記録媒体M上に集光される。
ホログラム記録媒体M上で信号光と参照光が干渉することで、ホログラム記録媒体M1に液晶表示素子40の像が記録される。即ち、参照光と信号光がホログラム記録媒体Mの略同一箇所に集光されることから、ホログラム記録媒体Mに干渉縞が形成され、干渉縞に対応してホログラム記録媒体Mの屈折率が変化する。
このとき、液晶表示素子40を構成する一次元変調部分42(i)と位相フィルタ80のサブフィルタ81(i)とがホログラム記録媒体M上で対応するように投影される(図5参照)。
ここで、ホログラム記録媒体M1が回転され、かつ液晶表示素子40の表示内容が切り替わることで、ホログラム記録媒体M上に複数の投影像が形成される。このとき、液晶表示素子40での投影像が重なってホログラム記録媒体M1上に記録されることが許容される。また、液晶表示素子40での表示内容の切換に対応してレーザ光源10からの出射光を停止あるいは遮蔽することで、液晶表示素子40での投影像の切れ目を明確化することができる。
B.ホログラム記録媒体M1からのデータの再生
ホログラム記録媒体M1からデータの再生を行うには、レーザ光源10から出射され、区分された2つの光(参照光、信号光)の内、遮蔽板等によって信号光を遮断し、参照光のみを位相フィルタ80および凸レンズ271を通過してホログラム記録媒体M1に集光する。
ホログラム記録媒体M1に入射した参照光はホログラム記録媒体M内の屈折率分布によって回折され、信号光(再生光)が発生する。発生した再生光はホログラム記録媒体M1の下面の反射膜で反射され、凸レンズ271で平行光に変換され、ミラー214で反射されて方向が換えられる。
ミラー214で反射された再生光は円筒レンズ72,71,ミラー213,212,1/2波長板50、ファラデー素子241を順に通過し、偏光ビームスプリッタ231で反射されて受光素子90に入射される。
この結果、受光素子90それぞれの受光素子が受光した光の強度として、ホログラム記録媒体M1内に記録されたデータを再生することができる。
(その他の実施形態)
上記の実施形態は、種々に変形することが可能であり、このような変形例も本発明の技術的範囲に属する。
(1)ホログラム記録媒体M上でX方向に液晶表示素子40のフーリエ像が形成される場合であっても、位相フィルタ80を用いて参照光に位相分布を付与することで、ホログラム記録媒体Mを回転させながら記録再生を行うことが可能である。
但し、この場合は、X方向が実像である場合に比べると、ホログラム記録媒体Mの回転速度が比較的低いことが好ましい。ホログラム記録媒体Mの回転速度が上がるにつれて回転方向(X方向)での像の分離が困難となる傾向がある。
(2)上記実施形態では信号光および参照光をY方向から入射している。即ち、ホログラム記録媒体Mの相対的な移動方向と光の入射方向が直交している。これは回折格子面の法線をYZ平面内に揃えることで、X方向での移動の影響を軽減できるからである。

これに換えて、図10に示すように、信号光および参照光をX方向から入射することもできる。また、これらの中間的な方向から信号光と参照光を入射させることも可能である。
これは次のように説明することができる。即ち、位相フィルタ80がランダム性を有することから、信号光の進行方向を様々に乱すため、ホログラムの面(回折格子面)も微視的には様々な方向を向きうる。そのうち面がX方向に沿うもの以外は、ホログラム記録媒体Mが回転することによって均一化されることから、形成される回折格子面はX方向に沿うもののみとなる。このため、光の入射方向を必ずしもホログラム記録媒体Mの移動方向と直交させなくても差し支えない。
(3)上記実施形態の液晶表示素子は2次元変調器であったが、これに換えて一次元変調器を用いることができる。この一次元変調器として、液晶表示素子、Silicon Light Machine社製のGLV(Grating Light Valve)を利用可能である。
この場合でも、信号光は1次元空間変調器を通った後、円筒レンズによって、X方向には実像だが、Y方向にはフーリエ変換してホログラム記録媒体Mに照射される。また、受光素子90に換えて1次元ディテクタを用いることが可能となる。
(4)上記実施形態では、液晶表示素子を明暗で変調を行う変調器として用いているが、これに換えて位相変調型の変調器を用いることができる。
空間変調器での変調方式には明暗型と位相変調型の2つがある。明暗型の空間変調器では、光の透過量、あるいは反射量を制御することで変調を行うものであり、例えば液晶表示素子を利用できる。
一方、位相変調型の空間変調器では、光の位相を部分的に変化させ、干渉を起こすことにより光の強弱分布を生成するものであり、GLVを利用できる。位相変調型では、例えば、空間変調器から0次回折光のみが発生する状態と、0次回折光は発生せず、±1次の回折光のみが発生する状態とをそれぞれ"1"と"0"に対応させて、ホログラム記録媒体にディジタルデータを記録できる。
(5)上記実施形態では、ホログラム記録媒体Mをディスク形状として回転させたが、これに換えてホログラム記録媒体Mをカード形状として、平行移動させても差し支えない。さらに信号光と参照光がホログラム記録媒体Mの下面から入射させてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るホログラム記録装置を表す模式図である。 図1のZ軸方向からホログラム記録装置の一部を見た状態を表す模式図である。 液晶表示素子に明暗の市松模様を表示させて、X,Y両方向のフーリエ変換像として、ホログラム記録媒体に投影したときの投影像を表す図である。 ホログラム記録媒体Mを回転させたときにホログラム記録媒体Mに記録される投影像を表す図である。 ホログラム記録媒体上の投影像についてのサブフィルタと一次元変調部分との対応関係を表す図である。 ホログラム記録媒体上のXY平面上での投影像の詳細を表す模式図である。 ホログラム記録媒体上のYZ平面上での投影像の詳細を表す模式図である。 液晶表示素子の像がホログラム記録媒体Mに重なり合うように、複数回の記録を行った状態を表す図である。 本発明の第2の実施形態に係るホログラム記録装置を表す模式図である。 信号光および参照光を移動方向から入射したときのホログラム記録媒体上の投影像についてのサブフィルタと一次元変調部分との対応関係を表す図である
符号の説明
100 ホログラム記録装置
10 レーザ光源
20 ビームエキスパンダ
30 ビームスプリッタ
40 液晶表示素子
41 画素
42 一次元変調部分
50 1/2波長板
61,62 ミラー
71,72 円筒レンズ
73〜75 凸レンズ
80 位相フィルタ
81 サブフィルタ
90 受光素子
M ホログラム記録媒体

Claims (8)

  1. 参照光および変調器で変調された信号光をホログラム記録媒体上の略同一の照射位置に照射する光学系と、
    前記参照光の光路中に配置され、かつ位相相関多重に必要なランダム性を有する透過パターンが形成された複数のサブフィルタが並列された位相フィルタと、
    前記ホログラム記録媒体に対して、前記照射位置を相対的に移動させる移動機構と、
    前記移動機構により前記ホログラム記録媒体に対して前記照射位置を相対的に移動させながら、前記信号光および参照光による前記ホログラム記録媒体への情報の書き込みを制御する書込制御部と、
    を具備し、
    前記変調器は、前記サブフィルタに対応する部分変調要素に区分されており、
    前記位相フィルタにおいて前記複数のサブフィルタの並列方向は前記照射位置の相対的な移動方向と同一である
    ホログラム記録装置。
  2. 少なくとも前記照射位置の相対的な移動方向に対して前記変調器の実像を形成する結像手段
    をさらに具備する請求項1記載のホログラム記録装置。
  3. 前記書込制御部が、前記相対的な移動中に、前記変調器での変調状態を変化させ、
    前記ホログラム記録装置が、前記書込制御部による前記変調器の変調状態の変化時に、前記信号光および前記参照光を遮断する光遮断手段
    をさらに具備する請求項1記載のホログラム記録装置。
  4. 参照光をホログラム記録媒体上の照射位置に照射する光学系と、
    前記参照光の光路中に配置され、かつ位相相関多重に必要なランダム性を有する透過パターンが形成された複数のサブフィルタが並列された位相フィルタと、
    前記ホログラム記録媒体に対して前記照射位置を相対的に移動させる移動機構と、
    前記移動機構により前記ホログラム記録媒体に対して前記照射位置を相対的に移動させながら、前記参照光による前記ホログラム記録媒体からの情報の読み出しを制御する読出制御部と、
    を具備し、
    前記サブフィルタは、前記ホログラム記録媒体に前記情報の書き込みをするときに用いられる変調器の区分された部分変調要素に対応しており、
    前記位相フィルタにおいて前記複数のサブフィルタの並列方向は前記照射位置の相対的な移動方向と同一である
    ホログラム再生装置。
  5. ホログラム記録媒体に対して照射位置を相対的に移動させながら、変調器で変調された信号光および位相相関多重に必要なランダム性を有する透過パターンが形成された複数のサブフィルタが並列された位相フィルタで位相分布が付与された参照光を前記ホログラム記録媒体上の略同一の照射位置に照射する書込ステップ
    を具備し、
    前記変調器が前記サブフィルタに対応する部分変調要素に区分されており、
    前記位相フィルタにおいて前記複数のサブフィルタの並列方向は前記照射位置の相対的な移動方向と同一である
    ホログラム記録方法。
  6. 少なくとも前記照射位置の相対的な移動方向に対して前記変調器の実像を形成する結像ステップ
    をさらに具備する請求項5記載のホログラム記録方法。
  7. 前記信号光および前記参照光を遮断しながら、前記変調器の変調状態を変化させる光遮断ステップ
    をさらに具備する請求項5記載のホログラム記録方法。
  8. ホログラム記録媒体に対して照射位置を相対的に移動させながら、位相相関多重に必要なランダム性を有する透過パターンが形成された複数のサブフィルタが並列された位相フィルタで位相分布が付与された参照光を前記ホログラム記録媒体上に照射するホログラム記録媒体からの情報の読み出しステップ
    を具備し、
    前記サブフィルタは、前記ホログラム記録媒体に前記情報の書き込みをするときに用いられる変調器の区分された部分変調要素に対応しており、
    前記位相フィルタにおいて前記複数のサブフィルタの並列方向は前記照射位置の相対的な移動方向と同一である
    ホログラム再生方法。
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