JP2014151068A - 医用画像診断装置、ガントリ移動位置決定方法およびガントリ移動位置決定プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】CTガントリ移動位置を高精度に決定する医用画像診断装置の提供。
【解決手段】本実施形態に係る医用画像診断装置1は、X線発生部3における焦点から発生され、被検体を透過したX線を検出するX線検出部5と、投影画像発生部13で発生された投影画像上に指定された第1指定位置に対応するX線検出面上の検出面位置と焦点の位置とX線検出面の中心位置とに基づいて、焦点の位置と中心位置とを含み天板11の短軸方向に平行な第1面と、焦点の位置と検出面位置とを含み短軸方向に平行な第2面との間の角度を決定する角度決定部19と、角度と記憶部17に記憶された被検体に関するボリュームデータとに基づいて第2面に対応する断面画像を発生する断面画像発生部21と、断面画像上に指定された第2指定位置に基づいて、被検体に対してX線コンピュータ断層撮影を実行するガントリを移動させる移動位置を決定する位置決定部26と、を具備する。
【選択図】図1
【解決手段】本実施形態に係る医用画像診断装置1は、X線発生部3における焦点から発生され、被検体を透過したX線を検出するX線検出部5と、投影画像発生部13で発生された投影画像上に指定された第1指定位置に対応するX線検出面上の検出面位置と焦点の位置とX線検出面の中心位置とに基づいて、焦点の位置と中心位置とを含み天板11の短軸方向に平行な第1面と、焦点の位置と検出面位置とを含み短軸方向に平行な第2面との間の角度を決定する角度決定部19と、角度と記憶部17に記憶された被検体に関するボリュームデータとに基づいて第2面に対応する断面画像を発生する断面画像発生部21と、断面画像上に指定された第2指定位置に基づいて、被検体に対してX線コンピュータ断層撮影を実行するガントリを移動させる移動位置を決定する位置決定部26と、を具備する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、ガントリ移動位置を決定可能な医用画像診断装置、ガントリ移動位置決定方法およびガントリ移動位置決定プログラムに関する。
従来、X線コンピュータ断層撮影(Computed Tomography:以下、CTと呼ぶ)装置とX線診断装置とを組み合わせたインターベンショナルラジオロジー(Interventional radiology:以下、IVRと呼ぶ)−CT装置がある。IVR−CT装置は、例えば、穿刺などの施術を支援する機能を有する。このとき、IVR−CT装置は、発生した投影画像上に指定されたポイントに基づいて、アキシャル画像、サジタル画像、コロナル画像からなる断面変換(Multi−Planar Reconstruction:以下、MPRと呼ぶ)画像を発生することができる。
IVR−CT装置において、CTガントリを移動させたい位置は、以下のようにして決定される。まず、投影画像上において、操作者が所望する点(以下、入力点と呼ぶ)が入力される。次いで、予め設定された仮の高さと入力点とに基づいて、仮の関心点(以下、仮定点と呼ぶ)が決定される。天板の長軸方向における仮定点の座標に基づいて、CTガントリの移動位置が決定される(図11)。上記方法において、例えば、図11に示すように、天板の上面から所定の高さにおける位置を操作者が所望する点としている。このため、図12、図13に示すように、操作者が所望する関心点の位置と天板との距離(以下、関心点の高さと呼ぶ)が仮の高さと異なる場合、操作者が所望する関心点に対応するCTガントリ移動位置が、上記方法で決定されたCTガントリ移動位置とずれてしまう問題がある。
以上のことから、投影画像上に指定される位置がX線検出器の中心位置を通り天板の短軸方向に平行な線分から外れた場合、CTガントリ移動位置が、操作者が所望する位置からずれてしまう問題、すなわちCTガントリ移動位置の決定精度が低下する問題がある。
また、CTガントリ移動位置を精度よく決定するために、例えば、被検体に対して複数回に亘ってX線撮影が実行されることがある。この場合、被検体に対する被曝量が増大する問題が発生する。
目的は、CTガントリ移動位置を高精度に決定可能な医用画像診断装置、ガントリ移動位置決定方法およびガントリ移動位置決定プログラムを提供することにある。
本実施形態に係る医用画像診断装置は、所定の焦点からX線を発生するX線発生部と、前記X線発生部から発生され、天板に載置された被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、前記X線検出部からの出力に基づいて、前記被検体の投影画像を発生する投影画像発生部と、前記投影画像上に指定された第1指定位置に対応する前記X線検出部におけるX線検出面上の検出面位置と前記焦点の位置と前記X線検出面の中心位置とに基づいて、前記焦点の位置と前記中心位置とを含み前記天板の短軸方向に平行な第1面と、前記焦点の位置と前記検出面位置とを含み前記短軸方向に平行な第2面との間の角度を決定する角度決定部と、前記被検体に関するボリュームデータを記憶する記憶部と、前記ボリュームデータと前記角度とに基づいて、前記第2面に対応する断面画像を発生する断面画像発生部と、前記断面画像上に指定された第2指定位置に基づいて、前記被検体に対してX線コンピュータ断層撮影を実行するガントリを移動させる移動位置を決定する位置決定部と、を具備することを特徴とする。
以下、図面を参照しながら実施形態に係る医用画像診断装置を説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
図1は、本実施形態に係る医用画像診断装置1の構成を示している。医用画像診断装置1は、X線発生部3と、X線検出部5と、支持機構7と、支持機構駆動部9と、天板11と、投影画像発生部13と、インターフェース部15と、記憶部17と、角度決定部19と、断面画像発生部21と、表示部23と、入力部25と、位置決定部26と、X線コンピュータ断層撮影(Computed Tomography:以下、CTと呼ぶ)の架台(以下、CTガントリと呼ぶ)27と、制御部29とを有する。
X線発生部3は、図示していないX線管と高電圧発生部とを有する。高電圧発生部は、X線管に供給する管電流と、X線管に印加する管電圧とを発生する。高電圧発生部は、X線撮影およびX線透視にそれぞれ適した管電流をX線管に供給し、X線撮影およびX線透視各々にそれぞれ適した管電圧をX線管に印加する。X線管は、高電圧発生部から供給された管電流と、高電圧発生部により印加された管電圧とに基づいて、X線の焦点(以下、管球焦点と呼ぶ)からX線を発生する。
X線検出部5は、X線発生部3から発生され、被検体Pを透過したX線を検出する。例えば、X線検出部5は、フラットパネルディテクタ(Flat Panel Detecter:以下、FPDと呼ぶ)を有する。FPDは、複数の半導体検出素子を有する。半導体検出素子には、直接変換形と間接変換形とがある。直接変換形とは、入射X線を直接的に電気信号に変換する形式である。間接変換形とは、入射X線を蛍光体で光に変換し、その光を電気信号に変換する形式である。X線の入射に伴って複数の半導体検出素子で発生された電気信号は、図示していないアナログディジタル変換器(Analog to Digital converter:以下、A/D変換器と呼ぶ)に出力される。A/D変換器は、電気信号をディジタルデータに変換する。A/D変換器は、ディジタルデータを、図示していない前処理部に出力する。なお、X線検出部5として、イメージインテンシファイア(Imageintensifier)が用いられてもよい。
支持機構7は、X線発生部3とX線検出部5とを移動可能に支持する。具体的には、支持機構7は、例えば、図示していないCアームとCアーム支持部とを有する。Cアームは、X線発生部3とX線検出部5とを、互いに向き合うように搭載する。なお、Cアームの代わりにΩアームが用いられてもよい。Cアーム支持部は、そのC形状に沿う方向(以下、第1方向と呼ぶ)に、Cアームをスライド可能に支持する。また、Cアーム支持部は、CアームとCアーム支持器との接続部を中心として、第1方向に直交する方向(以下、第2方向と呼ぶ)に回転可能にCアームを支持する。なお、Cアーム支持部は、後述する天板11の短軸方向(図1のX方向)と長軸方向(図2のY方向)とに平行移動可能にCアームを支持することも可能である。また、Cアームは、X線発生部3とX線検出部5との距離(線源受像面間距離(Source Image Distance:以下、SIDと呼ぶ))を変更可能に、X線発生部3とX線検出部5とを支持する。
支持機構駆動部9は、後述する制御部29の制御のもとで、支持機構7を駆動する。具体的には、支持機構駆動部9は、制御部29からの制御信号に応じた駆動信号をCアーム支持部に供給して、Cアームを第1方向にスライド、第2方向(尾頭方向(CRA)または頭尾方向(CAU))に回転させる。X線透視時およびX線撮影時においては、X線発生部3とX線検出部5との間に、天板11に載置された被検体Pが配置される。支持機構駆動部9は、天板11に対するX線検出部5における検出面(以下、X線検出面と呼ぶ)の傾きを、後述する角度決定部19に出力する。
図示していない天板駆動部は、後述する制御部29の制御のもとで、天板11を駆動することにより、天板11を移動させる。具体的には、天板駆動部は、制御部29からの制御信号に基づいて、天板11の短軸方向(図1のX方向)または天板11の長軸方向(図1のY方向)に、天板11をスライドさせる。また、天板駆動部は、鉛直方向(図1のZ方向)に関して、天板11を昇降する。加えて、天板駆動部は、長軸方向と短軸方向とのうち少なくとも一つの方向を回転軸(図1のX軸、Y軸)として、天板11を傾けるために天板11を回転してもよい。
図示していない前処理部は、X線検出部5から出力されたディジタルデータに対して、前処理を実行する。前処理とは、X線検出部5におけるチャンネル間の感度不均一の補正、および金属等のX線強吸収体による極端な信号の低下またはデータの脱落に関する補正等である。前処理されたディジタルデータは、後述する投影画像発生部13に出力される。
また、前処理部は、後述するCTガントリ27におけるDASから出力される純生データに対して前処理を施す。前処理には、例えばチャンネル間の感度不均一補正処理、X線強吸収体、主に金属部による極端な信号強度の低下または、信号脱落を補正する処理等が含まれる。前処理部から出力される再構成処理直前のデータ(生データ(raw data)または、投影データと称される、ここでは投影データという)は、データ収集したときにビューアングルを表すデータと関連付けられて、磁気ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリを備えた後述する記憶部17に記憶される。
投影画像発生部13は、撮影位置においてX線撮影された後に前処理されたディジタルデータに基づいて、撮影画像を発生する。投影画像発生部13は、透視位置でX線透視された後に前処理されたディジタルデータに基づいて、透視画像を発生する。以下、撮影画像と透視画像とをまとめて投影画像と呼ぶ。投影画像発生部13は、発生した投影画像を、後述する表示部23および記憶部17に出力する。
インターフェース部15は、例えば、ネットワーク、図示していない外部記憶装置に関するインターフェースである。本医用画像診断装置1によって得られた投影画像等のデータおよび解析結果などは、インターフェース部15およびネットワークを介して他の装置に転送可能である。インターフェース部15は、ネットワークを介して、被検体にボリュームデータを、後述するCTガントリ27または図示していない医用画像発生装置から取り込む。インターフェース部15は、取り込んだボリュームデータを、後述する記憶部17に出力する。ここで、医用画像発生装置とは、例えば、ボリュームデータを発生可能な磁気共鳴イメージング装置、X線診断装置などである。
記憶部17は、投影画像発生部13で発生された種々の投影画像、本医用画像診断装置1の制御プログラム、診断プロトコル、後述する入力部25から送られてくる操作者の指示、撮影条件、透視条件などの各種データ群、インターフェース部15とネットワークとを介して送られてくる被検体のボリュームデータなどを記憶する。また、記憶部17は、記憶された投影画像に関する管球焦点の位置と天板11との相対的な位置、およびSIDを記憶する。記憶部17は、後述するガントリ移動位置決定処理に関するプログラム(以下、ガントリ移動位置決定プログラムと呼ぶ)を記憶してもよい。
角度決定部19は、後述する入力部25を介して投影画像上に指定された第1指定位置に対応するX線検出面の位置(以下、検出面位置と呼ぶ)と、X線検出面の中心位置とに基づいて、管球焦点と中心位置とを含み短軸方向に平行な第1面と、第1指定位置と管球焦点とを含み短軸方向に平行な第2面との間の角度を決定する。具体的には、角度決定部19は、第1指定位置に基づいて、検出面位置を特定する。次いで、角度決定部19は、検出面位置と管球位置と中心位置とに基づいて、第2面を決定する。より詳細には、角度決定部19は、中心位置を原点とした検出面位置の座標に基づいて、長軸方向に沿った検出面位置と中心位置との距離(以下、長軸方向距離と呼ぶ)を決定する。最後に、角度決定部19は、長軸方向距離とSIDとに基づいて、第1面と第2面との間の角度を決定する。
なお、X線検出面が天板11に非平行である場合、角度決定部19は、天板11に対するX線検出面の傾きに応じた回転行列を、検出面位置の座標に掛ける処理を実行することにより、上記処理を実行して角度を決定することができる。
図2は、投影画像に指定された第1指定位置の一例を示す図である。なお、図2における投影画像は、透視画像のうちラストイメージホールド(Last Image Hold:以下、LIHと呼ぶ)が実行された投影画像(以下、LIH画像と呼ぶ)であってもよい。以下、説明を簡便にするために、第1指定位置の入力に関する画像は、投影画像であるものとする。
図3は、X線検出面の中心位置と管球焦点とを有し天板の短軸方向に平行な第1面と、検出面位置と管球焦点とを有し天板の短軸方向に平行な第2面との間の角度θを示す図である。図4は、図3における第1面、第2面を天板11の短軸方向から見た図である。図3、図4に示すように、角度θは、tan−1(長軸方向距離/SID)を計算することにより決定される。
断面画像発生部21は、ボリュームデータと角度とに基づいて、第2面に対応する断面画像を発生する。図5は、断面画像発生部21により発生される断面画像の一例を示す図である。図5に示すように、入力部25を介して投影画像上に指定位置が入力されると、X線検出面上に検出面位置が特定される。断面画像発生部21は、ボリュームデータと決定された角度とに基づいて、検出面位置と管球焦点とを結ぶ線分を有する第2面に対応する断面画像を発生する。具体的には、断面画像発生部21は、後述する入力部25を介した第1指定位置の入力を契機として、第2面に対応する断面画像を発生する。
なお、断面画像発生部21は、後述する入力部25を介して断面画像上に入力された位置と、ボリュームデータとに基づいて、天板11に平行な断面画像(コロナル画像)と、コロナル画像に垂直であって、長軸方向に平行な断面画像(サジタル画像)とを発生してもよい。このとき、断面画像発生部21は、発生したコロナル画像とサジタル画像とを、後述する表示部23に出力する。
表示部23は、投影画像発生部13により発生された投影画像を表示する。表示部23は、断面画像発生部21で発生された断面画像を表示する。なお、表示部23は、断面画像発生部21で発生されたサジタル画像およびコロナル画像を、断面画像とともに表示してもよい。また、表示部23は、断面画像発生部21により発生された断面画像を、指定位置が入力された投影画像とともに表示してもよい。なお、表示部23は、断面画像発生部21により発生された断面画像を、サジタル画像とコロナル画像とともに表示してもよい。
入力部25は、操作者が所望するX線撮影の撮影条件およびX線透視の透視条件、透視・撮影位置、X線透視の開始および終了と、投影画像の表示と複数の断面画像の表示とを表示させる切り替えなどを入力する。具体的には、入力部25は、操作者からの各種指示・命令・情報・選択・設定を本医用画像診断装置1に取り込む。透視・撮影位置とは、例えば、基準位置に対する角度で規定される。例えば、第1斜位方向(RAO)、第2斜位方向(LAO)、尾頭方向(CRA)、頭尾方向(CAU)の起点を透視・撮影位置とし、基準位置を図1の直交3軸の原点とすると、透視位置の角度は0°である。
入力部25は、図示していない関心領域の設定などを行うためのトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード等を有する。入力部25は、表示画面上に表示されるカーソルの座標を検出し、検出した座標を後述する制御部29に出力する。なお、入力部25は、表示画面を覆うように設けられたタッチパネルでもよい。この場合、入力部25は、電磁誘導式、電磁歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ指示された座標を検出し、検出した座標を制御部29に出力する。
入力部25は、表示部23に表示された投影画像上に第1指定位置を入力する。入力部25は、表示部23に表示された断面画像上に第2指定位置を入力する。図6は、第2指定位置が指定された断面画像の表示例を示す図である。入力部25は、投影画像上に指定された指定位置に関する情報を、角度決定部19に出力する。なお、指定位置が入力される投影画像は、被検体に対するX線撮影による撮影画像であってもよい。また、入力部25は、後述する断面画像発生部21により発生された断面画像上に、サジタル画像とコロナル画像との発生に関する位置を入力することも可能である。
位置決定部26は、断面画像上に指定された第2指定位置に基づいて、CTガントリ27を移動させる移動位置を決定する。具体的には、位置決定部26は、第2指定位置に関するY軸(長軸方向)における座標(以下、移動位置座標と呼ぶ)を特定する。位置決定部26は、移動位置座標を、移動位置として決定する。位置決定部26は、移動位置座標を、後述するCTガントリ27に出力する。図7は、移動位置を説明するための一例を示す説明図である。図7に示すように、第2指定位置に基づいて、移動位置座標が決定される。移動位置座標に、後述するCTガントリ27が移動される。
CTガントリ27は、回転支持機構と長軸方向移動機構とを有する。回転支持機構は、回転フレームと、回転軸を中心として回転自在に回転フレームを支持するフレーム支持機構と、回転フレームの回転を駆動する回転駆動部とを有する。回転フレームには、高電圧発生部と、X線管と、2次元アレイ型または多列型とも称されるX線検出器と、データ収集回路とが搭載される。回転駆動部は、制御部29による制御の下で、ダイレクトドライブまたはベルトドライブにより、回転フレームを回転させる。
高電圧発生部は、X線管に供給するための高電圧を発生する。具体的には、高電圧発生部は、制御部29からスリップリングを介して入力された制御信号に従って、高電圧を発生する。X線管は、高電圧発生部から電圧の印加および電流の供給を受けて、X線の焦点からX線を放射する。X線の焦点から放射されたX線は、X線管のX線放射窓に取り付けられたコリメータ部により、例えばコーンビーム形(角錐形)に整形される。X線検出器は、回転軸を挟んでX線管に対向する位置およびアングルで、回転フレームに取り付けられる。X線検出器の出力側には、データ収集回路(以下、DASと呼ぶ)が接続される。DASから出力されるデータ(純生データ(pure raw data))は、磁気送受信又は光送受信を用いた非接触データ伝送部を経由して、前処理部に伝送される。長軸方向移動機構は、CTガントリ27を、位置決定部26により決定された移動位置に移動させる。移動位置へのCTガントリ27の移動により、X線管とX線検出器との間の円筒形の撮影領域内に、天板11に載置された被検体が配置される。
制御部29は、図示していないCPU(Central Processing Unit)とメモリを備える。制御部29は、入力部25から送られてくる操作者の指示、撮影条件、透視条件などの情報を、図示していなメモリに一時的に記憶する。制御部29は、メモリに記憶された操作者の指示、撮影条件などに従って、X線撮影を実行するために、X線発生部3、支持機構駆動部9、CTガントリ27などを制御する。制御部29は、メモリに記憶された操作者の指示、透視条件などに従って、X線透視を実行するために、X線発生部3、支持機構駆動部9、天板駆動部などを制御する。制御部29は、移動位置座標にCTガントリ27を移動させるために、長軸方向移動機構を制御する。なお、制御部29は、移動位置座標の直上にCTガントリ27を配置させるために天板駆動部を制御してもよい。
(ガントリ移動位置決定機能)
ガントリ移動位置決定機能とは、第2指定位置に基づいて、移動位置を決定する機能である。以下、ガントリ移動位置決定機能に関する処理(以下、ガントリ移動位置決定処理と呼ぶ)について説明する。
ガントリ移動位置決定機能とは、第2指定位置に基づいて、移動位置を決定する機能である。以下、ガントリ移動位置決定機能に関する処理(以下、ガントリ移動位置決定処理と呼ぶ)について説明する。
図8は、ガントリ移動位置決定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
天板11に載置された被検体に対して、X線撮影(または透視)が実行される(ステップSa1)。X線検出部5からの出力に基づいて、被検体の投影画像が発生される(ステップSa2)。入力部25を介して、投影画像上に指定された第1指定位置が入力される(ステップSa3)。第1指定位置に対応するX線検出面上の検出面位置が特定される(ステップSa4)。検出面位置と中心位置と管球焦点とに基づいて、第1面と第2面との間の角度が決定される(ステップSa5)。決定された角度とボリュームデータとに基づいて、第2面に対応する断面画像が発生される(ステップSa6)。発生された断面画像が、表示部23に表示される(ステップSa7)。
断面画像上に指定された第2指定位置が入力される(ステップSa8)。第2指定位置に基づいて、CTガントリ27を移動させる移動位置が決定される(ステップSa9)。決定された移動位置に、CTガントリ27が移動される。
(変形例)
上記実施形態との相違は、天板11からの所定の高さと特定位置とに基づいて決定された移動位置を、断面画像上に指定された第2指定位置に基づいて、補正することにある。
上記実施形態との相違は、天板11からの所定の高さと特定位置とに基づいて決定された移動位置を、断面画像上に指定された第2指定位置に基づいて、補正することにある。
記憶部17は、天板11からZ方向に沿った所定の高さを記憶する。
位置決定部26は、特定位置と所定の高さとに基づいて、Y軸に沿った第1座標を決定する。位置決定部26は、第2指定位置に基づいて、Y軸に沿った第2座標を決定する。位置決定部26は、第2座標を用いて、第1座標を補正した補正値を計算する。補正値とは、例えば、第1座標と第2座標との差分値である。位置決定部26は、第1座標と補正値とに基づいて、移動位置を決定する。
位置決定部26は、決定された移動位置に対応する移動位置座標を、CTガントリ27に出力する。図9は、移動位置を説明するための一例を示す説明図である。図9に示すように、第1座標と第2座標との差分値(補正値)に基づいて、移動位置座標が決定される。移動位置座標に、後述するCTガントリ27が移動される。
(ガントリ移動位置決定機能)
本変形例におけるガントリ移動位置決定機能では、第1座標と第2座標との差分値と、第1座標とに基づいて、移動位置を補正することができる。
本変形例におけるガントリ移動位置決定機能では、第1座標と第2座標との差分値と、第1座標とに基づいて、移動位置を補正することができる。
図10は、本変形例に係るガントリ移動位置決定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
天板11に載置された被検体に対して、X線撮影(または透視)が実行される(ステップSb1)。X線検出部5からの出力に基づいて、被検体の投影画像が発生される(ステップSb2)。入力部25を介して、投影画像上に指定された第1指定位置が入力される(ステップSb3)。第1指定位置に対応するX線検出面上の検出面位置が特定される(ステップSb4)。検出面位置と中心位置と管球焦点とに基づいて、第1面と第2面との間の角度が決定される(ステップSb5)。決定された角度とボリュームデータとに基づいて、第2面に対応する断面画像が発生される(ステップSb6)。発生された断面画像が、表示部23に表示される(ステップSb7)。
天板11に載置された被検体に対して、X線撮影(または透視)が実行される(ステップSb1)。X線検出部5からの出力に基づいて、被検体の投影画像が発生される(ステップSb2)。入力部25を介して、投影画像上に指定された第1指定位置が入力される(ステップSb3)。第1指定位置に対応するX線検出面上の検出面位置が特定される(ステップSb4)。検出面位置と中心位置と管球焦点とに基づいて、第1面と第2面との間の角度が決定される(ステップSb5)。決定された角度とボリュームデータとに基づいて、第2面に対応する断面画像が発生される(ステップSb6)。発生された断面画像が、表示部23に表示される(ステップSb7)。
断面画像上に指定された第2指定位置が入力される(ステップSb8)。第1指定位置に対応する第1座標と、第2指定位置に対応する第2座標との差分値が計算される(ステップSb9)。第1座標と差分値とに基づいて、CTガントリ27を移動させる移動位置が決定される(ステップSb10)。決定された移動位置に、CTガントリ27が移動される。
以上に述べた構成によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態に係る医用画像診断装置1によれば、投影画像上に指定された第1指定位置とボリュームデータとに基づいて第1面と第2面との間の角度を決定し、ボリュームデータと決定された角度とに基づいて第2面に対応する断面画像を発生することができる。次いで、断面画像上に指定された第2指定位置に基づいて、CTガントリ27の移動位置が決定される。これにより、操作者が所望する移動位置に、CTガントリ27を移動させることができる。
本実施形態に係る医用画像診断装置1によれば、投影画像上に指定された第1指定位置とボリュームデータとに基づいて第1面と第2面との間の角度を決定し、ボリュームデータと決定された角度とに基づいて第2面に対応する断面画像を発生することができる。次いで、断面画像上に指定された第2指定位置に基づいて、CTガントリ27の移動位置が決定される。これにより、操作者が所望する移動位置に、CTガントリ27を移動させることができる。
以上のことから、本医用画像診断装置1によれば、投影画像上に指定された第1指定位置に基づいて発生された断面画像上に第2指定位置を入力することにより、操作者が所望する移動位置をより高精度で決定することができる。また、本医用画像診断装置1によれば、再度X撮影をする必要がないため、被検体に対する被曝量を低減させて、移動位置を決定することができる。
また、本実施形態の変形例によれば、第1指定位置と所定の高さとに基づいて決定された第1座標と第2指定位置に基づいて決定された第2座標との差分値に基づいて、第1座標を補正して移動位置を決定することができる。これにより、操作者が所望する移動位置をより高精度で決定することができる。また、本医用画像診断装置1によれば、再度X撮影を実行せずに移動位置を修正し、修正された移動位置にCTガントリ27を移動させることができる。
また、本実施形態に係る機能は、ガントリ移動位置決定処理を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することも可能である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…医用画像診断装置、3…X線発生部、5…X線検出部、7…支持機構、9…支持機構駆動部、11…天板、13…投影画像発生部、15…インターフェース部、17…記憶部、19…角度決定部、21…断面画像発生部、23…表示部、25…入力部、26…位置決定部、27…CTガントリ、29…制御部
Claims (5)
- 所定の焦点からX線を発生するX線発生部と、
前記X線発生部から発生され、天板に載置された被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、
前記X線検出部からの出力に基づいて、前記被検体の投影画像を発生する投影画像発生部と、
前記投影画像上に指定された第1指定位置に対応する前記X線検出部におけるX線検出面上の検出面位置と前記焦点の位置と前記X線検出面の中心位置とに基づいて、前記焦点の位置と前記中心位置とを含み前記天板の短軸方向に平行な第1面と、前記焦点の位置と前記検出面位置とを含み前記短軸方向に平行な第2面との間の角度を決定する角度決定部と、
前記被検体に関するボリュームデータを記憶する記憶部と、
前記ボリュームデータと前記角度とに基づいて、前記第2面に対応する断面画像を発生する断面画像発生部と、
前記断面画像上に指定された第2指定位置に基づいて、前記被検体に対してX線コンピュータ断層撮影を実行するガントリを移動させる移動位置を決定する位置決定部と、
を具備することを特徴とする医用画像診断装置。 - 前記X線管と前記X線検出器とを移動可能に支持する支持機構を具備し、
前記角度決定部は、
前記天板に対する前記支持機構の傾きと、前記検出面位置と、前記焦点の位置と、前記中心位置とに基づいて、前記角度を決定すること、
を特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。 - 前記位置決定部は、
前記第1指定位置と前記天板からの所定の高さとに基づいて、前記天板の長軸方向における第1座標を決定し、
前記第2指定位置に基づいて、前記長軸方向における第2座標を決定し、
前記第1座標と第2座標との差分値と前記第1座標とに基づいて、前記移動位置を決定すること、
を特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。 - 被検体に関するボリュームデータと投影画像とを記憶し、
前記投影画像上に指定された第1指定位置に対応するX線検出面上の検出面位置と前記投影画像に関するX線の焦点の位置と前記X線検出面の中心位置とに基づいて、前記焦点の位置と前記中心位置とを含み前記天板の短軸方向に平行な第1面と、前記焦点の位置と前記検出面位置とを含み前記短軸方向に平行な第2面との間の角度を決定し、
前記ボリュームデータと前記角度とに基づいて、前記第2面に対応する断面画像を発生し、
前記断面画像上に指定された第2指定位置に基づいて、前記被検体に対してX線コンピュータ断層撮影を実行するガントリを移動させる移動位置を決定すること、
を具備することを特徴とするガントリ移動位置決定方法。 - コンピュータに、
被検体に関するボリュームデータと投影画像とを記憶させ、
前記投影画像上に指定された第1指定位置に対応するX線検出面上の検出面位置と前記投影画像に関するX線の焦点の位置と前記X線検出面の中心位置とに基づいて、前記焦点の位置と前記中心位置とを含み天板の短軸方向に平行な第1面と、前記焦点の位置と前記検出面位置とを含み前記短軸方向に平行な第2面との間の角度を決定させ、
前記ボリュームデータと前記角度とに基づいて、前記第2面に対応する断面画像を発生させ、
前記断面画像上に指定された第2指定位置に基づいて、前記被検体に対してX線コンピュータ断層撮影を実行するガントリを移動させる移動位置を決定させること、
を具備することを特徴とするガントリ移動位置決定プログラム。
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JP2017209160A (ja) * | 2016-05-23 | 2017-11-30 | 東芝メディカルシステムズ株式会社 | X線コンピュータ断層撮影装置及び寝台装置 |
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-
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