JP2006286975A - コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

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達郎 久保内
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Abstract

【課題】 長期に渡り密封性能の高い、かつ接合強度が大きいコンデンサを提供すること。
【解決手段】 コンデンサ素子5と、該コンデンサ素子5を収納する開口部を有する外装ケース2と、前記開口部を密着封止する封口体3と、前記コンデンサ素子5に接続されているとともに、前記封口体3より外部に導出された引出端子4とを備え、前記引出端子4を前記封口体3と密封状態で接合したコンデンサ1であって、前記引出端子4をアンモニア、ヒドラジン、及び水溶性アミン系化合物から選択される1種以上の化合物の水溶液に浸漬させて表面処理が施された金属材料で構成し、前記封口体3をレーザ光20の透過性材料で構成し、前記引出端子4と封口体3との当接部がレーザ光20の照射により密着封止されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、コンデンサ素子と、該コンデンサ素子を収納する開口部を有する外装ケースと、前記開口部を密着封止する封口体と、前記コンデンサ素子に接続されているとともに、前記封口体より外部に導出された引出端子とを備え、前記引出端子を前記封口体と密封状態で接合したコンデンサ及びその製造方法に関する。
従来のコンデンサにおける引出端子と封口体の接合手段として、例えばゴム等の電気絶縁材で構成した封口体に引出端子の端子挿通孔を形成し、この端子挿通孔の孔径より少し大きめの丸棒状の引出端子を端子挿通孔に挿通して密封性を確保していた。そして、その密封性と、引き抜き強度を高めるためにカップリング剤を接合面に塗布したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしこの種の接合手段は、カップリング剤を塗布したとしても端子を孔に挿入しているだけなので引き抜き強度に限界があり、かつ封口体の劣化により密封性能を長期に渡り維持できない恐れがあった。
前記した事情の基に、封口体を熱可塑性樹脂で構成して金属製の引き出し端子に圧接あるいは熱融着して密封性と接合強度の向上を図ったものも公知である。(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−181149号公報(段落0005、0029、図1) 特開平5−259008号公報(段落0012)
前記特許文献2に記載された接合手段は、圧接や熱融着よる接合であるので、引出端子と封口体の密封性及び接合強度は向上は見られるものの、ヒートサイクルや長期使用による封口体の劣化に基づく密封性及び接合強度の低下は避けることはできず、更に改良の余地があった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、長期に渡り密封性能の高い、かつ接合強度が大きいコンデンサ及びその製造方法を提供することを目的としている。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のコンデンサは、
コンデンサ素子と、該コンデンサ素子を収納する開口部を有する外装ケースと、前記開口部を密着封止する封口体と、前記コンデンサ素子に接続されているとともに、前記封口体より外部に導出された引出端子とを備え、前記引出端子を前記封口体と接合したコンデンサであって、前記引出端子をアンモニア、ヒドラジン、及び水溶性アミン系化合物から選択される1種以上の化合物の水溶液に浸漬させて表面処理が施された金属材料で構成し、前記封口体をレーザ光の透過性材料で構成し、前記引出端子と封口体との当接部がレーザ光の照射により密着封止されていることを特徴としている。
この特徴によれば、透過性材料を介してレーザ光を当接部の任意の位置、及び全体に照射可能であるので、外力に対しても接合力が低下することがない。また金属材料から成る引出端子の表面にナノレベルの超微細凹部が形成されているので、レーザ光の照射により、引出端子と封口体が直接的に結合されて接合の密着度を高めることができ、長期に渡り接合強度が大きく、密封性能の高い引出端子と封口体の接合構造を有するコンデンサを提供できる。
本発明の請求項2に記載のコンデンサは、請求項1に記載のコンデンサであって、
前記レーザ光の透過性材料は、そのレーザ光の透過率が15%以上であることを特徴としている。
この特徴によれば、透過性材料のレーザ光透過率が15%以上であれば、レーザ光を有効に当接部に照射することができるので、コンデンサの生産性の向上と省エネ化が図れる。
本発明の請求項3に記載のコンデンサは、請求項1または2に記載のコンデンサであって、
前記透過性材料は、熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマーであることを特徴としている。
この特徴によれば、熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマーは種類が豊富であり、引出端子の材料に応じて、透過性又は軟化性に好適なものを選択できる。特に熱可塑性エラストマーはその弾性力により、レーザ光の照射時における引出端子との密着度をより高めることができる。
本発明の請求項4に記載のコンデンサは、請求項3に記載のコンデンサであって、
前記熱可塑性樹脂はポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド又は液晶ポリマーから選ばれたいずれか一つであることを特徴としている。
この特徴によれば、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド又は液晶ポリマーはいずれも、引出端子に対して密着性に優れ、接合力も大きい。
本発明の請求項5に記載のコンデンサの製造方法は、
コンデンサ素子と、該コンデンサ素子を収納する開口部を有する外装ケースと、前記開口部を密着封止する封口体と、前記コンデンサ素子に接続されているとともに、前記封口体より外部に導出された引出端子とを備え、前記引出端子を前記封口体と接合するコンデンサの製造方法であって、前記引出端子をアンモニア、ヒドラジン、及び水溶性アミン系化合物から選択される1種以上の化合物の水溶液に浸漬させて表面処理が施された金属材料で、前記封口体をレーザ光の透過性材料で構成するとともに、前記引出端子が封口体により包囲されて封口体より導出するように封口体と引出端子を当接し、次いでレーザ光を封口体側より該当接部に照射し、前記封口体の引出端子との当接部を溶融又は軟化させて引出端子と封口体とを接合することを特徴としている。
この特徴によれば、表面がアンモニア、ヒドラジン、及び水溶性アミン系化合物から選択される1種以上の化合物と接触させた引出端子の金属材料が、レーザ光の透過性材料から成る封口体により密着包囲されて封口体より導出するように封口体と引出端子を当接した上でレーザ光を照射し、封口体の引出端子との当接部を溶融又は軟化させて接合する際に、引出端子と封口体が直接的に結合されるので、レーザ光照射時の当接部の密着度を高くすることができ、また透過性材料を介して当接部のどの様な箇所にもレーザ光を照射できるので、密封性が高く接合強度の大きい接合が得られる。
本発明の請求項6に記載のコンデンサの製造方法は、請求項5に記載のコンデンサの製造方法であって、
前記レーザ光を照射する前に、前記金属材料を加熱しておくことを特徴としている。
この特徴によれば、レーザ光照射時に金属材料の昇温状態への移行を早めることができるとともに、溶融又は軟化した透過性材料との密着性が高められる。
本発明の請求項7に記載のコンデンサの製造方法は、請求項5または6に記載のコンデンサの製造方法であって、
前記金属材料に表面処理を施す前に、当接部に相当する箇所に微細な凹部を形成することを特徴としている。
この特徴によれば、レーザ光照射時に、溶融又は軟化した透過性材料が金属材料の微細な凹部に入り込みアンカー効果で接合強度の強化が図れる。
本発明の請求項8に記載のコンデンサの製造方法は、請求項5ないし7のいずれかに記載のコンデンサの製造方法であって、
前記レーザ光を照射している間は前記当接部が押圧状態にあることを特徴としている。
この特徴によれば、レーザ光を照射している間、当接部を押圧することにより、密着度が高められ、効率的に接合強度の大きい接合が可能となる。
本発明の請求項9に記載のコンデンサの製造方法は、請求項5ないし8のいずれかに記載のコンデンサの製造方法であって、
前記当接部は、レーザ光の照射前に熱溶着又は超音波溶接により予め仮接合されていることを特徴としている。
この特徴によれば、レーザ光照射時に引出端子と封口体の位置合わせが省略でき連続生産に好適であり、かつ熱溶着部又は超音波溶接部の再溶融化により両者の密封部の均質化が図れる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、実施例1におけるコンデンサを示す一部破断斜視図であり、図2は、レーザ光を用いた引出端子と封口体の接合を示す断面図である。
図1の符号11は、本発明の適用された角状コンデンサ11であり、このコンデンサ11は、有底角筒状の外装ケース12と、外装ケース12内部に収納される2本の引出端子14が接続されたコンデンサ素子15と、外装ケース12の開口を封口して引出端子14を密封状態で外部に導出する略矩形状の封口体13とで構成されている。
この外装ケース12の内部には電解液が充填されており、外装ケース12内部に収納されたコンデンサ素子15は、陽極箔ならび陰極箔の間に電解液を保持するセパレータを介して前後に複数積層させた積層式タイプの電解コンデンサ素子15が用いられている。尚、本実施例で用いられるコンデンサ素子15には、陽極箔ならび陰極箔の間にセパレータを介して巻回させた円筒タイプの電解コンデンサ素子を用いてもよいし、電気二重層コンデンサ、フィルムコンデンサ等の各種コンデンサを用いるようにしてもよい。
また、この引出端子14は電極箔に引出端子14の一方が接続され、他方が封口体13を貫通して封口体13に装着される。尚、本実施例で用いる引出端子14は、封口体13に予め外部引き出し用となる外部端子をインサート形成し、別途電極箔に接続した内部端子を前記外部端子と接続したものを用いても良い。
引出端子14のコンデンサ素子15との内部の接続部分は、特に図示しないが電極箔(陽極箔ならび陰極箔)と接続し易いように平板状に形成されている。また、コンデンサ素子15にはアルミニウムが使用されている。尚、本実施例では、使用するコンデンサ素子15を平面視で四角形の角状としていることから外装ケース12も角状としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら使用するコンデンサ素子15が平面視で長円形のものであれば、外装ケースも長円筒状のものとすれば良いし、これら使用するコンデンサ素子15が円形の円筒状のものであれば、外装ケースも円筒状のものとすれば良く、コンデンサ素子の形状に合わせて外装ケース12の形状を適宜選択するとよい。
また、本実施例では外装ケース12はレーザ光20の吸収性を有する吸収性樹脂で形成されている。この吸収性樹脂には、後述する封口板12の透過性材料としての熱可塑性樹脂と同様の熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマー等を用いることができるが、コンデンサの通常使用時における耐熱性、耐薬品性に優れたポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイドが好適である。尚、外装ケース12の開口上端には、外装ケース12の厚みとほぼ同じ所定幅を有する当接面12aが形成されている。この当接面12aが封口体13の下面13aに当接されるようになっている。
更に、図1に示される引出端子14は、アルミニウム等の金属材料を用いて形成されている。引出端子14に用いる金属材料には、その他にもアルミニウム合金や、鉄、銅、スズなどを用いることもできる。この引出端子の封口体より外部に引き出された部分の表面には、はんだ付け用の金属メッキが施されていても良い。尚、この引出端子14の表面全体には以下に述べる表面処理が予め施されている。
次に引出端子14に施される表面処理について具体的に説明すると、引出端子14であるアルミニウム(AI)形状物の表面処理法としては、次記する化合物の水溶液に浸漬する「水溶液浸漬法」があり、アルミニウム形状物をアンモニア(NH)、ヒドラジン(N)、及び水溶性アミン系化合物から選択される1種以上の水溶液に浸漬させる。アンモニアの水溶液は、市販のアンモニア水をそのまま、又は希釈して使用できる。ヒドラジンを使用するときは、原料としてヒドラジン水和物やヒドラジン60%水溶液が市販されておりこれを希釈しても使用できる。
水溶性アミン系化合物としては低級アミン類が使え、特にメチルアミン(CHNH)、ジメチルアミン((CHNH)、トリメチルアミン((CHN)、エチルアミン(CNH)、ジエチルアミン((CNH)、トリエチルアミン((CN)、エチレンジアミン(HNCHCHNH)、エタノールアミン(モノエタノールアミン(HOCHCHNH)、アリルアミン(CHCHCHNH)、ジエタノールアミン((HOCHCHNH)、等が好ましく、これらを水に溶解して使用する。
使用する水溶液での前記化合物濃度は、2〜30%程度が使用でき、浸漬時間は常温〜60℃で数分〜30分である。例えば、アンモニアであれば、濃度10〜30%、常温下で15〜120分の浸漬が好ましい。これらの水溶液で浸漬処理したのち、水洗をして乾燥させる。アンモニア水溶液にアルミニウムを浸漬することで、その中のアルミニウムは水素を発泡しつつアルミン酸イオンとなって溶解され、引出端子14の表面にはナノレベルの超微細凹部で覆れることで、エッチング面となる。
尚、このアンモニア水溶液に浸漬後に水洗乾燥したアルミニウムの表面のX線電子分光法(XPS)による分析では、アルミニウムの表面に窒素が残存しており、これが後述する引出端子14と封口体13との密着性に有効なものとなる。
また、本実施例における引出端子14の表面処理においては、引出端子14の表面全体に表面処理が施されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば後述する封口体13と接触する引出端子14の当接面14aに範囲を限定して表面処理を施すようにしてもよい。
尚、「水溶液浸漬法」により表面処理される引出端子14には、後述する封口体3との接合強度を、より高めるために前述した表面処理よりも先に前工程として化学エッチング工程を施すようにしても良く、この化学エッチング工程は、金属形状物の表面に化学的な腐食処理を施すことにより、その表面を粗くして凹凸形状を形成する工程である。
場合によっては、原材料である金属合金材料に対して化学エッチングを行うケースもあるが、好ましくは引出端子14の形状に加工後の金属形状物に対して行なう方がよい。また、結果として金属形状物の表面に微細な凹部が出来ていればよいため、化学エッチングに限らず、エアーブラスト処理による研磨であっても良いし、サンドブラスト処理による研磨であっても良い。
次に本実施例において封口体13と引出端子14の接合に用いられるレーザ光20について具体的に説明すると、本実施例に用いられるレーザは、半導体レーザ、YAGレーザ、COレーザを用いる事が好ましい。また、引出端子4の金属材料等により種々のレーザ照射条件を変更して最適なレーザ光20を構成してもよい。
次に、封口体13について詳述すると、図2に示される封口体13は、レーザ光20の透過性を有する本実施例における透過性材料としての熱可塑性樹脂で形成されている。尚、熱可塑性樹脂以外に、透過性材料として熱可塑性エラストマー(TPE)などを用いてもよく、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーは種類が豊富であり、引出端子14を構成する金属材料(本実施例ではアルミニウム)に応じて、透過性と又は軟化性に好適なものを選択することができる。特に熱可塑性エラストマーはその弾性力により、レーザ光の照射時における引出端子14との密着度をより高めることができる。この熱可塑性エラストマーは、常温ではゴム弾性を有し、高温では可塑化されて溶融成形可能となる材料であり、スチレン系、オレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、フッ素系、塩素化ポリエチレン系、ニトリル系、シリコーン系、1,2ポリブタジエン、トランス−1,4ポリイソプレン、塩素化エチレンコポリマー架橋体アロイなどを用いることができ、特にポリエステル系エラストマーやポリオレフィン系エラストマーが好適に用いられる。
尚、熱可塑性樹脂を使用する際には、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、アクリル等が用いられる。特に、PEEK、PPS、LCPは、いずれも金属材料に対して密封性に優れ接合強度も大きく、通常使用時における耐熱性、耐薬品性に優れコンデンサへの使用に適している。液晶ポリマー(LCP)としては、全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリエステル、ポリエステルアミド、ポリアミドイミド、ポリエステルカーボネート、ポリアゾメチンが好適に用いられる。
尚、前述したこれら透過性材料には、ガラス繊維、カーボン繊維などの強化繊維や、無機物パウダー等の充填材や、着色材などの添加剤を添加してもよい。ただし、後述するレーザ照射時において、封口体13の少なくともレーザが照射される領域ではレーザ光20の透過率が15%以上に保たれるように、透過性材料内の添加剤の含有量が調整される。
図2に示すように、封口体13の中央部には2つの貫通孔13b(当接部)が形成されており、コンデンサ素子15に接続された2本の引出端子14を貫通孔13bに貫通させることで、コンデンサ素子15が封口体13に取り付けられる。引出端子14の外周面(外径)は貫通孔13bの内周面(内径)よりも若干大きくなるように形成されており、引出端子14は貫通孔13bにきつめに嵌入される。そのため引出端子14が封口体13の貫通孔13bに取り付けられると、引出端子14の封口体13との当接部14aは押圧状態になる。
尚、本実施例においては封口体13の全てを透過性材料で形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、透過性材料で形成される封口体13の透過性領域は、少なくともレーザが照射される領域、いわゆる引出端子14の当接部14aに接触される封口体13の貫通孔13bの近傍に形成されていれば良い。
次いでレーザ光20を用いた封口体13と引出端子14の接合作業について説明すると、図2に示すように、引出端子14における当接部14aの接合予定部を含む近傍をヒータ等の加熱手段によって加熱することで、引出端子14の当接部14aと封口体13の貫通孔13bとを熱溶着により予め仮接合させておく。
そして、図2に示すように、レーザ光20を封口体13の上方より、斜め方向から引出端子14の当接部14aに向けて照射する。レーザ光20は透過性材料で形成された封口体13を透過して、引出端子14の当接部14aに照射される。するとレーザ光20の有するエネルギーによって当接部14aの温度が上昇し、この当接部14aの熱が当接部14aに当接されている封口体13の貫通孔13bの内周面に伝導される。そして封口体13の貫通孔13bの内周面の温度が上昇し、封口体13の貫通孔13bの内周面を軟化または溶融させることができる。尚、このレーザ照射中も継続して当接部14aの近傍の加熱を継続することで、接合予定部の昇温を早められる。尚、アルミニウムで構成されている引出端子14の当接部14aの表面はレーザ光20が照射されても軟化または溶融されないようになっている。
レーザ光20の照射域を引出端子14の当接部14aの外周面に沿って徐々に移動させて行くと、既にレーザ光20が照射された引出端子14の当接部14aに対応する部位の封口体13の貫通孔13bの内周面が固化されはじめ、封口体13の貫通孔13bが引出端子14の当接部14aに強固に接合されるようになる。このとき引出端子14に表面処理がなされてナノレベルの超微細凹部を形成されていることで、レーザ照射時において、熱可塑性樹脂と引出端子14との当接部14aの密着度を上げ強固な接合が実現される。
このように、引出端子14の当接面14aには、あらかじめ前述のアンモニア、ヒドラジン、及び水溶性アミン系化合物から選択される1種以上の化合物と接触させた「水溶液浸漬法」により、ナノレベルの超微細な凹凸が表面処理されているため、この表面処理された当接面14aに射出成形によって熱溶融された熱可塑性樹脂が金型に流れ込み、さらに、熱可塑性樹脂に射出加圧が加えられるため当接面14aに樹脂が均質的に密接される状態となる。そして、当接面14aと熱可塑性樹脂との密着度が高く、封口体13と引出端子14の強固な接合が可能となり、コンデンサ11として密封性能が高い一体化接合構造が得られる。
このようなレーザ照射を引出端子14の当接部14aの外周面全体に渡って行い、当接部14aを封口体13の貫通孔13bに面接合させる。尚、前述した透過性材料のレーザ光透過率が15%以上であれば、レーザ光20を有効に当接部14aに照射することができるので、コンデンサ11の生産性の向上と省エネ化が図れる。
また、引出端子14は貫通孔13bにきつめに嵌入され、引出端子14の封口体13との当接部14aが押圧状態となっていることで、レーザ光20を照射している間、引出端子14の当接部14aと封口体13の貫通孔13bとの密接度が高められ、効率的に接合強度の大きい接合が可能となる。
尚、引出端子14の封口体13との当接部14aを押圧状態とするためには、封口体13の貫通孔13bの内周面に突起を設け、かつこの突起を引出端子14の外周面(外径)全体を囲うように設けることで、貫通孔13bの内周面(内径)を小さく形成してもよい。また、引出端子14の外周面全体に突起を形成して引出端子14の外周面(外径)が大きくなるようにしてもよい。更に、封口体13の貫通孔13bのコンデンサ素子15側の貫通孔13b端部に引出端子14を案内するテーパ面を形成することで、引出端子14を貫通孔13bに貫通させ易くするとともに、貫通後に引出端子14の当接部14aと封口体13の貫通孔13bとを押圧状態とするものであってもよい。
尚、本実施例ではレーザ光20を照射する前に、引出端子14の当接部14aの接合予定部を含む近傍にヒータ等で熱を加えて、封口体13の貫通孔13bと熱溶着による仮接合をさせており、そのためレーザ光20の照射時に引出端子14と封口体13の位置合わせが省略できるとともに当接面14aの昇温を早められ、連続生産に好適であり、かつ熱溶着部の再溶融化により両者の密封部の均質化が図れるようになっている。尚、本実施例では熱溶着を用いることで、封口体13の貫通孔13bと引出端子14の当接部14aとを仮接合していたが、熱溶着以外にも超音波溶接等を用いることで、封口体13の貫通孔13bと引出端子14の当接部14aとを仮接合させてもよい。
そして、引出端子14と封口体13の接合と同様な方法で、外装ケース12と封口体13が接合されるようになっている。つまり図2に示すように、レーザ光20’を封口体13の縁部に照射することにより、封口体13を通過したレーザ光20’が、吸収性材料として熱可塑性樹脂からなる外装ケース12の当接面12aに照射され当接面12aの温度が上昇する。
この当接面12aは軟化または溶融されるとともに熱が当接面12aに当接されている封口体13の下面13aの縁部に伝導され、封口体13の下面13aの縁部の温度が上昇し、封口体13の下面13aの縁部も軟化または溶融される。
外装ケース12の当接面12aと封口体13の下面13aの両方が軟化または溶融されるため、外装ケース12の当接面12aと封口体13の下面13aが固化する際に、外装ケース12と封口体13が強固に面接合され、外装ケース12の当接面12aと封口体13の下面13aの溶融と相俟ってより密封度が高り、外装ケース12と封口体13の接続強度及び密着性が良好となる。
尚、封口体13を構成する吸収性材料としてポリフェニレンサルファイドを用い、外装ケース12を構成する透過性材料としてポリフェニレンサルファイドを用いるなど、吸収性材料と透過性材料に同種系の材料を用いることで強固な接合が得られる。
本発明のコンデンサ11における引出端子14と封口体13の接合構造によれば、透過性材料である封口体13を介してレーザ光20を引出端子14の当接部14aの全体に照射可能であるので、外力に対しても接合力が低下することがない。また、引出端子14の当接部14aには、あらかじめ前述したアンモニア、ヒドラジン、及び水溶性アミン系化合物から選択される1種以上の化合物と接触させた「水溶液浸漬法」により、ナノレベルの超微細凹部が形成されるため、レーザ光20の照射時に接合の密着度を高めることができ、かつ長期に渡り接合力が大きい密封性に優れた引出端子14と封口体13の接合構造を有するコンデンサ11を提供できるようになる。
また、引出端子14と封口体13が強固に接合されるとともに、外装ケース12と封口体13も強固に接合されるので、コンデンサ11内部の密封性が向上される。つまり外部からのコンデンサ素子15への影響がより強固に保護され、コンデンサ11の内部に外部から水分や異物等が入りこまないようになっているとともに、コンデンサ11内部の電解液やその気化成分の漏れも確実に防止される。更に、透過性材料で構成される封口体13を介して引出端子14の当接部14aのどの様な箇所にもレーザ光20を照射できるので、充分な接合力が得られる。
尚、実施例1では外装ケース12をレーザ光の吸収性材料として熱可塑性樹脂を用いたが、これに限らず、レーザ光の吸収性材料としてはアルミニウム、アルミニウム合金などの金属材料を用いることができる。この外装ケース12に収納されるコンデンサ素子15が主としてアルミニウムで形成されていることから、外装ケース12をアルミニウムで形成することにより、電池形成作用による腐食を防げ、かつコンデンサの電気特性に悪影響を与えることがない。
次に、本発明の実施例2を図3から図4に基づいて説明する。図3は実施例1におけるコンデンサを示す一部破断斜視図であり、図4(a)は、コンデンサ素子と外装ケースと封口体の分解組立断面図であり、図4(b)は、レーザ光を用いた引出端子と封口体の接合を示す断面図である。
図3に示すように、実施例2における円筒状コンデンサ1は、有底円筒状の外装ケース2と、外装ケース2内部に収納される2本の引出端子4が接続されたコンデンサ素子5と、外装ケース2の開口を封口して引出端子4を密封状態で外部に導出する貫通孔3b(当接部)が形成された略円盤状状の封口体3とで構成されている。尚、本実施例では、コンデンサ素子5を陽極箔ならび陰極箔の間にセパレータを介して巻回した巻回積層式タイプの電解コンデンサが用いられている。
図4(a)に示すように、引出端子4はアルミニウムで形成されており、この引出端子4における封口体3の貫通孔3bと当接される当接部4aには、前工程として化学エッチング工程が施されている。この化学エッチング工程は、金属形状物の引出端子4の当接部4aの表面に化学的な腐食処理を施すことにより、その表面を粗くして数ミクロンレベルの凹凸形状を形成する工程である。この前工程では、結果として引出端子4の当接部4aの表面に数ミクロンレベルの凹凸形状ができればよいので、化学エッチングに限らず、エアーブラスト処理による研磨であっても良いし、サンドブラスト処理による研磨であっても良い。そして、この引出端子4の表面全体には、前記実施例1と同様に、「水溶液浸漬法」によって表面処理が施され、引出端子4の表面全体にナノレベルの超微細凹部が形成されている。
更に、実施例2における封口体3は実施例1で述べた透過性材料で形成されており、外装ケース2はレーザ光20の吸収性を有する吸収性材料としてアルミニウムなどの金属材料で形成されている。この吸収性材料には、実施例1で述べた透過性材料としての熱可塑性樹脂と同様の熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマー等を用いることができるが、熱可塑性樹脂としてはポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイドが好適である。また、この吸収性樹脂には、レーザ光20を吸収し易くするために、カーボンブラックなどの黒色系の着色材などが添加されている。
図4(b)に示すように、引出端子4と封口体3を接合させる際には、先ず、押圧手段(図示略)によって封口体3の左右側面から封口体3の中心方向に向く圧力を加える。すると引出端子4の当接部4aと封口体3の貫通孔3bとが押圧状態になる。そして、レーザ光20を封口体3の上方より、斜め方向から引出端子4における封口体3の貫通孔3bに当接される当接部4aに向けて照射する。
レーザ光20は透過性材料で形成された封口体3を透過して、引出端子4の当接部4aに照射される。そして当接部4aの温度が上昇し、その熱が封口体3の貫通孔3bの内周面に伝導され、封口体3の貫通孔3bの内周面の温度が上昇することで、封口体3の貫通孔3bの内周面が軟化または溶融され、引出端子4の当接部4aと封口体3の貫通孔3bの内周面が接合される。このとき引出端子14に表面処理がなされてナノレベルの超微細凹部を形成されていることで、レーザ照射時において、熱可塑性樹脂と引出端子4との当接部4aの密着度を上げることができる。
更に、引出端子4の表面処理よりも先に、前工程として化学エッチング工程が引出端子4の当接部4aに施されており、引出端子4の当接部4aの表面に数ミクロンレベルの凹凸形状が形成されているため、熱可塑性樹脂で構成された封口体3の貫通孔3bの軟化または溶融された部分が、引出端子4の当接部4aの凹部内に食い込むアンカー効果が生じ、このアンカー効果により封口体3と引出端子4との密着度が高められ、かつ接合強度の強化が図られるようになっている。
すなわち、この当接部4aの凹凸形状の表面に、前述した表面処理が施されていることで、ミクロンレベルの凹凸形状とナノレベルの超微細凹部の相乗効果により、引出端子4と封口体3との接合強度が高められる。したがって、前述したように化学エッチング工程による凹凸形状の形成は、表面処理の工程よりも先に行うことが好ましい。
そして、引出端子4と封口体3の接合と同様な方法で、外装ケース2と封口体3が接合されるようになっている。つまり図4(b)に示すように、封口体3の上方からレーザ光20’を照射すると、封口体3を通過したレーザ光20’が、封口体3の下面3aと当接する外装ケース2の当接面2dに照射され、当接面2dの温度が上昇される。この当接面2dの熱が当接面2dと当接されている封口体3の下面3aに伝達され、封口体3の縁部の温度が上昇し、封口体の下面3aが軟化又は溶融させることで、封口体3の下面3aと外装ケース2の当接面2dとを強固に接合させることができる。
次に、本発明の実施例3を図5から図6に基づいて説明する。図5は、実施例3におけるコンデンサを示す一部破断斜視図であり、図6(a)は、レーザ光を用いた引出端子と透過性フィルムの接合を示す断面図であり、図6(b)は、ラミネートフィルムを用いたコンデンサを示す断面図である。
図5に示すように、実施例3におけるラミネート状コンデンサ21は、2本の引出端子24が接続されたコンデンサ素子25がラミネートフィルム22で包まれている。尚、本実施例では、コンデンサ素子25を陽極箔ならび陰極箔の間にセパレータを介して複数積層させた積層式タイプの電解コンデンサが用いられているが、陽極箔ならび陰極箔の間にセパレータを介して巻回した円筒状のコンデンサ素子を用いた円筒状の電解コンデンサでも良い。
更に、このラミネートフィルム22が本発明の外装ケースを構成しており、そのためコンデンサ21の薄型化が可能であるとともにコンデンサ素子25のいかなる形状に対しても対応できる。このラミネートフィルム22は、アルミニウムなどの金属材料の両面に、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド又はポリイミドからなる絶縁樹脂層が形成された複合フィルム材である。
図5に示すように、引出端子24はアルミニウムで形成されており、この引出端子24の一部を包囲するように、本実施例における封口体としての透過性フィルムが巻き付けられている。この引出端子24の表面全体には、前記実施例1と同様に、「水溶液浸漬法」によって表面処理が施され、引出端子24の表面全体にナノレベルの超微細凹部が形成されている。更に、透過性フィルムは、実施例1で述べた透過性材料で形成されている。また、ラミネートフィルム22は上端と下端が開口された円筒形状を成しており、コンデンサ素子25を包囲した後、ラミネートフィルム22の上端と下端を封止することで内部が密封状態にされている。
図6(a)を参照して引出端子24と透過性フィルム23の接合について説明すると、先ず透過性フィルム23を押圧手段(図示略)により両側方から挟み込み、更に加熱手段(図示略)によって、透過性フィルム23に熱を加える。すると透過性フィルム23の同士が熱溶着される。更に、透過性フィルム23が熱溶着されると、透過性フィルム23には、引出端子24を外部に導出する貫通孔23a(当接部)が形成される。
図6(a)に示す透過性フィルム23が熱溶着により密封されると、透過性フィルム23同士は互いに熱可塑性樹脂で形成されているため強固に接合される。また、透過性フィルム23の貫通孔23aと、この貫通孔23aに当接される引出端子24の当接部24aも熱溶着によって接合されるが、透過性フィルム23と引出端子24は互いに異なる材料で形成されており、それら材質(樹脂とアルミニウム)の熱膨張率などが異なっているので、ラミネート状コンデンサ21を長年使用することにより、透過性フィルム23の貫通孔23aと引出端子24の当接部24aとの接合が剥がれてしまう場合がある。そこで透過性フィルム23の貫通孔23aと引出端子24の当接部24aとの接合を保証するために、レーザ光20を用いた透過性フィルム23と引出端子4の接合作業を行う。
次いでレーザ光20を用いた透過性フィルム23と引出端子24の接合作業について説明すると、図6(a)に示すように、レーザ光20を透過性フィルム23の側方より、引出端子24の当接部24aに向けて照射する。レーザ光20は透過性材料で形成された透過性フィルム23を透過して、引出端子24の当接部24aに照射される。そして当接部24aの温度が上昇し、その熱が透過性フィルム23の貫通孔22aの内周面に伝導され、透過性フィルム23の貫通孔22aの内周面の温度が上昇することで、透過性フィルム23の貫通孔22aの内周面が溶融され、引出端子24の当接部24aとラミネートフィルム23の貫通孔22aの内周面が接合される。このとき引出端子24に表面処理がなされてナノレベルの超微細凹部を形成されていることで、レーザ照射時において、透過性フィルム23と引出端子24との当接部24aの密着度を上げ、強固な接合が得られる。
尚、前述した「水溶液浸漬法」による引出端子24の表面処理の前工程として実施例1及び2で述べた化学エッチング工程を施してもよい。この化学エッチング工程は、金属形状物の引出端子24の当接部24aの表面に化学的な腐食処理を施すことにより、その表面を粗くして数ミクロンレベルの凹凸形状を形成する工程であり、レーザ照射時に溶融または軟化した封口体の当接部24aが前記凹凸内に食い込むアンカー効果が得られる。
そして、図6(b)に示すラミネートフィルム22の上端と下端を押圧手段(図示略)により両側方から挟み込み、更に加熱手段(図示略)によって、ラミネートフィルム22の上端と下端に熱を加える。するとラミネートフィルム22の上端は、引出端子24に巻き付けられた透過性フィルム23を挟み込むように接合され、ラミネートフィルム22と透過性フィルム23が熱溶着されるとともに、ラミネートフィルム22の下端同士も熱溶着され、ラミネートフィルム22の内部が密封状態にされる。尚、本実施例では熱溶着を用いることで、ラミネートフィルム22の上端と透過性フィルム23を接合するとともに、ラミネートフィルム22の下端同士を接合していたが、接着剤等を用いてラミネートフィルム22の上下端の接合を実施してもよい。
本発明のコンデンサ21における引出端子24と透過性フィルム23の接合構造によれば、レーザ光20を用いて局所的に透過性フィルム23を加熱するので、樹脂で構成された透過性フィルム23が完全に溶融する温度まで加熱することが可能になっている。そして、レーザ光20によって溶融された透過性フィルム23が固化する際には、強固にアルミニウムで構成された引出端子24の表面に接合されることとなる。尚、透過性フィルム23を介してレーザ光20を引出端子24の当接部24aの全体に照射可能であるので、透過性フィルム23と引出端子24の接合領域全体を強固に接合でき、外力に対しても接合力が低下しないコンデンサ21を提供できる。
以上の各実施例の説明から、本発明におけるコンデンサにおける引出端子4、14、24と封口体3、13(透過性フィルム23)の接合構造及びその接合方法は、コンデンサ1、11、21に複雑な構成を付加または煩雑な機器類を用いることなく、コンデンサ1、11、21の小型化が図れ、かつ外力に対してもより安定して引出端子4、14、24と封口体3、13(透過性フィルム23)の接合力を保持でき、しかも長期に渡り接合強度が大きく、密封性能の高いコンデンサ1、11、21の製造方法となる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例3において、ラミネートフィルムを上端と下端が開口した円筒形状のものを使用したが、これに限らず2枚のラミネートフィルムを用いて外周部を接合し、引出端子のところに配置された透過性フィルムをレーザ光で接合するようにしても良く、ラミネートフィルムの形状はコンデンサの外形に応じて最適なものを使用する。
また、実施例1、実施例2では、レーザ光の透過性材料からなる封口体と外装ケースとの封止をレーザによる方法を用いたが、これに限らず前記封口体と外装ケースとの封止を熱溶着(ホットプレス)、接着剤あるいは超音波接合などを用いることもできる。
また、前記実施例1、2では、封口体より外部に引き出された引出端子は直線状をなしているが、これに限らず、陰極側、陽極側の引出端子を離間する方向に封口体の面に沿って折り曲げ、チップ品として用い、表面実装に対応させることもできる。
実施例1におけるコンデンサを示す一部破断斜視図である。 レーザ光を用いた引出端子と封口体の接合を示す断面図である。 実施例2におけるコンデンサを示す一部破断斜視図である。 (a)は、コンデンサ素子と外装ケースと封口体の分解組立断面図であり、(b)は、レーザ光を用いた引出端子と封口体の接合を示す断面図である。 実施例3におけるコンデンサを示す一部破断斜視図である。 (a)は、レーザ光を用いた引出端子と透過性フィルムの接合を示す断面図であり、(b)は、ラミネートフィルムを用いたコンデンサを示す断面図である。
符号の説明
1 円筒状コンデンサ
2 外装ケース
2a 当接面
3 封口体
3a 下面
3b 貫通孔
4 引出端子
4a 当接部
5 コンデンサ素子
11 角状コンデンサ
12 外装ケース
12a 当接面
13 封口体
13a 下面
13b 貫通孔
14 引出端子
14a 当接部
15 コンデンサ素子
20 レーザ光
21 ラミネート状コンデンサ
22 ラミネートフィルム
23 透過性フィルム
23a 貫通孔
24 引出端子
24a 当接部
25 コンデンサ素子

Claims (9)

  1. コンデンサ素子と、該コンデンサ素子を収納する開口部を有する外装ケースと、前記開口部を密着封止する封口体と、前記コンデンサ素子に接続されているとともに、前記封口体より外部に導出された引出端子とを備え、前記引出端子を前記封口体と接合したコンデンサであって、前記引出端子をアンモニア、ヒドラジン、及び水溶性アミン系化合物から選択される1種以上の化合物の水溶液に浸漬させて表面処理が施された金属材料で構成し、前記封口体をレーザ光の透過性材料で構成し、前記引出端子と封口体との当接部がレーザ光の照射により密着封止されていることを特徴とするコンデンサ。
  2. 前記レーザ光の透過性材料は、そのレーザ光の透過率が15%以上である請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 前記透過性材料は、熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマーである請求項1または2に記載のコンデンサ。
  4. 前記熱可塑性樹脂はポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド又は液晶ポリマーから選ばれたいずれか一つである請求項3に記載のコンデンサ。
  5. コンデンサ素子と、該コンデンサ素子を収納する開口部を有する外装ケースと、前記開口部を密着封止する封口体と、前記コンデンサ素子に接続されているとともに、前記封口体より外部に導出された引出端子とを備え、前記引出端子を前記封口体と接合するコンデンサの製造方法であって、前記引出端子をアンモニア、ヒドラジン、及び水溶性アミン系化合物から選択される1種以上の化合物の水溶液に浸漬させて表面処理が施された金属材料で、前記封口体をレーザ光の透過性材料で構成するとともに、前記引出端子が封口体により包囲されて封口体より導出するように封口体と引出端子を当接し、次いでレーザ光を封口体側より該当接部に照射し、前記封口体の引出端子との当接部を溶融又は軟化させて引出端子と封口体とを接合することを特徴とするコンデンサの製造方法。
  6. 前記レーザ光を照射する前に、前記金属材料を加熱しておく請求項5に記載のコンデンサの製造方法。
  7. 前記金属材料に表面処理を施す前に、当接部に相当する箇所に微細な凹凸を形成する請求項5または6に記載のコンデンサの製造方法。
  8. 前記レーザ光を照射している間は前記当接部が押圧状態にある請求項5ないし7のいずれかに記載のコンデンサの製造方法。
  9. 前記当接部は、レーザ光の照射前に熱溶着又は超音波溶接により予め仮接合されている請求項5ないし8のいずれかに記載のコンデンサの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010080836A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Nichicon Corp 固体電解コンデンサの製造方法
JP2013191749A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Kojima Press Industry Co Ltd コンデンサ
JP2016157755A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 金属化フィルムコンデンサ

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