JP2006287341A - VoIPゲートウェイ装置および転送処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】通話に用いる音声データの転送処理負担を軽減する。
【解決手段】IP網5から受信した音声パケットの音声データと、対応するチャネル番号のチャネルとの間で音声データを載せ換える転送処理を行う場合、符号化方式変換手段13A,13Bにおいて、割込制御手段13Eにより実行された1回の割込処理で複数の音声データについて一括して符号方式変換処理する。
【選択図】 図1
【解決手段】IP網5から受信した音声パケットの音声データと、対応するチャネル番号のチャネルとの間で音声データを載せ換える転送処理を行う場合、符号化方式変換手段13A,13Bにおいて、割込制御手段13Eにより実行された1回の割込処理で複数の音声データについて一括して符号方式変換処理する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、VoIP通信技術に関し、特にIP網から受信した音声パケットに格納されている音声データを多重信号上に時分割で設けられているチャネルへ転送処理する技術に関する。
IP網を介して音声通話を行うVoIP通信は、通信コストの低減という観点から、PBXなどの多回線を収容する電話システムでも利用されつつある。このような電話システムでVoIP通信を利用する際、電話システムに設けられている従来の電話回線インターフェースとIP網とを交換接続する装置、いわゆるVoIPゲートウェイ装置が用いられる。
この種の電話システムは、多回線分の音声を効率よく伝送するため、例えばTTC−2Mなどのデジタル中継回線用の専用線インターフェースを備えている。この専用線インターフェースは、多重信号上に時分割で設けられているチャネル(スロット)に、各通話の音声信号を符号化したデータを格納して伝送する多重化伝送方式である。
この種の電話システムは、多回線分の音声を効率よく伝送するため、例えばTTC−2Mなどのデジタル中継回線用の専用線インターフェースを備えている。この専用線インターフェースは、多重信号上に時分割で設けられているチャネル(スロット)に、各通話の音声信号を符号化したデータを格納して伝送する多重化伝送方式である。
VoIPゲートウェイ装置は、このような専用線インターフェースを設けて電話システムからの多回線を効率よく収容している。この場合、VoIPゲートウェイ装置では、音声データの転送処理として、電話システムから受信した多重信号の各チャネルに格納されている音声データをVoIP通信で用いる符号化方式に変換した後、音声パケットに格納してIP網へ送信し、IP網から受信した音声パケットに格納されている音声データを通信システムで用いる符号化方式に変換した後、多重信号上に時分割で設けられているチャネルに格納して送信する必要がある。
このような転送処理は、VoIPゲートウェイ装置に設けられたDSP(Digital Signal Processor:デジタル信号処理装置)やCPUなどのマイクロプロセッサで行われる。この際、音声データや音声パケットを送受信するタイミングに合わせて音声データに対する符号化方式の変換処理を行う必要がある。
従来、マイクロプロセッサにおいて、所望の処理を任意のタイミングで行う場合、割込処理という制御方法が利用される(例えば、引用文献1など参照)。これは、マイクロプロセッサに設けられた割込制御部で、外部からの割込要求の有無を常時チェックし、割込要求があったときはそれを受け付けて対応する割込処理を順次実行する処理方法である。
従来、マイクロプロセッサにおいて、所望の処理を任意のタイミングで行う場合、割込処理という制御方法が利用される(例えば、引用文献1など参照)。これは、マイクロプロセッサに設けられた割込制御部で、外部からの割込要求の有無を常時チェックし、割込要求があったときはそれを受け付けて対応する割込処理を順次実行する処理方法である。
しかしながら、VoIPゲートウェイ装置での転送処理で、このような従来技術を利用した場合、受信した音声パケットや音声データの符号化方式変換処理ごとに割込要求を行うため、その割込要求を受け付けて所望の割込処理を実行するという割込制御処理に関する処理負担が増加し、転送処理の高速化の妨げになるだけでなく、処理速度の速い高価なマイクロプロセッサが必要となり、高性能で安価なVoIPゲートウェイ装置を実現できないという問題点があった。
図7は、従来の割込処理による処理例であり、処理する音声データごとに時間taの間隔で割込要求を行った場合が示されている。図7において、時刻T1に割込要求があった場合、その割込要求の優先順位の確認や、当該割込処理のプログラムの読み込み、さらには割込処理のための初期化処理などの割込制御処理が開始され、これが終了した時刻T2から所望の割込処理が開始され、当該音声データに対する符号化方式変換処理が時間taごとに実行される。したがって、音声データごとに個別の割込処理を行った場合、割込制御処理が割込処理ごとに実行されるため、所望の割込処理以外の付帯処理が増えて、マイクロプロセッサの処理負担が増加する。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、通話に用いる音声データの転送処理負担を軽減できるVoIPゲートウェイ装置および転送処理方法を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるVoIPゲートウェイ装置は、音声データが格納されたVoIP通信用の音声パケットを転送することにより通話を実現するIP網と、複数の電話回線分の音声データを多重化して送受信することにより通話を行う電話システムとの間で、音声信号を符号化した音声データを個々の通話ごとに転送処理することにより、IP網と電話システムの通話を相互に接続するVoIPゲートウェイ装置であって、転送処理を行う音声データを所望の符号化方式に変換処理する符号化方式変換手段と、所定間隔の割込要求に応じて変換処理を割込処理として実行する割込制御手段とを備え、符号化方式変換手段で、割込制御手段による1回の割込要求に応じた割込処理で複数の音声データについてその符号化方式を一括して変換処理するようにしたものである。
また、本発明にかかる転送処理方法は、音声データが格納されたVoIP通信用の音声パケットを転送することにより通話を実現するIP網と、複数の電話回線分の音声データを多重化して送受信することにより通話を行う電話システムとの間で、音声信号を符号化した音声データを個々の通話ごとに転送処理することにより、IP網と電話システムの通話を相互に接続するVoIPゲートウェイ装置の転送処理方法であって、転送処理を行う音声データを所望の符号化方式に変換処理する符号化方式変換ステップと、所定間隔の割込要求に応じて変換処理を割込処理として実行する割込制御ステップとを備え、符号化方式変換ステップは、割込制御ステップによる1回の割込要求に応じた割込処理で複数の音声データに対する符号化方式変換を一括して処理するようにしたものである。
本発明によれば、符号化方式変換手段で、割込制御手段による1回の割込要求に応じた割込処理で複数の音声データについてその符号化方式が一括して変換処理されるため、通話に用いる音声データの転送処理負担を軽減できる。
これにより、音声データごとに割込処理を行う場合と比較して、割込制御処理における所望の割込処理以外の付帯処理に関する処理負担を軽減でき、動作クロックの低い安価なプロセッサを使用することができる。また、転送処理の高速化を実現してもよく、余剰の処理能力で他の処理を行ってもよく、高性能で安価なVoIPゲートウェイ装置を実現できる。
これにより、音声データごとに割込処理を行う場合と比較して、割込制御処理における所望の割込処理以外の付帯処理に関する処理負担を軽減でき、動作クロックの低い安価なプロセッサを使用することができる。また、転送処理の高速化を実現してもよく、余剰の処理能力で他の処理を行ってもよく、高性能で安価なVoIPゲートウェイ装置を実現できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[VoIPゲートウェイ装置]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。
[VoIPゲートウェイ装置]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。
このVoIPゲートウェイ装置1は、アクセス回線10を介してIP網5に接続されるとともに、専用線20を介して電話システム2の電話制御装置3と接続されており、アクセス回線10と専用線20との間で通話に用いる音声データを相互に転送処理する通信処理装置である。
電話システム2は、例えば構内交換機(PBX)やボタン電話装置の主装置に相当する電話制御装置3と、この電話制御装置3に内線回線30を介して内線収容される複数の電話機4とからなり、電話制御装置3により専用線20にチャネルとして多重化される通話回線と各電話機4とを交換接続するシステムである。なお、本実施の形態で用いられる電話システム2については、一般的な公知技術を用いたシステムであり、ここでの詳細な説明は省略する。
電話システム2は、例えば構内交換機(PBX)やボタン電話装置の主装置に相当する電話制御装置3と、この電話制御装置3に内線回線30を介して内線収容される複数の電話機4とからなり、電話制御装置3により専用線20にチャネルとして多重化される通話回線と各電話機4とを交換接続するシステムである。なお、本実施の形態で用いられる電話システム2については、一般的な公知技術を用いたシステムであり、ここでの詳細な説明は省略する。
アクセス回線10から受信する音声パケットでは、個々の通話を識別する情報としてRTPポート番号という識別情報を用いるRTP(Realtime Transport Protocol)というパケット転送プロトコルが用いられる。一方、専用線20で用いられている専用線インターフェースは、多重信号上に時分割で設けられているチャネル(スロット)に、各通話の音声信号を符号化した音声データを格納して伝送する多重化伝送方式である。
したがって、VoIPゲートウェイ装置1では、音声パケットのRTPポート番号とチャネルのチャネル番号との対応関係を管理しておき、IP網5から受信した音声パケットと、対応するチャネル番号のチャネルとの間で、符号化方式を変換した音声データを相互に載せ換える転送処理を行う。
したがって、VoIPゲートウェイ装置1では、音声パケットのRTPポート番号とチャネルのチャネル番号との対応関係を管理しておき、IP網5から受信した音声パケットと、対応するチャネル番号のチャネルとの間で、符号化方式を変換した音声データを相互に載せ換える転送処理を行う。
本実施の形態は、VoIPゲートウェイ装置1において、IP網5から受信した音声パケットと、対応するチャネル番号のチャネルとの間で音声データを載せ換える転送処理を行う場合、1回の割込処理で複数の音声データについて一括して符号方式変換処理するようにしたものである。
次に、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置の構成について詳細に説明する。
VoIPゲートウェイ装置1は、コンピュータで各種通信制御を行う通信装置であり、網インターフェース部(以下、網I/F部という)11、専用線インターフェース部(以下、専用線I/F部という)12、および転送処理部13が設けられている。
VoIPゲートウェイ装置1は、コンピュータで各種通信制御を行う通信装置であり、網インターフェース部(以下、網I/F部という)11、専用線インターフェース部(以下、専用線I/F部という)12、および転送処理部13が設けられている。
網I/F部11は、アクセス回線10を終端制御して、VoIP通信用の音声パケットや制御パケットを送受信する回路部であり、転送処理部13から出力された音声パケットや制御パケットをアクセス回線10へ送信する機能と、アクセス回線10から受信した音声パケットや制御パケットを転送処理部13へ出力する機能とを有している。
図2は、網I/F部で送受信するパケットの構成例である。このパケット200に格納される主な情報として、送信元アドレス201、宛先アドレス202、RTPポート番号203、およびユーザデータ204がある。
送信元アドレス201は、当該パケットの送信元端末装置を示すIPプロトコルでのアドレス情報である。宛先アドレス202は、当該パケットの宛先端末装置を示すIPプロトコルでのアドレス情報である。RTPポート番号203は、VoIP通信で用いるRTCプロトコルにおいて、各通話を識別するための識別情報である。ユーザデータ204は、当該パケットで転送したい任意のデータであり、音声パケットでは音声データが格納され、制御パケットでは制御データが格納される。
送信元アドレス201は、当該パケットの送信元端末装置を示すIPプロトコルでのアドレス情報である。宛先アドレス202は、当該パケットの宛先端末装置を示すIPプロトコルでのアドレス情報である。RTPポート番号203は、VoIP通信で用いるRTCプロトコルにおいて、各通話を識別するための識別情報である。ユーザデータ204は、当該パケットで転送したい任意のデータであり、音声パケットでは音声データが格納され、制御パケットでは制御データが格納される。
専用線I/F部12は、専用線20を終端制御して、通話用の音声データや制御データを送受信する回路部であり、転送処理部13から出力された音声データや制御データを多重信号上の対応するチャネルに格納して専用線20へ送信する機能と、専用線20から受信した多重信号上の各チャネルから音声データや制御データを取り込んで転送処理部13へ出力する機能とを有している。
図3は、専用線I/F部で送受信する多重信号の構成例である。この多重信号300には、所定タイミングに同期する固定時間長のフレーム301が設けられており、そのフレーム301内に複数のチャネル(スロット)が時分割で設けられている。このチャネル内に音声データや制御データが格納される。例えばTTC−2Mという専用線インターフェース(デジタルトランク)では、1フレーム内に32個のチャネルが設けられており、全体として2048Kbit/sの転送速度で送受信される。
転送処理部13は、網I/F部11と専用線I/F部12との間で、各種パケットやデータを相互に転送する転送処理を行う機能部であり、例えばDSP(Digital Signal Processor:デジタル信号処理装置)やCPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路とを有し、マイクロプロセッサ内部や周辺回路のメモリから読み込んだプログラムを実行して各種信号処理や情報処理を行うことにより、転送処理のための各種機能部を実現する。
この転送処理部13で実現される主な機能部としては、符号化方式変換手段13A、符号化方式変換手段13B、RTP処理手段13C、呼制御手段13D、および割込制御手段13Eがある。
この転送処理部13で実現される主な機能部としては、符号化方式変換手段13A、符号化方式変換手段13B、RTP処理手段13C、呼制御手段13D、および割込制御手段13Eがある。
符号化方式変換手段13Aは、専用線I/F部12から出力された任意の通話のチャネルに格納されている音声データを、電話システム2の符号化方式からVoIP通信の符号化方式へ変換してRTP処理手段13Cへ出力する機能を有している。
符号化方式変換手段13Bは、網線I/F部11から出力された任意の通話の音声パケットに格納されている音声データを、VoIP通信の符号化方式から電話システム2の符号化方式へ変換して多重信号上の対応するチャネルのデータとして専用線I/F部12へ出力する機能を有している。
符号化方式変換手段13Bは、網線I/F部11から出力された任意の通話の音声パケットに格納されている音声データを、VoIP通信の符号化方式から電話システム2の符号化方式へ変換して多重信号上の対応するチャネルのデータとして専用線I/F部12へ出力する機能を有している。
RTP処理手段13Cは、符号化方式変換手段13Aで変換された音声データを当該通話に対応するRTPポート番号を含む音声パケットに格納して網I/F部11へ出力する機能と、網I/F部11から出力された音声パケットをそのRTPポート番号に対応する通話の音声データとして符号化方式変換手段13Bへ出力する機能と、網I/F部11からの制御パケットおよび専用線I/F部12からの制御データを呼制御手段13Dへ出力する機能と、RTPポート番号を含む呼制御手段13Dからの制御パケットを網I/F部11へ出力する機能と、呼制御手段13Dからの制御データを多重信号上の対応するチャネルのデータとして専用線I/F部12へ出力する機能を有している。
呼制御手段13Dは、IP網5を用いたVoIP通信の呼制御および電話システム2との間の呼制御を行う機能手段であり、主な機能として、転送処理部13および網I/F部11を介してIP網5側と制御パケットをやり取りすることによりIP網5を用いたVoIP通信の呼制御を行う機能と、転送処理部13および専用線I/F部12を介して電話システム2の電話制御装置3と制御データをやり取りすることにより電話制御装置3との間の呼制御を行う機能と、IP網5側と電話制御装置3側との間でプロトコル変換を行う機能と、VoIP通信接続時に当該通話で用いるチャネルのチャネル番号とVoIP通信で用いるRTPポート番号とを相互に変換する機能とを有している。
割込制御手段13Eは、所定間隔の割込要求に応じてその割込処理として符号化方式変換手段13Aでの符号化方式変換処理を行う機能と、所定間隔の割込要求に応じてその割込処理として符号化方式変換手段13Bでの符号化方式変換処理を行う機能とを有している。なお、これら割込要求については、転送処理部13内部で生成した所望タイミングに基づくものでもよく、転送処理部13外部ら入力された信号、例えば専用線I/F部12や網I/F部11からの信号や、クロック生成回路(図示せず)からの信号に基づくものでもよい。
[VoIPゲートウェイ装置の動作]
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置の動作について説明する。図4は、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置の転送処理動作を示す説明図である。
VoIPゲートウェイ装置1は、通話中の音声データについて、IP網5から受信した音声パケットと、電話システム2からの多重信号上のチャネルとの間で音声データを載せ換える転送処理を行っている。
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置の動作について説明する。図4は、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置の転送処理動作を示す説明図である。
VoIPゲートウェイ装置1は、通話中の音声データについて、IP網5から受信した音声パケットと、電話システム2からの多重信号上のチャネルとの間で音声データを載せ換える転送処理を行っている。
専用線I/F部12は、専用線20を介して電話システム2から受信した多重信号の各チャネルから、IP網5へ転送する音声データを読み取り、転送処理部13内のバッファ(図示せず)へ順次格納する。
転送処理部13は、符号化方式変換手段13Aにより、バッファから任意の通話の音声データを読み取って符号化方式を変換し、RTP処理手段13Cにより、変換後の音声データを当該通話に対応するRTPポート番号を含む音声パケットへ格納して網I/F部11へ出力する。
網I/F部11は、転送処理部13のRTP処理手段13Cから受け取った音声パケットをアクセス回線10を介してIP網5へ送信する。
転送処理部13は、符号化方式変換手段13Aにより、バッファから任意の通話の音声データを読み取って符号化方式を変換し、RTP処理手段13Cにより、変換後の音声データを当該通話に対応するRTPポート番号を含む音声パケットへ格納して網I/F部11へ出力する。
網I/F部11は、転送処理部13のRTP処理手段13Cから受け取った音声パケットをアクセス回線10を介してIP網5へ送信する。
また、網I/F部11は、アクセス回線10から音声パケットを受信し、転送処理部13内のバッファへ順次格納する。
転送処理部13は、RTP処理13Cにより、バッファから任意の通話の音声パケットに格納されている音声データを読み取って、符号化方式変換手段13Bにより、その符号化方式を変換し、変換後の音声データを当該通話に対応する多重信号上のチャネルのデータとして、バッファを介して網I/F部11へ出力する。
専用線I/F部12は、バッファを介して転送処理部13の符号方式変換手段13Bから受け取った各チャネルの音声データが格納された多重信号を専用線20を介して電話システム2へ送信する。
転送処理部13は、RTP処理13Cにより、バッファから任意の通話の音声パケットに格納されている音声データを読み取って、符号化方式変換手段13Bにより、その符号化方式を変換し、変換後の音声データを当該通話に対応する多重信号上のチャネルのデータとして、バッファを介して網I/F部11へ出力する。
専用線I/F部12は、バッファを介して転送処理部13の符号方式変換手段13Bから受け取った各チャネルの音声データが格納された多重信号を専用線20を介して電話システム2へ送信する。
[割込制御動作]
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置での割込制御動作について説明する。図5は、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置での割込制御処理を示すフローチャートである。
転送処理部13は、割込制御手段13Eにより、図5に示す割込制御処理を実行することにより、前述した音声データの転送処理における符号化方式変換手段13A,13Bでの処理を、割込処理により実行している。
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置での割込制御動作について説明する。図5は、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置での割込制御処理を示すフローチャートである。
転送処理部13は、割込制御手段13Eにより、図5に示す割込制御処理を実行することにより、前述した音声データの転送処理における符号化方式変換手段13A,13Bでの処理を、割込処理により実行している。
まず、割込制御手段13Eは、割込要求に応じて、受け付けた割込要求の優先順位を確認し(ステップ100)、現時点で最も優先順位が他にある場合、当該割込要求を一時保持する。また、当該割込処理が現時点で最も優先順位が高い場合、要求された割込処理、ここでは符号化方式変換手段13A,13Bでの符号化方式変換処理を実行するためのプログラムをメモリ(図示せず)から読み込み(ステップ101)、その割込処理を実行するためにメモリ領域の確保や初期化などの初期化処理を行う(ステップ102)。そして、読み込んだプログラムを実行開始することにより所望の割込処理を開始し(ステップ103)、一連の割込制御処理を終了する。
このように、割込要求を所定の間隔で発生させることにより、前述した図4に示したように、その間隔ごと、例えば20msごとに符号化方式変換手段13Aでの符号化方式変換処理が繰り返し実行され、例えば10msごとに符号化方式変換手段13Bでの符号化方式変換処理が繰り返し実行される。
[符号化方式変換動作]
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置での符号化方式変換動作について説明する。図6は、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置での符号化方式変換処理を示すフローチャートである。
符号化方式変換手段13A,13Bでは、割込制御手段13Eによる割込処理の実行に応じて、図6の符号化方式変換処理を実行する。
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置での符号化方式変換動作について説明する。図6は、本実施の形態にかかるVoIPゲートウェイ装置での符号化方式変換処理を示すフローチャートである。
符号化方式変換手段13A,13Bでは、割込制御手段13Eによる割込処理の実行に応じて、図6の符号化方式変換処理を実行する。
まず、最初に処理する音声データを処理対象として選択し(ステップ110)、その音声データをバッファから読み込んで(ステップ111)、所望の符号化方式に変換し(ステップ112)、変換後の音声データをバッファへ格納する(ステップ113)。
ここで、処理対象として選択した音声データが最後の音声データか判断し(ステップ114)、最後ではない場合(ステップ114:NO)、次の音声データを選択して(ステップ115)、ステップ111へ戻る。このようにして、複数の音声データが順に変換される。
ここで、処理対象として選択した音声データが最後の音声データか判断し(ステップ114)、最後ではない場合(ステップ114:NO)、次の音声データを選択して(ステップ115)、ステップ111へ戻る。このようにして、複数の音声データが順に変換される。
ステップ114において、処理対象として選択した音声データが最後の音声データの場合(ステップ114:YES)、一連の符号化方式変換処理を終了する。
したがって、符号化方式変換手段13A,13Bでは、割込制御手段13Eに対する1回の割込要求に応じて、その割込処理すなわち符号化方式変換処理で、複数の音声データが一括して変換処理されることになる。
したがって、符号化方式変換手段13A,13Bでは、割込制御手段13Eに対する1回の割込要求に応じて、その割込処理すなわち符号化方式変換処理で、複数の音声データが一括して変換処理されることになる。
図7は、本実施の形態にかかる割込処理による処理例のタイミングチャートである。時刻T1に割込要求があった場合、割込制御手段13Eにより、前述した図5の割込制御処理が実行されて、その割込要求の優先順位の確認や、当該割込処理のプログラムの読み込み、さらには割込処理のための初期化処理などが行われた後、時刻T2に所望の割込処理すなわち前述した図6の符号化方式変換処理が実行される。複数の音声データが次々に読み込まれて変換される。
この際、割込制御処理は、時刻T1から時刻T2で1回だけ行われ、前述した図8のように、音声データごとに実行されることはない。したがって、割込要求の優先順位の確認や、当該割込処理のプログラムの読み込み、さらには割込処理のための初期化処理などの付帯処理が省かれ、結果として各音声データに対する符号化方式変換処理は、間隔taより短い間隔tb(<ta)ごとに実行される。
これにより、図8の場合、n個の音声データを変換処理するのに時刻T1から時刻T11までta×nだけの処理時間が必要であったのに対し、本実施の形態によれば、図7に示すように、時刻T11より前の時刻T4で終了する。したがって、時刻T4からT11に相当する処理負担を軽減でき、動作クロックを低減した安価なプロセッサを使用することができる。また、転送処理の高速化を実現してもよく、余った期間で他の処理を行ってもよい。
このように、本実施の形態は、IP網5から受信した音声パケットの音声データと、対応するチャネル番号のチャネルとの間で音声データを載せ換える転送処理を行う場合、符号化方式変換手段13A,13Bにおいて、割込制御手段13Eにより実行された1回の割込処理で複数の音声データについて一括して符号方式変換処理するようにしたので、通話に用いる音声データの転送処理負担を軽減できる。
これにより、音声データごとに割込処理を行う場合と比較して、割込制御処理における所望の割込処理以外の付帯処理に関する処理負担を軽減でき、動作クロックの低い安価なプロセッサを使用することができる。また、転送処理の高速化を実現してもよく、余剰の処理能力で他の処理を行ってもよく、高性能で安価なVoIPゲートウェイ装置を実現できる。
これにより、音声データごとに割込処理を行う場合と比較して、割込制御処理における所望の割込処理以外の付帯処理に関する処理負担を軽減でき、動作クロックの低い安価なプロセッサを使用することができる。また、転送処理の高速化を実現してもよく、余剰の処理能力で他の処理を行ってもよく、高性能で安価なVoIPゲートウェイ装置を実現できる。
1…VoIPゲートウェイ装置、10…アクセス回線、11…網I/F部、12…専用線I/F部、13…転送処理部、13A,13B…符号化方式変換手段、13C…RTP処理手段、13D…呼制御手段、13E…割込制御手段、2…電話システム、3…電話制御装置、4…電話機、5…IP網。
Claims (2)
- 音声データが格納されたVoIP通信用の音声パケットを転送することにより通話を実現するIP網と、複数の電話回線分の音声データを多重化して送受信することにより通話を行う電話システムとの間で、音声信号を符号化した音声データを個々の通話ごとに転送処理することにより、前記IP網と前記電話システムの通話を相互に接続するVoIPゲートウェイ装置であって、
前記転送処理を行う音声データを所望の符号化方式に変換処理する符号化方式変換手段と、
所定間隔の割込要求に応じて前記変換処理を割込処理として実行する割込制御手段とを備え、
前記符号化方式変換手段は、前記割込制御手段による1回の割込要求に応じた割込処理で複数の音声データについてその符号化方式を一括して変換処理する
ことを特徴とするVoIPゲートウェイ装置。 - 音声データが格納されたVoIP通信用の音声パケットを転送することにより通話を実現するIP網と、複数の電話回線分の音声データを多重化して送受信することにより通話を行う電話システムとの間で、音声信号を符号化した音声データを個々の通話ごとに転送処理することにより、前記IP網と前記電話システムの通話を相互に接続するVoIPゲートウェイ装置の転送処理方法であって、
前記転送処理を行う音声データを所望の符号化方式に変換処理する符号化方式変換ステップと、
所定間隔の割込要求に応じて前記変換処理を割込処理として実行する割込制御ステップとを備え、
前記符号化方式変換ステップは、前記割込制御ステップによる1回の割込要求に応じた割込処理で複数の音声データに対する符号化方式変換を一括して処理する
ことを特徴とする転送処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005101276A JP2006287341A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | VoIPゲートウェイ装置および転送処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2005
- 2005-03-31 JP JP2005101276A patent/JP2006287341A/ja active Pending
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