JP3688900B2 - 交換装置、isdnインタフェースユニット - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル回線のアイドル時のBチャネルに特定のビットパターンを乗せて送出する機能を有するボタン電話装置に好適な交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来のボタン電話装置100であり、ボタン電話装置100内のディジタルインタフェースにおけるBチャネルデータの流れを、ISDN(Integrated Services Digital Network )回線インタフェースユニット部140を例にして示している。
【0003】
このボタン電話装置100内には、PCMデータの交換機能や呼処理を管理するシステム制御部110と、ISDN網105等の各種回線のインタフェースとなるISDN回線インタフェースユニット部140とが設けられており、データハイウェイ120とPCMハイウェイ130とによって接続されている。
【0004】
ISDN回線インタフェースユニット部140には、トーンROM部150、タイムスイッチ部160、ライン/内部バスインタフェース部170、及びCPU部180が設けられている。
【0005】
システム制御部110とISDN回線インタフェースユニット部140(タイムスイッチ部160)との間のBチャネルデータは、PCMハイウェイ130を通して伝送される。
【0006】
下りデータを例にすると、Bチャネルデータは、PCMハイウェイ130からISDN回線インタフェースユニット部140のタイムスイッチ部160に入力され、ここでフレーム中の適切なタイムスロットに乗せ変えられて、ライン/内部バスインタフェース部170に入力される。このタイムスイッチ部160における動作は、システム制御部110からの指令に基づいて動作するCPU部180によって制御されている。
【0007】
ライン/内部バスインタフェース部170は、タイムスイッチ部160から受け取った下りデータを、適切なフォーマットに乗せ替えてISDN網105に出力する。
【0008】
なお、回線が未使用の時、空きに該当するBチャネルには、ISDN網105を介して安定した通信を行なうために、ISDN網105の規格に適応した特定のアイドルパターンが送出される。例えば、米国の場合には「01111110」によって表されるパターンが推奨されている。“1”は伝送波形としてはパルスとなり、ISDNのように網と端末間で同期(ビット同期)をとる場合、パルスが多いほど精度の高い同期をとることができる。
【0009】
そのために、ISDN回線インタフェースユニット部140には、ハードウェア的にビットパターンを発生してタイムスイッチ部160に供給するトーンROM部150が設けられている。タイムスイッチ部160は、回線が未使用の時、トーンROM部150によって発生されたビットパターンを、Bチャネルのアイドルパターンとして送出する。
【0010】
図4には、着信時のシーケンスを示している。
着信の場合、まず、ISDN網105から呼設定の要求を表すSET UPメッセージ(A)がボタン電話装置100に対して送られてくる。
【0011】
これに対して、ボタン電話装置100は、呼設定の処理をCALL PROCメッセージ(B)によって応答し、着信可能な状態になればALERTメッセージ(C)を送信する。
【0012】
回線が未使用の時には、前述したように、タイムスイッチ部160によりBチャネルにアイドルパターンが乗せられているが、この時はじめてシステム制御部110からISDN回線インタフェースユニット部140に対して、Bチャネルにデータ(音声)チャネルを接続するように指示が送られる。また、着信応答により、CONNメッセージ(D)、CONN ACKメッセージ(E)のやりとりの後、Bチャネル上での通話(F)が可能となる。
【0013】
図5には、発信時のシーケンスを示している。
発信の場合、ボタン電話装置100は、ISDN網105に対して呼設定の要求を表すSET UPメッセージ(G)を送信する。
【0014】
これに対して、ISDN網105は、呼設定の処理をCALL PROCメッセージ(H)によって応答し、発信可能な状態になればALERTメッセージ(I)を送信する。
【0015】
回線が未使用の時には、前述したように、Bチャネルにアイドルパターンが乗せられている。
ボタン電話装置100は、ISDN網105からのALERTメッセージ(I)を受信すると、システム制御部110からISDN回線インタフェースユニット部140に対して、Bチャネルにデータ(音声)チャネルを接続するように指示が送られる。
また、発信応答により、CONNメッセージ(J)、CONN ACKメッセージ(K)のやりとりの後、Bチャネル上での通話(L)が可能となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のボタン電話装置100では、アイドル時のBチャネルに、ISDN網105の規格に応じた特定のアイドルパターンを乗せており、このためにアイドルパターンを表すビットパターンを発生するトーンROM部150が設けられていた。すなわち、従来のボタン電話装置100において用いられるアイドルパターンは、使用対象とするISDN網105の規格に対応したただ一つに固定されていた。
【0017】
例えば、μ−low(μ法則符号化法)を使用している日本や米国における回線と、A−low(A法則符号化法)を使用している英国などの他の国での回線があり、ボタン電話装置100は、何れの回線において使用するかに応じて、特定のアイドルパターンを発生するトーンROM部150が搭載されていた。従って、従来のボタン電話装置100は、特定の方式の回線においてのみ使用されることになる。
【0018】
これに対して、回線の方式に関係なく、何れの回線においてもボタン電話装置100を使用できるようにすると、使用対象とする様々な方式の回線のそれぞれに応じた特定のアイドルパターンを送出できなければならない。
【0019】
つまり、ボタン電話装置100から複数種類のアイドルパターンを発生することができるように、複数のトーンROM部を搭載するといった、ハードウェア的な対応をしなければならなかった。この場合、ボタン電話装置100を構成する部品に要するコストが上昇してしまうといった問題が発生してしまう。
【0020】
さらに、複数種類のアイドルパターンを発生できたとしても、ボタン電話装置100に搭載されたトーンROM部150が発生できないアイドルパターンを利用する回線ではやはり使用することができず、また回線の規格が変更された場合には対応することができず使用することができなくなってしまう。
本発明は前記のような事情を考慮してなされたもので、使用する回線の方式に関係なく使用することが可能な交換装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディジタル回線のアイドル時のBチャネルに特定のビットパターンを乗せて送出する機能を有するボタン電話装置において、前記ディジタル回線のアイドルチャネルからアイドルパターンを抽出する抽出手段と、前記ディジタル回線のアイドル時のBチャネルに、前記抽出手段によって抽出されたアイドルパターンを乗せて送出する送出手段とを具備したことを特徴とする。
【0022】
これにより、ディジタル回線(ISDN網)からBチャネルのアイドルパターンを抽出し、この抽出したアイドルパターンを該当チャネルに乗せることで、アイドルパターンを発生させるための機能(トーンROM部)を設けることなく、回線種類に合わせたアイドルパターンを送出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わるボタン電話装置内におけるディジタル回線インタフェースのシステム構成を示すブロック図である。
【0024】
ボタン電話装置10は、ISDN網12の交換機14と接続されており、この交換機14を通じてISDN網12により外部との通信を行なう。
ISDN網12の交換機14は、アイドル時のBチャネルに、ISDN網12の規格に応じた特定のアイドルパターンを送出している。
【0025】
本実施形態におけるボタン電話装置10には、システム制御部20とISDN回線インタフェースユニット部26(ISDNインタフェースユニット)とが、データハイウェイ22及びPCMハイウェイ24とによって接続された構成を含んでいる。
【0026】
システム制御部20は、ボタン電話装置10の全体の制御を司り、PCMデータの交換機能や呼処理を管理するもので、データハイウェイ22を介してISDN回線インタフェースユニット部26内のCPU部30を制御し、またPCMハイウェイ24を介してISDN回線インタフェースユニット部26との間でBチャネルを含むデータの送受信を行なう。
【0027】
ISDN回線インタフェースユニット部26は、ISDN網12等の各種回線のインタフェースとなるもので、CPU部30、タイムスイッチ部32、及びライン/内部バスインタフェース部34が設けられている。
【0028】
CPU部30は、システム制御部20のもとで、タイムスイッチ部32における動作を制御するもので、ディジタル回線のアイドルチャネルからアイドルパターンを抽出する機能、及びディジタル回線のアイドル時のBチャネルにアイドルパターンを乗せて送出する機能を実現する。
【0029】
タイムスイッチ部32は、CPU部30の制御のもとで、例えば32個のタイムスロット(1タイムスロットは8ビット)から構成されているフレームの入出力を管理する。タイムスイッチ部32は、回線のアイドル時のBチャネルにISDN網12の規格に応じた特定のアイドルパターンを乗せて送出する。
【0030】
ライン/内部バスインタフェース部34は、ISDN網12と内部バス(タイムスイッチ部32)との間の整合性をとるためのインタフェースであり、ライン/内部バスインタフェース送信部34aとライン/内部バスインタフェース受信部34bがデータのフォーマット交換等を行なう。
【0031】
図2は、図1中に示すタイムスイッチ部32の詳細な構成を示すブロック図である。
図2に示すように、タイムスイッチ部32には、ライン/内部バスインタフェース部34を介して入力されるデータを格納する入力バッファ32aと、ライン/内部バスインタフェース部34を介してISDN網12に出力すべきデータを格納するための出力バッファ32bが設けられている。
【0032】
次に、本実施形態における動作について説明する。
なお、図1に示すボタン電話装置の着信シーケンス及び着信シーケンスの動作は、前述の説明で用いた図4及び図5に示すようにして行われるものとする。
【0033】
まず、ISDN網12から受信された入力データストリーム40が、ライン/内部バスインタフェース部34のライン/内部バスインタフェース受信部34bを介してタイムスイッチ部32に入力される。
【0034】
ISDN網は、複数のBチャネル(例えばB1,B2の2つのチャネル)と、Dチャネル(データ)とが多重化されており、CPU部30は、タイムスイッチ部32に入力されたデータストリーム40のどこがアイドルチャネルであるかを、Dチャネルの内容をもとにして、ライン/内部バスインタフェース部34またはシステム制御部20を通して、複数のBチャネル中から認識することができる。
【0035】
CPU部30は、タイムスイッチ部32を使用して、入力データストリーム40から抽出したアイドルチャネルのアイドルパターンを、ISDN網12への出力データストリームの中のアイドルBチャネルに乗せて折り返して送出する。
【0036】
ここで、図2のタイムスイッチ部32を中心に詳細を示す図を用いて、B2チャネルにアイドルパターンを乗せる仕組みについて説明する。
ライン/内部バスインタフェース受信部34bにより受信したデータは、入力データストリーム40上にある。
【0037】
CPU部30は、入力データストリーム40上のB2チャネルの受信データ50がアイドルパターンを表すビットデータであることを認識する。また、CPU部30は、B2チャネルの受信データ50から抽出したアイドルパターンを、出力データストリーム41においてB2チャネルの送信データとして送信すべきことを認識する。
【0038】
CPU部30は、タイムスイッチ部32を制御して、入力バッファ32aに格納されたB2チャネルのビットパターンを、出力バッファ32bのB2チャネルに乗せる。
【0039】
出力バッファ32bに格納されたデータは、タイムスイッチ部32から出力データストリーム41として送出され、そのB2チャネルに入力データストリーム40から抽出したアイドルパターン52が乗せられており、ライン/内部バスインタフェース送信部34aを介してISDN網12に送出される。
【0040】
このようにして、ボタン電話装置10のISDN回線インタフェースユニット部26では、ISDN網12(交換機14)が発生している回線の方式(規格)に応じたBチャネルのアイドルパターンを抽出して、出力データストリーム41中のアイドルBチャネルに乗せて送り返して送出することができる。
【0041】
従って、ボタン電話装置10を使用する回線の方式(規格)に、ハードウェア的に対応すること無く、何ら制約を受けずに使用することができるため、ボタン電話装置10の汎用性が向上されることになる。ユーザは、ISDN網12の方式(アイドルパターンの属性)を気にすることなく、ボタン電話装置10を使用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、Bチャネルのアイドルパターンを回線から抽出して、このアイドルパターンを出力データストリーム中のアイドルパターンを送出すべきBチャネルに乗せて折り返して送出できる構成とすることにより、回線種別に合わせたアイドルパターンを送出することができるので、使用する回線の方式に関係なく使用することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わるボタン電話装置内におけるディジタル回線インタフェースのシステム構成を示すブロック図。
【図2】図1中に示すタイムスイッチ部32の動作を説明するための詳細な構成を示すブロック図。
【図3】従来のボタン電話装置100の構成を示す図。
【図4】ISDN網を使用した着信時のシーケンスを示す図。
【図5】ISDN網を使用した発信時のシーケンスを示す図。
【符号の説明】
10…ボタン電話装置
12…ISDN網
14…交換機
20…システム制御部
22…データハイウェイ
24…PCMハイウェイ
26…ISDN網インタフェースユニット部
30…CPU部
32…タイムスイッチ部
32a…入力バッファ
32b…出力バッファ
32c…コネクションメモリ
34…ライン/内部バスインタフェース部
34a…ライン/内部バスインタフェース送信部
34b…ライン/内部バスインタフェース受信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル回線のアイドル時のBチャネルに特定のビットパターンを乗せて送出する機能を有するボタン電話装置に好適な交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来のボタン電話装置100であり、ボタン電話装置100内のディジタルインタフェースにおけるBチャネルデータの流れを、ISDN(Integrated Services Digital Network )回線インタフェースユニット部140を例にして示している。
【0003】
このボタン電話装置100内には、PCMデータの交換機能や呼処理を管理するシステム制御部110と、ISDN網105等の各種回線のインタフェースとなるISDN回線インタフェースユニット部140とが設けられており、データハイウェイ120とPCMハイウェイ130とによって接続されている。
【0004】
ISDN回線インタフェースユニット部140には、トーンROM部150、タイムスイッチ部160、ライン/内部バスインタフェース部170、及びCPU部180が設けられている。
【0005】
システム制御部110とISDN回線インタフェースユニット部140(タイムスイッチ部160)との間のBチャネルデータは、PCMハイウェイ130を通して伝送される。
【0006】
下りデータを例にすると、Bチャネルデータは、PCMハイウェイ130からISDN回線インタフェースユニット部140のタイムスイッチ部160に入力され、ここでフレーム中の適切なタイムスロットに乗せ変えられて、ライン/内部バスインタフェース部170に入力される。このタイムスイッチ部160における動作は、システム制御部110からの指令に基づいて動作するCPU部180によって制御されている。
【0007】
ライン/内部バスインタフェース部170は、タイムスイッチ部160から受け取った下りデータを、適切なフォーマットに乗せ替えてISDN網105に出力する。
【0008】
なお、回線が未使用の時、空きに該当するBチャネルには、ISDN網105を介して安定した通信を行なうために、ISDN網105の規格に適応した特定のアイドルパターンが送出される。例えば、米国の場合には「01111110」によって表されるパターンが推奨されている。“1”は伝送波形としてはパルスとなり、ISDNのように網と端末間で同期(ビット同期)をとる場合、パルスが多いほど精度の高い同期をとることができる。
【0009】
そのために、ISDN回線インタフェースユニット部140には、ハードウェア的にビットパターンを発生してタイムスイッチ部160に供給するトーンROM部150が設けられている。タイムスイッチ部160は、回線が未使用の時、トーンROM部150によって発生されたビットパターンを、Bチャネルのアイドルパターンとして送出する。
【0010】
図4には、着信時のシーケンスを示している。
着信の場合、まず、ISDN網105から呼設定の要求を表すSET UPメッセージ(A)がボタン電話装置100に対して送られてくる。
【0011】
これに対して、ボタン電話装置100は、呼設定の処理をCALL PROCメッセージ(B)によって応答し、着信可能な状態になればALERTメッセージ(C)を送信する。
【0012】
回線が未使用の時には、前述したように、タイムスイッチ部160によりBチャネルにアイドルパターンが乗せられているが、この時はじめてシステム制御部110からISDN回線インタフェースユニット部140に対して、Bチャネルにデータ(音声)チャネルを接続するように指示が送られる。また、着信応答により、CONNメッセージ(D)、CONN ACKメッセージ(E)のやりとりの後、Bチャネル上での通話(F)が可能となる。
【0013】
図5には、発信時のシーケンスを示している。
発信の場合、ボタン電話装置100は、ISDN網105に対して呼設定の要求を表すSET UPメッセージ(G)を送信する。
【0014】
これに対して、ISDN網105は、呼設定の処理をCALL PROCメッセージ(H)によって応答し、発信可能な状態になればALERTメッセージ(I)を送信する。
【0015】
回線が未使用の時には、前述したように、Bチャネルにアイドルパターンが乗せられている。
ボタン電話装置100は、ISDN網105からのALERTメッセージ(I)を受信すると、システム制御部110からISDN回線インタフェースユニット部140に対して、Bチャネルにデータ(音声)チャネルを接続するように指示が送られる。
また、発信応答により、CONNメッセージ(J)、CONN ACKメッセージ(K)のやりとりの後、Bチャネル上での通話(L)が可能となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のボタン電話装置100では、アイドル時のBチャネルに、ISDN網105の規格に応じた特定のアイドルパターンを乗せており、このためにアイドルパターンを表すビットパターンを発生するトーンROM部150が設けられていた。すなわち、従来のボタン電話装置100において用いられるアイドルパターンは、使用対象とするISDN網105の規格に対応したただ一つに固定されていた。
【0017】
例えば、μ−low(μ法則符号化法)を使用している日本や米国における回線と、A−low(A法則符号化法)を使用している英国などの他の国での回線があり、ボタン電話装置100は、何れの回線において使用するかに応じて、特定のアイドルパターンを発生するトーンROM部150が搭載されていた。従って、従来のボタン電話装置100は、特定の方式の回線においてのみ使用されることになる。
【0018】
これに対して、回線の方式に関係なく、何れの回線においてもボタン電話装置100を使用できるようにすると、使用対象とする様々な方式の回線のそれぞれに応じた特定のアイドルパターンを送出できなければならない。
【0019】
つまり、ボタン電話装置100から複数種類のアイドルパターンを発生することができるように、複数のトーンROM部を搭載するといった、ハードウェア的な対応をしなければならなかった。この場合、ボタン電話装置100を構成する部品に要するコストが上昇してしまうといった問題が発生してしまう。
【0020】
さらに、複数種類のアイドルパターンを発生できたとしても、ボタン電話装置100に搭載されたトーンROM部150が発生できないアイドルパターンを利用する回線ではやはり使用することができず、また回線の規格が変更された場合には対応することができず使用することができなくなってしまう。
本発明は前記のような事情を考慮してなされたもので、使用する回線の方式に関係なく使用することが可能な交換装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディジタル回線のアイドル時のBチャネルに特定のビットパターンを乗せて送出する機能を有するボタン電話装置において、前記ディジタル回線のアイドルチャネルからアイドルパターンを抽出する抽出手段と、前記ディジタル回線のアイドル時のBチャネルに、前記抽出手段によって抽出されたアイドルパターンを乗せて送出する送出手段とを具備したことを特徴とする。
【0022】
これにより、ディジタル回線(ISDN網)からBチャネルのアイドルパターンを抽出し、この抽出したアイドルパターンを該当チャネルに乗せることで、アイドルパターンを発生させるための機能(トーンROM部)を設けることなく、回線種類に合わせたアイドルパターンを送出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わるボタン電話装置内におけるディジタル回線インタフェースのシステム構成を示すブロック図である。
【0024】
ボタン電話装置10は、ISDN網12の交換機14と接続されており、この交換機14を通じてISDN網12により外部との通信を行なう。
ISDN網12の交換機14は、アイドル時のBチャネルに、ISDN網12の規格に応じた特定のアイドルパターンを送出している。
【0025】
本実施形態におけるボタン電話装置10には、システム制御部20とISDN回線インタフェースユニット部26(ISDNインタフェースユニット)とが、データハイウェイ22及びPCMハイウェイ24とによって接続された構成を含んでいる。
【0026】
システム制御部20は、ボタン電話装置10の全体の制御を司り、PCMデータの交換機能や呼処理を管理するもので、データハイウェイ22を介してISDN回線インタフェースユニット部26内のCPU部30を制御し、またPCMハイウェイ24を介してISDN回線インタフェースユニット部26との間でBチャネルを含むデータの送受信を行なう。
【0027】
ISDN回線インタフェースユニット部26は、ISDN網12等の各種回線のインタフェースとなるもので、CPU部30、タイムスイッチ部32、及びライン/内部バスインタフェース部34が設けられている。
【0028】
CPU部30は、システム制御部20のもとで、タイムスイッチ部32における動作を制御するもので、ディジタル回線のアイドルチャネルからアイドルパターンを抽出する機能、及びディジタル回線のアイドル時のBチャネルにアイドルパターンを乗せて送出する機能を実現する。
【0029】
タイムスイッチ部32は、CPU部30の制御のもとで、例えば32個のタイムスロット(1タイムスロットは8ビット)から構成されているフレームの入出力を管理する。タイムスイッチ部32は、回線のアイドル時のBチャネルにISDN網12の規格に応じた特定のアイドルパターンを乗せて送出する。
【0030】
ライン/内部バスインタフェース部34は、ISDN網12と内部バス(タイムスイッチ部32)との間の整合性をとるためのインタフェースであり、ライン/内部バスインタフェース送信部34aとライン/内部バスインタフェース受信部34bがデータのフォーマット交換等を行なう。
【0031】
図2は、図1中に示すタイムスイッチ部32の詳細な構成を示すブロック図である。
図2に示すように、タイムスイッチ部32には、ライン/内部バスインタフェース部34を介して入力されるデータを格納する入力バッファ32aと、ライン/内部バスインタフェース部34を介してISDN網12に出力すべきデータを格納するための出力バッファ32bが設けられている。
【0032】
次に、本実施形態における動作について説明する。
なお、図1に示すボタン電話装置の着信シーケンス及び着信シーケンスの動作は、前述の説明で用いた図4及び図5に示すようにして行われるものとする。
【0033】
まず、ISDN網12から受信された入力データストリーム40が、ライン/内部バスインタフェース部34のライン/内部バスインタフェース受信部34bを介してタイムスイッチ部32に入力される。
【0034】
ISDN網は、複数のBチャネル(例えばB1,B2の2つのチャネル)と、Dチャネル(データ)とが多重化されており、CPU部30は、タイムスイッチ部32に入力されたデータストリーム40のどこがアイドルチャネルであるかを、Dチャネルの内容をもとにして、ライン/内部バスインタフェース部34またはシステム制御部20を通して、複数のBチャネル中から認識することができる。
【0035】
CPU部30は、タイムスイッチ部32を使用して、入力データストリーム40から抽出したアイドルチャネルのアイドルパターンを、ISDN網12への出力データストリームの中のアイドルBチャネルに乗せて折り返して送出する。
【0036】
ここで、図2のタイムスイッチ部32を中心に詳細を示す図を用いて、B2チャネルにアイドルパターンを乗せる仕組みについて説明する。
ライン/内部バスインタフェース受信部34bにより受信したデータは、入力データストリーム40上にある。
【0037】
CPU部30は、入力データストリーム40上のB2チャネルの受信データ50がアイドルパターンを表すビットデータであることを認識する。また、CPU部30は、B2チャネルの受信データ50から抽出したアイドルパターンを、出力データストリーム41においてB2チャネルの送信データとして送信すべきことを認識する。
【0038】
CPU部30は、タイムスイッチ部32を制御して、入力バッファ32aに格納されたB2チャネルのビットパターンを、出力バッファ32bのB2チャネルに乗せる。
【0039】
出力バッファ32bに格納されたデータは、タイムスイッチ部32から出力データストリーム41として送出され、そのB2チャネルに入力データストリーム40から抽出したアイドルパターン52が乗せられており、ライン/内部バスインタフェース送信部34aを介してISDN網12に送出される。
【0040】
このようにして、ボタン電話装置10のISDN回線インタフェースユニット部26では、ISDN網12(交換機14)が発生している回線の方式(規格)に応じたBチャネルのアイドルパターンを抽出して、出力データストリーム41中のアイドルBチャネルに乗せて送り返して送出することができる。
【0041】
従って、ボタン電話装置10を使用する回線の方式(規格)に、ハードウェア的に対応すること無く、何ら制約を受けずに使用することができるため、ボタン電話装置10の汎用性が向上されることになる。ユーザは、ISDN網12の方式(アイドルパターンの属性)を気にすることなく、ボタン電話装置10を使用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、Bチャネルのアイドルパターンを回線から抽出して、このアイドルパターンを出力データストリーム中のアイドルパターンを送出すべきBチャネルに乗せて折り返して送出できる構成とすることにより、回線種別に合わせたアイドルパターンを送出することができるので、使用する回線の方式に関係なく使用することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わるボタン電話装置内におけるディジタル回線インタフェースのシステム構成を示すブロック図。
【図2】図1中に示すタイムスイッチ部32の動作を説明するための詳細な構成を示すブロック図。
【図3】従来のボタン電話装置100の構成を示す図。
【図4】ISDN網を使用した着信時のシーケンスを示す図。
【図5】ISDN網を使用した発信時のシーケンスを示す図。
【符号の説明】
10…ボタン電話装置
12…ISDN網
14…交換機
20…システム制御部
22…データハイウェイ
24…PCMハイウェイ
26…ISDN網インタフェースユニット部
30…CPU部
32…タイムスイッチ部
32a…入力バッファ
32b…出力バッファ
32c…コネクションメモリ
34…ライン/内部バスインタフェース部
34a…ライン/内部バスインタフェース送信部
34b…ライン/内部バスインタフェース受信部
Claims (2)
- ディジタル回線のアイドル時のBチャネルに特定のビットパターンを乗せて送出する機能を有する交換装置において、
前記ディジタル回線のアイドルチャネルからアイドルパターンを抽出する抽出手段と、
前記ディジタル回線のアイドル時のBチャネルに、前記抽出手段によって抽出されたアイドルパターンを乗せて送出する送出手段と
を具備したことを特徴とする交換装置。 - ディジタル回線のアイドル時のBチャネルに特定のビットパターンを乗せて送出する機能を有するISDNインタフェースユニットにおいて、
前記ディジタル回線のアイドルチャネルからアイドルパターンを抽出する抽出手段と、
前記ディジタル回線のアイドル時のBチャネルに、前記抽出手段によって抽出されたアイドルパターンを乗せて送出する送出手段と
を具備したことを特徴とするISDNインタフェースユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26139898A JP3688900B2 (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 交換装置、isdnインタフェースユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26139898A JP3688900B2 (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 交換装置、isdnインタフェースユニット |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000092532A JP2000092532A (ja) | 2000-03-31 |
JP3688900B2 true JP3688900B2 (ja) | 2005-08-31 |
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ID=17361320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26139898A Expired - Fee Related JP3688900B2 (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 交換装置、isdnインタフェースユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3688900B2 (ja) |
-
1998
- 1998-09-16 JP JP26139898A patent/JP3688900B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP2000092532A (ja) | 2000-03-31 |
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