JP2006290020A - クローラ式作業機械の下部走行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】締結ピンの抜き差し作業を容易にし、かつ部品点数を少なくしてコストの低廉化等を図り得るクローラ式作業機械の下部走行体を提供する。
【解決手段】各クローラフレーム2に幅方向に貫通する貫通孔21を設け、貫通孔にトラックフレーム1のアクスル13を摺動可能に嵌合して、各クローラフレームをトラックフレームのアクスルに対し拡張位置と縮小位置との間に移動可能に取り付ける。各クローラフレームに、貫通孔の周縁部のうち、少なくとも上縁部から幅方向にクローラ4内縁よりも内側に突出する突出部22を形成し、突出部の先端にクローラ側ピン孔32を設ける。アクスルの上面にクローラ側ピン孔に対応して拡張位置用ピン孔33及び縮小位置用ピン孔34を設ける。各クローラフレームがアクスルの拡張位置又は縮小位置に位置するときクローラ側ピン孔と拡張位置用又は縮小位置用ピン孔とが一致しこの両ピン孔に上方から締結ピン35を挿入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、クローラクレーンや油圧ショベルなどのクローラ式作業機械の下部走行体に関し、特に、トラックフレームの左右両側にクローラフレームを移動可能に取り付けてなるものに係わる。
一般に、この種のクローラ式作業機械の下部走行体は、上部旋回体を支持するトラックフレームと、このトラックフレームの左右両側に設けられた左右一対のクローラフレームと、この各クローラフレームの外周にドライブスプロケット及びアイドラなどを介して装着されたクローラと、ドライブスプロケットを回転駆動する走行用油圧モータとを備えている。このような下部走行体においては、作業時の安定性を高めるためにクローラ全幅を拡張し、トレーラによる作業機械の輸送時に法規制との関係でクローラ全幅を縮小し得るようにすることがある。このため、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されるように、各クローラフレームに幅方向に貫通する貫通孔を設け、この貫通孔にトラックフレームのアクスルを摺動可能に嵌合させるとともに、トラックフレームと各クローラフレームとの間に油圧シリンダを設け、この油圧シリンダにより各クローラフレームをトラックフレームのアクスルに沿って幅方向に移動させる構成が採られている。
実開昭60−160282号公報(第1−6図)及び同明細書第2−5頁 実公平7−15828号公報
特に、特許文献1に開示のものでは、クローラ全幅の伸縮量を大きくするために、トラックフレームのアクスルの端部に、平面的に見て肉厚の薄い薄肉部を形成するとともに、この薄肉部に断面コ字形の繋ぎビームを軸方向に摺動可能に装着し、この繋ぎビームをクローラフレームの貫通孔に嵌合させている。そして、輸送時には繋ぎビームを薄肉部に深く嵌め込むとともに、クローラフレームを繋ぎビームの内端寄りに移動させる一方、作業時には繋ぎビームを薄肉部の先端側に引き出すととともに、クローラフレームを繋ぎビームの外端寄りに移動させるようになっている。また、薄肉部の基端部及び先端部にそれぞれ前後方向に貫通する縮小位置用ピン孔及び拡張位置用ピン孔を設けるとともに、繋ぎビームの内端部にビーム側ピン孔を設け、繋ぎビームを薄肉部に深く嵌め込んでクローラ全幅が最小となる縮小位置に移動させたときビーム側ピン孔と縮小位置用ピン孔とが一致し、この両ピン孔に締結ピンを差し込んで結合し、また繋ぎビームを薄肉部の先端側に引き出してクローラ全幅が最大となる拡張位置に移動させたときビーム側ピン孔と拡張位置用ピン孔とが一致し、この両ピン孔に締結ピンを差し込んで結合する構成になっている。
また一方、特許文献2には、クローラフレームをトラックフレームのアクスルに沿って最小位置又は拡張位置に移動させるときクローラフレームをその位置に固定するためのフレーム連結構造が開示されている。このフレーム連結構造は、トラックフレームのアクスルの側面に沿って幅方向に配置される連結リンクと、この連結リンクの一端をクローラフレームに固定するブラケットと、トラックフレームのアクスルの側面に固着されかつ上記連結リンクの他端側を支持するリンク連結部材とを備え、縮小位置及び拡張位置で上記連結リンクをリンク連結部材に連結用ピンで連結することにより、クローラフレームをトラックフレームに上記両位置で固定するものである。
ところが、上記特許文献1に開示のものでは、締結ピンが繋ぎビームを貫通することから、その長さが長くなり、重量も大きくなるため、この締結ピンの抜き差しが容易でなく、作業性が悪い。また、ピン孔が低い位置に水平方向に設けられているため、ピン孔同士が一致していることを確認するために作業者は身をかがめて覗き込む必要があり、この点からも作業性が悪いという問題がある。
一方、上記特許文献2に開示のフレーム結合構造の場合、作業性の点では優れているが、連結リンクやブラケットなどの部品点数が多く、その分コストが高くつくなどの問題がある。また、連結リンクなどを配置するトラックフレームのアクスルの側面には、輸送時にクローラフレームをトラックフレームから分離するときに使用するトランスリフターを支持するためのアーム部材を取り付けることがあるが、この場合、このアーム部材の取付が連結リンクなどによって制約されるという問題もある。
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、クローラフレームをトラックフレームのアクスルの縮小位置又は拡張位置に締結ピンで固定する構造を改良して、締結ピンの抜き差し作業を容易に行い得るようにし、また部品点数を少なくしてコストの低廉化を図るとともに、トランスリフター支持用アーム部材の取付自由度を高め得るクローラ式作業機械の下部走行体を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、クローラ式作業機械の下部走行体として、トラックフレームの左右両側にそれぞれ外周にクローラが装着される一対のクローラフレームを設け、この各クローラフレームに幅方向に貫通する貫通孔を設け、この貫通孔にトラックフレームのアクスルを摺動可能に嵌合し、上記各クローラフレームを、トラックフレームのアクスルに対し、クローラ全幅が最大になる拡張位置と最小になる縮小位置との間に移動可能に取り付けることを前提とする。そして、上記各クローラフレームに、貫通孔の周縁部のうち、少なくとも上縁部から幅方向にクローラ内縁よりも内側に突出する突出部を形成し、この突出部の先端にクローラ側ピン孔を設ける一方、上記アクスルの上面に、このクローラ側ピン孔に対応して拡張位置用ピン孔及び縮小位置用ピン孔を設け、各クローラフレームがトラックフレームのアクスルの拡張位置に位置するときクローラ側ピン孔と拡張位置用ピン孔とが一致しこの両ピン孔に上方から締結ピンを挿入し、また各クローラフレームがトラックフレームのアクスルの縮小位置に位置するときクローラ側ピン孔と縮小位置用ピン孔とが一致しこの両ピン孔に上方から締結ピンを挿入する構成にする。
この構成では、各クローラフレームがトラックフレームのアクスルの拡張位置又は縮小位置に位置するときには、各クローラフレームの貫通孔の上縁部からクローラ内縁よりも内側に突出する突出部先端のクローラ側ピン孔とアクスル上面の拡張位置用ピン孔又は縮小位置用ピン孔とが一致することをその上方から目視しながらこの両ピン孔に上方から締結ピンを差し込んで結合したり、締結ピンを引き抜いて結合を解除したりすることが容易にできる。しかも、単に各クローラフレームの貫通孔の周縁部に突出部を形成するだけであるため、部品点数が少なく済み、またトランスリフターを支持するためのアーム部材をトラックフレームのアクスルの側面に取り付けるのに支障を来すこともない。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のクローラ式作業機械の下部走行体において、1つの具体的な形態を提供するものである。すなわち、上記トラックフレームのアクスルを、矩形の閉断面構造に構成し、上記貫通孔を、このアクスルの形状に対応して矩形状に形成する構成にする。
請求項3に係る発明は、請求項2記載のクローラ式作業機械の下部走行体において、クローラ全幅の伸縮量を大きくするための好ましい形態を提供するものである。すなわち、上記突出部を、貫通孔の周縁部全周から突出しかつ貫通孔と同一形状の空間を内包する四角筒状に形成し、上記クローラ側ピン孔を、この突出部の天板部の先端に設ける構成にする。この構成では、各クローラフレームの貫通孔の周縁部全周から幅方向にクローラ内縁よりも内側に突出する突出部が貫通孔と同一形状の空間を内包する四角筒状に形成されているため、トラックフレームのアクスルの端部が各クローラフレームの貫通孔に嵌合することなく突出部内に嵌合する状態を拡張位置として設定し、この拡張位置で突出部の天板部の先端に設けたクローラ側ピンとアクスル上面の拡張位置用ピン孔とが一致しこの両ピン孔に締結ピンを上方から差し込んで結合することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3記載のクローラ式作業機械の下部走行体において、上記突出部の側板部の先端に、内包空間側に突出する位置決めピンを設ける一方、上記トラックフレームのアクスルの側面に、この位置決めピンに対応して拡張位置用ストッパー及び縮小位置用ストッパーを設け、クローラフレームをトラックフレームのアクスルの拡張位置に移動させた時位置決めピンが拡張位置用ストッパーに、クローラフレームをトラックフレームのアクスルの縮小位置に移動させた時位置決めピンが縮小位置用ストッパーにそれぞれ当接して位置決めが行われるように構成する。この構成では、クローラフレームをトラックフレームのアクスルの拡張位置に移動させたときには、突出部の側板部の先端に設けた位置決めピンがアクスル側面の拡張位置用ストッパーに当接して位置決めが行われ、突出部の天板部先端のクローラ側ピン孔とアクスル上面の拡張位置用ピン孔とが一致することになる。また、クローラフレームをトラックフレームのアクスルの縮小位置に移動させたときには、同じく位置決めピンがアクスル側面の縮小位置用ストッパーに当接して位置決めが行われ、突出部の天板部先端のクローラ側ピン孔とアクスル上面の縮小位置用ピン孔とが一致することになる。このため、アクスルの拡張位置及び縮小位置ではいずれも両ピン孔が一致することを目視することなく、この両ピン孔に締結ピンを上方より差し込んで結合することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4記載のクローラ式作業機械の下部走行体において、上記トラックフレームのアクスルの側面にクローラフレームの貫通孔の内壁面又は突出部の内壁面との隙間を詰めるためのパッドプレートを固定し、このパッドプレートに、クローラフレームをトラックフレームのアクスルの拡張位置と縮小位置との間で移動させる時上記位置決めピンとの干渉を回避するための切り欠き溝を設け、この切り欠き溝の底部に位置決めピンが当接して拡張位置用ストッパーの機能を発揮するように構成する。この構成では、トラックフレームのアクスルの側面にクローラフレームの貫通孔の内壁面又は突出部の内壁面との隙間を詰めるために固定したパッドプレートが拡張位置用ストッパーの機能をも兼備しているため、その分部品点数を少なくすることができる。
以上のように、本発明におけるクローラ式作業機械の下部走行体によれば、各クローラフレームがトラックフレームのアクスルの拡張位置又は縮小位置に位置するときには、各クローラフレームの貫通孔の上縁部からクローラ内縁よりも内側に突出する突出部先端のクローラ側ピン孔とアクスル上面の拡張位置用ピン孔又は縮小位置用ピン孔とが一致することをその上方から目視しながら締結ピンの抜き差しを容易に行うことができるので、作業性の向上を図ることができる。しかも、単に各クローラフレームの貫通孔の周縁部に突出部を形成するだけであるため、部品点数を少なくしてコストの低廉化を図ることができるとともに、トランスリフター支持用アーム部材の取付自由度を高めることができる。
特に、請求項3に係る発明では、各クローラフレームの貫通孔の周縁部全周から幅方向にクローラ内縁よりも内側に突出する突出部が貫通孔と同一形状の空間を内包する四角筒状に形成されているため、トラックフレームのアクスルの端部が各クローラフレームの貫通孔に嵌合することなく突出部内に嵌合する状態を拡張位置に設定することができ、その分クローラ全幅の伸縮量を大きくすることができるという効果を併有する。
また、請求項4に係る発明では、クローラフレームをトラックフレームのアクスルの拡張位置又は縮小位置に移動させたときには突出部の側板部先端に設けた位置決めピンがアクスル側面の拡張位置用ストッパー又は縮小位置用ストッパーに当接して位置決めが行われ、突出部の天板部先端のクローラ側ピン孔とアクスル上面の拡張位置用ピン孔又は縮小位置用ピン孔とが一致するため、両ピン孔の一致を目視することなく締結ピンの差し込みを行うことができ、作業性の向上をより図ることができる。
さらに、請求項5に係る発明では、トラックフレームのアクスルの側面にクローラフレームの貫通孔の内壁面又は突出部の内壁面との隙間を詰めるために固定したパッドプレートが拡張位置用ストッパーの機能をも兼備しているため、その分部品点数を少なくすることができ、コストの低廉化を一層図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係るクローラ式作業機械の下部走行体Aを示す。この下部走行体Aは、上部旋回体(図示せず)を支持するトラックフレーム1と、このトラックフレーム1の左右両側に設けられた左右一対のクローラフレーム2,2と、この各クローラフレーム2の外周にドライブスプロケット3、アイドラ及びロアローラ(共に図示せず)を介して装着されたクローラ4と、ドライブスプロケット3を回転駆動する走行用油圧モータ5とを備えている。
上記トラックフレーム1は、図3に詳示するように、中央部に台座11を有し、この台座11の上部に旋回ベアリング12が設けられ、この旋回ベアリング12を介して上部旋回体を垂直軸回りに旋回可能に支持するようになっている。また、トラックフレーム1は、台座11の前側及び後側に各々中央部から幅方向外側に延びる左右一対ずつ計4つのアクスル13,13,…を有しており、この各アクスル13は、矩形の閉断面構造に構成されている。台座11の前側又は後側における左右一対のアクスル13,13は、基端同士が互いに連続して同一の閉断面を構成しており、各アクスル13の基端側には台座11と反対側の前方又は後方に突出するアーム取付部14が形成され、このアーム取付部14にはトランスリフター(図示せず)を支持するためのアーム部材15の基端が水平方向に揺動可能に取り付けられている。
上記各クローラフレーム2には、右側のクローラフレームの場合図4に詳示するように、上記トラックフレーム1の前後2つのアクスル13,13に対応して、前後2個所にそれぞれ幅方向(左右方向)に貫通する矩形状の貫通孔21,21が設けられている。この各貫通孔21の内壁面のうち、上壁面21aはクローラフレーム2の上面板2aにより構成され、側壁面21b及び下壁面21cはそれぞれ平板により構成されている。また、各クローラフレーム2の内側側面には、各貫通孔21の周縁部全周からそれぞれ幅方向にクローラ4の内縁よりも内側に突出する前後2つの突出部22,22が形成されており、この各突出部22は、図5及び図6に示すように、貫通孔21の内壁面を構成する部材(つまりクローラフレーム上面板2a及び平板)を用いて貫通孔21と同一形状の空間を内包する四角筒状に形成され、天板部22aと前後2つの側板部22b,22bと底板部22cとを有してなる。
上記各クローラフレーム2の貫通孔21,21には上記トラックフレーム1の対応するアクスル13,13がそれぞれ突出部22内を通して摺動可能に嵌合されている。また、トラックフレーム1の台座11と各クローラフレーム2の前後方向中央部との間にはそれぞれ幅方向に延びる伸縮用油圧シリンダ23が設けられ、この油圧シリンダ23により各クローラフレーム2がトラックフレーム1のアクスル13,13に沿ってクローラ全幅が最大になる拡張位置と最小になる縮小位置との間を移動可能に設けられている。ここで、図1では左側のクローラフレーム2は拡張位置に、右側のクローラフレーム2は縮小位置にそれぞれ位置している。また、各クローラフレーム2は、拡張位置又は縮小位置に位置するときトラックフレーム1の前後2つのアクスル13,13に対しそれぞれ結合構造により固定されており、以下、この結合構造について、図5ないし図9に拡大詳示する右側のクローラフレーム2とトラックフレーム1の後側のアクスル13との結合構造を例に説明する。
すなわち、図5ないし図9に拡大詳示するように、クローラフレーム2の内側側面から突出する突出部22の天板部22aの先端にはアクスル13の上面に沿って幅方向内側に更に突出する結合プレート31が固着され、この結合プレート31にはクローラ側ピン孔32が設けられている。一方、上記アクスル13の上面には、このクローラ側ピン孔32に対応して拡張位置用ピン孔33及び縮小位置用ピン孔34(図1及び図3参照)が設けられている。そして、クローラフレーム2が拡張位置に位置するときクローラ側ピン孔32と拡張位置用ピン孔33とが一致しこの両ピン孔32,33に上方から締結ピン35を挿入し、またクローラフレーム2が縮小位置に位置するときクローラ側ピン孔32と縮小位置用ピン孔34とが一致しこの両ピン孔32,34に上方から締結ピン35を挿入するように構成されている。尚、図5、図7ないし図9は、いずれもクローラフレーム2が拡張位置に位置する状態を示している。
また、上記突出部22の後側側板部22bの先端にはパイプ材などからなるピン挿入部36が設けられ、このピン挿入部36には突出部22の内包空間側に突出する位置決めピン37が取り外し可能に設けられている。一方、上記アクスル13の後側側面には、クローラフレーム2の貫通孔21の側壁面21b及び突出部22の後側側板部22bの内面との隙間を詰めるための矩形平板状のパッドプレート38が固定されている。このパッドプレート38には、図10にも示すように、長手方向一端から中心線に沿って中央部にまで延びる切り欠き溝39が設けられており、この切り欠き溝39は、クローラフレーム2をトラックフレーム1のアクスル13の拡張位置と縮小位置との間で移動させる時上記位置決めピン37との干渉を回避するためのものであり、クローラフレーム2をトラックフレーム1のアクスル13の拡張位置に移動させた時位置決めピン37が切り欠き溝39の底部に当接してパッドプレート38が拡張位置用ストッパーの機能を発揮するようになっている。また、アクスル13の後側側面には、上記パッドプレート38とは別に、位置決めピン37に対応して、図3(b)に示すように、アーム取付部14の近傍に縮小位置用ストッパー40が設けられ、クローラフレーム2をトラックフレーム1のアクスル13の縮小位置に移動させた時位置決めピン37がこの縮小位置用ストッパー40に当接して位置決めが行われるようになっている。
従って、上記下部走行体Aにおいては、左右のクローラフレーム2,2がそれぞれトラックフレーム1のアクスル13の拡張位置又は縮小位置に位置するときには、クローラフレーム2とトラックフレーム1のアクスル13との4つの結合部でそれぞれ、クローラフレーム2の貫通孔21の周縁部からクローラ4内縁よりも内側に突出する突出部22の天板部22aの先端に設けた結合プレート31のクローラ側ピン孔32とアクスル13の上面に設けた拡張位置用ピン孔33又は縮小位置用ピン孔34とが一致することをその上方から目視しながらこの両ピン孔32,33(又は34)に上方から締結ピン35を差し込んで結合したり、締結ピン35を引き抜いて結合を解除したりするようになっているため、締結ピン35の抜き差し作業を容易にかつ迅速に行うことができ、作業性の向上を図ることができる。
しかも、結合構造としては、単に各クローラフレーム2の貫通孔21の周縁部に突出部22を形成し、この突出部22の先端にクローラ側ピン孔32を有する結合プレート31を設けるだけであるため、部品点数を少なくしてコストの低廉化を図ることができる。また、従来公知のフレーム結合構造の場合の如くトランスリフターを支持するためのアーム部材15をトラックフレーム1のアクスル13の側面に取り付けるのに支障を来すこともなく、アーム部材15の取付自由度ひいてはトランスリフターの配置レイアウトの自由度を高めることができる。
特に、本実施形態の場合、上記突出部22は貫通孔21と同一形状の空間を内包する四角筒状に形成されているため、トラックフレーム1のアクスル13の端部がクローラフレーム2の貫通孔21に嵌合することなく突出部22内に嵌合する状態を拡張位置として設定することができる。このため、トラックフレーム1の幅寸法を短くしながら拡張時のクローラ全幅を大きくすることができ、クローラ全幅の伸縮量を大きくすることができる。
その上、上記各クローラフレーム2を伸縮用油圧シリンダ23の伸張作動によりトラックフレーム1のアクスル13の拡張位置に移動させたときには、突出部22の側板部22bの先端に設けた位置決めピン37がアクスル13側面のパッドプレート38の切り欠き溝39の底部に当接して位置決めが行われ、上記クローラ側ピン孔32とアクスル13上面の拡張位置用ピン孔33とが一致する。また、各クローラフレーム2を伸縮用油圧シリンダ23の収縮作動によりトラックフレーム1のアクスル13の縮小位置に移動させたときにも、同じく位置決めピン37がアクスル13側面の縮小位置用ストッパー40に当接して位置決めが行われ、クローラ側ピン孔32とアクスル13上面の縮小位置用ピン孔34とが一致する。このため、アクスル13の拡張位置及び縮小位置ではいずれも両ピン孔32,33(又は34)が一致することを目視することなく、この両ピン孔に締結ピン35を上方より差し込んで結合することができるので、作業性の向上をより図ることができる。
さらに、上記パッドプレート38は、トラックフレーム1のアクスル13の側面とクローラフレーム2の貫通孔21の側壁面21b又は突出部22の側板部22bの内面との隙間を詰めるためのものであって、このパッドプレート38に、クローラフレーム2をトラックフレーム1のアクスル13の拡張位置と縮小位置との間で移動させる時上記位置決めピン37との干渉を回避するための切り欠き溝39を設け、この切り欠き溝39の底部に位置決めピン37が当接して拡張位置用ストッパーの機能をも発揮するようになっているため、その分部品点数を少なくすることができ、コストの低廉化を一層図ることができる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。例えば上記実施形態では、クローラフレーム2の貫通孔21の周縁部全周から幅方向にクローラ4の内縁よりも内側に突出しかつ貫通孔21と同一形状の空間を内包する四角筒状の突出部22を形成し、この突出部22の天板部22aの先端に、クローラ側ピン孔32を有する結合プレート31を設けたが、本発明は、この結合プレート31を省略し、上記突出部22の天板部22aの先端に直接クローラ側ピン孔を設けてもよい。また、クローラフレーム2の貫通孔21の周縁部のうち、上縁部から幅方向にクローラ4内縁よりも内側に突出する平板状の突出部を形成し、この突出部に直接又は結合プレートなどを用いてクローラ側ピン孔を設けてもよい。
また、上記実施形態では、伸縮用油圧シリンダ23により各クローラフレーム2をトラックフレーム1のアクスル13の拡張位置と縮小位置との間で移動させるに当たり、上記突出部22の側板部22bの先端に内包空間側に突出する位置決めピン37を設ける一方、トラックフレーム1のアクスル13の側面に、この位置決めピン37に対応して、拡張位置用ストッパーとしての機能を兼備するパッドプレート38及び縮小位置用ストッパー40を設けることにより、拡張位置及び縮小位置でそれぞれ位置決めを行うように構成したが、本発明は、この位置決めのための部材を省略し、伸縮用シリンダ23の伸縮長さの調整により簡易に位置決めを行うように構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、トラックフレーム1のアクスル13が矩形の閉断面構造の場合について述べたが、本発明は、このアクスルが1つの鋼板部材からなる場合、あるいは他の形状の閉断面構造の場合などにも同様に適用できるのは勿論である。
本発明の実施形態に係るクローラ式作業機械の下部走行体の平面図である。 図1のX−X線における断面図である。 上記下部走行体の一構成部材であるトラックフレームを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 同じく下部走行体の一構成部材である右側のクローラフレームを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 右側のクローラフレームとトラックフレームの後側のアクスルとの結合構造を示す平面図である。 上記クローラフレームの突出部を内側から見た矢視図である。 図5のY−Y線における断面図である。 図5のZ−Z線における断面図である。 図7のM−M線における拡大断面図である。 パッドプレートを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は底面図である。
符号の説明
A 下部走行体
1 トラックフレーム
2 クローラフレーム
4 クローラ
13 アクスル
21 貫通孔
22 突出部
22a 天板部
32 クローラ側ピン孔
33 拡張位置用ピン孔
34 縮小位置用ピン孔
35 締結ピン
37 位置決めピン
38 パッドプレート(拡張位置用ストッパー)
39 切り欠き溝
40 縮小位置用ストッパー

Claims (5)

  1. トラックフレームの左右両側にそれぞれ外周にクローラが装着される一対のクローラフレームが設けられ、この各クローラフレームには幅方向に貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔にはトラックフレームのアクスルが摺動可能に嵌合されており、上記各クローラフレームは、トラックフレームのアクスルに対し、クローラ全幅が最大になる拡張位置と最小になる縮小位置との間に移動可能に取り付けられてなるクローラ式作業機械の下部走行体において、
    上記各クローラフレームには、貫通孔の周縁部のうち、少なくとも上縁部から幅方向にクローラ内縁よりも内側に突出する突出部が形成され、この突出部の先端にはクローラ側ピン孔が設けられている一方、上記アクスルの上面には、このクローラ側ピン孔に対応して拡張位置用ピン孔及び縮小位置用ピン孔が設けられ、各クローラフレームがトラックフレームのアクスルの拡張位置に位置するときクローラ側ピン孔と拡張位置用ピン孔とが一致しこの両ピン孔に上方から締結ピンを挿入し、また各クローラフレームがトラックフレームのアクスルの縮小位置に位置するときクローラ側ピン孔と縮小位置用ピン孔とが一致しこの両ピン孔に上方から締結ピンを挿入するように構成されているクローラ式作業機械の下部走行体。
  2. 上記トラックフレームのアクスルは、矩形の閉断面構造に構成されており、上記貫通孔は、このアクスルの形状に対応して矩形状に形成されている請求項1記載のクローラ式作業機械の下部走行体。
  3. 上記突出部は、貫通孔の周縁部全周から突出しかつ貫通孔と同一形状の空間を内包する四角筒状に形成されており、上記クローラ側ピン孔は、この突出部の天板部の先端に設けられている請求項2記載のクローラ式作業機械の下部走行体。
  4. 上記突出部の側板部の先端には内包空間側に突出する位置決めピンが設けられている一方、上記トラックフレームのアクスルの側面には、この位置決めピンに対応して拡張位置用ストッパー及び縮小位置用ストッパーが設けられ、クローラフレームをトラックフレームのアクスルの拡張位置に移動させた時位置決めピンが拡張位置用ストッパーに、クローラフレームをトラックフレームのアクスルの縮小位置に移動させた時位置決めピンが縮小位置用ストッパーにそれぞれ当接して位置決めが行われるようになっている請求項3記載のクローラ式作業機械の下部走行体。
  5. 上記トラックフレームのアクスルの側面にはクローラフレームの貫通孔の内壁面又は突出部の内壁面との隙間を詰めるためのパッドプレートが固定されており、このパッドプレートには、クローラフレームをトラックフレームのアクスルの拡張位置と縮小位置との間で移動させる時上記位置決めピンとの干渉を回避するための切り欠き溝が設けられ、この切り欠き溝の底部に位置決めピンが当接して拡張位置用ストッパーの機能を発揮するようになっている請求項4記載のクローラ式作業機械の下部走行体。
JP2005109457A 2005-04-06 2005-04-06 クローラ式作業機械の下部走行体 Withdrawn JP2006290020A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101005538B1 (ko) * 2010-01-08 2011-01-04 석정건설주식회사 대형토목건설기계용 크롤러 방식 하부주행장치 및 상기 하부주행장치를 포함하는 대형토목건설기계
US7992660B2 (en) 2007-03-08 2011-08-09 Kobelco Cranes Co., Ltd. Crawler vehicle
CN103144690A (zh) * 2012-12-31 2013-06-12 西北农林科技大学 一种小型拖拉机可伸缩履带底盘
DE202020101133U1 (de) * 2020-03-02 2021-06-04 Liebherr-Werk Nenzing Gmbh Unterwagen für eine Arbeitsmaschine

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