JP2006293710A - コンテンツ使用料算出装置、コンテンツ使用料算出方法、コンテンツ使用料算出プログラム及びコンテンツ管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明は、再生装置におけるコンテンツの再生状況に応じてその使用料を権利者に還元できるようにする。
【解決手段】
オーディオコンテンツを保有し再生すると共に、ユーザの好みに合うオーディオコンテンツをお気に入りリストLFに登録するオーディオ再生装置3から、通信インタフェース15を介して当該お気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを取得してハードディスクドライブ14のリスト格納部14Cに格納すると共に、当該お気に入りリストLF及び当該削除履歴リストLDを基に当該オーディオコンテンツが当該お気に入りリストLFに登録されていた登録期間をCPU10によって集計し、当該CPU10によって当該登録期間に基づきオーディオコンテンツの権利者に分配する使用料を算出し使用料リストLSを更新するようにした。
【選択図】 図15
本発明は、再生装置におけるコンテンツの再生状況に応じてその使用料を権利者に還元できるようにする。
【解決手段】
オーディオコンテンツを保有し再生すると共に、ユーザの好みに合うオーディオコンテンツをお気に入りリストLFに登録するオーディオ再生装置3から、通信インタフェース15を介して当該お気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを取得してハードディスクドライブ14のリスト格納部14Cに格納すると共に、当該お気に入りリストLF及び当該削除履歴リストLDを基に当該オーディオコンテンツが当該お気に入りリストLFに登録されていた登録期間をCPU10によって集計し、当該CPU10によって当該登録期間に基づきオーディオコンテンツの権利者に分配する使用料を算出し使用料リストLSを更新するようにした。
【選択図】 図15
Description
本発明はコンテンツ使用料算出装置、コンテンツ使用料算出方法、コンテンツ使用料算出プログラム及びコンテンツ管理システムに関し、例えば携帯型のオーディオ再生装置により再生されるオーディオコンテンツの使用料を算出するサーバに適用して好適なものである。
近年、インターネット等のネットワークを介してオーディオコンテンツを配信するEMD(Electrical Music Distribution)サービスが普及しつつあり、当該EMDサービスでは、当該オーディオコンテンツを保有するサーバからオーディオ再生装置に対して当該オーディオコンテンツを配信するようになされている。
このサーバは、オーディオ再生装置からの要求に応じて上記オーディオコンテンツを配信する際、当該オーディオ再生装置のユーザに対して所定の決済手続を行わせることにより、当該オーディオコンテンツの配信数に応じた使用料を徴収するようになされている。
この後、サーバを運営するサービス事業者は、ユーザから徴収したオーディオコンテンツの使用料を配信数に応じて当該オーディオコンテンツの権利者に対して分配する(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−54023公報(第9頁)
ところで、このようなEMDサービスにおいて、サーバは、オーディオコンテンツを配信するときのみ当該オーディオコンテンツの使用料を徴収できるため、オーディオ再生装置が当該サーバ以外から取得したオーディオコンテンツについては、使用料を徴収できず権利者に還元できないという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、再生装置におけるコンテンツの再生状況に応じてその使用料を権利者に還元できるコンテンツ使用料算出装置、コンテンツ使用料算出方法、コンテンツ使用料算出プログラム及びコンテンツ管理システムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、コンテンツを保有し再生すると共にユーザの好みに合うコンテンツをお気に入りリストに登録する再生装置から、当該コンテンツが当該お気に入りリストに登録されていた期間を表す登録期間情報を取得し、当該登録期間情報に基づきコンテンツの権利者に分配する使用料を算出するようにした。
これにより、コンテンツの取得先に拘わらず、当該コンテンツが端末装置のお気に入りリストに登録されていた期間に基づいて、すなわち当該コンテンツの再生状況に応じて、当該コンテンツの権利者に分配する使用料を算出できる。
また本発明のコンテンツ管理システムにおいては、コンテンツを保有し再生する再生装置と、当該コンテンツの権利者に分配する使用料を算出するコンテンツ使用料算出装置とを有するコンテンツ管理システムであって、再生装置は、ユーザの好みに合うコンテンツをお気に入りリストに登録するお気に入りリスト更新手段と、コンテンツがお気に入りリストに登録されていた期間を表す登録期間情報を生成する生成手段とを具え、コンテンツ使用料算出装置は、再生装置から登録期間情報を取得する取得手段と、登録期間情報に基づき使用料を算出する算出手段とを設けるようにした。
これにより、コンテンツの取得先に拘わらず、当該コンテンツが端末装置のお気に入りリストに登録されていた期間に基づいて、すなわち当該コンテンツの再生状況に応じて、当該コンテンツの権利者に分配する使用料を算出できる。
本発明によれば、コンテンツの取得先に拘わらず、当該コンテンツが端末装置のお気に入りリストに登録されていた期間に基づいて、すなわち当該コンテンツの再生状況に応じて、当該コンテンツの権利者に分配する使用料を算出でき、かくして再生装置におけるコンテンツの再生状況に応じてその使用料を権利者に還元できるコンテンツ使用料算出装置、コンテンツ使用料算出方法、コンテンツ使用料算出プログラム及びコンテンツ管理システムを実現することができる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)コンテンツ配信交換システム、サーバ及びオーディオ再生装置の構成
(1−1)コンテンツ配信交換システムの構成
図1において、コンテンツ配信交換システム1は、オーディオコンテンツを配信するサーバ2、予め記憶しているオーディオコンテンツを再生する携帯型のオーディオ再生装置3、及び当該オーディオ再生装置3とUSB(Universal Serial Bus)ケーブル4によって接続可能なパーソナルコンピュータ5がそれぞれ有線又は無線によってインターネット6を介して接続された構成を有している。
(1−1)コンテンツ配信交換システムの構成
図1において、コンテンツ配信交換システム1は、オーディオコンテンツを配信するサーバ2、予め記憶しているオーディオコンテンツを再生する携帯型のオーディオ再生装置3、及び当該オーディオ再生装置3とUSB(Universal Serial Bus)ケーブル4によって接続可能なパーソナルコンピュータ5がそれぞれ有線又は無線によってインターネット6を介して接続された構成を有している。
サーバ2は、インターネット6を介してオーディオ再生装置3からオーディオコンテンツの配信要求を受け付け、当該オーディオコンテンツを当該オーディオ再生装置3へ配信すると共に、当該オーディオコンテンツの権利者に分配する使用料を算出するようになされている。
オーディオ再生装置3は、ユーザに携帯され得るよう小型軽量に構成されており、当該ユーザの移動中や移動先において当該ユーザの操作に基づきオーディオコンテンツを再生することにより、様々な場所において当該ユーザにオーディオを聴取させ得るようになされている。
またオーディオ再生装置3は、無線通信機能を有しており(詳しくは後述する)、当該無線通信機能によって他のオーディオ再生装置3と互いに無線接続し得るようになされ、さらにインターネット6に接続されたアクセスポイント7を経由してサーバ2と無線通信して当該サーバ2から配信されるオーディオコンテンツを取得できるようになされている。
パーソナルコンピュータ5は、インターネット6を介してサーバ2と接続することにより、当該パーソナルコンピュータ5を操作するユーザの要求に応じたオーディオコンテンツの配信を受けるようになされており、またユーザの操作指示に基づいて所定のコンテンツ転送プログラムを実行し得るようになされている。
パーソナルコンピュータ5は、USBケーブル5を介してオーディオ再生装置3が接続された状態でコンテンツ転送プログラムが実行されることにより、当該パーソナルコンピュータ5のハードディスクドライブ(図示せず)等に蓄積しているオーディオコンテンツを当該オーディオ再生装置3へ転送し得るようになされている。
このようにオーディオ再生装置3は、インターネット6に直接接続してサーバ2からオーディオコンテンツを取得し、またパーソナルコンピュータ5から転送されたオーディオコンテンツを取得したうえで、当該オーディオコンテンツを再生してユーザに聴取させるようになされている。
(1−2)サーバの構成
図2に示すように、サーバ2は、CPU(Central Processing Unit)10によって全体を統括制御するようになされており、バス11を介して当該CPU10と接続されたROM(Read Only Memory)12又はハードディスクドライブ14のプログラム格納部14Aに格納されたOS(Operating System)等の基本プログラムやコンテンツ使用料算出プログラム等の各種アプリケーションプログラムを読み出し、これをRAM(Random Access Memory)13に展開して実行することにより、コンテンツ使用料算出処理等の各種処理を実行し得るようになされている。
図2に示すように、サーバ2は、CPU(Central Processing Unit)10によって全体を統括制御するようになされており、バス11を介して当該CPU10と接続されたROM(Read Only Memory)12又はハードディスクドライブ14のプログラム格納部14Aに格納されたOS(Operating System)等の基本プログラムやコンテンツ使用料算出プログラム等の各種アプリケーションプログラムを読み出し、これをRAM(Random Access Memory)13に展開して実行することにより、コンテンツ使用料算出処理等の各種処理を実行し得るようになされている。
ハードディスクドライブ14は、プログラム格納部14Aに加えて、MP3(Motion Pictures Expert Group-1 Layer-3)やATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Coding 3、登録商標)等の圧縮符号化方式によって符号化されたオーディオコンテンツを格納するオーディオコンテンツ格納部14B、オーディオ再生装置3から取得したお気に入りリスト及び削除履歴リスト(いずれも詳しくは後述する)を格納するお気に入りリスト格納部14C、及びオーディオコンテンツの使用料に関する情報を格納するコンテンツ使用料情報格納部14Dを有している。
またサーバ2は、通信インタフェース15により、インターネット6(図1)等のネットワークを介してオーディオ再生装置3等と通信接続するようになされている。例えばサーバ2のCPU10は、通信インタフェース15によってオーディオ再生装置3からのオーディオコンテンツの配信要求を取得すると、当該配信要求に応じたオーディオコンテンツをハードディスクドライブ14のオーディオコンテンツ格納部14Bから読み出し、当該通信インタフェース15によって当該オーディオコンテンツを当該オーディオ再生装置3へ送信させるようになされている。
(1−3)オーディオ再生装置の構成
図3に示すように、オーディオ再生装置3は、本体部18とヘッドフォン19とによって構成されており、当該本体部18及びヘッドフォン19をブルートゥース(登録商標)によって無線接続するようになされている。
図3に示すように、オーディオ再生装置3は、本体部18とヘッドフォン19とによって構成されており、当該本体部18及びヘッドフォン19をブルートゥース(登録商標)によって無線接続するようになされている。
オーディオ再生装置3は、本体部18のCPU20によって全体を統括制御するようになされており、バス21を介して当該CPU20と接続されたフラッシュメモリ22からOS等の基本プログラムやコンテンツ取得プログラム等の各種アプリケーションプログラムを読み出し、これをRAM23に展開して実行することにより、コンテンツ取得処理等の各種処理を実行し得るようになされている。
USBインタフェース24は、USBケーブル4を介してオーディオ再生装置3の本体部18とパーソナルコンピュータ5とが電気的に接続された際に、所定のプロトコル変換処理等を行うようになされている。実際上CPU20は、当該USBインタフェース24がUSBケーブル4を介してパーソナルコンピュータ5と接続された状態で、当該パーソナルコンピュータ5から転送されたオーディオコンテンツを取得し、これをハードディスクドライブ(HDD)25に蓄積させるようになされている。
ちなみにCPU20は、MP3やAAC等の圧縮符号化方式によって符号化されたオーディオコンテンツをそのままハードディスクドライブ25に蓄積するようになされている。
このときCPU20は、パーソナルコンピュータ5からオーディオコンテンツと共に当該オーディオコンテンツのアーティスト名、アルバム名、曲名、ジャンル、作曲者名、テンポ、リリース年等の各種属性情報を取得しており、図4に示すように、当該各種属性情報を当該オーディオコンテンツと対応付けた上でコンテンツ管理テーブルTBLに格納し、当該コンテンツ管理テーブルTBLをハードディスクドライブ25に記憶させるようになされている。
またCPU20は、パーソナルコンピュータ5から転送されたプレイリスト(オーディオコンテンツの再生順序を指定するリスト)を取得してオーディオコンテンツと同様にハードディスクドライブ25に記憶させるようになされている。
このプレイリストは、例えばユーザがパーソナルコンピュータ5を操作して所定のプレイリスト作成プログラムを実行し、当該プレイリスト作成プログラム上でオーディオコンテンツを選択して再生したい順序に並べ換え、或いはアーティスト名等の条件を指定して選択したオーディオコンテンツをアルファベット順等の任意の順序に並べ換えることによって作成されたものである。
本体操作部26は、図示しない方向キーや決定キー等を有しており、ユーザによる操作に基づき操作信号SCをCPU20へ送出する。またCPU20は、操作信号SCに応じたメニュー画面や操作画面等をLCD(Liquid Crystal Display)パネル27に表示させるようになされている。
CPU20は、例えばオーディオコンテンツを再生する際、まずコンテンツ管理テーブルTBLに格納された曲名や、予めハードディスクドライブ25に記憶されているプレイリスト等の情報を基に、所定のコンテンツ選択画面をLCDパネル27に表示し、ユーザに本体操作部26を操作させることにより再生するプレイリスト又はオーディオコンテンツを選択させる。
ちなみにオーディオ再生装置3では、プレイリスト及びオーディオコンテンツの曲名以外にも、コンテンツ管理テーブルTBLに格納されているアーティスト名、アルバム名、ジャンル、リリース年等の属性情報を基に再生するオーディオコンテンツを選択させ得るようになされている。
続いてCPU20は、選択されたオーディオコンテンツをハードディスクドライブ25から読み出して復号化することによりオーディオデータDAを生成し、当該オーディオデータDAを無線インタフェース28によってブルートゥース(登録商標)方式の無線信号RAに変調してヘッドフォン19へ送信する。
これに応じてヘッドフォン19(図4)は、無線インタフェース21によって本体部18からの無線信号RAを受信すると共にブルートゥース(登録商標)方式に対応した復調処理を施すことによりオーディオデータDAを取り出し、バス32を介して当該オーディオデータDAをオーディオ出力回路33へ供給する。オーディオ出力回路33は、オーディオデータDAをアナログ変換して増幅することにより生成したオーディオ信号SAを音響ユニット34へ供給することにより、当該音響ユニット34からオーディオを出力させてユーザに聴取させるようになされている。
またヘッドフォン19は、ユーザからの操作を受け付けるためのヘッドフォン操作部35を有している。当該ヘッドフォン操作部35には、オーディオコンテンツの再生及び一時停止を指示するプレイ/ポーズボタン35A、連続再生やシャッフル等といった複数のプレイモードを切り換えるプレイモード切換ボタン35B、プレイリスト上の次のオーディオコンテンツに遷移するスキップボタン35C、プレイリスト上の1つ前のオーディオコンテンツに遷移するバックスキップボタン35D、音響ユニットから出力するオーディオの音量を増加させる音量アップボタン35E及び当該音量を減少させる音量ダウンボタン36Fが設けられている。
ヘッドフォン19は、ユーザによってヘッドフォン操作部35の各種ボタンが操作された場合、当該操作に応じた操作信号SC2を生成し、これをバス22及び無線インタフェース21を介して本体部18へ送信する。これに応じて本体部18のCPU20(図2)は、無線インタフェース28及びバス21を介して当該操作信号SC2を取得し、当該操作信号SC2に応じた処理を実行するようになされている。
ちなみにオーディオ再生装置3は、本体部18の本体操作部26においてユーザから所定の操作を受け付けることにより、ヘッドフォン19のヘッドフォン操作部35において各種ボタンを操作された場合と同様にオーディオコンテンツの再生及び一時停止、或いはスキップ等の処理を実行し得るようになされている。
このようにオーディオ再生装置3は、予めパーソナルコンピュータ5から転送されたオーディオコンテンツ及びプレイリストをハードディスクドライブ25に記憶しておき、ユーザに選択されたプレイリスト等に基づいたオーディオコンテンツを再生して当該ユーザに聴取させるようになされている。
また本体部18の無線インタフェース28は、ヘッドフォン19とブルートゥース(登録商標)方式で無線接続し得る以外にも、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11g方式の無線LAN(Local Area Network)により他のオーディオ再生装置3又はアクセスポイント7(図1)と無線接続し得るようになされている。
ちなみにオーディオ再生装置3は、本体部18に図示しないクロック回路を有しており、現在時刻や日時を取得できるようになされている。またオーディオ再生装置3には、個別に一意のID番号が設定されており、サーバ2がオーディオ再生装置3と接続する際、及びオーディオ再生装置3同士が無線接続する際、当該ID番号によって各オーディオ再生装置3を識別し得るようになされている。
さらにオーディオ再生装置3は、他のオーディオ再生装置3と無線接続した際、その日時や当該他のオーディオ再生装置3のID番号等を含めて通信ログを作成し、ハードディスクドライブ25に記憶させるようになされている。
(2)オーディオ再生装置におけるオーディオコンテンツの分類と各種リストの更新
ところでオーディオ再生装置3は、ハードディスクドライブ25に記憶している全てのオーディオコンテンツについて、ユーザの好みに合致し保存しておくべき「お気に入り」又は当該ユーザの好みに合致せず削除しても問題ない「削除候補」のいずれかに分類するようになされている。
ところでオーディオ再生装置3は、ハードディスクドライブ25に記憶している全てのオーディオコンテンツについて、ユーザの好みに合致し保存しておくべき「お気に入り」又は当該ユーザの好みに合致せず削除しても問題ない「削除候補」のいずれかに分類するようになされている。
実際上オーディオ再生装置3は、図6及び図7に示すように、「お気に入り」及び「削除候補」に分類されたオーディオコンテンツをそれぞれ管理するためのお気に入りリストLF及び削除候補リストLUを生成してハードディスクドライブ25に記憶させるようになされている。
またオーディオ再生装置3は、アーティスト名、ジャンル、或いはテンポといった属性情報を用いてユーザの嗜好の特徴を分析し(詳しくは後述する)、図8に示すような嗜好情報リストLIを作成してハードディスクドライブ25に記憶させるようになされている。
オーディオ再生装置3のCPU20は、オーディオコンテンツを再生する際、1曲毎に当該オーディオコンテンツを「お気に入り」又は「削除候補」のいずれに分類するかを判定してお気に入りリストLF及び削除候補リストLUを更新し、またその結果に応じて嗜好情報リストLIを更新するようになされている。以下、このときのリスト更新処理手順RT1について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。
オーディオ再生装置3のCPU20は、1曲のオーディオコンテンツ(以下、このオーディオコンテンツを対象オーディオコンテンツと呼ぶ)の再生を終了した時点、すなわち当該対象オーディオコンテンツを曲の最後まで再生し終えた時点又はユーザによりヘッドフォン操作部35のスキップボタン35C等を介してスキップ操作され次の曲に遷移した時点で、リスト更新処理手順RT1を開始してステップSP1へ移る。
ステップSP1においてCPU20は、再生途中でスキップ操作されたことにより対象オーディオコンテンツの再生時間が1分未満であった回数と、当該対象オーディオコンテンツの累計の再生回数とに基づき、当該再生途中でスキップ操作された頻度(以下、これをスキップ頻度と呼ぶ)を算出して、当該スキップ頻度が70%未満であるか否かを判定する。
ここで対象オーディオコンテンツの再生時間が1分以上であった場合、少なくとも当該ユーザが当該対象オーディオコンテンツを聴きたくないわけでは無く、すなわち当該ユーザが当該対象オーディオコンテンツを気に入っている可能性があることになる。
このためステップSP1において肯定結果が得られた場合、スキップ頻度が比較的低かった、すなわちユーザが対象オーディオコンテンツを比較的長時間又は最後まで再生する頻度が高かったため、当該ユーザが当該対象オーディオコンテンツを気に入っている可能性が高いことを表しており、このときCPU20は、当該対象オーディオコンテンツをお気に入りリストLFに登録するべく、次のステップSP2へ移る。
ステップSP2においてCPU20は、対象オーディオコンテンツが既にお気に入りリストLFに含まれているか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは当該対象オーディオコンテンツが削除候補リストLUに含まれていることを表しており、このときCPU20は、お気に入りリストLF及び削除候補リストLUを更新するべく次のステップSP3へ移る。
ステップSP3においてCPU20は、対象オーディオコンテンツを削除候補リストLUから抹消すると共にお気に入りリストLFに追加登録し、次の嗜好情報リスト更新サブルーチンSRT1へ移る。
一方ステップSP2において肯定結果が得られた場合、このことは対象オーディオコンテンツが既にお気に入りリストLFに登録されていることを表しており、このときCPU20は当該お気に入りリストLF及び削除候補リストLUを特に更新せずに次の嗜好情報リスト更新サブルーチンSRT1へ移る。
これに対してステップSP1において否定結果が得られると、このことはユーザが対象オーディオコンテンツの開始部分をわずかに聴いただけで次のオーディオコンテンツにスキップした頻度が高く、当該ユーザが当該対象オーディオコンテンツに興味を持っていない可能性が高いことを表しており、このときCPU20は、当該対象オーディオコンテンツを削除候補リストLUに入れるべく、次のステップSP4へ移る。
ステップSP4においてCPU20は、対象オーディオコンテンツが既に削除候補リストLUに含まれているか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは当該対象オーディオコンテンツがお気に入りリストLFに含まれていることを表しており、このときCPU20は、お気に入りリストLF及び削除候補リストLUを更新するべく次のステップSP5へ移る。
ステップSP5においてCPU20は、対象オーディオコンテンツをお気に入りリストLFから抹消すると共に削除候補リストLUに追加登録し、次の嗜好情報リスト更新サブルーチンSRT1へ移る。
一方ステップSP5において肯定結果が得られた場合、このことは対象オーディオコンテンツが既に削除候補リストLUに登録されていることを表しており、このときCPU20は当該削除候補リストLU及びお気に入りリストLFを特に更新せずに次の嗜好情報リスト更新サブルーチンSRT1へ移る。
嗜好情報リスト更新サブルーチンSRT1においてCPU20は、図10に示すフローチャートに従い、お気に入りリストLFに登録されているオーディオコンテンツのアーティスト名やジャンル等といった属性情報を基に嗜好情報リストLIを更新するようになされている。
すなわちCPU20は、嗜好情報リスト更新サブルーチンSRT1を開始してステップSP11へ移り、お気に入りリストLFに登録されている全てのオーディオコンテンツについて、10曲以上登録され、且つ嗜好情報リストLIに未登録のアーティスト名があるか否かを判定する。
このステップSP11において肯定結果が得られると、このことは10曲以上のオーディオコンテンツがお気に入りリストに登録されているアーティスト、すなわちユーザの嗜好に合致する可能性が高いアーティストが存在し、且つそのアーティスト名(以下、これを対象アーティスト名と呼ぶ)が嗜好情報リストLIに未登録であることを表しており、このときCPU20は次のステップSP12へ移る。
ステップSP12においてCPU20は、対象アーティスト名を嗜好情報リストLIに追加登録し、再度ステップSP11へ戻る。
これに対してステップSP11において否定結果が得られると、このことはユーザの嗜好に合致する可能性が高いアーティストが全て嗜好情報リストLIに全て登録されていることを表しており、このときCPU20は次のステップSP13へ移る。
ステップSP13においてCPU20は、お気に入りリストLFに登録されている全てのオーディオコンテンツについて、30曲以上登録され、且つ嗜好情報リストLIに未登録のジャンルがあるか否かを判定する。
このステップSP13において肯定結果が得られると、このことは30曲以上のオーディオコンテンツがお気に入りリストに登録されているジャンル、すなわちユーザの嗜好に合致する可能性が高いジャンルが存在し、且つそのジャンル名(以下、これを対象ジャンル名と呼ぶ)が嗜好情報リストLIに未登録であることを表しており、このときCPU20は次のステップSP14へ移る。
ステップSP14においてCPU20は、対象ジャンル名を嗜好情報リストLIに追加登録し、再度ステップSP11へ戻る。
これに対してステップSP13において否定結果が得られると、このことはユーザの嗜好に合致する可能性が高いジャンル名が既に嗜好情報リストLIに全て登録されていることを表しており、このときCPU20は次のステップSP15へ移ることにより嗜好情報リスト更新サブルーチンSRT1を終了して元のリスト更新処理手順RT1(図9)へ戻り、次のステップSP6へ移って当該リスト更新処理手順RT1を終了する。
このようにオーディオ再生装置3のCPU20は、オーディオコンテンツの再生が終了する毎に、リスト更新処理手順RT1に従い対象オーディオコンテンツのスキップ頻度に応じてお気に入りリストLF及び削除候補リストLUを更新すると共に嗜好情報リストLIを更新するようになされている。
またオーディオ再生装置3は、ユーザの好みに合わないオーディオコンテンツを当該ユーザが直接指定してハードディスクドライブ25から削除することもできるようになされており、この場合CPU20は、当該ユーザから削除指示を受け付けることにより当該オーディオコンテンツを当該ハードディスクドライブ25から削除させると共にコンテンツ管理テーブルTBL(図4)から当該オーディオコンテンツの情報を抹消するようになされている。
このときCPU20は、図11に示すように、削除したオーディオコンテンツに関するアーティスト名、アルバム名、曲名等の各種属性情報と共にお気に入りリストLF(図6)への登録日及び抹消日について削除履歴リストLDに追加登録するようになされている。
(3)オーディオコンテンツの取得
(3−1)コンテンツ取得処理手順
ところでコンテンツ配信交換システム1(図1)において、オーディオ再生装置3は、サーバ2と接続してオーディオコンテンツを取得し得ることに加え、他のオーディオ再生装置3と無線通信することにより当該他のオーディオ再生装置3からもオーディオコンテンツを取得し得るようになされている。
(3−1)コンテンツ取得処理手順
ところでコンテンツ配信交換システム1(図1)において、オーディオ再生装置3は、サーバ2と接続してオーディオコンテンツを取得し得ることに加え、他のオーディオ再生装置3と無線通信することにより当該他のオーディオ再生装置3からもオーディオコンテンツを取得し得るようになされている。
ちなみにコンテンツ配信交換システム1では、著作権保護の観点からオーディオ再生装置3同士におけるオーディオコンテンツの移動は許可されているものの、当該オーディオコンテンツのコピーはできないように制限されている。
実際上オーディオ再生装置3は、ユーザに携帯されて様々な場所に持ち運ばれており、その時点で接続可能なサーバ2又は他のオーディオ再生装置3を接続対象としてオーディオコンテンツを取得するようになされている。以下では、このときのコンテンツ取得処理手順RT2について、図12のフローチャートを用いて説明する。
オーディオ再生装置3のCPU20は、電源が投入された時点でコンテンツ取得処理手順RT2を開始し、ステップSP21へ移る。
ステップSP21においてCPU20は、ハードディスクドライブ25に新たなオーディオコンテンツを記憶させるのに十分な空容量を確保できるか否か、すなわち少なくともオーディオコンテンツ1曲分以上の空容量があるか否か、又は削除候補リストLUに1曲以上のオーディオコンテンツが登録されており当該オーディオコンテンツを削除した場合に1曲分以上の空容量を生成できるか否かを判定する。
ここで否定結果が得られると、このことは既にハードディスクドライブ25がユーザの嗜好に合致したオーディオコンテンツで満たされていることを表しており、このときCPU20は、敢えて新たなオーディオコンテンツを取得すること無くステップSP29へ移る。
これに対してステップSP21において肯定結果が得られると、このことはハードディスクドライブ25に空容量を確保できるために新たなオーディオコンテンツを記憶させ得ることを表しており、このときCPU20はステップSP22へ移る。
ステップSP22においてCPU20は、無線インタフェース28(図3)を介して他のオーディオ再生装置3と無線接続できるか否かといった周囲の接続状況を確認し、次のステップSP23へ移る。
ステップSP23においてCPU20は、ハードディスクドライブ25に記憶させている通信ログを参照しながら、無線接続可能であり且つ過去3時間以内に無線接続していない他のオーディオ再生装置3があるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは新たなオーディオコンテンツを提供してくれる可能性がある他のオーディオ再生装置3が接続可能な状態にあることを表しており、このときCPU20は次のステップSP24へ移る。
ちなみにCPU20は、ステップSP23において、あるオーディオ再生装置3と一度無線接続した直後では、同一のオーディオ再生装置3からは新たなオーディオコンテンツを取得できる可能性が極めて低いため、敢えて「過去3時間以内に無線接続していない」といった条件に基づいて判定している。
ステップSP24においてCPU20は、無線接続可能であり且つ過去3時間以内に無線接続していない他のオーディオ再生装置3のうち1つを接続対象として無線接続し、次のコンテンツ移動サブルーチンSRT2へ移る。
コンテンツ移動サブルーチンSRT2においてCPU20は、他のオーディオ再生装置3から移動してもらうことによりオーディオコンテンツを取得し(詳しくは後述する)、次のステップSP25へ移る。
ステップSP25においてCPU20は、他のオーディオ再生装置3との無線接続を解除した後、さらに異なるオーディオ再生装置3と無線接続してオーディオコンテンツを取得するべく再度ステップSP21へ戻る。
一方、ステップSP23において否定結果が得られると、このことは他のオーディオ再生装置3からは新たなオーディオコンテンツを取得できる可能性が無いことを表しており、このときCPU20は、サーバ2からのオーディオコンテンツの取得を試みるべく次のステップSP26へ移る。
ステップSP26においてCPU20は、サーバ2と無線接続できるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは当該サーバ2からオーディオコンテンツを取得できることを表しており、このときCPU20は次のステップSP27へ移る。
ステップSP27においてCPU20は、サーバ2と無線接続して次のコンテンツダウンロードサブルーチンSRT3へ移る。
コンテンツダウンロードサブルーチンSRT3においてCPU20は、サーバ2からオーディオコンテンツをダウンロードして取得し(詳しくは後述する)、次のステップSP28へ移る。
ステップSP28においてCPU20は、サーバ2との無線接続を解除し、次のステップSP29へ移る。
一方ステップSP26において否定結果が得られると、このことはこの時点ではサーバ2からオーディオコンテンツを取得できないことを表しており、このときCPU20は次のステップSP29へ移る。
ステップSP29においてCPU20は、所定の待ち時間(例えば3時間)待機した後、再度ステップSP21へ戻って一連の処理を繰り返す。これにより、例えばオーディオ再生装置3が周囲の全ての無線接続可能なサーバ2及び他のオーディオ再生装置3からオーディオコンテンツを取得し終えていたとしても、当該オーディオ再生装置3を携帯するユーザの移動等に伴って新たなオーディオ再生装置3と無線接続可能になる可能性がある。またオーディオ再生装置3は、ハードディスクドライブ25の空容量が無く新たなオーディオコンテンツを記憶できなかったとしても、ユーザにより新たに不要と判断されたオーディオコンテンツが手動で削除されて空容量が増加する可能性があるため、新たなオーディオコンテンツを取得できる可能性がある。
このようにオーディオ再生装置3は、サーバ2よりも優先して他のオーディオ再生装置3からオーディオコンテンツの取得を試み、当該他のオーディオ再生装置3からオーディオコンテンツを取得できなかった場合、或いは接続可能な全てのオーディオ再生装置3からオーディオコンテンツを取得した上で、まだハードディスクドライブ25に新たなオーディオコンテンツを記憶できる場合にのみ当該サーバ2からオーディオコンテンツを取得するようになされている。
(3−2)コンテンツ移動シーケンス
次に、コンテンツ移動サブルーチンSRT2(図12)について説明する。まず説明の都合上、図1に示したように、コンテンツ取得処理手順RT2におけるオーディオ再生装置3をオーディオ再生装置3Aとし、他のオーディオ再生装置3をオーディオ再生装置3Bとする。
次に、コンテンツ移動サブルーチンSRT2(図12)について説明する。まず説明の都合上、図1に示したように、コンテンツ取得処理手順RT2におけるオーディオ再生装置3をオーディオ再生装置3Aとし、他のオーディオ再生装置3をオーディオ再生装置3Bとする。
オーディオ再生装置3AのCPU20は、コンテンツ取得処理手順RT2のステップSP24においてオーディオ再生装置3Bと接続したことにより、図13に示すコンテンツ移動サブルーチンSRT2を開始し、ステップSP31へ移る。
ステップSP31においてオーディオ再生装置3AのCPU20は、自分の嗜好情報リストLI(以下これを嗜好情報リストLIAと呼ぶ)をオーディオ再生装置3Bへ送出し、次のステップSP32へ移る。
一方オーディオ再生装置3BのCPU20は、オーディオ再生装置3Aと接続したことにより図13に示すコンテンツ移動サブルーチンSRT4を開始し、ステップSP41へ移る。
ステップSP41においてオーディオ再生装置3BのCPU20は、オーディオ再生装置3Aから送出された嗜好情報リストLIBを受信し、次のステップSP42へ移る。
ステップSP42においてオーディオ再生装置3BのCPU20は、自分の削除候補リストLU(以下、これを削除候補リストLUBと呼ぶ)に登録されているオーディオコンテンツのうちオーディオ再生装置3Aから取得した嗜好情報リストLIAの内容に合致するものがあるか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはオーディオ再生装置3Aのユーザの嗜好に合致するオーディオコンテンツを当該オーディオ再生装置3Bからは提供できないことを表しており、このとき当該オーディオ再生装置3BのCPU20はステップSP49へ移る。
これに対してステップSP42において肯定結果が得られると、オーディオ再生装置3BのCPU20は、オーディオ再生装置3Aにオーディオコンテンツを提供するべく次のステップSP43へ移る。
ステップSP43においてオーディオ再生装置3BのCPU20は、当該オーディオ再生装置3Bがオーディオ再生装置3Aに対して提供可能なオーディオコンテンツを有していることを示す提供可能通知を当該オーディオ再生装置3Aへ送信し、次のステップSP44へ移る。
これに応じてオーディオ再生装置3AのCPU20は、ステップSP32においてオーディオ再生装置3Bからの提供可能通知を受信し、次のステップSP33へ移る。
ステップSP33においてオーディオ再生装置3AのCPU20は、自分のお気に入りリストLF(以下、これをお気に入りリストLFAと呼ぶ)をオーディオ再生装置3Bへ送信し、次のステップSP34へ移る。
この場合オーディオ再生装置3Aは、既にハードディスクドライブ25に記憶しており改めて取得する必要がないオーディオコンテンツのリスト(以下、これを取得不要リストと呼ぶ)としてお気に入りリストLFAをオーディオ再生装置3Bへ予め送信している。
ステップSP34においてオーディオ再生装置3AのCPU20は、ハードディスクドライブ25にコンテンツ1曲分の空領域がある場合にそのままとし、コンテンツ1曲分の空領域が無い場合に削除候補リストLUAに登録されたオーディオコンテンツを1曲削除することにより、新たなオーディオコンテンツを記憶させる空容量を確保し、次のステップSP35へ移る。
一方オーディオ再生装置3BのCPU20は、ステップSP44においてオーディオ再生装置3Aからのお気に入りリストLFAを受信し、次のステップSP45へ移る。
ステップSP45においてオーディオ再生装置3BのCPU20は、自分の削除候補リストLUBのオーディオコンテンツのなかから、相手(すなわちオーディオ再生装置3A)の嗜好情報リストLIAの内容と合致し、且つ当該相手のお気に入りリストLFAに含まれないオーディオコンテンツを全て選択して送信リストを作成し、次のステップSP46へ移る。
この場合オーディオ再生装置3BのCPU20は、自分の削除候補リストLUBをオーディオ再生装置3Aへ提供可能なオーディオコンテンツのリストとみなし、このなかから当該オーディオ再生装置3へ提供するオーディオコンテンツを選択して送信リストを作成する。
ステップSP46においてオーディオ再生装置3BのCPU20は、送信リストに基づきオーディオコンテンツを1曲選択してオーディオ再生装置3Aへ送信し、次のステップSP47へ移る。
これに応じてオーディオ再生装置3AのCPU20は、ステップSP35においてオーディオ再生装置3Bからのオーディオコンテンツを受信してハードディスクドライブ25に記憶させると共に、コンテンツ管理テーブルTBL(図3)を更新し、さらに当該オーディオコンテンツをお気に入りリストLFAに追加登録して、次のステップSP36へ移る。
ちなみにオーディオ再生装置3AのCPU20は、受信したオーディオコンテンツがオーディオ再生装置3Bによって当該オーディオ再生装置3Aの嗜好情報リストLIAに合致するものとして選択されているため、当該受信したオーディオコンテンツをお気に入りリストLFAに登録するようになされている。
ステップSP36においてオーディオ再生装置3AのCPU20は、オーディオコンテンツの受信を完了したことを示す受信完了通知をオーディオ再生装置3Bへ送信し、次のステップSP37へ移る。
これに応じてオーディオ再生装置3BのCPU20は、ステップSP47においてオーディオ再生装置3Aからの受信完了通知を受信し、次のステップSP48へ移る。
ステップSP48においてオーディオ再生装置3BのCPU20は、送信済のオーディオコンテンツをハードディスクドライブ25から削除すると共に、コンテンツ管理テーブルTBL及び削除候補リストLUBから当該送信済のオーディオコンテンツに関する情報を抹消し、さらに当該送信済のオーディオコンテンツに関する情報を削除履歴リストLDに登録して、次のステップSP49へ移る。
ステップSP49においてオーディオ再生装置3BのCPU20は、提供リストのオーディオコンテンツを全て送信し終えたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このときオーディオ再生装置3BのCPU20は、未送信のオーディオコンテンツを送信するべく再度ステップSP46へ戻り、当該ステップSP46〜SP49の処理を繰り返す。これに応じてオーディオ再生装置3AのCPU20は、ステップSP34〜SP36の処理を繰り返す。
このようにオーディオ再生装置3BのCPU20及びオーディオ再生装置3AのCPU20は、ステップSP46〜SP49の処理及びステップSP34〜SP36の処理をそれぞれ1曲のオーディオコンテンツ毎に繰り返して実行するようになされており、これにより当該オーディオコンテンツの移動を1曲ずつ確実に完了させるようになされている。
一方ステップSP49において肯定結果が得られると、このことは提供リストのオーディオコンテンツを全て送信し終えたことを表しており、このときオーディオ再生装置3BのCPU20は次のステップSP50へ移る。
ステップSP50においてオーディオ再生装置3BのCPU20は、提供すべきオーディオコンテンツを全て提供し終えたことにより、或いは提供可能なオーディオコンテンツが無かったことにより、オーディオコンテンツの提供を終了することを通知する提供終了通知をオーディオ再生装置3Aへ送信し、ステップSP51へ移ってコンテンツ移動サブルーチンSRT4を終了する。
これに応じてオーディオ再生装置3AのCPU20は、ステップSP37においてオーディオ再生装置3Bからの提供完了通知を受信し、次のステップSP38へ移ってコンテンツ移動サブルーチンSRT2を終了する。
このようにオーディオ再生装置3(オーディオ再生装置3A)は、他のオーディオ再生装置3(オーディオ再生装置3B)にとって「不要」であり自分の嗜好情報リストLIの内容と合致するオーディオコンテンツを当該他のオーディオ再生装置3から取得することにより、不要なオーディオコンテンツを有効に利用し得るようになされている。
またオーディオ再生装置3は、他のオーディオ再生装置3からオーディオコンテンツを取得するだけでなく、当該他のオーディオ再生装置3から接続された場合には当該オーディオ再生装置3にとって不要なオーディオコンテンツを当該他のオーディオ再生装置3へ提供するようになされており、この結果、オーディオコンテンツを交換することになる。
(3−3)コンテンツダウンロードシーケンス
次に、コンテンツダウンロードサブルーチンSRT3(図12)について説明する。オーディオ再生装置3のCPU20は、コンテンツ取得処理手順RT2のステップSP27においてサーバ2と接続したことにより、図14に示すコンテンツダウンロードサブルーチンSRT3を開始し、ステップSP61へ移る。
次に、コンテンツダウンロードサブルーチンSRT3(図12)について説明する。オーディオ再生装置3のCPU20は、コンテンツ取得処理手順RT2のステップSP27においてサーバ2と接続したことにより、図14に示すコンテンツダウンロードサブルーチンSRT3を開始し、ステップSP61へ移る。
ステップSP61においてオーディオ再生装置3のCPU20は、当該オーディオ再生装置3のID番号と共に嗜好情報リストLI、お気に入りリストLF及び削除履歴リストLDをサーバ2へ送出して次のステップSP62へ移る。
一方サーバ2のCPU10は、常にオーディオ再生装置3からの接続を待ち受けるようになされており、当該オーディオ再生装置3から接続された時点でコンテンツ配信サブルーチンSRT5を開始し、ステップSP71へ移る。
ステップSP71においてサーバ2のCPU10は、オーディオ再生装置3からID番号と共に嗜好情報リストLI、お気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを受信し、これらをオーディオ再生装置3のID番号と対応付けてハードディスクドライブ14のリスト格納部14Cに格納し、次のステップSP72へ移る。
ステップSP72においてサーバ2のCPU10は、嗜好情報リストLI及びお気に入りリストLFを選択条件として用い、ハードディスクドライブ14のコンテンツ格納部14Bに格納しているオーディオコンテンツの中から、嗜好情報リストLIの内容と合致し、且つお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDに含まれないオーディオコンテンツを適宜選択し、これらをリスト化した配信リストを作成して、次のステップSP73へ移る。
一方オーディオ再生装置3のCPU20は、ステップSP62においてステップSP34(図13)と同様に、ハードディスクドライブ25にオーディオコンテンツ1曲分の空容量がある場合にそのままとし、オーディオコンテンツ1曲分の空容量が無い場合に削除候補リストLUに登録されたオーディオコンテンツを1曲削除することにより、新たなオーディオコンテンツを記憶させる空容量を確保し、次のステップSP63へ移る。
ステップSP63においてオーディオ装置6のCPU20は、オーディオコンテンツの要求をサーバ2へ送信し、次のステップSP64へ移る。
これに応じてサーバ2のCPU10は、ステップSP73においてオーディオコンテンツの要求を受信し、次のステップSP74へ移る。
ステップSP74においてサーバ2のCPU10は、ステップSP72において作成した配信リストに基づいてオーディオコンテンツを1曲選択してオーディオ再生装置3へ送信し、その後ステップSP73へ戻って当該オーディオコンテンツを1曲ずつ送信する処理を繰り返す。
これに応じてオーディオ再生装置3のCPU20は、ステップSP64においてステップSP35(図13)と同様に、サーバ2からのオーディオコンテンツを受信してハードディスクドライブ25に記憶させると共に、コンテンツ管理テーブルTBL(図3)を更新し、さらに当該オーディオコンテンツをお気に入りリストLF(図6)に追加登録して、次のステップSP65へ移る。
ステップSP65においてオーディオ再生装置3のCPU20は、ハードディスクドライブ25にオーディオコンテンツ1曲分の空容量を確保できるか否か、すなわち少なくともオーディオコンテンツ1曲分以上の空容量があるか又は削除候補リストLUに1曲以上のコンテンツが登録されているか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはハードディスクドライブ25に空容量を確保できるために新たなオーディオコンテンツを記憶させ得ることを表しており、このときオーディオ再生装置3のCPU20は、再度ステップSP62へ戻ってサーバ2から新たなオーディオコンテンツを受信する一連の処理を繰り返す。
一方ステップSP65において否定結果が得られると、このことは既にハードディスクドライブ25がユーザの嗜好に合致したオーディオコンテンツで満たされていることを表しており、このときオーディオ再生装置3のCPU20は、これ以上新たなオーディオコンテンツをサーバ2へ要求すること無くステップSP66へ移ってコンテンツダウンロードサブルーチンSRT3を終了する。
ちなみにサーバ2のCPU10は、所定の待機時間内に次のオーディオコンテンツの要求を受信しなかった場合、オーディオ再生装置3が一連の当該オーディオコンテンツの取得を終了したものとみなし、コンテンツ配信サブルーチンSRT5を終了する。
このようにオーディオ再生装置3は、サーバ2へ嗜好情報リストLI、お気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを選択条件として送信することにより、当該オーディオ再生装置3のユーザの嗜好に合致し、かつ既にハードディスクドライブ25に記憶させているオーディオコンテンツと重複しないような新たなオーディオコンテンツを当該サーバ2から取得するようになされている。
このときサーバ2は、オーディオコンテンツを選択する際に用いたお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDをオーディオ再生装置3のID番号に対応付けてハードディスクドライブ14のリスト格納部14Cに格納しておき、後述するオーディオコンテンツの使用料の算出に利用するようになされている。
(4)コンテンツ使用料の算出
ところでコンテンツ分配交換システム1では、オーディオ再生装置3のユーザから一定金額の月会費を徴収し、当該月会費を基にオーディオコンテンツの利用料を権利者に対して分配するようになされている。
ところでコンテンツ分配交換システム1では、オーディオ再生装置3のユーザから一定金額の月会費を徴収し、当該月会費を基にオーディオコンテンツの利用料を権利者に対して分配するようになされている。
実際上サーバ2は、例えば1ヶ月に1回、オーディオ再生装置3における各オーディオコンテンツの再生状況に応じて、当該オーディオコンテンツの権利者に分配する使用料を算出するようになされている。以下では、このときのコンテンツ使用料算出処理手順RT3について、図15のフローチャートを用いて説明する。
サーバ2のCPU10は、タスクスケジュールプログラム等によって予め設定された日になると、ハードディスクドライブ14のプログラム格納部14A(図2)からコンテンツ使用料算出プログラムを読み出し、これをRAM13に展開して実行することによりコンテンツ使用料算出処理手順RT3を開始してステップSP81へ移る。
ステップSP81においてサーバ2のCPU10は、例えば前月1ヶ月間のようにコンテンツ使用料を算出する対象期間を設定し、次のステップSP82へ移る。
ステップSP82においてサーバ2のCPU10は、各オーディオ再生装置3にオーディオコンテンツを配信した際に当該オーディオ再生装置3から取得した登録期間情報としてのお気に入りリストLF及び一時登録期間情報としての削除履歴リストLDをハードディスクドライブ14のリスト格納部14Cから読み出す。続いてサーバ2のCPU10は、オーディオコンテンツ毎に、対象期間において各お気に入りリストLF及び各削除履歴リストLDに登録されていた期間(以下、これを登録期間と呼ぶ)をそれぞれ集計し、次のステップSP83へ移る。
ステップSP83においてサーバ2のCPU10は、予め決められている1日当たりの使用料の単価に基づき、登録期間に応じて各オーディオコンテンツの権利者に対して分配する使用料を算出し、次のステップSP84へ移る。
ステップSP84においてサーバ2のCPU10は、ステップSP83において算出した使用料を基に図16に示す使用料リストLSを更新すると共に、当該使用料リストLSをハードディスクドライブ14の使用料情報格納部14Dに格納し、次のステップSP85へ移ってコンテンツ使用料算出処理手順RT3を終了する。
その後、コンテンツ分配交換システム1を運営するサービス提供会社は、使用料リストLSに基づいてオーディオコンテンツの権利者に使用料を分配する。
このようにサーバ2は、各オーディオ再生装置3から取得したお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを基に、各オーディオコンテンツが当該お気に入りリストLFに登録されていた登録期間を当該オーディオコンテンツの再生状況を反映した情報とみなし、当該登録期間に応じて当該オーディオコンテンツの使用料を算出するようになされている。
(5)動作及び効果
以上の構成において、サーバ2は、オーディオ再生装置3からオーディオコンテンツの配信を要求された際に、当該オーディオ再生装置3から送信された嗜好情報リストLI、お気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを選択条件とすることにより、当該オーディオ再生装置3のユーザの嗜好に合致すると共に重複しないオーディオコンテンツを選択して配信すると共に、このとき取得した当該お気に入りリストLF及び当該削除履歴リストLDをハードディスクドライブ14のリスト格納部14Cに格納しておく。
以上の構成において、サーバ2は、オーディオ再生装置3からオーディオコンテンツの配信を要求された際に、当該オーディオ再生装置3から送信された嗜好情報リストLI、お気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを選択条件とすることにより、当該オーディオ再生装置3のユーザの嗜好に合致すると共に重複しないオーディオコンテンツを選択して配信すると共に、このとき取得した当該お気に入りリストLF及び当該削除履歴リストLDをハードディスクドライブ14のリスト格納部14Cに格納しておく。
その後サーバ2は、各オーディオ再生装置3から取得したお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを基に、各オーディオコンテンツがお気に入りリストLFに登録されていた登録期間を集計し、当該オーディオコンテンツ毎に当該登録期間に応じた使用料を算出する。
従ってサーバ2は、当該サーバ2からのオーディオコンテンツの配信数ではなく、当該オーディオコンテンツがお気に入りリストLFに登録されていた登録期間に応じて当該オーディオコンテンツの使用料を算出することができるので、オーディオ再生装置3が当該サーバ2から取得したオーディオコンテンツに限らず、他のオーディオ再生装置3から取得したオーディオコンテンツについても、使用料を算出して権利者に還元することができる。
すなわちサーバ2は、オーディオコンテンツがお気に入りリストLFに登録されていた登録期間を、オーディオ再生装置3のユーザが当該オーディオコンテンツを気に入って聴いていた期間とみなすことができるので、実際にユーザが当該オーディオコンテンツを聴いていた度合いに応じて当該オーディオコンテンツ毎の使用料の比率を適正化することができる。
またサーバ2は、オーディオ再生装置3から取得したお気に入りリストLFのみでなく、削除履歴リストLDも用いてオーディオコンテンツの登録期間を集計するため、当該お気に入りリストLFの取得時点で当該お気に入りリストLFに登録されているオーディオコンテンツのみでなく、既にお気に入りリストLFから抹消されたオーディオコンテンツについても、当該お気に入りリストLFに登録されユーザに聴かれていた期間の使用料を漏れなく算出し、権利者に当該使用料を分配することができる。
このときサーバ2は、オーディオ再生装置3がオーディオコンテンツの重複を避けるために選択条件として送出したお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDをそのまま使用料の集計に使うことができるので、当該オーディオ再生装置3から改めて登録期間の情報を取得する必要がない。
一方サーバ2は、仮にオーディオ再生装置3が当該サーバ2から取得したオーディオコンテンツが当該ユーザの嗜好に合わず、当該ユーザに殆ど聴かれることなくお気に入りリストから短期間で抹消された場合、その登録期間に応じて当該オーディオコンテンツの使用料を低く算出することになるので、このように殆ど聴かれなかったオーディオコンテンツについては権利者に対して分配する使用料を低く抑えることができる。このためコンテンツ配信交換システム1を運営するサービス提供会社は、オーディオコンテンツの権利者に対して使用料を過大に分配せずに済み、この結果、ユーザが負担する月会費を低く抑えることができる。
またサーバ2は、オーディオ再生装置3におけるオーディオコンテンツの入手先に拘わらず、お気に入りリストLFへの登録期間に応じて当該オーディオコンテンツの使用料を算出することができる。このためコンテンツ配信交換システム1では、オーディオ再生装置3におけるオーディオコンテンツの入手先を当該サーバ2に限定する必要が無く、当該オーディオ再生装置3同士でのオーディオコンテンツの授受を許可することができ、当該オーディオ再生装置3における新たなオーディオコンテンツの入手機会を格段に増加させ利便性を向上させることができる。
特にコンテンツ配信交換システム1では、オーディオ再生装置3がサーバ2よりも優先して他のオーディオ再生装置3からオーディオコンテンツを取得することにより(図12)、全てのオーディオコンテンツを当該サーバ2から取得する従来のコンテンツ配信システムと比較して、当該サーバ2からの当該オーディオコンテンツの配信数を格段に削減することができ、当該サーバ2の処理負荷やネットワークのトラフィックを格段に低減することができる。
これによりコンテンツ配信交換システム1では、サーバ2の処理能力を高める必要がないため、当該サーバ2の構成を簡易化でき、当該サーバ2の維持や管理等に要するコストを低減することができる。この結果、コンテンツ配信交換システム1では、ユーザに負担させる月会費を低く抑えることができ、当該コンテンツ分配交換システム1のサービスに
未加入のユーザに対して新たに当該サービスに加入する意欲を高めさせることができる。
未加入のユーザに対して新たに当該サービスに加入する意欲を高めさせることができる。
さらにコンテンツ配信交換システム1では、ユーザ数が増えたとしても、サーバ2における処理負荷がそれほど増加せずに済むので、相対的にユーザ1人に分担させるサーバ2の管理コストを削減することができ、この結果、ユーザに負担させる月会費をさらに低く抑えることができる。すなわちコンテンツ配信交換システム1では、ユーザ数が増えるほど月会費を低減することができるので、さらにユーザ数を増加させる契機にすることができる。
またコンテンツ配信交換システム1では、ユーザが負担する月会費の金額が固定されているため、当該ユーザに費用の心配をさせることなくオーディオコンテンツを取得させて当該ユーザに聴きたいオーディオコンテンツを躊躇無く好きなだけ聴かせることができる。
これに加えてコンテンツ配信交換システム1では、サーバ2により、オーディオ再生装置3のお気に入りリストLFに登録されていた登録期間に応じてオーディオコンテンツの利用料を算出するため、当該オーディオコンテンツの作成者に対して、より長い期間お気に入りリストLFに登録してもらえそうな、すなわちユーザに気に入られそうな良質なオーディオコンテンツを作成する意欲を持たせることができる。
さらにサーバ2は、オーディオコンテンツ毎に集計した登録期間の長さを人気の度合いとみなすことにより、使用料の算出以外にも、例えば人気上記曲を集めた「おすすめプレイリスト」をユーザに提示する等、当該登録期間を種々の用途に利用することができる。
以上の構成によれば、サーバ装置2は、各オーディオ再生装置3からオーディオコンテンツの配信を要求された際に取得したお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを基に、各オーディオコンテンツが当該お気に入りリストLFに登録されていた登録期間を集計し、当該オーディオコンテンツ毎に当該登録期間に応じて使用料を算出することができるので、オーディオ再生装置3におけるオーディオコンテンツの取得先に拘わらず、当該オーディオコンテンツの権利者に分配する使用料を適正に算出して還元することができると共に、オーディオコンテンツの配信に伴う処理負荷を低減することができる。
(6)他の実施の形態
なお上述した実施の形態においては、各オーディオ再生装置3から取得したお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを基に、各オーディオコンテンツがお気に入りリストLFに登録されていた登録期間を集計するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばオーディオ再生装置3においてオーディオコンテンツ毎の登録期間を算出した登録期間リストを作成するようにし、サーバ2が各オーディオ再生装置3から当該登録期間リストを取得し、その内容を基に登録期間を集計して使用料を算出するようにしても良い。
なお上述した実施の形態においては、各オーディオ再生装置3から取得したお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを基に、各オーディオコンテンツがお気に入りリストLFに登録されていた登録期間を集計するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばオーディオ再生装置3においてオーディオコンテンツ毎の登録期間を算出した登録期間リストを作成するようにし、サーバ2が各オーディオ再生装置3から当該登録期間リストを取得し、その内容を基に登録期間を集計して使用料を算出するようにしても良い。
また上述した実施の形態においては、各オーディオ再生装置3のお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを基に、各オーディオコンテンツがお気に入りリストLFに登録されていた登録期間を集計するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばお気に入りリストLFのみを基に登録期間を集計するようにしても良く、この場合、お気に入りリストLFから抹消されたオーディオコンテンツについては、サーバ2が前回取得したお気に入りリストLFと最新のお気に入りリストLFとを比較することによって当該オーディオコンテンツの登録期間を算出すれば良い。またこれと反対に、削除履歴リストLDのみを基に登録期間を集計するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、オーディオコンテンツにおけるお気に入りリストLFへの登録期間を基に当該オーディオコンテンツの権利者に分配する使用料を算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばオーディオ再生装置3のユーザが支払う会費を月額固定とせず従量制とし、当該登録期間を基に当該ユーザに対する課金額を算出するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、各オーディオコンテンツの登録期間のみを基に使用料を算出する要にした婆について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば対象期間における当該オーディオコンテンツの再生回数を集計し、当該再生回数と登録期間の両方を基に使用料を算出する等しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、サーバ2におけるハードディスクドライブ14のコンテンツ格納部14Bにオーディオコンテンツを全て格納しておくようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばサーバ2から十分な数(例えば1万曲)配信されたオーディオコンテンツについては、各オーディオ再生装置3のハードディスクドライブ25を分散サーバとみなして、当該オーディオコンテンツを当該サーバ2のコンテンツ格納部14Bから削除するようにしても良い。
これにより、サーバ2におけるハードディスクドライブ14のコンテンツ格納部14Bに格納するオーディオコンテンツの数を削減することができるので、当該サーバ2のハードディスクドライブ14の記憶容量を削減して構成を一段と簡略化でき、当該サーバ2の管理コストを一段と削減することができる。
さらに上述した実施の形態においては、オーディオコンテンツの配信及び当該オーディオコンテンツの権利者に分配する使用料の算出をいずれもサーバ2が行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばコンテンツ配信交換システム1においてサーバ2の機能を分担する複数のサーバを設けておき、オーディオコンテンツの配信とその使用料の算出とをそれぞれ異なるサーバが行うようにしたり、或いはオーディオ再生装置3から取得したお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDの記憶と当該使用料の算出とをそれぞれ異なるサーバが行うようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、1台のサーバ2によってオーディオコンテンツの権利者に分配する使用料を全て算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばコンテンツ配信交換システム1においてサーバ2と同等の機能を有する複数のサーバを設けておき、各サーバでそれぞれオーディオ再生装置3におけるオーディオコンテンツの登録期間を算出し、その算出結果を全て集計することにより最終的に使用料リストLSを作成するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、サーバ2が1ヶ月に1回、オーディオコンテンツの権利者に分配する使用料を算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば1週間に1回や3ヶ月に1回等、任意の期間毎に当該使用料を算出するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、リスト更新処理手順RT1(図8)においてオーディオコンテンツをお気に入りリストLFと削除候補リストLUとに分類する際に「再生時間が1分未満でスキップされた頻度が70%未満である」といった条件を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば「30秒未満でスキップされた頻度が50%未満である場合」や「15秒未満でスキップされた頻度が80%未満である場合」等の任意の閾値を用いた条件としたり、或いは「再生回数が20回以上の場合」といった他の条件と組み合わせるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、オーディオ再生装置3においてオーディオコンテンツをお気に入りリストLF又は削除候補リストLUのいずれかに分類し、新たに取得したオーディオコンテンツを当該お気に入りリストLFに登録するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば新たに取得したオーディオコンテンツについてはお気に入りリストLF及び削除候補リストLUのいずれにも登録しないようにしたり、或いは「お気に入り」及び「削除候補」のいずれでもない「中立」なオーディオコンテンツを表す中立リストに登録する等しても良い。これにより、取得してまだ1回も再生されていないオーディオコンテンツについて使用料が発生することを未然に防止することができる。
さらに上述した実施の形態においては、オーディオ再生装置3がアクセスポイント7(図1)と無線接続してサーバ2からオーディオコンテンツを取得するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図1に示したように当該オーディオ再生装置3がUSBケーブル4によってパーソナルコンピュータ5と接続された状態で、当該パーソナルコンピュータ5に通信を中継させることによってサーバ2と接続し、当該サーバ2からオーディオコンテンツを取得するようにし、このとき当該サーバ2がお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを取得するようにしても良い。
さらに、例えば当該オーディオ再生装置3がアクセスポイント7と無線接続できず、他のオーディオ再生装置3が当該アクセスポイント7と無線接続できる場合に、当該他のオーディオ再生装置3に通信を中継させることにより、当該オーディオ再生装置3がサーバ2からオーディオコンテンツを取得するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、オーディオ再生装置3が他のオーディオ再生装置3からオーディオコンテンツを取得する際、著作権保護の観点からオーディオコンテンツをコピーではなく移動するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば権利者の同意が得られた場合に当該オーディオコンテンツをコピーできるようにしても良い。
これにより、例えば他のオーディオ再生装置3のお気に入りリストLFにコピー可能なオーディオコンテンツが登録されていた場合、当該他のオーディオ再生装置3に当該オーディオコンテンツを残したまま当該オーディオ再生装置3が当該オーディオコンテンツを取得することができる。この場合であっても、サーバ2はオーディオ再生装置3のお気に入りリストLFにおけるオーディオコンテンツの登録期間を基に、当該オーディオコンテンツの使用料を適正に算出することができる。この結果、オーディオ再生装置3がサーバ2からオーディオコンテンツを取得する頻度を一段と低減することができ、当該サーバ2の処理負荷を一段と軽減させることができる。
さらに上述した実施の形態においては、オーディオ再生装置3においてオーディオコンテンツをハードディスクドライブ25に記憶させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば不揮発性の半導体メモリや光ディスク等の種々の記憶媒体に記憶させるようにしても良く、またこれらの記憶媒体は交換可能であっても良く、要はサーバ2においてお気に入りリストLF及び削除候補リストLUを基に各オーディオコンテンツにおける当該お気に入りリストLFへの登録期間を集計できれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、サーバ2がMP3形式やATRAC3形式等のオーディオコンテンツをハードディスクドライブ14のコンテンツ格納部14Bに記憶し、配信するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばWAVE形式やAAC(Advanced Audio Coding)形式等の種々の形式でなるオーディオコンテンツを当該コンテンツ格納部14Bに記憶し、配信するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、サーバ2がオーディオ再生装置3におけるオーディオコンテンツの使用料を算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば携帯電話機、携帯型ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)及び携帯型コンピュータ等、オーディオコンテンツを記憶すると共に再生可能な種々の電子機器におけるオーディオコンテンツの使用料を算出するようにしても良い。この場合、当該電子機器においてオーディオ再生装置3と同様にお気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを作成し更新するようにし、サーバ2からオーディオコンテンツの配信を受ける際に当該お気に入りリストLF及び削除履歴リストLDを当該サーバ2へ送出するようにすれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、サーバ2がオーディオコンテンツを配信すると共にその使用料を算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該サーバ2が例えばビデオコンテンツ、HTML(Hyper Text Markup Language)コンテンツ、静止画像コンテンツやテキストコンテンツ等種々のコンテンツを配信すると共にその使用料を算出するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、サーバ2においてコンテンツ使用料算出プログラム等の各種プログラムをハードディスクドライブ14のプログラム格納部14Aに予め記憶しておくようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該コンテンツ取得プログラム等の各種プログラムを例えば通信インタフェース15を介して外部から取得するようにしても良く、或いは交換可能な記憶媒体である光ディスク(図示せず)やメモリースティック(登録商標)等に格納されて提供されるようにしても良く、また当該コンテンツ取得プログラム等の各種プログラムをROM12や半導体メモリ(図示せず)等に格納しても良い。
さらに上述の実施の形態においては、取得手段としての通信インタフェース15、CPU10及びハードディスクドライブ14のリスト格納部14Cと、算出手段としてのCPU10とによってコンテンツ使用料算出装置としてのサーバ2を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でなる取得手段と、算出手段とによってコンテンツ使用料算出装置を構成するようにしても良い。
本発明は、種々のコンテンツの使用料を算出するサーバでも利用できる。
1……コンテンツ配信交換システム、2……サーバ、3……オーディオ再生装置、6……インターネット、10……CPU、14……ハードディスクドライブ、14A……プログラム格納部、14B……コンテンツ格納部、14C……リスト格納部、14D……使用料情報格納部、15……通信インタフェース、20……CPU、22……フラッシュメモリ、25……ハードディスクドライブ、28……無線インタフェース、TBL……コンテンツ管理テーブル、LF……お気に入りリスト、LU……削除候補リスト、LI……嗜好情報リスト、LD……削除履歴リスト、LS……使用料リスト。
Claims (7)
- コンテンツを保有し再生すると共にユーザの好みに合うコンテンツをお気に入りリストに登録する再生装置から、当該コンテンツが当該お気に入りリストに登録されていた期間を表す登録期間情報を取得する取得手段と、
上記登録期間情報に基づき上記コンテンツの権利者に分配する使用料を算出する算出手段と
を具えることを特徴とするコンテンツ使用料算出装置。 - 上記取得手段は、
上記再生装置が他の上記再生装置から取得した上記コンテンツについて上記登録期間情報を取得し、
上記算出手段は、
上記再生装置が他の上記再生装置から取得した上記コンテンツの上記使用料を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ使用料算出装置。 - 上記取得手段は、
上記登録期間情報を取得すると共に、上記再生装置の上記お気に入りリストに一時的に登録され既に抹消された上記コンテンツが当該お気に入りリストに登録されていた期間を表す一時登録期間情報を取得し、
上記算出手段は、
上記登録期間情報及び上記一時登録期間情報に基づき上記使用料を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ使用料算出装置。 - 上記コンテンツを上記再生装置へ配信する配信手段
を具え、
上記取得手段は、
上記再生装置が既に保有している上記コンテンツと同一のコンテンツを上記コンテンツ使用料算出装置から重複して取得することを避けるために送出した上記お気に入りリストを基に上記登録期間情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ使用料算出装置。 - コンテンツを保有し再生すると共にユーザの好みに合うコンテンツをお気に入りリストに登録する再生装置から、当該コンテンツが当該お気に入りリストに登録されていた期間を表す登録期間情報を取得する取得ステップと、
上記登録期間情報に基づき上記コンテンツの権利者に分配する使用料を算出する算出ステップと
を具えることを特徴とするコンテンツ使用料算出方法。 - 情報処理装置に対して、
コンテンツを保有し再生すると共にユーザの好みに合うコンテンツが登録されるお気に入りリストに対して当該コンテンツを登録又は抹消する再生装置から、当該コンテンツが当該お気に入りリストに登録されていた期間を表す登録期間情報を取得する取得ステップと、
上記登録期間情報に基づき上記コンテンツの権利者に分配する使用料を算出する算出ステップと
を具えることを特徴とするコンテンツ使用料算出プログラム。 - コンテンツを保有し再生する再生装置と、当該コンテンツの権利者に分配する使用料を算出するコンテンツ使用料算出装置とを有するコンテンツ管理システムであって、
上記再生装置は、
ユーザの好みに合うコンテンツをお気に入りリストに登録するお気に入りリスト更新手段と、
上記コンテンツが上記お気に入りリストに登録されていた期間を表す登録期間情報を生成する生成手段と
を具え、
上記コンテンツ使用料算出装置は、
上記再生装置から上記登録期間情報を取得する取得手段と、
上記登録期間情報に基づき上記使用料を算出する算出手段と
を具えることを特徴とするコンテンツ管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005113802A JP2006293710A (ja) | 2005-04-11 | 2005-04-11 | コンテンツ使用料算出装置、コンテンツ使用料算出方法、コンテンツ使用料算出プログラム及びコンテンツ管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005113802A JP2006293710A (ja) | 2005-04-11 | 2005-04-11 | コンテンツ使用料算出装置、コンテンツ使用料算出方法、コンテンツ使用料算出プログラム及びコンテンツ管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006293710A true JP2006293710A (ja) | 2006-10-26 |
Family
ID=37414223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005113802A Pending JP2006293710A (ja) | 2005-04-11 | 2005-04-11 | コンテンツ使用料算出装置、コンテンツ使用料算出方法、コンテンツ使用料算出プログラム及びコンテンツ管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006293710A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102850226A (zh) * | 2012-10-15 | 2013-01-02 | 潍坊裕凯化工有限公司 | 一步合成制备溴硝醇的方法 |
WO2018142684A1 (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 株式会社Jvcケンウッド | 楽曲再生プログラム、楽曲再生装置、及び楽曲再生方法 |
WO2018160949A1 (en) * | 2017-03-02 | 2018-09-07 | Macpaw Inc. | Systems and methods for monitoring applications distributed by a software distribution platform |
-
2005
- 2005-04-11 JP JP2005113802A patent/JP2006293710A/ja active Pending
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