JP2006287493A - M相差分位相偏移変調方式に対応した光受信器 - Google Patents

M相差分位相偏移変調方式に対応した光受信器 Download PDF

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Abstract

【課題】 M相差分位相偏移変調(DMPSK)方式に従う信号光を安定に復調することのできる小型で低コストの光受信器を提供することを目的とする
【解決手段】 本発明の光受信器は、M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、分岐された前記4本の信号光ビームのうち、第1と第2の信号光ビームとの間および第3と第4の信号光ビームとの間に相対的にほぼ1シンボル分の遅延時間差をそれぞれ与え、前記第1と第3の信号光ビーム間に前記信号光の波長におけるほぼπ/2の奇数倍の相対的位相差を与える遅延調整部と、前記第1と第2の信号光ビーム、前記第3と第4の信号光ビームが、いずれの信号光ビームと平行ではない一つの平面上でそれぞれ干渉することにより少なくとも2光信号を復調して出力する復調部と、前記少なくとも2光信号を電気信号に変換する少なくとも2つの光受光器と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、M相差分位相偏移変調された信号光を復調するための光受信器に関し、特に、動作が安定で小型のDQPSK変調方式の光受信器を実現するための技術に関する。
近年、1波長当たり40Gb/s以上の高ビットレート光伝送を可能にする技術として、例えば、2相差分位相偏移変調(Differential Binary Phase Shift Keying:DBPSKまたはDPSK)または4相差分位相偏移変調(Differential Quadrature Phase Shift Keying:DQPSK)などの光変調方式が注目されている。
高ビットレートに対応したフォトニックネットワークにおける光変調方式の要件としては、例えば、光雑音耐力、波長分散耐力、偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)耐力、光学非線形耐力、OADMフィルタ通過耐力、受信機サイズ/コストなどの観点に関してそれぞれ列挙した技術的な項目に優れた特性を有することが望まれる。特に、光雑音耐力、波長分散耐力がよい方式が長距離光通信に向いているといえる。また、上記のDQPSK方式は、一般的な非ゼロ復帰(Non-Return-to-Zero:NRZ)変調やCS−RZ変調方式、RZ−DPSK変調方式などの公知の光変調方式と比較して、列挙した技術的要素のうちの多くについて優れた特性を示すことがシミュレーション等の結果により確認されている。
具体的な一例として、図16にはNRZ, Duobinary, CS−RZ, RZ−DPSK, RZ−DQPSKの光変調方式について光雑音耐力、波長分散耐力、PMD耐力の各変調方式における比較結果を示す。また、図17には波長合分波フィルタ(例えばOADM)通過耐力に関するシミュレーション結果を示しておく。
なお、本明細書中におけるDQPSK変調方式は、DQPSK信号をゼロ復帰(Return-to-Zero:RZ)パルス化したRZ−DQPSK方式や、キャリア抑圧(Carrier-Suppressed:CS)RZ−DQPSK方式を含むものとする。さらに,本明細書中に開示した技術は、D8PSKなどのDMPSK(M=2n)を含むM相差分位相偏移変調方式に適用可能である。
ここで、DQPSK方式を適用した光送信器および光受信器について簡単に説明する。
DQPSK方式を適用した光送信器としては、例えば図18に示すような基本構成を備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。この光送信器では、光源500から出射される連続光が2つに分岐され、一方の分岐光が位相変調器(PM)510に与えられ、他方の分岐光が遅延部512を介して位相変調器(PM)513に与えられる。各位相変調器510,513は、異なるデータ信号D1,D2をプリコーダ(積分器)531で処理して生成した変調信号に従ってそれぞれ独立に駆動され、各々の入力光の位相を選択的に0またはπ[radian]だけ変化させる。プリコーダおよび変調の詳細については特許文献1を参照されたい。位相変調器510への入力光に対して、位相変調器513への入力光は光遅延器を用いた遅延部512によりπ/2の位相差が与えられているため、位相変調器510からの出力光は光源500からの光を0またはπの位相偏移によって変調された光信号となり、位相変調器513からの出力光は光源500からの光をπ/2または3π/2の位相偏移によって変調された光信号となる。そして、各位相変調器510,513の出力光が合波されることにより、位相がπ/4、3π/4、5π/4、7π/4の4つの値で変化するDQPSK信号光が生成される。このDQPSK信号光のビットレートは、各データ信号D1,D2のビットレートの2倍となるので、例えば40Gb/sのDQPSK信号光を送信するためには、20Gb/sのデータ信号D1,D2をプリコーダ531により処理し、各位相変調器510,513を駆動すればよいことになる。
また、例えば図18の構成例に示すように、上記のDQPSK信号光を、データ信号D1,D2に同期したクロック信号CLKによって駆動される強度変調器540に与えてRZパルス化することにより、RZ−DQPSK信号光が生成され、さらに、クロック信号CLKの周波数をデータ信号D1,D2の1/2,振幅を強度変調器540の半波長電圧(Vπ)の2倍とすることによりデューティ比約67%のCSRZ−DQPSK信号光が生成される。RZ−DQPSK信号の光強度と位相は、例えば図19に示すような関係となる。図中、光強度が規則的に変化しているのはRZ変調の影響であり、DQPSK変調のみの場合には光強度は一定になる。
DQPSK信号光を復調する従来の光受信器としては、例えば図20に示すような構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この光受信器では、入力されるDQPSK信号光が2つに分岐され、各分岐光が遅延干渉計501,502にそれぞれ与えられる。各遅延干渉計501,502は、例えばシリカ基板上やリン化インジウム基板上などに形成したマッハツェンダ型光導波路の2本のアームの光路長を相違させることにより、各アームを伝搬する光の間に、DQPSK変調された符号のほぼ1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させることが可能な構成となっている。また、遅延干渉計501の干渉動作点は一方のアーム上に形成した遅延部503によりπ/4とされ、遅延干渉計502の干渉動作点は一方のアーム上に形成した遅延部504により−π/4とされている。遅延干渉計501の出力段カプラから出力される相補2出力は、一対の光検出器および増幅器から構成される差動受信回路505によって受信され、送信器に入力された信号D1に相当する電気信号Aが復調される。また、これと同様にして、遅延干渉計502の出力段カプラから出力される相補2出力も、一対の光検出器および増幅器から構成される差動受信回路206で受信され、送信器に入力された信号D2に相当する電気信号Bが復調生成される。そして、電気信号A/BはCDR(クロックデータリカバリ)回路によりより安定な電気信号として生成され、フレーマ回路によりSDH/SONET/OTN等のフレームの同期処理、フレームの生成やFEC Decoderによるエラー訂正などが行なわれる。
また、上記従来の光受信器に用いられる遅延干渉計は、光導波路型の構成以外にも、例えば光ファイバ融着カプラの組み合わせによる構成なども知られている。
特表2004−516743号公報 A. H. Gnauck et al., "Spectrally Efficient (0.8 b/s/Hz) 1-Tb/s (25 x 42.7 Gb/s) RZ-DQPSK Transmission Over 28 100-km SSMF Spans With 7 Optical Add/Drops", ECOC2004, PD.4.4.1
しかしながら、上記の図20に示したような従来構成の光受信器については、1シンボル分の時間を遅延するための長い光路長を有する遅延干渉計が2系統分配置される必要があり、光受信器のサイズが大きくなってしまうという課題がある。具体的に、例えば40Gb/sのDQPSK信号光を復調するためには、20Gb/sのデータ信号の1シンボル分に対応した約50psの遅延時間差を遅延干渉計で発生させることになり、各アーム間に約15mmの光路長差を設けることが必要になる。このような遅延干渉計をシリカ基板上等に形成した光導波路により実現する場合、面積の大きな光導波路基板を2つ並べて配置しなければならず、光受信器の大型化が避けられない。また、従来構成の光受信器では、一方の遅延干渉計の干渉動作点(位相差)をπ/4に、他方の遅延干渉計の動作点(位相差)を−π/4にそれぞれ精密にあわせることが必要であるため、各々の遅延干渉計内および互いの遅延干渉計の間で光位相を高い精度で制御する技術が要求されるという課題もある。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、M相差分位相偏移変調(DMPSK)方式に従う信号光を安定に復調することのできる小型で低コストの光受信器を提供することを目的とする。
上記のような本発明の光受信器によれば、従来構成において2系統の遅延干渉計を並べて配置してDMPSK信号光の処理が、各系統の遅延干渉計を空間的に配置することによって実現されるため、小型で安定、かつ偏波依存性の低い光受信器を提供することが可能になる。
また、DMPSK信号光を1つの平面板により遅延干渉することにより精密な位相差調整を容易に行なえる。

また、2光ビーム間のπ/2位相差の設定を1位相差板により実現することにより優れた温度特性を有する光受信器を提供することが可能になる。
本発明の光受信器は、M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、分岐された前記4本の信号光ビームのうち、第1と第2の信号光ビームとの間および第3と第4の信号光ビームとの間に相対的にほぼ1シンボル分の遅延時間差をそれぞれ与え、前記第1と第3の信号光ビーム間に前記信号光の波長におけるほぼπ/2の奇数倍の相対的位相差を与える遅延調整部と、前記第1と第2の信号光ビーム、前記第3と第4の信号光ビームが,いずれの信号光ビームと平行ではない一つの平面上でそれぞれ干渉することにより少なくとも2光信号を復調して出力する復調部と、前記少なくとも2光信号を電気信号に変換する少なくとも2つの光受光器と、を備える。
また、記遅延調整部は、さらに、位相差板を設け、前記位相差板は通過する前記第1と第3の信号光ビーム間にほぼπ/2の奇数倍の位相差を与える。
さらに、温度可変手段を設け、前記温度可変手段は、前記信号光の光波長が変動した場合に前記位相差板の温度を変化させて前記ほぼπ/2の奇数倍の位相差を維持する。
また、前記復調部は、前記第1と第2の信号光ビームの干渉と前記第3と第4の信号光ビームの干渉が発生する前記一つの平面上にハーフミラーを有する。
また、前記遅延調整部は2つの独立した反射面を備え、前記分岐部および前記復調部は、それぞれハーフミラーを備え、前記ハーフミラーおよび前記反射面は、いずれも前記4本の信号光ビームを空間多重した状態で入射するのに十分な開口面積を有する。
また、前記光分岐部は、さらに、光2分岐部を備え、前記光2分岐部は2対のほぼ平行なビームをひとつの光分岐器に向けて空間多重して出射する。
また、前記遅延調整部は、さらに、位相調整器を設け、前記位相調整器は少なくとも2つのくさび板を備え、温度制御により光路長を可変にできる。
また、前記分岐部および前記復調部は、それぞれハーフミラーを備え、前記各ハーフミラーの反射膜は表面と裏面にそれぞれ排他的に存在する。
また、M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、分岐された前記4本の信号光ビームのうち第1と第3の信号光ビームが移動可能な折返し反射器に導かれて、それぞれ第2と第4の信号光ビームとの間に相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を生じさせられ、さらに第2と第4の信号光ビーム間、または第1と第3の信号光ビーム間のいずれかに対して信号光波長におけるほぼπ/2の奇数倍の位相差を与える遅延調整部と、前記4本の信号光ビームのうち第1と第2の信号光ビーム、第3と第4の光ビームが,いずれの信号光ビームとも平行ではない一つの平面上でそれぞれ干渉することにより復調された少なくとも4光信号を出力する復調部と、前記少なくとも4光信号を密接に近づける第1光学系を備え、前記少なくとも4光信号を電気信号に変換する少なくとも4つの光受光素子と、備える。
また。前記第1光学系は2枚の凸レンズを縦続に配置した。
また、前記第1光学系は2対の反射面を縦続に配置した。
また、前記ハーフミラーおよび反射ミラーはくさび板状である。
また、前記光分岐部および前記復調部のハーフミラーを共有し、前記光分岐部および前記復調部は1つのハーフミラーを備える。
また、前記復調部から出力される前記少なくとも2光信号間の距離は第2光学系により受光素子間の距離を短くできる。
また、前記復調部から出力される2光信号は第2光学系により入れ替えられて2受光素子に到達する。
また、本発明の光受信装置は、M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、分岐された前記4本の信号光ビームのうち2信号光ビームに相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を与え、残りの2信号光ビーム間において信号光波長の相対的な位相差をほぼπ/2の与える遅延調整部と、前記各2信号光ビームと対応する残り2つの各信号光ビームとがそれぞれ干渉することにより復調された少なくとも2光信号を出力する復調部と、前記少なくとも2光信号を電気信号に変換する少なくとも2つの光受光素子と、前記受光素子までの各光路長を等しくする手段を備える。
また、M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、分岐された前記4本の信号光ビームのうち第1と第2の信号光ビームの間に相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を生じさせ、第3と第4の信号光ビームの間に相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を生じさせ、さらに第1と第3の信号光ビームの間に信号光波長におけるほぼπ/2の奇数倍の相対的位相差を与える遅延調整部と、前記4本の信号光ビームのうち第1と第2の信号光ビーム、第3と第4の光ビームが,いずれの信号光ビームとも平行ではない一つの平面上でそれぞれ干渉することにより少なくとも2光信号を復調して出力する復調部と、前記少なくとも2光信号を電気信号に変換する少なくとも2つの光受光器と、を設け、前記分岐された信号光の位置から受光素子までの複数光路のうち1つは一度も反射されない。
また、前記遅延調整部は位相制御部を備え、前記位相調整器は光路に対して反射面をほぼ直角に移動することにより位相差を制御する。
また、前記遅延調整部は位相制御部を備え、前記反射面は温度可変手段により移動する。
このように構成することにより光ビームを空間的に処理することにより小型に製造することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
[第1の実施態様]
図1は、本発明の第1実施形態による光受信器の構成を示すブロック図である。
光受信器は、光分岐部60、遅延調整部70、復調部80、光電気変換部90の主要部から構成される。また、図1の上面図には、光受信機の主要部の配置が平面的に示され、側面図は、光受信機の2主要部(同相成分の受信および直交成分の受信)が2つの空間に配置(多重)されていることを示している。なお、上面図と側面図を入れ替えて構成することも可能である。
以下に本光受信機の基本構成を説明する。
光分岐部60は、DMPSK方式のM=4であるDQPSK方式により変調された入力光を少なくとも4つのほぼ平行な光ビーム(本明細書では1光ビームを「信号光」または「信号光ビーム」と呼ぶことがある)にパワー分岐する。
本実施態様では、パワー分岐された4つの光ビームのうち、便宜的に第1と第2の光ビームを一対としDwnBm(図1 側面図)として示し、第3と第4の光ビームを一対としUpBmとして示している。しかしながら、DwnBmを第3および第4の光ビーム、UpBmを第1と第2の光ビームとしてもよい。
すなわち、光分岐部60は、入力光をほぼ平行な光ビームに変換するコリメートレンズ10、変換された光ビームを2つにパワー分岐させるハーフミラー121H、ハーフミラー121Hにより反射分岐された一部の光ビームがハーフミラー121Hを通過した一部の光ビームとほぼ平行になるように反射するミラー111Fと、前記ハーフミラー121Hにより分岐された各光ビームを更に2つに分岐するハーフミラー122Hにより構成される。
なお、ハーフミラー121H,122H、123H、位相調整器40、ミラー112F,113F,114Fおよび位相差板30は1枚で作製されているので光ビームUpBmとDwnBmの両方に作用する。このように1枚で作製されていることから光ビームUpBmとDwnBmにおける前述の相対的なほぼ1シンボル分の遅延時間差およびDQPSK信号光での位相差を精密に設定・調整することができる。この構成により光分岐部60は入力光をパワー分岐して、空間多重化された各空間に1対のほぼ平行な光ビームを供給することができる。さらに、他の実施態様では、入力光を例えばハーフミラー121Hにより2分岐し、更に分岐された光を2分岐するようにハーフミラーをトリー構造的に追加設置することにより3つ以上の各空間にほぼ同じ光パワーを有する1対の光ビームを供給することもできる。
光分岐部60には3つの2分岐用ハーフミラー(1個)、干渉用ハーフミラー(2個)が用いられており、これらは、これらのハーフミラーは反射された光と通過した光のP偏光とS偏光の位相が一致するように設計されることが好適である。即ち、本発明に使用するハーフミラー、ミラー、位相差板、位相調整器、などの光学系は偏波依存性の少ないものを使用することが好適である。このようなハーフミラーの製造方法は公知技術であり、例えば、特開平8-254611などに関連技術が開示されている。
光分岐部60および遅延調整部70には2つのハーフミラー122H、123Hが用いられており、これらのハーフミラーやミラーは反射された光と通過した光のP偏光とS偏光との割合は一致するように設計されることが好適である。即ち、偏光依存性の少ないハーフミラーの使用が好適である。光受信器に入射した光は、分岐した2信号光を干渉させる際に分岐された信号光のP偏光とS偏光に位相差があると、復調された強度変調信号の品質が劣化する可能性が高い。しかしながら、DQPSK変調信号光が伝搬する、送信器から受信器の間の光伝送路中の偏光位相差、すなわちPMDに対しては、復調したあとの信号品質は他の変調方式より良好である(参考 図16)。
遅延調整部70は、ハーフミラー122Hにおいて分岐された第1と第2(第3と第4)との光ビーム間の相対的な遅延時間差をDQPSK変調信号のほぼ1シンボル分遅延時間差に設定し、光ビーム間の波長位相差をほぼ+π/4±2nπ(―π/4+2nπ)に対して十分小さな精度、例えば1度以内になるよう精密に調整することができる(nは整数)。1対の光ビーム間でのほぼ1シンボル分の遅延時間差(τ)および波長位相差(ほぼπ/2)については、図20と対比して参照すると理解しやすい。
そして遅延時間差および位相差調整された第1と第2(第3と第4)の光ビームは復調部80のハーフミラー123Hの両面にそれぞれ入射される。このため、4本の信号光ビームを空間多重した状態で入射するのに十分な開口面積を有する必要がある。
より詳細に説明すると、遅延調整部70では、第1乃至第4の光ビームのうち、奇数番目の光ビーム又は偶数番目の光ビームに共通な位相調整器40を設ける、あるいは両方に位相調整器40を設ける。この位相調整器40には、例えば2酸化シリコン(SiO2)板を用いてもよい。2酸化シリコン板は温度により屈折率が変化するので、例えばとしてペルチェ素子である熱電子クーラ(TEC:thermo-electric cooler)を用いて位相調整器40の温度を調節することにより、第1と第2(第3と第4)間での光ビームの位相差をほぼπ/4+2nπ(―π/4+2nπ)に対して十分小さい誤差で一致するように精密に調節することができる。また、TECの代わりにヒータを用いてもよい。また、位相調整器40が第1と第2(第3と第4)の各光ビームを通過するようにそれぞれ配置された場合には、一方の位相調整器40の温度を上昇させ、他方の位相調整器40の温度を下げるように制御することにより位相調整の範囲を大きくすることができる。即ち、光ビームUpBmを2分岐された1対の光ビーム間の位相差をほぼπ/4に、光ビームDwnBmを2分岐された1対の光ビーム間の位相差をほぼ−π/4に調整することを主目的として位相調整器40が備えられるとともに、ほぼ1シンボル分の遅延時間差をある程度調整する機能を持たせることも可能になる。
また、熱伝導のよい銅や銀などの金属を位相調整器40の光ビームの近くにできる限り幅広く且つ厚いものを貼り付けることにより温度制御の応答性を向上させることができる。さらに、各位相調整器40はTEC150による温度変化を他のデバイスに影響を与えないように光ビ−ムに対して透明なケース151で覆って隔離してもよい。このように隔離することにより光受信機全体の温度分布特性を向上することができ、安定な受信動作を提供することができる。
遅延時間差および位相差調整された第1と第2(第3と第4)の各光ビームはミラー112Fおよびミラー113Fにより反射させる。この2つのミラーの配置位置およびハーフミラー121Hに入射させるための角度をそれぞれ設定することによりDQPSK変調信号でのほぼ1シンボル(符号)分の相対的な遅延時間差を設定することができる。なお、位相調整器40および位相差板30は、2分岐用ハーフミラーと干渉用ハーフミラーとの間の2光路中の任意の位置に設置してもよい。
光ビームUpBmと光ビームDwnBmとの位相差をほぼπ/2(90度)に設定するための位相差板30を設けられ、ほぼπ/2位相差により出力される2信号光(以降、便宜的にA信号光とB信号光と呼ぶことがある)が出力される。この2信号光が復調部80で復調され、光電気変換部90で電気信号に変換された後に担う情報は位相調整器40の調整により入れ替わることがある。したがって、A信号光とB信号光が復調後に担う信号が入れ替わった場合には、2信号光が2電気信号に変換された後、必要に応じて入れ替える。
この位相差板30は上側のみが薄くなっているが、下側のみを薄くなるようにに構成してもよい。また、位相差板30は、光学的な厚さが上側と下側で異なっていることが重要であり、機械的な厚さは上側と下側で均一であっても構わない。これは例えば,面内の上側と下側で屈折率が異なる構造とすることより実現することができる。また、位相差板30はひっくり返して使えるように構成してもよい。位相差板30は、上側の中心と下側の中心を軸として回転可能にすることにより位相差を調整可能にしてもよい。また位相差板30を傾斜させる角度に応じて2光ビーム間での位相差を調整するようにしてもよい。更に、位相差板30の回転および傾斜を組み合わせて2光ビーム間での位相差を調節してもよい。
受信する波長が変動した場合に、この位相差板30はTECなどを用いた温度可変手段により2光ビーム間でのほぼπ/2の相対的な位相差を維持するよう調整することができる。この場合、熱伝導のよい銅やアルミなどの金属を位相差板30の光ビームの近くにできる限り幅広く、且つ厚いものを貼り付けることにより温度制御の応答性を向上させてもよい。また、TECによる温度変化を他のデバイスに影響を与えないように光ビ−ムに対して透明なケース151で覆って隔離してもよい。このように隔離することにより光受信機全体の温度分布特性を向上することができる。
あるいは、位相差版30を、屈折率の波長依存性が使用波長範囲で互いに打ち消しあうような少なくとも二種類の光学材料を適切な厚さで組み合わせることによって実現すれば、受信する波長が変動した場合にも2光ビーム間でのほぼπ/2の相対的な位相差がほとんど変化しないようにすることができる。
復調部80は、遅延調整部70によりDQPSK変調信号のほぼ1シンボル分の遅延時間差および位相調整された第1と第2(第3と第4)の光ビームをハーフミラー123Hにより干渉させることよりDQPSK光信号のA信号光(B信号光)の強度変調された信号光への復調を可能とする。そして、復調部80により復調されたA光信号(B光信号)を受光して電気信号に変換するフォトダイオード911,912から構成される。
光電気変換部90は光受信感度や雑音特性などを向上させるために2つのフォトダイオードを使用して相補的な2つのA信号光(B信号光)を差動光受信回路により受光してもよい。また、相補的な2つのA信号光(B信号光)の片方のみを受信し、それぞれ1つのフォトダイオード(PD)により電気信号に変換してもよい。この場合、例えばミラー114Fは不要であり、受信感度は劣化するが安価に製造することができる。
なお、ハーフミラー123Hを介して干渉させることにより復調された2つの相補的な2つの光信号の一方はミラー114Fを介して受光する。この場合、ハーフミラー123Hとミラー114Fとの距離分だけ遅延時間差および位相差が生じることになるが、この位相差は光信号を電気信号に変換した後の信号処理において必要があれば補正するものとする。あるいは、ハーフミラー123Hとコリメートレンズ10との間に光路長調整用のガラス板を挿入してもよく、あるいは、ハーフミラー123HとPD912とPD911との距離が等しくなるよう光電気変換部90上の各PDの配置を変更してもよい。これは、例えばPDの配置に段差を設けることにより実現可能である。
以上の構成によりDQPSK方式により変調された入力光を複数の光ビームに変換後、空間多重された各空間に1対の光ビームを分岐し、この1対の信号光間にDQPSK変調におけるほぼ1シンボル分の遅延時間差を与えることができる。さらに、信号光波長のほぼπ/2の相対的な位相差を精密に与えることによって信号光間での干渉により強度変調された光信号が復調され、これを電気信号に変換することにより所望の電気信号を得ることができる。
図2は、光ビームDwnBm(第1および第2光ビーム)と光ビームUpBm(第3および第4の光ビーム)において、例えば、第1光ビーム(A光線)と第3の光ビーム(B光線)間の相対的な位相差をほぼπ/2にするための位相差板30の設計方法示す図である。図2(a)には、長さd0はガラス板などの一部を削るまたは反対側を蒸着した位相板の例を示している。
位相差板30は、例えばガラスで製造されており、温度により屈折率の変化の比較的大きな、例えば、2酸化シリコン(SiO2)を使うことができる。この2酸化シリコンを使用すれば温度を調節・維持することにより相対的な位相差をほぼπ/2に精密に調節・維持することができる。また、位相差板30の素材としては、信号光波長域で光ビームの透過率が高く、且つ、温度係数が大きいものを使用することが好適である。
A光線とB光線は位相差板30を通過するときの光路長を異ならせることにより両光線の位相差をほぼπ/2にすることができる。例えば、上側又は下側のガラス部分を削る(または2酸化シリコンを蒸着する)ことにより実現することができる。また、A光線およびB光線が通過するぞれぞれの箇所を異なる温度を設定することにより位相差を調整できるようにしてもよい。
以下にガラスの表面の上側を削るまたは下側に2酸化シリコンを蒸着する場合の設計例を以下に示す。
初めに、位相差板30のA/B光線の光路長を次のように求める。

A光線 LA={d0+nd1}secθ
B光線 LB={n(d0+d1)}secθ
次に、位相差板30のA/B光線の位相を次のように求める。
A光線 φA=(2πsecθ/λ)(d0+n0d1+n1d1ΔT)
B光線 φB=(2πsecθ/λ)(d0+d1)(n1+n'1ΔT)
なお、n1は常温に於ける屈折率、n'1は屈折率の温度係数、Tは屈折率nqの温度、ある温度における屈折率はn=n1+n'1ΔT、θは入射角、大気の屈折率は1とする。

続いてA光線とB光線との位相差を求める.
Δφ=(2π(n1−1)d0/λ)secθ+(2π(n'1d0/λ)secθΔT)
この式を使用中心波長λ0について
(n1−1)d0secθ=(1/4+N)λ0 (Nは整数)
という条件であるとき、波長λ0に対して常温(ΔT=0)ではΔφ=π/2となる。
よって、DQPSK信号の受信波長がΔλずれた場合には、次の式を満足するように、位相差板30の温度をΔTずらすことによりΔφを一定に保つことができる
ΔT=((1/4+N)/(n'1d0secθ))Δλ

また、DQPSK信号の受信波長がΔλずれた場合には、次の式を満足するように、位相差板30の段差長(d0)をΔdずらすことによりΔφを一定に保つこともできる
Δd=((1/4+N)/((n0−1)secθ))Δλ
即ち、位相差板30をモータ制御により回転させる、あるいは傾斜させることによりΔdだけ増加させることができる。したがって、初期導入するときには±Δdができるようにして余裕を持たせておくことにより、調整余裕をもたせることも可能である。

別の例として、図2(b)にガラス上側の表面を厚さd0にわたって屈折率がn0である材質の例を示す。ガラス上側の表面を厚さd0にわたって屈折率がn0である材質に加工する場合の設計を示す。
初めに、位相差板30のA/B光線の光路長を次のように求める。
A光線 LA={n0d0+n1d1}secθ
B光線 LB={n1(d0+d1)}secθ
次に、位相差板30のA/B光線の常温における位相を次のように求める。
A光線 φA=(2πsecθ/λ)(n0d0+n1d1)
B光線 φA=(2πsecθ/λ)(d0+d1) n1
続いてA光線とB光線との位相差を求める.
Δφ=(2π(n1−n0)d0/λ)secθ
この式が使用中心波長λ0について
(n0−1)d0secθ=(1/4+N)λ0 (Nは整数)
という条件であるとき、波長λ0に対して常温(ΔT=0)ではΔφ=π/2となる。また、DQPSK信号の受信波長がΔλずれた場合にも、前記の設計例と同様に、位相差板30の温度をΔTずらすことによりΔφを一定に保つことができる。

図3は本発明の位相差板を製造する方法の例を示している。
ガラス素材としては赤外線域で透明となる2酸化シリコンが好適である。まず、ガラス板の片側上側をほぼπ/2分を削り取って製造するほうが廉価であり所要時間も短くできあがる。しかしながら、A/B光線が通過するときにほぼπ/2の位相差を精密に発生させるためには、平行平板30に2酸化シリコンを蒸着するほうが好適である。以下に2酸化シリコンの蒸着による製造方法を示す。
まず、ステップS10では、平行性のよい平行平板30をガラス等で形成する。
ステップS20では、平行平板30の片側の上側にマスキングを施す。場合によっては、反対側の面にもマスキングを施す必要がある。
ステップS30では、平行平板30の前記片側のみに信号光波長の位相差がほぼπ/2分になるような厚さに2酸化シリコン(SiO2)の真空蒸着を精密に行なう。
ステップS40では、マスキングを取り除く作業を行なうが、この取り除く方法としては、溶剤でマスキングを溶出させる方法やエッチング等を用いても良いが、機械的に削り取るのが安価に行うことができる。但し、機械的に削り取る場合に、平行平板30をあまり傷つけないように注意する必要がある。
最後に、ステップS50として、両面に無反射コーティング(Antireflection Coating)を行なう。なお、π/2分の位相差に着目して説明したが、3π/2、5π/2などのようにほぼπ/2の奇数倍であっても同じように本発明を動作させることができる。
以上に説明した方法により位相差板30を製造することができる。
図4は位相調整器40の実施態様の1例を示す図である。
例えば、光ビームDwnBmを第1および第2光ビームにパワー分岐させて、両ビーム間の相対的な遅延時間差をDQPSK信号のほぼ1シンボル分に設定する。そして前述のように、光ビームDwnBmと光ビームUpBmとの位相差をほぼπ/2の奇数倍に精密に調節するための位相調整器40の1例を示したものである。図中、参照符号320および350の2つのウエッジプリズムの頂点を図示したように反対方向に組み合わせている。そして、ウエッジプリズム320を接着剤などにより筐体等に固定し、ウエッジプリズム350はマイクロメータねじなどで可動できるようにする。例えば、参照符号200はマイクロメータであり、参照符号250がマイクロメータねじである。このような構成においては、ウエッジプリズム350の高さはマイクロメータねじを調節することにより、A/B光線の大気中に換算した光路長差を変化させることができる。すなわち、第1と第2の光ビームについて同時に同光路長を調節することが可能になる。
さらに、例えば、参照符号200に熱膨張係数の大きなアルミニュウム棒などを用い、参照符号250にTEC(thermo-electric cooler)またはヒータを用いることによりウエッジプリズム350の高さを電気的に制御することができる。即ち、光電気変換部90からの出力信号に基づく情報によりTECを制御することにより、アルミニウム棒の温度を変化させてほぼ1シンボル分の相対的な位相差を保つことができる。出力信号に基づく情報として、例えば、ビットエラーレートがある。
さらに、前記TECを用いた温度制御によるA/B光線の光路長の制御とマイクロメータねじの調節によるA/B光線の光路長の調節とを組み合わせて行なってもよい。
図5は位相調整器40の実施態様の変形例を示す図である。
この実施の態様では、ウエッジプリズム351は実質的に2枚のウエッジプリズム350から構成されているものと同様である。即ち、ウエッジプリズム351はウエッジプリズム350およびの2倍の頂角を有している。そして、ウエッジプリズム320を2枚用いている。したがって、図4記載のアルミニュウム棒200の熱膨張による移動距離の2倍の光路長変化を生じさせることができる。
次に、本発明がDMPSKにも適用できる例として、D8PSK変調された信号光を受信する実施態様例を以下に示す
まず、光受信器側の構成に変わりはなく、強度変調光信号を電気信号に変換した後に、即ち、DQPSK変調信号の1シンボル時間前との位相差と、A信号(B信号)を差動PD1(PD2)で受光した電気出力の対応を以下に示す。

PD1電流 正(0度)、負(90度)、負(180度)、正(270度)
PD2電流 正(0度)、正(90度)、負(180度)、負(270度)

以上示したようにPD1とPD2の電流(電圧)との組み合わせにより偏移角度を求めることができる。たとえば、PD1=正、PD2=正ならば0度であり、PD1=正、PD2=負ならば270度であることがわかる。この偏移角度に基づきをデジタル値の2ビットに変換することができる。
続いてD8PSKの例を説明する。D8PSKでは偏移角度を45度ごとに識別する必要がある。偏移角度と電流の関係は以下のとおり。
PD1電流 正(0度),0(45),負(90),負(135),負(180),0(225),正(270度),正(315)
PD2電流 正(0度),正(45),正(90),0(135),負(180),負(225),負(270度),0(315)
このように検出したPD1,PD2電流について、3値(正、0(零)、負)の値を識別することによりD8PSK信号を復調することができる。またD16PSK以上についても同様に受信電流に対して多値識別器を設けることによりDMPSK変調信号(M=2n)を受信できる。

[第2の実施態様]
図6は、本発明の第1実施形態として示した光受信器の変形例の構成を示すブロック図である。前記の第1実施形態との相違点に着目して説明を行なう。
DQPSK変調された信号光を2つに分岐する光2分岐部65はハーフミラー121Hとミラー111Fから構成(側面図)され、1対のほぼ平行な光ビームを空間の光分岐器124Hにそれぞれ出力する。光分岐部60として用いるハーフミラー124Hでは、ガラスの片面側に生成された反射膜により一部の光を反射し、ほぼ残りの光はこのガラスを透過する。そして通過した信号光は、TEC150により温度制御される位相調整器40を通過し、ミラー117Fにより反射された後に復調部80のハーフミラー123Hに到達する。
前記ハーフミラー124Hにより反射された光はミラー116Fにより反射されてπ/2位相差板30を通過し、復調部80のハーフミラー123Hに到達する。即ち、ハーフミラー123Hの両面にそれぞれ前記信号光(光ビーム)が1対ずつ到達する。なお、図6の側面図を参照すれば、光ビームDwnBmでは光ビームUpBmとの間では位相差板30により相対的にほぼπ/2の位相差が生じるように設定されており、前述のようにほぼπ/2の位相差が生じるように傾斜、回転、温度調整により制御することができる。なお、位相差板30は相対的にほぼπ/2の奇数倍の位相差が生じても動作上の問題はない。
このときハーフミラー124Hでは反射膜を片側(図面上で左側)だけに設け、入射した光は最初に反射膜によりおよそ半分のパワーの光が反射される。そして、残りのほとんどの光がガラス板を通過する。このようにハーフミラー124Hとハーフミラー123Hの片側(図面上で右側)に生成された反射膜は互いに反対側に生成されている。このように生成することによりハーフミラー124Hで2分岐された光ビームは同じ距離だけハーフミラー124Hおよび123Hのガラスおよび反射膜を通過するので、損失ならびに位相の温度特性などについてバランスのとれた2つの光ビームをハーフミラー123Hで干渉させて強度変調された光信号を復調できる。そして、復調された光信号は光電気変換部90により光信号をフォトダイオードで電気信号に変換することができる。また、ハーフミラー123Hの角度を5度乃至15度にすることにより、ハーフミラー123Hの偏光依存性を容易に小さくすることができる。
しかしながら、ハーフミラー124Hを透過する2方向の光量の割合が異なっていても、最終的にハーフミラー123Hを透過する2方向の光量がほぼ一致するようになっていれば特に問題はない。
このように、ミラー117Fへの入射角度を大きくすることによりハーフミラー124Hで分岐された光路長の相対的遅延時間差をDQSPK変調信号の1符合分にほぼ一致させることができる。さらに、位相差板30およびTEC150を用いることにより光ビームDwnBmと光ビームUpBmとの位相差をほぼπ/2に設定・維持することができる。位相調整器40にTECを設けて光ビームDwnBmと光ビームUpBmとの位相差を信号光波長のほぼπ/2の奇数倍になるよう精密に調整できる。
以上、上述したように光ビームDwnBmと光ビームUpBmに共通な位相調整器40および位相差板30を用いることによりDQPSK光受信機の調整箇所を少なくとも1箇所に絞ることができ信頼性、制御性および生産性を向上することができる。また、各ハーフミラーの反射膜を互いに反対側に生成することにより光信号が縦続通過する少なくとも2ハーフミラーの透過特性を改善することができる。
なお、ハーフミラー123Hに入射される信号光の各々はほぼ同じ通過距離のガラスを通過するように位相調整器40、位相差板30を用いてもよい。あるいは、2つの光路においてガラスを通過する合計距離がなるべく等しくなるように設計してもよい。このように設計することで、光回路の温度依存性を小さくすることが容易となり、品質のよいDQPSK光信号を復調することができる。
なお、ハーフミラー123H,124H、位相調整器40、ミラー116F,117Fおよび位相差板30は1枚で作製されているので光ビームUpBmとDwnBmの両方に作用する。このように1枚で作製されていることから光ビームUpBmとDwnBmにおける前述の相対的なほぼ1シンボル分の遅延時間差およびDQPSK信号光でのほぼπ/2の奇数倍の位相差を精密に設定・調整することができる。
[第3の実施態様]
図7は図6に記載の光受信機の変形例を示す図である。
図6と本質的に異なる点は、ハーフミラー1241Hとミラー1161Fとの組み合わせにおける反射角度が異なっている。すなわち、図6記載のハーフミラー124Hでは、図面上で、ほぼ垂直下に反射するが、図7のハーフミラー1241Hでは光分岐部60に近づくように反射させる。このように反射させることによりDQPSK変調によるほぼ1シンボル分の相対的な遅延時間差を容易に得られるとともに、光ビーム21と光ビーム22との間隔を近づけることができる。これにより本発明を適用した光受信機を小型化することができる。
[第4の実施態様]
図8は空間多重を行う際に、A光線とB光線の光軸を同一平面内に配置して受信処理を行なう第1実施態様の変形例を示す図である。
本実施態様の主要部は、光分岐部、遅延調整部、復調部、光電気変換部から構成される。より具体的な例として、光分岐部はコリメートレンズ10、入力された信号光を2分岐する光2分岐部651、分岐された信号光をさらに2分岐するハーフミラー1221Hとから構成される。たとえば、光分岐部651はガラスブロックの片面に反射膜1111Fを生成または蒸着し、反対側の面に透過率約50%,反射率約50%の反射膜330Hを生成または蒸着し、無反射膜AR340をコーティングする。このようなガラスブロック651にフェルールおよびコリメートレンズ10を介して信号光が入射されることにより1対のほぼ平行なビームをハーフミラー1221Hに出射することができる。
なお、光2分岐部651は図6記載の光分岐部65を適用することもできる。光2分岐部651または光2分岐部65のいずれかを選択する場合は、分岐された各光についてP波とS波の位相差が小さいものを採用することが好適である。
遅延調整部は、位相調整器40、反射ミラー1121F,1131F、位相差板30から構成される。光分岐部のハーフミラー1221Hにより2分岐され復調部のハーフミラー1231Hにおける分岐された信号光の相対的な遅延時間差が反射するミラー1121F,1131Fを介してDQPSK信号のほぼ1シンボル分に設定される。光ビームUpBmおよび光ビームDwnBmの相対的な位相差がほぼπ/2の奇数倍になるよう固定の位相差を有する位相差板30および位相調整器40との連携により精密に調整することができる。
2分岐された信号光はハーフミラー1231Hにより干渉されて光信号として復調される。そして、高速通信においては、光信号Aおよび相補信号A、光信号Bおよび相補信号Bがそれぞれ隣接するように光路を入れ替えることが望ましい。このように信号光を隣接させることにより差動受信回路の配線距離を短くすることができるからである。このような回路構成により高速変調光信号(例えば40Gbps以上)を高品位に受信すること容易となる。
光電気変換部は、例えば4つのフォトダイオードから構成される。なお、アバランシェフォトダイオード(avalanche photodiode)が使用できる通信速度であれば、これを使用することが好適である。
ガラス体410は隣接する2光ビームの光路を入れ替えるものであり、ガラス体400は、ガラス体410による光路長の変化が他の光路も大気中換算で同じ光路長になるよう補正するためのものである。
なお、光電気変換部92の各フォトダイオードの取り付け位置に段差を設けて、ハーフミラー1141Fから各受光素子までの距離を等しくなるようにしてもよい。また各ガラス体400の長さを調節することにより等しい距離にしてもよい。さらに、ガラス体410の各光路長を異なるようにしてハーフミラー1141Fから各受光素子までの距離を等しくなるようにしてもよい。
図9はガラス体410の変形の例を示す図である。
図中、(A)に示す実施態様によれば、例えば、同じ焦点距離を有する凸レンズ2枚を縦続に用い、両レンズの2倍の焦点距離になるように各レンズを設置する。このようなレンズ配置によりA光信号と隣接するB光信号の光路を入れ替えることができる。また、異なる焦点距離を有する凸レンズ2枚を用いても同様な結果を得ることができる。
図中、(B)に示す実施態様によれば、例えば、反射ミラ−を4枚用いて、入射した光がクロスして同じ光路に戻るように構成することができる。このようなミラー配置によりA光信号と隣接するB光信号の光路を入れ替えることができる。なお、反射された光のP偏光とS偏光に位相差を極力小さくするようにミラーを設計する必要がある。
なお、ハーフミラー1221H,1231H、位相調整器40、ミラー1121F,1131F,1141Fおよび位相差板30は1枚で作製されているので光ビームUpBmとDwnBmの両方に作用する。このように1枚で作製されていることから光ビームUpBmとDwnBmにおける前述の相対的なほぼ1シンボル分の遅延時間差およびDQPSK信号光での位相差を精密に設定・調整することができる。
[第5の実施態様]
図10は図8に示した第4の実施態様の変形例を示す図である。
本実施態様の主要部は、光分岐部、遅延調整部、復調部、光電気変換部から構成される。より具体的な例として、光分岐部はコリメートレンズ10、入力された信号光を2分岐する光2分岐部651、分岐された信号光をさらに2分岐するハーフミラー1242Hとから構成される。たとえば、光分岐部651はガラスブロックの片面に反射膜1111Fを生成または蒸着し、反対側の面に透過率約50%,反射率約50%の反射膜330Hを生成または蒸着し、無反射膜AR340をコーティングされ構成される。このようなガラスブロック651にフェルールおよびコリメートレンズ10を介して信号光が入射されることにより1対のほぼ平行なビームをハーフミラー1242Hに出射することができる。
遅延調整部は、位相調整器40、ミラー1741F,1742F、位相差板30から構成される。光分岐部のハーフミラー1242Hにより2分岐され復調部のハーフミラー1232Hにおける信号光の相対的な遅延時間差がミラー1741F、1742Fを介してDQPSK信号のほぼ1シンボル分に設定される。そして、図8記載と同様に、ほぼπ/2の奇数倍の相対的な位相差になるようほぼπ/2の固定位相差を有する位相差板30および位相調整器40との連携により精密に調整することができる。
2分岐された信号光はハーフミラー1232Hにより干渉されて光信号として復調される。そして、光信号Aおよび相補信号A、光信号Bおよび相補信号Bがそれぞれ隣接するように光路を入れ替えることが好ましい。このように信号光を隣接させることにより差動受信回路の配線を短くすることができるからである。このような回路により高速変調光信号(例えば40Gbps以上)を高品位で受信することも可能になる。
復調部は例えばハーフミラー1232Hにより構成できる。
光電気変換部は4つのフォトダイオードから構成される。なお、アバランシェフォトダイオード(avalanche photodiode)が使用できる通信速度であれば、これを使用することが好適である。
ガラス体410は隣接する2光ビームの光路を入れ替えるものであり、ガラス体400は、ガラス体410による光路長の変化が他の光路も同じ光路長になるよう補正するためのものである。ガラス体410の変形例として、レンズ2枚を使用したもと4枚のミラーを用いた例を図9に示しておく。なお、光電気変換部92の各フォトダイオードの取り付け位置に段差を設けて、ハーフミラー1141Fから各受光素子までの距離を等しくなるようにしてもよい。また各ガラス体400の長さを調節することにより等しい距離にしてもよい。さらに、ガラス体410の各光路長を異なるようにしてハーフミラー1232Hから各受光素子までの距離を等しくなるようにしてもよい。
なお、本実施態様ではハーフミラー1242H、1232Hおよびミラー1741F、1742F、1743Fは平行な平板を用いない。この代わりに、くさび形のプリズム(ウエッジプリズムとも呼ばれる)を用いる。なお、傾斜角度は1度程度で十分である。この傾斜角度により信号光光路とは異なる方向に反射させることにより、多重反射や干渉などを回避でき、光信号の品質劣化を防ぐことができる。同様に,ガラス体400にも同様な傾斜を設けてもよい。
なお、ハーフミラー1232H,1242H、位相調整器40、ミラー1741F,1742F,1743Fおよび位相差板30は1枚で作製されているのでコーティング340ARとハーフミラー330Hを通過する光ビームUpBmとDwnBmの両方に作用する。このように1枚で作製されていることから光ビームUpBmとDwnBmにおける前述の相対的なほぼ1シンボル分の遅延時間差およびDQPSK信号光での位相差を精密に設定・調整することができる。
[第6の実施態様]
図11は図1記載の第1の実施態様の変形例を示す図である。
本実施態様の主要部は、光分岐部60、遅延調整部70、復調部80、光電気変換部90から構成される。より具体的な構成例として、光分岐部60は、コリメートレンズ10、入力された信号光を2分岐する光2分岐部651、分岐された信号光をさらに2分岐するハーフミラー271Hとから構成される。たとえば、光分岐部651は光分岐部65と同じものを使用してもよい。このような光分岐部651にコリメートレンズ10を介して信号光が入射されることにより1対のほぼ平行なビームをハーフミラー271Hに出射することができる。
遅延調整部70は、位相調整器40、180度折返し反射器75、位相差板30から構成される。ハーフミラー272Hにおいて、ハーフミラー271Hにより2分岐された各信号光の相対的な遅延時間差が180度折返し反射器75(例えば180℃折返し反射鏡、直角プリズム、コーナキューブプリズムなどでも使用可能)を介してDQPSK信号のほぼ1シンボル分に設定される。光2分岐部651により2分岐された光ビームDwnBmと光ビームUpBm(参考図8)との間では位相差板30により相対的にほぼπ/2の位相差が生じるように設定されており、前述のようにほぼπ/2の位相差が生じるように傾斜、回転、温度調整により制御することができる。なお、位相差板30は相対的にほぼπ/2の奇数倍の位相差が生じても動作上の問題はない。
このようにして、信号光波長のほぼπ/2の奇数倍の相対的な位相差になるようほぼπ/2の固定位相差を有する位相差板30を備えるともに、位相調整器40により相対的なほぼπ/2位相差を精密に調整することができる。180度折返し反射器75の位置を動かすことによりハーフミラー271Hとハーフミラー272Hとの間2光路の相対的な遅延時間差としてDQPSK変調信号の1符合分を生じさせることができる。180度折り返し反射器75の位置可変精度が十分高い場合には、位相調整器40は不要となる。なお、180度折返し反射器は2つの信号光(光ビーム(光ビームUpBm、DwnBmの分岐先)を反射させる。
復調部80はハーフミラー272Hにより構成され、前記2つの信号光を両面から入射し、2つの信号光の干渉により光強度変調信号が相補2光信号として復調される。
光電気変換部90は4つのフォトダイオードから構成される。復調部80からの2対の相補2信号を4つのフォトダイオードによる差動受光回路でそれぞれ受信し、2対の電気信号を出力する。なお、受信感度の高いアバランシェフォトダイオード(avalanche photodiode)が使用できる通信速度であれば、これを使用することが好適である。
なお、ハーフミラー271H,272H、位相調整器40、ミラー114F,および位相差板30は1枚で作製されているので光ビームUpBmとDwnBmの両方に作用する。このように1枚で作製されていることから光ビームUpBmとDwnBmにおける前述の相対的なほぼ1シンボル分の遅延時間差およびDQPSK信号光での位相差を精密に設定・調整することができる。なお、折返し反射器75も同様に光ビームUpBmとDwnBmの両方に作用する。
[第7の実施態様]
図12は第6の実施態様の変形例を示す図である。
本実施態様の主要部は、光分岐部、遅延調整部、復調部、光電気変換部から構成される。より具体的な例として、光分岐部はコリメートレンズ10、入力された信号光を2分岐する光2分岐部65、分岐された信号光をさらに2分岐するハーフミラー200Hとから構成される。たとえば、光分岐部65は図6記載の光分岐部65と同じものを使用できる。あるいは図10記載の光分岐部651を用いてもよい。光分岐部65はコリメートレンズ10を介して信号光が入射されることにより1対のほぼ平行なビームをハーフミラー200Hに出射することができる。
遅延調整部は、位相調整器A10、180度折返しプリズム75,76、位相差板30から構成される。ハーフミラー200Hにおいて、ハーフミラー200Hの左側により2分岐された各信号光の相対的な遅延時間差が180度折返し反射器76(180度折返し反射器75でも代用可能)を介してDQPSK信号のほぼ1シンボル分の遅延時間差に設定される。前記180度折返し反射器は例えば180℃折返し反射鏡、直角プリズム、コーナキューブプリズムなどを使用できる。
光2分岐部65により2分岐された光ビームDwnBmと光ビームUpBmとの間では位相差板30により相対的にほぼπ/2の位相差が生じるように設定されており、前述のようにほぼπ/2の位相差が生じるように傾斜、回転、温度調整により制御することができる。なお、位相差板30は相対的にほぼπ/2の奇数倍の位相差が生じても動作上の問題はない。
このようにして、信号光波長のほぼπ/2の奇数倍の相対的な位相差になるようπ/2の固定位相差を有する位相差板30を備えるともに、位相調整器A10により相対的なほぼπ/2位相差を精密に調整することができる。

復調部はハーフミラー200Hを備え、折返し反射器75,76により反射された2信号光はハーフミラー200Hの図面上右側で干渉され、2対の相補的な強度変調の光信号として復調される。そして、復調された光信号Aおよび相補信号A、光信号Bおよび相補信号Bがプリズム620、集光レンズ610を通過して光電気変換部90に送られる。このプリズム620および集光レンズ610により1対のフォトダイオ−ド間の距離を密接に近づけることが可能になる。なお、プリズム620および集光レンズ610をあわせて光学系と呼ぶ。このように、密接に近づけることにより超高速(例えば40Gbps以上)の受信回路の設計が容易にできる。
なお、ハーフミラー200Hと光電気変換部90への2つの光路長を比較すると、ミラー178Fを経由した方が長い。したがって、短い光路長にガラス体を挿入する。あるいは短い光路を複数の反射器(例えば反射鏡)により遠回りさせて同じ距離にするようにしてもよい。あるいは、受信後の電気回路により同じ距離になるように処理してもよい。
図13は180度折返し反射器76を位相調整器として使用する例を説明する図である。
図13(A)に示す実施態様は、固定した台座に180度折返し反射器(例えば180℃折返し反射鏡、直角プリズム、コーナキューブプリズムなどでも使用可能)を連動させ、ヒータを用いて台座を温度制御することにより180度折返し反射器76を図面上の例として左右に移動させるものである。
基礎データとして、以下に数値の例を示す。
- 熱膨張材質(アルミ)長 L = 2 mm
- 電気ヒータによる温度可変幅 = 20℃
180度折返し反射器移動量 d = 20e-6 x 4e-3 x 20 = 1.6e-6 [m]となる。干渉計アーム間の光路長差の可変量は往復光路のため2倍となる。
したがって、1.5 μm程度の光波長に対しては4π rad以上の位相調整量が実現できる。
図13(B)はアルミ支柱の途中に電気ヒータを挿入し、このヒータの温度制御による熱膨張を利用して180度折返し反射器移動量を制御するものである。本質的な特徴は(A)と同じであるが、機器の空きスペース等により使い分けることが好適である。
[第8の実施態様]
図14は第7の実施態様の変形例を示す図である。
図12に記載の第6の実施態様ではハーフミラーを2枚用いて構成したが、本実施態様では1つのハーフミラーにより構成することができる。即ち、前述の実施態様では光分岐部65および2枚のハーフミラー200Hの各左側(図面上)により4つの信号光(2対)に分岐され、各1対の信号光がいずれかの180度折返し反射器により反射されてハーフミラー200Hの図面上右側で干渉することにより強度変調光信号に復調される。
本実施態様では、光分岐部651およびハーフミラー2001Hの左側(図面上)により4つの信号光(2対)に分岐される。分岐された2対の信号光は折返し反射器(180℃折返し反射器、直角プリズム、コーナキューブプリズムなどでも使用可能)75,76により反射されて、折返し反射器75,76の距離の相違により2対の信号光の各一方をDQPSK変調信号におけるほぼ1シンボル分の遅延時間差に設定できる。光2分岐部651により2分岐された光ビームDwnBmと光ビームUpBmとの間では位相差板30により相対的にほぼ2/πの位相差が生じるように設定されており、前述のようにほぼπ/2の位相差が生じるように傾斜、回転、温度調整により制御することができる。なお、位相差板30は相対的にほぼπ/2の奇数倍の位相差が生じても動作上の問題はない。(図20を参考)
このようにして、信号光波長のほぼπ/2の奇数倍の相対的な位相差になるようほぼπ/2の固定位相差を有する位相差板30を備えるともに、前述したように折り返し反射器76を熱膨張により移動させる量を、例えば、ビットエラーレートに基づき制御することにより相対的なほぼπ/2位相差を精密に調整することができる。
ハーフミラー2001Hの右側(図面上)での2分岐された2対の信号光干渉により光信号A、相補光信号A、光信号B、相補光信号Bが復調され、復調された4つの光信号はプリズム620、集光レンズ610を通過して光電気変換部の差動受光回路92により電気信号に変換される。
口なお、差動受光回路92のTwin PDと集光レンズ610の間に45度ミラーを設置し,光ビームを垂直方向に落とすことによりtwin-pin-PD x 2の基板を紙面に平行な向きに設置することも可能である。
この実施態様では部品点数が少ないため、低コスト化、小型化、調整箇所が少ないといった利点がある。図13に記載の折返し反射器76を、例えば熱膨張により移動量を制御して位相調整器A10(図12)と同等の役割を果たすこともできる。
[第9の実施態様]
図15は第6の実施態様の変形例を示す図である。
図12に記載の第6の実施態様では主要部としてハーフミラーを1枚と2つの180度折返し反射器を用いて構成したが、本実施態様では主要部として2枚のハーフミラーおよび1つの180度折返し反射器を用いて構成することができる。
本実施態様では、光分岐部、遅延調整部、復調部、光電気変化部から構成される。光分岐部は光2分岐部651およびハーフミラー2005Hから構成される。
遅延調整部は180度折返し反射器76、位相差板30から構成される。なお、
180度折返し反射器76には2枚以上の反射板からなる180度折返し反射板、直角プリズム、コーナキューブを用いることができる。さらに、直方体ガラスをV字溝または逆台形溝等に削り反射膜を蒸着した反射器により入射光を180度折返し反射できるものを用いることもできる。
本実施態様では、光分岐部651およびハーフミラー2005Hにより4つの信号光(2対)にパワー分岐される。遅延調整部は分岐された2対の各一方は、折返し反射器76により反射されてハーフミラー2006Hに入射される。各他方の信号光はハーフミラ−2005Hを通過してハーフミラー2006Hに入射される。ハーフミラ−2005H、折返し反射器76、ハーフミラー2006Hまでの光路長とハーフミラ−2005Hからハーフミラー2006Hまでの光路長の相違により2対の信号光の各一方をDQPSK変調信号のほぼ1シンボル分の遅延時間差を生じさせ、且つ、位相差板30により2対の信号光間の信号光波長位相差をほぼπ/2に設定できる(図20を参考)。そして、各一方の信号光と各他方の信号光は干渉して強度変調の光信号に復調される。
しかしながら、ハーフミラー2006Hから各受光素子への各光路長が異なっているため長さを等しくするように調節することが望ましい。光路長調節部450はガラス体で構成され、各受光素子までの伝播時間がほぼ等しくなるようにガラス体を作製する。このようなガラス体を復調された光信号が通過することにより差動受信回路で相補的な2対の光信号A、相補光信号A、光信号B、相補光信号Bを電気信号に変換することができる。
この実施態様では部品点数が少なく、低コスト化、小型化、さらに調整箇所が少ないといった利点がある。さらに、入力側と出力側が両側に分離されていることから実装面でも小型化、他装置との連携に優れている。
(付記1)
M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、
分岐された前記4本の信号光ビームのうち、第1と第2の信号光ビームとの間および第3と第4の信号光ビームとの間に相対的にほぼ1シンボル分の遅延時間差をそれぞれ与え、前記第1と第3の信号光ビーム間に前記信号光の波長におけるほぼπ/2の奇数倍の相対的位相差を与える遅延調整部と、
前記第1と第2の信号光ビーム、前記第3と第4の信号光ビームが,いずれの信号光ビームと平行ではない一つの平面上でそれぞれ干渉することにより少なくとも2光信号を復調して出力する復調部と、
前記少なくとも2光信号を電気信号に変換する少なくとも2つの光受光器と、を備えた光受信装置。
(付記2)
前記遅延調整部は、さらに、位相差板を設け、
前記位相差板は通過する前記第1と第3の信号光ビーム間にほぼπ/2の奇数倍の位相差を与える付記1記載の光受信機。
(付記3)
さらに、温度可変手段を設け、
前記温度可変手段は、前記信号光の光波長が変動した場合に前記位相差板の温度を変化させて前記ほぼπ/2の奇数倍の位相差を維持する付記2記載の光受信機。
(付記4)
前記復調部は、前記第1と第2の信号光ビームの干渉と前記第3と第4の信号光ビームの干渉が発生する前記一つの平面上にハーフミラーを有する付記1記載の光受信装置。
(付記5)
前記遅延調整部は2つの独立した反射面を備え、
前記分岐部および前記復調部は、それぞれハーフミラーを備え、前記ハーフミラーおよび前記反射面は、いずれも前記4本の信号光ビームを空間多重した状態で入射するのに十分な開口面積を有する付記1記載の光受信機。
(付記6)
前記光分岐部は、さらに、光2分岐部を備え、
前記光2分岐部は2対のほぼ平行なビームをひとつの光分岐器に向けて空間多重して出射する付記1記載の光受信機。
(付記7)
前記遅延調整部は、さらに、位相調整器を設け、
前記位相調整器は少なくとも2つのくさび板を備え、温度制御により光路長を可変にできる付記1記載の光受信機。
(付記8)
前記分岐部および前記復調部は、それぞれハーフミラーを備え、
前記各ハーフミラーの反射膜は表面と裏面にそれぞれ排他的に存在する付記1記載の光受信機。
(付記9)
M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、
分岐された前記4本の信号光ビームのうち第1と第3の信号光ビームが移動可能な折返し反射器に導かれて、それぞれ第2と第4の信号光ビームとの間に相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を生じさせられ、さらに第2と第4の信号光ビーム間、または第1と第3の信号光ビーム間のいずれかに対して信号光波長におけるほぼπ/2の奇数倍の位相差を与える遅延調整部と、
前記4本の信号光ビームのうち第1と第2の信号光ビーム、第3と第4の光ビームが,いずれの信号光ビームとも平行ではない一つの平面上でそれぞれ干渉することにより復調された少なくとも4光信号を出力する復調部と、
前記少なくとも4光信号を密接に近づける光学系を備え、
前記少なくとも4光信号を電気信号に変換する少なくとも4つの光受光素子と、
備えた光受信装置。
(付記10)
前記光学系は2枚の凸レンズを縦続に配置した付記10記載の光受信機。
(付記11)
前記光学系は2対の反射面を縦続に配置した付記10記載の光受信機。
(付記12)
前記ハーフミラーおよび反射ミラーはくさび板状である付記1記載の光受信機。
(付記13)
前記光分岐部および前記復調部のハーフミラーを共有し、前記光分岐部および前記復調部は1つのハーフミラーを備える付記1記載の光受信機。
(付記14)
前記復調部から出力される前記少なくとも2光信号は光学系により受光素子を密接に隣接できる付記13記載の光受信機。
(付記15)
前記復調部から出力される2光信号は光学系により入れ替えられて2受光素子に到達する付記13記載の光受信機。
(付記16)
M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、
分岐された前記4本の信号光ビームのうち2信号光ビームに相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を与え、残りの2信号光ビーム間において信号光波長の相対的な位相差をほぼπ/2の与える遅延調整部と、
前記各2信号光ビームと対応する残り2つの各信号光ビームとがそれぞれ干渉することにより復調された少なくとも2光信号を出力する復調部と、
前記少なくとも2光信号を電気信号に変換する少なくとも2つの光受光素子と、
前記受光素子までの各光路長を等しくする手段を、備えた光受信装置。
(付記17)
M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、
分岐された前記4本の信号光ビームのうち第1と第2の信号光ビームの間に相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を生じさせ、第3と第4の信号光ビームの間に相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を生じさせ、さらに第1と第3の信号光ビームの間に信号光波長におけるほぼπ/2の奇数倍の相対的位相差を与える遅延調整部と、
前記4本の信号光ビームのうち第1と第2の信号光ビーム、第3と第4の光ビームが,いずれの信号光ビームとも平行ではない一つの平面上でそれぞれ干渉することにより少なくとも2光信号を復調して出力する復調部と、
前記少なくとも2光信号を電気信号に変換する少なくとも2つの光受光器と、を設け、
前記分岐された信号光の位置から受光素子までの複数光路のうち1つは一度も反射されない光受信装置。
(付記18)
前記遅延調整部は位相制御部を備え、
前記位相調整器は光路に対して反射面をほぼ直角に移動することにより位相差を制御する付記17記載の光受信装置。
(付記19)
前記遅延調整部は位相制御部を備え、
前記反射面は温度可変手段により移動する付記17記載の光受信装置。
本発明の第1実施形態の光受信機の基本構成を示すブロック図である。 位相差板の動作原理を説明する図である。 位相差板の製造方法を説明する図である。 位相調整器(その1)を説明する図である。 位相調整器(その2)を説明する図である。 本発明の第1実施形態の光受信機の変形例(追番1)を示す図である。 本発明の第2実施形態の光受信機の変形例(追番2)を示す図である。 本発明の第1実施形態の光受信機の変形例(追番3)を示す図である。 2光路を入替るガラス体410の変形例(追番4)を示す図である。 本発明の第4実施形態の光受信機の変形例(追番5)を示す図である。 本発明の第1実施形態の光受信機の変形例(追番6)を示す図である。 本発明の第6実施形態の光受信機の変形例(追番7)を示す図である。 位相調整器を媒体の熱膨張により移動させる例を示す図。 本発明の第7実施形態の光受信機の変形例(追番8)を示す図である。 本発明の第6実施形態の光受信機の変形例(追番9)を示す図である。 光信号の各変調方式の特徴を示す図である。 波長合分波フィルタ(例えばOADM)通過耐力に関するシミュレーション結果を示す図である。 DQPSK光送信機の従来構成例を示す図である。 RZ−DQPSK光信号の位相と強度を示す図である。 DQPSK光送信機の従来構成例を示す図である。10 コリメートレンズ30 位相差板40 位相調整器60 光分岐部70 遅延調整部75,76 折返し反射器80 復調部90 光電気変換部111F,112F,113F ミラー121H、122H、123H ハーフミラー150 温度可変手段

Claims (10)

  1. M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、
    分岐された前記4本の信号光ビームのうち、第1と第2の信号光ビームとの間および第3と第4の信号光ビームとの間に相対的にほぼ1シンボル分の遅延時間差をそれぞれ与え、前記第1と第3の信号光ビーム間に前記信号光の波長におけるほぼπ/2の奇数倍の相対的位相差を与える遅延調整部と、
    前記第1と第2の信号光ビーム、前記第3と第4の信号光ビームが,いずれの信号光ビームと平行ではない一つの平面上でそれぞれ干渉することにより少なくとも2光信号を復調して出力する復調部と、
    前記少なくとも2光信号を電気信号に変換する少なくとも2つの光受光器と、を備えた光受信装置。
  2. 前記遅延調整部は、さらに、位相差板を設け、
    前記位相差板は通過する前記第1と第3の信号光ビーム間にほぼπ/2の奇数倍の位相差を与える請求項1記載の光受信機。
  3. さらに、温度可変手段を設け、
    前記温度可変手段は、前記信号光の光波長が変動した場合に前記位相差板の温度を変化させて前記ほぼπ/2の奇数倍の位相差を維持する請求項2記載の光受信機。
  4. 前記遅延調整部は、さらに、位相調整器を設け、
    前記位相調整器は少なくとも2つのくさび板を備え、温度制御により光路長を可変にできる請求項1記載の光受信機。
  5. M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、
    分岐された前記4本の信号光ビームのうち第1と第3の信号光ビームが移動可能な折返し反射器に導かれて、それぞれ第2と第4の信号光ビームとの間に相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を生じさせられ、さらに第2と第4の信号光ビーム間、または第1と第3の信号光ビーム間のいずれかに対して信号光波長におけるほぼπ/2の奇数倍の位相差を与える遅延調整部と、
    前記4本の信号光ビームのうち第1と第2の信号光ビーム、第3と第4の光ビームが,いずれの信号光ビームとも平行ではない一つの平面上でそれぞれ干渉することにより復調された少なくとも4光信号を出力する復調部と、
    前記少なくとも4光信号を密接に近づける第1光学系を備え、
    前記少なくとも4光信号を電気信号に変換する少なくとも4つの光受光素子と、
    備えた光受信装置。
  6. 前記復調部から出力される前記少なくとも2光信号間の距離は第2光学系により受光素子間の距離を短くできる請求項13記載の光受信機。
  7. M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、
    分岐された前記4本の信号光ビームのうち2信号光ビームに相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を与え、残りの2信号光ビーム間において信号光波長の相対的な位相差をほぼπ/2の与える遅延調整部と、
    前記各2信号光ビームと対応する残り2つの各信号光ビームとがそれぞれ干渉することにより復調された少なくとも2光信号を出力する復調部と、
    前記少なくとも2光信号を電気信号に変換する少なくとも2つの光受光素子と、
    前記受光素子までの各光路長を等しくする手段を、備えた光受信装置。
  8. M相差分位相偏移変調された信号光を4本の信号光ビームに分岐する光分岐部と、
    分岐された前記4本の信号光ビームのうち第1と第2の信号光ビームの間に相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を生じさせ、第3と第4の信号光ビームの間に相対的にほぼ1シンボル遅延時間差を生じさせ、さらに第1と第3の信号光ビームの間に信号光波長におけるほぼπ/2の奇数倍の相対的位相差を与える遅延調整部と、
    前記4本の信号光ビームのうち第1と第2の信号光ビーム、第3と第4の光ビームが,いずれの信号光ビームとも平行ではない一つの平面上でそれぞれ干渉することにより少なくとも2光信号を復調して出力する復調部と、
    前記少なくとも2光信号を電気信号に変換する少なくとも2つの光受光器と、を設け、
    前記分岐された信号光の位置から受光素子までの複数光路のうち1つは一度も反射されない光受信装置。
  9. 前記遅延調整部は位相制御部を備え、
    前記位相調整器は光路に対して反射面をほぼ直角に移動することにより位相差を制御する請求項8記載の光受信装置。
  10. 前記遅延調整部は位相制御部を備え、
    前記反射面は温度可変手段により移動する請求項8記載の光受信装置。

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