JP2006297732A - 印字ヘッドおよびこれを用いた印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

印字ヘッドおよびこれを用いた印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 飛行曲がり現象を低減すると共にインクの総使用量を削減できる新規な印字ヘッド、印刷装置、印刷方法、画像処理装置、画像処理方法、プログラムなどの提供。
【解決手段】インクジェット方式の印刷装置であって、印字ヘッド200を構成する複数のノズルモジュール50,52,54,56のうち、ドット印字精度が最も良好なノズルモジュール50をバンディング現象が目立ちやすく、かつ他のインクを組み合わせて得られるブラックなどの特定色用のノズルモジュール50として利用すると共に、その特定色が最大限利用されるように色使用比率を調整する。これによって、バンディング現象による白スジや濃いスジが解消または殆ど目立たなくなると共に、特定色が多く使用されるため、インクの総使用量も削減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファクシミリ装置や複写機、OA機器のプリンタなどの印刷装置などに係り、特に、複数色の液体インクの微粒子を印刷用紙(記録材)上に吐出して所定の文字やカラー画像を描画するようにした、いわゆるインクジェット方式の印字ヘッドおよびこれを用いた印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
係るインクジェット方式を採用したプリンタ(以下、「インクジェットプリンタ」と称す)は、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印字ヘッドが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が印刷媒体(用紙)上をその紙送り方向の左右に往復しながらその印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出(噴射)することで、印刷用紙上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色ごとの印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(さらに、これら各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、あるいは8色のものも実用化されている)。
また、このようにキャリッジ上の印字ヘッドを紙送り方向の左右(印刷用紙の幅方向)に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは、1ページ全体をきれいに印刷するために印字ヘッドを数十回から100回以上も往復動させる必要があるため、他の方式の印刷装置、例えば、複写機などのような電子写真技術を用いたレーザープリンタなどに比べて大幅に印刷時間がかかるといった欠点がある。
これに対し、印刷用紙の幅と同じ寸法の長尺の印字ヘッドを配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェットプリンタでは、印字ヘッドを印刷用紙の幅方向に移動させる必要がなく、いわゆる1パスでの印刷が可能となるため、前記レーザープリンタと同様な高速な印刷が可能となる。また、印字ヘッドを搭載するキャリッジやこれを移動させるための駆動系などが不要となるため、プリンタ筐体の小型・軽量化が可能となり、さらに静粛性も大幅に向上するといった利点も有している。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス型プリンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型プリンタ」と呼んでいる。
ところで、このようなインクジェットプリンタに不可欠な印字ヘッドは、直径が10〜70μm程度の微細なノズルを一定の間隔を隔てて直列、または印刷方向に多段に配設してなるものであるため、製造誤差によって一部のノズルのインクの吐出方向が傾いてしまったり、ノズルの位置が理想位置とはずれた位置に配置されてしまい、そのノズルで形成されるドットが目標点よりもずれてしまうといった、いわゆる「飛行曲がり現象」を発生してしまうことがある。
この結果、その不良ノズル部分に相当する印刷部分に、いわゆる「バンディング(スジ)現象」と称される印刷不良が発生して、印刷品質を著しく低下させてしまうことがある。すなわち、「飛行曲がり現象」が発生すると隣接ドット間の距離が不均一となり、隣接ドット間の距離が長い部分には「白スジ(印刷用紙が白色の場合)」が発生し、隣接ドット間の距離が短い部分には、「濃いスジ」が発生する。
特に、このようなバンディング現象は、前述したような「マルチパス型プリンタ」の場合よりも、印字ヘッダが固定(1パス印刷)で、かつノズルの数がマルチパス型プリンタよりも格段に多い「ラインヘッド型プリンタ」のほうに顕著に発生しやすい(マルチパス型プリンタでは、印字ヘッドを何回も往復させることを利用して白スジを目立たなくする技術がある)。
そのため、このような「バンディング現象」による一種の印刷不良を防止するために、印字ヘッドの製造技術の向上や設計改良などといった、いわゆるハード的な部分での研究開発が鋭意進められているが、製造コストや印刷品質、技術面などから100%「バンディング現象」が発生しない印字ヘッドを提供するのは困難となっている。
そこで、現状では前記のようなハード的な部分での改良に加え、以下に示すような印刷制御といった、いわゆるソフト的な手法を用いてこのような「バンディング現象」を低減するような技術が併用されている。
例えば、以下に示す特許文献1や特許文献2では、ノズルのばらつきやインクの不吐出に対処するために、濃度が薄い部分にはシェーディング補正技術を用いてヘッドのばらつきの対処を行い、濃度が濃い部分については他の色を用いて代用してバンディングやばらつきが目立たないように設定している。
また、以下に示す特許文献3においては、ベタ画像に関しては不吐出ノズルの近傍画素の隣接ノズルの吐出量を増やし、ノズル全体でベタ画像を生成するという手法を取り入れている。
さらに、以下に示す特許文献4では、各ノズルのばらつき量を誤差拡散にフィードバックして処理することでノズルのインクの吐出量のばらつきを吸収してバンディング現象を回避しようとしている。
特開2002−19101号公報 特開2003−136702号公報 特開2003−63043号公報 特開平5−30361号公報
しかしながら、前記特許文献1や2などのように他の色を用いてバンディング現象やばらつきを低減する手法では、処理を施した部分の色相が変わってしまうことから、カラー写真画像印刷のように高画質・高品質が要求される印刷には適さない。
また、濃度が濃い部分について、不吐出ノズルの情報を左右に振り分けるなどによって「白スジ現象」を回避する方法は、これを前述した「飛行曲がり現象」に適用した場合には、白スジは低減可能であるが、濃度が濃い部分には依然としてバンディングが残ってしまうという問題がある。
また、前記特許文献3などのような方法では、印刷物がベタ画像であれば問題ないが、中間階調の印刷物である場合は、この方法を利用することができない。また、細い線などは他の色を用いて埋める方法はごく僅かな使用であれば問題ないが、他の色が連続して発生するような画像においては、前者と同様に画像の一部の色相が変化してしまうといった問題が残る。
さらに、前記特許文献4などのような方法では、ノズルのインクの吐出量に起因するバンディング現象を回避することは可能であるが、ドットの形成位置のずれに起因するバンディング現象という問題に対しては、適切なフィードバックが困難である。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その主な目的は、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる新規な印字ヘッドおよびこれを用いた印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
また、本発明の他の主な目的は、画質の劣化を招くことなくインクの総量を削減することができる新規な印字ヘッドおよびこれを用いた印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
また、本発明の他の主な目的は、粒状性能を向上させることができる新規な印字ヘッドおよびこれを用いた印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
〔形態1〕前記課題を解決するために形態1の印字ヘッドは、
ドットを印字するノズルを複数有するノズルモジュールを2つ以上備えると共に、当該各ノズルモジュールからそれぞれ異なる所定色のインクと、これら所定色のインクを2つ以上組み合わせて得ることが可能な特定色のインクとをそれぞれ吐出して印刷媒体上にそれぞれの色のドットを印字するようにした印字ヘッドであって、前記各ノズルモジュールのうち、ドット印字精度が最も良好なノズルモジュールが、前記特定色のインクを専用に吐出するノズルモジュールとして使用されていることを特徴とするものである。
このようにドット印字精度が最も良好なノズルモジュールを、飛行曲がり現象によるバンディング現象が目立ちやすい特定色のインク吐出用のノズルモジュールとして使用することによって、バンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
すなわち、バンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」は、イエローなどの淡い色のインクよりも、ブラックやシアン、あるいはマゼンタなどのように濃いインクのほうが目立ちやすいといった傾向がある。したがって、このようなバンディング現象が目立ちやすい特定色のインク用のノズルモジュールとして各色ごとに存在するノズルモジュールのうち、最もドット印字精度が良好なノズルモジュールを適用すれば、効果的にバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、すべてのノズルモジュールとしてドット印字精度が高いものを用いる必要性がなくなるため、ブラックなどの特定色用のノズルモジュールとしては不適当なノズルモジュールをイエローなどの淡い色用のノズルモジュールとして使用することが可能となって印字ヘッド自体の製造コストの上昇を抑えることも可能となる。
ここで、この「飛行曲がり現象」とは、前述したように単なる一部のノズルの不吐出現象とは異なり、インクは吐出するものの、その一部のノズルの吐出方向が傾くなどしてドットが目標位置よりずれて形成されてしまう現象をいう(以下の「印字ヘッド」に関する形態、「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「バンディング現象」とは、前述したように、「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が不均一となって紙送り方向(印刷方向)に沿って「白スジ(印刷用紙が白色の場合)」や「濃いスジ」が発生する現象のことをいうものとする(以下の「印字ヘッド」に関する形態、「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、この「白スジ」とは、前述した「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも広くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色がスジ状に目立ってしまう部分(領域)をいい、また、「濃いスジ」とは、同じく「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも短くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色が見えなくなったり、あるいはドット間の距離が短くなることによって相対的に濃く見えたり、さらにはずれて形成されたドットの一部が正常なドットと重なり合ってその重なり合った部分が濃いスジ状に目立ってしまう部分(領域)をいうものとする(以下の「印字ヘッド」に関する形態、「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、ここで所定色のインクとは、特に限定するものではないが、例えば、「シアン」、「マゼンタ」、「イエロー」の他に、「ライトシアン」、「ライトマゼンタ」、「レッド」、「ブルー」などをいい、また、これら所定色のインクを2つ以上組み合わせて得ることが可能な特定色のインクとは、特に限定するものではないが、例えば「ブラック」、「グレイ」、「マットブラック」などをいう(以下の「印字ヘッド」に関する形態、「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態2〕形態2の印字ヘッドは、
ドットを印字するノズルを複数有するノズルモジュールを2つ以上備えると共に、当該各ノズルモジュールからそれぞれ異なる所定色のインクと、これら所定色のインクを2つ以上組み合わせて得ることが可能な特定色のインクとをそれぞれ吐出して印刷媒体上にそれぞれの色のドットを印字するようにした印字ヘッドであって、前記各ノズルモジュールのうち、最大印字位置ずれ量が最も小さいノズルモジュールが、前記特定色のインクを専用に吐出するノズルモジュールとして使用されていることを特徴とするものである。
このように前記各ノズルモジュールのうち、最大印字位置ずれ量が最も小さいノズルモジュールを、飛行曲がり現象によるバンディング現象が目立ちやすい特定色のインク吐出用のノズルモジュールとして使用することによって、前記形態1と同様に、バンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態3〕形態3の印字ヘッドは、
ドットを印字するノズルを複数有するノズルモジュールを2つ以上備えると共に、当該各ノズルモジュールからそれぞれ異なる所定色のインクと、これらいずれかの所定色のインクの印字濃度を調整することで得られる特定色のインクとをそれぞれ吐出して印刷媒体上にそれぞれの色のドットを印字するようにした印字ヘッドであって、前記各ノズルモジュールのうち、ドット印字精度が最も良好なノズルモジュールが、前記特定色のインクを専用に吐出するノズルモジュールとして使用されていることを特徴とするものである。
すなわち、この所定色のインクとして、例えば「シアン」と「ライトシアン」が存在する場合、「ライトシアン」は「シアン」はこの印字濃度を低くすることによって得ることが可能である(「マゼンタ」と「ライトマゼンタ」のケースも同様)。
したがって、このように所定色のインクの印字濃度を調整することで得られるインクであって、かつ飛行曲がり現象によるバンディング現象が目立ちやすい色のインクを特定色のインクとし、この特定色のインク吐出用のノズルモジュールとしてドット印字精度が最も良好なノズルモジュールを使用することによって、前記形態1などと同様にバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態4〕形態4の印字ヘッドは、
ドットを印字するノズルを複数有するノズルモジュールを2つ以上備えると共に、当該各ノズルモジュールからそれぞれ異なる所定色のインクと、これらいずれかの所定色のインクの印字濃度を調整することで得られる特定色のインクとをそれぞれ吐出して印刷媒体上にそれぞれの色のドットを印字するようにした印字ヘッドであって、前記各ノズルモジュールのうち、最大印字位置ずれ量が最も小さいノズルモジュールが、前記特定色のインクを専用に吐出するノズルモジュールとして使用されていることを特徴とするものである。
このように所定色のインクの印字濃度を調整することで得られるインクであって、かつ飛行曲がり現象によるバンディング現象が目立ちやすい色のインクを特定色のインクとし、この特定色のインク吐出用のノズルモジュールとして、最大印字位置ずれ量が最も小さいノズルモジュールを使用することによって、前記形態1などと同様にバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態5〕形態3の印字ヘッドは、
形態1〜4のいずれかに記載の印字ヘッドにおいて、前記特定色は、前記各所定色のなかで濃度が最も高い色であることを特徴とするものである。
すなわち、前述したように、バンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」は、イエローなどの淡い色のインクよりも、ブラックやシアン、あるいはマゼンタなどのように濃いインクのほうが目立ちやすいといった傾向がある。
したがって、前記各所定色のなかで濃度が最も高い色を前記特定色として選択すれば最も効果的にバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態6〕形態6の印字ヘッドは、
形態1または2のいずれかに記載の印字ヘッドにおいて、前記特定色は、ブラックであることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に前記各所定色のなかで最もバンディング現象が目立ちやすいブラックを前記特定色として選択すれば最も効果的にバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態7〕形態7の印刷装置は、
形態1〜6のいずれかに記載の印字ヘッドを備えたことを特徴とする印刷装置である。
これによって、バンディング現象が解消または殆ど目立たない、高画質な印刷物を確実に得ることができる。
〔形態8〕形態8の印刷装置は、
形態1〜6のいずれかに記載の印字ヘッドと、M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換手段と、当該色成分変換手段で各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整手段と、当該色使用比率調整手段で各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷データおよび前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、を備え、前記色使用比率調整手段は、前記色成分変換手段で色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整するようになっていることを特徴とするものである。
すなわち、例えば、パソコンなどの印刷指示装置から送られてくる、M値(M≧2)のカラー画像データを画像データ取得手段で取得し、このカラー画像データが光の3原色である「R(レッド)」、「G(グリーン)」、「B(ブルー)」のカラー画像データである場合には、色成分変換手段がこのRGBのカラー画像データを印刷の3原色である「C(シアン)」、「M(マゼンタ)」、「Y(イエロー)」と、この「C」、「M」、「Y」の組み合わせで表現可能な下色処理用の「K(ブラック)」とに色成分変換処理を実施する。
次に、色使用比率調整手段が、この印刷の3原色である「C」、「M」、「Y」100%同士の組み合わせで表現できる黒色の一部または可能な限り「K」で表現するように各色のうち、「K」の使用比率を増大するように各色の使用比率を調整する。例えば、C=70%、M=90%、Y=40%、K=10%の組み合わせで表現される色の場合、「C=70→50%」、「M=90→70%」、「Y=40→20%」、「K=10→30%」というように、「K」の使用比率を「10→30%」に増大させる。
その後、このようにして通常よりも「K」の使用比率を増大させたカラー画像データを従来と同様にN値化(M>N≧2)してN値化データを生成すると共に、それぞれのN値に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成して、この印刷データおよび前記印字ヘッドを用いて印刷を実行することになる。
これによって、前記形態1などと同様に、バンディング現象が解消または殆ど目立たない、高画質な印刷物を確実に得ることができる。
加えて、「K」インクの使用比率が増大する分、「C」、「M」、「Y」の使用比率が減少するため、本来の色調を損なうことなく印刷に要するインク総量を大幅に節約することが可能となり、印刷コストを削減することができる。
また、インク総量が減少することにより、印刷媒体として紙媒体を用いた場合は、紙媒体に吸収されるインク総量も減少するため、印刷に際して紙媒体が膨張して波打つような問題も回避できる。
ここで、「M値(M≧2)」とは、例えば、8ビット256階調などとして表される、いわゆる輝度や濃度に関する多値の画素値のことであり、また、「N値(M>N≧2)」とは、このようなM値(多値)のデータをある閾値に基づいてその画素値をN種類に分類する処理のことである(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、この「M値」を「M≧2」としたのは、前記画像データ取得手段で取得可能なカラー画像データとして、必ずしも8ビット256階調などとして表される多値のデータに限定されるものでなく、画素値が「1」と「0」のみで表現される2値のデータの場合も含むためである(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態9〕形態9の印刷装置は、
形態8に記載の印刷装置において、前記色使用比率調整手段は、前記特定色が前記各所定の色のなかで濃度が最も高い色またはブラックであるときは、当該濃度が最も高い色またはブラックの使用比率が最大になるように各色の使用比率を調整するようになっていることを特徴とするものである。
このように濃度が最も高い色またはブラックの使用比率が最大となるように各色の使用比率を調整することによって、濃度が最も高い色またはブラックを表現するための「C」、「M」、「Y」あるいは「ライトシアン」、「ライトマゼンタ」などの他の色の使用量が減少するため、色調を損なうことなく使用インク総量を大幅に削減することができる。
〔形態10〕形態10の印刷装置は、
形態8または9に記載の印刷装置において、前記印字ヘッドは、ラインヘッド型の印字ヘッドであることを特徴とするものである。
これによって、前述したように、いわゆる1パスで印刷が終了するラインヘッド型の印字ヘッドを用いた場合に特に発生しやすいバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態11〕形態11の印刷装置は、
形態8または9に記載の印刷装置において、前記印字ヘッドは、マルチパス型の印字ヘッドであることを特徴とするものである。
前述したバンディング現象は、ラインヘッド型の印字ヘッドの場合に顕著にみられるが、マルチパス型の印字ヘッドの場合でも発生する。したがって、前記形態6または7に記載の技術をマルチパス型の印字ヘッドの場合に適用すれば、マルチパス型の印字ヘッドで発生したバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」も確実に解消または殆ど目立たなくすることが可能となる。
また、マルチパス型の印字ヘッドの場合は、印字ヘッドの走査を繰り返すなどの工夫を施すことで、前記のようなバンディング現象を回避することが可能であるが、前記形態6または7の技術を適用すれば、印字ヘッドを同じ箇所を何度も走査させる必要がなくなるため、より高速な印刷を実現することも可能となる。
〔形態12〕形態12の印刷プログラムは、
コンピュータを、M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記形態1〜6のいずれかに記載の印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換手段と、当該色成分変換手段で各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整手段と、当該色使用比率調整手段で各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷データおよび前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、して機能させると共に、さらに前記色使用比率調整手段を、前記色成分変換手段で色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整するように機能させることを特徴とするものである。
これによって、前記形態8と同様に、バンディング現象が解消または殆ど目立たない、高画質な印刷物を確実に得ることができることは勿論、本来の色調を損なうことなく印刷に要するインク総量を大幅に節約することが可能となり、印刷コストを削減することができる。また、印刷媒体として紙媒体を用いた場合は、紙媒体に吸収されるインク総量も減少するため、印刷に際して紙媒体が膨張して波打つような問題も回避できる。
また、インクジェットプリンタ(IJP)などといった現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態13〕形態13の印刷プログラムは、
形態12に記載の印刷プログラムにおいて、前記色使用比率調整手段は、前記特定色が前記各所定の色のなかで濃度が最も高い色またはブラックであるときは、当該濃度が最も高い色またはブラックの使用比率が最大になるように各色の使用比率を調整するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に、濃度が最も高い色またはブラックを表現するための「C」、「M」、「Y」などの他の色の使用量が減少するため、色調を損なうことなく使用インク総量を大幅に削減することができる。
また、形態12と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に標準で備わっているコンピュータシステムをそのまま用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態14〕形態14のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態12または13のいずれかに記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態10または11のいずれかに記載の印刷プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態14〕形態14の印刷方法は、
M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記形態1〜6のいずれかに記載の印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換ステップと、当該色成分変換ステップで各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整ステップと、当該色使用比率調整ステップで各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、当該N値化データ生成ステップで生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、当該印刷データ生成ステップで生成された印刷データおよび前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、さらに前記色使用比率調整ステップは、前記色成分変換ステップで色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整することを特徴とするものである。
これによって、前記形態8と同様に、バンディング現象が解消または殆ど目立たない、高画質な印刷物を確実に得ることができることは勿論、本来の色調を損なうことなく印刷に要するインク総量を大幅に節約することが可能となり、印刷コストを削減することができる。また、印刷媒体として紙媒体を用いた場合は、紙媒体に吸収されるインク総量も減少するため、印刷に際して紙媒体が膨張して波打つような問題も回避できる。
〔形態15〕形態15の印刷方法は、
形態14に記載の印刷方法において、前記色使用比率調整ステップは、前記特定色が前記各所定の色のなかで濃度が最も高い色またはブラックであるときは、当該濃度が最も高い色またはブラックの使用比率が最大になるように各色の使用比率を調整することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に、濃度が最も高い色またはブラックを表現するための「C」、「M」、「Y」あるいは「ライトシアン」、「ライトマゼンタ」などの他の色の使用量が減少するため、色調を損なうことなく使用インク総量を大幅に削減することができる。
〔形態16〕形態16の画像処理装置は、
M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記形態1〜6のいずれかに記載の印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換手段と、当該色成分変換手段で各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整手段と、当該色使用比率調整手段で各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、を備え、前記色使用比率調整手段は、前記色成分変換手段で色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に、バンディング現象が解消または殆ど目立たない、高画質な印刷物を得ることが可能な印刷データ、およびを本来の色調を損なうことなく印刷に要するインク総量を大幅に節約できる印刷データを確実に生成できる。
また、各手段をソフトウェア上で実現可能となるため、汎用のパソコンなどの情報処理装置などによって実現できる。
〔形態17〕形態17の画像処理装置は、
形態16に記載の画像処理装置において、前記色使用比率調整手段は、前記特定色が前記各所定の色のなかで濃度が最も高い色またはブラックであるときは、当該濃度が最も高い色またはブラックの使用比率が最大になるように各色の使用比率を調整するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に、濃度が最も高い色またはブラックを表現するための「C」、「M」、「Y」などの他の色の使用量が減少するため、色調を損なうことなく使用インク総量を大幅に削減可能な印刷データを生成できる。
また、形態16と同様に各手段をソフトウェア上で実現可能となるため、汎用のパソコンなどの情報処理装置などによって実現できる。
〔形態18〕形態18の画像処理プログラムは、
コンピュータを、M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記形態1〜6のいずれかに記載の印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換手段と、当該色成分変換手段で各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整手段と、当該色使用比率調整手段で各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、して機能させると共に、さらに前記色使用比率調整手段を、前記色成分変換手段で色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整するように機能させることを特徴とする
これによって、形態8と同様に、バンディング現象が解消または殆ど目立たない、高画質な印刷物を得ることが可能な印刷データ、および本来の色調を損なうことなく印刷に要するインク総量を大幅に節約できる印刷データを確実に生成できる。
また、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態19〕形態19の画像処理プログラムは、
形態18に記載の画像処理プログラムにおいて、前記色使用比率調整手段は、前記特定色が前記各所定の色のなかで濃度が最も高い色またはブラックであるときは、当該濃度が最も高い色またはブラックの使用比率が最大になるように各色の使用比率を調整することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に、濃度が最も高い色またはブラックを表現するための「C」、「M」、「Y」あるいは「ライトシアン」、「ライトマゼンタ」などの他の色の使用量が減少するため、色調を損なうことなく使用インク総量を大幅に削減可能な印刷データを生成できる。
また、形態18と同様に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態20〕形態20のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態18または19に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態18または19に記載の画像処理プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態21〕形態21の画像処理方法は、
M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記形態1〜6のいずれかに記載の印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換ステップと、当該色成分変換ステップで各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整ステップと、当該色使用比率調整ステップで各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、当該N値化データ生成ステップで生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、を含み、前記色使用比率調整ステップは、さらに前記色成分変換ステップで色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に、バンディング現象が解消または殆ど目立たない、高画質な印刷物を得ることが可能な印刷データ、および本来の色調を損なうことなく印刷に要するインク総量を大幅に節約できる印刷データを確実に生成できる。
〔形態22〕形態22の画像処理方法は、
形態21に記載の画像処理方法において、前記色使用比率調整ステップは、前記特定色が前記各所定の色のなかで濃度が最も高い色またはブラックであるときは、当該濃度が最も高い色またはブラックの使用比率が最大になるように各色の使用比率を調整することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に、濃度が最も高い色またはブラックを表現するための「C」、「M」、「Y」あるいは「ライトシアン」、「ライトマゼンタ」などの他の色の使用量が減少するため、色調を損なうことなく使用インク総量を大幅に削減可能な印刷データを生成できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1〜図16は、本発明に係る印字ヘッド200、および印刷装置100、印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する第1の実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る印刷装置100の第1の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図示するように、この印刷装置100は、複数色のインクを吐出して画像を形成する印字ヘッド200と、多値のカラー画像データを取得する画像データ取得手段10と、この画像データ取得手段10で取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記印字ヘッド200で印字可能な色成分に変換する色成分変換手段12と、この色成分変換手段12で各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整手段14と、この色使用比率調整手段14で各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化してN値化データを生成するN値化データ生成手段16と、このN値化データ生成手段16で生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成手段18と、この印刷データ生成手段18で生成された印刷データおよび前記印字ヘッド200を用いて印刷を実行する印刷手段20と、から主に構成されており、以下にこれらの各構成要素について詳述する。
先ず、本発明に適用される印字ヘッド200について説明する。
図3は、この印字ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図、図4は、その部分拡大側面図である。
図3に示すように、この印字ヘッド200は、いわゆるラインヘッド型のプリンタに用いられる印刷用紙の紙幅方向に延びる長尺構造をしており、ブラック(K)インクを専用に吐出するノズルNが複数個(図では18個)、主走査方向に直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、イエロー(Y)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、マゼンタ(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、シアン(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54、56が印刷方向(副走査方向)に重なるように一体的に配列して構成されている。
そして、図4は、これら4つのノズルモジュール50、52、54、56のうち、ブラックノズルモジュール50以外のノズルモジュール、例えば、イエローノズルモジュール52を側面から示したものであり、左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしてそのノズルN6からインクが斜め方向に吐出されてその隣りの正常なノズルN7の近傍にドットが印字(インク着弾)されてしまっている状態を示している。
したがって、このイエローノズルモジュール50を用いて印刷を実行すると、図5に示すように、そのドット印字位置が目的とする印字位置から距離aだけその隣りの正常なノズルN7によって印字される正常ドット側にずれて印字される結果となる。
これに対し、図6は、これら4つのノズルモジュール50、52、54、56のうち、飛行曲がり現象を発生していないブラックノズルモジュール50によって印字されるドットパターンの一例を示したものであり、いずれのドットも飛行曲がり現象を起こすことなく主走査方向(ノズルの配列方向)は勿論、印刷方向(副走査方向)に対しても正確な印字位置にドットが印字された理想的なドットパターンを形成するようになっている。
すなわち、この印字ヘッド200は、各色ごとに用意される専用のノズルモジュール、のうち、最もドット印字精度が優れているノズルモジュール、あるいは最大(または平均)飛行曲がり量が最も小さいノズルモジュールがブラックノズルモジュール50として利用されていると共に、残りのノズルモジュールのうち、最もドット印字精度が低いノズルモジュール、あるいは最大(または平均)飛行曲がり量が最も大きいノズルモジュールが、イエローノズルモジュール52として利用され、さらに、残りのノズルモジュールがそれぞれマゼンタノズルモジュール54、およびシアンノズルモジュール56として利用されるような構成となっている。
つまり、この印字ヘッド200は、前記各色(C、M、Y、K)のなかで飛行曲がり現象が最も目立ちやすいブラック(K)インク用のノズルモジュールとして最もドット印字精度が優れているノズルモジュール、あるいは最大(または平均)飛行曲がり量が最も小さい(例えば、印字位置ずれ量が5μm程度)ノズルモジュールが用いられ、前記各色(C、M、Y、K)のなかで飛行曲がり現象が最も目立ち難いイエロー(Y)インク用のノズルモジュールとして最もドット印字精度が低いノズルモジュール、あるいは最大(または平均)飛行曲がり量が最も大きい(例えば、印字位置ずれ量が20μm程度)ノズルモジュールが用いられている。そして、前記各色(C、M、Y、K)のなかでブラック(K)インクに比べると飛行曲がり現象がやや目立ち難いが、イエロー(Y)インクよりは、飛行曲がり現象が目立ちやすいマゼンタ(M)インクやシアン(C)インク用のノズルモジュールとしてドット印字精度などが中間のノズルモジュールがそれぞれ用いられている。
したがって、このような印字ヘッド200を用いてカラー画像などを印刷した場合、飛行曲がり現象が発生した際に最もバンディング現象が目立ちやすいブラックドットが、ドット印字精度が最も優れたノズルモジュールによって印字されるようになっているため、他のインクでバンディング現象が発生してもその現象が殆ど目立たなくすることができる。また、すべて色のノズルモジュールとしてドット印字精度が高いものを用いる必要性がなくなるため、飛行曲がり現象が目立ちやすいブラックインクなどの特定色用のノズルモジュールとしては不適当なノズルモジュールを、イエローインクなどの淡い色用のノズルモジュールとして使用することが可能となって、高画質を維持しつつ印字ヘッド200自体の製造コストの上昇を抑えることも可能となる。
なお、実際の印字ヘッド200のノズル(モジュール)は、その殆どがある程度の飛行曲がり現象を起こしてそのドット印字位置ずれ方向もあらゆる方向に発生していることから、各ドットごとの印字位置ずれ量だけでなく、隣接するドット印字位置間の間隔(距離)などに基づいて前記のドット印字位置精度を優劣を判断するようにしても良い。また、このような特に飛行曲がり現象に関する印字ヘッド200の特性は、製造段階である程度固定されてしまい、インク詰まりなどによる吐出不良を除けば製造後に変化することは比較的稀であると考えられている。
次に、画像データ取得手段10は、この印刷装置100と繋がったパソコン(PC)やプリンタサーバなどの印刷指示装置(図示せず)から送られてくる印刷に供する多値のカラー画像データ、例えば1画素あたり各色(R、G、B)ごとの階調(輝度値)が8ビット(0〜255)で表現されるカラー画像データをネットワークなどを介して取得したり、あるいは図示しないスキャナやCD−ROMドライブなどの画像(データ)読込装置などから直接読み込んで取得する機能を提供するようになっている。
次に、色成分変換手段12は、この画像データ取得手段10で取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記印字ヘッド200で印字可能な色成分に変換する機能を提供するようになっている。例えば、前記画像データ取得手段10で取得したカラー画像データが多値のRGBデータであれば、これを色変換処理して前記印字ヘッド200の各インクに対応する多値のCMYKの色データに変換するようになっている。
図8は、この色成分変換手段12における「R」、「G」、「B」で表現された各画素の画素値を「C」、「M」、「Y」の色データに変換する一例を示したものである。なお、図中の「R」、「G」、「B」に対応する各数字は、8ビット256階調で表現される階調値のうち輝度値を、また、図中の「C」、「M」、「Y」に対応する各数字は、同じく8ビット256階調で表現される階調値のうち濃度値をそれぞれ示したものであり、「R」、「G」、「B」と「C」、「M」、「Y」は補色の関係にあるという単純な変換の例で示している。本来、正確な色・きれいな色を再現するためには、LUT(Look Up Table)などを用いて色の変換をする必要があるが、本実施の形態では、単純なモデルで説明することにする。
図示するように、例えば、画素「1」の「R」、「G」、「B」それぞれの輝度値は、それぞれ「51」、「0」、「128」であることから、「R」に対応する「C」の濃度値は、飽和値「255」から「Rの輝度値(51)」を差し引いた「204(C=255−51)」となる。また、「G」に対応する「M」の濃度値も、同じく飽和値「255」から「Gの輝度値(0)」を差し引いた「255(M=255−0)」となり、また、「B」に対応する「Y」の濃度値も、同じく飽和値「255」から「Bの輝度値(128)」を差し引いた「127(Y=255−128)」となる。
また、画素「2」の「R」、「G」、「B」それぞれの輝度値は、いずれも「128」で等しいことから、対応する「C」、「M」、「Y」の各濃度値もすべて「127」となる。
さらに、画素「3」の「R」、「G」、「B」それぞれの輝度値は、いずれも「0」、すなわち、いわゆる暗黒の状態であることから、対応する「C」、「M」、「Y」の各濃度値もすべて飽和値である「255」となり、また、反対に、画素「4」の「R」、「G」、「B」それぞれの輝度値は、いずれも「255」、すなわち、いわゆる真っ白の状態であることから、対応する「C」、「M」、「Y」の各濃度値もすべて印刷用紙の地色(通常は白色)そのものを表す結果である「0」ということになる。
次に、色使用比率調整手段14は、この色成分変換手段12で各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率をブラックインクの使用比率に基づいて調整する機能を提供するようになっている。
すなわち、通常のカラー印刷を実施するに際してこの「C」、「M」、「Y」の3原色さえあれば、ブラックを含めたフルカラー印刷が可能である。それにも拘わらず、従来のインクジェットプリンタなどにおいて、これらの他に専用のブラック(K)インクを用いるのは、この「C」、「M」、「Y」の各色のドットを重ねて印字するだけでは、実際には完全なブラックが得られなく、また、染料系のインクでブラックなどの濃い色を表現すると、その部分の使用インク量が増えてしまい、印刷用紙が濡れた状態になったり、大量のインクが印刷用紙に吸収されることによってその部分が膨張して波打ったような現象が発生するからである。したがって、従来のインクジェットプリンタなどでは、このように「C」、「M」、「Y」の組み合わせによって表現されるブラック(K)あるいはグレイの一部(または全部)を、ブラック(K)インクを用いて表現することによって、ほぼ完全なブラックを表現して画質の向上を図ると共に、濃い部分のインクの使用量を削減することが可能となって、大量のインクが印刷用紙に吸収されることによって発生する不都合を解消するようにしている。
なお、本発明が属する印刷処理分野においては、このように「C」、「M」、「Y」の組み合わせによって表現されるブラック(K)あるいはグレイの一部(または全部)を、ブラック(K)インクを用いて表現する処理は、いわゆる「下色除去処理」などと称されており、以下で適宜用いる「下色除去処理」とはこのような意味で用いるものとする。
また、「Y1、C1、M1、K1」を「Y2、C2、M2、K2」と変換するにあたり、Y1+K1=Y2+K2、C1+K1=C2+K2、M1+K1=M2+K2が成り立っていれば、同じ色を再現可能である。例えば、「C=70%、M=90%、Y=40%、K=10%」で表現される色と、「C=50%、M=70%、Y=20%、K=30%」で表現される色は、各色の使用比率や下色除去率が異なっていても、前記の関係式を満たせば同じ色を表現することが可能となる。
そして、この色使用比率調整手段14では、「K」を含めた「C」、「M」、「Y」の色使用比率を決定するに際して、「K」を優先的に決定し、基本的に下色除去処理100%になるように各色の使用比率を調整するようにしている。すなわち、その画素の本来の色調を損なわない範囲で、「C」、「M」、「Y」の組み合わせで得られるブラック成分のすべてをブラックインクのみで賄うように各画素ごとの各色の使用比率を調整するようになっている。 具体的には、先ず(1)前記色成分変換手段12で各画素ごとに「C」、「M」、「Y」に色成分変換した各色の使用比率を図8に示すようにして算出してから、次に(2)その「C」、「M」、「Y」のなかで最も小さい値をとる色を検索し、(3)その値を「K」の値としてそのまま割り当てる(K=min(C、M、Y))。そして、最後に(4)「C」、「M」、「Y」すべての値から「K」に割り当てた値を減算して各色の使用比率を決定することになる。
図9は、この色使用比率調整手段14によって各画素ごとに各色の使用比率を調整した一例を示したものである。なお、図8と同様に図中の「R」、「G」、「B」に対応する各数字は、8ビット256階調で表現される階調値のうち輝度値を、また、図中の「C」、「M」、「Y」、「K」に対応する各数字は、同じく8ビット256階調で表現される階調値のうち濃度値をそれぞれ示したものである。
例えば、画素「1」の「R」、「G」、「B」の輝度値は、それぞれ「51」、「0」、「128」であって、これに対応する「C」、「M」、「Y」の濃度値は、図8に示したように「204」、「255」、「127」となることから、その最小値は「Y」の「127」になる(前記(1)、(2)のステップ)。次に、この「Y」の値「127」を「K」の値として割り当てた後、「C」、「M」、「Y」のそれぞれの値から「K」に割り当てた値「127」を減算する(前記(3)、(4)のステップ)と、図9の右欄に示すように画素「1」の色使用比率は、「C」=「77(「204」−「127」)」、「M」=「128(「255」−「127」)、「Y」=「0(「127」−「127」)、「K」=「127」となる。
また、同様にして、画素「2」の場合は、「C」、「M」、「Y」色変換した際の最小値が同じく「127」であることから、これを「K」の値とすると、図9の右欄に示すように画素「2」の色使用比率は、「C」=「0(「127」−「127」)、「M」=「0(「127」−「127」)、「Y」=「0(「127」−「127」)、「K」=「127」となる。
また、同様にして、画素「3」の場合は、「C」、「M」、「Y」色変換した際の最小値が「255」であることから、これを「K」の値とすると、図9の右欄に示すように画素「3」の色使用比率は、「C」=「0(「255」−「255」)、「M」=「0(「255」−「255」)、「Y」=「0(「255」−「255」)、「K」=「255」となる。
さらに、同様にして、画素「4」の場合は、「C」、「M」、「Y」色変換した際の最小値が「0」であることから、これを「K」の値とすると、図9の右欄に示すように画素「4」の色使用比率は、「C」=「0(「0」−「0」)、「M」=「0(「0」−「0」)、「Y」=「0(「0」−「0」)、「K」=「0」となり、「C」、「M」、「Y」は勿論、「K」も一切使用しない(ドット印字しない)という色使用比率となる。
さらに、同様にして、画素「5」の場合は、「C」、「M」、「Y」色変換した際の最小値が「105」であることから、これを「K」の値とすると、図9の右欄に示すように画素「5」の色使用比率は、「C」=「70(「175」−「105」)、「M」=「0(「105」−「105」)、「Y」=「60(「165」−「105」)、「K」=「105」となる。
次に、N値化データ生成手段16は、この色使用比率調整手段14で各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化してN値化データを生成する機能を提供するようになっている。
具体的には、前記色使用比率調整手段14で各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データのそれぞれの画素の画素値(濃度値)を、「階調:N=4」として4値化する場合は、図7のドット・階調変換テーブル300に示すように、3つの閾値を用いてそれぞれの画素の画素値を4つに分類するようになっている。
図7のドット・階調変換テーブル300の右欄は、このN値化データ生成手段16で行われる多値の画素値を「階調:N=4」として4値化する場合の閾値とそれぞれの画素値との関係を示したものである。
すなわち、このドット・階調変換テーブル300によれば、多値の画像データのそれぞれの画素の画素値(濃度値)が8ビット(0〜255)で特定される場合、「42(第1閾値)」、「126(第2閾値)」、「210(第3閾値)」といった3つの閾値を用い、画素値が「0〜42」の場合は、階調値=1(濃度「0」)、画素値が「43〜126」の場合は、階調値=2(濃度「85」)、画素値が「127〜210」の場合は、階調値=3(濃度「170」)、画素値が「211〜255」の場合は、階調値=4(濃度「255」)として4値化するようになっている。なお、このN値化にあたっては、面積階調を用いることにより、4値以上の階調を疑似表現可能である。例えば、誤差拡散法は、面積階調を表現する1つの方法である。誤差拡散法は、注目画素を4値化して発生した誤差を、4値化処理されていない画素に拡散することによって、面積階調を実現する方法である。
次に、印刷データ生成手段18は、さらにこのようにして各画素ごとにN値化されたN値化データの各画素ごとに、対応するドットを設定して次のインクジェット方式の印刷手段20において利用される印刷用のデータを生成するようになっている。
図7のドット・階調変換テーブル300の左欄は、この印刷データ生成手段18で行われるN値化データの各画素の画素値とドットサイズとの関係を示した参照図である。
図の例では、「階調:N=4」の4値化とし、「階調値=1」の場合のドットサイズは「ドットなし」、「階調値=2」の場合のドットサイズは、ドットの面積が最も小さい「小ドット」、「階調値=3」の場合のドットサイズは、小ドットよりやや大きい「中ドット」、「階調値=4」の場合のドットサイズは、ドットの面積が最も広い「大ドット」にそれぞれ変換されるようになっている。なお、この画素値として「輝度値」を採用する場合は、この「濃度値」とは逆の関係のドットにそれぞれ変換されるようになっている。
ここで、前記のように1つの印刷物においてドットサイズを打ち分ける技術自体は、従来公知の技術であり、特に印刷速度と印刷画質を高いバランスで実現する印刷物を得る際に多用されている技術である。つまり、ドットサイズを小さくすることによって高画質が得られる一方、ドットサイズを小さくすると機械精度に高度な性能が要求され、また、小さなドットでベタ画像を形成するためには多くのドットを打つ必要がある。そこで、高詳細な画像部分はドットサイズを小さくし、ベタ画像部分はドットサイズを大きくするなどといったドットサイズ打ち分け技術を利用することによって印刷速度と画質を高いバランスで実現するものである。
なお、このようにドットサイズの打ち分けを実現する技術的方法としては、例えば、印字ヘッドにピエゾ素子(piezo actuator)を使用した方式の場合は、そのピエゾ素子に加える電圧を変えてインクの吐出量をコントロールすることで容易に実現可能となっている。
また、本発明および通常の印字ヘッド200によって打ち分けられるドットのサイズとしては、図7に示すように、「大ドット」、「中ドット」、「小ドット」、「ドットなし」の4パターンが一般的であるが、そのドットサイズの種類は、これに限定されるものでなく、「ドットなし」以外に少なくとも2パターンあれば良く、そのパターンは多いほど好ましい。
次に、印刷手段20は、前記印字ヘッド200を用い、印刷用紙またはこの印字ヘッド200の一方、あるいは双方を移動させながら前記印字ヘッド200に形成された前記ノズルモジュール50、52、54、56からインクをそれぞれドット状に噴射して前記印刷用紙上に多数のドットからなる所定の画像を形成するようにしたインクジェット方式のプリンタであり、前述した印字ヘッド200の他に、この印字ヘッド200を印刷媒体S上をその幅方向に往復移動させる図示しない印字ヘッド送り機構(マルチパス型の場合)、前記印刷媒体Sを移動させるための図示しない紙送り機構、前記印刷用データに基づいて印字ヘッド200のインクの吐出を制御する図示しない印字コントローラ機構などの公知の構成要素から構成されている。
ここで、この印刷装置100は、印刷のための各種制御や前記画像データ取得手段10、色成分変換手段12、色使用比率調整手段14、N値化データ生成手段16、印刷データ生成手段18、印刷手段20などをソフトウェア上で実現するためのコンピュータシステムが備えられており、そのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷手段やCRT、LCDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークLなどを接続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などの記憶媒体を介して、またはインターネットなどの通信ネットワークLを介して記憶装置70にインストールされた各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロードされたプログラムに記述された命令にしたがってCPU60が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各手段の各機能をソフトウェア上で実現できるようになっている。
次に、このような構成をした印刷装置100を用いた印刷処理の流れの一例を図10のフローチャート図を主に参照しながら説明する。
図示するように、先ずこの印刷装置100は、電源投入後、印刷処理のための所定の初期動作が終了したならば、最初のステップS100に移行して、パソコンなどの図示しない印刷指示端末などが接続されている場合は、前記画像データ取得手段10がその印刷指示端末から明示的な印刷指示があるかどうかを監視し、印刷指示があったと判断したとき(Yes)は、次のステップS102に移行してその印刷指示端末などから印刷指示と共に、印刷対象となる多値のRGBカラー画像データが送られてきたかどうかを判断する。
この結果、例えば所定時間経っても画像データが送られてこないと判断したとき(No)は、そのまま処理を終了することになるが、所定時間内にカラー画像データが送られてきたと判断したとき(Yes)は、次のステップ104に移行し、そのカラー画像データのなかから処理対象となる最初の注目画素を特定し、その「R」、「G」、「B」値を取得して次のステップS106に移行する。
ステップS106では、色成分変換手段12によって図8に示したようにしてその注目画素の「R」、「G」、「B」を「C」、「M」、「Y」に色成分変換して次のステップS108に移行する。例えば、図8の画素「1」に示すような「R」、「G」、「B」値を有する画素の場合は、「C」=「204」、「M」=「255」、「Y」=「127」というように色成分変換がなされる。
ステップS108では、色使用比率調整手段14によって、このような色成分変換結果からその注目画素の全体の色を損なわない範囲で下色除去率が最大となる値、すなわち、下色除去率が100%となる値を算出して次のステップS110に移行する。例えば、図8の画素「1」に示すような色成分変換結果によれば、「C」、「M」、「Y」のうち、「Y」の値が最も低いことから、この「Y」の値「127」が最大下色除去率として算出されることになる。
ステップS110では、同じく色使用比率調整手段14によって、ステップS108で算出された最大下色除去率を「K」の値として割り当てると共に、その「K」の値に基づいて「C」、「M」、「Y」の使用比率を調整する。例えば、図8の画素「1」では、最大下色除去率が「127」となることから、「K」の値を「127」とすると共に、前記ステップS106で算出された「C」、「M」、「Y」の各値からこの「127」を差し引いた値である「C=77」、「M=128」、「Y=0」を各色の色使用比率として調整、設定する。
そして、このようにして注目画素に対する色使用比率の調整処理が終了したならば、次の判断ステップS112に移行してすべての画素についてこのような処理が終了したか否かを判断し、終了していないと判断したとき(No)は、ステップS120側に移行して、画素カウンターを「1」増やしてから再びステップS106に戻り、次の画素を注目画素として特定して同様な処理をすべての画素について繰り返す。
そして、このようにしてすべての色使用比率の調整処理が終了したならば(Yes)、次のステップS114に移行してそのカラー画像データに対してN値化データ生成手段16によって各画素ごとに、図7のドット・階調変換テーブル300に示すようにN値化処理を実施する。なお、このN値化処理に際しては、誤差拡散法やディザ法などの公知の中間階調化技術を併用することによって、元の画像データにより忠実なN値化データを生成することができる。
その後、次のステップS116に移行して前記印刷データ生成手段18によってこのN値化データに対してその画素ごとに、同じく図7のドット・階調変換テーブル300に示すようにそのN値に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを作成してから、最後のステップS118にて、その印刷データに基づいて前記印字ヘッド200を用いた印刷処理を実行することになる。
これにより、バンディング現象が解消または殆ど目立たない、高画質な印刷物を確実に得ることができるだけでなく、「K」インクの使用比率が増大する分、「C」、「M」、「Y」の使用比率が減少するため、本来の色調を損なうことなく印刷に要するインク総量を大幅に節約することが可能となり、全体の印刷コストを削減することができる。
また、インク総量が減少することにより、印刷媒体として紙媒体を用いた場合は、紙媒体に吸収されるインク総量も減少するため、印刷に際して紙媒体が膨張して波打つような問題も回避できる。
さらに、下色除去処理率を最大(100%)にして「K」の使用量を増大することにより、「C」、「M」、「Y」のみの組み合わせでは困難な、ほぼ完全な黒色を表現することができるため、印刷品質の向上も達成することができる。
なお、本発明の印刷装置100は、既存の印字ヘッド200および印刷手段20そのものには殆ど手を加えることなく、ブラックインクなどの2つ以上のインクを組み合わせて生成される特定色の使用率を最大するように色使用比率の調整を行うようにしたため、ドット印字精度が最も優れたノズルモジュールを特定色用のノズルモジュールとして使用する他には印字ヘッド200や印刷手段20として特に専用のものを用意する必要はなく、従来から既存のインクジェット方式の印字ヘッド200や印刷手段20(プリンタ)をそのまま活用することができる。
したがって、本発明の印刷装置100から印字ヘッド200と印刷手段20とを分離すれば、その機能はパソコンなどの汎用の情報処理装置(画像処理装置)のみで実現することも可能となる。また、画像データ取得手段で取得されるカラー画像データが2値のデータであればN値化処理が不要となるため、N値化データ生成手段16も省略可能である。
また、本発明は、飛行曲がり現象のみならず、インクの吐出方向は垂直(正常)であるもののノズルの形成位置が正規の位置よりもずれている結果、形成されるドットが飛行曲がり現象と同じ結果となる場合にも全く同様に適用できることは勿論である。また、紙送り方向に印刷用紙と印字ヘッド200の相対的な速度ムラにより発生するバンディングに対しても対応可能である。この場合、印刷用紙の紙送り速度を検知するセンサを設けてリアルタイムでその情報を反映させて画像処理を実施するなどすれば良い。さらにインク詰まりなどにより、特定のノズルからインクが吐出しなくなるような不具合に対しても同様に適用可能である。また、印字タイミングのばらつきにも対応可能であり、この場合は印字位置のばらつきを画像処理にリアルタイムでフィードバックして処理を行うようにしても良い。
また、本発明の印刷装置100は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタにも適用可能であり、ラインヘッド型のインクジェットプリンタであれば、飛行曲がり現象などが発生していても白スジや濃いスジが殆ど目立たない高品質の印刷物が1パスで得ることが可能となり、また、マルチパス型のインクジェットプリンタであれば、往復動作回数を減らすことができるため、従来よりも高速印刷が可能となる。例えば、1印刷で所望の画質が実現できる場合、K回の往復印字で印刷していた場合と比較すると、印刷時間を1/Kに短縮できる。
図14は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタとマルチパス型のインクジェットプリンタとによるそれぞれの印刷方式を示したものである。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Pの幅方向を画像データの主走査方向、長手方向を画像データの副走査方向とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Sの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Sを副走査方向に移動させることでいわゆる1パス(動作)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットベット式のスキャナのように印刷用紙Sを固定し、印字ヘッド200側をその副走査方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも場合も可能である。これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印字ヘッド200を主走査方向と直交する方向に位置させ、これを主走査方向に何度も往復動させながら印刷用紙Sを所定のピッチずつ副走査方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。したがって、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタの場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、任意の箇所に印刷ヘッド200を繰り返し位置させることができることから前述したようなバンディング現象のうち特に白スジ現象の軽減については、ある程度の対応が可能となっている。
また、本実施の形態ではインクをドット状に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタを例に説明したが、本発明は、印字機構がライン状に並んだ形態の印字ヘッドを用いた他の印刷装置、例えば熱転写プリンタまたは感熱式プリンタなどと称されるサーマルヘッドプリンタについても適用可能である。
また、図3では、印字ヘッド200の各色ごとに設けられた各ノズルモジュール50、52、54、56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図15に示すように、これら各ノズルモジュール50、52、54、56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。特に、このように各ノズルモジュール50、52、54、56ごとに複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成すれば、長尺のノズルユニットで構成する場合に比べて大幅に歩留まりが向上する。
また、前述した本発明の印刷装置100を実現するための、各手段は既存の殆どの印刷装置に組み込まれたコンピュータシステムを用いたソフトウェア上で実現することが可能であり、そのコンピュータプログラムは、予め半導体ROMに記憶させた状態で製品中に組み込んだり、インターネットなどのネットワークを介して配信する他、図16に示すようにCD−ROMやDVD−ROM、FDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体Rを介することによって所望するユーザなどに対して容易に提供することが可能となる。
なお、本実施の形態における、印字ヘッド200および画像データ取得手段10は、前記課題を解決するための手段の欄に記載された形態1などの印刷装置における印字ヘッドおよび画像データ取得手段にそれぞれ対応し、色成分変換手段12は、同じく前記課題を解決するための手段の欄に記載された形態1などの印刷装置における色成分変換手段にそれぞれ対応する。また、色使用比率調整手段14、N値化データ生成手段16、印刷データ生成手段18、印刷手段20は、同じく前記課題を解決するための手段の欄に記載された形態1などの印刷装置における色使用比率調整手段、N値化データ生成手段、印刷データ生成手段などにそれぞれ対応する。
次に、図11および図12は、本発明の印刷装置100に係る第2の実施の形態を、また、図13は本発明の印刷装置100に係る第3の実施の形態をそれぞれ示したものである。
先ず、図11は、本発明の印刷装置100に係る第2の実施の形態に係る印刷処理の流れの一例を示したフローチャート図である。
すなわち、前記の第1の実施の形態では、特定色であるブラックインクのノズルモジュールとして印字ヘッド200に備えられているノズルモジュールのうち、ドット印字精度が最も優れているものを適用すると共に、下色除去処理率を最大にしてそのブラックインクの使用率が最大になるように色使用比率を調整するようにしているが、ブラックインクの使用率が高い場合、すなわち下色除去処理率が高すぎると、色が淡い部分などでは打ち込まれるドットが少なくなるため、画質低下の要因の1つである粒状性の問題が発生する(つまり、ドットが打たれていることが目立ち、ざらざら感がある粗い画像になる)。
したがって、本実施の形態では、特定色であるブラックインクの使用を優先しつつも、常にブラックインクの使用率を最大にするのではなく、粒状性を少しでも向上させるために、ブラックインク以外の他のインクの使用限度を引き上げるように色使用比率を調整するようにしたものである。
例えば、バンディング現象が発生しても、そのノズルを使用せずに印字するというように考えると、ブラックインクのノズルモジュール50以外のノズルモジュールはそれぞれ例えば25%までのノズルは使用可能(ドット印字可能)とみなしてよい(ただし、本実施の形態では、最大打ち込み可能量を考慮しないことになる)。
したがって、他のインクの最大使用可能量は25%ということになり、この場合、下色除去処理によって100%まで除去した後、「C」、「M」、「Y」のうちの最大インク量が25%を下回っていたときは、25%までは打ち込みを許容することにして、「C」、「M」、「Y」、「K」のインク量を補正するようにする。
図11のフローに示すように、前記第1の実施の形態と同様に、ステップS200から始まってステップS202、ステップS204、ステップS206、ステップS208、を経てステップS210においてブラックインクを含めた各色の色使用比率の調整が行われたならば、次の判断ステップS212に移行して色使用比率の調整が行われた各色のうち、「C」、「M」、「Y」のうちのいずれかの最大インク量が25%(印刷許容範囲)を下回っているか否かを判断し、最大インク量が25%を下回っていないと判断したとき(No)は、ステップS216までジャンプすることになるが、最大インク量が25%を下回っていると判断したとき(Yes)は、次のステップS214に移行して最大インク量が25%を下回らないように色使用比率の再調整を行う。
図12は、図9に示したような最初の色使用比率の調整に対する再調整を行った後のインク使用比率を示したものである。なお、図8および図9と同様に図中の「R」、「G」、「B」に対応する各数字は、8ビット256階調で表現される階調値のうち輝度値を、また、図中の「C」、「M」、「Y」、「K」に対応する各数字は、同じく8ビット256階調で表現される階調値のうち濃度値をそれぞれ示したものである。
先ず、「C」、「M」、「Y」それぞれ25%(255×25%=64)までは無条件に印字しても問題ないとすると、図9に示すように画素「1」および「5」は、それぞれ「C」が(画素「1」にあっては「M」も)最大使用量である「64」を超えているため、特に先に行われた色使用比率の調整に対する再調整を行わない(ステップS212→ステップS214)。また、画素「4」は、いずれにしてもドット印字は行われないため、同じく先に行われた色使用比率の調整に対する再調整を行わない(ステップS212→ステップS214)。
これに対し、画素「2」および「3」は、先に行われた色使用比率の調整では、図9に示すように、「C」、「M」、「Y」のいずれも「0」であって、最大使用量である「64」を超えていないため、図12に示すように画素「2」および「3」のそれぞれの「C」、「M」、「Y」の使用率をそれぞれ最大使用量である「64」に変更するように再調整を行うと共に、この「C」、「M」、「Y」使用率の再調整に伴って「K」の使用率をそれぞれ「127→63」(画素「2」)、「255→191」(画素「3」)に再調整することになる。
これによって、特定色であるブラックインクの使用を優先しつつも、ブラックインク以外の他のインクも必ず使用することになるため、バンディング現象の低減やインク使用量削減を達成しつつ、印刷物の粒状性を向上させることが可能となる。
なお、本実施の形態に係る図11のフローチャートにおいて、ステップS216以降の処理(ステップS218、ステップS220、ステップS222、ステップS224)の流れは、前記第1の実施の形態と同様である。
次に、図13は、本発明の印刷装置100に係る第3の実施の形態に係る印刷処理の流れの一例を示したフローチャート図である。
前述したように、従来のインクジェットプリンタのなかには、この「C」、「M」、「Y」、「K」の4色のインクの他に、「C」や「M」を薄めたようなライトシアン(LC)やライトマゼンタ(LM)を備えた6色インクを用いたものがある。
すなわち、インクジェットプリンタなどの場合では、前述したように、「C」、「M」、「Y」のみによってフルカラー印刷が可能であり、「C」や「M」が揃っていれば、「LC」や「LM」は必ずしも必要とはされない。しかしながら、「C」や「M」のドットのみで淡い部分を表現するよりも「LC」や「LM」のドットを混ぜることによって淡い部分の粒状性を低下するため、「C」や「M」単独使用よりも画質の向上を図ることができる。しかも、「LC」や「LM」は、「C」や「M」に比べて色が薄いため、ドット印字面積を減らしたり、バンディング現象が発生しても目立ち難いといった特性がある。
したがって、本実施の形態では、「C」、「M」、「Y」、「K」の4色のインクに加え、「LC」や「LM」を加えた場合には、ブラックインク用のノズルモジュールの次にドット印字精度が優れたノズルモジュールを優先的に「C」または「M」に割り当て、それ以外のノズルモジュールを「LC」や「LM」に割り当てるようにしたものである。
すなわち、このような場合、各インク色とドット印字精度との関係を示すと以下の通りとなる。
ノズルモジュールごとのドット印字精度=(K)>(C、M)>(LC、LM、Y)
そして、図13のフローに示すように、前記第1および第2の実施の形態と同様に、ステップS300から始まってステップS302、ステップS304、ステップ3206、ステップS308、を経たならば、「C」および「M」の各色について、ステップS310およびステップS314において、「C」および「M」をそれぞれ「CとLC」および「MとLM」とに分解処理した後、次のステップS312およびステップS316に移行して他の色の印字ドット数に基づいてそれぞれの分解比率(印字ドット割合)を再設定する。
単純には、「C」および「M」の色分解の後に、「C」および「M」の印字ドット総数が少ない場合には、その一部を「LC」および「LM」に割り当てて「C」系および「M」系の印字ドット数を向上させる。
例えば、「LC」の印字ドット数の限度は、「C」の1/4とする(ただし、最適値は解像度、ノズル精度、ドットサイズなどによって変わってくる)と、他色の印字ドット数を参照することで、全体のドット数から、「LC」および「LM」を使う必要がない割合が明らかになり、より「C」および「M」を使用することができ、バンディング現象が殆どないノズルモジュールを多用できるようになる他、濃い色のインクが優先的に使用されるため、ブラックインクの場合と同様に印字ドット数が減ってインクの総使用量を削減することが可能となる。
なお、本実施の形態に係る図13のフローチャートにおいて、ステップS318以降の処理(ステップS320、ステップS322、ステップS324、ステップS326)の流れは、前記第1および第2の実施の形態と同様である。
本発明に係る印刷装置の実施の形態を示す機能ブロック図である。 本発明に係る印刷装置を実現するコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明に係る印字ヘッドの構造を示す部分拡大底面図である。 本発明に係る印字ヘッドの構造を示す部分拡大側面図である。 ブラックノズルモジュール以外のノズルモジュールによって形成されるドットパターンの一例を示す概念図である。 ブラックノズルモジュールによって形成されるなドットパターンの一例を示す概念図である。 画素値と階調値およびドットサイズとの関係を示すドット・階調テーブルの一例を示す図である。 R」、「G」、「B」で表現された各画素の画素値を「C」、「M」、「Y」の各色データに変換した一例を示したものである。 R」、「G」、「B」で表現された各画素の画素値を「C」、「M」、「Y」、「K」の各色データに変換した一例を示したものである。 本発明の第1の実施の形態に係る印刷処理の流れの一例を示しフローチャート図である。 本発明の第2の実施の形態に係る印刷処理の流れの一例を示しフローチャート図である。 R」、「G」、「B」で表現された各画素の画素値を「C」、「M」、「Y」、「K」の各色データに変換した他の例を示したものである。 本発明の第3の実施の形態に係る印刷処理の流れの一例を示しフローチャート図である。 マルチパス型のインクジェットプリンタとラインヘッド型のインクジェットプリンタとによる印刷方式の違いを示す説明図である。 印字ヘッドの構造の他の例を示す概念図である。 本発明に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例を示す概念図である。
符号の説明
100…印刷装置、200…印字ヘッド、300…ドット・階調変換テーブル、10……画像データ取得手段、12…色成分変換手段、14…色使用比率調整手段、16…N値化データ生成手段、18…印刷データ生成手段、20…印刷手段、60…CPU、62…RAM、64…ROM、66…インターフェース、70…記憶装置、72…出力装置、74…入力装置、50…ブラックノズルモジュール、52…イエローノズルモジュール、54…マゼンタノズルモジュール、56…シアンノズルモジュール、S…印刷媒体(用紙)、N…ノズル、R…記録媒体。

Claims (18)

  1. ドットを印字するノズルを複数有するノズルモジュールを2つ以上備えると共に、当該各ノズルモジュールからそれぞれ異なる所定色のインクと、これら所定色のインクを2つ以上組み合わせて得ることができる特定色のインクとをそれぞれ吐出して印刷媒体上にそれぞれの色のドットを印字するようにした印字ヘッドであって、
    前記各ノズルモジュールのうち、ドット印字精度が最も良好なノズルモジュールが、前記特定色のインクを専用に吐出するノズルモジュールとして使用されていることを特徴とする印字ヘッド。
  2. ドットを印字するノズルを複数有するノズルモジュールを2つ以上備えると共に、当該各ノズルモジュールからそれぞれ異なる所定色のインクと、特定色のインクとをそれぞれ吐出して印刷媒体上にそれぞれの色のドットを印字するようにした印字ヘッドであって、
    前記各ノズルモジュールのうち、最大印字位置ずれ量が最も小さいノズルモジュールが、前記特定色のインクを専用に吐出するノズルモジュールとして使用されていることを特徴とする印字ヘッド。
  3. ドットを印字するノズルを複数有するノズルモジュールを2つ以上備えると共に、当該各ノズルモジュールからそれぞれ異なる所定色のインクと、これらいずれかの所定色のインクの印字濃度を調整することで得られる特定色のインクとをそれぞれ吐出して印刷媒体上にそれぞれの色のドットを印字するようにした印字ヘッドであって、
    前記各ノズルモジュールのうち、ドット印字精度が最も良好なノズルモジュールが、前記特定色のインクを専用に吐出するノズルモジュールとして使用されていることを特徴とする印字ヘッド。
  4. ドットを印字するノズルを複数有するノズルモジュールを2つ以上備えると共に、当該各ノズルモジュールからそれぞれ異なる所定色のインクと、これらいずれかの所定色のインクの印字濃度を調整することで得られる特定色のインクとをそれぞれ吐出して印刷媒体上にそれぞれの色のドットを印字するようにした印字ヘッドであって、
    前記各ノズルモジュールのうち、最大印字位置ずれ量が最も小さいノズルモジュールが、前記特定色のインクを専用に吐出するノズルモジュールとして使用されていることを特徴とする印字ヘッド。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の印字ヘッドにおいて、
    前記特定色は、前記各所定色のなかで濃度が最も高い色であることを特徴とする印字ヘッド。
  6. 請求項1または2のいずれか1項に記載の印字ヘッドにおいて、
    前記特定色は、ブラックであることを特徴とする印字ヘッド。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の印字ヘッドを備えたことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の印字ヘッドと、
    M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得手段と、
    当該画像データ取得手段で取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換手段と、
    当該色成分変換手段で各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整手段と、
    当該色使用比率調整手段で各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
    当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    当該印刷データ生成手段で生成された印刷データおよび前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
    前記色使用比率調整手段は、前記色成分変換手段で色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項8に記載の印刷装置において、
    前記色使用比率調整手段は、前記特定色が前記各所定の色のなかで濃度が最も高い色またはブラックであるときは、当該濃度が最も高い色またはブラックの使用比率が最大になるように各色の使用比率を調整するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項8または9に記載の印刷装置において、
    前記印字ヘッドは、ラインヘッド型の印字ヘッドであることを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項8または9に記載の印刷装置において、
    前記印字ヘッドは、マルチパス型の印字ヘッドであることを特徴とする印刷装置。
  12. コンピュータを、
    M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得手段と、
    当該画像データ取得手段で取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換手段と、
    当該色成分変換手段で各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整手段と、
    当該色使用比率調整手段で各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
    当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    当該印刷データ生成手段で生成された印刷データおよび前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷手段と、して機能させると共に、
    さらに前記色使用比率調整手段を、前記色成分変換手段で色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整するように機能させることを特徴とする印刷プログラム。
  13. 請求項12に記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    当該画像データ取得ステップで取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換ステップと、
    当該色成分変換ステップで各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整ステップと、
    当該色使用比率調整ステップで各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、
    当該N値化データ生成ステップで生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
    当該印刷データ生成ステップで生成された印刷データおよび前記印字ヘッドを用いて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、
    さらに前記色使用比率調整ステップは、前記色成分変換ステップで色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整することを特徴とする印刷方法。
  15. M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得手段と、
    当該画像データ取得手段で取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換手段と、
    当該色成分変換手段で各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整手段と、
    当該色使用比率調整手段で各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
    当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、を備え、
    前記色使用比率調整手段は、前記色成分変換手段で色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整するようになっていることを特徴とする画像処理装置。
  16. コンピュータを、
    M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得手段と、
    当該画像データ取得手段で取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換手段と、
    当該色成分変換手段で各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整手段と、
    当該色使用比率調整手段で各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成手段と、
    当該N値化データ生成手段で生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、して機能させると共に、
    さらに前記色使用比率調整手段を、前記色成分変換手段で色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整するように機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  17. 請求項16に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  18. M値(M≧2)のカラー画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    当該画像データ取得ステップで取得したカラー画像データの各画素の色成分を前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の印字ヘッドで印字可能な色成分に変換する色成分変換ステップと、
    当該色成分変換ステップで各画素ごとに色成分変換した各色の使用比率を調整する色使用比率調整ステップと、
    当該色使用比率調整ステップで各画素ごとに各色の使用比率を調整されたカラー画像データを各色ごとにN値化(M>N≧2)してN値化データを生成するN値化データ生成ステップと、
    当該N値化データ生成ステップで生成されたN値化データに基づいてそれぞれの画素に対応するサイズのドットを割り当てて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、を含み、
    前記色使用比率調整ステップは、さらに前記色成分変換ステップで色変換したカラー画像データの各画素の濃度に応じて前記各色の使用比率を調整することを特徴とする画像処理方法。
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