JP2006300009A - モータ駆動式排気ガス還流量制御装置 - Google Patents

モータ駆動式排気ガス還流量制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
装置の小型化を図ると共に、排気ガス還流(EGR)量の急変に対し、安定した混合ガスを供給できるEGR量制御装置を得る。
【解決手段】
全開位置をイニシャル位置とする電制吸気制御弁(絞り弁)の下流の吸気通路内に排気ガス還流通路の一部を形成する排気ガス通路を配置し、当該通路に排気ガス還流量制御弁を配置する。これらの制御弁は一つのボディーに装着され、また、同ボディーに設けられた2組の減速歯車機構を介し別々のモータで駆動される。更に歯車減速機構を覆う樹脂カバーにモータ制御回路の基板と回転角センサを内蔵し、各制御弁の軸間寸法を最小化して装置全体の小型化を図ると共にEGR率の制御性向上を図る。
【選択図】図4

Description

本発明は、ディーゼルエンジンに用いられるEGR(エキゾーストガス還流もしくは排気ガス還流)量制御装置に関し、殊に電子式、いわゆるモータ駆動式の排気ガス還流制御装置に関する。
従来のモータ駆動式の排気ガス還流制御装置としては、モータの軸と並行に並んだ回転軸先端に回転斜板型のバルブが固定され、回転軸他端に結合された歯車を、中間減速歯車を介して、モータで開閉制御するものが知られている(特開2004−162665号公報)。
特開2004−162665号公報
従来の排気ガス還流量制御装置では吸気制御弁と排気ガス還流量制御弁が別体で構成され、それぞれ離れた位置に配置されていて、排気ガス制御装置の上下に接続された別体の配管で排気ガスの一部を排気マニホールドから吸気マニホールドへ還流させているため排気ガス還流率制御システムの構成としてスペース的に非常に大きい領域を占めるという問題がある。
本発明は小型で、生産性に優れた排気ガス還流量制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の問題を解決するために本発明では吸気通路に配置された吸気制御弁下流近傍に排気ガス還流量制御弁装置を一体化し、駆動用の2つのモータを吸気通路を構成する筐体の外部に並べて取り付け、両モータの回転を両制御弁に伝える2組の減速歯車機構を2組の回転位置検出センサが取り付けられた樹脂カバーで覆うものである。
以上のように構成した本発明によれば、吸気制御弁と排気ガス還流制御弁装置とを備えた小型で且つ、生産性に優れた制御装置を提供できる。
(第一実施例)
以下、本発明の一実施形態を吸気制御弁の下流に一体化されたモータ駆動式排気ガス還流量制御装置で説明する。
図1は、本発明になるモータ駆動式排気ガス還流量制御装置の全体斜視図で、吸気通路の一部を断面して内部が分かるようにしてある。
吸気制御装置300は筒状に形成された吸気通路体(ボディー)1とこの筒状の吸気通路1cの中心軸を横切るように延びて当該吸気通路体(ボディー)1に回転可能に支承される回転軸3と、この回転軸3に固定された吸気制御弁2(スロットル弁と呼ぶこともある)とを有する。
モータ駆動式排気ガス還流量制御装置400は吸気制御装置300の下流に吸気通路体(ボディー)1の一部として、一体に形成されている。
モータ駆動式排気ガス還流量制御装置400は吸気通路1cの内部に吸気通路1cに沿って同心状に形成された直管通路部1eを有し、2重管式吸気通路体(ボディー)として構成される。
2重管式吸気通路体(ボディー)は側壁に排気ガス取り入れ口22としての開口1hを有し、この開口1hに引き続く傾斜通路(空気の流れの上流側から下流側に向けて緩やかに傾斜している。)として形成された接続通路1dが屈曲通路部1bで直管通路部1eと繋がっている。
この部分はL字状の屈曲した通路体(1b,1d,1e)が吸気通路体(ボディー)1の下方から吸気通路1cに挿入され、接続通路1dが吸気通路体(ボディー)1の側壁の開口1hにはめ込まれることで、つまり、後付方式で構成してもよい。
排気ガス取り入れ口22には、外部排気ガス通路部7がフランジ部でねじ止めされる。
モータ駆動式排気ガス還流量制御装置は、吸気通路体(ボディー)1の軸線方向に延びる排気ガス導入通路の直管通路部1eの中心軸線を横切るように延びて当該吸気通路体
(ボディー)1に回転可能に支承される回転軸5と、この回転軸5(排気ガス還流量制御弁用回転軸と呼ぶこともある)に固定される排気ガス還流量制御弁(EGR量制御弁と呼ぶこともある)4とを有する。
吸気通路体(ボディー)1の外壁部には回転軸3及び回転軸5と各々並行に形成された二つのモータ収納用ケーシング20A,50Aが当該吸気通路体(ボディー)1に一体に形成されている。
樹脂カバー6には、内部に制御回路基板14と回転軸3の回転角度センサ15及び回転軸5の回転角度センサ16が設けられている。
当該樹脂カバー6は、吸気通路体(ボディー)1の外壁部に形成された減速歯車収納用の収納ハウジング部6Aを覆うようにして、ねじ穴6bにねじ6aで固定される。
樹脂カバー6には外部と内部の電気装置とを電気的に接続するためのコネクタ6Bが一体に成形されている。
次に図2を用いて吸気制御弁2と排気ガス還流量制御弁4の配置を説明する。
吸気通路1cの中には吸気制御弁2の下流に屈曲して突出した二重管構造の排気ガス還流通路1aが形成されている。排気ガス還流通路1aは排気ガス導入口22から内側に伸びる傾斜した接続通路1dと吸気通路に沿って伸びる直管通路部1eと両通路部をつなぐ屈曲通路部1bから構成されている。また、外部にはエンジンの排気管から分岐してクーラで冷却された排気ガスを排気ガス導入口22に導く外部排気ガス通路部7が設けられている。
外部排気ガス通路部7を経由し循環される排気ガスの量は、屈曲通路部1b下流の直管通路部1eに設けられた排気ガス還流量制御弁4をモータ9の回転駆動力により回転制御することで、制御される。
各制御弁吸気制御弁2,排気ガス還流量制御弁4はイニシャル状態(モータへ通電されていない状態)では図5に示すリターンスプリング34,54の力によってそれぞれの回転軸3,5が機械的に付勢され、吸気制御弁2は全開、排気ガス還流量制御弁4は全閉位置になるよう機械的に回転される。
モータ駆動式排気ガス還流量制御装置の小型化を図るには、吸気制御弁(絞り弁)用回転軸3と排気ガス還流量制御弁用回転軸5の軸間距離Pを最小にする必要がある。本実施例では図2に示すようにこの軸間距離Pは吸気制御弁2の外径,排気ガス還流量制御弁4の外径及び接続通路1d内径をエンジンの要求吸気量および排気ガス量を満足しつつ、最小になるよう設定した。これにより、両軸間に余分なスペースを必要としないので装置の小型化が達成された。
更に、このPを最小化することにより吸気制御弁2から排気ガスの混合部までの距離Lが最小化でき、吸気の応答遅れを低減することができる。また、排気の応答遅れには距離dが影響する。本実施例の構造では、吸気通路径がφ60程度の場合、排気ガス最大還流率70%以上を満足する排気ガス還流通路径は約φ30となり、このときの排気ガス還流量制御弁下流寸法dは流れの安定性を考えると解析上最低30mm(=排気ガス還流通路径)である。一方、従来の別体配管接続によるEGRガス還流方式では、別体の排気ガス還流量制御弁から吸気通路に還流するための配管が一回曲げで両端取付けフランジ付きであるとすると、排気ガス還流量制御弁下流寸法d=フランジ厚さ×2+パイプ長(ベント部+ストレート部×2)となる。ここで、フランジ厚さは熱変形を考慮し5mm、パイプは中心曲げR=30mm(=パイプ径)の90°ベント管とし両端にフランジを溶接するためのストレート部を10mm確保すると、d=5×2+2π×30×90°/360°+10×2≒77の寸法が必要となるが、本実施例ではこの寸法が不要になり、従来方式に対し管路長dが半分以下にできる。
次に、図3〜図5で本実施例の構造を詳細に説明する。
回転軸3及び回転軸5は、吸気通路1cの側壁に設けた軸受ボス1A,30A,5A,50Aに固定された各々2個のボールベアリング31,32,51,52で回転可能に支承されている。
回転軸3及び回転軸5は並行に配置され一端は金属カバー1B,5Bで封止されるが他端はボールベアリング32,52からさらに突き出している。
この突き出し部は回転軸3及び回転軸5共、同一方向で各々樹脂カラー33,53と最終段歯車12,13が挿通されており、ナットによって回転軸3,5に固定される。
樹脂カラー33,53と吸気管外壁部30との間にはベアリング32,52が固定された軸受ボス30A,50Aの周りにコイル状のリターンスプリング34,54がセットされている。リターンスプリング34,54の一端は回転方向に移動しないように吸気通路体(ボディー)1の外壁の段付部30C,50Cに係止され、他端は樹脂カラー33,
53に係止されている。
樹脂カラー33,53は回転軸3,5と一緒に回転するため、吸気制御弁は閉じ方向に回転するとリターンスプリング34が巻き締められて開き方向の力を、排気ガス還流量制御弁4は開き方向に回転するとリターンスプリング54が巻き締められて閉じ方向の力をそれぞれ付与される。
ここで、図2に示すように吸気制御弁2は時計方向に回転して閉動作し、排気ガス還流量制御弁4は時計方向に回転して開動作する。したがって回転軸3と回転軸5とは開動作,閉動作に対して互いに逆回転となるようモータの回転方向が設定されている。
吸気通路体(ボディー)1には2個のモータ収納ケース部20A,50Aが一体に形成されている。
2個のモータ収納ケース部20A,50Aには吸気制御弁駆動用モータ8及び排気ガス還流量制御弁駆動用モータ9が収納され、フランジ81,91が2本のねじ(82,82/92,92)で吸気通路体(ボディー)1に固定されている。
モータ8の回転軸8Aの端部には歯車8aが固定されている。回転軸3に固定された最終段歯車12と歯車8aとの間には大径歯車10aと小径歯車10bとからなる中間歯車10が固定シャフト10cに回転可能に支承されている。大径歯車10aは歯車8aに噛み合い小径歯車10bは最終段歯車12に噛み合っている。
同様に、モータ9の回転軸9Aの端部には歯車9aが固定されている。回転軸5に固定された最終段歯車13と歯車9aとの間には大径歯車11aと小径歯車11bとからなる中間歯車11が固定シャフト11cに回転可能に支承されている。大径歯車11aは歯車9aに噛み合い小径歯車11bは最終段歯車13に噛み合っている。本実施例ではこのように、2系統の歯車機構を同一面に構成しているので組立性が良く、これら歯車機構を覆う樹脂カバーの一体化ができる。
樹脂カバー6は、減速歯車機構110,111を収納する収納ハウジング部6Aを形成する吸気通路体(ボディー)1外壁の所定の位置6b(7箇所)でねじ6aによりねじ止め固定されている。
この樹脂カバー6は前述したように2系統の減速歯車機構110,111を覆い、更に回転軸3の回転角度を検出する回転角度センサ15と、回転軸5の回転角度を検出する回転角度センサ16及び制御回路基板14が配置されている。
コネクタ6Bには回転角度センサ15及び回転角度センサ16からの信号をエンジン制御ユニットに送る端子,モータ(直流モータ)8,9への給電用端子,アース端子,エンジン制御ユニットから吸気制御弁2及び排気ガス還流量制御弁4の目標開度信号を受け取る端子が設けられている。このように、排気ガス還流量制御弁の目標開度信号の入力端子まで同一コネクタに集約して外部接続は一つのコネクタで実現しているので部品点数が削減でき、コネクタ接続も容易である。また、コネクタのはずれに対するポテンシャルが少なくなる。
14は制御回路基板で、樹脂カバー6内面に配置され、コネクタ6Bの外部接続端子
17が制御回路基板側から複数の端子とワイヤボンディングW1によって接続されている。また、カバー6に設けられた受け端子8B1,9B1にはモータ8,9の差込端子8B,9Bが差し込み接続され、受け端子8B1,9B1は制御回路基板14のモータ端子
18,19にワイヤボンディングW4,W5で接続されている。回転角度センサ15,
16の電源端子および信号端子20,21は制御回路基板14の端子20A,21AにワイヤボンディングW2,W3により接続されている。
回転軸3の樹脂カバー6側先端には磁石が取り付けられていて、樹脂カバー6内に配置された回転角度センサ15の磁気感知型素子(ホールIC)により回転角度が検出される。検出した信号は接続端子20により制御回路基板14に送られる。
同様に、回転軸5の樹脂カバー6側先端には磁石が取り付けられていて、樹脂カバー6内に配置された回転角度センサ16の磁気感知型素子(ホールIC)により回転角度が検出される。検出した信号は接続端子21により制御回路基板14に送られる。
このように2系統の歯車減速機構110,111を覆う樹脂カバー6を一体化し制御回路基板14を内蔵したことにより、吸気制御弁2と排気ガス還流量制御弁4の二つの制御回路を一つの基板に集約できるので小型化及び部品点数削減ができ、生産性も良い。
また、吸気制御弁2と排気ガス還流量制御弁4の動作特性の初期設定や、特性のマッチングが同一制御回路基板上で実現でき、これら初期設定や、特性のマッチングの作業がやりやすくなる。
次に、図6を用いて本実施形態による排気ガス制御装置のスロットルアクチュエータコントロールユニット(TACU)120のシステム構成を説明する。
スロットルアクチュエータコントロールユニット(TACU)120は、CPU121と、モータドライブ回路(MDC1)123,(MDC2)124とから構成される。
CPU121はECU130が出力する目標EGR率と吸気制御弁2と排気ガス還流量制御弁4の各々の回転角度センサ15,16が出力する実開度θTH,θEGRに基づいてバルブの回転量を演算し、後述するHブリッジ回路123,124のオン・オフするスイッチを選択し、電流の流す方向を決定し、またHブリッジ回路123,124のオン・オフするデューティを決定して、制御信号を出力する。
モータドライブ回路(MDC1)123はロジックIC123と、Hブリッジ回路123とを備えている。ロジックIC123は、CPU121が出力する制御量信号に基づいて、Hブリッジ回路123内の4個のスイッチにオン/オフ信号を出力する。Hブリッジ回路123は、オン/オフ信号に応じてスイッチが開閉し、必要な電流をモータ8に供給して、モータ8を正転若しくは逆転する。
同様に、モータドライブ回路(MDC2)124はロジックIC124と、Hブリッジ124回路とを備え、CPU121が出力する制御量信号に基づいて、必要な電流をモータ9に供給して、モータ9を正転若しくは逆転する。
このように、吸気制御弁2と排気ガス還流量制御弁4を一つの吸気通路体(ボディー)1に一体に構成された装置では、各々の減速歯車機構110,111を同一面に配置することにより樹脂カバー6取付けフランジが一体に形成でき、すなわち樹脂カバーが一体に形成できることになる。このように構成した本実施例によれば以下のような効果がある。
減速歯車機構を覆う樹脂カバー同士の干渉を考慮しなくても良いので、吸気制御弁と排気ガス還流量制御弁との軸間距離の最小化が可能となり、装置全体が小型化できるとともに、樹脂カバーに内蔵する制御回路基板も一つに集約できるため大幅な部品点数の削減ができる。
また、2系統の減速歯車機構が同一面にあるため、モータ及び歯車の組立性が容易となり自動化が図れる。
更に、吸気通路体(ボディー)に排気ガス還流量制御弁が一体化されているので、各制御弁と排気ガス合流部までの容積が最小化でき、排気ガスの目標還流率に対し排気ガス還流量制御弁の必要開度と制御開度とのズレ(応答遅れ)を低減できる。これにより、加減速のエンジン負荷過渡領域においても空燃比の最適化が可能となりNOx低減が図れる。特にディーゼルエンジンにおいてはPMの発生も抑制できる。
次に、図7を用いて弁開度に対するEGR率の応答性遅れについて説明する。EGR率を上げるためにスロットル弁を閉じ側に、EGR弁を開き側に作動させ、この時の動作時間をtとすると目標EGR率への到達時間はTとなる。ここで、図2に示す排気制御バルブ下流の排気通路寸法dの長さにより到達時間にΔT=T′−Tの差が生じ、寸法dが長くなるほどこの遅れ時間ΔTが大きくなり、NOx,PM発生の要因となる。また、この遅れ時間ΔTは排気ガス還流量制御弁下流に排気通路径φ35×長さ500mm(容積480
cc)の配管で繋いだ場合で計算上約50msecとなる。
(第二実施例)
次に図8により、第二実施例について説明する。吸気制御弁は図5記載の実施例と同様の構造で、排気ガス還流量制御弁は回転軸3と並行に吸気通路体(ボディー)1の筒状態を横切るように延びて当該吸気通路体(ボディー)1に回転可能に支承される回転軸5と、この回転軸5の一端に固定された回転斜板式の排気ガス還流量制御弁4とを有する。
回転軸50は一端を吸気通路体(ボディー)1の横に並んで一体に形成された排気ガス還流通路23を貫通し、先端には回転軸50の中心軸と排気ガス還流量制御弁40の中心と排気ガス還流通路23の中心が一致する位置に回転斜板式の排気ガス還流量制御弁40が固定され、排気ガス導入口22を開閉するよう構成している。
排気ガス還流通路23は吸気通路体(ボディー)1に対し交わるように斜めに構成され、排気ガス還流量制御弁40はイニシャル全閉で排気ガス通路軸と直交するように配置されている。
回転軸5の他端はベアリングからさらに突き出し減速歯車機構111の最終段歯車13が挿通されている。減速歯車機構110,111は第一実施例同様に吸気制御弁2と排気ガス還流量制御弁4どちらも同一面に構成されていて、回転角度センサ15,16を備えた一体の樹脂カバー6で覆われている。
従って、本実施例においても第一実施例同様に歯車減速機構を覆う樹脂カバーの一体化と、吸気制御弁と排気ガス還流量制御弁間の軸間距離最小化ができるので、装置の小型化,部品点数削減,組立性改善が可能である。
なお、従来の排気ガス還流量制御システムとしては、エンジン近傍に別体のモータ駆動式排気ガス還流量制御装置を配置し、排気管から分岐させる配管と吸気管に合流させる配管をモータ駆動式排気ガス還流量制御装置の上下に接続し構成されるものが知られている(特開2004−092497号公報)。
このように、従来の排気ガス還流量制御システムは吸気制御弁と排気ガス還流量制御弁が別体で構成されそれぞれ離れた位置に配置されていて、排気ガス制御装置の上下に接続された別体の配管で排気ガスの一部を排気マニホールドから吸気マニホールドへ還流させているため排気ガス還流率制御システムの構成としてスペース的に非常に大きい領域を占めるという問題がある。また、吸気制御弁と排気ガス還流量制御弁のどちらも電子式の制御を用いた場合には、駆動制御回路が二つ必要となり生産性も悪い。
さらには、排気ガス制御装置から吸気マニホールドまでの管路長が長く、排気ガス還流量制御弁が開いてからEGRガスが吸気通路に到達するまでにタイムラグが発生するため、吸気量または吸気管内圧の応答性に遅れが生じ排気ガス還流率の制御応答性が悪いという問題もある。
近年、排気規制対応のため排気ガス還流率(EGR量)は大流量化が進んでいる一方で、還流排気ガスの混合や還流率の制御性が悪いとエンジン負荷過渡時に必要な燃料噴射量に対し差が生じてNOxが発生しやすく、特にディーゼルエンジンにおいてはPM(粒子状物質)発生の増加も懸念される。
これに対し、上記両実施例では、吸気通路と排気ガス還流量制御弁間の距離を最小化し、還流率制御性に優れた制御装置を得ることができた。
さらに、両実施例では、二つの制御弁の駆動制御回路を一つに集約化し内蔵できるように構成した。
具体的には、装置の小型化と制御応答性向上のため吸気通路に排気ガス通路を一体化する構造であり、吸気制御弁,排気ガス還流量制御弁及び排気ガスの吸気通路合流部を近接配置し、吸気制御弁と排気ガス還流量制御弁への駆動力を伝達する各々独立した2系統の歯車機構を同一面に構成し、樹脂カバーを一体化した。
さらに、2組の歯車機構を覆う一体型の樹脂カバーに吸気制御弁及び排気ガス還流量制御弁が固定された二本の回転軸の回転角度センサを内蔵した。
また、歯車機構を覆う一体型の樹脂カバーに吸気制御弁及び排気ガス還流量制御弁の駆動用電動モータの回転を制御する電子回路を内蔵した。
さらに、歯車機構を覆う一体型の樹脂カバーに内蔵される電子回路を一つの基板に一体化した。
また、歯車機構を覆う一体型の樹脂カバーに内蔵される電子回路,モータ制御回路,回転角度センサ回路の外部接続を一つのコネクタに集約した。
この結果、装置全体の小型化と共に制御性が向上し、加減速などの過渡時のNOxや
PM発生も大幅に抑制できる。
本発明になる排気ガス還流量制御装置の一実施例を示す部分断面斜視図。 本発明になる排気ガス還流量制御装置の一実施例を示す縦断面図。 本発明になる排気ガス還流量制御装置の歯車機構を示す正面図。 本発明になる排気ガス還流量制御装置の歯車カバーとしての樹脂カバーを示す正面図。 図4のA−A断面図。 本発明になる排気ガス還流量制御装置の制御システム図。 弁開度に対するEGR率特性図。 本発明になる排気ガス還流量制御装置の一実施例を示す縦断面図。
符号の説明
1…ボディー、1a,23…排気ガス還流通路、1b…屈曲通路部、1c…吸気通路、1d…接続通路、1e…直管通路部、2…吸気制御弁、3…(吸気制御弁用)回転軸、4,40…排気ガス還流量制御弁、5,50…(排気ガス還流量制御弁用)回転軸、6…樹脂カバー、6A…収納ハウジング部、6B…コネクタ、6a…ねじ、6c…排気ガス還流量制御弁側歯車カバー部、6d…スロットル側歯車カバー部、7…外部排気ガス通路部、8…(吸気制御弁駆動用)モータ、9…(排気ガス還流量制御弁駆動用)モータ、12,13…最終段歯車、14…制御回路基板、15…(吸気制御弁用)回転角度センサ、16…(排気ガス還流量制御弁用)回転角度センサ、17…外部接続端子、18…吸気制御弁駆動用モータの端子、19…排気ガス還流量制御弁駆動用モータの端子、20,21…端子、22…排気ガス導入口、24…吸気通路、31,32,51,52…ベアリング、
33,53…樹脂カラー、34,54…リターンスプリング、200…コントロールユニット、210…CPU、230,240…モータドライブ回路。

Claims (12)

  1. 筐体に形成された吸気通路、
    当該吸気通路の断面積を制御する吸気制御弁、
    前記吸気通路に導入する排気ガスの量を制御する排気ガス還流量制御弁、
    前記筐体に取り付けられた2つのモータ、
    前記吸気制御弁と排気ガス還流量制御弁の回転を支持する回転軸、
    前記各モータの回転軸の回転を前記両制御弁の回転軸に伝達する2組の減速歯車機構、
    前記両制御弁の回転軸の回転位置を検出する2組の回転位置センサ、
    を備え、
    前記2つのモータは前記筐体の同一面側に並べて取付けられており、当該両モータの前記回転軸の一端は前記筐体の一側に形成した収納ハウジング内に臨ませてあり、
    前記2組の減速歯車機構が当該収納ハウジング内に配置されており、
    前記収納ハウジングの中に前記2組の減速歯車機構が収容されており、
    前記収納ハウジングを覆うように前記筐体に取り付けられる樹脂カバーによって前記2組の歯車減速機構が覆われており、
    かつ前記樹脂カバーには前記一対の回転位置センサが取り付けられている
    モータ駆動式排気ガス還流量制御装置。
  2. 請求項1に記載したものにおいて、
    前記排気ガス還流量制御弁の回転を支持する一対の軸受部が前記吸気通路を跨いで前記筐体に設けられており、
    前記排気ガスの導入口が前記両軸受の中間位置に設けられている
    モータ駆動式排気ガス還流量制御装置。
  3. 請求項1もしくは2のいずれかに記載したものにおいて、
    排気ガスを導入する排気ガス導入口が前記樹脂カバーで覆われた前記収納ハウジングに対して吸気通路の中心軸線の周方向でほぼ90度回転した位置に設けられている
    モータ駆動式排気ガス還流量制御装置。
  4. 前記請求項3に記載したものにおいて、
    前記樹脂カバーの前記排気ガス導入口から遠い側に前記モータの制御回路が、前記排気ガス導入口に近い側に前記2組の回転位置センサが取り付けられている
    モータ駆動式排気ガス還流量制御装置。
  5. 請求項1に記載したものにおいて、
    前記2つのモータが前記樹脂カバーで覆われた前記収納ハウジングに対して吸気通路を挟んで反対側の前記筐体外周部位に、吸気の流れに対して上流側に前記吸気制御弁用のモータが、排気ガス還流量制御弁用のモータが下流側になるよう並んで設けられており、
    両モータの回転軸は吸気の流れに対して交差し、前記両制御弁の回転軸に対して同じ方向に伸びるよう配置されている
    モータ駆動式排気ガス還流量制御装置。
  6. 吸気通路内に排気ガスの一部を還流する排気ガス還流量制御装置で、前記吸気通路内に排気ガス還流通路の一部が突出し、当該突出通路内に排気ガスの流量を調整する制御弁を配置し、また、前記吸気通路の還流通路上流側に吸気量または管内圧力を制御するためのバタフライ式吸気制御弁をイニシャル位置で全開状態に維持されるように配置され、各々の制御弁が回転軸,歯車を介しそれぞれ別々の電動モータで駆動される排気ガス還流量制御装置において、前記排気ガス還流量制御弁及び吸気制御弁のそれぞれ独立した2系統の歯車機構が同一面に構成され、当該歯車機構を保護するカバーが一体で成形されたことを特徴とする排気ガス還流量制御装置。
  7. 吸気通路内に排気ガスの一部を還流する排気ガス還流量制御装置で、前記吸気通路内にイニシャル位置で全開状態に維持されるように配置されたバタフライ式吸気制御弁を有し、当該吸気制御弁下流に開口するように排気ガス還流通路が前記吸気通路横に並んで配置され、当該排気ガス還流通路内に配置された排気ガス還流量制御弁が前記排気ガス還流通路と吸気通路を貫通するように支承された回転軸先端に固定され、各々の制御弁が回転軸、歯車を介しそれぞれ別々の電動モータで駆動される排気ガス還流量制御装置において、前記排気ガス還流量制御弁及び吸気制御弁のそれぞれ独立した2系統の歯車機構が同一面に構成され、当該歯車機構を覆う樹脂カバーが一体で成形されたことを特徴とするモータ駆動式排気ガス還流量制御装置。
  8. 請求項6及び7に記載したものにおいて、歯車機構を覆う樹脂カバーに排気ガス還流量制御弁及び吸気制御弁駆動用モータの制御用電子回路が内蔵されたことを特徴とするモータ駆動式排気ガス還流量制御装置。
  9. 請求項6及び7に記載したものにおいて、歯車機構を覆う樹脂カバーに排気ガス還流量制御弁が固定された回転軸及び吸気制御弁が固定された回転軸各々の回転角を検出するセンサ機構が内蔵されたことを特徴とするモータ駆動式排気ガス還流量制御装置。
  10. 請求項8に記載したものにおいて、歯車機構を覆う樹脂カバーに排気ガス還流量制御弁及び吸気制御弁駆動用モータの回転を制御する電子回路が内蔵されたことを特徴とするモータ駆動式排気ガス還流量制御装置。
  11. 請求項10に記載したものにおいて、排気ガス還流量制御弁及び吸気制御弁駆動用モータの回転を制御する電子回路が一つの基板に一体化されたことを特徴とするモータ駆動式排気ガス還流量制御装置。
  12. 請求項9及び10に記載したものにおいて、歯車機構を覆う樹脂カバーに取り付けられた電子回路基板には排気ガス還流量制御弁及び吸気制御弁各々2系統のモータ及び回転軸回転角検出センサの電源,信号回路が接続され、前記電子回路基板からの外部接続は前記樹脂カバーに一体成形された一つのコネクタに集約されたことを特徴とするモータ駆動式排気ガス還流量制御装置。
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