JP2006294757A - 表面実装型電子部品、その実装方法および実装構造 - Google Patents

表面実装型電子部品、その実装方法および実装構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006294757A
JP2006294757A JP2005111314A JP2005111314A JP2006294757A JP 2006294757 A JP2006294757 A JP 2006294757A JP 2005111314 A JP2005111314 A JP 2005111314A JP 2005111314 A JP2005111314 A JP 2005111314A JP 2006294757 A JP2006294757 A JP 2006294757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
internal space
external electrode
mounting
package
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005111314A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohito Hayashi
浩仁 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2005111314A priority Critical patent/JP2006294757A/ja
Publication of JP2006294757A publication Critical patent/JP2006294757A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】実装工程では電子部品本体の内部空間の圧力上昇を防止することが可能で、かつ、実装後には電子部品本体の内部空間を気密封止された状態とすることが可能な表面実装型電子部品、その実装方法および実装構造を提供する。
【解決手段】電子部品本体8の外部電極5(5a)が形成されている領域に、内部空間2bと連通する貫通孔20を配設する。
また、電子部品本体8を、パッケージ2と蓋(光学フィルタ)3とを接着または溶接によって接合することにより形成し、かつ、パッケージ2の外部電極5が形成されている領域に、内部空間2bと連通する貫通孔20を配設する。
また、パッケージに赤外線センサ素子を収納し、所定の波長の赤外線を通過させるフィルタ材料からなり、赤外線センサ素子に所定の波長の赤外線を受光させる機能を果たすように構成された蓋(光学フィルタ)3により、パッケージの開口部2aを封止する。
【選択図】図1

Description

本願発明は、内部空間を有する電子部品本体の表面に、実装対象への接続部となる外部電極を備え、内部空間が気密封止された状態で使用される表面実装型電子部品、その実装方法、および、実装構造に関する。
電子部品の中には、内部空間を有する電子部品本体の表面に、実装対象への接続部となる外部電極を備え、内部空間が気密封止された状態で使用される表面実装型電子部品がある。
例えば、気密封止された電子部品本体の内部に赤外線センサ素子が収納された構造を有する表面実装型の赤外線センサは、そのような表面実装型電子部品の代表的なものの1つである。
ところで、電子部品本体の内部を気密封止する方法としては、例えば、図7(a),(b),(c)に示すように、微小穴51を有するカバー52と、実質的に蓋として機能する実装対象(セラミック基板など)53とをはんだ付けして、カバー52とセラミック基板53とをはんだ54により接合した後(図7(a),(b))、カバー52の微小穴51をはんだなどのろう材55で封止する(図7(c))方法が提案されている(特許文献1)。
そして、この方法によれば、はんだ付けなどの方法でカバー52を実装対象(セラミック基板など)53上に実装する際に、内圧の上昇がないため、カバー52と実装対象(セラミック基板など)53を確実に接合することが可能になり、その後、微小穴51をはんだなどのろう材55で封止することにより内部空間56の気密性を確実に保持することができるとされている。
しかしながら、この方法の場合、微小穴51を塞ぐための工程が別途必要となるため効率が悪いという問題点がある。
また、微小穴51を塞いだ後の電子部品を、リフローなどの方法で実装する場合には、内部空間56の圧力が上昇し、場合によってはカバー52とセラミック基板53の位置ずれが生じたり、電子部品の破裂を招いたりするという問題点がある。
また、場合によっては、リフロー工程で、カバー52とセラミック基板53を接合するろう材55が再溶融して、リークパス(リーク穴)が形成され、気密性が損なわれるという問題点がある。
特開平5−243411号公報
本願発明は、上記問題点を解決するものであり、内部空間を有するパッケージの表面に外部電極を備え、内部空間が気密封止された状態で使用される表面実装型電子部品において、実装工程では電子部品本体の内部空間の圧力上昇を確実に防止することが可能で、かつ、実装後には電子部品本体の内部空間を確実に気密封止された状態とすることが可能な表面実装型電子部品、その実装方法および実装構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明(請求項1)の表面実装型電子部品は、
内部空間を有する電子部品本体の表面に、実装対象への接続部となる外部電極を備え、内部空間が気密封止された状態で使用される表面実装型電子部品であって、
前記電子部品本体の前記外部電極が形成されている領域に、前記内部空間と連通する貫通孔が配設されていること
を特徴としている。
また、請求項2の表面実装型電子部品は、請求項1記載の発明の構成において、前記電子部品本体が、パッケージと蓋とを備えているとともに、接着剤による接着または溶接によって前記パッケージと前記蓋とを接合することにより、前記電子部品本体が形成されており、かつ、前記パッケージに前記外部電極が形成され、前記外部電極が形成されている領域に、前記内部空間と連通する貫通孔が配設されていることを特徴としている。
また、請求項3の表面実装型電子部品は、請求項2記載の発明の構成において、
前記パッケージが、1つの面が開口した箱形の形状を有し、かつ、内部空間には赤外線センサ素子が収納され、
前記蓋が、所定の波長の赤外線を通過させるフィルタ材料からなり、前記赤外線センサ素子に所定の波長の赤外線を受光させる機能を果たすように構成されていること
を特徴としている。
また、本願発明(請求項4)の表面実装型電子部品の実装方法は、
請求項1〜3のいずれかに記載の表面実装型電子部品を、はんだ付け、または、導電性接着剤を用いた接着により実装対象に実装する工程に供し、
前記表面実装型電子部品の外部電極と、前記実装対象の、前記外部電極が接続されるべき接続対象部とをはんだ、または導電性接着剤により接続するとともに、
溶融状態にあるはんだ、または流動状態にある導電性接着剤を、前記電子部品本体の前記外部電極が形成されている領域に形成された、前記内部空間と連通する前記貫通孔に入り込ませ、前記貫通孔をはんだ、または導電性接着剤により塞ぐことにより前記内部空間を封止すること
を特徴としている。
また、本願発明(請求項5)の表面実装型電子部品の実装構造は、
請求項4記載の表面実装型電子部品の実装方法により実装された表面実装型電子部品の実装構造であって、
表面実装型電子部品の前記電子部品本体に配設された外部電極と、実装対象の、前記外部電極が接続されるべき接続対象部とが、はんだ、または導電性接着剤により接続され、かつ、
はんだ、または導電性接着剤が、前記電子部品本体の前記外部電極が形成されている領域に形成された、前記内部空間と連通する前記貫通孔に充填されることにより、前記電子部品本体の前記内部空間が封止されていること
を特徴としている。
本願発明(請求項1)の表面実装型電子部品は、内部空間を有する電子部品本体の表面に、実装対象への接続部となる外部電極を備え、内部空間が気密封止された状態で使用される表面実装型電子部品において、電子部品本体の外部電極が形成されている領域に、内部空間と連通する貫通孔を配設するようにしているので、本願発明の表面実装型電子部品を、はんだ付け、または、導電性接着剤を用いた接着により実装対象に実装する工程に供することにより、外部電極と、実装対象の接続対象部とを接続するとともに、溶融したはんだ、または流動状態にある導電性接着剤を、電子部品本体の外部電極が形成されている領域に形成された、内部空間と連通する貫通孔に入り込ませて、貫通孔を塞いで、内部空間を確実に封止することが可能になる。
したがって、複雑な構造を必要とすることなく、製造工程および実装工程では電子部品本体の内部空間の圧力上昇を確実に防止することが可能で、製造工程および実装工程で問題となるリークパスの発生や電子部品(電子部品本体)の破裂を防止し、かつ、実装後には電子部品本体の内部空間を確実に気密封止された状態として、表面実装型電子部品本来の機能を十分に発揮させることが可能になり、低コストで信頼性の高い表面実装型電子部品を提供することが可能になる。
また、請求項2の表面実装型電子部品のように、パッケージと蓋を、接着剤による接着、または、溶接によって接合することにより、内部空間を有する電子部品本体を形成するとともに、電子部品本体を構成するパッケージに外部電極を形成し、外部電極が形成されている領域に内部空間と連通する貫通孔を配設するようにした場合、複雑な構造を必要とすることなく、製造工程および実装工程では電子部品本体の内部空間の圧力上昇を確実に防止することが可能で、製造工程および実装工程で問題となるリークパスの発生や電子部品(電子部品本体)の破裂やパッケージと蓋の位置ずれの発生を防止し、かつ、実装後には電子部品本体の内部空間を確実に気密封止された状態として、表面実装型電子部品本来の機能を十分に発揮させることが可能になり、低コストで信頼性の高い表面実装型電子部品を提供することが可能になる。
なお、この請求項2においては、パッケージと蓋を接合することにより、内部空間を有する電子部品本体を形成するようにしているが、本願発明において、電子部品本体の具体的な構成に特別の制約はなく、例えば、セラミック基板やガラスエポキシ基板などのような単板に、例えば金属板を折り曲げ加工したカバーを接合してなる電子部品本体を備えた表面実装型電子部品にも本願発明を適用することが可能である。
また、請求項3の表面実装型電子部品のように、前記パッケージを、1つの面が開口した箱形の形状とし、内部空間に赤外線センサ素子を収納するとともに、所定の波長の赤外線を通過させるフィルタ材料からなり、赤外線センサ素子に所定の波長の赤外線を受光させる機能を果たすようにした場合、赤外線センサ素子が気密封止された電子部品本体内に収納された検出精度の高い赤外線センサを得ることが可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。
また、本願発明(請求項4)の表面実装型電子部品の実装方法は、請求項1〜3のいずれかに記載の表面実装型電子部品を、はんだ付け、または、導電性接着剤を用いた接着により実装対象に実装する工程に供し、表面実装型電子部品の外部電極と、実装対象の、外部電極が接続されるべき接続対象部とを接続するとともに、溶融したはんだ、または流動状態にある導電性接着剤を、電子部品本体の外部電極が形成されている領域に形成された、内部空間と連通する前記貫通孔に入り込ませることにより内部空間を封止するようにしているので、複雑な構造を必要とすることなく、実装工程では電子部品本体の内部空間の圧力上昇を確実に防止することが可能で、製造工程および実装工程で問題となるリークパスの発生や電子部品(電子部品本体)の破裂を防止し、かつ、実装後には電子部品本体の内部空間を確実に気密封止された状態として、表面実装型電子部品本来の機能を十分に発揮させることが可能な実装を行うことができる。
また、本願発明(請求項5)の表面実装型電子部品の実装構造は、請求項4記載の表面実装型電子部品の実装方法により実装された表面実装型電子部品の実装構造であって、外部電極と、外部電極が接続されるべき接続対象部とがはんだ、または導電性接着剤により接続され、かつ、はんだ、または導電性接着剤が、電子部品本体に形成された、内部空間と連通する貫通孔に充填されて、電子部品本体の内部空間が封止されるように構成されているので、上述の請求項4の実装方法により実装するだけで、特に貫通孔を封止するための工程を必要とすることなく、実装工程では電子部品本体の内部空間の圧力上昇を確実に防止することが可能で、製造工程および実装工程で問題となるリークパスの発生や電子部品(電子部品本体)の破裂を防止し、かつ、実装後には電子部品本体の内部空間を確実に気密封止された状態として、表面実装型電子部品本来の機能を十分に発揮させることが可能になる。
以下に本願発明の実施例を示して、本願発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1(a)は本願発明の一実施例(実施例1)にかかる表面実装型電子部品(この実施例では赤外線センサ)を模式的に示す断面図、図1(b)は斜視図、図2はその要部を示す断面図である。
この赤外線センサは、パッケージ2と光学フィルタ3(蓋としての機能を同時に果たす)からなる電子部品本体8の内部(内部空間)2bに、赤外線センサ素子1を収納することにより形成されている。なお、赤外線センサ素子1は支持部(ベース)12上に支持されている。
また、パッケージ2としては、箱形で、上面の略全面が開口した、例えば42Ni、りん青銅、しんちゅう、洋はく、鉄などの金属製のパッケージが用いられており、パッケージ2の内側および外側の一部は、例えば、ガラスやLCP樹脂(液晶ポリマー)などの絶縁材料4でライニングされている。そして、該絶縁材料4の表面には、赤外線センサの構成に必要な配線パターン11が形成されている。
また、光学フィルタ3としては、抵抗が1MΩ/cm以下で、所定の波長の赤外線を通過させる単結晶シリコンからなる光学フィルタが用いられており、この光学フィルタ3は、パッケージ2の上面の開口部2aに略対応する長方形の平面形状を有している。
そして、光学フィルタ3は、導電性接着剤7により、金属製のパッケージ2に接合固定され、光学フィルタ3とパッケージ2とが電気的に接続されている。
なお、光学フィルタ3としては、蒸着などの方法により、表面に金属膜などの低抵抗材料を付与した光学フィルタを用い、光学フィルタ3を低抵抗材料を介して、導電性接着剤により金属製のパッケージ2に接合することにより、光学フィルタ3とパッケージ2とを電気的に導通させるように構成することも可能である。
さらに、電子部品本体8の内部空間2bには、赤外線センサを構成するのに必要な、バイパスコンデンサ13、FET14、高い抵抗値を有する抵抗15が特に図示しない電極や配線と導通するように配設されている。
また、この実施例1の赤外線センサにおいては、電子部品本体8を構成する金属製のパッケージ2の所定の位置に、パッケージ2とは導通しないように、絶縁体(この実施例1ではガラス)6により絶縁された、外部接続端子(外部電極)5が設けられている(図1(b))。そして、パッケージ2内に配設された赤外線センサ素子1は、パッケージ2内に配設された配線パターンや、外部接続端子(外部電極)5を介して外部と電気的に接続されるように構成されている。
そして、上述のように構成された表面実装型電子部品(赤外線センサ)においては、図1(b)、図2に示すように、電子部品本体8を構成するパッケージ2の1つの外部電極5(5a)(図1(b)では右側の外部電極5)が形成された領域に、内部空間2bと連通する貫通孔20が配設されている。なお、この実施例では、貫通孔20は外部電極5(5a)を貫通して内部空間2bに達するように配設されている。
次に、上述のように構成された表面実装型電子部品(赤外線センサ)を実装する方法および実装構造について説明する。
まず、図3(a)に示すように、表面実装型電子部品(赤外線センサ)を、その外部電極5(5a)が、実装対象であるセラミック基板31上に配設されたランド電極(外部電極が接続されるべき接続対象部)32と対向するように載置する。
それから、図3(b)および図4に示すように、表面実装型電子部品の外部電極5とセラミック基板31の接続対象部(ランド電極)32の接合部にはんだペースト33が付与された状態で、リフロー炉に入れ、所定の条件でリフローはんだ付けを行う。
これにより、図3(c)に示すように、表面実装型電子部品の外部電極5(5a)と、接続対象部であるランド電極32がはんだ33aにより接合されるとともに、溶融したはんだ33aが、電子部品本体8を構成するパッケージ2の外部電極5(5a)が配設されている領域に形成された、内部空間2bと連通する貫通孔20に入り込み、温度が低下して凝固することにより貫通孔20が塞がれて、内部空間2bが気密封止される。
なお、上記実施例にかかる表面実装型電子部品を上述の方法により実装した場合、リフローはんだ付け時(実装工程)では、はんだが流動状態であるため、貫通孔20は外部と連通した状態にあり、内部空間2bの圧力上昇が防止される。その結果、内部空間2bの圧力上昇による表面実装型電子部品の破裂や、電子部品本体8を構成するパッケージ2と、光学フィルタ3との位置ずれの発生を防止することが可能になる。
一方、表面実装型電子部品がリフロー炉から排出されて温度が低下すると、貫通孔20に入り込んだはんだ33aが融点以下に冷却されて凝固し、貫通孔20がはんだ33aにより塞がれる結果、内部空間2bが確実に気密封止されることになる。
したがって、複雑な工程を必要とすることなく、リフローはんだ付けの工程(実装工程)では、電子部品本体8の内部空間2bの圧力上昇を防止し、かつ、実装後には、内部空間2bが確実に封止された状態とすることが可能になり、表面実装型電子部品の機能を十分に発揮させることが可能な実装を行うことが可能になる。
なお、上記実施例の赤外線センサにおいては、パッケージ2が金属製で、かつ、赤外線センサ素子1が、互いに電気的に導通する光学フィルタ3とパッケージ2により形成される電子部品本体8の内部空間2b内に収納されているため、電磁シールド性を向上させて、耐電磁波特性に優れた信頼性の高い赤外線センサを得ることができる。
[変形例1]
上記実施例1では、金属製のパッケージ2の所定の位置に、パッケージ2とは導通しないように、絶縁体6により絶縁された、外部接続端子(外部電極)5を設けた構造を有する表面実装型電子部品(赤外線センサ)を例にとって説明したが、例えば、パッケージがセラミックやガラスエポキシなどの絶縁体から形成されている場合には、特に絶縁体を配設して外部電極とパッケージの間を絶縁する必要がないため、図5(b)に示すように、電子部品本体8を構成するパッケージ2に直接外部電極5を形成することができる。
そして、その場合にも、外部電極5(5a)が形成された領域に貫通孔20を設けた構成とすることにより、上記実施例1の場合と同様に、複雑な工程を必要とすることなく、リフローはんだ付けの工程(実装工程)では、電子部品本体8の内部空間2bの圧力上昇を防止し、かつ、実装後には、内部空間2bが確実に封止された状態とすることが可能になり、表面実装型電子部品の機能を十分に発揮させることが可能な実装を行うことが可能になる。
[変形例2]
上記実施例1では、電子部品本体8が、一面が開口したパッケージ2と光学フィルタ3(蓋としての機能を同時に果たす)から構成されている場合を例にとって説明したが、図6(a)に示すように、電子部品本体8が、平板状のセラミック基板18と、金属板を折り曲げ加工した下面が開口した箱状の金属製カバー22とをはんだ34により接合することにより構成された表面実装型電子部品に適用することが可能である。
そして、その場合にも、外部電極5が形成された領域(この例では平板状のセラミック基板18の下面側の領域)に貫通孔20を設けた構成とすることにより、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、図6(b)に示すように、電子部品本体8がセラミック基板31に実装される際には、ランド電極32と外部電極5がはんだ33aを介して接続されるものであり、その接続におけるリフローなどの加熱を要する工程では、電子部品本体8の内部空間2bの圧力上昇を防止し、かつ、実装後には、電子部品本体8の内部空間2bが確実に封止された状態とすることが可能になり、表面実装型電子部品の機能を十分に発揮させることが可能な実装を行うことが可能になる。
なお、本願発明は、金属製のパッケージと金属製の蓋を抵抗溶接やシーム溶接によって接続、封止することにより電子部品本体が構成されているような表面実装型電子部品にも、外部電極の配設態様によっては、適用することが可能であり、その場合にも、外部電極が形成された領域に貫通孔を設けた構成とすることにより、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施例では、複数の外部電極のうちの1つの外部電極が配設されている領域にのみ貫通孔を形成した場合を例にとって説明したが、外部電極が配設されている複数の領域に貫通孔を形成することも可能であり、貫通孔の配設数や配設位置に特別の制約はない。
また、上記実施例では、表面実装型電子部品の外部電極と、セラミック基板の接続対象部(ランド電極)を、はんだにより接合するようにした場合を例にとって説明したが、導電接着剤により接合するように構成することも可能である。
また、上記実施例では、赤外線センサを例にとって説明したが、本願発明は赤外線センサに限られるものではなく、例えば、圧電素子を電子部品本体内に収納し、気密封止した圧電部品など、内部空間を有する電子部品本体の表面に、実装対象への接続部となる外部電極を備え、内部空間が気密封止された状態で使用される種々の表面実装型電子部品に広く適用することが可能である。
本願発明はさらにその他の点においても上記実施例に限定されるものではなく、電子部品本体の具体的な構成などに関し、発明の範囲内において種々の応用、変形を加えることが可能である。
上述のように本願発明においては、電子部品本体の外部電極が形成されている領域に、内部空間と連通する貫通孔を配設するようにしているので、本願発明の表面実装型電子部品を、はんだ付け、または、導電性接着剤を用いた接着により実装対象に実装する工程に供することにより、はんだや導電性接着剤を貫通孔に入り込ませて貫通孔を塞ぎ、内部空間を確実に封止することができる。したがって、複雑な構造を必要とすることなく、製造工程および実装工程では電子部品本体の内部空間の圧力上昇を確実に防止することが可能で、製造工程および実装工程で問題となるリークパスの発生や電子部品(電子部品本体)の破裂を防止し、かつ、実装後には電子部品本体の内部空間を確実に気密封止された状態として、表面実装型電子部品本来の機能を十分に発揮させることが可能になる。
したがって、本願発明は、汎用の人体の検知や、防犯機器などに用いられる赤外線センサをはじめとする、内部空間を有する電子部品本体の表面に、実装対象への接続部となる外部電極を備え、内部空間が気密封止された状態で使用される表面実装型電子部品の分野に広く利用することが可能である。
(a)は本願発明の一実施例にかかる表面実装型電子部品(この実施例では赤外線センサ)を模式的に示す断面図、(b)は斜視図である。 本願発明の一実施例にかかる表面実装型電子部品(赤外線センサ)の要部を模式的に示す断面図である。 (a),(b),(c)は本願発明の一実施例にかかる表面実装型電子部品(赤外線センサ)を実装する工程において、内部空間が気密封止される機構を説明する図である。 本願発明の実施例にかかる赤外線センサの実装工程において、表面実装型電子部品の外部電極とセラミック基板の接続対象部(ランド電極)の接合部にはんだペーストを付与した状態を示す図である。 本願発明の実施例にかかる赤外線センサの変形例(変形例1)を示す図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である。 (a)、(b)は本願発明の実施例にかかる赤外線センサの他の変形例(変形例2)を示す図である。 (a),(b),(c)は電子部品本体の内部を気密封止する方法の従来例を示す図である。
符号の説明
1 赤外線センサ素子
2 パッケージ
2a パッケージの開口部
2b 内部空間
3 光学フィルタ
4 絶縁材料
5(5a)外部接続端子(外部電極)
6 絶縁体(ガラス)
7 導電性接着剤
8 電子部品本体
11 配線パターン
12 支持部(ベース)
13 バイパスコンデンサ
14 FET
15 抵抗
18 平板状のセラミック基板
20 貫通孔
22 金属製カバー
31 セラミック基板
32 ランド電極(外部電極が接続されるべき接続対象部)
33 はんだペースト
33a はんだ
34 はんだ

Claims (5)

  1. 内部空間を有する電子部品本体の表面に、実装対象への接続部となる外部電極を備え、内部空間が気密封止された状態で使用される表面実装型電子部品であって、
    前記電子部品本体の前記外部電極が形成されている領域に、前記内部空間と連通する貫通孔が配設されていること
    を特徴とする表面実装型電子部品。
  2. 前記電子部品本体が、パッケージと蓋とを備えているとともに、接着剤による接着または溶接によって前記パッケージと前記蓋とを接合することにより、前記電子部品本体が形成されており、かつ、前記パッケージに前記外部電極が形成され、前記外部電極が形成されている領域に、前記内部空間と連通する貫通孔が配設されていることを特徴とする請求項1記載の表面実装型電子部品。
  3. 前記パッケージが、1つの面が開口した箱形の形状を有し、かつ、内部空間には赤外線センサ素子が収納され、
    前記蓋が、所定の波長の赤外線を通過させるフィルタ材料からなり、前記赤外線センサ素子に所定の波長の赤外線を受光させる機能を果たすように構成されていること
    を特徴とする請求項2記載の表面実装型電子部品。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の表面実装型電子部品を、はんだ付け、または、導電性接着剤を用いた接着により実装対象に実装する工程に供し、
    前記表面実装型電子部品の外部電極と、前記実装対象の、前記外部電極が接続されるべき接続対象部とをはんだ、または導電性接着剤により接続するとともに、
    溶融状態にあるはんだ、または流動状態にある導電性接着剤を、前記電子部品本体の前記外部電極が形成されている領域に形成された、前記内部空間と連通する前記貫通孔に入り込ませ、前記貫通孔をはんだ、または導電性接着剤により塞ぐことにより前記内部空間を封止すること
    を特徴とする表面実装型電子部品の実装方法。
  5. 請求項4記載の表面実装型電子部品の実装方法により実装された表面実装型電子部品の実装構造であって、
    表面実装型電子部品の前記電子部品本体に配設された外部電極と、実装対象の、前記外部電極が接続されるべき接続対象部とが、はんだ、または導電性接着剤により接続され、かつ、
    はんだ、または導電性接着剤が、前記電子部品本体の前記外部電極が形成されている領域に形成された、前記内部空間と連通する前記貫通孔に充填されることにより、前記電子部品本体の前記内部空間が封止されていること
    を特徴とする表面実装型電子部品の実装構造。
JP2005111314A 2005-04-07 2005-04-07 表面実装型電子部品、その実装方法および実装構造 Pending JP2006294757A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005111314A JP2006294757A (ja) 2005-04-07 2005-04-07 表面実装型電子部品、その実装方法および実装構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005111314A JP2006294757A (ja) 2005-04-07 2005-04-07 表面実装型電子部品、その実装方法および実装構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006294757A true JP2006294757A (ja) 2006-10-26

Family

ID=37415023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005111314A Pending JP2006294757A (ja) 2005-04-07 2005-04-07 表面実装型電子部品、その実装方法および実装構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006294757A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010103647A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Fujitsu Media Device Kk 弾性表面波デバイス
CN102934221A (zh) * 2010-07-08 2013-02-13 株式会社村田制作所 表面安装型电子部件
JP2013044560A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Nec Tokin Corp 赤外線センサおよびその製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003152123A (ja) * 2001-11-16 2003-05-23 Sony Corp 半導体装置
JP2006042096A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Kyocera Corp 圧電素子収納用パッケージ、圧電装置および圧電装置の製造方法
JP2006245382A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Sony Chemical & Information Device Corp 機能素子実装モジュール及び機能素子実装モジュールの実装方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003152123A (ja) * 2001-11-16 2003-05-23 Sony Corp 半導体装置
JP2006042096A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Kyocera Corp 圧電素子収納用パッケージ、圧電装置および圧電装置の製造方法
JP2006245382A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Sony Chemical & Information Device Corp 機能素子実装モジュール及び機能素子実装モジュールの実装方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010103647A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Fujitsu Media Device Kk 弾性表面波デバイス
CN102934221A (zh) * 2010-07-08 2013-02-13 株式会社村田制作所 表面安装型电子部件
DE112011102296T5 (de) 2010-07-08 2013-05-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Elektronische Oberflächenbefestigungskomponente
US9161473B2 (en) 2010-07-08 2015-10-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface mount electronic component
DE112011102296B4 (de) 2010-07-08 2019-02-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Elektronische Oberflächenbefestigungskomponente
JP2013044560A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Nec Tokin Corp 赤外線センサおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002221419A (ja) 慣性トランスデューサ
US20220395688A1 (en) Implant comprising embedded conductor track and production method
JP2005167129A (ja) 電子素子パッケージおよび電子素子パッケージの製造方法
JP5464215B2 (ja) 表面実装型電子部品
JP2006294757A (ja) 表面実装型電子部品、その実装方法および実装構造
CN101400970A (zh) 角速度传感器及其制造方法以及使用该角速度传感器的电子设备
US11146893B2 (en) Sensor system, sensor arrangement, and assembly method using solder for sealing
JP2009533861A (ja) 電子組立体を製造する方法、電子組立体、カバーおよび基板
US20170354036A1 (en) Electronic Assembly and Method for the Production thereof
CN109216210B (zh) 模块化混合电路封装
JP2010093206A (ja) 高周波回路パッケージ
JP2008193154A (ja) 圧電発振器の製造方法
KR101832148B1 (ko) 밀봉 패키지의 실장 구조 및 실장 방법
JP2017126647A (ja) 電子部品パッケージおよび電子モジュール
JP3445761B2 (ja) 電子デバイス用セラミックパッケージ
JP2008187751A (ja) 表面実装型圧電発振器
WO2024058037A1 (ja) 赤外線センサモジュール
JP3865243B2 (ja) 電子部品用セラミックパッケージ及び電子装置
JP2008177610A (ja) 電子素子パッケージ
JP2012057979A (ja) 焦電型赤外線センサ
JP2010129661A (ja) 電子装置の実装構造
JP2008135684A (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP2007180604A (ja) 圧電発振器
JP4873980B2 (ja) 気密パッケージ
JP3716112B2 (ja) 電子部品収納用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110118