JP2006290126A - バイザー取付金具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取付金具21に、窓枠16に係着される係着部22と、バイザー10を固着する舌片23とを備える。また、舌片23に、ガラスラン17の挟持部先端を係止する係止突片25を設ける。該取付金具21を用いてバイザーを取り付けるにあたっては、まず、ガラスラン17を押し下げて、ガラスラン17と窓枠16との間に取付金具21の係着部22を差し込むとともに、ガラスラン17の挟持部を係止突片25に係止させた状態とする。次に、バイザーの取付位置にあわせて、ガラスラン17を係止突片25に係止させた状態のままスライドさせて、その位置を調整する。取付金具21の位置が決定すると、係止突片25に係止しているガラスラン17を押し込み、係着部22を挟持状態とする。
【選択図】図5
Description
取付金具81は、自動車の窓枠86に係着される断面U字状の係着部82、及び自動車用バイザー80と当接する舌片83を一体的に形成してなるものである。舌片83には、自動車用バイザー80を固着するためのリベット挿通孔が穿設されている。
尚、87は、ガラスランであり、88は、自動車のドアガラスである。
まず、自動車のガラスラン87を下方へと押し下げ、窓枠86とガラスラン87との間に取付金具81の係着部82を差し込んで挟持状態とし、取付金具81を窓枠86に係着する。次に、自動車用バイザー80を設置位置にあてがい、自動車用バイザー80に穿設されているリベット挿通孔と取付金具81のリベット挿通孔とが一致するように、取付金具81の前後方向(自動車の前後方向)位置を調整する。そして、リベット84を、自動車用バイザー80側から取付金具81のリベット挿通孔を貫通するまで挿通させて、自動車用バイザー80と取付金具81とを固着するとともに、粘着テープ85によって自動車用バイザー80と窓枠86とを接着して、自動車用バイザー80を自動車に取り付ける。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、把持部を、取付金具の窓枠への係着状態において反バイザー側となる方向へバイザー固着部から突設された把持突片としたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、車両の窓枠に係着する係着部と、バイザーと固着されるバイザー固着部とを備えており、前記係着部を窓枠とガラスランとに挟持させて係着状態とし、該係着状態において前記バイザー固着部とバイザーとを固着して、バイザーを車両に取り付ける取付金具であって、窓枠への係着状態において、前記ガラスランの挟持部の少なくとも一部を窓枠から離して係止可能な係止部を設けたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3の発明において、係止部を、取付金具の窓枠への係着状態において反バイザー側となる方向へバイザー固着部から突設された係止突片としたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項3の発明において、係止部を、取付金具の窓枠への係着状態において反バイザー側となる方向へバイザー固着部を折り曲げ形成された係止段部としたことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、車両の窓枠に係着する係着部と、バイザーと固着されるバイザー固着部とを備えており、前記係着部を窓枠とガラスランとに挟持させて係着状態とし、該係着状態において前記バイザー固着部とバイザーとを固着して、バイザーを車両に取り付ける取付金具であって、前記係着部にヒンジ機構を設け、該ヒンジ機構と前記バイザー固着部とを連結し、窓枠への係着状態において、前記ヒンジ機構を軸として前記バイザー固着部を前記係着部に対して押し下げることで、前記ガラスランの挟持部の少なくとも一部を窓枠から離反可能に構成したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明によれば、把持部を、取付金具の窓枠への係着状態において反バイザー側となる方向へバイザー固着部から突設された把持突片としたため、バイザー固着部へのバイザーの固着時に邪魔とならないし、バイザー固着部とバイザーとを当接させた状態で取付金具の位置をスライド調整することができ、非常に使い勝手が良い。
一方、請求項3の発明によれば、窓枠への係着状態において、取付金具の係止部とガラスランの挟持部とが係止可能となっている。該係止状態にあっては、ガラスランと取付金具の係着部との接触面積が減ることから、摩擦抵抗等が少なくなるため、作業者は、窓枠への係着状態にある取付金具の取付位置を容易にスライド調整することができる。したがって、バイザーの取付作業の容易化を図ることができる。また、最終的に係止部に係止しているガラスランを押し込めば、係着部がガラスランと窓枠とによる挟持状態となるため、バイザー取り付け後等に取付金具の不用意な脱落といった事態も起こらない。
さらに、請求項4、5の発明によれば、係止突片や係止段部を、窓枠への係着時に車両側(反バイザー側)へと突出するように設けているため、バイザー固着部へのバイザーの固着時に邪魔とならないし、バイザー固着部とバイザーとを当接させた状態で取付金具の位置をスライド調整することができ、非常に使い勝手が良い。
加えて、請求項6の発明によれば、係着状態において、バイザー固着部を下方へと押し下げるだけで、ガラスランと係着部との接触面積を減らすことができる。したがって、係着部とガラスランとの摩擦抵抗等が少なくなるため、作業者は、係着状態にある取付金具の取付位置を容易にスライド調整することができる。
実施例1の取付金具1について、図1〜図3を基に説明する。図1は、バイザー10と取付金具1とをリベット11により固着する状態を示した説明図である。また、図2は、取付金具1の外観を示した説明図である。さらに、図3は、取付金具1を自動車の窓枠16に係着した状態を示した説明図である。
尚、図3において、17は弾性を有する合成樹脂により形成されたガラスラン、18はドアガラスである。
まず、ガラスラン17を押し下げて、ガラスラン17と窓枠16との間に取付金具1の係着部2を差し込み、窓枠16に取付金具1を係着させる。次に、バイザー10を設置位置にあてがい、バイザー10のリベット挿通孔15と取付金具1のリベット挿通孔4とが一致するように、取付金具1を前後方向(自動車の前後方向)にスライドさせて、その位置を調整する。該調整にあたって、作業者は、指で把持突片5、5を摘み、取付金具1を適位置へとスライドさせればよい。そして、リベット11をバイザー10のリベット挿通孔15から取付金具1のリベット挿通孔4まで貫通するように挿入し、バイザー10と取付金具1とを固着するとともに、粘着テープ14により鍔部12と窓枠16とを接着して、バイザー10を自動車に取り付ける。
次に、実施例2の取付金具21について図4及び図5を基に説明する。図4は、取付金具21の外観を示した説明図であり、図5は、窓枠16での取付金具21の係着状態を示した説明図である。尚、自動車等に係る構成は実施例1のものと同様であるので、同じ符号を用いて説明する。
また、リベット挿通孔24と係着部22との間には、後述の如くガラスラン17の挟持部先端を一時的に係止する係止突片(係止部)25が一体的に設けられている。該係止突片25は、舌片23の略中央をコ字状に切り欠いた後、該切り欠き部を、窓枠16への係着時における車両側へと起こして形成したものである。尚、係止突片25は、ガラスラン17の挟持部先端から約1.0mm〜4.0mm程度を係止可能に設けられている。
まず、実施例1と同様に、ガラスラン17を押し下げて、ガラスラン17と窓枠16との間に取付金具21の係着部22を差し込み、窓枠16に取付金具21を係着させる。その際、図5(a)に示す如く、ガラスラン17の挟持部を係止突片25に係止させた状態とする。次に、バイザーのリベット挿通孔と取付金具21のリベット挿通孔24とが一致するように、ガラスラン17の挟持部を係止突片25に係止させた状態のまま、取付金具21を前後方向(自動車の前後方向)にスライドさせて、その位置を調整する。取付金具21の位置が決定すると、図5(b)に示す如く、指等により係止突片25に係止しているガラスラン17を押し込み、係着部22をガラスラン17と窓枠16との挟持状態とする。そして、実施例1と同様にリベットを用いてバイザーを取付金具21に固着する等して、バイザーを自動車に取り付ける。
取付金具31は、舌片23に、ガラスラン17の挟持部先端を係止可能な係止段部(係止部)32を形成してなるものである。そして、窓枠16への係着時に、係止段部32にガラスラン17の挟持部先端を係止させた状態とすることで、実施例2の取付金具と同様、ガラスラン17と取付金具31の係着部22との接触面積を減らすことができる。したがって、係着状態にある取付金具31のスライド移動が容易となり、取付金具31の取付位置を容易に調整することができる。そして、取付位置が決定したところで、係止しているガラスラン17を押し込めば、取付金具31を窓枠16にしっかりと固定することができ、取付金具31が不用意に脱落するといった心配もない。
取付金具41は、係着部22と舌片(バイザー固着部)23とをヒンジ機構42によって連結してなるものであり、該ヒンジ機構42を軸として折り曲げ可能となっている。尚、ヒンジ機構42は、舌片23が起立状態(図7(a)に示すような状態)を保つべく図示しない弾性部材により付勢されているものとする。
まず、実施例2と同様に、ガラスラン17を押し下げて、ガラスラン17と窓枠16との間に取付金具41の係着部22を差し込み、窓枠16に取付金具41を係着させる(図7(a))。次に、図7(b)に示す如く、舌片23を下方へ押し下げてガラスラン17と取付金具41の係着部22との接触面積を減らした状態で、取付金具41を前後方向にスライドさせて、その位置を調整する。取付金具41の位置が決定すると、舌片23を放せば、ヒンジ機構42に働く付勢力によって自然と図7(a)に示す状態へと復帰し、係着部22がガラスラン17と窓枠16とによって挟持される。そして、リベットを用いてバイザーを取付金具21に固着する等して、バイザーを自動車に取り付ける。
また、舌片23が起立状態を保持可能に付勢されているため、舌片23への力を取り除く(すなわち、舌片23を放す)だけで、係着部22をガラスラン17と窓枠16とにより挟持することができる。したがって、実施例2の取付金具21等のようにガラスランを係止部に係止させるものと比較すると、ガラスラン17の係止を外す作業を省略することができ、よりバイザーの取付作業の容易化を図ることができる。また、そのような作業を忘れしてまったが故にバイザー(バイザー取付金具)が脱落してしまうといった事態も防止することができる。
Claims (6)
- 車両の窓枠に係着する係着部と、バイザーと固着されるバイザー固着部とを備えており、前記係着部を窓枠に係着させた状態で前記バイザー固着部とバイザーとを固着して、バイザーを車両に取り付ける取付金具であって、
窓枠への係着状態において把持可能な位置に把持部を設けたことを特徴とする取付金具。 - 把持部を、取付金具の窓枠への係着状態において反バイザー側となる方向へバイザー固着部から突設された把持突片としたことを特徴とする請求項1に記載の取付金具。
- 車両の窓枠に係着する係着部と、バイザーと固着されるバイザー固着部とを備えており、前記係着部を窓枠とガラスランとに挟持させて係着状態とし、該係着状態において前記バイザー固着部とバイザーとを固着して、バイザーを車両に取り付ける取付金具であって、
窓枠への係着状態において、前記ガラスランの挟持部の少なくとも一部を窓枠から離して係止可能な係止部を設けたことを特徴とする取付金具。 - 係止部を、取付金具の窓枠への係着状態において反バイザー側となる方向へバイザー固着部から突設された係止突片としたことを特徴とする請求項3に記載の取付金具。
- 係止部を、取付金具の窓枠への係着状態において反バイザー側となる方向へバイザー固着部を折り曲げ形成された係止段部としたことを特徴とする請求項3に記載の取付金具。
- 車両の窓枠に係着する係着部と、バイザーと固着されるバイザー固着部とを備えており、前記係着部を窓枠とガラスランとに挟持させて係着状態とし、該係着状態において前記バイザー固着部とバイザーとを固着して、バイザーを車両に取り付ける取付金具であって、
前記係着部にヒンジ機構を設け、該ヒンジ機構と前記バイザー固着部とを連結し、窓枠への係着状態において、前記ヒンジ機構を軸として前記バイザー固着部を前記係着部に対して押し下げることで、前記ガラスランの挟持部の少なくとも一部を窓枠から離反可能に構成したことを特徴とする取付金具。
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