以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図12は本発明をパチンコ機として具現化した第1の実施形態を例示している。1は遊技機本体で、矩形状の外枠2の前側に、上下一対のヒンジ4を介して前枠3が開閉自在に枢着されている。5はガラス扉、6は前面開閉板で、これらは前枠3の窓孔7に対応して上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
8は発射用の遊技球を貯留する上皿で、前面開閉板6の前側に装着され、上皿カバー9により覆われている。また、10は余剰球等を貯留する下皿、11は灰皿で、これらは前面開閉板6の下側で前枠3の前側に左右に配置され、下皿カバー12により覆われている。13は遊技盤で、前枠3の窓孔7に対応するように、前枠3の裏側に設けられる図外の遊技盤装着枠に裏側から着脱自在に装着され、窓孔7の下部側で前枠3の裏側に装着された図外の支持板により下側から支持されている。
16は発射手段で、下皿10の一側で前枠3の前側に装着された発射ハンドル17と、支持板の前側に装着された発射レール18と、前枠3の裏側に配置された発射モータ19及び打撃槌20等を備え、発射ハンドル17を操作したときに、発射モータ19により打撃槌20が作動して、前面開閉板6の裏側に装着された図外の球送り手段により発射レール18上に1個ずつ供給される遊技球を遊技盤13側に発射させるようになっている。
遊技盤13は、図2に示すようにベニヤ板等を略正方形状に切断したものであって、その前側には、発射手段16により発射された遊技球を案内するガイドレール21が環状に装着されると共に、そのガイドレール21の内側の遊技領域22に、液晶式表示手段23、特別図柄始動手段24、大入賞手段25、普通図柄始動手段26、普通入賞手段27等の各遊技部品が配置され、また大入賞手段25の下方にアウト口28が設けられている。液晶式表示手段23は、普通図柄表示手段31と特別図柄表示手段32とを兼用している。
普通図柄表示手段31は、1個又は複数個、例えば1個の普通図柄を変動表示可能であり、普通図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、その普通図柄が乱数制御等により所定時間変動して停止するようになっている。普通図柄は、上下方向又は左右方向のスクロール等によって変動し、所定態様又は非所定態様で停止する。なお、普通図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜遊技図柄を使用可能であり、この実施形態では、「0」〜「9」までの数字図柄が用いられている。
特別図柄始動手段24は、開閉自在な左右一対の開閉爪34を備えた可変作動式の電動式チューリップ等により構成され、普通図柄表示手段31の変動後の普通図柄が所定態様となった場合に開閉爪34が所定時間開放するようになっている。
特別図柄表示手段32は、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の特別図柄を変動表示可能であり、特別図柄始動手段24が遊技球を検出することを条件に乱数制御により所定時間変動して、例えば左、右、中等の所定の順序で停止するようになっている。特別図柄は、変動時には上下方向又は左右方向にスクロールする等、所定の変動パターンで変動して、その変動後に各特別図柄が同種図柄となる特定態様、又は特別図柄の少なくとも1つが異なる図柄となる非特定態様で停止する。なお、特別図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜遊技図柄を使用可能であり、この実施形態では、「0」〜「9」までの数字図柄が用いられている。
大入賞手段25は、下部側の横軸心廻りに開閉する開閉板35を備えた可変作動式であって、特別図柄表示手段32の変動後の特別図柄が特定態様となることに基づいて特別利益状態が発生したときに、開閉板35が前側に所定時間開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。また大入賞手段25は、その内部側が2又は3個等の複数個の通路に分割され、その一部の通路が特定領域36となっている。そして、遊技球が特定領域36を通過することを条件に、特別利益状態を継続させるようになっている。
なお、大入賞手段25は、開放から所定時間(例えば30秒間)が経過するか、所定時間内に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞することを条件に開閉板35を閉じ、遊技球が特定領域36を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返すようになっている。
続いて、液晶式表示手段23の構成について更に詳しく説明する。液晶式表示手段23は、図3〜図11に示すように、遊技盤13の装着孔13aに前側から圧入により着脱自在に装着される前構造体40と、この前構造体40に対応して遊技盤13の裏側にネジ等により着脱自在に装着される裏構造体41と、この裏構造体41の後側に着脱自在に装着される液晶表示ユニット42とを備えている。前構造体40と裏構造体41とは、固定手段43により互いに固定されている。
前構造体40は、中央よりも下部側に若干変位した位置に略矩形状の開口窓44が形成された本体部45と、本体部45の前側に装着された廂部46と、本体部45の後側に装着された後部枠体47と、前構造体40を遊技盤13の装着孔13aに固定するための圧入固定手段48とを備えている。
本体部45は、開口窓44の前縁側から外向きに鍔状に張り出し且つ遊技盤13の前側に当接する前飾り板51と、開口窓44の一側、例えば左側に沿って略上下方向に設けられた球案内通路52と、開口窓44の下側に沿って左右方向に設けられる球案内ステージ(遊技球案内手段)53とを一体に備えている。
前飾り板51の裏面側には、遊技盤13の前面側に設けられた位置決め孔13bに対応する位置決め突起51aが複数設けられている。
球案内通路52は、廂部46側の後述する入口54に入球した遊技球を下向きに案内するようになっている。球案内ステージ53は、左右方向中央部分が山部55、その左右両側が谷部56となった滑らかな波形状に形成されており、球案内通路52側から案内された遊技球を左右に往復移動させつつ減速させた後、前側に案内して遊技盤13の前側の下部側に落下させるようになっている。
谷部56には、前下がりの傾斜部57が形成されており、谷部56で失速した遊技球は、この傾斜部57によって前側に案内される。また、山部55の頂上部分には、その前側に遊技球が落下可能で且つ前向きに開口する凹部58が、その後側に遊技球を前向き、即ち凹部58側に案内する案内溝59が設けられており、山部55の頂上付近で失速した遊技球は案内溝59、凹部58を介して前向きに案内される。なお、凹部58は、特別図柄始動手段24の真上に位置しており、凹部58を介して遊技盤13の前側に落下した遊技球は極めて高い確率で特別図柄始動手段24に入賞するようになっている。
また、球案内ステージ53の前縁側には、谷部56の傾斜部57と山部55の凹部58とを除く部分に、上向きに起立する起立板60が一体に設けられており、凹部58及び傾斜部57以外の部分から遊技球が前側に落下しないようになっている。
本体部45の開口窓44の上側から左右両側にかけての部分には、球案内通路52よりも上側の位置に、遊技盤13の装着孔13aとの間に後述するランプ61が格納される空間62が形成されており、その前側に対応して前飾り板51に開口部63が形成されている。
廂部46は、前飾り板51の前方に突出しており、本体部45側の開口部63及び球案内通路52の上部側を前側から覆うように、開口窓44の上側から左右両側に跨がって逆U字状に設けられている。廂部46の一端側下部には、遊技盤13に沿って斜め上方から落下する遊技球が入球可能な入口54と、この入口54に入球した遊技球を後側の球案内通路52の上流側に案内する連絡通路64とが一体に設けられている。
また、廂部46は、後側のランプ61からの光を通すように少なくともその一部分が透明に形成されている。なお、廂部46の前面側には例えばキャラクター等の装飾が施されており、その装飾に対応するように後側のランプ61が配置されている。
後部枠体47は、本体部45の開口窓44に沿って矩形枠状に形成された発光表示枠65と、遊技盤13の装着孔13aに対応して発光表示枠65の前縁側から外側に鍔状に張り出す支持板部66と、発光表示枠65の下側に配置される係止手段67とを備え、本体部45の開口窓44の後側に装着されている。
発光表示枠65は、裏構造体41側のランプ(発光手段)68を前側から覆う発光表示部を構成するもので、リブ69によって開口窓44の縁部に沿って複数のランプ収容部70に分割されており、それらランプ収容部70内に夫々1又は複数のランプ68が収容されている。発光表示枠65は、ランプ68からの光を通し且つ前側からランプ68が透視できないように、例えば透明の合成樹脂の裏側に凹凸処理等が施されている。
発光表示枠65の上側の支持板部66には、その前側に、複数のランプ61が装着されたランプ基板71が着脱自在に装着されている。
発光表示枠65の左右の支持板部66には、図6及び図8に示すように、その裏側に圧入固定手段48が着脱自在に装着されている。圧入固定手段48は、支持板部66に沿って上下方向に長い板状に形成され且つネジ等によって支持板部66に固定される固定部72と、この固定部72の上下両端側に夫々設けられ且つ前向きに開いた側面視略コの字型の圧入部73とを備え、例えば合成樹脂材料により一体に形成されている。
圧入部73は、その端部側が、係合面74aと案内面74bとで略への字型に形成された圧入爪74となっており、内側に向けて弾性変形可能となっている。前構造体40を遊技盤13の装着孔13aに前側から装着する際には、圧入固定手段48は、案内面74bを装着孔13aの上下面に摺接させることによって圧入爪74を内側に向けて弾性変形させつつ装着孔13aを通過し、前飾り板51が遊技盤13の前面側に当接して位置決め突起51aが遊技盤13側の位置決め孔13bに嵌合した状態で、係合面74aが装着孔13aの後縁部に後側から圧着して前構造体40を遊技盤13に対して固定するようになっている。
なお、圧入固定手段48は、図6に示すように、その圧入部73が背面視で上下端側を内側に屈曲して形成されており、また固定部72の裏面側、圧入部73の圧入爪74を除く部分、圧入爪74の内側等に補強リブ75,76,77が設けられている。
係止手段67は、図9〜図11等に示すように、裏構造体41側の後述する被係止手段80と共に、前構造体40と裏構造体41とを互いに固定する固定手段43を構成するもので、嵌合突部81と係止具82とを備えている。
嵌合突部81は、球案内ステージ53の山部55の後側若しくはその近傍、即ち発光表示枠65の下側で左右方向中央部分に、支持板部66の裏面側から後方に突出するように一体に設けられており、上下左右の側壁83a,83b,83c,83dにより横長の矩形枠状に形成されている。嵌合突部81の背面側には、係止具取り付け板84と係止具保持板85とが設けられている。
係止具取り付け板84は、上下の側壁83a,83bの後端側の左右方向中央部分を上下に接続するように一体に設けられている。係止具取り付け板84の中心部には、係止具82を回動自在に支持するための取り付け基部86が一体に設けられている。
係止具保持板85は、左右の側壁83c,83dの後端側から互いに対向する方向に突出するように一体に設けられている。係止具保持板85の先端側は円弧状に形成され、その先端側縁部に沿って囲いリブ87が後向きに突設されており、その囲いリブ87の内側が係止具82を保持する保持部88となっている。
なお、係止具取り付け板84は、その背面側が係止具保持板85の囲いリブ87の後端側と略面一となるように、側壁83a等の後端側よりも若干後方に偏位して設けられている。
係止具82は、取り付けネジ89により回動自在に支持される筒状部90と、この筒状部90に直角で且つ互いに反対方向に突出する一対のレバー部91とを一体に備え、取り付けネジ89を筒状部90を介して係止具取り付け板84の取り付け基部86に水平前向きにねじ込むことにより嵌合突部81に回動自在に取り付けられている。
レバー部91の端部前側には、夫々突起部92が一体に設けられており、係止具82が嵌合突部81に沿って水平になったとき(以下、着脱位置という)、それら突起部92が囲いリブ87を乗り越えて係止具保持板85の保持部88に係合し、係止具82が着脱位置で保持されるようになっている。なお、係止具82は、着脱位置において背面視で嵌合突部81からはみ出さない大きさに形成されており、後述する裏構造体41側の嵌合孔部107に嵌合させる際に嵌合孔部107と干渉しないようになっている。
裏構造体41は、前構造体40側の発光表示枠65を裏側から覆うケース体101と、そのケース体101の左右両側に設けられた固定板部102と、ケース体101の下部側で左右方向中央に設けられた被係止手段80とを備えている。
ケース体101は、前側が開口した矩形箱形で、その背面103には、発光表示枠65に対応する表示窓104が開口状に形成されており、裏構造体41を遊技盤13の裏面側の所定位置に装着したとき、表示窓104が発光表示枠65の後端側に嵌め合わされ、ケース体101の前縁側は遊技盤13の裏面側或いは前構造体40の支持板部66の裏面側に当接するようになっている。また、ケース体101の背面103の前側には、複数のランプ68が装着されたランプ基板105が着脱自在に装着されている。
また、ケース体101の背面103の裏面側には、図示しない係合爪やネジ等の装着手段によって液晶表示ユニット42が着脱自在に装着されるようになっている。液晶表示ユニット42は、ケース体101に装着されたとき、その前側の表示画面が表示窓104内に配置されるようになっている。
固定板部102は、ケース体101の左右両側の前縁側から外側に向けて鍔状に張り出すように一体形成されており、ネジ等の固定手段により遊技盤13の裏面側に着脱自在に固定されるようになっている。
被係止手段80は、ケース体101の下縁側の左右方向中央部分で前向きに凹入する台形状の凹入部106に設けられており、前構造体40側の嵌合突部81が嵌合する嵌合孔部107と、前構造体40側の係止具82が係止される係止受け部108とを備えている。
嵌合孔部107は、凹入部106の底壁108に前構造体40側の嵌合突部81に対応して設けられており、その嵌合孔部107の上下の底壁106aにより係止受け部108が構成されている。嵌合孔部107は、底壁106aの前面側から前向きに突設された周壁109によって取り囲まれている。底壁106aは、その裏面側が、嵌合突部81の係止具取り付け板84の裏面側、及び係止具保持板85の囲いリブ87の後端側と略面一となるように設けられている。
係止受け部108、即ち嵌合孔部107の上下の底壁106aには、前構造体40側の係止具82を垂直にしたとき(以下、固定位置という)に突起部92が係合する係合孔110が夫々設けられており、それら係合孔110の左右両側には、係止具82を回動させたときの突起部92の移動軌跡に沿って案内溝111が設けられている。なお、案内溝111は、係合孔110との間に若干の隙間(凸状部112)を空けて形成されている。
なお、嵌合突部81を嵌合孔部107に嵌合させたとき、係止具82の後端側がケース体101の背面103よりも後側に突出しないように、嵌合突部81の突出量、凹入部106の凹入深さ、係止具82の軸方向高さ等が設定されており、ケース体101の裏面側に凹入部106を覆うように装着される液晶表示ユニット42と係止具82とが干渉しないようになっている。
以上のような構成を有する液晶式表示手段23を遊技盤13に装着する際には、まず前構造体40を遊技盤13の装着孔13aに前側から装着する。これにより、前構造体40は、その左右両端部側において、前飾り板51と圧入固定手段48とで遊技盤13を前後から挟み込んだ状態で固定される。このとき、位置決め突起51aが遊技盤13側の位置決め孔13bに嵌合し、前構造体40は遊技盤13の前面側所定位置に位置決めされる。
続いて、図12に示すように、裏構造体41を遊技盤13の裏面側に装着する。即ち、前構造体40側の係止具82を着脱位置に合わせておき、嵌合孔部107を嵌合突部81に嵌合させ、表示窓104を発光表示枠65の後端側に嵌め合わせた状態で、ネジ等により固定板部102を遊技盤13の裏面側に固定する(図12(a),(b))。このとき、係止具82の突起部92が係止具保持板85の保持部88に係合して係止具82が着脱位置に保持されるため、係止具82がふらつくことがなく、裏構造体41の装着作業が容易である。
前構造体40と裏構造体41とが共に遊技盤13に装着されると、続いて係止具82を任意の方向に90度回転させ、固定位置に合わせる(図12(c))。このとき、係止具82の突起部92は、係止具保持板85の囲いリブ87を乗り越えて保持部88から外れた後、係止受け部108の案内溝111上を移動し、更に凸状部112を乗り越えて係合孔110に係合する。
これにより、係止具82が係止受け部108に係止され、前構造体40と裏構造体41とが下部の左右方向中央位置にて前後方向に固定されるため、前構造体40の下部の左右方向中央部分が前側に変形して前飾り板51や球案内ステージ53等が遊技盤13から浮き上がることがなく、遊技球の落下経路に悪影響を及ぼす不具合を防止できる。
固定手段43は、前構造体40側に設けられる係止具82と、裏構造体41側に設けられる係止受け部108とを備え、係止具82を係止受け部108に係止することにより前構造体40と裏構造体41とを固定するようになっているため、固定構造を簡略化できる。
係止具82は回動自在に設けられ、係止具82を回動させて係止受け部108に係止するようにしているため、係止動作が容易であると共に確実に係止できる。
前構造体40側に設けられ且つ遊技盤13の裏面側に突出する嵌合突部81と、裏構造体41側に設けられ且つ嵌合突部81が前側から嵌合可能な嵌合孔部107とを備え、嵌合突部81に係止具82を、嵌合孔部107の周辺に係止受け部108を夫々設け、嵌合突部81を嵌合孔部107に嵌合させた状態で係止具82を係止受け部108に係止するようにしているため、前構造体40と裏構造体41との相対的な位置決めも同時に行うことができる。
図13及び図14は本発明の第2の実施形態を例示し、前構造体40側の係止具121を圧入により裏構造体41側の係止受け部122に係止するようにした例を示している。なお、係止具121と係止受け部122とで固定手段43の一例を構成している。
前構造体40側の嵌合突部81の背面側には取り付け基部123が一体に形成されており、その取り付け基部123の裏側に係止具121が固定されている。係止具121は、左右方向に長い板状に形成され且つネジ124等により取り付け基部123に固定される固定部125と、この固定部125の左右両端側に夫々設けられ且つ前向きに開いた平面視略U字型の圧入部126とを備え、例えば合成樹脂材料により一体に形成されている。
圧入部126は、その端部側が、係合面127aと案内面127bとで略への字型に形成された圧入爪127となっており、内側に向けて弾性変形可能となっている。圧入爪127は、その左右方向外側が嵌合突部81の左右の側壁83c,83dよりも左右に突出するように設けられ、係合面127aが裏構造体41の嵌合孔部107の左右の後縁部、即ち係止受け部122に後側から係合するようになっている。
前構造体40を遊技盤13の前側に装着した後、裏構造体41を遊技盤13の裏側に装着する際には、前構造体40側の嵌合突部81に裏構造体41側の嵌合孔部107を後側から嵌合させる。このとき、係止具121は、嵌合孔部107の左右内面に案内面127bを摺接させつつ圧入される。そして、裏構造体41の固定板部102が遊技盤13の裏面側に当接したとき、係合面127aが嵌合孔部107の左右の係止受け部122に後側から係合圧着して前構造体40と裏構造体41とが前後に固定される。
前構造体40と裏構造体41との固定を解除する際には、係止具121の左右の圧入爪127を互いに左右方向内側に圧縮して係合面127aの係止受け部122への係合を解いた状態で裏構造体41側の嵌合孔部107を前構造体40側の嵌合突部81から後方に抜き取ればよい。
以上のように、前構造体40側の係止具121を圧入により裏構造体41側の係止受け部122に係止するようにしても、第1の実施形態と同様、前構造体40の下部の左右方向中央部分が前側に変形して前飾り板51や球案内ステージ53等が遊技盤13から浮き上がることがなく、遊技球の落下経路に悪影響を及ぼす不具合を防止できる。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、係止具82,121を裏構造体41側に、係止受け部108,122を前構造体40側に夫々設けてもよい。
回動させることによって係止受け部108に係止する係止具82と、圧入によって係止受け部122に係止する係止具121とを併用した構成とすることも可能である。
なお、固定手段43は、前構造体40と裏構造体41とを少なくとも前後方向に固定できるものであればよく、上述した構成に限られるものではない。例えば、前構造体40側の係止具に係合爪を設け、裏構造体41側の係止受け部側に係合爪を単に係合させるようにしたものなどでもよい。
固定手段43は、前構造体40側の圧入固定手段48の配置位置に応じて適当な位置に配置すればよい。例えば、圧入固定手段48が前構造体の上下端部近傍に設けられている場合には、固定手段43を上下方向中央部分近傍に設ければよい。
液晶式表示手段23の左右両側に入口54を設け、左右両側から球案内ステージ53に遊技球を案内するようにしてもよい。また、液晶式表示手段23は必ずしも球案内ステージ54を備えたものである必要はない。
実施形態では、前構造体40と裏構造体41と固定手段43とを備えた構成を液晶式表示手段23に適用した例を示したが、これ以外の遊技部品、例えば、ドラム式表示手段や大型の入賞手段等に上記構成を適用することも可能である。
更に、実施形態ではパチンコ機を例に挙げて説明したが、アレンジボール機、雀球遊技機等のその他の弾球遊技機であっても同様に実施可能であることは言うまでもない。