JP2006287619A - 分布定数回路及びインピーダンス調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来技術では、インピーダンス不整合が大きい場合や特性インピーダンスが低い場合には、大量の調整パッドが必要となる。このような大量の調整パッドは予め調整パッドを配置する広い場所を確保しなければならない。広い場所を占有すると、他の分布定数回路と干渉を起こしてしまう。
【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明は、狭い場所に配置されたマイクロストリップライン等の導体線路と電子素子とのインピーダンス整合を容易に調整することのできる分布定数回路である。この分布定数回路は、基板上を移動する調整用タブを導体線路に接触させることによって、導体線路の特性インピーダンスと電子素子の負荷インピーダンス又は駆動インピーダンスとのインピーダンス整合を図るものである。
【選択図】図2
【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明は、狭い場所に配置されたマイクロストリップライン等の導体線路と電子素子とのインピーダンス整合を容易に調整することのできる分布定数回路である。この分布定数回路は、基板上を移動する調整用タブを導体線路に接触させることによって、導体線路の特性インピーダンスと電子素子の負荷インピーダンス又は駆動インピーダンスとのインピーダンス整合を図るものである。
【選択図】図2
Description
本願発明は、基板の上面に設けられた導体線路と入力端子又は出力端子に接続された電子素子とのインピーダンス整合を図ることのできる分布定数回路及び分布定数回路のインピーダンス整合を調整する方法に関する。
導体線路及びその導体線路に接続された電子素子を基板上に構成した場合、導体線路の特性インピーダンスと電子素子の負荷インピーダンス又は駆動インピーダンスとのインピーダンス整合がとれない場合がある。インピーダンス不整合の原因としては、基板材料の誘電率や損失角のばらつき、導体線路の導体材料の導電率や短軸方向の長さ、線路厚みのばらつき、半導体素子を始めとする電子素子のインピーダンスばらつき等が考えられる。
この様なインピーダンス不整合を調整するために、従来、導体線路の横に調整パッド用のパターンを多く形成しておく技術がある。図1に、調整パッドを形成した分布定数回路を示す。図1において、10は基板、11及び12はマイクロストリップライン、15はマイクロストリップライン11への入力端子、16はマイクロストリップライン12からの出力端子、17はグランド、21は半導体素子、51及び52は調整パッド、500は分布定数回路である。
マイクロストリップライン11及び12は固有の特性インピーダンスを持つように設計される。また半導体素子21も入力側に固有の負荷インピーダンスを、出力側にも固有の駆動インピーダンスを持つように設計される。通常、マイクロストリップライン11の特性インピーダンスと半導体素子21の負荷インピーダンスとは整合がとれるように設定し、又マイクロストリップライン12の特性インピーダンスと半導体素子21の駆動インピーダンスとは整合がとれるように設定している。
しかし、前述したような原因でインピーダンス不整合が生じるため、金属線、ハンダ、金属板を用いて、マイクロストリップライン11と調整パッド51とを接続し、マイクロストリップライン11の特性インピーダンスと半導体素子21の負荷インピーダンスとの整合をとり、マイクロストリップライン12と調整パッド52とを接続し、マイクロストリップライン12の特性インピーダンスと半導体素子21の駆動インピーダンスとの整合をとっている。
他に、レール状の溝を有するマイクロストリップライン上で、球状導体を利用してインピーダンス整合をとる技術も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。これは、球状導体をレール状の溝上で移動させ、マイクロストリップラインの特性インピーダンスと入出力インピーダンスとのインピーダンス整合を調整するものである。
特開平9−252207号公報。
図1で前述した従来技術では、インピーダンス不整合が大きい場合や特性インピーダンスが低い場合には、大量の調整パッドが必要となる。このような大量の調整パッドは予め調整パッドを配置する広い場所を確保しなければならない。広い場所を占有すると、分布定数回路が大きくなってしまう。また、他の分布定数回路と干渉を起こしてしまう。さらに、調整パッドとマイクロストリップラインとは、金属線等で接続していないときでも、結合しているため、調整パッドを配置しただけで、マイクロストリップライン単体とは特性インピーダンスが異なってくる。
また、前述の特許文献1で説明されている技術では、基板上にレール状の溝を形成する必要があるが、基板素材として用いられる樹脂基板上にレール状の溝を形成するには高度の加工技術が要求される。また、レール状の溝と球状導体との接点が小さいため、接続の安定性に欠け、インピーダンス整合の調整が困難になる。
上記課題を解決するために、本発明は、狭い場所に配置されたマイクロストリップライン等の導体線路と電子素子とのインピーダンス整合を容易に調整することのできる分布定数回路である。
本発明では、基板上を移動する調整用タブを導体線路に接触させることによって、導体線路の特性インピーダンスと電子素子の負荷インピーダンス又は駆動インピーダンスとのインピーダンス整合を図るものである。
具体的には、本発明は、誘電体からなる基板と、前記基板の上面に設けられた導体線路と、前記導体線路に接続された電子素子と、前記導体線路に接触する平板状の導電体からなる調整用タブと、を備える分布定数回路である。
本発明により、基板上に狭い場所しかない場合であっても、調整用タブを移動させることによって導体線路に接触させ、導体線路の特性インピーダンスと電子素子の負荷インピーダンス又は駆動インピーダンスとのインピーダンス整合を容易に調整することができる。また、調整用タブを除去することもでき、除去するだけで導体線路だけの特性とすることができる。
本発明において、前記調整用タブの前記導体線路から突出した部分は、面取りされていることが望ましい。
発明者はシミュレーションにより、調整用タブの角には電界が集中することを明らかにした。電界が集中していると、調整用タブのわずかな位置変化でインピーダンス特性が大きく変動することとなる。角が面取りされていると、電界の集中を防止でき、インピーダンス整合を容易に調整することができる。
本願他の発明は、誘電体からなる基板と、前記基板の上面に設けられ、前記基板面上に突出部を有する導体線路と、前記導体線路に接続された電子素子と、を備える分布定数回路であって、前記突出部は、面取りされていることを特徴とする分布定数回路である。
突出部によって、導体線路の特性インピーダンスと電子素子の負荷インピーダンス又は駆動インピーダンスとのインピーダンス整合のとれた分布定数回路とすることができる。この突出部は、面取りされているため、電界が集中することを防止でき、分布定数回路をケース等に実装しても、電界分布へのケースの影響が少ない。
本願他の発明は、導電体からなる調整用タブを前記導体線路の長軸方向又は短軸方向に移動させることによって、誘電体からなる基板の上面に設けられた導体線路に接触させ、前記導体線路と前記導体線路に接続された電子素子とのインピーダンス整合を調整するインピーダンス調整方法である。
本発明により、基板上に狭い場所しかない場合であっても、調整用タブを導体線路の長軸方向又は短軸方向に移動させることによって導体線路に接触させ、導体線路の特性インピーダンスと電子素子の負荷インピーダンス又は駆動インピーダンスとのインピーダンス整合を容易に調整することができる。また、調整用タブを除去することもでき、除去するだけで導体線路だけの特性とすることができる。
なお、本願では、導体線路の信号の伝搬方向を長軸方向といい、長軸方向と垂直な方向を短軸方向という。
本願発明により、導体線路の特性インピーダンスと電子素子の負荷インピーダンス又は駆動インピーダンスとのインピーダンス整合を容易に調整可能な分布定数回路又はインピーダンス調整方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図2は、本発明の分布定数回路の実施の形態の一例を説明する構成図である。図2において、10は誘電体からなる基板、11及び12は基板10の上面に設けられた導体線路としてのマイクロストリップライン、15はマイクロストリップライン11への入力端子、16はマイクロストリップライン12からの出力端子、17はグランド、21は電子素子としての半導体素子、31及び32は導電体からなる平板状の調整用タブ、100は分布定数回路である。
マイクロストリップラインは、誘電体からなる基板の片面にグランドが設けられ、他面に分布定数線路である導体線路が設けられている。マイクロストリップラインの特性インピーダンスは、導体線路の厚さ、導体線路の短軸方向の長さ、基板の厚さ、基板を構成する誘電体の誘電率で決定される。特性インピーダンスを決定するこれらの定数に製造偏差が加わると、設計値と異なる値となってしまう。また、分布定数回路をケースに格納したり、入出力のためのコネクタを取り付けたりすると、マイクロストリップラインの特性インピーダンスが変動してしまう。
一方、電子回路の負荷インピーダンスや駆動インピーダンスも、製造誤差によって設計値と異なることがある。さらに、浮遊容量や浮遊インダクタによっても周波数特性を持ち、使用する周波数帯で設計通りの負荷インピーダンスや駆動インピーダンスが実現できなくなる。
図2において、入力端子15から入力された信号が、マイクロストリップライン11を伝搬し、半導体素子21に入力する際に、マイクロストリップライン11の特性インピーダンスと半導体素子21の負荷インピーダンスが異なると、インピーダンス不整合により反射が生じたり、本来の信号振幅が得られなくなったりする。
そこで、調整用タブ31をマイクロストリップライン11に接触させる。ここで、マイクロストリップライン11の特性インピーダンスと半導体素子21の負荷インピーダンスが整合すれば、マイクロストリップライン11と調整用タブ31とを固着する。固着にはハンダ又は導電性接着剤を用いることが望ましい。マイクロストリップライン11と調整用タブ31との電気的接続を確実にでき、且つ調整用タブが不用意に移動することを防止することができる。
マイクロストリップライン11の特性インピーダンスと半導体素子21の負荷インピーダンスが整合しなければ、調整用タブ31を移動させる。移動方向はマイクロストリップライン11の長軸方向又は短軸方向である。長軸方向と短軸方向の移動が加算されて、マイクロストリップライン11の長軸に対して斜め方向になることでもよい。調整用タブ31をマイクロストリップライン11に接触させながら移動させてもよい。接触させながら移動させると、移動途中でインピーダンス整合しているか否かを評価することができる。移動には、誘電体のピン先を持つピンセットを用いると好都合である。マイクロストリップライン11の特性インピーダンスと半導体素子21の負荷インピーダンスが整合すれば、マイクロストリップライン11と調整用タブ31とを固着する。
マイクロストリップライン11と調整用タブ31とを固着することによって、インピーダンス特性が変化するようであれば、固着後にインピーダンス整合しているか否かを評価する。固着後にインピーダンス整合が不十分であると判断した場合は、マイクロストリップライン11から調整用タブ31を引き離し、再度、調整用タブ31を移動させてマイクロストリップライン11に接触させる。マイクロストリップライン11と調整用タブ31との固着にハンダを利用した場合は、ハンダを加熱することによってマイクロストリップライン11から調整用タブ31を引き離すことができる。
図2において、マイクロストリップライン12の特性インピーダンスと半導体素子21の駆動インピーダンスとのインピーダンス整合も同様の操作で可能である。調整用タブ32を移動させて、マイクロストリップライン12に接触させることによってインピーダンス整合を調整することができる。
図2では、電子素子として半導体素子21を例示しているが、電子素子として、受動素子や他の半導体素子との組み合わせでもよい。また、調整用タブを各マイクロストリップラインに1個ずつ配置しているが、複数の調整用タブを用いることでもよい。グランド17を半導体素子21の両側に設けているが、片側だけにしてもよいし、ビアホールで基板の反対側に導通させてもよい。
インピーダンス整合の調整について、図3を用いて説明する。図2と同じ符号は同じものを意味する。Wはマイクロストリップライン11の短軸の長さ、Lは調整用タブ31のマイクロストリップライン11から突出した部分のマイクロストリップライン11の短軸方向の長さ、即ち、図3に表しているように、マイクロストリップライン11から調整用タブ31が突出している部分のうち、マイクロストリップライン11の側端から調整用タブ31の最先端の部分までの長さ(以下、この長さを「調整用タブの突出部の長さ」と略記する。)である。
図3では、調整用タブの形状は、角丸四角形であるが、この形状に拘泥するものではない。円形であっても、楕円形、長円形、多角形等であってもよい。
図3において、調整用タブ31をマイクロストリップライン11に接触させてインピーダンス整合を図る場合に、L≦Wであることが望ましい。マイクロストリップラインはTEMモード伝搬用に設計されるため、通常、マイクロストリップラインの短軸の長さWは伝搬させる周波数の八分の一波長以下に設定されている。調整用タブをマイクロストリップラインに接触させることによって、マイクロストリップラインの短軸の長さWと調整用タブの突出部の長さLとの和が、伝搬させる信号の周波数の四分の一波長になると、マイクロストリップラインの短軸方向と調整用タブの部分に定在波が発生するおそれがある。定在波が発生すると、共振現象により伝搬特性に大きな減衰や位相推移又は特性インピーダンスの大きな変動となる。従って、L≦Wであることが望ましい。
調整用タブ31のマイクロストリップライン11から突出した部分は、面取りされていることが望ましい。調整用タブは鋭角を持たないよう面取りされる。直線的に面取りしてもよいし、円弧状に面取りしてもよいが、これらの形状に限定されるものではない。
発明者が面取りしていない調整用タブを用いてインピーダンス整合の調整を行ったところ、調整用タブをわずかに移動させただけで、特性が大きく変動した。この原因を追求するため、発明者が電界強度をシミュレーションした結果、調整用タブの角には電界が集中することが判明した。つまり、電界集中している部分を移動させると、特性が急激に変動する。そこで、調整用タブの角を面取りした結果、電界が集中することを防止でき、調整用タブを移動しても、インピーダンス特性が急激に変動することなく、インピーダンス整合を容易に調整することができた。
また、調整用タブの角を面取りすると、分布定数回路をケース等に実装しても、電界分布へのケースの影響が少なく、安定したインピーダンス整合を実現することができる。
図4は、本発明の分布定数回路の他の実施の形態の一例を説明する構成図である。図4において、10は誘電体からなる基板、13及び14は基板10の上面に設けられた導体線路としてのコプレーナライン、15はコプレーナライン13への入力端子、16はコプレーナライン14からの出力端子、18はグランド面、21は電子素子としての半導体素子、31及び32は導電体からなる平板状の調整用タブ、200は分布定数回路である。
コプレーナラインは、誘電体から基板の片面に導体線路が設けられ、導体線路の両側にグランド面が設けられている。コプレーナラインの特性インピーダンスは、導体線路の厚さ、導体線路の短軸方向の長さ、導体線路とグランドとの間隔、基板の厚さ、基板を構成する誘電体の誘電率で決定される。特性インピーダンスを決定するこれらの定数に製造偏差が加わると、設計値と異なる値となってしまう。また、分布定数回路をケースに格納したり、入出力のためのコネクタを取り付けたりすると、コプレーナラインの特性インピーダンスが変動してしまう。
一方、電子回路の負荷インピーダンスや駆動インピーダンスも、製造誤差によって設計値と異なることがある。さらに、浮遊容量や浮遊インダクタによっても周波数特性を持ち、使用する周波数帯で設計通りの負荷インピーダンスや駆動インピーダンスが実現できなくなる。
図4において、入力端子15から入力された信号が、コプレーナライン13を伝搬し、半導体素子21に入力する際に、コプレーナライン13の特性インピーダンスと半導体素子21の負荷インピーダンスが異なると、インピーダンス不整合により反射が生じたり、本来の信号振幅が得られなくなったりする。
そこで、調整用タブ31をコプレーナライン13に接触させる。ここで、コプレーナライン13の特性インピーダンスと半導体素子21の負荷インピーダンスが整合すれば、コプレーナライン13と調整用タブ31とを固着する。固着にはハンダ又は導電性接着剤を用いることが望ましい。コプレーナライン13と調整用タブ31との電気的接続を確実にでき、且つ調整用タブが不用意に移動することを防止することができる。
調整用タブ31を用いてインピーダンス整合を調整する方法は、マイクロストリップラインの場合と同様である。また、調整用タブ32を用いて、コプレーナライン14の特性インピーダンスと電子素子21の駆動インピーダンスのインピーダンス整合についてもマイクロストリップラインの場合と同様である。コプレーナラインの場合は、グランド面がコプレーナラインに近接しているため、マイクロストリップラインの場合よりも僅かな調整でインピーダンス整合が大きく変化する。
コプレーナラインの場合は、従来技術で説明したような調整パッドを利用することが困難であるのに対し、本発明の調整用タブであれば、配置する場所が狭くても可能であるため、インピーダンス整合を容易に調整することができる。
調整用タブの突出部の長さや調整用タブの突出した部分の形状については、図3で説明したと同様である。
以上説明したように、本発明の実施の形態の分布定数回路では、移動可能な導電体からなる調整用タブを導体線路に接触させることによって、電子素子と導体線路のインピーダンス整合を図ることができる。
従って、電子素子が狭い場所に配置されている場合であってもインピーダンス整合の調整が容易で、また、インピーダンス整合の調整が不要な場合は、調整用タブを除去するだけで、導体線路だけの特性とすることができる。さらに、調整用タブを導体線路に固着すれば、安定してインピーダンス整合をとることができる。
分布定数回路を量産する場合には、前述した実施の形態の調整用タブでインピーダンス整合がとれたときの、調整用タブを導体線路に重ね合わせたパターンを新たな導体線路パターンとして作製する。図5に前述した調整用タブを導体線路に重ね合わせたパターンを新たな導体線路パターンとした分布定数回路の例を示す。図5において、図1と同じ符号は同じ意味を表す。33及び34は突出部、300は分布定数回路である。
これは、図2で説明した調整用タブをマイクロストリップラインに重ね合わせたパターンを新たなマイクロストリップラインのパターンとしたものである。このようなマイクロストリップラインを備える分布定数回路は、製造後にはマイクロストリップラインの特性インピーダンスと電子素子の負荷インピーダンス又は駆動インピーダンスとのインピーダンス整合が図れていることになる。
また、突出部33及び34は、面取りされているため、電界が集中することを防止でき、分布定数回路100をケース等に実装しても、電界分布へのケースの影響が少ない。突出部33及び34のうち、マイクロストリップライン11又は12から突出した部分のマイクロストリップライン11又は12の短軸方向の長さがマイクロストリップライン11又は12の短軸の長さ以下であるため、マイクロストリップライン11又は12の短軸方向に定在波が発生することを防止することができる。
図4で説明したコプレーナラインについて、調整用タブをコプレーナラインに重ね合わせたパターンを新たなコプレーナラインのパターンとしても同様の効果が得られる。このようなコプレーナラインを備える分布定数回路は、製造後にはコプレーナラインの特性インピーダンスと電子素子の負荷インピーダンス又は駆動インピーダンスとのインピーダンス整合が図れていることになる。
本発明の分布定数回路及びインピーダンス調整方法は、高周波を使用する無線装置や搬送波を使用する同軸CATV用の増幅器及びその調整に利用することができる。
10:基板 11及び12:マイクロストリップライン
13及び14:コプレーナライン 15:入力端子 16:出力端子
17:グランド 18:グランド面 21:半導体素子 31及び32:調整用タブ
33及び34:突出部 51及び52:調整パッド
100、200、300、500:分布定数回路
13及び14:コプレーナライン 15:入力端子 16:出力端子
17:グランド 18:グランド面 21:半導体素子 31及び32:調整用タブ
33及び34:突出部 51及び52:調整パッド
100、200、300、500:分布定数回路
Claims (4)
- 誘電体からなる基板と、
前記基板の上面に設けられた導体線路と、
前記導体線路に接続された電子素子と、
前記導体線路に接触する平板状の導電体からなる調整用タブと、
を備える分布定数回路。 - 前記調整用タブの前記導体線路から突出した部分は、面取りされていることを特徴とする請求項1に記載の分布定数回路。
- 誘電体からなる基板と、
前記基板の上面に設けられ、前記基板面上に突出部を有する導体線路と、
前記導体線路に接続された電子素子と、
を備える分布定数回路であって、
前記突出部は、面取りされていることを特徴とする分布定数回路。 - 導電体からなる調整用タブを前記導体線路の長軸方向又は短軸方向に移動させることによって、誘電体からなる基板の上面に設けられた導体線路に接触させ、前記導体線路と前記導体線路に接続された電子素子とのインピーダンス整合を調整するインピーダンス調整方法。
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A521 | Request for written amendment filed |
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A02 | Decision of refusal |
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