JP2006287798A - Sipプロキシサーバ - Google Patents
Sipプロキシサーバ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006287798A JP2006287798A JP2005107635A JP2005107635A JP2006287798A JP 2006287798 A JP2006287798 A JP 2006287798A JP 2005107635 A JP2005107635 A JP 2005107635A JP 2005107635 A JP2005107635 A JP 2005107635A JP 2006287798 A JP2006287798 A JP 2006287798A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sip
- communication
- communication device
- sip communication
- proxy server
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Telephonic Communication Services (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
- Facsimile Transmission Control (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Abstract
【課題】管轄するネットワークエリア内のSIP通信装置宛のSIPメッセージをネットワークエリア外から受信し、前記SIP通信装置がSIPによるデータ通信を確立できない場合に、発呼側へ代替宛先情報を自動的に通知するSIPプロキシサーバを提供すること。
【解決手段】管轄するLAN2内のSIP通信装置4が新たなSIP通信を確立できる状態にあるか否かを判定する手段と、LAN2内のSIP通信装置4に関連付けて代替宛先情報を記憶するテーブルTと、ネットワークエリア2外からSIP通信装置4宛のINVITEを受信し(T11)、SIP通信装置4が新たなSIP通信を確立できない状態にあると判定した場合に、当該SIP通信装置4に関連付けられた代替宛先情報M1をリダイレクトメッセージに記述して発呼側30へ返信する(T12)手段と、を備えるSIPプロキシサーバ1。
【選択図】図7
【解決手段】管轄するLAN2内のSIP通信装置4が新たなSIP通信を確立できる状態にあるか否かを判定する手段と、LAN2内のSIP通信装置4に関連付けて代替宛先情報を記憶するテーブルTと、ネットワークエリア2外からSIP通信装置4宛のINVITEを受信し(T11)、SIP通信装置4が新たなSIP通信を確立できない状態にあると判定した場合に、当該SIP通信装置4に関連付けられた代替宛先情報M1をリダイレクトメッセージに記述して発呼側30へ返信する(T12)手段と、を備えるSIPプロキシサーバ1。
【選択図】図7
Description
本発明は、SIP(Session Initiation Protocol)プロキシサーバに関し、詳しくは、SIPプロキシサーバが管轄するネットワークエリア内のSIP通信装置宛のSIPメッセージをネットワークエリア外から受信した場合に、当該SIPメッセージを前記SIP通信装置に転送したり、前記SIP通信装置に成り代わってSIPメッセージを発呼側へ返信するSIPプロキシサーバに関する。
近年、SIPメッセージをやり取りしてメディアセッションを確立した上で、画像データ等のデータ通信を行う通信装置(以下「SIP通信装置」という。)が提案されている(例えば、特許文献1乃至3を参照。)。SIP通信装置間でのSIPメッセージの転送は、SIPプロキシサーバ(例えば、特許文献1乃至3のSIPサーバ)によって行われる。SIP通信装置をLANに設置して、前記SIPプロキシサーバを、例えば特許文献4に開示されているようなリバースプロキシサーバ(201)のように、LANを出入りするパケットを監視できる所に設置して、LAN内外の通信についてアクセス制御を行うことができる。例えば、LAN外からLAN内への不正なアクセスやLAN内からLAN外の特定のアドレスへのアクセスを禁止したり、LANを出入りするパケットの転送優先度を制御することができる。
ところで、SIP通信装置には、SIPによりメディアセッションを確立してデータ通信を行う機能のほか、さらに、G3ファクシミリ通信機能、SMTP通信機能などの通信手段を併せ持つものも提案されている(例えば、特許文献3の段落[0023]、[0024]参照。)。複数の通信手段を備えるSIP通信装置同士であれば、発呼側SIP通信装置が発呼した時に被呼側SIP通信装置が他の装置とデータ通信を行っている最中で、SIPによるデータ通信を更に確立させることが出来ない状態であっても、SIP以外の通信手段によって画像データの送信を行うことができる。
また、相手先ユーザが複数のSIP通信装置を所有している場合は、発呼側SIP通信装置が発呼した時に被呼側SIP通信装置が他の装置とデータ通信を行っている最中で、SIPによるデータ通信を更に確立させることが出来ない状態であっても、相手先ユーザが所有する別のSIP通信装置が非通信状態であれば、当該別のSIP通信装置宛に画像データの送信を行うことで、相手先ユーザに画像データを送信することも可能である。
しかしながら、上記した、SIP以外の通信手段によって画像データの送信を行うためには、発呼側のユーザが、相手先のSIP通信装置がSIP以外の通信手段を有していること及びその通信手段の宛先情報を知っていることが前提となる。したがって、発呼側のユーザがそれらの情報を把握していない場合はSIP以外の通信手段を利用して画像データを送信することができない。また同様に、上記した、別のSIP通信装置宛に画像データの送信を行うことも、発呼側のユーザが、相手先のSIP通信装置のユーザが複数のSIP通信装置を所有していること及び他のSIP通信装置の宛先情報を知っていることが前提となり、それらの情報を把握していない場合は相手先が所有する別のSIP通信装置に対しても画像データを送信することができない。
従来より被呼側SIP通信装置側において、受信拒否や代替受信を発呼側に通知することは可能であったが、ネットワーク単位での代替受信の運用管理を可能としたものは未だ提案されていない。また、被呼側SIP通信装置が故障などで応答さえ返せない状態にある場合は、従来の代替受信通知機能を使用することができないという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、SIPプロキシサーバが管轄するネットワークエリア内のSIP通信装置宛のSIPリクエストをネットワークエリア外から受信し、前記SIP通信装置がSIPによるデータ通信を確立できない事情がある場合に、別のSIP通信装置の宛先情報や他の通信手段の宛先情報を発呼側へ自動的に通知するSIPプロキシサーバを提供することを目的とする。
請求項1記載のSIPプロキシサーバは、管轄するネットワークエリア内のSIP通信装置が新たなSIP通信を確立できる状態にあるか否かを判定する判定手段と、前記ネットワークエリア内のSIP通信装置に関連付けて代替宛先情報を記憶する記憶手段と、前記ネットワークエリア外から前記SIP通信装置宛の通信開始要求を受信し、前記判定手段が当該SIP通信装置が新たなSIP通信を確立できない状態にあると判定した場合に、当該SIP通信装置に関連付けられた代替宛先情報をSIPメッセージに記述して発呼側へ返信する手段と、を備えることを特徴としている。
請求項2記載のSIPプロキシサーバは、請求項1記載のSIPプロキシサーバにおいて、前記判定手段は、前記ネットワークエリア外のSIP通信装置と前記ネットワークエリア内のSIP通信装置との間で確立されている通信数を監視し、前記通信数が所定値以上の場合に、前記ネットワークエリア内の当該SIP通信装置が新たなSIP通信を確立できない状態にあると判定し、前記通信数が所定値未満の場合に、前記ネットワークエリア内の当該SIP通信装置が新たなSIP通信を確立できない状態にあると判定するものであることを特徴としている。
請求項3記載のSIPプロキシサーバは、請求項1又は2記載のSIPプロキシサーバにおいて、前記記憶手段が記憶する代替宛先情報は、代替通信手段を示す情報と該手段による送信宛先情報からなり、前記通信手段は、当該代替宛先情報が関連付けられているSIP通信装置が備えるSIP以外の通信手段であることを特徴としている。
請求項4記載のSIPプロキシサーバは、請求項3記載のSIPプロキシサーバにおいて、前記代替通信手段は、公衆交換電話網を通じて行うファクシミリ通信であることを特徴としている。
請求項1記載のSIPプロキシサーバは、管轄するネットワークエリア内のSIP通信装置が新たなSIP通信を確立できない状態にある場合、当該SIP通信装置に関連つけて登録された代替宛先情報を発呼側へ自動的に通知する。したがって、発呼側装置がSIPメッセージに記述された代替宛先情報に従ってデータ送信する機能を実装しているものであれば、即座に送信先を被呼側ユーザが希望する宛先へ振り返えて送信することが可能となる。また、本発明に係るSIPプロキシサーバにて代替受信についての運用ルールを決めることにより、ネットワーク単位の一元管理が可能となり、ネットワークエリア内のSIP通信装置の増減があったときの保守作業が容易になるという利点もある。
請求項2記載のSIPプロキシサーバによれば、ネットワークエリア内のSIP通信装置がSIP通信を複数確立できるものである場合に、適切な通信数の範囲内にある場合に限りSIPメッセージ等の転送を行うことができる。また、ネットワーク単位での通信数の制限や通信負荷の分散なども容易に行えるという利点もある。
請求項3又は4記載のSIPプロキシサーバによれば、ネットワークエリア内のSIP通信装置がSIP通信を確立できない状態にあっても、SIP通信以外の通信手段を有するものであれば、当該SIP通信以外の通信手段により発呼側からデータを受信することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るSIPプロキシサーバについて説明する。図1に本発明の実施の形態に係るSIPプロキシサーバ1が管轄するLAN2内の構成例を示す。LAN2には、SIPプロキシサーバ1のほかに、複数のSIP通信装置4が接続されている。SIPプロキシサーバ1は、ルータ3と直接接続されており、LAN2外(インターネット)からルータ3を通じてLAN2内に入る全てのパケットを監視できるように接続されている。LAN2内に接続されているSIP通信装置4は、何れもSIPによりメディアセッションを確立した上で画像データ等のデータ通信を行うSIP通信機能のほか、G3ファクシミリ通信機能、SMTP通信機能等を有する複合機である。
SIPプロキシサーバ1は、図2に示すように、制御部5、通信部6、テーブル記憶部7、操作部8、表示部9、補助記憶装置10等を備える。制御部5は、図示しないCPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリーメモリー)、RAM(ランダムアクセスメモリー)等で構成され、ROMに格納された制御プログラムに基づいてCPUが発行する命令にしたがって、SIPプロキシサーバ1を構成する各部の動作を制御する。通信部6は、NIC(ネットワークインタフェースカード)を備え、LAN2内に接続されたSIP通信装置4及びルータ3との通信を行う。
テーブル記憶部7は、例えば図3に示すようなテーブルTを記憶している。テーブルTは、「装置ドメイン名」欄、「装置アドレス」欄、「最終更新」欄、「状態」欄、「代替宛先情報」欄及び「通信数」欄を有し、SIPプロキシサーバ1の表示部9に表示させることができるようになっている。また、「装置ドメイン名」欄、「装置アドレス」欄、「代替宛先情報」欄に格納される情報は、操作部8における所定操作により登録することができるようになっている。
「装置ドメイン名」欄には、LAN4内の各SIP通信装置4のドメイン名が格納されている。「装置アドレス」欄には、LAN4内の各SIP通信装置4のIPアドレスが格納されている。「最終更新」欄には、各レコードの情報が更新された日時を示す情報が格納されている。「状態」欄には、LAN4内の各SIP通信装置4の稼動状態を示す情報が格納されている。前記稼動状態を示す情報としては、当該SIP通信装置4が正常に通信中又は待機中の状態にあることを示す情報「正常」又は当該SIP通信装置4がエラーの発生、電源断などにより通信を行うことが出来ない状態にあることを示す情報「異常」が格納される。
「代替宛先情報」欄には、代替通信手段を示す情報と該代替通信手段による送信宛先情報が登録されるようになっており、同一レコードの「装置ドメイン名」欄、「装置アドレス」欄に登録された宛先情報を有するSIP通信装置4に関連付けられる。図示テーブルTの「代替宛先情報」欄では、SIP以外の代替通信手段を示す情報と該代替通信手段による送信宛先情報が格納されている。前記SIP以外の代替通信手段を示す情報としては、SMTPによる電子メールを示す情報(例えば図示「mailto:」)、公衆交換電話網を通じて行うG3方式等のファクシミリ通信を示す情報が格納されている。本実施の形態のように、SIPサーバ1が管轄するLAN2内に複数のSIP通信装置が接続されている場合には、SIPによる通信(以下「SIP通信」ともいう。)を示す情報(例えば「sip:」)と他のSIP通信装置4の宛先情報(IP電話番号、IPアドレス等)とを代替宛先情報として登録することもできるようになっている。
「通信数」欄には、LAN2外のSIP通信装置30とLAN2内のSIP通信装置4との間で確立されている通信数が格納される。SIPプロキシサーバ1は、LAN2内外のSIP通信装置間でのセッションの確立及び切断を監視しており、確立又は切断がされる毎にLAN2内の当該SIP通信装置4に関連付けられた通信数を更新する。
操作部8は、キーボード、マウス等の入力装置で構成される。表示部9は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなり、SIPプロキシサーバ1が保有する情報、例えば前記テーブル記憶部7に格納されたテーブルT、機器設定情報等を表示する。補助記憶装置10は、ハードディスク装置などで構成され、これに各種の情報が記憶される。
LAN2内のSIP通信装置4は、SIPによる通信を確立することができない事情が発生した場合に、その旨をLAN2を通じてSIPプロキシサーバ1へ通知する機能を有する。前記事情が発生した場合とは、例えばSIP通信に関する通信エラーが発生した場合、大量の印刷ジョブが生じたことにより印刷画像を処理するためにメモリの大半の領域を予約確保し、これによりSIPによる通信を確立しても画像データを受信することが困難な場合、画像データ印字するための記録用紙切れや記録用紙のジャムの発生した場合等である。SIP通信装置4は、前記事情が解消した場合もその旨をSIPプロキシサーバ1へ通知する。なお、SIPによる通信を確立することができない事情は、これらに限定されず、種々の事情をSIPプロキシサーバ1への前記通知の対象とすることができる。また、LAN2を通じて行う通知に際して使用する通信プロトコルはSIPに限定されない。SIPプロキシサーバ1は、上記のようにしてLAN2内のSIP通信装置4からSIPによる通信を行うことができない旨の通知を受けると、テーブルTの「状態」欄に「切断」を登録し、その後、前記事情が解消した旨の通知をSIP通信装置4から受けたときに、「状態」欄の「切断」を「正常」に変更登録する。
つぎに、SIP通信装置4の構成例を図4に示す。SIP通信装置4は、CPU(中央処理装置)21、ROM(リードオンリーメモリー)22、RAM(ランダムアクセスメモリー)23、画像メモリ24、モデム25、NCU26、コーデック27、読取部28、記録部29、表示部30、操作部31、LANインタフェース32を備え、各部21乃至32はバス33によって接続されている。なお、SIPによりメディアセッションを確立して画像データを送受信するために必要なプロトコル、例えばRTP(Real-time Transport Protocol)、SDP(Session Description Protocol)なども実装している。
CPU21は、ROM22に格納された制御プログラムに従って、このSIP通信装置4を構成する各部を制御する制御手段として機能する。RAM23は、CPU21の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
画像メモリ24は、コーデック27によって圧縮符号化された受信画像データ等を格納する。画像メモリ24の所定割合以上が大量の印刷ジョブが生じたことにより予約確保された場合、CPU2は、SIPによる通信を確立することができない事情が発生したものとみなして、その旨をSIPプロキシサーバ1へ通知する。
モデム25は、例えばITU−T(国際電気通信連合)の勧告V.34規格又はこれと同様のものに従った送受信データの変調及び復調を行う。NCU26は、PSTN(公衆交換電話網)34との回線の閉結及び開放の動作を行う回線網制御装置であり、G3ファクシミリ通信時にモデム26をPSTN34と接続する。コーデック27は、ファクシミリ送信等に際して、画像データを所定方式に従って圧縮符号化し、また、受信画像データ等を所定方式に従って復号する。読取部28は、原稿の画像データを読取るものであり、例えば、CCDカラーラインセンサ、A/Dコンバータ、画像処理回路等で構成される。
記録部29は、受信画像データ、読取画像データ等を記録紙上に記録する。記録部29には、記録紙のジャムを検出するジャム検出部29aが設けられており、ジャム検出部29aは、ジャムを検出すると、その旨をCPU2に通知する。また、給紙カセット、手差しトレイ等における記録紙の有無を検出する記録紙有無検出部10bが設けられている。記録紙有無検出部10bは、記録紙の有無をCPU2に通知する。なお、CPU2は、記録紙切れ、記録紙のジャムを検出すると、SIPによる通信を確立することができない事情が発生したものとみなして、その旨をSIPプロキシサーバ1へ通知する。
表示部30は、例えば操作部31に並設されたLCD(Liquid Crystal Display)からなり、各種の画面情報を表示する。操作部31は、スタートキー、文字入力キー、ファンクションキーなど各種の操作キーを具備し、オペレータによる各種の操作は、この操作部31において行われる。LANインタフェース32は、SIP通信装置4とLAN2とを接続するインターフェースであり、これを通じてSIP通信装置4は、同じくLAN2に接続されたSIPプロキシサーバ1と通信を行う。
つぎに、SIPプロキシサーバ1がLAN2外からLAN2内のSIP通信装置4宛の通信開始要求メッセージ、例えば「INVITE」メッセージを受信したときに実行する処理動作について図5のフローチャート並びに図6及び図7のシーケンス図に基づいて説明する。なお、発呼側となるSIP通信装置30は、被呼側となるLAN2に接続されたSIP通信装置4と同様にSIP通信以外の通信手段を備えるものであることを前提として説明する。
SIPプロキシサーバ1は、LAN2外からLAN2内のSIP通信装置4宛ての「INVITE」メッセージを受信すると(S1:YES)、「INVITE」メッセージ内に記述されている宛先情報(ドメイン名、IPアドレスなど)からLAN2内の宛先となっているSIP通信装置4を特定する。そして、特定したSIP通信装置4が新たなSIP通信を確立できる状態にあるか否かを判定する。具体的には、SIPプロキシサーバ1は、テーブルTにおいて、特定したSIP通信装置4のドメイン名、IPアドレス等に関連付けられている「状態」欄に「正常」が格納されており(S2:YES)、当該SIP通信装置4がSIP通信を行っていない場合は(S3:NO)、当該SIP通信装置4が新たなSIP通信を確立できる状態にあると判定する。また、SIPプロキシサーバ1は、テーブルTにおいて、特定したSIP通信装置4のドメイン名、IPアドレス等に関連付けられている「状態」欄に「正常」が格納されており(S2:YES)、当該SIP通信装置4がSIPによる通信を行っている場合であっても(S3:YES)、当該SIP通信装置4のドメイン名、IPアドレス等に関連付けられている「通信数」欄に格納されている通信数が所定値未満であれば(S4:YES)、当該SIP通信装置4が新たなSIP通信を確立できる状態にあると判定する。
一方、S2において「状態」欄に「異常」が格納されている場合(S2:NO)、及び、S3において当該SIP通信装置4がSIP通信を行っている場合であって(S3:YES)、S4において「通信数」欄に格納されている通信数が所定値以上である場合(S4:NO)は、当該SIP通信装置4が新たなSIP通信を確立できない状態にあると判定する。
SIP通信装置4が新たなSIP通信を確立できる状態にあると判定した場合は(S3:NO又はS4:YES)、宛先SIP通信装置4へ送信開始要求である「INVITE」メッセージを転送する(S5、T1)。
「INVITE」メッセージの転送後は、図6に示すように、SIPプロキシサーバ1は、宛先SIP通信装置4から返信される応答メッセージ「200 OK」を受信して発呼側SIP通信装置30へ転送し(T2)、その後、発呼側SIP通信装置30から送出された「ACK」を受信して宛先SIP通信装置4へ転送する(T3)。そして、メディアセッションが発呼側SIP通信装置30と被呼側SIP通信装置4との間で確立され、メディアセッション上で、画像データ等のデータ通信が行われる(S6)。SIPプロキシサーバ1は、両SIP通信装置4、30間で通信が開始された場合、テーブルTにおいて当該SIP通信装置4に関連つけられている通信数を1増加したものに更新する(S7)。その後、発呼側SIP通信装置30と被呼側SIP通信装置4との間でSIPプロキシサーバ1を介して授受されると(T4、T5)、メディアセッションが切断され、上記通信が終了したものと判断される(S8:YES)。通信終了と判断した後は、テーブルTにおいて当該SIP通信装置4に関連付けられている通信数を1減少させたものに更新する(S9)。
一方、SIPプロキシサーバ1が、SIP通信装置4が新たなSIP通信を確立できない状態にあると判定した場合(S2:NO又はS4:NO)、宛先SIP通信装置4へ送信開始要求である「INVITE」メッセージを転送せず、宛先SIP通信装置4に関連付けられた代替宛先情報、つまり、テーブルTにおいて宛先SIP通信装置のドメイン名、IPアドレスに関連付けて「代替宛先情報」欄に格納されている代替宛先情報を記述したSIPのリダイレクトメッセージを生成する。そして、生成したリダイレクトメッセージを発呼側SIP通信装置へ返信する(S10、T12)。ここで、生成されるリダイレクトメッセージは、例えば図7に示すようなものである。すなわち、SIPのリダイレクトメッセージM(「302 Moved Temprarily」)の「Contact:」ヘッダ領域M1に代替宛先情報が記述される。図示する例の代替宛先情報は、代替通信手段として電子メールを指定する情報「mailto:」と公衆交換電話網を通じて行うファクシミリ通信を指定する情報「fax:」が記述されており、さらに、各代替通信手段による送信宛先情報としてメールアドレス、ファクシミリ番号が記述されている。テーブルTの「代替宛先情報」に代替通信手段としてSIP通信を指定する「SIP:」及び宛先情報(URI、IP電話番号等)が格納されていた場合は、それらが代替宛先情報として「Contact:」ヘッダに記述される。
前記T12の後、発呼側SIP通信装置30は、SIPプロキシサーバ1へ「INVETE」に対する最終レスポンスの確認メッセージ「ACK」を送信する。発呼側SIP通信装置30は、受信したリダイレクトメッセージに記述されている代替宛先情報に従って、代替通信手段を決定し、決定した代替通信手段によって、同じリダイレクトメッセージに記述されている宛先情報宛に対して、画像データを送信する。なお、発呼側SIP通信装置30は、画像データのフォーマット変換手段を備えており、通信手段の変更が生じたことにより、当初送信予定であった画像データのフォーマットを変換する必要がある場合は、画像データをフォーマット変換した後に代替通信手段によって送信する(T14)。
以上説明した本発明の実施の形態においては、代替宛先情報として公衆交換電話網を通じて行うファクシミリ通信手段、SMTPによるメール送信手段、SIPによるデータ通信手段に係るものを例に挙げて説明したが、代替宛先情報はこれら通信手段に係るものに限定されず、これら以外の通信手段に係る代替宛先情報を採用し、当該通信手段により上記した代替通信が実行されるようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態においては、SIPプロキシサーバ1が管轄するネットワークエリアとして1つのLAN2を例に挙げて説明したが、SIPプロキシサーバ1がSIPメッセージの転送等を管轄するネットワークのエリア内であれば、ネットワークの形態はこれに限定されない。例えばSIPプロキシサーバが複数のLANを管轄するものであれば、SIPプロキシサーバ1が管轄するネットワークエリアは、当該複数のLANとなる。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施の形態に係るSIPプロキシサーバ1によれば、LAN2に複数のSIP通信装置4が接続されている場合は、テーブルTの「代替宛先情報」欄に同じLAN2に接続されている他のSIP通信装置4の宛先情報を登録しておくことにより、何れかのSIP通信装置4が通信中でデータを受信できない場合に、他のSIP通信装置4に代替受信させることができる。また、SIP通信装置4がSIP通信以外に通信手段を有する場合には、当該SIP以外の通信手段によりデータを代替して受信させることもできる。故に、SIP通信装置4のユーザ等が予め代替宛先情報を登録しておくことにより、被呼側SIP通信装置4においてSIP通信を確立できない何らかの事情がある場合でも、自動的に登録された宛先へ画像データが転送されるので、発呼側にとっては再送信の負担が無くなり、被呼側にとっても、迅速に画像データの取得が可能となる。この結果、発呼側及び被呼側の双方において通信効率の向上が図られる。また、SIPプロキシサーバ1にて前述したテーブルT等の運用ルールを決めることにより、ネットワーク単位で通信について一元管理ができ、SIP通信装置4の増減時などの保守作業も容易になる。また、ネットワーク単位での通信数の制限や負荷の分散なども行うことができるようになる。
本発明は、例えば、LANに接続されたSIP通信装置のSIPプロキシサーバに適用することができる。
T テーブル
M1 代替宛先情報
1 SIPプロキシサーバ
2 LAN(ネットワークエリア)
4 LAN内のSIP通信装置
5 制御部
7 テーブル記憶部
30 LAN外のSIP通信装置
M1 代替宛先情報
1 SIPプロキシサーバ
2 LAN(ネットワークエリア)
4 LAN内のSIP通信装置
5 制御部
7 テーブル記憶部
30 LAN外のSIP通信装置
Claims (4)
- 管轄するネットワークエリア内のSIP通信装置が新たなSIP通信を確立できる状態にあるか否かを判定する判定手段と、前記ネットワークエリア内のSIP通信装置に関連付けて代替宛先情報を記憶する記憶手段と、前記ネットワークエリア外から前記SIP通信装置宛の通信開始要求を受信し、前記判定手段が当該SIP通信装置が新たなSIP通信を確立できない状態にあると判定した場合に、当該SIP通信装置に関連付けられた代替宛先情報をSIPメッセージに記述して発呼側へ返信する手段と、を備えることを特徴とするSIPプロキシサーバ。
- 前記判定手段は、前記ネットワークエリア外のSIP通信装置と前記ネットワークエリア内のSIP通信装置との間で確立されている通信数を監視し、前記通信数が所定値以上の場合に、前記ネットワークエリア内の当該SIP通信装置が新たなSIP通信を確立できない状態にあると判定し、前記通信数が所定値未満の場合に、前記ネットワークエリア内の当該SIP通信装置が新たなSIP通信を確立できない状態にあると判定するものであることを特徴とする請求項1記載のSIPプロキシサーバ。
- 前記記憶手段が記憶する代替宛先情報は、代替通信手段を示す情報と該手段による送信宛先情報からなり、
前記通信手段は、当該代替宛先情報が関連付けられているSIP通信装置が備えるSIP以外の通信手段であることを特徴とする請求項1又は2記載のSIPプロキシサーバ。 - 前記代替通信手段は、公衆交換電話網を通じて行うファクシミリ通信であることを特徴とする請求項3記載のSIPプロキシサーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005107635A JP2006287798A (ja) | 2005-04-04 | 2005-04-04 | Sipプロキシサーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005107635A JP2006287798A (ja) | 2005-04-04 | 2005-04-04 | Sipプロキシサーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006287798A true JP2006287798A (ja) | 2006-10-19 |
Family
ID=37409192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005107635A Pending JP2006287798A (ja) | 2005-04-04 | 2005-04-04 | Sipプロキシサーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006287798A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008172778A (ja) * | 2007-01-05 | 2008-07-24 | Research In Motion Ltd | 緊急コールセットアップを条件付きで試みるためのシステムおよび方法 |
JP2010056820A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像通信装置及び画像通信制御プログラム |
US8041331B2 (en) | 2007-01-05 | 2011-10-18 | Research In Motion Limited | System and method for conditionally attempting an emergency call setup |
-
2005
- 2005-04-04 JP JP2005107635A patent/JP2006287798A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008172778A (ja) * | 2007-01-05 | 2008-07-24 | Research In Motion Ltd | 緊急コールセットアップを条件付きで試みるためのシステムおよび方法 |
US8041331B2 (en) | 2007-01-05 | 2011-10-18 | Research In Motion Limited | System and method for conditionally attempting an emergency call setup |
US8315591B2 (en) | 2007-01-05 | 2012-11-20 | Research In Motion Limited | System and method for conditionally attempting an emergency call setup |
JP2010056820A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像通信装置及び画像通信制御プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4107028B2 (ja) | 通信端末装置及びその制御方法 | |
WO2006022421A1 (en) | Communication apparatus, method of controlling communication apparatus and control program for communication apparatus | |
US8908841B2 (en) | Communication apparatus capable of performing facsimile communication, and control method and storage medium therefor | |
US20110043867A1 (en) | Facsimile machine, control method therefor, and control program therefor | |
JP4861764B2 (ja) | Faxゲートウェイ装置 | |
US20060184676A1 (en) | Image communication device | |
US20050243871A1 (en) | Communication deivce and communication method | |
JP2005094662A (ja) | ネットワーク対応ファクシミリ装置 | |
JP2006287798A (ja) | Sipプロキシサーバ | |
JP2006332890A (ja) | 通信端末装置 | |
JP4869100B2 (ja) | 通信方法及び画像通信装置 | |
JP2006311012A (ja) | Sipプロキシサーバ | |
JP2010263319A (ja) | 画像通信装置 | |
JP2008154092A (ja) | 再送信制御システム | |
JP6174887B2 (ja) | 通信端末装置、その制御方法、プログラム、及び画像処理装置 | |
JP4075896B2 (ja) | 画像通信装置 | |
JP4013153B2 (ja) | 通信装置及びプログラム | |
JP4154673B2 (ja) | 画像通信装置 | |
JP6128802B2 (ja) | ファクシミリ装置及びその制御方法とプログラム | |
JP3867861B2 (ja) | ファクシミリ装置 | |
JP4239912B2 (ja) | ファクシミリ装置 | |
JP2006025178A (ja) | ファクシミリ装置 | |
JP5803143B2 (ja) | 通信システム、通信方法、プログラム、および通信装置 | |
JP2009225241A (ja) | 電話装置 | |
US20110022724A1 (en) | Communication terminal that performs data transmission using sip, communication method, and storage medium |