JP2006297312A - ねじ孔清掃装置とこれを用いたナット検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ねじ孔の清掃を的確に行うことができるものとする。
【解決手段】軸回りに毛束を螺旋状に配したブラシ体33と、このブラシ体33を軸回りに回転させるとともに軸方向に送る駆動手段とからなり、ブラシ体が差し込まれるねじ孔の雌ねじのピッチと上記ブラシ体33の螺旋ピッチとが異なるものとされ、上記駆動手段によるブラシ体の1回転中の軸方向送り量が上記雌ねじのピッチと一致している。雌ねじの谷部に位置する切り粉や粉塵を雌ねじの螺旋に添ってブラシ体33が掻き出す。
【選択図】図1
【解決手段】軸回りに毛束を螺旋状に配したブラシ体33と、このブラシ体33を軸回りに回転させるとともに軸方向に送る駆動手段とからなり、ブラシ体が差し込まれるねじ孔の雌ねじのピッチと上記ブラシ体33の螺旋ピッチとが異なるものとされ、上記駆動手段によるブラシ体の1回転中の軸方向送り量が上記雌ねじのピッチと一致している。雌ねじの谷部に位置する切り粉や粉塵を雌ねじの螺旋に添ってブラシ体33が掻き出す。
【選択図】図1
Description
本発明は、ナットなどにおけるねじ孔の清掃を行うねじ孔清掃装置とこれを用いたナット検査装置に関するものである。
ナットにおけるねじ孔は、その切削による雌ねじの形成時に発生した切り粉が付着していることが多々あるほか、防錆のためにオイルを塗布したもの等では粉塵が付着しやすく、このために、切り粉や粉塵などの混入が問題となる箇所で使用されるナットについてはねじ孔の清掃を行う必要がある。
この場合、特開2001−59890公報に示されているように、回転ブラシをねじ孔内に差し込んで回転ブラシを回転させることで清掃を行っている。しかし、このような回転ブラシによる清掃では切り粉や粉塵が雌ねじの谷部に残ってしまうことがある。
特開2001−59890公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、ねじ孔の清掃を的確に行うことができるねじ孔清掃装置及びこれを用いたナット検査装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係るねじ孔清掃装置は、軸回りに毛束を螺旋状に配したブラシ体と、このブラシ体を軸回りに回転させるとともに軸方向に送る駆動手段とからなるとともに、上記ブラシ体が差し込まれるねじ孔の雌ねじのピッチと上記ブラシ体の螺旋ピッチとが異なるものとされ、上記駆動手段によるブラシ体の1回転中の軸方向送り量が上記雌ねじのピッチと一致していることに特徴を有している。雌ねじの谷部に位置する切り粉や粉塵を雌ねじの螺旋に添ってブラシ体が掻き出してしまうようにしたものであり、またブラシ体の螺旋ピッチと雌ねじのピッチを異ならせることでブラシ体がねじ孔の内面全面に接触するようにしたものである。
そして本発明に係るナット検査装置は、ねじ孔を備えたナットのねじ孔をブラシ体で清掃する上記のねじ孔清掃装置と、ねじ孔清掃装置でねじ孔が清掃されたナットにその軸方向からエアを吹き付ける第1のブロー手段と、上記ナットを軸回りに回転させるナット回転駆動手段と、ナット回転駆動手段による駆動で回転しているナットの外周にエアを吹き付ける第2のブロー手段と、これらブロー手段で処理されたナットを軸方向において挟んでナットの軸方向寸法を計測する計測手段と、計測手段で計測された軸方向寸法が所定値と異なるナットを選り分ける選別手段と、ねじ孔清掃装置からブロー手段と計測手段とを経て選別手段までナットを送る送り手段とからなることに特徴を有している。ねじ孔の清掃からエアによる外観清掃と軸方向寸法のチェック及び良品選別までを無人で行うことができる。
本発明のねじ孔清掃装置は、雌ねじの谷部に位置する切り粉や粉塵を雌ねじの螺旋に添ってブラシ体が掻き出すために、ねじ孔の清掃を的確に行うことができるものであり、またブラシ体の螺旋ピッチと雌ねじのピッチを異ならせているためにブラシ体はねじ孔の内面全面に確実に接触し、拭き残しが生じるようなこともないものである。
また本発明のナット検査装置は、その全長検査に先立ち、上記のねじ孔清掃装置によるねじ孔の清掃やエアブローによる清掃がなされるために、切り粉や粉塵の付着が原因で測定を誤ってしまうことがなく、適切な検査を行うことができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明すると、図中1は清掃対象となるねじ孔10を備えたナットであって、冷間鍛造及び切削によって製造されたナット1は、パーツフィーダー2及びエアシリンダー21によって直立状態でねじ孔清掃装置3に供給される。
ここにおけるねじ孔清掃装置3は、出力軸30を軸回りに回転させるとともに軸方向に送る駆動手段を備えたもので、該駆動手段による出力軸30の回転及び軸方向送り駆動は、1回転する間の軸方向送り量が清掃対象であるナット1のねじ孔10の雌ねじのピッチと同量となっている。そして上記出力軸30のチャックにはブラシ体33が取り付けられているのであるが、このブラシ体33は軸部34の外周に毛束35を螺旋状に配したものであり、ナイロンブラシで構成された毛束35の螺旋のピッチは、ナット1の雌ねじのピッチよりも大となっている。
上記エアシリンダー21で出力軸30の直下位置に供給されてクランプ32によって軸孔が出力軸30と同軸となるように固定されたナット1は、その軸孔内に一端開口側から差し込まれる上記ブラシ体33によって軸孔が清掃される。この時、出力軸30の1回転当たりの軸方向送り量が前述のようにナット1の雌ねじのピッチと合致しているために、ブラシ体33における毛束35は雌ねじのねじ山に沿った状態で移動していくことになる。
すなわち、ナット1の雌ねじの谷部に位置した毛束35は、出力軸30の回転及び軸方向駆動の間、終始谷部に位置しているものであり、このために谷部に位置していた切り粉や粉塵は毛束35によって押されることでねじ孔10内を移動して最終的にねじ孔の他端開口から押し出されてしまうものであり、この間、毛束35は雌ねじの内壁に常に先端を接触させている状態を保持することから、ねじ山と谷部とを交互に横切るように毛束35が移動する場合に比して、切り粉や粉塵を確実に除去することができる。なお、ブラシ体33の毛束35が雌ねじに沿って移動することによる清掃は、出力軸30の往復動により、2度行われることになる。また毛束35は軸部34に多条の螺旋となるように設けたものであってもよい。
そしてねじ孔清掃装置3による清掃がなされたナット1は、上記クランプ32の開放動作で開放され、エアシリンダー21で供給される次のナット1で押されることで搬送路40を経てブローユニット5に送られるが、この時、搬送路40における姿勢変換部41によってブローユニット5には横倒し状態に姿勢変換されたナット1が送られる。
ブローユニット5は横倒しの姿勢のナット1が嵌る凹所50と、この凹所50の底部に配されて凹所50内に位置するナット1の外周面に接して回転することでナット1をその軸回りに回転させる回転ローラ51と、回転中のナット1の外周面に圧縮空気源からのエアを側方から吹き付けるノズル53と、上記搬送路40における姿勢変換部41よりも前段にあってナット1の軸方向端面に圧縮空気源からのエアを上方から吹き付けるノズル52とを備えたもので、この高圧エアの吹きつけにより、ナット1の外面に付着していた切り粉や粉塵が吹き飛ばされる。
そして凹所50内でのエアの吹きつけによる清掃が完了したナット1は、凹所50の一側方に設けられているプッシャー54によって傾斜路として設けられた搬送路44に送り出される。この搬送路44は、その途中にゲート45を備えているとともに、ゲート45と終端との間に選別手段として2つの開閉口46,47を備えており、また、上記ゲート45の側方には、ナット1を搬送路44の側壁に押し付けることでナット1の軸方向全長を計測する計測ユニット6が配設されている。
上記ゲート45は計測ユニット6からの測定完了信号を受けて所定時間だけ開くものであり、また開閉口46は測定したナット1の全長が所定長より長かったりあるいは短かったりする時にその信号を受けて所定時間だけ開くものであり、さらに開閉口47は測定したナット1の全長が所定長である時にその信号を受けて所定時間だけ開く。
このためにブローユニット5から送り出されて搬送路44に入ったナット1は、搬送路44の傾斜によってゲート45まで移動するとともにゲート45で止められて、計測ユニット6による軸方向全長検査を受けた後、端面に付着した切り屑や製造上の問題が原因で軸方向全長が所定長より長かったり短かったりするナット1は開閉口46を通じてその下方に配された不良品箱48に入り、軸方向全長が所定長となっているナット1は開閉口47を通じてその開放に配された良品箱49に入る。ねじ孔清掃から全長検査による良品選別まで無人で行うことができるものである。なお、ねじ孔清掃装置3へのナット1の供給や、ねじ孔清掃装置3から後の搬送路40,44等のナット1の搬送に関しては、どのような形態のものを採用してもよい。
1 ナット
3 ねじ孔清掃装置
5 ブローユニット
6 測定ユニット
10 雌ねじ
33 ブラシ体
35 毛束
3 ねじ孔清掃装置
5 ブローユニット
6 測定ユニット
10 雌ねじ
33 ブラシ体
35 毛束
Claims (2)
- 軸回りに毛束を螺旋状に配したブラシ体と、このブラシ体を軸回りに回転させるとともに軸方向に送る駆動手段とからなるとともに、上記ブラシ体が差し込まれるねじ孔の雌ねじのピッチと上記ブラシ体の螺旋ピッチとが異なるものとされ、上記駆動手段によるブラシ体の1回転中の軸方向送り量が上記雌ねじのピッチと一致していることを特徴とするねじ孔清掃装置。
- ねじ孔を備えたナットのねじ孔をブラシ体で清掃する請求項1記載のねじ孔清掃装置と、ねじ孔清掃装置でねじ孔が清掃されたナットにその軸方向からエアを吹き付ける第1のブロー手段と、上記ナットを軸回りに回転させるナット回転駆動手段と、ナット回転駆動手段による駆動で回転しているナットの外周にエアを吹き付ける第2のブロー手段と、これらブロー手段で処理されたナットを軸方向において挟んでナットの軸方向寸法を計測する計測手段と、計測手段で計測された軸方向寸法が所定値と異なるナットを選り分ける選別手段と、ねじ孔清掃装置からブロー手段と計測手段とを経て選別手段までナットを送る送り手段とからなることを特徴とするナット検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005124024A JP2006297312A (ja) | 2005-04-21 | 2005-04-21 | ねじ孔清掃装置とこれを用いたナット検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005124024A JP2006297312A (ja) | 2005-04-21 | 2005-04-21 | ねじ孔清掃装置とこれを用いたナット検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006297312A true JP2006297312A (ja) | 2006-11-02 |
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ID=37466040
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JP2005124024A Pending JP2006297312A (ja) | 2005-04-21 | 2005-04-21 | ねじ孔清掃装置とこれを用いたナット検査装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-04-21 JP JP2005124024A patent/JP2006297312A/ja active Pending
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CN116690295B (zh) * | 2023-08-03 | 2023-10-20 | 江苏佳杰特种螺钉有限公司 | 一种紧固件攻丝后金属碎屑清理装置 |
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