JP2006298101A - 車高調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車高調整装置におけるエア漏れの有無を、2時点間の流体チャンバにおける空気量の変化量に基づいて検出する。
【解決手段】S21,22において、各輪毎に、流体チャンバにおける空気量を取得して基準時空気量とする。その後、車高調整が行われることなく設定時間が経過した場合には、S25,26において、空気量を取得して判定時空気量とする。S27において、基準時空気量から判定時空気量を引いた値である空気量変化量が取得され、漏れ判定量以下である場合には、S29において、エア漏れがないとされ、漏れ判定量より大きい場合には、S30において、エア漏れがあるとされる。このように、2時点間の空気量の変化量に基づいてエア漏れの有無を判定することができる。
【選択図】図3
【解決手段】S21,22において、各輪毎に、流体チャンバにおける空気量を取得して基準時空気量とする。その後、車高調整が行われることなく設定時間が経過した場合には、S25,26において、空気量を取得して判定時空気量とする。S27において、基準時空気量から判定時空気量を引いた値である空気量変化量が取得され、漏れ判定量以下である場合には、S29において、エア漏れがないとされ、漏れ判定量より大きい場合には、S30において、エア漏れがあるとされる。このように、2時点間の空気量の変化量に基づいてエア漏れの有無を判定することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、流体を利用して車高を調整する車高調整装置に関するものである。
特許文献1には、車高を増加させる制御が連続して予め定められた設定回数以上行われた場合には、当該車高調整装置において漏れが有ると判定されることが記載され、特許文献2には、エアチャンバから流出したエアを収容する低圧タンクの圧力が予め定められた設定圧以上になった場合に、低圧タンク内のエアを汲み上げて加圧して高圧タンクに供給するコンプレッサを含む車高調整装置において、コンプレッサが連続して予め定められた設定回数以上作動させられた場合に、漏れが有ると判定されることが記載されている。
特開平2−133220号公報
特開平1−103518号公報
本発明の課題は、特許文献1,2とは異なる方法で漏れの有無を検出可能とすることである。
請求項1に係る車高調整装置は、(a)車両の車輪保持装置と車体との間に設けられた車高調整アクチュエータとしての流体チャンバと、(b)その流体チャンバにおける流体の流入・流出を制御する流体制御装置とを含むとともに、前記流体チャンバ内の流体量の、2時点間における変化量が設定量以上である場合に当該車高調整装置において漏れがあると判定する漏れ判定装置を含むものとされる。
密閉空間内の流体量は、流体制御装置において流体の流入・流出の制御が行われない限り一定のはずである。それに対して、流体チャンバ内の流体量が、流体の流出制御が行われなくても設定量以上減少した場合には、漏れが有るとすることができる。
設定量(漏れ判定量と称することができる)は、流体量が本来減少しないはずであるのに減少した場合であって、その減少量が漏れに起因するものであると考え得る大きさである。設定量は、予め決められた大きさとしても、その都度決まる大きさとしてもよい。例えば、流体の圧力が低い場合は高い場合より、漏れに起因する流体量の減少量が小さくなるため、流体量を取得する際の流体の圧力が低い場合は高い場合より設定量を小さくすることができる。
このように、本項に記載の車高調整装置によれば、漏れの有無が2時点間の流体量の変化量に基づいて検出される。コンプレッサが連続して作動させられる回数に基づいて検出されるのではないのであり、漏れの有無の検出方法が特許文献1,2に記載の方法とは異なる。
本項に記載の車高調整装置において、流体は、液体であっても気体であってもよい。
流体量は、密閉空間において、流体の流入・流出制御が行われない限り一定の大きさに保たれる量であり、例えば、流体チャンバ内に収容された流体の質量、モル数等が該当する。流体の質量、モル数は、流体の圧力や温度が変化しても同じ大きさに保たれる。また、流体が液体である場合には、液体の体積を流体量とすることができる。液体については、圧力変化、温度変化に伴う体積変化が小さいからである。それに対して、流体が気体である場合には、圧力、温度等が予め定められた大きさである状態(設定状態と称することができる)に換算した場合の気体の体積を流体量として採用し得る。気体については、圧力変化、温度変化に伴う体積変化が大きいため、設定状態に換算する必要がある。なお、2時点間の温度変化が小さい場合、温度変化に起因する体積変化が小さく、流体の漏れの有無の判定において無視できる場合、温度変化に起因する体積変化を考慮する必要がない場合等には、設定状態を温度で規定する必要は必ずしもない。
漏れ判定装置は、車両に設けられた複数の車輪に対応する流体チャンバの各々における流体量変化量が設定量以上であるか否かがそれぞれ判定されるようにしても、複数の車輪のうちの予め定められた特定の1つ以上の車輪に対応する流体チャンバの各々において、流体量変化量が設定量以上であるか否かが判定されるようにしても、複数の車輪に対応する複数の流体チャンバの群内における流体量変化量に基づいて漏れの有無が判定されるようにしてもよい。流体チャンバ群内における流体量変化量に基づく流体漏れの有無の判定については後述する。
密閉空間内の流体量は、流体制御装置において流体の流入・流出の制御が行われない限り一定のはずである。それに対して、流体チャンバ内の流体量が、流体の流出制御が行われなくても設定量以上減少した場合には、漏れが有るとすることができる。
設定量(漏れ判定量と称することができる)は、流体量が本来減少しないはずであるのに減少した場合であって、その減少量が漏れに起因するものであると考え得る大きさである。設定量は、予め決められた大きさとしても、その都度決まる大きさとしてもよい。例えば、流体の圧力が低い場合は高い場合より、漏れに起因する流体量の減少量が小さくなるため、流体量を取得する際の流体の圧力が低い場合は高い場合より設定量を小さくすることができる。
このように、本項に記載の車高調整装置によれば、漏れの有無が2時点間の流体量の変化量に基づいて検出される。コンプレッサが連続して作動させられる回数に基づいて検出されるのではないのであり、漏れの有無の検出方法が特許文献1,2に記載の方法とは異なる。
本項に記載の車高調整装置において、流体は、液体であっても気体であってもよい。
流体量は、密閉空間において、流体の流入・流出制御が行われない限り一定の大きさに保たれる量であり、例えば、流体チャンバ内に収容された流体の質量、モル数等が該当する。流体の質量、モル数は、流体の圧力や温度が変化しても同じ大きさに保たれる。また、流体が液体である場合には、液体の体積を流体量とすることができる。液体については、圧力変化、温度変化に伴う体積変化が小さいからである。それに対して、流体が気体である場合には、圧力、温度等が予め定められた大きさである状態(設定状態と称することができる)に換算した場合の気体の体積を流体量として採用し得る。気体については、圧力変化、温度変化に伴う体積変化が大きいため、設定状態に換算する必要がある。なお、2時点間の温度変化が小さい場合、温度変化に起因する体積変化が小さく、流体の漏れの有無の判定において無視できる場合、温度変化に起因する体積変化を考慮する必要がない場合等には、設定状態を温度で規定する必要は必ずしもない。
漏れ判定装置は、車両に設けられた複数の車輪に対応する流体チャンバの各々における流体量変化量が設定量以上であるか否かがそれぞれ判定されるようにしても、複数の車輪のうちの予め定められた特定の1つ以上の車輪に対応する流体チャンバの各々において、流体量変化量が設定量以上であるか否かが判定されるようにしても、複数の車輪に対応する複数の流体チャンバの群内における流体量変化量に基づいて漏れの有無が判定されるようにしてもよい。流体チャンバ群内における流体量変化量に基づく流体漏れの有無の判定については後述する。
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、少なくとも、請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組を、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
以下の各項のうち、(1)項〜(3)項が請求項1〜3に対応し、(7)項、(8)が請求項4、5に対応する。また、(9)項が請求項6に対応し、(12)項が請求項7に対応し、(13)項と(14)項との少なくとも一方が請求項8に対応する。さらに、(15)項が請求項9に対応する。
(1)車両の車輪保持装置と車体との間に設けられた車高調整アクチュエータとしての流体チャンバと、
その流体チャンバにおける流体の流入・流出を制御する流体制御装置と
を含む車高調整装置であって、
前記流体チャンバ内の流体量の、2時点間における変化量が予め定められた設定量以上である場合に当該車高調整装置において漏れがあると判定する漏れ判定装置を含むことを特徴とする車高調整装置。
(2)前記漏れ判定装置が、前記流体チャンバにおける流体圧と、前記車輪保持装置と前記車体の前記流体チャンバに対応する部分との間の距離である車高とに基づいて、前記流体チャンバ内の設定状態における流体量を取得する流体量取得部を含む(1)項に記載の車高調整装置。
車輪に加わる荷重が同じである場合において、流体チャンバ内の流体量が多く、体積が大きい場合は、流体量が少なく、体積が小さい場合より、車高が大きくなるのであり、流体の体積は車高に応じた大きさとなる。また、流体が気体である場合であって、密閉空間において、気体の流入・流出が行われない場合には、体積と流体圧との積は一定となる(P・V=K)。したがって、その時点に実際に検出された流体圧P*、体積V*に基づけば、流体圧が予め定められた設定圧P0である場合の体積V0を取得することができる(V0=P*V*/P0)。この設定状態における体積V0を流体量とすることができる。また、熱力学的に決められた標準状態における体積を取得し、それから、気体のモル数、質量を取得し、これらモル数、質量を流体量とすることもできる。
(3)前記流体量取得部が、前記流体の温度を考慮して前記流体量を取得する温度対応流体量取得部を含む(2)項に記載の車高調整装置。
流体が気体である場合に、密閉空間内において、流体の流体圧、体積、温度の間には、一定の関係が成立する(P・V=n・R・T)。したがって、その時点に実際に検出された流体圧P*、体積V*、温度T*に基づけば、流体圧、温度が予め定められた大きさである設定状態(P0、T0)における体積V0を取得することができ(V0=P*V*T0/P0T*)、流体量とすることができる。また、流体の温度は直接検出することができるが、外気温度、車高調整装置内の他の部分の温度等に基づいて間接的に取得することもできる。
(4)前記漏れ判定装置が、前記車両のメインスイッチがOFF状態にある場合の、2時点における流体量をそれぞれ取得するOFF中流体量取得部を含む(1)項ないし(3)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
(5)前記漏れ判定装置が、前記車両が停止状態にある場合の、2時点における流体量をそれぞれ取得する停止中流体量取得部を含む(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
メインスイッチがOFF状態にある場合、あるいは、車両が停止状態にある場合においては、車両の姿勢の変化が小さく、車輪に加わる荷重の変化が小さいのが普通である。このような安定状態において、流体漏れの有無を検出するための流体量が取得されるようにすれば、漏れの有無の判定結果の信頼性を高めることができる。
(6)前記漏れ判定装置が、前記車両の積載状態と車体の姿勢との少なくとも一方が同じ状態である場合の、2時点における流体量をそれぞれ取得する同状態流体量取得部を含む(1)項ないし(5)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
積載状態、姿勢が同じである場合は、車輪に加わる荷重の変化が小さいのが普通であり、安定した状態にある。したがって、これらの場合に、流体量が取得されるようにすることは望ましいことである。
積載状態が変化したか否かは、ドアの開閉、ラッゲージルームのルーフの開閉、シートにおける乗員の着座状態、シートに対応して設けられたシートベルトの装着状態等に基づいて取得することができる。また、姿勢が変化したか否かは、走行中においては、前後加速度、横加速度(ヨーレイト)等に基づいて取得することができる。
(7)前記漏れ判定装置が、(a)基準時点における前記流体チャンバ内の流体量を取得する基準時流体量取得部と、(b)その基準時点から設定時間以上経過した後に、その流体チャンバ内の流体量を取得する判定時流体量取得部と、(c)前記基準時流体量取得部によって取得された基準時流体量から前記判定時流体量取得部によって取得された判定時流体量を引いた値である流体量変化量が前記設定量以上である場合に漏れが有ると判定する漏れ判定部とを含む(1)項ないし(6)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
基準時点における流体チャンバ内の流体量が基準時流体量取得部によって取得され、判定時点における流体チャンバ内の流体量が判定時流体量取得部によって取得される。そして、判定時流体量が基準時流体量より設定量以上小さい場合に、漏れがあると判定される。
設定時間は、漏れに起因して流体量が設定量以上変化するのに要する長さである。設定時間は、予め決められた時間としても、その都度決められる時間としてもよい。例えば、流体圧が高い場合は低い場合より漏れ量は大きくなるのが普通である。そのため、流体圧が高い場合は低い場合より設定時間を短くすることができる。また、基準流体量を取得してからの経過時間を計測し、設定時間以上が経過したか否かを実際に検出することは不可欠なことではない。例えば、メインスイッチがON状態からOFF状態に切り換えられてから、次に、OFF状態からON状態に切り換えられるまでの時間は、設定時間を超えているのが普通であるため、基準時点をメインスイッチがON状態からOFF状態に切り換えられた時点とし、判定時点をメインスイッチがOFF状態からON状態に切り換えられた時点とする場合には、経過時間を計測する必要は必ずしもないのである。
(8)前記判定時流体量取得部が、前記基準時点から前記判定時点までの間に、前記流体制御装置による制御が行われない場合に、前記判定時流体量を取得する非制御期間経過後取得部を含む(7)項に記載の車高調整装置。
基準時点から判定時点までの間に車高調整が行われると、それによって、流体チャンバ内の流体の流体量が変わるため、エア漏れの有無を精度よく検出することが困難である。車高調整における流体量変化量を取得し、その車高調整における流体量変化量を考慮して漏れの有無が判定されるようにすることも可能であるが、車高調整が行われない場合の流体量変化量が取得される方が望ましい。
(9)前記基準時流体量取得部が、前記車両のメインスイッチがON状態からOFF状態に切り換わった場合に前記基準時流体量を取得するOFF切換以降取得部を含み、前記判定時流体量取得部が、そのメインスイッチがOFF状態からON状態に切り換わる以前に前記判定時流体量を取得するON切換以前取得部を含む(7)項または(8)項に記載の車高調整装置。
基準時流体量は、メインスイッチがON状態からOFF状態に切り換わった場合に取得される。OFF状態に切り換わった時点に取得されても、OFF状態に切り換わった後の、予め定められた条件(例えば、メインスイッチが直ちにON状態に切り換えられる可能性が低いと推定される条件)が満たされた時点に取得されてもよい。
判定時流体量は、メインスイッチがOFF状態からON状態に切り換わる以前に取得される。ON状態に切り換わった時点に取得されても、OFF状態において予め定められた条件(例えば、近い将来、メインスイッチがON状態に切り換えられることが予測される条件)が満たされた時点に取得されてもよい。
(10)前記基準時流体量取得部が、(i)前記メインスイッチがON状態からOFF状態に切り換わった時点に前記基準時流体量を取得するOFF切換時取得部と、(ii)前記メインスイッチがOFF状態に切り換わった後の、(a)前記車両に設けられたドアの施錠装置がアンロック状態からロック状態に切り換えられたこと、(b)前記ドアの開閉が検出されたこと、(c)予め定められた設定時間以上経過したこと、(d)携帯機との通信が行われなくなったことのうちの少なくとも1つが満たされた時点に前記基準時流体量を取得するOFF後取得部との少なくとも一方を含む(9)項に記載の車高調整装置。
施錠装置の状態、開閉の状態が検出される対象のドアは、運転席側のドアであっても、車両に設けられる複数のドアの全てであってもよい。また、ドアの施錠装置のアンロック状態とロック状態との間の切換えは、携帯機との通信に応じて行われる場合と手動で行われる場合とがあるが、いずれであってもよい。携帯機との間の通信は予め決められた通信領域内において行われるが、施錠装置は、携帯機から送信された「ロック状態に切り換える指示を含む情報」を受信した場合に、ロック状態に切り換えられるが、「ロック状態に切り換える指示を含む情報」が受信されなくても、携帯機が、通信領域から外に出たことが検出された場合にはロック状態に切り換えられる。ドアの開閉については、開状態から閉状態への切換えが検出されても、閉状態から開状態への切換えが検出されてもよい。
(11)前記判定時流体量取得部は、(i)前記メインスイッチがOFF状態からON状態に切り換わった時に前記判定時流体量を取得するON切換時取得部と、(ii)前記メインスイッチがOFF状態からON状態に切り換わる前の、(a)携帯機が通信領域内に入ったことが検出されたこと、(b)ドアの施錠装置がロック状態からアンロック状態に切り換えられたこと、(c)ドアの開閉が検出されたことのうちの少なくとも1つが満たされた時点に前記判定時流体量を取得するON前取得部との少なくとも一方を含む(9)項または(10)項に記載の車高調整装置。
(12)前記流体チャンバが、前記車両の複数の車輪に対応して、それぞれ、前記車輪保持装置と前記車体との間に設けられ、前記漏れ判定装置が、前記複数の流体チャンバの各々における前記流体量変化量に基づいて前記漏れを判定する複数変化量依拠漏れ判定部を含む(1)項ないし(11)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
例えば、複数の流体チャンバの各々における流体量変化量の平均的な値に基づいて流体漏れの有無が判定されるようにしたり、複数の流体チャンバ間の流体量変化量の差に基づいて流体漏れの有無が判定されるようにしたりすること等ができる。
なお、複数の車輪の基準時流体量の和から判定時流体量の和を引いた値は、複数の車輪の各々の流体量変化量の和と同じであり、本項に記載の複数変化量依拠漏れ判定部による判定に含まれる。
(13)前記複数変化量依拠漏れ判定部が、前記車両の前輪側と後輪側との少なくとも一方の側における左側輪と右側輪とにそれぞれ対応する流体チャンバの各々における流体量変化量の差の絶対値が予め定められた設定値以上である場合に流体漏れが有るとする比較漏れ判定部を含む(12)項に記載の車高調整装置。
前輪側と後輪側との少なくとも一方の側における左側輪の流体チャンバと右側輪の流体チャンバとにおいては、流体の温度はほぼ同じである。2時点間において温度が変化しても、2つの流体チャンバの各々の流体の温度は互いに同じなのである。そのため、流体漏れがない場合には、右側輪の流体チャンバにおける流体量変化量と左側輪の流体チャンバにおける流体量変化量との差の絶対値は小さい。それに対して、いずれか一方において流体漏れがあり、流体量変化量が設定量以上になると、これらの差の絶対値が大きくなる。したがって、左側輪の流体チャンバと右側輪の流体チャンバとの間における流体量変化量の差の絶対値が設定値以上である場合には、2時点の各々において、設定状態における流体量を取得する際に温度を考慮しなくても、いずれか一方において流体漏れが有ると判定することができる。
(14)前記複数変化量依拠漏れ判定部が、互いに対角位置にある2対の車輪のうちの一方の対の車輪の各々に対応する流体チャンバにおける流体量変化量の和と他方の対の車輪の各々に対応する流体チャンバにおける流体量変化量の和との差の絶対値が予め定められた設定値以上である場合との少なくとも一方の場合に流体漏れが有るとする比較漏れ判定部を含む(12)項または(13)項に記載の車高調整装置。
本項に記載の車高調整装置においては、右前輪、左後輪の流体チャンバにおける流体量変化量の和と、左前輪、右後輪の流体チャンバにおける流体量変化量の和との差の絶対値が設定値以上である場合には、流体漏れが有るとされる。
(15)前記漏れ判定装置が、前記車輪保持装置と前記車体との間の距離が上限値である場合と下限値である場合との少なくとも一方の場合に漏れ判定を行わないものである(1)項ないし(14)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
車輪保持装置と車体との間の相対移動限度はストッパにより規定されるのが普通である。それに対して、ストッパにより相対移動限度が規定された状態においては、ストッパにより車輪に加わる荷重の一部が支持されるため、流体チャンバにおける流体量を正確に取得することが困難となる。そこで、ストッパにより相対移動限度が規定された状態においては、漏れの有無の判定が行われないようにすることが望ましい。
上限値、下限値には、それぞれ、上限値近傍、下限値近傍の値も含まれる。車輪保持装置と車体との間の距離Hが、上限値Hupより設定値ΔHuだけ小さい値以上である場合(H≧Hup−ΔHu)、距離Hが、下限値Hdownより設定値ΔHdだけ大きい値以下である場合(H≦Hdown+ΔHd)に、漏れ判定が行われないようにするのである。
(16)前記漏れ判定装置は、(a)前記車輪保持装置と前記車体との間の距離である車高を検出する車高センサを含み、その車高センサによる検出値に基づいて前記漏れの判定を行うか否かを決定する手段と、(b)リミットスイッチ等を含み、実際に車輪保持装置と車体とのいずれか一方に、それと上下方向に相対移動不能に設けられた第1部材が、他方に、それと上下方向に相対移動不能に設けられた第2部材に当接したことが検出された場合に前記漏れの判定が行われないようにする手段と、(c)直前に行われた車高調整の態様に基づき、前記漏れの判定を行うか否かを決定する手段との少なくとも1つを含む(15)項に記載の車高調整装置。
特定の車高調整の態様(モード)においては、必ず、車高がストッパにより規定される位置あるいは規定される位置近傍まで変化させられることがある。そこで、車高調整の態様に基づけば、車高が上限値、下限値、あるいは、それらの近傍であるか否かがわかる。例えば、車高調整モードが、乗降モード、エクストラローモード等の特定のモードである場合には、車高が上限値、下限値、あるいは、それらの近傍であるとすることができる。
その流体チャンバにおける流体の流入・流出を制御する流体制御装置と
を含む車高調整装置であって、
前記流体チャンバ内の流体量の、2時点間における変化量が予め定められた設定量以上である場合に当該車高調整装置において漏れがあると判定する漏れ判定装置を含むことを特徴とする車高調整装置。
(2)前記漏れ判定装置が、前記流体チャンバにおける流体圧と、前記車輪保持装置と前記車体の前記流体チャンバに対応する部分との間の距離である車高とに基づいて、前記流体チャンバ内の設定状態における流体量を取得する流体量取得部を含む(1)項に記載の車高調整装置。
車輪に加わる荷重が同じである場合において、流体チャンバ内の流体量が多く、体積が大きい場合は、流体量が少なく、体積が小さい場合より、車高が大きくなるのであり、流体の体積は車高に応じた大きさとなる。また、流体が気体である場合であって、密閉空間において、気体の流入・流出が行われない場合には、体積と流体圧との積は一定となる(P・V=K)。したがって、その時点に実際に検出された流体圧P*、体積V*に基づけば、流体圧が予め定められた設定圧P0である場合の体積V0を取得することができる(V0=P*V*/P0)。この設定状態における体積V0を流体量とすることができる。また、熱力学的に決められた標準状態における体積を取得し、それから、気体のモル数、質量を取得し、これらモル数、質量を流体量とすることもできる。
(3)前記流体量取得部が、前記流体の温度を考慮して前記流体量を取得する温度対応流体量取得部を含む(2)項に記載の車高調整装置。
流体が気体である場合に、密閉空間内において、流体の流体圧、体積、温度の間には、一定の関係が成立する(P・V=n・R・T)。したがって、その時点に実際に検出された流体圧P*、体積V*、温度T*に基づけば、流体圧、温度が予め定められた大きさである設定状態(P0、T0)における体積V0を取得することができ(V0=P*V*T0/P0T*)、流体量とすることができる。また、流体の温度は直接検出することができるが、外気温度、車高調整装置内の他の部分の温度等に基づいて間接的に取得することもできる。
(4)前記漏れ判定装置が、前記車両のメインスイッチがOFF状態にある場合の、2時点における流体量をそれぞれ取得するOFF中流体量取得部を含む(1)項ないし(3)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
(5)前記漏れ判定装置が、前記車両が停止状態にある場合の、2時点における流体量をそれぞれ取得する停止中流体量取得部を含む(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
メインスイッチがOFF状態にある場合、あるいは、車両が停止状態にある場合においては、車両の姿勢の変化が小さく、車輪に加わる荷重の変化が小さいのが普通である。このような安定状態において、流体漏れの有無を検出するための流体量が取得されるようにすれば、漏れの有無の判定結果の信頼性を高めることができる。
(6)前記漏れ判定装置が、前記車両の積載状態と車体の姿勢との少なくとも一方が同じ状態である場合の、2時点における流体量をそれぞれ取得する同状態流体量取得部を含む(1)項ないし(5)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
積載状態、姿勢が同じである場合は、車輪に加わる荷重の変化が小さいのが普通であり、安定した状態にある。したがって、これらの場合に、流体量が取得されるようにすることは望ましいことである。
積載状態が変化したか否かは、ドアの開閉、ラッゲージルームのルーフの開閉、シートにおける乗員の着座状態、シートに対応して設けられたシートベルトの装着状態等に基づいて取得することができる。また、姿勢が変化したか否かは、走行中においては、前後加速度、横加速度(ヨーレイト)等に基づいて取得することができる。
(7)前記漏れ判定装置が、(a)基準時点における前記流体チャンバ内の流体量を取得する基準時流体量取得部と、(b)その基準時点から設定時間以上経過した後に、その流体チャンバ内の流体量を取得する判定時流体量取得部と、(c)前記基準時流体量取得部によって取得された基準時流体量から前記判定時流体量取得部によって取得された判定時流体量を引いた値である流体量変化量が前記設定量以上である場合に漏れが有ると判定する漏れ判定部とを含む(1)項ないし(6)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
基準時点における流体チャンバ内の流体量が基準時流体量取得部によって取得され、判定時点における流体チャンバ内の流体量が判定時流体量取得部によって取得される。そして、判定時流体量が基準時流体量より設定量以上小さい場合に、漏れがあると判定される。
設定時間は、漏れに起因して流体量が設定量以上変化するのに要する長さである。設定時間は、予め決められた時間としても、その都度決められる時間としてもよい。例えば、流体圧が高い場合は低い場合より漏れ量は大きくなるのが普通である。そのため、流体圧が高い場合は低い場合より設定時間を短くすることができる。また、基準流体量を取得してからの経過時間を計測し、設定時間以上が経過したか否かを実際に検出することは不可欠なことではない。例えば、メインスイッチがON状態からOFF状態に切り換えられてから、次に、OFF状態からON状態に切り換えられるまでの時間は、設定時間を超えているのが普通であるため、基準時点をメインスイッチがON状態からOFF状態に切り換えられた時点とし、判定時点をメインスイッチがOFF状態からON状態に切り換えられた時点とする場合には、経過時間を計測する必要は必ずしもないのである。
(8)前記判定時流体量取得部が、前記基準時点から前記判定時点までの間に、前記流体制御装置による制御が行われない場合に、前記判定時流体量を取得する非制御期間経過後取得部を含む(7)項に記載の車高調整装置。
基準時点から判定時点までの間に車高調整が行われると、それによって、流体チャンバ内の流体の流体量が変わるため、エア漏れの有無を精度よく検出することが困難である。車高調整における流体量変化量を取得し、その車高調整における流体量変化量を考慮して漏れの有無が判定されるようにすることも可能であるが、車高調整が行われない場合の流体量変化量が取得される方が望ましい。
(9)前記基準時流体量取得部が、前記車両のメインスイッチがON状態からOFF状態に切り換わった場合に前記基準時流体量を取得するOFF切換以降取得部を含み、前記判定時流体量取得部が、そのメインスイッチがOFF状態からON状態に切り換わる以前に前記判定時流体量を取得するON切換以前取得部を含む(7)項または(8)項に記載の車高調整装置。
基準時流体量は、メインスイッチがON状態からOFF状態に切り換わった場合に取得される。OFF状態に切り換わった時点に取得されても、OFF状態に切り換わった後の、予め定められた条件(例えば、メインスイッチが直ちにON状態に切り換えられる可能性が低いと推定される条件)が満たされた時点に取得されてもよい。
判定時流体量は、メインスイッチがOFF状態からON状態に切り換わる以前に取得される。ON状態に切り換わった時点に取得されても、OFF状態において予め定められた条件(例えば、近い将来、メインスイッチがON状態に切り換えられることが予測される条件)が満たされた時点に取得されてもよい。
(10)前記基準時流体量取得部が、(i)前記メインスイッチがON状態からOFF状態に切り換わった時点に前記基準時流体量を取得するOFF切換時取得部と、(ii)前記メインスイッチがOFF状態に切り換わった後の、(a)前記車両に設けられたドアの施錠装置がアンロック状態からロック状態に切り換えられたこと、(b)前記ドアの開閉が検出されたこと、(c)予め定められた設定時間以上経過したこと、(d)携帯機との通信が行われなくなったことのうちの少なくとも1つが満たされた時点に前記基準時流体量を取得するOFF後取得部との少なくとも一方を含む(9)項に記載の車高調整装置。
施錠装置の状態、開閉の状態が検出される対象のドアは、運転席側のドアであっても、車両に設けられる複数のドアの全てであってもよい。また、ドアの施錠装置のアンロック状態とロック状態との間の切換えは、携帯機との通信に応じて行われる場合と手動で行われる場合とがあるが、いずれであってもよい。携帯機との間の通信は予め決められた通信領域内において行われるが、施錠装置は、携帯機から送信された「ロック状態に切り換える指示を含む情報」を受信した場合に、ロック状態に切り換えられるが、「ロック状態に切り換える指示を含む情報」が受信されなくても、携帯機が、通信領域から外に出たことが検出された場合にはロック状態に切り換えられる。ドアの開閉については、開状態から閉状態への切換えが検出されても、閉状態から開状態への切換えが検出されてもよい。
(11)前記判定時流体量取得部は、(i)前記メインスイッチがOFF状態からON状態に切り換わった時に前記判定時流体量を取得するON切換時取得部と、(ii)前記メインスイッチがOFF状態からON状態に切り換わる前の、(a)携帯機が通信領域内に入ったことが検出されたこと、(b)ドアの施錠装置がロック状態からアンロック状態に切り換えられたこと、(c)ドアの開閉が検出されたことのうちの少なくとも1つが満たされた時点に前記判定時流体量を取得するON前取得部との少なくとも一方を含む(9)項または(10)項に記載の車高調整装置。
(12)前記流体チャンバが、前記車両の複数の車輪に対応して、それぞれ、前記車輪保持装置と前記車体との間に設けられ、前記漏れ判定装置が、前記複数の流体チャンバの各々における前記流体量変化量に基づいて前記漏れを判定する複数変化量依拠漏れ判定部を含む(1)項ないし(11)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
例えば、複数の流体チャンバの各々における流体量変化量の平均的な値に基づいて流体漏れの有無が判定されるようにしたり、複数の流体チャンバ間の流体量変化量の差に基づいて流体漏れの有無が判定されるようにしたりすること等ができる。
なお、複数の車輪の基準時流体量の和から判定時流体量の和を引いた値は、複数の車輪の各々の流体量変化量の和と同じであり、本項に記載の複数変化量依拠漏れ判定部による判定に含まれる。
(13)前記複数変化量依拠漏れ判定部が、前記車両の前輪側と後輪側との少なくとも一方の側における左側輪と右側輪とにそれぞれ対応する流体チャンバの各々における流体量変化量の差の絶対値が予め定められた設定値以上である場合に流体漏れが有るとする比較漏れ判定部を含む(12)項に記載の車高調整装置。
前輪側と後輪側との少なくとも一方の側における左側輪の流体チャンバと右側輪の流体チャンバとにおいては、流体の温度はほぼ同じである。2時点間において温度が変化しても、2つの流体チャンバの各々の流体の温度は互いに同じなのである。そのため、流体漏れがない場合には、右側輪の流体チャンバにおける流体量変化量と左側輪の流体チャンバにおける流体量変化量との差の絶対値は小さい。それに対して、いずれか一方において流体漏れがあり、流体量変化量が設定量以上になると、これらの差の絶対値が大きくなる。したがって、左側輪の流体チャンバと右側輪の流体チャンバとの間における流体量変化量の差の絶対値が設定値以上である場合には、2時点の各々において、設定状態における流体量を取得する際に温度を考慮しなくても、いずれか一方において流体漏れが有ると判定することができる。
(14)前記複数変化量依拠漏れ判定部が、互いに対角位置にある2対の車輪のうちの一方の対の車輪の各々に対応する流体チャンバにおける流体量変化量の和と他方の対の車輪の各々に対応する流体チャンバにおける流体量変化量の和との差の絶対値が予め定められた設定値以上である場合との少なくとも一方の場合に流体漏れが有るとする比較漏れ判定部を含む(12)項または(13)項に記載の車高調整装置。
本項に記載の車高調整装置においては、右前輪、左後輪の流体チャンバにおける流体量変化量の和と、左前輪、右後輪の流体チャンバにおける流体量変化量の和との差の絶対値が設定値以上である場合には、流体漏れが有るとされる。
(15)前記漏れ判定装置が、前記車輪保持装置と前記車体との間の距離が上限値である場合と下限値である場合との少なくとも一方の場合に漏れ判定を行わないものである(1)項ないし(14)項のいずれか1つに記載の車高調整装置。
車輪保持装置と車体との間の相対移動限度はストッパにより規定されるのが普通である。それに対して、ストッパにより相対移動限度が規定された状態においては、ストッパにより車輪に加わる荷重の一部が支持されるため、流体チャンバにおける流体量を正確に取得することが困難となる。そこで、ストッパにより相対移動限度が規定された状態においては、漏れの有無の判定が行われないようにすることが望ましい。
上限値、下限値には、それぞれ、上限値近傍、下限値近傍の値も含まれる。車輪保持装置と車体との間の距離Hが、上限値Hupより設定値ΔHuだけ小さい値以上である場合(H≧Hup−ΔHu)、距離Hが、下限値Hdownより設定値ΔHdだけ大きい値以下である場合(H≦Hdown+ΔHd)に、漏れ判定が行われないようにするのである。
(16)前記漏れ判定装置は、(a)前記車輪保持装置と前記車体との間の距離である車高を検出する車高センサを含み、その車高センサによる検出値に基づいて前記漏れの判定を行うか否かを決定する手段と、(b)リミットスイッチ等を含み、実際に車輪保持装置と車体とのいずれか一方に、それと上下方向に相対移動不能に設けられた第1部材が、他方に、それと上下方向に相対移動不能に設けられた第2部材に当接したことが検出された場合に前記漏れの判定が行われないようにする手段と、(c)直前に行われた車高調整の態様に基づき、前記漏れの判定を行うか否かを決定する手段との少なくとも1つを含む(15)項に記載の車高調整装置。
特定の車高調整の態様(モード)においては、必ず、車高がストッパにより規定される位置あるいは規定される位置近傍まで変化させられることがある。そこで、車高調整の態様に基づけば、車高が上限値、下限値、あるいは、それらの近傍であるか否かがわかる。例えば、車高調整モードが、乗降モード、エクストラローモード等の特定のモードである場合には、車高が上限値、下限値、あるいは、それらの近傍であるとすることができる。
以下、本発明の一実施例である車高調整装置について図面に基づいて詳細に説明する。
図1において、符号10〜16は、車両に設けられた前後左右の車輪の各々に対応して、それぞれ、車輪保持装置20と車体22との間に設けられた流体チャンバとしてのエアばねを示す。本実施例においては、流体としてエアが利用される。エアばね10〜16により、それら車輪保持装置20と車体22のエアばねに対応する部分との間の距離である車高が変更される。
各車輪の各々に対応して、エアばね10〜16とともにショックアブソーバ30〜36が設けられる。ショックアブソーバ30〜36は、それぞれ、シリンダ本体38が車輪保持装置20に連結され、ピストンロッド40が車体22に連結される。本実施例においては、エアばね10〜16とショックアブソーバ30〜36とが同軸状に設けられる。また、車輪保持装置20と上下方向に相対移動不能なシリンダ本体38の上端面42が車体22と上下方向に相対移動不能なストッパ44に当接することにより、車輪保持装置20と車体22との接近限度が規定される。
エアばね10〜16は、それぞれ、車体22に取り付けられたチャンバ50と、チャンバ50に固定されたダイヤフラム52と、ダイヤフラム52に固定されるとともにショックアブソーバ30〜36のシリンダ本体38と上下方向に相対移動不能に設けられたエアピストン54とを含み、これらによって流体圧室としてのエア室56が形成される。エアばね10〜16の各々のエア室56は、それぞれ、個別通路60〜66によって主通路68に接続される。個別通路60〜66には、それぞれ、個別制御バルブ70〜76が設けられる。個別制御弁70〜76は常閉の電磁開閉弁である。
また、左右前輪のエアばね10,12については諸元が同じであり、左右後輪のエアばね14,16についても同じである。
図1において、符号10〜16は、車両に設けられた前後左右の車輪の各々に対応して、それぞれ、車輪保持装置20と車体22との間に設けられた流体チャンバとしてのエアばねを示す。本実施例においては、流体としてエアが利用される。エアばね10〜16により、それら車輪保持装置20と車体22のエアばねに対応する部分との間の距離である車高が変更される。
各車輪の各々に対応して、エアばね10〜16とともにショックアブソーバ30〜36が設けられる。ショックアブソーバ30〜36は、それぞれ、シリンダ本体38が車輪保持装置20に連結され、ピストンロッド40が車体22に連結される。本実施例においては、エアばね10〜16とショックアブソーバ30〜36とが同軸状に設けられる。また、車輪保持装置20と上下方向に相対移動不能なシリンダ本体38の上端面42が車体22と上下方向に相対移動不能なストッパ44に当接することにより、車輪保持装置20と車体22との接近限度が規定される。
エアばね10〜16は、それぞれ、車体22に取り付けられたチャンバ50と、チャンバ50に固定されたダイヤフラム52と、ダイヤフラム52に固定されるとともにショックアブソーバ30〜36のシリンダ本体38と上下方向に相対移動不能に設けられたエアピストン54とを含み、これらによって流体圧室としてのエア室56が形成される。エアばね10〜16の各々のエア室56は、それぞれ、個別通路60〜66によって主通路68に接続される。個別通路60〜66には、それぞれ、個別制御バルブ70〜76が設けられる。個別制御弁70〜76は常閉の電磁開閉弁である。
また、左右前輪のエアばね10,12については諸元が同じであり、左右後輪のエアばね14,16についても同じである。
主通路68には、コンプレッサ80、高圧タンク82、排気バルブ84が接続される。コンプレッサ80は電動モータ88を駆動源とし、電動モータ88によりポンプ90が作動させられ、大気から空気を汲み上げて吐出する。高圧タンク82は、コンプレッサ80から供給された圧縮エアを加圧した状態で蓄えるものであり、蓄圧制御弁としてのタンクバルブ92を介して主通路68に接続される。タンクバルブ92は常閉の電磁開閉弁である。排気バルブ84は常閉の電磁開閉弁であり、開状態において主通路68を大気に連通させる。なお、符号94はドライヤを示し、符号96は流通制限装置を示す。流通制限装置96は、互いに並列に設けられた絞り98とリリーフ弁100とを含む。リリーフ弁100は、コンプレッサ80からエアばね10〜16へ向かうエアの流れを、コンプレッサ80の圧力の方が設定圧以上大きくなった場合に許容し、エアばね10〜16からコンプレッサ80へ向かう向きの流れを阻止するものである。
また、主通路68には、流体圧センサとしてのシステム圧センサ102が設けられる。
本実施例においては、個別制御弁70〜76,コンプレッサ80,高圧タンク82,排気バルブ84等により流体制御装置104が構成される。
また、主通路68には、流体圧センサとしてのシステム圧センサ102が設けられる。
本実施例においては、個別制御弁70〜76,コンプレッサ80,高圧タンク82,排気バルブ84等により流体制御装置104が構成される。
車高調整ECU200は、実行部202,記憶部204,入出力部206等を含むコンピュータを主体とするものである。入出力部206には、上述のシステム圧センサ102,複数の各車輪毎に設けられた車高センサ210〜216,車高調整モード選択スイッチ218,車高調整指示スイッチ220,走行状態検出装置221,走行意思等検出装置222,メインスイッチとしてのイグニッションスイッチ223,エアの温度を取得する温度センサ224,ロック状態検出装置228、通信装置232等が接続されるとともに、個別制御バルブ70〜76,排気バルブ84,タンクバルブ92の各ソレノイド、電動モータ88等が図示しない駆動回路を介して接続され、報知装置234が接続される。
本実施例においては、空気圧を検出するセンサがシステム圧センサ102の1つである。したがって、各輪毎のエアばね10〜16のエア室56の空気圧を検出する場合には、個別制御バルブ70〜76が1つずつ開状態に切り換えられる。なお、各輪のエア室56の空気圧をそれぞれ検出する空気圧センサを、個別通路60〜66の個別制御弁70〜76よりエアばね10〜16側の部分にそれぞれ設けることもできる。
車高調整モード選択スイッチ218,車高調整指示スイッチ220は、運転者によって操作されるスイッチである。車高調整モード選択スイッチ218の操作により、マニュアルモードと自動モードとのいずれかが選択される。マニュアルモードにおいては、車高が車高調整指示スイッチ220の操作に応じて調整され、自動モードにおいては、予め定められた条件が満たされた場合に車高が自動で増加させられたり、減少させられたりする。車高調整指示スイッチ220は、マニュアルモードにおいて、車高を高くする場合、低くする場合等に操作される。
走行状態検出装置221は、車両の走行速度、車両の旋回状態、制動・駆動状態等を検出するものである。例えば、走行速度センサ、前後加速度センサ、横加速度センサを含むものとすることができるが、その他、操舵角センサを含むものとしたり、ヨーレイトセンサを含むものとしたりすることができる。
車高調整モード選択スイッチ218,車高調整指示スイッチ220は、運転者によって操作されるスイッチである。車高調整モード選択スイッチ218の操作により、マニュアルモードと自動モードとのいずれかが選択される。マニュアルモードにおいては、車高が車高調整指示スイッチ220の操作に応じて調整され、自動モードにおいては、予め定められた条件が満たされた場合に車高が自動で増加させられたり、減少させられたりする。車高調整指示スイッチ220は、マニュアルモードにおいて、車高を高くする場合、低くする場合等に操作される。
走行状態検出装置221は、車両の走行速度、車両の旋回状態、制動・駆動状態等を検出するものである。例えば、走行速度センサ、前後加速度センサ、横加速度センサを含むものとすることができるが、その他、操舵角センサを含むものとしたり、ヨーレイトセンサを含むものとしたりすることができる。
走行意思等検出装置222は、シフト位置センサ、パーキングブレーキスイッチ等を含むものであり、シフトレバーの位置、パーキングブレーキスイッチのON・OFF等により車両の走行を開始する意思があるか否か、乗員が降車する意思があるか否か等が検出される。
温度センサ224は、エアの温度を取得するものであるが、エアの温度を直接検出するものであっても、外気温度等に基づいてエアの温度を取得するものであってもよい。
ロック状態検出装置228は、ドアの施錠装置242がアンロック状態にあるかロック状態にあるかを検出するものである。運転席側のドアの施錠装置242のみのロック状態を検出するものであっても、すべてのドアの施錠装置242のロック状態を検出するものであってもよい。
通信装置232は携帯機250との間で通信を行うものであり、送受信アンテナ252等を含む。携帯機250から送信された、施錠装置242をロック状態からアンロック状態に切り換える指示を含む情報、アンロック状態からロック状態に切り換える指示を含む情報を受信すると、それに応じて、施錠装置242がアンロック状態とロック状態との間で切り換えられる。
報知装置234は、エア漏れが検出されたことを報知するものとしたり、エア漏れが検出されたことを、その位置とともに報知するものとしたりすることができる。報知装置234は、インストルメントパネルに設けられたディスプレイを含むものとしたり、音、音声、光(ランプの点滅等)等により異常を報知するものとしたりすることができる。
また、記憶部204には、図2のフローチャートで表される車高調整プログラム、図3のフローチャートで表される漏れ検出プログラム等が格納される。
温度センサ224は、エアの温度を取得するものであるが、エアの温度を直接検出するものであっても、外気温度等に基づいてエアの温度を取得するものであってもよい。
ロック状態検出装置228は、ドアの施錠装置242がアンロック状態にあるかロック状態にあるかを検出するものである。運転席側のドアの施錠装置242のみのロック状態を検出するものであっても、すべてのドアの施錠装置242のロック状態を検出するものであってもよい。
通信装置232は携帯機250との間で通信を行うものであり、送受信アンテナ252等を含む。携帯機250から送信された、施錠装置242をロック状態からアンロック状態に切り換える指示を含む情報、アンロック状態からロック状態に切り換える指示を含む情報を受信すると、それに応じて、施錠装置242がアンロック状態とロック状態との間で切り換えられる。
報知装置234は、エア漏れが検出されたことを報知するものとしたり、エア漏れが検出されたことを、その位置とともに報知するものとしたりすることができる。報知装置234は、インストルメントパネルに設けられたディスプレイを含むものとしたり、音、音声、光(ランプの点滅等)等により異常を報知するものとしたりすることができる。
また、記憶部204には、図2のフローチャートで表される車高調整プログラム、図3のフローチャートで表される漏れ検出プログラム等が格納される。
車高調整において、例えば、左前輪について車高を増加させる場合には、排気バルブ84,個別制御バルブ72〜76を閉状態に保ったまま個別制御バルブ70を開状態とするとともにコンプレッサ80を作動させる。車高が目標車高に達すると、個別制御バルブ70が閉状態とされ、コンプレッサ80の作動が停止させられる。コンプレッサ80の作動に加えてタンクバルブ92を開状態とすることもできる。そのようにすれば、エアばね10のエア室56に高圧タンク82からも高圧のエアが供給され、速やかに車高が高くされる。車高を減少させる場合には、個別制御バルブ70が開状態とされるとともに排気バルブ84が開状態とされる。エアばね10のエア室56からエアが大気に放出されて、車高が低くされる。目標車高に達すると、個別制御バルブ70が閉状態とされて排気バルブ84が閉状態とされる。
エア室56に存在するエアの量が多い場合は少ない場合より車高が高くなる。エアの量が多い場合は少ない場合により、流体圧、温度等が同じ場合に、エア室56の容積が大きくなり、その車輪について、車体側部材20と車輪保持装置22との間の距離が大きくなり、車高が高くなる。
エア室56に存在するエアの量が多い場合は少ない場合より車高が高くなる。エアの量が多い場合は少ない場合により、流体圧、温度等が同じ場合に、エア室56の容積が大きくなり、その車輪について、車体側部材20と車輪保持装置22との間の距離が大きくなり、車高が高くなる。
本実施例においては、マニュアルモードにおいて、車高調整指示スイッチ220の指示に応じて車高が高くされたり、低くされたりする。
また、自動モードにおいて、車両の走行状態に基づいて車高が調整されたり、走行意思等検出装置222による検出結果に基づいて調整されたりする。例えば、車両の走行速度が設定速度以上である場合に車高が低くされたり、旋回状態にある場合にロール姿勢を抑制するように各車輪の車高が調整されたり、制動・駆動状態にある場合に、ピッチ姿勢を抑制するように調整されたりする。走行していた車両が停止した後、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられる以前に、パーキングブレーキが作動させられたことと、シフト位置がドライブ位置からパーキング位置に切り換えられたこととの少なくとも一方が満たされた場合には、降車する意思があると考えられるため、車高が自動で低くされる。車両の走行中においては、標準高さにあるため、人が降車し易い高さまで低くされるのである。また、イグニッションスイッチ223がOFF状態からON状態に切り換えられた後に、パーキングブレーキが解除されて、シフト位置がパーキング位置からドライブ位置に切り換えられた場合には、走行開始意思があると考えられるため、車高が走行に適した高さにされる。
また、自動モードにおいて、車両の走行状態に基づいて車高が調整されたり、走行意思等検出装置222による検出結果に基づいて調整されたりする。例えば、車両の走行速度が設定速度以上である場合に車高が低くされたり、旋回状態にある場合にロール姿勢を抑制するように各車輪の車高が調整されたり、制動・駆動状態にある場合に、ピッチ姿勢を抑制するように調整されたりする。走行していた車両が停止した後、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられる以前に、パーキングブレーキが作動させられたことと、シフト位置がドライブ位置からパーキング位置に切り換えられたこととの少なくとも一方が満たされた場合には、降車する意思があると考えられるため、車高が自動で低くされる。車両の走行中においては、標準高さにあるため、人が降車し易い高さまで低くされるのである。また、イグニッションスイッチ223がOFF状態からON状態に切り換えられた後に、パーキングブレーキが解除されて、シフト位置がパーキング位置からドライブ位置に切り換えられた場合には、走行開始意思があると考えられるため、車高が走行に適した高さにされる。
車高調整は、図2のフローチャートで表される車高調整プログラムの実行により行われる。本車高調整プログラムは、予め定められた設定時間毎に実行される。
ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップについても同様とする)において、自動モードであるか否かが判定され、自動モードである場合には、S2において停止中であるか否かが判定される。停止中である場合には、S3,4において、走行開始意思があるか否か、降車意思があるか否かが判定される。走行開始意思が有ると検出された場合には、S5において、車高が設定値以下であるか否かが判定され、設定値以下である場合には、S6において、車高アップ制御が行われる。車高が低い場合には、車両の走行に適した高さにされるのである。また、降車意思が有ると検出された場合には、S7において、車高ダウン制御が行われる。人が降車し易い高さまで車高が低くされるのである。本実施例においては、この降車意思が検出された場合に行われる車高ダウン制御(乗降車高モードによる制御と称することがある)においては、車高が、ストッパ44にシリンダ本体38の上端面42が当接する高さ近くまで低くされる。
一方、停止中でない場合には、S8において、走行状態が検出され、S9において、予め定められた車高調整条件が満たされるか否かが判定される。本実施例においては、前後加速度、横加速度が設定値以上である場合、走行速度が設定速度以上の場合等に、S10において、前述のように、それに応じた車高調整が行われる。
一方、マニュアルモードにある場合には、S1の判定がNOとなり、S11において、車高調整指示スイッチ220が操作されたか否かが判定される。車高調整指示スイッチ220が操作された場合には、S12において、それに応じてアップ制御が行われたりダウン制御が行われたりする。車高調整指示スイッチ220が操作されない場合には、車高調整が行われることはない。車高調整指示スイッチ220の操作に応じて車高調整が行われる場合には、シリンダ本体38の上端面42がストッパ44に当接するおそれがある。また、車高が上限値付近に達して、図示しないが、車輪保持装置20と上下方向に相対移動不能な部材と車体22と上下方向に相対移動不能な部材とが当接するおそれもある。
なお、S5においては、前回ダウン制御が行われたか否かが判定されるようにすることができる。前回ダウン制御が行われた場合には、車高は設定値以下であると考えられるからである。
ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップについても同様とする)において、自動モードであるか否かが判定され、自動モードである場合には、S2において停止中であるか否かが判定される。停止中である場合には、S3,4において、走行開始意思があるか否か、降車意思があるか否かが判定される。走行開始意思が有ると検出された場合には、S5において、車高が設定値以下であるか否かが判定され、設定値以下である場合には、S6において、車高アップ制御が行われる。車高が低い場合には、車両の走行に適した高さにされるのである。また、降車意思が有ると検出された場合には、S7において、車高ダウン制御が行われる。人が降車し易い高さまで車高が低くされるのである。本実施例においては、この降車意思が検出された場合に行われる車高ダウン制御(乗降車高モードによる制御と称することがある)においては、車高が、ストッパ44にシリンダ本体38の上端面42が当接する高さ近くまで低くされる。
一方、停止中でない場合には、S8において、走行状態が検出され、S9において、予め定められた車高調整条件が満たされるか否かが判定される。本実施例においては、前後加速度、横加速度が設定値以上である場合、走行速度が設定速度以上の場合等に、S10において、前述のように、それに応じた車高調整が行われる。
一方、マニュアルモードにある場合には、S1の判定がNOとなり、S11において、車高調整指示スイッチ220が操作されたか否かが判定される。車高調整指示スイッチ220が操作された場合には、S12において、それに応じてアップ制御が行われたりダウン制御が行われたりする。車高調整指示スイッチ220が操作されない場合には、車高調整が行われることはない。車高調整指示スイッチ220の操作に応じて車高調整が行われる場合には、シリンダ本体38の上端面42がストッパ44に当接するおそれがある。また、車高が上限値付近に達して、図示しないが、車輪保持装置20と上下方向に相対移動不能な部材と車体22と上下方向に相対移動不能な部材とが当接するおそれもある。
なお、S5においては、前回ダウン制御が行われたか否かが判定されるようにすることができる。前回ダウン制御が行われた場合には、車高は設定値以下であると考えられるからである。
本実施例においては、エア室56内の空気量の2時点間における変化に基づいてエア漏れが検出される。基準時の空気量から判定時の空気量を引いた値であるエア減少量が予め定められた設定量である漏れ判定量以上である場合には、エア漏れがあるとされる。判定時は、基準時から予め定められた設定時間後とされる。また、基準時から判定時までの間に、車高調整が行われないことが条件とされる。さらに、設定状態におけるエアの体積Vが空気量Qとして採用される。設定状態は、空気圧、温度が予め定められた値(P0,T0)にある状態であり、空気量を取得する時点の、システム圧センサ102による検出値P*,温度センサ224による検出値T*,車高センサ210〜216によって検出された車高H*に基づいて取得される体積V*とした場合の、設定状態における体積V0は、式
V0=(P*・V*・T0)/(P0・T*)
Q=V0
に従って取得される。
V0=(P*・V*・T0)/(P0・T*)
Q=V0
に従って取得される。
本エア漏れ検出プログラムは、エア漏れ検出開始条件が満たされると実行される。例えば、走行距離が設定距離に達した場合、予め定められた設定時間が経過したこと等予め定められた条件がエア漏れ検出開始条件とされるのである。
S21において、前後左右の各輪に対応して設けられたエアばね10〜16のエア室56の空気圧P*が検出されるとともに、車高H*が検出される。また、システム全体の流体の温度T*が検出される。そして、S22において、各輪のエアばね10〜16のエア室56の設定状態における空気量Qij(i=F,R、j=L,R)が上述のように取得される。この空気量Qijを基準時空気量Q1ijと称する。エア漏れ判定の基準となる空気量であるからである。
そして、S23において、車高調整中であるか否かが判定される。コンプレッサ80が作動状態にあるか否か、排気バルブ84が開状態にあるか否かが検出されるのである。車高調整中である場合には、S21の実行に戻され、基準時空気量が取得される。エア漏れの判定を行う場合に、基準時空気量が検出された後に、車高調整が行われると、エア漏れの有無を正確に検出することができないため、再度、基準時空気量が取得されるのである。
S21において、前後左右の各輪に対応して設けられたエアばね10〜16のエア室56の空気圧P*が検出されるとともに、車高H*が検出される。また、システム全体の流体の温度T*が検出される。そして、S22において、各輪のエアばね10〜16のエア室56の設定状態における空気量Qij(i=F,R、j=L,R)が上述のように取得される。この空気量Qijを基準時空気量Q1ijと称する。エア漏れ判定の基準となる空気量であるからである。
そして、S23において、車高調整中であるか否かが判定される。コンプレッサ80が作動状態にあるか否か、排気バルブ84が開状態にあるか否かが検出されるのである。車高調整中である場合には、S21の実行に戻され、基準時空気量が取得される。エア漏れの判定を行う場合に、基準時空気量が検出された後に、車高調整が行われると、エア漏れの有無を正確に検出することができないため、再度、基準時空気量が取得されるのである。
車高調整中でない場合には、S24において、エア漏れ判定時点になったか否かが判定される。基準時空気量としては、S23における判定がNOとなる直前の空気量とされる。本実施例においては、基準時空気量が検出されてから予め定められた設定時間が経過した場合に、エア漏れ判定時点に達したとされる。設定時間が経過する以前においては、S23に戻され、車高調整中であるか否かが判定される。車高調整中である場合には、S21に戻され、基準時空気量が検出される。車高調整が行われない場合には、S23,24が繰り返し実行されて、エア漏れ判定時点に達した場合に、S25,26において、上述のS21,22における場合と同様に、各輪毎に、空気圧、車高等が検出されるとともに温度が取得され、S26において、設定状態における各輪のエア室56の空気量Qij(i=F,R、j=L,R)が取得される。判定時空気量Q2ijが取得されるのである。
その後、S27において、各輪毎に、それぞれ、空気量変化量ΔQij=Q1ij−Q2ij(i=F,R、j=L,R)が求められ、S28において、空気量変化量ΔQijがそれぞれ漏れ判定量ΔQth以下であるか否かが判定される。
すべての車輪についての空気量変化量ΔQijが漏れ判定量ΔQth以下である場合には、S29において、漏れがなく正常であるとされ、少なくとも1つの車輪についての空気量変化量ΔQijが漏れ判定量ΔQthより大きい場合には、S30において、漏れがあり、異常であるとされ、そのことが報知される。
その後、S31において、判定時空気量Q2ijが基準時空気量Q1ijとされて、S23以降が繰り返し実行される。
その後、S27において、各輪毎に、それぞれ、空気量変化量ΔQij=Q1ij−Q2ij(i=F,R、j=L,R)が求められ、S28において、空気量変化量ΔQijがそれぞれ漏れ判定量ΔQth以下であるか否かが判定される。
すべての車輪についての空気量変化量ΔQijが漏れ判定量ΔQth以下である場合には、S29において、漏れがなく正常であるとされ、少なくとも1つの車輪についての空気量変化量ΔQijが漏れ判定量ΔQthより大きい場合には、S30において、漏れがあり、異常であるとされ、そのことが報知される。
その後、S31において、判定時空気量Q2ijが基準時空気量Q1ijとされて、S23以降が繰り返し実行される。
このように、本実施例においては、基準時空気量Q1ijから判定時空気量Q2ijを引いた値である空気量変化量ΔQijが漏れ判定量ΔQthより大きい場合にエア漏れがあるとされる。コンプレッサ80等の連続作動回数等に基づいて検出されるのではない。
そのため、イグニッションスイッチ223がON状態であってもOFF状態であっても、エア漏れの有無を検出することができる。
本実施例においては、車高調整ECU200の図3のフローチャートを記憶する部分、実行する部分等により漏れ判定装置が構成される。漏れ判定装置のうちの、S21,22を記憶する部分、実行する部分等により基準時流体量取得部が構成され、S25,26を記憶する部分、実行する部分等により判定時流体量取得部が構成され、S22,26を記憶する部分、実行する部分等により流体量取得部が構成され、S27,28を記憶する部分、実行する部分等により漏れ判定部が構成される。漏れ判定部は、非制御期間経過後取得部でもある。
そのため、イグニッションスイッチ223がON状態であってもOFF状態であっても、エア漏れの有無を検出することができる。
本実施例においては、車高調整ECU200の図3のフローチャートを記憶する部分、実行する部分等により漏れ判定装置が構成される。漏れ判定装置のうちの、S21,22を記憶する部分、実行する部分等により基準時流体量取得部が構成され、S25,26を記憶する部分、実行する部分等により判定時流体量取得部が構成され、S22,26を記憶する部分、実行する部分等により流体量取得部が構成され、S27,28を記憶する部分、実行する部分等により漏れ判定部が構成される。漏れ判定部は、非制御期間経過後取得部でもある。
なお、上記実施例においては、各輪毎に取得された空気量変化量ΔQijすべてが漏れ判定量ΔQth以下である場合に漏れがないとされ、少なくとも1つの空気量変化量ΔQijが漏れ判定量ΔQthより大きい場合に漏れが有るとされ、漏れが有ることが報知されるようにされていたが、漏れが有る位置も報知されるようにすることができる。例えば、エアばね10のエア室56における空気量変化量ΔQFLが漏れ判定量ΔQthより大きい場合には、エアばね10,個別通路60等にエア漏れがあると報知されるようにするのである。本実施例によれば、漏れ箇所を報知できるという利点がある。
また、漏れがない場合には、そのことが報知されるようにすることもできる。
さらに、上記実施例においては、設定状態が流体圧と温度とで規定される状態(P0,T0)とされたが、流体圧P0で規定されるが温度T0では規定されない状態とすることもできる。温度の変化が小さい場合、温度変化に起因する体積変化が小さい場合、温度の影響を考慮する必要がない場合等には、温度の空気量Qへの影響を無視することもできる。
また、温度センサ224を各輪毎に設け、エアの温度も各輪毎に検出されるようにすることもできる。
また、漏れがない場合には、そのことが報知されるようにすることもできる。
さらに、上記実施例においては、設定状態が流体圧と温度とで規定される状態(P0,T0)とされたが、流体圧P0で規定されるが温度T0では規定されない状態とすることもできる。温度の変化が小さい場合、温度変化に起因する体積変化が小さい場合、温度の影響を考慮する必要がない場合等には、温度の空気量Qへの影響を無視することもできる。
また、温度センサ224を各輪毎に設け、エアの温度も各輪毎に検出されるようにすることもできる。
さらに、上記実施例においては、イグニッションスイッチ223がON状態にあってもOFF状態にあっても、車両が走行状態にあっても停止状態にあっても、設定時間の間車高調整が行われない場合に、エア漏れの検出が行われるようにされていたが、エア漏れの検出がイグニッションスイッチ223のON状態において行われないでOFF状態において行われるようにしたり、車両の走行状態においては行われないで停止状態において行われるようにしたりすることができる。イグニッションスイッチ223のOFF状態、車両の停止状態においては、イグニッションスイッチ223のON状態、走行状態における場合より、姿勢の変化等が小さく、安定した状態にある。エア漏れの有無は、安定した状態で検出されることが望ましい。
また、車両の走行中であっても、定速直進状態にある場合に実行され、旋回状態、制動・駆動状態にある場合に実行されないようにすることもできる。
また、車両の走行中であっても、定速直進状態にある場合に実行され、旋回状態、制動・駆動状態にある場合に実行されないようにすることもできる。
さらに、基準時空気量Q1ijがイグニッションスイッチ223がON状態からOFF状態に切り換わった後に取得され、判定時空気量Q2ijがイグニッションスイッチ223がOFF状態からON状態に切り換わった時点に取得されるようにすることができる。本実施例は、イグニッションスイッチ223のOFF状態においては車高調整が行われない(コンプレッサ80が作動させられたり、排気バルブ84が開状態とされたりすることがない)車高調整装置に適用される。すなわち、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられた後においては、車高調整が行われたか否かが判定されることなく、イグニッションスイッチ223がON状態に切り換えられるのが待たれる。なお、イグニッションスイッチ223がON状態からOFF状態に切り換えられてからの経過時間が計測されることもない。イグニッションスイッチ223がON状態からOFF状態に切り換えられてからOFF状態からON状態に切り換えられるまでに、設定時間以上が経過するのが普通だからである。
図4のフローチャートに示すように、本実施例においては、S21〜30によりイグニッションスイッチ223のON状態における2時点間の空気量の差に基づいて、エア漏れの有無が検出されるとともに、S50〜55,S25〜30によりイグニッションスイッチ223がON状態からOFF状態に切り換えられた場合の基準時空気量Q1ijとイグニッションスイッチ223がOFF状態からON状態に切り換えられた場合の判定時空気量Q2ijとに基づいてエア漏れの有無が検出される。
S24において、エア漏れ判定時点でない場合には、S50において、イグニッションスイッチ223がOFF状態にあるか否かが判定される。ON状態にある場合にはS23に戻さる。エア漏れ判定時点に達するまでの間、S23,24,50が繰り返し実行されるのであり、イグニッションスイッチ233がON状態にあるか否か、車高調整が行われたか否かが判定される。
エア漏れ判定時点に達するまでの間に、イグニッションスイッチ233がOFF状態に切り換わった場合には、S50の判定がYESとなり、S53,54において、各輪毎に、基準時空気量Q1ijが取得されて、記憶される。そして、S55において、イグニッションスイッチ223がON状態に切り換わるのが待たれる。ON状態に切り換わった場合には、S25,26において、判定時空気量Q2ijが取得され、S27〜30において、エア漏れの有無が検出される。
イグニッションスイッチ233がON状態であるか否かは、エア漏れの判定が行われた後(S28〜30が実行された後)にも検出される。イグニッションスイッチ233がON状態にある場合には、上記フローチャートのS31における場合と同様に、判定時空気量Q2ijが基準時空気量Q1ijとされて記憶され、S23以降が繰り返し実行される。
イグニッションスイッチ223がOFF状態にある場合、すなわち、ON状態からOFF状態に切り換わった場合には、上述のように、S53〜55,S25〜30により、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換わった場合の基準時空気量Q1ijとイグニッションスイッチ223がON状態に切り換わった場合の判定時空気量Q2ijとに基づいてエア漏れの有無が検出される。
本実施例においては、車高センサ210〜216,システム圧センサ212,温度センサ242および車高調整ECU200の図4のフローチャートで表されるエア漏れ検出プログラムのS50,51,53,54を記憶する部分、実行する部分等により基準時流体量取得部が構成され、上述の車高センサ210〜216,システム圧センサ212,温度センサ242および車高調整ECU200の図4のフローチャートで表されるエア漏れ検出プログラムのS55,S25,26を記憶する部分、実行する部分等により判定時流体量取得部が構成される。
S24において、エア漏れ判定時点でない場合には、S50において、イグニッションスイッチ223がOFF状態にあるか否かが判定される。ON状態にある場合にはS23に戻さる。エア漏れ判定時点に達するまでの間、S23,24,50が繰り返し実行されるのであり、イグニッションスイッチ233がON状態にあるか否か、車高調整が行われたか否かが判定される。
エア漏れ判定時点に達するまでの間に、イグニッションスイッチ233がOFF状態に切り換わった場合には、S50の判定がYESとなり、S53,54において、各輪毎に、基準時空気量Q1ijが取得されて、記憶される。そして、S55において、イグニッションスイッチ223がON状態に切り換わるのが待たれる。ON状態に切り換わった場合には、S25,26において、判定時空気量Q2ijが取得され、S27〜30において、エア漏れの有無が検出される。
イグニッションスイッチ233がON状態であるか否かは、エア漏れの判定が行われた後(S28〜30が実行された後)にも検出される。イグニッションスイッチ233がON状態にある場合には、上記フローチャートのS31における場合と同様に、判定時空気量Q2ijが基準時空気量Q1ijとされて記憶され、S23以降が繰り返し実行される。
イグニッションスイッチ223がOFF状態にある場合、すなわち、ON状態からOFF状態に切り換わった場合には、上述のように、S53〜55,S25〜30により、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換わった場合の基準時空気量Q1ijとイグニッションスイッチ223がON状態に切り換わった場合の判定時空気量Q2ijとに基づいてエア漏れの有無が検出される。
本実施例においては、車高センサ210〜216,システム圧センサ212,温度センサ242および車高調整ECU200の図4のフローチャートで表されるエア漏れ検出プログラムのS50,51,53,54を記憶する部分、実行する部分等により基準時流体量取得部が構成され、上述の車高センサ210〜216,システム圧センサ212,温度センサ242および車高調整ECU200の図4のフローチャートで表されるエア漏れ検出プログラムのS55,S25,26を記憶する部分、実行する部分等により判定時流体量取得部が構成される。
また、基準時空気量Q1ijが、イグニッションスイッチ223がOFF状態とされた後の、ドアの施錠装置242がアンロック状態からロック状態に切り換わった時点に取得されて、イグニッションスイッチ223がOFF状態からON状態に切り換えられた時点に判定時空気量Q2ijが取得されるようにすることもできる。運転者が降車した後にドアロック状態とされたのであり、それをトリガとして基準時空気量Q1ijが取得されるのである。
図5のフローチャートに示すように、本実施例においては、S21〜30によりイグニッションスイッチ223のON状態における2時点間の空気量の差に基づいて、エア漏れの有無が検出されるとともに、S50,61〜66,S25〜30によりイグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられた後のアンロック状態からロック状態に切り換えられた場合の基準時空気量Q1ijとイグニッションスイッチ223がOFF状態からON状態に切り換えられた場合の判定時空気量Q2ijとに基づいてエア漏れの有無が検出される。
S50あるいはS61において、イグニッションスイッチ223がOFF状態にあるか否かが判定される。イグニッションスイッチ223がOFF状態にある場合には、S62において、ドアの施錠装置242がアンロック状態からロック状態に切り換えられたか否かが判定される。イグニッションスイッチ223のOFF状態においてアンロック状態からロック状態に切り換えられたことが検出された場合には、S63,64において、基準時空気量Q1ijが取得される。そして、S65において、イグニッションスイッチ223がOFF状態からON状態に切り換えられたか否かが判定され、切り換えられたことが検出された場合に、S25以降において、判定時空気量Q2ijが検出され、エア漏れの有無が検出される。また、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換わってからドア施錠装置242がアンロック状態からロック状態に切り換えられるのが待たれる間、S61,62が繰り返し実行される。そのため、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられてから、ロック状態に切り換えられることなく、イグニッションスイッチ223がON状態に切り換えられた場合には、S61の判定がNOとなり、S66が実行される。
イグニッションスイッチ223がOFF状態でない場合には、S61の判定がNOとなり、S66において、判定時空気量Q2ijが基準時空気量Q1ijとされて、S23以降が実行される。
このように、イグニッションスイッチ223のOFF状態に切り換えられた後の、施錠装置242がアンロック状態からロック状態に切り換わった時点に基準時空気量Q1ijが取得されることは妥当なことである。
図5のフローチャートに示すように、本実施例においては、S21〜30によりイグニッションスイッチ223のON状態における2時点間の空気量の差に基づいて、エア漏れの有無が検出されるとともに、S50,61〜66,S25〜30によりイグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられた後のアンロック状態からロック状態に切り換えられた場合の基準時空気量Q1ijとイグニッションスイッチ223がOFF状態からON状態に切り換えられた場合の判定時空気量Q2ijとに基づいてエア漏れの有無が検出される。
S50あるいはS61において、イグニッションスイッチ223がOFF状態にあるか否かが判定される。イグニッションスイッチ223がOFF状態にある場合には、S62において、ドアの施錠装置242がアンロック状態からロック状態に切り換えられたか否かが判定される。イグニッションスイッチ223のOFF状態においてアンロック状態からロック状態に切り換えられたことが検出された場合には、S63,64において、基準時空気量Q1ijが取得される。そして、S65において、イグニッションスイッチ223がOFF状態からON状態に切り換えられたか否かが判定され、切り換えられたことが検出された場合に、S25以降において、判定時空気量Q2ijが検出され、エア漏れの有無が検出される。また、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換わってからドア施錠装置242がアンロック状態からロック状態に切り換えられるのが待たれる間、S61,62が繰り返し実行される。そのため、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられてから、ロック状態に切り換えられることなく、イグニッションスイッチ223がON状態に切り換えられた場合には、S61の判定がNOとなり、S66が実行される。
イグニッションスイッチ223がOFF状態でない場合には、S61の判定がNOとなり、S66において、判定時空気量Q2ijが基準時空気量Q1ijとされて、S23以降が実行される。
このように、イグニッションスイッチ223のOFF状態に切り換えられた後の、施錠装置242がアンロック状態からロック状態に切り換わった時点に基準時空気量Q1ijが取得されることは妥当なことである。
なお、上記実施例においては、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられた後の、施錠装置242がアンロック状態からロック状態に切り換えられた時が基準時点とされたが、携帯機250が通信領域から外へ出た時を基準時点とすることもできる。
また、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられてから予め定められた設定時間が経過した時点を基準時点としたり、ドアの開閉が検出された時点を基準時点としたりすることもできる。
また、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられてから予め定められた設定時間が経過した時点を基準時点としたり、ドアの開閉が検出された時点を基準時点としたりすることもできる。
さらに、基準時空気量Q1ijがイグニッションスイッチ223がON状態からOFF状態に切り換わった時点に検出され、判定時空気量Q2ijが施錠装置242がロック状態からアンロック状態に切り換わった時点に検出されるようにすることができる。施錠装置242がロック状態からアンロック状態に切り換えられたのは、イグニッションスイッチ223がON状態に切り換えられる前において、運転者が乗車するためであると考えられるが、その場合に判定時空気量Q2ijが検出されれば、その後、イグニッションスイッチ223がON状態に切り換えられるまでの間には、エア漏れの有無の検出を終了させることができ、エア漏れの有無を、イグニッションスイッチ223がON状態に切り換えられた後の、できるだけ早い時期に、運転者に知らせることができる。
図6のフローチャートにおいて、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられて、基準時空気量Q1ijが検出された後、S71において、施錠装置242がロック状態からアンロック状態に切り換えられるのが待たれる。施錠装置242のロックの解除は、手動で行われる場合と携帯機250からの指示に応じて行われる場合とがある。アンロック状態に切り換えられると、S25,26において判定時空気量Q2ijが取得されて、エア漏れの有無が検出される。
図6のフローチャートにおいて、イグニッションスイッチ223がOFF状態に切り換えられて、基準時空気量Q1ijが検出された後、S71において、施錠装置242がロック状態からアンロック状態に切り換えられるのが待たれる。施錠装置242のロックの解除は、手動で行われる場合と携帯機250からの指示に応じて行われる場合とがある。アンロック状態に切り換えられると、S25,26において判定時空気量Q2ijが取得されて、エア漏れの有無が検出される。
なお、S71においては、ドアが閉状態から開状態に切り換えられたか否か、開状態から閉状態に切り換えられたか否かが判定されるようにすることもできる。また、携帯機250が通信領域に入ったか否かが判定されるようにすることもできる。
さらに、上記各実施例においては、各輪毎に空気量変化量ΔQijが検出され、空気量変化量ΔQijが漏れ判定量ΔQthより大きいか否かが判定されるようにされていたが、前輪側、後輪側の各々において、右側輪と左側輪との間の空気量変化量ΔQijの差の絶対値が漏れ判定しきい値ΔQithより大きい場合に、エア漏れがあるとされるようにすることができる。エア漏れがない場合には、空気量変化量は小さいのが普通であり、右側輪、左側輪のいずれか一方においてエア漏れがあると、これらの差の絶対値は大きくなるのである。また、この場合には、前輪側、後輪側のそれぞれにおいて、右側輪と左側輪とでは温度は同じであるとみなすことができるため、設定状態を温度で規定する必要がなくなり、温度を検出する必要がなくなる。本実施例においては、空気量を取得する時点における実際の空気圧P*、体積Q*である場合の、設定状態(空気圧P0)における空気量としての体積V(Q)は、式
Q=(P*・Q*)/P0
で取得される。
Q=(P*・Q*)/P0
で取得される。
図7のフローチャートのS27において、前述のように、各輪毎の空気量変化量ΔQijが検出され、その後、S81〜84において、前輪側のエア漏れの有無が検出される。
S81において、前輪側の左右輪の空気量変化量ΔQFL、ΔQFRの差の絶対値ΔQFが、式
ΔQF=|ΔQFL−ΔQFR|
に従って取得される。
そして、S82において、差の絶対値ΔQFが漏れ判定しきい値ΔQFthより大きいか否かが判定される。漏れ判定しきい値ΔQFthより大きい場合には、S83において、前輪側の部分にエア漏れがあるとされ、漏れ判定しきい値ΔQFth以下である場合には、S84において、前輪側の部分にはエア漏れがないとされる。前輪側の部分には、エアばね10,12,個別通路60,62等が含まれる。
S81において、前輪側の左右輪の空気量変化量ΔQFL、ΔQFRの差の絶対値ΔQFが、式
ΔQF=|ΔQFL−ΔQFR|
に従って取得される。
そして、S82において、差の絶対値ΔQFが漏れ判定しきい値ΔQFthより大きいか否かが判定される。漏れ判定しきい値ΔQFthより大きい場合には、S83において、前輪側の部分にエア漏れがあるとされ、漏れ判定しきい値ΔQFth以下である場合には、S84において、前輪側の部分にはエア漏れがないとされる。前輪側の部分には、エアばね10,12,個別通路60,62等が含まれる。
次に、S85〜88において、後輪側のエア漏れの有無が検出される。
S85において、後輪側の左右輪の空気量変化量ΔQRL、ΔQRRの差の絶対値ΔQRが、式
ΔQR=|ΔQRL−ΔQRR|
に従って取得される。そして、前輪側における場合と同様に漏れ判定しきい値ΔQRthより大きいか否かに基づいてエア漏れの有無が検出される。この場合には、エアばね14,16,個別通路64,66等を含む後輪側の部分のエア漏れの有無が検出される。
その後、S89において、各輪の判定時空気量Q2ijが基準時空気量Q1ijとされて、記憶され、S23以降が繰り返し実行される。
このように、本実施例においては、空気量変化量ΔQijの左右差に基づいてエア漏れの有無が検出されるため、温度等を検出する必要がなくなるという利点がある。右側輪と左側輪とでは温度が同じであるとみなすことができるからである。
本実施例においては、S81〜88を記憶する部分、実行する部分等により複数変化量依拠エア漏れ検出部が構成される。
S85において、後輪側の左右輪の空気量変化量ΔQRL、ΔQRRの差の絶対値ΔQRが、式
ΔQR=|ΔQRL−ΔQRR|
に従って取得される。そして、前輪側における場合と同様に漏れ判定しきい値ΔQRthより大きいか否かに基づいてエア漏れの有無が検出される。この場合には、エアばね14,16,個別通路64,66等を含む後輪側の部分のエア漏れの有無が検出される。
その後、S89において、各輪の判定時空気量Q2ijが基準時空気量Q1ijとされて、記憶され、S23以降が繰り返し実行される。
このように、本実施例においては、空気量変化量ΔQijの左右差に基づいてエア漏れの有無が検出されるため、温度等を検出する必要がなくなるという利点がある。右側輪と左側輪とでは温度が同じであるとみなすことができるからである。
本実施例においては、S81〜88を記憶する部分、実行する部分等により複数変化量依拠エア漏れ検出部が構成される。
なお、上記実施例においては、前輪側、後輪側の各々において、左右輪の空気量変化量の差の絶対値に基づいてエア漏れの有無が検出されるようにされていたが、右側の前後輪の空気量変化量の和(ΣΔQL=ΔQFL+ΔQRL)と左側の前後輪の空気量変化量の和(ΣΔQR=ΔQFR+ΔQRR)との差の絶対値|ΣΔQL−ΣΔQR|に基づいてエア漏れの有無が検出されるようにすることもできる。
また、一方の対角輪の空気量変化量ΔQijの和と他方の対角輪の空気量変化量ΔQijの和との差の絶対値に基づいてエア漏れの有無が検出されるようにすることもできる。
図8のフローチャートにおいて、S27において、各輪毎の空気量変化量ΔQijが検出された後に、S91において、一方の対角輪(左前輪、右後輪)における空気量変化量の和ΣΔQ1 が式
ΣΔQ1=ΔQFL+ΔQRR
に従って求められ、他方の対角輪(右前輪、左後輪)における空気量変化量の和ΣΔQ2が式
ΣΔQ2=ΔQFR+ΔQRL
に従って求められる。S92において、これらの差の絶対値が式
ΔΣQ12=|ΣΔQ1−ΣΔQ2|
に従って求められ、S93において、ΔΣQ12が漏れ判定しきい値ΔΣQthより大きいか否かが判定される。漏れ判定しきい値ΔΣQthより大きい場合には、S94において、エア漏れであると判定され、そうでない場合には、S95において、エア漏れでないとされる。その後、S96において、判定時空気量Q2ijが基準時空気量Q1ijとされて、記憶される。
このように、本実施例においては、二対の対角輪のうちの一方の対の対角輪における空気量変化量の和と他方の対の対角輪における空気量変化量の和との差の絶対値に基づいてエア漏れの有無が検出されるため、上記実施例における場合と同様に、温度を考慮する必要がなくなる等の利点がある。本実施例においては、車高ECU200のS91〜95を記憶する部分、実行する部分等により比較漏れ判定部が構成される。
図8のフローチャートにおいて、S27において、各輪毎の空気量変化量ΔQijが検出された後に、S91において、一方の対角輪(左前輪、右後輪)における空気量変化量の和ΣΔQ1 が式
ΣΔQ1=ΔQFL+ΔQRR
に従って求められ、他方の対角輪(右前輪、左後輪)における空気量変化量の和ΣΔQ2が式
ΣΔQ2=ΔQFR+ΔQRL
に従って求められる。S92において、これらの差の絶対値が式
ΔΣQ12=|ΣΔQ1−ΣΔQ2|
に従って求められ、S93において、ΔΣQ12が漏れ判定しきい値ΔΣQthより大きいか否かが判定される。漏れ判定しきい値ΔΣQthより大きい場合には、S94において、エア漏れであると判定され、そうでない場合には、S95において、エア漏れでないとされる。その後、S96において、判定時空気量Q2ijが基準時空気量Q1ijとされて、記憶される。
このように、本実施例においては、二対の対角輪のうちの一方の対の対角輪における空気量変化量の和と他方の対の対角輪における空気量変化量の和との差の絶対値に基づいてエア漏れの有無が検出されるため、上記実施例における場合と同様に、温度を考慮する必要がなくなる等の利点がある。本実施例においては、車高ECU200のS91〜95を記憶する部分、実行する部分等により比較漏れ判定部が構成される。
さらに、エア漏れの有無の検出は、ストッパ44にシリンダ本体38の上端面42が当接しない状態で検出されるようにすることが望ましい。ストッパ44に上端面42が当接した状態においては、荷重の一部がストッパ44によって支持されるため、空気量を正確に検出することができない。そのため、上端面42がストッパ44に当接した状態にある場合、あるいは、当接する可能性がある場合には、エア漏れの有無が検出されないようにするのである。
図9のフローチャートにおいて、S24において、判定時点になったことが検出されると、S101において、各輪毎に車高が検出され、S102において、車高が下限値近傍の値(車高Hが下限値HDOWNに設定値ΔHを加えた値以下:H≦HDOWN+ΔH)であるか否かが判定される。前述のように、乗降モードにおいて車高調整が行われた場合に、車高調整指示スイッチ220の操作に応じて車高調整が行われた場合等に、車高が下限値近傍にあると考えられる。
車高が下限値あるいは下限値近傍の高さにない場合には、S102の判定がNOとなり、図3のフローチャートで表されるエア漏れ有無検出プログラムの実行と同様に、S25〜31において、判定時空気量Q2ijが検出されて、空気量変化量ΔQijが各輪毎に検出されて、エア漏れの有無が検出される。
それに対して、下限値あるいは下限値近傍の高さである場合には、S102の判定がYESとなり、S23に戻され、車高調整中であるか否かが判定される。車高調整中でない場合、すなわち、車高が下限値近傍の高さにある状態で、車高調整が行われない間、S23,24,101,102が繰り返し実行される。そのうちに、車高調整が行われると、S21,22、23が繰り返し実行されて、基準時空気量が取得される。車高を増加させる車高調整が行われることによって、車高が大きくなった(ストッパ44から上端面42が離間した)と考えられる。その後、車高が下限値近傍でないことが検出されると、S25〜31において、エア漏れの有無が検出される。
このように、本実施例においては、車高が下限値あるいは下限値近傍にある場合には、エア漏れの有無が検出されないようにされているため、エア漏れ有無の結果の信頼性を高めることができる。
図9のフローチャートにおいて、S24において、判定時点になったことが検出されると、S101において、各輪毎に車高が検出され、S102において、車高が下限値近傍の値(車高Hが下限値HDOWNに設定値ΔHを加えた値以下:H≦HDOWN+ΔH)であるか否かが判定される。前述のように、乗降モードにおいて車高調整が行われた場合に、車高調整指示スイッチ220の操作に応じて車高調整が行われた場合等に、車高が下限値近傍にあると考えられる。
車高が下限値あるいは下限値近傍の高さにない場合には、S102の判定がNOとなり、図3のフローチャートで表されるエア漏れ有無検出プログラムの実行と同様に、S25〜31において、判定時空気量Q2ijが検出されて、空気量変化量ΔQijが各輪毎に検出されて、エア漏れの有無が検出される。
それに対して、下限値あるいは下限値近傍の高さである場合には、S102の判定がYESとなり、S23に戻され、車高調整中であるか否かが判定される。車高調整中でない場合、すなわち、車高が下限値近傍の高さにある状態で、車高調整が行われない間、S23,24,101,102が繰り返し実行される。そのうちに、車高調整が行われると、S21,22、23が繰り返し実行されて、基準時空気量が取得される。車高を増加させる車高調整が行われることによって、車高が大きくなった(ストッパ44から上端面42が離間した)と考えられる。その後、車高が下限値近傍でないことが検出されると、S25〜31において、エア漏れの有無が検出される。
このように、本実施例においては、車高が下限値あるいは下限値近傍にある場合には、エア漏れの有無が検出されないようにされているため、エア漏れ有無の結果の信頼性を高めることができる。
なお、上記実施例においては、車高が下限値あるいは下限値近傍にあるか否かが判定されるようにされていたが、上限値あるいは上限値近傍にあるか否かも判定され、上限値あるいは上限値近傍にある場合にもエア漏れの有無が検出されないようにすることもできる。
また、上記実施例においては、エア漏れ有無の検出を行うか否かが、実際の車高に基づいて判定されるようにされていたが、前回に行われた車高調整の態様に基づいて検出されるようにすることができる。
図10のフローチャートにおいて、漏れ判定時点になった場合には、S24の判定がYESとなり、S111において、前回行われた車高調整の態様を表す情報が取得され、S112において、その車高調整の態様が、車高が下限値、下限値近傍、上限値、上限値近傍のいずれかとなる態様であるか否かが判定される。本実施例においては、車高調整が乗降モードで行われたか否かが判定されるのであり、乗降モードで行われた場合には、S23に戻され、そうでない場合には、S25以降においてエア漏れの判定が行われる。
また、上記実施例においては、エア漏れ有無の検出を行うか否かが、実際の車高に基づいて判定されるようにされていたが、前回に行われた車高調整の態様に基づいて検出されるようにすることができる。
図10のフローチャートにおいて、漏れ判定時点になった場合には、S24の判定がYESとなり、S111において、前回行われた車高調整の態様を表す情報が取得され、S112において、その車高調整の態様が、車高が下限値、下限値近傍、上限値、上限値近傍のいずれかとなる態様であるか否かが判定される。本実施例においては、車高調整が乗降モードで行われたか否かが判定されるのであり、乗降モードで行われた場合には、S23に戻され、そうでない場合には、S25以降においてエア漏れの判定が行われる。
以上のように、エア漏れ有無の判定について種々の態様について説明したが、これらを互いに組み合わせて実行することもできる。例えば、複数種類の検出結果に基づいてエア漏れの有無が最終的に判定されるようにすることができ、そのようにすれば、エア漏れ有無の検出結果の信頼性を向上させることができる。
また、上記各実施例においては、各輪のエアばね10〜16のエア室56の体積が流体量として採用されたが、質量やモル数を流体量として採用することもできる。
また、上記各実施例においては、各輪のエアばね10〜16のエア室56の体積が流体量として採用されたが、質量やモル数を流体量として採用することもできる。
さらに、車高調整の態様、車高調整装置の構造等は上記実施例におけるそれに限らない。液体により作動させられる車高調整装置に適用することもできる。
本発明は、前述に記載の態様の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
本発明は、前述に記載の態様の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
10〜16:エアばね 70〜76:個別制御バルブ 80:コンプレッサ 84:排気バルブ 102:システム圧センサ 200:車高調整ECU 210〜216:車高センサ 223:イグニッションスイッチ 224:温度センサ 228:ロック状態検出装置 232:通信装置 250:携帯機
Claims (9)
- 車両の車輪保持装置と車体との間に設けられた車高調整アクチュエータとしての流体チャンバと、
その流体チャンバにおける流体の流入・流出を制御する流体制御装置と
を含む車高調整装置であって、
前記流体チャンバ内の流体量の、2時点間における変化量が設定量以上である場合に当該車高調整装置において漏れがあると判定する漏れ判定装置を含むことを特徴とする車高調整装置。 - 前記漏れ判定装置が、前記流体チャンバにおける流体圧と、前記車輪保持装置と前記車体の前記流体チャンバに対応する部分との間の距離である車高とに基づいて、前記流体チャンバ内の設定状態における流体量を取得する流体量取得部を含む請求項1に記載の車高調整装置。
- 前記流体量取得部が、前記流体の温度を考慮して前記流体量を取得する温度対応流体量取得部を含む請求項2に記載の車高調整装置。
- 前記漏れ判定装置が、(a)基準時点における前記流体チャンバ内の流体量を取得する基準時流体量取得部と、(b)その基準時点から設定時間以上経過した後に、その流体チャンバ内の流体量を取得する判定時流体量取得部と、(c)前記基準時流体量取得部によって取得された基準時流体量から前記判定時流体量取得部によって取得された判定時流体量を引いた値である流体量変化量が予め定められた漏れ判定量以上である場合に漏れが有ると判定する漏れ判定部とを含む請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車高調整装置。
- 前記判定時流体量取得部が、前記基準時点から前記判定時点までの間に、前記流体制御装置による制御が行われない場合に、前記判定時流体量を取得する非制御期間経過後取得部を含む請求項4に記載の車高調整装置。
- 前記基準時流体量取得部が、前記車両のメインスイッチがON状態からOFF状態に切り換わった場合に前記基準時流体量を取得するOFF切換以降取得部を含み、前記判定時流体量取得部が、そのメインスイッチがOFF状態からON状態に切り換わる以前に前記判定時流体量を取得するON切換以前取得部を含む請求項4または5に記載の車高調整装置。
- 前記流体チャンバが、前記車両の複数の車輪に対応して、それぞれ、前記車輪保持装置と前記車体との間に設けられ、前記漏れ判定装置が、前記複数の流体チャンバの各々における前記流体量変化量に基づいて前記漏れを判定する複数変化量依拠漏れ判定部を含む請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車高調整装置。
- 前記漏れ判定装置が、(i)前記車両の前輪側と後輪側との少なくとも一方の側における左側輪と右側輪とにそれぞれ対応する流体チャンバの各々における流体量変化量の差の絶対値が予め定められた設定値以上である場合と、(ii)互いに対角位置にある2対の車輪のうちの一方の対の車輪の各々に対応する流体チャンバにおける流体量変化量の和と他方の対の車輪の各々に対応する流体チャンバにおける流体量変化量の和との差の絶対値が予め定められた設定値以上である場合との少なくとも一方の場合に、前記漏れが有るとする比較漏れ判定部を含む請求項7に記載の車高調整装置。
- 前記漏れ判定装置が、前記車輪保持装置と前記車体との間の距離が上限値である場合と下限値である場合との少なくとも一方の場合に漏れ判定を行わないものである請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車高調整装置。
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JP2009508742A (ja) * | 2005-09-22 | 2009-03-05 | コンチネンタル アクチェンゲゼルシャフト | 自動車の空気ばね構成体における漏洩を検出するための方法及び装置 |
JP2012136182A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Hino Motors Ltd | 重心位置推定装置、車両、および重心位置推定方法、並びにプログラム |
JP2018016141A (ja) * | 2016-07-26 | 2018-02-01 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | エアサスペンションシステム |
-
2005
- 2005-04-19 JP JP2005121036A patent/JP2006298101A/ja not_active Withdrawn
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