JP2006195312A - 焼き付き現象補正方法、自発光装置及びプログラム - Google Patents

焼き付き現象補正方法、自発光装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】焼き付き現象が視認されない場合にも補正処理が原則的な補正量で実行されることで、画像の品質低下が恒常的に発生する。
【解決手段】複数の自発光素子が基体上にマトリクス状に配置された自発光装置として、(a)各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する劣化量差算出部と、(b)劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する補正量決定部と、(c)視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する視認度合い判定部と、(d)劣化量差が閾値より大きいと判定されたとき、補正量による補正処理の実行を指示し、劣化量差が閾値以下と判定されたとき、補正量による補正処理の実行停止を指示する補正動作指示部と、(e)補正処理の実行が指示されたとき、補正量に基づいて入力信号を補正する劣化量差補正部とを有するものを提案する。
【選択図】図1

Description

発明の一つの形態は、自発光装置に発生する焼き付き現象の補正方法に関する。また、発明の一つの形態は、焼き付き現象補正装置を搭載した自発光装置に関する。また、発明の一つの形態は、自発光装置に搭載されたコンピュータに焼き付き補正機能を実行させるプログラムに関する。
フラットパネルディスプレイは、コンピュータディスプレイ、携帯端末、テレビなどの製品で広く普及している。現在、主には液晶ディスプレイパネルが多く採用されているが、依然、視野角の狭さや応答速度の遅さが指摘され続けている。
一方、自発光素子で形成された有機ELディスプレイは、前述した視野角や応答性の課題を克服できるのに加え、バックライト不要の薄い形態、高輝度、高コントラストを達成できる。このため、液晶ディスプレイに代わる次世代表示装置として期待されている。
ところで、有機EL素子その他の自発光素子は、その発光量や発光時間に比例して劣化する特性があることは一般的にも知られている。
一方で、ディスプレイに表示される画像の内容は一様ではない。このため、自発光素子の劣化が部分的に進行し易い。例えば時刻表示領域(固定表示領域)の自発光素子は、他の表示領域(動画表示領域)の自発光素子に比べて劣化の進行が速い。
劣化が進行した自発光素子の輝度は、他の表示領域の輝度に比して相対的に低下する。一般に、この現象は“焼き付き”と呼ばれる。以下、部分的な自発光素子の劣化を“焼き付き”と表記する。
現在、“焼き付き”現象の改善策として様々な手法が検討されている。以下、その幾つかを列記する。
特開2003−228329号公報 この文献には、表示パネルを構成する各画素に対する入力データを一定周期で画素毎に積算し、それらの最大値から各画素の積算値を減算して各画素についての補正量を設定する方法が開示されている。また、非使用状態において補正量の大きさに比例する時間だけ各画素を一定輝度で発光することで各画素の表示特性を揃える方法が開示されている。
特開2003−295827号公報 この文献には、静止画の表示時にのみ表示データと表示時間を記憶し、その表示データと最大輝度との差ΔYと、静止画が表示された時間Tとの積算量ΔY・Tを補正データに設定する方法が開示されている。また、この文献には、蓋が閉じられた状態や非使用状態の場合にのみ補正用の表示を実行することで、焼き付き現象を補正する方法が開示されている。 この補正方法にも、特許文献1の場合とまったく同様の問題が存在する。 特開2000−132139号公報 この文献には、画素毎に入力データを積算し、補正テーブルを用いて積算値を補正値に変換する方法が開示されている。また、求められた補正値により各画素の入力データを補正し、焼き付き現象を視認し難くする方法が開示されている。
特開2001−175221号公報 この文献には、画素の中で一番輝度が劣化した画素にあわせて、その他の画素の輝度データを下げるように補正値を決定する方法が開示されている。また、得られた補正値で各画素の輝度データを変換し、焼き付き現象を視認し難くする方法が開示されている。
焼き付き現象の補正の基本は、画素間に生じた劣化量差を解消することである。このため、既存の補正方法は、劣化量差が存在する限り、その多少によらず補正動作が実行される。しかし、補正動作の実行は、入力信号値の変更を伴い、画質が劣化するのを避け得ない問題がある。
発明者らは、以上の技術的課題に着目し、以下の技術手法を提案する。
(1)技術手法1
例えば、複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法として、
(a)各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
(b)劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
(c)視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
(d)劣化量差が閾値より大きいと判定されたとき、補正量による補正処理の実行を指示する処理と、
(e)劣化量差が閾値以下と判定されたとき、補正量による補正処理の実行停止を指示する処理と、
(f)補正処理の実行が指示されたとき、決定された補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
を実行する手法を提案する。
(2)技術手法2
例えば、複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法として、
(a)各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
(b)劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
(c)視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
(d)劣化量差が閾値以下のとき、補正量を補正処理の不実行に対応する値に修正する処理と、
(e)決定された補正量又は修正後の補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
を実行する手法を提案する。
(3)技術手法3
また例えば、複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法として、
(a)各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
(b)劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
(c)視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
(d)劣化量差が閾値以下のとき、補正量の決定処理を中止する処理と、
(e)決定された補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
を実行する手法を提案する。
(4)技術手法4
また例えば、複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法として、
(a)各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
(b)劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
(c)視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
(d)劣化量差が閾値以下のとき、補正量をより小さい値に修正する処理と、
(e)決定された補正量又は修正後の補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
を実行する手法を提案する。
なお、自発光装置は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネル、PDP(プラズマディスプレイパネル)、CRT(cathode ray tube)、FED(電界放出ディスプレイ)パネル、LEDパネル、プロジェクターを含むものとする。
前述のように、焼き付き現象が視覚的に認識されるほど劣化量差が大きくなった場合にのみ補正処理を実行する方法を採用すれば、原画像の画質が低下する期間を必要最小限にできる。すなわち、劣化量差の発生具合に応じて補正処理の実行タイミングを最適化できる。
もっとも、焼き付き現象が視覚的に認識されない期間には、劣化量差に対応する補正量をより小さい値に修正して補正する方法を採用すれば、補正処理の実行による画質低下を最小化できる。
以下、発明に係る技術手法を採用する焼き付き現象補正技術の実施形態例を説明する。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する実施形態は、発明の一つの実施形態であって、これらに限定されるものではない。
(A)焼き付き現象補正装置の形態例
(A−1)形態例1
(a)装置構成
図1に、焼き付き現象補正装置の一つの形態例を示す。以下、焼き付き現象補正装置
を「補正装置」という。ここで、補正装置1は、同色で発光する画素について配置される。なお、発光色は、一般に赤、青、緑の三色をいう。もっとも、白色光源を使用する場合には白をいう。
補正装置1は、劣化量差算出部3、補正量決定部5、視認度合い判定部7、補正動作指示部9、劣化量差補正部11を主要な構成要素とする。
劣化量差算出部3は、補正処理前の入力信号に基づいて各画素と基準画素との劣化量差を算出する処理デバイスである。基準画素に対して劣化が進んでいる場合、劣化量差はプラスで与えられ、基準画素に対して劣化が遅れている場合、劣化量差はマイナスで与えられる。
劣化量の算出には任意の手法を適用できる。例えば、ある期間内に入力された入力信号を画素毎に累積加算したものを劣化量とする手法を適用する。なお、劣化量差は、各画素の劣化量と基準画素の劣化量との差分として与えられる。
なお、基準画素には、例えば全画素のうち最も劣化が進んだ画素、最も劣化が遅れた画素、画面中央の画素、その他任意の実在する画素を想定する。もっとも、基準画素には、例えば劣化量の平均値を与える仮想的な画素を想定することも可能である。
また、入力信号は、自発光素子の駆動条件に関する信号であれば任意の信号を適用できる。例えば各自発光素子(画素)に対応する階調値、階調値の累積値、階調値から導出される劣化率、駆動電流値、自発光素子のアノード・カソード間に印加される駆動電圧値を適用できる。
これらのデータは、いずれも自発光素子の発光輝度や劣化量を与えるパラメータとして既存の技術においても利用されている。なお、特定のパラメータについての形態例は後述する。
補正量決定部5は、入力信号に対する補正量を画素毎に決定する処理デバイスである。補正量決定部5は、現存する劣化量差がある期間内に解消される方向で補正量を決定する。なお、劣化量差には、単位フレームだけでなく複数フレームについて算出される累積劣化量差が含まれる。
この形態例の場合、補正量の算出には任意の手法を適用することができる。この形態例は、補正処理の実行と停止の判定に特徴があり、どのような手法で補正量を算出するかは関係しないためである。これは、劣化量差の算出手法についても同様である。
従って、補正量の算出には、例えば、最も劣化の進んだ基準画素に他の画素の劣化が追いつくように補正量を決定する手法を適用しても良い。この場合、基準画素以外の画素は輝度を上げるように補正量が決定される。また例えば、最も劣化の遅れた基準画素に他の画素の劣化が追いつくように補正量を決定する手法を適用しても良い。この場合、基準画素以外の画素は輝度を下げるように補正量が決定される。
なお、決定された補正量は、劣化量差補正部11に与えられる。
視認度合い判定部7は、視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理デバイスである。
焼き付き現象には、画素間に劣化量差がある程度進行しなければが視認されないという性質がある。すなわち、画素間に劣化量差が存在してもその量が小さい間は人間に視認されない性質がある。
そこで、発明者らは、焼き付き現象が視覚的に確認される劣化量差を判定用の閾値に設定する。
閾値は、視覚上の許容範囲として設定された値である。従って、システム設計時や視聴者が任意に設定することも可能である。
なお、閾値は、焼き付き現象が視認される境界値であることが望ましいが、必ずしも物理的に一意に特定される値である必要はない。
この形態例の場合、閾値は、表示デバイスの発光特性についての測定結果に基づいて設定する。すなわち、どの程度の劣化量差によって、どの程度の焼き付き現象が視認されるかについて測定された結果に基づいて設定する。
なお、閾値は、発光特性の変動に応じて可変できることが望ましい。この場合、発光特性の変動に応じて常に適当な閾値を設定できる。
視認度合い判定部7は、閾値に対する劣化量差の大小関係を補正動作指示部9に与える。
補正動作指示部9は、劣化量差補正部11における補正動作の実行と停止を劣化量差の大きさに応じて(すなわち、判定結果に応じて)指示する処理デバイスである。
なお、劣化量差が閾値より大きい場合、補正動作指示部9は、焼き付き現象が視認されると判定する。このとき、補正動作指示部9は、算出された補正量による補正処理の実行を劣化量差補正部11に指示する。
一方、劣化量差が閾値以下の場合、補正動作指示部9は、焼き付き現象が視認されないと判定する。このとき、補正動作指示部9は、算出された補正量による補正処理の実行停止を劣化量差補正部11に指示する。
なお、補正処理の実行停止を指示する場合には、例えばその情報を補正量決定部5に与え、次回以降の補正量の決定に反映させる仕組みを採用することが望ましい。また例えば、補正処理の実行停止を劣化量差算出部3に与え、対応画素についての劣化量差の算出に反映させることが望ましい。
劣化量差補正部11は、与えられた補正量に基づいて入力信号を補正する処理デバイスである。例えば、入力信号に対して補正量を加減算することで入力信号を補正する。また例えば、補正量に応じて調整したゲインで入力信号を増幅又は減衰する。
なお、この補正処理の実行と停止は、補正動作指示部9により制御される。補正後の入力信号は、自発光素子が配列された表示パネルの駆動信号として出力される。
(b)補正処理動作
図2に、以上説明した補正装置1で実行される処理手順を示す。
まず、劣化量差算出部3が、各画素と基準画素との劣化量差を算出する(S1)。この処理は、入力信号値に基づいて実行される。
次に、補正量決定部5が、算出された劣化量差に基づいて対応する入力信号の補正量を画素毎に決定する(S2)。
この後又はS2の処理と並行して、劣化量差が閾値より大きいか否かが判定される(S3)。この判定処理は、視認度合い判定部7で実行される。
劣化量差が閾値より大きいと判定されたとき、補正動作指示部9は、補正量による補正処理の実行を劣化量差補正部11に指示する(S4)。
これに伴い、劣化量差補正部11が補正処理を実行する(S5)。
一方、劣化量差が閾値以下と判定されたとき、補正動作指示部9は、補正量による補正処理の実行停止を劣化量差補正部11に指示する(S6)。
この処理が補正対象範囲内の全画素について繰り返し実行される。補正対象範囲は、表示デバイスの全画素(有効画像領域)であることが望ましいが、特定の画素や領域を指定することも可能である。特定の領域には、例えば静止画領域がある。
(c)実施形態の効果
この補正装置1を用いれば、算出された劣化量差が閾値より大きい場合にのみ補正処理が実行される。
すなわち、焼き付き現象が視覚的に認識されるほど劣化量差が大きくなった場合にのみ補正処理が実行される。勿論、この補正処理により、焼き付き現象の原因となる劣化量差が解消されるように入力信号を補正できる。
また、この補正装置1を用いれば、劣化量差が閾値より小さい間は、算出された補正量による補正処理の実行を停止できる。すなわち、原画像の入力信号そのものにより表示デバイスを駆動できる。この結果、少なくとも焼き付き現象が視認されない間は、自然に近い状態で原画像を表示できる。すなわち、従来技術に比して画質の向上を実現できる。
(A−2)形態例2
(a)装置構成
図3に、焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す。なお、図3には、図1との対応部分に同一符号を付して示す。
補正装置21は、劣化量差算出部3、補正量決定部5、視認度合い判定部7、補正量修正部23、劣化量差補正部11を主要な構成要素とする。
このうち、補正量修正部23がこの形態例に特有の構成であり、他の構成要素は形態例1と同じである。従って、補正量修正部23について説明する。
補正量修正部23は、劣化量差に応じて(すなわち、判定結果に応じて)、補正量を選択的に修正する処理デバイスである。
この形態例の場合、補正量修正部23は、劣化量差が閾値以下と判定されたとき、補正量をより小さい値に修正する。これは、補正処理の実行による画質の改変を最小限に抑制するためである。修正方法には任意の方法を適用できる。例えば、入力された補正量をn分の1(nは実数)に修正する手法を適用する。
一方、劣化量差が閾値より大きいと判定されたとき、補正量修正部23は、補正量を修正せずに出力する。このため、劣化量差の解消が速やかに進む。
(b)補正処理動作
図4に、以上説明した補正装置21で実行される処理手順を示す。
まず、劣化量差算出部3が、各画素と基準画素との劣化量差を算出する(S11)。この処理は、入力信号値に基づいて実行される。
次に、補正量決定部5が、算出された劣化量差に基づいて対応する入力信号の補正量を決定する(S12)。
この後又はS12の処理と並行して、劣化量差が閾値より大きいか否かが判定される(S13)。この判定処理は、視認度合い判定部7で実行される。
劣化量差が閾値より大きいと判定されたとき、補正量修正部23は、入力された補正量を無修正のまま劣化量差補正部11に与える(S14)。一方、劣化量差が閾値以下と判定されたとき、補正量修正部23は、補正量を小さい値に修正して劣化量差補正部11に与える(S15)。
そして、劣化量差補正部11が修正された補正量又は算出されたままの補正量によって補正処理を実行する(S16)。
この処理が補正対象範囲内の全画素について繰り返し実行される。
(c)実施形態の効果
この補正装置21を用いれば、劣化量差がゼロでない限り、補正処理が実行される。ただし、焼き付き現象が視覚的に認識されるほど劣化量差が大きくなっていない場合には、画質を優先して補正量を小さく修正する。このため、劣化量差の修正に必要な時間は長くなるが、その分、原画像に近い自然な画像の維持と補正動作との両立を可能にできる。
(A−3)形態例3
(a)装置構成
図5に、焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す。図5の場合も、図1との対応部分に同一符号を付して示す。この形態例は、形態例2の変形例である。
補正装置31は、劣化量差算出部3、補正量決定部5、視認度合い判定部7、補正量修正部33、劣化量差補正部11を主要な構成要素とする。
この形態例における補正量修正部33も、劣化量差に応じて(すなわち、判定結果に応じて)、補正量を選択的に修正する。
ただし、この補正量修正部33は、劣化量差が閾値より大きいと判定されたとき、補正量を大きな値に修正する方式を採用する。
焼き付き現象が視認されるということは、それだけで画質の低下が認められるということである。従って、この形態例では、劣化量差が閾値を超える場合に劣化量差を積極的に解消する手法を採用する。
なお、修正方法には任意の方法を適用できる。例えば、入力された補正量をn倍(nは実数)に修正する手法を適用する。
一方、補正量修正部33は、劣化量差が閾値以下と判定されたとき、補正量をより小さい値に修正し、画質の改変を最小限に抑制する。この点は、形態例2と同様である。
(b)補正処理動作
図6に、以上説明した補正装置31で実行される処理手順を示す。
この場合も、劣化量差算出部3が、各画素と基準画素との劣化量差を算出する(S21)。この処理は、入力信号値に基づいて実行される。
次に、補正量決定部5が、算出された劣化量差に基づいて対応する入力信号の補正量を決定する(S22)。
この後又はS22の処理と並行して、劣化量差が閾値より大きいか否かが判定される(S23)。この判定処理は、視認度合い判定部7で実行される。
劣化量差が閾値より大きいと判定されたとき、補正量修正部33は、入力された補正量をより大きな値に修正して劣化量差補正部11に与える(S24)。一方、劣化量差が閾値以下と判定されたとき、補正量修正部33は、補正量を小さい値に修正して劣化量差補正部11に与える(S25)。
そして、劣化量差補正部11が修正された補正量によって補正処理を実行する(S26)。
この処理が補正対象範囲内の全画素について繰り返し実行される。
(c)実施形態の効果
この補正装置31を用いれば、劣化量差の大きさに応じて補正量を適応的に修正できる。
例えば、焼き付き現象が視認されない程度の劣化量差の場合には、本来必要な補正量よりも小さい値に修正して、画質の低下を抑制することができる。すなわち、原画像に近い状態で画像を表示できる。
また例えば、焼き付き現象が視認される程に進んだ場合には、本来必要な補正量よりも大きな値に修正して、焼き付き現象を積極的に改善することができる。
(A−4)形態例4
図7に、焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す。図7にも、図1との対応部分に同一符号を付して示す。
補正装置41は、劣化量差算出部3、補正量決定部5、視認度合い判定部7、補正動作指示部9、劣化量差補正部11を主要な構成要素とする。すなわち、主要な構成要素は、形態例1と同じである。
この形態例と前述した3つの形態例との違いは、劣化量差の算出に使用する入力信号の取り込み位置である。
すなわち、この形態例は、焼き付き補正後の入力信号に基づいて劣化量差を算出する点で、前述した3つの形態例と異なっている。因みに、前述した形態例は、いずれも焼き付き補正前の入力信号に基づいて劣化量差を算出する方式を採用する。
このように、焼き付き補正後の入力信号を用いて画素間の劣化量差を算出する場合、劣化量差に実際の発光状態を直接反映される利点がある。このため、前述した3つの形態例に比べて更に正確な劣化量差の算出可能になる。
また、補正効果を劣化量差に反映するための処理を別途設ける必要がなく、システム規模の削減とコストダウンを実現できる。
(A−5)形態例5
図8に、焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す。図8には、図3との対応部分に同一符号を付して示す。
補正装置41は、劣化量差算出部3、補正量決定部5、視認度合い判定部7、補正量修正部23、劣化量差補正部11を主要な構成要素とする。すなわち、主要な構成要素は、形態例2と同じである。
この形態例も、前述した形態例4と同様、劣化量差の算出に使用する入力信号の取り込み位置を焼き付き補正後とする場合に対応する。
形態例5は形態例1に対応したが、この形態例は形態例2に対応する。従って、前述した形態例4と同様、焼き付き補正前の入力信号を用いて画素間の劣化量差を算出する形態例2に比して正確な劣化量差の算出を実現できる。
また、補正効果を劣化量差に反映するための処理を別途設ける必要がなく、システム規模の削減とコストダウンを実現できる。
なお言うまでもなく、形態例2と同じ接続形態を採用する形態例3についても、この形態例5の接続形態を適用できる。
(A−6)形態例6
次に、劣化量の算出に劣化率を使用する場合の形態例を説明する。これは、発光特性の劣化が、入力信号値に比例して進行しない場合に非常に有効な処理手法であり、発明者らが提案する算出手法である。
ここで、劣化率とは、発光量の低下を単位時間当たりに換算した値をいい、発光特性の実測値より求められる。例えば、個々の階調値による発光がある期間継続した場合に実測された輝度の低下量を単位時間当たりに換算した値として与えられる。
図9に、この形態例に係る焼き付き現象補正装置の形態例を示す。なお、図9には、図1との対応部分に同一符号を付して示している。また、この形態例は、前述した他の4つの形態例にも全て適用可能であるが、ここでは形態例1への応用例についてのみ説明する。
補正装置61は、階調値−劣化率変換テーブル63、劣化量差算出部65、補正量決定部5、視認度合い判定部7、補正動作指示部9、劣化量差補正部11を主要な構成要素とする。
このうち、階調値−劣化率変換テーブル63と劣化量差算出部65の2つがこの形態例に特有の構成要素である。以下では、これらの構成要素を主に説明する。
階調値−劣化率変換テーブル63(以下、「変換テーブル63」という。)は、入力信号が階調値で与えられる場合に、これを劣化率に変換するためのルックアップテーブルである。
ここで、テーブル情報は、事前の実験で取得された階調値と劣化率の対応関係に基づいて設定する。発明者らは、テーブル情報を決める実験例として以下の手法を一例として提案する。例えば、ある固定の階調値で自発光デバイスを一定期間点灯し、その際に実測される輝度が最大階調値(8ビットの場合は255)の初期輝度に対してどれだけ低下しているかを実測する作業(すなわち、輝度低下率)を全ての階調値について繰り返す。
なお、階調数が多い場合には、適当な階調値をサンプリングし、その結果から得られる関係式を利用して算出するという方法も考えられる。
図10に、テーブル情報の一例を示す。図10は8ビットの場合であるので、nは0〜255までの値として与えられる。この例の場合、大階調値(255)の劣化率は0.03%であり、中間階調値(127)の劣化率は0.01%である。また、発光期間が1の場合の劣化量は、それぞれ300×10-4%と100×10-4%である。
劣化量差算出部65は、階調値に対応する劣化率を階調値−劣化率変換テーブル63を参照して読み出すと共に、読み出された劣化率に発光時間tを乗算して導出される劣化量の差を算出する。
例えば、画素1の階調値に対応する劣化率がα1、画素2の階調値に対応する劣化率がα2で与えられる場合、劣化量差算出部65は、画素1と画素2の劣化量差を(α1−α2)×tとして算出する。
このように算出した劣化量差は、実際の発光特性を反映したものであるため、正確な補正量の算出が可能となる。
(D)自発光装置への搭載例
図11に、焼き付き現象補正装置の自発光装置への搭載例を示す。
自発光装置71は、筐体73に焼き付き現象補正装置75と表示デバイス77を搭載する。
ここで、焼き付き現象補正装置75は、前述した形態例のいずれかに対応する。焼き付き現象補正装置75は、外部端子又は内部で発生された映像信号を入力し、補正対象画素と基準画素との間に劣化量差が発生しないように入力信号の補正動作を実行する。
また、表示デバイス77は、表示デバイスとその駆動回路とで構成されるものとする。表示デバイスには、有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネル、PDP(プラズマディスプレイパネル)、FED(電界放出ディスプレイ)パネル、LEDパネル、CRTが用いられる。
図11の場合、自発光装置71に、焼き付き現象の補正専用の処理デバイスである焼き付き現象補正装置75が搭載されているものとして表しているが、当該機能がソフトウェア的に全て実行される場合には、これらの機能は自発光装置に搭載されたコンピュータにより実現される。
(F)他の形態例
(a)前述の形態例1においては、劣化量差が閾値以下と判定されたとき、補正動作の実行を停止するものとして説明した。
しかし、劣化量差が閾値以下と判定された場合には、補正量の算出自体を停止する又は補正量をゼロ(補正しないことを意味すれば、必ずしもゼロである必要はない。)に設定する手法を採用しても良い。
なお、補正量をゼロに修正する処理方法を採用する補正装置は、形態例2で実現できる。
一方、補正量の算出自体を停止する処理方法を採用する補正装置は、図12に示す形態により実現できる。図12は、図1との対応部分に同一符号を付して示している。補正装置81と形態例1の補正装置1との違いは、補正動作指示部9に代えて決定処理制御部83を用いる点だけである。
ここで、決定処理制御部83は、劣化量差が閾値以下と判定された場合、補正量の決定中止を補正量決定部5に指示する処理デバイスである。なお、劣化量差が閾値より大きいと判定された場合、決定処理制御部83は、なんらの指示を出力しないか、補正量の決定処理の実行を補正量決定部5に指示する。
(b)前述の形態例1〜3においては、劣化量差に基づいて算出した補正量を補正処理にのみ用いる場合について説明した。
しかし、算出した補正量を次回の劣化量差の算出用にフィードバックしても良い。この場合、補正残りの情報が次回以降の劣化量差に反映されるため、補正処理の精度を向上できる。
(c)前述の形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される各種の変形例及び応用例も考えられる。
焼き付き現象補正装置の形態例を示す図である。 劣化量差補正部の補正動作例を示すフローチャートである。 焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す図である。 劣化量差補正部の他の補正動作例を示すフローチャートである。 焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す図である。 劣化量差補正部の他の補正動作例を示すフローチャートである。 焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す図である。 焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す図である。 焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す図である。 階調値と劣化率との対応関係を保持する変換テーブル例を示す図である。 自発光装置の構成例を示す図である。 焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す図である。
符号の説明
1、21、31、41、51、61、81 焼き付き現象補正装置
3、65 劣化量差算出部
5 補正量決定部
7 視認度合い判定部
9 補正動作指示部
11 劣化量差補正部
23、33 補正量修正部
63 階調値−劣化率変換テーブル
83 決定処理制御部

Claims (20)

  1. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法であって、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
    前記劣化量差が閾値より大きいと判定されたとき、前記補正量による補正処理の実行を指示する処理と、
    前記劣化量差が閾値以下と判定されたとき、前記補正量による補正処理の実行停止を指示する処理と、
    補正処理の実行が指示されたとき、決定された補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
    を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  2. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法であって、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
    前記劣化量差が閾値以下のとき、前記補正量を補正処理の不実行に対応する値に修正する処理と、
    決定された補正量又は修正後の補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
    を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  3. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法であって、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
    前記劣化量差が閾値以下のとき、前記補正量の決定処理を中止する処理と、
    決定された補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
    を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  4. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を補正する方法であって、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
    前記劣化量差が閾値以下のとき、前記補正量をより小さい値に修正する処理と、
    決定された補正量又は修正後の補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
    を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼き付き現象補正方法は、
    前記劣化量差が閾値より大きいと判定されたとき、前記補正量をより大きい値に修正する処理
    を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼き付き現象補正方法において、
    前記劣化量差は、前記補正量による補正処理前の入力信号に基づいて算出される
    ことを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼き付き現象補正方法において、
    前記劣化量差は、前記補正量による補正処理後の入力信号に基づいて算出される
    ことを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼き付き現象補正方法において、
    前記基準画素は、同色で発光する複数の自発光素子毎に設定される
    ことを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼き付き現象補正方法において、
    前記基準画素は、補正量の算出用に仮想的に設定された画素である
    ことを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  10. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼き付き現象補正方法において、
    前記入力信号は、輝度を指定する階調値である
    ことを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  11. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼き付き現象補正方法において、
    前記入力信号は、自発光素子に印加される駆動電流値である
    ことを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  12. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼き付き現象補正方法において、
    前記入力信号は、自発光素子のアノード・カソード間に印加される駆動電圧値である
    ことを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  13. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置であって、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する劣化量差算出部と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する補正量決定部と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する視認度合い判定部と、
    前記劣化量差が閾値より大きいと判定されたとき、前記補正量による補正処理の実行を指示し、前記劣化量差が閾値以下と判定されたとき、前記補正量による補正処理の実行停止を指示する補正動作指示部と、
    補正処理の実行が指示されたとき、決定された補正量に基づいて入力信号を補正する劣化量差補正部と
    を有することを特徴とする自発光装置。
  14. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置であって、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する劣化量差算出部と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する補正量決定部と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する視認度合い判定部と、
    前記劣化量差が閾値以下のとき、前記補正量を補正処理の不実行に対応する値に修正する補正量修正部と、
    決定された補正量又は修正後の補正量に基づいて入力信号を補正する劣化量差補正部と
    を有することを特徴とする自発光装置。
  15. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置であって、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する劣化量差算出部と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する補正量決定部と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する視認度合い判定部と、
    前記劣化量差が閾値以下のとき、前記補正量決定部に決定処理の中止を指示する決定処理制御部と、
    決定された補正量に基づいて入力信号を補正する劣化量差補正部と
    を有することを特徴とする自発光装置。
  16. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置であって、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する劣化量差算出部と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する補正量決定部と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する視認度合い判定部と、
    前記劣化量差が閾値以下と判定されたとき、前記補正量をより小さい値に修正する補正量修正部と、
    決定された前記補正量又は修正後の補正量に基づいて入力信号を補正する劣化量差補正部と
    を有することを特徴とする自発光装置。
  17. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置に搭載したコンピュータに、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
    前記劣化量差が閾値より大きいと判定されたとき、前記補正量による補正処理の実行を指示する処理と、
    前記劣化量差が閾値以下と判定されたとき、前記補正量による補正処理の実行停止を指示する処理と、
    補正処理の実行が指示されたとき、決定された補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  18. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置に搭載したコンピュータに、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
    前記劣化量差が閾値以下のとき、前記補正量を補正処理の不実行に対応する値に修正する処理と、
    決定された補正量又は修正後の補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置に搭載したコンピュータに、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
    前記劣化量差が閾値以下のとき、前記補正量の決定処理を中止する処理と、
    決定された補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  20. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置に搭載したコンピュータに、
    各画素と基準画素との間の劣化量差を算出する処理と、
    前記劣化量差に基づいて、自発光素子の駆動条件に関する入力信号の補正量を決定する処理と、
    視覚上の許容範囲として設定した閾値と算出された劣化量差とを比較し、焼き付きの視認度合いを判定する処理と、
    前記劣化量差が閾値以下のとき、前記補正量をより小さい値に修正する処理と、
    決定された補正量又は修正後の補正量に基づいて入力信号を補正する処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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