JP2006296565A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006296565A
JP2006296565A JP2005119833A JP2005119833A JP2006296565A JP 2006296565 A JP2006296565 A JP 2006296565A JP 2005119833 A JP2005119833 A JP 2005119833A JP 2005119833 A JP2005119833 A JP 2005119833A JP 2006296565 A JP2006296565 A JP 2006296565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
diagnostic apparatus
ray
cable
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005119833A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Igarashi
健二 五十嵐
Hiroshi Suzuki
博 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005119833A priority Critical patent/JP2006296565A/ja
Publication of JP2006296565A publication Critical patent/JP2006296565A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】 ケーブルを介して他のユニットと接続された診断装置本体を回動する際に発生する回転トルクの増大とケーブルの破断を防止する。
【解決手段】 回転自在な回転ステージ41を検査室の床下に水平に設置し、検査室の診断装置本体から床面を介して引き出されたケーブル107bを回転ステージ41において円環状に配索する。一方、回転ステージ41の中心方向あるいは周辺方向に対し直線的に移動する複数の直進ステージ42を回転ステージ41に設け、円環状に配索されたケーブル107bを直進ステージ42によって保持する。そして、診断装置本体の回動角度情報に基づいてステージ移動機構のステッピングモータ46を駆動し直進ステージ42を所定位置に移動することにより回転ステージ41に配索されたケーブル107aの曲率半径を制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明はX線診断装置に係り、特にケーブルを介し検査室に設置された診断装置本体と制御室に設置された操作卓等とを接続して用いるX線診断装置に関する。
X線診断装置やMRI装置、あるいはX線CT装置などを用いた医用画像診断は、コンピュータ技術の発展に伴って急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。
X線診断は、近年ではカテーテル手技の発展に伴い循環器分野を中心に進歩を遂げている。循環器診断用のX線診断装置は、通常、X線発生部、X線検出部、X線発生部及びX線検出部を保持するCアームあるいはΩアームを備えた保持部、寝台(天板)、高電圧発生部、信号処理部、表示部等から構成されており、保持部を患者(以下では、被検体と呼ぶ。)の周囲で回動あるいは移動することにより最適な位置や方向におけるX線撮影を可能にしている。
X線診断装置のX線検出部に用いられる検出器は、従来、X線フィルムやI.I.(イメージ・インテンシファイア)が使用されてきた。このI.I.を用いたX線撮影方法では、X線発生部から発生したX線が被検体を透過することによって得られた投影データをI.I.によって光学画像に変換し、更に、この光学画像をX線TVカメラによって電気信号に変換した後A/D変換してモニタに表示している。このため、I.I.を用いたX線撮影方法は、フィルム方式では不可能であったリアルタイム撮影を可能とし、又、デジタル信号で投影データの収集ができるため、種々の画像処理が可能となった。一方、前記I.I.に替わるものとして、近年、2次元配列の平面検出器が注目を集め、既に実用化の段階に入っている。
Cアームを有した従来の循環器用X線診断装置の概略につき図8を用いて説明する。図8に示したX線診断装置200は、被検体に対してX線を照射して投影データの収集を行なう診断装置本体201と、この診断装置本体201のX線発生部204に対しX線発生用の高電圧を供給する高電圧発生部202と、診断装置本体201及び高電圧発生部202の制御や診断装置本体201のX線検出部205にて得られた投影データに基づいて画像データの生成と表示を行なう操作卓(コンソール)203等によって構成されている。
そして、診断装置本体201はX線遮蔽された検査室に、高電圧発生部202は機械室に、更に、操作卓203は制御室に夫々設置され、これらの各ユニットは、ケーブル207a乃至207cを介して相互に接続されている。即ち、診断装置本体201の保持部206におけるCアーム208の一方の端部に設けられたX線発生部204には、ケーブル207aを介して高電圧発生部202より高電圧が供給され、又、Cアーム208の他の端部に設けられたX線検出部205において検出された被検体のX線投影データは、ケーブル207bを介して操作卓203に供給されて画像データの生成と表示が行なわれる。更に、操作卓203から入力される撮影条件やコマンド信号等は、ケーブル207b及びケーブル207cを介して診断装置本体201及び高電圧発生部202に供給される。
この場合、検査室等の医師や検査技師(以下では、操作者と呼ぶ。)による操作や被検体の移動を妨げないために、通常、ケーブル207a乃至207cは床下に設けられたピット(溝)に沿って配索されている。
上述のX線診断装置200における各ユニットを床下に配索したケーブル207a乃至207cによって接続することにより、診断装置本体等に対する操作者や被検体のアクセス性及び安全性が向上する。この場合、従来のケーブル配索法では、例えば、検査室の診断装置本体201から床面210を介して床下に引き出されたケーブル207a及び207bは、機械室に設置された高電圧発生部202あるいは制御室に設置された操作卓203の方向に略90°折り曲げられて配索されていた。
ところで、診断装置本体201の保持部206におけるスタンド209(図8参照)は、被検体に対する撮影方向の設定あるいは所定位置への退避を目的とし、X線発生部204及びX線検出部205が装着されたCアーム208を床面210に垂直な回動軸Cxの周囲で回動させる機能を有している。
診断装置本体201が回動軸Cxを中心として回動する場合、図8の○印で示したケーブルの折り曲げ部には局所的な捩れ応力が発生する。そして、ケーブル207a及び207bにおける局所的な捩れ応力は、装置の高機能化や高性能化に伴なうケーブル本数やケーブル径の増加、更には、診断装置本体201における回動範囲の拡大等により増大し、ケーブル破断等の発生頻度を高める大きな要因となっていた。又、上述のケーブル捩れ応力の増大に伴ない診断装置本体201を回動する際の回転トルクが増大するという問題点を有していた。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ケーブルを有した診断装置本体を回動する際に発生する回転トルクの増大とケーブルの破断を防止したX線診断装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のX線診断装置は、X線発生部及びX線検出部を有し設置面に対し略垂直な回動軸を中心として回動可能な診断装置本体と操作卓及び高電圧発生部の少なくとも何れかとがケーブルを介して接続されたX線診断装置において、前記診断装置本体から引き出された前記ケーブルを円環状に配索するためのステージを有するステージ部を備えたことを特徴としている。
又、請求項6に係る本発明のX線診断装置は、X線発生部及びX線検出部を有し設置面に対し略垂直な回動軸を中心として回動可能な診断装置本体と操作卓及び高電圧発生部の少なくとも何れかとがケーブルを介して接続されたX線診断装置において、前記診断装置本体から引き出された前記ケーブルを円環状に配索するための回転自在な回転ステージと、前記ケーブルを保持し前記回転ステージの放射方向にスライド可能な直進ステージと、前記診断装置本体の回動角度を検出する角度検出手段と、検出された前記回動角度に基づいて前記直進ステージを前記回転ステージの放射方向における所定位置に移動するステージ移動手段を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、ケーブルを有した診断装置本体を回動する際に発生する回転トルクの増大とケーブルの破断を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下に述べる本発明の実施例の第1の特徴は、回転自在なステージ(以下では、回転ステージと呼ぶ。)を検査室の床下に設置し、検査室の診断装置本体から床面を介して引き出されたケーブルを前記回転ステージにおいて円環状に配索することにある。
又、本実施例の第2の特徴は、上述の回転ステージの中心方向あるいは周辺方向(以下では、これらを纏めて放射方向と呼ぶ。)に対し略直線的に移動する複数の直進ステージを前記回転ステージ上に設け、円環状に配索された前記ケーブルを前記複数の直進ステージによって保持することにある。
更に、本実施例の第3の特徴は、検出された診断装置本体の回動角度情報に基づいて前記直進ステージを放射方向の所定位置に移動することにより円環状に配索された前記ケーブルの曲率半径を制御することにある。
(装置の構成)
本発明の実施例におけるX線診断装置の構成につき図1乃至図6を用いて説明する。但し、図1は、X線診断装置の概略を説明するための図であり、図2は、X線診断装置の全体構成を示すブロック図、図3は、診断装置本体の構成を示す図である。
図1に示した本実施例のX線診断装置100は、既に図8において述べたように、検査室に設置され被検体に対しX線を照射してX線投影データの収集を行なう診断装置本体101と、機械室に設置され診断装置本体101のX線発生部1に対して高電圧を供給する高電圧発生部102と、制御室に設置され診断装置本体101及び高電圧発生部102の制御や診断装置本体101のX線検出部2において収集された投影データに基づいて画像データの生成と表示を行なう操作卓103を有し、更に、検査室の床下に設置され、診断装置本体101と高電圧発生部102とを接続するケーブル107a及び診断装置本体101と操作卓103とを接続するケーブル107bを円環状に配索するステージ部104を備えている。
次に、X線診断装置200における上述の各ユニットの構成と機能につき図2のブロック図を用いて説明する。
検査室に設置された診断装置本体101は、X線を被検体150に対して照射するX線発生部1と、被検体150を透過したX線を2次元的に検出すると共に、この検出信号に基づいて投影データを生成するX線検出部2と、X線発生部1とX線検出部2を保持する保持部3を備え、更に、被検体150を載置する天板12と、X線発生部1及びX線検出部2(以下では、これらを纏めて撮像系と呼ぶ。)や保持部3を回動する移動機構部4と、保持部3の回動角度を検出する角度検出部5を備えている。
X線発生部1は、被検体150に対しX線を照射するX線管15と、X線管15から照射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)を形成するX線絞り器16を備えている。X線管15は、X線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された電子を高電圧によって加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。一方、X線絞り器16は、X線管15と被検体150の間に位置し、X線管15から照射されたX線ビームを所定の照射サイズに絞り込む機能を有している。
X線検出部2は、被検体150を透過したX線を電荷に変換して蓄積する平面検出器21と、この平面検出器21に蓄積された電荷を読み出すためのゲートドライバ22と、読み出された電荷からX線投影データを生成する投影データ生成部13を備えている。
平面検出器21は、微小な検出素子を列方向及びライン方向に2次元的に配列して構成されており、各々の検出素子はX線を感知し入射X線量に応じて電荷を生成する光電膜と、この光電膜に発生した電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサと、電荷蓄積コンデンサに蓄積された電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)から構成されている。
投影データ生成部13は、平面検出器21から読み出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器23と、電荷・電圧変換器23の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器24と、平面検出器21からライン単位でパラレルに読み出されデジタル変換されたX線投影データを時系列信号に変換するパラレル・シリアル変換器25とを備えている。
診断装置本体101の保持部3は、図1に示したようにCアームを有し、その1つの端部にはX線発生器1が、又、他の端部にはX線検出部2が装着されている。
次に、保持部3の構成と機能につき図3を用いて説明する。診断装置本体101の保持部3におけるCアーム31の下端にはX線発生部1が、又、上端には平面検出器21を備えたX線検出部2が前記X線発生部1に対向して取り付けられている。そして、図中の1点鎖線108は、X線部1におけるX線管15の焦点とX線検出部2の平面検出器21の中心を結ぶ撮影中心軸を示している。
又、Cアーム31は、床面106に据え付けられたスタンド33にアームホルダ32を介して保持されており、このとき、アームホルダ32にはCアーム31が矢印aの方向にスライド自在に取り付けられている。一方、スタンド33の上部には、アームホルダ32が矢印bの方向に回動自在に取り付けられており、スタンド33は、床面106に固定されたスタンド固定部33aと支柱軸を中心に矢印cの方向に回動可能なスタンド可動部33bから構成されている。
そして、方向aに対するCアーム31のスライドと方向bに対するアームホルダ32の回動により、X線発生部1及びX線検出部2の撮像系は、天板12に載置された図示しない被検体に対し好適な位置及び方向に設定される。又、スタンド可動部33bを方向cに回動することにより、前記撮像系及びCアーム31の被検体150に対する好適な位置への移動あるいは所定位置への退避が可能となる。特に、撮像系及びCアーム31の退避により、被検体150の周辺には操作者のためのワーキングスペースが確保でき、検査前あるいは検査終了後における被検体の天板12への載せ替えや体位の変換あるいは麻酔機材の配備等を容易に行なうことができる。
図2に戻って、診断装置本体101の移動機構部4は、図示しないCアームスライド機構とアームホルダ回動機構とスタンド回動機構を有している。即ち、アームホルダ32とCアーム31との接合部にはCアーム31を方向aにスライドするためのCアームスライド機構が、スタンド33とアームホルダ32との接合部にはアームホルダ32を方向bに回動するためのアームホルダ回動機構が設けられ、更に、スタンド33のスタンド固定部33aとスタンド可動部33bとの接合部にはスタンド可動部33bを方向cに回動するためのスタンド回動機構が設けられている。
尚、移動機構部4は、上述のCアームスライド機構、アームホルダ回動機構及びスタンド回動機構の他に、被検体150を載置した天板12を長手方向及び上下方向に移動するための図示しない天板移動機構を有している。
一方、角度検出部5は、保持部3のスタンド33における上述のスタンド回動機構に一体化して取り付けられたエンコーダを備え、スタンド固定部33aに対するスタンド可動部33bの回動角度を検出する。
一方、機械室に設置された高電圧発生部102は、X線発生部1のX線管15の陰極から発生する熱電子を加速するために陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生する高電圧発生器61と、後述する操作卓103のシステム制御部11から供給される指示信号に従い、高電圧発生器61における管電流、管電圧、照射時間等のX線照射条件を制御するX線制御部62を備えている。
又、制御室に設置された操作卓103は、X線検出部2において生成された投影データに基づいて画像データの生成と保存を行なう画像データ生成・記憶部7と、この画像データ生成・記憶部7が生成した画像データを表示する表示部8と、移動機構部4に設けられた上述のCアームスライド機構、アームホルダ回動機構及びスタンド回動機構を制御する機構制御部9を備え、更に、被検体情報、撮影条件、表示条件、X線照射条件などの諸条件の選択や設定、各種コマンドの入力等を行なう入力部10と、X線診断装置100における上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部11を備えている。
画像データ生成・記憶部7は、表示部8に表示する画像データの生成と保存を行なう機能を有し、図示しない記憶回路と演算回路を備えている。そして、前記記憶回路には、X線検出部2における投影データ生成部13のパラレル・シリアル変換器25によってライン方向の時系列信号に変換された投影データが順次保存されて画像データが生成される。一方、前記演算回路は、生成された画像データに対し、必要に応じて輪郭強調やS/N改善等を目的とした画像処理演算を行なう。
一方、表示部8は、図示しない表示データ生成回路、変換回路及びモニタを備え、前記表示データ生成回路は、画像データ生成・記憶部7が生成した画像データに対して所定の表示形態に対応した変換処理を行ない、更に、その付帯情報である数字や各種文字等を合成して表示データを生成する。次いで、前記変換回路は、この表示データに対してD/A変換とテレビフォーマット変換を行なって映像信号を生成し前記モニタに表示する。
機構制御部9は、システム制御部11から供給された指示信号に基づいて診断装置本体101の移動機構部4におけるCアームスライド機構及びアームホルダ回動機構に対して制御信号を供給し、撮像系を所望の位置に移動する。同様にして機構制御部9は、移動機構部4におけるスタンド回動機構に対して制御信号を供給し、保持部3のスタンド可動部33bを所定方向に回動させ、更に、スタンド回動機構に取付けられた角度検出器5によって検出された前記スタンド可動部33bの回動角度情報に基づき、後述するステージ部104のステージ移動機構43を制御して直進ステージ42を所定位置に移動する。尚、スタンド可動部33aの回動角度に対する直進ステージ42の移動距離に関するデータは、機構制御部9の図示しない記憶回路に予め保管されている。
入力部10は、キーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの入力デバイスや表示パネル、更には、各種スイッチ等を備えたインターラクティブなインターフェイスであり、被検体情報の入力、X線照射条件の設定、撮像系位置及び方向の設定、スタンド可動部33bの回動角度の設定、更には、撮影開始コマンド等の各種コマンド信号の入力等を行なう。尚、上記X線照射条件としてX線管15に印加する管電圧、管電流、X線の照射時間などがあり、被検体情報として年齢、性別、体格、検査部位、検査方法、過去の診断履歴などがある。
そして、システム制御部11は、図示しないCPUと記憶回路を備え、入力部10から供給された操作者のコマンド信号や各種設定条件等の情報を前記記憶回路に一旦保存した後、これらの情報に基づいてX線診断装置100における上述の各ユニットを統括的に制御する。
一方、検査室の床下に設置されたステージ部104は、診断装置本体101から引き出されたケーブル107a及び107bを円環状に配索するための回転ステージ41と、配索されたケーブル107a及び107bをケーブル軸方向に対してスライド可能に保持する直進ステージ42と、直進ステージ42の移動を制御するステージ移動機構43を備えている。尚、以下では説明をわかり易くするために診断装置本体101と操作卓103とを接続するケーブル107bについて述べる。
次に、本実施例の重要部分であるステージ部104につき図4乃至図6を用いて更に詳しく説明する。図4は、保持部3におけるスタンド可動部33bの回動中心軸を含む縦断面を示したものであり、スタンド可動部33bの回動軸と略一致して回転ステージ41の回転軸が設定されている。この図4の矢印方向(⇒)からみた回転ステージ41及び直進ステージ42とケーブル107の位置関係を図5に示し、更に、図5のステージ部104におけるA−A断面(縦断面)を図6に示している。
図4乃至図6に示すように、検査室の床下に設けられたステージ部104は、回動自在な回転ステージ41と、回転ステージ41の回動中心から周辺部に放射状に配設された複数本のガイドレール44と、ガイドレール44に対してスライド自在に取り付けられ、円環状に配索されたケーブル107をケーブル軸方向にスライド可能に保持した直進ステージ42を備え、更に、直進ステージ42をガイドレール44に沿って所定位置に移動させるためのステッピングモータ46及び送りねじ45を有したステージ移動機構43を備えている。
そして、診断装置本体101の保持部3におけるスタンド可動部33bから引き出されたケーブル107bは、床面106を介し検査室の床下に回転自在に設けられた回転ステージ41の表面に円環状に配索され、更に、回転ステージ41に設けられた直進ステージ42においてケーブル軸方向にスライド可能に保持される。
図5は、右方向に操作卓103が位置する場合を示しており、スタンド可動部33bから引き出されたケーブル107bは、回転ステージ41の面上において、例えば、操作卓103の方向と逆の方向に半周乃至1周した後、操作卓103の方向に配索される。
一方、ステージ移動機構43におけるステッピングモータ46の回転に伴って送りねじ45が回転し、送りねじ45の回転により直進ステージ42及びこの直進ステージ42に保持されたケーブル107bは回転ステージ41において放射状に配設されたガイドレール44に沿って移動する。尚、図5では、回転ステージ41の面上に3つのガイドレール44を配設する場合について示したが、ガイドレール44の本数は3に限定されない。
(ステージ部の動作)
次に、スタンド可動部33bの回動に伴なうステージ部104の動作につき図4乃至図6を用いて説明する。但し、ここでは、図5に示すように診断装置本体101から引き出されたケーブル107bを回転ステージ41の面上で時計回り(右回り)方向に配索し、更に、スタンド可動部33bが反時計回り(左回り)方向に回動する場合について述べるが、これに限定されない。
先ず、操作者が操作卓103の入力部10においてスタンド可動部33bを反時計回り方向に回動させるための指示信号を入力したならば、システム制御部11を介してこの指示信号を受信した機構制御部9は、診断装置本体101の移動機構部4におけるスタンド回動機構に対して制御信号を供給し、スタンド可動部33bを所定角度だけ回動する。
一方、前記スタンド回動機構に取り付けられた角度検出部5のエンコーダは、このときの回動方向と回動角度を検出し、この検出結果を操作卓103の機構制御部9に供給する。次いで、機構制御部9は、供給された回動方向と回動角度の情報に基づき、ステージ部104のステージ移動機構43におけるステッピングモータ46に対して駆動信号を供給する。そして、ステッピングモータ46の回転軸に直接あるいはギアを介して連結された送りねじ45が前記ステッピングモータ46の回転に伴なって回転し、直進ステージ42及びこの直進ステージ42に保持されたケーブル107bを回転ステージ41の回転中心方向(図6の右方向)に移動する。
一方、診断装置本体101から引き出されたケーブル107bには、スタンド可動部33bの回動に伴なって捩れ応力が発生し、この捩れ応力は、ステージ部104の回転ステージ41において円環状に配索されたケーブル107bに対し反時計回り(左回り)方向及び回転ステージ41の中心方向の応力を発生させる。
しかしながら、反時計回り方向の応力は、ケーブル107bが配索された回転自在な回転ステージ41の前記応力方向への回動により吸収され、更に、回転ステージ41の中心方向の応力は、ステージ部104におけるステージ移動機構43及び直進ステージ42によるケーブル107bの回転ステージ中心方向への移動によって吸収される。
即ち、スタンド可動部33bが反時計方向に回動する際、ケーブル107bに発生する捩れ応力は、回転ステージ41の反時計回り方向への回動と直進ステージ42の回転ステージ中心方向への移動により吸収される。この場合、図5の実線で示したスタンド可動部33bの回動前におけるケーブル107bは、スタンド可動部33bの回動に伴なう回転ステージ41の回動と直進ステージ42の移動により破線で示したケーブル107bの位置に移動する。
同様にして、スタンド可動部33bが時計回り方向に回動する場合、ケーブル107bに発生する捩れ応力は、回転ステージ41の時計回り方向への回動と直進ステージ42の回転ステージ周辺方向への移動により吸収される。
以上述べた本発明の実施例によれば、診断装置本体から引き出されたケーブルを床下に設けられたステージにおいて円環状に配索することにより、診断装置本体の回動に伴なってケーブルに発生する局所的な捩れ応力は分散される。又、前記ステージを回転自在な回転ステージとすることにより、診断装置本体を回動する際、円環状に配索された前記ケーブルに発生するケーブル軸方向の応力は、この応力による前記回転ステージの回動により軽減される。
更に、上述の実施例によれば、前記回転ステージの放射方向にスライド可能な複数の直進ステージを前記回転ステージに設け、円環状に配索された前記ケーブルを前記直進ステージによって保持することにより、診断装置本体を回動する際、円環状に配索された前記ケーブルに発生する放射方向の応力は前記直進ステージの移動により軽減される。
又、検出された診断装置本体の回動角度情報に基づいて前記直進ステージを前記回転ステージの放射方向における所定位置に移動することにより、円環状に配索された前記ケーブルの曲率半径を制御することが可能となる。従がって、診断装置本体を回動する際、円環状に配索された前記ケーブルに発生する放射方向の応力が最も低減されるようにケーブルの曲率半径を正確に制御することが可能となる。
即ち、上述の実施例によれば、診断装置本体の回動に伴なってケーブルに発生する局所的な捩れ応力を分散することができるため、ケーブルの破断頻度が低減し信頼性あるいは寿命が大幅に向上する。更に、診断装置本体の回動に伴なってケーブルに発生する応力が低減するためにケーブル負荷の影響が小さくなり、比較的小さな回転トルクで診断装置本体を回動することが可能となる。
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施例では、ステージ部104の回転ステージ41にケーブル107を保持するスライド可能な直線ステージ42を設け、診断装置本体101の回動角度情報に基づいて直進ステージ42を回転ステージ41の放射方向における所定位置に移動する場合について述べたが、ケーブル107に発生する放射方向の応力を用いて直進ステージ42を移動することにより前記放射方向の応力を軽減することができる。この方法によれば、ステージ部104におけるステージ移動機構43及び診断装置本体101における角度検出器5が不要となる。
又、ケーブル107と回転ステージ41との摩擦力が小さい場合には、上述の直進ステージ42を用いなくともよい。この場合、前記放射方向の応力は、円環状に配索されたケーブル107が回転ステージ41の面上を摺動することにより軽減される。
一方、上述の実施例では、保持部3におけるスタンド33の中心軸を中心として診断装置本体101が回動する場合について述べたが、保持部におけるスタンドの中心軸と診断装置本体の回動軸が異なっていてもよい。図7に示した診断装置本体201のCアーム231は、アームホルダ232を介してスタンド233に保持され、アームホルダ232の側面にはCアーム231が矢印aで示す方向にスライド自在に取り付けられている。一方、アームホルダ232は、スタンド233に対して矢印bの方向に回動自在に取りつけられ、このアームホルダ232の回動に伴ってCアーム231も回動を行なう。そして、a方向に対するCアーム231のスライドとb方向に対するアームホルダ232の回動により、Cアーム231の両端部に取り付けられた撮像系は被検体に対して任意の位置に設定される。
一方、床面106には、床旋回アーム234が設けられ、この床旋回アーム234の一端は床面106に対し回動軸Z1を中心としてd方向に回動自在に取り付けられ、床旋回アーム234の他端には前記スタンド233が、回動軸Z2を中心としてc方向に回動自在に取り付けられている。そして、回動軸Z1を中心とした床旋回アーム234の回動と、回動軸Z2を中心としたスタンド233の回動によりCアーム231及び撮像系を所望の位置に移動する。
このような構成の診断装置本体201において、ケーブルは回動軸Z1に沿って床下に引き出されるため、床下に設けられたステージ部104における回転ステージ41の回転軸は回動軸Z1に一致させて設定することが望ましい。
又、図7においてスタンド233が回動軸Z2を中心として回動する際、スタンド233及び床旋回アーム234の中心部に配索されたケーブルには上述の実施例と同様の捩れ応力が発生するため、例えば、床旋回アーム234において既に述べたステージ部104の機能を設けてもよい。
本発明の実施例におけるX線診断装置の概略を示す図。 同実施例におけるX線診断装置の全体構成を示すブロック図。 同実施例における診断装置本体の構成を示す図。 同実施例におけるスタンド可動部及びステージ部の縦断面を示す図。 同実施例における回転ステージ及び直進ステージとケーブルの位置関係を示す図。 同実施例におけるステージ部の縦断面を示す図。 同実施例における診断装置本体の変形例を示す図。 従来のX線診断装置の概略を示す図。
符号の説明
1…X線発生部
2…X線検出部
3…保持部
4…移動機構部
5…角度検出部
7…画像データ生成・記憶部
8…表示部
9…機構制御部
10…入力部
11…システム制御部
12…天板
13…投影データ生成部
15…X線管
16…X線絞り器
21…平面検出器
22…ゲートドライバ
23…電荷・電圧変換器
24…A/D変換器
25…パラレル・シリアル変換器
31、231…Cアーム
32、232…アームホルダ
33、233…スタンド
33a…スタンド固定部
33b…スタンド可動部
41…回転ステージ
42…直進ステージ
43…ステージ移動機構
44…ガイドレール
45…送りねじ
46…ステッピングモータ
61…高電圧発生器
62…X線制御部
100、200…X線診断装置
101、201…診断装置本体
102…高電圧発生部
103…操作卓
104…ステージ部
107a、107b、107c…ケーブル
234…床旋回アーム

Claims (9)

  1. X線発生部及びX線検出部を有し設置面に対し略垂直な回動軸を中心として回動可能な診断装置本体と操作卓及び高電圧発生部の少なくとも何れかとがケーブルを介して接続されたX線診断装置において、
    前記診断装置本体から引き出された前記ケーブルを円環状に配索するためのステージを有するステージ部を備えたことを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記ステージ部は、前記診断装置本体が設置された検査室の床下に設けられていることを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記ステージは、回転自在な回転ステージであることを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  4. 前記ステージ部は、前記回転ステージの放射方向にスライド可能な直進ステージを備え、前記直進ステージは、前記回転ステージにて円環状に配索された前記ケーブルを保持することを特徴とする請求項3記載のX線診断装置。
  5. 角度検出手段とステージ移動手段を備え、前記ステージ移動手段は、前記角度検出手段が検出した前記診断装置本体の回動角度に基づいて前記直進ステージを所定位置に移動することを特徴とする請求項4記載のX線診断装置。
  6. X線発生部及びX線検出部を有し設置面に対し略垂直な回動軸を中心として回動可能な診断装置本体と操作卓及び高電圧発生部の少なくとも何れかとがケーブルを介して接続されたX線診断装置において、
    前記診断装置本体から引き出された前記ケーブルを円環状に配索するための回転自在な回転ステージと、
    前記ケーブルを保持し前記回転ステージの放射方向にスライド可能な直進ステージと、
    前記診断装置本体の回動角度を検出する角度検出手段と、
    検出された前記回動角度に基づいて前記直進ステージを前記回転ステージの放射方向における所定位置に移動するステージ移動手段を
    備えたことを特徴とするX線診断装置。
  7. 前記回転ステージの回転軸は、前記診断装置本体の回動軸あるいは前記ケーブルの引き出し方向と略一致して設定されることを特徴とする請求項3又は請求項6に記載したX線診断装置。
  8. 前記ステージ移動手段は、少なくともステッピングモータと送りネジを備えていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載したX線診断装置。
  9. 前記ステージ移動手段は、前記回転ステージに円環状に配索された前記ケーブルの配索方向と前記診断装置本体の回動方向が同じ場合には、前記直進テーブルを前記回転ステージの周辺方向に移動し、異なる場合には前記回転ステージの中心方向に移動することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載したX線診断装置。
JP2005119833A 2005-04-18 2005-04-18 X線診断装置 Withdrawn JP2006296565A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005119833A JP2006296565A (ja) 2005-04-18 2005-04-18 X線診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005119833A JP2006296565A (ja) 2005-04-18 2005-04-18 X線診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006296565A true JP2006296565A (ja) 2006-11-02

Family

ID=37465406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005119833A Withdrawn JP2006296565A (ja) 2005-04-18 2005-04-18 X線診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006296565A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010022510A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Hitachi Medical Corp X線撮像装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010022510A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Hitachi Medical Corp X線撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5731888B2 (ja) X線画像診断装置
JPH10328173A (ja) X線診断装置
JP4975347B2 (ja) X線ct装置
JP2010082431A (ja) X線画像診断装置及びx線装置
JP4621425B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JP2009219552A (ja) X線診断装置
JP4008928B2 (ja) Cアーム保持装置及びx線診断装置
JP2006296565A (ja) X線診断装置
JP5537520B2 (ja) X線ct装置
JP2006025893A (ja) X線画像診断装置
JP2009291531A (ja) X線診断装置
JP6608414B2 (ja) X線診断装置及びアンギオct装置
JPH08168480A (ja) X線診断装置
JP5676883B2 (ja) X線ct装置
JP5091506B2 (ja) X線診断装置
JP4482005B2 (ja) X線診断装置及びc形アーム保持装置
JP5758187B2 (ja) X線ct装置
JP7114381B2 (ja) X線ct装置及びx線管装置
JP6968855B2 (ja) X線診断装置
JP2020039382A (ja) X線ct装置
JP2014151068A (ja) 医用画像診断装置、ガントリ移動位置決定方法およびガントリ移動位置決定プログラム
JP7395385B2 (ja) アンギオct装置
JP4738542B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JP5036915B2 (ja) X線ct装置
JP7437887B2 (ja) 医用情報処理装置及びx線ct装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080701