JP2006296016A - ディーゼル発電設備の始動制御装置およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】大形補機の起動時に電圧降下や回転数降下を最小限にすることが可能なディーゼル発電設備の始動制御装置およびその方法を提供する。
【解決手段】ディーゼル発電設備10のブラックアウトスタート時に発電機およびディーゼルエンジンに対してそれぞれ設定電圧運転および設定回転数運転の起動指令を与え、発電機およびディーゼルエンジンの設定電圧運転および設定回転数運転中に補機始動予告指令を出して発電機に接続される補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じて発電機電圧を上げ操作する発電機励磁量補正信号を作り、この発電機励磁量補正信号を補機の起動に先立って励磁装置に与えるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】ディーゼル発電設備10のブラックアウトスタート時に発電機およびディーゼルエンジンに対してそれぞれ設定電圧運転および設定回転数運転の起動指令を与え、発電機およびディーゼルエンジンの設定電圧運転および設定回転数運転中に補機始動予告指令を出して発電機に接続される補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じて発電機電圧を上げ操作する発電機励磁量補正信号を作り、この発電機励磁量補正信号を補機の起動に先立って励磁装置に与えるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明はディーゼル発電設備の始動制御装置に係り、特にディーゼル発電設備のブラックアウトスタート時に大形補機類の起動時に電圧降下、回転数降下を最小限の範囲に抑制するようにしたディーゼル発電設備の始動制御装置およびその方法に関する。
火力発電所等の事業用発電所では、信頼性の高い所内電源を備えているが、送電系統からの事故波及や、所内系統に事故が発生した場合、場合によっては所内が全停電することも皆無とはいえない。
このような事故時には送電系統の復旧(外部電源の復旧)を待ち、所内電源を確保して発電所の再起動を試みるケースが一般的である(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、送電系統の復旧を待たずに所内に設けたディーゼル発電設備で所内電源を確保し、発電所を再起動するケースも考えられる。
このような事故時には送電系統の復旧(外部電源の復旧)を待ち、所内電源を確保して発電所の再起動を試みるケースが一般的である(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、送電系統の復旧を待たずに所内に設けたディーゼル発電設備で所内電源を確保し、発電所を再起動するケースも考えられる。
この後者のケースの場合、ディーゼル発電設備は、所内電源の健全時は停止し、所内電源が全停電した後に発電所を再起動する必要性が生じたときにブラックアウトスタート制御装置により起動される。一例として中央制御室の監視制御盤(コントロールパネル)から出力されるブラックアウトスタート指令によって起動される。このブラックアウトスタート制御装置は予め定めたプログラムに従って、ディーゼル発電設備を無負荷定格回転数運転する。この場合、ブラックアウトスタート制御装置は、発電機負荷が投入されたのちに自動電圧制御装置(AVR)および自動調速装置(ガバナー)を働かせて、ディーゼル発電機の自動電圧調整および回転数を設定値に保つように制御している。
電気学会編著、「電気工学ハンドブック」、1987年4月10日発行、P.1173
電気学会編著、「電気工学ハンドブック」、1987年4月10日発行、P.1173
上述したように、従来では発電機負荷が投入されたのちに自動電圧制御装置(AVR)および自動調速装置(ガバナー)が働くようになって、発電機負荷が例えば、発電機水素密封油ポンプや給水ポンプ等の大形補機である場合には、これを投入した始動時に大きな始動電流(いわゆるラッシュ電流)が流れるため、発電機の電圧降下および回転数降下(周波数降下)が大きくなり、その結果、所内の機器(制御盤の電源装置の不足電圧、モータトルク低下によるストール等)への影響発生という問題が生じることが懸念される。
そこで、本発明は従来技術の欠点に鑑みなされたもので、大形補機の起動時に電圧降下や回転数降下を最小限にすることが可能なディーゼル発電設備の始動制御装置およびその方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機およびガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンから構成されたディーゼル発電設備と、このディーゼル発電設備を始動させるブラックアウトスタート制御装置とからなるディーゼル発電設備の始動制御装置において、前記ブラックアウトスタート制御装置は、ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与える手段と、前記ディーゼルエンジンの設定回転数運転および発電機の設定電圧運転中に補機始動予告指令を発する手段と、前記発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを記憶している補機データベースと、前記補機始動予告指令を受けることによって、前記補機データベースから発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じて発電機電圧を上げ操作する発電機励磁量補正信号を演算して求める発電機励磁量補正手段と、この求めた発電機励磁量補正信号を前記自動電圧制御装置に与える手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機およびガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンから構成されたディーゼル発電設備と、このディーゼル発電設備を始動させるブラックアウトスタート制御装置とからなるディーゼル発電設備の始動制御装置において、前記ブラックアウトスタート制御装置は、ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与える手段と、前記ディーゼルエンジンの設定回転数運転および発電機の設定電圧運転中に補機始動予告指令を発する手段と、前記発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを記憶している補機データベースと、前記補機始動予告指令を受けることによって、前記補機データベースから発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じてディーゼルエンジンの回転数を上げ操作する噴射燃料量補正信号を演算して求める噴射燃料量補正手段と、この求めた噴射燃料量補正信号を前記ガバナーに与える手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機およびガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンから構成されたディーゼル発電設備と、このディーゼル発電設備を始動させるブラックアウトスタート制御装置とからなるディーゼル発電設備の始動制御装置において、前記ブラックアウトスタート制御装置は、ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与える手段と、前記ディーゼルエンジンの設定回転数運転および発電機の設定電圧運転中に補機始動予告指令を発する手段と、前記発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを記憶している補機データベースと、前記補機始動予告指令を受けることによって、前記補機データベースから発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じてディーゼルエンジンの回転数を上げ操作する噴射燃料量補正信号を演算して求める噴射燃料量補正手段と、前記補機始動予告指令を受けることによって、前記補機データベースから発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じて発電機電圧を上げ操作する発電機励磁量補正信号を演算して求める発電機励磁量補正手段と、前記噴射燃料量補正信号を前記ガバナーに与える手段と、前記発電機励磁量補正信号を前記自動電圧制御装置に与える手段と、を備えたことを特徴とする。
さらに、請求項6に係る発明は、自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機と、ガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンとから構成されたディーゼル発電設備を始動制御する方法において、ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与え、前記ディーゼルエンジンおよび発電機の設定回転数運転および設定電圧運転中に補機始動予告指令を出して前記発電機に接続される補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じて発電機電圧を上げ操作する発電機励磁量補正信号を作り、この発電機励磁量補正信号を補機の起動に先立って前記励磁装置に与えるようにしたことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機と、ガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンとから構成されたディーゼル発電設備を始動制御する方法において、ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与え、前記ディーゼルエンジンおよび発電機の設定回転数運転および設定電圧運転中に補機始動予告指令を出して前記発電機に接続される補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じてディーゼルエンジンの回転数を上げ操作する噴射燃料量補正信号を作り、この噴射燃料量補正信号を補機の起動に先立って前記燃料噴射装置に与えるようにしたことを特徴とする。
さらに、請求項8に係る発明は、自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機と、ガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンとから構成されたディーゼル発電設備を始動制御する方法において、ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与え、前記ディーゼルエンジンおよび発電機の設定回転数運転および設定電圧運転中に補機始動予告指令を出して前記発電機に接続される補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じてディーゼルエンジンの回転数を上げ操作する噴射燃料量補正信号を作り、この噴射燃料量補正信号を補機の起動に先立って前記燃料噴射装置に与えるとともに、前記入力した起動特性データに応じて発電機電圧を上げ操作する発電機励磁量補正信号を作り、この発電機励磁量補正信号を補機の起動に先立って前記励磁装置に与えるようにしたことを特徴とする。
本発明は大形補機が起動される前に電圧制御や発電機回転数制御等の先行制御を実施することによって電圧降下や回転数降下を最小限にすることが可能なディーゼル発電設備のブラックアウトスタート制御装置およびその制御方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図を通じて共通する部分には同一符号を付けて重複する部分の説明は適宜省くものとする。
(実施例1)
図1は本実施例1に係るブラックアウトスタート用ディーゼル発電設備の構成図、図2はそのフローチャート、そして図3は各種大形補機の始動電流および始動時間等の起動特性に関するデータを蓄積し、整理してある補機データベース、図4は本実施例による効果を説明するためのタイムチャートである。
図1は本実施例1に係るブラックアウトスタート用ディーゼル発電設備の構成図、図2はそのフローチャート、そして図3は各種大形補機の始動電流および始動時間等の起動特性に関するデータを蓄積し、整理してある補機データベース、図4は本実施例による効果を説明するためのタイムチャートである。
図1において、10はディーゼル発電設備であり、所内電源の健全時は停止し、所内電源が全停電した後に発電所を再起動する必要性が生じたときに後述するブラックアウトスタート制御装置20により起動されるようになっている。このディーゼル発電設備10は、励磁装置11を備えた発電機12と、燃料噴射装置13を備えたディーゼルエンジン14とから構成されている。
ディーゼルエンジン14は、ガバナー15から出力される噴射燃料量信号15aあるいは後述する発電機・エンジン制御装置(以下、DG制御装置という)16から出力される設定回転数運転指令16aによって燃料噴射装置13の噴射燃料量が制御されるように構成されている。そして、ガバナー15は発電機回転数設定値と回転センサー17からフィードバックされた実回転数信号17aとの偏差を演算して求め、この偏差に基づいて前記噴射燃料量信号15aを出力するように構成されている。
一方、ディーゼルエンジン14によって回転駆動される発電機12は、自動電圧制御装置(AVR)18から出力される励磁制御信号18aあるいは後述するDG制御装置16から出力される設定電圧運転指令16bによって励磁装置11が制御されるように構成されている。そして、自動電圧制御装置18は電圧設定値と電圧センサー19からフィードバックされた発電機電圧信号19aとの偏差を演算して求め、この偏差に基づいて前記励磁制御信号18aを出力するように構成されている。
21は発電所の中央制御室等に設置された監視制御盤であり、所内電源がブラックアウトすなわち全停電した後に発電所を再起動する必要性が生じたときたとき、前記ディーゼル発電設備10のDG制御装置16にブラックアウトスタート時にまず、発電機・エンジン起動指令21aを出力し、その後大形補機Mに補機始動予告信号21bを出力するように構成されている。
次に、図1に図2のフローチャートおよび図3の補機データベースを加えて本実施例の作用を説明する。
まず、図示しない不足電圧継電器等の保護継電器が系統電圧の停電を検出した場合、その検出信号は中央制御室に送られ監視制御盤21によって運転員に知らされる。このとき、運転員が送電系統の復旧を待たずに所内に設けたディーゼル発電設備で所内電源を確保し発電所を再起動する決定をした場合、監視制御盤21の操作スイッチを操作し、DG制御装置16に対して発電機・エンジン起動指令21aを出力する(ST11)。
まず、図示しない不足電圧継電器等の保護継電器が系統電圧の停電を検出した場合、その検出信号は中央制御室に送られ監視制御盤21によって運転員に知らされる。このとき、運転員が送電系統の復旧を待たずに所内に設けたディーゼル発電設備で所内電源を確保し発電所を再起動する決定をした場合、監視制御盤21の操作スイッチを操作し、DG制御装置16に対して発電機・エンジン起動指令21aを出力する(ST11)。
DG制御装置16は、監視制御盤21からの発電機・エンジン起動指令21aを入力すると、燃料噴射装置13に対して設定回転数運転指令16aを出力してディーゼルエンジン14すなわち発電機12を設定回転数で運転し、また励磁装置11に対して設定電圧運転指令16bを出力して発電機12が設定電圧を出力するように運転させる。
燃料噴射装置13は、DG制御装置16から設定回転数運転指令16aを入力すると、発電機12を設定回転数で運転するのに必要な噴射燃料量でディーゼルエンジン14を回転させ、一方、励磁装置11は発電機12の設定電圧運転に必要な励磁電流を発電機12に供給する。このように、ブラックアウトスタート時に監視制御盤21から発電機・エンジン起動指令21aが出力されると、ディーゼル発電設備10は設定電圧・設定回転数で運転するようになる(ST12〜ST13)。なお、ここで、設定電圧・設定回転数運転の一例として、無負荷定格電圧回転数運転を挙げることができる。
そして、運転員は、ディーゼル発電設備10が設定電圧・設定回転数で運転していることを回転センサー17および電圧センサー19等の計測データを監視制御盤21によって確認することができたら、今まで出力していた発電機・エンジン起動指令21aに替えて、大形補機始動予告信号21bを出力する。なお、監視制御盤21における設定電圧・設定回転数の確認および大形補機始動予告信号21bの出力は上述のように運転員の判断に頼らず、自動で行うようにしてもよい。DG制御装置16は監視制御盤21から出力された大形補機始動予告信号21bを入力する(ST14)。
DG制御装置16は大形補機始動予告信号21bを入力すると、自動電圧制御装置18へ補正信号を出力する。この結果、燃料噴射装置13はガバナー15からの噴射燃料量信号15aに基づいて燃料を噴射するので、励磁装置11は自動電圧制御装置18内で電圧信号19aと補正信号16cより演算された励磁制御信号18aに基づいて発電機励磁量を制御する。
さらに、DG制御装置16は前述の大形補機始動予告信号21bを入力することにより、補機データベース22にアクセスして起動予定の大形補機Mの始動電流および始動時間に関するデータを要求する(ST15)。
図3の補機データベース22には一例として“Aモータ”から“Iモータ”等のさまざまな大形補機Mに関する起動特性データである始動時電流および始動時間のデータが記憶されている。例えば起動対象大形補機Mが“Aモータ”であれば、始動電流は300[A]であり、始動時間は3[秒]である。また、起動対象大形補機Mが“Fモータ”であれば始動電流は1500[A]であり、始動時間は2[秒]である。さらに、起動対象大形補機Mが“Gモータ”であれば始動電流は900[A]であり、始動時間は1.5[秒]である。このように、補機データベース22には、始動時電流が最大1500[A]、始動時間が最長8[秒]といったデータが記憶されている。
DG制御装置16は、補機データベース22に記憶されている大形補機Mの中から予告指令に該当する起動対象の大形補機Mに関する始動電流の大きさと始動時間の長さに関するデータを入力する(ST16)。そして、補機の始動時に大きな始動電流(ラッシュ電流)が流れることによって発電機電圧が低下することを防ぐために、入力データに応じて一時的に発電機励磁量を強めるような発電機励磁量補正信号(以下、励磁量補正信号という)16cを演算により求め、その励磁量補正信号16cを自動電圧制御装置18へ出力する(ST17)。
自動電圧制御装置18は、この励磁量補正信号16cを入力することによって、例えば自動電圧制御装置18の電圧設定値(90R)を増加側に一時的に修正するとか、あるいは電圧設定値(90R)と現状電圧との偏差信号に対してこの補正信号16cを加える等の操作を行う。このようにして補正信号16cを加味した励磁制御信号18aを励磁装置11へ与えて大形補機Mの始動直前に発電機電圧を上昇させ、かつその値を維持するように制御する。その後、DG制御装置16は当該大形補機Mに対して、大形補機始動指令16eを出力する(ST30)。
図4は電圧補正を行う場合(励磁量補正信号16cあり)の場合と、電圧補正を行わない場合(励磁量補正信号16cなし)の場合電圧(pu)を比較したタイムチャートである。
図4のタイムチャートからもわかるように、電圧補正を行う場合(実線)は、電圧補正を行わない場合(一点鎖線)に比べて発電機12の出力電圧の降下は小さいので、所内の機器例えば、制御盤の電源装置の不足電圧とか、モータトルク低下によるストール等への影響を回避することができる。
図4のタイムチャートからもわかるように、電圧補正を行う場合(実線)は、電圧補正を行わない場合(一点鎖線)に比べて発電機12の出力電圧の降下は小さいので、所内の機器例えば、制御盤の電源装置の不足電圧とか、モータトルク低下によるストール等への影響を回避することができる。
以上述べたように、本実施例1によれば、補機データベースに予め記憶されている始動電流の大きさおよび始動時間の長さに応じたデータに基づいて求めた励磁量補正信号16cを、大形補機Mの始動前に自動電圧制御装置18へ与えて発電機の励磁量の増加を図るようにしたので、大形補機始動直前に発電機電圧が上昇し、この結果、大形補機Mを起動した際に発電機12の出力電圧の降下を最小限に抑制することが可能になり、所内の機器への影響を回避することができる。
(実施例2)
本実施例2について図5および図6を参照して説明する。
図5は本実施例2に係るブラックアウトスタート用ディーゼル発電設備の構成図、図6はフローチャートである。
本実施例2について図5および図6を参照して説明する。
図5は本実施例2に係るブラックアウトスタート用ディーゼル発電設備の構成図、図6はフローチャートである。
本実施例2は、DG制御装置16が補機データベース22から起動対象となる大形補機Mの始動電流と始動時間のデータを入力した後、その入力データに応じて燃料噴射装置13の噴射燃料量補正信号16dを演算して求め、求めた噴射燃料量補正信号16dを大形補機起動前にガバナー15へ出力し、大形補機起動時の発電機回転数降下を最小限にすることを特徴とするものであり、その他の点については実施例1と同じである。
図5においてディーゼルエンジン14はガバナー15から出力される噴射燃料量信号15aあるいはDG制御装置16から出力される設定回転数運転指令16aによって燃料噴射装置13の噴射燃料が制御されるように構成されている。そして、ガバナー15は発電機回転数設定値と回転センサー17からフィードバックされた発電機実回転数信号17aとの偏差を演算して求め、この偏差に基づいて前記噴射燃料量信号を出力するように構成されている。
一方、ディーゼルエンジン14によって回転駆動される発電機12は、自動電圧制御装置(AVR)18から出力される励磁制御信号18aあるいはDG制御装置16から出力される設定電圧運転指令16bによって励磁装置11が制御されるように構成されている。そして、自動電圧制御装置18は電圧設定値と電圧センサー19からフィードバックされた発電機電圧信号との偏差を演算して求め、この偏差に基づいて前記励磁制御指令を出力するように構成されている。
発電所の中央制御室等に設置された監視制御盤21は、所内電源がブラックアウトした後に発電所を再起動する必要性が生じたときたときに、ディーゼル発電設備10のDG制御装置16に発電機・エンジン起動指令21aを出力し、ディーゼル発電設備10が設定回転数・設定電圧での運転状態になると、大形補機始動予告指令21bを出力するように構成されている。
次に、図5および図6のフローチャートを参照して本実施例2の作用を説明する。ただし、図6の処理ステップ(ST11)から処理ステップ(ST16)までは実施例1と共通する処理内容なので、説明を適宜省略する。
DG制御装置16は、補機データベース22に記憶されている大形補機Mの中から予告指令に該当する起動対象の大形補機Mに関する始動電流の大きさと始動時間の長さのデータを入力した後(ST16)、大形補機Mを接続することによって、発電機回転数が低下することを防ぐために、入力データに応じて一時的に発電機回転数が上昇するような加速信号すなわち、噴射燃料量補正信号16dを演算により求め、その噴射燃料量補正信号16dをガバナー15へ出力する(ST18)。
ガバナー15はこの噴射燃料量補正信号16dを入力することによって、例えばガバナー15の回転数設定値を増加側に一時的に修正するとか、あるいは回転数設定値と実回転数との偏差信号にこの補正信号16dを加える等の操作を行う。そしてこの補正信号16dを加味した噴射燃料量信号15aを燃料噴射装置13に与えて大形補機Mの始動直前にディーゼルエンジン14の回転数(発電機回転数)を上昇させ、かつその値を維持するように制御する。その後、DG制御装置16は当該大形補機Mに対して、大形補機始動指令16eを出力する(ST30)。
図7は回転数補正を行う場合(噴射燃料量補正信号16dあり)の場合と、回転数補正を行わない場合(噴射燃料量補正信号16dなし)の場合を比較したタイムチャートである。
図7のタイムチャートからもわかるように、噴射燃料量補正を行う場合(実線)は、噴射燃料量補正を行わない場合(一点鎖線)に比べてディーゼルエンジン14すなわち、発電機12の回転数降下は小さいので、所内の機器、例えば制御盤の電源装置の電圧周波数低下、モータトルク低下によるストール等の影響を回避することができる。
図7のタイムチャートからもわかるように、噴射燃料量補正を行う場合(実線)は、噴射燃料量補正を行わない場合(一点鎖線)に比べてディーゼルエンジン14すなわち、発電機12の回転数降下は小さいので、所内の機器、例えば制御盤の電源装置の電圧周波数低下、モータトルク低下によるストール等の影響を回避することができる。
以上述べたように、本実施例2によれば、補機データベースに予め記憶されている始動電流の大きさおよび始動時間の長さに応じたデータに基づいて求めたガバナー補正信号16dを、大形補機Mの始動直前にガバナー15に与えてディーゼルエンジン14の燃料噴射装置13の噴射燃料量の増加を図るようにしたので、大形補機始動直前に発電機回転数が上昇し、この結果、大形補機Mを起動した際に発電機12の回転数の降下を最小限に抑制することが可能になり、所内の機器への影響を回避することができる。
(実施例3)
図8および図9を参照して本実施例3について説明する。
図8は本実施例3に係るブラックアウトスタート用ディーゼル発電設備の構成図、図9はフローチャートである。
図8および図9を参照して本実施例3について説明する。
図8は本実施例3に係るブラックアウトスタート用ディーゼル発電設備の構成図、図9はフローチャートである。
本実施例3は、前述した実施例1の機能と実施例2の機能とを組合せたもので、DG制御装置16が補機データベース22から起動対象となる大形補機Mの始動電流と始動時間のデータを入力した後、その入力データに応じて噴射燃料量補正信号16dおよび励磁量補正信号16cの双方を演算して求め、そして噴射燃料量補正信号16dをガバナー15へ出力し、発電機励磁量補正信号16cを自動電圧制御装置18へ出力することにより、大形補機起動時に発電機の出力電圧および回転数双方の降下を最小限にとどめるようにしたことを特徴とするものである。
図8において、ディーゼルエンジン14はガバナー15から出力される噴射燃料量信号15aあるいは後述するDG制御装置16から出力される設定回転数運転指令16aによって燃料噴射装置13の噴射燃料量が制御されるように構成されている。そして、ガバナー15は回転数設定値と回転センサー17からフィードバックされた実回転数信号との偏差を演算して求め、この求めた偏差に基づいて前記噴射燃料量指令を出力するように構成されている。
一方、ディーゼルエンジン14によって回転駆動される発電機12は、自動電圧制御装置18から出力される励磁制御信号18aあるいはDG制御装置16から出力される設定電圧運転指令16bによって励磁装置11が制御されるように構成されている。そして、自動電圧制御装置18は電圧設定値と電圧センサー19からフィードバックされた発電機電圧信号との偏差を演算して求め、この求めた偏差に基づいて前記励磁制御指令を出力するように構成されている。
本実施例3においても、発電所の中央制御室等に設置された監視制御盤21は前述の実施例と同様に、系統および所内電源がブラックアウトした後、送電系統の復旧を待たずに所内に設けたディーゼル発電設備で所内電源を確保し発電所を再起動する必要性が生じた場合、ディーゼル発電設備10のDG制御装置16に対して発電機・エンジン起動指令21aを出力し、その後ディーゼル発電設備10が設定回転数・設定電圧の運転状態になると、大形補機始動予告指令2を出力するように構成されている。
DG制御装置16は、大形補機始動予告指令2を入力した後、補機データベース22から起動対象となる大形補機Mの始動電流と始動時間のデータを入力し、その入力データに応じて噴射燃料量補正信号16dおよび励磁量補正信号16cの双方を演算して求め、そして噴射燃料量補正信号16dをガバナー15へ出力し、発電機励磁量補正信号16cを自動電圧制御装置18へ出力するように構成されている。
次に、図8および図9のフローチャートを参照して本実施例3の作用、効果を説明する。ただし、図6の処理ステップ(ST11)から処理ステップ(ST16)までは実施例1と共通する処理内容なので、説明を省略する。
DG制御装置16は、補機データベース22に記憶されている大形補機Mの中から予告指令に該当する起動対象の大形補機Mに関する始動電流の大きさと始動時間の長さのデータを入力した後(ST16)、大形補機を接続することによって、発電機回転数が低下することを防ぐために、入力データに応じて一時的に発電機回転数が上昇するような噴射燃料量補正信号16dおよび一時的に発電機の出力電圧が上昇するような励磁量補正信号16cを演算により求め、その噴射燃料量補正信号16dをガバナー15へ出力し(ST18)、励磁量補正信号16cを自動電圧制御装置18へ出力する(ST17)。
ガバナー15はこの噴射燃料量補正信号16dを入力することによって、例えばガバナー15の回転数設定値を増加側に一時的に修正するとか、あるいは回転数設定値と実回転数との偏差信号にこの補正信号16dを加える等の操作を行う。そしてこの補正信号16dを加味した噴射燃料量信号15aを燃料噴射装置13に与えて大形補機Mの始動直前にディーゼルエンジン14の回転数(発電機回転数)を上昇させ、かつその値を維持するように制御する。
一方、自動電圧制御装置18はこの励磁量補正信号16cを入力することによって、例えば自動電圧制御装置18の電圧設定値(90R)を増加側に一時的に修正するとか、あるいは電圧設定値(90R)と現状電圧との偏差信号に対してこの補正信号16cを加える等の操作を行う。そして補正信号16cを加味した励磁制御信号18aを励磁装置11へ与えて大形補機Mの始動直前に発電機電圧を上昇させ、かつその値を維持するように制御する。その後、DG制御装置16は当該大形補機Mに対して、大形補機始動指令16eを出力する(ST30)。
図4および図7のタイムチャートからわかるように、大形補機Mの起動によりディーゼルエンジン14の回転数は降下するが、その回転数降下分を見越して予め回転数を上げてあり、また、発電機12の端子電圧も降下するが、その電圧降下分を見越して予め電圧を上げてあるので、所内の機器(制御盤の電源装置の不足電圧、モータトルク低下によるストール等)への影響を回避することができる。
以上述べたように、本実施例3によれば、データベースに予め記憶されている始動電流の大きさおよび始動時間の長さに応じたデータに基づいて求めた励磁量補正信号16cおよび噴射燃料量補正信号16dを、大形補機始動前にそれぞれ自動電圧制御装置18およびガバナー15に与えるようにしたので、大形補機始動直前にはディーゼルエンジン14の燃料噴射装置13の噴射燃料量が増加して発電機回転数が上昇するとともに、発電機励磁量が増えて発電機電圧も上昇し、この結果、大形補機Mを起動した際に発電機12の回転数の降下および出力電圧の降下の双方を同時に最小限に抑制することが可能になる。
(実施例4)
図10および図11を参照して本実施例4について説明する。
図10は本実施例4に係るブラックアウトスタート用ディーゼル発電設備の構成図、図11はフローチャートである。
本実施例4は、前述した実施例3を改良したものである。
図10および図11を参照して本実施例4について説明する。
図10は本実施例4に係るブラックアウトスタート用ディーゼル発電設備の構成図、図11はフローチャートである。
本実施例4は、前述した実施例3を改良したものである。
すなわち、図10において、DG制御装置16が補機データベース22から起動対象となる大形補機Mの始動電流と始動時間のデータを入力し、その入力データに応じて演算して求めた励磁量補正信号16cを実際の発電機電圧19aで更に補正をかけるようにしたものである。その他は、実施例3と同じである。
次に、図10および図11を参照して本実施例の作用効果について説明する。
DG制御装置16は、監視制御盤21から大形補機始動予告信号2が与えられると、データベース22から大形補機Mの始動電流、始動時間のデータを入力(ST16)する。そして、始動電流の大きさと始動時間の長さに応じて、励磁量補正信号16cを演算して求め、自動電圧制御装置18へ出力する(ST17)。
DG制御装置16は、監視制御盤21から大形補機始動予告信号2が与えられると、データベース22から大形補機Mの始動電流、始動時間のデータを入力(ST16)する。そして、始動電流の大きさと始動時間の長さに応じて、励磁量補正信号16cを演算して求め、自動電圧制御装置18へ出力する(ST17)。
その後、DG制御装置16は、当該大形補機Mに対して、処理ステップ(ST30)で大形補機始動指令16eを出力し、これを始動させる。この大形補機Mが起動すると大きな始動電流が流れる。DG制御装置16は大形補機Mの起動中に電圧センサー19からの発電機電圧19aを入力し、この発電機電圧19aによって励磁量補正信号16cを補正する演算を行う。この補正演算によって求められた再補正信号16c´を自動電圧制御装置18へ出力する(ST27)。この結果、自動電圧制御装置18は大形補機Mの起動中に再補正信号16c´によって例えば電圧設定値(90R)を増加側に一時的に修正するとか、あるいは電圧設定値(90R)と現状電圧との偏差信号に対してこの補正信号16cを加える等の操作を行う。
以上述べたように、本実施例4によれば、大形補機Mの始動直前には補機データベース22に予め記憶されている始動電流の大きさおよび始動時間の長さに応じたデータに基づいて、演算して求めた励磁量補正信号16cを自動電圧制御装置18に与え、かつ噴射燃料量補正信号16dをガバナー15に与え、更に大形補機Mの始動中には実際の発電機電圧19aにより再度補正演算して求めた発電機励磁量の再補正信号16c´を自動電圧制御装置18へ与えるようにしたので、前述した実施例1、3に比べて始動後の電圧降下をより一層抑制することができる。
(実施例5)
図12および図13を参照して本実施例5について説明する。
図12は本実施例4に係るブラックアウトスタート用ディーゼル発電設備の構成図、図13はフローチャートである。
本実施例5は、前述した実施例2、3を改良したものである。
図12および図13を参照して本実施例5について説明する。
図12は本実施例4に係るブラックアウトスタート用ディーゼル発電設備の構成図、図13はフローチャートである。
本実施例5は、前述した実施例2、3を改良したものである。
すなわち、図12において、DG制御装置16が補機データベース22から起動対象となる大形補機Mの始動電流と始動時間のデータを入力し、その入力データに応じて演算して求めた噴射燃料量の補正信号16cを実際の回転センサー17により更に補正をかけるようにしたものである。その他は、実施例3と同じである。
次に、図12および図13を参照して本実施例の作用効果について説明する。
DG制御装置16は、監視制御盤21から大形補機始動予告信号2が与えられると、補機データベース22から大形補機Mの始動電流、始動時間のデータを入力(ST16)する。そして、始動電流の大きさと始動時間の長さに応じて、発電機励磁量の補正信号を演算して求め、自動電圧制御装置18へ出力する(ST17)。そして、始動電流の大きさと始動時間の長さに応じて、噴射燃料量の補正信号16dを演算して求め、ガバナー15へ出力する(ST18)。
DG制御装置16は、監視制御盤21から大形補機始動予告信号2が与えられると、補機データベース22から大形補機Mの始動電流、始動時間のデータを入力(ST16)する。そして、始動電流の大きさと始動時間の長さに応じて、発電機励磁量の補正信号を演算して求め、自動電圧制御装置18へ出力する(ST17)。そして、始動電流の大きさと始動時間の長さに応じて、噴射燃料量の補正信号16dを演算して求め、ガバナー15へ出力する(ST18)。
その後、DG制御装置16は、当該大形補機Mに対して、処理ステップ(ST30)で大形補機始動指令16eを出力し、これを始動させる。この大形補機Mが起動すると大きな始動電流が流れる。DG制御装置16は大形補機Mの起動中に回転センサー17からの実回転数信号17aを入力し、この実回転数信号17aによって補正信号16dを補正する演算を行う。この補正演算によって求められた再補正信号16d´をガバナー15へ出力する(ST28)。この結果、ガバナー15は大形補機Mの起動中再補正信号16d´によって例えば回転数設定値を増加側に一時的に修正するとか、あるいは回転数設定値と実回転数との偏差信号にこの補正信号16dを加える等の操作を行う。
以上述べたように、本実施例5によれば、大形補機Mの始動直前に補機データベース22に予め記憶されている始動電流の大きさおよび始動時間の長さに応じたデータに基づいて演算して求めた励磁量補正信号16cを自動電圧制御装置18へ与え、かつ噴射燃料量補正信号16dをガバナー15へ与え、更に大形補機Mの始動中には実回転数信号17aにより再度補正演算して求めた噴射燃料量の補正信号16d´をガバナー15へ与えるようにしたので、前述した実施例2、3に比べて大形補機始動時の回転数の降下をより一層抑制することができる。
10…ディーゼル発電設備、11…励磁装置、12…発電機、13…燃料噴射装置、14…ディーゼルエンジン、15…ガバナー、15a…噴射燃料量信号、16…DG制御装置、16a…設定回転数運転指令、16b…設定電圧運転指令、16c…励磁量補正信号、16d…噴射燃料量補正信号、16e…補機始動指令、17…回転センサー、17a…実回転数信号、18…自動電圧制御装置、18a…励磁制御信号、19…電圧センサー19a…発電機電圧信号、20…ブラックアウトスタート制御装置、21…監視制御盤、21a…ブラックアウトスタート指令(発電機・エンジン起動指令)、21b…補機始動予告指令22…補機データベース。
Claims (10)
- 自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機およびガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンから構成されたディーゼル発電設備と、このディーゼル発電設備を始動させるブラックアウトスタート制御装置とからなるディーゼル発電設備の始動制御装置において、
前記ブラックアウトスタート制御装置は、ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与える手段と、
前記ディーゼルエンジンの設定回転数運転および発電機の設定電圧運転中に補機始動予告指令を発する手段と、
前記発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを記憶している補機データベースと、
前記補機始動予告指令を受けることによって、前記補機データベースから発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じて発電機電圧を上げ操作する発電機励磁量補正信号を演算して求める発電機励磁量補正手段と、
前記発電機励磁量補正信号を前記自動電圧制御装置に与える手段と、
前記補機に対して始動指令を出力する手段と、
を備えたことを特徴とするディーゼル発電設備の始動制御装置。 - 自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機およびガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンから構成されたディーゼル発電設備と、このディーゼル発電設備を始動させるブラックアウトスタート制御装置とからなるディーゼル発電設備の始動制御装置において、
前記ブラックアウトスタート制御装置は、ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与える手段と、
前記ディーゼルエンジンの設定回転数運転および発電機の設定電圧運転中に補機始動予告指令を発する手段と、
前記発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを記憶している補機データベースと、
前記補機始動予告指令を受けることによって、前記補機データベースから発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じてディーゼルエンジンの回転数を上げ操作する噴射燃料量補正信号を演算して求める噴射燃料量補正手段と、
前記噴射燃料量補正信号を前記ガバナーに与える手段と、
前記補機に対して始動指令を出力する手段と、
を備えたことを特徴とするディーゼル発電設備の始動制御装置。 - 自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機およびガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンから構成されたディーゼル発電設備と、このディーゼル発電設備を始動させるブラックアウトスタート制御装置とからなるディーゼル発電設備の始動制御装置において、
前記ブラックアウトスタート制御装置は、ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与える手段と、
前記ディーゼルエンジンの設定回転数運転および発電機の設定電圧運転中に補機始動予告指令を発する手段と、
前記発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを記憶している補機データベースと、
前記補機始動予告指令を受けることによって、前記補機データベースから発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じてディーゼルエンジンの回転数を上げ操作する噴射燃料量補正信号を演算して求める噴射燃料量補正手段と、
前記補機始動予告指令を受けることによって、前記補機データベースから発電機に接続される予定の補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じて発電機電圧を上げ操作する発電機励磁量補正信号を演算して求める発電機励磁量補正手段と、
前記噴射燃料量補正信号を前記ガバナーに与える手段と、
前記発電機励磁量補正信号を前記自動電圧制御装置に与える手段と、
前記補機に対して始動指令を出力する手段と、
を備えたことを特徴とするディーゼル発電設備の始動制御装置。 - 前記ブラックアウトスタート制御装置は、前記補機の始動中に発電機電圧信号を入力してこの発電機電圧信号により前記発電機励磁量補正信号を再補正する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のディーゼル発電設備の始動制御装置。
- 前記ブラックアウトスタート制御装置は、前記補機の始動中に実回転数信号を入力してこの実回転数信号により前記噴射燃料量補正信号を再補正する手段を更に備えたことを特徴とする請求項2記載のディーゼル発電設備の始動制御装置。
- 自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機と、ガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンとから構成されたディーゼル発電設備を始動制御する方法において、
ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与え、前記ディーゼルエンジンおよび発電機の設定回転数運転および設定電圧運転中に補機始動予告指令を出して前記発電機に接続される補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じて発電機電圧を上げ操作する発電機励磁量補正信号を作り、この発電機励磁量補正信号を補機の起動に先立って前記励磁装置に与えるようにしたことを特徴とするディーゼル発電設備の始動制御方法。 - 自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機と、ガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンとから構成されたディーゼル発電設備を始動制御する方法において、
ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与え、前記ディーゼルエンジンおよび発電機の設定回転数運転および設定電圧運転中に補機始動予告指令を出して前記発電機に接続される補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じてディーゼルエンジンの回転数を上げ操作する噴射燃料量補正信号を作り、この噴射燃料量補正信号を補機の起動に先立って前記燃料噴射装置に与えるようにしたことを特徴とするディーゼル発電設備の始動制御方法。 - 自動電圧制御装置により励磁量が制御される励磁装置を有する発電機と、ガバナーにより噴射燃料量が制御される燃料噴射装置を有するディーゼルエンジンとから構成されたディーゼル発電設備を始動制御する方法において、
ブラックアウトスタート時に前記ディーゼルエンジンおよび発電機に対してそれぞれ設定回転数運転および設定電圧運転の起動指令を与え、前記ディーゼルエンジンおよび発電機の設定回転数運転および設定電圧運転中に補機始動予告指令を出して前記発電機に接続される補機に関する起動特性データを入力し、この入力した起動特性データに応じてディーゼルエンジンの回転数を上げ操作する噴射燃料量補正信号を作り、この噴射燃料量補正信号を補機の起動に先立って前記燃料噴射装置に与えるとともに、前記入力した起動特性データに応じて発電機電圧を上げ操作する発電機励磁量補正信号を作り、この発電機励磁量補正信号を補機の起動に先立って前記励磁装置に与えるようにしたことを特徴とするディーゼル発電設備の始動制御方法。 - 前記補機の始動中に発電機電圧信号を入力してこの発電機電圧信号により前記発電機励磁量補正信号を補正するようにしたことを特徴とする請求項6記載のディーゼル発電設備の始動制御方法。
- 前記補機の始動中に発電機回転速度信号を入力してこの発電機回転速度信号により前記噴射燃料量補正信号を補正するようにしたことを特徴とする請求項7記載のディーゼル発電設備の始動制御方法。
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JP2005109946A JP2006296016A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | ディーゼル発電設備の始動制御装置およびその方法 |
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WO2019029003A1 (zh) * | 2017-08-11 | 2019-02-14 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 车用发电机控制方法及其系统 |
CN110336502A (zh) * | 2019-06-19 | 2019-10-15 | 南京南瑞继保电气有限公司 | 抽水蓄能可变速机组黑启动交流励磁装置及其控制方法 |
CN112462259A (zh) * | 2020-11-19 | 2021-03-09 | 西安热工研究院有限公司 | 一种黑启动柴油发电机带负荷极限时间自动测定装置及方法 |
-
2005
- 2005-04-06 JP JP2005109946A patent/JP2006296016A/ja active Pending
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