JP6388500B2 - 鍛造装置、鍛造方法、および、成形体の製造方法 - Google Patents
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また、金属製の板材から、絞りしごき加工により、有底筒体を作製する装置が知られている。絞り加工とは、板材などの周部を中央によせて容器形状に加工する加工法である。しごき加工とは、板材の肉厚を多少薄くしながら、その表面をなめらかにする加工法である。絞り・しごき加工は、材料を絞りながら、しごき加工を同時に行う複合加工法である。
また、上述した絞り・しごき加工装置では、絞り・しごき加工の後、中間トリム工程、仕上げトリム工程などを行うことを要し、材料の重量に対する製品重量の比率である材料利用率が約50%程度であり、低い材料利用率となっている。
鍛造の素材を成形して複数の有底の筒状部を所定間隔に並設した成形体を生成する鍛造装置であって、
前記素材を挟圧する第1の型および第2の型と、
前記第1の型に形成された第1の孔部に貫通自在に設けられた第1のパンチと、
前記第2の型に形成された第2の孔部に貫通自在に設けられた第2のパンチと、
前記第1の型、および、前記第2の型を駆動制御し、且つ、前記第1のパンチ、および/または、前記第2のパンチを駆動制御する駆動制御部と、
前記第1の型または前記第2の型に対して前記素材を所定位置に位置決めする位置決め手段と、を有し、
前記第2の型に形成された前記第2の孔部は、前記第1のパンチに対応した位置に形成され、且つ、前記第1のパンチの端部の外形寸法よりも大きい内形寸法となるように形成され、
前記駆動制御部は、前記第1のパンチおよび前記第2のパンチにより挟圧した素材部分の厚みを減少させるように、前記第1のパンチ、および/または、前記第2のパンチを駆動制御した場合、前記第1のパンチと前記第2のパンチにより挟圧した素材部分の厚みの減少量に応じて、前記第1の型と前記第2の型により挟圧した素材部分の厚みを略保った状態で、前記第1の型と第2の型により挟圧される素材部分を、前記第1の型側に移動させ、且つ、前記第1のパンチと前記第2の孔部の隙間に材料流動させることにより形成される筒状部を増加させる駆動制御を行い、
前記位置決め手段は、前記筒状部の外側面を、前記第1の型または前記第2の型に設けた位置決め当接部に当接させることにより、前記第1の型または前記第2の型に対して前記素材を所定位置に位置決めすることを特徴とする。
上記鍛造装置の前記位置決め手段が、前記筒状部の外側面を前記第1の型または前記第2の型に設けた位置決め当接部に当接させることにより、前記第1の型または前記第2の型に対して前記素材を所定位置に位置決めするステップと、
前記位置決め手段により前記素材を前記第1の型または前記第2の型に位置決めした状態で、前記駆動制御部が前記素材の加工領域の周囲の素材部分の厚みを略均一に維持した状態で、前記素材をプレス加工して所定間隔に並設した筒状部を形成するステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明によれば、複数の有底の筒状部を、簡単に、高精度に形成することができる鍛造装置の鍛造方法を提供することができる。
また、本発明によれば、鍛造装置により生成された成形体を提供することができる。
上型12は、ストリッパー12a、上ホルダ12b、上プレート12c、などを有する。下型14は、可動下ダイ14a(下ストリッパー)、下ホルダ14b、下プレート14c、などを有する。
また、図1、図2に示したように、鍛造装置100は、制御部110(CPU)と、操作入力部120と、表示部130と、記憶部140と、位置検出部150と、駆動部160(160a、160b、160c、160d,160e)と、などを有する。
本実施形態では、台座20は、プレスボルスター201と、そのプレスボルスター201上に配置された下ダイセット202と、を有する。スライド部材21は、プレススライド211と、そのプレススライド211の下部に設けられた上ダイセット212と、を有する。
詳細には、ロッド22の外周部には、スプリングなどの付勢部材25が設けられている。付勢部材25は、下端部が台座20の上面に設けられた突起部20aの上端に当接し、上端部がスライド部材21の下面に設けられた突起部21aに当接するように構成されている。つまり、付勢部材25は、上ダイセット212を上方に向かって付勢するように構成されている。
駆動部160aがクランク軸165を回転駆動した場合、クランク軸165にコネクティングロッド166を介して接続されたスライド部材21(上ダイセット212およびプレススライド211)が上下方向に移動するように構成されている。
上型12は、略中央部に孔部12dが設けられ、その孔部12dに、上パンチ11が摺動自在に貫通するように構成されている。詳細には、ストリッパー12a、上ホルダ12bの略中央部に孔部12dが設けられ、上パンチ11の上端部が上プレート12cに接続され、且つ、固定された構造となっている。つまり、上プレート12cは、上パンチ11の上端部に当接するように配置され、上パンチ11の力を受ける部材である。上ホルダ12bは、上パンチ11を納める板部材である。
ストリッパー12aは、鍛造加工された材料を上型12からはがすように構成されている。また、ストリッパー12aは、鍛造対象の素材5を鍛造加工中に、鍛造対象の素材5を押えるように構成されている。駆動部(160b、160c)にバネを使用している場合、そのバネと上押え板31bとが接続した構造を有する。
つまり、上型12が、スライド部材21に近づく方向に移動した場合、上パンチ11の下端部が上型12の下端よりも突出するように構成されている。
つまり、下プレート14cは、下パンチ13の下端部に当接するように配置され、下パンチ13の力を受ける板である。
駆動制御部は、第1の型12のストリッパー12a、及び、第2の型14の可動下ダイ14aを駆動制御し、且つ、第1のパンチ11、及び/又は、第2のパンチ13を駆動制御する。
図4は、本発明の実施形態に係る鍛造装置100の動作の一例を示す断面図である。また、図4(a)は素材5を上型12と下型14、上パンチ11および下パンチ13で挟圧した状態の一例を示す断面図であり、図4(b)は塑性流動させた素材5の一例を示す断面図である。図5は鍛造装置100で成形された素材5から上パンチ11を離間した状態の一例を示す図である。
鍛造装置100は、上述したように、板材などの素材5の加工時、素材5の加工部位以外の部分が加工部位に引き込まれたりしない、加工部位から素材の材料がはみ出さない、素材の板形状部分に影響を与えないように成形を行うことができる。このため、図9に示した鍛造装置100は、板材などの素材5に、連続的に密接して筒形状部を加工成形することができる。
先ず、鍛造装置100の制御部110は、上型12のストリッパー12aと下型14の可動下ダイ14aにより板材などの素材5を挟圧し、且つ、複数の上パンチ11と下パンチ13により、素材5を挟圧する。
ここで、据え込み加工とは、材料を長さ方向に圧縮してその長さの一部または全部の断面を大きくする加工法である。
また、鍛造装置100は、例えば、図13(c)に示したように、素材5の板材に、材料送り方向と直交する方向に複数個の筒形状体5tが並ぶように、一列ずつ、加工場所をずらして複数回加工することにより、素材5に複数の筒形状体5tをマトリクス状に成形するように構成されていてもよい。
また、鍛造装置100は、例えば、図13(d)に示したように、素材5の板材に、材料送り方向と直交する方向に複数個の筒形状体5tが並ぶように、3列など複数列ずつ、加工場所をずらして複数回加工することにより、素材5に複数の筒形状体5tをマトリクス状に成形するように構成されていてもよい。
図14は本発明の他の実施形態に係る鍛造装置の一例を示す図である。
図14に示した鍛造装置100は、プレス機に駆動装置(駆動部)が組み込まれた構造を有する。
詳細には、図14に示した鍛造装置は、第1のパンチ11(上パンチ)と、第2のパンチ13(下パンチ)と、上型12と、下型14と、などを有する。
上型12は、ストリッパー12a、上ホルダ12b、上プレート12c、などを有する。下型14は、可動下ダイ14a(下ストリッパー)、下ホルダ14b、下プレート14c、などを有する。また、本実施形態の鍛造装置は、制御部110(CPU)と、操作入力部120と、表示部130と、記憶部140と、位置検出部150と、駆動部160(160a、160b、160c、160d,160e)と、などを有する(不図示)。
次に、板材などの鍛造の素材に対して、複数回のプレス加工を施し、複数の有底の筒状部を高精度に並設させたハニカム構造などを有する成形体を簡単に生成する鍛造装置について、図面を参照しながら説明する。ハニカム構造は、例えば、平面視、六角形状、四角形状、三角形状などの有底の筒形状部を並設したものである。尚、本実施形態に関する鍛造装置に関し、上記実施形態と同様な構成および動作について説明を省略する。
位置決め当接部143b,143c,143dは、孔部14ddで形成された素材の筒状部の外側面の一部分に当接可能な形状に形成されている。位置決め当接部143aは、孔部14deで形成された筒状部の外側面の一部分に当接可能な形状に形成されている。位置決め当接部143gは、孔部14dcで形成された筒状部の外側面の一部分に当接可能な形状に形成されている。
尚、本実施形態では、下型14の立ち上がり側面145に素材の筒状部は当接しない。
図19は鍛造装置の動作の一例を示すフローチャートである。
詳細には、制御部110は、駆動部160を駆動して、第1の型である上型12および第2の型である下型14により素材5の端部付近を挟圧する。この場合、制御部110は、上パンチ11と下パンチ13とにより素材5の中央部付近を挟圧する。
そして、制御部110は、駆動部160(160a、160b、160c、160d)をそれぞれ駆動して、第1のパンチ11(上パンチ)および第2のパンチ13(下パンチ)により挟圧した素材部分(板材)の厚みを減少させるように、第1のパンチ11(上パンチ)、および、第2のパンチ13(下パンチ)を駆動制御した場合、第1のパンチ11(上パンチ)と第2のパンチ13(下パンチ)により挟圧した素材部分5bの厚み5eの減少量(体積減少量:減少部分5ed)に応じて、上型12のストリッパー12aと下型14の可動下ダイ14aにより挟圧した素材部分の厚みを略保った状態で、上型12のストリッパー12aと下型14の可動下ダイ14aにより挟圧される素材部分5aを、上型12のストリッパー12a側に移動させ、且つ、第1のパンチ11(上パンチ)と第2の孔部14dの隙間に材料流動させることにより形成される筒状部5pを増加させる駆動制御を行う。
このように、鍛造装置100は、上述した駆動制御を行うので、素材5の加工時、素材5の加工部位以外の部分が加工部位に引き込まれたりしない、加工部位から素材材料がはみ出さない、板形状に影響を与えないように成形を行うことができる。
このステップST13の動作については、ステップST11と略同様な動作である。
詳細には、制御部110は、駆動部160を駆動して、第1の型である上型12および第2の型である下型14により素材5の端部付近を挟圧する。この場合、制御部110は、上パンチ11と下パンチ13とにより素材5の中央部付近を挟圧する。
そして、制御部110は、駆動部160(160a、160b、160c、160d)をそれぞれ駆動して、第1のパンチ11(上パンチ)および第2のパンチ13(下パンチ)により挟圧した素材部分(板材)の厚みを減少させるように、第1のパンチ11(上パンチ)、および、第2のパンチ13(下パンチ)を駆動制御した場合、第1のパンチ11(上パンチ)と第2のパンチ13(下パンチ)により挟圧した素材部分5bの厚み5eの減少量(体積減少量:減少部分5ed)に応じて、上型12のストリッパー12aと下型14の可動下ダイ14aにより挟圧した素材部分の厚みを略保った状態で、上型12のストリッパー12aと下型14の可動下ダイ14aにより挟圧される素材部分5aを、上型12のストリッパー12a側に移動させ、且つ、第1のパンチ11(上パンチ)と第2の孔部14dの隙間に材料流動させることにより形成される筒状部5pを増加させる駆動制御を行う。
このように、鍛造装置100は、上述した駆動制御を行うので、素材5の加工時、素材5の加工部位以外の部分が加工部位に引き込まれたりしない、加工部位から素材材料がはみ出さない、板形状に影響を与えないように成形を行うことができる。
上述した実施形態では、図20(a)に示したように、下型14に形成された6個の孔部14dにのみ下パンチを摺動自在に設けた態様であった。また、上型12に関しても同様に、各下パンチに対応する位置に上パンチを摺動自在に設ける。
位置決め当接部143b,143c,143dは、孔部14ddで形成された素材の筒状部の外側面の一部分に当接可能な形状に形成されている。
また、本実施形態では、素材5を1つの筒状部の大きさだけ、素材5の幅方向にずらした状態で、孔部14ddで形成された素材の筒状部の外側面の一部分に当接する、位置決め当接部143e,143f、位置決め当接部143h,143mを有する。また、図22に示した下型14Bは、図16に示した下型14の段部144を備えていない。
図22に示した下型14Bを採用した場合、プレス加工と次のプレス加工の間で、素材の送り方向に対して斜め方向、または、直交する方向に素材5を容易にずらすことができ、素材の移動の自由度を向上させることができる。このように、6個の筒状部を一つの単位として、素材の送り方向に対して斜め方向にずらした状態でプレス加工を行うことができ、幅広の素材に対して、広範囲にハニカム構造を形成することができる。
図23(a)に示した下型14では、5つの孔部14d(2箇所の斜線部分を除く)にのみ下パンチを設ける。上型12も同様に、各下パンチに対応する位置の5つの孔部のみに上パンチを設ける。
図23(a)に示した下型14と、この下型14に対応する上型12を用いた鍛造装置は、複数回プレス加工を繰り返すことにより、図23(b)に示したように、素材5に、5つの有底の筒状部5pを一つの単位として、5つの筒状部(A)、5つの筒状部(B)、5つの筒状部(C)、5つの筒状部(D)を有する構造を容易に形成することができる。
図24(a)に示した下型14では、5つの孔部14d(2箇所の斜線部分を除く)にのみ下パンチを設ける。図24(a)に示した下型14と図23に示した下型との相違点に関し、下パンチを設ける箇所が異なる。
上型12も同様に、各下パンチに対応する位置の5つの孔部のみに上パンチを設ける。
図24(a)に示した下型14と、この下型14に対応する上型12を用いた鍛造装置は、複数回プレス加工を繰り返すことにより、図24(b)に示したように、素材5に、5つの有底の筒状部5pを一つの単位として、5つの筒状部(A)、5つの筒状部(B)、5つの筒状部(C)、5つの筒状部(D)を有する構造を容易に形成することができる。
図25に示した実施形態の鍛造装置では、プレス加工と次のプレス加工の間で、素材5を、素材の送り方向(素材の幅方向に直交する方向)に対して斜め方向にずらして位置決めを行う。
鍛造装置は、上述したように、素材の送り方向に対して斜め方向に素材をずらしながら、複数回プレス加工を行うことにより、図25に示したように、素材5に、5つの有底の筒状部5pを一つの単位として、5つの筒状部(A)、5つの筒状部(B)、5つの筒状部(C)、5つの筒状部(D)を有するハニカム構造を容易に形成することができる。このように、素材の送り方向に対して斜め方向に素材をずらしながらプレス加工を繰り返し行うことで、ハニカム構造を容易に形成することができる。
本実施形態では、位置決め当接部143として、この六角形状の壁部1402の内側面を用いる。
下型14の孔部14deに下パンチを設ける。上型には、下パンチに対応する位置の孔部のみに上パンチを設ける。
図26に示した下型14Cを有する鍛造装置は、先ず、孔部14deに対応する位置にプレス加工により一つの筒状部を形成する。その筒状部を、孔部14deに隣接して形成された六角形状の壁部1402の内面に当接させることで、素材を下型14Cに高精度に位置決めする。
次に、鍛造装置は、孔部14deに対応する位置にプレス加工により筒状部を形成する。
次に、素材をずらして、孔部14deに隣接して形成された六角形状の壁部1402の内面に当接させることで、素材を下型14Cに高精度に位置決めする。
このように、プレス加工工程、位置決め工程を繰り返し行うことで、ハニカム構造を有する成形体を容易に作製することができる。
図27に示した実施形態の下型14Dは、平面視、六角形の孔部14dの各頂点から放射方向に延設した壁部1402を有する。この壁部1402は、下型14Dの平坦部142a上に立設されている。
本実施形態の鍛造装置の他の構成は、上述した構成と同じであるので説明を省略する。
この下型14Dを有する鍛造装置は、先ず、孔部14dに対応する位置にプレス加工により一つの筒状部を形成する。その筒状部を、孔部14dに隣接して形成された壁部1402の側面に当接させることで、素材を下型14Dに高精度に位置決めする。
次に、鍛造装置は、孔部14dに対応する位置にプレス加工により筒状部を形成する。
次に、素材をずらして、孔部14dに隣接して形成された壁部1402の側面に当接させることで、素材を下型14Dに高精度に位置決めする。
このように、プレス加工工程、位置決め工程を繰り返し行うことで複数の筒状部を備えたハニカム構造を有する成形体を容易に作製することができる。尚、鍛造装置は、ハニカム構造ではなく、素材に複数の筒状部を並設した成形体を形成してもよい。
図28に示した下型14Eは、平面視、六角形状の9つの孔部14dを有する。各孔部14dには、下パンチが設けられる。上型は、下型14Eの各孔部14dに対応する位置に孔部を有し、その孔部に上パンチを配置している。
下型14Eは、その上面141に、素材の下面を当接するように構成されている。また、下型14Eは、段部142の立ち上がり部分に、位置決め当接部143を有する。この位置決め当接部143は、素材5に形成した複数の筒状部の外側面の一部分に当接する形状に形成されている。
図29は図28に示した下型14Eを有する鍛造装置の動作の一例を示す図である。詳細には、図29(a)は下型の一例を示す図、図29(b)は第1プレス加工の後、素材と金型の位置合わせ状態の一例を示す図、図29(c)は第2プレス加工の後、素材と金型の位置合わせ状態の一例を示す図、図29(d)は第3プレス加工の後、素材と金型の位置合わせ状態の一例を示す図である。
下型14の可動下ダイ14aに形成された第2の孔部14dは、上パンチ11に対応した位置に形成され、且つ、上パンチ11の端部の外径よりも大きい内径に形成されている。
駆動制御部(制御部110、駆動部160)は、第1のパンチ11(上パンチ)および第2のパンチ13(下パンチ)により挟圧した素材部分の厚みを減少させるように、第1のパンチ11(上パンチ)、および、第2のパンチ13(下パンチ)を駆動制御した場合、第1のパンチ11(上パンチ)と第2のパンチ13(下パンチ)により挟圧した素材部分の厚みの減少量に応じて、上型12のストリッパー12aと下型14の可動下ダイ14aにより挟圧した素材部分の厚みを略保った状態で、上型12のストリッパー12aと下型14の可動下ダイ14aにより挟圧される素材部分を、上型12のストリッパー12a側に移動させ、且つ、第1のパンチ11(上パンチ)と第2の孔部14dの隙間に材料流動させることにより形成される筒状部を増加させる駆動制御を行う。
位置決め手段(調整手段61)は、素材5に形成された筒状部5pの外側面を、下型14(第2の型)または、上型12(第1の型)に設けた位置決め当接部143に当接させることにより、下型14(第2の型)または、上型12(第1の型)に対して素材5を所定位置に位置決めする。
また、本実施形態では、素材に複数の筒状部を有するハニカム構造を形成するように、位置決め手段(調整手段61)が、筒状部を下型14または上型12に対して位置決めを行う。
このように、板材などの素材に対して、複数回のプレス加工を施し、複数の有底の筒状部を高精度に並設させたハニカム構造などを、簡単に、短時間に形成することができる鍛造装置を提供することができる。
このため、複数の有底の筒状部を、簡単に、高精度に形成することができる鍛造装置の鍛造方法を提供することができる。
こうすることで、簡単な駆動制御により、簡単に、素材5である板材を成形して筒状部5pを形成することができる。
また、駆動制御部(制御部110、駆動部160)は、素材5の材料流動により、上パンチ11に沿ってはみ出したり、上パンチ11と孔部14dに沿って引き込まれたりしないように鍛造加工を行うことで、簡単に、有底筒形状体を成形することができる。
例えば、鍛造装置は、上パンチ11と下パンチ13により板材などの素材5を挟圧した状態で、且つ、上型12のストリッパー12aと下型14の可動下ダイ14aにより素材5を挟圧した状態(固定)で、上パンチ11と下パンチ13により挟圧した板材部分を下方に移動するように構成してもよい。
また、鍛造装置100は、上パンチ11と下パンチ13により素材5を挟圧した状態で、且つ、上型12のストリッパー12aと下型14の可動下ダイ14aにより素材5を挟圧した状態で、上パンチ11と下パンチ13により挟圧した板材部分を、上型12のストリッパー12aと下型14の可動下ダイ14aにより挟圧した板材部分から離れる方向に移動するように構成してもよい。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
例えば、平面視、正方形などの四角形状、または、正三角形などの三角形状の有底筒形状体を複数個、配列されたパターンを形成するようにしてもよい。
5a ストリッパーにより挟圧される素材(板材)部分
5b 上パンチと下パンチにより挟圧される素材(板材)部分
5e 素材(板材)の厚み(鍛造加工により、上パンチと下パンチにより挟圧される素材部分の厚み)
5ed 減少部分
5p 筒状部
5pd 増加部分
5t 筒形状体
5s 外側面
11 上パンチ(第1のパンチ)
11L 上パンチの外形寸法
12 上型(第1の型:ストリッパー)
12a ストリッパー
12b 上ホルダ
12c 上プレート
12d 孔部
13 下パンチ(第2のパンチ)
14 下型(第2の型:可動下ダイ)
14a 可動下ダイ(下ストリッパー)
14b 下ホルダ
14c 下プレート
14d 孔部
20 台座(下ダイセットおよびプレスボルスター)
21 スライド部材(プレススライドおよび上ダイセット)
22 ロッド(スライドガイド)
25 付勢部材(スプリング)
31 上ブロック
32 下ブロック
61 調整手段(位置決め手段)
100 鍛造装置
110 制御部(CPU)
120 操作入力部
130 表示部
140 記憶部
143 位置決め当接部
150 位置検出部(センサ)
160 駆動部
201 プレスボルスター
202 下ダイセット
211 プレススライド
212 上ダイセット
Claims (4)
- 鍛造の素材を成形して複数の有底の筒状部を所定間隔に並設した成形体を生成する鍛造装置であって、
前記素材を挟圧する第1の型および第2の型と、
前記第1の型に形成された第1の孔部に貫通自在に設けられた第1のパンチと、
前記第2の型に形成された第2の孔部に貫通自在に設けられた第2のパンチと、
前記第1の型、および、前記第2の型を駆動制御し、且つ、前記第1のパンチ、および/または、前記第2のパンチを駆動制御する駆動制御部と、
前記第1の型または前記第2の型に対して前記素材を所定位置に位置決めする位置決め手段と、を有し、
前記第2の型に形成された前記第2の孔部は、前記第1のパンチに対応した位置に形成され、且つ、前記第1のパンチの端部の外形寸法よりも大きい内形寸法となるように形成され、
前記駆動制御部は、前記第1のパンチおよび前記第2のパンチにより挟圧した素材部分の厚みを減少させるように、前記第1のパンチ、および/または、前記第2のパンチを駆動制御した場合、前記第1のパンチと前記第2のパンチにより挟圧した素材部分の厚みの減少量に応じて、前記第1の型と前記第2の型により挟圧した素材部分の厚みを略保った状態で、前記第1の型と第2の型により挟圧される素材部分を、前記第1の型側に移動させ、且つ、前記第1のパンチと前記第2の孔部の隙間に材料流動させることにより形成される筒状部を増加させる駆動制御を行い、
前記位置決め手段は、前記筒状部の外側面を、前記第1の型または前記第2の型に設けた位置決め当接部に当接させることにより、前記第1の型または前記第2の型に対して前記素材を所定位置に位置決めすることを特徴とする鍛造装置。 - 前記素材に複数の筒状部を有するハニカム構造を形成するように、前記位置決め手段が、前記筒状部を前記第1の型または前記第2の型に対して位置決めを行うことを特徴とする請求項1に記載の鍛造装置。
- 請求項1に記載の鍛造装置の鍛造方法であって、
前記駆動制御部が、前記素材の加工領域の周囲の素材部分の厚みを略均一に維持した状態で、前記素材をプレス加工して筒状部を形成する工程と、
前記位置決め手段が、前記筒状部の外側面を前記第1の型または前記第2の型に設けた位置決め当接部に当接させることにより、前記第1の型または前記第2の型に対して前記素材を所定位置に位置決めする工程と、
前記位置決め手段により前記素材を前記第1の型または前記第2の型に位置決めした状態で、前記駆動制御部が前記素材の加工領域の周囲の素材部分の厚みを略均一に維持した状態で、前記素材をプレス加工して所定間隔に並設した筒状部を形成する工程と、を有することを特徴とする
鍛造装置の鍛造方法。 - 請求項1または請求項2に記載の鍛造装置を用いて成形体を生成することを特徴とする成形体の製造方法。
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