JP2006287088A

JP2006287088A - 内燃機関用点火コイル

Info

Publication number: JP2006287088A
Application number: JP2005107199A
Authority: JP
Inventors: Akihiko Taniike; 明彦谷池; Masaaki Hori; 雅晶堀
Original assignee: Hanshin Electric Co Ltd
Current assignee: Hanshin Electric Co Ltd
Priority date: 2005-04-04
Filing date: 2005-04-04
Publication date: 2006-10-19

Abstract

【課題】パワースイッチからの発熱を効果的に放熱することのできる内燃機関用点火コイルを提供すること。
【解決手段】少なくとも一次コイル及び二次コイルと、その二つのコイルを磁気的に結合させる前記一次コイルの内周を通るセンタ鉄心及び前記二次コイルの外周を通るサイド鉄心と、一次コイルに流れる一次電流を通電及び遮断制御し、二次コイル側に高電圧を発生させるパワースイッチと、これらを収納する絶縁ケースとから成る内燃機関用点火コイルにおいて、前記パワースイッチに接続される端子の一部を露出させたので、パワースイッチからの発熱を効果的に放熱することができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、例えば自動車等のエンジンの点火プラグに火花放電を発生させるための内燃機関用点火コイルに関するもので、特に発生した熱を効果的に放出することのできる内燃機関用点火コイルである。

従来の内燃機関用点火コイルでは、例えば、図４〜６に示すように絶縁ケース１の補助収容部２内にパワースイッチ（パワートランジスタ）３が収容されており、このパワースイッチ３に別部品である放熱板４がネジ止め等により固定されていた。また、パワースイッチ３からはベース端子５，コレクタ端子６，エッミタ端子７が延設されている。ベース端子５は、一次端子ソケット８から延設された駆動信号端子９と接続されている。コレクタ端子６は、一次コイルのコイル駆動端子１０と接続され、エッミタ端子７は、一次端子ソケット８のＧＮＤ端子１１と接続されている。また、一次端子ソケット８には、電源端子１２が配設されている。また、パワースイッチ３及び放熱板４は、熱伝導率の低いエポキシ樹脂、及びケースを構成するＰＢＴ、ＰＰＳ等の合成樹脂で覆われている。

しかし、従来の内燃機関用点火コイルでは、パワースイッチが熱伝導率の低いエポキシ樹脂等の合成樹脂で覆われているため、一旦発生した熱が外部に開放され難いという問題が存在した。また、パワースイッチに取り付けられた各端子は、電気的接続に対して充分な幅と厚みを有するものの、放熱用としてはサイズが小さいのが一般的である。更に、別部品である放熱版を取り付けるために、作業が煩雑になる上に、製造コストを上昇させていた。

この発明は、上記に鑑み提案されたもので、別部品である放熱版を取り付けることなくパワースイッチから発生する熱を効果的に放出できる内燃機関用点火コイルを提供することを目的とするものである。

上記目的を達成する為に、本発明の内燃機関用点火コイルは、少なくとも一次コイル及び二次コイルと、その二つのコイルを磁気的に結合させる前記一次コイルの内周を通るセンタ鉄心及び前記二次コイルの外周を通るサイド鉄心と、一次コイルに流れる一次電流を通電及び遮断制御し、二次コイル側に高電圧を発生させるパワースイッチと、これらを収納する絶縁ケースとから成る内燃機関用点火コイルにおいて、前記パワースイッチに接続される端子の一部を露出させたことを特徴としている。

また、請求項２に記載の発明において、前記露出させる端子の一部は、拡大部を有することを特徴とする。

また、請求項３に記載の発明において、前記露出させる端子は、ＧＮＤ端子であることを特徴とする。

この発明は上記した構成からなるので、以下に説明するような効果を奏することができる。

本発明では、少なくとも一次コイル及び二次コイルと、その二つのコイルを磁気的に結合させる前記一次コイルの内周を通るセンタ鉄心及び前記二次コイルの外周を通るサイド鉄心と、一次コイルに流れる一次電流を通電及び遮断制御し、二次コイル側に高電圧を発生させるパワースイッチと、これらを収納する絶縁ケースとから成る内燃機関用点火コイルにおいて、前記パワースイッチに接続される端子の一部を露出させたので、別部品である放熱版を取り付けることなくパワースイッチから発生する熱を効果的に放出できる。

また、本発明では、前記露出させる端子の一部が拡大部を有するので、別部品を設けることなく、露出端子からの放熱を高めることができる。

また、本発明では、前記露出させる端子は、ＧＮＤ端子であるので、高電圧の印加される駆動端子と異なり、ボディー、エンジン等と同電位であることより、万一ショートしても安全である。

パワースイッチに接続される端子の一部を露出させることにより、別部品を使用することなく、放熱効果を高めるという目的が達成できる。

以下、一実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図１は本発明に係る内燃機関用点火コイルの要部斜視図、図２は本発明の内燃機関用点火コイルの一部を切り欠いた平面図、図３は、その正面図である。ここで、内燃機関用点火コイル２０は、少なくとも一次コイル及び二次コイルと、その二つのコイルを磁気的に結合させる前記一次コイルの内周を通るセンタ鉄心及び前記二次コイルの外周を通るサイド鉄心と、一次コイルに流れる一次電流を通電及び遮断制御し、二次コイル側に高電圧を発生させるパワースイッチ２１と、これらを収納する絶縁ケース２２とから成り、このパワースイッチ２１に接続される端子の一部を露出させている。

具体的には、図１〜３に示すように絶縁ケース２２の補助収容部２３内にパワースイッチ（パワートランジスタ）２１が収容されており、このパワースイッチ２１からはベース端子２４，コレクタ端子２５，エッミタ端子２６が延設されている。ベース端子２４は、一次端子ソケット２７から延設された駆動信号端子２８と接続されている。コレクタ端子２５は、一次コイルのコイル駆動端子２９と接続され、エッミタ端子２６は、一次端子ソケット２７のＧＮＤ端子３０と接続されている。また、一次端子ソケット２７には、電源端子３１が配設されている。

ＧＮＤ端子３０は、図１に示すように一部が矩形状の拡大部３０ａとして形成されている。この拡大部３０ａの一面は、絶縁ケース２２表面と同一位置に配設されており、外部に露出している。

以上のように構成した内燃機関用点火コイル２０は、パワースイッチ２１のエッミタ端子２６と接続されるＧＮＤ端子３０の一部が拡大されるとともに、絶縁ケース２２の外部に露出しているので、パワースイッチから発生した熱を効果的に放熱することができる。また、ＧＮＤ端子３０の一部であるので、部品点数の増加をもたらすこともない。

なお、ＧＮＤ端子は、ボディー、エンジン等と同電位であるので、ショートしても危険がない。

図１は、本発明に係る内燃機関用点火コイルの要部斜視図である。図２は、同内燃機関用点火コイルの一部を切り欠いた平面図である。図３は、同内燃機関用点火コイルの正面図である。図４は、従来の内燃機関用点火コイルの一例を示す要部斜視図である。図５は、従来の内燃機関用点火コイルの一部を切り欠いた平面図である。図６は、従来の内燃機関用点火コイルの正面図である。

符号の説明

２０内燃機関用点火コイル
２１パワースイッチ
２２絶縁ケース
２３補助収容部
２４ベース端子
２５コレクタ端子
２６エッミタ端子
２７一次端子ソケット
２８駆動信号端子
２９コイル駆動端子
３０ＧＮＤ端子
３１電源端子

Claims

少なくとも一次コイル及び二次コイルと、その二つのコイルを磁気的に結合させる前記一次コイルの内周を通るセンタ鉄心及び前記二次コイルの外周を通るサイド鉄心と、一次コイルに流れる一次電流を通電及び遮断制御し、二次コイル側に高電圧を発生させるパワースイッチと、これらを収納する絶縁ケースとから成る内燃機関用点火コイルにおいて、
前記パワースイッチに接続される端子の一部を露出させたことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
前記露出させる端子の一部は、拡大部を有することを特徴とする請求項１に記載の内燃機関用点火コイル。
前記露出させる端子は、ＧＮＤ端子であることを特徴とする請求項１または２に記載の内燃機関用点火コイル。