JP2006300227A - 油圧多板クラッチの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 所定の微小時間内に同一クラッチの連結・解除操作を繰り返す際に生じるショックを低減又は防止し得る油圧多板クラッチの制御方法を提供する。
【解決手段】 作動油の初期充填圧力を高めて摩擦板同士をスリップ係合する直前まで急速接近させ、続いて作動油の圧力を前記初期充填圧力より所定圧力だけ低くして摩擦板同士をスリップ係合させた後、作動油を所定勾配で昇圧させてクラッチを連結することにより、クラッチ連結時のショックを緩和するようにした油圧多板クラッチの制御方法において、連結操作したクラッチを解除操作してクラッチ圧が0となった時点から所定の微小時間内に同一クラッチを再び連結操作する場合にのみ、前記初期充填圧力を所定圧力だけ低くすることとした。
【選択図】 図4
【解決手段】 作動油の初期充填圧力を高めて摩擦板同士をスリップ係合する直前まで急速接近させ、続いて作動油の圧力を前記初期充填圧力より所定圧力だけ低くして摩擦板同士をスリップ係合させた後、作動油を所定勾配で昇圧させてクラッチを連結することにより、クラッチ連結時のショックを緩和するようにした油圧多板クラッチの制御方法において、連結操作したクラッチを解除操作してクラッチ圧が0となった時点から所定の微小時間内に同一クラッチを再び連結操作する場合にのみ、前記初期充填圧力を所定圧力だけ低くすることとした。
【選択図】 図4
Description
本発明は、油圧多板クラッチの制御方法に関する。
従来の油圧多板クラッチでは、クラッチ圧充填初期に半クラッチ寸前まで急速に高圧の作動油(急速充填圧という。)を供給することによって素早く摩擦板同士を一定の間隔まで接近させた後、摩擦板同士が接触するまで低圧に戻し、摩擦板同士が接触してから徐々に昇圧させて摩擦板同士を完全に結合させることにより、クラッチオン時の連結ショックを少なくするのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−257219号公報の図9参照
しかしながら、油圧多板クラッチを備えるトランスミッションにおいて同じ速度段を短時間に連結操作と解除操作を繰り返した場合や、油圧多板クラッチを備える前後進クラッチの前進又は後進を短時間に連結操作と解除操作を繰り返した際に、図5の油圧タイムチャートに示すインターバル時間(ti)が短いと、解除操作したクラッチから作動圧油が抜けるのが間に合わず、再度連結操作したときには急速充填圧によって急激にクラッチ圧が上昇するため、連結ショックが発生するという問題があった。
そこで、本発明は、所定の微小時間内に同一クラッチの連結・解除操作を繰り返す際に生じるショックを低減又は防止し得る油圧多板クラッチの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る油圧多板クラッチの制御方法は、作動油の初期充填圧力を高めて摩擦板同士をスリップ係合する直前まで急速接近させ、続いて作動油の圧力を前記初期充填圧力より所定圧力だけ低くして摩擦板同士をスリップ係合させた後、作動油を所定勾配で昇圧させてクラッチを連結することにより、クラッチ連結時のショックを緩和するようにした油圧多板クラッチの制御方法において、連結操作したクラッチを解除操作してクラッチ圧が0になってから所定の微小時間内に同一クラッチを連結操作する場合にのみ、前記初期充填圧力を所定圧力だけ低くすることを特徴とする。
前記所定の微小時間内に同一クラッチを連結操作する際の初期充填圧力は、連結操作したクラッチを解除操作してクラッチ圧が0になってから同一クラッチを再度連結操作する迄の時間が短縮するのに応じて低くなるように設定されていることが好ましい。
前記油圧多板クラッチが前後進クラッチ又は速度段クラッチであり、クラッチ解除操作によりクラッチ圧が0に低下した後0.6秒以内に再度同じクラッチを連結操作した場合は、前記初期充填圧力を約30%低下させることが好ましい。
本発明によれば、短時間に同じクラッチを連結させる際において、初期充填圧力を下げることによって、クラッチオン時のショックを緩和することができる。
本発明に係る油圧多板クラッチの制御方法の実施形態について、以下に図1〜図3を参照しつつ説明する。
図1は、トランスミッションの油圧回路図を示している。この油圧回路は、1速〜4速の速度段クラッチ1、2、3、4と、前進クラッチ5、及び後進クラッチ6に、作動油を給油するとともに、トルクコンバータ7へ作動油を給油する。
オイルパン8からチャージポンプ9によって吸い上げた作動油は、フィルター10を通過した後、油路11と油路12とに分岐している。
油路11は、レギュレータバルブ13を介してトルクコンバータ7を通り、さらに、オイルクーラ14、トランスミッションルブリケータ15を介して再びオイルパン8に戻る。
油路12は、モジュレートバルブ21、22、23、24、25、26を介して速度段クラッチ1〜4、及び前後進クラッチ5、6の各々の油圧室に作動油を送る作動油路12−1、12−2、12−3、12−4、12−5、12−6と、比例電磁弁31、32、33、34、35、36を介してモジュレートバルブ21、22、23、24、25、26にパイロット圧を与えるパイロット油路12−1p、12−2p、12−3p、12−4p、12−5p、12−6pと、を備え、これらのパイロット油路の各々には、アキュムレータ51、52、53、54、55、56が接続されている。モジュレートバルブ53、55、56は、手動操作も可能となっている。
例えば1速で前進する場合、オペレータが図外の前後進チェンジレバー及び操作盤上の速度段スイッチを操作して、速度段スイッチを1速に入れて前後進チェンジレバーを前進に入れると、図2の油圧タイムチャートに示すような給油チャートを得るために、図外のプログラマブル電子制御装置(トランスミッションコントローラ)が、先ず比例電磁弁32、35を急激に大きく開いてアキュムレータ51、52に瞬時に充填してアキュムレータ51、52を殆ど作動させずにモジュレートバルブ21、25を急速に開くことにより、作動油路12−1、12−5を通じて、1速クラッチ1及び前進クラッチ5がスリップ係合状態(半クラッチ状態)となる直前までの時間(t1−t2)に、1速クラッチ1及び前進クラッチ5に高圧の初期充填圧作動油を急速に充填(急速充填圧)し、摩擦板同士(不図示)をスリップ係合する直前まで急速接近させさせる。
次いで、前記電子制御装置により比例電磁弁31、35を絞り、(t2−t3)の時間、パイロット圧を低下させることにより、モジュレートバルブ21、25を絞り、1速クラッチ1及び前進クラッチ5に送る作動油のクラッチ圧を低圧にして緩やかにスリップ係合させる。その後、アキュムレータ51、55が作動する程度のパイロット圧を送るように比例電磁弁31、35を制御して、所定の勾配でライン圧力まで上昇させる。こうしてクラッチ連結時のショックを緩和している。
前進クラッチ5を連結操作して初期充填圧が供給された後にニュートラルに切り換えて前進クラッチ5の連結を解除操作してクラッチ圧が0となった時点から所定の微小時間内に同一クラッチ、即ち前進クラッチ5を連結操作する場合には、図3の油圧タイムチャートに示すように、初期充填圧が所定圧力(Pr)だけ低くなるように、比例電磁弁35を制御する。
このような制御は、プログラム可能な前記電子制御装置により、例えば次のように制御することができる。図4は、前記のような場合に初期充填圧力を所定圧力分だけカットする制御例を説明するためのフローチャートである。
図4に示すように、前進クラッチからニュートラルへ切り換える指令(FN切換指令)を識別するフラグ(FNフラグ)が設定され(FNフラグ :ステップ1)、FN切換指令あったかどうかが判断され(ステップ2)、FN切換指令が有った場合はFNフラグを“0”にして(ステップ3)、FN切換指令が発生してからの時間を計るタイマー(前進クラッチ圧切れタイマー)のカウントをクリアし(ステップ4)、再びタイマーのカウントを開始する(ステップ5)。タイマーのカウントが開始されると、ニュートラルから前進クラッチに切り換える指令(NF切換指令)を識別するフラグ(NFフラグ)が設定される(NFフラグ 1:ステップ6)。NF切換指令が有ったか否かについて判断され(ステップ7)、NF切換指令が有った場合には、NFフラグを“0”にして(ステップ8)、タイマーがカウントしたインターバル時間(ti)と、予め設定された所定の微小時間(tx)とを比較する(ステップ5)。インターバル時間(ti)が予定された微小時間(tx)より短い場合には、初期充填圧をカットする指令が比例電磁弁35に送られる(ステップ10)。
この実施形態では、微小時間(tx)を約0.6秒に設定し、初期充填圧を約30%カットするようにしている。初期充填圧をどれだけカットするか、及び微小時間(tx)を何秒に設定するかは、トランスミッション毎或いはクラッチ毎等に応じて、適宜設定することができる。
カウントされたインターバル時間(ti)が短かくなるのに比例して、初期充填圧が低くなるように(言い換えると、初期充填圧のカット分を増やすように)、比例電磁弁を制御するようにしても良い。
上記の説明では、前進クラッチ→ニュートラル→前進クラッチの操作を短時間に行う場合について説明したが、後進クラッチ→ニュートラル→後進クラッチの操作を短時間に行う場合、及び、例えば1速→2速→1速のように同一速度段に短時間に連結操作を行う場合でも同様である。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の範囲内において、種々の変更、及び、種々の実施形態を採用することができる。
1,2,3,4 速度段クラッチ
5 前進クラッチ
6 後進クラッチ
5 前進クラッチ
6 後進クラッチ
Claims (3)
- 作動油の初期充填圧力を高めて摩擦板同士をスリップ係合する直前まで急速接近させ、続いて作動油の圧力を前記初期充填圧力より所定圧力だけ低くして摩擦板同士をスリップ係合させた後、作動油を所定勾配で昇圧させてクラッチを連結することにより、クラッチ連結時のショックを緩和するようにした油圧多板クラッチの制御方法において、連結操作したクラッチを解除操作してクラッチ圧が0となった時点から所定の微小時間内に同一クラッチを再び連結操作する場合にのみ、前記初期充填圧力を所定圧力だけ低くすることを特徴とする油圧多板クラッチの制御方法。
- 連結操作したクラッチを解除操作してクラッチ圧が0になってから再度同一クラッチを連結操作するまでの時間が短縮するのに応じて、前記初期充填圧を低くすることを特徴とする請求項1記載の制御方法。
- 前記油圧多板クラッチが前後進クラッチ又は速度段クラッチであり、クラッチ解除操作によりクラッチ圧が0に低下した時点から約0.6秒以内に再度同じクラッチを連結操作した場合は、前記初期充填圧力を約30%低下させることを特徴とする請求項1記載の制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005123529A JP2006300227A (ja) | 2005-04-21 | 2005-04-21 | 油圧多板クラッチの制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114776727A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-07-22 | 潍柴动力股份有限公司 | 湿式离合器充油的控制方法、控制装置和车辆的控制器 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05332441A (ja) * | 1992-06-04 | 1993-12-14 | Jatco Corp | 自動変速機の液圧制御装置 |
JPH0742822A (ja) * | 1993-07-30 | 1995-02-10 | Toyota Motor Corp | 車両用自動変速機の油圧制御装置 |
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2005
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CN114776727B (zh) * | 2022-04-15 | 2024-03-19 | 潍柴动力股份有限公司 | 湿式离合器充油的控制方法、控制装置和车辆的控制器 |
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