JP2006288177A - ハーネスクランプ装置、画像形成装置、電気電子機器、およびハーネスクランプ方法 - Google Patents

ハーネスクランプ装置、画像形成装置、電気電子機器、およびハーネスクランプ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気電子機器の安全規格を満たすことができるとともに、安価なハーネスクランプ装置を提供する。
【解決手段】フラットハーネス22などのハーネスを這いまわすハーネス通路21の両側に、スリット状などの嵌入孔30・31を設け、這いまわしたハーネスを固定保持する板金製等のハーネス保持部材20と、ハーネス通路に配置してハーネス保持部材の板面に沿って這いまわすハーネスと、舌片状などの両端部33・34まで全体平面状をなし、マイラー等のPETフィルムなどを用いてつくった弾性シートで、両側の嵌入孔に両端部を差し込むことにより自身の平面状態を保持しようとする弾性で抜け止めし、ハーネスを横切ってそのハーネスの浮き上がりを押さえるクランプ部材32とを備える。
【選択図】 図5

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはそれらの複合機などの画像形成装置に関する。および、そのような画像形成装置を含む電子電気機器に関する。ならびに、そのような電子電気機器において、ハーネスを固定するハーネスクランプ装置、およびハーネスクランプ方法に関する。
従来、例えば画像形成装置で用いるハーネスクランプ装置としては、クランプ部材を難燃性プラスチック材を用いて可撓性を有する薄板状につくり、そのクランプ部材の基端をハーネス保持部材にねじ止めし、そのクランプ部材の先端で、ハーネス保持部材の板面上を這いまわすハーネスを押さえるものがある。
また、クランプ部材を剛性とばね性を有する金属板や樹脂板などで構成し、そのクランプ部材の両端に係止爪を設けてそれらの係止爪をハーネス保持部材の孔に挿入して孔縁に掛け止めることにより、ハーネス保持部材の板面上を這いまわすハーネスを横切ってクランプ部材で押さえるものがある。
しかしながら、それらのクランプ部材は、板材を用いることから、厚さが厚くなって狭い空間内に配置することが困難であり、例えば近くの高圧回路との間に十分な空隙を確保することができず、電気電子機器の安全規格を満たすことができず、問題となるなどの場合があった。
そこで、従来のハーネスクランプ装置の中には、クランプ部材として厚さの薄いマイラー(デュポン社の登録商標)のような弾性シートを用いるものもある。このようなクランプ部材は、ハーネスを横切って両端部を両面テープやねじを用いてハーネス保持部材に固定し、ハーネスの浮き上がりを押さえていた。
特開平11−97862号公報 特開2000−36673号公報
しかしながら、クランプ部材を固定する両面テープは、剥がれやすいことから、電気電子機器の安全規格を満たすことが難しかった。また、ねじ止めも、部品点数が増加してコスト高となる問題があった。
そこで、この発明の第1の目的は、電気電子機器の安全規格を満たすことができるとともに、安価なハーネスクランプ装置を提供することにある。
この発明の第2の目的は、ハーネス保持部材の板面上に配置するハーネスを位置決めするとともに、ハーネス這いまわし部分がハーネス保持部材の板面から高く突出することを防いだハーネスクランプ装置を提供することにある。
この発明の第3の目的は、クランプ部材の両端部を各々差し込む嵌入孔を、クランプ部材をより平面に近い状態で保持し得る向きとするハーネスクランプ装置を提供することにある。
この発明の第4の目的は、クランプ部材の両端部を各々差し込む嵌入孔を、クランプ部材をより平面に近い状態で保持し得る孔縁形状とするハーネスクランプ装置を提供することにある。
この発明の第5の目的は、面状のクランプ部材が面方向に傾いて取り付かないようにし、的確な取り付け位置でハーネスの浮き上がりを確実に押さえるハーネスクランプ装置を提供することにある。
この発明の第6の目的は、クランプ部材の抜け止めをより確実としたハーネスクランプ装置を提供することにある。
この発明の第7の目的は、クランプ部材の抜け止めをより確実とする一方、クランプ部材の取り付け取り外し操作性を向上したハーネスクランプ装置を提供することにある。
この発明の第8の目的は、上記のような目的を有するハーネスクランプ装置を備える電気電子機器を提供することにある。
この発明の第9の目的は、上記のような目的を有するハーネスクランプ装置を備える画像形成装置を提供することにある。
この発明の第10の目的は、電気電子機器の安全規格を満たすことができるとともに、安価なハーネスクランプ方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、上述した第1の目的を達成すべく、
ハーネスを固定保持するハーネスクランプ装置において、
ハーネスを這いまわすハーネス通路の両側に、スリット状などの嵌入孔を設け、這いまわしたハーネスを固定保持する板金製や樹脂製などのハーネス保持部材と、
前記ハーネス通路に配置して前記ハーネス保持部材の板面に沿って這いまわす、フラットハーネスなどのハーネスと、
舌片状などの両端部まで全体平面状をなし、マイラー(デュポン社の登録商標)等のPETフィルムなどを用いてつくった弾性シートで、前記両側の嵌入孔に前記両端部を差し込むことにより自身の平面状態を保持しようとする弾性で抜け止めし、前記ハーネスを横切ってそのハーネスの浮き上がりを押さえるクランプ部材と、
を備えるものである。
嵌入孔は、スリット状に限らず、一直線上に配置した複数の間欠孔でもよく、弾性シートの両端部は、舌片状に限らず、間欠孔に入り込む櫛歯状などとしてもよい。
請求項2に記載の発明は、上述した第2の目的を達成すべく、請求項1に記載のハーネスクランプ装置において、前記ハーネスが入り込むように凹ませて前記板面に前記ハーネス通路を溝状に設けるものである。
請求項3に記載の発明は、上述した第3の目的を達成すべく、請求項2に記載のハーネスクランプ装置において、凹ませた前記ハーネス通路を形成する両側の前記板面を傾斜面とし、その傾斜面に前記嵌入孔を設けるものである。
請求項4に記載の発明は、上述した第4の目的を達成すべく、請求項1ないし3のいずれか1に記載のハーネスクランプ装置において、前記嵌入孔の孔縁に、その嵌入孔に前記クランプ部材の端部を差し込むときその端部を前記嵌入孔へと導く傾斜ガイド部を、絞り加工などで折り曲げることにより形成するものである。
請求項5に記載の発明は、上述した第5の目的を達成すべく、請求項1ないし4のいずれか1に記載のハーネスクランプ装置において、前記クランプ部材の、前記嵌入孔に入る部分と入らない部分の境界に、前記ハーネス保持部材の板面に当接する肩部を形成するものである。
請求項6に記載の発明は、上述した第6の目的を達成すべく、請求項1ないし5のいずれか1に記載のハーネスクランプ装置において、前記嵌入孔に差し込む前記クランプ部材の端部の形状を前記嵌入孔より大きくつくり、前記嵌入孔に前記端部を差し込んだとき前記嵌入孔の孔縁に掛け止める顎部を、前記端部に形成するものである。
請求項7に記載の発明は、上述した第7の目的を達成すべく、請求項6に記載のハーネスクランプ装置において、たわませて前記クランプ部材の端部の形状を小さくすることができるスリットを、前記端部に形成するものである。
請求項8に記載の発明は、上述した第7の目的を達成すべく、請求項6に記載のハーネスクランプ装置において、前記顎部を、前記クランプ部材の端部の片側にのみ形成するものである。
請求項9に記載の発明は、上述した第8の目的を達成すべく、事務用や家庭用などの電気電子機器において、請求項1ないし8のいずれか1に記載のハーネスクランプ装置を備えるものである。
請求項10に記載の発明は、上述した第9の目的を達成すべく、請求項9に記載の電子電気機器であるところの画像形成装置である。
請求項11に記載の発明は、上述した第10の目的を達成すべく、
ハーネスを固定保持するハーネスクランプ方法において、
ハーネスを固定する板金製等のハーネス保持部材の板面のハーネス通路に配置して前記板面に沿ってフラットハーネスなどのハーネスを這いまわし、
前記ハーネス通路の両側に設ける、前記ハーネス保持部材のスリット状などの嵌入孔に、全体平面状をなし、マイラー(デュポン社の登録商標)などを用いてつくった弾性シートであるクランプ部材の、舌片状などの両端部を差し込むことにより自身の平面状態を保持しようとする弾性で抜け止めし、
そのクランプ部材で、前記ハーネスを横切ってそのハーネスの浮き上がりを押さえるものである。
請求項1に記載の発明によれば、全体平面状をなすマイラーなどの弾性シートでつくったクランプ部材でハーネスを横切って押さえるので、這いまわすハーネスまわりに十分な余裕がない場合にも、比較的薄いクランプ部材でハーネスを押さえることができ、面状のクランプ部材でハーネスの浮き上がりを広面積で安定的に押さえることができる。また、クランプ部材の両端部を嵌入孔に差し込むことにより押さえるので、クランプ部材の着脱を容易とし、ハーネスクランプ作業を簡単とすることができる。しかも、自身の平面状態を保持しようとする弾性で抜け止めするので、物理的に十分な力で押さえて電気電子機器の安全規格を満たすことができるとともに、構成単純で両面テープやねじ等を不要とし、安価なハーネスクランプ装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ハーネス保持部材の板面を凹ませてつくったハーネス通路に入り込ませてハーネスを這いまわすので、ハーネス保持部材の板面上に配置するハーネスをハーネス通路で位置決めするとともに、クランプ部材をハーネス通路内に入れてクランプ部材がハーネス保持部材の板面よりも低くし、または仮に突出してもその突出高さを低くし、例えばハーネスまわりに備える高圧回路との間に十分な空隙を確保し、電気電子機器の安全規格を満たしたハーネスクランプ装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、凹ませたハーネス通路を形成する両側の板面を傾斜面とし、その傾斜面に嵌入孔を設けるので、クランプ部材の両端部を嵌入孔に差し込みやすくするとともに、クランプ部材の両端部を各々差し込む嵌入孔を、クランプ部材をより平面に近い状態で保持し得る向きとするハーネスクランプ装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、嵌入孔の孔縁に、その嵌入孔にクランプ部材の端部を差し込むときその端部を嵌入孔へと導く傾斜ガイド部を形成するので、クランプ部材の両端部を嵌入孔に差し込みやすくするとともに、クランプ部材の両端部を各々差し込む嵌入孔を、クランプ部材をより平面に近い状態で保持し得る孔縁形状とするハーネスクランプ装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、クランプ部材の、嵌入孔に入る部分と入らない部分の境界に肩部を形成するので、嵌入孔に端部を差し込んだとき肩部をハーネス保持部材の板面に当接して面状のクランプ部材が面方向に傾いて取り付かないようにし、的確な取り付け位置でハーネスの浮き上がりを確実に押さえるハーネスクランプ装置を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、嵌入孔に差し込むクランプ部材の端部の形状を嵌入孔より大きくつくり、嵌入孔に端部を差し込んだとき嵌入孔の孔縁に掛け止める顎部を端部に形成するので、嵌入孔の孔縁に顎部を掛け止めてクランプ部材の抜け止めをより確実としたハーネスクランプ装置を提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、たわませてクランプ部材の端部の形状を小さくすることができるスリットを端部に形成するので、クランプ部材の抜け止めをより確実とする一方、スリットを利用してたわませてクランプ部材の端部の形状を小さくし、嵌入孔に対する端部の出し入れを容易としてクランプ部材の取り付け取り外し操作性を向上したハーネスクランプ装置を提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、顎部をクランプ部材の端部の片側にのみ形成するので、クランプ部材の抜け止めをより確実とする一方、面状のクランプ部材を面方向に回動することにより嵌入孔に対する端部の出し入れを可能としてクランプ部材の取り付け取り外し操作性を向上したハーネスクランプ装置を提供することができる。
請求項9に記載の発明によれば、上述した効果を有するハーネスクランプ装置を備える電気電子機器を提供することができる。
請求項10に記載の発明によれば、上述した効果を有するハーネスクランプ装置を備える画像形成装置を提供することができる。
請求項11に記載の発明によれば、全体平面状をなすマイラーなどの弾性シートでつくったクランプ部材でハーネスを横切って押さえるので、這いまわすハーネスまわりに十分な余裕がない場合にも、比較的薄いクランプ部材でハーネスを押さえることができ、面状のクランプ部材でハーネスの浮き上がりを広面積で安定的に押さえることができる。また、クランプ部材の両端部を嵌入孔に差し込むことにより押さえるので、クランプ部材の着脱を容易とし、ハーネスクランプ作業を簡単とすることができる。しかも、自身の平面状態を保持しようとする弾性で抜け止めするので、物理的に十分な力で押さえて電気電子機器の安全規格を満たすことができるとともに、両面テープやねじ等を不要とし、安価なハーネスクランプ方法を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1には、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を持たせることができる画像形成装置を正面から見て示す。
図中符号100は、用紙・OHPフィルム等の記録媒体に画像を記録する画像形成装置本体である。画像形成装置本体100は、複数の給紙カセット10を備える給紙テーブル200上に載置する。給紙テーブル200は、各給紙カセット10内に収納する記録媒体を選択的に順次画像形成装置本体100に供給する。他方、画像形成装置本体100上には、原稿の画像情報を読み取るスキャナ300を取り付ける。さらにその上には、スキャナ300上に向けて原稿を搬送する自動原稿搬送装置(ADF)400を取り付ける。
また、画像形成装置本体100の右側面には、記録媒体の両面に記録を行うとき、画像形成装置本体100で片面記録済みの記録媒体を反転して再度画像形成装置本体100に再給紙する両面装置500を取り付ける。符号600は、手差し記録媒体を給紙する手差し給紙装置である。一方、画像形成装置本体の左側面には、画像形成装置本体100で記録済みの記録媒体に後処理を行うフィニッシャ700を取り付ける。そして、この画像形成装置では、画像形成装置本体100とスキャナ300との間に、画像形成装置本体100で記録済みの記録媒体を排出する胴内排紙部800を設ける。
図2には、その画像形成装置本体100の右後ろを背面側から見て示す。
図示するとおり、画像形成装置本体100には、背面に縦長なアプリケイションカバー12を取り付けている。
図3および図4には、画像形成装置にファクシミリ機能を付加すべく画像形成装置本体100にFAXボードユニットを取り付ける手順を示す。
画像形成装置にファクシミリ機能を付加するときは、まず図3に示すように、1つのねじ13を外してアプリケイションカバー12を取り外す。次いで、2つのねじ14を外してカバープレート15を取り外してユニット収納空間16を開放する。その後、図4に示すように、開放したユニット収納空間16にFAXボードユニット17を挿入し、2つのねじ18で固定する。
図5には、FAXボードユニット17を示す。
FAXボードユニット17には、板金ブラケット製のハーネス保持部材20を設ける。ハーネス保持部材20は、矩形状板金材料の挿入側後端辺を直角に曲げてなり、板面をL字型に凹ませてハーネス通路21を幅広の浅溝状に形成する。ハーネス通路21には、帯状のフラットハーネス22を入れてハーネス保持部材20の板面に沿って這いまわす。ハーネス通路21が直角に曲がる部分では、斜めに折り返してフラットハーネス22を直角に折り曲げ、ハーネス通路21に沿わせて配置する。
フラットハーネス22の両端には、各々コネクタ23・24を取り付ける。一方のコネクタ23は、回路基板25上のコネクタ26に接続する。回路基板25は、4つのねじ27でハーネス保持部材20に取り付ける。他方のコネクタ24は、ハーネス保持部材20の裏側の不図示のコネクタに接続する。ハーネス通路21の直角に折れ曲がる部分には、ハーネス通路21の板面両側に嵌入孔30・31をあける。そして、その両側の嵌入孔30・31に、それぞれクランプ部材32の両端部33・34を差し込む。
図6には、ハーネス通路21の直角に折れ曲がる部分を拡大して示す。
嵌入孔30・31は、平行で、ともにまっすぐなスリット状をなし、凹ませたハーネス通路21の底面に内側の嵌入孔30は短く、外側の嵌入孔31は長く形成してなる。
図7には、クランプ部材32の平面形状を示す。
クランプ部材32は、マイラー(デュポン社の登録商標)等のPETフィルムなどを用いてつくり、舌片状の両端部33・34まで全体平面状をなす弾性シートである。そして、両端部33・34を両側の嵌入孔30・31に差し込むことにより、自身の平面状態を保持しようとする弾性で抜け止めし、図6に示すようにフラットハーネス22を横切ってそのフラットハーネス22の浮き上がりを押さえる。
よって、図示するようなハーネスクランプ装置によれば、全体平面状をなすマイラーなどの弾性シートでつくったクランプ部材32でフラットハーネス22を横切って押さえるので、這いまわすフラットハーネス22まわりに十分な余裕がない場合にも、比較的薄いクランプ部材32でフラットハーネス22を押さえることができ、面状のクランプ部材32でフラットハーネス22の浮き上がりを広面積で安定的に押さえることができる。
また、クランプ部材32の両端部33・34を嵌入孔30・31に差し込むことにより押さえるので、クランプ部材32の着脱を容易とし、ハーネスクランプ作業を簡単とすることができる。しかも、自身の平面状態を保持しようとする弾性で抜け止めするので、物理的に十分な力で押さえて画像形成装置の安全規格を満たすことができるとともに、構成単純で両面テープやねじ等を不要とし、安価とすることができる。
ところで、図示クランプ部材32は、図7に示すように、両端部33・34の両側、すなわち嵌入孔30・31に入る部分と入らない部分の境界に、ハーネス保持部材20の板面に当接する肩部33a・33b、34a・34bを形成する。これにより、図6に示すように、クランプ部材32の両端部33・34を嵌入孔30・31に差し込んだとき、肩部33a・33b、34a・34bをハーネス保持部材20の板面に当接して面状のクランプ部材32が矢示する面方向に傾いて偏らないようにし、的確な取り付け位置でフラットハーネス22の浮き上がりを確実に押さえる。
さらに、図示例では、フラットハーネス22を折り曲げて直角に曲がる部分を押さえるので、1箇所でフラットハーネス22の浮き上がりを確実に押さえることができる。加えて、ハーネス保持部材20の板面を凹ませてつくったハーネス通路21に入り込ませてフラットハーネス22を這いまわすので、ハーネス保持部材20の板面上に配置するフラットハーネス22をハーネス通路21で位置決めするとともに、クランプ部材32をハーネス通路21内に入れてクランプ部材32がハーネス保持部材20の板面よりも低くし、または仮に板面より突出してもその突出高さを低くし、例えばフラットハーネス22まわりに備える高圧回路との間に十分な空隙を確保し、画像形成装置の安全規格を満たすことができる。
図8には、図6を斜めから見て示す。
図6に示すように、凹ませたハーネス通路21の底面に嵌入孔30・31を形成すると、それらの嵌入孔30・31は上向きとなるから、それらの嵌入孔30・31にクランプ部材32の両端部33・34を差し込むと、両端部33・34にクランプ部材32の中央部を膨らますような曲げモーメントが働き、クランプ部材32は、図8に示すように湾曲することとなり、フラットハーネス22の浮き上がりの押えが不十分となる。
図9には、他のハーネスクランプ装置の一部を拡大して示す。
図9に示すハーネスクランプ装置では、凹ませたハーネス通路21を形成する両側の板面を傾斜面35・36とし、それらの傾斜面35・36の底面近くに嵌入孔30・31を設ける。図10(A)には、そのA‐A断面を示す。
これにより、クランプ部材32の両端部33・34を各々嵌入孔30・31に差し込みやすくするとともに、嵌入孔30・31を、クランプ部材32をより平面に近い状態で保持し得る向きとし、両端部33・34に働く曲げモーメントを小さくしてクランプ部材32の中央部の膨らみを少なくし、ハーネス通路21内のフラットハーネス22の浮き上がりをしっかりと押さえるようにすることができる。
図10(B)には、嵌入孔30・31の他例を示す。
この例では、嵌入孔30・31の孔縁に傾斜ガイド部37・38を形成する。傾斜ガイド部37・38は、嵌入孔30・31の外側の孔縁を絞り加工により上向き折り曲げ、クランプ部材32の端部33・34を差し込むとき、それらの端部33・34を嵌入孔30・31に導く。反対に、嵌入孔30・31の内側の孔縁を絞り加工により下向き折り曲げ、クランプ部材32の端部33・34を差し込むとき、それらの端部33・34を嵌入孔30・31に導くようにしてもよい。
これにより、クランプ部材32の両端部33・34を各々嵌入孔30・31に差し込みやすくするとともに、嵌入孔30・31を、クランプ部材32をより平面に近い状態で保持し得る孔縁形状とし、両端部33・34に働く曲げモーメントを小さくしてクランプ部材32の中央部の膨らみを少なくし、フラットハーネス22の浮き上がりをしっかりと押さえるようにすることができる。
さて、上述した例では、クランプ部材32を図7に示す形状としたが、例えば図11ないし図13に示すような形状とすることもできる。なお、図11ないし図13では、クランプ部材32の一方の端部33のみを図示するが、他方の端部34も同様に形成するとよい。
図11(A)に示す例では、嵌入孔30に差し込むクランプ部材32の端部33の形状を嵌入孔30よりも大きくつくり、嵌入孔30に端部33を差し込んだとき嵌入孔30の孔縁に掛け止める顎部33cを端部33に形成する。そして、図11(B)に示すように、嵌入孔30に端部33を差し込んだとき、嵌入孔30の孔縁に顎部33cを掛け止めてクランプ部材32の抜け止めをより確実にする。
図12(A)に示す例では、端部33に顎部33cを有するクランプ部材32において、端部33の中央に端部33を左右に分割するスリット33dを形成し、両側を内側にたわませてクランプ部材32の端部33の形状を小さくすることを可能とする。そして、顎部33cでクランプ部材32の抜け止めをより確実とする一方、スリット33dを利用してたわませることにより、図12(B)に示すようにスリット33dで分割した両側を合わせてクランプ部材32の端部33の形状を小さくし、嵌入孔30に対する端部33の出し入れを簡単とすることによりクランプ部材32の取り付け取り外しを容易としてクランプ部材32の着脱操作性を向上する。
図13(A)に示す例では、顎部33cをクランプ部材32の端部33の片側にのみ形成する。そして、片側の顎部33cでクランプ部材32の抜け止めをより確実とする一方、図13(B)に示すように面状のクランプ部材32を、図中矢示する面方向に回動することにより嵌入孔30に対する端部33の出し入れを可能とし、クランプ部材32の取り付け取り外しを容易としてクランプ部材32の着脱操作性を向上する。
複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を持たせることができる画像形成装置を正面図である。 その画像形成装置本体の右後ろを背面側から見て示す斜視図である。 その画像形成装置にファクシミリ機能を付加すべく画像形成装置本体のユニット収納空間を開放した状態を示す斜視図である。 そのユニット収納空間にFAXボードユニットを取り付ける状態を示す斜視図である。 そのFAXボードユニットの分解斜視図である。 そのFAXボードユニットに備えるハーネスクランプ装置の拡大平面図である。 そのハーネスクランプ装置で用いるクランプ部材の平面図である。 図6の斜視図である。 他のハーネスクランプ装置の一部拡大平面図である。 (A)はそのA‐A線断面図、(B)は嵌入孔の他例を示す同様位置の断面図である。 (A)はクランプ部材の他例の部分平面図、(B)はその端部を嵌入孔に挿入した状態を示す斜視図である。 (A)はクランプ部材のさらに他例の部分平面図、(B)はその端部のスリット両側を重ね合わせた状態を示す図である。 (A)はクランプ部材のまたさらに他例の部分平面図、(B)はクランプ部材を回動してその端部を取り付け取り外す状態を示す斜視図である。
符号の説明
20 ハーネス保持部材
21 ハーネス通路
22 フラットハーネス
30・31 嵌入孔
32 クランプ部材
33・34 クランプ部材の両端部
33a・33b 肩部
34a・34b 肩部
33c 顎部
33d スリット
35・36 ハーネス通路の傾斜面
37・38 嵌入孔の傾斜ガイド部

Claims (11)

  1. ハーネス通路の両側に嵌入孔を設けるハーネス保持部材と、
    前記ハーネス通路に配置して前記ハーネス保持部材の板面に沿って這いまわすハーネスと、
    両端部まで全体平面状をなす弾性シートで、前記両側の嵌入孔に前記両端部を差し込むことにより自身の平面状態を保持しようとする弾性で抜け止めし、前記ハーネスを横切ってそのハーネスの浮き上がりを押さえるクランプ部材と、
    を備えることを特徴とする、ハーネスクランプ装置。
  2. 前記ハーネスが入り込むように凹ませて前記板面に前記ハーネス通路を設けることを特徴とする、請求項1に記載のハーネスクランプ装置。
  3. 凹ませた前記ハーネス通路を形成する両側の前記板面を傾斜面とし、その傾斜面に前記嵌入孔を設けることを特徴とする、請求項2に記載のハーネスクランプ装置。
  4. 前記嵌入孔の孔縁に、その嵌入孔に前記クランプ部材の端部を差し込むときその端部を前記嵌入孔へと導く傾斜ガイド部を形成することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1に記載のハーネスクランプ装置。
  5. 前記クランプ部材の、前記嵌入孔に入る部分と入らない部分の境界に、前記ハーネス保持部材の板面に当接する肩部を形成することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載のハーネスクランプ装置。
  6. 前記嵌入孔に差し込む前記クランプ部材の端部の形状を前記嵌入孔より大きくつくり、前記嵌入孔に前記端部を差し込んだとき前記嵌入孔の孔縁に掛け止める顎部を、前記端部に形成することを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1に記載のハーネスクランプ装置。
  7. たわませて前記クランプ部材の端部の形状を小さくすることができるスリットを、前記端部に形成することを特徴とする、請求項6に記載のハーネスクランプ装置。
  8. 前記顎部を、前記クランプ部材の端部の片側にのみ形成することを特徴とする、請求項6に記載のハーネスクランプ装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1に記載のハーネスクランプ装置を備えることを特徴とする、電気電子機器。
  10. 請求項9に記載の電子電気機器であることを特徴とする、画像形成装置。
  11. ハーネス保持部材の板面のハーネス通路に配置して前記板面に沿ってハーネスを這いまわし、
    前記ハーネス通路の両側に設ける、前記ハーネス保持部材の嵌入孔に、全体平面状をなす弾性シートであるクランプ部材の両端部を差し込むことにより自身の平面状態を保持しようとする弾性で抜け止めし、
    そのクランプ部材で、前記ハーネスを横切ってそのハーネスの浮き上がりを押さえる、
    ことを特徴とする、ハーネスクランプ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010085729A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Kyocera Mita Corp 電気機器の配線構造、およびその配線構造を備えた画像形成装置
US8717779B2 (en) 2011-03-10 2014-05-06 Ricoh Company, Ltd. Holder for holding cable noise suppressor and image forming system incorporating the same
JP2015068995A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 索状体保持部材およびこれを備える画像形成装置

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