JP2006298506A - 搬送ワーク、搬送ワーク認識システム及び搬送ワークの仕分けシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ICチップ等のデータキャリア及びアンテナコイルを有する搬送ワークに対して、信号の送受信をするリーダ・ライタを搬送ワークのほぼ上方であって、且つ接近した位置に設けることができるようにする。
【解決手段】搬送ワークの仕分けシステム10は、原流側コンベア12と支流側コンベア14との交差部近傍に設けられた仕分け装置18を含んでなり、搬送ワーク16は、コンベア上を搬送される基部17と、その中心に立設された小径の円筒部19と、この円筒部に配置されたアンテナコイル52と、ID情報が書き込まれているデータキャリア50とが設けられていて、前記アンテナコイル52は、その中心軸線が搬送面に対してほぼ直交するように配置されていて、搬送ワーク16の搬送路の側方であって、基部17よりも高い位置に接近して設けられたデータキャリア54との送受信が可能とされている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ID情報が付与されている搬送ワーク、この搬送ワークの認識システム、及び、この搬送ワークの仕分けシステムに関する。
例えば、搬送ワークが検査用の血液等を入れた試験管を搬送するための試験管ホルダの場合、特許文献1に記載されるように、原流側コンベアと支流側コンベアとの分岐位置に配設される回転体と、この回転体に、中心から放射方向に延びるように円周方向等間隔に取付けられた複数のワーク分離アームと、隣接する2つのワーク分離アーム間に配置され、試験管ホルダに係合可能なワーク係合部材と、を有する分岐ユニットを設け、原流側コンベアによって連続的に搬送されてくる試験管ホルダをワーク分離アームで分離すると同時に、所定の搬送ワークをワーク係合部材に選択的に係合させて支流側コンベアに導くようにした分岐ユニットがある。
上記のような分岐ユニットにおいて、ワーク係合部材を係合させる試験管ホルダか否かはセンサによって識別しているが、この特許文献1には、具体的なセンサの構成については開示されていない。
上記のような搬送ワークの識別システムの1つとして、ICチップを用いたものが考えられる。これは、ID情報が記録されているICチップと、このICチップへの情報の入出力をするためのアンテナコイルとを有してなり、アンテナコイルが、受信した電磁波によりICチップを作動させるための電力を発生するように構成されている。
このような搬送ワークの認識システムを考えた場合、通常、ICチップを取り囲む構成のアンテナコイルを搬送ワークの外周に取付け、このアンテナコイルに対して、搬送ワークの搬送路側方の外側に配置されたリーダ・ライタから、電磁波をやり取りする構成となる。
しかしながら搬送ワークが、例えば円盤状であってコンベア上で回転可能な構造の場合、アンテナコイルの位置が搬送路側方に設けたリーダ・ライタに対する距離が変化したりアンテナの中心軸線がリーダ・ライタに対して平行になったりすると、リーダ・ライタとの間で信号の送受信ができないという問題点を生じる。
これに対しては、搬送ワークの底面や上面にアンテナコイルを取り付けて、上方又は下方にリーダ・ライタを配置することも考えられる。
しかしながら、搬送ワークの底面にアンテナコイルを取り付けた場合、コンベアの下側にリーダ・ライタを配置することになり、両者の距離が大きくなってしまうという問題点があり、又、搬送ワーク上面にアンテナコイルを配置する場合は、試験管のような縦長の物体を搬送する搬送ワークに対して、試験管の上端よりも更に上方にリーダ・ライタを配置しなければならず、アンテナコイルとリーダ・ライタ間の距離が更に大きくなってしまうという問題点を生じる。
特開平6−321345号公報
この発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、試験管のような縦長の物体を搬送する場合においても、アンテナコイルに対して実質的に上方から、且つ接近して送受信するリーダ・ライタを配置することができるようにした搬送ワーク、搬送ワーク認識システム及び搬送ワークの仕分けシステムを提供することを課題とする。
以下の本発明によって、上記課題を解決することができる。
(1)ID情報が付与されるデータキャリアと、外部からの信号を含む電磁波を受信すると共に、その電磁波により前記データキャリア動作用電力を発生し、且つ、前記ID情報の発信が可能なアンテナコイルと、前記データキャリア及びアンテナコイルを支持する基部と、この基部の底面と反対側に立設された柱状部と、を有してなり、前記基部の底面と平行な面に沿って搬送可能とされた搬送ワークであつて、前記アンテナコイルは、そのコイル中心軸線が前記基部の底面とほぼ直交するように配置され、且つ、コイル径が、前記柱状部の外径よりも大きくされたことを特徴とする搬送ワーク。
(2)前記基部は板形状であって、前記アンテナコイルは、前記板状の基部の外周面に巻き付けられるように配置されたことを特徴とする(1)に記載の搬送ワーク。
(3)前記アンテナコイルは、前記板状の基部の外周面に埋め込まれていることを特徴とする(2)に記載の搬送ワーク。
(4)前記基部は、前記底面と反対側が凹部とされた形状であって、この凹部の中心には、前記基部よりも小径の柱状部が設けられ、前記アンテナコイルは、前記凹部内で、前記柱状部の外側に、これを囲むように配置されたことを特徴とする(1)に記載の搬送ワーク。
(5)前記凹部内に、前記データキャリアを配置したことを特徴とする(4)に記載の搬送ワーク。
(6)前記柱状部は、前記基部よりも小径とされ、前記アンテナコイルは、前記柱状部の基端の外側における前記基部の柱状部軸線方向端面に沿って配置されたことを特徴とする(1)に記載の搬送ワーク。
(7)前記基部は、円盤状とされたことを特徴とする(1)乃至(6)のいずれかに記載の搬送ワーク。
(8)(1)乃至(7)のいずれかに記載された搬送ワークと、この搬送ワークを、前記基部の底面に沿って搬送する搬送装置と、この搬送装置による搬送ワークの搬送路に沿って、前記アンテナコイルから見て、仰角が15°〜80°の範囲内となる高さ位置に配置され、前記アンテナコイルとの間で電磁波を送受信するリーダ・ライタと、このリーダ・ライタが受信した前記ID情報に基づいて前記搬送ワークを識別する制御装置と、を有してなる搬送ワーク認識システム。
(9)(1)乃至(7)のいずれかに記載の搬送ワークを搬送する原流側コンベアと、これから分岐された支流側コンベアと、前記原流側コンベアから支流側コンベアへの分岐位置近傍に配置され、原流側コンベアにより搬送されてくる前記搬送ワークを、支流側コンベアに導くか、又は、原流側コンベアによりそのまま搬送させるかの仕分けをする仕分け装置とを有してなり、前記仕分け装置は、仕分けロータ、吸着装置及び制御装置を含む構成であり、前記仕分けロータは、外周部が、前記原流側コンベア及び支流側コンベア上を通る大きさであって、前記原流側コンベアから支流側コンベア方向に回転するようにされ、前記吸着装置は、前記仕分けロータの外周近傍に、円周方向等角度間隔に配置され、且つ、仕分けロータと一体的に回転する複数の吸着口を供え、各吸着口は、独立して前記原流側コンベア上の搬送ワークを吸着、解放可能とされ、前記制御装置は、前記原流側コンベアによる搬送ワークの搬送路に沿って、前記アンテナコイルから見て、仰角が15°〜80°の範囲内となる高さ位置に配置され、前記アンテナコイルとの間で電磁波を送受信するリーダ・ライタを有してなり、このリーダ・ライタが受信した前記ID情報に基づいて前記搬送ワークを識別し、前記吸着装置の吸着口に負圧を印加し、又は解放させ、前記搬送ワークの吸着、解放を制御するようにされ、前記吸着口により吸着した搬送ワークを前記支流側コンベア上に仕分けすることを特徴とする搬送ワークの仕分けシステム。
本発明の搬送ワークにおけるアンテナコイルは、このコイル中心軸線が基部の底面とほぼ直交するように配置され、且つ、コイル径が、基部の上面の柱状部の外径よりも大きくされているので、このアンテナコイルとの間で電磁波を送受信するリーダ・ライタを、アンテナコイルに対して斜め上方に設置しても、電磁波の送受信が可能であり、従って、リーダ・ライタに対して接近して配置することができる。
最良の形態に係る搬送ワークは、ID情報が付与されるデータキャリアと、リーダ・ライタからの信号を含む電磁波を受信すると共に、その電磁波によりデータキャリア動作用電力を発生し、且つ、ID情報の発信が可能なアンテナコイルと、データキャリア及びアンテナコイルを支持する基部と、この基部の底面と反対側に立設された柱状部とを有してなり、前記基部の底面と平行な面に沿ってコンベアにより搬送可能とされ、前記アンテナコイルは、そのコイル中心軸線が前記基部の底面とほぼ直交するように配置され、且つ、コイル径が、前記柱状部の外径よりも大きくされて、基部に設けられた構成である。
以下図1〜図5を参照して、本発明の実施例1に係る搬送ワークの仕分けシステム10について詳細に説明する。
この搬送ワークの仕分けシステム10は、原流側コンベア12と、これから分岐された支流側コンベア14と、前記原流側コンベア12から支流側コンベア14への分岐位置近傍に配置され、原流側コンベア12により搬送されてくる搬送ワーク16を、支流側コンベア14に導くか、又は原流側コンベア12によりそのまま搬送させるかの仕分けをする仕分け装置18とを有して構成されている。
前記仕分け装置18は、仕分けロータ20、吸着装置22、及び、制御装置24を含んで構成されている。
前記搬送ワーク16は、図2、図3に示されるように、コンベア上に載置可能な円盤状の基部17と、この基部17の底面17Bと反対側、即ち上面の中心に立設された、基部17よりも小径の円筒部19とから構成されている。この実施例1において、搬送ワーク16は、試験管ホルダであって、円筒部19には、上方から、試験管16Aが挿入され、ここに支持されるようになっている。又、基部17の外周壁と円筒部19の外周との間には環状の凹部17Aが形成されている。
前記搬送ワーク16における円盤状の基部17の凹部17Aには、該搬送ワーク16によって搬送される試験管16A内の検体の個別の特性(ID)の情報が書き込まれているICチップ等のデータキャリア50、及び、環状の凹部17Aに沿って、アンテナコイル52が設けられている。即ち、アンテナコイル52は、搬送ワーク16における円筒部19よりも大径であって、その基端部を取り囲むように、且つ、コイル中心軸線が円筒部19と重なるように配置されている。
又、アンテナコイル52は、リーダ・ライタ54(詳細後述)から供給される電磁波によって電力を発生すると共に、この電力により、データキャリア50とリーダ・ライタ54との間で信号の送受信をするようにされている。
前記リーダ・ライタ54は、図1及び図3に示されるように、原流側コンベア12の搬送方向の直線が仕分けロータ20の外接線となる位置での原流側コンベア12のガイド側壁13上に、原流側コンベア12を間にして、前記仕分けロータ20の反対側で、且つ、アンテナコイル52より高い位置に配置されていて、このリーダ・ライタ54と仕分けロータ20の間に搬送されてきた搬送ワーク16に対して、電力を供給すると同時に、データキャリア50に記録されているID情報を読み取ることができるようにされている。
更に、詳細には、アンテナコイル52とリーダ・ライタ54との間で電磁波を送受信できるように、前記リーダ・ライタ54は、前記搬送ワーク16におけるアンテナコイル52から見て、仰角θ1及びθ2が15°〜80°の範囲内となる高さ位置に配置されている。
前記仕分けロータ20は、外周部が前記原流側コンベア12及び支流側コンベア14上を通る大きさであって、図1において時計方向に回転され、前記原流側コンベア12から支流側コンベア14方向にその外周が移動するようにされている。
前記吸着装置22は、前記仕分けロータ20の外周近傍に、図2に示されるように仕分けロータ20の下側位置において、円周方向等角度間隔に配置され、且つ、仕分けロータ20と一体的に回転する12個の吸着口26を備えている。
前記吸着口26は、各々独立して、前記原流側コンベア12上の搬送ワーク16を吸着、解放可能とされ、前記制御装置24が、前記吸着装置22の吸着口26に選択的に負圧を印加し、又は解放させ、前記搬送ワーク16の吸着、解放を制御するようにされている(詳細後述)。
前記仕分けロータ20は、その平面形状が、図1に示されるように、外周に切欠状の搬送凹部28A〜28Lが、円周方向等角度間隔に12箇所形成された、丸鋸形状とされている。又、前記各搬送凹部28間の突出部は、原流側コンベア12上を連続的に搬送される搬送ワーク16間に入り込んで、これを分離する分離突起30とされている。
前記仕分けロータ20は、その回転中心軸の軸線方向には、原流側コンベア12上の搬送ワーク16における、基部16A近傍での前記円筒部16Bの外周に接触する高さ位置となるようにされている。又、前記搬送凹部28は、前記搬送ワーク16の円筒部16Bの外周が仕分けロータ20の半径方向に入り込むことができるように、円筒部16Bの外周の一部と略一致する形状とされている。
更に、前記仕分けロータ20は、ロータリージョイント32の上端においてその中心が支持され、このロータリージョイント32の回転部32Aを介して、図2に示される仕分けロータ回転用モータ34の出力軸に連結され、これによって図1において時計方向に回転駆動されるようになっている。
図2において、符号36はロータリーエンコーダを示し、このロータリーエンコーダ36は、タイミングベルト37を介して前記ロータリージョイント32と共に回転し、その回転数あるいは回転角度を検出することができるようにされている。又、符号32Bは、前記ロータリージョイント32の下側の固定部を示す。
前記吸着装置22は、前記ロータリージョイント32と、このロータリージョイント32から放射方向に、且つ、円周方向等角度間隔に延在された12本の負圧パイプ38A〜38Lと、これらの負圧パイプ38A〜38Lの先端の各々に設けられた前記吸着口26と、を有して構成されている。
前記負圧パイプ38A〜38Lの各々の先端に設けられた前記吸着口26は、一定範囲で伸縮自在の、蛇腹状の軟質樹脂からなる吸着パッドにより構成されている。
前記ロータリージョイント32は、図4に示されるように、負圧源40からの12本の負圧管路42A〜42Lを、仕分けロータ20と共に回転する前記負圧パイプ38A〜38Lに各々供給できるようにされている。
前記負圧管路42A〜42Lの途中には、それぞれ、電磁バルブ44A〜44Lが配置され、負圧管路42A〜42Lに、選択的に負圧を導入したり、あるいは負圧を解除して大気解放とすることができるようにされている。
前記電磁バルブ44A〜44Lは、前記制御装置24によって、負圧の導入、解放が制御されるようになっている。
図1及び図5において符号46は噛み込み防止用ローラを示す。この噛み込み防止用ローラ46は、前記原流側コンベア12によって搬送される搬送ワーク16が、前記仕分けロータ20の外周に接触を開始する位置において、仕分けロータ20との間に、搬送ワーク16を挟み込む位置に配置され、図1において時計方向に回転されることによって、仕分けロータ20の外周との間で挟み込まれようとする搬送ワーク16を、原流側コンベア12による搬送方向と逆方向に戻すようにされている。
又、この噛み込み防止用ローラ46は、モータ47によりばねカップリング48を介して回転駆動され、仕分けロータ20との間に挟み込まれた搬送ワーク16からの反力が生じたとき、この搬送ワーク16から離間する方向に弾力的に変位できるようにされている。
前記制御装置24は、前記リーダ・ライタ54と、前記電磁バルブ44A〜44Lと、前記リーダ・ライタ54からの読み取り信号に基づいて、支流側コンベア14に仕分けすべき搬送ワーク16が、リーダ・ライタ54に検出されたとき、検出と同時に、対応する電磁バルブ44A〜44Lのいずれか1つを駆動して、負圧を導入するようにされたCPU56と、前記ロータリーエンコーダ36とを備えて構成されている。
次に、上記実施例1に係る仕分けシステム10によって、搬送ワーク16を仕分けする過程について説明する。
図1に示されるように、図において左方向から右方向に原流側コンベア12によって搬送ワーク16を連続的に搬送する。
このとき、搬送ワーク16の、前記データキャリア50には、例えば搬送する試験管16A内の検体のID情報が予め記録されている。
前記仕分けロータ20及び噛み込み防止用ローラ46は、共に、図において時計方向に回転される。搬送ワーク16が原流側コンベア12上を送られ、回転する仕分けロータ20の前記搬送凹部28に捕捉されたときは、そのまま、仕分けロータ20の回転に従って原流側コンベア12上を移動する。
一方、搬送ワーク16が、仕分けロータ20の分離突起30の先端近傍の外周位置に接触したとき、該分離突起30によって、搬送ワーク16は仕分けロータ20の中心から離間する方向に押されるが、これによって、前記噛み込み防止用ローラ46と接触し、搬送ワーク16は例えば図1の実線で示される位置から噛み込み防止用ローラ46によって撥ねられて、前記分離突起30の回転方向反対側に隣接する搬送凹部28内に入り込む。
これによって、搬送ワーク16は、仕分けロータ20の分離突起30と、原流側コンベア12の側壁(図示省略)との間で挟み込まれたりすることが防止されるとともに、連続的に接触して原流側コンベア12上を搬送されてくる複数の搬送ワーク16の間に分離突起30が入り込んで、各搬送ワーク16間を定間隔に分離できることになる。
前記仕分けロータ20の搬送凹部28に入り込んだ搬送ワーク16は、前記リーダ・ライタ54の位置で、このリーダ・ライタ54からの電磁波をアンテナコイル52により受信して、データキャリア50を作動させるための電力が発生される。この電力によって、データキャリア50に予め記憶されているID情報が、アンテナコイル52から発信され、これが、リーダ・ライタ54によって読み取られる。
リーダ・ライタ54によって読み取られたID情報は、前記CPU56に出力され、CPU56は、その読み取り情報によって、搬送ワーク16を原流側コンベア12あるいは支流側コンベア14のいずれに仕分けするか判定して、支流側コンベア14に搬送する場合は、対応する負圧管路、図4の例では負圧管路42Aの電磁バルブ44Aを開いて、負圧源40からの負圧を負圧管路42Aを経て、対応する負圧パイプ38Aの先端の吸着口26に供給する。原流側コンベア12によりそのまま搬送すべき搬送ワーク16の場合は、吸着口26に負圧が印加されない。
前記の負圧の印加によって、負圧パイプ38Aの吸着口26は搬送ワーク16の基部16Aの外周を吸引し、この吸引によって、吸着パッド形状の吸着口26は基部16Aに接触するまで延びて、これを吸着することになる。
なお、前記負圧パイプ38A〜38Lの回転方向の位置はロータリーエンコーダ36によって常時検知されている。
前記負圧パイプ38Aの吸着口26によって吸着された搬送ワーク16は、仕分けロータ20の回転と共に移動して、支流側コンベア14上に至る。
この支流側コンベア14上に到達したとき、即ち負圧パイプ38Aがリーダ・ライタ54と対向する位置から時計方向に90°回転したタイミングは、ロータリーエンコーダ36によって検知され、これによって、CPU56は電磁バルブ44Aを大気開放に切替え、吸着されていた搬送ワーク16は支流側コンベア14上に解放されることになる。
次に、図7に示される本発明の実施例2に係る搬送ワーク60について説明する。
この搬送ワーク60は、前記基部17、凹部17A、円筒部19と同様の、基部62、凹部63、円筒部64を備えた構成とされているが、アンテナコイル66は、前記基部62に埋め込まれた構成となっている。
このように、基部62に埋め込まれたアンテナコイル52は、外部との摩擦による損傷が無い。又、リーダ・ライタ54との関係において、信号の送受信は、埋め込まれていても実施例1の場合と比較してほとんど相違がない。
但し、実施例2におけるアンテナコイル66は、実施例1におけるアンテナコイル52よりも直径が大きくなるので、搬送ワーク60の搬送路の側方に設けられているリーダ・ライタ54に対して、送受信可能な仰角の範囲が広くなるという利点がある。
次に、図8に示される本発明の実施例3に係る搬送ワーク70について説明する。
この搬送ワーク70は、前記実施例1におけると同様の基部17、凹部17A、円筒部19を備えた構成とされていて、アンテナコイル72は、前記円筒部19の外側における、基部17の軸線方向端面、即ち図8において上端面17C上に設けられている。この実施例3では、アンテナコイル72の交換が容易である。
なお、上記実施例1〜3において、搬送ワークは基部及び円筒部と、更にはその間の凹部を備えた構成とされているが、本発明はこれに限定されるものでなく、基部上に柱状部(円筒形状を含む)が設けられているものに一般的に適用されるものである。又、凹部は必ずしも設ける必要がない。但し、凹部を設けた場合に、ここにアンテナコイルやデータキャリアを配置することができるという利点がある。
更に又、上記基部あるいは円筒部は、断面が円形とされているが、本発明はこれに限定されるものでなく、特に、基部は、例えば四角形状、六角形状、八角形状等の多角形状あるいは楕円形状の板状部材から構成してもよい。
更に又、上記実施例1において、搬送ワーク16は、リーダ・ライタ54によってID情報が読み取られると同時に吸着装置22によって吸着されたり、あるいはされなかったりする構成であるが、本発明はこれに限定されるものでなく、リーダ・ライタは、図1の位置よりも、原流側コンベア12の上流側に設けるようにしてもよい。
更に、上記実施例における搬送ワーク16は、試験管16Aの載置用のものであるが、本発明はこれに限定されるものでなく、他の縦長形状の物体、即ち、上方からアンテナコイルに接近してリーダ・ライタを配置することができない物体の仕分けに一般的に適用されるものである。
本発明の実施例1に係る仕分けシステムを示す平面図 図1のII−II線に沿う断面図 同実施例の要部を拡大して示す断面図 同仕分けシステムの負圧回路を示す管路図 図1のV−V線に沿う断面図 図1のVI−VI線に沿う断面図 本発明の実施例2に係る搬送ワークを示す斜視図 本発明の実施例3に係る搬送ワークを示す断面図
符号の説明
10…搬送・仕分けシステム
12…原流側コンベア
14…支流側コンベア
16、60、70…搬送ワーク
16A…試験管
17、62…基部
17A、63…凹部
17B…底面
17C…上端面
18…仕分け装置
19…円筒部
20…仕分けロータ
22…吸着装置
24…制御装置
26…吸着口
28…搬送凹部
30…分離突起
50…データキャリア
52、64、72…アンテナコイル
54…リーダ・ライタ

Claims (9)

  1. ID情報が付与されるデータキャリアと、外部からの信号を含む電磁波を受信すると共に、その電磁波により前記データキャリア動作用電力を発生し、且つ、前記ID情報の発信が可能なアンテナコイルと、前記データキャリア及びアンテナコイルを支持する基部と、この基部の底面と反対側に立設された柱状部と、を有してなり、前記基部の底面と平行な面に沿って搬送可能とされた搬送ワークであつて、
    前記アンテナコイルは、そのコイル中心軸線が前記基部の底面とほぼ直交するように配置され、且つ、コイル径が、前記柱状部の外径よりも大きくされたことを特徴とする搬送ワーク。
  2. 請求項1において、
    前記基部は板形状であって、前記アンテナコイルは、前記板状の基部の外周面に巻き付けられるように配置されたことを特徴とする搬送ワーク。
  3. 請求項2において、
    前記アンテナコイルは、前記板状の基部の外周面に埋め込まれていることを特徴とする搬送ワーク。
  4. 請求項1において、
    前記基部は、前記底面と反対側が凹部とされた形状であって、この凹部の中心には、前記基部よりも小径の柱状部が設けられ、前記アンテナコイルは、前記凹部内で、前記柱状部の外側に、これを囲むように配置されたことを特徴とする搬送ワーク。
  5. 請求項4において、
    前記凹部内に、前記データキャリアを配置したことを特徴とする搬送ワーク。
  6. 請求項1において、
    前記柱状部は、前記基部よりも小径とされ、前記アンテナコイルは、前記柱状部の基端の外側における前記基部の柱状部軸線方向端面に沿って配置されたことを特徴とする搬送ワーク。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記基部は、円盤状とされたことを特徴とする搬送ワーク。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載された搬送ワークと、この搬送ワークを、前記基部の底面に沿って搬送する搬送装置と、この搬送装置による搬送ワークの搬送路に沿って、前記アンテナコイルから見て、仰角が15°〜80°の範囲内となる高さ位置に配置され、前記アンテナコイルとの間で電磁波を送受信するリーダ・ライタと、このリーダ・ライタが受信した前記ID情報に基づいて前記搬送ワークを識別する制御装置と、を有してなる搬送ワーク認識システム。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載の搬送ワークを搬送する原流側コンベアと、これから分岐された支流側コンベアと、前記原流側コンベアから支流側コンベアへの分岐位置近傍に配置され、原流側コンベアにより搬送されてくる前記搬送ワークを、支流側コンベアに導くか、又は、原流側コンベアによりそのまま搬送させるかの仕分けをする仕分け装置とを有してなり、
    前記仕分け装置は、仕分けロータ、吸着装置及び制御装置を含む構成であり、
    前記仕分けロータは、外周部が、前記原流側コンベア及び支流側コンベア上を通る大きさであって、前記原流側コンベアから支流側コンベア方向に回転するようにされ、
    前記吸着装置は、前記仕分けロータの外周近傍に、円周方向等角度間隔に配置され、且つ、仕分けロータと一体的に回転する複数の吸着口を供え、各吸着口は、独立して前記原流側コンベア上の搬送ワークを吸着、解放可能とされ、
    前記制御装置は、前記原流側コンベアによる搬送ワークの搬送路に沿って、前記アンテナコイルから見て、仰角が15°〜80°の範囲内となる高さ位置に配置され、前記アンテナコイルとの間で電磁波を送受信するリーダ・ライタを有してなり、このリーダ・ライタが受信した前記ID情報に基づいて前記搬送ワークを識別し、前記吸着装置の吸着口に負圧を印加し、又は解放させ、前記搬送ワークの吸着、解放を制御するようにされ、前記吸着口により吸着した搬送ワークを前記支流側コンベア上に仕分けすることを特徴とする搬送ワークの仕分けシステム。
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