JP3694186B2 - ハーネスクリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機・プリンタ・ファクシミリやそれらの複合機などの画像形成装置、その他の種々の装置にあって、複数の電線を並べて偏平状に一体化したフラットハーネスを、該装置に取り付けるときに使用するハーネスクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のハーネスクリップの中には、たとえば特開平9−280218号公報に記載のように、2つ折りにして、フラットハーネスをあらかじめ取り付けたフィルムを挟み、一方の係止突起を他方の被係止部に係止してそのフィルムを挟んだ状態を保持して後、該ハーネスクリップに設ける係止脚を、装置側の穴に挿入し、装置にフラットハーネスを取り付けるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来のハーネスクリップでは、
1)2つ折りにしてフィルムを挟んで重ね合わせるとともに、係止突起や係止脚を設けるなどするから、複雑で厚さが厚くなり、占有スペースが大きくなる、
【0004】
2)2つ折りにして、フラットハーネスをあらかじめ取り付けたフィルムを挟んで重ね合わせ、係止突起を被係止部に係止して後、係止脚を装置側の穴に挿入するから、工程数が多くなり、フラットハーネスの取付作業が面倒である、
などの課題があった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、以上の課題を解決し、占有スペースが小さく、装置に対するフラットハーネスの取付作業が簡単なハーネスクリップを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、この発明は、複数の電線を並べて偏平状に一体化したフラットハーネスを装置に取り付けるときに使用し、全体を板状につくってなるハーネスクリップにおいて、一端を開放するスリット状をなし、前記フラットハーネスを係合する係合部と、その係合部の一側にあって前記装置に取り付ける取付部と、前記係合部の他側にあって弾性変形して開き前記係合部に係合したフラットハーネスを前記装置へと押さえる弾性押圧部と、その弾性押圧部の端縁から突出して設け、前記装置側に掛け止めて前記弾性押圧部が弾性変形して所定以上浮き上がることを阻止する掛止部とを備えてなる、ことを特徴とする。
【0007】
そして、装置にフラットハーネスを取り付けるとき、装置の取付部位にあらかじめこの発明によるハーネスクリップの取付部を取り付けておき、そのハーネスクリップの係合部であるスリットに挿入してフラットハーネスを係合し、その係合部に係合したフラットハーネスを弾性押圧部で押さえるとともに、その弾性押圧部の掛止部を装置に掛け止めて弾性押圧部の所定以上の弾性変形を阻止する。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のハーネスクリップにおいて、取付部を、粘着材を用いて装置に取り付けてなる、ことを特徴とする。
【0011】
そして、この請求項2に記載の発明では、装置にフラットハーネスを取り付けるとき、粘着材を用いて装置の取付部位にあらかじめ取付部を取り付けておく。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1、または2に記載のハーネスクリップにおいて、弾性押圧部に、係合部に係合するフラットハーネスを案内する突起を設けてなる、ことを特徴とする。
【0013】
そして、この請求項3に記載の発明では、装置にフラットハーネスを取り付けるとき、突起を持って弾性押圧部を弾性変形するとともに、その突起で案内してフラットハーネスを係合部に係合し、係合後に突起から手を離して弾性押圧部でフラットハーネスを押さえる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1、2、または3に記載のハーネスクリップにおいて、合成樹脂材料で全体を板状につくってなる、ことを特徴とする。
【0017】
そして、この請求項4に記載の発明では、装置にフラットハーネスを取り付けるとき、合成樹脂製のハーネスクリップが、フラットハーネスの合成樹脂被覆と接触するようにする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1には、この発明によるハーネスクリップを示す。たとえば図示するとおり、この発明によるハーネスクリップ10は、全体を合成樹脂材料で矩形板状につくる。
【0019】
そして、中央には、フラットハーネスを係合する係合部として、一端を開放して、フラットハーネスを挿入するスリット12を備えてなる。そのスリット12の一側には、装置に取り付ける取付部13を備える。一方、該スリット12の他側には、スリット12に挿入したフラットハーネスを自身の弾性で押さえる弾性押圧部14を備える。
【0020】
弾性押圧部14には、側縁aから突出して、先端が浮き上がるように傾斜する突起15を設ける。また、スリット12が開放する端縁b側から突出して掛止部16を設けてなる。
【0021】
この発明によるハーネスクリップ10は、たとえば以上のように形成する。そして、その取付部13の下面に、図2に示すように粘着材cを塗布する。
【0022】
粘着材cを塗布したハーネスクリップ10は、たとえば図3に示すように、端縁b側を装置20側の壁22に沿わせ、その取付部13を、図中点線で示す粘着材cを用いて貼り付け、あらかじめ装置20の取付部位23に取り付けておく。なお、図示例では、装置20の壁22に、掛止孔24をあけてなる。
【0023】
そして、図4(A)に示すように、フラットハーネス30の端部を取り付けるときは、突起15をつかんで持ち上げ、弾性押圧部14を弾性変形してスリット12を大きく開く。
【0024】
次いで、図中矢示するとおり、フラットハーネス30を長さ方向に移動し、フラットハーネス30の端部を突起15で案内しながら弾性押圧部14の下へと導き、スリット12にその切り込み方向(図1で矢印dで示す)と直角な方向から挿入する。
【0025】
その後、突起15から手を離して図5に示すように弾性押圧部14でフラットハーネス30を押さえる。それから、掛止部16を掛止孔24に入れて装置20側に掛け止め、弾性押圧部14が弾性変形して所定以上浮き上がることを阻止する。
【0026】
一方、図4(B)に示すように、長いフラットハーネス30の端部ではなく途中を取り付けるときは、同様に、突起15をつかんで持ち上げ、弾性押圧部14を弾性変形してスリット12を大きく開く。
【0027】
次いで、図中矢示するとおり、フラットハーネス30を幅方向に移動し、スリット12にその切り込み方向dから挿入しながら弾性押圧部14の下へと導く。
【0028】
その後、同様に、突起15から手を離して図5に示すように弾性押圧部14でフラットハーネス30を押さえる。それから、掛止部16を掛止孔24に入れて装置20側に掛け止め、弾性押圧部14が弾性変形して所定以上浮き上がることを阻止する。
【0029】
ところで、上述した図示例では、取付部13を粘着材cを用いて装置20の取付部位23に取り付けた。しかし、粘着材に限らず、はめ付けたり引っ掛けたりなどして取付部を装置に取り付けるようにしてもよい。
【0030】
また、上述した図示例では、弾性押圧部14から突出して掛止部16を形成し、その掛止部16を掛止孔24に入れて装置20側に掛け止め、弾性押圧部14の所定以上の弾性変形を阻止するようにした。しかし、逆に装置側に突出して被掛止突部を形成し、その被掛止突部に弾性押圧部の掛止部を掛け止めて弾性押圧部の所定以上の弾性変形を阻止するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
この発明によれば、装置にフラットハーネスを取り付けるとき、取付部位にあらかじめハーネスクリップの取付部を取り付けておき、その係合部であるスリットに挿入してフラットハーネスを係合して弾性押圧部で押さえるだけであるから、取付作業が簡単である利点がある。また、スリットに挿入したフラットハーネスを弾性押圧部で重ね合わせるように押さえることができるとともに、全体をフラットハーネスの幅よりそれほど大きくつくる必要がないから、占有スペースを小さくすることができ、面で押さえるようにすることで、フラットハーネスに傷を付けるおそれもない。さらに、弾性押圧部の掛止部を装置に掛け止めて弾性押圧部の所定以上の弾性変形を阻止するから、フラットハーネスのたわみで弾性押圧部が所定以上弾性変形することを規制し、フラットハーネスがたとえばねじ先など、装置側の部材と接触して傷付くおそれをなくすとともに、弾性押圧部でフラットハーネスを確実に押さえることができる。
【0033】
請求項2に記載の発明によれば、装置にフラットハーネスを取り付けるとき、装置の取付部位に粘着材を用いて取付部を取り付けるから、一層省スペースで簡単に取り付けることができる。
【0034】
請求項3に記載の発明によれば、装置にフラットハーネスを取り付けるとき、突起をつかんで持ち上げて弾性押圧部を弾性変形するとともに、その突起で案内してフラットハーネスを係合部へと導くから、フラットハーネスの取付作業性を一層向上することができる。
【0036】
請求項4に記載の発明によれば、合成樹脂製のハーネスクリップが、フラットハーネスの合成樹脂被覆と接触するから、電気的な絶縁を確実とし、かつフラットハーネスを傷を付けることなく保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるハーネスクリップの斜視図である。
【図2】その取付部に粘着材を塗布した状態を、図1のA方向から見た図である。
【図3】そのハーネスクリップを、装置の取付部位に貼り付けた状態を示す斜視図である。
【図4】その装置に貼り付けたハーネスクリップを用いて、フラットハーネスを取り付ける状態を示し、(A)はフラットハーネスの端部、(B)はフラットハーネスの途中を取り付ける場合である。
【図5】その取り付け後の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ハーネスクリップ
12 スリット(係合部)
13 取付部
14 弾性押圧部
15 突起
16 掛止部
20 装置
22 壁
23 取付部位
24 掛止孔
30 フラットハーネス
a 側縁
b 端縁
c 粘着材
d 切り込み方向
Claims (4)
- 複数の電線を並べて偏平状に一体化したフラットハーネスを装置に取り付けるときに使用し、全体を板状につくってなるハーネスクリップにおいて、
一端を開放するスリット状をなし、前記フラットハーネスを係合する係合部と、
その係合部の一側にあって前記装置に取り付ける取付部と、
前記係合部の他側にあって弾性変形して開き前記係合部に係合したフラットハーネスを前記装置へと押さえる弾性押圧部と、
その弾性押圧部の端縁から突出して設け、前記装置側に掛け止めて前記弾性押圧部が弾性変形して所定以上浮き上がることを阻止する掛止部と
を備えてなる、ハーネスクリップ。 - 前記取付部を、粘着材を用いて前記装置に取り付けてなる、請求項1に記載のハーネスクリップ。
- 前記弾性押圧部に、前記係合部に係合するフラットハーネスを案内する突起を設けてなる、請求項1、または2に記載のハーネスクリップ。
- 合成樹脂材料で全体を板状につくってなる、請求項1、2、または3に記載のハーネスクリップ。
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