JP2006296529A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 報知決定の契機に基づいて面白味のある演出を行うことのできる遊技機を提供する。
【解決手段】 パチスロ機に、リール停止許可コマンドが出力されてから第2のリール停止コマンドが出力されるまでの所要時間を計るリール停止操作タイマ85と、内部当選役の報知に関する演出表示を行う液晶表示装置5と、前記所要時間が"3.6秒以下"である場合のみ、液晶表示装置5へ報知演出表示コマンドを送信し、当該演出データにより内部当選役の報知に関する演出表示を行わせる表示制御手段としての副制御回路72(画像制御回路80を含む)と、を備える。
【選択図】 図8

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
従来の遊技機は、LEDを内蔵したスタートレバーと、そのLEDの発光を制御するマイクロコンピュータ及びLED駆動回路と、を備え、リールの回転開始の際、そのLEDの発光態様に基づいて内部当選役を報知している(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−58792号公報(第1頁、第6図など)
しかしながら、従来の遊技機においては、LEDの発光により内部当選役を明瞭に報知しているが、報知決定の契機については特に配慮がなされていないために、報知が単調となり、遊技者の遊技に対する興趣が損なわれるおそれがあった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、報知決定の契機に基づいて面白味のある演出を行うことのできる遊技機を提供することを目的とする。
(1)本発明の遊技機は、nを3以上の整数とし、複数の図柄をそれぞれ表示するn(例えば、n=3)の図柄表示手段(例えば、リール3L、3C、3R)と、開始操作に基づいて単位遊技の開始を指令する開始信号(例えば、スタートスイッチ信号)を出力する開始信号出力手段(例えば、スタートスイッチ6S)と、前記開始信号に基づいて内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、図9のステップS6の確率抽選処理を行う手段としての主制御回路71)と、nの図柄表示手段のそれぞれに対応し、nの図柄表示手段を駆動することにより複数の図柄の変動を行うnの図柄変動手段(例えば、ステッピングモータ49L、49C、49R、モータ駆動回路39)と、nの図柄表示手段のそれぞれに対応し、第1停止操作から第n停止操作のいずれかに基づいて、当該図柄変動手段により行われる当該図柄表示手段の駆動の停止を指令する第1から第nの停止信号(例えば、リール停止コマンド)のいずれかを出力するnの停止信号出力手段(例えば、停止ボタン7L、7C、7R、リール停止信号回路46、図10のステップS17の処理を行う手段としての主制御回路71)と、前記開始信号に基づいてnの図柄変動手段によりnの図柄表示手段の駆動が行われた後、第1停止操作から第n停止操作を許可する停止操作許可信号(例えば、リール停止許可コマンド)を出力する停止許可信号出力手段(例えば、図9のステップS13の処理を行う手段としての主制御回路71)と、前記開始信号及び第1から第nの停止信号に基づいて、nの図柄変動手段により行われるnの図柄表示手段の駆動及び停止を制御する変動制御手段(例えば、図9のステップS12〜図10のステップS19の処理を行う手段としての主制御回路71)と、前記停止操作許可信号が出力されてから第(n−(n−2))の停止信号が出力されるまでの所要時間を取得する所要時間取得手段(例えば、リール停止操作タイマ85、図13(b)のリール停止許可コマンド受信処理、図14のリール停止コマンド受信処理を行う手段としての副制御回路72)と、前記内部当選役の報知に関する演出表示を行う演出表示手段(例えば、液晶表示装置5)と、所要時間取得手段により取得された前記所要時間が所定の値以下(例えば"3.6秒以下")である場合、演出表示手段により行われる前記内部当選役の報知に関する演出表示に係る制御を行う表示制御手段(例えば、図14のステップS86の処理を行う手段としての副制御回路72)と、を備えた構成を有している。
この構成により、表示制御手段は、所要時間取得手段により取得された所要時間が所定の値以下である場合のみ、演出表示手段により行われる内部当選役の報知に関する演出表示を行うように制御するので、内部当選役の報知が単調となることを回避し、報知決定の契機に基づいて面白味のある演出を行うことが期待される。また、内部当選役の報知を望む遊技者は、第2の停止操作までを所要時間内に行うようになるため、遊技に集中して飽きることがなくなり、更に遊技時間も短縮されることが期待される。
なお、nの図柄表示手段が駆動しているときに行われる第1回目の停止操作を「第1停止操作」といい、この後順次カウントアップし、第(n−(n−2))回目の停止操作を「第(n−(n−2))停止操作」、「第(n−(n−2))停止操作」の後に行われる第nの停止操作を「第n停止操作」という。
(2)本発明の遊技機は、(1)において、所要時間取得手段は、前記停止操作許可信号が出力されてから、特定の停止信号出力手段(例えば、停止ボタン7Lの停止操作)により第(n−(n−2))の停止信号が出力されるまでの所要時間を取得する構成を有している。
この構成により、内部当選役の報知を望む遊技者は、例えば、特定の停止ボタン7Lによる第2の停止操作までを所要時間内に行うようになるため、前述の構成よりも更に遊技に集中し、遊技時間が短縮されることが期待される。
本発明は、少なくとも、停止操作許可信号が出力されてから第(n−(n−2))の停止信号が出力されるまでの所要時間を取得する所要時間取得手段と、内部当選役の報知に関する演出表示を行う演出表示手段と、所要時間取得手段により取得された前記所要時間が所定の値以下である場合、演出表示手段により行われる前記内部当選役の報知に関する演出表示に係る制御を行う表示制御手段と、を設けることにより、報知決定の契機に基づいて面白味のある演出を行うことができるという効果が期待される遊技機を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る遊技機を「パチスロ機」に適用した実施の一形態を示している。このパチスロ機は、コイン、メダル又はトークンなどの他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカードなどの遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
図1において、パチスロ機1の全体を形成しているキャビネット2(筐体に含まれる)の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成されている。このパネル表示部2aの前面には、矩形の液晶表示画面(以下、表示画面ともいう)5aが設けられ、この表示画面5aに液晶表示することができ、かつ液晶の奥側に配置されたリール3(左リール3L、中リール3C、右リール3Rに相当する)を透過表示できるようにしている。前記表示画面5aには、遊技に関する情報、あるいはアニメーションなどによる各種の演出が表示されるようにしている。ここでは、内部当選役「ベル」の報知情報が表示されている。
表示窓4L、4C、4Rには、有効ラインとして水平方向にトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスダウンライン8a及びクロスアップライン8eが設けられている。これらの有効ラインは、後述の1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13を操作すること、あるいはメダル投入口22にメダルを投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が設定される。どの有効ラインが設定されたかは、BETランプ9a、9b、9cが点灯されることで認識される。
キャビネット2の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄を配置した図柄列が描かれた3つのリール3L、3C、3Rが回転自在に横一列に設けられている。前述したように、各リールの図柄(図2に示す)は表示窓4L、4C、4Rを通して目視できるようにしている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転するようにしている。
前述の液晶表示画面5aの領域外で、表示窓4L、4C、4Rの左側には、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、払出表示部18、WINランプ17(図7に示す)、クレジット表示部19(図7に示す)、ボーナス遊技情報表示部20(図7に示す)が設けられている。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、1つのゲームを行うために賭けられたメダルの数(以下「BET数」という)に応じて点灯するようにしている。
本実施形態では、1つのゲームは、全てのリールが停止したときに終了するようにしている。1−BETランプ9aは、BET数が"1"で1本の有効ラインが設定されたときに点灯するようにしている。2−BETランプ9bは、BET数が"2"で3本の有効ラインが設定されたときに点灯するようにしている。最大BETランプ9cは、BET数が"3"で全て(5本)の有効ラインが設定されたときに点灯するようにしている。
WINランプ17は、ビッグボーナス(以下"BB"という)又はレギュラーボーナス(以下"RB"という)が成立した場合に点灯し、BB又はRBに内部当選した場合に所定確率で点灯するようにしている。払出表示部18は、7セグメントLEDから成り、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示するようにしている。ボーナス遊技情報表示部20は、7セグメントLEDから成り、ボーナス遊技情報などを表示するようにしている。クレジット表示部19は、7セグメントLEDから成り、機内に貯留されているメダルの枚数を表示するようにしている。前記貯留されているメダルは、遊技者がゲームで獲得し、ホッパー40からメダル受け部16に払出されるべきを、C/Pスイッチ14の操作により機内に貯留されたものである。この貯留されているメダルの枚数は、RAM33(図7に示す)の所定の記憶領域に記憶されている。なお、BETランプ9a、9b、9cと、WINランプ17と、払出表示部18と、クレジット表示部19と、ボーナス遊技情報表示部20とは、液晶表示画面5a外に配し、副制御回路72で点灯制御及び表示制御を行うようにしている。
表示画面5aの下方には水平面の台座部10が形成され、その右端側にはメダル投入口22が設けられ、台座部10の左端側には、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12及び最大BETスイッチ13が設けられている。1−BETスイッチ11の1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚がゲームに賭けられ、2−BETスイッチ12の1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚がゲームに賭けられ、最大BETスイッチ13の1回の押し操作により、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数のメダルが賭けられるようにしている。これらのBETスイッチを操作することで、所定の有効ラインが設定されるようにしている。
台座部10の前面の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ14が設けられている。このC/Pスイッチ14の切り換えにより、正面下部のメダル払出口15からメダルが払出され、払出されたメダルはメダル受け部16に溜められるようにしている。
C/Pスイッチ14の右側には、遊技者の操作によりリール3を回転させ、表示窓4L、4C、4R内での図柄の変動を開始(ゲームを開始)するためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
台座部10の前面中央部で、表示画面5aの下方位置には、3つのリール3L、3C、3Rの回転をそれぞれ停止させるための3つの停止ボタン7(左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、右停止ボタン7Rに相当する)が設けられている。更に、台座部10の下方で、メダル払出口15及びメダル受け部16の上方の左右には、スピーカ21L、21Rが設けられている。
ここでは、全てのリールが回転しているときに行われる停止ボタン7L、7C、7Rのいずれかの押下による第1の停止操作を「第1停止操作」、次に行われる第2の停止操作を「第2停止操作」、「第2停止操作」の後に行われる第3の停止操作を「第3停止操作」という。
本実施形態のパチスロ機1には、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、右停止ボタン7Rの3つが設けられているので、これらの操作順序は"6種類"ある。これらの操作順序を区別するため、左停止ボタン7Lを「左」、中停止ボタン7Cを「中」、右停止ボタン7Rを「右」と略記する。
そして、操作順序を示すとき、各停止ボタン7L、7C、7Rの略を、停止操作された順番で左から並べることとする。例えば、「第1停止操作」として左停止ボタン7L、「第2停止操作」として中停止ボタン7C、「第3停止操作」として右停止ボタン7Rが操作されたとき、操作順序を「左中右」と示す。なお、本実施形態の操作順序には、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」及び「右中左」の"6種類"がある。
図2は、各リール3L、3C、3Rに表された複数種類の図柄が21個配列された図柄列を示している。各図柄には"0"〜"20"のコードナンバーが付され、データテーブルとして後で説明するROM32(図7に示す)に格納(記憶)されている。各リール3L、3C、3R上には、"7 (図柄91)" 、"チェリー(図柄92)" 、"スイカ(図柄93) "、" Replay (図柄94) "、"ベル(図柄95)"、"BAR(図柄96) "、"ブランク(図柄97)"の図柄で構成される図柄列が表わされている。各リール3L、3C、3Rは、図柄列が図2の矢印方向に移動するように回転駆動される。
図3は、図柄の組合せ(図柄組合せ)と表示役と払出枚数との関係を規定した表示役特定テーブルを示している。ここで、表示役は、内部当選役、入賞役(内部当選役の入賞が成立した場合に払出しのあるもの)、成立した当選役(内部当選役の入賞が成立した場合に払出しのないもの)、作動図柄組合せによる役、などの総称である。
図3において、BBの成立は、"7−7−7"が有効ラインに沿って並ぶことにより実現する。なお、後述する図6のボーナス作動時テーブルに示すように、表示役「BB」の払出可能枚数は"465"である。例えば、一般遊技状態において内部当選役「BB」が成立すると、BB遊技状態が発生する。このBB遊技状態において、払出枚数が前述の払出可能枚数に達すると一般遊技状態に移行する。
図3において、RBの成立は、"ベル−ベル−Replay"が有効ラインに沿って並ぶことにより実現する。なお、後述する図6のボーナス作動時テーブルに示すように、表示役「RB」の遊技可能回数は"12"、同じく入賞可能回数は"8"である。例えば、BB中一般遊技状態において、内部当選役「RB」が成立すると、RB遊技状態が発生する。このRB遊技状態において、12回の遊技が終了するか又は8回の入賞が成立するとBB中一般遊技状態又は一般遊技状態に移行する。
図3において、リプレイの成立は、"Replay−Replay−Replay"が有効ラインに沿って並ぶことにより実現する。リプレイが成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者はメダルを消費することなく次のゲームを行うことができる。すなわち、リプレイは、成立することにより遊技価値の投入をすることによらずに遊技を行うことができる表示役である。
また、スイカ(スイカの小役に相当する)、チェリー(チェリーの小役に相当する)及びべル(べルの小役に相当する)に入賞することとなる図柄の組合せと払出枚数は図示の通りである。
図4は、確率抽選テーブル決定テーブルを示している。ここで、抽選回数は、確率抽選処理に先立って取得された乱数値(図9のステップS4で取得されたもの)と、内部当選役ごとに設定された抽選値(図5に示す)とを用いて行われる抽選処理(減算処理に相当する)の回数を示している。確率抽選処理(図9のステップS6)において、前記減算処理により内部当選役が決定されることになる。
一般遊技状態では、抽選回数として"5"が決定されると共に、確率抽選テーブルとして一般遊技状態用確率抽選テーブルが決定される。内部当選状態(ここでは、BBが持ち越された状態)では、抽選回数として"4"が決定されると共に、確率抽選テーブルとして一般遊技状態用確率抽選テーブルが決定される。この場合、BBの抽選は行われない。
BB中一般遊技状態では、抽選回数として"5"が決定されると共に、確率抽選テーブルとしてBB中一般遊技状態用確率抽選テーブルが決定される。RB遊技状態では、抽選回数として"3"が決定されると共に、確率抽選テーブルとしてRB遊技状態用確率抽選テーブルが決定される。なお、図示していないが、BB中一般遊技状態において、RBが持ち越されている場合、抽選回数として"4"が決定され、RBの抽選は行われない。
図5は、確率抽選テーブルを示している。ここで、(1)は一般遊技状態用確率抽選テーブル、(2)はBB中一般遊技状態用確率抽選テーブル、(3)はRB遊技状態用確率抽選テーブルである。また、内部当選役ごとに前述の抽選値が設定されている。なお、乱数抽出範囲は"0〜16383"であり、"抽選値/16384"が当選確率に相当する。
図5(1)の一般遊技状態用確率抽選テーブルは、前述したように一般遊技状態又は内部当選状態(持越状態)で決定される。この一般遊技状態用確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役としてBB、リプレイ、ハズレ、チェリーの小役、スイカの小役又はべルの小役が決定される場合がある。この場合、RBの抽選は行われない(抽選値が"0"又は未設定)。
図5(2)のBB中一般遊技状態用確率抽選テーブルは、前述したようにBB中一般遊技状態で決定される。このBB中一般遊技状態用確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役としてRB、リプレイ、ハズレ、チェリーの小役、スイカの小役又はべルの小役が決定される場合がある。
図5(3)のRB遊技状態用確率抽選テーブルは、前述したようにRB遊技状態で決定される。このRB遊技状態用確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役としてハズレ、チェリーの小役、スイカの小役又はべルの小役が決定される場合がある。
図6は、ボーナス作動時テーブルを示している。これは、RB、BB作動チェック処理(図10のステップS29に示す)において、作動中フラグを含む各種項目を設定するために用いられる。
表示役がBBの場合は、作動中フラグとしてのBB作動中フラグと、払出可能枚数としての"465"とが読み出され、RAM33(図7に示す)の所定の記憶領域に設定されることになる。また、表示役がRBの場合は、作動中フラグとしてのRB作動中フラグと、遊技可能回数としての"12"と、入賞可能回数としての"8"とが読み出され、RAM33の所定の記憶領域に設定されることになる。
図7は、パチスロ機1における遊技処理動作を制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信される制御指令に基づいて液晶表示装置5、BETランプ9a〜9c、WINランプ17、払出表示部18、クレジット表示部19、ボーナス遊技情報表示部20及びスピーカ21L、21Rを制御する副制御回路72と、を含む回路構成を示す。
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含む。また、主制御回路71は、後述の1ゲーム監視タイマ、自動停止タイマ、払出可能枚数カウンタ、遊技可能回数カウンタ、入賞可能回数カウンタなどを備えている。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、すなわちCPU31の動作プログラム上で、乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、あるいは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)するごとに行われる乱数サンプリングの判断に用いられる確率抽選テーブル(図5に示す)、この確率抽選テーブルを決定するための確率抽選テーブル決定テーブル(図4に示す)、前述のボーナス作動時テーブル(図6に示す)、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群(不図示)、副制御回路72ヘ送信するための各種制御指令(コマンド)などが格納されている。副制御回路72が主制御回路71へコマンド、情報などを入力することはなく、主制御回路71から副制御回路72への一方向で通信が行われる。RAM33には、種々の情報が格納される。例えば、各種フラグ(例えば、BB作動中フラグ、RB作動中フラグ)、遊技状態の情報などが格納される。
図7の回路において、マイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー(払出しのための駆動部を含む) 40と、リール3L、3C、3Rを回転駆動するステッピングモータ49L、49C、49Rと、がある。
更に、ステッピングモータ49L、49C、49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、及びホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41が、CPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13、C/Pスイッチ14、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51がある。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出してスタートスイッチ信号を発生する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L、7C、7Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L、3C、3Rの位置を検出するための信号をCPU31ヘ供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
図7の回路において、乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役が決定される。
リール3L、3C、3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ49L、49C、49Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM33の所定エリアに書き込まれる。リール3L、3C、3Rからは一回転ごとにリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が"0"にクリアされる。これにより、RAM33内には、各リール3L、3C、3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
前記のリール3L、3C、3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応付けるために、図柄テーブル(図示せず)が、ROM32内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L、3C、3Rの一定の回転ピッチごとに順次付与されるコードナンバー(図柄位置に相当する)と、それぞれのコードナンバーごとに対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応付けられている。
更に、ROM32内には、入賞図柄組合せテーブル(図示せず)が格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞又は成立となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞又は成立を表わす入賞判断コードとが対応付けられている。前記入賞図柄組合せテーブルは、左リール3L、中リール3C、右リール3Rの停止制御時、及び全リール3L、3C、3Rの停止後の入賞又は成立の確認を行う場合に参照される。
前記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)に基づいて、CPU31は、遊技者が停止ボタン7L、7C、7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路46から送られる操作信号、及び選択された停止テーブルに基づいて、リール3L、3C、3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路39に送る。
内部当選後の入賞又は成立を示す停止態様となれば、CPU31は、払出指令信号をホッパー駆動回路41に供給してホッパー40から所定枚数のメダルの払出しを行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時に、メダル払出完了信号がCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動を停止し、「メダル払出処理」を終了する。
図8は、パチスロ機1の主制御回路71から送信される制御指令に基づいて液晶表示装置5の液晶表示制御と、BETランプ9a〜9c及びWINランプ17の点灯制御と、払出表示部18、クレジット表示部19及びボーナス遊技情報表示部20のLED表示制御と、スピーカ21L、21Rの音の出力制御と、を行う副制御回路72を含む回路構成を示す。
副制御回路72は、主制御回路71を構成する回路基板とは別の回路基板上に形成されており、画像制御回路80と音・ランプ制御回路73とを備えている。これらの回路73、80は、それぞれマイクロコンピュータを主たる構成要素とし、このマイクロコンピュータは、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU(以下「サブCPU」ともいう)と、記憶手段であるROM及びRAMを含む。
音・ランプ制御回路73は、画像制御回路80のシリアルポート81に接続されたシリアルポート77と、シリアルポート81、77を介して主制御回路71から送信されるコマンドに従って制御動作を行う音・ランプ制御CPU74と、音・ランプ制御CPU74を制御するプログラムが格納されたプログラムROM75と、前述した制御プログラムを音・ランプ制御回路73で実行するときの一時記憶手段としてのワークRAM76と、音源IC78と、パワーアンプ79と、音源ROM91と、を備えている。
音・ランプ制御CPU74は、主制御回路71からのコマンドに基づいてBETランプ9a、9b、9c及びWINランプ17などのランプ類を点灯制御し、払出表示部18、クレジット表示部19及びボーナス遊技情報表示部20などのLED類を点灯制御する。
一方、画像制御回路80は、主制御回路71とシリアルポート77の間で信号の遣り取りを行うシリアルポート81と、画像制御CPU82と、画像制御ワークRAM83と、画像制御プログラムROM84と、リール停止操作タイマ85と、画像ROM86と、ビデオRAM87と、画像制御IC88と、制御RAM89と、を備えている。
画像制御CPU82は、所定のパラメータに基づいて画像制御プログラムROM84内に記憶された画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内容を決定する。
画像制御ワークRAM83は、画像制御プログラムROM84に記憶された画像制御プログラムを画像制御CPU82で実行するときの一時記憶手段として用いられる。
画像制御プログラムROM84は、液晶表示装置5の表示に関する画像制御プログラムや画像データテーブルが記憶されている。
リール停止操作タイマ85は、画像制御CPU82からの計時開始信号に基づいて計時を開始し、同じく、計時終了信号に基づいて計時を終了し、時刻情報(前記所要時間に相当する)を記憶するものである。ここで、計時開始信号は、リール停止許可コマンドに基づいて画像制御CPU82から出力される信号である。また、計時終了信号は、左リール3Lの第2停止操作によるリール停止コマンドに基づいて画像制御CPU82から出力される信号である。
画像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを記憶するものである。ビデオRAM87は、画像制御IC88で画像を形成するときの一時記憶手段として用いられる。
画像制御IC88は、画像制御CPU82で決定された表示内容(画像データ)に応じた画像を形成し、液晶表示装置5に出力するものである。制御RAM89は、画像制御IC88が画像を形成するときの各種制御パラメータを記憶するものである。
図9、図10は、主制御回路71の制御処理手順を示している。
まず、CPU31は、ゲーム開始時の初期化を行う(ステップS1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化などを行う。
次いで、CPU31は、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶領域の情報を消去する(ステップS2)。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次のゲームに必要なパラメータの書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定などを行う。
次いで、CPU31は、メダル投入監視及びスタートチェック処理を行う(ステップS3)。ここでは、投入メダルセンサ22Sからの入力及びBETスイッチ11〜13からの入力があるか否かを判断する。更に、スタートレバー6の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力があるか否かを判断する。これらの判断が"YES"のとき、ステップS4に移る。ステップS4において、CPU31は、確率抽選用の乱数値を抽出する。
次いで、CPU31は、遊技状態監視処理を行う(ステップS5)。
この遊技状態監視処理において、CPU31は、RAM33の所定の記憶領域を参照し、RB作動中フラグが"オン"に設定されているか否かを判断する。ここで"オン"の場合、RAM33の所定の記憶領域にRB遊技状態フラグを"オン"として設定する。また、RB作動中フラグが"オン"に設定されていない場合、更にRAM33の所定の記憶領域を参照して、BB作動中フラグが"オン"に設定されているか否かを判断する。ここで"オン"の場合、RAM33の所定の記憶領域にBB中一般遊技状態フラグを"オン"として設定する。また、BB作動中フラグが"オン"に設定されていない場合、更にRAM33の所定の記憶領域を参照して、持越役がセットされているか否かを判断する。ここで、持越役がセットされている場合、RAM33の所定の記憶領域にRB、BBの内部当選フラグを"オン"として設定する。また、持越役がセットされていない場合、RAM33の所定の記憶領域に一般遊技状態フラグを"オン"として設定する。
次いで、CPU31は、確率抽選処理を行う(ステップS6)。
この確率抽選処理において、CPU31は、図4の確率抽選テーブル決定テーブルを参照し、ステップS5の遊技状態監視処理で取得した遊技状態に基づいて抽選回数と確率抽選テーブルの種別を決定する。例えば、遊技状態が一般遊技状態である場合、抽選回数として"5"を決定すると共に、確率抽選テーブルとして一般遊技状態用確率抽選テーブルを決定する。次いで、この一般遊技状態用確率抽選テーブルを参照し、ステップS4で取得した乱数値に基づいて、内部当選役を決定する。次いで、決定した内部当選役がBBであるか否かを判断する。ここで、BBである場合、RAM33の所定の記憶領域にBB持越フラグを"オン"として設定する。更に、前記決定した内部当選役と持越役との論理和を当選役として決定する。
次いで、CPU31は、停止テーブル選択処理を行う(ステップS7)。
この停止テーブル選択処理において、CPU31は、前記決定した内部当選役と遊技状態に応じて停止用当選役を決定し、決定した停止用当選役に対応する図柄組合せを並べる有効ラインの選択(テーブルラインの選択)を行う。次いで、前記決定した停止用当選役に基づいて、リール3L、3C、3Rの停止制御に使用する停止テーブルを示すテーブル番号を決定する。
次いで、CPU31は、副制御回路72へスタートコマンドを送信する(ステップS8)。このスタートコマンドには、内部当選役に関する情報が含まれている。
次いで、CPU31は、前回のゲームが開始してから"4.1秒"経過しているか否かを判断し(ステップS9)、この判断が"YES"のときはステップS11に移り、"NO"のときはステップS10に移る。
ステップS10において、CPU31は、ゲーム最短時間経過待ち処理を行う。具体的には、前回のゲームが開始してから所定時間(例えば、所定秒("4.1秒"など))経過するまでの間、遊技者のゲームを開始する操作に基づく入力を無効にする処理を行う。
ステップS11において、CPU31は、各種タイマをセットする。ここでセットされるタイマには、1ゲームの時間(例えば"4.1秒")を管理するための1ゲーム監視タイマと、遊技者の停止ボタン7L、7C、7Rの停止操作によらずに所定時間(例えば"36秒")で自動的にリール3L、3C、3Rを停止させるための自動停止タイマと、が含まれる。この自動停止タイマの設定値として、例えば"30000"を設定する。
次いで、CPU31は、モータ駆動回路39に対して全リールの回転開始要求を行い(ステップS12)、全リール3L、3C、3Rの回転処理を行い、以降の遊技において停止ボタン7L、7C、7Rの操作を許可する。更に、CPU31は、副制御回路72へリール停止許可コマンドを送信する(ステップS13)。
次いで、CPU31は、停止ボタン7L、7C、7Rが"オン"であるか否かを判断する(ステップS14)。具体的には、停止ボタン7L、7C、7Rの操作に基づいてリール停止信号回路46から停止信号が出力されたか否かを判断する。この判断が"YES"のときはステップS16に移り、"NO"のときはステップS15に移る。
ステップS15において、CPU31は、前回のリールの回転開始から"36秒"経過したか否かを判断する。この判断が"YES"のときはステップS16に移り、"NO"のときはステップS14に移る。
ステップS16において、CPU31は、滑りコマ数決定処理を行う。ここでは、前述の最大滑りコマ数を例えば"4"にセットし、この最大滑りコマ数、BET数、遊技状態、内部当選役などに基づいて滑りコマ数を決定する。この後、決定した滑りコマ数分、停止操作された停止ボタン7L、7C、7Rに対応するリール3L、3C、3Rを回転させることになる。
次いで、CPU31は、副制御回路72に対してリール停止コマンドを送信する(ステップS17)。このリール停止コマンドは、リール停止識別子とリール回転識別子を含む。なお、リール停止識別子は、停止ボタン7L、7C、7Rのいずれかの停止操作で回転停止するリールに関する情報であって、左リール3Lを"0"、中リール3Cを"1"、右リール3Rを"2"として設定する。また、リール回転識別子は、各リールの状態("回転中"又は"停止中")を示す情報であって、回転中を"1"、停止中を"0"として設定する。
次いで、CPU31は、ステップS16で取得した滑りコマ数分、停止操作された停止ボタン7L、7C、7Rに対応するリール3L、3C、3Rが回転するのを待つ(ステップS18)。
次いで、CPU31は、モータ駆動回路39に対して停止操作された停止ボタン7L、7C、7Rに対応するリール3L、3C、3Rの回転停止を要求する(ステップS19)。
次いで、CPU31は、全てのリールが停止したか否かを判断する(ステップS20)。この判断が"YES"のときはステップS21に移り、"NO"のときはステップS14に移る。
次いで、CPU31は、表示役検索処理を行う(ステップS21)。この表示役検索処理において、CPU31は、表示窓4L、4C、4Rのセンターライン8cに沿って並ぶ図柄のコードナンバー及び表示役判定テーブル(図3の表示役特定テーブルに相当する)に基づいて、表示役(入賞又は成立した内部当選役)と払出枚数を特定し、更に表示役を識別するための表示役フラグをRAM33の所定の記憶領域に設定する。次いで、CPU31は、表示役フラグが正常であるか否かを判断する(ステップS22)。この判断が"YES"のときはステップS23に移り、"NO"のときはステップS24に移る。ステップS23において、CPU31は、パチスロ機1の遊技を中止し、イリーガルエラーの表示を行う。
ステップS24において、CPU31は、副制御回路72に対して表示役コマンドを送信する。この表示役コマンドは、ステップS21で取得した表示役と払出枚数に関する情報を含む。
次いで、CPU31は、ステップS21で取得した払出枚数は"0"であるか否かを判断する(ステップS25)。この判断が"YES"のときはステップS27に移り、"NO"のときはステップS26に移る。
ステップS26において、CPU31は、ステップS21で取得した表示役と払出枚数に応じてメダルのクレジット又は払出しを行う。また、メダルの獲得枚数を更新する。
次いで、CPU31は、副制御回路72へ払出終了コマンドを送信する(ステップS27)。この払出終了コマンドは、メダルの払出しが完了したことを示す情報を含む。
次いで、CPU31は、RAM33の所定の記憶領域を参照して、BB作動中フラグ、RB作動中フラグのいずれかが"オン"に設定されているか否かを判断する(ステップS28)。この判断が"YES"のときはステップS30に移り、"NO"のときはステップS29に移る。
ステップS29において、CPU31は、ボーナス作動チェック処理を行う。
このボーナス作動チェック処理において、CPU31は、まずステップS21で取得した表示役が、BB又はRBであるか否かを判断する。ここで、その表示役がBB又はRBである場合は、図6のボーナス作動時テーブルに基づいて、BB作動中フラグ又はRB作動中フラグなどの設定項目をセットする。例えば、その表示役がBBの場合、RAM33の所定の記憶領域に、作動中フラグの項目のBB作動中フラグを"オン"として設定し、同じく、払出可能枚数の項目の"465"を払出可能枚数カウンタに設定する。ここでは、遊技可能回数及び入賞可能回数は設定しない。なお、表示役がRBの場合、払出可能回数は設定しない。また、遊技可能回数、入賞可能回数は所定の遊技可能回数カウンタ、入賞可能回数カウンタにそれぞれ設定することになる。次いで、CPU31は、持越役としてのBB又はRBをクリアする。具体的には、RAM33の所定の記憶領域に設定されているBB持越フラグ又はRB持越フラグを"オフ"とする。
ステップS30において、CPU31は、ボーナス終了チェック処理を行う。
このボーナス終了チェック処理において、CPU31は、まずRAM33の所定の記憶領域を参照し、RB作動中フラグが"オン"か否かを判断する。ここで、RB作動中フラグがオンの場合、前述の遊技可能回数カウンタの値を"1"減算し、入賞が成立したならば、更に前述の入賞可能回数カウンタの値を"1"減算する。次いで、CPU31は、前述の遊技可能回数カウンタ及び入賞可能回数カウンタを参照し、遊技可能回数及び入賞可能回数のうち、少なくとも一方が"0"であるか否かを判断する。ここで、少なくとも一方が"0"である場合、RB終了時処理を行う。具体的には、RB作動中フラグ、遊技可能回数及び入賞可能回数をクリアする。次いで、CPU31は、RAM33の所定の記憶領域を参照し、BB作動中フラグが"オン"か否かを判断する。ここで、BB作動中フラグがオンの場合、ステップS21で取得した払出枚数に応じて、前述の払出可能枚数カウンタの値を減算する。次いで、CPU31は、払出可能枚数が"1以上"であるか否かを判断する。ここで、払出可能枚数が"1以上"でない場合(0の場合)、BB終了時処理を行う。具体的には、BB作動中フラグ及び払出可能枚数をクリアする。ここで、RB作動中フラグが"オン"の場合は、前述のRB終了時処理も含むことになる。次いで、CPU31は、ステップS21で取得した表示役がRBであるか否かを判断する。ここで、その表示役がRBである場合、図6のボーナス作動時テーブルに基づき、RAM33の所定の記憶領域に、作動中フラグの項目のRB作動中フラグを"オン"として設定し、同じく、遊技可能回数の項目の"12"を遊技可能回数カウンタに設定し、入賞可能回数の項目の"8"を入賞可能回数カウンタに設定する。次いで、CPU31は、持越役としてのRBをクリアする。具体的には、RAM33の所定の記憶領域に設定されているRB持越フラグを"オフ"とする。
図11は、副制御回路72のサブCPU(画像制御CPU82、音・ランプ制御CPU74に相当する)によるリセット割込処理の手順を示している。ここでは、画像制御CPU82の処理手順を説明する。
まず、画像制御CPU82は、初期化を行う(ステップS41)。ここでは、画像制御ワークRAM83の記憶内容の初期化、通信データの初期化などを行う。
次いで、画像制御CPU82は、入力監視処理を行う(ステップS42)。ここでは、不図示の十字キー、各種選択ボタン、各種決定ボタンなどの操作に基づいて、主制御回路71からシリアルポート81へ入力される各種コマンドを監視する。
次いで、画像制御CPU82は、コマンド入力処理(図12に示す)を行う(ステップS43)。ここでは、ステップS42で取得した各種コマンドに基づいて、液晶表示装置5による演出の内容(演出データ)を決定する。なお、遊技中以外における入力に対しては、対応する演出データ(例えば、メニュー画面を表示するための演出データ)を決定することになる。
次いで、画像制御CPU82は、コマンド出力処理を行う(ステップS44)。ここでは、画像制御IC88を介して液晶表示装置5に対し、ステップS43で決定した所定のコマンドを出力する。この所定のコマンドは、ボーナスに内部当選したことをボーナス確定表示(図1に示す)により報知するための報知制御コマンドを含む。
図12は、副制御回路72のサブCPU(画像制御CPU82、音・ランプ制御CPU74に相当する)によるコマンド入力処理(図11のステップS43に相当する)の手順を示している。ここでは、画像制御CPU82の処理手順を説明する。
まず、画像制御CPU82は、図11のステップS42の処理で取得したコマンドがスタートコマンドであるか否かを判断する(ステップS51)。この判断が"YES"のときは、ステップS52に移り、"NO"のときは、ステップS53に移る。
ステップS52において、画像制御CPU82は、スタートコマンド受信処理(図13(a)に示す)を行う。
ステップS53において、画像制御CPU82は、図11のステップS42の処理で取得したコマンドがリール停止許可コマンドであるか否かを判断する。この判断が"YES"のときは、ステップS54に移り、"NO"のときは、ステップS55に移る。
ステップS54において、画像制御CPU82は、リール停止許可コマンド受信処理(図13(b)に示す)を行う。
ステップS55において、画像制御CPU82は、図11のステップS42の処理で取得したコマンドがリール停止コマンドであるか否かを判断する。この判断が"YES"のときは、ステップS56に移り、"NO"のときは、ステップS57に移る。
ステップS56において、画像制御CPU82は、リール停止コマンド受信処理(図14に示す)を行う。
ステップS57において、画像制御CPU82は、図11のステップS42の処理で取得したコマンドに含まれる情報に基づいて演出表示コマンド及び演出データを決定し、画像制御IC88に送信する。更に、画像制御IC88は、その演出表示コマンド及び演出データに基づいて画像ROM86から当該ドットデータを読み出し、液晶表示装置5に送信して表示させる。
図13(a)は、副制御回路72のサブCPU(画像制御CPU82、音・ランプ制御CPU74に相当する)によるスタートコマンド受信処理(図12のステップS52に相当する)の手順を示している。ここでは、画像制御CPU82の処理手順を説明する。
画像制御CPU82は、スタートコマンドに含まれる内部当選役の情報に基づいて、その内部当選役を画像制御ワークRAM83の所定の記憶領域に設定する(ステップS61)。
図13(b)は、副制御回路72のサブCPU(画像制御CPU82、音・ランプ制御CPU74に相当する)によるリール停止許可コマンド受信処理(図12のステップS54に相当する)の手順を示している。ここでは、画像制御CPU82の処理手順を説明する。
画像制御CPU82は、リール停止操作タイマ85をセットする(ステップS71)。ここでは、画像制御CPU82がリール停止操作タイマ85に対して計時開始信号を送信し、この計時開始信号に基づいて、リール停止操作タイマ85はカウントアップする。
図14は、副制御回路72のサブCPU(画像制御CPU82、音・ランプ制御CPU74に相当する)によるリール停止コマンド受信処理(図12のステップS56に相当する)の手順を示している。ここでは、画像制御CPU82の処理手順を説明する。
まず、画像制御CPU82は、リール停止コマンドに含まれる停止リール識別子は"0"であるか否か(左リール3Lに対応する左停止ボタン7Lの停止操作が行われたか否か)を判断する(ステップS81)。この判断が"YES"のときは、ステップS82に移り、"NO"のときは、ステップS84に移る。
ステップS82において、画像制御CPU82は、左リール回転識別子が"0"、中リール回転識別子が"0"、かつ右リール回転識別子が"1"であるか否か(右リール3Rのみが回転中であるか否か)を判断する。すなわち、左リール3Lに対応する左停止ボタン7Lの停止操作は第2停止操作であるか否かを判断する。この判断が"YES"のときは、リール停止操作タイマ85に対して計時終了信号を送信すると共に、ステップS85に移り、"NO"のときは、ステップS83に移る。なお、第2停止操作に係るリール停止コマンドは、第2のリール停止コマンドに相当する。
ステップS83において、画像制御CPU82は、左リール回転識別子が"0"、中リール回転識別子が"1"、かつ右リール回転識別子が"0"であるか否か(中リール3Cのみが回転中であるか否か)を判断する。すなわち、左リール3Lに対応する左停止ボタン7Lの停止操作は第2停止操作であるか否かを判断する。この判断が"YES"のときは、リール停止操作タイマ85に対して計時終了信号を送信すると共に、ステップS85に移り、"NO"のときは、ステップS84に移る。
ステップS84において、画像制御CPU82は、リール停止コマンドに含まれる情報に基づいて演出表示コマンド(後述の報知演出表示コマンドを除く)及び演出データを決定し、画像制御IC88に送信する。更に、画像制御IC88は、その演出表示コマンド及び演出データに基づいて画像ROM86から当該ドットデータを読み出し、液晶表示装置5に送信して表示させる。
ステップS85において、画像制御CPU82は、リール停止操作タイマ85の値は"3.6秒以下"であるか否か(全リールが回転開始してから第2停止操作がなされるまでの時間が"3.6秒以下"であるか否か)を判断する。この判断が"YES"のときは、ステップS86に移り、"NO"のときは、ステップS87に移る。
ステップS86において、画像制御CPU82は、内部当選役を報知するための報知演出表示コマンド及び演出データを決定して画像制御IC88へ送信する。更に、画像制御IC88は、その報知演出表示コマンド及び演出データに基づいて画像ROM86から当該ドットデータを読み出し、液晶表示装置5に送信して報知画像を表示させる。例えば、内部当選役としてベルの小役が決定された場合、液晶表示画面5aにベル図柄を表示させる(図1に示す)。
ステップS87において、画像制御CPU82は、リール停止コマンドに含まれる情報に基づいて演出表示コマンド(報知演出表示コマンドを除く)及び演出データを決定し、画像制御IC88に送信する。更に、画像制御IC88は、その演出表示コマンド及び演出データに基づいて画像ROM86から当該ドットデータを読み出し、液晶表示装置5に送信して表示させる。
このような本発明の実施の一形態に係るパチスロ機1によれば、リール停止許可コマンドが出力されてから第2のリール停止コマンドが出力されるまでの所要時間を計るリール停止操作タイマ85と、内部当選役の報知に関する演出表示を行う液晶表示装置5と、前記所要時間が"3.6秒以下"である場合、液晶表示装置5へ報知演出表示コマンドを送信し、当該演出データにより内部当選役の報知に関する演出表示を行わせる表示制御手段としての副制御回路72(画像制御回路80を含む)と、を備えている。この構成は、請求項1に係る本発明の実施の一形態に相当する。
この構成により、画像制御回路80は、リール停止操作タイマ85で計った所要時間が"3.6秒以下"である場合のみ、液晶表示装置5に内部当選役の報知演出表示を行わせるので、内部当選役の報知が単調となることを回避し、リール3L、3C、3Rの回転開始から第2停止操作までの所要時間に基づいて面白味のある演出を行うことが期待される。また、内部当選役の報知を望む遊技者は、第2の停止操作までを"3.6秒以内"に行うようになるため、停止操作に集中して飽きずに遊技することが期待される。更に、速やかな停止操作により遊技時間も短縮され、パチスロ機1の稼働率が向上することも期待される。
また、本発明の実施の一形態に係るパチスロ機1によれば、リール停止許可コマンドが出力されてから、左停止ボタン7Lの左リール停止操作により第2のリール停止コマンドが出力されるまでの所要時間をリール停止操作タイマ85で計るようにしたので、内部当選役の報知を望む遊技者は、第2停止操作までを"3.6秒以内"に行い、かつ左停止ボタン7Lで第2停止操作を行う必要があるため、停止操作の終了間際まで集中でき、飽きずに遊技を行うことが期待される。この構成は、請求項2に係る本発明の実施の一形態に相当する。
なお、前述した実施形態では、3連のリール3L、3C、3Rを有する場合について説明したが、本発明はこのほかに、4連以上のリールを有する構成(n>3の場合に相当する)としても同様の効果が得られる場合がある。
また、前述した実施形態では、リール3L、3C、3Rの回転開始から、左停止ボタン7Lによる第2停止操作までの所要時間が所定時間以下(例えば"3.6秒以下")であるか否かに基づいて、内部当選役の報知演出表示の決定を行う場合について説明したが、本発明はこのほかに、"所定時間以上"又は"所定時間"としても同様の効果が得られる場合がある。あるいは、左停止ボタン7L以外による第2停止操作でも、同様の効果が得られる場合がある。
本発明の実施の一形態に係る遊技機の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の一形態に係るリール上に配列された図柄の例を示す図である。 本発明の実施の一形態に係る表示役特定テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態に係る確率抽選テーブル決定テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態に係る確率抽選テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態に係るボーナス作動時テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態に係る主制御回路を含む電気回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態に係る副制御回路を含む電気回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態に係る主制御回路の制御処理手順を示すフローチャートである。 図9に続くフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る副制御回路のリセット割込処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る副制御回路のコマンド入力処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る副制御回路のスタートコマンド受信処理及びリール停止許可コマンド受信処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係るリール停止コマンド受信処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 パチスロ機
2 キャビネット
3L、3C、3R リール
5 液晶表示装置
6 スタートレバー
7L、7C、7R 停止ボタン
30 マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
71 主制御回路
72 副制御回路
73 音・ランプ制御回路
80 画像制御回路
85 リール停止操作タイマ

Claims (2)

  1. nを3以上の整数とし、
    複数の図柄をそれぞれ表示するnの図柄表示手段と、
    開始操作に基づいて単位遊技の開始を指令する開始信号を出力する開始信号出力手段と、
    前記開始信号に基づいて内部当選役を決定する内部当選役決定手段と、
    nの図柄表示手段のそれぞれに対応し、nの図柄表示手段を駆動することにより複数の図柄の変動を行うnの図柄変動手段と、
    nの図柄表示手段のそれぞれに対応し、第1停止操作から第n停止操作のいずれかに基づいて、当該図柄変動手段により行われる当該図柄表示手段の駆動の停止を指令する第1から第nの停止信号のいずれかを出力するnの停止信号出力手段と、
    前記開始信号に基づいてnの図柄変動手段によりnの図柄表示手段の駆動が行われた後、第1停止操作から第n停止操作を許可する停止操作許可信号を出力する停止許可信号出力手段と、
    前記開始信号及び第1から第nの停止信号に基づいて、nの図柄変動手段により行われるnの図柄表示手段の駆動及び停止を制御する変動制御手段と、
    前記停止操作許可信号が出力されてから第(n−(n−2))の停止信号が出力されるまでの所要時間を取得する所要時間取得手段と、
    前記内部当選役の報知に関する演出表示を行う演出表示手段と、
    所要時間取得手段により取得された前記所要時間が所定の値以下である場合、演出表示手段により行われる前記内部当選役の報知に関する演出表示に係る制御を行う表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    所要時間取得手段は、前記停止操作許可信号が出力されてから、特定の停止信号出力手段により第(n−(n−2))の停止信号が出力されるまでの所要時間を取得することを特徴とする遊技機。
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