JP2006287482A - テレビジョン電話方法および携帯端末装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 ＴＶ電話を使用する際に自像の背景を携帯端末にプリインストールされている画像又は自分で撮影した動画と自像とを組み合わせて相手に送信する事により、送り側の背景を送らずに気軽にＴＶ電話を使用することの出来る携帯端末装置の提供。またＴＶ電話の通話相手によって、どの背景画像を送信するかを予め設定することができる機能も有した携帯端末装置の提供。
【解決手段】 テレビジョン電話通信可能な携帯端末を用いて行うテレビジョン電話方法であって、入力した送信者本人の自像の背景を任意で選択可能なことを特徴とする。
【選択図】 図１

Description

本発明はＴＶ電話において自像（送話者本人の画像）の背景を任意に選択でき、この任意に選択した背景画像と自像とを合成して相手に送信する事が出来るようなテレビジョン電話方法および携帯端末装置に関する。

従来、ＴＶ電話では、自像（送話者本人の画像）を送信或いはキャラクターを表示（自像を送信させたくない時）させていたが、キャラクター送信ではＴＶ電話の本来の目的とするところの意味がない。また、自像を送信した際に背景が写ってしまい自分の居所（部屋の様子、風呂場など相手に知られたくない画像まで）を相手に見せる事になり、ＴＶ電話使用に抵抗感が感じられていた（相手に知られたくないか、あるいは相手に伝えたくないプライベートな情報までも曝け出すなど。）。

すなわち、携帯電話機、ＰＨＳ（Personal Handy-phone System）、ＰＤＡ（Personal Data Assistant（s）：個人向け携帯型情報通信機器）等の携帯端末装置（携帯型コンピュータも含む）には、今後、ＴＶ電話機能を有するものがむしろ主流になることが予想される。しかしながら、現状のＴＶ電話利用率は、ＴＶ電話機能が付いた機器の普及台数からして、決して高くはない。その理由としては、自像を相手に送信する際に自分の背景も一緒に送ってしまうため、特に女性が自室でＴＶ電話をする際や、家の近くの町並み、或いは住居を特定出来る画像等の送信しなくてもよい画像情報までも送ってしまい、結局、ＴＶ電話を使用する事に抵抗感があると考えられる。
特開平０３−０４９４９２号公報

本発明は、ＴＶ（Television）電話を使用する際に自像の背景を携帯端末にプリインストールされている画像（静止画像および／または動画）又は自分で撮影した静止画像または動画と自像とを組み合わせて相手に送信する事により、送り側の背景を送らずに（映さずに）、気軽にＴＶ電話を使用することの出来る携帯端末装置を提供することを目的としている。また、本発明は、ＴＶ電話の通話相手によって、どの背景画像を送信するかを予め設定することができる機能も有した携帯端末装置を提供することを目的としている。

本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであって、
本発明によって、テレビジョン電話通信可能な携帯端末を用いて行うテレビジョン電話方法であって、入力した送信者本人の自像の背景を任意で選択可能なことを特徴とするテレビジョン電話方法が提供される。

具体的には、以下のような機能を有する携帯電話装置である。
１． ＴＶ電話機能設定において、
１−１）通常ＴＶ電話（背景も写る通常のＴＶ電話）。
１−２）ＴＶ電話のユーザーの設定。
１−３）上記１−２）を選択した場合に、本発明の動作が可能となる。
２． 図１においてまず、
「ＴＶ電話のユーザーズの設定をする」を選択（１−０１）し、「背景画像を選択（Yes）」する（１−０２）。
背景画像の選択は動画及び静止画のどちらでも可能とする。また、静止画、動画共に携帯端末に格納されているものから選択をする。この時、携帯端末内に実装されている電子媒体（mini SDカード等を含む）に格納されている静止画及び動画でも選択可能とする。
３． 「背景画像」を選択し、
４． その後、「自像」と合成させ、
５． "NO"を選択して、背景画像のみの送信とするか、または、"YES"を選択して、ＴＶ電話の際に前記「３．」で選択した背景画像に自像を合成させて相手に送信する。
６． 更に「背景画像」は通話相手によって替え、
７． その際に端末に登録されている電話帳から背景画像を選択して設定する。
８． この設定によりＴＶ電話が掛かって来た相手が電話帳に設定された人物であれば前記「７．」によって設定された背景画像を自動的に送信する。また、自端末から電話帳に登録されている相手に電話にＴＶ電話を掛ける場合でも、前記「６．」で背景画像を設定している相手ならば、自動的に設定された背景画像を相手に送信することができる。またＴＶ電話帳に背景画像を設定していない（前記「１−０２」で"NO"とした時）場合には、通常のＴＶ電話機能によって通話のみ（通常のＴＶ電話でなく、ＴＶ無しの通信）をする事になる。

換言すれば、請求項２に記載の携帯端末の発明は、ＴＶ（テレビジョン）電話通信可能な携帯端末であって、前記携帯端末は、ＴＶ電話機能設定の際に、入力された背景も写る通常のＴＶ電話であるか否かを設定できる機能と、前記否と設定した後に背景画像と本人の送信許可を得た画像とを組み合わせる機能とを有し、前記背景画像を選択する機能と、前記背景画像のみを送信するか前記背景画像と前記本人の送信許可画像との組み合わせ画像とを合成するか否かを選択する機能と、前記テレビジョン電話の送信相手毎に前記背景画像のみの送信か、組み合わせ画像の送信かまたは前記通常のＴＶ電話送信かのいずれかを選択する機能と、を有することを特徴とする。

また請求項３に記載の携帯端末の発明は、請求項２において、さらに、前記携帯端末は、前記ＴＶ電話通信可能な携帯端末内の送信相手を記録した電話帳から、背景画像を選択する機能を有することを特徴とする。

また請求項４に記載の携帯端末の発明は、請求項２または３において、ＴＶ（テレビジョン）電話通信可能な携帯端末であって、前記携帯端末は、送信者側の画像を入力する画像入力手段と、前記送信者の音声を入力する音声情報入力手段と、前記画像入力手段により入力した画像と、他の画像とを合成するための画像形成処理手段とを有することを特徴とする。

また請求項５に記載の携帯端末の発明は、請求項４において、さらに、前記画像入力手段と、前記音声情報入力手段との入力情報とのタイミングを検出して前記画像形成処理手段により処理した後の画像と前記タイミングが検出された前記音声情報入力手段による音声情報とを関連付けて受信者に送るために信号に変換する信号変換処理部とを有することを特徴とする。

また請求項６に記載の携帯端末の発明は、請求項２〜５のいずれか１項において、前記背景画像の選択は動画及び静止画のいずれかを選択可能とし、前記静止画または前記動画は、前記携帯端末に格納されているものから選択をするか、または、携帯端末内に実装されている電子媒体あるいは前記携帯端末がインターネットからのダウンロードまたは接続可能な記録媒体に格納されているものを選択可能とすることを特徴とする。

本発明によって、自像送信時に背景を映される事がなく、また好みの背景画像や好みの背景画像に自像を合成させて相手に送信する事により、"自分が何処にいる"あるいは"映されたくない背景"を大きく制限することが出来る。これによって、プライベートな画像情報をＴＶ電話の相手に送信することなく、知られずに済み、ＴＶ電話を用いた通話を気軽に行うことを可能とする事が出来る。

また、好みの背景画像を送信側で設定できるため、ＴＶ電話の相手の不快感を軽減する事も期待でき、また、現在よりも気軽にＴＶ電話を送信側も受信側も双方にとっても安心して使用することが期待できる。

［実施形態の構成］
本発明で使用される携帯電話装置としては、図２に示すように、送り手の画像情報（動画）を入力するための画像入力手段（たとえばカメラ：ピンホールカメラ）２と、送り手の音声情報を入力する音声情報入力手段３と、前記画像入力手段からの画像情報を入力して受信側に送る画像の自画像部分を背景部分に貼り付けて受信画像を形成する画像形成処理手段４と、前記画像形成処理手段による画像処理を行った画像情報と前記音声情報入力手段からの音声信号とを信号化する信号変換処理部５とを有する。そして本発明で使用される携帯電話装置には、さらに、入力された自画像と、音声情報入力手段から入力される音声情報とのタイミングのマッチングを計ってこれらを関連付けるタイミング手段６を有することが好ましい。また本発明の携帯端末は、通常の端末と同様に、インターネットに接続可能であり、インターネットから、背景画像として形成可能な画像をダウンロードしたり、あるいはテレビジョン、地上放送、衛星放送などから配信された画像を背景画像として用いたり、本機の携帯端末に接続可能な外部（または内部）記録媒体から、選択して、背景画像として用いることができる。

画像形成処理手段としては、ＣＰＵなどの演算処理部に、適宜アプリケーションを適用して実行させることもできる。たとえばこれを携帯電話端末１に適用した例を図３に示す。ここでは、音声情報入力手段として、マイクロホンを用い、音声出力手段として携帯電話端末１の本体側面についている外部音声出力部から出力された音声信号をイヤホンで音声に変換するようにしてもよく、また、外部音声出力部は、外部音声情報入力部を兼ねており、図３に示すように、外部音声情報入力手段の一例であるマイクロホンとイヤホンとが一体となったものを用いることもできる。

すなわち、他のＴＶ電話装置（ＰＤＡ、携帯型コンピュータなど）でも同様であるが、音声出力部と、音声情報入力部とが、兼ねていてもよく、別に設けられていてもよい。さらに図３に示すように、音声情報入力部が複数（２または３以上）設けられるようにすることもできる。すなわち、図３では、３と３'の２つの音声情報入力部が存在する場合を示す例となっている。そして、外部音声出力部は、図３に示すイヤホン−マイクロホン一体型のような場合のイヤホンのようなものであってもよく、ＴＶ電話装置上に存在するスピーカから、音声として出力されるようにすることもできる。あるいは、イヤホンとスピーカなどの外部音声出力手段として２種以上存在するような場合であってもよい。

本発明の方法を実施するために使用される携帯電話端末は、上述したように、携帯電話機、ＰＨＳ、ＰＤＡ等の携帯端末装置（携帯型コンピュータも含む）などが挙げられるが、上記した手段を有する装置であれば、これら例示以外のものであってもよい。

［実施形態の動作例］
上記した携帯電話装置は、たとえば図１に示すフローにしたがって設定される。
たとえば、ＴＶ電話機能を設定するには、以下のようにする。
１．携帯端末のＴＶ電話機能に「ＴＶ電話のユーザーズ設定」が出来る画面を追加する。
２．そのＴＶ電話のユーザーズ設定」によって背景画面を端末内に格納されている静止画及び動画を選択する事により、ＴＶ電話通話の際、背景画面のみを相手に送信する方法と背景画面に実際の自像を"合成させて"相手に送信させる構成になる。
３．ＴＶ電話の際に背景が写っても良い場合は通常のＴＶ電話機能にて動作をする。

換言すれば、図１に示すように、まず、
ステップＳ１． ＴＶ電話機能設定をするか否かを判断し（ステップＳ１）において、
１−１）通常ＴＶ電話（送信する自像と同時に取り入れた背景画像も写る通常のＴＶ電話：ステップＳ１において、ＮＯの場合）。
１−２）ＴＶ電話のユーザーの設定（ステップＳ１において、ＹＥＳの場合）。
１−３）上記１−２）を選択した場合に、本発明の動作が可能となる。
ステップＳ２． 図１においてステップＳ２は、下記の動作を含んでいる。それらは、以下のとおりである。
まず、
「ＴＶ電話のユーザーズの設定をする」を選択（１−０１）し、「背景画像を選択（Yes）」する（１−０２）。
背景画像の選択は動画及び静止画のどちらでも可能とする。また、静止画、動画共に携帯端末に格納されているものから選択をする。この時、携帯端末内に実装されている電子媒体（mini SDカード等を含む）に格納されている静止画及び動画でも選択可能とする。
ステップＳ３． 「背景画像」を選択し、
ステップＳ４． その後、「自像」と合成させ、
ステップＳ５． "NO"を選択して、背景画像のみの送信とするか、または、"YES"を選択して、ＴＶ電話の際に前記「ステップＳ３．」で選択した背景画像に自像を合成させて相手に送信する。
ステップＳ６． 更に「背景画像」は通話相手によって替え、
ステップＳ７． その際に端末に登録されている電話帳から背景画像を選択して設定する。
ステップＳ８． この設定によりＴＶ電話が掛かって来た相手が電話帳に設定された人物であれば前記「ステップＳ７．」によって設定された背景画像を自動的に送信する。また、自端末から電話帳に登録されている相手に電話にＴＶ電話を掛ける場合でも、前記「６．」で背景画像を設定している相手ならば、自動的に設定された背景画像を相手に送信することができる。またＴＶ電話帳に背景画像を設定していない（前記「１−０２」で"NO"とした時）場合には、通常のＴＶ電話機能によって通話のみ（通常のＴＶ電話でなく、ＴＶ無しの通信）をする事になる。

なお背景画像と自像（自画像ともいうことがある）との合成は、まず、背景画像をベース画像とし、その一部を自像（動画）とすることができる。たとえば自像は、一般的には送信画の中央部にするので、画像入力手段から取り入れた動画に、前記送信して見られてもよい中央部以外には、このベース画像の部分を貼り付ける処理を行うことができる。また本ＴＶ電話では、送信手の顔の部分以外など、特定の個所以外を送信しないように、画像を処理するようにしてもよい。この場合には、たとえば本人が急に動いてしまって、その結果、周辺画像が送信されることがあるのを未然に防止できるので、いわば、顔の部分などの特徴画像のみを送信する処理を高速で行う。この場合には、多少背景画像のエリアが変化する。

また、本発明の方法は、入力する音声情報とそのタイミングを合わせて、画像を送信できるようにタイミング手段を設けることができる。これは、上記したＴＶ電話機能を設定することによって、ＴＶ電話を行うように設定し、上記ステップＳ４〜Ｓ５の画像合成の際に音声情報と関連つけて行うことができる。

［他の実施例］
本発明では、動画を背景画像に設定した場合には、その再生時間に規制を設けても良い。但し、通話時間内では、その動画は繰り返し送信を行なうものとする。また、静止画の背景画像での送信時には、相手の画面にＴＶ電話をしている時間の表示が続くものとする。換言すれば、動画を背景画像として使用する場合には、再生時間に時間制限を有する。そして通話時間が再生時間よりも長い場合には、同じ動画の背景画像が再生時間を１周期として、複数回繰り返されることとなる。さらに、本発明では、この背景画像の動画を複数用意し、これを適宜組み合わせて背景画像としてＴＶ電話で用いることもできる。

本発明によって、携帯電話機、ＰＨＳ（Personal Handy-phone System）、ＰＤＡ（Personal Data Assistant（s）：個人向け携帯型情報通信機器）等の携帯端末装置であってＴＶ電話送受信が可能な装置が提供可能となると共に、このような携帯端末を用いて、送信側のプライバシーの保護を図れるようなＴＶ（テレビ）電話の通信媒体をさらに拡大した機能を付与することができる。

本発明のＴＶ電話機能の設定手順をフロー化した図である。 本発明の携帯端末の構成例を示す図である。 本発明の携帯端末が携帯電話である場合の構成例を示す図である。

符号の説明

１ 携帯端末（携帯電話）
２ 画像入力手段（カメラ：たとえばピンホール型のカメラ）
３、３' 音声情報入力手段（マイクロホン）

Claims (6)

1. テレビジョン電話通信可能な携帯端末を用いて行うテレビジョン電話方法であって、
   入力した送信者本人の自像の背景を任意で選択可能なことを特徴とするテレビジョン電話方法。
2. ＴＶ（テレビジョン）電話通信可能な携帯端末であって、
   前記携帯端末は、ＴＶ電話機能設定の際に、
   入力された背景も写る通常のＴＶ電話であるか否かを設定できる機能と、
   前記否と設定した後に背景画像と本人の送信許可を得た画像とを組み合わせる機能とを有し、
   前記背景画像を選択する機能と、
   前記背景画像のみを送信するか前記背景画像と前記本人の送信許可画像との組み合わせ画像とを合成するか否かを選択する機能と、
   前記テレビジョン電話の送信相手毎に前記背景画像のみの送信か、組み合わせ画像の送信かまたは前記通常のＴＶ電話送信かのいずれかを選択する機能と、
   を有することを特徴とするＴＶ電話通信可能な携帯端末。
3. さらに、前記携帯端末は、前記ＴＶ電話通信可能な携帯端末内の送信相手を記録した電話帳から、背景画像を選択する機能を有することを特徴とする請求項２に記載の携帯端末。
4. ＴＶ（テレビジョン）電話通信可能な携帯端末であって、
   前記携帯端末は、送信者側の画像を入力する画像入力手段と、
   前記送信者の音声を入力する音声情報入力手段と、
   前記画像入力手段により入力した画像と、
   他の画像とを合成するための画像形成処理手段と、
   を有することを特徴とする請求項２または３に記載の携帯端末。
5. さらに、前記画像入力手段と、前記音声情報入力手段との入力情報とのタイミングを検出して前記画像形成処理手段により処理した後の画像と前記タイミングが検出された前記音声情報入力手段による音声情報とを関連付けて受信者に送るために信号に変換する信号変換処理部とを有することを特徴とする請求項４に記載の携帯端末。
6. 前記背景画像の選択は動画及び静止画のいずれかを選択可能とし、前記静止画または前記動画は、前記携帯端末に格納されているものから選択をするか、または、携帯端末内に実装されている電子媒体あるいは前記携帯端末がインターネットからのダウンロードまたは接続可能な記録媒体に格納されているものを選択可能とすることを特徴とする請求項２〜５のいずれか１項に記載の携帯端末。

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