JP2006293880A - 街頭情報提供システム - Google Patents

Abstract

【課題】 利用者に応じて最適な情報を提示することができる街頭情報提供システムを提供する。
【解決手段】 街頭等に設置され、利用者の操作に応じて情報を提供する街頭端末装置２と、この街頭端末装置２に提供される情報を管理するサーバ装置３とがネットワーク５に接続されて構成された街頭掲示板システム１において、街頭端末装置２における利用者の操作をイベントログとしてデータベース４に記憶するように構成する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、街頭等に設定され、利用者の操作に応じて地図情報や広告情報等を提供する街頭情報提供システムに関する。

街頭に設置された表示装置を用いて、地域情報の提供を行うシステムや緊急情報の提供を行うシステムが知られている（例えば、特許文献１または特許文献２参照）。このようなシステムは、いずれも、センターサーバから無線や有線ネットワークを経由して情報を端末装置に送信して表示するように構成されている。

特開２００３−１６５６１号公報 特開２００３−１５５６７号公報

しかしながら、街頭に設置された端末を用いて利用者に情報を提供する場合には、利用者の年代や性別等を特定することは困難であるため、最適な情報の提供等を行えないという課題があった。また、広告等を提供する側も設置場所や利用者層を考慮して最適な広告を行えないという課題もあった。

本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、利用者に応じて最適な情報を提示することができる街頭情報提供システムを提供することを目的とする。

前記課題を解決するために、第１の本発明に係る街頭情報提供システム（例えば、実施形態における街頭掲示板システム１）は、利用者の操作に応じて情報を提供する街頭端末装置と、この街頭端末装置に提供される情報を管理するサーバ装置とがネットワークに接続されて構成されたものであり、サーバ装置が、街頭端末装置における利用者の操作をイベントログとして記憶する操作情報記憶手段（例えば、実施形態における操作情報収集処理Ｓ１１２）を有して構成される。

このとき、街頭端末装置が、利用者の特徴情報を取得する利用者特徴情報取得手段（例えば、実施形態における利用者特徴情報取得機能Ｓ１４０）を有し、サーバ装置が、イベントログを特徴情報と対応付けて管理するように構成されることが好ましい。また、街頭端末装置が利用者の画像情報を取得するカメラを有し、特徴情報が、画像情報から算出される利用者の年齢、性別等であることが好ましい。

なお、第１の本発明に係る街頭情報提供システムは、操作情報記憶手段により記憶されたイベントログから情報の利用状況を分析する分析手段（例えば、実施形態における集計処理Ｓ１５０）を有することが好ましい。あるいは、操作情報記憶手段により記憶されたイベントログと特徴情報とから情報の利用状況を分析する分析手段（例えば、実施形態における照合処理Ｓ１６０および集計処理Ｓ１５０）を有することが好ましい。

また、第２の本発明に係る街頭情報提供システムは、利用者が街頭端末装置を操作して検索条件を入力し、この検索条件に応じた情報をサーバ装置から取り出して検索結果として提示する条件検索手段（例えば、実施形態における条件検索機能Ｓ１１０）と、検索結果を利用者の識別情報に対応させてサーバ装置に記憶する検索結果記憶手段（例えば、実施形態における検索結果記憶機能Ｓ１３０）と、検索結果をサーバ装置から取り出して街頭端末装置により提示する検索結果再提示手段（例えば、実施形態における検索結果呼出処理Ｓ１３６）とを有することが好ましい。

このとき、街頭端末装置がＩＣタグリーダを有し、識別情報を、ＩＣタグリーダを用いて利用者が所有するＩＣタグから読み出す利用者識別情報取得手段（例えば、実施形態における利用者識別情報取得処理Ｓ１３２）を有することが好ましい。あるいは、街頭端末が利用者の画像情報を取得するカメラを有し、画像情報から利用者を一義的に識別する符号情報を算出して識別情報とする利用者識別情報取得手段を有することが好ましい。

また、条件検索手段が、検索結果に対応する地点を周辺の地図画面と重ねて提示するとともに、街頭端末装置が設定されている位置からこの地点までのおおよその距離および所要時間を提示するように構成されることが好ましい。さらに、検索結果記憶手段が、検索結果とともに検索条件が操作された時刻を記憶するように構成され、検索結果再提示手段が、検索結果が再提示された時刻および検索条件が操作された時刻の時間差、および、現在操作されている街頭端末装置および検索条件が操作された街頭端末装置との距離から利用者の移動速度を求めて所要時間を算出されるように構成されることが好ましい。

また、第３の本発明に係る街頭情報提供システムは、利用者が街頭端末装置を操作して検索条件を入力し、この検索条件に応じた情報をサーバから取り出して検索結果として提示する条件検索手段と、街頭端末装置が設置された地域の気温を測定する温度検出手段（例えば、実施形態における温度センサ２６）とを有し、気温に応じて検索条件を修正するように構成される。

さらに、第４の本発明に係る街頭情報提供システムは、街頭端末装置が、メニュー画面を表示して利用者が操作をする機能および情報を表示する機能を有するタッチパネル式ディスプレイ装置（例えば、実施形態における第１表示装置２１）を有し、このタッチパネル式ディスプレイ装置のメニュー画面が表示される位置を調整するメニュー表示位置調整手段（例えば、実施形態における表示位置調整機能Ｓ１２０）を有して構成される。このとき、街頭端末装置が利用者の画像情報を取得するカメラを有し、メニュー画面表示位置調整手段が、画像情報から利用者の操作位置を算出してメニュー画面の表示位置を調整するように構成されることが好ましい。

第１の本発明に係る街頭情報提供システムを以上のように構成すると、利用者の操作がイベントログとして記憶されるため、利用者がどのような操作を行ったかを記録しておくことができ、情報の利用状況を分析し、利用者の状況に応じて効果的な情報提供を行うことができる。このとき、利用者の特徴情報と合わせてイベントログを記憶することにより、利用状況の正確な分析を行うことができる。また、カメラ画像から利用者の性別、年齢等を算出して特徴情報とすることにより、これらの情報を利用者に入力されたり、別途取得する必要がなく、また、正確な特徴情報を取得することができる。

また、第２の本発明に係る街頭情報提供システムを以上のように構成すると、利用者の検索結果を記憶しておいて再度表示することができるため、利用者の利便性を向上させることができる。このとき、検索結果とともにその検索結果に対応した地点を地図画面に重ねて表示するとともに、その地点までの距離および所要時間を提示することにより、利用者の利便性を向上させることができる。さらに、検索結果を再表示させたときに、それまでの時間から利用者の移動速度を算出して所要時間を再提示することにより、より正確な情報を利用者に提供することができる。

また、第３の本発明に係る街頭情報提供システムを以上のように構成すると、街頭端末装置が設定されている地域の気温に応じて提示する情報を調整できるため、情報提供を効果的に行うことができる。

さらに、第４の本発明に係る街頭情報提供システムを以上のように構成すると、街頭端末装置において、利用者にあった操作位置を提供できるため利用者の利便性が向上する。このとき、カメラで取得した利用者の画像情報を用いると、自動的に操作位置を調整できるため、より利便性が向上する。

以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図１および図２を用いて、本発明に係る街頭情報提供システムとして街頭掲示板システム１の構成、および、この街頭掲示板システム１に用いられる街頭端末装置２について説明する。この街頭掲示板システム１は、街頭に設置された街頭端末装置２に地図情報や店舗情報を表示して利用者に提供するものであり、ネットワーク５に接続された街頭端末装置２と、この街頭端末装置２に表示する情報等を管理するデータベース４を有するサーバ装置３で構成される。なお、ネットワーク５は、例えば光回線等のブロードバンドネットワークが用いられる。

街頭端末装置２は、筐体２０、第１表示装置２１、第２表示装置２２、スピーカー２３、ＩＣタグリーダ２４、および、カメラ２５を有して構成されている。第１表示装置２１は、タッチパネル方式のディスプレイ装置で構成されており、主に地図情報の表示機能と、利用者が情報を選択する時の入力インタフェース機能として用いられる。第２表示装置２２は通常のディスプレイで構成され、利用者に対して、操作に応じた広告を提供するためや、ニュースの提供やスピーカー２３から再生される音楽に合わせてその音楽に関する情報を提供するために用いられる。また、ＩＣタグリーダ２４は、携帯電話やＩＣカードに内蔵されたＩＣタグから情報を読み出すために用いられ、カメラ２５は利用者の画像情報を取得するために用いられる。なお、これらの装置は、図３に示すように、街頭端末装置２内に設けられた制御装置２６により制御されるとともに、ネットワーク５を介してサーバ装置３との情報のやり取りが行われる。

それでは、以上のように構成された街頭掲示板システム１における処理について説明する。

（起動時の処理）
街頭端末装置２が起動するときのイニシャライズ機能Ｓ１００について図４を用いて説明する。街頭端末装置２が起動すると、制御装置２６の起動処理Ｓ１０１からその街頭端末装置２の装置ＩＤをサーバ装置３に送信する。この装置ＩＤを受信すると、サーバ装置３は位置検索処理Ｓ１０２を起動して、データベース４のボード管理データベース４１からその装置ＩＤをキーに位置情報を検索して地図検索処理Ｓ１０３に渡す。地図検索処理Ｓ１０３は、位置情報を用いてその街頭端末装置２が設置されている周辺の地図情報を地図データベース４２から抽出して街頭端末装置２の制御装置２６に送信する。そして、制御装置２６は地図情報を受信すると、地図表示処理Ｓ１０４を起動して、図５（ａ）に示すように、第１表示装置２１に地図画面２１０を表示し、次にメニュー表示処理Ｓ１０５により第１表示装置２１にメニュー画面２１１を表示する。

なお、ここで、地図画面２１０やメニュー画面２１１は、例えば、制御装置２６で実行されるウェブブラウザ２６ａで実現することができる。以降の説明では、このウェブブラウザ２６ａを用いて第１画面２１に画面を表示し、また、利用者からの操作を受け付けるようにした場合について説明する。

（条件検索機能）
利用者は、第１表示装置２１に表示されているメニュー画面２１１を操作して、その街頭端末装置２が設定されている地域の店舗やイベント等の検索を行うことができ、この条件検索機能Ｓ１１０について図６を用いて説明する。

利用者が、第１表示装置２１の地図画面２１０やメニュー画面２１１を操作して検索を行うと（検索操作Ｓ１１１）、その操作情報（検索条件）が制御装置２６のウェブブラウザ２６ａからサーバ装置３に送信される。すると、サーバ装置３はその操作情報を操作情報収集処理Ｓ１１２によりデータベース４の操作ログデータベース４３にイベントリストとして記憶する。さらに、操作情報（検索条件）は検索処理Ｓ１１３に渡され、この検索処理Ｓ１１３はデータベース４の地図データベース４２を検索して検索条件に合う店舗等の地図や位置を抽出し、店舗データベース４４から条件に合う店舗等の店舗情報を抽出し、また、広告素材データベース４５から条件に合う広告情報を抽出し、それらを制御装置２６に送信する。

これらの情報を検索処理Ｓ１１３から受け取ったウェブブラウザ２６ａは、図７（ａ）に示すように、該当する店舗情報のリストを検索結果画面２１２として第１表示装置２１に表示し（検索結果表示Ｓ１１４）、また、広告情報を第２表示装置２２に広告画面２２０として表示する（広告画面表示Ｓ１１５）。

利用者は、この検索結果画面２１２から一つの店舗情報を選択すると（店舗等指定操作Ｓ１１６）、その操作情報（選択情報）が制御装置２６のウェブブラウザ２６ａからサーバ装置３に送信され、サーバ装置３の操作情報収集処理Ｓ１１７によりボタンやリスト操作の操作情報がイベントリストとして操作ログデータベース４３に記憶される。そして、検索処理Ｓ１１８により、検索情報（選択情報）に応じて店舗データベース４４および店舗属性情報データベース４６から選択された店舗の情報や、その店舗のＵＲＬ、二次元バーコード情報等が抽出されて、制御装置２６に送信され、制御装置２６のウェブブラウザ２６ａは、サーバ装置３から送信された情報を、図７（ｂ）に示すように、第１表示装置２１に検索結果詳細画面２１３として表示する。

なお、この検索結果詳細画面２１３において、地図表示ボタン２１３ａを選択すると、図７（ｃ）に示すように地図画面２１４が表示され、現在の位置（現在操作している街頭端末装置２が設定されている位置）２１６や選択された店舗の位置２１７が表示され、その目的地までのおおよその距離と所要時間２１８が表示されるため、利用者は地図上で目的地を確認するとともに、そこまでの経路や所要時間を確認することもできる。

この検索結果詳細画面２１３に表示された２次元バーコード２１３ｂを利用者が所有する携帯電話６のカメラ機能で読み込むことにより、この利用者の携帯電話６からサーバ装置３の管理する店舗情報等を利用することも可能である。この場合も、情報収集処理Ｓ１１９により操作情報が操作ログデータベース４３に記憶される。なお、このとき、サーバ装置３が提供する各店舗の情報だけでなく、外部のコンテンツ提供事業者が提供するコンテンツと連係させることもできる。

（メニュー表示位置調整機能）
図５（ａ）に示すように、第１表示装置２１に表示されるメニュー画面２１１は、平均的な成人の利用者が操作することを考慮して第１表示装置２１の上部に表示されている。そのため、このメニュー画面２１１を、身長の低い利用者（例えば、子供等）が操作する場合には不便であり、第１表示装置２１の下部にメニュー画面２１１を表示させる表示位置調整機能Ｓ１２０が設けられている。この表示位置調整機能Ｓ１２０について図８（ａ）を用いて説明する。

街頭端末装置２の第１表示装置２１の下部には、図５に示すように、メニュー表示位置調整ボタン２１５が表示されている。そのため、利用者がこのメニュー表示位置調整ボタン２１５を押下してメニュー位置調整操作Ｓ１２１を行うと、その操作情報が制御装置２６のメニュー表示位置変更処理Ｓ１２２に送信されて、図５（ｂ）に示すようにメニュー画面２１１が第１表示装置２１の下部に再表示される。反対に、図５（ｂ）に示すようにメニュー画面２１１が第１表示装置２１の下部に表示されているときに、この表示位置調整処理Ｓ１２０が実行されると、メニュー画面２１１は上部に再表示される。このように、メニュー表示調整ボタン２１５は、第１表示装置２１の下部に表示されているため、身長の低い利用者もメニュー画面２１１の表示位置を容易に調整することがでえきる。

なお、メニュー画面２１１の表示位置は、上述のようにメニュー表示位置調整ボタン２１５を利用者に操作させることに代えて、街頭端末装置２に設けられたカメラ２５の画像を用いても調整することができる。図８（ｂ）に示すように、カメラ２５から出力される画像情報は、制御装置２６の利用者検出処理Ｓ１２３で監視されており、この利用者検出処理Ｓ１２３は、画像情報より利用者が街頭端末装置２に近づいたことを検知すると、その画像情報から利用者の身長を算出し、その身長に応じてメニュー画面２１１の表示位置を算出する。そして、この表示位置はメニュー表示位置変更処理Ｓ１２４に渡され、第１表示装置２１の指定された位置にメニュー画面２１１を表示する。このように、カメラ２５から出力される画像情報を用いてメニュー画面２１１の表示位置を調整することにより、利用者に最適な利用環境を提供することができる。

（検索結果の記憶機能）
上述のように、この街頭端末装置２により、利用者は近傍の店舗情報等を検索することができ、図７（ｃ）に示すように検索結果から選択された店舗の位置２１７や現在地２１６、および、目的地までの距離と所要時間２１８を利用者に提示することができる。このとき利用者はこれらの情報をサーバ装置３（データベース４）に記憶させておくことにより、他の街頭端末装置２により参照することができる。すなわち、ある街頭端末装置２で検索を行って店舗の位置を確認して移動を開始し、途中に設置されている別の街頭端末装置２で先に行った検索結果を呼び出して、再度、その店舗の位置を確認することができる。

この検索結果記憶機能Ｓ１３０について、図９を用いて説明する。利用者が、第１表示装置２１に表示されている検索結果記憶ボタン２１９（図７（ｃ））を押下して検索結果記憶操作Ｓ１３１を行うと、その操作情報が制御装置２６に送信され、まず、利用者識別情報取得処理Ｓ１３２が起動される。この利用者識別情報取得処理Ｓ１３２は、検索結果を記憶するための操作をした利用者の識別情報を得る処理であり、ＩＣタグリーダ２４を用いて利用者の所有するＩＣタグ（例えば、ＩＣカード等）から利用者識別情報を読み出す。なお、利用者のＩＣタグから識別情報を読み出す代りに、カメラ２５で撮影された利用者の画像情報からその特徴等を数値化して符号情報とし、この符号情報を一義的にその利用者を識別するための利用者識別情報とすることも可能である。なお、画像情報を数値化することにより、利用者の個別の画像等であって、個人を特定する情報が外部に漏洩する虞がない。

そして、利用者識別情報が得られると、検索結果送信処理Ｓ１３３によりその利用者識別情報と検索結果がサーバ装置３に送信され、検索結果記憶処理Ｓ１３４により、データベース４の利用者検索データベース４７に記憶される。

利用者が、別の街頭端末装置２において、先に検索した結果を利用するときは、ＩＣタグ、若しくは、画像情報から利用者識別情報を得て再表示操作Ｓ１３５を行うと、サーバ装置３の検索結果呼出処理Ｓ１３６が、その利用者識別情報をキーに利用者検索データベース４７から検索結果を取り出して第１表示装置２１に再表示する（ステップＳ１３７）ことにより、前回の検索結果をそのまま利用者に提供することができる。なお、前回の検索時刻を利用者検索データベース４７に記憶しておき、次に記憶された検索結果が呼び出された時刻との時間差を求め、また、先に利用された街頭端末装置２と現在利用されている街頭端末装置２の距離を求めることにより、その利用者の移動速度を算出することができる。そのため、上述の目的地までのおおよその距離と時間表示２１８を再表示するときは、利用者の移動速度から目的地までの所要時間を算出して提示するように構成すると、利用者により正確な所要時間を提示することができる。

（利用者に応じた情報の提供機能）
以上のように前回の検索結果を利用者識別情報と対応付けて管理することにより、別の街頭端末装置２でその検索結果を利用することができるが、この利用者識別情報を利用することにより、利用者に応じた情報を街頭端末装置２で提供することができる。例えば、街頭端末装置２で情報を表示するときの言語（日本語、英語等）や、表示される文字の大きさを設定できるようにしておき、街頭端末装置２で利用者識別情報をＩＣタグから読み込んだとき（上述の、利用者識別情報取得処理Ｓ１３２）に、この利用者識別情報とともにこれらの設定情報をサーバ装置３（データベース４）に記憶することにより、次回の街頭端末装置２の利用においては、ＩＣタグから利用者識別情報を読み取り、その利用者識別情報に対応した設定をサーバ装置３から取り出すことにより、前回設定した環境（フォントの大きさや表示言語等）で街頭端末装置３を利用することができる。

また、性別や年代（年齢）等の利用者属性情報を街頭端末装置２から入力して利用者識別情報とともにサーバ装置３（データベース４）の利用者データベース４８（図１２参照）に記憶することにより、上述の条件検索機能Ｓ１１０において、その利用者に合った情報・広告を提供することができる。

なお、性別や年齢等の利用者属性情報は、カメラ２５で取得した画像情報から検出するように構成すると、利用者が個別に入力する手間を省くことができる。図１０にカメラ２５を用いた利用者特徴情報取得機能Ｓ１４０について説明する。街頭端末装置２の制御装置２６はカメラ２５で利用者を検出すると、利用者特徴情報取得処理Ｓ１４１は、その画像情報を分析して利用者の年齢や性別等の特徴情報を算出する。そして、第１表示装置２１が利用者により検索操作されると、操作情報として利用者から入力された検索条件と利用者特徴情報取得処理Ｓ１４１で算出された特徴情報をサーバ装置３に送信し、サーバ装置３の操作情報収集処理がイベントログとして操作情報を操作ログデータベース４３に記憶する（ステップＳ１４３）。そして、上述の条件検索機能Ｓ１１０と同様に検索処理が実行され（ステップＳ１４４）、その結果が第１表示装置２１に検索結果として表示される（ステップＳ１４５）。

さらに、カメラ２５から取得した画像情報から、利用者の所有物（バック等）のブランドを検出し、このブランドに応じて、検索条件に修正を加えることによっても利用者に合った情報・広告を提供することができる。このとき、上述の画像情報から数値化された利用者識別情報を用いる方法を用いることにより、利用者はＩＣタグ等を読み込ませる手間が無くなるため、容易にこの街頭端末装置２を利用することができる。この場合も、画像情報が直接サーバ装置３に送信されることはないため、個人を特定する情報が漏洩する虞はない。

（広告提供機能）
この街頭掲示板システム１においては、街頭端末装置２の第２表示装置２２に広告やニュース等を表示して利用者に提供するように構成されている。このとき、各街頭端末装置２に温度センサ２６を設けるか、若しくは、所定の範囲内にある街頭端末装置２の代表を決めてそこに温度センサ２６を設けて気温を測定することにより、その気温に応じた広告を第２表示装置２２に表示することができ広告の効果を向上させることができる。例えば、その地域の気温が高いときは清涼飲料の広告の表示割合を高くする等を行うことができる。

（操作結果分析機能）
街頭掲示板システム１において、データベース４の操作ログデータベース４３には、利用者が街頭端末装置２を操作した結果がイベントログとして記憶されている。そのため、図１１に示すように、サーバ装置３で実行される集計処理Ｓ１５０により、この操作ログデータベース４３から各イベントログを取り出し、このイベントログ毎に、利用された店舗を店舗データベース４４から取り出し、その店舗の属性情報を店舗属性情報データベース４６から取り出し、表示された広告情報を、広告素材データベース４５から取り出し、利用された街頭端末装置２の設置位置をボード管理データベース４１から取り出して、広告毎の集計結果や地図機能の利用結果を速報レポート３１として出力することができる。これにより、広告主は、広告の時間帯別、曜日別、月別、項目別の利用実績やこれらのクロス集計を得ることができ、また、地図においても同様の集計を得ることができるため、街頭掲示板システム１の効果を定量的に評価することができる。

また、カメラ２５等から利用者の年齢や性別等の利用者属性情報が利用者データベース４８に記憶されているときは、図１２に示すように操作ログデータベース４３と利用者データベース４８とを照合処理Ｓ１６０で照合し、その照合結果を基に上述の集計処理Ｓ１５０を行うことにより、詳細レポート３２として出力することができる。これにより、上述の集計結果だけでなく、性別や年代別等の集計結果を得ることができるため、広告主等はより定量的に評価を行うことができる。

なお、利用者データベース４８に記憶される利用者属性情報は、携帯電話等を利用してアクセスされたときは、通信事業者の管理する顧客データベースから得ることができ、また、ＵＲＬ等を表示して外部のコンテンツ提供事業者のコンテンツと連係したときはこのコンテンツ提供事業者の管理する顧客データベースから得ることもできる。

以上の説明においては、街頭端末装置２を街頭に設置して利用者に提供する場合について説明したが、この街頭端末装置２の設置場所は街頭に限定されることはない。例えば、デパートやショッピングセンター等の商業施設・店舗内に設置しても良いし、地下街や公共交通機関の駅舎内に設置しても良い。また、遊園地や競技場等のアミューズメント施設内に設置しても同様のサービスを利用者に提供するともに、同様の効果を得ることができる。

本発明に係る街頭掲示板システムの構成を示すブロック図である。 街頭端末装置を示す斜視図である。 街頭端末装置の構成を示すブロック図である。 イニシャライズ機能の処理の流れを示すフロー図である。 イニシャライズ機能により表示された第１表示装置の画面を示す画面構成図であり、（ａ）はメニュー画面を上部に表示した場合であり、（ｂ）はメニュー画面を下部に表示した場合である。 条件検索機能の処理の流れを示すフロー図である。 条件検索機能の結果を表示する第１表示装置の画面を示す画面構成図であり、（ａ）は、検索結果画面であり、（ｂ）は検索結果詳細画面であり、（ｃ）は選択された店舗の位置を示す地図画面である。 表示位置調整機能の処理の流れを示すフロー図であり、（ａ）はメニュー表示位置調整ボタンを操作して調整する場合であり、（ｂ）はカメラの画像情報から調整する場合である。 検索結果記憶機能の処理の流れを示すフロー図である。 利用者特徴情報取得機能の処理の流れを示すフロー図である。 集計処理の流れを示すフロー図である。 照合処理および集計処理の流れを示すフロー図である。

符号の説明

１ 街頭掲示板システム（街頭情報提供システム）
２ 街頭端末装置
３ サーバ装置
５ ネットワーク
２１ 第１表示装置（タッチパネル式ディスプレイ装置）
２４ ＩＣタグリーダ
２５ カメラ
２６ 温度センサ（温度検出手段）
Ｓ１１０ 条件検索機能（条件検索手段）
Ｓ１１２，Ｓ１１７，Ｓ１１９，Ｓ１４３ 操作情報収集処理（操作情報記憶手段）
１２０ 表示位置調整機能Ｓ１２０（メニュー表示位置調整手段）
Ｓ１３０ 検索結果記憶機能（検索結果記憶手段）
Ｓ１３２ 利用者識別情報取得処理（利用者識別情報取得手段）
Ｓ１３６ 検索結果呼出処理（検索結果再提示手段）
Ｓ１４０ 利用者特徴情報取得機能（利用者特徴情報取得手段）
Ｓ１５０ 集計処理（分析手段）
Ｓ１６０ 照合処理（分析手段）
２１１ メニュー画面

Claims (13)

1. 利用者の操作に応じて情報を提供する街頭端末装置と、前記街頭端末装置に提供される前記情報を管理するサーバ装置とがネットワークに接続されて構成された街頭情報提供システムであって、
   前記サーバ装置が、前記街頭端末装置における前記利用者の前記操作をイベントログとして記憶する操作情報記憶手段を有することを特徴とする街頭情報提供システム。
2. 前記街頭端末装置が、前記利用者の特徴情報を取得する利用者特徴情報取得手段を有し、前記サーバ装置が、前記イベントログを前記特徴情報と対応付けて管理するように構成されたことを特徴とする請求項１に記載の街頭情報提供システム。
3. 前記街頭端末装置が前記利用者の画像情報を取得するカメラを有し、
   前記特徴情報が、前記画像情報から算出される前記利用者の年齢、性別等であることを特徴とする請求項２に記載の街頭情報提供システム。
4. 前記操作情報記憶手段により記憶された前記イベントログから前記情報の利用状況を分析する分析手段を有することを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の街頭情報提供システム。
5. 前記操作情報記憶手段により記憶された前記イベントログと前記特徴情報とから前記情報の利用状況を分析する分析手段を有することを特徴とする請求項２または３に記載の街頭情報提供システム。
6. 利用者の操作に応じて情報を提供する街頭端末装置と、前記街頭端末装置に提供される前記情報を管理するサーバ装置とがネットワークに接続されて構成された街頭情報提供システムであって、
   前記利用者が前記街頭端末装置を操作して検索条件を入力し、前記検索条件に応じた前記情報を前記サーバ装置から取り出して検索結果として提示する条件検索手段と、
   前記検索結果を前記利用者の識別情報に対応させて前記サーバ装置に記憶する検索結果記憶手段と、
   前記検索結果を前記サーバ装置から取り出して前記街頭端末装置により提示する検索結果再提示手段とを有することを特徴とする街頭情報提供システム。
7. 前記街頭端末装置がＩＣタグリーダを有し、
   前記識別情報を、前記ＩＣタグリーダを用いて前記利用者が所有するＩＣタグから読み出す利用者識別情報取得手段を有することを特徴とする請求項６に記載の街頭情報提供システム。
8. 前記街頭端末装置が前記利用者の画像情報を取得するカメラを有し、
   前記画像情報から前記利用者を一義的に識別する符号情報を算出して前記識別情報とする利用者識別情報取得手段を有することを特徴とする請求項６に記載の街頭情報提供システム。
9. 前記条件検索手段が、
   前記検索結果に対応する地点を周辺の地図画面と重ねて提示するとともに、前記街頭端末装置が設置されている位置から前記地点までのおおよその距離および所要時間を提示するように構成されたことと特徴とする請求項６〜８のいずれかに記載の街頭情報提供システム。
10. 前記検索結果記憶手段が、前記検索結果とともに前記検索条件が操作された時刻を記憶するように構成され、
    前記検索結果再提示手段が、前記検索結果が再提示された時刻および前記検索条件が操作された時刻の時間差、および、現在操作されている前記街頭端末装置および前記検索条件が操作された前記街頭端末装置との距離から前記利用者の移動速度を求めて前記所要時間を算出するように構成されたことを特徴とする請求項９に記載の街頭情報提供システム。
11. 利用者の操作に応じて情報を提供する街頭端末装置と、前記街頭端末装置に提供される前記情報を管理するサーバ装置とがネットワークに接続されて構成された街頭情報提供システムであって、
    前記利用者が前記街頭端末装置を操作して検索条件を入力し、前記検索条件に応じた前記情報を前記サーバから取り出して検索結果として提示する条件検索手段と、
    前記街頭端末装置が設置された地域の気温を測定する温度検出手段とを有し、
    前記気温に応じて前記検索条件を修正するように構成されたことを特徴とする街頭情報提供システム。
12. 利用者の操作に応じて情報を提供する街頭端末装置と、前記街頭端末装置に提供される前記情報を管理するサーバ装置とがネットワークに接続されて構成された街頭情報提供システムであって、
    前記街頭端末装置が、メニュー画面を表示して前記利用者が前記操作をする機能および前記情報を表示する機能を有するタッチパネル式ディスプレイ装置を有し、
    前記タッチパネル式ディスプレイ装置の前記メニュー画面が表示される位置を調整するメニュー画面表示位置調整手段を有することを特徴とする街頭情報提供システム。
13. 前記街頭端末装置が、前記利用者の画像情報を取得するカメラを有し、
    前記メニュー画面表示位置調整手段が、前記画像情報から前記利用者の操作位置を算出して前記メニュー画面の表示位置を調整するように構成されたことを特徴とする請求項１２に記載の街頭情報提供システム。
    

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