JP2006284773A - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】色ずれ補正処理に要する実行時間を最適化することができ、トータルでのスループットが向上しユーザの使い勝手を向上させる。
【解決手段】位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理(S18)時に検出した各色の位置ずれの変動量に応じて(S19、S21)、次回の位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際のトナーパターンの出力回数を変更する(S20、S22)。例えば、色ずれ補正処理時に検出した各色の位置ずれの変動量が所定の値より小さい場合は、次回からの色ずれ補正処理時のトナーパターンの出力回数を現在の設定値より小さい値にし、変動量が所定の値より大きい場合は、次回からの色ずれ補正処理時のトナーパターンの出力回数を現在の設定値より大きくすることで、色ずれ補正処理に要する実行時間を最適化することができ、トータルでのスループットが向上しユーザの使い勝手を向上させることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複数色で構成されるトナーパターンを転写体上に出力し、当該トナーパターンをセンサで検出した情報に基づいて各色の位置ずれを補正する色ずれ補正処理を行う位置ずれ補正手段を有しているタンデム型のカラー画像形成装置に関する。
今日、電子写真装置では、市場からの要求にともない、カラー複写機やカラープリンタなどカラー出力のものが多くなってきている。とくに最近では、カラー出力時もモノクロ並みのスピードが望まれることから複数の感光体とそれぞれ個別に現像装置を備え、各感光体上にそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を順次転写して用紙上にカラー画像を記録するタンデム方式のプリンタが主流となってきている。
タンデム方式のプリンタには、図15に示すように、各感光体(302K、302M、302C、302Y)上に現像ユニット(303K、303M、303C、303Y)により形成されるトナー画像を転写装置(304K、304M、304C、304Y)により、転写ベルト310で搬送する用紙(図示せず)上に順次転写する直接転写方式のものと、図16に示すように、各感光体(302K、302M、302C、302Y)上に現像ユニット(303K、303M、303C、303Y)により形成されるトナー画像を転写装置(304K、304M、304C、304Y)によりいったん転写ベルト310上に順次転写し、その転写ベルト310上の画像を2次転写装置320により用紙上に一括転写する間接転写方式のものとがあるが、2次転写装置320にはベルトを使用した構成をとるものが多い。
ところで、直接転写方式と間接転写方式とのいずれの場合も、各色の感光体上の画像は転写ベルト310上の異なる位置で用紙もしくはベルト上に転写されるため、転写ベルト310の移動速度に微小な変化があった場合、次の色の転写位置までの到達時間が変動するために各色の転写位置にずれが生じ、結果的に出力された画像に副走査方向の色ずれが発生してしまうことになる。
また、書き込みユニット(301K、301M、301C、301Y)も、各色で独立しているため、温度等の環境変化により構成部品が変位することにより主走査方向の倍率や書き込みの位置が変化した場合、結果的に出力された画像に主走査方向の色ずれが発生してしまうことになる。
そこで、特許文献1に示されているカラー画像形成装置では、実際のカラー画像を形成する前に転写ベルト310上に、図17に示すような位置ずれ検出用のトナーパターンtpを出力し、このパターンtpをトナーマークセンサ315で検出し、その検出結果から、各色の正規の位置からのずれ量と補正量を演算し、その補正量に基づいて画像の書き出しタイミングや倍率を補正することで色ずれの補正行うようにしている。実際の色ずれ量の検出時には、図17に示すような位置ずれ検出用のトナーパターンtpをベルトの移動方向に沿って複数回繰り返して出力したものをトナーマークセンサ315で検出し、複数回分の検出値を平均化処理することで、ノイズやメカのばらつきによる変動の影響を低減し検出値の精度を向上させる処理を行っている。
特開2002−244387号公報
ところで、特許文献1に示されているカラー画像形成装置において検出精度を向上させるには、パターンtpの繰り返し回数を増やすことが有効ではあるが、この場合は繰り返し回数に比例して一回の色ずれ補正に必要な時間が長くなるため、スループットが悪化し、ユーザの使い勝手が悪くなるという問題がある。
また、繰り返し回数を増やしてもある程度以上の回数からは検出精度はほとんど改善されなくなることや、マシンの設置環境や感光体や転写ベルトのような消耗部品を交換した場合には、環境変動の影響や部品の精度のばらつきにより、色ずれの変動条件が変化するため、最適な条件に設定するのは困難であるという問題がある。
また、色ずれの状態に応じて繰り返し回数の補正をユーザに設定をしてもらうことも可能であるが、最適な回数に設定するのは困難かつ煩わしいという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、色ずれ補正処理に要する実行時間を最適化することができ、トータルでのスループットが向上しユーザの使い勝手を向上させることができるタンデム方式のカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、複数色で構成されるトナーパターンを転写部で生成して転写体上に出力し、当該トナーパターンをセンサで検出した情報に基づいて各色の位置ずれを補正する色ずれ補正処理を行う位置ずれ補正手段を有しているタンデム型のカラー画像形成装置において、前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理時に検出した各色の位置ずれの変動量に応じて、次回の前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際の前記トナーパターンの出力回数を変更する第1出力回数変更手段を備える。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1記載のカラー画像形成装置において、前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際に、装置内部温度または装置周囲温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段により検出した温度と前回の色ずれ補正処理時の温度との温度変化を検出する温度変化検出手段と、この温度変化検出手段により検出した温度変化量に応じて、前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際の前記トナーパターンの出力回数を変更する第2出力回数変更手段と、を備える。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1記載のカラー画像形成装置において、前回の前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理からの経過時間を計時する経過時間計時手段と、前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際に前記経過時間計時手段により計時した前回の前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理からの経過時間に応じて、前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際の前記トナーパターンの出力回数を変更する第2出力回数変更手段と、を備える。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1記載のカラー画像形成装置において、前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際に、装置に対して着脱自在な交換ユニットが交換されたことを検出するユニット交換検出手段と、このユニット交換検出手段により交換ユニットが交換されたことを検出した場合、前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際の前記トナーパターンの出力回数を変更する第2出力回数変更手段と、を備える。
また、請求項5にかかる発明は、請求項1ないし4のいずれか一記載のカラー画像形成装置において、前記転写部の構成が直接転写方式である。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1ないし4のいずれか一記載のカラー画像形成装置において、前記転写部の構成が間接転写方式である。
請求項1にかかる発明によれば、位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理時に検出した各色の位置ずれの変動量に応じて、次回の位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際のトナーパターンの出力回数を変更する。例えば、色ずれ補正処理時に検出した各色の位置ずれの変動量が所定の値より小さい場合は、次回からの色ずれ補正処理時のトナーパターンの出力回数を現在の設定値より小さい値にし、変動量が所定の値より大きい場合は、次回からの色ずれ補正処理時のトナーパターンの出力回数を現在の設定値より大きくすることで、色ずれ補正処理に要する実行時間を最適化することができ、トータルでのスループットが向上しユーザの使い勝手を向上させることができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、温度変化検出手段により検出した温度変化量に応じて、位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際のトナーパターンの出力回数を変更することにより、装置の設置された環境状態が変化した場合においても、各色の位置ずれの変動量の検出精度を維持することができる。
また、請求項3にかかる発明によれば、位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際に経過時間計時手段により計時した前回の位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理からの経過時間に応じて、位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際のトナーパターンの出力回数を変更することにより、装置の設置された環境状態が変化した場合においても、各色の位置ずれの変動量の検出精度を維持することができる。
また、請求項4にかかる発明によれば、ユニット交換検出手段により交換ユニットが交換されたことを検出した場合、位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際のトナーパターンの出力回数を変更することにより、装置の状態が変化した場合においても、各色の位置ずれの変動量の検出精度を維持することができる。
また、請求項5にかかる発明によれば、転写部の構成が直接転写方式であるカラー画像形成装置において、請求項1ないし4のいずれか一記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
また、請求項6にかかる発明によれば、転写部の構成が間接転写方式であるカラー画像形成装置において、請求項1ないし4のいずれか一記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるカラー画像形成装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。この発明にかかるカラー画像形成装置は、複数色で構成されるトナーパターンを転写体上に出力し、当該トナーパターンをセンサで検出した情報に基づいて各色の位置ずれを補正する色ずれ補正処理を行う位置ずれ補正手段を有しているタンデム型のカラー画像形成装置である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図9に基づいて説明する。本実施の形態はカラー画像形成装置としてカラーレーザプリンタを適用した例である。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるカラーレーザプリンタの構成を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)100は、ROM(Read Only Memory)101に書き込まれたプログラムを実行して、装置各部の制御を行う。
ROM101は、CPU100が装置各部の制御を行うためのプログラムや、制御に使用する固定データを記憶している。
RAM(Random Access Memory)102は、装置各部の制御を行うためのプログラム実行時の作業領域や、印刷する画像を展開するのに使用する。
パラメータメモリ103は、装置の動作に関連したデータのうち、電源遮断時にも内容を保持し、次回の動作時にも参照されるデータを記憶するための不揮発性のメモリで、バッテリバックアップされたSRAMやEEPROMで構成されるものである。後述する色ずれ補正の実行間隔や色ずれ補正用のトナーパターンの繰り返し回数等のパラメータや、色ずれの補正量のように色ずれ補正の実行時に更新されるデータはこのメモリに保存しておくものとする。
時間計測部104は、システム内部のクロックを使用して、これをカウントすることで前回の色ずれ補正処理実行時からの経過時間を計時する際に用いるものである。なお、時間計測部104としては、時刻を計測するための時計機能をもち、色ずれ補正処理を実施した時刻を測定する構成とし、現在時刻との差から色ずれ補正処理実行時からの経過時間を算出する構成としてもよい。
操作表示部105は、ユーザが機器の設定等をおこなうための操作キーとユーザに機器の動作状態やメッセージを表示するための液晶表示機等の表示部から構成される。
プロッタ106は、画像を記録紙上に形成して出力する装置である。
I/O部107は、入出力ポートから構成されるもので、トナーマークセンサ108やその他のセンサの入力および各種制御出力を行うものである。
トナーマークセンサ108は、転写体である転写ベルト51(図2参照)上に生成したトナーパターンを検出するセンサである。光学式センサを使用した場合は、転写ベルト51に光を照射し、転写ベルト51上に生成した色ずれ量を計測するためのトナーパターンからの反射光を検出することで、色ずれ量を計測するための情報を得るものである。
温度検出センサ109は、環境温度を検出するためのセンサで、サーミスタ等の温度センサを使用して画像形成装置の内部温度または周囲温度を検出する温度検出手段として機能するものである。
モータ112は、各部を駆動するモータで、モータドライブ回路111を介して、モータ制御回路110から与えられる駆動信号によって制御される。
システムバス113は、上記の各部がデータをやり取りするための信号ラインであり、具体的には、データバス、アドレスバス、制御バス、I/Oバスの集合として構成されている。
次に、プロッタ106について詳述する。ここで、図2はプロッタ106の構成を概略的に示す構成図である。図2に示すように、プロッタ106は、電子写真によるタンデム方式のもので、4つのドラム状の感光体ドラム(2K、2M、2C、2Y)と、その感光体ドラム(2K、2M、2C、2Y)上に形成された画像がそれぞれの転写装置(4K、4M、4C、4Y)の転写位置で用紙(図示せず)上に順次転写されるように用紙を搬送するベルト状の搬送装置(以下、転写ベルト51)からなる直接転写方式の構成のものである。
まず、画像データは、プロッタ制御部7でシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色の画像データに分解され、書き込み用の各色のデータに変換される。感光体ドラム(2K、2M、2C、2Y)は書き込みユニット(1K、1M、1C、1Y)から出力されるレーザ等の光で露光され、感光体ドラム(2K、2M、2C、2Y)上に画像データに応じた静電潜像が形成される。
感光体ドラム(2K、2M、2C、2Y)上に形成された静電潜像は、各色に対応した現像器(3K、3M、3C、3Y)で現像されて、各色のトナー像となる。
このようにして現像された各色のトナー像は、転写部4で用紙上に転写され、用紙上にカラー画像が形成される。
転写部4は、各色の感光体ドラム(2K、2M、2C、2Y)に接する転写ベルト51と感光体ドラム(2K、2M、2C、2Y)と対向する転写ローラ(4K、4M、4C、4Y)で構成される。用紙は転写ベルト51上を搬送され、各感光体ドラム(2K、2M、2C、2Y)に接するところで、トナー像が用紙に転写される。
転写ベルト51は、無端状のベルトで駆動ローラ52と従動ローラ53の間に張架されており、駆動ローラ52の軸に連結されたモータ112(図1参照)により一定速度で動作するように駆動される。駆動ローラ52の下流にはクリーニング装置54を設置し、転写ベルト51表面上の不要なトナー像をクリーニングする。この転写ベルト51は、例えばフッ素系樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリイミド樹脂等でベルトの全層を形成したベルトや、その一部を形成した弾性ベルトを使用する。
転写ベルト51の搬送方向下流側には定着部6が設けられている。定着部6では、各色のトナー像を転写された用紙を、加熱および加圧することで用紙上に定着して出力する。
次に、このカラーレーザプリンタの色ずれ補正処理について説明する。
色ずれ補正処理は、概略的には、転写ベルト51上に形成した色が互いに異なる4色の短冊状のトナーパターンからなる色ずれ補正用パターンをトナーマークセンサ108で検出し、その各色のパターン間の色ずれ量を検出して、その色ずれ量が所定の値以下になるように書き込みのタイミング等を補正するものである。
色ずれ補正処理に使用するトナーパターンTPの一例を図3に示す。トナーパターンTPは、図3に示すように一連の短冊状のトナーパターンTPをトナーマークセンサ108の配置にあわせて主走査方向の複数箇所に出力する。なお、トナーパターンTPの繰り返し回数は、パラメータメモリ103に保存されている。
それぞれのトナーパターンTPは4本の平行なパターンと、4本の斜め線のパターンを副走査方向に一定間隔に配置したものとし、それらを複数組繰り返し転写ベルト51の移動方向にそって形成したものである。ここでトナーパターンTPを形成する4本のパターンは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色で形成するものとする。
このトナーパターンTPを使用した色ずれ補正処理を図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、正規の画像出力に先立って、各色間の色ずれ量を検出するためのトナーパターンTPの出力を行う(ステップS1)。トナーパターンTPは、各感光体ドラム(2K、2M、2C、2Y)を介して転写ベルト51上にパターン形成される。
次に、転写ベルト51上に形成した色ずれ検出用のトナーパターンTPをトナーマークセンサ108で検出し、各ラインパターンの位置情報を検出する(ステップS2)。
続くステップS3では、ステップS2で検出した各ラインパターンのエッジ情報から、スキュー、主走査方向のずれ量、副走査方向のずれ量を算出し、それら各色間のずれが最小となる補正量を算出する。また、その算出したずれ量および補正量はパラメータメモリ103に保存し、次回の色ずれ補正処理までの補正値として使用する。
そして、ステップS3で算出した補正量を用いて、主走査、副走査のレジストの補正を行う。また、倍率および倍率誤差偏差の補正も行う(ステップS4)。
次に、ステップS4の色ずれ補正処理の補正結果を反映した状態で、再度色ずれ検出用のトナーパターンTPの出力を行い、転写ベルト51上に色ずれ補正後のトナーパターンTPを形成する(ステップS5)。なお、最初に転写ベルト51上に形成した補正前のトナーパターンTPは、トナーマークセンサ108による検出後に、クリーニング装置54によってクリーニング除去されている。
続くステップS6では、色ずれ補正後の転写ベルト51上の色ずれ検出用のトナーパターンTPをトナーマークセンサ108で再度検出を行い、ラインパターンの各位置情報を検出する。
次に、検出した各ラインパターンのエッジ情報から、前回と同様に、スキュー、主走査方向のずれ量、副走査方向のずれ量を算出し、それら各色間のずれが最小となる補正量を算出する(ステップS7)。
最後に、その色ずれ補正後の各パターン間の色ずれ量が、所定の値(Δd)より小さいか否かを判定する(ステップS8)。Δdより大きい場合は(ステップS8のN)、ステップS7で算出した補正量に基づいてステップS4以降の処理を繰り返す。一方、Δdより小さい場合は(ステップS8のY)、補正が終了したものとして処理を終了する。
上述したような一連の処理を行うことで、各色間の色ずれ量を所定の値(Δd)より小さい値に補正することが可能となる。
なお、ここでは、一度色ずれ補正処理を行い、補正結果を反映した状態で再度色ずれ検出用パターンの出力を行ってずれ量を所定の値以下にする方式としたが、処理時間の短縮を優先する場合は、ステップS3までの処理で終了する動作としてもよい。
ここに、複数色で構成されるトナーパターンTPを転写部4で生成して転写体である転写ベルト51上に出力し、当該トナーパターンTPをトナーマークセンサ108で検出した情報に基づいて各色の位置ずれを補正する色ずれ補正処理を行う位置ずれ補正手段が実現されている。
続いて、本実施の形態のカラーレーザプリンタのCPU100がROM101に書き込まれたプログラムに従って動作することにより発揮する特徴的な機能について説明する。本実施の形態のカラーレーザプリンタにおける特徴的な機能は、連続印刷中にあらかじめ設定したページ数出力した場合、いったん印刷を中断して、前述した色ずれ補正処理を実施することで、常に出力画像の色ずれ量を一定の範囲に収めるようにするものである。
図5は、本実施の形態のカラーレーザプリンタにおける特徴的な処理であるトナーパターンTPの繰り返し回数変更処理を含む印字処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、電源がONされると(ステップS11)、まず印刷準備のための初期化動作を行う(ステップS12)。
初期化動作が終了すると、印刷要求が出されていなければそのまま待機する(ステップS13)。印刷要求が出されると(ステップS13のY)、画像の出力処理に移行する。
画像の出力処理では、まず、前述した色ずれ補正処理を実行する(ステップS14)。色ずれ補正処理(ステップS14)は、前述したように転写ベルト51上に色ずれ検出用のトナーパターンTPを形成し、このトナーパターンTPをトナーマークセンサ108で検出し、検出した値から色ずれ量を求めて、主走査方向、副走査方向のレジストおよび倍率を補正し4色の色ずれが最小となるようにする処理である。また、算出したずれ量および補正量は次回の色ずれ補正処理までの補正値として使用するので、パラメータメモリ103に保存するものとする。
色ずれ補正処理(ステップS14)が終了すると、パラメータメモリに保存した補正量を反映した状態で印刷処理を実行し画像を1ページ出力する(ステップS15)。そして、1ページ出力するごとに、あらかじめ設定しておいたページ数(nページ)に到達したか否かを判断し(ステップS16)、設定しておいたページ数(nページ)に到達していない場合は(ステップS16のN)、最終ページか否かの判断を行い(ステップS17)、最終ページでない場合は(ステップS17のN)、ステップS15に戻り、次のページを出力する。また、最終ページであった場合は(ステップS17のY)、出力処理を終了し、ステップS13に戻り、次の印刷要求の待機状態に移行する。
一方、あらかじめ設定しておいたページ数(nページ)に到達した場合は(ステップS16のY)、色ずれ量が許容範囲より大きくなっている可能性があると判断し、再度色ずれ補正処理を実行する(ステップS18)。ここでの色ずれ補正処理は、パラメータメモリ103に現在保存されている繰り返し回数を使用してトナーパターンTPを出力し、色ずれ量を検出して補正処理を行う。算出したずれ量および補正量は、次回の色ずれ補正処理までの補正値として使用するので、パラメータメモリ103の内容を更新し保存するものとする。
次に、色ずれ補正処理(ステップS18)で検出した色ずれ量に応じて、色ずれ補正処理時のトナーパターンTPの繰り返し回数を変化させる処理を行う。
ここで、色ずれ補正処理(ステップS18)で検出される色ずれ量について説明する。色ずれ量の検出は、図3の細線で囲んだトナーパターンTPの組を1セットとする。この1セットのトナーパターンTPで色ずれ量が可能である。図6に示すように、ブラック(K)を基準色としたときのマゼンタ(M)の副走査方向の色ずれ量ΔMは、図6中で検出したブラック(K)とマゼンタ(M)の距離Δ(M−K)から、正規の値Δ(M0−K0)を引いた値となる。トナーパターンTPを最大20セット繰り返して出力するものとすると、個々のセットごとにマゼンタ(M)の色ずれ量が求まるので、求めた色ずれ量をそれぞれΔm1、Δm2、Δm3、Δm4・・・・Δm20とする。
このようにして求めた色ずれ量に対して、色ずれ補正処理では、検出精度を向上させるために、図3に示したように、トナーパターンTPを複数セット繰り返して出力し、それぞれのトナーパターンTPのセットごとに色ずれ量を算出し、それぞれのセットで求めた色ずれ量を平均化処理した値を最終的な色ずれ量とする。なお、平均化処理を行って色ずれ量を求めるが、このときに平均処理する回数を変えた場合の色ずれ量を以下のように定義し算出する。
1セットだけで求めた色ずれ量ΔM1 ΔM1=Δm1
1〜2セットで求めた色ずれ量ΔM2 ΔM2=(Δm1+Δm2)/2
1〜3セットで求めた色ずれ量ΔM3 ΔM3=(Δm1+Δm2+Δm3)/3
・・・・
1〜20セットで求めた色ずれ量ΔM20 ΔM20=(Δm1+Δm2・・・・+Δm20)/20
ここで、図7は平均化回数を変化させたときの色ずれ量を示すグラフである。図7からわかるように、一般的に平均化回数を増やしていくと検出した色ずれ量は一定の値に収束していく。
次に、求めた色ずれ量ΔM1〜ΔM20に対して、繰り返し回数の増加による変動分を算出する。1セットだけで求めた色ずれ量ΔM1と1〜2セットで求めた色ずれ量ΔM2の差分値ΔM1−ΔM2をδM1とし、δM1〜δM19の変化分をグラフにすると図8に示すようになる。
ここでは、マゼンタ(M)について説明したが、他の基準色ブラック(K)以外の2色についても同様にδY、δCを求めて、それぞれの繰り返し回数ごとに求めた、δMn、δYn、δCnの最大値をδDnとする。δDnをグラフにすると図9に示すようになる。
次に、求めたδDnとあらかじめ定めておいた色ずれ補正許容値Δdの比較を行い、ト
ナーパターンTPの繰り返し回数を最適な値に変更する処理を行う。ここで使用するΔd
は、色ずれ補正許容値で色ずれ補正制御の補正分解能の最小値とする。
すなわち、今回使用したパターン数pでの色ずれ量の変化分δDpと色ずれ補正許容値Δdとを比較し(ステップS19)、今回使用したパターン数pでの色ずれ量の変化分δ
Dpが色ずれ補正許容値Δdより大きい場合には(ステップS19のY)、トナーパター
ンTPの繰り返し回数を増やすことで色ずれの補正精度の改善を図る(ステップS20)。より詳細には、色ずれ補正パターンの繰り返し回数pを色ずれ量がΔdを下回る最小の
繰り返し回数p’に変更し、色ずれ補正に要する時間は長くなるが補正精度が改善される方向に繰り返し回数の設定値を変更する。
一方、今回使用したパターン数pでの色ずれ量の変化分δDpが色ずれ補正許容値Δd
より小さい場合には(ステップS19のN、ステップS21のY)、トナーパターンTPの繰り返し回数を増やしても精度は改善されないので、トナーパターンTPの繰り返し回数pを色ずれ量がΔdを下回る最小の繰り返し回数p”に変更し、色ずれ補正に要する時
間を短縮する方向に繰り返し回数の設定値を変更する(ステップS22)。
なお、仮に13回の繰り返し回数で実行したときの結果が図9に示すようになった場合は、繰り返し回数が7回以上では色ずれの補正精度は改善されないので繰り返し回数を7回に設定する。
以上の一連の処理により、色ずれ補正処理時の色ずれ量に応じて、トナーパターンTPの繰り返し回数を更新していくことで、検出精度と実行時間を最適化することが可能となる。ここに、第1出力回数変更手段の機能が実行される。
このように本実施の形態によれば、位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理時に検出した各色の位置ずれの変動量に応じて、次回の位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際のトナーパターンの出力回数を変更する。例えば、色ずれ補正処理時に検出した各色の位置ずれの変動量が所定の値より小さい場合は、次回からの色ずれ補正処理時のトナーパターンの出力回数を現在の設定値より小さい値にし、変動量が所定の値より大きい場合は、次回からの色ずれ補正処理時のトナーパターンの出力回数を現在の設定値より大きくすることで、色ずれ補正処理に要する実行時間を最適化することができ、トータルでのスループットが向上しユーザの使い勝手を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図10に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
本実施の形態は、第1の実施の形態で説明したトナーパターンTPの繰り返し回数変更処理を含む印字処理において、色ずれ補正処理時に温度変化を検出し、検出した温度変化量があらかじめ設定した値より大きい場合は、色ずれ補正処理時のトナーパターンTPの繰り返し回数を変化させて色ずれ補正を実行するようにしたものである。
このように温度変化量に応じてトナーパターンTPの繰り返し回数を変化させるのは、次の理由による。カラーレーザプリンタが設置される環境は一定ではないため、前回の色ずれ補正処理時に決定したパターンの出力回数が、次回の色ずれ補正処理時も最適な出力回数であるとは限らない。特に、前回の色ずれ補正処理時からの温度等の環境変化が大きい場合はカラーレーザプリンタの構成部品が変位する可能性が高いため、前回決定した色ずれ補正用のトナーパターンTPの出力回数で色ずれ補正処理を行った場合、色ずれ補正処理に要する時間は短縮できても、色ずれ補正の精度を低下させてしまう可能性があるからである。
図10は、本実施の形態のカラーレーザプリンタにおける特徴的な処理であるトナーパターンTPの繰り返し回数変更処理を含む印字処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、本実施の形態においては、印刷要求後(ステップS13のY)の画像の出力処理では、まず、温度測定を実行し(ステップS31)、前回の色ずれ補正処理時の温度との比較を行う(ステップS32:温度変化検出手段)。温度は、サーミスタ等の温度検出センサ109を使用して測定する。温度検出センサ109の出力信号は、I/O部107でA/D変換し温度に換算して使用する。ここで検出した温度は、今回の色ずれ補正処理時の温度とし、次回の色ずれ補正処理時に使用するので、パラメータメモリ103に保存する。
今回測定した温度が前回の色ずれ補正処理時の温度に比べて、あらかじめ設定しておいた値ΔTより大きい場合は(ステップS32のY)、温度変化による影響は大きいものと
判断し、トナーパターンTPの繰り返し回数を最大値に変更し(ステップS33:第2出力回数変更手段)、色ずれ補正処理を実行する(ステップS14)。なお、ここでは、トナーパターンTPの繰り返し回数を最大値に変更するものとしたが、現在の設定値に一定回数を加算した値に変更するものとしてもよい。
一方、今回測定した温度が前回の色ずれ補正処理時の温度に比べて、あらかじめ設定しておいた値ΔTより小さい場合は(ステップS32のN)、温度変化による影響は小さい
ものと判断し、前回の色ずれ補正処理時に決定したトナーパターンTPの繰り返し回数のままで、色ずれ補正処理を実行する(ステップS14)。
さらに、本実施の形態においては、図10に示すように、再度の色ずれ補正処理の実行後(ステップS18)、温度測定を行う(ステップS34)。ここで検出した温度は、今回の色ずれ補正処理時の温度とし、次回の色ずれ補正処理時に使用するので、パラメータメモリ103に保存する。
次に、色ずれ補正処理(ステップS18)で検出した色ずれ量に応じて、色ずれ補正処理時のトナーパターンTPの繰り返し回数を変化させる処理を行う。色ずれ補正処理時のトナーパターンTPの繰り返し回数を変化させる処理は、第1の実施の形態で説明したものと何ら変わるものではないため、その説明は省略する。
以上の一連の処理により、色ずれ補正処理時の色ずれ量に応じて、トナーパターンTPの繰り返し回数を更新していくことで、検出精度と実行時間を最適化することが可能となる。
このように本実施の形態によれば、温度変化検出手段により検出した温度変化量に応じて、位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際のトナーパターンの出力回数を変更することにより、装置の設置された環境状態が変化した場合においても、各色の位置ずれの変動量の検出精度を維持することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を図11に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
本実施の形態は、第1の実施の形態で説明したトナーパターンTPの繰り返し回数変更処理を含む印字処理において、色ずれ補正処理時に前回の色ずれ補正処理時からの経過時間を検出し、検出した経過時間があらかじめ設定した値より大きい場合は、色ずれ補正処理時のトナーパターンの繰り返し回数を変化させて色ずれ補正を実行するようにしたものである。
このように前回の色ずれ補正処理時からの経過時間に応じてトナーパターンTPの繰り返し回数を変化させるのは、次の理由による。カラーレーザプリンタが設置された環境は一定ではないため、前回の色ずれ補正処理時に決定したトナーパターンTPの出力回数が、次回の色ずれ補正処理時も最適な出力回数であるとは限らない。特に、前回の色ずれ補正処理時からの経過時間が大きい場合はカラーレーザプリンタの構成部品が変位する可能性が高いため、前回決定した色ずれ補正用のトナーパターンTPの出力回数で色ずれ補正処理を行った場合、色ずれ補正処理に要する時間は短縮できても、補正の精度を低下させてしまう可能性があるからである。
図11は、本実施の形態のカラーレーザプリンタにおける特徴的な処理であるトナーパターンTPの繰り返し回数変更処理を含む印字処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すように、本実施の形態においては、印刷要求後(ステップS13のY)の画像の出力処理では、まず、時間計測を実行し(ステップS41)、前回の色ずれ補正処理時からの経過時間の測定を行う(ステップS42:経過時間計時手段)。時間は、時間計測部104を使用して計測する。時間計測部104は、システム内部のクロックを使用して、これをカウントすることで前回の色ずれ補正処理実行時からの経過時間を測定するものである。なお、時刻を計測するための時計機能をもち、色ずれ補正処理を実施した時刻を測定する構成とし、現在時刻との差から、色ずれ補正実行時からの経過時間を算出する構成としてもよい。時間計測を終了すると、時間計測部104の内部のカウンタをリセットし、次回の色ずれ補正処理時までの時間の計測を開始する。
今回測定した前回の色ずれ補正処理時からの経過時間が、あらかじめ設定しておいた値Δtより大きい場合は(ステップS42のY)、環境変化による影響は大きいものと判断
し、トナーパターンTPの繰り返し回数を最大値に変更し(ステップS43:第2出力回数変更手段)、色ずれ補正処理を実行する(ステップS14)。なお、ここでは、トナーパターンTPの繰り返し回数を最大値に変更するものとしたが、現在の設定値に一定回数を加算した値に変更するものとしてもよい。
一方、今回測定した前回の色ずれ補正処理時からの経過時間が、あらかじめ設定しておいた値Δtより小さい場合は(ステップS42のN)、環境変化による影響は小さいもの
と判断し、前回の色ずれ補正処理時に決定したトナーパターンTPの繰り返し回数のままで、色ずれ補正処理を実行する(ステップS14)。
さらに、本実施の形態においては、図11に示すように、再度の色ずれ補正処理の実行後(ステップS18)、時間計測部104の内部のカウンタをリセットし、次回の色ずれ補正処理時までの時間の計測を開始する(ステップS44)。
次に、色ずれ補正処理(ステップS18)で検出した色ずれ量に応じて、色ずれ補正処理時のトナーパターンTPの繰り返し回数を変化させる処理を行う。色ずれ補正処理時のトナーパターンTPの繰り返し回数を変化させる処理は、第1の実施の形態で説明したものと何ら変わるものではないため、その説明は省略する。
以上の一連の処理により、色ずれ補正処理時の色ずれ量に応じて、トナーパターンTPの繰り返し回数を更新していくことで、検出精度と実行時間を最適化することが可能となる。
このように本実施の形態によれば、位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際に経過時間計時手段により計時した前回の位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理からの経過時間に応じて、位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際のトナーパターンの出力回数を変更することにより、装置の設置された環境状態が変化した場合においても、各色の位置ずれの変動量の検出精度を維持することができる。
なお、時間計測部104は、バッテリバックアップされたリアルタイムクロックを使用する構成としても良い。リアルタイムクロックは、計時専用のICで非常に低消費電力で動作するため、バッテリでバックアップすることで、システムの電源が切られている間も動作し続けることができるものである。そのため、装置の電源をOFFにしても、前回の色ずれ補正処理からの経過時間を計測することが可能となるため、省エネ機能等によりシステムの電源がOFFされた状態から復帰した場合や、ユーザが電源をONした場合同様の効果を得ることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態を図12ないし図14に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
本実施の形態は、第1の実施の形態で説明したトナーパターンTPの繰り返し回数変更処理を含む印字処理において、色ずれ補正処理時に前回の色ずれ補正処理時からの間に中間転写ユニットや感光体ユニットなどの交換ユニットが交換されたことを検知した場合は、色ずれ補正処理時のトナーパターンの繰り返し回数を変化させて色ずれ補正を実行するようにしたものである。
このように交換ユニットが交換されたことを検知した場合は、色ずれ補正処理時のトナーパターンTPの繰り返し回数を変化させるのは、次の理由による。カラーレーザプリンタが設置された環境は一定ではないため、前回の色ずれ補正処理時に決定したトナーパターンTPの出力回数が、次回の色ずれ補正処理時も最適な出力回数であるとは限らない。特に、前回の色ずれ補正処理時からの間に、中間転写ユニットや感光体ユニットのような交換ユニットがユーザによって交換された場合、装置の構成部品が変位している可能性が高いため、前回決定した色ずれ補正用のトナーパターンTPの出力回数は、最適なものではないため補正の精度を低下させてしまう可能性があるからである。
図12は、本実施の形態のカラーレーザプリンタにおける特徴的な処理であるトナーパターンTPの繰り返し回数変更処理を含む印字処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すように、本実施の形態においては、印刷要求後(ステップS13のY)の画像の出力処理では、まず、新品検知処理を実行し(ステップS51:ユニット交換検出手段)、前回の色ずれ補正処理時からの間に、感光体ユニットや中間転写ユニットの交換ユニットの交換が行われたかを確認する処理を行う。
ここで、感光体ユニットや中間転写ユニット等の交換ユニットには、交換されたことが検知できるような新品検知機構を備えておくものとする。新品検知機構としては、図13に示すように、感光体ユニットや中間転写ユニット等の交換ユニット200には、交換ユニット200内の回転部材を一定回転以上回転させると、凸部の形状が平面になる検知部材202が設けられている。一方、装置本体201側の検知部材202に対向する箇所には、プッシュスイッチである新品検知スイッチ203が設けられている。そして、交換ユニット200の検知部材202を装置本体201に設置し、新品検知スイッチ203が検知部材202の作用によってオープンであるかクローズであるかを装置本体201側で電気的に検出する構成とし、クローズ時を新品ユニットと判断する構成としてもよい。
また、図14に示すように、感光体ユニットや中間転写ユニット等の交換ユニット200の内部に、交換ユニット200内の回転部材を一定回転以上回転させるとメカ的に断線する検知部材204を設ける。そして、交換ユニット200を装置本体201側の対向する箇所に設置し、この検知部材204がオープンかクローズかを装置本体201側で電気的に検出する構成とし、クローズ時を新品と判断する構成としてもよい。
交換ユニットの交換が行われたことを検出した場合は(ステップS51のY)、トナーパターンTPの繰り返し回数を最大値に変更し(ステップS52:第2出力回数変更手段)、色ずれ補正処理を実行する(ステップS14)。なお、ここでは、トナーパターンTPの繰り返し回数を最大値に変更するものとしたが、現在の設定値に一定回数を加算した値に変更するものとしてもよい。
一方、交換ユニットの交換が行われたことが検出されなかった場合は(ステップS51のN)、前回の色ずれ補正処理時に決定したトナーパターンTPの繰り返し回数のままで、色ずれ補正処理を実行する(ステップS14)。
以下の処理は、第1の実施の形態で説明したものと何ら変わるものではないため、その説明は省略する。
以上の一連の処理により、色ずれ補正処理時の色ずれ量に応じて、トナーパターンTPの繰り返し回数を更新していくことで、検出精度と実行時間を最適化することが可能となる。
このように本実施の形態によれば、ユニット交換検出手段により交換ユニットが交換されたことを検出した場合、位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際のトナーパターンの出力回数を変更することにより、装置の状態が変化した場合においても、各色の位置ずれの変動量の検出精度を維持することができる。
なお、各実施の形態においては、直接転写方式のカラーレーザプリンタへの適用例について説明したが、転写ベルト上に一旦カラー画像を形成し2次転写部で用紙に一度に転写を行う間接転写方式のカラーレーザプリンタ(図16参照)についても同様に適用することも可能である。
本発明の第1の実施の形態にかかるカラーレーザプリンタの構成を示すブロック図である。 プロッタの構成を概略的に示す構成図である。 色ずれ補正処理に使用するトナーパターンの一例を示す平面図である。 色ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。 トナーパターンの繰り返し回数変更処理を含む印字処理の流れを示すフローチャートである。 色ずれ検出例を示す説明図である。 平均化回数を変化させたときの色ずれ量を示すグラフである。 平均化回数を変化させたときの色ずれ量を示すグラフである。 平均化回数を変化させたときの色ずれ量を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態にかかるトナーパターンの繰り返し回数変更処理を含む印字処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかるトナーパターンの繰り返し回数変更処理を含む印字処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態にかかるトナーパターンの繰り返し回数変更処理を含む印字処理の流れを示すフローチャートである。 新品検知機構の一例を示す構成図である。 新品検知機構の一例を示す構成図である。 直接転写方式のタンデム型レーザプリンタの構成を示すブロック図である。 間接転写方式のタンデム型レーザプリンタの構成を示すブロック図である。 色ずれ補正処理に使用するトナーパターンの一例を示す平面図である。
符号の説明
4 転写部
51 転写体
108 センサ
109 温度検出手段
TP トナーパターン


Claims (6)

  1. 複数色で構成されるトナーパターンを転写部で生成して転写体上に出力し、当該トナーパターンをセンサで検出した情報に基づいて各色の位置ずれを補正する色ずれ補正処理を行う位置ずれ補正手段を有しているタンデム型のカラー画像形成装置において、
    前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理時に検出した各色の位置ずれの変動量に応じて、次回の前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際の前記トナーパターンの出力回数を変更する第1出力回数変更手段を備える、
    ことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際に、装置内部温度または装置周囲温度を検出する温度検出手段と、
    この温度検出手段により検出した温度と前回の色ずれ補正処理時の温度との温度変化を検出する温度変化検出手段と、
    この温度変化検出手段により検出した温度変化量に応じて、前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際の前記トナーパターンの出力回数を変更する第2出力回数変更手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  3. 前回の前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理からの経過時間を計時する経過時間計時手段と、
    前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際に前記経過時間計時手段により計時した前回の前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理からの経過時間に応じて、前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際の前記トナーパターンの出力回数を変更する第2出力回数変更手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際に、装置に対して着脱自在な交換ユニットが交換されたことを検出するユニット交換検出手段と、
    このユニット交換検出手段により交換ユニットが交換されたことを検出した場合、前記位置ずれ補正手段による色ずれ補正処理の際の前記トナーパターンの出力回数を変更する第2出力回数変更手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記転写部の構成が直接転写方式である、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記転写部の構成が間接転写方式である、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載のカラー画像形成装置。
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