JP2006298502A - 板材保護フィルム剥離装置及び板材保護フィルム剥離方法 - Google Patents

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武義 磯貝
Masaki Murai
正樹 村井
Toshihiko Yamazaki
敏彦 山崎
Kazuo Uranishi
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Abstract

【課題】 板材の片面から保護フィルムを剥離する装置の搬送系・駆動系の構成を簡単化・低コスト化する。
【解決手段】 セット台21の上方の偏光板受けプレート20と剥離プレート27とに跨がって、保護フィルムを下向きにして偏光板23を段積みすると共に、剥離プレート27の上面側に粘着面を上向きにして引き出した粘着搬送テープ26を、最下段の偏光板23下面の保護フィルムのうちの偏光板受けプレート20から突出する部分に貼り付け、この粘着搬送テープ26を剥離プレート27と一体的に搬送方向に移動させることで、最下段の偏光板23を他の偏光板23から分離して搬送する。これにより、偏光板23を保護フィルム剥離位置まで搬送したところで該粘着搬送テープ26を該偏光板23の搬送方向と異なる方向に折り曲げるように引っ張ることで、該粘着搬送テープ26に貼り付いた保護フィルムを該偏光板23から剥離する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、片面に保護フィルムが貼り付けられた板材を段積みした板材段積み場所から該板材を1枚ずつ取り出して搬送し、該板材から該保護フィルムを剥離して次工程の装置に供給する板材保護フィルム剥離装置及び板材保護フィルム剥離方法に関するものである。
例えば、液晶ディスプレイ製造ラインにおいて、液晶セル面に偏光板(偏光フィルタ)を貼り付ける工程では、偏光板の片面に貼り付けられた保護フィルムを取り剥がしてから、該偏光板を液晶セル面に貼り付けるようにしている。この偏光板のような板材の片面に貼り付けられた保護フィルムを剥離する工程を自動化する装置の公知例として、例えば特許文献1(特開2002−114438号公報)に記載されたものがある。
このものは、図8に示すように、片面に保護フィルム11が貼り付けられた多数の板材12を板材ストックケース13内に保護フィルム11を下向きにして段積みし、最下段の板材12をプッシャ14で1枚ずつ板材ストックケース13から押し出して傷付けローラ15によって保護フィルム11を傷付けながら、該板材12を2本の圧着ローラ16,17間に送り込み、下側の圧着ローラ16に掛け渡された粘着テープ18の粘着面を該板材12の保護フィルム11に圧着して貼り付けることで、該板材12が圧着ローラ16,17間を通り抜ける過程で、該板材12から保護フィルム11が粘着テープ18によって剥ぎ取られるようになっている。
特開2002−114438号公報(第1頁等)
上記特許文献1の構成では、板材12を板材ストックケース13から保護フィルム剥離位置(圧着ローラ16,17間に挟み込まれる位置)まで移動させる手段としてプッシャ14を用いているため、プッシャ14の移動ストロークの大きいプッシャ駆動機構が必要となり、プッシャ駆動機構が大型化するという欠点がある。しかも、板材ストックケース13から保護フィルム剥離位置(圧着ローラ16,17)までの距離がプッシャ14の移動ストロークによって一義的に決められてしまうため、生産ラインの各工程の装置の配置間隔等に応じて板材ストックケース13から保護フィルム剥離位置までの距離を変更する必要が生じても、それに対応することが困難であるという欠点もある。
この問題を解消するために、板材ストックケース13からプッシャ14で押し出した板材12を保護フィルム剥離位置(圧着ローラ16,17)まで搬送する手段として、新たに搬送装置を設けることが考えられるが、この構成では、新たな搬送装置を必要とするため、製造コストが高くなるという欠点がある。
また、特許文献1の構成では、板材ストックケース13から押し出した板材12を傷付けローラ15と押圧ローラ19との間に挟み付けて、押圧ローラ19を板材12の送り出し方向に回転させながら、傷付けローラ15を逆方向に回転させることで、保護フィルム11を傷付けて板材12から剥離しやすくしているが、この過程で、板材12の表面が押圧ローラ19で擦られて傷付いてしまう可能性がある。
本発明はこれらの事情を考慮してなされたものであり、第1の目的は、搬送系・駆動系の構成を簡単化・低コスト化できると共に、板材段積み場所から保護フィルム剥離位置までの距離を比較的容易に変更でき、生産ラインの各工程の装置の配置間隔の違いや板材のサイズ変更等に容易に対応できるようにすることであり、また、第2の目的は、板材の表面を傷付けずに保護フィルムを容易に剥離できるようにすることである。
上記第1の目的を達成するために、請求項1,5に記載の発明は、片面に保護フィルムが貼り付けられた板材を段積みした板材段積み場所から該板材を1枚ずつ取り出して搬送し、所定位置で該板材から該保護フィルムを剥離して次工程の装置に供給するものにおいて、前記板材段積み場所で、前記保護フィルムを下向き(又は上向き)にして前記板材を段積みすると共に、前記保護フィルムが下向き(又は上向き)に露出する最下段(又は最上段)の板材を他の板材から分離して1枚ずつ搬送方向に取り出すための板材取出口を設け、前記板材段積み場所で、前記最下段(又は最上段)の板材の下向き(又は上向き)に露出する前記保護フィルムに粘着搬送テープを貼り付け、この粘着搬送テープを搬送方向に駆動することで、前記最下段(又は最上段)の板材を他の板材から分離して搬送し、前記粘着搬送テープにより前記板材を所定位置まで搬送したところで該粘着搬送テープを該板材の搬送方向と異なる方向に引っ張ることで、該粘着搬送テープに貼り付いた該保護フィルムを該板材から剥離するようにしたものである。
このようにすれば、板材から保護フィルムを剥離する手段(粘着搬送テープ)を、板材を搬送する手段としても使用できるため、これらを別々に設けた従来構成と比較して、搬送系・駆動系の構成を大幅に簡単化できて、板材保護フィルム剥離装置の製造コストを低減することができる。しかも、板材段積み場所から保護フィルム剥離位置までの距離の変更要求に対しても、粘着搬送テープの送り量の調整によって容易に対応できるため、生産ラインの各工程の装置の配置間隔の違いや板材のサイズ変更等にも容易に対応できる。
更に、請求項2のように、前記板材段積み場所の前記最下段(又は最上段)の板材に前記粘着搬送テープを介して剥離プレートを宛がうように設け、該剥離プレートを該板材の搬送方向に一定ピッチだけ送り動作することで、該剥離プレートと一体的に該粘着搬送テープを搬送方向に一定ピッチだけ送り、該粘着搬送テープを後戻りさせないように拘束した状態で該剥離プレートのみを元の位置に戻すという定ピッチ送り動作を繰り返して該板材を搬送し、該定ピッチ送り動作を所定回数繰り返すことで、該板材が保護フィルム剥離位置に到達するように設定すると良い。このようにすれば、板材段積み場所から板材を1枚ずつ保護フィルム剥離位置まで搬送する動作と、保護フィルム剥離位置に到達した板材から保護フィルムを剥離する動作を能率良くスムーズに行うことができる。
この場合、請求項3のように、剥離プレートの送り方向の端部に、粘着搬送テープを板材の搬送方向と異なる方向に引っ張るための剥離エッジ部を形成し、該剥離プレートと一体的に該粘着搬送テープを搬送方向に一定ピッチだけ送った後、該粘着搬送テープを後戻りさせないように拘束した状態で該剥離プレートのみを元の位置に戻すことで、該粘着搬送テープが該剥離エッジ部に沿って折り曲げられるように引っ張られて該板材から前記保護フィルムが該粘着搬送テープと一体的に引き剥がされるように構成すると良い。このようにすれば、剥離プレートの戻り動作を利用して板材から保護フィルムを剥離することができ、剥離プレートの往復動作によって板材の搬送と保護フィルムの剥離とを交互に能率良くスムーズに行うことができる。
更に、前記第2の目的を達成するために、請求項4のように、最下段(又は最上段)の板材の保護フィルムの1つの角部を先頭にして搬送するように該保護フィルムに対して粘着搬送テープを斜め方向に貼り付けるようにすると良い。このようにすれば、板材の保護フィルムの1つの角部が最初に保護フィルム剥離位置に到達し、保護フィルムが1つの角部から剥離されるようになる。これにより、保護フィルムを最も剥がしやすい部分(つまり粘着面積・粘着力が最も小さい部分)から剥がすことができ、保護フィルムを容易に剥離できる。しかも、板材の表面を押圧ローラ等で強く押さえ付ける必要がなくなり、板材の表面を傷付けずに済む。
本発明を実施するための最良の形態の一例としては、板材段積み場所で、保護フィルムを下向きにして板材を段積みし、セット台と剥離プレートとを搬送方向に並べて両者の上面が同一高さとなるように設置すると共に、これらセット台と剥離プレートを搬送方向とその反対方向に一体的に往復駆動する往復駆動機構を設け、前記セット台と前記剥離プレートを前記板材の搬送方向に一定ピッチだけ送り動作することで、該セット台と該剥離プレートと一体的に前記粘着搬送テープを搬送方向に一定ピッチだけ送り、該粘着搬送テープを後戻りさせないように拘束した状態で該セット台と該剥離プレートを元の位置に戻すという定ピッチ送り動作を繰り返して該板材を搬送し、該定ピッチ送り動作を所定回数繰り返すことで、該板材が保護フィルム剥離位置に到達するようにすると良い。
この構成において、板材段積み場所で、セット台上に最下段の板材が載置された状態になっていると、定ピッチ送り動作により最下段の板材が2枚目以降の板材から引き出された後は、2枚目の板材が新たに最下段の板材となってセット台に載置された状態となる。この状態で、定ピッチ送り動作によりセット台を搬送方向に移動させ続けると、2枚目の板材もセット台との摩擦力により引きずり出される可能性がある。このような現象が発生すると、搬送する板材間のピッチが一定でなくなり、保護フィルムの剥離動作を正常に行えなくなってしまう。
この対策として、請求項5のように、板材段積み場所で、最下段の板材のうちの搬送方向と反対側の部分を受け支える板材受けプレートをセット台の上面の近くに設けると共に、最下段の板材の保護フィルムのうちの前記板材受けプレートから搬送方向側に突出する部分に粘着搬送テープを貼り付けるようにすると良い。このようにすれば、定ピッチ送り動作により最下段の板材が板材取出口から引き出された後に、2枚目以降の板材の荷重の少なくとも一部を板材受けプレートで受け支えることができて、2枚目の板材とセット台との間の摩擦力を軽減する(又は0にする)ことができ、2枚目の板材がセット台との摩擦力により引きずり出されることを防止することができ、搬送する板材間のピッチを一定に保つことができる。しかも、摩擦力軽減の効果によってセット台の駆動力を軽減できるという利点もある。
この場合、請求項6のように、前記板材段積み場所で、最上段の板材のうちの搬送方向側の部分を上方から押圧する上側押圧手段を設け、最下段の板材の保護フィルムに粘着搬送テープを貼り付けて該最下段の板材を前記板材取出口から引き出すときに前記上側押圧手段により該最下段の板材のうちの前記板材受けプレートから搬送方向側に突出する部分を押し下げて前記剥離プレートに当接させ、前記セット台と前記剥離プレートを搬送方向と反対方向に移動させるときに、前記上側押圧手段による押し下げを解除して前記板材段積み場所の最下段の板材を該セット台から浮かせた状態に戻すようにすると良い。このようにすれば、セット台を搬送方向と反対方向に移動させるときに、板材段積み場所の最下段の板材がセット台との摩擦力により搬送方向と反対方向に引きずられることを防止することができ、板材段積み場所の最下段の板材の位置ずれを防止できる。
また、請求項7のように、板材段積み場所で、最下段の板材の保護フィルムに粘着搬送テープを貼り付けるときに該粘着搬送テープを該最下段の板材の保護フィルムに押し付けて貼り付ける下側押圧手段を設けるようにすると良い。このようにすれば、板材段積み場所で、最下段の板材の保護フィルムが剥離プレート上の粘着搬送テープに密着した状態にならなくても、下側押圧手段によって粘着搬送テープを最下段の板材の保護フィルムに確実に貼り付けることができる。
以下、本発明を液晶ディスプレイ製造ラインに適用した2つの実施例1,2を図面に基づいて説明する。
まず、本実施例1の偏光板保護フィルム剥離装置(板材保護フィルム剥離装置)の構成を図1乃至図6に基づいて説明する。セット台21上の搬送方向(図1において右方向)側の所定位置には、偏光板受けプレート20(板材受けプレート)が該セット台21の上面の近くにほぼ水平に設けられている。この偏光板受けプレート20上には、片面に保護フィルム22(図5参照)が貼り付けられた多数の偏光板23が保護フィルム22を下向きにして段積みされ、その段積み状態において、偏光板23の搬送方向側の部分が偏光板受けプレート20から搬送方向に突出した状態となっている。後述するように、セット台21が搬送方向に移動しても、偏光板受けプレート20は偏光板段積み場所にとどまるようになっている。また、偏光板受けプレート20は、後述する上側エアシリンダ35の押し下げ力によってセット台21側に近付くように弾性変形するように形成されている。
この偏光板受けプレート20上に段積みされた偏光板23は、1つの角部を先頭にして搬送されるように搬送方向に対して斜め方向に配置され(図6参照)、先頭となる角部の位置が位置決め部材24によって位置決めされている。この位置決め部材24と偏光板受けプレート20との間には、最下段の偏光板23の保護フィルム22のうちの搬送方向側の部分に後述する粘着搬送テープ26を貼り付けるためのスペースが設けられている。
セット台21は、正逆回転可能な送りねじ機構等の直線往復駆動機構25によって偏光板23の搬送方向(図1において右方向)とその反対方向(戻り方向)に往復駆動されるようになっている。このセット台21の搬送方向前方には、後述する粘着搬送テープ26を搬送方向に沿って水平に受け支持する剥離プレート27がセット台21と一体的に設けられ、これらセット台21と剥離プレート27が直線往復駆動機構25によって搬送方向とその反対方向に一体的に往復駆動されるようになっている。セット台21と剥離プレート27は、両者の上面が同一高さの水平面となるように設置され、セット台21と剥離プレート27との間には、その下方から剥離プレート27の上面側に粘着搬送テープ26を引き出すためのテープ引出口28が設けられている。
セット台21の下方には、粘着搬送テープ26を巻回したテープ供給ロール29が回転可能に設けられ、このテープ供給ロール29から引き出された粘着搬送テープ26がテープ引出口28から剥離プレート27の上面側に粘着面を上向きにして引き出されている。
図1に示すように、セット台21と剥離プレート27が戻り方向の限界位置まで戻った状態では、偏光板受けプレート20上に段積みされた偏光板23の搬送方向側の部分が偏光板受けプレート20から剥離プレート27上に突出して、最下段の偏光板23の下面に貼り付けられた保護フィルム22のうちの搬送方向側の部分が剥離プレート27上に支持された粘着搬送テープ26の粘着面に貼り付いた状態となる。この状態で、位置決め部材24の下端と剥離プレート27上の粘着搬送テープ26との間には、偏光板23の1枚分の厚みよりも大きく2枚分の厚みよりも小さい隙間が偏光板取出口30(板材取出口)として形成され、粘着搬送テープ26の送り動作によって最下段の偏光板23が他の偏光板23から分離されて偏光板取出口30から1枚ずつ引き出されるようになっている。
剥離プレート27のテープ引出口28近傍の下面側には、下側エアシリンダ31(下側押圧手段)が上向きに設けられ、この下側エアシリンダ31から上方に突出するプッシャ33が剥離プレート27の貫通孔34を通して粘着搬送テープ26を最下段の偏光板23下面の保護フィルム22に押し付けて両者を確実に貼り合わせるようにしている。最上段の偏光板23のうちの搬送方向側の部分の上方には、上側エアシリンダ35(上側押圧手段)が下向きに設けられ、この上側エアシリンダ35から下方に突出するプッシャ37が最上段の偏光板23のうちの搬送方向側の部分を上方から押さえ付けることで、偏光板受けプレート20をセット台21側に近付けるように弾性変形させながら、最下段の偏光板23のうちの偏光板受けプレート20から搬送方向側に突出する部分を押し下げて剥離プレート27の上面に当接させるようにしている。
一方、剥離プレート27の送り方向の端部には、粘着搬送テープ26を偏光板23の搬送方向と異なる方向に折り曲げるための剥離エッジ部39が形成されている。この剥離エッジ部39による粘着搬送テープ26の折り曲げ角度は、急角度になるほど、偏光板23から保護フィルム22を剥離しやすくなるため、90°以上、好ましくは120°以上に設定すると良い。尚、偏光板23と保護フィルム22との貼着力が比較的弱い場合は、剥離エッジ部39による粘着搬送テープ26の折り曲げ角度が90°以下であっても、偏光板23から保護フィルム22を容易に剥離できる場合がある。
剥離プレート27の剥離エッジ部39近傍の下面側には、剥離エッジ部39の斜面に沿って引き出された粘着搬送テープ26が掛け渡される第1のローラ40が設けられている。更に、剥離プレート27の下面側には、第1のローラ40に対向して第1のテープ固定用エアシリンダ41が設けられている。そして、このエアシリンダ41のプッシャ42を突出させて、このプッシャ42と第1のローラ40との間に粘着搬送テープ26を挟み付けた状態にすると、粘着搬送テープ26が第1のローラ40の位置で固定され、該エアシリンダ41のプッシャ42を引っ込めて第1のローラ40から離すと、第1のテープ固定用エアシリンダ41による粘着搬送テープ26の固定が解除されるようになっている。第1のローラ40と第1のテープ固定用エアシリンダ41は、剥離プレート27と一体的に移動するようになっている。
第1のローラ40から搬送方向に所定距離離れた位置に、粘着搬送テープ26が掛け渡される第2のローラ43が設けられ、このローラ43に対向して第2のテープ固定用エアシリンダ44が設けられている。そして、このエアシリンダ44のプッシャ45を突出させて、このプッシャ45と第2のローラ43との間に粘着搬送テープ26を挟み付けた状態にすると、粘着搬送テープ26が第2のローラ43の位置で固定され、該エアシリンダ44のプッシャ45を引っ込めて第2のローラ43から離すと、第2のテープ固定用エアシリンダ44による粘着搬送テープ26の固定が解除されるようになっている。第2のローラ43と第2のテープ固定用エアシリンダ44は、一定位置に固定され、剥離プレート27が移動しても、移動しない。
第1のローラ40と第2のローラ43に掛け渡された粘着搬送テープ26は、上下動可能な可動ローラ46に掛け渡され、巻取ロール47に巻き取られる。巻取ロール47は、モータ48によって巻取方向に回転駆動される。可動ローラ46は、粘着搬送テープ26を上方から押さえ付けてテンションをかけ、粘着搬送テープ26の弛みを取り除くようにしている。
本実施例1では、図6に示すように、粘着搬送テープ26の幅は、偏光板23の短辺よりも狭くなっているが、粘着搬送テープ26の幅を広くしても良いことは言うまでもない。要は、偏光板23の搬送と保護フィルム22の剥離に必要な粘着力を確保できるように粘着搬送テープ26の幅を設定すれば良い。粘着搬送テープ26の位置は、偏光板23の搬送方向の先頭となる角部が粘着搬送テープ26の中心線にほぼ一致するように配置することが望ましい。この位置は多少ずれても良く、要は、偏光板23の搬送方向の先頭となる角部が粘着搬送テープ26の幅内に入っていれば良い。
以上のように構成した偏光板保護フィルム剥離装置の動作を説明する。ここで、図1は、セット台21と剥離プレート27を搬送方向に移動させる前(以下「送り動作開始前」という)の状態を示し、図2は、セット台21と剥離プレート27を搬送方向の限界位置まで移動させたとき(以下「送り動作終了時」という)の状態を示し、図3は、セット台21と剥離プレート27を戻り方向の限界位置まで戻したとき(以下「戻し動作終了時」という)の状態を示している。
図1に示す送り動作開始前には、上側エアシリンダ35を圧縮エアで作動させて、プッシャ37を下方に突出させることで、最上段の偏光板23のうちの搬送方向側の部分を上方から押さえ付けて、偏光板受けプレート20をセット台21側に近付けるように弾性変形させながら、最下段の偏光板23のうちの偏光板受けプレート20から搬送方向側に突出する部分を押し下げて剥離プレート27の上面に当接させた状態にする。そして、下側のエアシリンダ31を圧縮エアで作動させて、プッシャ33を上方に突出させることで、剥離プレート27上の粘着搬送テープ26を最下段の偏光板23下面の保護フィルム22のうちの偏光板受けプレート20から突出する部分に押し付けて両者を確実に貼り合わせた状態にする。更に、第1のテープ固定用エアシリンダ41を圧縮エアで作動させて、プッシャ42を突出させることで、該プッシャ42と第1のローラ40との間に粘着搬送テープ26を挟み付けて、粘着搬送テープ26を第1のローラ40の位置で固定する。
この後、下側エアシリンダ31の圧を抜いてプッシャ33を下降させた後、図2に示すように、直線往復駆動機構25を搬送方向に駆動して、セット台21と剥離プレート27を搬送方向に一体的に移動させる。このとき、剥離プレート27上の粘着搬送テープ26は、剥離エッジ部39側で第1のテープ固定用エアシリンダ41によって固定されているため、剥離プレート27が搬送方向に移動すると、これと一体的に剥離プレート27上の粘着搬送テープ26が搬送方向に送られる。この粘着搬送テープ26の送り動作によって最下段の偏光板23が他の偏光板23から分離されて偏光板取出口30から1枚だけ引き出される。1回の送り動作によって、最下段の偏光板23が偏光板取出口30から完全に引き出された位置まで搬送される。
剥離プレート27の搬送方向への移動により、第1のローラ40が第2のローラ43に接近するのに伴って、可動ローラ46が下降することで、第1のローラ40と第2のローラ43とに掛け渡された粘着搬送テープ26の弛みが取り除かれる。そして、可動ローラ46が下限位置まで下降したことがセンサやスイッチ等で検出されると、モータ48が起動されて巻取ロール47が回転駆動され、粘着搬送テープ26が巻取ロール47に巻き取られ、その巻き取り動作に伴って可動ローラ46が上昇する。その後、可動ローラ46が上限位置まで上昇したことがセンサやスイッチ等で検出されると、モータ48が停止して粘着搬送テープ26の巻き取り動作が終了する。
図2に示すように、セット台21と剥離プレート27が搬送方向の限界位置まで移動すると、1回の送り動作が終了し、第2のテープ固定用エアシリンダ44を圧縮エアで作動させて、プッシャ45を突出させることで、該プッシャ45と第2のローラ43との間に粘着搬送テープ26を挟み付けて、粘着搬送テープ26を第2のローラ43の位置で固定する。そして、第1のテープ固定用エアシリンダ41の圧を抜いて、第1のテープ固定用エアシリンダ41による粘着搬送テープ26の固定を解除する。
この後、上側エアシリンダ35の圧を抜いて、上側エアシリンダ35による押し下げを解除して、偏光板受けプレート20上に段積みした偏光板23を、該偏光板受けプレート20の弾性力により持ち上げて、最下段の偏光板23をセット台21から浮かせた状態に戻す。その後、図3に示すように、直線往復駆動機構25によってセット台21と剥離プレート27を戻り方向の限界位置まで戻す。このとき、第2のテープ固定用エアシリンダ44によって粘着搬送テープ26が固定されているため、剥離プレート27が戻り方向に移動しても、該剥離プレート27上の粘着搬送テープ26は戻り方向に移動せず、該粘着搬送テープ26で搬送された偏光板23が剥離プレート27と一緒に後戻りすることはない。
以上説明した動作によって1回の定ピッチ送り動作を行って、偏光板23を一定ピッチだけ搬送する。この定ピッチ送り動作を所定回数繰り返すことで、偏光板23が保護フィルム剥離位置に到達する。図1〜図4の構成例では、2回の定ピッチ送り動作で偏光板23が保護フィルム剥離位置に到達する。図6は、4回の定ピッチ送り動作で偏光板23が保護フィルム剥離位置に到達する例を示している。尚、1回の定ピッチ送り動作で偏光板23が保護フィルム剥離位置に到達するようにしても良いことは言うまでもない。
図4に示すように、偏光板23が保護フィルム剥離位置(剥離エッジ部39)に到達すると、剥離プレート27が戻り方向に移動する際に、第2のテープ固定用エアシリンダ44によって粘着搬送テープ26と偏光板23が後戻りしないように拘束された状態で、剥離プレート27のみが戻り方向に移動するため、図5に示すように、剥離プレート27が戻り方向に移動して、剥離エッジ部39が偏光板23の下面に沿って戻り方向に移動する過程で、偏光板23下面の保護フィルム22に貼り付いた粘着搬送テープ26が、剥離エッジ部39に沿って折り曲げられるように引っ張られて偏光板23の下面から保護フィルム22と一体的に引き剥がされる。この保護フィルム22は、最終的には、粘着搬送テープ26と一緒に巻取ロール47に巻き取られる。
本実施例1では、偏光板23を1つの角部を先頭にして搬送するようにしているので、偏光板23の1つの角部が最初に保護フィルム剥離位置(剥離エッジ部39)に到達し、保護フィルム22が1つの角部から剥離されるようになる。これにより、保護フィルム22を最も剥がしやすい部分(つまり粘着面積・粘着力が最も小さい部分)から剥がすことができ、保護フィルム22を容易に剥離できる。しかも、偏光板23の表面を押圧ローラ等で強く押さえ付ける必要がなくなり、偏光板23の表面を傷付けずに済む。このようにして保護フィルム22が剥離された偏光板23は、次工程の装置(図示せず)に供給される。
また、本実施例1では、偏光板取出口30から保護フィルム剥離位置(剥離エッジ部39)までの距離が所定回数の定ピッチ送り動作による搬送量と同じ量に設定されている。このため、偏光板取出口30から偏光板23を1枚ずつ引き出して保護フィルム剥離位置まで搬送する動作と、保護フィルム剥離位置に到達した偏光板23から保護フィルム22を剥離する動作を能率良くスムーズに行うことができる。
この場合、偏光板取出口30から保護フィルム剥離位置までの距離を変更する場合は、剥離プレート27の搬送方向長さ又は定ピッチ送り動作の送りピッチを変更し、送り動作終了時の剥離プレート27の剥離エッジ部39の位置が目標とする保護フィルム剥離位置に到達するように設定すれば良い。
また、偏光板23のサイズを変更する場合、剥離プレート27(粘着搬送テープ26)上で前後2枚の偏光板23が干渉しない程度の小さなサイズ変更であれば、定ピッチ送り動作の送りピッチを変更する必要がないが、大きなサイズ変更の場合は、定ピッチ送り動作の送りピッチを変更する必要がある。この場合は、次のデータ(1) 〜(5) を使用して定ピッチ送り動作の送りピッチを算出すれば良い。
(1) 偏光板23の短辺長さ
(2) 偏光板23の長辺長さ
(3) 偏光板23の粘着搬送テープ26の送り方向(搬送方向)に対する傾斜角度
(4) 偏光板取出口30から保護フィルム剥離位置までの距離
(5) 剥離プレート27(粘着搬送テープ26)上における前後2枚の偏光板23間の最低隙間
ここで、(1) と(2) は、偏光板23に固有のデータであり、(3) 〜(5) は、偏光板保護フィルム剥離装置に固有のデータである。予め、様々なサイズの偏光板23についてデータ(1) 〜(5) を用いて定ピッチ送り動作の送りピッチを算出して、偏光板保護フィルム剥離装置の制御部(図示せず)のメモリに記憶しておき、偏光板23のサイズ変更時に、メモリから送りピッチのデータを読み出すようにすれば、サイズ変更時の段取り時間を大幅に短縮することができ、生産性を向上させることができる。勿論、偏光板23のサイズ変更時に、作業者が送りピッチを算出して、このデータを手動操作で制御装置に入力するようにしても良いことは言うまでもない。
以上説明した本実施例1では、偏光板23から保護フィルム22を剥離する手段(粘着搬送テープ26)を、偏光板23を搬送する手段としても使用できるため、これらを別々に設けた従来構成と比較して、搬送系・駆動系の構成を大幅に簡単化できて、板材保護フィルム剥離装置の製造コストを低減することができる。しかも、偏光板23のサイズ変更に対して、定ピッチ送り動作の送りピッチの変更によって容易に対応できると共に、偏光板取出口30から保護フィルム剥離位置までの距離の変更要求に対しても、剥離プレート27の送りピッチの調整又は剥離プレート27の搬送方向長さの変更によって容易に対応でき、生産現場における様々な装置据付環境(生産ラインの各工程の装置の配置間隔等)にも柔軟に対応できる。
しかも、本実施例1では、偏光板受けプレート20をセット台21の上面の近くにほぼ水平に設け、この偏光板受けプレート20上に偏光板23を段積みするようにしたので、定ピッチ送り動作により最下段の偏光板23が板材取出口30から引き出された後に、2枚目以降の偏光板23の荷重の少なくとも一部を偏光板受けプレート20で受け支えることができて、2枚目の偏光板23とセット台21との間の摩擦力を軽減する(又は0にする)ことができ、2枚目の偏光板23がセット台21との摩擦力により引きずり出されることを防止することができ、搬送する偏光板23間のピッチを一定に保つことができる。これにより、保護フィルム22の剥離動作ミスの発生を未然に防止でき、偏光板保護フィルム剥離装置の稼働率を高めることができる。しかも、摩擦力軽減の効果によってセット台21の駆動力を軽減できるという利点もある。
更に、本実施例1では、偏光板段積み場所で、最上段の偏光板23のうちの搬送方向側の部分を上方から押圧する上側エアシリンダ35を設け、最下段の偏光板23の保護フィルム22に粘着搬送テープ26を貼り付けて該最下段の偏光板23を板材取出口30から引き出すときに、上側エアシリンダ35により該最下段の偏光板23のうちの偏光板受けプレート20から搬送方向側に突出する部分を押し下げて剥離プレート27の上面に当接させ、セット台21と剥離プレート27を搬送方向と反対方向に移動させるときに、前記上側エアシリンダ35による押し下げを解除して偏光板段積み場所の最下段の偏光板23を該セット台21から浮かせた状態に戻すようにしたので、セット台21を搬送方向と反対方向に移動させるときに、板材段積み場所の最下段の偏光板23がセット台21との摩擦力により搬送方向と反対方向に引きずられることを防止することができ、板材段積み場所の最下段の偏光板の位置ずれを防止できる。
また、本実施例1では、偏光板段積み場所で、最下段の偏光板23の保護フィルム22に粘着搬送テープ26を貼り付けるときに、該粘着搬送テープ26を該最下段の偏光板23の保護フィルム22に押し付けて貼り付ける下側エアシリンダ31を設けるようにしたので、偏光板段積み場所で、最下段の偏光板23の保護フィルム22が剥離プレート27上の粘着搬送テープ26に密着した状態にならなくても、下側エアシリンダ31によって粘着搬送テープ26を最下段の偏光板23の保護フィルム22に確実に貼り付けることができる。
上記実施例1では、偏光板23を保護フィルム22を下向きにして段積みし、その最下段の偏光板23を他の偏光板23から分離して1枚ずつ引き出すようにしたが、図7に示す本発明の実施例2では、偏光板23を保護フィルム22を上向きにして段積みし、その最上段の偏光板23を他の偏光板23から分離して1枚ずつ引き出すようにしたところに特徴がある。
以下、本実施例2の具体的構成を説明する。中間停止機能付きのエアシリンダ51に上下動されるセット台52上に、偏光板23が保護フィルムを上向きにして段積みされている。尚、エアシリンダ51に代えて、位置決め可能なモータを駆動源とする昇降機構を用いても良い。偏光板23は、1つの角部を先頭にして搬送されるように搬送方向に対して斜め方向に段積みされ、先頭となる角部の位置が位置決め部材53によって位置決めされている。
最上段の偏光板23の上方には、搬送プレート54と剥離プレート55が配置され、これら両プレート54,55に最上段の偏光板23が突き当てられることで、最上段の偏光板23の高さ位置が一定位置に保持されるようになっている。搬送プレート54は、正逆回転可能な送りねじ機構等の直線往復駆動機構56によって偏光板23の搬送方向(図7において右方向)とその反対方向(戻り方向)に往復駆動されるようになっている。この搬送プレート54と剥離プレート55は、両者の下面が同一高さの水平面となるように支持され、搬送プレート54と剥離プレート55との間には、その上方から剥離プレート55の下面側に粘着搬送テープ26を引き出すためのテープ引出口57が設けられている。
搬送プレート54の上方には、粘着搬送テープ26を巻回したテープ供給ロール58が回転可能に設けられ、このテープ供給ロール58から引き出された粘着搬送テープ26がテープ引出口57から剥離プレート55の下面側に粘着面を下向きにして引き出されている。
搬送プレート54と剥離プレート55が戻り方向の限界位置まで戻った状態では、位置決め部材53に沿って段積みされた偏光板23が搬送プレート54と剥離プレート55とに跨がって当接し、最上段の偏光板23の上面に貼り付けられた保護フィルムのうちの搬送方向側の部分が剥離プレート55の下面側に引き出された粘着搬送テープ26の粘着面に密着して貼り合わされた状態となっている。この状態で、位置決め部材53の上端と剥離プレート55の下面との間には、偏光板23の1枚分の厚みよりも大きく2枚分の厚みよりも小さい隙間が偏光板取出口59(板材取出口)として形成され、粘着搬送テープ26の送り動作によって最上段の偏光板23が他の偏光板23から分離されて偏光板取出口59から1枚ずつ引き出されるようになっている。
剥離プレート55の送り方向の端部には、粘着搬送テープ26を偏光板23の搬送方向と異なる方向に折り曲げるるように引っ張るための剥離エッジ部60が前記実施例1と同様の形状に形成されている。
剥離プレート55の上面側には、剥離エッジ部60の斜面に沿って引き出された粘着搬送テープ26が掛け渡される第1のローラ61が設けられ、このローラ61に対向して第1のテープ固定用エアシリンダ62が設けられている。これら第1のローラ61と第1のテープ固定用エアシリンダ62は、剥離プレート55と一体的に移動するようになっている。
第1のローラ61から搬送方向に所定距離離れた位置に、粘着搬送テープ26が掛け渡される第2のローラ64が設けられ、このローラ64に対向して第2のテープ固定用エアシリンダ65が設けられている。
第1のローラ61と第2のローラ64に掛け渡された粘着搬送テープ26は、上下動可能な可動ローラ67に掛け渡され、巻取ロール68に巻き取られる。この巻取ロール68は、モータ69によって巻取方向に回転駆動される。可動ローラ67の動作は、前記実施例1と同じである。
以上のように構成した本実施例2の偏光板保護フィルム剥離装置の動作を説明する。図7は、送り動作開始前の状態を示している。この状態では、セット台52上に段積みされた偏光板23が搬送プレート54と剥離プレート55とに跨がって当接し、最上段の偏光板23の上面に貼り付けられた保護フィルムのうちの搬送方向側の部分が剥離プレート55の下面側に引き出された粘着搬送テープ26の粘着面に密着して貼り合わされた状態となっている。そして、第1のテープ固定用エアシリンダ62を圧縮エアで作動させて、プッシャ63を突出させることで、該プッシャ63と第1のローラ61との間に粘着搬送テープ26を挟み付けて、粘着搬送テープ26を第1のローラ61の位置で固定する。
この後、直線往復駆動機構56を搬送方向に駆動して、搬送プレート54と剥離プレート55を搬送方向に一体的に移動させる。このとき、剥離プレート55下面の粘着搬送テープ26は、剥離プレート55上の第1のローラ61の位置で第1のテープ固定用エアシリンダ62によって固定されているため、剥離プレート55が搬送方向に移動すると、これと一体的に剥離プレート55下面の粘着搬送テープ26が搬送方向に送られる。この粘着搬送テープ26の送り動作によって最上段の偏光板23が他の偏光板23から分離されて偏光板取出口59から1枚だけ引き出される。
剥離プレート55の搬送方向への移動により、第1のローラ61が第2のローラ64に接近するのに伴って、可動ローラ67が下降することで、第1のローラ61と第2のローラ64とに掛け渡された粘着搬送テープ26の弛みが取り除かれる。
搬送プレート54と剥離プレート55が搬送方向の限界位置まで移動すると、送り動作が終了し、第2のテープ固定用エアシリンダ65を圧縮エアで作動させて、プッシャ66を突出させることで、該プッシャ66と第2のローラ64との間に粘着搬送テープ26を挟み付けて、粘着搬送テープ26を第2のローラ64の位置で固定する。そして、第1のテープ固定用エアシリンダ62の圧を抜いて、第1のテープ固定用エアシリンダ62による粘着搬送テープ26の固定を解除する。
この後、直線往復駆動機構56によって搬送プレート54と剥離プレート55を戻り方向の限界位置まで戻す。このとき、第2のテープ固定用エアシリンダ65によって粘着搬送テープ26が固定されているため、剥離プレート55が戻り方向に移動しても、該剥離プレート55下面側の粘着搬送テープ26は戻り方向に移動せず、該粘着搬送テープ26で搬送された偏光板23が剥離プレート55と一緒に後戻りすることはない。
以上説明した動作によって1回の定ピッチ送り動作を行って、偏光板23を一定ピッチだけ搬送する。この定ピッチ送り動作を所定回数繰り返すことで、偏光板23が保護フィルム剥離位置(剥離エッジ部60)に到達する。偏光板23が保護フィルム剥離位置(剥離エッジ部60)に到達すると、剥離プレート55が戻り方向に移動する際に、第2のテープ固定用エアシリンダ65によって粘着搬送テープ26と偏光板23が後戻りしないように拘束された状態で、剥離プレート55のみが戻り方向に移動するため、剥離プレート55が戻り方向に移動して、剥離エッジ部60が偏光板23の上面に沿って戻り方向に移動する過程で、偏光板23上面の保護フィルム22に貼り付いた粘着搬送テープ26が、剥離エッジ部60に沿って折り曲げられるように引っ張られて偏光板23の上面から保護フィルム22と一体的に引き剥がされる。この保護フィルム22は、最終的には、粘着搬送テープ26と一緒に巻取ロール68に巻き取られる。
以上説明した本実施例2においても前記実施例1と同様の効果を得ることができる。
尚、本発明は、偏光板23以外の各種の板材から保護フィルムを剥離する場合に適用して実施できることは言うまでもない。
実施例1の偏光板保護フィルム剥離装置の送り動作開始前の状態示す図である。 実施例1の偏光板保護フィルム剥離装置の送り動作終了時の状態を示す図である。 実施例1の偏光板保護フィルム剥離装置の戻し動作終了時の状態を示す図である。 実施例1の偏光板が保護フィルム剥離位置まで搬送された状態を示す図である。 実施例1の偏光板下面の保護フィルムを粘着搬送テープによって剥離する動作を説明する部分拡大図である。 実施例1の定ピッチ送り動作を説明する部分拡大図である。 実施例2の偏光板保護フィルム剥離装置の送り動作開始前の状態を示す図である。 従来の板材保護フィルム剥離装置の構成例を示す図である。
符号の説明
20…偏光板受けプレート(板材受けプレート)、21…セット台、22…保護フィルム、23…偏光板(板材)、24…位置決め部材、25…直線往復駆動機構、26…粘着搬送テープ、27…剥離プレート、29…テープ供給ロール、30…偏光板取出口(板材取出口)、31…下側シリンダ(下側押圧手段)、35…上側シリンダ(上側押圧手段)、39…剥離エッジ部、40…第1のローラ、41…第1のテープ固定用エアシリンダ、43…第2のローラ、44…第2のテープ固定用エアシリンダ、46…可動ローラ、47…巻取ロール、48…モータ、51…エアシリンダ、52…セット台、53…位置決め部材、54…搬送プレート、55…剥離プレート、56…直線往復駆動機構、58…テープ供給ロール、59…偏光板取出口(板材取出口)、60…剥離エッジ部、61…第1のローラ、62…第1のテープ固定用エアシリンダ、64…第2のローラ、65…第2のテープ固定用エアシリンダ、67…可動ローラ、68…巻取ロール、69…モータ

Claims (8)

  1. 片面に保護フィルムが貼り付けられた板材を段積みした板材段積み場所から該板材を1枚ずつ取り出して搬送し、所定位置で該板材から該保護フィルムを剥離して次工程の装置に供給する板材保護フィルム剥離装置において、
    前記板材段積み場所で、前記保護フィルムを下向き又は上向きにして前記板材を段積みすると共に、前記保護フィルムが下向き又は上向きに露出する最下段又は最上段の板材を他の板材から分離して1枚ずつ搬送方向に取り出すための板材取出口を設け、
    前記板材段積み場所で、前記最下段又は最上段の板材の下向き又は上向きに露出する前記保護フィルムに粘着搬送テープを貼り付け、この粘着搬送テープを搬送方向に駆動することで、前記最下段又は最上段の板材を他の板材から分離して搬送し、
    前記粘着搬送テープにより前記板材を所定位置まで搬送したところで該粘着搬送テープを該板材の搬送方向と異なる方向に引っ張ることで、該粘着搬送テープに貼り付いた該保護フィルムを該板材から剥離することを特徴とする板材保護フィルム剥離装置。
  2. 前記板材段積み場所の前記最下段又は最上段の板材に前記粘着搬送テープを介して剥離プレートを宛がうように設け、該剥離プレートを該板材の搬送方向に一定ピッチだけ送り動作することで、該剥離プレートと一体的に該粘着搬送テープを搬送方向に一定ピッチだけ送り、該粘着搬送テープを後戻りさせないように拘束した状態で該剥離プレートのみを元の位置に戻すという定ピッチ送り動作を繰り返して該板材を搬送し、該定ピッチ送り動作を所定回数繰り返すことで、該板材が保護フィルム剥離位置に到達することを特徴とする請求項1に記載の板材保護フィルム剥離装置。
  3. 前記剥離プレートの送り方向の端部に、前記粘着搬送テープを前記板材の搬送方向と異なる方向に引っ張るための剥離エッジ部を形成し、該剥離プレートと一体的に該粘着搬送テープを搬送方向に一定ピッチだけ送った後、該粘着搬送テープを後戻りさせないように拘束した状態で該剥離プレートを元の位置に戻すことで、該粘着搬送テープが該剥離エッジ部に沿って折り曲げられるように引っ張られて該板材から前記保護フィルムが該粘着搬送テープと一体的に引き剥がされることを特徴とする請求項2に記載の板材保護フィルム剥離装置。
  4. 前記最下段又は最上段の板材の保護フィルムの1つの角部を先頭にして搬送するように該保護フィルムに対して前記粘着搬送テープを斜め方向に貼り付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の板材保護フィルム剥離装置。
  5. 前記板材段積み場所で、前記保護フィルムを下向きにして前記板材を段積みするものにおいて、
    セット台と剥離プレートとを搬送方向に並べて両者の上面が同一高さとなるように設置すると共に、これらセット台と剥離プレートを搬送方向とその反対方向に一体的に往復駆動する往復駆動機構を設け、
    前記板材段積み場所で、前記最下段の板材のうちの搬送方向と反対側の部分を受け支える板材受けプレートを前記セット台の上面の近くに設けると共に、前記最下段の板材の保護フィルムのうちの前記板材受けプレートから搬送方向側に突出する部分に前記粘着搬送テープを貼り付け、
    前記セット台と前記剥離プレートを前記板材の搬送方向に一定ピッチだけ送り動作することで、該セット台と該剥離プレートと一体的に前記粘着搬送テープを搬送方向に一定ピッチだけ送り、該粘着搬送テープを後戻りさせないように拘束した状態で該セット台と該剥離プレートを元の位置に戻すという定ピッチ送り動作を繰り返して該板材を搬送し、該定ピッチ送り動作を所定回数繰り返すことで、該板材が保護フィルム剥離位置に到達することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の板材保護フィルム剥離装置。
  6. 前記板材段積み場所で、最上段の板材のうちの搬送方向側の部分を上方から押圧する上側押圧手段を設け、
    前記最下段の板材の保護フィルムに前記粘着搬送テープを貼り付けて該最下段の板材を前記板材取出口から引き出すときに前記上側押圧手段により該最下段の板材のうちの前記板材受けプレートから搬送方向側に突出する部分を押し下げて前記剥離プレートに当接させ、前記セット台と前記剥離プレートを搬送方向と反対方向に移動させるときに、前記上側押圧手段による押し下げを解除して前記板材段積み場所の最下段の板材を該セット台から浮かせた状態に戻すことを特徴とする請求項5に記載の板材保護フィルム剥離装置。
  7. 前記板材段積み場所で、前記最下段の板材の保護フィルムに前記粘着搬送テープを貼り付けるときに該粘着搬送テープを該最下段の板材の保護フィルムに押し付けて貼り付ける下側押圧手段を設けたことを特徴とする請求項5又は6に記載の板材保護フィルム剥離装置。
  8. 片面に保護フィルムが貼り付けられた板材を段積みした板材段積み場所から該板材を1枚ずつ取り出して搬送し、所定位置で該板材から該保護フィルムを剥離して次工程の装置に供給する板材保護フィルム剥離方法において、
    前記板材段積み場所で、前記保護フィルムを下向き又は上向きにして前記板材を段積みすると共に、最下段又は最上段の板材の下向き又は上向きに露出する前記保護フィルムに粘着搬送テープを貼り付け、この粘着搬送テープを搬送方向に駆動することで、前記最下段又は最上段の板材を他の板材から分離して搬送し、
    前記粘着搬送テープにより前記板材を所定位置まで搬送したところで該粘着搬送テープを該板材の搬送方向と異なる方向に引っ張ることで、該粘着搬送テープに貼り付いた該保護フィルムを該板材から剥離することを特徴とする板材保護フィルム剥離方法。
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JP2008050108A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Kobayashi Create Co Ltd 隠蔽ラベル剥離装置
CN104865718A (zh) * 2015-06-18 2015-08-26 机械工业第六设计研究院有限公司 用于拆解液晶显示屏偏光片的装置
CN110356908A (zh) * 2019-07-19 2019-10-22 安徽三优光电科技有限公司 一种用于剥料机的自动上料机构及其上料方法
JP7343945B1 (ja) 2023-01-24 2023-09-13 株式会社デンケン 保護材の剥離装置及び保護材の剥離方法

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