JP2006299941A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 吐出孔を開閉する吐出弁に、吐出孔に挿入される円筒状の弁を用い、吐出孔内のデッドボリュームを低減し圧縮効率を向上し、弁の強度アップおよび信頼性の向上が図れる圧縮機を提供する。
【解決手段】 密閉容器内に、圧縮要素に設けられた冷媒を圧縮する圧縮室9と、圧縮された圧縮ガスが吐出される吐出孔6を有するプレート部材5aと、圧縮ガスの圧力により、吐出孔を開閉動作する吐出弁7と、同吐出弁7の移動量を規制する弁受8とを備えてなる圧縮機の吐出弁装置において、吐出弁7を吐出孔6に挿入される筒部7aと、吐出孔6の出口を塞ぐフランジ部7bとから形成し、圧縮ガスの吐出時に、圧縮室9側の吐出孔6と密閉容器内空間とを連通する連通孔12を、プレート部材5aに少なくとも1個設けてなる構成とした。
【選択図】図2
【解決手段】 密閉容器内に、圧縮要素に設けられた冷媒を圧縮する圧縮室9と、圧縮された圧縮ガスが吐出される吐出孔6を有するプレート部材5aと、圧縮ガスの圧力により、吐出孔を開閉動作する吐出弁7と、同吐出弁7の移動量を規制する弁受8とを備えてなる圧縮機の吐出弁装置において、吐出弁7を吐出孔6に挿入される筒部7aと、吐出孔6の出口を塞ぐフランジ部7bとから形成し、圧縮ガスの吐出時に、圧縮室9側の吐出孔6と密閉容器内空間とを連通する連通孔12を、プレート部材5aに少なくとも1個設けてなる構成とした。
【選択図】図2
Description
本発明は、空気調和機等に用いられる圧縮機に係わり、より詳しくは、吐出孔を開閉する吐出弁に、吐出孔に挿入される円筒状の弁を用い、吐出孔内のデッドボリュームを低減し圧縮効率を向上し、弁の強度アップおよび信頼性の向上が図れる吐出弁の構造に関する。
従来のロータリ圧縮機は、1つの吐出孔に対し、薄板状の吐出弁と、この吐出弁の動作を抑制する弁受けにより吐出機構が構成されている。このような吐出機構の場合、吐出孔内はデッドボリュームとなるため、吐出孔内に残った吐出圧力に達したガスは密閉容器内に排出することができず、シリンダ内に戻るという再膨張損失を生じ、体積効率が低下するという不具合を生じていた。また、信頼性面では、特に液圧縮時など、吐出弁の弁衝突速度が上昇する液圧縮時や高回転時などには、吐出弁の弁割れが生じるなどの不具合が生じていた。
そこで、デッドボリュームを減少することができ、かつ再膨張損失の増加による性能の低下を改善したロータリ圧縮機の技術として、図10、図11(A),(B)に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
圧縮機構部は、密閉容器10’内に固定されたシリンダ3’と、このシリンダ3’内に設けられクランク軸8’の偏心部8a’に嵌入されたローラ4’と、このローラ4’の回転に追従して往復運動するベーン5’と、シリンダ3’の両端を密閉するとともにクランク軸8’を支持する主軸受6’および副軸受7’とからなり、
主軸受6’および副軸受7’の両者に、シリンダ3’内にて圧縮された冷媒ガスを吐出するための吐出弁13’、15’と該吐出弁13’、15’の開度を抑制する吐出弁止め14’、16’を装着してなるロータリ圧縮機において、主軸受6’に装着された吐出弁13’の取付面の肉厚Xを、副軸受7’に装着された吐出弁15’の取付面の肉厚Yよりも薄く形成した。
主軸受6’および副軸受7’の両者に、シリンダ3’内にて圧縮された冷媒ガスを吐出するための吐出弁13’、15’と該吐出弁13’、15’の開度を抑制する吐出弁止め14’、16’を装着してなるロータリ圧縮機において、主軸受6’に装着された吐出弁13’の取付面の肉厚Xを、副軸受7’に装着された吐出弁15’の取付面の肉厚Yよりも薄く形成した。
上記構成において、シリンダ3’が形成する圧縮室では、クランク軸8’の偏心部8a’に嵌入されているローラ4’が、ローラ4’自重あるいはローラ4’内径側の圧力と圧縮室内側の圧力との圧力差により副軸受7’に押し付けられると、ローラ4’を押し付けられていない側の主軸受6’とローラ4’との間のクリアランスが増大する。しかし、主軸受6’に装着された吐出弁13’の取付面の肉厚を薄くすると、密閉容器10’内の圧力と圧縮機構内部が吸入圧力であるときの圧力差により変形し、主軸受6’とローラ4’とのクリアランスを減少させることができる。この主軸受6’に装着された吐出弁13’の取付面の肉厚を、ローラ4’との接触による吐出弁13’の取付面の異常摩耗がなく信頼性に問題のない範囲に設定して、デッドボリュームを減少させ、また吐出圧力のシリンダ内部への漏れを減少させることができるので、再膨張損失が低減し性能を向上させることができる。
しかしながら、上記構成の場合、吐出弁13’の取付面の肉厚Xを薄くすると吐出孔の高さが低くなる。このため、シリンダ3’内が最も低圧である吸入圧力になった時、密閉容器10’内との圧力差による変形を受けるため、主軸受6’とローラ4’が接触し、主軸受6’の摩耗等による性能低下や、摩耗粉による圧縮機がロックする可能性があった。
そこで、デッドボリュームの低減による体積効率の向上、吐出孔を開閉する弁機構の強度向上による信頼性の向上が望まれている。
特開平6−323275号公報(要約、構成、第1〜3図)
本発明は上記の問題点に鑑み、吐出孔を開閉する吐出弁に、吐出孔に挿入される円筒状の弁を用い、吐出孔内のデッドボリュームを低減し圧縮効率を向上し、弁の強度アップおよび信頼性の向上が図れる圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、密閉容器内に、圧縮要素に設けられた冷媒を圧縮する圧縮室と、圧縮された圧縮ガスが吐出される吐出孔を有するプレート部材と、前記圧縮ガスの圧力により、前記吐出孔を開閉動作する吐出弁と、同吐出弁の移動量を規制する弁受とを備えてなる圧縮機において、
前記吐出弁を前記吐出孔に挿入される胴部と、前記吐出孔の出口を塞ぐフランジ部とから形成する一方、前記プレート部材に、前記圧縮ガスの吐出時に前記吐出弁が移動した際、前記圧縮室側の吐出孔と前記密閉容器内空間とを連通する連通路を設けてなる構成となっている。
前記吐出弁を前記吐出孔に挿入される胴部と、前記吐出孔の出口を塞ぐフランジ部とから形成する一方、前記プレート部材に、前記圧縮ガスの吐出時に前記吐出弁が移動した際、前記圧縮室側の吐出孔と前記密閉容器内空間とを連通する連通路を設けてなる構成となっている。
また、前記連通路を前記圧縮室側の吐出孔と、前記弁受の外周部の前記密閉容器内空間とを連通する連通孔から構成されている。
また、前記連通路を前記吐出弁の胴部側面に面した前記プレート部材に設けられ、前記圧縮室側の吐出孔と前記弁受の内側とを連通する溝部から構成すると共に、前記弁受に前記溝部と前記密閉容器内空間とを連通するガス通路孔を設けてなる構成となっている。
また、前記溝部の前記弁受側の出口と、前記ガス通路孔との位置を所定角度ずらして配置してなる構成となっている。
また、前記吐出弁の移動量を規制し、前記弁受と接触する前記フランジ部の表面に、前記弁受との接触面積を少なくする凹部を設けてなる構成となっている。
また、前記フランジ部の背面に相対向する前記弁受に、吐出された高圧ガスを前記フランジ部の背面に導入する透孔を設けてなる構成となっている。
また、前記フランジ部の背面と、同背面に対向する前記弁受との間に、前記吐出弁の移動を付勢する弾性部材を設けてなる構成となっている。
また、前記吐出孔の出口に、消音機能を備えた吐出マフラを設け、同マフラの圧縮室側に前記弁受を形成してなる構成となっている。
また、前記吐出弁の胴部の外周面に環状の油溝を設けてなる構成となっている。
また、前記フランジ部が前記プレート部材に着座する際の接触面の面積を、前記フランジ部が全面で接触する場合の所定面積以下としてなる構成となっている。
また、前記吐出孔の出口を塞ぐフランジ部と相対向する前記圧縮室側の前記胴部の端部に、環状の鍔部を設けると共に、前記吐出孔に前記吐出弁の移動量を規制する段部を設けてなる構成となっている。
本発明によれば、吐出孔を開閉する吐出弁に、吐出孔に挿入される円筒状の弁を用い、吐出孔内のデッドボリュームを低減し圧縮効率を向上し、弁の強度アップおよび信頼性の向上が図れる圧縮機となる。
以下、本発明の実施の形態を、ロータリ圧縮機を例にして、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明におけるロータリ圧縮機の縦断面図である。
図2は本発明における第1の実施例を示す図で、(A)は吐出弁を閉じた状態の断面図、(B)は吐出弁を開いた状態の断面図、(C)は吐出弁の斜視図である。
図3は本発明における第2の実施例を示す図で、(A)は吐出弁を閉じた状態の断面図、
(B)は吐出弁を開いた状態の断面図、(C)は(B)の矢視図(上面図)、(D)は吐出孔とガス通路の位置関係を示す斜視図である。
図4は本発明における第3の実施例を示す断面図で、(A)は吐出弁に凹部を設けたもので、(B)は弁受に開口部を設けたものである。
図5は本発明における第4の実施例を示す断面図で、(A)は吐出弁の着座面積を小さくしたもので、(B)はプレート部材の着座面積を小さくしたものである。
図6は本発明における第5の実施例を示す断面図である。
図7は本発明における第6の実施例を示す図で、(A)は吐出弁を閉じた状態の断面図、(B)は吐出弁を開いた状態の断面図である。
図8は本発明における第7の実施例を示す斜視図である。
図9は本発明における第8の実施例を示す図で、(A)は吐出弁を閉じた状態の断面図、(B)は吐出弁を開いた状態の断面図である。
図1は本発明におけるロータリ圧縮機の縦断面図である。
図2は本発明における第1の実施例を示す図で、(A)は吐出弁を閉じた状態の断面図、(B)は吐出弁を開いた状態の断面図、(C)は吐出弁の斜視図である。
図3は本発明における第2の実施例を示す図で、(A)は吐出弁を閉じた状態の断面図、
(B)は吐出弁を開いた状態の断面図、(C)は(B)の矢視図(上面図)、(D)は吐出孔とガス通路の位置関係を示す斜視図である。
図4は本発明における第3の実施例を示す断面図で、(A)は吐出弁に凹部を設けたもので、(B)は弁受に開口部を設けたものである。
図5は本発明における第4の実施例を示す断面図で、(A)は吐出弁の着座面積を小さくしたもので、(B)はプレート部材の着座面積を小さくしたものである。
図6は本発明における第5の実施例を示す断面図である。
図7は本発明における第6の実施例を示す図で、(A)は吐出弁を閉じた状態の断面図、(B)は吐出弁を開いた状態の断面図である。
図8は本発明における第7の実施例を示す斜視図である。
図9は本発明における第8の実施例を示す図で、(A)は吐出弁を閉じた状態の断面図、(B)は吐出弁を開いた状態の断面図である。
図1において、密閉容器1内の上部に設けられた電動要素2と回転軸3により結合された圧縮要素(シリンダ)4を閉塞するプレート部材(軸受)5a,5bのいずれか一方または両方に、圧縮された圧縮ガスが吐出される吐出孔6と、同吐出孔6を開閉動作する吐出弁7と、同吐出弁7の移動量を規制する弁受8とを備え、前記圧縮要素4を構成するシリンダ室(圧縮室)9内でローリングピストン(ローラ)10を回転運動させて、前記シリンダ室9に吸入した冷媒ガスを圧縮し、前記シリンダ室9内の圧力上昇により前記吐出弁7を押し上げて圧縮ガスを吐出チャンバー11内に吐出されるようにしている。
以下、本発明の実施例1について詳細に説明する。図2(A),(B)及び(C)において、圧縮機構部は、密閉容器内に固定された圧縮要素(シリンダ)4と、このシリンダ4内に設けられたクランク軸(図示せず)に嵌入し、偏心回転するローラ10と、冷媒を圧縮するシリンダ室(圧縮室または圧縮空間)9と、圧縮された圧縮ガスが吐出される吐出孔6を有するプレート部材5aと、前記吐出孔6を開閉する吐出弁7と、同吐出弁7の移動量を規制する弁受8とから構成されている。
前記吐出弁7は、前記吐出孔6に挿入され、同吐出孔6と同等の長さを有する胴部7aと、前記吐出孔6の出口を塞ぐフランジ部7bとから形成され、圧縮ガスの吐出時に前記吐出弁7が上昇した際、前記プレート部材5aに、前記シリンダ室9側の前記吐出孔6と密閉容器内空間(吐出チャンバー内)とを、斜め方向または水平方向(図2Aの破線で示す)に連通する連通路(連通孔)12を少なくとも1個以上設けてなる構成となっている。
上記構成において、圧縮運転開始から所定の圧縮過程までは、図2(A)に示すように、前記フランジ部7bがプレート部材5aの表面(着座面)に着座し、吐出弁7が吐出孔6を完全に塞ぎ、連通孔12の圧縮ガス流出口が閉じられる。そして、図2(B)に示すように、圧縮過程が進行して、シリンダ室9の圧力が上昇し、密閉容器内の圧力より高い所定の吐出圧力に達すると、吐出弁7が上昇し、連通孔12の圧縮ガス流出口が開けられ、高圧ガスが連通孔12より吐出される。高圧ガス吐出後、吐出弁7が下降して吐出孔6内に残留するガスが押し出され、連通孔12に排出される。この結果、吐出孔6内のデッドボリュームをなくすことができ、圧縮効率を向上することができる。
また、液バック時等、吐出圧力が異常に高くなった場合においても、吐出弁7が円筒形状のため、従来の薄板を用いた吐出弁に対し十分な強度を有し信頼性の向上につながる。また、上記デッドボリュームの改善により、吐出孔6の高さを低くする必要がなく、プレート部材(軸受)5aの変形もなくなる。
以下、本発明の実施例2について詳細に説明する。図3(A)、(B)および(C)に示すように、前記吐出孔6と前記吐出弁7の胴部7aの側面との間の前記プレート部材5a側に、圧縮ガスの吐出時に前記吐出弁7が上昇した際、前記シリンダ室9側の吐出孔6と前記弁受8内とを連通する溝部13を少なくとも1個以上設けると共に、弁受8に溝部13と密閉容器内空間(吐出チャンバー内)とを連通するガス通路孔14とを設けた構成となっている。
上記構成において、圧縮運転開始から所定の圧縮過程までは、図3(A)に示すように、吐出弁7が吐出孔6を完全に塞ぎ、溝部13の圧縮ガス流出口が閉じられる。そして、図3(B)に示すように、圧縮過程が進行して、シリンダ室9の圧力が所定の吐出圧力に達すると、吐出弁7が上昇し、溝部13の圧縮ガス流出口が開けられ、高圧ガスが溝部13を経由してガス通路孔14より吐出される。高圧ガス吐出後、吐出弁7が下降して吐出孔6内に残留するガスが押し出され、溝部13に排出され、上記実施例1と同様に、吐出孔6内のデッドボリュームをなくすことができ、圧縮効率を向上することができる。
また、図3(D)に示すように、前記溝部13の前記弁受8側の出口と、前記ガス通路孔14との位置を所定角度(本実施例では90度)ずらして配置してなる構成とすることにより、吐出孔6を介しての吐出ガスの逆流を防止することができる。
以下、本発明の実施例3について詳細に説明する。図4(A)に示すように、前記吐出弁7の移動量を規制し、前記弁受8と接触する前記フランジ部7bの表面に、前記弁受8との接触面積を少なくする凹部15を少なくとも1個以上設けた構成となっている。
また、図4(B)に示すように、前記フランジ部7bの背面に相対向する前記弁受8に、吐出された高圧ガスを前記フランジ部7bの背面に導入する透孔16を設けた構成となっている。
上記構成において、前記吐出弁7と前記弁受8との接触面積を前面接触の場合と比較して低減することにより、吐出弁7が弁受8に張り付きにくくなり、特に高回転時などに発生しやすい吐出弁7の閉じ遅れを発生しにくくすることができる。このことにより、吐出孔6からの圧縮ガスの逆流を防止することができる。
以下、本発明の実施例4について詳細に説明する。図5(A)に示すように、前記フランジ部7bが前記プレート部材5aに着座する際の接触面7baおよび5aaの面積を、前記吐出弁7のフランジ部7bが全面で接触する場合の所定面積以下(例えば2/3以下)としてなる構成となっている。
また、図5(B)に示すように、前記フランジ部7bが前記プレート部材5aに着座する際の接触面7bbおよび5abの面積を、上記と同様に所定面積以下とする。
上記構成において、前記フランジ部7bと前記プレート部材5aとの着座面積を少なくすることにより、高圧ガス吐出時に、吐出弁7が着座面に張り付きにくくなるので、吐出圧力が必要以上に高くなる過圧縮を防ぐことができ、圧縮機の効率向上につながる。
以下、本発明の実施例5について詳細に説明する。図6に示すように、前記フランジ部7bの背面(上面)に凹部7bcを設けると共に、同凹部7bcに相対向する前記弁受8の内面にザグリ8aを設け、凹部7bcとザグリ8aとの間に、前記吐出弁7の移動を付勢するバネ等の弾性部材17を設けてなる構成となっている。
上記構成において、前記フランジ部7bと前記弁受8との間に弾性部材17を挿入することにより、特に高回転時などに発生しやすい吐出弁7の閉じ遅れを発生しにくくすることができる。このことにより、吐出孔6からの圧縮ガスの逆流を防止することができる。
以下、本発明の実施例6について詳細に説明する。図7(A),(B)に示すように、前記吐出孔6に吐出弁7を挿入し、同吐出弁7の上部に消音機能を備えた吐出マフラ18を装着し、同マフラ18の内側に前記弁受8Bを形成してなる構成となっている。
上記構成において、弁受8Bをマフラ18内に設けることにより、別体で弁受を設けるのに対して、部品点数および組立て工数が少なくなりコストを削減することができる。
以下、本発明の実施例7について詳細に説明する。図8に示すように、前記吐出弁7の胴部7aの外周面に環状の油溝19を少なくとも1本以上設けてなる構成となっている。
上記構成において、前記吐出弁7の胴部7aの外周面に油溝19を設けることにより、吐出孔6と吐出弁7の胴部7aの間のクリアランスをオイルシールし易くできるので、圧縮過程中のガスの漏れを低減させることができる。
以下、本発明の実施例8について詳細に説明する。図9(A),(B)に示すように、前記吐出孔6の出口を塞ぐ吐出弁7のフランジ部7bと相対向する前記圧縮室9側の前記胴部7aの端部に、環状の鍔部20を設けると共に、前記吐出孔に前記吐出弁7の移動量を規制する段部21を設けてなる構成となっている。
上記構成において、吐出弁7のフランジ部7bとは反対側に、鍔部20を設けることにより、弁受をなくすことできるので、部品点数および組立て工数が少なくなりコストを削減することができる。また、後から取付けるフランジ部7bの取付方法は、ネジ止め、圧入、カシメなど吐出弁7に固定できる方法であれば、どのような方法でもよい。
上記に説明したように、本発明によれば、吐出孔6内のデッドボリュームをなくすことができ、圧縮効率を向上することができる。また、吐出弁7が円筒形状のため、従来の薄板を用いた吐出弁に対し十分な強度を有し信頼性の向上につながる。
1 密閉容器
2 電動要素
3 回転軸
4 圧縮要素(シリンダ)
5a,5b プレート部材(軸受)
6 吐出孔
7 吐出弁
7a 胴部
7b フランジ部
8,8B 弁受
8a ザグリ
9 シリンダ室(圧縮室)
10 ローリングピストン(ローラ)
11 吐出チャンバー11
12 連通路(連通孔)
13 溝部
14 ガス通路孔
15 凹部
16 透孔
17 弾性部材(バネ)
18 マフラ
19 油溝
20 鍔部
21 段部
2 電動要素
3 回転軸
4 圧縮要素(シリンダ)
5a,5b プレート部材(軸受)
6 吐出孔
7 吐出弁
7a 胴部
7b フランジ部
8,8B 弁受
8a ザグリ
9 シリンダ室(圧縮室)
10 ローリングピストン(ローラ)
11 吐出チャンバー11
12 連通路(連通孔)
13 溝部
14 ガス通路孔
15 凹部
16 透孔
17 弾性部材(バネ)
18 マフラ
19 油溝
20 鍔部
21 段部
Claims (11)
- 密閉容器内に、圧縮要素に設けられた冷媒を圧縮する圧縮室と、圧縮された圧縮ガスが吐出される吐出孔を有するプレート部材と、前記圧縮ガスの圧力により、前記吐出孔を開閉動作する吐出弁と、同吐出弁の移動量を規制する弁受とを備えてなる圧縮機において、
前記吐出弁を前記吐出孔に挿入される胴部と、前記吐出孔の出口を塞ぐフランジ部とから形成する一方、前記プレート部材に、前記圧縮ガスの吐出時に前記吐出弁が移動した際、前記圧縮室側の吐出孔と前記密閉容器内空間とを連通する連通路を設けてなることを特徴とする圧縮機。 - 前記連通路を前記圧縮室側の吐出孔と、前記弁受の外周部の前記密閉容器内空間とを連通する連通孔から構成してなることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 前記連通路を前記吐出弁の胴部側面に面した前記プレート部材に設けられ、前記圧縮室側の吐出孔と前記弁受の内側とを連通する溝部から構成すると共に、前記弁受に前記溝部と前記密閉容器内空間とを連通するガス通路孔を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 前記溝部の前記弁受側の出口と、前記ガス通路孔との位置を所定角度ずらして配置してなることを特徴とする請求項1または3に記載の圧縮機。
- 前記吐出弁の移動量を規制し、前記弁受と接触する前記フランジ部の表面に、前記弁受との接触面積を少なくする凹部を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 前記フランジ部の背面に相対向する前記弁受に、吐出された高圧ガスを前記フランジ部の背面に導入する透孔を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 前記フランジ部の背面と、同背面に対向する前記弁受との間に、前記吐出弁の移動を付勢する弾性部材を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 前記吐出孔の出口に、消音機能を備えた吐出マフラを設け、同マフラの圧縮機側に前記弁受を形成してなることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 前記吐出弁の胴部の外周面に環状の油溝を設けてなることを特徴とする請求項1乃至8に記載の圧縮機。
- 前記フランジ部が前記プレート部材に着座する際の接触面の面積を、前記フランジ部が全面で接触する場合の所定面積以下としてなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の圧縮機。
- 前記吐出孔の出口を塞ぐフランジ部と相対向する前記圧縮室側の前記胴部の端部に、環状の鍔部を設けると共に、前記吐出孔に前記吐出弁の移動量を規制する段部を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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