JP2006284143A - 米粒群用乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】載載置搬送部にて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を接触させることができ、加えて、載置搬送部にて載置搬送される米粒群を良好に乾燥させることが可能な米粒群用乾燥装置を提供する。
【解決手段】複数段の載置搬送部Sのうちの少なくとも最上段の載置搬送部Sに対しては、乾燥用室の天井部81から導入された乾燥用空気のうちの少なくとも一部をその載置搬送部の径方向に沿って流動させるべく、最上段の載置搬送部Sの中央部相当箇所又は外周部の外方箇所に、乾燥用空気を下段の載置搬送部側に通風させる通気用通路88が形成され、且つ、複数段の載置搬送部Sのうちの少なくとも最下段の載置搬送部Sにおいては、上段側の載置搬送部Sからの乾燥用空気の全量又は略全量をその載置搬送部Sを通過させる状態で流動させるべく、その最下段の載置搬送部Sが、その存在領域以外の箇所からの下方通風を阻止する状態で設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、乾燥用室内に、円板状又は略円板状に形成される多孔状の載置搬送部の複数が、上下軸芯周りに回転駆動されることにより、上方より供給される米粒群を載置搬送したのちに下方に落下排出する状態で、且つ、最上段の載置搬送部が米粒群供給手段にて乾燥対象の米粒群を供給されかつ最上段以外の載置搬送部が上方側の載置搬送部から落下排出される米粒群を受け取る状態で上下方向に並べて収納され、前記乾燥用室の天井部から乾燥用空気を導入し且つ前記複数段の載置搬送部の下方箇所より乾燥用空気を吸引して外部に排出する形態で乾燥用空気を通風する吸引式の乾燥用通風手段が設けられた米粒群用乾燥装置に関する。
かかる米粒群用乾燥装置は、例えば、無洗米製造装置に用いられるものであって、多孔状の載置搬送部の複数が、上方より供給された乾燥対象の米粒群を載置搬送したのちに下方に落下排出し、載置搬送部が上方側の載置搬送部から落下排出される米粒群を受け取る状態で上下方向に並べて設けられ、その複数の載置搬送部が乾燥用室に収納され、吸引式の乾燥用通風手段が、乾燥用室の天井部から導入された乾燥用空気を複数段の載置搬送部の下方箇所より吸引することにより、各載置搬送部にて載置搬送されている米粒群に対して乾燥用空気を通風して乾燥することができるようにしたものである。
かかる米粒群用乾燥装置において、従来では、乾燥用室の上部側部分が全面的に通気可能になっており、複数段の載置搬送部のうちの最上段の載置搬送部の外周部の外方箇所に、通気用通路が形成され、複数段の載置搬送部のうちの最上段を除く全ての段の載置搬送部の外周部と乾燥用室の側壁との間に多孔状の通気抵抗板を通気自在に設けるものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−003325号公報
従来の米粒群用乾燥装置では、載置搬送部にて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を接触させることがでず、良好な乾燥を行いないという問題があった。
説明を加えると、例えば、乾燥対象の米粒群として水分を多く含む米粒群を考えると、そのような水分を多く含む米粒同士が粘着力によってくっつくなどして米粒同士の間を乾燥用空気が通過する際の空気抵抗が大きなものとなるため、乾燥用室の上部側部分から流動する乾燥用空気の大部分が、最上段の載置搬送部を通過することなく、その外周部の外方箇所に設けられた通気用通路を短絡流動することになり、又、最上段の載置搬送部の下方に位置する載置搬送部についても同様に、乾燥用空気の大部分が、載置搬送部を通過することなく、その外周部の外方箇所に設けた多孔状の通気抵抗板を短絡流動することになり、その結果、上下複数段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を的確に接触させることができないものとなり、良好な乾燥を行えないという問題があった。
本発明の目的は、複数段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を的確に接触させることにより、米粒群を良好に乾燥させることが可能な米粒群用乾燥装置を提供する点にある。
本発明の米粒群用乾燥装置は、乾燥用室内に、円板状又は略円板状に形成される多孔状の載置搬送部の複数が、上下軸芯周りに回転駆動されることにより、上方より供給される米粒群を載置搬送したのちに下方に落下排出する状態で、且つ、最上段の載置搬送部が米粒群供給手段にて乾燥対象の米粒群を供給されかつ最上段以外の載置搬送部が上方側の載置搬送部から落下排出される米粒群を受け取る状態で上下方向に並べて収納され、前記乾燥用室の天井部から乾燥用空気を導入し且つ前記複数段の載置搬送部の下方箇所より乾燥用空気を吸引して外部に排出する形態で乾燥用空気を通風する吸引式の乾燥用通風手段が設けられたものであって、
その第1特徴構成は、前記複数段の載置搬送部のうちの少なくとも最上段の載置搬送部に対しては、前記乾燥用室の天井部から導入された乾燥用空気のうちの少なくとも一部をその載置搬送部の径方向に沿って流動させるべく、最上段の載置搬送部の中央部相当箇所又は外周部の外方箇所に、乾燥用空気を下段の載置搬送部側に通風させる通気用通路が形成され、且つ、前記乾燥用室の天井部における前記通気用通路の形成位置とは載置搬送部の径方向に離れた位置に、乾燥用空気の導入口が形成され、前記複数段の載置搬送部のうちの少なくとも最下段の載置搬送部においては、上段側の載置搬送部からの乾燥用空気の全量又は略全量をその載置搬送部を通過させる状態で流動させるべく、その最下段の載置搬送部が、その存在領域以外の箇所からの下方通風を阻止する状態で設けられている点にある。
上記第1特徴構成によれば、乾燥用室の天井部に形成された乾燥用空気の導入口から導入された乾燥用空気は、その一部が最上段の載置搬送部を通過して下方の載置搬送部側に流動し、残りの一部が最上段の載置搬送部の中央部相当箇所又は外周部の外方箇所に形成された通気用通路を通して下方の載置搬送部側に流動する形態で流動することになり、且つ、導入口から通気用通路に向けて流動する乾燥用空気は、導入口と通気用通路とが載置搬送部の径方向に離れて位置するため、載置搬送部の径方向に流動した後に通気用通路を通して下方の載置搬送部側に流動することになる。ちなみに、最上段の載置搬送部にて搬送される米粒群は水分を多く含み、米粒同士が互いに密着する状態で存在して通風抵抗が大きな状態となる傾向となるものであり、米粒群の間を通して乾燥用空気が流れ難い状態となっているため、導入口から導入された乾燥用空気の多くが、通気用通路を通して流動する傾向となる。
そして、導入口から導入された乾燥用空気のうちで、最上段の載置搬送部を通過して下方の載置搬送部側に流動する乾燥用空気は、最上段の載置搬送部に載置されている米粒群の間を通して流動することになるので、米粒群に十分に接触して流動して乾燥に寄与することになり、また、導入口から通気用通路に向けて流動する乾燥用空気は、載置搬送部の径方向に流動しながら通気用通路に至る過程で、載置搬送部に載置されている米粒群に接触して乾燥に寄与することになり、全体として、導入口から導入された乾燥用空気は、最上段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群に対して十分に接触して乾燥に寄与することになる。
また、最上段側の載置搬送部にて載置搬送されながら上述の如く乾燥された米粒群は、下方に落下排出されることになり、載置搬送部が2段の場合には、落下排出された米粒群は最下段の載置搬送部にて受け止められて載置搬送されることになり、載置搬送部が3段以上の場合には、落下排出された米粒群は、中間の載置部にて載置搬送された後に、最下段の載置搬送部にて受け止められて載置搬送されることになる。上側の載置搬送部から落下排出して下方側の載置搬送部にて受け止められる米粒群は、落下排出されて受け止められるときに攪拌されることになり、上側の載置搬送部で搬送されるときの状態と下側の載置搬送部で搬送されるときの状態とが異なるものとなるため、乾燥用空気を米粒群に対してむらの無い状態で接触させるのに有効となる。
さらに、最下段の載置搬送部にて受け止められて載置搬送される米粒群は、上側の載置搬送部にて載置搬送されながら既に乾燥作用を受けたものであり、含水量が少なく、米粒同士が互いに密着しない状態で存在して通風抵抗が小さな状態となる傾向となるものであり、米粒群の間を通して乾燥用空気が流れ易い状態となっている。
加えて、上述の如く最上段側の載置搬送部の米粒群に対する乾燥に寄与した後、最下段の載置搬送部の存在箇所まで通風された乾燥用空気は、最下段の載置搬送部がその存在領域以外の箇所からの下方通風を阻止する状態で設けられているため、その全量又は略全量を最下段の載置搬送部を通過させる状態で流動することになり、しかも、上述の如く、最下段の載置搬送部にて受け止められて載置搬送される米粒群の間を通して乾燥用空気が流れ易い状態となっているため、載置搬送部を通過させる状態で流動する乾燥用空気を、最下段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群における米粒の夫々に的確に接触させて、米粒群を乾燥させることができるものとなる。
従って、複数段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を的確に接触させることにより、米粒群を良好に乾燥させることが可能な米粒群用乾燥装置を提供するに至った。
本発明の米粒群用乾燥装置の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記載置搬送部が、周方向に沿って並べて設けられる複数の搬送単位体を備えて構成され、前記各搬送単位体の夫々が、上方より供給される米粒群を載置搬送する搬送作用姿勢と、径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより載置している米粒群を下方に排出させる排出用傾斜姿勢とに姿勢変更自在に構成され、供給箇所に供給された米粒群を前記載置搬送部にて載置搬送するための搬送領域においては、前記各搬送単位体を前記搬送作用姿勢に維持し、且つ、載置搬送した米粒群を下方に排出するための排出領域においては、前記各搬送単位体を前記排出用傾斜姿勢に切り換える姿勢切換手段が備えられている点を特徴とする。
上記第2特徴構成によれば、前記載置搬送部は周方向に沿って並べて設けられる複数の搬送単位体を備えて構成され、各搬送単位体は、供給箇所に供給された米粒群を載置搬送するための前記搬送領域においては前記搬送作用姿勢に維持され、載置搬送した米粒群を下方に排出するための前記排出領域においては前記排出用傾斜姿勢に切り換えられることになる。つまり、載置搬送部は上下軸芯周りで回動しながら供給箇所に供給された米粒群を載置搬送するのであるが、前記搬送領域においては搬送単位体は搬送作用姿勢に維持されるから適正に米粒群を載置搬送することができる。そして、載置搬送部の上下軸芯周りでの回動によって搬送単位体が排出領域に至ると、搬送単位体は径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより搬送作用姿勢から排出用傾斜姿勢に切り換わることによって、載置している米粒群を下方に排出させることになる。
このように、搬送単位体は径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより、載置している米粒群を下方に排出させる構成であるから、例えば米粒群が水分を多く含むものであっても、載置搬送部上に米粒群が残留したり、例えば一時的に滞留して乾燥ムラが発生する等の不利のない状態で米粒群を確実に下方に排出させることができる。又、例えば澱粉溶液を米粒群に添加付着して乾燥させることにより米粒表面を覆う被膜を形成するような場合であっても、スクレーパにより強制的に受け止め案内する場合のように米粒に付着した被覆が剥がれることがなく下方に落下排出させることが可能となる。このように米粒群を適正な仕上がり状態になるように乾燥することが可能となるのである。
従って、米粒群を適正な仕上がり状態になるように乾燥することが可能となる米粒群用乾燥装置を提供できるに至った。
本発明の米粒群用乾燥装置の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成に加えて、前記乾燥用室の天井部における前記複数段の載置搬送部の中央部に相当する中央部相当箇所に、前記導入口が形成され、且つ、前記最上段の載置搬送部における外周部の外方箇所に、前記通気用通路が形成されて、前記乾燥用室の天井部から導入された乾燥空気を前記最上段の載置搬送部における中央部から外周部側に向けて流動させるように構成されている点を特徴とする。
上記第3特徴構成によれば、乾燥用室の天井部に形成された導入口から導入された乾燥用空気を、最上段の載置搬送部の中央部から最上段の載置搬送部における外周部側に向けて流動させることになる。このように、乾燥用室の天井部から導入された乾燥用空気を、円板状又は略円板状に形成される最上段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群の中央部から最上段の載置搬送部における外周部側に向けて流動させるので、乾燥用空気を搬送される米粒群のほぼ全域に亘って流動させることが可能となる。
又、前記乾燥用室の天井部における前記最上段の載置搬送部の中央部に相当する中央部相当箇所に、前記導入口が形成されるから、例えば、前記乾燥用室の天井部における前記最上段の載置搬送部の外周部側に相当する箇所に、前記導入口が形成されるに比して、前記乾燥用室の天井部に導入口を設ける構成の簡素化を図れるものとなる。
従って、乾燥用空気を搬送される米粒群のほぼ全域に亘って流動させることができ、加えて記乾燥用室の構成の簡素化を図ることができる米粒群用乾燥装置を提供できるに至った。
本発明の米粒群用乾燥装置の第4特徴構成は、第3特徴構成に加えて、前記乾燥用室の天井部の上部における前記複数段の載置搬送部の中央部に相当する箇所に、前記導入口から導入される乾燥用空気を加熱する加熱手段が設けられている点を特徴とする。
上記第4特徴構成によれば、天井部の上部における前記複数段の載置搬送部の中央部に相当する中央部相当箇所に、前記導入口から導入される乾燥用空気を加熱する加熱手段が設けられることになる。このように、乾燥用空気が、天井部の上部における中央部相当箇所に設けられた加熱手段の側部等から流入され、加熱手段にて加熱された乾燥用空気が、前記導入口を通過して乾燥用室内に導入されることにより、加熱手段を中央部相当箇所に設けるだけで済むので、加熱手段のコンパクト化が可能となる。
従って、加熱手段のコンパクト化が図れる米粒群用乾燥装置を提供できるに至った。
本発明の米粒群用乾燥装置の第5特徴構成は、第1特徴構成〜第4特徴構成のいずれかに加えて、前記吸引式の乾燥用通風手段が、前記最下段の載置搬送部の中央部に対向させて吸引部を位置させる形態で設けられている点を特徴とする。
上記第5特徴構成によれば、前記最下段の載置搬送部を通過させる状態で流動させた乾燥用空気が、前記最下段の載置搬送部の中央部に対向させて設けられた吸引部から吸引されて、前記吸引式の乾燥用通風手段にて外部に排出されることになる。このように、前記最下段の載置搬送部を通過させる状態で流動させた乾燥用空気が、前記最下段の載置搬送部の中央部に対向させて設けられた吸引部から吸引されることにより、前記最下段の載置搬送部を通過させる状態で流動させた乾燥用空気を良好に吸引することが可能となる。
従って、乾燥用空気を良好に吸引することが可能となる米粒群用乾燥装置を提供できるに至った。
本発明の米粒群用乾燥装置の第6特徴構成は、第1特徴構成〜第5特徴構成のいずれかに加えて、前記載置搬送部が、上下2段に設けられて構成されている点を特徴とする。
上記第6特徴構成によれば、乾燥用空気の導入口から導入された乾燥用空気のうちの少なくとも一部を、上段の載置搬送部の径方向に沿って流動させることにより、上段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を接触させることができる。上段の載置搬送部が米粒群を載置搬送したのちに落下排出する際に一度攪拌されるため、下段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群は、乾燥が進んだものとなっている。上段の載置搬送部からの乾燥用空気の全量又は略全量を下段の載置搬送部を通過させる状態で流動させると、乾燥が進んだ下段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群に、乾燥用空気を米粒同士の間を通過する状態で流動させることが可能となり、下段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群を良好に乾燥させることが可能となる。
従って、上下2段に設けられた載置搬送部からなる簡素な構成にて、米粒群を良好に乾燥させることが可能な米粒群用乾燥装置を提供するに至った。
本発明の米粒群用乾燥装置の第7特徴構成は、第1特徴構成〜第6特徴構成のいずれかに加えて、前記米粒群供給手段が、被覆材溶液が供給された米粒群を攪拌搬送して、その攪拌搬送後の米粒群を前記最上段の載置搬送部に供給するように構成されている点を特徴とする
上記第7特徴構成によれば、米粒群供給手段にて被覆材溶液が供給された米粒群を前記最上段の載置搬送部に供給するから、載置搬送部にて載置搬送される被覆材溶液が付着した米粒群をムラ無く乾燥させることができ、米粒の表面に良好な被膜を形成することが可能となった。
従って、載置搬送部にて載置搬送される被覆材溶液が付着した米粒群をムラ無く乾燥させることができ、米粒の表面に良好な被膜を形成することが可能となる米粒群用乾燥装置を提供できるに至った。
本発明の米粒群用乾燥装置の第8特徴構成は、第7特徴構成に加えて、前記乾燥用室の天井部の上部に、米粒群を精穀して、精穀後の米粒群を前記米粒群供給手段に供給する精穀手段が設置されている点を特徴とする
上記第8特徴構成によれば、前記乾燥用室の天井部の上部に、米粒群を精穀して、精穀後の米粒群を前記米粒群供給手段に供給する精穀手段が設置されているから、前記乾燥用室の天井部の上部に、加熱手段と精穀手段とを隣接させた状態で設けることになり、全体構成のコンパクト化を図ることが可能となる。
従って、全体構成のコンパクト化を図ることが可能となる米粒群用乾燥装置を提供できるに至った。
以下、図面に基づいて、本発明に係る米穀粒用乾燥装置を無洗米製造装置に適用した場合について説明する。
図1に示すように、無洗米製造設備は、糊粉層の全て又は大部分を除去した米粒に被覆材溶液を添加付着させて乾燥させることにより、米粒表面を覆う被膜を形成して無洗米を製造するためのものであって、無洗米を製造する無洗米製造部A、その無洗米製造部Aにて製造された無洗米の検査、包装等を行う後処理部B、及び、設備各部の運転を予め設定された動作条件にて制御する表示操作パネル付きの制御部Cからなる。
以下、無洗米製造部Aの構成について説明する。
この無洗米製造部Aは、その主要な設備として、被覆材としての澱粉並びに米粒の品質を向上させるための品質向上剤を水に溶かした被覆材溶液を生成して後述する米粒被覆装置3に供給する被覆材溶液供給装置1、精米処理が終了した後の米粒(精米)の糊粉層の全て又は大部分を除去して被覆対象米粒を生成する研米機2、その研米機2にて得られた被覆対象米粒を攪拌して搬送しながら前記被覆材溶液供給装置1から供給される被覆材溶液を付着させて付着済み米粒を生成する前記米粒被覆装置3、その米粒被覆装置3から供給される付着済み米粒に付着された被覆材溶液を乾燥させて被覆対象米粒の表面に被膜を形成する本発明に係る乾燥装置4等を備えて構成される。そして、乾燥装置4にて澱粉溶液の乾燥処理が終了した米粒は搬送装置7により後処理部Bに搬送する構成となっている。
次に、後処理部Bの構成について説明する。
この後処理部Bは、前記搬送装置7にて搬送される米粒群の中の破砕粒や小径の異物を除去する異物除去装置8、その異物除去装置8にて異物除去処理された米粒を一時貯留する米粒タンク9、その米粒タンク9から落下供給される米粒から着色粒や屑米等の不良粒等を除去する不良物除去装置10、その不良物除去装置10にて不良物除去されてエアー搬送装置11にてエアー搬送される米粒について金属の混入物の存否を検査する金属検出器12、その金属検出器12にて検査処理された米粒を所定量ずつ計量して排出する計量タンク13、その計量タンク13から所定量ずつ排出される米粒を包装袋にて包装する包装装置14等を備えて構成されている。
次に、無洗米製造部Aの各部について説明する。
前記被覆材溶液供給装置1は、澱粉と水とを設定比率で混合してその澱粉水溶液を送り
出す澱粉水溶液生成供給部15と、品質向上剤を貯留するとともにその貯留している品質向上剤を設定量だけ送り出す品質向上剤供給部16と、前記澱粉水溶液生成供給部15にて混合した澱粉水溶液と前記品質向上剤供給部16から供給される品質向上剤とを攪拌しながら高温蒸気(110℃程度)を噴霧して被覆材溶液を生成する高温溶液生成部17とを備える。
説明を加えると、澱粉水溶液生成供給部15は、固形粉状の澱粉を貯留する澱粉貯留用ホッパ18、その澱粉貯留用ホッパ18から振動フィーダ19にて単位時間あたりに設定量ずつ送り出される澱粉と、給水路20を通して供給される水道水とを貯留する澱粉水溶液タンク21、その澱粉水溶液タンク21の重量を計測する吊り下げ式のロードセル22と、前記澱粉水溶液タンク21内に設けられた攪拌羽根23aを電動モータ23bにより回転させて澱粉水溶液タンク21内の澱粉と水とを攪拌混合する攪拌装置23を備えて構成されている。
又、前記給水路20には通流を断続する開閉弁24が備えられ、ロードセル22によって重量計測しながら水を供給して設定重量に達すると供給を停止させ、同様にしてロードセル22によって重量計測しながら澱粉を供給して、水と澱粉との比率が設定比率に対応する重量になると供給を停止させる構成としている。前記澱粉水溶液タンク21にて攪拌混合された澱粉と水との澱粉水溶液は、澱粉水溶液供給路25を通して高温溶液生成部17に供給される構成となっており、その澱粉水溶液供給路25には澱粉水溶液を供給する状態と供給を停止させる状態とに切り換え自在な断続弁26が設けられている。
前記品質向上剤供給部16は、固形粉状の品質向上剤を貯留する品質向上剤貯留用ホッパ27、その品質向上剤貯留用ホッパ27から単位時間あたりに設定量ずつ品質向上剤を送り出して品質向上剤供給路28を通して高温溶液生成部17に供給するための振動フィーダ29等を備えて構成されている。
前記高温溶液生成部17は、澱粉水溶液生成供給部15から供給される澱粉水溶液及び品質向上剤供給部16から供給される品質向上剤を貯留する被覆溶液貯留タンク30、その被覆溶液貯留タンク30に蒸気供給路31を通して加熱用の蒸気を供給するボイラ32、前記ボイラ32に供給する水道水を軟水に調製する軟水器33、被覆溶液貯留タンク30内の高温の澱粉溶液を被覆材溶液供給路34を通して前記米粒被覆装置3に供給する送出用ポンプ35等を備えて構成されている。そして、蒸気供給路31から高温の蒸気を被
覆溶液貯留タンク30内に噴出する噴出ノズル36を備えて、ボイラ32によって生成された高温の蒸気をその噴出ノズル36から被覆溶液貯留タンク30内に噴出させる構成となっている。
前記被覆溶液貯留タンク30内においては、前記噴出ノズル36から高温の蒸気が噴出されることで、澱粉と水との澱粉水溶液及び品質向上剤が蒸気の高温の熱エネルギーによって加熱されて澱粉及び品質向上剤が溶解して糊化されて高温の被覆材溶液が生成されることになる。又、このとき高温の蒸気による加熱だけでなく、高温の溶液が保有する熱によっても加熱されることになる。
そして、この被覆溶液貯留タンク30には、その底部付近に位置して底部に沈殿している澱粉あるいは沈殿しようとする澱粉を攪拌させて、澱粉と水(溶液)とがよく混ざり合って澱粉が充分に分散した状態にしてその状態を維持させる下部側攪拌羽根37が設けられている。又、被覆溶液貯留タンク30に貯留される溶液の表面付近に浮遊した状態で粉状のままで溜まり易い品質向上剤を攪拌させて溶液中に分散した状態を維持させる上部側攪拌羽根38が設けられている。これらの下部側攪拌羽根37及び上部側攪拌羽根38は、共通の電動モータ39によって回転駆動される構成となっている。但し、下部側攪拌羽根37は回転によって上方に向けて澱粉を移動させて分散させるように羽根の形状を設定して構成され、上部側攪拌羽根38は回転によって下方に向けて品質向上剤を移動させて分散させるように羽根の形状を設定して構成されている。
前記澱粉水溶液生成供給部15の澱粉水溶液タンク21は被覆溶液貯留タンク30の容量に比べて小さい容量のタンクにて構成され、澱粉水溶液生成供給部15から被覆溶液貯留タンク30に繰り返し澱粉水溶液を供給するように構成されている。具体的に説明すると、澱粉水溶液生成供給部15にて澱粉と水とを設定比率で混合した設定量の澱粉水溶液を被覆溶液貯留タンク30に供給することを複数回繰り返して、被覆溶液貯留タンク30内に所定量の澱粉水溶液が供給される。そして、所定量の澱粉水溶液が供給された後に蒸気が供給されて高温の被覆材溶液が生成される。溶液の温度が充分高くなったときに、前記品質向上剤供給部16から固形粉状の品質向上剤を設定量まとめて被覆溶液貯留タンク30に供給するのである。尚、下部側攪拌羽根37及び上部側攪拌羽根38は、澱粉水溶液生成供給部15から供給を開始したときから回転させるようにしている。ちなみに、被覆材の比率としては、例えば、水1リットルに対して澱粉の比率は40g、品質向上剤の比率は300gに設定される。
前記被覆材溶液供給路34の途中から、被覆材溶液を被覆溶液貯留タンク30に戻す被覆材溶液循環路43が分岐され、その被覆材溶液循環路43の途中から、洗浄水を被覆溶液貯留タンク30に戻す洗浄水循環路44及び洗浄水を排水する洗浄水排水路45が分岐されている。
被覆材溶液供給路34における被覆材溶液循環路43の分岐箇所よりも上流側の箇所には、通流断続用のバルブV1と被覆材溶液の流量を計測する流量計42が設けられ、被覆材溶液供給路34における被覆材溶液循環路43の分岐箇所よりも下流側の箇所には、被覆材溶液供給断続用のバルブV2が設けられている。
被覆材溶液循環路43における洗浄水循環路44及び洗浄水排水路45の分岐箇所よりも下流側の箇所に、被覆材溶液循環用のバルブV3が設けられ、洗浄水循環路44、洗浄水排水路45には、夫々、洗浄水循環用のバルブV4、洗浄水排水用のバルブV5が設けられている。
尚、図1中、48は作業終了時に配管内を清掃するための洗浄水を循環供給するための洗浄用ポンプ、V6〜V9は洗浄水の通流路を開閉するための洗浄水通流路用のバルブである。
又、前記被覆溶液貯留タンク30の底部には、内部の被覆材溶液や洗浄水を流下排出する流下排出路46が接続され、その流下排出路46には、流下排出用のバルブV10が設けられている。
上記のバルブV1〜V9の夫々が予め設定された条件にて前記制御部Cにて開閉操作されて、被覆材溶液を被覆材溶液供給路34を通じて前記米粒被覆装置3に供給する被覆材溶液供給状態、被覆材溶液を被覆溶液貯留タンク30及び被覆材溶液循環路43を通して循環させる予備運転状態(図1の一点鎖線矢印参照)、洗浄水を被覆溶液貯留タンク30、被覆材溶液循環路43及び洗浄水循環路44を通して循環させる洗浄運転状態(図1の二点鎖線矢印参照)、洗浄水を洗浄水排水路45を通じて排水する洗浄水排水状態のいずれかに択一的に切り換えられるように構成されている。
前記被覆材溶液供給状態においては、前記流量計42によって米粒被覆装置3への供給量を計測しながら、前記送出用ポンプ35の作動状態を制御する構成となっている。
つまり、被覆材溶液を生成するときには前記予備運転状態に切り換えて、図1の一点鎖線矢印にて示すように、設定時間が経過する間だけ被覆材溶液循環路43を通して高温の被覆材溶液を循環させる構成となっている。又、被覆材溶液の生成並びに供給作業が終了した後には、前記洗浄運転状態に切り換えて、図1の二点鎖線矢印で示すように、洗浄用ポンプ48により、被覆材溶液循環路43及び洗浄水循環路44を通して洗浄水を循環させて被覆溶液貯留タンク30や配管の内部を清浄する構成となっている。尚、前記洗浄水循環路44の被覆溶液貯留タンク30への戻り部分は噴出ノズルとして構成されており、被覆溶液貯留タンク30の内面を清掃することができるようになっている。
そして、上述のように構成されたバルブV1〜V10は、前記被覆材溶液供給路34、前記被覆材溶液循環路43、前記洗浄水循環路44及び前記洗浄水排水路45等、前記被覆材溶液供給装置1の各流体流路を形成する管部材に設けられて、各流体流路を開閉するようになっている。
前記研米機2(精穀手段の一例)は、図2および図3に示すように、供給装置(図示せず)により供給される精米処理済みの米粒を研米機ホッパ2aにて受け入れたのち、横送りスクリュー2bにより横送りして供給する構成となっており、米粒を上方に移送させながら研米する上方移送式のものを用いている。つまり、周囲にブラシを備えて縦軸芯周りで回転する回転ロールとその外周部に位置する多孔状の筒部材との間を米粒群を上方に移送させながら、ブラシによって米粒の表面に残留する糠すなわち糊粉層の全て又は大部分を除去する構成となっている。そして、研米機2にて研米された米粒は、研米機2の上方に設けられた排出口2cから斜め姿勢の傾斜樋51を通って乾燥装置4の側方に位置する米粒被覆装置3の米粒供給ホッパ3aに供給される。尚、乾燥装置4の上部には2本の梁50が平行に架設され、研米機2および研米機2の回転ロールを回転駆動するモータ74がそれら梁50に載置されている。又、この研米機2は、上記したようなブラシによる掻き取り作用によって糊粉層を除去するものに代えて、前記回転ロールの周囲に砥石等の研削用部材を備えて、この研削用部材による削り取り作用等によって糊粉層を除去するように構成してもよい。
前記米粒被覆装置3(米粒群供給手段の一例)は、横倒れ姿勢の筒状の攪拌室形成部材52と、攪拌室形成部材52の長手方向に沿う軸心周りに回転駆動される攪拌搬送手段53と、米粒供給ホッパ3aによる米粒供給箇所よりも米粒搬送方向下手側の箇所に設けられた被覆材溶液供給手段54とを備えて構成されている。米粒供給ホッパ3aから筒状の攪拌室形成部材52の内部に供給された米粒は、攪拌搬送手段53にて米粒を攪拌しながら攪拌室形成部材52の長手方向に搬送される、このとき、米粒供給箇所よりも米粒搬送方向下手側の箇所に設けられた被覆材溶液供給手段54にて、被覆材溶液供給路34から供給された被覆材溶液を攪拌室形成部材52内を搬送されている米粒に供給することにより、米粒は被覆材溶液と攪拌されながら攪拌室形成部材52の長手方向に搬送されることになる。被覆材溶液が供給された米粒は、攪拌室形成部材52の一端側部分に設けられた米粒排出口(図示せず)から乾燥装置4に供給される。
次に前記乾燥装置4について説明する。
この乾燥装置4は、図4に示すように、略円筒状のカバー55(乾燥用室の一例)が形成する内部空間内に2個の載置搬送部Sが上下方向に並べて収納され、それらの2個の載置搬送部Sは、上下方向に延びる駆動軸56により上下軸芯Y周りで、所定の回転方向(図に符号Qにて示す回転方向)に一体的に駆動回転するようになっている。そして、2個の載置搬送部Sのうち上段の載置搬送部S1が、攪拌室形成部材52の一端側部分に設けられた米粒排出口(図示せず)にて落下排出される被覆材溶液が付着した米粒群を供給され、上段の載置搬送部S1が、米粒群を載置搬送したのちに下方に落下排出し、2個の載置搬送部Sのうち下段の載置搬送部S2が上段に位置する載置搬送部S1から落下排出された米粒群を受け取る構成となっている。尚、前記駆動軸56は、減速機構付き電動モータ57によって低速(例えば、1分間で約1回転する速度)で回転駆動される構成となっている。
前記円筒状のカバー55の略円状に形成された天井部81には、上下方向に延びる駆動軸56を中心とする略円状の開口部82(導入口の一例)が天井部81の中心部に形成されている。天井部81の上部には、円筒状の乾燥用空気加熱装置83(加熱手段の一例)が設けられ、その乾燥用空気加熱装置83の開口した下部を開口部82と一致させて設けられている。乾燥用空気加熱装置83の側面には乾燥用空気の通過の際に塵埃のカバー55への侵入を防止するフィルタが設けられ、そのフィルタの内方側には乾燥用空気を加熱する複数の電熱ヒータ86が設けられている。すなわち、天井部81の上部の中心部に設けられた円筒状の乾燥用空気加熱装置83の内方側に複数の電熱ヒータ86が設けられている。これにより、電熱ヒータ86同士を近づけた状態で設置することができ、円筒状の乾燥用空気加熱装置83の構成の簡素化を図りながらも、乾燥用空気加熱装置83に形成されているヒータ同士の配線作業を容易に行なうことができる。
尚、前記天井部81の上部において、乾燥用空気加熱装置83、並びに、研米機2及びモータ74が隣接した状態で設けられている。このような配置構成をとることにより、全体構成のコンパクト化を図ることができる。
前記カバー55が形成する内部空間と連通する状態で吸気用ダクト84が設けられ、吸気用ダクト84には吸引装置85が接続されている。吸気用ダクト84および吸引装置85が乾燥用通風手段KTを構成する。吸気用ダクト84の吸気口84a(吸引部の一例)は、下段に位置する載置搬送部S2の中央部に対向する形態で設けられている。これにより、乾燥用空気加熱装置83のフィルタから乾燥用空気が取り入れられ、フィルタの内方側に設けられた電熱ヒータ86にて取り入れられた乾燥用空気が加熱され、加熱された乾燥用空気がカバー55の天井部81の中心部に形成された開口部82から供給される。そして、加熱された乾燥用空気が各載置搬送部Sを通風して吸気用ダクト84を通して吸引されるようになっている。
図5〜図12に示すように、上段の載置搬送部S1は、周方向に沿って並べて設けられる12個の搬送単位体Tを備えて構成されている。この搬送単位体Tは、上段の載置搬送部S1を周方向に沿って12個に均等に分割する状態で平面視で略扇形になるように構成されている。平面視における外周縁部には外周部材59が設けられ、その外周部材59の両端部には、中心部を折り曲げ状に構成された長尺状の板の両端部が連結されて枠部材60を構成してある。尚、隣り合う搬送単位体Tの外周部材59の端部が対向する状態で設けられている。
前記枠部材60を補強する長尺状の補強部材64が、その補強部材64の両端部と中心部を折り曲げ状に構成された長尺状の板の両端部とを接続する形態で設けられている。枠部材60、補強部材64および外周部材59によって載置搬送部S1の中心部から周方向に向かう方向に沿って設けられた円筒状部材61を固定するとともに、補強部材64および外周部材59によって径方向外方側に延設した棒状の被案内部68を固定するようになっている。そして、枠部材60の上部側表面には、孔径が約2mmの小径孔を多数形成したパンチングメタルからなる多孔板65が装着されている。
前記多孔板65は前記枠部材60の上部側表面に対して回転方向上手側および下手側に突出する状態で取り付けられている。つまり、図9に示すように、多孔板65の回転方向下手側端縁65aが枠部材60の回転方向下手側端部よりも回転方向下手側に向けて突出する状態となり、多孔板65の回転方向上手側端縁65bが枠部材60の回転方向上手側端部よりも回転方向上手側に突出する状態となるように取り付けられている。すなわち、搬送作用姿勢においては、多孔板65の回転方向下手側端縁65aが、回転方向下手側に隣接する搬送単位体Tの多孔板65の回転方向上手側端縁65bの上側に重なる状態となり、多孔板65の回転方向上手側端縁65bが、回転方向上手側に隣接する搬送単位体Tの多孔板65の回転方向下手側端縁65aの下側に重なる状態となるように構成されている。
そして、駆動軸56に一体回転自在に外嵌されるボス部58から放射状に延びる複数の棒状の回動支軸63が、各搬送単位体Tに設けられた円筒状部材61を貫通する状態で設けられ、各回動支軸63の径方向外端側の箇所に夫々ローラ式のカムフォロア75が設けられ、各カムフォロア75は、カバーの側部55aにネジ止め固定されたリング状の支持レール62にて案内支持される構成となっている。従って、ボス部58、各回動支軸63、及び、搬送単位体Tが駆動軸56の回転駆動力にて一体的に回転するように連結される構成となっている。尚、この回動支軸63の軸芯Xが姿勢変更用の回動軸芯に対応するものである。
前記搬送単位体Tにおける前記姿勢変更用の回動軸芯すなわち前記回動支軸63の軸心Xが、搬送単位体Tの周方向中間部に位置する状態で設けられ、しかも、搬送単位体Tの周方向の中央位置とは異なる位置に設けられている。つまり、前記回動支軸63は、搬送単位体Tの周方向の中央位置Pよりも上段の載置搬送部Sの上下軸芯Y周りでの回動方向下手側に寄った箇所に位置する構成となっている。そして、載置搬送部Sの径方向外方側の箇所であって、搬送単位体Tの周方向の中央位置Pよりも前記上下軸芯Y周りでの回動方向上手側に寄った箇所に、棒状の被案内部68が設けられ、各被案内部68の径方向外端側の箇所に夫々ローラ式のカムフォロア76が設けられ、各カムフォロア76は、リング状の支持レール62にて案内支持される構成となっている。
前記リング状の支持レール62の一部分を開放状態にさせ、その開放された部分にカム形成部材72を取り付ける構成となっている。カム形成部材72には、平坦状の搬送用カム案内面72aとV字状の姿勢変更用カム案内面72bが形成されている。カム形成部材72によって形成される姿勢変更用カム案内面72bは、比較的緩やかな緩傾斜面c1に形成されており、その後、搬送単位体Tを搬送作用姿勢に戻すための復帰用傾斜面c2はそれよりも急な傾斜面になるように構成されている。
前記搬送単位体Tが回転方向Qに搬送される構成について説明を加えると、図12(イ)に示すように、供給された米粒群を上段の載置搬送部S1にて載置搬送するための搬送領域L1において、カムフォロア75、76が支持レール62および搬送用カム案内面72aにて案内支持されることにより、搬送単位体Tを搬送作用姿勢に維持させる。搬送単位体Tが回転方向Qに搬送されて、カムフォロア75が支持レール62にて案内支持されなくなったときにおいても、カムフォロア76が搬送用カム案内面72aにて案内支持され、搬送単位体Tの多孔板65の回転方向下手側端縁65aが、回転方向下手側に隣接する搬送単位体Tの多孔板65の回転方向上手側端縁65bに係合されているので、搬送単位体Tを搬送作用姿勢に維持させる。図12(ロ)に示すように、載置搬送した米粒群を下方に排出するための排出領域L2において、カムフォロア75が搬送用カム案内面72aにて案内支持され、カムフォロア76がV字状の姿勢変更用カム案内面72bの緩傾斜面c1にて案内支持されることにより、カムフォロア76が下方側に移動して搬送単位体Tが排出用傾斜姿勢に切り換わる。そして、図12(ハ)に示すように、カムフォロア75が搬送用カム案内面72aにて案内支持され、カムフォロア76がV字状の姿勢変更用カム案内面72bの復帰用傾斜面c2にて案内支持されることにより、カムフォロア76が上方側に移動して搬送単位体Tが搬送作用姿勢に復帰するようになっている。
このように構成すると、上段の載置搬送部S1が上下軸芯Y周りで回転するのに伴って、前記各搬送単位体Tは、上方から供給された米粒群を載置搬送するための搬送領域L1を通過している間は、カムフォロア75、76が支持レール62および搬送用カム案内面72aにて案内支持されて搬送作用姿勢に維持されており、米粒群を載置搬送しながら通風乾燥させることができる。そして、搬送単位体Tが排出領域L2に至ると、カムフォロア76が姿勢変更用カム案内面72bに案内されて排出用傾斜姿勢に切り換わることにより載置している米粒群を下方に落下排出させることになる。従って、前記カムフォロア75,76及び前記カム形成部材72により、搬送単位体Tの自重を利用して姿勢を切り換える姿勢切換手段Kとしてのカム式案内機構が構成されることになる。
この上段の載置搬送部S1に対しては、攪拌室形成部材52の一端側部分に設けられた米粒排出口(図示せず)から高温の被覆材溶液が付着した米粒群が供給される構成となっており、その米粒排出口(図示せず)から供給された被覆材溶液が付着した米粒群は、上段の載置搬送部S1の多孔板66上に載置された状態で搬送される。上段の載置搬送部S1には、その中央部に乾燥用空気の下方への通過を防止する略三角錐状の防風部87が設けられている。略三角錐状の防風部87の周縁部には、ゴム等にて構成された可撓性部材87aが設けられ、搬送単位体Tが搬送作用姿勢に維持させるときには、防風部87と搬送単位体Tとの隙間を塞ぐことで、乾燥用空気の下方への通過を極力防止するようになっている。上段の載置搬送部S1における外周部の外方箇所、すなわち、上段の載置搬送部S1の外周部とカバーの側部55aとの間には、乾燥用空気が通過できるような通気用通路88が設けられている。このとき、上段の載置搬送部S1にて載置搬送される米粒群は、被覆材溶液が付着した米粒同士が粘着力によってくっつくなどして米粒同士の間を乾燥用空気が通過する際の空気抵抗が大きなものとなるため、天井部81の開口部82から供給された加熱された乾燥用空気の殆どを、上段の載置搬送部S1の中央部から外周部側に向けて放射状に流動させることになり、乾燥用空気の残りを、上段の載置搬送部S1を通過させる状態で流動することになる。したがって、上段の載置搬送部S1にて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を接触させることができるものとなる。
そして、この上段の載置搬送部S1に対する供給箇所から上下軸芯Y周りでの周方向の位相が設定量異なる排出領域にまで米粒群が載置搬送されると、搬送単位体Tが排出用傾斜姿勢に切り換わって米粒群が下方に落下排出される。下段の載置搬送部S2へと落下排出させる米粒群は、その米粒群に乾燥ムラがあったとしても、落下排出させる際に米粒同士が攪拌されるため、最下段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群は、均一に乾燥が進んだものとなっている。
又、図10、図11に示すように、前記上段の載置搬送部S1の下部側に、下方に向かうほどその径が小になるように形成されたカバー側の導風体93が設けられている。このカバー側の導風体93の上部の端部がカバーの側部55aにネジ止め固定される構成となっている。
前記下段の載置搬送部S2は、米粒群が供給される位置や排出させる位置が周方向に異なる他は、上段の載置搬送部S1と同じ構成であるからその詳細な説明は省略する。下段の載置搬送部S2には、上段の載置搬送部S1と同様にその中央部に乾燥用空気の下方への通過を防止する防風部87が設けられている。そして、下段の載置搬送部S2を構成する各搬送単位体Tの略扇形の外周縁部の夫々に形成された外周部材59が、各搬送単位体Tの全てが搬送作用姿勢にあるときにおいて、それらが一体としてリング状の載置搬送部側の導風体94を形成している。カバー側の導風体93の下部と載置搬送部側の導風体94の上部とが近接させて設けられている。これにより、通気用通路88を通過した乾燥用空気を、カバー側の導風体93および載置搬送部側の導風体94に案内されて下段の載置搬送部S2の存在箇所まで流動させることになる。このとき、下段の載置搬送部S2にて載置搬送される米粒群は、均一に乾燥が進んでおり、そのように乾燥が進んだ米粒同士がくっつくことがないので、乾燥用空気が通過する際の空気抵抗が小さいものとなる。このように乾燥が進んだ状態の米粒同士の間を乾燥用空気が通過する際の空気抵抗が小さいため、カバー側の導風体93の下部と載置搬送部側の導風体94の上部との間を短絡流動することを極力抑制した状態で、すなわち、下段の載置搬送部S2の存在領域以外の箇所からの下方通風を阻止する状態で、通気用通路88を通過した乾燥用空気の全量又は略全量を、その載置搬送部を通過させる状態で流動させることができるものとなる。
このように、下段の載置搬送部S2にて載置搬送される米粒群に、乾燥用空気を米粒同士の間を通過する状態で流動させると、均一に乾燥が進んでいる最下段の載置搬送部にて載置搬送される米粒群を良好に乾燥させることが可能となる。
そして、吸気用ダクト84の吸気口84aは、前述のごとく、下段の載置搬送部S2の中央部に対向する形態で設けられており、下段の載置搬送部S2を通過させる状態で流動させた乾燥用空気を、前記最下段の載置搬送部の中央部に対向させて設けられた吸気口84aから吸引させることにより、前記最下段の載置搬送部を通過させる状態で流動させた乾燥用空気を良好に吸引することが可能となる。
前記下段の載置搬送部S2にて良好に乾燥された米粒群は、排出領域から下方に落下排出させることになる。下段の載置搬送部S2の排出対象箇所の下方側には、落下排出される米粒群を受け止めて流下案内する排出用シュート95が設けられ、上記乾燥装置4にて良好に乾燥された米粒群を装置外部に排出させることになる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、前記乾燥用室の天井部における上下2段の載置搬送部の中央部に相当する中央部相当箇所に、前記導入口が形成され、且つ、上段の載置搬送部における外周部の外方箇所に、前記通気用通路が形成されて、前記乾燥用室の天井部から導入された乾燥空気を上段の載置搬送部における中央部から外周部側に向けて流動させる構成としたが、これに限るものではなく、前記乾燥用室の天井部における上下2段の載置搬送部の外周部に相当する外周部相当箇所に、前記導入口が形成され、且つ、上段の載置搬送部における中央部相当箇所に、前記通気用通路が形成されて、前記乾燥用室の天井部から導入された乾燥空気を上段の載置搬送部における外周部から中央部側に向けて流動させる構成としても良く、前記乾燥用室の天井部における上下2段の載置搬送部の中央部に相当する中央部相当箇所及び外周部に相当する外周部相当箇所のいずれの箇所からも径方向に離れた位置に、前記導入口が形成され、且つ、上段の載置搬送部における中央部相当箇所又は外周部の外方箇所に、前記通気用通路が形成されて、前記乾燥用室の天井部から導入された乾燥空気を上段の載置搬送部における径方向に沿って流動させる構成としても良い。
(2)上記実施形態では、前記各載置搬送部Sは周方向に沿って並べて設けられる複数の搬送単位体Tを備えて構成され、各搬送単位体Tは、供給箇所に供給された米粒群を載置搬送するための前記搬送領域においては前記搬送作用姿勢に維持され、載置搬送した米粒群を下方に排出するための排出領域においては前記排出用傾斜姿勢に切り換えられる構成としたが、これに代えて、前記各載置搬送部Sを、一体的に円板状に形成されたパンチングメタルからなる多孔状円板を備えて駆動軸にて上下軸芯周り回転駆動するように構成し、多孔状円板にて載置搬送される米粒群を受止めて径方向外方側に形成された排出部に移動案内させるスクレ−パを、中心側に位置するボス部から径方向外方側の端部に至るまで1枚板にて形成される構成でもよい。
(3)上記実施形態では、前記搬送単位体Tにおける前記姿勢変更用の回動軸芯が、搬送単位体Tの周方向中間部に位置する状態で設けられ、しかも、搬送単位体Tの周方向の中央位置とは異なる位置に設けられる構成、すなわち、前記姿勢変更用の回動軸芯が、搬送単位体Tの周方向の中央位置よりも載置搬送部Sの上下軸芯Y周りでの回動方向下手側に寄った箇所に位置する構成を例示したが、このような構成に代えて次のように構成するものでもよい。
前記搬送単位体における前記姿勢変更用の回動軸芯を搬送単位体の周方向の一端部に設ける構成としてもよく、又、前記姿勢変更用の回動軸芯を搬送単位体の周方向の中央位置に設ける構成としてもよい。このように前記姿勢変更用の回動軸芯を搬送単位体の周方向の中央位置に設けるときは、搬送単位体の自重によって姿勢を変更させることが適正に行い難いので、前記排出領域において排出用傾斜姿勢に切り換えるためのバネなどの付勢手段を用いる構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、前記姿勢切換手段として、搬送単位体の自重による付勢力を利用して、カム式案内機構によって搬送単位体の姿勢を切り換える構成としたが、このような構成に限らず、姿勢切換手段として、アクチュエータを用いて搬送単位体の姿勢を切り換えるような構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、加熱式乾燥手段として電熱ヒータを用いるようにしたが、このような構成に代えて、遠赤外線ヒータ等の各種の加熱手段を用いるようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、複数の載置搬送部として上下2段の載置搬送部を設ける構成としたが、載置搬送部の段数はこれに限るものではない。例えば、上下方向に3段の載置搬送部を設ける場合には、前記乾燥用室の天井部における上下3段の載置搬送部の外周部に相当する外周部相当箇所に、前記導入口が形成され、且つ、1段目の載置搬送部における中央部相当箇所に、前記通気用通路が形成されて、前記乾燥用室の天井部から導入された乾燥空気を1段目の載置搬送部における外周部から中央部側に向けて流動させ、2段目の載置搬送部における外周部の外方箇所に、前記通気用通路が形成されて、1段目の載置搬送部における中央部相当箇所を通過した乾燥空気を2段目の載置搬送部における中央部から外周部側に向けて流動させ、3段目の載置搬送部が、その存在領域以外の箇所からの下方通風を阻止して、2段目の載置搬送部からの乾燥用空気の全量又は略全量を3段目の載置搬送部を通過させる状態で流動させてもよい。
また、上下方向に4段の載置搬送部を設ける場合には、前記乾燥用室の天井部における上下4段の載置搬送部の中央部に相当する中央部相当箇所に、前記導入口が形成され、且つ、1段目の載置搬送部における外周部の外方箇所に、前記通気用通路が形成されて、前記乾燥用室の天井部から導入された乾燥空気を1段目の載置搬送部における中央部から外周部側に向けて流動させ、2段目の載置搬送部における中央部相当箇所に、前記通気用通路が形成されて、1段目の載置搬送部における外周部の外方箇所を通過した乾燥空気を2段目の載置搬送部における外周部から中央部側に向けて流動させ、3段目の載置搬送部における外周部の外方箇所に、前記通気用通路が形成されて、2段目の載置搬送部における中央部相当箇所を通過した乾燥空気を3段目の載置搬送部における中央部から外周部側に向けて流動させ、4段目の載置搬送部が、その存在領域以外の箇所からの下方通風を阻止して、3段目の載置搬送部からの乾燥用空気の全量又は略全量を4段目の載置搬送部を通過させる状態で流動させてもよい。
ちなみに、上下方向に偶数段の載置搬送部を設ける場合において、前記乾燥用室の天井部における複数段の載置搬送部の中央部に相当する中央部相当箇所に、前記導入口を形成するようにすると、前記乾燥用室の天井部に導入口を設ける構成の簡素化を図ることができる。
(7)上記各実施形態では、乾燥装置による乾燥対象として、削り取りや掻き取り作用により米粒の糊粉層を除去した後に高温の澱粉を添加付着させた米粒群を乾燥させる構成としたが、乾燥対象としては、このようなものに限らず、例えば、米粒の糊粉層を水洗いによって除去した後の米粒群を乾燥させるようにしてもよい。
無洗米製造装置の概略構成図 無洗米製造装置の全体構成図 無洗米製造装置の全体構成図 乾燥装置の縦断側面図 載置搬送部の平面図 載置搬送部の分解斜視図 載置搬送部の斜視図 載置搬送部の斜視図 搬送単位体の平面図 カバー側の導風体および載置搬送部側の導風体を示す図 載置搬送部の平面図 姿勢切換手段の案内作用を示す図
符号の説明
2 精穀手段
3 米粒群供給手段
55 乾燥用室
81 乾燥用室の天井部
82 導入口
83 加熱手段
84a 吸引部
88 通気用通路
K 姿勢切換手段
KT 吸引式の乾燥用通風手段
L1 搬送領域
L2 排出領域
S、S1、S2 多孔状の載置搬送部
T 搬送単位体
X 回動軸芯

Claims (8)

  1. 乾燥用室内に、円板状又は略円板状に形成される多孔状の載置搬送部の複数が、上下軸芯周りに回転駆動されることにより、上方より供給される米粒群を載置搬送したのちに下方に落下排出する状態で、且つ、最上段の載置搬送部が米粒群供給手段にて乾燥対象の米粒群を供給されかつ最上段以外の載置搬送部が上方側の載置搬送部から落下排出される米粒群を受け取る状態で上下方向に並べて収納され、
    前記乾燥用室の天井部から乾燥用空気を導入し且つ前記複数段の載置搬送部の下方箇所より乾燥用空気を吸引して外部に排出する形態で乾燥用空気を通風する吸引式の乾燥用通風手段が設けられた米粒群用乾燥装置であって、
    前記複数段の載置搬送部のうちの少なくとも最上段の載置搬送部に対しては、前記乾燥用室の天井部から導入された乾燥用空気のうちの少なくとも一部をその載置搬送部の径方向に沿って流動させるべく、最上段の載置搬送部の中央部相当箇所又は外周部の外方箇所に、乾燥用空気を下段の載置搬送部側に通風させる通気用通路が形成され、且つ、前記乾燥用室の天井部における前記通気用通路の形成位置とは載置搬送部の径方向に離れた位置に、乾燥用空気の導入口が形成され、
    前記複数段の載置搬送部のうちの少なくとも最下段の載置搬送部においては、上段側の載置搬送部からの乾燥用空気の全量又は略全量をその載置搬送部を通過させる状態で流動させるべく、その最下段の載置搬送部が、その存在領域以外の箇所からの下方通風を阻止する状態で設けられている米粒群用乾燥装置。
  2. 前記載置搬送部が、周方向に沿って並べて設けられる複数の搬送単位体を備えて構成され、前記各搬送単位体の夫々が、上方より供給される米粒群を載置搬送する搬送作用姿勢と、径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより載置している米粒群を下方に排出させる排出用傾斜姿勢とに姿勢変更自在に構成され、
    供給箇所に供給された米粒群を前記載置搬送部にて載置搬送するための搬送領域においては、前記各搬送単位体を前記搬送作用姿勢に維持し、且つ、載置搬送した米粒群を下方に排出するための排出領域においては、前記各搬送単位体を前記排出用傾斜姿勢に切り換える姿勢切換手段が備えられている請求項1記載の米粒群用乾燥装置。
  3. 前記乾燥用室の天井部における前記複数段の載置搬送部の中央部に相当する中央部相当箇所に、前記導入口が形成され、且つ、前記最上段の載置搬送部における外周部の外方箇所に、前記通気用通路が形成されて、前記乾燥用室の天井部から導入された乾燥空気を前記最上段の載置搬送部における中央部から外周部側に向けて流動させるように構成されている請求項1又は2に記載の米粒群用乾燥装置。
  4. 前記乾燥用室の天井部の上部における前記複数段の載置搬送部の中央部に相当する箇所に、前記導入口から導入される乾燥用空気を加熱する加熱手段が設けられている請求項3記載の米粒群用乾燥装置。
  5. 前記吸引式の乾燥用通風手段が、前記最下段の載置搬送部の中央部に対向させて吸引部を位置させる形態で設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の米粒群用乾燥装置。
  6. 前記載置搬送部が、上下2段に設けられて構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の米粒群用乾燥装置。
  7. 前記米粒群供給手段が、被覆材溶液が供給された米粒群を攪拌搬送して、その攪拌搬送後の米粒群を前記最上段の載置搬送部に供給するように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の米粒群用乾燥装置。
  8. 前記乾燥用室の天井部の上部に、米粒群を精穀して、精穀後の米粒群を前記米粒群供給手段に供給する精穀手段が設置されている請求項7に記載の米粒群用乾燥装置。
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