JP2006284970A - 焼き付き現象補正方法、自発光装置、焼き付き現象補正装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する焼き付き現象補正装置を、(1)各画素に対応する補正量(≦0)を決定する補正量決定部と、(2)補正量の大きさの最大値を検出する最大値検出部と、(3)自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現するガンマ補正データを生成するガンマ補正データ生成部と、(4)ガンマ補正データを参照して、入力表示信号を出力表示信号に変換する輝度劣化補正部とで構成する。
を提案する。
【選択図】図1
Description
一方、自発光素子で形成された有機ELディスプレイは、前述した視野角や応答性の課題を克服できるのに加え、バックライト不要の薄い形態、高輝度、高コントラストを達成できる。このため、液晶ディスプレイに代わる次世代表示装置として期待されている。
一方で、ディスプレイに表示される画像の内容は一様ではない。このため、自発光素子の劣化が部分的に進行し易い。例えば時刻表示領域(固定表示領域)の自発光素子は、他の表示領域(動画表示領域)の自発光素子に比べて劣化の進行が速い。
劣化が進行した自発光素子の輝度は、他の表示領域の輝度に比して相対的に低下する。一般に、この現象は“焼き付き”と呼ばれる。以下、部分的な自発光素子の劣化を“焼き付き”と表記する。
具体的には、以下の4つの技術手法を提案する。各技術手法の違いは、処理対象とする補正量に出現する符号の違いによる。
この技術手法は、各画素に対応する補正量が全て0又は負値になる場合に好適である。
この技術手法は、以下の処理を実行することを特徴とする。
(1)各画素に対応する補正量を決定する処理
(2)補正量の大きさの最大値を検出する処理
(3)自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、補正量の大きさの最大値を入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現するガンマ補正データを生成する処理
(4)ガンマ補正データを参照して、入力表示信号を出力表示信号に変換する処理
この技術手法は、各画素に対応する補正量が全て0又は正値になる場合に好適である。
この技術手法は、以下の処理を実行することを特徴とする。
(1)各画素に対応する補正量を決定する処理
(2)補正量の大きさの最大値を検出する処理
(3)補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現するガンマ補正データを生成する処理
(4)ガンマ補正データを参照して、入力表示信号を出力表示信号に変換する処理
この技術手法は、各画素に対応する補正量の符号が正と負の両方を含む場合に好適である。なお、補正量が0の場合も含む。
この技術手法は、以下の処理を実行することを特徴とする。
(1)各画素に対応する補正量を決定する処理
(2)補正量の大きさの最大値とその符号を検出する処理
(3)符号が正の場合には、補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現する第1のガンマ補正データを生成する処理
(4)符号が負の場合には、入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、補正量の大きさの最大値を入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現する第2のガンマ補正データを生成する処理
(5)生成されたガンマ補正データを参照して、入力表示信号を出力表示信号に変換する処理
この技術手法は、各画素に対応する補正量の符号が正と負の両方を含む場合に好適である。なお、補正量が0の場合も含む。
この技術手法は、以下の処理を実行することを特徴とする。
(1)各画素に対応する補正量を決定する処理
(2)補正量の符号別に、補正量の大きさの最大値を検出する処理
(3)補正量の符号が正の画素用に、補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現する第1のガンマ補正データを生成する処理
(4)補正量の符号が負の画素用に、入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、補正量の大きさの最大値を入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現する第2のガンマ補正データを生成する処理
(5)補正量の符号を画素毎に検出し、対応するガンマ補正データを参照して、入力表示信号を出力表示信号に変換する処理
因みに、自発光装置は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネル、PDP(プラズマディスプレイパネル)、CRT(cathode ray tube)、FED(電界放出ディスプレイ)パネル、LEDパネル、プロジェクターを含む。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する実施形態は、発明の一つの実施形態であって、これらに限定されるものではない。
(A−1)形態例1
ここでは、算出される補正量が全て0又は負値になる場合について説明する。
(a)装置構成
図1に、補正装置の形態例を示す。この形態例の場合、補正装置1は、同色で発光する画素毎に配置する。なお、カラー画像の再現には、光の三原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)を使用し、必要に応じて補色も使用する。なお、補正装置1は、各色信号に対して共通に配置することもできる。
補正装置1は、劣化量算出部3、劣化量保存メモリ5、補正量決定部7、最大値検出部9、ガンマ補正データ生成部11、輝度劣化補正部13を主要な構成要素とする。
劣化量は、各画素の輝度劣化を推測できる量であれば良く、任意の算出手法を適用できる。勿論、既存の算出手法も適用できる。
例えば、各画素に対応する階調データをフレーム毎に累積加算する手法を適用する。
また例えば、基準画素の劣化量に対する各画素の劣化量の差として与える手法を適用する。
劣化率は、ある階調データで自発光素子を継続的に発光させた場合における発光輝度の低下率として規定する。
図2に、階調データと劣化率との対応関係を示す変換テーブルの一例を示す。この場合、劣化量は、個々の階調データに対応する劣化率Rに発光期間Tを乗算した値として算出される。
劣化量保存メモリ5は、1フレーム毎に更新される累積劣化量を保存するメモリである。
補正量決定部7は、劣化量保存メモリ5から読み出した劣化量データに基づいて、各画素に対応する補正量を決定する処理デバイスである。補正量決定部7は、画素間に存在する劣化量の差を解消する方向で補正量を決定する。
もっとも、補正量が「負値」で与えられるのであれば、補正量の決定手法は問わない。この明細書で提案する技術は、補正量の決定後の処理に特徴があるためである。
決定された補正量は、最大値決定部9に与えられる。
最大値検出部9は、補正量の大きさの最大値を検出する処理デバイスである。例えば、補正量(≦0)の絶対値を全画素について比較し、その最大値Xを検出する。また例えば、補正量(≦0)を全画素について比較し、その最小値の絶対値Xを検出する。
例えば、補正量の大きさの最大値Xが“15”である場合、ガンマ補正データ生成部11は、0から240までの間で、0から255までの階調が出力されるようにガンマ補正データを生成する。
図3に、ガンマ補正データの生成イメージを示す。このうち、図3の「減算補正後階調特性」が、従来方法の特性に対応する。従来手法では、低階調部分に黒潰れが発生し、原画像が有していた階調情報が失われている。
図4に、ガンマ補正前と後の入出力特性例を示す。図4に太線で示す直線が、ガンマ補正後の入出力特性例に対応する。
ガンマ補正データ生成部11は、この太線に対応する入出力関係を、ガンマ補正データとして輝度劣化補正部13に出力する。
図5に、輝度劣化補正部13の内部構成例を示す。輝度劣化補正部13は、テーブルメモリ13Aと、補正実行部13Bとで構成する。
このうち、テーブルメモリ13Aは、ガンマ補正データの保存に用いられる記憶領域である。ガンマ補正データは、入力階調と出力階調を対応付けたテーブル形式で保存される。
補正後の出力表示信号は、補正実行部13Bから後段回路(不図示)に出力され、最終的には各画素に対応する発光素子の発光動作を制御する。
この結果、焼き付き現象の補正動作と画質とが両立される。
図6に、補正装置で実行される処理手順例を示す。
まず、劣化量算出部3が、各画素について劣化量を算出する(S1)。この処理は、入力信号である階調データに基づいて実行される。算出された補正量は、劣化量保存メモリ5に保存される。
次に、補正量決定部5が、算出された劣化量に基づいて、各画素の補正量(≦0)を決定する(S2)。前述のように、この形態例では、劣化の最も遅れた画素を基準画素とし、劣化の進行を遅らせるように(輝度を下げるように)補正量が算出される。
次に、最大値検出部9が、補正量の大きさの最大値Xを検出する(S3)。
補正実行部13Bは、入力表示信号の階調値でテーブルメモリ13Bにアクセスし、その階調値に対応する階調値を読み出す。この読み出された階調値が出力表示信号として出力される。すなわち、階調変換処理が実行される(P6)。
この階調変換処理が補正対象範囲内の全画素について繰り返し実行される。補正対象範囲は、表示デバイスの全画素(有効画像領域)であることが望ましいが、特定の画素や領域を指定することも可能である。
この補正装置を用いれば、黒潰れが原理的に発生しない焼き付き補正処理を実現できる。また、この焼き付き補正処理では、原画像の有する階調情報を一様に保存できる。従って、見かけ上も画質の低下がほとんど視認されずに済む。
勿論、全画素に対する補正処理は常に継続されているので、大きな階調変換を伴う補正動作が必要になる画素数を潜在的に低減できる。また同時に、大きな階調変換を伴う補正動作の回数自体も潜在的に低減できる。このことは、画質を改善する上で効果的である。
また、この補正装置は、ガンマ補正データを格納したテーブルメモリを参照するだけで、焼き付き補正処理を実現できる。従って、画素毎に補正量を演算する場合に比して、回路規模の小型化を実現できる。
ここでは、算出される補正量が全て0又は正値になる場合について説明する。
(a)装置構成
図7に、補正装置の他の形態例を示す。図7には、図1との対応部分に同一符号を付して示している。
補正装置21は、劣化量算出部3、劣化量保存メモリ5、補正量決定部23、最大値検出部25、ガンマ補正データ生成部27、輝度劣化補正部13を主要な構成要素とする。従って、劣化量算出部3、劣化量保存メモリ5及び輝度劣化補正部13については、形態例1と同じものを使用する。
以下、この形態例に特徴的な構成部分についてのみ説明する。
ただし、この形態例の場合、最も劣化の進んだ画素を基準画素とし、他の画素の劣化量が基準画素の劣化量に近づくように補正量を決定する手法を適用する。すなわち、基準画素以外の画素は原画像よりも輝度を上げるように補正量を決定する手法を適用する。この点が形態例1との違いである。
もっとも、補正量が「正値」で与えられるのであれば、補正量の決定手法は問わない。この明細書で提案する技術は、補正量の決定後の処理に特徴があるためである。
最大値検出部25は、補正量の大きさの最大値を検出する処理デバイスである。例えば、補正量(≧0)を全画素について比較し、その最大値Xを検出する。この形態例の場合、補正量は正値であるので絶対値を求める必要はない。
ガンマ補正データ生成部27は、最大値Xを最小出力値とし、入力表示信号の許容最大値255を最大出力値とするガンマ補正データを生成する処理デバイスである。
例えば、補正量の大きさの最大値が“15”である場合、ガンマ補正データ生成部27は、15から255までの間で、0から255までの階調が出力されるようにガンマ補正データを生成する。
一方、図8の「ガンマ補正後階調特性」のように、加算補正後の再現可能範囲を用いて階調を再現すると、ある程度の情報の欠落は生じても、ほぼ全ての階調を再現できる。
図9に、ガンマ補正前と後の入出力特性例を示す。図9に太線で示す直線が、ガンマ補正後の入出力特性例に対応する。
ガンマ補正データ生成部27は、この太線に対応する入出力関係を、ガンマ補正データとして輝度劣化補正部13に出力する。
図10に、補正装置で実行される処理手順例を示す。
まず、劣化量算出部3が、各画素について劣化量を算出する(S11)。この処理は、入力信号である階調データに基づいて実行される。算出された補正量は、劣化量保存メモリ5に保存される。
次に、補正量決定部23が、算出された劣化量に基づいて、各画素の補正量(≧0)を決定する(S12)。前述のように、この形態例では、劣化の最も進んだ画素を基準画素とし、劣化の進行を進めるように(輝度を上げるように)補正量が算出される。
次に、最大値検出部25が、補正量の大きさの最大値Xを検出する(S13)。
補正実行部13Bは、入力表示信号の階調値でテーブルメモリ13Bにアクセスし、その階調値に対応する階調値を読み出す。この読み出された階調値が出力表示信号として出力される。すなわち、階調変換処理が実行される(P16)。
この階調変換処理が補正対象範囲内の全画素について繰り返し実行される。補正対象範囲は、表示デバイスの全画素(有効画像領域)であることが望ましいが、特定の画素や領域を指定することも可能である。
この補正装置を用いれば、白潰れが原理的に発生しない焼き付き補正処理を実現できる。また、この場合も、原画像の有する階調情報を一様に保存できる。従って、見かけ上も画質の低下がほとんど視認されずに済む。
勿論、全画素に対する補正処理は常に継続されているので、大きな階調変換を伴う補正動作が必要になる画素数を潜在的に低減できる。また同時に、大きな階調変換を伴う補正動作の回数自体も潜在的に低減できる。このことは、画質を改善する上で効果的である。
また、この補正装置は、ガンマ補正データを格納したテーブルメモリを参照するだけで、焼き付き補正処理を実現できる。従って、画素毎に補正量を演算する場合に比して、回路規模の小型化を実現できる。
ここでは、算出される補正量が正と負の両方の値を採り得る場合について説明する。勿論、採り得る値には0も含む。
(a)装置構成
図11に、かかる場合に好適な補正装置の形態例を示す。図11も、図1との対応部分に同一符号を付して示している。
補正装置31は、劣化量算出部3、劣化量保存メモリ5、補正量決定部33、最大値検出部35、ガンマ補正データ生成部37、輝度劣化補正部13を主要な構成要素とする。従って、劣化量算出部3、劣化量保存メモリ5及び輝度劣化補正部13については、形態例1と同じものを使用する。
以下、この形態例に特徴的な構成部分についてのみ説明する。
ただし、この形態例では、平均輝度値を与える画素や任意に指定した画素を基準画素として使用する。このため、他の画素の劣化量が基準画素の劣化量に近づくように補正量を算出すると、必然的に正値の補正量や負値の補正量が算出される。
従って、基準画素よりも劣化量データが大きい画素については、原画像よりも輝度を下げるような補正量が決定され、基準画素よりも劣化量データが小さい画素については、原画像よりも輝度を上げるように補正量が決定される。
もっとも、この種の補正量が算出されるのであれば、補正量の決定手法は問わない。この明細書で提案する技術は、補正量の決定後の処理に特徴があるためである。
最大値検出部35は、補正量の大きさの最大値を検出する処理デバイスである。例えば、補正量の絶対値を全画素について比較し、その最大値Xを検出する。この形態例の場合、正値の補正量と負値の補正量の両方を含めて最も値が大きいものを求める。
なお、この最大値検出部35は、最大値Xとその符号をガンマ補正データ生成部37に出力する。
ガンマ補正データ生成部37は、最大値Xの符号に応じたガンマ補正データを選択的に生成する処理デバイスである。
また例えば、符号が正の場合には、最大値Xを最小出力値とし、入力表示信号の許容最大値255を最大出力値とするガンマ補正データを生成する。
従って、補正量の大きさの最大値が“15”で符号が負の場合は、0から240までの間で、0から255までの階調が出力されるようにガンマ補正データを生成する。
一方、補正量の大きさの最大値が“15”で符号が正の場合は、15から255までの間で、0から255までの階調が出力されるようにガンマ補正データを生成する。
むしろ、単一のフレーム内において、補正方向が揃うことで階調情報が整合的に再現され、焼き付き補正中も原画像と同等の画質を維持することができる。
ガンマ補正データ生成部37は、このように生成されたガンマ補正データを輝度劣化補正部13に出力する。
図12に、補正装置で実行される処理手順例を示す。
まず、劣化量算出部3が、各画素について劣化量を算出する(S21)。この処理は、入力信号である階調データに基づいて実行される。算出された補正量は、劣化量保存メモリ5に保存される。
次に、補正量決定部33が、算出された劣化量に基づいて、各画素の補正量を決定する(S22)。この形態例では、正負両方の符号を含む補正量が算出される。もっとも、画面や補正方法によっては、符号が全て正又は負の補正量が発生される。
次に、最大値検出部35が、補正量の大きさの最大値Xを検出する(S23)。
生成された1種類のガンマ補正データは、テーブルメモリ13Aに保存される(P27)。
この階調変換処理が補正対象範囲内の全画素について繰り返し実行される。補正対象範囲は、表示デバイスの全画素(有効画像領域)であることが望ましいが、特定の画素や領域を指定することも可能である。
この補正装置を用いれば、黒潰れや白潰れが原理的に発生しない焼き付き補正処理を実現できる。また、この場合も、原画像の有する階調情報を一様に保存できる。従って、見かけ上も画質の低下がほとんど視認されずに済む。
勿論、全画素に対する補正処理は常に継続されているので、大きな階調変換を伴う補正動作が必要になる画素数を潜在的に低減できる。また同時に、大きな階調変換を伴う補正動作の回数自体も潜在的に低減できる。このことは、画質を改善する上で効果的である。
また、回路規模の小型化を実現できる。
この形態例でも、算出される補正量が正と負の両方の値を採り得る場合について説明する。勿論、採り得る値には0も含む。
(a)装置構成
図13に、かかる場合に好適な補正装置の形態例を示す。図13も、図1との対応部分に同一符号を付して示している。
補正装置41は、劣化量算出部3、劣化量保存メモリ5、補正量決定部43、最大値検出部45、ガンマ補正データ生成部47、輝度劣化補正部49を主要な構成要素とする。従って、劣化量算出部3及び劣化量保存メモリ5については、形態例1と同じものを使用する。
以下、この形態例に特徴的な構成部分についてのみ説明する。
この形態例の場合も、平均輝度値を与える画素や任意に指定した画素を基準画素として使用する。このため、他の画素の劣化量が基準画素の劣化量に近づくように補正量を算出すると、必然的に正値の補正量や負値の補正量が算出される。
従って、基準画素よりも劣化量データが大きい画素については、原画像よりも輝度を下げるような補正量が決定され、基準画素よりも劣化量データが小さい画素については、原画像よりも輝度を上げるように補正量が決定される。
もっとも、この種の補正量が算出されるのであれば、補正量の決定手法は問わない。この明細書で提案する技術は、補正量の決定後の処理に特徴があるためである。
最大値検出部45は、補正量の符号別に、補正量の大きさの最大値を検出する処理デバイスである。すなわち、最大値検出部45は、符号が負の補正量だけを対象として補正量の大きさの最大値X1を検出する処理と、符号が正の補正量だけを対象として補正量の大きさの最大値X2を検出する処理とを実行する。
この最大値検出部45は、符号別の最大値をガンマ補正データ生成部47に出力する。
ガンマ補正データ生成部47は、符号別の最大値Xに応じたガンマ補正データを生成する処理デバイスである。すなわち、2種類のガンマ補正データが生成される。
また、ガンマ補正データ生成部47は、加算補正用に、最大値X2を最小出力値とし、入力表示信号の許容最大値255を最大出力値とするガンマ補正データを生成する。
従って、負の符号用に検出された最大値X1が“15”の場合、0から240までの間で、0から255までの階調が出力されるようにガンマ補正データが生成される。
一方、正の符号用に検出された最大値X2が“15”の場合、15から255までの間で、0から255までの階調が出力されるようにガンマ補正データが生成される。
ガンマ補正データ生成部47は、このように生成された2種類のガンマ補正データを輝度劣化補正部13に出力する。
図14に、輝度劣化補正部49の内部構成例を示す。輝度劣化補正部49は、テーブルメモリ49A、49Bと、補正実行部49Cとで構成する。
このうち、テーブルメモリ49Aは、正値用に生成されたガンマ補正データの記憶領域である。また、テーブルメモリ49Bは、負値用に生成されたガンマ補正データの記憶領域である。これらのガンマ補正データは、入力階調と出力階調を対応付けたテーブル形式で保存される。
例えば、処理対象とする入力表示信号に対応する補正量が正の場合、補正実行部49Cは、テーブルメモリ49Aを参照して出力表示信号の読み出しを行う。また例えば、処理対象とする入力表示信号に対応する補正量が負の場合、補正実行部49Cは、テーブルメモリ49Bを参照して出力表示信号の読み出しを行う。この読み出し動作により、階調変換が実現される。
補正後の出力表示信号は、補正実行部49Cから後段回路(不図示)に出力され、最終的には各画素に対応する発光素子の発光動作を制御する。
図15に、補正装置で実行される処理手順例を示す。
まず、劣化量算出部3が、各画素について劣化量を算出する(S31)。この処理は、入力信号である階調データに基づいて実行される。算出された補正量は、劣化量保存メモリ5に保存される。
次に、補正量決定部43が、算出された劣化量に基づいて、各画素の補正量を決定する(S32)。この形態例では、正負両方の符号を含む補正量が算出される。もっとも、画面や補正方法によっては、符号が全て正又は負の補正量が発生される。
次に、最大値検出部45が、補正量の大きさの最大値Xを検出する(S33)。
生成された2種類のガンマ補正データは、テーブルメモリ49A及び49Bに保存される(P37)。
この階調変換処理が補正対象範囲内の全画素について繰り返し実行される。補正対象範囲は、表示デバイスの全画素(有効画像領域)であることが望ましいが、特定の画素や領域を指定することも可能である。
この補正装置を用いれば、黒潰れや白潰れが原理的に発生しない焼き付き補正処理を実現できる。
なお、この補正装置の場合、補正方向別に、原画像の有する階調情報が一様に保存される。すなわち、1つの画面内に2種類の基準で階調情報が再現される。このため、1種類の基準を用いて階調を再現する場合に比べると画質の低下が生じるのを避け得ないが、実際上、2種類の基準のずれがわずかの場合には、1種類の基準の場合と同様の画質を実現できる。もっとも、従来技術に比べれば、この補正装置の方が階調情報を保存した画像を再現できる可能性が高い。
勿論、この補正装置の場合も、全画素に対する補正処理は常に継続されているので、大きな階調変換を伴う補正動作が必要になる画素数を潜在的に低減できる。また同時に、大きな階調変換を伴う補正動作の回数自体も潜在的に低減できる。このことは、画質を改善する上で効果的である。
また、他の形態例と同様、回路規模の小型化を実現できる。
図16に、補正装置の他の形態例を示す。なお、図16には、図1との対応部分に同一符号を付して示す。補正装置51の基本的な構成及び処理動作は、形態例1の場合と同様である。
ただし、補正装置51は、各画素に対応する劣化量を、出力表示信号に基づいて算出する点で補正装置1と異なっている。この構成の違いにより、補正装置51は、実際の発光状態を劣化量の算出に直接反映することができる。
また、形態例1の場合、輝度劣化補正部13における補正効果を、劣化量に反映させる処理機能が焼き付き補正の精度を向上する上で必要になる。しかし、この補正装置51の場合には、そのような処理機能が必要なく、システム規模の削減とコストダウンを実現できる。
なお、この補正装置は、他の形態例にも同様に応用できる。
図17に、補正装置の他の形態例を示す。図17にも、図1との対応部分に同一符号を付して示す。補正装置61の基本的な構成及び処理動作は、形態例1の場合と同様である。
ただし、補正装置61は、劣化量の算出に使用する入力表示信号と、焼き付き現象の補正対象とする入力表示信号とが相違する。
図17に示す入力表示信号には、自発光素子の駆動条件に関する信号であれば任意の信号を適用できる。例えば各自発光素子(画素)に対応する階調データの累積値、自発光素子の駆動電流値、自発光素子のアノード・カソード間に印加される駆動電圧値等を適用できる。
これらの信号は、いずれも自発光素子の発光輝度や劣化量を与えるパラメータとして既存の技術においても利用されている。
なお、この補正装置は、他の形態例にも同様に応用できる。
図18に、焼き付き現象補正装置の自発光装置への搭載例を示す。
自発光装置71は、筐体73に焼き付き現象補正装置75と表示デバイス77を搭載する。
ここで、焼き付き現象補正装置75は、前述した形態例のいずれかに対応する。焼き付き現象補正装置75は、外部端子又は内部で発生された映像信号を入力し、補正対象画素と基準画素との間に劣化量差が発生しないように入力信号の補正動作を実行する。
図18の場合、自発光装置71に、焼き付き現象の補正専用の処理デバイスである焼き付き現象補正装置75が搭載されているものとして表しているが、当該機能がソフトウェア的に全て実行される場合には、これらの機能は自発光装置に搭載されたコンピュータにより実現される。
図19に、焼き付き補正装置81を搭載する画像処理装置83のシステム例を示す。画像処理装置83は、自発光型の表示装置85と有線路又は無線路を経由して接続されている。
このシステム例の場合、画像処理装置83の筐体内で焼き付き補正処理が実行される。すなわち、表示装置85に出力される画像信号は、出力インターフェースとの間に配置された焼き付き補正回路81に入力され、前述した焼き付き補正処理が実行される。
この種の画像処理装置83には、例えば、ビデオカメラ、デジタルカメラその他の撮像装置(カメラユニットだけでなく、記録装置と一体に構成されているものを含む。)、コンピュータ(サーバーを含む。)、各種の情報処理端末(携帯型のコンピュータ、携帯電話機、携帯型のゲーム機、電子手帳等)、各種画像の再生装置(ホームサーバーを含む。)、画像編集装置、ゲーム機の適用が可能である。
(a)前述の形態例においては、補正対象とする入力信号に補正量を加減算する場合について説明した。しかし、入力信号は、他の手法を用いて補正しても良い。例えば、入力信号に補正量を乗算して入力信号の絶対値を増減する手法を採用しても良い。
(b)前述の形態例では、階調値が8ビットで与えられる(すなわち、0から255で与えられる場合について説明した。しかし、階調値を与えるビット数は8ビット以外の場合にも適用できる。
(c)前述の形態例では、表示領域の全体を処理範囲として、補正対象画素を決定する場合について説明した。
しかし、表示領域を複数のブロックエリアに分割し、各ブロックエリアについて、前述した補正技術を適用しても良い。
また、焼き付き現象補正装置を構成する各機能の全部をハードウェア又はソフトウェアで実現するだけでなく、その一部の機能はハードウェア又はソフトウェアを用いて実現することもできる。すなわち、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ構成としても良い。
(e)前述の形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される各種の変形例及び応用例も考えられる。
3 劣化量算出部
5 劣化量保存メモリ
7、23、33、43 補正量決定部
9、25、35、45 最大値検出部
11、27、37、47 ガンマ補正データ生成部
13、49 輝度劣化補正部
13A、49A、49B テーブルメモリ
13B、49C 補正実行部
Claims (16)
- 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法であって、
各画素に対応する補正量(≦0)を決定する処理と、
前記補正量の大きさの最大値を検出する処理と、
自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現するガンマ補正データを生成する処理と、
前記ガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する処理と
を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。 - 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法であって、
各画素に対応する補正量(≧0)を決定する処理と、
前記補正量の大きさの最大値を検出する処理と、
前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現するガンマ補正データを生成する処理と、
前記ガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する処理と
を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。 - 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法であって、
各画素に対応する補正量を決定する処理と、
前記補正量の大きさの最大値とその符号を検出する処理と、
前記符号が正の場合には、前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現する第1のガンマ補正データを生成する処理と、
前記符号が負の場合には、前記入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現する第2のガンマ補正データを生成する処理と、
生成されたガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する処理と
を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。 - 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法であって、
各画素に対応する補正量を決定する処理と、
補正量の符号別に、前記補正量の大きさの最大値を検出する処理と、
補正量の符号が正の画素用に、前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現する第1のガンマ補正データを生成する処理と、
補正量の符号が負の画素用に、前記入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現する第2のガンマ補正データを生成する処理と、
補正量の符号を画素毎に検出し、対応するガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する処理と
を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。 - 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置であって、
各画素に対応する補正量(≦0)を決定する補正量決定部と、
前記補正量の大きさの最大値を検出する最大値検出部と、
自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現するガンマ補正データを生成するガンマ補正データ生成部と、
前記ガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する輝度劣化補正部と
を有することを特徴とする自発光装置。 - 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置であって、
各画素に対応する補正量(≧0)を決定する補正量決定部と、
前記補正量の大きさの最大値を検出する最大値検出部と、
前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現するガンマ補正データを生成するガンマ補正データ生成部と、
前記ガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する輝度劣化補正部と
を有することを特徴とする自発光装置。 - 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置であって、
各画素に対応する補正量を決定する補正量決定部と、
前記補正量の大きさの最大値とその符号を検出する最大値検出部と、
前記符号が正の場合には、前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現する第1のガンマ補正データを生成し、前記符号が負の場合には、前記入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現する第2のガンマ補正データを生成するガンマ補正データ生成部と、
生成されたガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する輝度劣化補正部と
を有することを特徴とする自発光装置。 - 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置であって、
各画素に対応する補正量を決定する補正量決定部と、
補正量の符号別に、前記補正量の大きさの最大値を検出する最大値検出部と、
補正量の符号が正の画素用に、前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現する第1のガンマ補正データを生成し、補正量の符号が負の画素用に、前記入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現する第2のガンマ補正データを生成するガンマ補正データ生成部と、
補正量の符号を画素毎に検出し、対応するガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する輝度劣化補正部と
を有することを特徴とする自発光装置。 - 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する焼き付き現象補正装置であって、
各画素に対応する補正量(≦0)を決定する補正量決定部と、
前記補正量の大きさの最大値を検出する最大値検出部と、
自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現するガンマ補正データを生成するガンマ補正データ生成部と、
前記ガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する輝度劣化補正部と
を有することを特徴とする焼き付き補正装置。 - 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する焼き付き現象補正装置であって、
各画素に対応する補正量(≧0)を決定する補正量決定部と、
前記補正量の大きさの最大値を検出する最大値検出部と、
前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現するガンマ補正データを生成するガンマ補正データ生成部と、
前記ガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する輝度劣化補正部と
を有することを特徴とする焼き付き現象補正装置。 - 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する焼き付き現象補正装置であって、
各画素に対応する補正量を決定する補正量決定部と、
前記補正量の大きさの最大値とその符号を検出する最大値検出部と、
前記符号が正の場合には、前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現する第1のガンマ補正データを生成し、前記符号が負の場合には、前記入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現する第2のガンマ補正データを生成するガンマ補正データ生成部と、
生成されたガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する輝度劣化補正部と
を有することを特徴とする焼き付き補正装置。 - 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する焼き付き現象補正装置であって、
各画素に対応する補正量を決定する補正量決定部と、
補正量の符号別に、前記補正量の大きさの最大値を検出する最大値検出部と、
補正量の符号が正の画素用に、前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現する第1のガンマ補正データを生成し、補正量の符号が負の画素用に、前記入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現する第2のガンマ補正データを生成するガンマ補正データ生成部と、
補正量の符号を画素毎に検出し、対応するガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する輝度劣化補正部と
を有することを特徴とする焼き付き補正装置。 - 各画素に対応する補正量(≦0)を決定する処理と、
前記補正量の大きさの最大値を検出する処理と、
自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現するガンマ補正データを生成する処理と、
前記ガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する処理と
をコンピュータに実行させることにより、複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正することを特徴とするプログラム。 - 各画素に対応する補正量(≧0)を決定する処理と、
前記補正量の大きさの最大値を検出する処理と、
前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現するガンマ補正データを生成する処理と、
前記ガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する処理と
をコンピュータに実行させることにより、複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正することを特徴とするプログラム。 - 各画素に対応する補正量を決定する処理と、
前記補正量の大きさの最大値とその符号を検出する処理と、
前記符号が正の場合には、前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現する第1のガンマ補正データを生成する処理と、
前記符号が負の場合には、前記入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現する第2のガンマ補正データを生成する処理と、
生成されたガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する処理と
をコンピュータに実行させることにより、複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正することを特徴とするプログラム。 - 各画素に対応する補正量を決定する処理と、
補正量の符号別に、前記補正量の大きさの最大値を検出する処理と、
補正量の符号が正の画素用に、前記補正量の大きさの最大値を最小出力値とし、自発光素子の駆動条件に関する入力表示信号の許容最大値を最大出力値として全表示階調を再現する第1のガンマ補正データを生成する処理と、
補正量の符号が負の画素用に、前記入力表示信号の許容最小値を最小出力値とし、前記補正量の大きさの最大値を前記入力表示信号の許容最大値から減算した値を最大出力値として全表示階調を再現する第2のガンマ補正データを生成する処理と、
補正量の符号を画素毎に検出し、対応するガンマ補正データを参照して、前記入力表示信号を出力表示信号に変換する処理と
をコンピュータに実行させることにより、複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正することを特徴とするプログラム。
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