JP2006297529A - タレット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転流体バルブの交換時にタレット軸の脱着を不要にしたタレット装置を提供する
【解決手段】 チャック19を支持した主軸台17に対して相対移動可能なスライド本体24にタレット軸25を回転割出し可能に設け、該タレット軸の先端部にタレット刃物台21を設けたタレット装置20において、タレット軸25の中心部に中空穴25aを設け、中空穴にタレット刃物台21上に設けられた工具22に切削液を供給する切削液供給用通路49を設けた配管ユニット41を貫通させ、タレット軸25を貫通した配管ユニット41の先端部に回転流体バルブ50を配設し、配管ユニットより回転流体バルブを介してタレット刃物台上の切削液供給ノズルに切削液を供給するようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、タレット軸の先端に円周上に複数の工具を備えたタレット刃物台を備えたタレット装置に関するものである。
一般に、回転割出し可能なタレット軸の先端に円周上に複数の工具を備えたタレット刃物台を備えたタレット装置を有するタレット旋盤においては、タレット軸の回転割出しによってタレット刃物台上の各工具が主軸台のチャックに保持されたワークに対応する加工位置に順次位置決めされ、主軸台に対するタレット装置の2次元方向の相対移動により、タレット刃物台上の各工具によってワークの外周および端面等を旋削加工するようになっている。そして、工具によってワークを加工する場合に工具の刃先(ワーク加工個所)に切削液を供給できるように、タレット刃物台上には切削液供給ノズルが各工具に対応して設けられている。
また、この種のタレット旋盤においては、チャックに対してワークを受け渡すワーク保持装置をタレット刃物台上に設けたタイプのものも実施されており、この場合には、タレット刃物台にワーク保持装置の保持爪を開閉するためのシリンダが装備され、このシリンダに作動流体を供給するための配管や、さらには、前記シリンダによるワークのチャックへの装着を検出するセンサの信号を伝送するための電気配線を設ける必要がある。このように、タレット旋盤においては、タレット刃物台側に切削液や作動油等を供給する複数の配管や、電気信号を伝送するための配線を組込むことが必要となる。
従来のタレット旋盤においては、例えば特許文献1に記載されているように、タレット軸にタレット刃物台側に切削液や作動流体等を供給する複数の配管および配線を通すための複数の通路が直接形成され、タレット軸の後部に設けた回転流体バルブを介して、固定部からタレット刃物台側に切削液や作動流体等を供給するようにしている。
特開2004−25403号公報(段落0020、0023、図1)
このため、上記した特許文献1に記載されたタレット旋盤においては、回転流体バルブとタレット軸との回転摺動部分が摩耗したり、損傷した場合には、タレット軸を刃物台本体より取り外して交換することが必要となり、摩耗損傷部品の取替えに大掛かりな作業が必要となる。また、仕様変更等に伴って、配管、配線の種別や数量変化に対応する際にも、タレット軸ごと交換する必要があるので、メンテナンス時に多大な工数を要する問題があった。
本発明は、上記した従来の問題点を解消するためになされたもので、メンテナンス時にタレット軸の脱着を不要にできるようにしたタレット装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、チャックを支持した主軸台に対してスライド本体をX軸方向およびZ軸方向に相対移動可能に設け、該スライド本体にタレット軸を回転割出し可能に支持し、該タレット軸の先端に円周上に複数の工具を備えたタレット刃物台を設け、前記タレット軸を回転割出しして前記タレット刃物台上の工具を前記チャックに対応する加工位置に順次割出すようにしたタレット装置において、前記タレット軸の中心部に中空穴を設け、該中空穴に前記タレット刃物台上に設けられた工具に切削液を供給する切削液供給用通路を設けた配管ユニットを貫通させ、該配管ユニットを前記スライド本体に固定し、前記タレット軸を貫通した配管ユニットの先端部に回転流体バルブを配設し、前記配管ユニットにより前記回転流体バルブを介して前記タレット刃物台側に切削液を供給するようにしたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記タレット刃物台には、前記チャックに供給するワークを保持する保持爪を有したワーク保持ユニットと、前記保持爪を作動する作動シリンダおよび前記ワーク保持ユニットの移動を検出するセンサとを備え、前記タレット刃物台に前記作動シリンダの両室にそれぞれ接続された流体通路を設け、前記配管ユニットに前記作動シリンダに対し作動流体を給排する作動流体給排用通路を設け、該作動流体給排用通路と前記流体通路とを前記回転流体バルブを介して接続するとともに、前記配管ユニットに前記センサの信号を取り出す配線を取付けたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記センサの信号を取り出す配線は、前記前記タレット刃物台側に設けられ前記センサに接続された伝送部と、前記配管ユニット側に固定配置され前記タレット刃物台の回転割出しにより前記伝送部に非接触で対応されてセンサ信号をリモートで取り出す出力部とによって構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記配線は、前記配管ユニットの中心部に着脱可能に装着される配線ユニットの配線チューブに貫挿されていることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、タレット軸の中心部に設けた中空穴に、タレット刃物台上の工具に切削液を供給する切削液供給用通路を設けた配管ユニットを貫通させ、この配管ユニットの先端部に回転流体バルブを配設し、この回転流体バルブを介して配管ユニットよりタレット刃物台側に切削液を供給するようにしたので、回転流体バルブまたはそのシール部材等の交換作業時に、タレット軸、およびタレット刃物台の脱着交換を必要とせず、メンテナンス工数を大幅に低減できる効果がある。
しかも、タレット軸の中空穴に別構造体からなる配管ユニットを装着した構成であるので、タレット軸に配管のための流路を直接形成する必要がなく、タレット軸の標準化を可能にできるとともに、中空穴の断面積許容量に合わせて配管の数量を自由に選択でき、種別の変更にも容易に対応できる効果がある。
請求項2に係る発明によれば、配管ユニットには、切削液供給用通路、作動流体給排用通路およびセンサ信号取り出し用配線を設けたので、タレット軸に複数の配管や配線を通すための流路を形成する必要がなく、単に配管ユニットを貫通するための中空穴を形成すればよいので、タレット軸の加工を容易にできるとともに、配管および配線作業を容易に行えるようになる。
請求項3に係る発明によれば、センサの信号を取り出す配線は、タレット刃物台側に設けられ伝送部と、配管ユニット側に固定配置され前記タレット刃物台の回転割出しにより伝送部に非接触で対応されてセンサ信号をリモートで取り出す出力部とによって構成されているので、タレット刃物台の複数の割出し位置にセンサを設けた場合でも、タレット刃物台の回転割出しによって各センサに接続した伝送部を固定配置された出力部に順次対応させることができる。従って、タレット刃物台上に複数の作動ユニットを設置することが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、配線は、配管ユニットの中心部に着脱可能に装着される配線ユニットの配線チューブに貫挿されているので、タレット軸に配管ユニットを装着した後でも、配線ユニットを配管ユニットの中心部に装着できるようになり、これによって配線作業を容易にでき、タレット装置の組付け性をより一層向上できる。
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、10はベッド11上にX軸方向に水平移動可能に装架されたX軸スライドを示し、X軸スライド10はX軸サーボモータ12によりボールねじ機構13を介してX軸方向に移動されるようになっている。X軸スライド10上にはZ軸スライド14がX軸方向と直交するZ軸方向に水平移動可能に装架され、Z軸スライド14はZ軸サーボモータ15によりボールねじ機構16を介してZ軸方向に移動されるようになっている。Z軸スライド14にはタレット装置20が装着され、タレット装置20の先端にタレット刃物台21がZ軸方向に平行な軸線の回りに回転割出し可能に設けられている。タレット刃物台21上には複数の工具22等が円周上等角度間隔に設けられている。
ベッド11上にはタレット装置20に隣接して主軸台17が固設されている。主軸台17には主軸18がZ軸方向と平行な軸線の回りに回転可能に支持され、主軸18は主軸台17に設置された図略の主軸駆動モータによって回転駆動されるようになっている。主軸18の先端部にはワークWを保持するチャック19が設けられている。このような構成により、チャック19に保持されたワークWは、主軸台17に対するタレット装置20のX軸方向およびZ軸方向の相対移動により、タレット刃物台21上の各工具22によって外周および端面を旋削加工される。なお、図1中、80はチャック18の前方に設置されたワーク搬出シュートを示す。
次に、図2に基づいてタレット装置20の具体的構成について説明する。タレット装置20を装着したZ軸スライド14のスライド本体24には、タレット軸25が軸線方向に離間した一対の軸受メタル26によりZ軸方向と平行な軸線の回りに回転割出し可能に支持され、タレット軸25の先端にタレット刃物台21が一体的に取付けられている。なお、前方の軸受メタル26は後述する摺動ブロック23の内周に嵌着されている。タレット軸25の後部には傘歯車27が固定され、この傘歯車27にスライド本体24に設置されたタレット割出しモータ28にて回転駆動される傘歯車29が噛合されている。タレット軸25はタレット割出しモータ28により所定角度ずつ回転割出しされ、タレット刃物台21上の各工具22をチャック19に対応する加工位置MPに順次割出すようになっている。
タレット軸25を各割出し位置に正確に位置決めするために、スライド本体24とタレット軸25との間には公知のリング状の歯付カップリング30が設けられている。歯付カップリング30はスライド本体24に固定された第1歯付リング31と、タレット軸25に固定された第2歯付リング32と、これら第1および第2歯付リング31、32に離脱可能に係合する第3歯付リング33からなっている。第3歯付リング33は、タレット本体24に形成されたシリンダ34にタレット軸25の回転軸線方向にのみ摺動可能に嵌装されたピストン35に摺動ブロック23を介して結合されている。第3歯付リング33は、タレット軸25の回転割出し時にはピストン35とともに後退されて第1および第2歯付リング31、32より離脱され、タレット軸25の位置決め時にはピストン35とともに前進されて第1および第2歯付リング31、32の双方に係合し、タレット軸25を定められた角度位置に位置決めするようになっている。
タレット刃物台21の円周上には、複数の工具22と少なくとも1つのワーク保持ユニット36が設置されている。ワーク保持ユニット36は、図1に示すように、ワークWを保持する開閉可能な保持爪37を有している。タレット刃物台21には、保持爪37を開閉作動するための作動シリンダ38と、保持爪37にて保持されたワークWのチャック19への装着状態を検出するセンサ39が備えられている。また、タレット刃物台21には、各工具22の刃先(ワーク加工個所)に向けてそれぞれ切削液を供給する切削液供給ノズル40が設けられている。ワーク保持ユニット36は、ワークWの着脱時にタレット軸25の回転割出しによりチャック19に対応する加工位置MPに割出される。
タレット軸25の中心部には中空穴25aが貫通され、中空穴25aに配管ユニット41が相対回転可能に貫通されている。配管ユニット41は、図4および図5からも明らかなように、前部ブラケット43と、後部ブラケット44と、これら前部および後部ブラケット43、44の間に設けられた中間ブラケット45と、これら前部、中間および後部ブラケット43、44、45に担持された円周上複数(実施の形態においては3本)の配管47、48、49からなっている。
なお、配管ユニット41の別態様として、図6に示すようにブラケット43Aを一体加工部品とし、その内部に通路47A、48A、49A(図示せず)および中心穴41aを形成したものであってもよい。
3本の配管47、48、49のうちの2本(47、48)は、前記作動シリンダ38に対して作動油を供給および排出する作動油給排用通路を構成し、残りの1本(49)は、前記切削液供給ノズル40に切削液を供給する切削液供給用通路を構成している。配管ユニット41は後部ブラケット44がスライド本体24の後面に固定されることにより回り止めされている。配管ユニット41の各ブラケット43、44、45の中心部には後述する配線を通すための中心穴41aが形成されている。
図3に詳細図示するように、配管ユニット41の前部ブラケット43はタレット軸25の先端より前方に突出され、その外周に回転流体バルブ50が配設されている。回転流体バルブ50は相対回転可能に嵌合するスリーブ状の固定バルブ51と、固定バルブ51の外周に回転可能に嵌合する回転バルブ52からなっている。固定バルブ51は前部ブラケット43の外周に固定され、回転バルブ52はタレット刃物台21の前面に固定されている。前部ブラケット43および固定バルブ51には、各配管47、48、49にそれぞれ接続する3本の半径方向通路53、54、55がタレット軸25の軸線方向に間隔を有して穿設され、これら半径方向通路53、54、55は固定バルブ51の外周面に開口されている。
一方、回転バルブ52の内周面には、タレット軸25の軸線方向に間隔を有して2つの環状溝57,58が形成され、これら環状溝57,58に前記3本の半径方向通路のうち作動油給排用通路47,48に接続する半径方向通路53、54がそれぞれ常時連通されている。各環状溝57,58は回転バルブ51およびタレット刃物台21内に形成された連通路59、60を介して作動シリンダ38の両端室に接続されている。 また、回転バルブ52には環状溝57,58と軸方向に所定量離間した位置に放射方向通路61が円周上複数形成され、これら放射方向通路61の各内端は回転バルブ52の内周面にそれぞれ開口されている。放射方向通路61は、タレット刃物台21内に形成された連通路62を介して各切削液供給ノズル40にそれぞれ接続されている。
複数の放射方向通路のうち前記加工位置MPに対応する一本の放射方向通路61は、切削液供給用通路49に接続する半径方向通路55に接続され、これにより、加工位置MPに割出された工具22に対応する切削液供給ノズル40にのみ切削液を供給できるようになっており、タレット軸25の回転割出しにより各放射方向通路61が順次半径方向通路55に接続される。作動油給排用通路47、48の後部は、図略の方向切替弁を介して作動油供給源に接続され、また、切削液供給用通路49の後部は、図略の開閉弁を介して切削液供給源に接続されている。
なお、回転流体バルブ50の固定バルブ51と回転バルブ52との嵌合面の一方(実施の形態では回転バルブ52の内周側)には、環状溝57,58、放射方向通路61の各間および両側にシール部材63がそれぞれ装着され、これらシール部材63によって回転流体バルブ50の回転摺動部分(嵌合面)より作動油あるいは切削液が洩れるのを防止している。
配管ユニット41の中心部には、タレット刃物台21に設けた前記センサ39の検出信号を非接触で伝送するためのリモートセンサを構成する配線ユニット70が着脱可能に装着されている。配線ユニット70は、図7からも明らかなように、配線を挿通する配線チューブ71と、配線チューブ71の先端に設けられた断面コ字形の保持ブラケット72とによって構成されている。配線ユニット70は配線チューブ71が配管ユニット41の中心穴41aに挿通され、保持ブラケット72が配管ユニット41の先端部に固定されることにより、タレット本体24に対し回り止めされている。配線チューブ71に挿通される配線の先端部には出力部73が設けられ、出力部73は加工位置MPに対応する位置において放射方向に向かって保持ブラケット72に取付けられている。配線の後端部はコネクタ81を介して中継ボックス82に接続されている。
これに対して、タレット刃物台21の先端面には、配線ユニット70の保持ブラケット72を包囲するようにリング状のブロック76がタレット軸25と同心的に固着され、このブロック76にセンサ39に接続された伝送部74が内方に向けて取付けられている。伝送部74はワーク保持ユニット37が加工位置MPに割出された際、出力部73に非接触で対応し、センサ39で検出した信号を出力部73より取り出せるようにしている。これら伝送部74および出力部73等によってセンサ39の信号をリモートで取り出せるリモートセンサ75を構成している。なお、ブロック76の先端にはカバー77が取付けられ、このカバー77によってタレット刃物台21の先端部を閉塞し、切粉や切削液等の侵入を防止している。
次に、上記した実施の形態における動作について説明する。チャック19にワークWを着脱する場合には、タレット軸25の回転割出しによってワーク保持ユニット36が加工位置MPに対応する角度位置に位置決めされている。ワーク保持ユニット36の保持爪37に保持されたワークWは、X軸サーボモータ12およびZ軸サーボモータ15によるタレット刃物台21のX軸方向およびZ軸方向移動により、チャック19の基準面に押付けられる。その状態で、チャック19が作動されてワークWがクランプされ、しかる後、配管ユニット41の作動油給排用通路47、48の一方を介して作動シリンダ38の一方室に作動油が供給されるとともに、作動シリンダ38の他方室の作動油は作動油給排用通路47、48の他方を介して排出され、ワーク保持ユニット36の保持爪37が開放される。同時に、タレット刃物台21がZ軸方向に移動されてチャック19より離間される。
なお、上記したワークWのチャック19への取付け時においては、タレット刃物台21に取付けられたセンサ39に接続された伝送部74が、配線ユニット70の出力部73に非接触で対応しており、センサ39で検出した信号を出力部73より取り出せるようになっている。従って、センサ39によってタレット刃物台21に対するワーク保持ユニット36のZ軸方向位置変位を検出でき、ワークWがチャック19の定められた基準位置まで押し付けられたか否かが検出される。
続いて、タレット刃物台21が回転割出しされて定められた工具22が加工位置MPに位置決めされ、主軸台17に対するタレット刃物台21のX軸方向およびZ軸方向への相対移動により、工具22によってワークWの外周あるいは端面が旋削加工される。この状態においては、加工位置MPに位置決めされた工具22に対応する切削液供給ノズル40が放射方向通路61および半径方向通路55を介して切削液供給用通路49に接続され、切削液供給用通路49を介して供給される切削液が切削液供給ノズル40より工具22によるワークWの加工個所に向けて吐出される。このようにして、加工位置MPに位置決めされた各工具22によってワークWを旋削加工し、ワークWを定められた形状、寸法に加工する。
ところで、回転流体バルブ50の回転摺動部分の摩耗、あるいはシール部材63の損傷により、回転流体バルブ50の回転摺動部分より油洩れが発生する恐れがある場合には、回転流体バルブ50の固定バルブ51、回転バルブ52あるいはシール部材63の交換作業が行われる。かかる摩耗損傷部品の交換のために、タレット刃物台21の前面よりカバー77を取り外すとともに、タレット軸25後部に固設されたコネクタ81を外し、配線ユニット70の固定を解除して配線ユニット70をタレット刃物台21の前方より取り外す。その状態で、固定バルブ51あるいは回転バルブ52の固定を解除して、固定バルブ51あるいは回転バルブ52をタレット刃物台21の前側より引き出し、固定バルブ51あるいは回転バルブ52を新品のものと取り替えるか、回転バルブ52に装着されているシール部材63を交換する。
従って、従来のように、タレット軸25、およびタレット刃物台21を脱着することが不要となり、また、タレット刃物台21の前側より摩耗損傷部品の交換を行えるので、作業性も頗る向上でき、メンテナンス工数の大幅な削減が可能となる。
しかも、配管ユニット41および配線ユニット70は、タレット軸25の中空穴25aに相対回転可能に装着されているので、タレット軸25には配管、配線をそれぞれ通すための複数の通路を形成する必要がなく、単に中心部に配管ユニット41および配線ユニット70を装着するための中空穴25aを形成するだけでよく、タレット軸25の加工および組付けを容易に行うことができるようになる。
さらに、タレット旋盤の仕様変更によって配管、配線の本数あるいは種別が異なっても、タレット軸25は共通にして、配管ユニット41あるいは配線ユニット70をそれに応じたものに変更するだけでよいので、仕様変更に容易に対応できるようになる。また、配線ユニット70は、タレット軸25に配管ユニット41を装着した後に、タレット刃物台21の前方より配線チューブ71を配管ユニット41の中心部に挿通して装着できるので、配線作業が容易になり、タレット装置20の組付け性をより一層向上できるようになる。
上記した実施の形態においては、タレット軸25の中空穴25aに、作動油給排用通路47,48、切削液供給用通路49およびセンサ信号取出し用配線71の3組を通すようにしたが、本発明は少なくとも切削液供給用通路を挿通しただけものでも発明の効果を十分に発揮できるものであり、ワーク保持ユニット36は、本発明によって必ずしも必要な要件ではない。
また、上記した実施の形態においては、タレット刃物台21上に固定の工具を配置した構成となっているが、タレット刃物台21上にドリル等の回転工具を設けるものにも適用できる。
また、上記した実施の形態においては、タレット軸25の中空穴25aに配管ユニット41を後部から装着し、この配管ユニット41に配線ユニット70を前側から装着できるようにしたことにより、タレット軸25の組付け後に配管ユニット41および配線ユニット70を個別に組付けできる。従って、配管および配線作業が容易となるとともに、仕様に応じて必要な配管ユニット41と配線ユニット70を組合わせることができる利点がある。しかしながら、配管ユニット41と配線ユニット70を別構造体として構成することは、本発明によって必ずしも必要な要件ではなく、配管と配線を一体に組込んだ配管ユニット(配管配線ユニット)をタレット軸25に装着してもよい。
また、上記した実施の形態においては、タレット刃物台21に1つのワーク保持ユニット36を設けた例で説明したが、配線ユニット70が固定配置されたことにより、タレット刃物台21の複数の割出し位置において、センサ信号をそれぞれ取り出すことができるので、タレット刃物台21に1つのユニット(36)を設けるものに限定されることなく、複数の作動ユニットを設置するものにも適用可能である。
本発明の実施の形態を示すタレット装置を備えたタレット旋盤の概略平面図である。 図1のA−A線に沿って切断したタレット装置の断面図である。 回転流体バルブ部分の詳細を示す図2の要部拡大図である。 配管ユニットを示す図である。 図4のB−B線に沿って切断した断面図である。 図4に示す配管ユニットの変形図である。 配線ユニットを示す図である。
符号の説明
10・・・X軸スライド、11・・・ベッド、12・・・X軸サーボモータ、14・・・Z軸スライド、15・・・Z軸サーボモータ、17・・・主軸台、19・・・チャック、20・・・タレット装置、21・・・タレット刃物台、22・・・工具、24・・・スライド本体、25・・・タレット軸、25a・・・中空穴、28・・・タレット割出しモータ、30・・・歯付カップリング、36・・・ワーク保持ユニット、38・・・作動シリンダ、39・・・センサ、40・・・切削液供給ノズル、41・・・配管ユニット、47,48、49・・・配管(通路)、50・・・回転流体バルブ、51・・・固定バルブ、52・・・回転バルブ、57、58・・・環状溝、59,60・・・連通路、61・・・放射方向溝、63・・・シール部材、70・・・配線ユニット、71・・・配線チューブ、73・・・出力部、74・・・伝送部、75・・・リモートセンサ。

Claims (4)

  1. チャックを支持した主軸台に対してスライド本体をX軸方向およびZ軸方向に相対移動可能に設け、該スライド本体にタレット軸を回転割出し可能に支持し、該タレット軸の先端に円周上に複数の工具を備えたタレット刃物台を設け、前記タレット軸を回転割出しして前記タレット刃物台上の工具を前記チャックに対応する加工位置に順次割出すようにしたタレット装置において、前記タレット軸の中心部に中空穴を設け、該中空穴に前記タレット刃物台上に設けられた工具に切削液を供給する切削液供給用通路を設けた配管ユニットを貫通させ、該配管ユニットを前記スライド本体に固定し、前記タレット軸を貫通した配管ユニットの先端部に回転流体バルブを配設し、前記配管ユニットより前記回転流体バルブを介して前記タレット刃物台側に切削液を供給するようにしたことを特徴とするタレット装置。
  2. 請求項1において、前記タレット刃物台には、前記チャックに供給するワークを保持する保持爪を有したワーク保持ユニットと、前記保持爪を作動する作動シリンダおよび前記ワーク保持ユニットの移動を検出するセンサとを備え、前記タレット刃物台に前記作動シリンダの両室にそれぞれ接続された流体通路を設け、前記配管ユニットに前記作動シリンダに対し作動流体を給排する作動流体給排用通路を設け、該作動流体給排用通路と前記流体通路とを前記回転流体バルブを介して接続するとともに、前記配管ユニットに前記センサの信号を取り出す配線を取付けたことを特徴とするタレット装置。
  3. 請求項2において、前記センサの信号を取り出す配線は、前記前記タレット刃物台側に設けられ前記センサに接続された伝送部と、前記配管ユニット側に固定配置され前記タレット刃物台の回転割出しにより前記伝送部に非接触で対応されてセンサ信号をリモートで取り出す出力部とによって構成されていることを特徴とするタレット装置。
  4. 請求項3において、前記配線は、前記配管ユニットの中心部に着脱可能に装着される配線ユニットの配線チューブに貫挿されていることを特徴とするタレット装置。
JP2005121822A 2005-04-20 2005-04-20 タレット装置 Expired - Fee Related JP4723895B2 (ja)

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