JP2006296004A - 電子機器およびバックアップ電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器の大型化やコストアップを抑制しつつ、バックアップ電源を供給できるようにする。
【解決手段】バックアップ電源装置10により、AC電源9が正常な場合は電源部2からの動作電源2Aを制御部3の動作電源3Aとして供給し、AC電源9の電圧低下時には冷却ファン4の逆起電力からバックアップ電源生成部13で生成したバックアップ電源13Aを制御部3の動作電源3Aとして供給する。
【選択図】 図1
【解決手段】バックアップ電源装置10により、AC電源9が正常な場合は電源部2からの動作電源2Aを制御部3の動作電源3Aとして供給し、AC電源9の電圧低下時には冷却ファン4の逆起電力からバックアップ電源生成部13で生成したバックアップ電源13Aを制御部3の動作電源3Aとして供給する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電源供給技術に関し、特に電源停止や瞬断に対して一時的にバックアップ動作用の電源を供給する技術に関する。
CPUなどのマイクロプロセッサを用いて処理動作を行う電子機器では、揮発性メモリを用いて処理動作のための各種データを記憶しているため、AC電源などの外部電源の停止や瞬断に応じた当該電子機器の動作電源の低下を検出し、これらデータを不揮発性メモリやハードディスクなどの記憶装置へバックアップする必要がある。
このようなバックアップ動作を行うため、従来、電子機器に予備電池を搭載し、動作電源の低下検出に応じて、この動作電源に代えて予備電池や大容量コンデンサからバックアップ動作用の電源すなわちバックアップ電源を一時的に供給するものとなっていた(例えば、特許文献1など参照)。
このようなバックアップ動作を行うため、従来、電子機器に予備電池を搭載し、動作電源の低下検出に応じて、この動作電源に代えて予備電池や大容量コンデンサからバックアップ動作用の電源すなわちバックアップ電源を一時的に供給するものとなっていた(例えば、特許文献1など参照)。
しかしながら、このような従来技術では、バックアップ電源用として予備電池や大容量コンデンサが必要となるため、これらを実装するためのスペースが必要となるため電子機器の大型化やコストアップを回避できないという問題点があった。また、予備電池では、寿命による交換作業も必要となるという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、電子機器の大型化やコストアップを抑制しつつ、バックアップ電源を供給できる電子機器およびバックアップ電源装置を提供することを目的としている。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、電子機器の大型化やコストアップを抑制しつつ、バックアップ電源を供給できる電子機器およびバックアップ電源装置を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる電子機器は、所望の処理動作を制御部と、常時回転し電源供給停止に応じて慣性で回転動作するモータと、外部から供給される外部電源に基づき制御部に対する第1の動作電源とモータに対する第1のモータ電源とを生成して供給する電源部とを備える電子機器であって、外部電源の電圧低下時には慣性で回転するモータの逆起電力から生成したバックアップ電源を出力するバックアップ電源生成部と、外部電源の電圧が正常な場合は第1の動作電源を制御部の処理動作に用いる第2の動作電源として供給し、外部電源の電圧低下時にはバックアップ電源を第2の動作電源として供給する動作電源切替部とを備えている。
この際、外部電源が正常な場合は第1のモータ電源をモータの回転動作に用いる第2のモータ電源として供給し、外部電源の電圧低下時には逆起電力に起因してモータから出力される第2のモータ電源をバックアップ電源生成部へ供給するモータ電源切替部をさらに備えてもよい。
また、外部電源の電圧低下を検出し、その検出信号に基づき動作電源切替部を切替制御する検出部をさらに備えてもよい。
あるいは、外部電源の電圧低下を検出し、その検出信号に基づき動作電源切替部およびモータ電源切替部を切替制御する検出部をさらに備えてもよい。
あるいは、外部電源の電圧低下を検出し、その検出信号に基づき動作電源切替部およびモータ電源切替部を切替制御する検出部をさらに備えてもよい。
また、モータは、慣性を維持する慣性維持手段を備えてもよい。
また、モータとして、当該電子機器を送風により冷却する冷却ファンを利用してもよく、冷却ファンの送風用ブレードの先端部に慣性を維持するウェイトを備えてもよい。
また、モータとして、当該電子機器を送風により冷却する冷却ファンを利用してもよく、冷却ファンの送風用ブレードの先端部に慣性を維持するウェイトを備えてもよい。
また、本発明にかかるバックアップ電源装置は、所望の処理動作を制御部と、常時回転し電源供給停止に応じて慣性で回転動作するモータと、外部から供給される外部電源に基づき制御部に対する第1の動作電源とモータに対する第1のモータ電源とを生成して供給する電源部とを備える電子機器で用いられるバックアップ電源装置であって、外部電源の電圧低下時には慣性で回転するモータの逆起電力から生成したバックアップ電源を出力するバックアップ電源生成部と、外部電源の電圧が正常な場合は第1の動作電源を制御部の処理動作に用いる第2の動作電源として供給し、外部電源の電圧低下時にはバックアップ電源を第2の動作電源として供給する動作電源切替部とを備えている。
本発明によれば、バックアップ電源生成部により、外部電源の電圧低下時には慣性で回転するモータの逆起電力から生成したバックアップ電源が出力され、動作電源切替部により、外部電源が正常な場合は電源部からの動作電源が制御部の動作電源として供給され、外部電源の電圧低下時にはバックアップ電源が制御部の動作電源として供給されるため、予備電池や大容量コンデンサを必要とすることなくバックアップ電源を供給できる。
したがって、バックアップ電源用として予備電池や大容量コンデンサを用いる場合と比較して、電気機器に設けられている冷却ファンの逆起電力を利用するようにしたので、予備電池や大容量コンデンサを実装するためのスペースが不要となり、電子機器の大型化やコストアップを抑制できる。また、予備電池では必要となる寿命による交換作業も不要となり、運用の面でも作業負担を軽減できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電子機器およびバックアップ電源装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる電子機器およびバックアップ電源装置の構成を示すブロック図である。
この電子機器1は、AC電源9(外部電源)から生成した動作電源に基づき、CPUなどのマイクロプロセッサを用いて処理動作を行う情報処理装置であり、電源部2、制御部3、冷却ファン4、およびバックアップ電源装置10を備えている。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電子機器およびバックアップ電源装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる電子機器およびバックアップ電源装置の構成を示すブロック図である。
この電子機器1は、AC電源9(外部電源)から生成した動作電源に基づき、CPUなどのマイクロプロセッサを用いて処理動作を行う情報処理装置であり、電源部2、制御部3、冷却ファン4、およびバックアップ電源装置10を備えている。
電源部2は、AC電源9を直流安定化して各種直流電源を出力する電源回路であり、制御部3の処理動作に用いる動作電源(第1の動作電源)2Aを出力する機能と、冷却ファン4の回転動作に用いるモータ電源(第1のモータ電源)2Bを出力する機能と、AC電源9の低下を検出するための参照電位2Cを出力する機能とを有している。参照電位2Cについては、AC電源9の電圧変動に応じて変化する直流電位であればいずれでもよいが、AC電源9の電圧低下に応じた動作電源2Aの電圧低下より先に電圧低下する電位、例えば動作電源2Aより電圧の高いモータ電源2Bなどを用いればよい。
制御部3は、動作電源(第2の動作電源)3Aにより処理動作する、CPUなどのマイクロプロセッサと揮発性メモリなどの周辺回路とを有し、所定のプログラムを実行することにより、上記ハードウェアとプログラムとを協働させて所望の処理動作を行う機能部である。
冷却ファン4は、制御部3のマイクロプロセッサなど電子機器1内に設けられている回路装置からの発熱を空冷するためのファンモータであり、モータ電源(第2のモータ電源)4Aにより回転動作するモータ(DCモータ)41と、このモータ41により回転して空気を送風するインペラ(羽根車)42とから構成されている。
冷却ファン4は、制御部3のマイクロプロセッサなど電子機器1内に設けられている回路装置からの発熱を空冷するためのファンモータであり、モータ電源(第2のモータ電源)4Aにより回転動作するモータ(DCモータ)41と、このモータ41により回転して空気を送風するインペラ(羽根車)42とから構成されている。
バックアップ電源装置10は、電源部2と制御部3および冷却ファン4との間に接続され、AC電源9が正常な場合は電源部2からの動作電源2Aを制御部3の動作電源3Aとして供給し、AC電源9の電圧低下時には冷却ファン4の逆起電力から生成したバックアップ電源13Aを制御部3の動作電源3Aとして供給する回路装置である。
本実施の形態は、バックアップ電源装置10を設けて、AC電源9が正常な場合は電源部2からの動作電源2Aを制御部3の動作電源3Aとして供給し、AC電源9の電圧低下時には冷却ファン4の逆起電力から生成したバックアップ電源13Aを制御部3の動作電源3Aとして供給するようにしたものである。
以下、図1を参照して、バックアップ電源装置10の構成について詳細に説明する。
バックアップ電源装置10には、検出部11、モータ電源切替部12、バックアップ電源生成部13、および動作電源切替部14が設けられており、これらがユニットとして一体化されて電子機器1内に実装されている。
バックアップ電源装置10には、検出部11、モータ電源切替部12、バックアップ電源生成部13、および動作電源切替部14が設けられており、これらがユニットとして一体化されて電子機器1内に実装されている。
検出部11は、AC電源9の電圧低下を検出する回路部であり、検出入力端子Dinを介して入力された電源部2からの参照電位2Cと所定のしきい値電位とを比較する機能と、参照電位2Cがしきい値電位を下回った時点でAC電源9の電圧低下を示す検出信号11Aを出力する機能とを有している。
モータ電源切替部12は、冷却ファン4のモータ電源4Aの入出力回路を切り替える回路部であり、検出信号11AがAC電源9の正常を示す場合はモータ電源入力端子Minを介して供給されたモータ電源2Bをモータ電源4Aとして選択しモータ電源端子Moutを介して冷却ファン4へ供給する機能と、検出信号11AがAC電源9の電圧低下を示す場合はモータ電源端子Moutを介して供給された冷却ファン4からのモータ電源4Aをバックアップ電源生成部13へ切替供給する機能とを有している。
バックアップ電源生成部13は、AC電源9の電圧低下時に制御部3の動作電源3Aとして用いるバックアップ電源13Aを出力する回路部であり、モータ電源切替部12から供給されたモータ電源4Aを安定化してバックアップ電源13Aを生成し出力する機能を有している。
動作電源切替部14は、電源部2からの動作電源2Aとバックアップ電源生成部13からのバックアップ電源13Aのいずれかを切り替えて制御部3の動作電源3Aとして供給する回路部であり、検出信号11AがAC電源9の正常を示す場合は動作電源入力端子Pinを介して供給された動作電源2Aを動作電源3Aとして選択し動作電源出力端子Poutを介して制御部3へ供給する機能と、検出信号11AがAC電源9の電圧低下を示す場合はバックアップ電源13Aを動作電源3Aとして選択し動作電源出力端子Poutを介して制御部3へ供給する機能とを有している。
これらモータ電源切替部12や動作電源切替部14については、機械的接点がコイルで動作するメカニカルリレーでもよく、MOSFETを用いた半導体リレーでもよく、MOSFETを用いたスイッチを構成してもよい。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電子機器の切替動作について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる電子機器の切替動作を示す信号波形図である。
ここでは、AC電源9が瞬断した場合、バックアップ電源装置10により、電源部2からの動作電源2Aに代えて、冷却ファン4の逆起電力に基づき生成したバックアップ電源13Aを制御部3の動作電源3Aとして供給する場合について説明する。
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電子機器の切替動作について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる電子機器の切替動作を示す信号波形図である。
ここでは、AC電源9が瞬断した場合、バックアップ電源装置10により、電源部2からの動作電源2Aに代えて、冷却ファン4の逆起電力に基づき生成したバックアップ電源13Aを制御部3の動作電源3Aとして供給する場合について説明する。
時刻T0以前の期間において、AC電源9は正常な電圧で供給されており、検出部11は参照電位2Cがしきい値電位2D以上を示していることから、AC電源9の正常を示すLOWレベルの検出信号11Aを出力している。これに応じて、モータ電源切替部12は、電源部2からのモータ電源2Bをモータ電源4Aとして選択して冷却ファン4へ供給し、このモータ電源4Aによりモータ41が回転してインペラ42から制御部3に対して空気が送風される。また、動作電源切替部14は、電源部2からの動作電源2Aを動作電源3Aとして選択して制御部3へ供給している。
時刻T0にAC電源9が低下し始めた時刻T1までの期間では、その低下がある程度緩慢であるため、参照電位2Cがしきい値電位2D以上を示している。したがって、検出信号11Aは上記と同様にAC電源9の正常を示すロー(LOW)レベルのままであり、モータ電源切替部12および動作電源切替部14は切替動作しない。
その後の時刻T1に、AC電源9の低下に応じて参照電位2Cがしきい値電位2Dを下回った場合、検出部11は、AC電源9の低下を示すハイ(HIGH)レベルの検出信号11Aを出力する。これに応じて、モータ電源切替部12は切替動作し、冷却ファン4からのモータ電源4Aをバックアップ電源生成部13へ供給する。この際、慣性により回転し続けているインペラ42に起因してモータ41で発生する逆起電力が冷却ファン4からモータ電源4Aとしてモータ電源切替部12へ供給される。
バックアップ電源生成部13は、モータ電源切替部12から供給されたモータ電源4Aを安定化しバックアップ電源13Aとして動作電源切替部14へ供給する。
バックアップ電源生成部13は、モータ電源切替部12から供給されたモータ電源4Aを安定化しバックアップ電源13Aとして動作電源切替部14へ供給する。
動作電源切替部14は、AC電源9の低下を示す検出信号11Aに応じて切替動作し、動作電源2Aに代えてバックアップ電源生成部13からのバックアップ電源13Aを動作電源3Aとして選択し制御部3へ供給する。
これにより、時刻T1以降、例えば時刻T2にAC電源9がゼロまで低下しても、インペラ42が慣性で回転しモータ41の逆起電力により冷却ファン4からモータ電源4Aが供給され、かつそのモータ電源4Aが制御部3の動作電源3Aを生成できる十分な電圧を保っている期間、制御部3は処理動作を継続できる。したがって、この期間に揮発性メモリで記憶していたデータを不揮発性メモリやハードディスクなどの記憶装置へバックアップすることができる。
これにより、時刻T1以降、例えば時刻T2にAC電源9がゼロまで低下しても、インペラ42が慣性で回転しモータ41の逆起電力により冷却ファン4からモータ電源4Aが供給され、かつそのモータ電源4Aが制御部3の動作電源3Aを生成できる十分な電圧を保っている期間、制御部3は処理動作を継続できる。したがって、この期間に揮発性メモリで記憶していたデータを不揮発性メモリやハードディスクなどの記憶装置へバックアップすることができる。
その後、時刻T3にAC電源9の供給が再開されてその電圧が上昇し、時刻T4に参照電位2Cがしきい値電位2Dに到達した時点で、検出部11はAC電源9の正常を示すLOWレベルの検出信号11Aを出力する。これに応じて、モータ電源切替部12は、電源部2からのモータ電源2Bをモータ電源4Aとして選択して冷却ファン4への供給を再開し、このモータ電源4Aによりモータ41が回転してインペラ42から制御部3に対して空気が送風される。また、動作電源切替部14は、電源部2からの動作電源2Aを動作電源3Aとして選択して制御部3への供給を再開する。
このように、本実施の形態では、電子機器1に設けられている冷却ファン4を利用して、バックアップ電源装置10により、AC電源9が正常な場合は電源部2からの動作電源2Aを制御部3の動作電源3Aとして供給し、AC電源9の電圧低下時には冷却ファン4の逆起電力から生成したバックアップ電源13Aを制御部3の動作電源3Aとして供給するようにしたので、予備電池や大容量コンデンサを必要とすることなくバックアップ電源を供給できる。
したがって、バックアップ電源用として予備電池や大容量コンデンサを用いる場合と比較して、電気機器に設けられている冷却ファンの逆起電力を利用するようにしたので、予備電池や大容量コンデンサを実装するためのスペースが不要となり、電子機器の大型化やコストアップを抑制できる。また、予備電池では必要となる寿命による交換作業も不要となり、運用の面でも作業負担を軽減できる。
また、モータ電源切替部12により冷却ファンのモータ電源4Aに入出力する電源を切替制御し、動作電源切替部14により制御部3へ供給される動作電源3Aを切替制御するようにしたので、既存の電子機器1の構成、すなわち動作電源2Aが動作電源3Aとして直接供給され、モータ電源2Bがモータ電源4Aとして直接供給されている回路構成を大幅に変更することなく、バックアップ電源装置10をユニットとして、動作電源2Aと動作電源3Aの間、およびモータ電源2Bとモータ電源4Aの間に挿入するだけで、本実施の形態を容易に実現できる。
[第2の実施の形態]
次に、図3〜図6を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は、冷却ファンの構成を示す平面図である。図4は、冷却ファンの構成を示す側面図である。図5は、冷却ファンの構成を示す底面図である。図6は、冷却ファンの他の構成を示す平面図である。
次に、図3〜図6を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は、冷却ファンの構成を示す平面図である。図4は、冷却ファンの構成を示す側面図である。図5は、冷却ファンの構成を示す底面図である。図6は、冷却ファンの他の構成を示す平面図である。
AC電源9の電圧低下時に制御部3へ動作電源3Aとしてバックアップ電源13Aを供給する場合、冷却ファン4のインペラ42が慣性で回転していることが条件となり、インペラ42が慣性により回転し続けることで、より長い期間にわたり安定したバックアップ電源13Aを供給できる。
本実施の形態では、インペラ42のブレード42Bの先端部にウェイト5を設け、モータ電源2Bの供給が途絶えた後、インペラ42の回転を維持するようにしたものである。
本実施の形態では、インペラ42のブレード42Bの先端部にウェイト5を設け、モータ電源2Bの供給が途絶えた後、インペラ42の回転を維持するようにしたものである。
冷却ファン4は、モータ電源4Aにより回転動作するモータ41と、このモータ41の回転動作により回転して空気を送風するインペラ42とから構成され、これらがプラスチック成型品からなるハウジング43に納められている。
ハウジング43は、空気が通過する円筒43Aと、その両方の開口部に設けられた正方形の取付フランジ43Bと、円筒43Aの一方の開口部の中心に取付フランジ43Bからの支持アーム43Cに支持された円盤状のモータベース43Dとを有し、これらは一体に形成されている。
ハウジング43は、空気が通過する円筒43Aと、その両方の開口部に設けられた正方形の取付フランジ43Bと、円筒43Aの一方の開口部の中心に取付フランジ43Bからの支持アーム43Cに支持された円盤状のモータベース43Dとを有し、これらは一体に形成されている。
モータベース43Dには、その内側面にモータ41を構成する軸受手段、複数の電機子、回路基板(図示せず)が取り付けられている。
インペラ42は、中心に回転軸(図示せず)が設けられたカップ状のロータ42Aと、このロータ42Aの外周面に設けられた複数のブレード42Bとから形成されており、ロータ42Aの内周面にはマグネット(図示せず)が固定されている。
インペラ42は、このマグネットと電機子とが対向する位置で、その回転軸を介してモータベース43D側の軸受手段により回転自在に支持されている。モータ電源4Aの供給に応じて電機子に電流が流れると、マグネットとの磁気作用によりマグネットに回転力が生じ、インペラ42が回転し、そのブレード42Bにより気流が発生する。
インペラ42は、中心に回転軸(図示せず)が設けられたカップ状のロータ42Aと、このロータ42Aの外周面に設けられた複数のブレード42Bとから形成されており、ロータ42Aの内周面にはマグネット(図示せず)が固定されている。
インペラ42は、このマグネットと電機子とが対向する位置で、その回転軸を介してモータベース43D側の軸受手段により回転自在に支持されている。モータ電源4Aの供給に応じて電機子に電流が流れると、マグネットとの磁気作用によりマグネットに回転力が生じ、インペラ42が回転し、そのブレード42Bにより気流が発生する。
インペラ42のブレード42Bの先端部には、例えば比重の大きい金属からなるウェイト5が固定されている。この際、ブレード42Bの先端部を肉厚化してウェイト5を形成してもよい。インペラ42の回転に応じてウェイト5に慣性力が蓄えられ、冷却ファン4に対する電源部2からのモータ電源2Bの供給が途絶えた場合、ウェイト5が慣性力により回転し続けようとする。これにより、モータ41の逆起電力として長い期間にわたりモータ電源4Aが出力され、安定したバックアップ電源13Aを供給できる。
ウェイト5については、各ブレード42Bに個別に取り付けてもよいが、図6に示すように、内周面が各ブレード42Bの先端部で支持された円筒状のウェイト51を用いてもよい。これにより、ウェイト51の重量を容易に大きくでき、慣性力を増すことができる。
[第3の実施の形態]
次に、図7,図8を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。図7は、動作電源切替部の回路構成例である。図8は、モータ電源切替部の回路構成例である。
前述した第1の実施の形態では、動作電源切替部14として回路そのものを切り替え接続するリレーやスイッチを用いる場合について説明したが、図7に示すように、ダイオードOR回路で構成してもよい。
次に、図7,図8を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。図7は、動作電源切替部の回路構成例である。図8は、モータ電源切替部の回路構成例である。
前述した第1の実施の形態では、動作電源切替部14として回路そのものを切り替え接続するリレーやスイッチを用いる場合について説明したが、図7に示すように、ダイオードOR回路で構成してもよい。
この動作電源切替部14は、アノード端子に動作電源2Aが入力されるダイオードD1と、アノード端子にバックアップ電源13Aが入力されるダイオードD2とからなり、これらダイオードD1,D2のカソード端子同士が接続されて制御部3への動作電源3Aを出力する。
これにより、動作電源2Aとバックアップ電源13Aのいずれか電圧の高い方が自動的に選択され、動作電源3Aとして制御部3へ供給される。したがって、検出部11からの検出信号11Aを用いることなく、動作電源切替部14を構成できる。
これにより、動作電源2Aとバックアップ電源13Aのいずれか電圧の高い方が自動的に選択され、動作電源3Aとして制御部3へ供給される。したがって、検出部11からの検出信号11Aを用いることなく、動作電源切替部14を構成できる。
図8に示すモータ電源切替部12についても同様であり、アノード端子にモータ電源2Bが入力されるダイオードD3と、カソード端子にバックアップ電源生成部13の入力が接続されたダイオードD4とからなり、これらダイオードD3のカソード端子とダイオードD4のアノード端子が接続されて冷却ファン4のモータ電源4Aに接続されている。
これにより、電源部2から動作電源2Aが供給されている場合は、モータ電源2Bが最も高い電圧を示すため、これがダイオードD3を介してモータ電源4Aへ供給される。このとき、ダイオードD4を介してバックアップ電源生成部13へも供給されるが、動作電源切替部14で動作電源部2Aが選択されており、実質的な電流は流れない。
また、モータ電源2Bの電圧が低下した場合、モータ電源4Aが最も高い電圧を示すため、これがダイオードD4を介してバックアップ電源生成部13へ供給される。したがって、検出部11からの検出信号11Aを用いることなく、動作電源切替部14を構成できる。なお、これら動作電源切替部14およびモータ電源切替部12を用いることにより、検出信号11Aが不要となり、結果として検出部11を削除することができる。
また、モータ電源2Bの電圧が低下した場合、モータ電源4Aが最も高い電圧を示すため、これがダイオードD4を介してバックアップ電源生成部13へ供給される。したがって、検出部11からの検出信号11Aを用いることなく、動作電源切替部14を構成できる。なお、これら動作電源切替部14およびモータ電源切替部12を用いることにより、検出信号11Aが不要となり、結果として検出部11を削除することができる。
以上の各実施の形態では、AC電源の電圧低下時にバックアップ電源を発生させるため、冷却ファンの逆起電力を利用した場合について説明したが、冷却ファンに代えて常時回転動作している他のモータを利用してもよく、新たにモータを設けてもよい。この際、モータの回転軸にフライホイールを設けることにより、より大きな慣性力が得られる。
また、各実施の形態では、電子機器1にバックアップ電源装置10をユニットとして組み込む場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、バックアップ電源装置10を構成する各回路部を電子機器1に実装してもよい。
1…電子機器、2…電源部、2A…動作電源、2B…モータ電源、2C…参照電位、2D…しきい値電位、3…制御部、3A…動作電源、4…冷却ファン、4A…モータ電源、10…バックアップ電源装置、11…検出部、11A…検出信号、12…モータ電源切替部、13…バックアップ電源生成部、13A…バックアップ電源、14…動作電源切替部、41…モータ、42…インペラ、42A…ロータ、42B…ブレード、43…ハウジング、43A…円筒、43B…取付フランジ、43C…支持アーム、43D…モータベース、5,51…ウェイト。
Claims (8)
- 所望の処理動作を制御部と、常時回転し電源供給停止に応じて慣性で回転動作するモータと、外部から供給される外部電源に基づき前記制御部に対する第1の動作電源と前記モータに対する第1のモータ電源とを生成して供給する電源部とを備える電子機器であって、
前記外部電源の電圧低下時には慣性で回転する前記モータの逆起電力から生成したバックアップ電源を出力するバックアップ電源生成部と、
前記外部電源の電圧が正常な場合は前記第1の動作電源を前記制御部の処理動作に用いる第2の動作電源として供給し、前記外部電源の電圧低下時には前記バックアップ電源を前記第2の動作電源として供給する動作電源切替部と
を備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記外部電源が正常な場合は前記第1のモータ電源を前記モータの回転動作に用いる第2のモータ電源として供給し、前記外部電源の電圧低下時には前記逆起電力に起因して前記モータから出力される前記第2のモータ電源を前記バックアップ電源生成部へ供給するモータ電源切替部をさらに備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記外部電源の電圧低下を検出し、その検出信号に基づき前記動作電源切替部を切替制御する検出部をさらに備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項2に記載の電子機器において、
前記外部電源の電圧低下を検出し、その検出信号に基づき前記動作電源切替部および前記モータ電源切替部を切替制御する検出部をさらに備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記モータは、前記慣性を維持する慣性維持手段を備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記モータは、当該電子機器を送風により冷却する冷却ファンからなることを特徴とする電子機器。 - 請求項6に記載の電子機器において、
前記冷却ファンは、送風用ブレードの先端部に前記慣性を維持するウェイトを備えることを特徴とする電子機器。 - 所望の処理動作を制御部と、常時回転し電源供給停止に応じて慣性で回転動作するモータと、外部から供給される外部電源に基づき前記制御部に対する第1の動作電源と前記モータに対する第1のモータ電源とを生成して供給する電源部とを備える電子機器で用いられるバックアップ電源装置であって、
前記外部電源の電圧低下時には慣性で回転する前記モータの逆起電力から生成したバックアップ電源を出力するバックアップ電源生成部と、
前記外部電源の電圧が正常な場合は前記第1の動作電源を前記制御部の処理動作に用いる第2の動作電源として供給し、前記外部電源の電圧低下時には前記バックアップ電源を前記第2の動作電源として供給する動作電源切替部と
を備えることを特徴とするバックアップ電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005109522A JP2006296004A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 電子機器およびバックアップ電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005109522A JP2006296004A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 電子機器およびバックアップ電源装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006296004A true JP2006296004A (ja) | 2006-10-26 |
Family
ID=37415968
Family Applications (1)
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JP2005109522A Pending JP2006296004A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 電子機器およびバックアップ電源装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006296004A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010028972A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Kyocera Mita Corp | 電気機器 |
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2005
- 2005-04-06 JP JP2005109522A patent/JP2006296004A/ja active Pending
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JP2010028972A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Kyocera Mita Corp | 電気機器 |
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