JP2006300826A - 核医学診断システム - Google Patents

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Abstract

【課題】被検体の体脂肪の多寡にかかわらずRI投与量とSUVを的確な値にする。
【解決手段】この発明の核医学診断システムは、体重測定装置15と体体脂肪重量測定部16とで被検体Mの体重と体脂肪の重量が測定できるのに加え、脂肪量調整体重取得部18で被検体Mの体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重が取得される構成を備えており、PET装置1による撮影に先立ってRI投与量を決める際には、被検体Mの体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重にしたがって投与量が定められるので、被検体Mの体脂肪の重量を十分勘案してRI投与量を決定できるうえ、PET装置1による撮影実行に従ってSUVが求められる際は、SUV算出部17が被検体Mの体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重を被検体Mの体重ファクタとして用いるので、被検体Mの体脂肪の重量を十分勘案してSUVを算出できる。よって被検体Mの体脂肪の多寡にかかわらずRI投与量とSUVは的確な値となる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、天板に載置された被検体に投与された放射線同位元素(RI)から発生するγ線を検出するγ線検出手段と、γ線検出手段から出力されるγ線検出信号に基づき画像再構成を行なってRI分布画像(PET画像)を取得するRI分布画像取得手段と、被検体についての放射線測定データ(γ線測定データ)とRI投与量および被検体の体重ファクタ(体重因子)に基づいてSUV(standard uptake value : 標準化摂取量)を算出するSUV算出手段とを備えたPET装置(ポジトロン・エミッション・トモグラフィ=陽電子放出断面撮影装置)を含む核医学診断システムに係り、特に被検体に対するRI投与量およびPET装置で算出されるSUVを的確な値にするための技術に関する。
近年、被検体に投与された放射線同位元素(RI)から発生するγ線を検出してRI分布画像を取得するPET装置が、病院等の臨床分野の診断に利用されている。PET装置は、被検体(患者)に投与されたポジトロン放出型のRI(薬剤)により体外に放射される511keVのエネルギーの消滅γ線をγ線検出器(図示省略)で検出すると共に、γ線検出器から出力されるγ線検出信号に基づき画像再構成を行なってRI分布画像を取得する構成とされている。
従来のPET装置による撮影を行なおうとする場合、RI分布画像の撮影前に被検体の体重を測定し、更に被検体の体重にしたがってRI投与量を決定する。そして、決定された量でRIが被検体に投与されると共に、PET装置によって撮影が行なわれてRI分布画像が取得される。
一方、PET装置では、投与されたRIの集積状況を定量的に把握するために、被検体についての放射線測定データ(γ線測定データ)とRI投与量および被検体の体重にしたがってSUVが算出される。SUVは下の数式にしたがって算出される。
SUV=(組織放射能測定データ)÷[(RI投与量)÷(被検体の体重)]
なお、被検体についての組織放射能測定データは、RIの集積状況の定量的に評価する為にRI分布画像の上に設定した所定面積の評価エリアのγ線カウント量(PET値)、すなわちRI集積部分の放射能の濃度であり、SUVの値が大きいほど集積度が高いことになる。つまり、SUVはRIの集積状況の定量的評価指標である。
一方、脂肪は、人体を構成する主要素のひとつであるが、人体における体脂肪(皮下脂肪および内臓脂肪)の割合は結構ばらつきがある。ただ、体脂肪にはRIが殆ど集積しないものとされる。
他方、被検体の体脂肪の測定に関しては、X線CT画像に基づいて体脂肪を測定する装置がある。つまり、体脂肪測定機能が付加されているX線CT装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、被検体の脂肪量の測定に関しては、被検体の電気伝導度に基づいて被検体の脂肪を計測する装置がある。さらに、被検体の体脂肪と体重を同時に測定する装置も知られている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2004−254933号公報(7頁〜8頁、図1,図8) 特開2002−85365号公報(12頁、図1)
しかしながら、上記従来の核医学診断システムの場合、被検体に対するRI投与量およびPET装置で算出されるSUVが往々にして的確ではないという問題がある。従来、RI投与量の決定およびSUVの算出の際、被検体の体重に関しては、からだ全体の重さのみが考慮されるだけで、RIが殆ど集積しないものとされる脂肪の割合のばらつきが全く反映されていないからである。
例えば、体重100kgで50%が体脂肪の人と、体重100kgで5%が体脂肪の人とでは、RIが集積する体組織が前者は50kgであるのに対して後者が95kgと45kgもの大差があるのに、これが全く考慮されていない。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、被検体に対するRI投与量およびPET装置で算出されるSUVを被検体の体脂肪の多寡の如何にかかわらず的確な値とすることができる核医学診断システムを提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明に係る核医学診断システムは、天板に載置された被検体に投与されたポジトロン放出型の放射線同位元素(RI)によって発生するγ線を検出するγ線検出手段と、γ線検出手段から出力されるγ線検出信号に基づき画像再構成を行なってRI分布画像(放射線同位元素の分布画像)を取得するRI分布画像取得手段と、被検体についての放射線測定データ(γ線測定データ)とRI投与量および被検体の体重ファクタ(体重因子)に基づいてSUV(標準化摂取量)を算出するSUV算出手段とを備えたPET装置と、被検体の体重を測定する体重測定装置と、被検体の体脂肪の重量を測定する体脂肪計測装置とを含み、体重測定装置により測定された被検体の体重に体脂肪計測装置により測定された体脂肪の重量に応じた調整を施した体脂肪調整体重を取得する脂肪量調整体重取得手段を備えていて、PET装置のSUV算出手段が、脂肪量調整体重取得手段で取得された脂肪量調整体重を被検体の体重ファクタとしてSUVを算出することを特徴とするものである。
[作用・効果] 請求項1の発明の核医学診断システムのPET装置によりRI分布画像の撮影を行なう場合、先ず体重測定装置で被検体の体重が測定されると共に体脂肪計測装置で被検体の体脂肪の重量が測定されるのに続いて、脂肪量調整体重取得手段によって、体重測定装置で測定された被検体の体重に体脂肪計測装置で測定された体脂肪の重量に応じた調整が施されることにより体脂肪調整体重が取得される。そして、脂肪量調整体重取得手段により取得された被検体の体脂肪調整体重にしたがってRI投与量(薬剤投与量)が術者などにより決定される。
続いて、決定されたRI投与量で被検体に放射線同位元素(RI)が投与されると共に、PET装置による撮影が行なわれるのに伴って、γ線検出手段が被検体に投与されたRIから発生するγ線を検出すると共にRI分布画像取得手段がγ線検出手段から出力されるγ線検出信号に基づいて画像再構成を行なうことによりRI分布画像を取得するのに加え、SUV算出手段が、被検体についての放射線測定データ(γ線測定データ)とRI投与量、および、脂肪量調整体重取得手段により取得された被検体の体重ファクタとしての被検体の体脂肪調整体重に基づいてSUV(標準化摂取量)を算出する。
即ち、請求項1の発明の核医学診断システムの場合、体重測定装置と体脂肪計測装置により被検体の体重と体脂肪の重量がそれぞれ測定できるのに加え、脂肪量調整体重取得手段によって被検体の体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重が取得される構成を備えていて、PET装置による撮影に先立ってRI投与量を決める際には、被検体の体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重にしたがって投与量を定めることにより、RI投与量を被検体の体脂肪の重量を十分に勘案したかたちで決定できる。
さらに、PET装置による撮影実行にしたがってSUVが求められる際には、SUV算出手段が被検体の体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重を被検体の体重ファクタとして用いることにより、SUVを被検体の体脂肪の重量を十分に勘案したかたちで算出できる。
したがって、請求項1の発明の核医学診断システムによると、被検体に対するRI投与量およびPET装置で算出されるSUVを被検体の体脂肪の多寡の如何にかかわらず的確な値とすることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の核医学診断システムにおいて、脂肪量調整体重取得手段が、被検体の体重から被検体の体脂肪の重量を差し引くことにより脂肪量調整体重を取得すると共に、SUV算出手段は、SUV=(組織放射線検出データ)÷[(RI投与量)÷(脂肪量調整体重)]なる数式にしたがってSUVを算出するものである。
[作用・効果]請求項2の発明の核医学診断システムの場合、RI投与量の決定やSUVの算出の基礎となる脂肪量調整体重が、被検体の体重から被検体の体脂肪の重量を差し引く処理により速やかに算出されるのに加え、(組織放射線検出データ)÷[(RI投与量)÷(脂肪量調整体重)]なる数式にしたがって演算が行なわれてSUVが速やかに取得される。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の核医学診断システムにおいて、脂肪量補正体重取得手段は、被検体の体重から被検体の体脂肪の重量を差し引いた後、これに更に補正係数として〔(100)÷(100−平均体脂肪率)〕を掛け合わせることにより脂肪量調整体重を取得するものである。
[作用・効果]請求項3の発明の核医学診断システムの場合、〔(被検体の体重)−(被検体の体脂肪の重量)〕×〔(100)÷(100−平均体脂肪率)〕なる数式にしたがって演算が行なわれることにより、平均体脂肪率に応じた重量を加味された脂肪量調整体重が速やかに取得される。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の核医学診断システムにおいて、天板に載置された被検体にX線を照射するX線照射手段と、被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、X線照射手段による被検体へのX線照射に伴ってX線検出手段から出力されるX線検出信号に基づき画像再構成を行なってX線CT画像を取得するX線CT画像取得手段と、X線CT画像取得手段で取得されたX線CT画像に基づいて被検体の体脂肪の重量を測定する脂肪重量測定手段を体脂肪計測装置として備えているX線CT装置がシステムに含まれているものである。
[作用・効果]請求項4の発明の核医学診断システムの場合、X線CT装置がシステムに含まれているので、被検体のX線CT画像が取得できるのに加え、X線CT装置の脂肪重量測定手段がX線CT画像に基づいて被検体の体脂肪の重量を測定する体脂肪計測装置として機能する。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の核医学診断システムにおいて、体脂肪計測装置が、被検体の電気伝導度に基づいて被検体の体脂肪の重量を計測する電気伝導式の装置であるものである。
[作用・効果]請求項5の発明の核医学診断システムの場合、電気伝導式の体脂肪計測装置を備えているので、被検体の電気伝導度を測定することにより被検体の体脂肪の重量を速やかに計測することができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の核医学診断システムにおいて、体重測定装置が天板に配置されているものである。
[作用・効果]請求項6の発明の核医学診断システムの場合、体重測定装置が天板に配置されているので、被検体を天板の上に載置したままで被検体の体重を測定できる。
この発明の核医学診断システムの場合、体重測定装置と体脂肪計測装置により被検体の体重と体脂肪の重量がそれぞれ測定できるのに加え、脂肪量調整体重取得手段により被検体の体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重が取得される構成を備えていて、PET装置による撮影に先立ってRI投与量を決める際には、被検体の体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重にしたがって投与量を定めることにより、RI投与量を被検体の体脂肪の重量を十分に勘案したかたちで決定できる。
さらに、PET装置による撮影実行にしたがってSUVが求められる際には、SUV算出手段が被検体の体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重を被検体の体重ファクタとして用いることにより、SUVを被検体の体脂肪の重量を十分に勘案したかたちで算出することができる。
よって、請求項1の発明の核医学診断システムによれば、被検体に対するRI投与量およびPET装置で算出されるSUVを体脂肪の多寡の如何にかかわらず的確な値とすることができる。
この発明の核医学診断システムの実施例について図面を参照しながら詳しく説明する。図1は実施例に係る核医学診断システムであるPET・X線CT複合診断システムの全体構成を示すブロック図である。
実施例のPET・X線CT複合診断システムは、RI分布画像の撮影を行なうPET装置1に、X線CT画像の撮影を行なうX線CT装置2が被検体Mを載置する天板3を共用する状態で合体された構成となっている。
PET装置1は、撮影対象の被検体Mを載置する天板3に加えて、被検体Mを載置した天板3が出入りすると共に被検体Mに投与されたポジトロン型の放射線同位元素(RI)から発生するγ線を検出するγ線検出器4が設置されているPET用ガントリG1と、RI分布画像の撮影に必要な各種の制御やγ線検出器4から出力されるγ線検出信号の処理を行なうPET用制御処理部5を備えている他、RI分布画像や操作メニューなどを表示する表示モニタ6をX線CT装置2と共用する状態で備えている。
PET用制御処理部5には、γ線検出器4から出力されるγ線検出信号に基づき画像再構成を行なってRI分布画像(PET画像)を取得するRI分布画像取得部7の他に、被検体MにおけるRI分布画像を取得するRI分布像撮影位置を設定するRI分布像撮影位置設定部(図示省略)なども配設されている。
被検体MにおけるRI分布像撮影位置を設定する場合、例えば、表示モニタ6にRI分布像撮影位置の設定メニューを映し出しておいて、操作部8による入力操作でRI分布像撮影位置を画面上で指定する。RI分布像撮影位置設定部は操作部8で指定されたRI分布像撮影位置を天板3の位置で設定する。そして、PET装置1によるRI分布画像の撮影の際は、天板3が天板移動機構9によってRI分布像撮影位置設定部で設定されたRI分布像撮影位置に相応する位置に移動させられ、γ線検出器4によるγ線の検出が行なわれると共に、RI分布画像取得部7によりRI分布像撮影位置のRI分布画像が取得される。
X線CT装置2は、撮影対象の被検体Mを載置する天板3に加えて、被検体MにX線を照射するX線管10と、被検体Mを載置した天板3が出入りすると共に被検体Mを透過したX線を検出するX線検出器11が設置されているX線CT用ガントリG2と、X線CT画像の撮影に必要な各種の制御やX線検出器11から出力されるX線検出信号の処理を行なうX線CT用制御処理部12を備えている他、X線CT画像や操作メニューなどを表示する表示モニタ6をPET装置1と共用する状態で備えている。
X線CT用制御処理部12には、X線管11によるX線の照射を制御するX線照射制御部13と、X線照射制御部13の制御にしたがってX線管10がX線を照射するのに伴ってX線検出器11から出力されるX線検出信号に基づき画像再構成を行なってX線CT画像を取得するX線CT画像取得部14の他、被検体MにおけるX線CT画像を取得するX線CT像撮影位置を設定するX線CT像撮影位置設定部(図示省略)なども配設されている。
被検体MにおけるX線CT像撮影位置を設定する場合、例えば、表示モニタ6にX線CT像撮影位置の設定メニューを映し出しておいて、操作部8による入力操作でX線CT像撮影位置を画面上で指定する。そうすると、操作部8で指定したX線CT像撮影位置がX線CT像撮影位置設定部により天板3の位置で設定される。
そして、X線CT装置2によるX線CT画像の撮影を行なう際は、天板3が天板移動機構9によってX線CT像撮影位置設定部で設定されたX線CT像撮影位置に相応する位置に移動させられ、X線管10によるX線の照射とX線検出器11によるX線の検出が行なわれると共に、X線CT画像取得部14によりX線CT画像が取得される。
なお、PET装置1とX線CT装置2は1台の天板3を共用しているが、PET用ガントリG1の中心とX線CT用ガントリG2の中心が天板3の長手方向(被検体の体軸方向)に関しては距離Lを隔てて配置されているので、撮影位置の設定の際に天板3の長手方向(被検体の体軸方向)に関しては、PET用ガントリG1とX線CT用ガントリG2に応じてガントリ間の距離Lが考慮される構成とされている。換言すれば、X線CT像撮影位置設定部で設定される撮影位置とRI分布像撮影位置設定部で設定される撮影位置とは、PET用ガントリG1とX線CT用ガントリG2の間の距離Lを媒介にして正確な対応が付けられる構成とされている。
一方、PET装置1とX線CT装置2とで共用される天板3には、被検体Mの体重を測定して電気信号のかたちで出力する体重測定装置15が配置されている。この体重測定装置15としては、例えばバネ秤式体重計や歪みゲージ式体重計が具体的なものとして挙げられる。天板3に設置された体重測定装置15により被検体Mを天板3の上に載置したままで被検体Mの体重(全体重)Wtを測定することができる。
他方、X線CT装置2はX線CT画像取得部14で取得されたX線CT画像に基づいて被検体Mの体脂肪(皮下脂肪および内臓脂肪)の重量Wfを測定する体脂肪重量測定部16を備えている。
X線CT装置2で体脂肪重量測定部16による被検体Mの体脂肪重量の測定が行なわれる場合、先ず、図2に示すように、被検体Mの体軸方向に沿って所定のスライス厚みでX線CT画像Pa1〜PaNを順番に取得する。
次に、各X線CT画像Pa1〜PaNについて順番に体脂肪画素を抽出する画像処理を行なって、図3に示すように、脂肪抽出CT画像Pb1〜PbNを順番に取得する。体脂肪画素を抽出する画像処理方法としては、体脂肪画素のCT値(Hounsfiild値)が約−100であるので、−100のCT値を中心とする一定範囲のCT値のウインド(例えば−100±10のCT値のウインド)を手動ないし自動で設定しておき、CT値がウインドの範囲にある画素を選出することにより体脂肪画素を抽出する方法が挙げられる。
さらに、各脂肪抽出CT画像Pb1〜PbNから各画像に対応する被検体Mの断面における体脂肪面積を順番に求める。例えば、各脂肪抽出CT画像Pb1〜PbNにおける体脂肪画素を集計して画像倍率に見合う補正係数を掛け合わせることにより、各画像Pb1〜PbNに対応する被検体Mの断面における体脂肪面積が順番に算定される。
続いて、各脂肪抽出CT画像Pb1〜PbNに対応する被検体Mの断面における体脂肪面積にスライス厚みを掛け合わせてから合算することで被検体Mの体脂肪の全体積を算出したあと、最後に脂肪の比重(一般には0.9g/cc)を掛け合わせることにより、被検体Mの体脂肪の重量Wfが測定される。
また、実施例のPET装置1の場合、被検体Mに投与されたRIの集積状況を定量的に把握するために、放射線測定データ(γ線測定データ)とRI投与量および(以下に詳述する)被検体の体重ファクタに基づいてSUV(標準化摂取量)を算出するSUV算出部17を備えている。このSUV算出部17は下の数式にしたがってSUVを算出すると共に、算出したSUVは表示モニタ6の画面に表示される構成とされている。
SUV=(組織放射能測定データ)÷[(RI投与量)÷(被検体の体重ファクタ)]
但し、組織放射能測定データの単位はBq/g,RI投与量の単位はBq,被検体の体重ファクタの単位はgとする。
組織放射能測定データは、RIの集積状況を定量的に評価する為にRI分布画像の上に設定した所定面積の評価エリアのγ線カウント量(PET値)、すなわちRI集積部分の放射能の濃度である。評価エリアのγ線カウント量(PET値)から、非集積領域に設定した等面積のベースエリアのγ線カウント量(PET値)をベース分(ノイズ分)として差し引いた(より的確な)組織放射能測定データとして用いるようにしてもよい。
SUVの値が大きいほどRIの集積度が高いことになる。つまり、SUVはRIの集積状況の定量的な評価指標である。また、RI分布画像の上に評価エリアの位置は、操作部8により指定できる構成となっている。
さらに、実施例の複合診断システムは、体重測定装置15で測定された被検体Mの体重Wtに体脂肪重量測定部16で測定された体脂肪の重量Wfに応じた調整を施した体脂肪調整体重Wmを取得する脂肪量調整体重取得部18を備えている。脂肪量調整体重取得部18の場合、被検体の体重Wtから被検体Mの体脂肪の重量Wfを差し引くことにより脂肪量調整体重Wmを取得する構成とされている。即ち、下記の数式にしたがって演算が行なわれて脂肪量調整体重Wmが取得されるのである。
脂肪量調整体重Wm=(被検体Mの体重Wt)−(被検体Mの体脂肪の重量Wf)
そして、実施例の複合診断システムの場合、この体脂肪抜きの脂肪量調整体重WmにしたがってRI投与量が決定される。
加えて、実施例の複合診断システムは、SUV算出部17が、脂肪量調整体重取得部18で取得された体脂肪抜きの脂肪量調整体重Wmを被検体Mの体重ファクタとしてSUVを算出する構成とされている。即ち、PET装置2のSUV算出部17は、下の数式にしたがってSUVを算出するのである。
SUV=(組織放射能測定データ)÷[(RI投与量)÷(脂肪量調整体重Wm)]
但し、上記の脂肪量調整体重Wmの場合、体脂肪が0(ゼロ)ということになる。ただ、実際は体脂肪ゼロという被検体(人間)Mは存在しない。年齢・性別・人種等によって異なるが、20%程の平均体脂肪率(%)があるとされる。例えば、日本人成人男性だと約18%の平均体脂肪率がある。したがって、体脂肪ゼロとするより、平均体脂肪率に見合った重量を加味した方が実情に即することもある。
具体的には、被検体Mの体重Wtから被検体の体脂肪の重量Wfを差し引いた後、更にこれに補正係数として〔(100)÷(100−平均体脂肪率)〕を掛け合わせることにより脂肪量調整体重Wm’を取得してもよい。即ち、体脂肪重量測定部16は、下記の数式にしたがって脂肪量調整体重Wm’を取得する構成であってもよい。
脂肪量調整体重Wm’=〔(体重Wt)−(体脂肪の重量Wf)〕×補正係数
〔但し、補正係数=(100)÷(100−平均体脂肪率)〕
この平均体脂肪率に見合った重量を加味した場合、PET装置2のSUV算出部17は、下の数式にしたがってSUVを算出することになる。
SUV=(組織放射能測定データ)÷[(RI投与量)÷(脂肪量調整体重Wm’)]
また、脂肪量調整体重取得部18の場合、脂肪量調整体重Wmあるいは脂肪量調整体重Wm’のどちらでも操作部8の指定操作で選択して取得することができる構成とされているが、脂肪量調整体重取得部18が脂肪量調整体重Wmと脂肪量調整体重Wm’の一方だけを算出する構成であってもよい。
なお、主制御部19は、コンピュータとその作動プログラムを中心に構成されていて、操作部8により入力される指令やデータ或いは撮影プロセスの進行に応じて、各部に適切な命令やデータを送出し、装置を正常に稼働させる役割を担っている。
続いて、以上に述べた構成を有する実施例のPET・X線CT複合診断システムによるRI分布画像の撮影プロセスを図面を参照しながら説明する。図4は、実施例のシステムのPET装置1によりRI分布画像の撮影を行なう時のプロセスを示すフローチャートである。
なお、脂肪量調整体重取得部18は脂肪量調整体重Wm’を算出するように既に操作部8により操作で選択設定されていると共に、撮影位置の設定などは適時に通常通りに行なわれるものであるので説明は省く。以下、撮影対象の被検体Mが天板3に載せられた段階から説明する。
〔ステップS1〕天板3に設置されている体重測定装置15が作動して撮影対象の被検体Mの体重Wtを測定する。
〔ステップS2〕X線CT装置2が作動して、被検体Mの体軸方向に沿って所定のスライス厚みで体脂肪重量測定用のX線CT画像Pa1〜PaNを順番に取得する。
〔ステップS3〕体脂肪重量測定部16が、X線CT画像Pa1〜PaNに基づいて、被検体Mの体脂肪の重量Wfを算出する。
〔ステップS4〕被検体Mの体重Wtと体脂肪の重量Wfおよび平均体脂肪率にしたがって脂肪量調整体重取得部18により脂肪量調整体重Wm’が算出されて表示モニタ6の画面に表示される。
〔ステップS5〕術者は表示モニタ6の画面に表示された脂肪量調整体重Wm’にしたがってRI投与量を決定して天板3の上の被検体Mに投与する。
〔ステップS6〕PET装置1が作動してRI分布画像取得部7によりRI分布画像の取得が行なわれる。
〔ステップS7〕組織放射能測定データとしてのRI分布画像におけるPET値とRI投与量および脂肪量調整体重Wm’にしたがってSUV算出部17によりSUVが算出されて表示モニタ6の画面に表示される。
〔ステップS8〕必要枚数のRI分布画像が取得されたか否かがチェックされる。必要枚数のRI分布画像が取得されていなければ、ステップS6に戻り撮影が続けられる。必要枚数のRI分布画像が既に取得されたのであれば、実施例のシステムによる撮影は終了となる。
以上に述べたように、実施例のシステムの場合、天板3に設置された体重測定装置15とX線CT装置2の体体脂肪重量測定部16とにより被検体Mの体重と体脂肪の重量がそれぞれ測定できるのに加え、脂肪量調整体重取得部18により被検体Mの体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重Wmや体脂肪調整体重Wm’が取得される構成を備えていて、PET装置1による撮影に先立ってRI投与量を決める際には、被検体Mの体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重Wmや体脂肪調整体重Wm’にしたがって投与量を定めることにより、被検体Mの体脂肪の重量を十分に勘案したかたちでRI投与量を決定できる。
さらに、PET装置1による撮影実行にしたがってSUVが求められる際には、SUV算出部17が被検体Mの体重に体脂肪の重量に応じた調整が施された体脂肪調整体重Wmや体脂肪調整体重Wm’を被検体Mの体重ファクタとして用いることにより、被検体Mの体脂肪の重量を十分に勘案したかたちでSUVを算出できる。
よって、実施例のPET・X線CT複合診断システムによれば、被検体Mに対するRI投与量およびPET装置1で算出されるSUVを体脂肪の多寡の如何にかかわらず的確な値とすることができる。
この発明は、上記の実施例に限られるものではなく、以下のように変形実施することも可能である。
(1)実施例のシステムの場合、体重測定装置15が天板3に配置されていたが、体重測定装置15は天板3に配置されている必要は必ずしもなく、検査室の床に据え置かれる配置であってもよい。ただ体重測定装置15が天板3に配置されない場合は、被検体Mの体重を測定してから被検体Mを天板3に載置することになる。
(2)実施例のシステムの場合、X線CT画像に基づいて被検体Mの体脂肪の重量を測定する構成であったが、電気伝導式の体脂肪計測装置がシステムに含まれていて、被検体の電気伝導度に基づいて被検体の体脂肪の重量を計測する構成であってもよい。電気伝導式の体脂肪計測装置がシステムに含まれている場合は、X線CT装置が体体脂肪重量測定部16を備えていない構成であってもよいし、X線CT装置がシステムに含まれていない構成であってもよい。
(3)実施例のシステムの場合、PET装置1とX線CT装置2が同一の天板3を共用する構成であったが、PET装置1とX線CT装置2が、それぞれ別々に天板を備えている構成であってもよい。
実施例のPET・X線CT複合診断システムの全体構成を示すブロック図である。 実施例のシステムのX線CT装置においてX線撮影により取得されるX線CT画像を模式的に示す斜視図である。 実施例のシステムのX線CT装置において信号処理により取得される脂肪抽出CT画像を模式的に示す斜視図である。 実施例のシステムのPET装置によりRI分布画像を撮影する時のプロセスを示すフローチャートである。
符号の説明
1 … PET装置
2 … X線CT装置
3 … 天板
4 … γ線検出器
7 … RI分布画像取得部
10 … X線管(X線照射手段)
11 … X線検出器(X線検出手段)
14 … X線CT画像取得部
15 … 体重測定装置
16 … 体脂肪重量測定部(体脂肪計測装置)
17 … SUV算出部
18 … 脂肪量調整体重取得部
M … 被検体

Claims (6)

  1. 天板に載置された被検体に投与されたポジトロン放出型の放射線同位元素(RI)によって発生するγ線を検出するγ線検出手段と、γ線検出手段から出力されるγ線検出信号に基づき画像再構成を行なってRI分布画像(放射線同位元素の分布画像)を取得するRI分布画像取得手段と、被検体についての放射線測定データ(γ線測定データ)とRI投与量および被検体の体重ファクタ(体重因子)に基づいてSUV(標準化摂取量)を算出するSUV算出手段とを備えたPET装置と、被検体の体重を測定する体重測定装置と、被検体の体脂肪の重量を測定する体脂肪計測装置とを含み、体重測定装置により測定された被検体の体重に体脂肪計測装置により測定された体脂肪の重量に応じた調整を施した体脂肪調整体重を取得する脂肪量調整体重取得手段を備えていて、PET装置のSUV算出手段が、脂肪量調整体重取得手段で取得された脂肪量調整体重を被検体の体重ファクタとしてSUVを算出することを特徴とする核医学診断システム。
  2. 請求項1に記載の核医学診断システムにおいて、脂肪量調整体重取得手段が、被検体の体重から被検体の体脂肪の重量を差し引くことにより脂肪量調整体重を取得すると共に、SUV算出手段は、SUV=(組織放射線検出データ)÷[(RI投与量)÷(脂肪量調整体重)]なる数式にしたがってSUVを算出する核医学診断システム。
  3. 請求項2に記載の核医学診断システムにおいて、脂肪量補正体重取得手段は、被検体の体重から被検体の体脂肪の重量を差し引いた後、これに更に補正係数として〔(100)÷(100−平均体脂肪率)〕を掛け合わせることにより脂肪量調整体重を取得する核医学診断システム。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の核医学診断システムにおいて、天板に載置された被検体にX線を照射するX線照射手段と、被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、X線照射手段による被検体へのX線照射に伴ってX線検出手段から出力されるX線検出信号に基づき画像再構成を行なってX線CT画像を取得するX線CT画像取得手段と、X線CT画像取得手段で取得されたX線CT画像に基づいて被検体の体脂肪の重量を測定する脂肪重量測定手段を体脂肪計測装置として備えているX線CT装置がシステムに含まれている核医学診断システム。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の核医学診断システムにおいて、体脂肪計測装置が、被検体の電気伝導度に基づいて被検体の体脂肪の重量を計測する電気伝導式の装置である核医学診断システム。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の核医学診断システムにおいて、体重測定装置が天板に配置されている核医学診断システム。
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