JP2006298051A - 運転姿勢制御装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シート状態を変化させた場合にステアリング操作への影響を軽減することが可能な運転姿勢制御装置及び方法を提供する。
【解決手段】 運転姿勢制御装置1は、シート状態が変化させられた場合、変化させられたシートの移動量が、ステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲を超えるか否かを判断する。そして、運転姿勢制御装置1は、その判断結果からステアリング状態をどのように変化させるかを示す動作モードを決定し、動作モードに応じてステアリング状態を変化させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転姿勢制御装置及び方法に関する。
従来、車両運転者が着座するシート状態を変化させることにより運転者の姿勢を変化させると共に、シート状態の変化に伴ってステアリング位置を変化させることで運転者の肩位置とステアリング位置との相対関係を維持し、運転操作に影響が出ないようした運転姿勢制御装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2004−182150号公報
しかし、ステアリングの可動範囲はシートの可動範囲よりも小さく、シート位置を大きく動かす場合には肩位置とステアリング位置との相対関係を維持することができず、ステアリング操作に影響が出てしまう可能性がある。
本発明の運転姿勢制御装置は、シート作動手段と、ステアリング作動手段と、動作モード決定手段とを備えている。シート作動手段は、シートクッションを前後方向及び上下方向へ移動させることが可能で、且つ、シートバックを前傾及び後傾にすることが可能なものである。ステアリング作動手段は、ステアリングの前後上下位置及びステアリング面の角度を調整可能なものである。動作モード決定手段は、シート作動手段によりシート状態が変化させられた場合、シート作動手段により変化させられたシートの移動量が、ステアリング作動手段により作動可能なステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲を超えるか否かを判断し、この判断結果に基づいて、ステアリングの位置及び角度をどのように変化させるかを示す動作モードを決定するものである。また、上記ステアリング作動手段は、動作モード決定手段により決定された動作モードに従って、ステアリング位置及び角度を変化させる。
本発明によれば、シート状態が変化させられたときのシートの移動量が、ステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲を超えるか否かを判断する。そして、この判断結果に基づいて、ステアリングの位置及び角度をどのように変化させるかを示す動作モードを決定し、動作モードに従って、ステアリング位置及び角度を変化させる。このため、シートの移動量が、ステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲を超え、肩位置とステアリング位置との相対関係を維持することができない場合、ステアリング面の角度を変化させるなどして、ステアリング操作に影響が出てないようにすることが可能となる。従って、シート状態を変化させた場合にステアリング操作への影響を軽減することができる
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一又は同様の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態による運転姿勢制御装置のソフト構成図である。同図に示すように、運転姿勢制御装置1は、シート作動部(シート作動手段)10と、ステアリング作動部(ステアリング作動手段)20と、ペダル作動部(ペダル作動手段)30とを備えている。
シート作動部10は、シートの状態を変化させるものであり、具体的にはシートクッションを車両前後方向及び上下方向に移動させることが可能で、且つシートバックを前傾及び後傾にすることが可能なものである。
ステアリング作動部20は、ステアリングの状態を変化させるものであり、具体的にはステアリングを前後上下方向に移動させることが可能で、且つステアリング面(ステアリングホイールを含む平面)の角度を調整可能なものである。また、ステアリング作動部20にはステアリングの前後可動範囲、及び上下可動範囲が設定されており、ステアリング作動部20はこれら範囲内でステアリング位置を変化させるようになっている。
ペダル作動部30は、アクセルペダル、ブレーキペダル及びクラッチペダルなどの運転者が操作する操作ペダルの状態を変化させるものであって、具体的には操作ペダルの前後上下位置及びペダル面の角度を変化させるようになっている。
これら作動部10〜30は、それぞれ運転者による操作によって作動可能となっている。このため、運転者は乗車時に自己の運転が快適となるように、これら作動部10〜30を作動させて着座姿勢を好適なものにすることができる。
なお、ステアリング作動部20は運転者の操作によって作動させるものであるが、本実施形態では、運転者の操作を要することなくシート作動部10を作動させることにより、連動して作動するようになっている。
運転姿勢制御装置1は、上記構成に加えて、肘検出部(肘検出手段)40と動作モード決定部(動作モード決定手段)50とを備えている。肘検出部40は、シート作動部10、及びステアリング作動部20にそれぞれ接続され、これらからシート状態の情報、及びステアリング状態の情報を入力して運転者の肘の位置を検出するものである。
肘検出部40による肘の検出を具体的に説明する。まず、肘検出部40は、シート作動部10から現在のシート状態の情報、特にシートクッションの前後位置の情報を読み込む。次に、肘検出部40は、シートクッションの前後位置から運転者の身長を予測する。ここで、肘検出部40は、シート状態の情報の他に、ペダル状態の情報を入力して、さらに精度良く運転者の身長を予測するようにしてもよい。
次いで、肘検出部40は、予測した身長から、運転者の前腕の推定長さL1、上腕の推定長さL2、シートバックから肩位置までの推定距離L3、及びシートクッションから肩位置までの推定距離L4を予測する。そして、肘検出部40は、図2に示すようにして、肘の位置を検出する。
図2は、肘検出部40による肘の検出の説明図である。なお、シートクッション、シートバック及びステアリングが車両横方向に移動しないことから運転者の肘位置は横方向に殆ど移動せず、肘検出部40は、図2に示すように二次元的に肘位置を求めればよいこととなる。
まず、図2(a)に示すように、肘検出部40は、シートバックと並行に、シートバックから距離L3となる直線SLを求める。次に、肘検出部40は、図2(b)に示すように、直線SLとシートクッションとの交点から距離L4の円を描き、この円と直線SLとの交点SPを求める。この交点が肩位置SPとなる。そして、図2(c)に示すように、肘検出部40は、ステアリング作動部20から現在のステアリング状態の情報を読み込んで、運転者のステアリング把持位置Gを求める。一般的に運転者は運転の際にステアリングの2時及び10時の箇所を把持するため、肘検出部40は、ステアリングの2時及び10時の箇所をステアリング把持位置Gとする。具体的にはステアリングの中心OWから距離L5の円を描き、この円とステアリングとの交点のうち上側の交点をステアリング把持位置Gとする。
次に、肘検出部40は、ステアリング把持位置Gを中心として距離L1の円を描くと共に、肩位置SPを中心として半径L2の円を描き、これらの円の交点を求める。そして、肘検出部40は、これら円の交点のうち下側に存在する交点を肘位置Eとして求めることとなる。
再度、図1を参照する。動作モード決定部50は、シート作動部10によりシート状態が変化させられた場合、その変化内容からステアリングをどのように変化させるかを示す動作モードを決定するものである。具体的に、動作モード決定部50は、シート作動部10によりシート状態が変化させられた場合、変化させられたシートの移動量が、ステアリング作動部20により作動可能なステアリングの前後可動範囲及びステアリング面の角度可動範囲を超えるか否かを判断し、この判断結果に基づいて動作モードを決定するようになっている。より具体的に説明すると、動作モード決定部50は、車両の走行が開始されたか否か、シートバックの角度が調整されたか否か、並びに、シートクッションの移動量がステアリングの前後可動範囲及びステアリング面の角度可動範囲を超えるか否かに基づいて、動作モードを決定する構成となっている。
ここで、本実施形態において動作モード決定部50は、5つの動作モードから最適なものを選択するようになっている。図3は、5つの動作モードを示す説明図である。同図に示すように、1つ目のモードは、ステアリング位置及び角度の双方を変化させない不変化モードである。また、2つ目のモードは、シート状態の変化量と同じだけステアリング位置を変化させる位置変化モードであり、3つ目のモードは、シート状態の変化に伴う前腕とステアリング面とがなす角度の変化に応じてステアリング面の角度を変化させる角度変化モードである。また、4つ目のモードは、ステアリングを前後又は上下の可動範囲の限界位置まで移動させたうえで、シート状態の変化に伴う前腕とステアリング面とがなす角度の変化に応じてステアリング面の角度を変化させる位置角度変化モードである。さらに、5つ目のモードは、運転者の肘が腹部に当たらないようにステアリング位置を移動させつつ、シート状態の変化に伴う前腕とステアリング面とがなす角度の変化に応じてステアリング面の角度を変化させる肘不接触モードである。
図4は、本発明の第1実施形態による運転姿勢制御装置1のハード構成図である。同図に示すように、シート近傍にシート作動部10が設けられ、ステアリング近傍にステアリング作動部20が設けられ、ペダル近傍にペダル作動部30が設けられている。さらに、インストルメントパネルの裏側にはマイコン60が設けられている。
マイコン60は、シート作動部10、ステアリング作動部20、及びペダル作動部30に接続されている。また、マイコン60は、図1に示した肘検出部40及び動作モード決定部50に相当するプラグラムが内蔵されている。なお、図4に示すように、本実施形態においてシートは中折れ機構を有するものとなっている。
次に、本実施形態に係る運転姿勢制御方法の詳細を説明する。図5は、本実施形態に係る運転姿勢制御方法の詳細を示すフローチャートである。まず、動作モード決定部50は自車両が走行を開始しているか否かを判断する(ST1)。自車両が走行を開始していないと判断した場合(ST1:NO)、仮にシート状態が変化させられても運転者の運転操作に支障がないことから、動作モード決定部50は、動作モードを不変化モードと決定する(ST2)。次いで、肘検出部40は、シート状態及びステアリング状態の情報を読み込んでおく(ST3)。そして、処理はステップST1に戻る。
一方、自車両が走行を開始していると判断した場合(ST1:YES)、動作モード決定部50は、シート作動部10によりシート状態が変化させられたか否かを判断する(ST4)。ここで、シート状態が変化させられていないと判断した場合(ST4:NO)、上記ステップST2及びST3を経て、処理はステップST1に戻る。他方、シート状態が変化させられたと判断した場合(ST4:YES)、動作モード決定部50は、シートバックの角度が変化させられたか否かを判断する(ST5)。
シートバックの角度が変化させられたと判断した場合(ST5:YES)、動作モード決定部50は、動作モードを肘不接触モードと判断する(ST6)。これにより、ステアリング作動部20は、肘不接触モードに応じてステアリング状態を変化させ、その後、図5に示す処理は終了する。
一方、シートバックの角度が変化させられていないと判断した場合(ST5:NO)、動作モード決定部50はシートクッションが移動させられたと判断し、シートクッションの移動量が、ステアリング作動部20により作動可能なステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲を超えるか否かを判断する(ST7)。ここで、ステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲の双方を超えないと判断した場合(ST7:NO)、動作モード決定部50は、動作モードを位置変化モードと決定する(ST8)。これにより、ステアリング作動部20は、位置変化モードに応じてステアリング状態を変化させる。このとき、ステアリング作動部20は、シートクッションの移動量と同じだけステアリング位置を変化させる。その後、図5に示す処理は終了する。なお、シートクッションの移動量と同じだけステアリング位置を変化させるため、運転者の肩位置とステアリング位置との高さの差は維持されるようにステアリング位置が変化させられることとなる。これにより、ステアリング位置と肩位置との高さの差が変化して通常時と異なる状態となり、肩から腕に掛けての疲労が増加してしまうことを防止することとなる。
また、シートクッションの移動量が、ステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲の一方でも超えると判断した場合(ST7:YES)、動作モード決定部50は、ステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲の双方を超えるか否かを判断する(ST9)。ここで、双方は超えないと判断した場合(ST9:NO)、動作モード決定部50は、動作モードを位置角度変化モードと決定する(ST10)。これにより、ステアリング作動部20は、位置角度変化モードに応じてステアリング状態を変化させる。
すなわち、シートクッションの移動量がステアリングの前後及び上下の可動範囲のいずれか一方を超えることから、ステアリング作動部20は、前後及び上下のうち可動範囲を超える方向について可動範囲の限界位置まで移動させ、超えない方向についてシートクッションの移動量と同量だけ位置を変化させる。ここで、前後又は上下の一方についてはシートクッションの移動量と同量だけステアリングを動かすことができず、肩位置とステアリング位置との相対関係が崩れて、運転者のステアリング操作に影響が出ることが考えられる。このため、ステアリング作動部20は、ステアリング面の角度を調整する。これにより、運転者の前腕とステアリング面とがなす角度を、シート状態の変化前と変化後とで同じにし、シートクッションの移動量と同量だけ動かせなかったことによるステアリング操作への影響を軽減することとしている。その後、図5に示す処理は終了する。
また、ステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲の双方を超えると判断した場合(ST9:YES)、動作モード決定部50は、動作モードを角度変化モードと決定する(ST11)。これにより、ステアリング作動部20は、角度変化モードに応じてステアリング状態を変化させる。ここで、角度変化モードにおいて、ステアリング位置を前後及び上下のいずれの方向に動かしても肩位置とステアリング位置との相対関係が崩れてしまう。このため、ステアリング作動部20は、ステアリング位置を動かすことなく、ステアリング面の角度を調整する。その後、図5に示す処理は終了する。なお、ステップST11において、ステアリング位置を前後及び上下の双方について限界位置まで移動させ、そのうえでステアリング面の角度を調整するようにしてもよい。
次に、動作モードが、角度変化モード、位置角度変化モード及び肘不接触モードに決定されたときの処理内容を詳細に説明する。図6は、動作モードが角度変化モードに決定されたときの処理(ST11)の詳細を示すフローチャートである。また、図7は、図6のフローチャートの補足的な説明図であり、(a)はステップST22の補足説明図であり、(b)はステップST23,24の補足説明図であり、(c)はステップST25の補足説明図である。
シートクッションの移動量がステアリングの前後及び上下の可動範囲を超えている場合、ステアリング位置を前後及び上下に限界まで移動させても、それ以上にシートクッションが移動していることから、肩位置とステアリング位置との相対関係が崩れてしまう。そこで、動作モード決定部50は動作モードを角度変化モードと決定し、ステアリング作動部20はステアリング位置を変化させずステアリング面の角度のみを調整する。
まず、図6に示すように、肘検出部40は、シート状態変化前の運転者の肘位置を検出する(ST21)。このとき、肘検出部40は、図2を参照して説明したようにして肘位置Eを検出する。
次に、肘検出部40は、肘検出部40により検出された肘位置Eからステアリング把持位置Gに向かう直線とステアリング面に垂直な直線とのなす角度θ1を求める(ST22)。すなわち、図7(a)に示すように、肘検出部40は、前腕(肘位置Eからステアリング把持位置G)とステアリング面とがなす角度を求める。
再度、図6を参照する。角度θ1を求めた後、肘検出部40は、変化後のシート状態の情報を読み込んで、シート状態変化後の運転者の肩位置SP及び肘位置Eを求める(ST23)。そして、肘検出部40は、シート状態変化後の前腕(肘位置Eからステアリング把持位置G)とステアリング面とがなす角度θ2を求める(ST24)。
次に、ステアリング作動部20は、ステアリング面の角度をθ2−θ1だけ右回りに移動させる(ST25)。すなわち、ステアリング作動部20は、図7(c)に示すように前腕とステアリング面とがなす角度がθ1となるように、ステアリング面の角度を変化させる。そして、処理は図6に示す処理は終了する。
このように、角度変化モードにおいて、肘検出部40は前腕とステアリング面とがなす角度θ1を求め、ステアリング作動部20は角度θ1がシート状態変化後に維持されるようにステアリング面の角度を変化させている。これにより、たとえ肩位置SPとステアリング位置との相対関係が崩れてしまっても、運転者の前腕とステアリング面とがなす角度を一定に保ち、運転者のステアリング操作への影響を軽減するようにしている。
次に、位置角度変化モードの処理の詳細について説明する。図8は、動作モードが位置角度変化モードに決定されたときの処理(ST10)の詳細を示すフローチャートである。なお、図8に示すステップST31,32,34〜36の処理は、図6に示すステップST21〜25の処理を同様であるため、説明を省略する。
シートクッションの移動量がステアリングの前後可動範囲又は上下可動範囲を超えている場合、前後及び上下のいずれか一方についてステアリング位置を可動範囲の限界位置まで移動させても、それ以上にシートクッションが移動していることから、肩位置とステアリング位置との相対関係が崩れてしまう。そこで、位置角度変化モードにおいてステアリング作動部20はステアリング位置を変化させることに加えて、ステアリング面の角度を調整して、運転者のステアリング操作への影響を軽減するようにしている。
図8に示すように、角度θ1を求めた後(ST32の後)、ステアリング作動部20は、前後及び上下のうち可動範囲を超える方向について可動範囲の限界位置まで移動させ、超えない方向についてシートクッションの移動量と同量だけ位置を変化させる(ST33)。これにより、前後及び上下のうち一方の方向については、肩位置とステアリング位置との相対関係が崩れないようにする。
その後、図6に示した処理と同様にして、ステアリング面の角度を調整する。すなわち、ステアリング作動部20は検出された角度θ1がシート状態変化後に維持されるようにステアリング面の角度を変化させる。これにより、たとえ肩位置とステアリング位置との相対関係が崩れてしまっても、運転者の前腕とステアリング面とがなす角度を一定に保ち、運転者のステアリング操作への影響を軽減する。
また、シートクッションの移動量がステアリングの前後可動範囲を超える場合、ステアリングは上下方向についてシートクッションの移動量と同量だけ移動させられる。このため、ステアリング作動部20は、ステアリング位置と肩位置との高さの差が維持されるようにステアリング位置を変化させることとなる。これにより、ステアリング位置と肩位置との高さの差が変化して、通常時と異なる状態となり、肩から腕に掛けての疲労が増加してしまうことを防止することとなる。
次に、肘不接触モードの処理の詳細について説明する。図9は、動作モードが肘不接触モードに決定されたときの処理(ST6)の詳細を示すフローチャートである。なお、図9に示すステップST41〜43,45,46の処理は、図6に示すステップST21〜25の処理を同様であるため、説明を省略する。
シートバックの角度が変化させられた場合、運転者の肘が腹部に接触してしまうことがある。そこで、動作モード決定部50は動作モードを肘不接触モードに決定し、ステアリング作動部20は、肘が腹部に当たらないように、ステアリング位置及びステアリング面の角度を変化させ、運転者のステアリング操作への影響を軽減することとしている。
図9に示すように、シート状態変化後の運転者の肩位置SPを求めた後(ST43の後)、ステアリング作動部20は、肘が腹部に当たらないようにステアリング位置を変化させる(ST44)。すなわち、ステアリング作動部20は、腹部と肘との相対距離が一定に維持されるようにステアリングを移動させる。
ステップST44について補足説明をする。図10は、ステップST44の補足説明図であり、(a)はシート状態の変化前の様子を示し、(b)はシート状態の変化後の様子を示している。
まず、図10(a)に示すように、肘検出部40は、ステップST41において運転者のシート状態から運転者の肘位置Eを求める際に、求めた肘位置Eとシートバックとの距離L5を求めておく。そして、図10(b)に示すように、肘検出部40はステップST43においてシート状態変化後の運転者の肩位置SPを求める。次に、肘検出部40は、シートバックと並行にシートバックからの距離L5となる直線ELを描く。そして、肘検出部40は、肩位置SPを中心として上腕の長さL2を半径とする円を描き、この円と直線ELとの交点を肘位置Eとして検出する。さらに、肘検出部40は、検出した肘位置Eを中心として、前腕の長さL1を半径とする円を描く。そして、ステアリング作動部20は、長さL1を半径とする円上のいずれかの位置をステアリング把持位置Gとする。次いで、ステアリング作動部20は、ステアリング把持位置Gから求まるステアリング位置にステアリングを移動させる。これにより、腹部と肘との相対距離が一定に維持されたままステアリングを移動させることができる。
その後、図6に示した処理と同様にして、ステアリング面の角度を調整する。すなわち、ステアリング作動部20は検出された角度θ1がシート状態変化後に維持されるようにステアリング面の角度を変化させる。また、ステップST44において、ステアリング作動部20は、ステアリング位置と肩位置との高さの差が維持されるようにステアリング位置を変化させることが望ましい。
以上、本実施形態では、ステアリング位置をシート移動量と同じだけ移動できない場合に、ステアリング面の角度を調整して運転者のステアリング操作への影響を軽減させる。さらに、肘が腹部に当たらないように、ステアリング位置を変化させている。よって、シート状態を変化させたときのステアリング操作への影響が軽減される。
このようにして、本実施形態に係る運転姿勢制御装置及び方法によれば、シート状態が変化させられたときのシートの移動量が、ステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲を超えるか否かを判断する。そして、この判断結果に基づいて、ステアリングの位置及び角度をどのように変化させるかを示す動作モードを決定し、動作モードに従って、ステアリング位置及び角度を変化させる。このため、シートの移動量が、ステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲を超え、肩位置SPとステアリング位置との相対関係を維持することができない場合、ステアリング面の角度を変化させるなどして、ステアリング操作に影響が出てないようにすることが可能となる。従って、シート状態を変化させた場合にステアリング操作への影響を軽減することができる。
また、シートバックの角度を調整した場合にステアリングをシートバックに連動させて移動させると、ステアリング操作するときに運転者の肘が腹部に当たり、ステアリング操作に影響が出てしまうことがある。そこで、シートバックの角度が調整された場合、動作モードを、運転者の肘が腹部に当たらないようにステアリングを移動させる肘不接触モードに決定する。これにより、ステアリング作動部20は、シートバックの角度が調整された場合に、運転者の肘が腹部に当たらないようにステアリングを移動させることとなり、一層ステアリング操作への影響を軽減することができる。
また、車両の走行が開始されたか否か、シートバックの角度が調整されたか否か、並びに、シートクッションの移動量がステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲を超えるか否かに基づいて、動作モードを決定することとしている。ここで、シートバックの角度が調整された場合、肘と腹部との間の距離が変化するため、肘が腹部に当たる可能性が出てくる。また、シートクッションの移動量がステアリングの前後可動範囲又は上下可動範囲を超える場合、シート移動量と同じだけステアリングを動かすことができず、肩位置SPとステアリング位置との相対関係を維持することができなくなる。また、車両が走行を開始していない場合、そもそもステアリング操作に影響がないことから、ステアリング状態を変化させる必要性に乏しい。すなわち、本実施形態において運転姿勢制御装置1は、肘が腹部に当たる可能性、肩位置SPとステアリング位置との相対関係、ステアリング状態を変化させる必要性を基準に動作モードを判断することとなり、これらの要素を考慮して適切にステアリング操作への影響を軽減することができる。
また、不変化モードと位置変化モードと角度変化モードと位置角度変化モードと肘不接触モードとのうち、いずれか1つを動作モードとして決定する。このため、状況に応じて適切なモードを選択でき、適切にステアリング操作への影響を軽減することができる。
また、動作モードが角度変化モード、位置角度変化モード、又は肘不接触モードに決定された場合、シート状態変化前のシート状態とステアリング位置とから運転者の肘の位置を求める。そして、この肘位置からシート状態変化前の運転者前腕とステアリング面とがなす角度を求め、この角度が維持されるようにステアリング面の角度を変化させる。このため、運転者の前腕とステアリング面とがなす角度は一定に維持されることとなり、運転者の運転操作への影響は軽減されることとなる。従って、一層ステアリング操作への影響を軽減することができる。
また、動作モードが位置変化モード、位置角度変化モード、又は肘不接触モードに決定された場合、ステアリング位置と肩位置SPとの高さの差が維持されるようにステアリング位置を変化させる。このため、ステアリング位置と肩位置SPとの高さの差が変化して、通常時と異なる状態となり、肩から腕に掛けての疲労が増加してしまうことを防止することができる。
また、動作モードが肘不接触モードに決定された場合、腹部と肘との相対距離が一定に維持されるようにステアリング位置を決定し、この位置にステアリングを移動させることとしている。このため、腹部と肘との相対距離が一定に維持され、運転者の肘が確実に腹部に当たらないようにすることができる。
なお、上記第1実施形態では、例えば図8及び図9のフローチャートに示すように、ステアリングを移動させた後に、ステアリング面の角度を調整しているが、これに限らず、以下のようにしてもよい。例えば、ステアリング作動部20は、所定時間後のステアリングの前後位置及びステアリング面の角度を決定し、決定した位置及び角度にステアリングを変化させることを、シート状態の変化終了まで繰り返し行うようにしてもよい。これにより、所定時間ごとに、シート状態の変化にあわせてステアリング状態が少しずつ変化することとなり、シート状態の変化中においても適切なステアリング状態が運転者に提供されることとなる。従って、一層ステアリング操作への影響を軽減することができる。なお、所定時間は、シート状態の変化完了までの時間に比べて充分に短い時間であることはいうまでもない。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る運転姿勢制御装置は、第1実施形態のものと同様であるが、構成及び処理内容が異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
図11は、本発明の第2実施形態による運転姿勢制御装置のソフト構成図である。同図に示すように、第2実施形態に係る運転姿勢制御装置2は、新たにシーン判断部(シーン判断手段)70及び記憶部(記憶手段)80を備えている。
シーン判断部70は、自車両が一般道路を走行中であるか、高速道路を走行中であるか、駐車しようとしているかのいずれのシーンに該当するかを判断するものである。この判断の際、シーン判断部70は、図示しないナビゲーション装置などから地図情報を読み込んで、自車両が高速道路上にいるか、一般道路上にいるか、駐車場やサービスエリアなどにいるかを判断するようになっている。また、シーン判断部70は、ギヤポジションがリバースとされているか、自車両が極低速であるか、及び障害物センサにより自車両近傍に障害物が検出されているかなどを基準に、駐車しようとしているかを判断するようにしてもよい。
また、シーン判断部70は、シート作動部10に接続されており、判断した結果の情報をシート作動部10に送信するようになっている。このため、第2実施形態においてシート作動部10は、シーン判断部70からの判断結果に基づいて、シート状態を自動的に変化させることとなる。
記憶部80は、シート作動部10によりシート状態が変化させられた場合に、変化させられたシート状態及びシート状態の変化に伴って変化するステアリング状態の変化内容を記憶しておくものである。また、記憶部80は、変化内容を所定時間Δt秒ごとに記憶するようになっている。
図12は、第2実施形態に係る運転姿勢制御装置の動作を示すフローチャートである。同図に示すように、シーン判断部70は、シーンが変化したか否かを判断する(ST51)。すなわち、シーン判断部70は、高速道路走行中から一般道路走行中にシーンが変化したか、一般走行中から駐車中にシーンが変化したかなどを判断する(ST51)。ここで、シーンが変化していないと判断した場合(ST51:NO)、シーンが変化したと判断されるまで、この処理が繰り返される。他方、シーンが変化した判断した場合(ST51:YES)、シーン判断部70は、高速道路走行中から一般道路走行中への変化であるか否かを判断する(ST52)。
高速道路走行中から一般道路走行中への変化であると判断した場合(ST52:YES)、シート作動部10は、現在のシート状態を、運転者が車両周囲を視認しやすくなるとして予め設定された一般道路用のシート状態に変化させる(ST53)。また、このシート状態の変化に伴ってステアリング作動部20はステアリング状態を変化させる(ST54)。すなわち、運転姿勢制御装置2は、第1実施形態の図5に相当する処理を実行して、シート状態の変化に応じてステアリング状態を変化させる。
その後、記憶部80は一般道路用のシート状態に変化させたときのシート状態の変化内容、及び、シート状態の変化に伴って変化するステアリング状態の変化内容を記憶する(ST55)。その後、図12に示す処理は終了する。
一方、高速道路走行中から一般道路走行中への変化でないと判断した場合(ST52:NO)、シーン判断部70は、一般道路走行中から高速道路走行中への変化であるか否かを判断する(ST56)。一般道路走行中から高速道路走行中への変化であると判断した場合(ST56:YES)、シート作動部10は、現在のシート状態を、運転者がリラックスするとして予め設定された高速道路用のシート状態に変化させる(ST57)。具体的に高速道路用のシート状態とは、例えば中折れ機構を有するシートバックの下部を後傾にし、シートバック上部を前傾としたシート状態である。なお、高速道路用のシート状態は、これに限らず、シートクッションの移動を含んでいてもよい。その後、ステップST54,55の処理を経て、図12に示す処理は終了する。
また、一般道路走行中から高速道路走行中への変化でないと判断した場合(ST56:NO)、シーン判断部70は、一般道路走行中から駐車中への変化であるか、又は、高速道路走行中から駐車中への変化であるか否かを判断する(ST58)。一般道路走行中から駐車中への変化であるか、又は、高速道路走行中から駐車中への変化であると判断した場合(ST58:YES)、シート作動部10は、現在のシート状態を、運転者が駐車しやすくなるとして予め設定された駐車用のシート状態に変化させる(ST59)。具体的に駐車用のシート状態とは、例えばシートクッションを上方に移動させ、シートバックを後傾としたシート状態である。その後、ステップST54,55の処理を経て、図12に示す処理は終了する。
ところで、一般道路走行中から駐車中への変化でなく、高速道路走行中から駐車中への変化でないと判断した場合(ST58:NO)、シーン判断部70は、自車両が駐車しようとしていると判断された後に、自車両が一般道路又は高速道路の走行中であると判断された場合に該当するか否かを判断する(ST60)。この場合に該当する場合(ST60:YES)、シート作動部10は、現在のシート状態を、一般道路用のシート状態又は高速道路用のシート状態に変化させる(ST61)。その後、ステップST54,55の処理を経て、図12に示す処理は終了する。他方、上記場合に該当しない場合(ST60:NO)、図12に示す処理は終了する。
なお、第2実施形態では図2に示す処理に限らず、以下のような処理を行ってもよい。例えば、記憶部80は、シーン判断部70より一般道路の走行中から高速道路の走行中にシーンが変化したと判断された場合、高速道路用のシート状態への変化内容及びこのシート状態の変化に伴うステアリング状態の変化内容をΔt秒ごとに記憶することとなる。例えば、記憶部80は、シート状態の変化完了にΔt×10秒要したとすると、11つのシート状態及びステアリング状態の変化内容を記憶することとなる。
そして、記憶完了後に、シーン判断部70より高速道路の走行中から一般道路の走行中にシーンが変化したと判断された場合、シート作動部10は、一般道路用のシート状態に変化させることに代えて、記憶部80によりΔt秒ごとに記憶された記憶内容を遡るようにして、シート状態を変化させる。すなわち、シート作動部10は、記憶部80に記憶された11つのシート状態を新しい情報から古い情報へ順に遡っていくようにして、高速道路走行前のシート状態に戻すこととする。また、ステアリング作動部20も同様に、記憶部80の記憶内容を遡るようにして、ステアリング状態を変化させることとする。これにより、高速道路を降りるときには一般道路において設定されていたシート状態及びステアリング状態に戻すことができ、運転者にとって違和感が無く且つ適切な運転状態を提供することができる。
また、記憶部80の記憶内容を遡ってシート状態及びステアリング状態を変化させるのは、高速道路走行中から一般道路走行中に変化した場合に限らず、他の場合であってもよい。例えば、記憶部80は、自車両が駐車しようとしていると判断された場合に、シート状態及びステアリング状態の変化内容を記憶する。そして、自車両が駐車しようとしていると判断された後に自車両が一般道路又は高速道路の走行中であると判断された場合、この記憶内容を遡るようにして、シート状態及びステアリング状態を変化させる。これによっても、駐車後に再度走り出すときには駐車前において設定されていたシート状態及びステアリング状態に戻すことができ、運転者にとって違和感が無く且つ適切な運転状態を提供することができる。
このようにして、第2実施形態に係る運転姿勢制御装置2によれば、第1実施形態と同様に、シート状態を変化させた場合にステアリング操作への影響を軽減することができる。また、一層ステアリング操作への影響を軽減することができ、適切にステアリング操作への影響を軽減することができる。また、肩から腕に掛けての疲労が増加してしまうことを防止することができる。さらに、運転者の肘が確実に腹部に当たらないようにすることができる。
また、第2実施形態によれば、自車両が一般道路を走行中であるか、高速道路を走行中であるか、駐車しようとしているかのいずれのシーンに該当するかを判断して、シート状態を変化させることとしている。このため、各シーンに合致したシート状態へ適切に変化させられ、且つ、そのシート状態の変化に応じてステアリング状態が変化させられることとなり、適切な運転状態を提供することができる。
また、自車両が一般道路の走行中から高速道路の走行中にシーンが変化したと判断された場合、現在のシート状態を、運転者がリラックスするとして予め設定された高速道路用のシート状態に変化させる。ここで、高速道路では直進走行が多く、また信号機等も無いため運転者が取得する情報量も少なくなるため、運転者はシート状態をリラックスできる状態に変更する傾向がある。よって、高速道路の走行中にシーンが変化した場合、運転者がリラックスするとして予め設定された高速道路用のシート状態に変化させることで運転者をリラックスさせ、且つそのシート状態の変化に応じてステアリング状態が変化させられることとなり、適切な運転状態を提供することができる。
また、自車両が高速道路の走行中から一般道路の走行中にシーンが変化したと判断された場合、現在のシート状態を、運転者が車両周囲を視認しやすくなるとして予め設定された一般道路用のシート状態に変化させる。ここで、一般道路では車両近くの障害物を視認するなど広い視野を確保する必要性が高まるため、運転者は車両周囲を視認しやすくなる状態にシート状態を変更する傾向がある。よって、一般道路の走行中にシーンが変化した場合、車両周囲を視認しやすくなるとして予め設定された一般道路用のシート状態に変化させることで運転者の視野を広くし、且つそのシート状態の変化に応じてステアリング状態が変化させられることとなり、適切な運転状態を提供することができる。
また、一般道路の走行中から高速道路の走行中にシーンが変化した場合、そのときのシート状態及びステアリング状態の変化を記憶しておき、逆に高速道路の走行中から一般道路の走行中にシーンが変化した場合、記憶内容を遡るようにして、シート状態及びステアリング状態を変化させる。このため、高速道路を降りるときには一般道路走行中に設定されていたシート状態及びステアリング状態に戻すことができ、運転者にとって違和感が無く且つ適切な運転状態を提供することができる。
また、自車両が駐車しようとしていると判断された場合、現在のシート状態を、運転者が駐車しやすくなるとして予め設定された駐車用のシート状態に変化させる。ここで、駐車時には車両の周囲全方向について視野を確保する必要性が高まるため、運転者は全方向を視認しやすいようにシート状態を変更する傾向がある。よって、自車両が駐車しようとしている場合、運転者が駐車しやすくなるとして予め設定された駐車用のシート状態に変化させることで全方向について視野を確保し、且つそのシート状態の変化に応じてステアリング状態が変化させられることとなり、適切な運転状態を提供することができる。
また、自車両が駐車しようとしていると判断された後に、自車両が一般道路又は高速道路の走行中であると判断された場合、現在のシート状態を、運転者が車両周囲を視認しやすくなるとして予め設定された一般道路用のシート状態又は運転者がリラックスするとして予め設定された高速道路用のシート状態に変化させる。このため、駐車後に再度走行を開始する場合、走行に適切なシート状態とし、且つそのシート状態の変化に応じてステアリング状態が変化させられることとなり、適切な運転状態を提供することができる。
また、一般道路の走行中から高速道路の走行中にシーンが変化した場合、そのときのシート状態及びステアリング状態の変化を記憶しておき、逆に高速道路の走行中から一般道路の走行中にシーンが変化した場合、記憶内容を遡るようにして、シート状態及びステアリング状態を変化させる。このため、駐車後に再度走り出すときには駐車前において設定されていたシート状態及びステアリング状態に戻すことができ、運転者にとって違和感が無く且つ適切な運転状態を提供することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。例えば、本実施形態では、シート状態の変化に応じてステアリング状態を変化させることとしていたが、これに加えて、操作ペダルの位置及び角度の少なくとも一方を変化させるようにしてもよい。これにより、ステアリング状態だけでなく、操作ペダルの状態も適切とされ、一層適切な運転状態を提供することができる。
本発明の第1実施形態による運転姿勢制御装置のソフト構成図である。 肘検出部による肘の検出の説明図である。 5つの動作モードを示す説明図である。 本発明の第1実施形態による運転姿勢制御装置のハード構成図である。 本実施形態に係る運転姿勢制御方法の詳細を示すフローチャートである。 動作モードが角度変化モードに決定されたときの処理(ST11)の詳細を示すフローチャートである。 図6のフローチャートの補足的な説明図であり、(a)はステップST22の補足説明図であり、(b)はステップST23,24の補足説明図であり、(c)はステップST25の補足説明図である。 動作モードが位置角度変化モードに決定されたときの処理(ST10)の詳細を示すフローチャートである。 動作モードが肘不接触モードに決定されたときの処理(ST6)の詳細を示すフローチャートである。 ステップST44の補足説明図であり、(a)はシート状態の変化前の様子を示し、(b)はシート状態の変化後の様子を示している。 本発明の第2実施形態による運転姿勢制御装置のソフト構成図である。 第2実施形態に係る運転姿勢制御装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1,2…運転姿勢制御装置
10…シート作動部(シート作動手段)
20…ステアリング作動部(ステアリング作動手段)
30…ペダル作動部(ペダル作動手段)
40…肘検出部(肘検出手段)
50…動作モード決定部(動作モード決定手段)
70…シーン判断部(シーン判断手段)
80…記憶部(記憶手段)

Claims (17)

  1. シートクッションを前後方向及び上下方向へ移動させることが可能で、且つ、シートバックを前傾及び後傾にすることが可能なシート作動手段と、
    ステアリングの前後上下位置及びステアリング面の角度を調整可能なステアリング作動手段と、
    前記シート作動手段によりシート状態が変化させられた場合、前記シート作動手段により変化させられたシートの移動量が、前記ステアリング作動手段により作動可能なステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲を超えるか否かを判断し、この判断結果に基づいて、ステアリングの位置及び角度をどのように変化させるかを示す動作モードを決定する動作モード決定手段と、を備え、
    前記ステアリング作動手段は、前記動作モード決定手段により決定された動作モードに従って、ステアリング位置及び角度を変化させる
    ことを特徴とする運転姿勢制御装置。
  2. シート状態とステアリング状態とから運転者の肘の位置を検出する肘検出手段を備え、
    前記動作モード決定手段は、前記シート作動手段によりシートバックの角度が調整された場合、動作モードを、運転者の肘が腹部に当たらないようにステアリング位置を移動させる肘不接触モードと決定し、
    前記ステアリング作動手段は、前記肘検出手段により検出された運転者の肘が腹部に当たらないようにステアリング位置を移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の運転姿勢制御装置。
  3. 前記動作モード決定手段は、車両の走行が開始されたか否か、シートバックの角度が調整されたか否か、並びに、シートクッションの移動量がステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲を超えるか否かに基づいて、動作モードを決定することを特徴とする請求項1に記載の運転姿勢制御装置。
  4. 前記動作モード決定手段は、ステアリング位置及び角度の双方を変化させない不変化モードと、シート状態の変化量と同じだけステアリング位置を変化させる位置変化モードと、シート状態の変化に伴う前腕とステアリング面とがなす角度の変化に応じてステアリング面の角度を変化させる角度変化モードと、ステアリングを前後又は上下の可動範囲の限界位置まで移動させたうえで、シート状態の変化に伴う前腕とステアリング面とがなす角度の変化に応じてステアリング面の角度を変化させる位置角度変化モードと、運転者の肘が腹部に当たらないようにステアリング位置を移動させつつ、シート状態の変化に伴う前腕とステアリング面とがなす角度の変化に応じてステアリング面の角度を変化させる肘不接触モードとのうち、いずれか1つを動作モードとして決定することを特徴とする請求項2に記載の運転姿勢制御装置。
  5. 前記肘検出手段は、前記動作モード決定手段により動作モードが前記角度変化モード、、前記位置角度変化モード、又は前記肘不接触モードに決定された場合、シート状態変化前のシート状態とステアリング位置とから運転者の肘の位置を求め、この肘位置からシート状態変化前の運転者前腕とステアリング面とがなす角度を求め、
    前記ステアリング作動手段は、前記肘検出手段により求められた角度がシート状態変化後に維持されるように、ステアリング面の角度を変化させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の運転姿勢制御装置。
  6. 前記ステアリング作動手段は、前記動作モード決定手段により動作モードが前記位置変化モード、前記位置角度変化モード、又は前記肘不接触モードに決定された場合、ステアリング位置と肩位置との高さの差が維持されるようにステアリング位置を変化させることを特徴とする請求項4に記載の運転姿勢制御装置。
  7. 前記ステアリング作動手段は、前記動作モード決定手段により動作モードが前記肘不接触モードに決定された場合、腹部と肘との距離が一定に維持されるようにステアリング位置を決定し、この位置にステアリングを移動させることを特徴とする請求項4に記載の運転姿勢制御装置。
  8. ステアリング制御手段は、所定時間後のステアリングの前後位置及びステアリング面の角度を決定し、決定した位置及び角度にステアリングを変化させることを、シート状態の変化終了まで繰り返し行うことを特徴とする請求項1に記載の運転姿勢制御装置。
  9. 自車両が一般道路を走行中であるか、高速道路を走行中であるか、駐車しようとしているかのいずれのシーンに該当するかを判断するシーン判断手段をさらに備え、
    前記シート作動手段は、前記シーン判断手段の判断結果に基づいて、シート状態を変化させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の運転姿勢制御装置。
  10. 前記シート作動手段は、前記シーン判断手段より一般道路の走行中から高速道路の走行中にシーンが変化したと判断された場合、現在のシート状態を、運転者がリラックスするとして予め設定された高速道路用のシート状態に変化させることを特徴とする請求項9に記載の運転姿勢制御装置。
  11. 前記シート作動手段は、前記シーン判断手段より高速道路の走行中から一般道路の走行中にシーンが変化したと判断された場合、現在のシート状態を、運転者が車両周囲を視認しやすくなるとして予め設定された一般道路用のシート状態に変化させることを特徴とする請求項9に記載の運転姿勢制御装置。
  12. シート状態及びステアリング状態の変化内容を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記シーン判断手段より一般道路の走行中から高速道路の走行中にシーンが変化したと判断されて前記シート作動手段によりシート状態が変化させられ、このシート状態の変化に伴い前記ステアリング作動手段によりステアリング状態が変化させられた場合、これらシート状態及びステアリング状態の変化内容を記憶し、
    前記シート作動手段及び前記ステアリング作動手段は、前記シーン判断手段より高速道路の走行中から一般道路の走行中にシーンが変化したと判断された場合、前記記憶手段により記憶された記憶内容を遡るようにして、シート状態及びステアリング状態を変化させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の運転姿勢制御装置。
  13. 前記シート作動手段は、前記シーン判断手段より自車両が駐車しようとしていると判断された場合、現在のシート状態を、運転者が駐車しやすくなるとして予め設定された駐車用のシート状態に変化させることを特徴とする請求項9に記載の運転姿勢制御装置。
  14. 前記シート作動手段は、前記シーン判断手段より自車両が駐車しようとしていると判断された後に、自車両が一般道路又は高速道路を走行中であると判断された場合、現在のシート状態を、運転者が車両周囲を視認しやすくなるとして予め設定された一般道路用のシート状態又は運転者がリラックスするとして予め設定された高速道路用のシート状態に変化させることを特徴とする請求項9に記載の運転姿勢制御装置。
  15. シート状態及びステアリング状態の変化内容を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記シーン判断手段より自車両が駐車しようとしていると判断されて前記シート作動手段によりシート状態が変化させられ、このシート状態の変化に伴い前記ステアリング作動手段によりステアリング状態が変化させられた場合、これらシート状態及びステアリング状態の変化内容を記憶し、
    前記シート作動手段及び前記ステアリング作動手段は、前記シーン判断手段より自車両が駐車しようとしていると判断された後に自車両が一般道路又は高速道路の走行中であると判断された場合、前記記憶手段により記憶された記憶内容を遡るようにして、シート状態及びステアリング状態を変化させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の運転姿勢制御装置。
  16. 運転者が操作する操作ペダルの状態を変化させるペダル作動手段をさらに備え、
    前記ペダル作動手段は、前記シート作動手段によりシート状態が変化させられた場合、前記シート作動手段により変化させられたシート状態に応じて操作ペダルの位置及び角度の少なくとも一方を変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の運転姿勢制御装置。
  17. シート状態が変化させられた場合、変化させられたシートの移動量が、ステアリングの前後可動範囲及び上下可動範囲を超えるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップでの判断結果に基づいて、ステアリングの位置及び角度をどのように変化させるかを示す動作モードを決定する動作モード決定ステップと、
    動作モード決定ステップにおいて決定された動作モードに従って、ステアリング位置及び角度を変化させるステアリング作動ステップと、
    を有することを特徴とする運転姿勢制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010195169A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Mitsubishi Motors Corp 座席位置制御装置
JP2016210279A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 運転装備制御装置および運転装備制御システム
FR3079787A1 (fr) * 2018-04-09 2019-10-11 Faurecia Sieges D'automobile Reglage de la position d'un siege pour vehicule automobile

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