JP2006290221A - 自動車用空調装置 - Google Patents

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Keisuke Hara
敬介 原
Daisuke Araki
大助 荒木
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
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Abstract

【課題】 車両の後席窓の曇り晴らしのために、デフロスト吹出口を設けると共に、曇り晴らしに用いられた空調空気による頭部付近の空調フィーリングの悪化を防ぐこと。
【解決手段】 自動車後席用のベント吹出口10が車室の上方に設けられ、またデフロスト吹出口15が後席窓の近傍に設けられている。そして、前記ベント吹出口10に至るベントダクト5及び前記デフロスト吹出口15に至るデフダクト7がそれぞれ空調ユニット3に接続されている。前記デフロスト吹出口15より空調空気が吹出すときには、その空調空気がベント吹出口10より吸い込まれるように、ベントダクト5が送風機25の吸い込み口27に接続される。
【選択図】 図3

Description

この発明は、デフロスト時のモヤモヤ感を解消しようとする自動車用空調装置にある。
近年、ワンボックスカーの製造が拡大するにつれて、広い室内全体を快適な室温に保つために、車室後部にも空調装置を設けて、インストルメントパネルに設けた空調装置と共に車室内を空調している。例えば、特許文献1に示すように、車室内の左右の各座席毎の乗員の頭上付近で左右の2列目、3列目冷風吹出口12,13を設け、また車室内の左右の各座席毎の乗員の足元部付近で左右の2列目、3列目暖風吹出口32,33を設け、さらに、前記冷風吹出口2,3及び暖風吹出口32,33から吹出される冷風又は暖風を吸い込む車室内の左右の各座席毎に2列目、3列目吸込口52,53を設けている。これにより、車室内の左右の各座席毎に着座する乗員に向けて吹き出される空調風の風流れを左右の各座席毎に有効に分割できるように構成している。
特開2001−341518
前記例では、後方シートの側方窓の曇止めはなされていない。後方シートにいる同乗者は、主に側方窓を通じて外の景色等を見るので、後方窓の視界が低下すると、閉塞感や圧迫感を生じる。
この対策例として、特許文献2が提案されている。即ち、車体に配置された空調ユニット20と、車体の一対の側部に沿って配設され、空調ユニット20から供給される温風を少なくとも後方窓15に向かって吹きつける吹出口47を備えたダクト45から成っている。
特開2004−142508
前述のようなデフロストのために吹出口から側方窓へ温風が吹き付けられると、曇りの晴しの効果は得られるが、この温風が、車室内の天井付に溜まって、頭部付近の温度が上昇し、もやもや感が生じ、空調フィーリングを悪化せしめていた。
そこで、この発明は、後席窓にはデフロスト吹出口を設けて曇り晴らすと共に、曇り晴らしに用いられた空調空気による頭部付近の空調フィーリングの悪化を防ぐことを目的とする。
上記課題を達成するため、この発明に係る自動車用空調装置は、自動車後席用のベント吹出口が車室の上方に設けられ、またデフロスト吹出口が後席窓の近傍に設けられ、前記ベント吹出口に至るベントダクト及び前記デフロスト吹出口に至るデフダクトが空調空気を吹出す空調ユニットに接続され、前記デフロスト吹出口より空調空気が吹出すときには、その空調空気がベント吹出口より吸い込まれるように、前記ベント吹出口を持つベントダクトが切換手段により、前記空調空気を流動させる送風機の吸い込み側に接続させるようにしたことにある(請求項1)。
このため、デフロスト時等において、デフロスト吹出口より空調空気(温風)が吹出すと、後席窓の曇りを晴らしながら、車室の天井に至る。そして、同時にベントダクトが送風機の吸い込み側に接続されるから、温風は、ベント吹出口から吸い込まれるようになり、車室内に溜まらず、天井(頭)付近のもやもや感の発生が防がれる。
前記切替手段として、送風機の吸い込み側に前記ベントダクトと連通する戻しダクトを接続し、その戻しダクト内にベント吹出口よりの吸い込みと、内気導入とを切換える切換ドアを設けたことにあり(請求項2)、切換ドアの切換動作のみにより簡単にベント吹出口からの吸い込みに切換られる。また、前記空調ユニットは、空調空気を冷却するエバポレータと、温めるヒータコアと、温度コントロールするエアミックスドアとを備えたことにある(請求項3)。
以上のように、この発明によれば、後席窓の曇りを晴らすためにデフロスト吹出口より温風が吹出されても、後席窓に添って流れ、再びベント吹出口から吸い込まれるため、温かい空気が天井に溜まらず、空調フィーリングを悪化させることはない。しかも、ベント吹出口を利用することから、構造の追加は少なく、実用上きわめて有用である。
以下、この発明の実施例を図面にもとづいて説明する。
図1,図2において、この発明の後席用の自動車用空調装置1が車両2に搭載された例が示されている。同図に自動車の後部のみが図示され、自動車用空調装置1は、空調空気を吹出す空調ユニット3が車両2の後部左側の隅に設けられている。
空調ユニット3は、図示しないが、内部に空調空気を冷却するエバポレータと、温めるヒータコアと、温度コントロールするエアミックスドアとを備え、車室内の熱負荷等に比して空調空気の温度をコントロールし、下記するベントダクト5、フットダクト6及びデフダクト7を介して車室内に吹出させている。
ベントダクト5は、前記空調ユニット3から立ち上り、車両2の天井の内側で2列目、3列目の座席の上方でしかも左右に設けられている。そして、ベント吹出口10が所望する位置に設けられ、該ベント吹出口10から車室内に向けて冷風が吹出される(ベントモード時)。
フットダクト6は、2列目、3列目の座席11の下方に配され、フット吹出口12より車室内に向けて温風が吹出される(暖房モード時)。また、デフダクト7は、車両2の左右に配され、しかも、左右の後席窓13の下方にデフロスト吹出口15が設けられている。したがって、該デフロスト吹出口15より後席窓13に向けて温風が吹出される(デフロストモード時)。
図3において、前述したこの発明の概略の構成図が示され、この図にもとづいて、この発明の構成の足らない部分を補足しながら説明する。即ち、空調ユニット3は、空調ケース17の上流側からエバポレータ18、ヒータコア19が配され、そして前記ヒータコア19の側方にエアミックスドア20が配されており、このエアミックスドア20の開度に比してエバポレータ18からの冷風を再加熱して空調空気の温度コントロールを図り、下流側のベントダクト5、フットダクト6及びデフダクト7に流している。
前記ベントダクト5とフットダクト6とに、空調空気を流すために、ベント・ヒータ切換ドア21が空調ユニット3の出口側に配され、そして、その下流側には更にフットダクト6とデフダクト7とに空調空気を流すフット・デフ切換ドア22が配されている。
送風機25は、空調空気を流動させるもので、送風機ケース26に形成の吸い込み口27には、戻しダクト28を取付けている。この戻しダクト28は、その反送風機側を前記ベントダクト5に接続している。そして、その内部にベント吸い込み・内気導入切換ドア29が配され、この切換ドア29の動きで、内気口30を開いたり、また戻しダクト28を開いたりしている。図3の状態では戻しダクト28は閉じられ、室内の空気が導入されている。
以上の構成において、ベントモードを説明すると、図3に示すような切換ドア21,22及び29の位置となっている。即ち、ベント・ヒータ切換ドア21は、V側に有り、空調空気は矢印のように流れ、ベント吹出口10より車室内に吹出される。なお、ベント吸い込み・内気導入切換ドア29は、V,H側にあり、戻しダクト28が閉じられている。
フットモードは、図4に示すような切換ドア21,22及び29の位置となっている。即ち、ベント・ヒータ切換ドア21は、H側に有り、空調空気は矢印のように流れ、フットダクト6からフット吹出口12より車室内に吹出される。なお、ベント吸い込み・内気導入切換ドア29は、V,H側にあり、戻しダクト28が閉じられている。
デフモードは、図5に示すような切換ドア21,22及び29の位置となっている。即ち、ベント・ヒータ切換ドア21はH側に有り、且つフット・デフ切換ドア22はD側に切換る。このため、空調空気は矢印のように流れ、デフダクト7を通ってデフロスト吹出口15から後席窓13に吹き付けられ、曇りを晴らしながら空調空気は上方に至る。
同時にベント吸い込み・内気導入切換ドア29は、D側に切換わり、ベントダクト5が送風機25の吸い込み口27に接続されることになる。これにより、曇り晴らし作用の空調空気はベント吹出口10より吸引され、ベントダクト5を通って戻しダクト28に流されるようになる。したがって、デフロスト用の空調空気が室内に天井に至るが、溜まることなく吸引され、頭上付近の空調フィーリングを悪化させることはない。
デフヒートモードは、図6に示すような切換ドア21,22及び29の位置となっている。即ち、デフモードと異なり、フット・デフ切換ドア22がHとDとの中間位置に配され、フットダクト6及びデフダクト7に空調空気が流される。フットダクト6に流れた空調空気は足元に吹出され、またデフダクト7に流された空調空気はデフロスト吹出口15から吹出される。そして、前述したデフモード時と同様に後席室13の曇りを晴らしながら、ベント吹出口10より吸い込まれることになる。したがって、デフヒートモード時でも、天井(頭)付近のもやもや感の発生が防がれる。
この発明の実施例を示す車両の後部に搭載された状態の側面図である。 同上の背面図である。 この発明の概略を表す構成図で、ベントモードを示している。 同上において、フットモードを示している。 同上において、デフモードを示している。 同上においてデフヒートモードを示している。
符号の説明
1 自動車用空調装置
2 車両
3 空調ユニット
5 ベントダクト
6 フットダクト
7 デフダクト
10 ベント吹出口
12 フット吹出口
15 デフロスト吹出口
18 エバポレータ
19 ヒータコア
21 ベント・ヒータ切換ドア
22 フット・デフ切換ドア
25 送風機
27 吸い込み口
28 戻しダクト
29 ベント吸い込み・内気導入切換ドア

Claims (3)

  1. 自動車後席用のベント吹出口が車室の上方に設けられ、またデフロスト吹出口が後席窓の近傍に設けられ、前記ベント吹出口に至るベントダクト及び前記デフロスト吹出口に至るデフダクトが空調空気を吹出す空調ユニットに接続され、
    前記デフロスト吹出口より空調空気が吹出すときには、その空調空気がベント吹出口より吸い込まれるように、前記ベント吹出口を持つベントダクトが切換手段により、前記空調空気を流動させる送風機の吸い込み側に接続させるようにしたことを特徴とする自動車用空調装置。
  2. 前記切換手段として、送風機の吸い込み側に前記ベントダクトと連通する戻しダクトを接続し、その戻しダクト内にベント吹出口よりの吸い込みと、内気導入とを切換える切換ドアを設けたことを特徴とする請求項1記載の自動車用空調装置。
  3. 前記空調ユニットは、空調空気を冷却するエバポレータと、温めるヒータコアと、温度コントロールするエアミックスドアとを備えた請求項1記載の自動車用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130196586A1 (en) * 2012-01-31 2013-08-01 Ford Global Technologies, Llc Windshield defrost/demist flow suction control

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