JP2008290631A - 駐車支援装置 - Google Patents

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靖 牧野
Hideyuki Iwakiri
英之 岩切
Yuichi Kubota
有一 久保田
Tomohiko Endo
知彦 遠藤
Yukiko Kawabata
佑輝子 川端
Miyuki Omori
御幸 大森
Daisuke Suzuki
大祐 鈴木
Takashi Nitta
嵩 新田
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Abstract

【課題】車両の駐車位置への走行過程の段階に応じて適切にドアミラーの向きを自動的に変化させること。
【解決手段】本発明は、駐車を支援する駐車支援装置において、車両のサイドミラーの向きを変化させる駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、車両の駐車位置への走行過程の終期段階で、前記サイドミラーを下向きに変化させることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、駐車を支援する駐車支援装置に関する。
従来から、ドアミラーを回動させるドアミラー回動手段と、駐車スペースに車両を駐車させる状況が略判断できた場合に、ドアミラーを地面方向へ回動させるようにドアミラー回動手段を制御する制御手段と、を備えるドアミラー制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−29150号公報
ところで、運転者がドアミラーで確認したい対象物は、車両の駐車位置への走行過程の段階に応じて異なる。即ち、車両の駐車位置への走行過程の初期段階では、運転者がドアミラーで確認したい対象物は、駐車位置周辺の障害物(典型的には、旋回中心側の障害物)であり、同走行過程の終期段階では、運転者がドアミラーで確認したい対象物は、駐車枠線である。これは、一般的に、運転者は、走行過程の初期段階では、障害物との衝突ないし接触が無いように車両を移動させることに関心があり、走行過程の終期段階では、運転者は、駐車枠線に対して平行に且つ所望の間隔を空けて駐車完了させることに関心があるためである。
この点、上述の特許文献1に記載の発明では、走行過程の初期段階から、ドアミラーが地面方向に(下向きに)回動されるので、走行過程の初期段階で、運転者がドアミラーを見て周辺の障害物と車両との関係を把握できないか若しくは把握が困難となる虞がある。
そこで、本発明は、車両の駐車位置への走行過程の段階に応じて適切にドアミラーの向きを自動的に変化させることができる駐車支援装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、駐車を支援する駐車支援装置において、
車両のサイドミラーの向きを変化させる駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、車両の駐車位置への走行過程の終期段階で、前記サイドミラーを下向きに変化させることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る駐車支援装置において、
前記制御手段は、車両後端が駐車枠線内に到達した段階で、前記サイドミラーを下向きに変化させることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明に係る駐車支援装置において、
前記制御手段は、車庫入れ駐車時には、車両の旋回曲率の増加又は減少状態が減少又は増加状態に変化した場合に、前記サイドミラーを下向きに変化させることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明に係る駐車支援装置において、
前記制御手段は、縦列駐車時には、車両の旋回曲率が反転した場合に、前記サイドミラーを下向きに変化させることを特徴とする。
第5の発明は、第1〜4のうちのいずれかの発明に係る駐車支援装置において、
前記制御手段は、前記走行過程の初期段階で、前記サイドミラーを外向きに変化させることを特徴とする。
第6の発明は、第1の発明に係る駐車支援装置において、
前記制御手段は、走行過程の初期段階で、左右のサイドミラーのうち、走行過程の初期段階で旋回中心側にあるサイドミラーを、外向きに所定量変化させ、同走行過程の終期段階で、該外向きに変化させたサイドミラーを、内向きに前記所定量変化させると共に、双方のサイドミラーを、下向きに所定量変化させることを特徴とする。
本発明によれば、車両の駐車位置への走行過程の段階に応じて適切にドアミラーの向きを自動的に変化させることができる駐車支援装置が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明の実施例1による駐車支援装置10Aの要部を示すシステム構成図である。
図1に示す如く、駐車支援装置10Aは、電子制御ユニット12A(以下、「駐車支援ECU12A」と称す)を中心に構成されている。駐車支援ECU12Aは、図示しないバスを介して互いに接続されたCPU、ROM、及びRAM等からなるマイクロコンピュータとして構成されている。ROMには、CPUが実行するプログラムやデータが格納されている。
駐車支援ECU12Aには、CAN(Controller Area Network)や高速通信バス等の適切なバスを介して、ステアリングホイール(図示せず)の舵角を検出する舵角センサ16、パワーステアリング装置のモータ32を制御するEPS・ECU30、エンジン(図示せず)を制御するEFI・ECU36、ブレーキアクチュエータを制御するブレーキECU40、運転席用ドアECU50D(以下、「D席ドアECU50D」という。)、及び、助手席用ドアECU50P(以下、「P席ドアECU50P」という。)等が接続される。尚、モータ32は、ステアリングコラムやステアリングギアボックスに設けられ、その回転によりステアリングシャフトを回転させるものであってよい。EFI・ECU36には、アクセルペダルの操作量を検出するアクセル開度センサ39が接続され、EPS・ECU30には、ステアリングホイールの操舵トルクを検出するトルクセンサ34が接続され、ブレーキECU40には、車両の速度を検出する車輪速センサ18が接続されている。
D席ドアECU50Dには、運転席側のドアミラーの向き(即ち、ドアミラーの鏡面の向き)を変化させるモータ52D及び54Dが接続される。モータ52Dは、車両左右方向に延びる略水平な軸周りにドアミラーの鏡面を回転させることにより、ドアミラーの向きを上向きや下向きに変化させる正逆回転可能なモータであり、以下、D席上下モータ52Dという。運転席側のドアミラーの上下方向の向きの調整方向及び調整量は、例えば、D席上下モータ52Dに印加される電流の向き及び印加時間(作動時間)により決まる。モータ54Dは、略鉛直な軸周りにドアミラーの鏡面を回転させることにより、ドアミラーの向きを外向きや内向きに変化させる正逆回転可能なモータであり、以下、D席左右モータ54Dという。運転席側のドアミラーの左右方向の向きの調整方向及び調整量は、例えば、D席左右モータ54Dに印加される電流の向き及び印加時間(作動時間)により決まる。
同様に、P席ドアECU50Pには、助手席側のドアミラーの向きを変化させるP席上下モータ52P及びP席左右モータ54Pが接続される。P席上下モータ52P及びP席左右モータ54Pは、D席上下モータ52D及びD席左右モータ54Dと同様であってよい。
また、駐車支援ECU12Aには、車両後方の所定角度領域における風景を撮影するリアカメラ20、及び、車室内に配置されたディスプレイ22が接続されている。ディスプレイ22にはスピーカー24が接続されている。
また、駐車支援ECU12Aには、リバースシフトスイッチ70及び駐車スイッチ72が接続されている。リバースシフトスイッチ70は、シフトレバーが後退位置(リバース)に操作された場合にオン信号を出力し、それ以外の場合にオフ状態を維持する。また、駐車スイッチ72は、車室内に設けられ、ユーザによる操作が可能となっている。駐車スイッチ72は、常態でオフ状態に維持されており、ユーザの操作によりオン状態となる。駐車支援ECU12Aは、駐車スイッチ72の出力信号に基づいてユーザが駐車支援を必要としているか否かを判別する。
次に、駐車支援時に駐車支援ECU12Aにより実現される後退走行支援制御について説明する。図2は、駐車支援時に駐車支援ECU12Aにより実現される後退走行支援制御の流れを示すフローチャートである。
ステップ100では、駐車支援ECU12Aは、リバースシフトスイッチ70がオンにされたか否かを判定する。リバースシフトスイッチ70がオンにされた場合には、ステップ102に進み、それ以外の場合には、今回周期の処理ルーチンはそのまま終了する。
ステップ102では、駐車支援ECU12Aは、駐車スイッチ72がオンにされたか否かを判定する。駐車スイッチ72がオンにされた場合には、ステップ104に進み、それ以外の場合には、今回周期の処理ルーチンはそのまま終了する。
ステップ104では、駐車支援ECU12Aは、ディスプレイ22上に、図3(A)に示すように、駐車形態選択用表示を出力する。駐車形態選択用表示は、リアカメラ20の撮像画像(実画像)と、車庫入れ選択スイッチ及び縦列駐車選択スイッチ(いずれもタッチスイッチ、以下、同じ)等を表すスイッチ画像とを重畳することにより生成されてよい。ユーザは、所望の駐車形態に応じて、車庫入れ選択スイッチ及び縦列駐車選択スイッチのいずれかを選択することで、駐車形態に応じた目標駐車位置設定画面表示に切り替えることができる。例えばユーザが車庫入れ選択スイッチを操作すると、図3(B)に示すような車庫入れ駐車用の目標駐車位置設定画面表示に切り替わる。図3(B)の車庫入れ駐車用の目標駐車位置設定画面表示は、リアカメラ20の撮像画像(実画像)と、目標駐車枠80と、左右切替スイッチや確定スイッチ等を表すスイッチ画像とを重畳させることにより生成されてよい。目標駐車枠80は、実際の駐車枠線や車両の外形を模した図形であってよく、例えば、その位置及び向きがユーザにより視認可能である形態を有する。目標駐車枠80は、駐車形態に応じて2種類用意されてよい。ユーザは、目標駐車枠80の初期表示位置が左右逆である場合には、左右切替スイッチを操作することで、目標駐車枠80の位置を左右反転させることができる。目標駐車枠80の位置等は、図3(B)に示すように、目標駐車枠を上下左右方向の並進移動及び回転移動させるためのタッチスイッチ等により、確定スイッチの操作前に調整が可能とされてよい。
続くステップ106では、駐車支援ECU12Aは、目標駐車枠80の位置等が確定されたか否かを判定する。本例では、駐車支援ECU12Aは、図3(B)に示すような確定スイッチがユーザにより操作された場合に、目標駐車枠80の位置等が確定されたと判定する。目標駐車枠80の位置等が確定されていない場合には、ステップ104に戻り、目標駐車位置等の設定処理が継続される。目標駐車枠80の位置等が確定された場合には、図4のフローチャートに進む。尚、この際、駐車支援ECU12Aは、確定時の目標駐車位置設定画面表示状態により駐車形態を把握すると共に目標駐車位置の方向(左右のいずれか)を把握し、更に、確定された目標駐車枠80の位置及び方向に基づいて目標駐車位置及び目標駐車方向を決定し、当該決定した目標駐車位置及び目標駐車方向に基づいて、目標移動軌跡を演算しておく。尚、ここでは、一例として、目標駐車位置は、車両の後軸中心位置に対応付けて算出され、目標移動軌跡は、車両の後軸中心の目標移動軌跡として算出されることとする。
図4は、図2のステップ106の肯定判定後に実行される後退走行支援制御中のドアミラー向き調整制御の一例を示すフローチャートである。図4に示す処理ルーチンは、所定周期毎に繰り返し実行される。
図5は、右車庫入れ駐車時における後退走行支援制御の各段階を示し、図5(A)は、後退走行支援制御開始時の状態(駐車開始位置に車両が位置する状態)を示し、図5(B)は、車両が駐車枠線に近づきつつある状態を示し、図5(C)は、車両後端が駐車枠線内に到達した状態を示し、図5(D)は、車両が目標駐車位置の直前まで到達した状態を示す。図5(A)及び図5(B)の段階は、後退走行支援制御の初期段階に含まれ、図5(C)及び図5(D)の段階は、後退走行支援制御の終期段階に含まれる。各図では、実線により制御後のサイドミラーの視野が模式的に示されているが、図5(A)及び図5(B)には、参考として、通常の向きの場合の右サイドミラーの視野が仮想的に一点差線で示されている。
図6は、左縦列駐車時における後退走行支援制御の各段階を示し、図6(A)は、後退走行支援制御開始時の状態(駐車開始位置に車両が位置する状態)を示し、図6(B)は、車両が駐車枠線に近づきつつある状態を示し、図6(C)は、車両後端が駐車枠線内に到達した状態を示し、図6(D)は、車両が目標駐車位置の直前まで到達した状態を示す。図6(A)及び図6(B)の段階は、後退走行支援制御の初期段階に含まれ、図6(C)及び図6(D)の段階は、後退走行支援制御の終期段階に含まれる。各図では、実線により制御後のサイドミラーの視野が模式的に示されているが、図6(A)及び図6(B)には、参考として、通常の向きの場合の左サイドミラーの視野が仮想的に一点差線で示されている。
図7(A)は、車庫入れ駐車時の車両の移動量と旋回曲率(目標舵角)の関係を示す図であり、図7(A)は、縦列駐車時の車両の移動量と旋回曲率(目標舵角)の関係を示す図である。
ここで、適宜、図5、図6、及び図7を参照しつつ、図4の各処理について説明する。尚、以下では、車両は右ハンドル車であるとし、運転席側のサイドミラーについては、右サイドミラーとも称し、助手側のサイドミラーについては、左サイドミラーとも称する。
ステップ200では、駐車支援ECU12Aは、後退走行支援制御中であるか否かを判定する。後退走行支援制御中である場合には、ステップ202に進み、後退走行支援制御の終了条件が満たされた場合には、ステップ232に進む。
尚、後退走行支援制御は、実質的には、ブレーキペダルの踏み込みが解除され、後退クリープトルクが発生して車両の後方移動が開始された場合に開始される。後退走行支援制御中、駐車支援ECU12Aは、車輪速センサ18の出力信号から演算した車両移動量と舵角センサ16から得られる舵角位置を用いて自車の車両位置を推定し、自車と目標駐車位置との関係をリアルタイムに監視し、自車が目標駐車位置に到達した場合には、ステップ232に進み、それ以外の場合には、原則的に、ステップ202に進む。後退走行支援制御中、駐車支援ECU12Aは、推定した車両位置の目標移動軌跡からの偏差に応じた目標舵角(図7参照)を演算し、当該目標舵角をEPS・ECU30に送信する。EPS・ECU30は、当該目標舵角を実現するようにモータ32を制御する。尚、EFI・ECU36を介して得られるアクセル開度センサ39の情報に基づいて、アクセルペダルの操作が検出された場合にも、ステップ232に進むこととしてよい。その他、障害物が検出された場合や、車速が所定の上限値を超えた場合や、トルクセンサ34に基づいて運転者がステアリングホイールを所定トルク以上で操作したことが検出された場合等にも、ステップ232に進むこととしてよい。
ステップ202では、駐車支援ECU12Aは、駐車形態が車庫入れ駐車か否かを判断する。駐車形態は、上述の図2のステップ106の確定時の目標駐車位置設定画面表示により判断されてよい。駐車形態が車庫入れ駐車の場合には、ステップ204に進み、それ以外の場合(即ち駐車形態が縦列駐車の場合)には、ステップ218に進む。
ステップ204では、駐車支援ECU12Aは、右駐車か否かを判定する。即ち、目標駐車位置の方向が右方向か否かを判定する。目標駐車位置の方向が右方向か否かは、上述の図2のステップ106の確定時の目標駐車枠80の位置により判断されてよい。右駐車の場合には、ステップ206に進み、ステップ206乃至210により右車庫入れ駐車に対する処理が実行されることになる。それ以外の場合(左駐車の場合)には、ステップ212に進み、ステップ206乃至210により左車庫入れ駐車に対する処理が実行されることになる。
ステップ206では、駐車支援ECU12Aは、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かを判定する。即ち、図5(C)に示すように自車後端が旋回中心側の障害物の端部領域Aを通過した状態となったか否かが判定される。自車後端が駐車枠線内に到達したか否かの判定手法は、多種多様であり、如何なる任意の方法が採用されてもよい。
例えば、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かは、車輪速センサ18の出力信号から演算した車両移動量と舵角センサ16から得られる舵角位置を用いて推定した自車位置に基づいて、判断されてもよい。例えば、推定した車両位置が目標駐車位置に対して所定距離L1内になった場合に、自車後端が駐車枠線内に到達したと判定してよい。所定距離L1は、車両の後軸中心から車両の前端までの前後方向の長さ相当であってよい。或いは、所定距離L1は、目標駐車位置と駐車枠線の手前側の横線90との間の距離(横線90に垂直な方向での距離)相当であってよい。この距離は、駐車枠線の横線90の画像認識結果に基づいて算出されてもよい。また、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かは、推定した自車位置と目標駐車位置との関係以外に、推定した自車位置と目標移動軌跡との関係等に基づいて判断されてもよい。
或いは、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かは、リアカメラ20の撮像画像に対する駐車枠線認識処理結果に基づいて、判断されてもよい。この場合、例えばリアカメラ20の撮像範囲が自車後端から後方50cm以降である場合、リアカメラ20で駐車枠線の横線90が撮像されなくなってからの車両移動量が50cm(或いは、50+α)以上となった場合に、自車後端が駐車枠線内に到達したと判断してもよい。
或いは、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かは、舵角センサ16から得られる舵角(実舵角)の変化態様若しくは目標舵角の変化態様に基づいて、判断されてもよい。例えば、図7(A)に示すように、旋回曲率が減少した場合に(区間Y1にある場合に)、自車後端が駐車枠線内に到達したと判定してよい。或いは、旋回曲率が所定値Th1よりも減少した場合に、自車後端が駐車枠線内に到達したと判定することとしてもよい。これは、車庫入れ駐車時には、後退走行支援制御の初期段階では、旋回曲率がゼロから徐々に増加し、後退走行支援制御の終期段階では、増加した旋回曲率がゼロへと徐々に減少していくことを考慮したものである。
自車後端が駐車枠線内に到達した場合には、ステップ210に進み、自車後端が駐車枠線内に未だ到達していない場合(即ち、図5(A)や図5(B)のような状態である場合)には、ステップ208に進む。
ステップ208では、駐車支援ECU12Aは、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は外向きとし、上下方向は通常状態として決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は通常状態として決定する。そして、駐車支援ECU12Aは、決定した目標方向を表す指示信号(この場合、右サイドミラーの目標方向を表す指示信号だけでよい)を、D席ドアECU50Dに送信する。これを受けて、D席ドアECU50Dは、D席左右モータ54Dを作動させて、右サイドミラーを所定角度θ1だけ外向きに変化させる。尚、通常状態とは、図4のドアミラー向き調整制御が実行されていない元の状態(即ちユーザが設定した向きの状態)をいう。所定角度θ1は、自車後端が障害物の端部領域Aが通過する前の状態(図5(A)及び図5(B)の状態)で、一般的な通常状態のサイドミラーの左右方向の向きから障害物の端部領域A(図5(A)及び図5(B)参照)が見える向きになるまで回転させるのに必要な角度に相当し、試験等により予め決定された固定値であってよい。
ステップ210では、駐車支援ECU12Aは、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は下向きとして決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は下向きとして決定する。そして、駐車支援ECU12Aは、決定した目標方向を表す指示信号を、D席ドアECU50D及びP席ドアECU50Pに送信する。これを受けて、D席ドアECU50Dは、D席左右モータ54Dを作動させて、右サイドミラーを所定角度θ1だけ内向きに変化させて外向き状態から通常状態に復帰させると共に、D席上下モータ52Dを作動させて、右サイドミラーを通常状態から所定角度θ2だけ下向きに変化させる。所定角度θ2は、一般的な通常状態のサイドミラーの上下方向の向きから地面が見える向きになるまで回転させるのに必要な角度に相当し、試験等により予め決定された固定値であってよい。また、同様に、P席ドアECU50Pは、P席上下モータ52Pを作動させて、左サイドミラーを通常状態から所定角度θ2だけ下向きに変化させる。
ステップ212では、駐車支援ECU12Aは、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かを判定する。この判定方法は、上記ステップ206と同様であってよい。自車後端が駐車枠線内に未だ到達していない場合には、ステップ214に進み、自車後端が駐車枠線内に到達した場合には、ステップ216に進む。
ステップ214では、駐車支援ECU12Aは、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は通常状態として決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は外向きとし、上下方向は通常状態として決定する。そして、駐車支援ECU12Aは、決定した目標方向を表す指示信号(この場合、左サイドミラーの目標方向を表す指示信号だけでよい)を、P席ドアECU50Pに送信する。これを受けて、P席ドアECU50Pは、P席左右モータ54Pを作動させて、左サイドミラーを所定角度θ1だけ外向きに変化させる。所定角度θ1は、上記ステップ210の所定角度θ1と同一であってよい。
ステップ216では、駐車支援ECU12Aは、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は下向きとして決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は下向きとして決定する。そして、駐車支援ECU12Aは、決定した目標方向を表す指示信号を、D席ドアECU50D及びP席ドアECU50Pに送信する。これを受けて、D席ドアECU50Dは、D席上下モータ52Dを作動させて、右サイドミラーを通常状態から所定角度θ2だけ下向きに変化させる。また、P席ドアECU50Pは、P席左右モータ54Pを作動させて、左サイドミラーを所定角度θ1だけ内向きに変化させて外向き状態から通常状態に復帰させると共に、P席上下モータ52Pを作動させて、左サイドミラーを通常状態から所定角度θ2だけ下向きに変化させる。
ステップ218では、駐車支援ECU12Aは、右駐車か否かを判定する。即ち、目標駐車位置の方向が右方向か否かを判定する。目標駐車位置の方向が右方向か否かは、上述の図2のステップ106の確定時の目標駐車枠80の位置により判断されてよい。右駐車の場合には、ステップ226に進み、ステップ226乃至230により右縦列駐車に対する処理が実行されることになる。それ以外の場合(左駐車の場合)には、ステップ220に進み、ステップ220乃至224により左縦列駐車に対する処理が実行されることになる。
ステップ220では、駐車支援ECU12Aは、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かを判定する。即ち、図6(C)に示すように自車後端が旋回中心側の障害物の端部領域Aを通過した状態となったか否かが判定される。自車後端が駐車枠線内に到達したか否かの判定手法は、多種多様であり、如何なる任意の方法が採用されてもよい。
例えば、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かは、車輪速センサ18の出力信号から演算した車両移動量と舵角センサ16から得られる舵角位置を用いて推定した自車位置に基づいて、判断されてもよい。例えば、推定した車両位置が目標駐車位置に対して所定距離L2内になった場合に、自車後端が駐車枠線内に到達したと判定してよい。所定距離L2は、車両の後軸中心から車両の前端までの前後方向の長さ相当であってよい。或いは、所定距離L2は、目標駐車位置と駐車枠線の手前側の横線92との間の距離(横線92に垂直な方向での距離)相当であってよい。この距離は、駐車枠線の横線90の画像認識結果に基づいて算出されてもよい。また、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かは、推定した自車位置と目標駐車位置との関係以外に、推定した自車位置と目標移動軌跡との関係等に基づいて判断されてもよい。
或いは、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かは、リアカメラ20の撮像画像に対する駐車枠線認識処理結果に基づいて、判断されてもよい。この場合、例えばリアカメラ20の撮像範囲が自車後端から後方50cm以降である場合、リアカメラ20で駐車枠線の横線92が撮像されなくなってからの車両移動量が50cm(或いは、50+α)以上となった場合に、自車後端が駐車枠線内に到達したと判断してもよい。
或いは、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かは、舵角センサ16から得られる舵角の変化態様若しくは目標舵角の変化態様に基づいて、判断されてもよい。例えば、図7(B)に示すように、旋回曲率が反転した場合に(区間Y2にある場合に)、自車後端が駐車枠線内に到達したと判定してよい。或いは、旋回曲率が反転した後、所定閾値Th2を超えた場合に、自車後端が駐車枠線内に到達したと判定することとしてもよい。これは、車庫入れ駐車時には、後退走行支援制御の初期段階では、旋回曲率がゼロから徐々に増加して、その後徐々に減少し、後退走行支援制御の終期段階では、旋回曲率が反転して増加し更にゼロへと徐々に減少していくことを考慮したものである。
自車後端が駐車枠線内に到達した場合には、ステップ224に進み、自車後端が駐車枠線内に未だ到達していない場合(即ち、図6(A)や図6(B)のような状態である場合)には、ステップ222に進む。
ステップ222では、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は通常状態として決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は外向きとし、上下方向は通常状態として決定する。そして、駐車支援ECU12Aは、決定した目標方向を表す指示信号(この場合、左サイドミラーの目標方向を表す指示信号だけでよい)を、P席ドアECU50Pに送信する。これを受けて、P席ドアECU50Pは、P席左右モータ54Pを作動させて、左サイドミラーを所定角度θ3だけ外向きに変化させる。所定角度θ3は、自車後端が障害物の端部領域Aが通過する前の状態(図6(A)及び図6(B)の状態)で、一般的な通常状態のサイドミラーの左右方向の向きから障害物の端部領域A(図6(A)及び図6(B)参照)が見える向きになるまで回転させるのに必要な角度に相当し、試験等により予め決定された固定値であってよい。所定角度θ3は、車庫入れ駐車用の所定角度θ1と同様であってもよい。
ステップ224では、駐車支援ECU12Aは、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は下向きとして決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は下向きとして決定する。そして、駐車支援ECU12Aは、決定した目標方向を表す指示信号を、D席ドアECU50D及びP席ドアECU50Pに送信する。これを受けて、D席ドアECU50Dは、D席上下モータ52Dを作動させて、右サイドミラーを通常状態から所定角度θ2だけ下向きに変化させる。また、P席ドアECU50Pは、P席左右モータ54Pを作動させて、左サイドミラーを所定角度θ1だけ内向きに変化させて外向き状態から通常状態に復帰させると共に、P席上下モータ52Pを作動させて、左サイドミラーを通常状態から所定角度θ2だけ下向きに変化させる。所定角度θ2は、車庫入れ駐車用の所定角度θ2と同様であってよい。
ステップ226では、駐車支援ECU12Aは、自車後端が駐車枠線内に到達したか否かを判定する。この判定方法は、上記ステップ220と同様であってよい。自車後端が駐車枠線内に未だ到達していない場合には、ステップ228に進み、自車後端が駐車枠線内に到達した場合には、ステップ230に進む。
ステップ228では、駐車支援ECU12Aは、駐車支援ECU12Aは、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は外向きとし、上下方向は通常状態として決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は通常状態として決定する。そして、駐車支援ECU12Aは、決定した目標方向を表す指示信号(この場合、右サイドミラーの目標方向を表す指示信号だけでよい)を、D席ドアECU50Dに送信する。これを受けて、D席ドアECU50Dは、D席左右モータ54Dを作動させて、右サイドミラーを所定角度θ3だけ外向きに変化させる。所定角度θ3は、上記ステップ222の所定角度θ3と同一であってよい。
ステップ230では、駐車支援ECU12Aは、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は下向きとして決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は下向きとして決定する。そして、駐車支援ECU12Aは、決定した目標方向を表す指示信号を、D席ドアECU50D及びP席ドアECU50Pに送信する。これを受けて、D席ドアECU50Dは、D席左右モータ54Dを作動させて、右サイドミラーを所定角度θ1だけ内向きに変化させて外向き状態から通常状態に復帰させると共に、D席上下モータ52Dを作動させて、右サイドミラーを通常状態から所定角度θ2だけ下向きに変化させる。また、P席ドアECU50Pは、P席上下モータ52Pを作動させて、左サイドミラーを通常状態から所定角度θ2だけ下向きに変化させる。
尚、上述のステップ210,208,214,216,222,224,228及び230の処理が終了すると、次回周期の処理はステップ200から開始される。そして、ステップ200にて否定判定されるまで、ステップ202から230の処理は繰り返される。但し、ステップ208,214,222及び228の処理は、一回の後退走行支援制御に対して1回実行されればよい。即ち、駐車支援ECU12Aは、一旦、上述の指示信号を出力した場合には、2回目以降の周期ではステップ208,214,222及び228の処理をスキップしてよい。この場合、駐車支援ECU12Aには、指示信号を受けたD席ドアECU50D及びP席ドアECU50Pから肯定応答信号が送信されてもよく、駐車支援ECU12Aには、肯定応答信号を受信した場合に、次回周期以降のステップ208,214,222及び228の処理をスキップしてよい。同様に、上述のステップ210,216,224及び230の処理は、一回の後退走行支援制御に対して1回実行されればよい。
ステップ232では、駐車支援ECU12Aは、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は通常状態として決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は通常状態として決定する。そして、駐車支援ECU12Aは、決定した目標方向を表す指示信号を、D席ドアECU50D及びP席ドアECU50Pに送信する。これを受けて、D席ドアECU50Dは、D席上下モータ52Dを作動させて、右サイドミラーを所定角度θ2だけ上向きに変化させて下向き状態から通常状態に復帰させる。また、P席ドアECU50Pは、P席上下モータ52Pを作動させて、左サイドミラーを所定角度θ2だけ上向きに変化させて下向き状態から通常状態に復帰させる。尚、この際、更に、右サイドミラー及び左サイドミラーの双方を格納することとしてもよい。
尚、本ステップ232において、駐車支援ECU12Aは、例えばスピーカー24を介して運転者に車両の停止を要求する(若しくは、ブレーキECU40を介して車両を自動的に停止させる)。このようにして、今回の駐車場に対する後退走行支援制御が完了する。
以上説明した本実施例1の駐車支援装置10Aによれば、とりわけ、以下のような優れた効果が奏される。
先ず、上述の如く、自車後端が駐車枠線内に到達する後退走行支援制御の終期段階で、ドアミラーを下向きに変化させるので、ユーザは、後退走行支援制御の初期段階では、ドアミラーで障害物の位置を確認することができ、後退走行支援制御の終期段階では、ドアミラーで駐車枠線の位置や向きを確認することができる。
また、上述の如く、自車後端が駐車枠線内に到達する前の後退走行支援制御の初期段階では、該初期段階において旋回中心側にあるドアミラーを外向きに変化させるので、同ドアミラーが通常状態である場合に比べて、ユーザは、後退走行支援制御の初期段階で、ドアミラーで障害物の位置を確認しやすくなる。
以上説明した本実施例の駐車支援装置10Aに対しては、各種の変形例や改良例が考えられる。
例えば、上述した実施例では、後退走行支援制御中に、自動操舵を実現しているが、自動操舵に代えて、操舵ガイダンスを音声や表示により操舵支援を行う構成であってもよい。この場合、車両の操舵態様は運転者のステアリングホイールの操作に委ねられるので、上述のドアミラーの視野範囲の可変制御は更に有用となる。
また、上述した実施例では、目標駐車位置の手前側に障害物(本例では、隣接する駐車車両)が存在することを想定しているが、目標駐車位置の手前側に障害物が存在するか否かを検出可能な場合には(例えば、クリアランスソナーのような測距センサにより、駐車開始位置に至る過程で障害物を検出する構成の場合には)、目標駐車位置の手前側に障害物が存在する場合だけ、図4のステップ208,214,222及び228の処理を実行することとしてもよい。目標駐車位置の手前側に障害物が存在しない場合には、図4のステップ208,214,222及び228の処理を実行しないこととしてもよいし、外向きに変化させる角度を上述の所定角度θ1、θ3よりも小さい角度としてもよい。この場合、外向きに変化させる角度は、例えば車庫入れ駐車の場合、自車後端が障害物の端部領域Aが通過する前の状態(図5(A)及び図5(B)の状態)で、一般的な通常状態のサイドミラーの左右方向の向きから駐車枠線の基準点X(図5(A)参照)が見える向きになるまで回転させるのに必要な角度に相当し、試験等により予め決定された固定値であってよい。
また、上述した実施例では、自車後端が駐車枠線内に到達したと判定する時点、即ちドアミラーを下向きに変化させ始める時点は、推定した自車位置と目標駐車位置の位置関係等に基づいて決定されているが、学習により決定されてもよい。例えば、初回の駐車時に、学習フェーズを設け、運転者に、ドアミラーを下向きに変化させ始める時点を、例えば車室内のドアミラー調整スイッチの操作により教示してもらい、その時点での自車位置と目標駐車位置の位置関係を学習してもよい。かかる学習結果は、各駐車場に対応付けて記憶されてよい。この場合、次回に同一の駐車場で駐車支援を行う場合には、当該駐車場に対応付けて記憶された自車位置と目標駐車位置の位置関係を読み出し、当該読み出した自車位置と目標駐車位置の位置関係となった時点で、ドアミラーを下向きに変化させればよい。かかる構成では、初期的にユーザに負担がかかるものの、例えば自宅駐車場のように頻繁に利用する駐車場では、ユーザの好みに合ったタイミングでドアミラーを下向きに変化させ始めることができ、利便性が高まる。また、同様に、所定角度θ1、θ2、θ3についても学習により決定されてもよい。
また、上述した実施例では、ディスプレイ22上のタッチスイッチを介した対話形式で駐車形態や駐車位置の方向を把握しているが、かかるHMI(ヒューマンマシーンインターフェース)が存在しない構成であってもよい。この場合、駐車形態や駐車位置の方向は、駐車開始位置に至る過程で測距センサにより取得された障害物情報や、駐車開始位置に至る過程の走行態様に基づいて推定してもよい。また、上述した実施例では、ディスプレイ22上のタッチスイッチを介した対話形式で目標駐車位置や目標駐車方向を決定しているが、目標駐車位置や目標駐車方向は、同様に、駐車開始位置に至る過程で測距センサにより取得された障害物情報や、駐車開始位置に至る過程の走行態様に基づいて決定することも可能である。
また、上述した実施例では、後退走行中の車速等の移動態様の制御は、ユーザのブレーキペダルの操作に委ねられているが、移動態様の制御は、エンジンやブレーキの自動制御により実現されてもよい。
また、上述した実施例において、ステップ208,214,222及び228の処理は、例えば上述の図2のステップ102が肯定判定された際に実行されてもよいし、上述の図2のステップ104の処理中に実行されてもよい。
また、上述した実施例では、好ましい実施例として、後退走行支援制御の初期段階でドアミラーを外向きに変化させて、ドアミラーを介した障害物の視認性を高めているが、通常状態のドアミラーによってもある程度で障害物を確認できることを考慮して、後退走行支援制御の初期段階でドアミラーを外向きに変化させることを無くしてもよい。
また、上述した実施例では、ドアミラーの向きを所定角度θ1、θ2等だけ変化させているが、モータロックが検出される角度(即ち、最大の下向き角度又は最大の外向き角度)までドアミラーの向きを変化させてもよい。この場合、モータロックが検出されるまでの作動角度を記憶しておき、ステップ232では、同作動角度だけ逆方向に変化させて元の通常状態に復帰させればよい。
図8は、本発明の実施例2による駐車支援装置10Bの要部を示すシステム構成図である。ここでは、上述の実施例1と同様であってよい構成については、同一の参照符号を付して、説明を省略する。本実施例の駐車支援装置10Bは、図8を図1と対照させると分かるように、非常に簡素化された構成であり、駐車支援ECU12Bを中心として構成され、駐車支援ECU12Bには、ナビゲーションECU90が接続されている。ナビゲーションECU90には、衛星電波を受信して車両位置情報を生成するGPS受信機92、及び、駐車場の位置情報を含む地図情報を格納した地図データベース(地図DB)94が接続されている。駐車場の位置情報は、ユーザにより登録されてもよい。尚、上述の実施例1の構成において、ナビゲーションECU90等が存在してもよいことはいうまでもない。
図9は、本実施例2の駐車支援ECU12Bにより実行されるドアミラー向き調整制御の一例を示すフローチャートである。
ステップ300では、駐車支援ECU12Bは、リバースシフトスイッチ70がオンにされたか否かを判定する。リバースシフトスイッチ70がオンにされた場合には、ステップ302に進み、それ以外の場合には、今回周期の処理ルーチンはそのまま終了する。
ステップ302では、駐車支援ECU12Bは、GPS受信機92からの車両位置情報と、地図データベース94内の駐車場の位置情報とに基づいて、車両が駐車場周辺で停止したか否かを判定する。車両位置が駐車場位置の所定範囲内である場合には、車両が駐車場周辺で停止したと判断して、ステップ304に進み、それ以外の場合には、今回周期の処理ルーチンはそのまま終了する。このようにして、本実施例2では、上述の実施例1における駐車スイッチ72のような、ユーザからの明確な駐車意思を受信する手段がないので、駐車支援ECU12Bは、GPS受信機92からの車両位置情報と、地図データベース94内の駐車場の位置情報とに基づいて、車両が駐車場周辺で停止し、且つ、リバースシフトスイッチ70がオンにされた場合に、ユーザが駐車支援を必要としていると判断する。
ステップ304では、駐車支援ECU12Bは、シフトレンジがP(パーキング)にされ、且つ、イグニッションスイッチがオフにされたか否かを判定する。シフトレンジがP(パーキング)にされ、且つ、イグニッションスイッチがオフにされた場合には、駐車が完了したと判断して、ステップ316に進み、それ以外の場合には、駐車が完了していないと判断して、ステップ306に進む。
ステップ306では、駐車支援ECU12Bは、上記ステップ302で肯定判定されてから現時点までの舵角センサ16により検出された操舵履歴データを読み出す。
ステップ308では、駐車支援ECU12Bは、上記ステップ306で読み出した操舵履歴データに基づいて、後退走行の初期段階から終期段階に移行したか否かを判定する。例えば、駐車支援ECU12Bは、旋回曲率が減少した場合に(切り戻しが発生した場合)、後退走行の終期段階に移行したと判定してよい。これは、後退走行の終期段階では、一旦切ったハンドルを元に戻す操作が発生するからである(図7参照)。後退走行の終期段階に移行した場合には、ステップ314に進み、それ以外の場合(後退走行の初期段階の場合)には、ステップ312に進む。
ステップ312では、駐車支援ECU12Bは、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は外向きとし、上下方向は通常状態として決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は外向きとし、上下方向は通常状態として決定する。そして、駐車支援ECU12Bは、決定した目標方向を表す指示信号を、D席ドアECU50D及びP席ドアECU50Pに送信する。これを受けて、D席ドアECU50D及びP席ドアECU50Pは、D席左右モータ54D及びP席左右モータ54Pをそれぞれ作動させて、右サイドミラー及び左サイドミラーを所定角度θ1だけ外向きに変化させる。所定角度θ1は、上述の実施例1と同様であってよい。このようにして、後退走行の初期段階の場合には、右サイドミラー及び左サイドミラーが外向きに変化される。尚、後退走行の初期段階の場合には、右サイドミラー及び左サイドミラーの向きを変更しないこととしてもよい。
ステップ314では、駐車支援ECU12Bは、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は下向きとして決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は下向きとして決定する。そして、駐車支援ECU12Bは、決定した目標方向を表す指示信号を、D席ドアECU50D及びP席ドアECU50Pに送信する。これを受けて、D席ドアECU50Dは、D席左右モータ54Dを作動させて、右サイドミラーを所定角度θ1だけ内向きに変化させて外向き状態から通常状態に復帰させると共に、D席上下モータ52Dを作動させて、右サイドミラーを通常状態から所定角度θ2だけ下向きに変化させる。また、P席ドアECU50Pは、P席左右モータ54Pを作動させて、左サイドミラーを所定角度θ1だけ内向きに変化させて外向き状態から通常状態に復帰させると共に、P席上下モータ52Pを作動させて、左サイドミラーを通常状態から所定角度θ2だけ下向きに変化させる。所定角度θ2は、上述の実施例1と同様であってよい。このようにして、後退走行の終期段階の場合には、右サイドミラー及び左サイドミラーが下向きに変化される。
ステップ316では、駐車支援ECU12Bは、右サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は通常状態として決定し、左サイドミラーの目標方向を、左右方向は通常状態とし、上下方向は通常状態として決定する。そして、駐車支援ECU12Bは、決定した目標方向を表す指示信号を、D席ドアECU50D及びP席ドアECU50Pに送信する。これを受けて、D席ドアECU50Dは、D席上下モータ52Dを作動させて、右サイドミラーを所定角度θ2だけ上向きに変化させて下向き状態から通常状態に復帰させる。また、P席ドアECU50Pは、P席上下モータ52Pを作動させて、左サイドミラーを所定角度θ2だけ上向きに変化させて下向き状態から通常状態に復帰させる。このようにして、後退走行が完了した場合(駐車が完了した場合)には、右サイドミラー及び左サイドミラーが元の通常状態に戻される。尚、この際、更に、右サイドミラー及び左サイドミラーの双方を格納することとしてもよい。
以上説明した本実施例2の駐車支援装置10Bによれば、とりわけ、以下のような優れた効果が奏される。
先ず、上述の如く、駐車時の後退走行の終期段階で、ドアミラーを下向きに変化させるので、ユーザは、駐車時の後退走行の初期段階では、ドアミラーで障害物の位置を確認することができ、駐車時の後退走行の終期段階では、ドアミラーで駐車枠線の位置や向きを確認することができる。また、上述の如く、駐車時の後退走行の初期段階でドアミラーを外向きに変化させる場合には、ユーザは、ドアミラーで障害物の位置を更に確認しやすくなる。
尚、本実施例2においては、駐車支援ECU12Bの機能の全てが、他のECU(例えばナビゲーションECU90や、D席ドアECU50D及びP席ドアECU50P)により実現されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例1では各種の高機能機器やHMIを用いて信頼性の高い構成を実現し、上述の実施例2では逆に簡素化した構成を実現しているが、中間的な構成を実現してもよい。例えば、上述の実施例2において、駐車スイッチ52を設定し、ステップ302の代わりに、ステップ102の判断処理を行ってもよい。
また、上述の実施例では、ドアミラーの鏡面の向きを変化させているが、ドアミラーの回動機構によっては、ドアミラー自体の向きを変化させる構成も可能である。また、ドアミラーの向きを変化させる駆動手段としては、電気モータ(52D等)が用いられているが、ソレノイド等の他のアクチュエータが用いられてもよい。
本発明の実施例1による駐車支援装置10Aを示すシステム構成図である。 駐車支援時に駐車支援ECU12Aにより実現される基本的な処理の流れを示すフローチャートである。 図3(A)は、駐車形態選択用の画面(初期画面)を示し、図3(B)は、駐車形態として車庫入れ駐車が選択された場合の 図2のステップ108において後退走行支援制御の一部として実行されるドアミラー向き調整制御の一例を示すフローチャートである。 右車庫入れ駐車時における後退走行支援制御の各段階を示す図である。 左縦列駐車時における後退走行支援制御の各段階を示す図である。 図7(A)は、車庫入れ駐車時の車両の移動量と旋回曲率(目標舵角)の関係を示す図であり、図7(A)は、縦列駐車時の車両の移動量と旋回曲率(目標舵角)の関係を示す図である。 本発明の実施例2による駐車支援装置10Bの要部を示すシステム構成図である。 実施例2の駐車支援ECU12Bにより実行されるドアミラー向き調整制御の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10A,10B 駐車支援装置
12A,12B 駐車支援ECU
16 舵角センサ
18 車輪速センサ
20 リアカメラ
21 サイドカメラ
22 ディスプレイ
24 スピーカー
30 EPS・ECU
32 モータ
34 トルクセンサ
36 EFI・ECU
39 アクセル開度センサ
40 ブレーキECU
50D D席ドアECU
52D D席上下モータ
54D D席左右モータ
50P P席ドアECU
52P P席上下モータ
54P P席左右モータ
70 リバースシフトスイッチ
72 駐車スイッチ
80 目標駐車枠表示
90 ナビゲーションECU
92 GPS受信機
94 地図データベース

Claims (6)

  1. 駐車を支援する駐車支援装置において、
    車両のサイドミラーの向きを変化させる駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、車両の駐車位置への走行過程の終期段階で、前記サイドミラーを下向きに変化させることを特徴とする、駐車支援装置。
  2. 前記制御手段は、車両後端が駐車枠線内に到達した段階で、前記サイドミラーを下向きに変化させる、請求項1に記載の駐車支援装置。
  3. 前記制御手段は、車庫入れ駐車時には、車両の旋回曲率の増加又は減少状態が減少又は増加状態に変化した場合に、前記サイドミラーを下向きに変化させる、請求項1に記載の駐車支援装置。
  4. 前記制御手段は、縦列駐車時には、車両の旋回曲率が反転した場合に、前記サイドミラーを下向きに変化させる、請求項1に記載の駐車支援装置。
  5. 前記制御手段は、前記走行過程の初期段階で、前記サイドミラーを外向きに変化させる、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の駐車支援装置。
  6. 前記制御手段は、前記走行過程の初期段階で、左右のサイドミラーのうち、前記走行過程の初期段階で旋回中心側にあるサイドミラーを、外向きに所定量変化させ、同走行過程の終期段階で、該外向きに変化させたサイドミラーを、内向きに前記所定量変化させると共に、双方のサイドミラーを、下向きに所定量変化させる、請求項1に記載の駐車支援装置。
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