JP2014048127A - 画像処理プログラム、記録媒体、画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理プログラム、記録媒体、画像処理装置、及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被験者の体内の放射性薬剤の分布状態を撮像した複数の画像の撮像条件が互いに異なる場合であっても、それらの画像を精度高く比較できるように読影者に情報提供する。
【解決手段】
被験者の体内の放射性薬剤の分布状態を撮像した画像を記憶する画像処理装置本体10のための画像処理プログラムは、前記画像内の軟部組織の特定領域を選択する選択ステップと、前記特定領域内の画素値の大きさを示す基準値を算出し、前記画像内の画素値から基準値を減じた値に基づいて、前記画像を正規化する正規化ステップと、を画像処理装置本体10に実行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被験者の体内の放射性薬剤の分布状態を撮像した画像を処理する技術に関する。
従来、被験者の体内の放射性薬剤の分布状態を撮像した画像、例えば骨シンチグラフィの画像(以下、骨シンチグラムと称する)に基づいて診断を行う場合、医師等の読影者が画像を目視で確認して、放射性薬剤が異常に集積している箇所を特定し、これに基づいて診断が行われている。この場合、正しい診断をくだせるか否かは読影者の経験に依存してしまう。
そこで、多数の症例を蓄積したデータベースを利用した人工ニューラルネットワーク解析により、高集積部位及び異常確率を数値で提示し、読影者を支援する技術が知られている(例えば特許文献1)。
国際公開WO2009/084995 A1
同一被験者について長期間に亘る複数の検査を行う場合、検査によって検出器の種類、被験者の体調や体位、検査時刻、放射性薬剤の投与量等の撮像条件が異なる場合がある。この場合、例えば、複数の画像における同等の異常が、大きく異なる画素値で表される場合がある。従って、これら複数の画像が並べて表示されたとしても、読影者がそれらの画像を比較して適切な判断をすることは容易ではない。
そこで、本発明の目的は、被験者の体内の放射性薬剤の分布状態を撮像した複数の画像の撮像条件が互いに異なる場合であっても、それらの画像を精度高く比較できるように読影者に情報提供することである。
本発明の一つの実施態様は、被験者の体内の放射性薬剤の分布状態を撮像した画像を記憶するコンピュータのための画像処理プログラムであって、前記画像内の軟部組織の特定領域を選択する選択ステップと、前記特定領域内の画素値の大きさを示す基準値を算出し、前記画像内の画素値から基準値を減じた値に基づいて、前記画像を正規化する正規化ステップと、をコンピュータに実行させる。
好適な実施形態では、前記正規化ステップは、前記被験者の体内の放射性薬剤の放射能及び前記画像内の画素値の関係を示す定数である校正定数と、前記被験者の体内の放射性薬剤の放射能及び前記被験者の体重を含む撮像条件と、前記画像内の画素値から基準値を減じた値とに基づいて、前記正規化された画像の画素値を算出してもよい。
好適な実施形態では、前記正規化ステップは、前記被験者の体内の放射性薬剤の放射能を前記被験者の体重で除した値に、前記校正定数を乗じた値に基づいて、前記正規化された画像の画素値を算出してもよい。
好適な実施形態では、前記正規化ステップは、前記被験者の体内へ投与される放射性薬剤の放射能の第1の測定により得られた測定値と、前記第1の測定の時刻と、前記画像の撮像の時刻と、放射性薬剤の半減期とに基づいて、前記画像の撮像の時刻における前記被験者の体内の放射性薬剤の放射能を算出してもよい。
好適な実施形態では、前記正規化ステップは、前記第1の測定の時刻から前記画像の撮像の時刻までの経過時間による放射能の減衰を、所定の経過時間による放射能の減衰に変換することにより、前記正規化された画像の画素値を算出してもよい。
好適な実施形態では、更に、ファントム内の放射性薬剤の分布状態を撮像した基準画像と、前記ファントム内の液体の重量と、前記ファントム内の放射性薬剤の放射能とに基づいて、前記校正定数を算出する校正定数算出ステップをコンピュータに実行させてもよい。
好適な実施形態では、前記校正定数算出ステップは、前記ファントム内へ注入される放射性薬剤の放射能の第2の測定により得られた測定値と、前記第2の測定の時刻と、前記基準画像の撮像の時刻と、放射性薬剤の半減期とに基づいて、前記基準画像の撮像の時刻における前記ファントム内の放射性薬剤の放射能を算出してもよい。
好適な実施形態では、前記特定領域は、骨を含まず、大腿骨の上方且つ腸骨の下方の位置を含んでもよい。
好適な実施形態では、前記画像は、骨シンチグラムであってもよい。
好適な実施形態では、前記正規化ステップは、複数の時刻に撮像された複数の画像を正規化し、更に、前記複数の画像を前記複数の時刻に対応させて配置することにより表示画像を生成し、表示装置に前記表示画像を表示させる表示制御ステップをコンピュータに実行させてもよい。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置1の構成を示すブロック図である。 校正定数算出処理を示すフローチャートである。 正規化処理を示すフローチャートである。 軟部組織を指定するROIの一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る画像処理装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像処理装置1は、画像処理装置本体10と、キーボード、タッチパネル、ポインティングデバイスなどの入力装置4と、液晶ディスプレイなどの表示装置5とを有する。画像処理装置本体10は、校正定数算出部20と、正規化部30と、表示制御部60と、記憶部70とを有する。表示制御部60は、調整部40と、生成部80とを有する。
画像処理装置本体10は、例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明する画像処理装置本体10内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。このコンピュータシステムは、メモリとマイクロプロセッサを有する。記憶部70は、メモリにより実現されても良い。このコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されて配布されることができる。
記憶部70は、撮像画像記憶部15と、校正定数記憶部25と、正規化画像記憶部35と、調整画像記憶部45とを有する。
撮像画像記憶部15は、撮像された骨シンチグラムである撮像画像を記憶する。骨シンチグラムは、被験者(患者)の体内の放射性薬剤の分布状態が撮像された画像である。撮像画像セットは、或る被験者の或る検査により撮像された、前面像の撮像画像と後面像の撮像画像とのペアである。本実施形態において、骨シンチグラム内の各ピクセルの値(画素値)は、画像を撮影する前に人間の体内に注入された放射性物質(放射性同位体:ラジオアイソトープ)からの放射強度を示すカウント値である。また、撮像画像記憶部15は、検査日、検出器、前面又は後面を示す情報、基準視野、放射性薬剤の放射能の測定値、その測定時刻、被験者の体重、撮像時刻、撮像時間等を含む撮像条件データを、撮像画像に関連付けて記憶する。
校正定数算出部20は、放射能濃度及び撮像画像内の画素値の間の関係を示す校正定数を算出し、算出された校正定数を校正定数記憶部25に保存する。
正規化部30は、校正定数及び撮像条件に基づいて撮像画像を正規化することにより正規化画像を生成し、正規化画像を正規化画像記憶部35に保存する。
表示制御部60は、正規化画像記憶部35に格納されている正規化画像を調整して配置することにより表示画面を生成し、表示画面を表示装置5に表示させる。
表示制御部60において、調整部40は、正規化画像記憶部35に格納されている正規化画像のサイズを調整し、その結果である調整画像記憶部45へ保存する。生成部80は、調整画像記憶部45に格納されている調整画像を時系列に従って配置することにより表示画面を生成し、表示装置5に表示させる。撮像画像のサイズにばらつきがない場合、調整部40が省かれても良い。
以下、校正定数算出部20による校正定数算出処理について説明する。
図2は、校正定数算出処理を示すフローチャートである。校正定数算出部20は、検出器(ガンマカメラ)の使用開始時に校正定数算出処理を行う。また、校正定数算出部20は、校正定数を検出器の感度の経年劣化に対応させるために、定期的に校正定数算出処理を行っても良い。
校正者は、放射性薬剤を円柱ファントム内へ注入する際、円柱ファントム内の液体の重量と、放射性薬剤の放射能とを測定する。放射能の測定の際には測定時刻を記録しておく。所定時間が経過した後に、検出器は、円柱ファントムを撮像することによりファントム画像を生成し、撮像画像記憶部15へ保存する。ファントム画像は、被験者の撮像画像の撮像条件と同一条件で撮像されることが好ましい。撮像画像記憶部15は更に、校正者による入力装置4の操作に基づいて、撮像条件データをファントム画像に関連付けて記憶する。
校正定数算出部20は、撮像画像記憶部15からファントム画像及びそれに対応する撮像条件データを読み出す(S110)。ここでの撮像条件データは例えば、円柱ファントム内の液体の重量の測定値、円柱ファントムに注入された放射性薬剤の放射能の測定値、その放射能の測定時刻、撮像時刻、放射性薬剤の半減期等を含む。
次に校正定数算出部20は、ファントム画像内に円柱ファントムを囲むROI(Region of Interest)を設定する(S120)。ここで校正定数算出部20は、検出器と円柱ファントムの位置関係が予め定められることにより、ファントム画像内の予め設定された位置にROIを設定しても良いし、校正者等のユーザによる入力装置4の操作に基づいてROIを設定しても良い。校正定数算出部20は、ROIの形状を、ファントム画像内の円柱ファントムの形状に合わせても良い。構成定数算出部20は、ファントム画像を閾値処理することにより円柱ファントムの辺縁を検出し、予め設定しておいたROIを円柱ファントムの辺縁に合致するよう自動的に伸縮させてROIを設定しても良い。
次に校正定数算出部20は、ROI内の画素値に基づいて、ファントム基準値を算出する(S130)。ファントム基準値は例えば、ROI内の平均画素値[count/pixel]である。
次に校正定数算出部20は、撮像条件データとファントム基準値に基づいて、校正定数を算出し、校正定数を校正定数記憶部25へ保存する(S140)。校正定数CCF(Cross Calibration Factors)は、次式により算出される。
CCF = 放射能濃度/ファントム基準値 … (E1)
ここで、放射能濃度[Bq/kg]は、撮像時刻における放射性薬剤の放射能[Bq]を円柱ファントム内の液体の重量[kg]で除した値である。撮像時刻における放射性薬剤の放射能Ati[Bq]は、放射性薬剤の放射能の測定値Ata[Bq]と、その測定の時刻である測定時刻taと、ファントム画像の撮像時刻tiと、放射性薬剤の半減期Thとを用いて、次式により算出される。
Ati = Ata×0.5^{(ti−ta)/Th} … (E2)
以上が校正定数算出処理である。
校正定数算出処理は、被験者の体内へ投与された放射性薬物の放射能濃度と、検出器により得られる画素値とを関連付けることができる。即ち、校正定数は、検出器の個体の特性を示すことができる。後述の正規化処理が校正定数を用いることにより、検出器による画素値のばらつきを低減することができる。
以下、正規化部30による正規化処理について説明する。
放射性薬剤の集積は、骨以外に軟部組織や尿路系にも見られる。また、これらの部分の集積は、被験者の体脂肪や腎機能等によって異なる。そこで、正規化部30は、撮影画像における軟部組織の集積の影響を低減する。
図3は、正規化処理を示すフローチャートである。この正規化処理は、校正定数が校正定数記憶部25に記憶されている状態で行われる。また、正規化処理は、検査により撮像画像セットが撮像画像記憶部15へ保存される度に実行されても良いし、或る被験者の複数の撮像画像セットが撮像画像記憶部15へ保存された状態で、診察や解析のために実行されても良い。
まず、正規化部30は、撮像画像記憶部15から撮像画像及びそれに関連付けられた撮像条件データを読み出す(S210)。ここでの撮像条件データは例えば、被験者の体重、被験者の体内に投与された放射性薬剤の放射能の測定値、その測定時刻、撮像時刻、放射性薬剤の半減期等を含む。
次に、正規化部30は、撮像画像内の軟部組織にROIを設定する(S220)。
次に、正規化部30は、ROI内の画素値に基づいて、軟部組織基準値を算出する(S230)。軟部組織基準値は、ROI内の画素値の大きさを示すと共に、被験者の全身に亘る軟部組織への放射性薬剤の集積の大きさを示す。軟部組織基準値は例えば、ROI内の平均画素値[count/pixel]である。なお、軟部組織基準値は、ROI内の画素値の他の統計量を用いても良い。
次に、正規化部30は、撮像画像内の各画素値から軟部組織基準値を減ずることにより差分画像を生成する(S240)。これにより、差分画像では、撮像画像における軟部組織の集積が低減されている。
次に、正規化部30は、校正定数記憶部25に記憶された校正定数を読み出す(S240)。次に、正規化部30は、撮像条件データに基づいて、差分画像から正規化画像を生成し、正規化画像記憶部35へ保存する(S250)。正規化画像内の各画素であるBUV(Bone Uptake Value)は、次式により算出される。
BUV = 差分画像の画素値×CCF/放射能濃度 … (E3)
ここで、放射能濃度[Bq/kg]は、撮像時刻における被験者の体内に投与された放射性薬剤の放射能[Bq]を被験者の体重[kg]で除した値である。撮像時刻における放射性薬剤の放射能Ati[Bq]は、放射性薬剤の放射能の測定値Ata[Bq]と、その測定の時刻である測定時刻taと、撮像画像の撮像時刻ti、放射性薬剤の半減期Thとを用いて、前述の式E2により算出される。
このように正規化部30は、差分画像を用いることにより、骨シンチグラムにおいて被験者の全身に亘る軟部組織への集積の影響を低減することができる。また、正規化部30は、校正定数を用いることにより、検出器による骨シンチグラムの画素値のばらつきを低減することができる。また、正規化部30は、被験者に投与された放射性薬剤の放射能を用いることにより、投与放射能による骨シンチグラムの画素値のばらつきを低減することができる。また、正規化部30は、被験者の体重を用いることにより、体重による骨シンチグラムの画素値のばらつきを低減することができる。
また、正規化部30は、予め設定された基準時刻(検定時刻)における放射性薬剤の放射能及び差分画像の画素値から、BUVを算出しても良い。このときのBUVは、補正係数Ka及びKiを用いて、次式により算出される。
BUV = 差分画像の画素値×Ki×CCF/放射能濃度×Ka … (E4)
ここで、補正係数Kaは、基準時刻ts及び放射性薬剤の放射能の測定時刻taを用いて、次式により算出される。
Ka = 0.5^{(ta−ts)/Th} … (E5)
また、補正係数Kiは、基準時刻ts及び撮像時刻tiを用いて、次式により算出される。
Ki = 0.5^{(ti−ts)/Th} … (E6)
このように、正規化部30は、補正係数を用いることにより、或る撮像時刻に撮像された画像を、基準時刻に撮像された画像に変換することができる。言い換えれば、複数の撮像画像における放射性薬剤の投与から撮像時刻までの経過時間が互いに異なっていてもそれらを統一するように撮像画像を正規化することができる。これにより、複数の撮像画像の撮像条件が揃えられ、複数の撮像画像の比較や解析の精度を向上させることができる。
また、正規化部30は、正規化画像に対応する撮像条件データを撮像画像記憶部15から読み出し、正規化画像に関連付けて正規化画像記憶部35へ保存する。
以上が正規化処理である。
ここでは、前述のS220におけるROIの設定の詳細について説明する。
図4は、軟部組織を指定するROIの一例を示す図である。ここで正規化部30は、腸骨や腎臓との重なりを避けてROIを腎臓の下方に設定しても良いが、その位置に設定することは困難な場合がある。本実施形態の正規化部30は、大腿骨及び腸骨の近傍の軟部組織だけの領域に、ROI101a、101b、101c、101dの少なくとも一つを設定する。より好適なROI101a、101b、101c、101dは、軟部組織領域であり、骨領域を含まず、大腿骨の上方且つ腸骨の下方の位置を含む。なお、正規化部30は、撮像画像から軟部組織領域と骨領域とを検出して、ROIの位置を決定しても良いし、読影者による入力装置4の操作に基づいてROIの位置を決定しても良い。
このような位置にROIを設定することにより、ROIの設定が簡便になり、且つ軟部組織基準値の再現性が高まる。
ここでは、前述のS220及びS230における軟部組織基準値の算出の変形例について説明する。
第1変形例において、正規化部30は、撮像画像の画素値についてのヒストグラムを算出し、ヒストグラムの中から軟部組織を示す画素値の範囲(特定領域)を検出し、検出された範囲内の画素値の平均値を軟部組織基準値として算出する。
第2変形例において、正規化部30は、撮像画像から骨領域及び体表の輪郭である体輪郭を抽出し、体輪郭内で骨領域以外の領域(特定領域)を軟部組織として検出し、検出された軟部組織の画素値の平均値を軟部組織基準値として算出する。
第3変形例において、正規化部30は、ユーザによる入力装置4の操作に基づいて、撮像画像内の軟部組織内の点を設定し、設定された点を中心として所定半径を有する円形領域(特定領域)を設定し、この円形領域内の画素値の平均値を軟部組織基準値として算出する。
第4変形例において、正規化部30は、或る被験者の放射性薬剤投与後の二つの時刻に夫々撮像された早期像及び後期像を取得する。次に正規化部30は、早期像及び後期像の差分画像を算出し、差分画像から軟部組織の領域(特定領域)を検出する。放射性薬剤は、投与後、速やかに全身の骨組織に分布し、軟部組織からは徐々に消失する性質がある。従って、差分画像において軟部組織が強調される。次に正規化部30は、検出された軟部組織の領域の画素値の平均値を軟部組織基準値として算出する。
以下、調整部40について説明する。
撮像画像内の被験者の領域のサイズは、撮像する検出器(ガンマカメラ)によって異なる。撮像画像内の各ピクセルにより表される領域の実サイズであるピクセルサイズは、(基準視野/マトリクスサイズ/拡大率)で表される。基準視野は、検出器の視野の正方形の一辺の長さである。マトリクスサイズは、撮像画像を構成するマトリクスのうち基準視野の一辺に対応するピクセル数である。骨シンチグラムにおける拡大率は通常1である。撮像条件データは、ピクセルサイズ、基準視野及びマトリクスサイズを含む。複数の骨シンチグラムの撮像において、検出器(ガンマカメラ)の違いによる基準視野が互いに異なることにより、読影者は表示される複数の骨シンチグラムの間で部位の実サイズを比較することが困難になる。
調整部40は、正規化画像記憶部35から正規化画像とそれに対応する撮像条件データとを読み出す。その後、調整部40は、正規化画像に対応する撮像条件データに基づいて、正規化画像が特定の基準視野になるように、例えばピクセルサイズの拡大又は縮小を行うことにより、調整画像を生成し、調整画像を調整画像記憶部45へ保存する。これにより、調整画像の基準視野は一定になる。
また、調整部40は、調整画像に対応する撮像条件データを正規化画像記憶部35から読み出し、調整画像に関連付けて調整画像記憶部45へ保存する。
調整部40によれば、複数の骨シンチグラムの基準視野が一定になることにより、読影者は表示される複数の骨シンチグラム内の領域の実サイズを比較することができる。
以下、生成部80について説明する。
生成部80は、読影者による入力装置4の操作に基づいて、表示の対象となる被験者と複数の検査日を特定する。調整画像記憶部45内の複数の調整画像から、特定された被験者と検査日に対応する調整画像を選択する。生成部80は、表示装置5に表示するための表示画面を生成し、選択された調整画像を時系列に従って表示画面内に配置する。
例えば、生成部80は、選択された複数の調整画像セット内の複数の前面像を、前面像領域内の水平方向に検査日時順に並べ、選択された調整画像セット内の複数の後面像を、後面像領域内の水平方向に検査日時順に並べる。或いは、生成部80は、選択された調整画像セットである前面像と後面像のペアを、画面内の水平方向に検査日時順に並べる。生成部80は、表示画面内の調整画像の夫々に対し、調整画像セットに関連付けられた撮像条件データに基づいて、検査日を付しても良い。
このように、撮像条件の違いによる影響が低減された複数の骨シンチグラムを時系列に従って配置することにより、読影者は表示された骨シンチグラムの経時変化を容易に把握することができる。
なお、画像処理装置1は、調整画像やBUVを解析する解析部を有していても良い。
画像処理装置1によれば、撮像された骨シンチグラムにおいて、軟部組織への集積や撮像条件の違いの影響を低減することができる。これにより、読影者や解析者による解析結果のばらつきが少なくなり、診断や解析の再現性を向上させることができる。また、正規化された複数の骨シンチグラムを時系列に従って表示装置5に表示させることにより、読影者は複数の骨シンチグラムの経時変化を判断することが容易になる。
用語について説明する。選択ステップは例えば、処理S220に対応する。正規化ステップは例えば、処理S230〜S250に対応する。校正定数算出ステップは例えば、校正定数算出処理に対応する。特定領域は例えば、正規化処理におけるROIに対応する。基準値は例えば、軟部組織基準値に対応する。所定の経過時間は例えば、基準経過時間に対応する。記憶手段は例えば、記憶部70に対応する。選択手段及び正規化手段は例えば、正規化部30に対応する。表示制御手段は例えば、表示制御部60に対応する。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。例えば、上述の実施形態では骨シンチグラムを対象としているが、これ以外にもCT、MRI、SPECT、PET、X線(レントゲン)などの画像を対象としても良い。
1 :画像処理装置
4 :入力装置
5 :表示装置
10 :画像処理装置本体
15 :撮像画像記憶部
20 :校正定数算出部
25 :校正定数記憶部
30 :正規化部
35 :正規化画像記憶部
40 :調整部
45 :調整画像記憶部
60 :表示制御部
70 :記憶部
80 :生成部

Claims (10)

  1. 被験者の体内の放射性薬剤の分布状態を撮像した画像を記憶するコンピュータのための画像処理プログラムであって、
    前記画像内の軟部組織の特定領域を選択する選択ステップと、
    前記特定領域内の画素値の大きさを示す基準値を算出し、前記画像内の画素値から基準値を減じた値に基づいて、前記画像を正規化する正規化ステップと、
    をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
  2. 前記正規化ステップは、前記被験者の体内の放射性薬剤の放射能及び前記画像内の画素値の関係を示す定数である校正定数と、前記被験者の体内の放射性薬剤の放射能及び前記被験者の体重を含む撮像条件と、前記画像内の画素値から基準値を減じた値とに基づいて、前記正規化された画像の画素値を算出する、
    請求項1に記載の画像処理プログラム。
  3. 前記正規化ステップは、前記被験者の体内の放射性薬剤の放射能を前記被験者の体重で除した値に、前記校正定数を乗じた値に基づいて、前記正規化された画像の画素値を算出する、
    請求項2に記載の画像処理プログラム。
  4. 更に、ファントム内の放射性薬剤の分布状態を撮像した基準画像と、前記ファントム内の液体の重量と、前記ファントム内の放射性薬剤の放射能とに基づいて、前記校正定数を算出する校正定数算出ステップをコンピュータに実行させる、
    請求項2または3に記載の画像処理プログラム。
  5. 前記特定領域は、骨を含まず、大腿骨の上方且つ腸骨の下方の位置を含む、
    請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  6. 前記画像は、骨シンチグラムである、
    請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  7. 前記正規化ステップは、複数の時刻に撮像された複数の画像を正規化し、
    更に、前記複数の画像を前記複数の時刻に対応させて配置することにより表示画像を生成し、表示装置に前記表示画像を表示させる表示制御ステップをコンピュータに実行させる、
    請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理プログラムを格納した記録媒体。
  9. 被験者の体内の放射性薬剤の分布状態を撮像した画像を記憶する記憶手段と、
    前記画像内の軟部組織の特定領域を選択する選択手段と、
    前記特定領域内の画素値の大きさを示す基準値を算出し、前記画像内の画素値から基準値を減じた値に基づいて、前記画像を正規化する正規化手段と、
    を備える画像処理装置。
  10. 被験者の体内の放射性薬剤の分布状態を撮像した画像を記憶する画像処理装置が、
    前記画像内の軟部組織の特定領域を選択する選択ステップと、
    前記特定領域内の画素値の大きさを示す基準値を算出し、前記画像内の画素値から基準値を減じた値に基づいて、前記画像を正規化する正規化ステップと、
    を行う画像処理方法。
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