JP2006297441A - 電鍛機 - Google Patents

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Abstract

【課題】素材の膨出部の大きさや形状が安定化し、製品の形状サイズの精度が向上して品質が均一化し、鍛造エネルギを少なくする。
【解決手段】電鍛機21は、互いに接近離反可能な第1電極9,10及び第2電極13,14と、通電加熱用トランスTと、素材押動用据込み軸20Aとを具える。電極9,10,13,14、トランスT及び据込み軸20Aによる素材Mの加工条件は、コントローラ23により設定変更可能にすると共に、コントローラ23への加工条件の設定変更は操作盤24にて数値入力される。コントローラ23は、サーボモータ25,26,27を介して可動部の動作制御を行い、加工中にトランスTによる通電電圧を無段階に切替える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電鍛機(電気アプセッター)に関するものであり、特に、金属製棒状の素材を通電加熱しながら鍛造成形する電鍛機に関するものである。
従来、素材の中間部に膨出部を鍛造成形する方法としては、金型鍛造を行う方法があるが、数回の鍛造工程を必要とする。そこで、本出願人は、鍛造成形を1回の工程で行える電鍛機を先に出願した(特許文献1)。
特許文献1記載の電鍛機を図22に示す。図示の如く、装置機体1のガイド部2には、第1チャック基台3と第2チャック基台4が、夫々の前後進シリンダ5,6のピストン5a,6aを介して進退動可能に嵌合されている。第1チャック基台3のガイド部7,8には、左右のチャック電極9,10が、夫々のチャックシリンダ11,12のピストン11a,12aを介して接近・離反可能に嵌合され、これにより、第1チャックC1が形成されている。第2チャックC2は第1チャックC1と同様な構成を有し、両チャックC1,C2は、装置機体1の前後方向に離間配置されている。
又、装置機体1の前後方向両側には、バックシリンダ19と据込シリンダ20が設けられ、バックシリンダ19と据込シリンダ20は、チャックシリンダ11,12,17,18に対して直交する方向に互に対向配置されている。
チャック電極9,10,13,14の側面には、半丸状断面の把持孔9a,10a,13a,14aが設けられている。又、チャック電極9,10には凹形孔h,hが形成され、チャック電極9,10,13,14は、図示せぬ導線で互いに接続されている。
Hは、素材Mの加工部を加熱する加熱装置であり、加熱装置Hの加熱用トランスTは、図示せぬ導線でチャック電極9,10,13,14に接続されている。これにより、把持孔9a,10a,13a,14aにて把持された素材Mは、加熱用トランスTによって通電加熱される。
上記構成において、互いに離間しているチャック電極9,10と13,14、並びに、バックシリンダ19のピストン19aと据込シリンダ20のピストン20aとの間に素材Mをセットし、チャックシリンダ11,12,17,18のピストン11a,12a,17a,18aを突出動作させると、素材Mの中間部が把持孔9a、10a,13a,14aに挿入された状態となり、前記中間部は、チャック電極9,10と13,14により把持される。
続いて、据込ピストン20aを左方へ突出させて、これとバックピストン19aとを素材Mの前後端部に当接させる。この後、加熱用トランスTの電源をオンに切替えると、チャック電極9,10と13,14により、低電圧で高電流の交流が素材Mの中間部に通電加熱される。
そして、据込ピストン20aを左方へ突出して据込が開始され、前記中間部に小さい膨らみが現れる。このとき,チャック電極13,14による把持をそのままにして、第2チャックC2側の前後進ピストン6aを右方へ遅い速度で僅かに後退させる。すると、据込ピストン20aによる据込動作によって,前記膨らみは第1チャックC1の凹形孔h,h内で膨出成長し、凹形孔h,hの外へはみ出す。はみ出した部分は、凹形孔h,hの外周方向のほか、第2チャックC2側の端面部に向かっても膨出する。
このあと、加熱用トランスTの電源をオフにして通電を停止し、チャック電極9,10と13、14を互いに離反させると共に、据込ピストン20aの据込動作を停止する。これにより、所望の成形品が得られ据込作業が終了する。
特開昭61−60236号公報
ところで、特許文献1記載の従来装置は、油圧式のリミットスイッチ・タイマーによる制御であるために、油温の変化等により、素材の膨出部の大きさや形状が不安定になる。特に、膨出部の大きさや形状が不安定になると、後加工が不可欠になり、膨出部を大きくしなければならず、その分だけ鍛造成形のための加工エネルギを余分に必要とし、成形加工費が増大するという問題があった。
また、加工条件設定は、作業者の勘やコツに依存して行っていたために、素材の膨出部の加工寸法に個人差が生じ、製品の形状・サイズに大きなバラツキが発生しやすい。
そこで、素材の膨出部の大きさや形状が安定化し、製品の形状サイズのバラツキをなくし、鍛造エネルギを少なくするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、電気加熱装置の一対の電極間に棒状素材を保持した状態で通電加熱しながら、前記素材を軸方向へ押圧して据え込み成形する電鍛機において、前記電極及び電気加熱装置による素材に対する加工条件を設定変更するコントローラと、該コントローラへの加工条件の設定変更を数値入力する操作盤とを具備する電鍛機を提供する。
この構成によれば、素材の加工条件の設定変更を数値制御化して行えるので、作業者の勘やコツに依存することなく、素材の加工条件の設定変更は標準化して定量的に行われる。
請求項2記載の発明は、上記コントローラは、素材の加工条件の設定変更をサーボモータを介して行う請求項1記載の電鍛機を提供する。
この構成によれば、素材の加工条件の設定変更がサーボモータを介して行われるので、加工中における条件切替えが随時行える。尚、サーボモータとしては主に交流モータが用いられるが、場合により、直流モータ、パルスモータ、油圧モータを用いることもできる。
請求項3記載の発明は、上記コントローラは、素材の加工中に上記電気加熱装置における通電電圧値を無段階に切替えて設定する請求項1又は2記載の電鍛機を提供する。
この構成によれば、前記コントローラにより、電気加熱装置による通電電圧値が無段階に切替えられるので、膨出部の加工途中でも、加工部への通電電圧値は、膨出部の目的形状に応じて、最適な電圧値に随時変更して加工される。
請求項1記載の発明は、素材の加工条件の設定変更は、作業者の勘やコツに依存することなく、数値制御により標準化して行われるので、未熟練者でも加工条件の設定変更を容易迅速に行えるのみならず、従来の如き油温の変化等に起因して、膨出部の大きさや形状が異ならずに品質が均一化し、しかも、個人差による製品の寸法精度のバラツキも抑制できる。即ち、本発明によれば、膨出部の加工精度が安定化して高精度の鍛造成形品が確実に得られる。
膨出部の大きさや形状が安定化する結果、後加工が不要になるうえに、従来のように、膨出部を大きく鍛造成形する必要がなく、加工エネルギが少なくなり、加工コストが大幅に低減されるという優れた効果を奏する。又、加工条件設定を数値制御化したことにより、素材の加工条件が変更された際に、段取り替え時間を従来機に比べて4分の1に短縮でき、加工サイクルタイムの短縮化と製品歩留りの向上を同時に実現することができる。
請求項2記載の発明は、加工中において、素材の加工条件を設定変更できるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、膨出部を成形する際に、種々の大きさや形状に体積配分した鍛造成形が可能になり、多様化した複雑形状の製品ニーズに容易に対応することができる。
請求項3記載の発明は、膨出部の加工途中、該加工部位への通電電圧の大きさは、膨出部の目的形状に応じて、最適な電圧値に自由に変更できるので、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、素材形状乃至膨出部の所望形状に見合った製品作りを容易に行えると共に、複雑形状の製品を高精度に加工すべく、鍛造加工プログラムの開発にも大いに寄与できる。
本発明は、棒状の金属素材を側方から把持する第1電極及び第2電極を有し、両電極は互いに接近・離間可能に配設され、素材を通電加熱する電気加熱装置と、素材の押動据込を行う据込み軸とを具えた電鍛機であって、前記両電極及び電気加熱装置による素材の加工条件を設定変更するコントローラと、該コントローラへの加工条件の設定変更を数値にて入力する操作盤とを備え、素材の加工条件の設定変更を数値制御化して行えるように構成したことにより、素材の膨出部の大きさや形状が安定化し、製品の形状サイズのバラツキをなくし、鍛造エネルギを少なくするという目的を実現した。
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図20に従って説明する。本実施例による電鍛機は、図22の従来機の主要構成部をベースとして、加熱素材に対し数値制御加工を行うべく、制御手段23,24及びサーボモータ25,26,27等を付加した点に特徴がある。数値制御装置の構成は、指令データを入力・解釈し各軸に接続されたサーボモータ25,26,27等への指令値を生成する情報処理部と、サーボモータ25,26,27等を駆動し所望の位置及び速度を得るサーボ機構と、電鍛機特有の動作シーケンスを制御するシーケンス制御部に大別される。
制御手段23、24は、図示しないマイクロプロセッサと制御ソフトウェア、NC加工プログラムを蓄えるメモリ、NC加工プログラムを入出力する機器を備える。作業者は操作画面を見ながら、仕上がり素材形状・サイズなどを入力することで、加工手順、加工条件が自動的に決定される。
特に、素材Mの径や膨出部(以下ボリュームという)Eの大きさ・形状、電極9,10,13,14,29や据込み軸20A等の可動部の移動速度、移動量、並びに加熱用トランス(電気加熱装置)Tの通電電圧値や通電時間などの加工条件を予め数値情報としてプログラムしておき、この加工プログラムを逐次解釈しながら、電鍛機21の可動部の動きを制御する。以下、本発明の特徴部分を中心に説明するが、図22の構成要素と同様のものには、それと同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図1は本実施例による電鍛機(電気加熱鍛縮機)21の外観を示す斜視図、図2は電鍛機21の要部を示す平面図である。尚、ワークである棒状素材Mとしては、自動車マニュアルトランスミッション部品のフォークシャフトを一例に挙げて加工するが、フォークシャフト以外の製品作りにも幅広く適用できることは勿論である。
図2に示すように、装置機体1のガイド部2には、第1チャックC1及び第2チャックC2が前後方向FBに離間して配置され、第1チャックC1の第1チャック基台3と第2チャックC2の第2チャック基台4は、夫々の駆動軸5A,6Aにより進退動可能に嵌合配設されている。第1チャック基台3と第2チャック基台4は互いに同様の構成を有し、例えば、第1チャック基台3には、第1電極(袋電極)9,10が、夫々のチャック駆動軸11A,12Aを介して、互いに左右方向LRに接近・離反可能に設けられている。
半丸状断面の把持孔9a,10aを有する袋電極9,10の後端面側には、凹形孔h,hが形成され、袋電極9と10及びチャック電極(第2電極)13と14は夫々、導線L1及びL2で互いに接続されている。又、電極9,10及び13,14には、加熱装置Hの加熱用トランスTが導線L3,L4で接続され、加熱用トランスTの電源をオンにすることにより、把持孔9a,10a,13a,14aで把持された素材Mが、通電加熱される。
装置機体1の前後方向FB両側には、素材ストッパ19Aと据込み軸20Aが対向して設けられ、素材ストッパ19Aと据込み軸20Aは、電極用駆動軸11,12,17,18に対して直交するように配置されている。素材ストッパ19Aは、素材Mの前端面に当たって移動規制し、また、据込み軸20Aは、素材Mの後端面に押動力Fを付与する。
電鍛機21は、図3に示すように、素材Mの中間部に任意な形状のボリュームEを据え込んで鍛造形成する。すなわち、袋電極9,10及びチャック電極13,14により素材Mを把持し、加熱用トランスTの電源オンにより、素材Mの中間部が通電加熱される。そして、据込み軸20Aにより素材Mを後端側から前端方向へ押動して据込みつつ、駆動軸6Aによってチャック電極13,14を、袋電極9,10に対して僅かに後退離反動作させ、これにより、素材Mの中間部にボリュームEが形成される。
本発明の電鍛機21は、互いに接近離反可能な袋電極9,10及びチャック電極13,14と、素材通電加熱用トランスTと、素材押動用据込み軸20Aとを具え、前記電極9,10,13,14、加熱用トランスT及び据込み軸20Aによる素材Mの加工条件をコントローラ(電気制御盤)23により設定変更すると共に、該コントローラ23への加工条件の設定変更を操作盤24にて数値入力可能とする。このことにより、加工条件の設定変更を数値制御化し、もって、従来作業者の「勘・コツ任せ」による条件設定を不要とする。
前後動用駆動軸5Aには、袋電極9,10を定量的に往復駆動させるための袋電極用サーボモータ25が付帯連係して接続されている。又、前後動用駆動軸6Aには、チャック電極13,14を定量的に往復駆動させるためのチャック電極用サーボモータ26が付帯連係して接続されている。更に、据込み軸20Aには、これを往復駆動させるための据え込み用サーボモータ27が付帯連係して接続されている。これらサーボモータ25,26,27は、コントローラ23からの動作指令信号に基づき作動制御される。
素材Mの加工条件には、袋電極9,10、チャック電極13,14及び据込み軸20Aの移動量、移動速度、移動時間、駆動圧力等が含まれるが、加工条件の設定変更は、操作盤24にて入力して決定し、コントローラ23からの指令信号によりサーボモータ25,26,27が駆動される。
又、素材Mの加工条件には、加熱用トランスTによる通電電圧の大きさ、通電オンオフの時期も含まれるが、該電圧の大きさなどは、コントローラ23からの通電指令信号に基づいて実行される。特に、コントローラ23は、加熱用トランスTによる通電電圧値を無段階で切替えるように制御し、この無段階切替えの通電制御は、ボリュームEの加工成形途中でも行えるように構成されている。
次に、動作概要を図4乃至図8により説明する。まず、素材Mを挟む左右両側に、袋電極9,10とチャック電極13,14を所定寸法だけ離間して配置し(図4)、ついで、袋電極9,10とチャック電極13,14が左右方向から素材Mに接近作動し、素材Mを両側方から把持する。この後、コントローラ23からの通電指令信号により、加熱用トランスTが電源オンして、操作盤24で設定した電圧値により、袋電極9,10とチャック電極13,14に通電されて、素材Mの中間部が加熱される(図5)。
前記通電にやや遅れて、コントローラ23からの動作指令信号により、据込み軸20Aが突出動作し、素材ストッパ19Aで移動規制された素材Mに、押動力Fが付与されて据込みが開始される。素材Mの据込みを行いながら、袋電極9,10に対してチャック電極13,14を僅かに後退動作させると、袋電極9,10の凹形孔h,hの箇所にて、素材Mの中間部にボリュームEが形成される(図6)。
しかる後、袋電極9,10を素材Mの前端側に僅かに移動させると、ボリュームEが次第に成長する。このようにして、素材Mに対する通電加熱及び据込みを設定時間だけ継続することにより、ボリュームEが更に拡大成長し(図7)、目的とする寸法・形状のボリュームEを有する成形品が得られる(図8)。
次に、他の形態の動作概要を図9乃至図13に基づき説明する。本形態の特徴は、袋電極9,10に代えて、凹形孔を有しない1個の素材ストッパ兼用の円筒状固定電極29を使用したことにある。まず、固定電極29を素材Mの前端面に当接させて固定配置すると共に、素材Mの前端部の近傍箇所を挟む両側に、チャック電極13,14を配置する(図9)。
ついで、チャック電極13,14により素材Mを側方から把持する(図10)。把持後、コントローラ23からの通電指令信号により、加熱用トランスTが電源オンになり、設定電圧値により固定電極29とチャック電極13,14の間に通電して、固定電極29で移動規制された素材Mの前端部を加熱する。
この通電加熱にやや遅れて、コントローラ23からの動作指令信号により、据込み軸20Aが前方へ突出動作し、素材Mに押動力Fが付与されて据込み加工成形(電鍛加工成形)が開始され(図11)、素材Mの前端部にボリュームEが形成される(図12)。
さらに、素材Mの据込みを行いながら、図示せぬサーボモータにより固定電極29をチャック電極13,14に対して僅かに前方離反させると、ボリュームEが次第に拡大成長し、目的形状のボリュームEが素材Mの前端部に成形される(図13)。
上記加熱据込みによる成形工程において、加工中の第2電極13,14、第1電極9,10又は29の移動速度は、コントローラ23からの動作指令信号により無段階で自由に変更設定の切替えが行える。この場合、電極13,14、電極9,10又は29の移動速度の変化パターンに応じて、ボリュームEの形状サイズも変わり、偏芯形状等の複雑形状に形成することもできる。
例えば、図6の据え込み成形工程において、チャック電極13,14の移動速度を充分に遅くすれば、素材MのボリュームEが略球形に膨出生成する。逆に、チャック電極13,14の移動速度をやや速くすれば、ボリュームEが中心軸から偏って座屈して、偏平形状に成形される。この場合、前記移動速度の変化パターンによっては、ボリュームEの偏平の度合いも変化する。
図14、図15は夫々、素材Mの前端部、中間部に、製品形状と見合う偏平形状のボリュームEを成形した態様例を示す。振込工程の余熱が素材Mに残っているうちに、型打鍛造プレスの金型を用いて熱間鍛造すれば、最終的な製品形状に適合した機能部位が、より高精度に成形される。図16、図17は夫々、熱間鍛造によりボリュームEを整形して、最終仕上げを施した製品形状例を示す。
上記構成によると、素材Mの加工条件の設定変更を数値制御化して行えるので、作業者の勘やコツに依存することなく、素材Mの加工条件の設定変更を標準化して実施できる。従って、未熟練者でも加工条件の設定変更を容易迅速に行える。加えて、従来の如き、油温の変化等に起因して、ボリュームEの大きさや形状に大きな誤差が生ずることがない。しかも、個人差による製品の寸法精度のバラツキも抑制できる。斯くして、ボリュームEの加工精度が安定化して、高精度の鍛造成形品が確実に得られる。
因みに、従来の油圧制御による加熱素材Mの成形では、図21に示すように、ボリュームEのA部側が滑らかな形状にならず、B部にシワの発生がみられることから、鍛造成形品である加熱素材Mの外観品質を損ねる欠点があった。
その点、本発明は、図18、図19、図20にそれぞれ示すように、加熱素材Mの加工条件を数値制御化して成形することにより、太長い形状、大きく偏肉した形状、コブが2つある形状など、多様な品質ニーズを満足させる鍛造成形の製品形状に容易に加工できる。
また、ボリュームEの形状サイズが安定化することにより、研磨仕上げなどの後加工が不要になるうえに、ボリュームEを大きく鍛造成形する必要がなく、加工エネルギが節減される。また、加工条件設定を数値制御化したことにより、素材Mの加工条件が変更された際に、段取り替え時間を従来機に比べて4分の1に短縮できる。実際の比較試験によれば、従来機では40分以上要していたのが、本発明では10分で済むようになった。更に、加工サイクルタイムの短縮化と製品歩留りの向上が同時に可能になった。
素材Mの加工条件の設定変更は、サーボモータを介して実行されるので、加工中であっても、加工条件の設定切替えを自由に行える。従って、種々の形状サイズに体積配分した鍛造成形が可能になり、多様化した複雑形状の鍛造成形品を容易に加工できる。
更に、コントローラ23は、加熱用トランスによる通電制御を無段階で切替えるので、ボリュームEの加工途中でも、加工部への通電加熱を、ボリュームEの目的形状に応じて、最適な電圧値に自由に変更できる。従って、素材サイズないしボリュームEの目的形状に見合うべく、任意な大きさ・形状の製品作りが容易になると共に、複雑形状の製品を高精度に加工できる。
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の一実施の形態を示し、電鍛機の全体斜視図。 図1の電鍛機の要部を示す平面図。 図1の電鍛機による素材に対する通電加熱及び据え込む動作を説明する要部平面図。 実施例の一形態に係る素材と電極の配置セット時の動作説明図。 図4の素材の中間部を通電加熱した時の動作説明図。 図4の素材にボリュームを形成した時の動作説明図。 図4の素材にボリュームを更に成長形成した時の動作説明図。 図4の素材に目的形状のボリュームを形成した時の動作説明図。 実施例の他の形態に係る素材と電極の配置セット時の動作説明図。 図9の素材の前端近傍部を電極で把持した時の動作説明図。 図9の素材を通電加熱した時の動作説明図。 図9の素材にボリュームを形成した時の動作説明図。 図9の素材に目的形状のボリュームを形成した時の動作説明図。 一実施例における素材の前端部に偏平形状を成形した態様例を示す斜視図。 一実施例における素材の中間部に偏平形状を成形した態様例を示す斜視図。 図14の素材に熱間鍛造によりボリュームを整形した態様例を示す斜視図。 図15の素材に熱間鍛造によりボリュームを整形した態様例を示す斜視図。 実施例による太長い素材形状を示す正面図。 実施例による偏肉した素材形状を示す正面図。 実施例によるコブのある素材形状を示す正面図。 従来のシワのある素材形状を示す外観図。 従来例を示す斜視図。
符号の説明
1 装置機体
9,10 袋電極(第1電極)
13,14 チャック電極(第2電極)
20A 据込み軸
23 コントローラ
24 操作盤
25 袋電極用サーボモータ
26 チャック電極用サーボモータ
27 据込み用サーボモータ
29 固定電極
M 素材
T 加熱用トランス(電気加熱装置)
h 凹形孔
E ボリューム(膨出部)
C1 第1チャック
C2 第2チャック

Claims (3)

  1. 電気加熱装置の一対の電極間に棒状素材を保持した状態で通電加熱しながら、前記素材を軸方向へ押圧して据え込み成形する電鍛機において、前記電極及び電気加熱装置による素材に対する加工条件を設定変更するコントローラと、該コントローラへの加工条件の設定変更を数値入力する操作盤とを具備することを特徴とする電鍛機。
  2. 上記コントローラは、素材の加工条件の設定変更をサーボモータを介して行うことを特徴とする請求項1記載の電鍛機。
  3. 上記コントローラは、素材の加工中に上記電気加熱装置における通電電圧値を無段階に切替えて設定することを特徴とする請求項1又は2記載の電鍛機。

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