JP2006300901A - 応力検出方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁歪の逆効果を利用した応力センサを実用化し、ロバスト性に優れた応力検出方法と、このような検出方法に基づく高性能で廉価な応力検出装置を提供する。
【解決手段】磁歪を有する軸1(第2の磁性体)に、軸方向に対して45度をなす複数の溝2aが平行に形成して帯状の凹凸部2とし、溝2aの間の溝間部分2bをその長手方向に着磁して第1の磁性体とする。そして、帯状凹凸部2の端部位置に磁気センサ3を配置して、溝間部分2bから生じる磁束のうち、軸1の外に漏れる空間磁束の変化を検知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば各種機械部品に働く応力の検出技術に係わり、さらに具体的には、磁歪の逆効果を利用して、磁歪を有する部材に作用する応力を検出することができる応力検出方法及び装置に関するものである。また、回転軸等において、非接触にても応力を検出を可能にする応力検出方法及び装置に関するものである。
例えば、自動車における足回りの軸力を、廉価で、ロバスト性に優れたセンサによって検知することができれば、新たな車輌制御の実現につながる可能性があるため、廉価で小型な応力センサの潜在的な要望は少なくないものと考えられる。しかし、そのようなセンサの候補が見当たらないのが現状である。
弾性を有する部材にかかる応力を検出する方法としては、歪ゲージを貼る方法が一般によく知られているが、自動車等の足回りのリンクの軸力(引張、圧縮力)をモニターするためには、ロバスト性が要求されることから、歪ゲージによる方法は適しているとは言えない。
一方、応力センサとして、磁歪を利用したセンサの提案がなされているが、実用化されているものはないようである(例えば、非特許文献1参照)。
I.J.Garshelis:SAE,Paper No.910856,1991
すなわち、図10は、上記非特許文献1により提案されている磁歪の逆効果を利用した応力センサの説明図であって、図10(a)において、PMは永久磁石、FSは磁気センサであり、中央に位置するコアは磁歪を有している。永久磁石PMはコアを矢印で示す方向に磁化する。永久磁石PMの磁束は図のように分布し、コアをも通っている。
コアに引張応力が働くと、永久磁石PMからの磁束がコアをより多く通るようになるために、磁気センサFSを通過する磁束が減少する。一方、コアに圧縮応力が作用すると、磁束はコアを通り難くなるため、センサFSを通過する磁束が増加する。このようにして、磁気センサFSからの信号の大きさはコアに働く応力の大きさを反映することになる。
以上が提案されている応力センサの原理であり、磁束を発生させるのに電源がいらない点が特徴である。上記磁気センサFSの位置としては、図10(c)に示されているように、A又はBの位置でもよいことが述べられている。
引張応力と圧縮応力では、磁気センサFSの信号の変化の仕方は、圧縮の方が大きく、そのセンサの定格の範囲において、圧縮にて30から80%の変化があることがデータで示されている。
しかしながら、上記提案においては、パイプ状のコアの中に円筒状のアルニコ磁石を配置し、パイプの表面に、ホール素子を置いてデータが取られており、原理確認段階の域にあり、上記したように、実用化段階の提案とは言えない。
本発明は、従来の応力センサにおける上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、磁歪の逆効果を利用した応力センサを実用化し、ロバスト性に優れた応力検出方法と、このような検出方法を利用した廉価な応力検出装置を提供することにある。
本発明者らは、上記課題の解決に向けて鋭意検討した結果、表面に多数の平行溝を設けた軸材を周方向着磁すると、溝間の山部が長手方向に着磁されると共に、このような軸材が応力センサとして使用することによって、良好なセンサ特性が得られることを見出し、本発明を完成するに到った。
本発明は上記知見に基づくものであって、本発明の応力検出方法は、着磁された第1の磁性体から発生した磁束が、この第1の磁性体の近傍にあって磁歪を有する第2の磁性体を通る内部磁束と、この第2の磁性体を通ることなく空間に流れる空間磁束と分配され、第2の磁性体に応力が作用することによって、第2の磁性体を通る内部磁束の量が変化すると、第2の磁性体外の空間を流れる空間磁束の量が変化する現象を利用したものであって、このような空間磁束の変化を第1の磁性体に対して第2の磁性体と異なる側において検知することによって、上記第2の磁性体に作用する応力を検出するようにしたことを特徴としている。
また、本発明の応力検出装置は、上記検出方法を実施するのに好適に用いることができ、着磁された第1の磁性体と、この第1の磁性体の近傍位置に配設され、且つ磁歪を有する第2の磁性体と、この第2の磁性体に応力が作用することによって、第1の磁性体から発生し第2の磁性体を通ることなく第2の磁性体外の空間に流れる空間磁束が変化するのを検知する空間磁束検出手段を備えたものであって、例えば磁気センサなどの空間磁束検出手段が第1の磁性体に対して第2の磁性体と異なる側に配設されている構成としたことを特徴としている。
着磁された第1の磁性体と磁歪を有する第2の磁性体を接近させて配置すると、第1の磁性体から出ている磁束が第2の磁性体を通る内部磁束と、この第2の磁性体外の空間に流れる空間磁束と分配されて流れ、第2の磁性体に応力が働くと、第2の磁性体を通る内部磁束の量が変化し、その結果上記空間を流れる空間磁束の量が変化するので、この空間磁束の変化を磁気センサなどの空間磁束検出手段、さらに具体的には、ホール素子やホールICなどによって検知することによって、上記第2の磁性体に作用する応力を検出することができる。
本発明によれば、このような空間磁束の変化を第1の磁性体に対して第2の磁性体と異なる側において検知するようにしているので、微小な磁界変化を検出することができ、第2の磁性体に作用する応力の検出感度を向上させることができる。また、第1の磁性体と第2の磁性体を一体化したり、第2の磁性体を軸状のものとしたりすることによって、部品点数の少ないコンパクトで安価な装置が実現できると共に、回転状態における応力検出も可能となってその有用性を飛躍的に向上させることができる。
以下、本発明の応力検出方法及び応力検出装置について、その実施の具体的形態と共にさらに詳細に説明する。
本発明の応力検出方法及び装置は、基本的に上記構成のものであるが、上記第1の磁性体と第2の磁性体を一体化し、第1の磁性体が第2の磁性体の一部を成しているものを使用することが望ましく、さらには、このような第2の磁性体を軸状のものとすることも可能である。
すなわち、本発明の応力検出装置は、例えば図1(a)に示すような構造を有し、磁歪を有する軸1(第2の磁性体)を備え、軸1の図中央部には、当該軸1の中心軸方向に対して45度をなす複数の溝2aが平行に形成してあり、これら溝2aとこれらの間に残存する溝間部分が山部2bとなり、これら溝2aと山部2bとによって凹凸部2が帯状に形成されている。
なお、図において溝2aは、45度の螺旋状であるからして、正確にはS字状に表されるべきものであるが、作図の便宜上、概略的に直線として表してある。
上記軸1に、図1(b)に示すように、図中の右側から大電流を流すと、軸1は、図中に矢印で示すように、周方向に着磁される。ところが、凹凸部2においては、溝2aがあるため(空間なので)、山部2bは周方向に着磁されることなく、山部2bの長手方向、すなわち軸方向に対して45度方向に着磁される。
つまり、軸1の周方向に着磁すると、山部2bの側面に極が現われるため、反磁場が発生し、磁化方向が山部2bの長手方向に向くためである(形状効果、あるいは形状磁気異方性)。したがって、山部2bにおける着磁状態は、図1(c)に示すようなものとなり、当該山部2bが第1の磁性体として機能することになる。
図1(a)において、符号3は、空間磁束検出手段としての磁気センサであって、具体的にはホールセンサが用いられる。
磁気センサ3としては、上記したホールセンサの他には、省電力で小型なホールICやMIセンサなどを使用することができるが、検出感度を大きくする観点から、図に示すように、凹凸部2の端部に近い位置に配置することによって、径方向の磁束を検知するようになすことが望ましい(図2参照)。なお、ここでいうホールICは、リニア出力タイプのものである。
図2は、凹凸部2の山部2bを長手方法に切った断面を示し、山部2bは図の矢印のように磁化(着磁)していており、磁束は軸内部と軸外の空間に漏れている。
なお、図1(c)に示す「+」はN極を、「−」はS極が現われていることを示している。
上記軸1に、軸方向の引張応力が働くと、軸1を通る磁束が増える(磁束が軸の内部を通り易くなる)から、外に漏れる空間磁束が減り、したがって磁気センサ3を通過する磁束が減ることになる。なお、これは、磁歪が正の場合の説明であって(以下、同様とする)、磁歪が負の場合は逆となる。
一方、軸1に圧縮応力が働くと、軸1を通る磁束が減る(磁束が軸の内部を通り難くなる)ことから、外に漏れる空間磁束が増え、磁気センサ3を通過する磁束が増える。したがって、応力に対応した磁気センサ3の信号が得られることになる。
このような構造を有する本発明の応力検出装置においては、磁気センサ3を軸1に接触させる必要がないので、非接触状態で、軸力(引張、圧縮応力)の検知が可能である。
また、応力が作用する第2の磁性体を軸状のものとしたことによって、回転状態での軸力(引張、圧縮応力)の測定も可能となる。
磁気センサ3の裏側(反軸側)には、図3(a)及び(b)に示すように、珪素鋼板、電磁軟鉄、ソフトフェライト、パーマロイなど、保磁力の小さいソフト磁性材料から成るヨーク5を配設することもできる。
このようなヨーク5を用いることによって、外部からの電磁雑音に対して耐性が向上することになると共に、磁気センサ3の信号の大きさを倍程度に増やすことが可能となる。
また、図4に示すように、2個の磁気センサ3及び4を使用することもできる。すなわち、上記磁気センサ3に加えて第2の磁気センサ4を軸方向に並べ、これらを上記凹凸部2の両端近傍位置にそれぞれ配置することが望ましい。この場合、第2の磁気センサ4については、センサ感度のセンスが逆になるので、減算することによって2つのセンサ信号が加算されて2倍にすることができる。
このように2個のセンサ3,4を配置することによって、外部からのほぼ一様な磁場が印加されても、同相の入力となるから、引き算でキャンセルすることができ、外乱に対する耐性が向上する。
そして、図5に示すように、溝部2aの傾斜方向を相反するようにした凹凸部2を軸1の2箇所に接近させて配置するようになすこともでき、この場合、磁気センサ3の信号の大きさを倍にすることができる。
さらに、以上の説明からも明らかなように、上記凹凸部2における溝2aの角度は、必ずしも45度である必要はなく、図6に示すように任意の角度をとることができる。
また、凹凸部2には、溝2aを形成する代りに、図7に示すように、軸1の表面に螺旋状の突条部2cを形成して、はす歯歯車のような形状とすることも可能である。この場合にはこの突条部2cがその長手方向に沿って着磁されることになる(第1の磁性体)。
なお、上記説明においては、磁歪を有する第2の磁性体として、軸状を成すものを用いた例を示したが、図8(a)及び(b)に示すように、板状の磁性体10であっても応力検出装置として機能することは言うまでもない。
図に示すように、溝2aを平行に形成した状態で、図中の矢印方向に大電流を流して、着磁することによって、溝間部分2bが着磁され、当該応力検出装置における第1の磁性体として機能する。
磁歪を有する第2の磁性体の材料としては、着磁部を一体で保有する関係もあり、着磁状態を安定的に保つことが望まれる。
したがって、このような磁性材料としては、析出硬化処理や焼入・焼戻しなどの熱処理を施した鋼、浸炭、表面窒化、高周波焼入・焼戻しといった表面処理を施した鋼が好適である。これら鋼は、一般に、20から数十Oe程度の保磁力を有するからである。
また、応力に対するヒステリシスは少ないことが望まれるので、上記材料は適切な工程を経る必要がある。すなわち、機械加工後、熱処理工程を入れたり、熱処理後、不均一な残留応力が入らないように機械加工を行なったりすることが望ましい。なお、塑性変形を引き起こすような大きな応力が加わると、不均一な残留応力分布をもたらし、ヒステリシスの増大につながるので、塑性加工は避けるべきである。
周方向に着磁することも、有効な手段と言うことができる。すなわち、周方向に向いている磁化が多いことが、ヒステリシス低減に効いているものと考えられる。また、周方向に着磁することのメリットは、引張、圧縮の感度が同じようになることである(応力磁気効果は、一般的には圧縮の方が大きい)。この理由も同じであるものと推定される。
なお、軸材に通電すると、電流密度が一様な場合には、周方向磁界の大きさは、軸内では半径に比例した大きさになり、軸外では、中心からの距離に反比例して減衰する。
一般に、軸材料の持つ保磁力の大きさの2倍以上の磁界がかかった部分が概ね着磁されることになる。したがって、十分な大きさの電流を流した場合、表面を含めた円筒領域においては、確実に周方向に着磁されることになる。なお、溝付軸の場合、溝底部分は周方向に着磁されている。
また、第2の磁性体に負荷される応力が大きい方が出力信号が大きくなるので、軸の場合には中空軸とした方が感度の増大には好都合である。なお、溝部を設けた場合には、溝底径が、応力を決めているので、その分、感度の増大を図ることができる。
なお、上記の例では、着磁を通電で行なっているが、要は山部(溝間部分)がその長手方向に着磁されていればよいので、別の手段で着磁することも可能である。
図7に示したように突状部2cを形成した場合などは、特に突状部のみを着磁すること(突条部のみに長手方向に着磁を残すこと)が容易となる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。なお、本発明は、これらの実施例のみに限定されることはない。
(実施例1)
第2の磁性体の材料として、マルエージング鋼(日立金属(株)製商品名YAG300、18%Ni−9%Co−5%Mo−Fe)を用いて、図5に示すように、軸径D=19mmの軸1を機械加工によって作製した。
次に、1mm径のエンドミルを用いて、上記軸1の2個所に、軸方向に45度方向に傾いた溝2aを周方向に20本、1mm幅、1.5mm深さに形成し、凹凸部2,2とした。なお、20本の螺旋溝2aが形成された凹凸部2,2の幅は、それぞれ11mmとした(エンドミルのセンター間の距離は10mm)。なお、両凹凸部2,2の間の距離は1mmであった(エンドミルのセンター間距離は2mm)。
これら機械加工の後、固溶化および時効熱処理を施した。固溶化処理は真空中にて820℃×1h、時効処理は真空中にて490℃×5h保持し、その後空冷した。
次いで、得られた軸1に10000Aの電流を通じることによって着磁した。
そして、図5に示すように、凹凸部2,2の中間位置に、ホールセンサ3を配置し、軸1に引張及び圧縮応力を印加した時のホールセンサ3の出力を調べた。その結果を図9に示す。なお、ホールセンサ3の感磁エリアは約2mmであり、エリアの中心位置を軸1の表面から約0.5mmとした。ホールセンサ3は径方向の磁界を検知することになる。
ホールセンサ3の出力は引張応力により減少、圧縮応力によって増加し、±40MPaの応力負荷に対して、ヒステリシスのほとんどない特性が得られることが確認された。
なお、応力0におけるデータがないが、これは当該実施例に用いた試験機の都合による。すなわち、引張応力と圧縮応力を連続的に負荷するようにした当該試験機においては、ガタが発生して、連続的な出力が取れなかったことによるものであって、ガタの発生が防止できるように装置に工夫を加えることによって解消できるものと考えられる。
また、応力負荷範囲が狭いが、これも試験機の都合によるもので、容量の大きな試験機を用いれば、応力範囲を容易に拡大することができる。
磁歪の逆効果を用いた応力センサの場合には、軸1がミクロな降伏を起こすとヒステリシスが現われてしまうことから、負荷応力が軸1を構成する磁性材料の降伏応力の半分程度以下であれば、再現性のよい特性が得られることになる。
当該実施例においては、軸1の材料として用いた上記マルエージング鋼の降伏応力は2GPaを超えることから、少なくとも1GPa程度までは、十分に再現性の良いデータが得られるものと考えられる。
(実施例2)
第2の磁性体の材料として、上記マルエージング鋼を使用して、上記同様に、軸径D=19mmの軸1を機械加工によって作製した。
次に、実施例1と同様に軸方向に45度傾いた20本の溝2aを備えた凹凸部2を、図1に示すように、上記軸1の1個所に形成し、同様の熱処理を施し、さらに10000Aの通電による着磁を実施した。
そして、図1に示す位置にホールセンサ3を配置し、軸1に応力を負荷した時のホールセンサ3からの出力を同様に調査した。その結果、±40MPaの応力負荷に対して、ヒステリシスのほとんどない特性が得られることが確認された。なお、感度は、図9に示した実施例の場合の半分程度であった。
(実施例3)
軸1の材料として、JIS G4051に規定される機械構造用炭素鋼S45Cを用いると共に、熱処理として高周波焼入れを施し、次いで170℃×1時間の焼戻し処理を行ったこと以外は、上記実施例2と同じ操作を繰り返すことによって得られた軸1を用いて、同様の条件のもとにホールセンサ3の出力特性を同様に調査した。
なお、上記熱処理の狙いとしては、焼戻し後の表面硬さをHRC50以上、HRC45以上となる有効硬化層深さを0.8mm狙いとし、焼き戻し後の表面硬さ及び硬化層深さは、狙い条件を満足していた。
上記の結果、ヒステリシスのほとんどない特性が得られた。なお、感度としては、若干劣るレベルであることが確認された。
(a)本発明による応力検出装置の実施形態の一例を示す説明図である。(b)軸方向に通電したときの着磁方向を示す説明図である。(c)凹凸部の溝間部分における着磁状態を示す拡大説明図である。 凹凸部の溝間部分における着磁状態を示す断面説明図である。 磁気センサの背後にヨークを配設した他の実施形態を示す正面図(a)及び平面図(b)である。 磁気センサを2個配設した実施形態例を示す説明図である。 凹凸部を軸の2個所に形成した実施形態例を示す説明図である。 凹凸部における溝の傾斜角度が異なる実施形態例を示す説明図である。 凹凸部の溝に代えて突条部を形成した実施形態例を示す説明図である。 軸状磁性体に代えて板状磁性体を用いた実施形態例を示す説明図である。 本発明の実施例1によって得られた出力特性データを示すグラフである。 (a)〜(c)は従来の応力センサの構造及び原理を示す説明図である。
符号の説明
1 軸(第2の磁性体)
2 凹凸部
2a 溝
2b 山部(溝間部分:第1の磁性体)
2c 突条部(第1の磁性体)
3,4 磁気センサ(空間磁束検出手段)
5 ヨーク

Claims (22)

  1. 着磁された第1の磁性体から発生し、磁歪を有し且つ上記第1の磁性体の近傍に位置する第2の磁性体を通る内部磁束と、第2の磁性体外の空間に流れる空間磁束とに分配されて流れる磁束のうち、上記第2の磁性体に応力が作用することによって内部磁束が変化する結果生じる空間磁束の変化を上記第1の磁性体に対して第2の磁性体と異なる側において検知して、上記第2の磁性体に作用する応力を検出することを特徴とする応力検出方法。
  2. 上記空間磁束の変化を磁気センサによって検出することを特徴とする請求項1に記載の応力検出方法。
  3. 上記第1の磁性体と一体化され、第1の磁性体がその一部を成している第2の磁性体を使用することを特徴とする請求項1又は2に記載の応力検出方法。
  4. 上記第2の磁性体として軸状のものを使用することを特徴とする請求項3に記載の応力検出方法。
  5. 着磁された第1の磁性体と、磁歪を有し且つ上記第1の磁性体の近傍に位置する第2の磁性体と、この第2の磁性体に応力が作用することによって、第1の磁性体から発生し第2の磁性体を通ることなく第2の磁性体外の空間に流れる空間磁束が変化するのを検知する空間磁束検出手段を備え、当該空間磁束検出手段が第1の磁性体に対して第2の磁性体と異なる側に配設されていることを特徴とする応力検出装置。
  6. 上記第1の磁性体が第2の磁性体に一体化され、第2の磁性体の一部を成していることを特徴とする請求項5に記載の応力検出装置。
  7. 上記第2の磁性体が軸状を成していることを特徴とする請求項6に記載の応力検出装置。
  8. 軸状を成す第2の磁性体が軸方向に対して0度以上90度未満の角度を成す複数の溝を平行に形成して成る凹凸部を帯状に備えており、当該凹凸部の溝間部分がその長手方向に着磁されていることを特徴とする請求項7に記載の応力検出装置。
  9. 軸状を成す第2の磁性体が軸方向に対して0度以上90度未満の角度を成す複数の突条部を平行に形成して成る凹凸部を帯状に備えており、当該凹凸部の突条部がその長手方向に着磁されていることを特徴とする請求項7に記載の応力検出装置。
  10. 上記溝が軸方向に対して45度の角度を成していることを特徴とする請求項8に記載の応力検出装置。
  11. 上記突条部が軸方向に対して45度の角度を成していることを特徴とする請求項9に記載の応力検出装置。
  12. 軸状を成す第2の磁性体が周方向に着磁されていると共に、上記空間磁束検出手段が帯状凹凸部に近接して配置されていることを特徴とする請求項10又は11に記載の応力検出装置。
  13. 軸状を成す第2の磁性体が上記帯状凹凸部を相近接して2箇所に備えていることを特徴とする請求項12に記載の応力検出装置。
  14. 軸方向に働く引張応力及び圧縮応力を検出することを特徴とする請求項12又は13に記載の応力検出装置。
  15. 軸状を成す第2の磁性体が回転自在に保持されていることを特徴とする請求項12〜14のいずれか1つの項に記載の応力検出装置。
  16. 上記空間磁束検出手段が帯状凹凸部の端部に配置され、径方向の磁束を検知することを特徴とする請求項12〜15のいずれか1つの項に記載の応力検出装置。
  17. 第2の磁性体に対する上記空間磁束検出手段の反対側にヨークが配置されていることを特徴とする請求項12〜16のいずれか1つの項に記載の応力検出装置。
  18. 上記ヨークがソフト磁性材料から成るものであることを特徴とする請求項17に記載の応力検出装置。
  19. 第2の磁性体が中空であることを特徴とする請求項12〜18のいずれか1つの項に記載の応力検出装置。
  20. 上記空間磁束検出手段が磁気センサであることを特徴とする請求項5〜19のいずれか1つの項に記載の応力検出装置。
  21. 上記磁気センサがホール素子又はホールICであることを特徴とする請求項20に記載のトルク検出装置。
  22. 第2の磁性体が熱処理された鋼又は表面処理された鋼から成るものであることを特徴とする請求項5〜21のいずれか1つの項に記載の応力検出装置。
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